乃木坂46バトルロワイヤル

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1名無しさん@実況は禁止です
(改)乃木坂46バトルロワイヤル
2 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:28:55.47 ID:9NK330d60




ゴォォ―――…

高速道路を進む、ニ台のバス。

その車中には、夏の全国ツアーの最終公演を終えたAKB48の公式ライバルグループ
『乃木坂46』のメンバー達の姿がある。

二台のバスのそこかしこでは興奮冷めやらぬメンバー達の声が聞こえる。
最終公演は大成功の内に幕を閉じたのだ。

しかししばらく進む内に、やがてそんな話し声も聞こえなくなった。

その時ふいに、前方のバスが道を曲がり…
3名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:30:57.16 ID:8dbKyYSW0
なんでこのスレを立て直そうと思ったのか4文字以内で語れ
4名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:31:58.19 ID:9NK330d60
まぁそう言わずに読んでくれ
殺し合いはしない話だから
5名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:32:03.87 ID:cAAdVK3C0
>>3
代行依頼
6名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:33:25.20 ID:9NK330d60
>>5
有り難う!
7名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:34:06.48 ID:ZiGtyoqui
誰も読まないからブログでやって
8 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:34:51.91 ID:9NK330d60
次に目を覚ましたメンバー達が見たものは、教室のような場所であった。

高々と太陽が昇る窓の外には…自然の景色が見える。
教室のようであるが、それは山にあるらしかった。
次々に目を覚ましだしたメンバー達の口から驚きの声がもれる。

番組のドッキリなのか…キャンプの企画か…。
なにひとつ状況を把握することの出来ないメンバー達は、まだ眠りの覚めやらないぼんやりとした頭を振るしかなかった。
これが、想像を絶する冒険の始まりであるとも知らずに―――。


その時、
教室のドアが開きストールを巻いた一人の男が入って来た。
9 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:37:21.38 ID:9NK330d60
「おはようございます。」
乃木坂46を統括している、ソニーミュージックの今野氏だ。
「みなさんにはこれから、戦いをして頂きます。」
10名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:38:27.93 ID:9NK330d60
>>7
誰も見ないならいいじゃないか
そのつもりで書いていく
11名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:41:27.60 ID:HVUJ2XrgO
頑張れ頑張れ

はやく続きかけ
12名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:42:02.03 ID:9NK330d60
>>11
有り難う
言っておくが、かなり面白いよ
13名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:42:55.06 ID:Cfmqkh0MO
バトル・ロワイアルな
14 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:43:25.14 ID:9NK330d60
誰も言葉を発しない。
それどころか、息の音もしない程の沈黙が張りつめている。

「誰もが納得し得るセンター…本当のセンター…。それを決めることは、乃木坂46の今後の飛躍のためには必要不可欠です。
 ですから、正真正銘、生きるか死ぬかの力の比べ合いによってセンターを決めます。これなら誰からも文句は出ないでしょう。」
今野氏は続けた。

「…異存はないですね?では、ルール説明に移りたいと思います。」
15 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:45:59.37 ID:9NK330d60
「みなさんの机には一人に一つリュックサックが置いてありますね?
 その中には食料や地図などが入っていますが武器は入っていません。中身を開けて確認してみて下さい。」
恐る恐るメンバー達がリュックサックを手に取る。

「…では、みなさんはどのようにして戦うのか。
 これを、」
今野氏は教卓の上に紫色の錠剤の入ったビンを置いた。
「飲んで頂きます。」
16名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 11:47:38.28 ID:9NK330d60
>>13
ロワイヤルとロワイアルどっちだっけ?となった結果ロワイヤルを選んでしまった…
17 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:49:10.70 ID:9NK330d60
「これは、飲むと各々それぞれに見合った特殊能力が表れるという、我が社をあげて特別に開発した薬です。」
ここで初めて、どこかで小さく息を飲む声があがった。
「1時間後からその効果が表れますので、名前を呼ばれた順にここを出る前にまず隣室でジャージに着替え、そしてこれを飲んで頂きます。」
そして今野氏は教卓の下から冊子の束を取り出した。

「自分の能力についての説明書を配布するので、必ず1時間経ってから読んで下さい。なお、付属品のある方はその用途についてもしっかり理解して下さい。
 そしてその力を使って、戦いをして頂きます。」

「…ただし。」
18 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:51:02.22 ID:9NK330d60
「強い力と弱い力。みなさんの能力には間違いなく、差があります。」
続く今野氏の言葉に、教室のあちこちから小さく声がもれた。

「…ですので今回はそのことに対する特別措置として、強いメンバーに対して不可避の攻撃を与える事が出来る『権利』を有するメンバーがこの中にいます。
 多少の制約は伴うものの、それはかなり強い力です。
 つまり、もし強い力を持ったとしても、自分に対して死の一撃を与えられるメンバーはいるかも知れないということです。」
今野氏はその言葉が充分にメンバー達にしみ込むのを待ってから言った。

「…では、ゲームの始まりです。
 秋元真夏、来て下さい。次の人は前の人が出発して5分後に出発します。」
19 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:52:31.21 ID:9NK330d60
ふむ、ここまでで読んでるのは>>11だけか?
まぁ続き書いていこう
20 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:54:59.51 ID:9NK330d60



…数時間後――――

PM 14:50


小屋からそれほど離れていない林の中。
その林からすすり泣く声が聞こえる。

見ると、一人のメンバーが林に入ってすぐにある斜面の木にひっかかっている。
秋元真夏だ。
彼女は名前の順で一番に名前を呼ばれて小屋を出たあとすぐ、この林の斜面で足を踏み外してしまったのだ。


秋元「なにがなんだか分からない…戦いなんて…そんなの私には出来ないよ…。」
彼女は怯えきっていた。
秋元「私はドジだし力も運動神経もないから…どうせすぐやられちゃうに決まってるよ…だったらいっそ…。」
彼女が運良く木にひっかかっていたリュックサックから腕を抜こうとした…
その時、
21 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 11:58:09.91 ID:9NK330d60
「なにやってるの?」
背後で突然声が響いた。

???「…それ、もしかして断崖絶壁から落っこちそうとか思ってる?下まで2メートルもないよ。」
22 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:00:29.79 ID:9NK330d60
…秋元真夏が斜面で足を踏み外した直後、ゲーム開始序盤――――

PM 12:30


伊藤万理華に支給されたのは一台のノートパソコンだった。
彼女は小屋を出て逃げ始めてすぐにそのことに気づいた。

伊藤(重い…!重いよこのリュック!でも止まっちゃだめだ…止まったら誰かに…どこか隠れる場所!)
彼女は辺りを見回し、山小屋の裏手に古びた井戸を見つけた。
そしてその中に入りみふたを閉め、息を殺しリュックサックを開けると…

伊藤(ノートパソコン…!?どういうこと!?)
彼女は訳が分からぬまま、隙間からもれる明かりに付属品の説明書をかざし読んだ。

伊藤(このパソコンは…メンバー間で攻撃がなされた時…その実況を読むことが出来る…また…メンバーそれぞれの能力を知ることが出来る…!
 待って、これってさっき薬飲んだ意味あるの…!?もしかして今すぐ…!)

(電源ついた!!!…よし、まずはみんなの能力を見なくちゃ!!!)
23 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:01:45.51 ID:9NK330d60
秋元「…花奈!?花奈の声!?ねえ助けて!降りられないの!」
???「…しかも下は落ち葉の山だから着地に失敗したとしてもクッションになってくれるはずだし。まあ、いいや。ちょっと待ってて。」

突然現れた中田花奈が何ごとかを唱える声が聞こえたとたん、秋元真夏は自分がつかまっていた木が大きくしなるのが見えた。

秋元「怖かったよ…!」
地面に降りた秋元は腰が抜けたようにその場にへたりこみ、堰を切ったように泣き出した。
24 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:06:43.13 ID:9NK330d60
―――同じ頃…

PM 15:00


畠中清羅。大和里菜。
普段から仲の良い彼女達二人は、どちらからともなく山小屋を出たそばで待ち合わせをして当然の如く行動を共にしていた。

畠中「うーん…なんか結構歩いたような気するけど、うちら一体どこ向かってんだろw」
大和「えーっとね、ちょっと待ってね今地図見てあげる…。なんか、小屋のあった山?をどんどん下山してるっぽい。」
畠中「下山してたとかw全然気づかんかったw結構緩やかな山なんかなぁ…?まぁ適当にこのまま進み続けよwってかさぁ…。」
25 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:08:14.24 ID:9NK330d60
しばらくして秋元真夏が泣き止むのを見て中田花奈は言った。

中田「ここ、最初の小屋のすぐ近くなんだけど…まさか真夏今まで、ずっとここでぶらさがってたわけじゃないよね?」
秋元「うん…ぐすん…最初に呼ばれて小屋を出たあとすぐに転んじゃって…。」
中田「もう3時間経ってるけど…。」
秋元「だって…ぐすん…花奈はずっとこの近くにいたの…?」
中田「うん。みんなの様子をうかがおうと思って。」
秋元「ぐすん…どうしてそんなに冷静でいられるの?」
中田「正直、そろそろこれくらいのサプライズはあるんじゃないかなって思ってた。
   アイドルはただ踊らさられるだけじゃなくてもっとメタな視点を持たなきゃ。」
淡々と語る中田の横顔を見ながら、取り乱していた秋元は自らも落ち着きを取り戻していくのを感じた。
26 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:09:44.54 ID:9NK330d60
畠中「りなの能力ってなんなん?w」
大和「うん、里菜の能力はね…《トマト》…トマトが栽培出来るの…。」
畠中「トマト栽培!w」
大和「そうなの!りなもショックだったの!だから続きも全然読んでない…。せいらの能力はなんなの?」
畠中「うーんとうちの能力はね…これなんだけどさぁ実は読めないんだよねw」
畠中は説明書の能力名を指し示した。

大和「ええっ何これ!私も読めないよ…《ダイトキバケ》???
   説明文はえぇと…その名の通り《ダイトキバケ》を起こすことが出来る能力…。
   これ、あんまり使わないでいた方がいいんじゃない?」
畠中「うん、うちもそう思う。だからとりま、うちらは歩き続けよw」


―――その時二人の歩いている遥か後方には、同様に行動を共にしている二人組の姿があった…
27名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:10:56.04 ID:gq+/G2gbi
後で一気読みする
28 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:14:03.83 ID:9NK330d60
中田「ところで…真夏は『権利』持ってる?」
秋元「あ…まだ説明書もなんにも読んでなかった…ずっとぶらさがってたから。うん、ちょっと待って、見てみるね。」
涙を拭った秋元が自身の説明書を読み上げた。

秋元「私の能力は…《釣りったん》だって。ズッキュンした相手を一時的に麻痺させることが出来る…。
   そして『権利』は、持ってないみたい。」
中田(そう…。真夏なら推されてる方だしもしかしたら『権利』持ってるかなって思ったんだけど…。)
中田は唇を噛み締めた。

秋元「…ねえ、さっきどうやって私を助けてくれたの?花奈の能力は?」
中田「あぁ、うん。分かった。じゃあ少し離れた所に立って。」
29名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:15:12.40 ID:9NK330d60
>>27
伏線バカみたいにちりばめたから、一気読みしたら多分面白いよ
30 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:19:14.43 ID:9NK330d60
…畠中清羅、大和里菜がまだ山小屋を出発すらもしていない頃――――

PM 13:30


鬱蒼と広がる森の木々の中、ひときわ高く巨大な木の上に、何か動くものがいる。
生駒里奈だ。

生駒「ふーっ。しばらくはここでしのげそうだってばよ…。」

生駒の能力は少年漫画の登場人物並みの身体能力になる《少年漫画》。

生駒は比較的最初に山小屋を出たあと、あまり力がないため森の中で立ち往生していた。
そんな時一時間が経過し能力が覚醒したため、とりあえず腰を落ち着けようと見渡す限りで一番高いこの巨木に登ったのだった…。

「ここまで登れば誰にも見つからないだろうしね…。さて。こうやって落ち着いたからには考えなきゃ。
 うちの大好きな乃木坂のメンバー達が、戦い合わなきゃいけないこの現状を…。」
31 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:21:06.75 ID:9NK330d60
―――生駒里奈が巨木に腰を据えたと同じ頃…


この戦いに、最も乗り気なメンバーがいた。
井上小百合だ。
彼女は最初こそ怯えはしたものの、山小屋で今野氏から説明を聞く内に、
これはもしかして…!
はっと息を飲んだ。

そして前半に名前を呼ばれた彼女ははやる心を抑え、誰にも邪魔されそうもない場所を求めて必死にさまよった。
その結果森を越え、誰よりも早く島の北西部、滝つぼの洞窟まで辿り着いていたのだった。

そして今まさに、震える手で説明書を開いた。
「そんな…。」
32 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:21:58.94 ID:9NK330d60
???「あれは…。」

井上小百合が滝つぼの洞窟に辿りついてから1時間ほどが経った頃。
生駒里奈のいる巨木の先、河川敷の茂みに何者かの姿があった。

どうやら身を隠しているようだ。
その視線の先には、危なっかしげに歩く小さな人影がある…。

???「よし…。あとをつけてみよう。あ、一応。能力発動…」
33 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:23:46.50 ID:9NK330d60
「じゃあ、いくよ。」
そう言うと中田花奈は手を高く掲げ早口で言葉を唱えた。
中田「なかだかなかだかなかだかな!…これくらいいでいいカナ?」

