沙樹 -Saki- 〜雀神伝説 神門の闘牌〜 [転載禁止]©2ch.net
後に裏の麻雀界で神と呼ばれた女
神門沙樹
伝説が始まる!
第1章 出雲編
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 00:09:54.60 ID:Vq9mQ2If0
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 00:52:13.94 ID:oo+1CBRM0
市村?
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 00:58:11.46 ID:nb/hKVcq0
5 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 01:00:55.07 ID:nb/hKVcq0
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 02:48:24.84 ID:bW4zcKeL0
11 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 08:29:49.94 ID:yb6aeWLQ0
第1章 出雲編
1996年1月
沙樹の父、樹(いつき)は出雲で敵なしと言われた博徒であった。
雀荘での会話
A「樹さん、お子さん、もうすぐ生まれるんでしょう?」
樹「そうだ、今月末か来月の頭くらいかな」
B「女の子なんですって」
樹「そうだ」
C「樹さんのことだから、目に入れても痛くないでしょうね」
一同「ガハハハハ」
樹「ツモ!純チャン、三色・・・・裏が乗って倍満だな」
ABC「やっぱり樹さんは強ええや」
雀荘のマスター「樹さん、電話ですよ、奥さんから」
樹「そうか、代走頼むわ」
樹「もしもし、病院行ってきたんだろう、どうだった?」
樹の妻、沙樹の母は沙々(ささ)という。
沙々「大丈夫だったわ。子供は元気に育ってるし、
もうすぐ生まれるわね。今日だって何回も私のお腹蹴ってるのよ」
樹「よかった。今日は早めに帰るから」
沙樹の両親、樹と沙々はこのとおり幸せの最中にいた。
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 08:52:21.39 ID:t8zdupg20
後日
中村建設社長室。
樹は社長の中村に呼び出されていた。
中村「というわけなんだ。樹さん。このプロジェクトの受注は
当社の命運がかかっている!
それで、是非樹さんに託したいんだ!」
当時の出雲ではゼネコンが下請けの発注先を決める際に
麻雀で発注先を決めるならわしがあった。
中村建設のような多くの土建屋がそれぞれ敏腕の代打ちを抱え、
博徒達はしのぎを削ってきた。
中でも出雲最強と呼ばれていたのが樹である。
樹「わかりましたよ。社長、この勝負絶対に勝ちますから!」
中村「樹さんがついてくれるなら、当社は勝ったも同然!」
今回のプロジェクトの受注金額は10億!
勝てば代打ちの樹はそこから5パーセントの報酬、
5000万を得ることとなる。
樹「生まれてくる娘のためにも頑張らないとな」
中村「そういえば、樹さん、もうじきお子さんが生まれるんだな」
樹「ああ。この勝負必ず勝つさ」
中村「決戦の日は1月29日!
当社、中村建設と
松井組、高柳土建、柴田建設の4社の土建屋の代打ちが
卓につく!
プロジェクト受注には半荘10回での総合得点でトップをとる
必要がある!
樹さん!頼みます!」
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/12/21(日) 09:23:06.74 ID:nb/hKVcq0
神門「死ねば助かるのに・・・!」
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名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:
1996年1月29日 午前8時
土建屋の朝は早い。
朝から麻雀が行われるのは珍しいことであるが、
当時の出雲の土建屋の多くは
麻雀を仕事のひとつとしてとらえていたため、
今回のようなプロジェクト受注を決める麻雀対決は
ほとんど業務開始時間である朝8時頃から行われていた。
樹が代打ちを担う、中村建設、
そして松井組、高柳土建、柴田建設の代打ちが揃う。
樹「今回の相手はこいつら3人か。
それぞれ名うての代打ちじゃねーか・・・
みな、どこかで見かけたやつばかりだ。
・松井組…ふけ顔のジュン。
古風な腰の重い麻雀打ち。いわゆる手役派だ。
打点の高いあがりは要注意だが
反面、すぐにおりる気の弱い側面もある。と聞いたことがある。
・高柳土建…あいつは「バード」じゃねーか。
鳥のように鳴くからバード。速さでは出雲で一番だと聞いたことがある。
・柴田建設…ギョロ目のアヤ。
奴の伝説的なガン牌は聞いたことがある。
あのギョロ目で牌が透けて見えるとか…
そんなはずはないだろうが、捨て牌に工夫を施さないと
やつからの出上がりは無理だろう。