朝の連続テレビ小説「わたしの乃木坂46」 [転載禁止]©2ch.net

第1週目「誰にも知られなかった女の子たち」

続けたまえ

第69話集英社の編集と不倫

陰湿ないじめ

第2週目「お見立て回」

赤坂の乃木坂から青山霊園に出る道のだらだら坂を下りようとして渠（かれ）は考えた。
「これで自分と彼女との関係は一段落を告げた。三十路にもなって、子供もあって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しくなる。
けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情としてのみで、恋ではなかったろうか」

そんな風に悩んでる男性を見ながらイコマーは思った。
「人間って難しそうだなあ・・・。」
都内に坂は多い。青山から赤坂近辺だけでもざっと５０はある。
人間には知られていないが、実はその坂一つ一つには妖怪が住んでいるのだ。
イコマーはその妖怪の一つで、乃木坂が住処だ。
好物はラーメンで、嫌いなものは野球だった。