秋元真夏には中田が掲げた手を自分に向けるのが見えた。
その瞬間、

秋元「!?」
彼女は体の周りに得体の知れない何かが出現したのを感じた。
中田「ちょっと痛いかも知れないけど。」

そして中田が広げた手のひらを閉じると…秋元はぎゅっと体がきつくしばられるのを感じた。
34 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:26:42.94 ID:9NK330d60
一通りメンバーの能力を読み終えたあとも、伊藤万理華はまだ井戸の中にいた

伊藤(あたしには攻撃能力も防御能力もない…。こうしてパソコンをいじることだけ。もし外に出て誰かと会ったら…。)
   …でも逆に今のこの状況だって…。今にも誰かが上の蓋を開けたらと思うと…。)

ゲーム開始直後に井戸に入ってから、せめぎあう二つの思いの間で身動きをとることが出来ずにいたのだ。

「あぁ…もう…ああああああ!!!」

―――その時、彼女が潜む井戸に近づく人影があった…
35 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:27:56.02 ID:9NK330d60
―――伊藤万理華が井戸の中で声をあげたと同じ頃…

PM 14:00


「うおおおおおおおおおおお!!!!!」 

滝つぼの洞窟に鳴りひびく異様な雄叫び。
井上小百合であった。

あのあと。

「そんな……。最っ高!!!」
彼女の目は、その手に握られている説明書の能力名《スーパー戦隊》に釘付けになっていた。
36 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:29:33.14 ID:9NK330d60
井上「やっぱり井上「特殊能力は…それぞれに見合ったものが与えられるって…その言葉の通り考えれば、
   今までさんざんスーパー戦隊大好きをアピールをしてきた私にはそれが与えられるに決まってる…!あぁ…ずっと夢だった…。
   …でも、まずは、この戦いに勝利しなくちゃ。」
ようやくそこに思い当たった彼女は、勝利を手に入れるため努めて冷静になろうとした。

「うん…センターになったら…私をモチーフにした戦隊ヒロインをデザインして、それを商品化するってのも悪くないかも…。夢が広がりまくり…ふふ…。」
37 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:31:19.53 ID:9NK330d60
生田「…でね、だから今度、そのお店に行ってみようと思うの!」 
中元「へぇー!っていうか、それなら今度いっしょにいこうよ!」
二人は畠中清羅、大和里菜の遥か後方を歩いていた――――

PM 15:00


生田「あ!それならこの前見つけた」
中元「てかさっ!」
俄然目が輝きだした生田をさえぎって、中元が言った。
38 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:34:48.12 ID:9NK330d60
「そろそろ…このゲームに関係した話しようよ!生ちゃんの能力はなに?」
「あぁ…それもそうだね。」
生田は言った。

生田「私の能力は、《ハモり芸》。誰かが何かを言おうとした時、私が歌を被せるとしばらくその言葉が言えなくなっちゃうの。
   だからみんなの能力発動!とかの声をかき消せば、しばらくは能力封じ出来る能力なの!」
中元「能力封じ…!それってすごいね!それじゃ、私の能力は何か分かる?」
生田「ひめたんなんて《ひめたんビーム》以外ありえないでしょ!ね、だからさ、いっしょに同盟組もうよ!」
39 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:35:57.64 ID:9NK330d60
―――同じ頃、河川敷では…

???「飛鳥の能力は攻撃か防御、どちらかに特化したものなんじゃない?
    そうじゃなきゃ、華奢な飛鳥がこんなに大胆に出歩ける訳がない。現にこうして、後に出発した私が追いついてしまうくらいなのに。
    しかも私が姿を現した時だって身を隠すどころか逃げようとする気配すらなかった。」

???「…そういうななみさんこそ、見晴らしのいいこの川沿いの道を選んで歩いて来たってことは私と全く同じことが言えるんはずなんじゃ…?」
40名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:36:56.17 ID:w61FQTqI0
読んでるから、頑張れ
41 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:37:35.96 ID:9NK330d60
「どうしよう…色々実験しなきゃ。まずどの技から使ってみよう…。」
実に一時間が経った頃、ようやく興奮もおさまった井上小百合はつぶやいた。

この能力は使える力が一つではなかった。
スーパー戦隊ものの代表的な力の内5つを使えることが出来るのだ。

井上「よし…まずは君に決めた!能りょ…あっ、そうだ!」
彼女は何やらリュックサックをゴソゴソと探したかと思うと、
井上「今回のツアーにも持って来てたんだけど… あ、捨てられてなかった!これがあった方がさまになるもんね!よし!」
42名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:39:13.03 ID:9NK330d60
>>40
自分でハードル上げるが、
後々かなり面白くなってくるから期待してて
43 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:41:17.05 ID:9NK330d60
「…それにななみさんがこっちに来るだろうってことは、誰でもわかりそうなことだと思うよ。」

橋本奈々未と齋藤飛鳥。
両者は、森の西南の河川敷で対峙していた。

齋藤「だって小屋から出て、一番木とか草とかがない虫がいなそうなルートを辿ると植物が全然ないこの川沿い道になるのは必然的だもん…!」
橋本「なかなか的確なこと言ってるね。でもそうやって、隙を作ってペラペラ喋っちゃっていいの?油断してると私が先制攻撃しかけちゃうかもしれないよ?」
負けじと橋本が言い返す。

齋藤「いやいやななみさん…それはこっちの台詞です、よ!能力発動!」
齋藤がウインクをした。その瞬間、

ズンッ

橋本は自身の体に凄まじい風圧を感じた。
しかし…

橋本「…やっぱりね。かなりの攻撃力みたいだけど、効かないよ。」
軽く服を払って橋本は言った。
44 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:42:56.30 ID:9NK330d60
(…あーもうだめだ!ここにいても何も不安はなくならない!出よう…!)

―――橋本奈々未が自身の体に凄まじい風圧を感じたと同じ頃…
山小屋の裏の井戸の中では、
長い時間をかけやっと決意を固め立ち上がった伊藤万理華がいた。

伊藤(まだ誰も誰かを攻撃していないみたいだから…外は安全なのかも…。それにここ、なんか臭いし…。よし!)
彼女が井戸の蓋に手をかけた瞬間、

ピコン!

どこかで攻撃がなされたことを告げる新着音が鳴った。
(そんな…!!!)
45 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:44:52.83 ID:9NK330d60
橋本「…飛鳥に出会う前から、すでに能力発動してたから。」
   私の能力は《理論武装》。その名の通り筋の通ったことを話せば話すほどそれがそのまま私を武装してくれる壁になる。
   しかも先手をかければその効果はより強まる…。」

齋藤「なるほど…さすがななみさん。…でも!」
   分かってたよ…!だってなにもない状態でいきなり話しかけてくる訳なんてないと思ったから…だから…ごめんなさい!」
齋藤は橋本に駆け寄りながら言った。

「このゲームが始まってからずっと、誰かに会うのが怖かった…。でも、ななみには会いたかったかもしれない!おれのななみ!」
46 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:46:50.46 ID:9NK330d60
抱きついてきた齋藤を笑顔で見つめながら橋本が言った。
橋本「大丈夫だよ。私の《理論武装》はかなり強いから。飛鳥の能力はどんな能力なの?」
齋藤「んーと能力名は《扇風機》。何か言われたことに対して言い返せば言い返す程攻撃力が強くなって、最後にウインクすればそれを放つことが出来るの…。
   でも、そんなのもうどうでもいい!ななみーななみー。いっしょにいよぉ。」

橋本(困ったなぁ…私は本来なら単独行動派なんだけど…でも。)
橋本は齋藤の小さな頭を見下ろしながら考えた。
橋本「(でも実際…飛鳥の秘めた力は侮れない…。)分かった…じゃあ、飛鳥はこれからなにをしたい?」

「あたしは…まあやを探したい!」
47名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:47:14.19 ID:ocHu3wna0
>>10
誰も読んでないならイイじゃんって言うけど、このスレ立てたせいで落ちた個別応援スレが必ずあるんだぞ
可哀想じゃないか?
ブログでやれよ。まとめサイトにまとめて欲しいなら、VIPかビップラが良いよ
な?
48 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:47:58.09 ID:9NK330d60
―――橋本奈々未と齋藤飛鳥が徒党を組んだと同じ頃…

???「とうとう、ぶつかったね。いつかぶつかるんじゃないかって思ってた…。」
???「そうだね…。」

二人がいる場所から数キロ先の森の南西の崖では、新たな戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた…
49名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:51:16.62 ID:2YkJK8S20
何この>>1のオナニースレは
50名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:52:27.15 ID:9NK330d60
>>47
確かに…そう言われると反省する
>>47に謝っても意味ないけど、申し訳ない
でも今止まっても立てたものは立てたものだから続き書きます
51名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:54:31.80 ID:9NK330d60
生田「ね!同盟組もうよ!
   ひめたんがまず相手にビーム飛ばして、物陰からうかがってる私が相手の能力封じて、勝利をかっさらって、って!」

中元「うん…いいかも…!それ…それって、成功したらもしかしてうちら最強?」
生田「相手を誰にするかによっては、勝率はかなり高いはずだと思うの。でもそれを説明する前に…ふーっ!ちょっと疲れた。休憩!」
そう言うと、生田はリュックサックをおろした。

中元「またぁ…?もう何回目?まぁ…いいけど。」
中元はその隣にしぶしぶ腰掛けた。

中元「相手を誰にするか、って…生ちゃんには相手を誰にした方がいいかなんて、何で分かるの?それにもしそれが分かってたとしても、
   みんなが今どこにいるかなんて、全然分かんないよ?」
生田「あのね、ひめたんの他にもう一人…能力が完璧に予測出来る人がいるんだよね。それでその人がどっちの方向に行くのかも。」
52 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:55:25.52 ID:9NK330d60
―――生田絵梨花、中元日芽香の二人がいる場所から遥かに西方の森のはずれ…

木立もまばらになりやがて森が終わる開けた空間に、一人のメンバーの姿があった。
高山一実だ。
ひどく思い詰めた表情をして前方の平原を見つめている。

そこに、彼女には気づくことのない幾人かの人影が迫っていた…
53 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:56:31.52 ID:9NK330d60
「…で、これからどうするか。」
…生田絵梨花が山の中腹に腰掛けたのと同じ頃―――

PM 15:10


秋元真夏をしばっていた見えない鎖《なかだかな》を解いたあと中田花奈は言った

中田「うちさっき、真夏と会うまでみんなの様子をうかがってたって言ったでしょ?
   あれはね…まず、山小屋で順番待ちしてた時、いざ説明が終わったあとはスタッフさん達段取りにバタバタしてて全然待ってる人の方見てなかったじゃん?
   まいやんに話しかけてるスタッフさんもいたけど。あ、そっか真夏は最初に出発したから分かんないか。あんま見てなかったの。だからうち、ずっと地図見てたの。」
そう言うと中田は地図を取り出した。

「まず、うちらが今いるのはここ…最初の山小屋の裏にある斜面の下。」
中田は山小屋のすぐ上を指し示した。
54 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 12:57:56.45 ID:9NK330d60
(花奈が…!花奈が真夏を攻撃した…!)

二人の頭上の先、
山小屋の裏の井戸の中で、伊藤万理華は先ほどノートパソコンに表示された文字を信じられない思いで見つめていた。

伊藤(真夏…真夏からは反撃の気配が全然ない…!ってことは!真夏…!)
55名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 12:58:55.77 ID:9NK330d60
中田「それでこの山小屋の近くにはわき水があって、それが川になって、山と森を二分して南西方向に海まで流れてるんだけど…
   だけどこの川、上流の流れが結構強いの。で、下流にいくに従って川幅はどんどん広くなるし…
   だから西に進むためには上流にある唯一のこの吊り橋を…」

中田は山小屋の左下辺りを指し示した。

中田「…渡らなきゃいけないの。地図を見てそのことに気づいて、だから外に出てからずっとそこ見張ってたの。」
56 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:00:38.81 ID:9NK330d60
…ピコン!…ピコン!…ピコン!

暗い井戸に電子音がひびく。

長い時間をかけようやく意を決して井戸を出ることを決めた伊藤万理華は、すっかりその意志をくじかれていた。
中田花奈の秋元真夏に対する攻撃をかわぎりに、次々と攻撃がなされたことを告げる新着音が鳴っていたのだ…

伊藤(どうして…どうしてみんな…。)
画面を見ながら彼女はぽろぽろと涙をこぼした。

伊藤(花奈が…こんな恐ろしいゲームに乗ってしまった…真夏を攻撃して…しかもこのすぐそばで…多分真夏は死んじゃって…。)
57 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:01:44.92 ID:9NK330d60
「山小屋を囲んでる林にある斜面の下が今うちらがいるここ。小山の下。で、この斜面なんだけど…。」
中田は上を見上げて言った。

中田「見ての通り、そんなにすごい傾斜じゃない。だけど見て…地図の標高を見るとすごい絶壁になってるでしょ?
   それはね、この小山のことなんじゃなくて…小山の乗っかってる方の山のことなの。そっちの山の北側は切立った崖なの。
   だからここの先には崖がある。真夏はそこまで落っこちなかったから、本当に運がよかったんだよ。」

中田「でもねこの斜面の下、山小屋の裏からは全然見えないの。
   だから皆はこっちに進むのは危ないから諦めて、反対はかなり緩やかだしそっちに下るか、小山の下にある吊り橋を渡って森へ行くか…。」

中田は地図見つめながら言った。
58 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:03:30.71 ID:9NK330d60
伊藤(そのあとにあしゅがななみんに攻撃して…ななみんが防御して…ひなちまが…あんなに優しいひなちまがろってぃーを攻撃して…。)
震える指でスクロールする。

伊藤(今は…玲香とみさみさが戦ってる…。)
その時、

ピコン!

