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名無しさん@実況は禁止です:
伊藤つかさと労働基準法は切っても切れない縁がある。
背景として法律上芸能人を労働者とみなすべき存在であるか否かという議論があり、みなした場合には労働基準法の適用が行われ、15歳未満の者の20時以降(16歳から18歳までは22時以降)の労働が認められない。
彼女の時代にはこの議論がまだ成熟しておらず、テレビ局も手探りで自主規制として何時まで、また誰ランクまで許可すべきかどうかを模索している段階であった。
このためアイドル歌手としてデビュー、15歳未満で歌番組でのベストテン入りも果たしたが、当時のベストテン番組は20時以降からの生放送番組だったため、この自主規制によって生出演できなかったというエピソードがある。
例えばザ・ベストテン(TBS系, 毎週木曜日21:00 - 21:54)ではスタジオに本人にかわって等身大パネルを置いていた。
後に、伊藤つかさ自身が明かした所によると、本当は極度のあがり症だったため、生放送の歌番組にはあまり出演したくなく、労働基準法を出演を断る言い訳に使ったというのが真相らしい。
後年その事が大きな問題となり、若年アイドルの活動に大きな影響を与えたことについては、後悔しているという。
なおその後光GENJIの出演を巡り、ついに国会で議論になり、一定のネームバリューがある場合は表現者とみなし、同法を適用しない(端的には「売れていない者は労働者とみなす」)という国会上の結論となった。
しかし各テレビ局ともに概ね「たとえネームバリューがあっても、15歳未満の芸能人は21時以降に生出演させない」という自主規制を定めた。
この自主規制のため、NHK紅白歌合戦に出演したSPEEDや、モーニング娘。の若手メンバーは放送終了まで出演していない。2009年の大橋のぞみ・加藤清史郎、2011年の芦田愛菜・鈴木福は、二部制のうち20:50に終了する第一部のみの出演だった。
なお2000年の紅白歌合戦でモーニング娘。の一部メンバーが(時間が押してしまい)21時を過ぎて30秒ほど歌ってしまったことがあるが特に法律上の動きはなかったのは、この規制があくまで放送局の自主規制であるため。