667 :
名前アレルギー:
668 :
名前アレルギー:2011/06/30(木) 12:12:19.41 ID:ToPGOFyL
患者1 男 90代
1日投与量 2.5mg
投与期間 13日間
使用理由 (合併症) 湿疹 (高血圧)
経過及び処置
他院にて,湿疹に対してエピナスチン塩酸塩とステロイド外用で治療を開始。
投与開始日 同月,当院初診にて上記2剤を本剤2.5mg×1/dayに変更。
投与6日目頃 黄疸が出現。
投与13日目 本剤中止。
中止1日後 入院。
総ビリルビン14.6mg/dL, AST(GOT)640IU/L, ALT(GPT)1055IU/L。
グリチルリチン・グリシン・システイン配合剤、ヘパリンナトリウム、オメプラゾールを投与開始。
中止3日後 肝障害は劇症化し,腎機能障害,播種性血管内凝固症候群を伴った。
メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム, メロペネム水和物を投与開始。
中止4日後 意識障害を認め,意思疎通不能となった。
中止6日後 死亡。
DLST:本剤陰性
併用薬:エピナスチン塩酸塩,消炎・鎮痛・鎮痒薬,ニフェジピン,ロペラミド塩酸塩
669 :
名前アレルギー:2011/06/30(木) 12:16:30.20 ID:ToPGOFyL
患者2 女 40代
1日投与量 不明
投与期間 208日間
使用理由 (合併症) 神経皮膚炎 (不妊症)
経過及び処置
不妊治療中にてノルゲストレル・エチニルエストラジオールを服用。
投与開始日 神経皮膚炎に対して本剤を投与開始。
投与200日目 全身倦怠感,尿の黄染を自覚。
前日まででノルゲストレル・ エチニルエストラジオールを中止。 本剤中止。
投与208日目 (投与中止日)
中止1日後 黄疸, 総ビリルビン13.2mg/dL, AST(GOT)123IU/L, ALT(GPT)140IU/L,
プロトロンビン活性(PT)21%を 認め,入院。絶食・輸液にて経過観察。
腹部CT上,肝の 形態は正常範囲内で,閉塞性黄疸は認められなかった。
中止3日後 ウルソデオキシコール酸,グリチルリチン・グリシン・シ ステイン配合剤を投与開始。
中止4日後 プレドニゾロン40mgを投与開始。
中止5日後 ステロイドパルスを実施(3日間)。
中止6日後 ICUへ入室し,血漿交換(合計10日間)及び持続的血液透 析濾過(CHDF)を開始。
中止7日後 ほぼ無尿となり,意識障害(II~III度)を認め,
気管内 挿管にて人工呼吸管理等の全身管理を行った。
腹部CT上, 肝の委縮傾向と腹水の増加を認め,脳波では全体的な活動 性の低下を認めた。
血漿交換施行中もPTは30 ~ 40%で,黄疸も進行。
中止25日後 全身性痙攣を認め,チオペンタールナトリウム等にて痙攣 は鎮静化。
その後も全身状態の悪化が進行。
中止29日後 死亡。
ウイルス検査(HBV-DNA, HCV-RNA, 抗VCAIgM抗体, CMVIgM抗体, IgM-HA抗体):陰性
自己免疫検査:血清IgG値正常, 抗核抗体40倍, 抗平滑筋抗体陰性, 抗LKM-1抗体陰性
DLST:本剤陽性(S.I.値 519%),
ノルゲストレル・エチ ニルエストラジオール陽性(S.I.値 326%)
併用薬:ノルゲストレル・エチニルエストラジオール,アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム,
ピリドキサールリン酸エステル水和物,リボフラビン酪酸エステル