(また!また戦いが…!そんな…!)
59 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:04:36.87 ID:9NK330d60
中田「こっちに来る人なんてまずいない。一応さっき小屋の裏確認してみたけど、井戸があっただけだったし。
   その井戸も音がしなくて鍵が閉まってたし。だからみんなはこっちには来なかったはず。
   転がり落ちちゃった真夏は別として。」

「…花奈は、なんでそれだけ分かってたのにこっちの崖の方に来たの…?」
秋元は不安そうに尋ねた。

中田「うん、それはね…自分で見た方が早いかもしれない。」
60 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:08:56.97 ID:9NK330d60
―――中田、秋元、伊藤のいる場所から南に数キロ離れた山の中腹。

そこでは中田の読み通り、橋を渡ることのなかったとあるメンバー同士の戦いが始まっていた…

???「負けへんでっ!」
???「ビームは出ないとか言ったけどね、ビームはほんとに出るんだよ!」
61 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:11:04.22 ID:9NK330d60
「ねぇ、りな。」
同じ頃、
畠中「さっきからずーっと原っぱだし、うちらこのまま進み続けても、何もないような気がするんだけど…w」

あれから。

畠中清羅、大和里奈の二人は特に能力を使うこともなく、特に誰かと出会うこともなく、
雑談を交わしながらただひたすらに歩を進め続けていた。

大和「うーん…そうだね…りなもそう思う…。」
畠中「あのさ…引き返さん?w」
畠中が地図を取り出して言った。
62名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:12:19.48 ID:9NK330d60
畠中「うち島の反対に行きたいんだよね。ほらここの灯台とかめっちゃ気になるやん。けどさ、ほら、せいら達が今いるとこって、」
   このまま真っすぐ行っても海岸に出るだけなんだよね…w」

大和「えぇー…でも、りな海見たいけどなぁ…今すぐにでも海が見たい…海見ながら海岸沿いに向こうまで行けばよくない?」
畠中「海岸の横にかなり太い河あるやん?この河渡れないから向こういけないし。だから向こう行くためには、もっかい最初のとこ戻って、この橋渡る以外ないんだよね…w」
大和「えぇっそうなの!?なんでもっと早く言わないの!?」
畠中「え、いやさっき気づいたwだからさぁ…」
元来た道を振り返った畠中の目が、その時なにかを捉えた。

畠中「…え?なにあれw」
大和「なにが?」
畠中「ほら、ピカッ、って…w」

…この時畠中が謎の光を目撃したことが、後にゲームの前半戦を大きく左右することとなる――――
63 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:13:34.42 ID:9NK330d60
「強い…強すぎる…!!!」
瓦礫の山の頂上に、興奮覚めやらない井上小百合の姿があった――――

PM 16:00


滝つぼの洞窟で自身の能力に歓喜した彼女は、最初に選んだ飛行能力を使って場所を白い花の咲く滝の上の草原に移していた。
辺りは一面粉々になったもので溢れ返っている…。

井上「よし!もういっか…あれ?あー、もう終わりか…。」
彼女の能力にはあるルールがあった。そのルールとは、
井上「はぁ…一回に能力が使える時間は3分…その後はインターバルが15分…。まーた時間つぶさなきゃいけないのか。」

彼女の能力はスーパー戦隊の技が5つ使えるというものであるが、
技が複数使えるという大きなアドバンテージのかわりにビハインドとして時間の制限があったのだ。
64 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:14:47.43 ID:9NK330d60
井上「3分って…短すぎるよ…。」

彼女はそのことに関して少なからず不安を抱いてはいたものの、

井上「まぁ…でも…きっと問題ないよね…最初の一撃で倒しちゃえばいいんだから…痛くない方法でね…。」
瓦礫の中の壊れたギターに腰掛けつぶやいた。
その時、

カタッ

背後で物音がした「誰!?」
しかし振り向いたその先には…

先ほどと何も変わらず、ただ草木が広がっているだけであった。そして前方には滝が…
…しかし彼女はほんの一瞬、目の端にその姿を捉えた…ような気はしていた…が…しかし…

井上「そんなバカな…。」
時計を見て呆然とつぶやいた。
65 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:16:12.22 ID:9NK330d60
「…で、まあやを探すって。なにかツテはあるの?」
「ううん、なんにも!」

―――井上小百合が時計を見たと同じ頃…

森の南、川沿いの広い道を歩く人影があった。
橋本奈々未と齋藤飛鳥だ。


橋本(…まぁ、それも予想の範疇。これからどうしよう。)
橋本は思案した。
橋本(河は下流に向けてどんどん下降気味だけど私達が今歩いてる道はこのまま続いてるから、このまま行けば崖みたいになってくるだろうし。
 そのそばを歩くのはあんまり気が進まないんだよね。でもかと言って森の中に入るのは嫌だし…あれ?)

「ちょっと待って。」
突然立ち止まった橋本が言った。
橋本「なにか臭わない?」
齋藤「え…?別になんにも…。」
橋本「すっぱい…いや甘い…いやすっぱい…いや甘い…いや…。」

(…ななみさん、鼻がよすぎて、とうとう壊れちゃったのかなぁ…?)
66 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:17:16.67 ID:9NK330d60
―――橋本奈々未が何かの臭いに気づいたと同じ頃…

「どうしよう…。」
つぶやく声が聞こえる。高山一実だ。
高山がこの森のはずれに辿り着いてから、1時間が経過していた。

「やっぱり…。」
平原の先を見つめ高山が動きかけた、その時だった。

ガサガサッ

後方の茂みから物音がしたかと思うと一人のメンバーが姿を現した「ずー!!!」
「ちーちゃん!!!」
二人が駆け寄る。
続いてまたしても人影が現れた「ろってぃー!!!陽菜ちゃん!!!」

高山「…よかった!ずっと待ってたんだよ!みんなちゃんと約束したこの場所に来られたんだね!あとは…」
67 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:18:24.99 ID:9NK330d60
高山一実、斎藤ちはる、川村真洋、川後陽菜。

彼女達は、山小屋の中でとっさの機転でメモを回し「森のはずれ」で落ち合う約束をしていたのだ。
「…あとは、言い出しっぺのじょーさんだけだね!」
その時、

大きな音とともに平原に広がる湖から突然何かが出現した。

???「ざっぱぁぁぁ!!!」
「敵!?」「なに!?」「わぁぁぁ!!!」
???「…みんな会いたかったよぉ。」
68名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:22:11.20 ID:Ah3DWmKq0
みてるぞ
69名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:26:34.87 ID:9NK330d60
>>68
有り難う!
今はとりあえず書き溜め投下してるけど速くて申し訳ない
70名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:27:29.53 ID:9NK330d60
―――平原の湖から突然何かが出現したと同じ頃…

「はぁ、はぁ、…い、いい加減に降参しろー!」「ほ、ほら息切れしてるじゃん…おばさんはあんま無理しないほうがいいよ…!」
桜井玲香と衛藤美彩の戦いは、文字通り泥仕合に発展していた。
…1時間程前―――

PM 15:10

衛藤「とうとう、ぶつかったね。いつかぶつかるんじゃないかと思ってた…。」
桜井「そうだね…。」
桜井玲香と衛藤美沙は森の南西の崖で対峙していた。
71 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:28:31.52 ID:9NK330d60
重い沈黙が立ちこめる。
そんな中さきに口火を切ったのは衛藤であった。

衛藤「…思えば私達、まるで反対の道を歩んできたね。」
桜井「…。」
衛藤「私は、ずっとアンダーで下の子達や悔しい思いをしてる子達を支えてきた…。それに比べ玲香は、」
桜井「私だって…。」
衛藤「キャプテンってだけじゃなく、ずっとずっと福神で…。そして肝心のキャプテンの仕事も、しっかりこなしてるようには見えなかった…。」
桜井「私だって…私なりに葛藤はあったんだよ。それでも、頑張ってきたつもり。みさには分からなくても頑張ってきたんだよ!」
72 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:29:49.22 ID:9NK330d60
「分かってたよ。」
衛藤は桜井から顔をそむけ崖を見下ろしながら言った。
衛藤「分かってたけど…でも…私ならもっと上手くやれる…そう見えてしまう自分もいたんだよ…。」
桜井「それは…。」
衛藤「…辛いことばっかじゃなかったよ、幸せなこともいっぱいあった…私はアンダーにちゃんと誇り持ってる…。」
桜井「…。」
「でもね。」
衛藤は振り返って言った。

衛藤「玲香だって分かってるでしょ…?私達は、最初は同じだったんだよ…お互い同じ会社にいて、同じように期待されて…。」
桜井「それは…。」
衛藤「同じはずだったはずのに…いつのまにか、差がつきすぎた。でももう、」衛藤はぎゅっとこぶしを握った。
「もう、変えられない過去にとらわれるのはこれで最後にするの…私はただ前に進むために、玲香を倒す!いくよ!玲香!」
桜井「うん…!」

二人「能力解放!《カボス》!!!」「能力解放!《ホイップ》!!!」
73 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:30:50.42 ID:9NK330d60
「どう?」
「む、むり…」
秋元真夏と中田花奈は山の北側の崖に来ていた――――

PM 16:00

「さっきも言った通り、この山は南側はかなり緩やかになってるんだけど、北側は傾斜も何もない切り立った崖なの。しかもかなりの高低差。」
「み、見るだけでゾッとする…。」
秋元はその場にへなへなとへたり込んだ。

「でも、見て、あそこ。」
中田はかまわず続ける。秋元は嫌な予感がした。
74 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:32:30.09 ID:9NK330d60
「あそこ…見えづらいんだけど、ほら。」
中田は指で望遠鏡を作って崖下に目を凝らした。
中田「すごいカラフルに見える部分があるでしょ?あれが何なのか。」
秋元「ね、ねえ…。」
中田「まず第一に、この崖から先は地図に全然詳しく書かれてないんだよね。隔絶されてる。だから、絶対に何かがあるはずなの。
   あと、今の所まだ誰もこっちにはいないはずだから安全ってのもある。」

秋元「…ね、ねえ!」
中田は秋元を振り返った。

秋元「ま、まさか…ここを降りるつもりじゃ…ないよね…?」
「…私の《なかだかな》は。」
ゆっくりと中田は言った。
中田「そこまでの伸縮性はないの…唱えた分だけつむぎだせる…だから…。」
秋元「だから…?」

中田「…バンジージャンプするしかない、カナ?」
75 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:33:39.92 ID:9NK330d60
ほんの一瞬のことではあったが、
見慣れた後ろ姿を見間違えることのないことは井上小百合自身が一番よく分かっていた。

井上(だってゲーム開始からまだ4時間…ってことは…たった30分で…どうやって…でも一番の問題は…。)
彼女は唇を噛み締めた。

井上(いつから見られてたんだろう…。もし3分ルールを知られたんだとしたら…まずい…。)
不意に涙が込み上げて来た。
井上(完全に不覚だった…!!!)

―――その頃崖の下では…

???「うわぁ…やばいよ…どうしよう…。」
???「どうだった…?」
???「あのね、さゆにゃんはね…この戦いに乗り気だと思う…だって目、すっごい輝いてたもん…。」
76 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:34:49.18 ID:9NK330d60
「うちの能力はね、《テレビゲーム》。」
そう言いながら斎藤ちはるはゲームで使うコントローラーを取り出した。

あれから。

無事に落ち合うことの出来た5人はたき火をおこすため、
元来た森の中に煙のもれない洞窟を見つけていた――――

PM 16:30

斎藤「これを使って相手をゲームみたいに操れる能力なの。
   でもそのためにはまず、このアダプターを相手に差さなくちゃいけないから結構近くに寄らないといけないんだけど。」
川村「なかなかに末恐ろしい能力やなぁ…まひろの能力はな、えーと…
  『フロントに攻撃を受けた場合、攻撃した相手の能力時における力を2倍アップで得られる』…っていう能力。
   あんまり意味が分からん!今は考えるとおでこがズキズキするわ…かずみんは?」
高山「えーっとあたしはね、声を自在に操れる能力、かな。て、てかさ、そんなことよりじょーさんの話が一番気になるよ!」
斎藤「そうそう!さっきのなんだったの?ほんとびっくりした…なんで湖なんかから出てきたの?」
「…あーっそれは話すとほんと長いんだけどね。」

たき火に手をかざし震えながら能條愛未が言った。
先ほど突如湖から出現したものは、最後に約束の森のはずれに現れた能條愛未であった。
77 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:35:54.39 ID:9NK330d60
「小屋を出てから森のはずれまでは、最初みんな橋渡ったでしょ?」
能條愛未は言った。

能條「あの橋渡ってあとはただ森を突っ切ればよかったんだよね…だっけどこれがまた難しくてさぁ…。全然まっすぐに進めてなかったの。で、気づいたら、」
能條は地図をゴソゴソと広げ森の上を指さした。

能條「ここ、北にずれて森の上に出ちゃったてたんだよね…。で、そっから森に戻ろうとしたんだけど戻ってたらどのくらい時間かかるか分かんなかったし…。
 そしたら、遠くに滝が見えて。で、地図みたらその滝から流れてる川はちょうど森のはずれに近い湖に通じてるみたいで。
 だからもう絶対迷っちゃだめだと思ってあそこまで頑張って川を下ってきたの…絶対に負けるな!って自分で自分に言い聞かせながら…。」

