1 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:
2014年8月17日・8月24日の乃木どこで放送された「私の夏恋グランプリ」の内容を小説にしてみたスレッドです。
※基本的には後編で放送された、せいたん・ちはる・勇紀の三角関係を中心に、取り込めそうなストーリーを取り込んで執筆した妄想小説です。
※実際の年齢や交友関係ではなくあくまで「私の夏恋グランプリ」ベースです。
※乃木坂のシングルタイトルに沿って全10話で構成しようと思ってますが、あまり反応がなければ速やかに中止します。
2 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:34:36.67 ID:8ZE54oMo0
【第一話】
〜ぐるぐるカーテン〜 畠中清羅と日村勇紀
3 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:35:51.00 ID:8ZE54oMo0
清羅「なあ、勇紀…。ホントにあたしといて楽しい?」
勇紀「何だよ?どうしたんだよ急に」
清羅「ちゃんと答えて。…ええよ別に、はっきり言ってくれても。悪いのはあたしやから…。」
4 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:36:57.09 ID:8ZE54oMo0
勇紀のこと、嫌いやなかった。ただ、自分の気持ちがわからんかった。
付き合いはじめて半年、勇紀はいつも優しくて、面白くて。
サッカー部で頑張っているのに、あたしの前で疲れた素振りなんて見せたこと無くて…それが逆に辛かった。
「あたし…勇紀の気持ちに応えれてるんかな…?」って。
そんな事を考えている内に、不安ばかりが膨らんで、勇紀にアタってしまった。
ホント最悪。
あたし…可愛くない。
5 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:37:54.61 ID:8ZE54oMo0
初めて勇紀に出逢ったんは高校入学の時。
最初の印象は、いつもオサムと若月君と3人でつるんでるって感じ。
何せ当時は、若月君のイケメンっプリの方が目立ってしようがなかったから。
どうやら3人は同じ中学校出身で、昔から仲ええみたい。
特に勇紀とオサムは幼馴染みらしく、お互いを「相方」と呼びあうほど。
若月君とは同じサッカー部の仲間だって言いよった。
6 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:39:28.81 ID:8ZE54oMo0
あたしはって言うと、中学の終わりに大分からこっちに転校しよったけん、みんなみたいに昔からの友達っていうのが居らんかった。
案の定、入学した時は友達なんて一人も居らんかった。
やけん、その3人とは同じクラスやったけど何の接点もなくただ遠くから
「仲ええんかなぁ〜」
っていうくらいで、ぼんやり眺めてた。
そんなあたしの学校生活が一変したのは、ちはるに声をかけられたとこから始まる。
7 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 01:40:30.02 ID:8ZE54oMo0
ちはる「あ!!そのiPhoneケース私と一緒!!マイメロ可愛いよねーっ!私も好きなんだ!あは♪」
えっ!?この子、テンションおかしいw!!何っ!?って言うか誰!?
8 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 06:11:16.55 ID:lnhPrDm70
期待
9 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:31:01.13 ID:8ZE54oMo0
ちはる「いつもさ、窓際の席でカーテンに隠れながらiPhoneをいじってるよね?」
清羅「うん。なんか、落ち着くんよねここ」
ちはる「そっかー。ねぇ、周りの女子は若月君にキャーキャー言っているのに、畠中さんは興味無いの?」
清羅「う〜ん。なんか…あたし見た目だけで相手の中身も知らんのにキャーキャー言いよるのって、なんか違う気がして。」
ちはる「そっかー。ねぇ下の名前、何て言うの?」
清羅「清羅。斎藤さん…だよね?」
ちはる「ちはるで良いよ♪ねぇ、私は何て呼べば良い?」
清羅「ん〜…、何でもええよ」
ちはる「じゃあ…清羅ちゃんだから…せいたんって呼んで良い?」
清羅「ふふwええよ♪」
ちはる「え〜、なに〜?なんで笑うのぉ〜?」
清羅「ふふwなんも無いよww」
ちはる「もぅ!せいたん!」
10 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:32:35.07 ID:8ZE54oMo0
嬉しかった。
友達が居らんかったあたしにとっては、それが全ての始まりやった。
ちはるに心を救われた。
それからのあたしらは、休み時間や放課後になると、カーテンにぐるぐると二人で包まってひたすらガールズトークするのが日課やった。
11 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:33:34.81 ID:8ZE54oMo0
清羅「そういえばちはるって、始めの頃あたしに若月君に興味無いのって言いよったけど、ちはるもキャーキャー言わんよね」
ちはる「あー…だって若月君、幼馴染だもん。小さいころからお隣さんで兄妹みたいに育ったからさ」
清羅「へぇ〜そうなんや。じゃあ、設楽君とか日村君とも同じ学校やったん?」
ちはる「そう、腐れ縁!もー、あいつらいつも五月蠅くってさー!昔から…」
バシッ!!
12 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:34:48.57 ID:8ZE54oMo0
ちはる「いったーい!!ちょっと、誰ぇ!?オサムぅ!?もぅ、頭叩かないでよーっ!ココは男子禁制だぞ!」
オサム「お前ら、何かくれんぼしてんだよー!小学生かよっ!」
ちはる「うるさいぃーっ!ってか、そんなことして、ちょっかい出してくるアンタの方が子どもだわw!」
オサム「るせーっw!あっ!お前…畠中だな!?」
えっ!?何このテンション!?この学校の人ってこういうテンションの人ばっかりなん?
13 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:36:26.26 ID:8ZE54oMo0
勇紀「オサムー!お前、今日部活休みだろ?若月と3人でカラオケ行かねぇー?」
靖「お!行く行く!あ、お前らも一緒に行こうぜ!?」
ちはる「え!?私らも!?…せいたんどうする?」
清羅「え?…ち、ちはるが行くやったら…ええよ…行っても」
靖「お、じゃあ行こうぜ!勇紀ぃーっ!こいつらも一緒に行くって!」
勇紀「えっ!?あ…お、おぅ。わかったわ。んじゃ、若月呼んでくるわ」
別に断る理由も無かったし気にも止めて無かったんやけど、この事が私の学校生活を一変させよった。
次の日、学校に行くと周りの女子がこっちを見て何かを話しよる。なんやろ?
14 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:2014/09/06(土) 08:37:46.89 ID:8ZE54oMo0
女子「アイツでしょ?昨日 、若月君たちとカラオケの」
女子「えっ?接点無いじゃん?」
女子「あれだよ、若月君に近づく為に斎藤と友達になったんでしょ?ほら、斎藤さん若月君の幼馴染みらしいし…」
女子「田舎もんのくせに…」
ほとんど聞こえた。いや、きっとあたしに聞こえるようにわざと言よる。
大分、そんなに田舎や無いよ。
っていうか、ちはるとそんな関係やない…。
「何も知らんくせに…」
そう思うと悲しくなってきた。
15 :
名無しさん@実況は禁止です@転載は禁止:
勇紀「お!畠中おはよう。昨日のオサム、相変わらず面白かったなwチ・チ・ブー!!って…ん?どうした?」
清羅「…おはよう…なんもないよ」
勇紀「あ?全然、なんでもなくないじゃん?言ってみ?どうした?」
別にクラスの子を悪く言いたくなかった。
彼女らも若月君のことが好きやから、ヤキモチ焼いてるだけやと思うし。
やから、勇紀に何を聞かれても喋らんかった。
せっかくあたしのこと心配しよるのに。
あたし…可愛くない。
嫌われたかな…