川村「めちゃくちゃな話やなぁ…。んで、肝心の能力は?」
能條「あみの能力はねぇ、全然役に立たないよ。その前に陽菜ちゃんの能力聞こうよ。」

高山「そうそう、ちーちゃんとろってぃーと陽菜ちゃんは一緒に来たみたいだけど…って、あれ?陽菜ちゃんは?」

4人が振り返った先には、ほんの先刻までそこに人が座っていたことを示す窪みだけを残し、川後陽菜の姿はなかった。
78 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:37:09.75 ID:9NK330d60
川後は先ほどの能條の話にみんなが夢中になっている間に、
誰にも気付かれることなくこっそりと洞窟を抜け出していた。

「みんなごめん。でも私は…探さなきゃ。あんな性格だから誰かにすぐにやられちゃう決まってるから…。
 それならいっそ私の能力を使って…!」

川後は一人森を後に一路東へと向かった…。
79 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:38:11.56 ID:9NK330d60
…川後陽菜が姿を消す前――――

PM 16:30

「さゆりんごパーーーンチ!!!」
「ひめたんビィィィム!!!」

松村沙友理と中元日芽香は、アイドルグループ乃木坂46の中で
それぞれ他のメンバーにはない必殺技をもっている。

「さゆりんごパンチ」と「ひめたんビーム」だ。

衆目の一致通り、戦いの場においてそれはそのままそれぞれの能力となった。
ではなぜ、そのような二人が都合よく出会い得たのか…

さかのぼること、数時間前――――


PM 15:00

「…能力を完璧に予測出来るって…。あ!それってもしかしてあたしと同じパターン…?」
中元は驚いたようにはっと口に手をあてた。
「そう!これ見て!」
そう言うと生田絵梨花は大きく膨らんだ自身のリュックサックから地図を取り出した。
80 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:39:28.18 ID:9NK330d60
生田「単純だから、裏をかいてまで森の方には行かないと思うの。
   だって山小屋の下でひめたん待ってた時に見えたけど、あの吊り橋渡るの大変そうだったもん…。生駒ちゃんとかれなりんは渡ってたけどさ…。」
生田は中元に言った。

生田「だから、うちらと同じように、山小屋を下ったこの辺りに来ることはまず間違いないと思う。」
中元「でも、だからってぴったりうちらのとこには来るか分かんないよ?どうやっておびきだすの…?ってかさ。」
中元には、先ほどから生田のリュックサックの大きな膨らみが気になっていた。

中元「このリュック、なにが入ってるの?」
生田「ふふふ…。その、おびきだし作戦に、これが役立つの。」

生田がゴソゴソとリュックサックをまさぐったかと思うと、次の瞬間、
二人の間にはたくさんの食べ物が散らばっていた。

生田「ほら見て!打ち上げに置いてあったの、たくさんもらってきたの!まさかそれがそのまま全部入ってるとは思わなかったけど…。」

「すごい…!これをばらまけば…!」「うん、さゆりんは寄ってくると思うよ…!」
81 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:41:03.84 ID:9NK330d60
「《カボス》…!」「《ホイップ》…!」「《カボス》…!」「《ホイップ》…!」

森の南西にある崖。
夕刻も迫った頃そこには、かたや真っ白なホイップまみれ、
かたや果物の果汁まみれになっている二人の人影があった――――

PM 16:30

「もうっ!」
衛藤美彩が言った。
「ホイップまみれになるのは深夜番組だけで充分だよ!それに…」
衛藤はホイップを拭った。

「…普通キャプテンって言ったら、もっとキャプテンらしい能力が与えられるはずでしょ…!?」
「そんなこと言ったら…」
桜井玲香は目をごしごしこすりながら言った。

「…美彩だって自分のこと先輩先輩言ってるけど、先輩らしさのかけらもない能力じゃん…!」
「そんなこと…!」
「それに!」
桜井は続けた。
82 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:42:30.11 ID:9NK330d60
桜井「さっきアンダーのこと言ってたけど…じゃあ、あみ、ちーちゃん、ろってぃー、陽菜ちゃんが今どこに集合してるか知ってるの…!?」
衛藤「…どういうこと…!?」
桜井「わ、わたしは…キャプテンだから…!みんなから信頼されてるから…!だからちゃんと教えてもらったの!」
桜井は北西を指差した。

桜井「あっち!森のはずれ!今みんなそっちにいるの…!」
衛藤「…っ…そんなの…!」
そんな時、二人の前に新たに現れた二人の人影があった。

???「…汚い…。」
???「なんて低次元な戦い…!」
83 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:43:22.78 ID:9NK330d60
「…まひろな、自分の能力にちょっと疑問があるねん。」
川後陽菜が消えたことで打ちひしがれていた4人の沈黙を破るかのように川村真洋は言った――――

PM 17:00

川村「『フロントに攻撃を受けた場合、攻撃した相手の能力時における力を2倍アップで得られる』…って、どゆこと?
   まひろは攻撃を受けたら相手の能力使えるようになるってこと?2倍の強さで?」

「…分かんないよそんなの…。」
能條が言った。
「まだ戦いになってみてもないんだから…。」
川村「ちょっと試してみたいから、誰かまひろと戦ってみてくれへん?」
斎藤「…ちょっと今は無理だからろってぃー、一人でやって。」
洞窟の中は重くどんよりとした空気が漂っていた。それぞれが壁を向き塞ぎ込んでいる。
84 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:44:35.92 ID:9NK330d60
川村(ほんとの攻撃じゃなくても、まひろの中で攻撃されてるつもりになれば効果は表れるんと違うかな…?
   うーんそこのとこも説明書にも書いてないし。ほなら、ここはひとつやってみよ。)
川村はまず一番近くにいた斎藤ちはるに目を留めた。

「(ちはるはあのコントローラー借りなきゃ結果が分からんからな…。)…ねね!あみの能力ってなんやっけ?」
川村は能條愛未の背中に声をかけた。

「あぁ…っくしょん…!…あみの能力はね…めっちゃ重いものが背負えるの。今あみ足腰の力すんごいことになってるよ。」
毛布にくるまった能條は答えた。
川村「(そっかぁだからや…じゃなきゃ普通川下りなんて出来へんもんな…。)ありがと!あと、まひろのことちょっと叩いて?あ、おでこ痛いからでこぴんはだめやで!」
能條「え?いいけど…。」

川村は息せき切って洞窟を出たあと、すぐそばにあった岩を勢いよく持ち上げてみようとした。
「…ふぐっ!…いてっ!…全然動かん…!あみほんとに力あるん…?」

手をさすりながら川村は思った。
「(かずみんはなぁ…声の変化がどうたら言うてたけど…でも剣道とか強いし試してみましょ。)ねえかずみん、まひろのことちょっと叩いて!」
川村は再び洞窟の外に出て軽く洞窟の岩壁を蹴った。
「(まっ言うてもそんな変わらんよね。)め〜ん!」
85 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:45:32.15 ID:9NK330d60
この異常な事態の中にあって、生駒里奈は自らを理解していた。
パニックを起こさないように平静心を保ち、あえて現状を分析しようとしていたのだ。

「どうしよう…なんとか…なんとかしなきゃ…うちが…考えなきゃ!」
しかし考えて考えて呼吸が早くなっている自分にハッと気づき、目をつぶって気を落ち着ける。
そんなことの繰り返しだった。
その内に気づくと眠ってしまっていたようだ。

…生駒が目を覚ました時、辺りは夕暮れにさしかかっていた―――

「…あーっやっちゃった!めちゃくちゃ疲れてたから寝ちゃってたよ。これからどうしよ…。
 それに…さっきのことにもまだ…。」
毛布のように体にかかっていた木の葉を払い落としながら、生駒はこぶしを握りしめた。

「…あーもうだめだ!いくら考えたって、そんなの答えが出るはずないよ!
 そっちじゃなくて、状況を把握することから始めないと…こうして見晴らしのいい場所にも来た訳だし。」

数時間前、生駒がこの木に登ったのには腰を落ち着けることの他にも理由があった。
とりあえず、島の地理を理解しようとしたのだ。
86 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:46:38.39 ID:9NK330d60
生駒「暗くなる前にやんなきゃ…
   えぇと地図によると…この島は左上がりのギョーザみたいな形をしてる…
   今うちがいる森の先におっきい原っぱがあって…その先には山…反対のこっちには今いるこの木と川と…
   あれ?山小屋はあれか…わりかし近くにいたんだな…うちらが最初にいた山小屋はギョーザの右か…ん?」

サッ

見晴らしのいい木の上に立って四方を見渡していた生駒が突然後ろを振り向いた。
目の端になにかフワッとしたものを捉えたのだ。

「ん?今何かが見えて・・・んんん???」
87 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:47:56.73 ID:9NK330d60
川村真洋は呆然と立ちすくんでいた。

洞窟の中からは突然の轟音に驚いた3人が転がり出て来た。

「まひろ、何したの!?」
能條が険しい剣幕で問いただす。
「なんで…足上げてるの…?」
しかし川村は二人を無視し、黙り震える高山に声を振り絞って聞いた。

「なあ…かずみん…ただ声を変えるだけの能力って、言うたよな…?それがなんで…なにを隠してるん…!?」
88名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:48:36.05 ID:LZ7klz7h0
あぼーんばっかw
89 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:48:56.99 ID:9NK330d60
(…あれは!)
目を細め先ほど見えたものの正体を探していた生駒の目に何かが映った。
(白い…さっき見えたもの…?少し違う気もするけど…ううん、よく見えない!)
指で望遠鏡を作って必死に目を凝らすと、
(煙…煙だ…!誰かがあそこで火を!)

次の瞬間、そこに生駒の姿はなかった。
90 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:49:51.81 ID:9NK330d60
辺りには刻一刻と夕闇が迫っていて、おまけにそれは数キロ先の出来事であった。
それを視ることが出来たのは、今の生駒に備わっている極度に研ぎすまされた五感によるためのものであった。
しかし…

そんな生駒にも、知るすべはなかった。
その直後、ゆっくりと反対側から姿を現し
生駒がいた場所でくすぶっている黒い靴の痕を覗き込むものの姿があったことを…
91名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:51:06.36 ID:HVUJ2XrgO
仕事中だが 夜一気に読むわ

期待してる 頑張れよくず野郎
92 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 13:51:14.45 ID:9NK330d60
―――生駒が巨木の上から西方に煙を目撃する少し前…

(段々暗くなってきた…川から遠すぎず近すぎず、安全に眠れそうな場所ないかなぁ…。)
生駒里奈のいる巨木の近くを通りかかった人影があった。
若月佑美だ。
彼女は最後から二番目に山小屋を出発したあと、未だ森の東方に留まっていた。

彼女の能力は《若様》。
イケメン好きなメンバーを懐柔させることが出来るという能力だ。
つまりこの能力は、相手が人間の女子であればまず間違いなく通用するものと思われた。

なので自力でどうにか逃げ延びることさえ出来れば、《若様》で最強のメンバーを懐柔しこの戦いに勝利することの出来る可能性は高い。
そう踏んでいたのだ。
そのために身を隠し易いこの鬱蒼とした森に潜伏していた。
93名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:56:39.25 ID:3dqRuOTk0
一人でずっと書き込んでるってちょっと可哀想だな
94名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:56:55.69 ID:LBKo3WPni
オナニー小説書くのは構わないがsage進行しろ
95名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 13:59:42.87 ID:olS0gaRhO
本当にあぼーんばっか(笑)
96 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:08:01.17 ID:9NK330d60
若月(あ、あの大きい木…!うん、ほどほど川の近くでほどほど森の中で…。よしっあそこに隠れよう!)

彼女は茂みを分け入り巨木に近づき、巨木の大きな根と根の間に樹洞を見つけた。

若月(んしょ…よし…と!入れた!やった!あ、けどここ結構暗い。)
彼女はリュックサックをまさぐり懐中電灯を出し明かりをつけた。
その瞬間、

若月「…!!!の、能力発動《若様》!!!」
???「…。」
若月「《若様》《若様》!!!」
???「…。」フワッ
若月「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

巨木の根には、こだまする悲鳴をあとに残し若月の姿は残されてはいなかった…
97 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:09:37.02 ID:9NK330d60
森の木々を素早く飛び移り進む影がある…生駒里奈だ。
彼女は巨木の上から煙を目撃した瞬間に、それがメンバーのおこしたたき火であることを悟っていた。

(早く…早く…!もうすぐ暗くなってさっきの場所が分からなくなっちゃう…!)
その時右方からかすかに声が聞こえた。
(あっちだ!)
98 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:11:02.11 ID:9NK330d60
「あみ…!あみ…!」
川村真洋が崩れ落ち泣いている。その横には呆然と立ちすくむ斎藤ちはるの姿があった。
その時。

「どしたの…!?なにがあったの…!?」
息を切らしながら生駒里奈が突然姿を現した。

斎藤「い、生駒なんで…!?」
生駒「その話はいいから!なにが起きたの!?」
川村「あみが…あみが下敷きに…かずみんが…」
生駒「かずみん!?かずみんがやったの!?」
川村「違うけど…でもかずみんが…」
生駒「かずみんはどっちに行ったの!?」
斎藤「あ、あっちに…」
99 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:12:45.78 ID:9NK330d60
「はぁ、はぁ、ひ、ひめたんビィー…ム…!」
「あれあれ、どしたん?もうスタミナ切れ?さゆりんまだまだ余裕やでっ。」

数時間前に始まった松村沙友理と中元日芽香の戦いは、二人が似た力を持っていたため長期戦になだれ込んでいた。
しかし…

生田と中元がまいた大量のクロワッサンを食べたことでエネルギー満タンの松村に対し、
ゲームが開始されてからほとんどまともに食事を取っていない中元はスタミナ切れとなっていた。
松村を罠に落としおびき出すための作戦が、あだとなったのだ…。
100 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:14:13.55 ID:9NK330d60
松村「もう夕方だよ?いつまで続けるん?そろそろ飽きてきたんよー。」
中元(くっ…!このままだと…。生ちゃん…生ちゃんはなにしてるの…!?)

中元は一人ではなかった。
当初の作戦通り、中元と戦っている松村の能力を不意打ちで封じるため生田は姿を見せず身を潜めていた。
しかし…

中元(でも…この場所じゃ…無理だ…!)
ビームを上手く相手に当てるためには、遮るもののない広い場所で戦うことが一番望ましいと思われた。
それは松村の能力にしても同じことであったが、例え中元がパンチを食らっても勝負を早く決めてしまえば関係ないと二人は考えたのだ。

しかし、そのことが大きな誤算となっていた。

激しい戦いのさなか生田が攻撃に当たることなく、また気づかれぬことのないまま松村に近づくことは二人の想像以上に至難の業であった…。
101 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:15:25.71 ID:9NK330d60
しゃくりあげる声が聞こえる…森のはずれにほど近い空き地だ。
そこはにはつい先ほどまで、居心地のよい洞窟があった。
しかし今はそのほとんどを、崩れ重なり合った岩が占めている…。

そこに二人の人影があった。
川村真洋と斎藤ちはるだ。
突然生駒里奈が二人の目の前に現れ、そしてまた去ってしまってからしばらくが経っていた。

二人とも言葉を発しない。ただ、川村の泣き声がむなしくひびくだけである…
102 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:16:43.10 ID:9NK330d60
その瞬間であった。
中元「あぁっ!!!」

松村「ごめんなひめたんっ。」
飛ばされて倒れ込んだ中元に笑顔の松村が近づいてきた…。
中元(くっ…生ちゃん…早く…!)

顔をあげた中元ははっと息をのんだ。
そこには、真剣な表情の松村がいた。

松村がこぶしを振りあげた。
「さゆりんごっ…」
103 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 14:17:38.97 ID:9NK330d60
「…さっきのこと…説明して…。」
しばらくしてからやっと、斎藤ちはるが一語一語絞り出すように言った。
その時、

ガサゴソッ

ふいに現れた人影があった。しかし薄暗闇にその顔を見ることは出来ない…

???「いた!ほんとここまで来るの大変だったよぉ…森の中カエルうじゃうじゃいるし…笑い…。」
頭についた大量の木の葉を手で払いながら、その人影は言った。

???「ずっとみんなのこと森のはずれで待ってたよぉ…けど、ものすんごい音したから、こっち来たんだけど…。」
104名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 14:17:48.91 ID:LTK7oVdu0
なんでsageないの?
105名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:10:13.21 ID:WRXVhwQ90
かなり真剣でワロタ
夜まで残ってたら読むよ
106名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:35:58.18 ID:HVUJ2XrgO
誰か保守しとけよ

それくらい社会の役に立てよ糞ニート共
107名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:38:09.58 ID:317M06tV0
>>1の自演ワロタ
108名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:50:17.49 ID:9NK330d60
自演じゃないぞ!

>>105
時間の整合性はかなり真剣に考えて書いた

そろそろ下がったかと思われるので再開
以下sage進行
109名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:50:37.11 ID:bVTxAN1Q0
とりまここまでキープ
何部になってもかまわないから絶対完結よろ
110名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:51:59.54 ID:bVTxAN1Q0
申し訳ない限り
111名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:52:50.47 ID:9NK330d60
>>109
かなり長くなりそうだ
ハロプロバトルロイヤルに感化され書いたがあれみたいにサクサク進めることが出来なかった

なぜなら、真剣に展開を考えたら絶対に乃木メンは殺し合いをし合う展開にはならなかったから…
112名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:53:40.65 ID:9NK330d60
oh…
また上がってしまったか
113名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:54:46.75 ID:9N67nmzw0
あんた何がしたいねん
114名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:55:06.34 ID:9NK330d60
いや自分もsage付け忘れてた
いいや、また少し時間開けてから再開する
115名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 15:56:48.52 ID:9NK330d60
申し訳ない限り…

でもその間に、洪水にようにあげてしまった分ぜひ読んでくれ
116名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 16:05:32.32 ID:PBhNafMo0
さっと続けてしまえばいいのに
117名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 16:19:05.38 ID:9NK330d60
はい、そうします
118 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 16:20:48.87 ID:9NK330d60
「……う…。」
暗闇の中で若月佑美は目を覚ました。

「…ここは……くっ…頭を打ったみたい…。」
ゆっくり体を起こす。

「…明かりを…はっ!リュック!リュックがない!」
彼女が暗闇の中を必死にまさぐったその時、手が何かをかすった。

恐る恐る手を伸ばす…

どうやら、すぐ横に壁があるようだ。
ゆっくりと立ち上がり、手探りで壁沿いを進みだす…

その時、すぐ近くに気配を感じた。
「誰!?」
119 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 16:21:42.44 ID:9NK330d60
「はぁ…はぁ…生ちゃん…ひめたん…なにしてるん?w」

数時間前謎の光を目撃した畠中清羅と大和里菜は山を引き返し、やっとの思いで山の中腹まで辿り着いた。

「下りはそうでもないと思ったけど、上りは地味にきついね…。あぁお腹すいた!」
生田絵梨花と中元日芽香の間によいしょっと腰をおろした大和が言った。

畠中「ねぇ、何かお菓子とか持ってない?w」
120 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 16:23:02.34 ID:9NK330d60
「だいじょぶだから…!」「むり、むり、絶対むり…!」

同じ頃。

山の中腹から北に数キロ、山小屋の裏手。
山の北側の絶壁の上で動く二人の人影があった。

「ほんとにだいじょぶだから…!」
「こんな高さ、むりに決まってるじゃん…!」

秋元真夏と中田花奈は、もうずっとそんなやり取りを繰り返していた。

「だいじょぶだから!だいじょぶなんだって…!」
「いやいや、絶対むりでしょ…こんなの…!」
「だったら、二人で同時に飛ぼ?」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「ほんとにだいじょぶなんだって!だって今うちらがいるのは…!」
121 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 16:24:03.11 ID:9NK330d60
返答はない。
(…くっ!ここで恐怖に負けてたまるか…!)

徐々にはっきりとしてきた若月佑美の頭に、先ほど見たものの記憶が蘇ってきた。
しかしそれが何であったか、思い出すことは出来ない…
その時。

フワッ

再び気配を感じた取った若月はすばやく手を伸ばした。

「今度は触ったよ!!!やわらかくて温かい…!!!」
彼女は夢中で言った。
「なんだか変な匂いもするし…それにこの感触…分かった!!!正体は…おじさん…!?」

その瞬間、ふいに前方から声がした。

???「どいやさんは、おじさんなんかじゃないで…!」
122名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 16:29:37.00 ID:UMhezFbyi
携帯からだと読み難い事この上ない

帰宅してから俺がPCで読むまでお前ら保守よろしく
123名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 16:42:23.91 ID:cAAdVK3C0
ちょっとだけ支援
124名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 16:55:21.50 ID:1xkEKFGa0
>>106
わざとらしくガラケーから自演の書き込みお疲れ様
125名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 17:12:06.67 ID:4xH8Hd850
俺も読んでるでー
126名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 18:16:26.05 ID:6OQSunsS0
(´,,??????,,`)
127名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 18:22:25.84 ID:L3a0r/zF0
そんなことより早くゆっ探偵の続きを書くんだ!!
128名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 18:23:19.24 ID:JjOCcJOy0
ゆっ探偵懐かしいな
129 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 18:26:26.43 ID:9NK330d60
「あ、ああ…。」
生田絵梨花が我に返って言った。

「二人ともなんであっちばっか見てるん?w…あ!ちんすこー!」
「わぁ!あ、けどお菓子ばっかじゃ肌に悪いからりなが野菜を!能力発動《トマト》!」

大和がそう唱えた瞬間、山の地面から巨大な植物が生えその枝にあっと言う間にリンゴのような赤く大きなトマトがなった。

「りなの能力トマトが栽培出来るやつなのwうけるよねw」
ちんすこーを頬張りながら畠中が言った「あ、そうそうw」

「うちの方は漢字が読めんくて、まだ能力使えてないんだけどさwwwこれなんて読むん?」
130名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 18:57:49.25 ID:e53ytr890
批判はあるだろうが頑張ってくれ・・・多少遅くても俺は大丈夫

http://tvcap.info/2013/12/9/131209-0013500536.jpg
131 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:15:32.54 ID:E62I7mPOI
規制入ったから携帯にチェンジ
132 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:17:41.32 ID:E62I7mPOI
>>130
有り難う!
ろってぃーは今後重要な鍵になる…
133名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:25:06.43 ID:LBKo3WPni
ただの自演糞スレだったか
134名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:25:16.97 ID:XmMfDlPs0
なんでsageられないんだ?日本語不自由なのに携帯小説書いてオナニーしてるおっさんみたいだな
135名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:32:53.29 ID:bLXWs1ui0
ID:HVUJ2XrgOで抽出するとわかるけど>>11 >>91 >>106>>1にとって都合のいいタイミングで出て来て擁護&他スレ利用者に対して暴言
糖質だろ?自演してまでやるなよ
批判されるの嫌ならブログ開設してやれ
お前の自演じゃなければそれを読みたい奴()もいるらしいからブログのリンク貼って終わりにしろ
136 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:39:06.54 ID:YV4T2sTbI
自演はいっさいしてないぞ
まぁあげてく

あと上でsageれてなかったね、すまん!
137 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:43:09.33 ID:9NK330d60
ぺしゃっ
「…ゲームが始まってから、みんなろくに食事をとってないでしょ?だから脳に糖分が不足してるはずなんだよね。」
ピシャッ
「…そうそう、でもそれだけじゃいけなくて、果物とかからビタミンも採らなきゃいけないの。」
橋本奈々未の目には肉弾戦に突入した衛藤美彩と桜井玲香、そして二人の仲裁に入る齋藤飛鳥の姿がぼんやりと映っていた。
「…汚い…。」
橋本はつぶやいた。
「能力発動…。」
138名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:43:23.87 ID:EY2Kxu2c0
支援!
読んでるぞ
139 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:44:09.55 ID:9NK330d60
「…!!!」
若月佑美は思い出した。そうだ、穴に入って懐中電灯で見たもの…大きくはれぼったい二つの目玉…
それにこの声は…
「なぁちゃん…!」

その瞬間。
明かりがついて辺りが照らし出された。

「そうやで!」
西野七瀬が言った。
140 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:45:25.03 ID:9NK330d60
「あぁ…。これね。これはしけ。時化って書いてしけって読むの。だから読み方は『おおしけ』。」
「えぇーそうなんだ!りな全然読めなかった!さすが生ちゃん!」
畠中はふと違和感を覚えた。

(うーん…なんか…なんか…あ、ひめたん?w)
先ほどから中元が一言も言葉を発しないのだ。

(ひめたんなんかいつもと違うwしかも…服とか破けまくってるしw)
生田も生田で様子が変だ。先ほどからチラチラと東の方角を見ている。
(あっちになんかがあるん?wそれにまだ聞いてなかったけど…。)

「ねぇ。」
畠中は切り出した。
「さっきさ、ピカッって…。」
「そうそう!」
生田からタッパーごと受け取ったいなり寿司を食べながら大和が言った。
「りな達その光が気になってここまで来たんだよねー。」
その瞬間。

二人を観察していた畠中は生田と中元が鋭く目配せするのを見逃さなかった。
生田「あ、あれはね…。」
「りな。」
畠中はゆっくりと言った。

「ちょっと、二人から離れて。」
141名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:46:24.80 ID:1y/G1ylli
>>138
はいまたタイミングよく支援されましたw
142 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:46:55.19 ID:9NK330d60
「……ん…な…!み…さん!…みさん…!…ななみさん!!!」
橋本奈々未はふと我に返った。
「壁!壁が出てるよ!崖が折れちゃう!!!」
「え?」
143名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:49:08.53 ID:9NK330d60
>>141
それは自分でも思って嬉しかったけどちょっとあ!wってなったわw
144 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:53:33.20 ID:9NK330d60
「なな、争いは嫌いやねん。」
西野七瀬は言った。

西野「だから…山小屋を出たあとどうすればいいかの分からんくて…。けどそしたら、」
西野の腰の後ろから、フワフワとした、丸いギョロ目を持つ生物が恥ずかしそうに顔を出した。

西野「ななの能力は《どいやさん》やったの!だからどいやさんに出てきてもらって!」
西野は楽しそうに語る。若月の目はあらわれた生物に釘付けであった。

西野「最初はもっと狭かったんやけど…どいやさんが過ごしやすいようにトンネル掘ってくれたの!結構広いやろ?ここ。」
若月「ど、どいやさんは…そんなことも出来るんだ…。」

西野「妖精やからな!」
西野は白い歯をのぞかせて笑った。
「そう…じゃあ…。」
若月はゆっくりと言った。

若月「なぁちゃんには、戦う気はない…ってこと…?」
西野「うん。ない。」

「…でも。」
彼女はそう続けると、悲しそうにうつむいた。

「どいやさんから外の様子を聞いたんやけど…みんなは違うみたいやな…。」
145名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 19:53:36.48 ID:LJcvp3Lx0
>ID:HVUJ2XrgO
やっぱコイツ>>1の自演だなw

書き込みレス一覧(総レス数4)

乃木坂46バトルロワイヤル
11 :名無しさん@実況は禁止です[]:2013/12/09(月) 11:41:27.60 ID:HVUJ2XrgO
頑張れ頑張れ

はやく続きかけ

乃木坂46バトルロワイヤル
91 :名無しさん@実況は禁止です[]:2013/12/09(月) 13:51:06.36 ID:HVUJ2XrgO
仕事中だが 夜一気に読むわ

期待してる 頑張れよくず野郎

乃木坂46バトルロワイヤル
106 :名無しさん@実況は禁止です[]:2013/12/09(月) 15:35:58.18 ID:HVUJ2XrgO
誰か保守しとけよ

それくらい社会の役に立てよ糞ニート共

乃木坂の新センター堀に彼氏発覚!
442 :名無しさん@実況は禁止です[]:2013/12/09(月) 15:40:05.55 ID:HVUJ2XrgO
問題はオーディションかなんかの時に男性との交際経験はありませんと彼女ははっきり言っていることだ

交際経験はあるはセクロスはしてたでは話にならん 解雇だ

このまま続投なら俺はひめたんの単推しになる
146 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 19:59:24.86 ID:9NK330d60
「…かだかなかだかなかだかな!あーやっと終わった!」
中田花奈は大きく息を吐いた。

中田「酸欠になるとこだった…。でもこのくらいの長さなら地面に激突はしないけど、ぶら下がった時ちゃんと地面に降りられる。」
「激突…?」
力ない声が聞こえる。
中田は後ろを振り返った。

中田「ほら、木にもくくりつけたし後は体に付けるだけだよ。」
秋元「絶対に、むり…」
顔面蒼白でうずくまっている秋元真夏は言った。

中田「だから、だいじょぶなんだって!」
秋元「さっきからそればっか言ってるけど、なにが大丈夫なの…!?」
中田「うん…。あのね実は、」

その時、
147 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 20:01:00.73 ID:9NK330d60
「りな、離れて!」
畠中清羅は、生田絵梨花と中元日芽香をじっと見つめた。

畠中「せいら達が来る前、ここで何があったん?」
大和「えっ?えっ?」

生田「そ、それは…」
「…あれはね!」
先ほどから何も言葉を発しなかった中元が、苦しそうに体を起こしながら言った。

中元「懐中電灯で遊んでたんだよ…!二人のリュックの中にも入ってたでしょ…!?」

畠中「遊んでただけなら、なんでひめたんの服は破けてるの?」
ここにきて何事かが起こりつつあることを察した大和は、不安そうに離れながら成り行きを見つめた。

「ねぇ…ほんとは何があったん?」
畠中がためらいがちに一歩ふみだした、
その時、

ポトッ

トマトが一つ落ちた。
「うっ…ひめたんビ…!」
「りな!逃げて!」
「うわぁぁぁ!!!《トマト》《トマト》《トマト》《トマト》!!!」
148 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 20:03:22.35 ID:9NK330d60
ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!

(もう、みんなどうして…!?どうして…どうして戦うの…!?)
伊藤万理華は泣いていた。
しかしその頬にあるのは、もう悲しみだった頃の涙ではない。
鳴り止まないノートパソコンを前に、彼女は悔しさで涙を流していた。

伊藤(もう…どうなるか分かんないけど…わたしが…!わたしがみんなを説得するしか…!)
彼女は再び決意を固め立ち上がった。

伊藤(なによりここ、やっぱ臭いし…!うん、もう決めた!えい!…え?)
149名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 20:51:21.43 ID:EY2Kxu2c0
マジで読んでますからね
続きはよ
150 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 20:51:31.30 ID:9NK330d60
「…みんなは違うみたいやな。」
西野七瀬はうつむいて言った。
しかしすぐにうれしげな表情に戻り、

西野「でもな!右には川下りしてる子もおったり…左にはずっとバク転してる子もおったり…あ、あとな!」
彼女は目を輝かせて言った。
西野「生駒ちゃんなんて、さっきまでこの木の上で寝てたんやで!」

しかしその途端、再び悲しげな顔に戻り言った。
「そういう楽しそうな子もおった…でも…戦いを始めてしまった子もおる…。」
151名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 21:04:06.91 ID:w61FQTqI0
人数多すぎてわかりにくい
八福神かせめて、選抜メンバーにしぼった方がよかったな
お疲れ
152名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 21:05:13.25 ID:UMhezFbyi
携帯からだと読み難い事この上ない

帰宅してから俺がPCで読むまでお前ら保守よろしく
153名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 21:08:28.42 ID:UMhezFbyi
同じフォーム送信しちまった
帰宅中だからそれまでに完結させろ!
154名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 21:31:35.54 ID:olS0gaRhO
さすがに無理だろ
155名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 21:44:46.89 ID:uMNT9wZg0
>>144
どいやさんは妖精じゃなく耳かきの神様なんだけど・・・まぁいいや引き続きがんばれ

http://imgur.com/mpUbO5S.jpg
156 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 22:20:48.95 ID:Xb05XVtq0
「《ダイトキバ『どんぐりころころどんぐりこぉぉぉ〜!!!』
畠中の声は生田の声にかき消された。
「はぁ…はぁ…これでもう…!」
「わぁぁぁちがう!!!《トマト》《トマト》!!!せいら読み方ちがう!!!《トマト》!!!おおしけだよ!!!」
畠中はうなずき言った。

「《大時化》!!!」
157名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 22:22:41.64 ID:Xb05XVtq0
「ななみさん!重みで崖が折れちゃう!!!」
「ななみん!ストップ!!!」「ななみだめ!!!」
橋本奈々未にはこちらに向かって走ってくる3人の姿が見えた。その時―――

『『『ゴロゴロ…ピッッッシャァァァァァ!!!!!』』』





突然の轟音に二人は身をすくめた。
「なに…!?」
上空を見上げた中田花奈の目に、急速に近づく暗雲が映った…

「やばい…!」





「でも、戦わないと意味がないんだよ?」
若月佑美は慎重に言った。
「戦って、なにを得るん?」
「だからセンターを…」
「ちがうと思う。」
西野は言った。
「センターは、人を倒して手に入れるもんやない…。気づいたら、立ってるものなんだよ。」

その瞬間であった。

二人の頭上を耳をつんざく凄まじい音が走った。
158 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 22:24:46.68 ID:Xb05XVtq0
4人がいた崖は『壁』の重みに耐えきれなくなっていた。
そしてその時、森に大きな雷が落ちたのだ。

衝撃が走り、目の前がゆっくりと傾いでいく…





「真夏、ごめん!」
身をこわばらせた中田花奈は言った。
「《なかだかなかだかなかだかな》!」
「えっ?体が…!!!」
「いくよ!!!」




「開かない!!!開かない!!!なんで!!??」
伊藤万理華は井戸の蓋をドンドンと叩いていた。
「なんで!!!なんで!!!…え、なんの音?」
ポツ
ポツ
ポツポツ…
ポツポツ…ポツ…
ポツポツポツポツポツポツポツポツ……
蓋の隙間から水が漏れてくるのと彼女がその意味を悟るのは同時であった。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」





二人の頭上で凄まじい音が走るのとどいやさんが動くのは同時であった。
その瞬間若月は重力を失いどこかに体が吸い込まれるような感覚を感じた…。
159 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 22:26:21.55 ID:Xb05XVtq0
この世は地獄なんじゃなくて…天国だったんだなぁ…
橋本奈々未は思った。

あっちには雲ひとつないのに、こっちには黒い雲。
海には夕焼けが映えてるのに、こっちは大雨。
非現実的な景色の中をゆっくり落ちゆく白いホイップにまみれた仲間の姿は、まるで天使のようであった…

あぁ、弟にもっと優しくしとけばよかったなぁ…




崖を落ちていく小さな黒い二つの点を、遠くから見つめる姿があった。
ぱらぱらぱら…
オレンジ色の花弁が落ちる。

???「お願い、間に合って…!」
160 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/09(月) 22:27:36.69 ID:Xb05XVtq0
それにしても…
遠のく意識の中で橋本奈々未は思った。

なんでこんなに…すべてがゆっくりなんだろう…?
あぁきっと…これが世にいう走馬灯なんだ……
それにしてもあぁほんとに…

地面が近づいてくる…

天使みたいだな…天使……





急に空を覆った雷雲は、夕暮れ時の美しい平原に大雨をもたらそうとしていた。
…ポツ

しかし生駒里奈はその頬をつたい流れ落ちる雨を拭うことなく、一心に平原を西へ向け疾走していた…。
161名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 22:42:39.09 ID:Ke7bFMK30
連投規制回避支援
162名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:08:35.89 ID:Xb05XVtq0
一応区切りが良いから、見てる人がいなかったら落とすことにする
163名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:14:19.36 ID:kFruBgWX0
続き続き!
164名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:16:07.00 ID:ge27iahb0
見てるよー
165名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:22:11.71 ID:64NfuMZNO
支援
166名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:25:06.84 ID:DEta4ulS0
見てるぞ
167名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:28:29.15 ID:Cak7xnva0
はよ書かんかい!
168名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:30:58.91 ID:84jCCZzT0
早くしろボケ
169名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:31:46.85 ID:BbPHkRNN0
〜完〜
170名無しさん@実況は禁止です:2013/12/09(月) 23:34:38.33 ID:hIeUILuRi
結構面白いな。
171 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:16:44.60 ID:76FZTwXy0



昨日の嵐が嘘であったかのように晴れ渡っている真っ青な空…

その島では、
アイドルグループ「乃木坂46」のメンバー達が
センターの座を賭けた、壮絶なバトルロワイヤルを繰り広げているのであった…

AM 09:00

厚い雲の隙間に光が射す…
172名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 00:18:10.28 ID:76FZTwXy0
ありがとう!

その内また連投規制くらって止まるだろうが書いていく
173 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:21:46.37 ID:76FZTwXy0
露に濡れた草が、朝の光に照らされキラキラ輝く丘の上。

丘にあいた穴から、ひょっこり顔を出す人影がある。

???「うわぁっ!…うぇ…かたつむりか…カエルかと思った…けどこのかたつむりなんかスピード早いな…。」
穴の中を振り返ってその人影は明るく言った。
???「もう嵐はいったみたい!とりあえず、朝ご飯食べよ!」

???「ほらほら、食べなきゃ元気も出ないし!」
穴の中に戻ったその人影は、二人の人影に向かって言った。

???「二人のために、あたしが『ゆったん特製豪華モーニングセット』作ってあげる…!」
174 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:23:14.82 ID:76FZTwXy0
森を北上して抜けた先にある丘陵地帯から、能條愛未が見た滝。
井上小百合が最初に訪れた洞窟のある、島の北西の滝。
その滝に、ほど近い洞窟。

???「う、うーん…よく寝た…。」
そこに、眩しい朝の光を受けて大きく伸びをする人影がある。

???「おはよう…。」
そのすぐそばでもう一人の人影が言った。
???「おはよぉ…!」
最初の人影はにっこり笑って言った。

???「ほら…!まだひなちまは横になってて。朝ご飯とかは全部やるから!」
???「…ありがとう、まあや。」
175名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 00:46:45.71 ID:ouGf3I990
これ完結する前にまとめたサイトはアホ丸出しだから注意しろよ
176 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:46:59.76 ID:p4yOc2BGi
そこからほぼ反対に位置する、島の南東部、山の麓。
辺りには所々に白い砂まじりの草地が広がっていた。海岸が近いのだ。

そこに、朝の光の中に浮かび上がる奇妙なテントのようなシルエットがある。

そのすぐそばで声がする。
「ねぇ…せいら…。引き換えそうよ…。」
「だから…。」

畠中清羅と大和里菜だ。
昨日とは打って変わって、二人は暗い表情をしていた…。
177 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:49:19.80 ID:p4yOc2BGi
二人のいる山の北側、崖下のその北端。
所々雪に覆われた海岸は朝の光を反射して白く輝いていた。

その海岸の片隅に、なにか大きなものの姿がある…。

そこに、何かの動物が近づいた。
狼だ。
においをかいで、その大きなものをつついている。
獲物のアザラシだと思ったのであろうか…?
と、
ムクッ

そのアザラシは起き上がり…
178 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:51:29.04 ID:76FZTwXy0
ポトッ
大きな葉から雫が落ちる。

(水玉…模様…?)
茶色い瞳に、朝の光に透けたたくさんの雫が映る。

目を覚ました中田花奈がゆっくりと身を起こすと、
辺りは一面大きくカラフルな植物であふれていた。

(ここ…崖の下……はっ!)
彼女が辺りを見回すと、
すぐ先に倒れている人影があった。

駆け寄った中田が肩を揺すると、
「…う……。」
秋元真夏はかすかにうめき声を漏らした。
(よかった…怪我はないみたい。けどよっぽど怖かったのか…まだ気絶してる…。)
中田はつぶやいた。

「ごめんね…。」
179 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 00:53:07.83 ID:76FZTwXy0
中田花奈が目を覚ました場所の遥か上、
ゲームのスタート地点、すべてが始まった山小屋。

朝の光を反射する窓の内側には、4人の人影がある。

???「どいやさん…やっぱなんか臭いよ…。」
???「そんなことないで!!!」
???「あたしも思った…。」
???「はぁ…。」
180名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 01:06:04.94 ID:qx/9PuguO
保守しとけよゴミ
181名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 01:29:42.17 ID:7JmUd9eI0
保守なんてするかよ早く続き書けよクソ野郎
182名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 06:08:53.92 ID:jd8vc+8yi
読んでないけど保守
183名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 07:58:02.83 ID:sE+w6T0x0
俺もついでに
184 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:34:49.91 ID:76FZTwXy0
丘の上には、3人の人影と3つのリュックサックがある。

「…。」
「…。」
「…。」
重苦しい沈黙が続く。

「…まさか、メガシャキまで入ってるとは…!おかげでめっちゃ目冷めたわぁ…!笑い…!」
押し黙る二人を前に、気まずい空気を誤摩化すかように斉藤優里は言った。
「そうだね…。」「やんな…。」

非常に簡素な食事を終えたあと、川村真洋、斎藤ちはる、斉藤優里の3人は丘の上に出て並んで腰掛けていた。

川村と斎藤は北へ向かって点々と続くクレーターをぼんやり見つめている。
そんな二人の姿を横目に見やり、とうとう諦めたかのように斉藤は言った。

斉藤「お腹もいっぱいになったことだし、そろそろ、昨日なにがあったか教えてくれない…?」
185 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:35:47.22 ID:76FZTwXy0
同じ頃… 

轟々と音を立て激しく流れる濁流。
その前で、呆然と立ちすくむ人影があった…。

???(そんな…橋が…!!!)
186 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:37:03.12 ID:76FZTwXy0
「…はい!薬草!」
和田まあやはそう言って樋口日奈に草を差し出した。
「走って取ってきたよ!」
「ありがとう…。」

そのそばに座って、和田は言った。
和田「昨日は…本当にごめんね。」
樋口「だから、そんなこと言わないで。」
樋口は体を起こしながら言った。

樋口「謝るのは私の方だよ…。あと少しで、まあやを…。」
187 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:39:14.15 ID:76FZTwXy0
昨日、
白い花の咲く滝の上の広場で井上小百合の姿を目撃したのは、和田まあやであった。

彼女の能力は《リレー》。
裸足になって能力を発動すると凄まじい速さで走れるという能力である。
彼女はその力で、一瞬にして井上小百合の背後から逃げ去ったのだ。
ではなぜ、彼女の姿はそこにあったのか。

昨日―――


名前の順で彼女が小屋を出たのは、5分×30人…
ゲーム開始から実に2時間半が経ってからのことであった。

その頃には、

秋元真夏が斜面の木に引っかかり、
生田絵梨花と中元日芽香が仲良くおしゃべりしながら山を下り、
生駒里奈は森の巨木に腰を据え、
伊藤万理華が井戸に身を潜め、
井上小百合が滝で雄叫びをあげ、
高山一実が森のはずれにほど近い所にまで達し、
西野七瀬がどいやさんを出現させ、
橋本奈々未が斉藤飛鳥を発見し、
畠中清羅と大和里菜が山の中腹を下っていた…。
188名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 08:39:55.00 ID:TXm1QapJ0
場面が飛びすぎててよくわからん
189 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:40:23.20 ID:76FZTwXy0
しかし幸か不幸か、彼女はそのような自らの大きなハンデに気づくことはなかった。

和田「はぁぁ…!やっと外に出られた…!」
大きく伸びをした彼女は、

和田「うーん…よく分かんないけど…とりあえずこっちに進も!」
西に進む、吊り橋に続く道に一歩目を踏み出した。

…それからほどなくした後、小屋の裏手で秋元真夏と中田花奈が出会うこととなる。


そして1時間が経った頃…
190 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 08:41:35.02 ID:76FZTwXy0
――ッヒュン

和田「…やばい!…めっちゃ楽しい…!」
彼女は《リレー》を発動していた。

和田「…っとと!けどこれ森の中じゃ結構危ないなぁ…木にぶつかっちゃう。もっと広いとこがいいなぁ…。」
その時、
和田「あっ!…あっちに原っぱがある…!よし、あっちにいこう…!」

彼女は森の北部にいた。
したがって、丘陵地帯のゆるやかに続く草原が木立の間から遠くにすけて見えた。
和田「よしっ…っと!危ない危ない。あそこまではゆっくり、ゆっくり…。」

その姿を背後からうかがう、赤くギラつく大きな目があった――

???「ガルル…」
191 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 09:13:04.76 ID:76FZTwXy0
「…生ちゃんとひめたんは何かを隠してたんだよ。」

朝食のトマトを食べたあと、畠中清羅はもう何度目か分からない説明を繰り返していた。

畠中「多分…あの二人は誰かと戦ったんだよ。それがうちらにバレたのが分かって…。」
畠中は言葉を濁らせた。
畠中「攻撃しようとしてきたんだよ…。」

畠中には分かっていた。
攻撃は放たれた。しかし、それは実際には当たることはなかった。
むしろ、攻撃をしたのは…

畠中「はぁーあ…なぁんもないって分かってたのに、こっち来ちゃったよ…。」
畠中は憂鬱そうに空を仰いだ。
192 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 09:14:18.82 ID:76FZTwXy0
同じ頃…

崖下の北端。
白い波が打ち寄せる海岸。
そこに、転々と続く足跡がある…。

その足跡を辿った先には、よろよろと歩く大きな人影があった。
そのそばにはしっぽを振る狼の姿がある。

???「…うっ…うっ…。」
その人影は泣いているようであった。

???「なんでなんよ…!」
193 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 09:15:59.58 ID:76FZTwXy0
川後陽菜は森の東端、昨日までは吊り橋があったはずの場所の前で立ちすくんでいた。

川後(昨日の嵐で増水したんだ…!それで吊り橋が流されて…でも…向こうには…!!!)

彼女は昨日、森のはずれの洞窟を抜け出したあと―――


川後「能力発動!《川後P》!!!」
森を進みながら能力を発動していた。

彼女の能力は《川後P》。
3キロほどの広い視野を持つことが出来る。
彼女はその能力を使いながら森の中を元来た山小屋の方向に戻っていた。

川後(私よりも全然あとに出発した人は…私よりも絶対東にいるはず…。)
その時、
川後(…はっ!南東方向に…ゆったん…!)

彼女の脳内には、3キロほど前方で半狂乱になっている斉藤優里の姿が浮かび出された。
川後(なんかものすごいパニクってるみたい…助けてあげたい…けど…左に避けて進まなきゃ…。)

その様に、
誰かと出会う前にそれを事前に感知出来るため彼女の探索は順調かと思われた。
しかし…

しばらくして、彼女は森の中央で鬱蒼と茂る植物に身を取られ進めなくなっていた。
川後(どうしよう…このままじゃまずい……あれは?)
その時、

彼女は木立の向こうに開けた空間を発見した。
川後(あそこまでなんとか出れば…!)
194 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 09:18:37.56 ID:76FZTwXy0
「…そっか…あみちゃんが…。」
丘の上には、3人のリュックサックと、3人の人影がある.。


斎藤「ろってぃーのせいじゃないよ…。」
うつむく川村真洋の背中を斎藤ちはるがさすっている。

斉藤「…でもさ、説明書には『攻撃』って書いてあったんだよね…?」
そんな二人にためらいがちに斉藤優里は言った。

斉藤「…ろってぃーが自分で頼んで叩いてもらって…それは『攻撃』ってことになるのかな…?それに…。」
斉藤はゆっくりと続けた。

斉藤「もし…それがそうだったんだとしても…」
川村「そんなの…!」
顔をあげた川村が言った。

川村「今さら分かったとこで…!あみは生き返らへん…!!!」
195 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:14:43.96 ID:76FZTwXy0
川後「はぁ…はぁ…やった…!これは…?」
ようやく茂みを分け入りその空間出た川後陽菜は、呆然と辺りを見回した。

川後「なんか…めちゃくちゃ…木が折れて…なにかが通った跡みたい…あ!」

その時川後の脳内に、
左方に3キロほど行った場所なある丘に、腹這いになりその向こうにあるなにかの様子をうかがっている市來玲奈の姿が浮かび出された。

川後「距離が足りなくて丘の向こうまでは見えない…気になる…けど。」
川後は曲がりくねって続く荒れた道をぐっにらんだ。

川後「でも…進まなくちゃ!まいまいを探さなきゃ!!!」


その様にして、
彼女は嵐が起こる前まで辺りを《川後P》で感知しながらじぐざぐな森の道を進み続けた。
そして嵐が起こった時、鬱蒼とした森の茂みの中に避難してなんとかやり過ごし、翌朝になってやっとこの吊り橋に達したのであった。
しかし…。

川後(そんな…橋が…!!!)
196 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:16:04.38 ID:76FZTwXy0
一方その頃。
吊り橋のあった場所の向こう、山小屋では…

「…じゃあ、みなみはずっとここにいたの?」
呆れたように若月佑美が言った。

「ん、そうだよ。」
星野みなみはことも何気に答えた。

「ずっと…なにしてたん?」
西野七瀬が尋ねる。

星野「んー…ゴロゴロしたり…パソコンで映画みたり…本読んだり…まぁここ、ヘミングウェイとかしかなかったからあんまいい本なかったけど…。」

「…ヘミングウェイ…。」
力無く伊藤万理華がつぶやいた。
197 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:31:20.74 ID:76FZTwXy0
「まず、叩かれたことが攻撃に該当してたとして。ろってぃーは、あみの能力の2倍の『力』を得る。」

丘の上。
4つのリュックサックと、3人の人影がある…

AM 11:00

???「重いものを持ち上げられる力、それを可能にする川を下れるほどの強い足腰。つまり、あみの『力』は『力』そのもので…」
「どういうこと!?!?」
斎藤ちはると斉藤優里は悲鳴のように言った。

???「だからつまり、もし叩かれたことが攻撃になったなら…ろってぃーは絶対に岩を持ち上げられたはずってこと!」
198 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:34:15.76 ID:76FZTwXy0
時をは少しさかのぼり…

AM 10:30

「んー…。これ以上ここにいたって仕方ないしなぁ。」
朝食に二人でトマトを食べたあと、畠中清羅は言った。

「どうする?戻る?」
期待を込めて大和里菜が聞く。
畠中「とりあえず、海まで行こう。」

大和「えっ!それはっ…!生ちゃんとひめたんが無事か確かめにいこうよ!」
畠中「でもそれでまた攻撃されたらどうするん?」
大和「その時は…りなが《トマト》を出して防御するよ!」
畠中「確かにこのトマトはかなり丈夫だけど。こんな素敵なハウスも作れることですしw
   でも、それじゃこっちは逃げるしかないじゃん?」
大和「それは…そしたらまたせいらが《大時化》を…。」

「もう絶対うちは能力つかわん。」
畠中はきっぱり言った。
大和「でも!」

食い下がらない大和を見た畠中はようやく言った。
「…わかった。じゃあとりま海までいって、そのあと引き返そう?」
199 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:36:21.98 ID:76FZTwXy0
「どうしよう…。」

同じ頃。
AM 10:30

丘の上には、3つのリュックサックと2人の人影があった。

朝の様子とは一転、斉藤優里はすっかりしょげかえっている。
斉藤「どうしよう…。」

「…仕方ないよ。」
その横には、北西へ向かって続くクレーターをぼんやり見つめている斎藤ちはるの姿がある。
斎藤「仕方ないよ…いっぺに色んなことが…ありすぎたから…。」

「…でもさ。」
しばらくしてから、ためらいがちに斎藤ちはるは切り出した。
斎藤「うちも、さっきゆったんが言ってたこと気になるんだよね…。頼んで叩いたもらっらことは攻撃になるのか。それに、」
彼女はコントローラーを取り出した。

斎藤「もしそれが攻撃になるんだとしても、うちには当てはまらないんだよね…能力に2倍もなにもないから。」
「わぁぁ!」
頭をかきむしって斉藤優里が言った。

斉藤「なにかが…なにかが引っかかるんだけど…あたしの頭じゃ全っ然分からん…!」
その時…

???「ゆったん…ちーちゃん…!!!」
200 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:40:06.83 ID:76FZTwXy0
昨日―――

「やめて…!!!いや!!!いやだぁぁぁ!!!」
伊藤万理華は悲鳴をあげながら井戸の蓋を叩いていた。

「だめ…!!!雨が!!!で、でられない!だれか!!!」
井戸の中にはすでに水が溜まりつつあった。
「死んじゃう…!!!」
その時。

『ゴリゴリ…ゴリ…』
石壁の向こうからかすかに音がする。
伊藤「えっ・・・!?なに・・・!?」

その瞬間、
『…ドカァッ!!!』


「…それで、その時そこからこの…。」
伊藤万理華はちらっと横を見て言った。
「この変なのが出てきたの…。」

西野「変なのちゃう!どいやさんやで…!」
若月「まぁまぁ。」

AM 10:30

山小屋。
彼女達は、それぞれの身に起こった長い話を語り合っていた。

(へぇ…。)
3人の様子を楽しそうに眺めながら星野みなみはつぶやいた。

星野「やっぱ…どいやさんって…生で見ても…気持ち悪い…。」
201 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:45:00.21 ID:76FZTwXy0
???「ゆったん…ちーちゃん…!!!」
二人「れなりん!!!」


丘の向こうから現れたのは、市來玲奈であった。
市來「私…ずっとこの丘陵地帯にいたの…!それで話し声がしたから…!」

市來「…来てみたら、二人がいたの!ねえ、もう一つリュックがあるけどあとは誰がいるの?」
「あ…それは…。」
斎藤ちはるが言った。
「ろってぃーが穴の中にいるんだけど…でも今は…。」

市來「どうしたの?」
きりっとした真剣なまなざしで、市來は二人に尋ねた。
市來「なにがあったの?」
202 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:47:26.05 ID:76FZTwXy0
市來玲奈が二人と出会ったと同じ頃…

AM 10:30

「…うっ…うっ…なんでなんよ…!」
松村沙友理は泣いていた。
彼女の脳裏には昨日の出来事が思い出されていた。

昨日―――


松村「さゆりんごっ…!」

数秒が経った。
何も起こらない。
ぎゅっと目をつむっていた中元日芽香が恐る恐る目を開けると…
松村「姫…ここで何してるんっ!?」

「はぁ…はぁ…待って…!」
そこには肩で息をしながら立っている生田絵梨花の姿があった。
生田「…今なら…確実にひめたんを倒せるでしょ…?だから…一回だけチャンスをあげて…。私が…審判をやるから…。私を倒すのはそのあとでいいから…!!!」


松村「でもな、今は戦いの場なんやで。いくら姫の頼みやからって遠慮はせんでっ。」
にこにこ笑いながら松村は言った。
生田は中元を見てこくっと頷いた。

生田「では、いきます。1…。」
松村「あー、こんなのしても無駄なだけやのにっ。」
生田「2…。」

生田「…3!!!」
松村「さゆりんご『ガールズルール!!!彼〜を〜〜好〜き〜に〜な〜〜あって〜〜〜!!!』
203 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:50:19.06 ID:76FZTwXy0
「そんなことないで!」
振り返った西野七瀬は言った。
西野「どいやさんはな…!うちら3人の命の恩人なんやで…!」

「まぁ…それは確かに。」
若月佑美は言った。
若月「あの時、どいやさんがうちらのこと吸い込んで、そのままトンネルの奥の井戸のとこまで運んでくれて…。」
その言葉を引き継いだ伊藤万理華が言った。
伊藤「…それで無事井戸を脱出して、みなみがいたこの山小屋へ…。」

西野「…それにな、そんなん言うたらみなみの能力だって…!」
「だめだってば!!!」
顔を赤らめた星野みなみが叫んだ。

星野「いいの…!力だけはあるんだから…!だから負けないんだから…!!!」
204 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 10:53:46.40 ID:76FZTwXy0
「違うって!」

和田まあやが樋口日奈のために山を走り、洞窟に戻って来た頃…

AM 10:30

和田「うちがもうちょっと…上手く違う方に…。」
「ううん。」
樋口は言った。
樋口「恐竜の頭は固いから、こういう岩場にぶつかって気絶でもしない限り、私はずっと恐竜のままだった…。
   …だから、まあやには本当に感謝してるの。ありがとうね、まあや…。」


???「ガルル…。」
和田「ゆっくり、ゆっくりね。」
???「ガルルルルル…。」
和田「ゆっくり…ん?」
後ろを振り返った和田まあやの目に飛び込んできたものは、

赤くぎらつく目。
太く大きな足に、細く小さな手。
恐ろしい牙…

恐ろしい恐竜の姿であった。

――ッヒュン!

その瞬間、考える間もなく和田はアクセル全開で森の中をじぐざぐに走り抜けていた。
和田(なんで!?!?なんで恐竜!?!?)
恐竜『ドドドドドドドドバキバキバキバキバキ!!!』
すぐ後ろからは木立をなぎ倒しながら迫る恐竜の足音がする…!

和田(だめだ!遅い!木を避けながら走ってたら追いつかれる!!!)
その瞬間彼女は90° カーブした。

和田(さっき見えた…!原っぱの方に行かなきゃ…!!!)
205 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 11:03:02.44 ID:76FZTwXy0
「一回、整理してみよう。」
市來玲奈はリュックサックの中からノートとペンを取り出した。

時は戻り…
AM 11:00

怪訝そうな顔で斉藤優里が聞く。
斉藤「…なんでそんなの持ってるの…?」

市來「ああ、ツアーの控え時間に数学の課題やろうと思って。ちゃんと全部終わらせないと卒業出来ないし…。でもその話はよくて、」
市來はサラサラとノートに文を書いた。

市來「ろってぃーの能力は、」
☆ 誰かに攻撃された時、その相手の2倍の力を得る

市來「ってことは…ゆったんで考えると…ゆったんの能力は『出っ歯たん』だよね?」
・ゆったんに攻撃される→ゆったんの2倍強くものを噛めるようになる

市來「でもここで一つ疑問が生じる…」
・ちはるに攻撃される→ちはるの2倍強く人を操れるようになる…???

市來「ちはるがアダプターをさせば相手はもう完全に操り人形なんでしょ?だから…」
市來は先ほどの☆の一文の後半部分を消し、書き直した。

☆ 誰かに攻撃された時、その相手の2倍の(筋)力を得る

「…『力』って言う言葉の解釈のせいでよく分からなくなってたんだけど。」
市來は続けた。
市來「得られる『力』の力って能力のことじゃなくて、そのままの意味の『力』を指してたの…!」
206 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 11:06:36.00 ID:76FZTwXy0
「ここまでは分かる…?」
市來玲奈は斎藤ちはる、斉藤優里に聞いた。

「わ、わかるよ…!」「も、もちろん…!」
「よかった!」
にっこり笑って市來は続けた。

市來「あみはの能力は簡単に言えば馬鹿力…」
・あみに攻撃される→あみの2倍=ものすごい馬鹿力を得る

「だから…。」
市來は考え考え言った。
市來「あみの攻撃が成立していれば…ろってぃーは必ず岩を持ち上げられたはず…。」

「ろ、論破だね…!」
斉藤優里が大きな声で言った。
斎藤ちはるは市來のノートを凝視している。

「…そうなの。」
市來は続けた。

市來「なら、なぜ、ろってぃーが洞窟を蹴って、洞窟は壊れたのか…。実際は、攻撃は成立していたのか…?でもそれを考えるには…。」
207 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 11:08:16.15 ID:76FZTwXy0
市來玲奈、斎藤ちはる、斉藤優里の会話と同じ頃…

AM 11:00

「うわぁ…!水着持ってくればよかった!」
「さっきと言ってること全然違うやんwww」
畠中清羅と大和里菜は山の麓の先の海岸に辿り着いていた。

大和「うわぁ!きれい…!」
海を前に無邪気にはしゃぐ大和を見て、畠中は思うのだった。
畠中(元気になってくれてよかったな…。)


(…はぁ…それにしても。)
砂浜に座って、ジャージの裾をめくり海に入って遊ぶ大和を見ながら畠中はぼんやりと考えた。
畠中(…甘いものでも…果物でも…野菜でもトマトでもなく焼き肉食べたい…。)
畠中は横を向き海岸の先にある河を見た。

畠中(せめて…魚でもいいな…いやイカ焼きもいいな…ん?)

その時であった。
畠中は素早く立ち上がり大和に向かって叫んだ。

畠中「りな!河の向こうからなんか飛んでくる…!!!」
208名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 11:22:18.86 ID:/ysJ4qNBO
支援
209名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 13:37:15.48 ID:l1/bCZcT0
そろそろ誰が何をどうしてどこにいるのかまとめてくれないともう破綻しちゃう
210名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 14:26:56.21 ID:O3y+q5PRi
なにこれ
211名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 14:30:36.60 ID:QrN2oXXa0
場面が飛びすぎカナ
212 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 15:09:34.46 ID:76FZTwXy0
畠中が飛んで来る何かを河の向こうに発見したと同じ頃…

山小屋では、窓際で会議が行われていた。

伊藤「私…水に浸かってパソコン壊れちゃったんだけど。」
黒板にはメンバーの名前が最初の席順の通り書かれている。

伊藤「でも、結構色々覚えてるよ!」

×まなつ《釣りったん》     生ちゃん《ハモり芸》      いこま《少年漫画》     れなりん《 ? 》   ねねころ《 ? 》   
まりか《まりっかちゃんねる》 さゆにゃん《スーパー戦隊》   みさ先輩《カボス》     陽菜ちゃん《川後P》  ろってぃー《 ? 》  
あしゅ《扇風機》       ちーちゃん《テレビゲーム》   ゆったん《出っ歯たん》   キャプテン《ホイップ》 まいやん《 ? 》   
かずみん《 ? 》      かなりん《なかだかな》     ひめたん《ひめたんビーム》 せいらりん《 ? 》  なぁちゃん《どいやさん》
あみ  《 ? 》      ななみん《理論武装》      せいたん《大時化》     ひなちま《坂之上くん》 まいまい《 ? 》   
みなみ 《          まっちゅん《さゆりんごパンチ》 やまとまと《トマト》    若月《若様》      まあや《リレー》

そう言うと伊藤万理華は名前の横に書き足した。
213 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 15:28:32.85 ID:76FZTwXy0
AM 11:30
時刻は間もなく正午を迎えようとしていた。
ゲームが開始されてから丸一日だ。


山小屋の下の崖下では、
中田花奈が秋元真夏が目覚めるのを待っている。

そしてその崖下の北端の浜辺では、
松村沙友理がよろよろと歩き続けている。

森を北に抜けた先にある丘の上では、
市來玲奈が斎藤ちはると斉藤優里と出会い、昨日起こったことについて話し合っている。

その丘を北西方向に進んだ先にある滝の近くの洞窟では、
和田まあやと樋口日奈が昨日のことを話している。

森の中の昨日まで吊り橋のあった場所では、
川後日奈が向こう側に渡る方法を思案している。

山小屋のある山の南端の浜辺では、
畠中清羅と大和里菜が河の向こうから飛んで来るものを発見していた。

そして山小屋では会議が行われていた…
214 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 15:31:52.14 ID:76FZTwXy0
「…でも…。」
伊藤は辛そうに秋元真夏の名前の横に×印を付けた。
西野「そういやこれ見て思い出したけどあの時らりんから手紙もらったなぁ…。」
「だから…!」

「だめだってば!」
自分の名前の横をこすって消しながら星野みなみは言った。
星野「書かないで!次に書いたり言ったりする人いたら、みなみやっつけるからね…みなみやれば強いんだからね…!」

若月「でも私が、みなみが能力発動する前に《若様》かけるよ。だってみなみ「池メンちゃん」好きでしょ?しかもそうやって言うけどさぁ…みなみどうせやる気ないでしょ?」
215 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 15:35:19.19 ID:76FZTwXy0
「うん。」
星野は言った。
星野「みなみやらないよ。面倒くさいもん。それより寝たい。」

「まだ寝足りないの…!?」
黒板を悲しそうに見つめていた伊藤は怒ったように振り返って言った。
伊藤「昨日ここで寝てたんでしょ…!?わたしの気も知らないで…こんなすぐ近くで…しかも蓋の鍵閉めたし!!!」

「だからごめんってば…!」
顔をあげた星野は言った。
星野「みんなが小屋からいなくなるの裏で待ってたら、なんか井戸の中から変な声して怖かったから…。」

「まぁでも!」
慌てたように若月が言った。
若月「こうやって、何人かで出会えたわけだし…。これからどうするのか、考えよ?
   戦わないで。みんなで協力して。」

若月は思うのだった。
(なぁちゃんの言ってたこと…私にはよく分かんない…でも。)
若月は窓の外から遠く西の山の頂を見つめた。
(知りたい…!)
216 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 15:42:42.87 ID:76FZTwXy0
同じ頃…

若月の視線の先、
森を越え平原を越えた先にある島の西端の山、
その頂。

そこにある灯台の中では、
マネキンのようなものをなでながら怪しく笑う一人の人影があった…




そして同じ頃、
その山の南端の険しい岩場には、
一艘の小舟がぶつかった…




そしてその山の麓のラフランスの木の下。
「…う……。」
生駒里奈が目を覚ましていた。

生駒「…昨日…平原を進み続けて…なんとか…山が見えるとこまでは行ったんだけど…。でも雨が怖くて気絶しちゃって…。」
目を覚まし昨日の記憶を辿った生駒はその時、薄れ行く意識の中で最後に見たものを思い出した。
生駒「なにか…すごく大きなものが…。」
生駒は辺りを見回した。

生駒「暖かかった…。よく…覚えてないけど、あれが、あれがここまでうちを…。」
その時、

ズン…ズン…ズン…
山に響く大きな音が…


バトルロワイヤルは今、大きく動き出そうとしていた…
217名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 16:11:36.87 ID:76FZTwXy0
一部完
218名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 16:38:18.03 ID:4fG9w1hU0
続きが気になるな
219名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 17:38:27.38 ID:EAt3zn7Gi
続きはよ
220名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 19:34:59.20 ID:p4yOc2BGi
再開する。色々長すぎたがまだ見てくれてる猛者はいるか?
221名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 19:37:22.52 ID:odho8IgN0
あとで一気に読む!
ところで1スレで終わる?
222名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 19:49:31.24 ID:qx/9PuguO
昨日からちょこちょこレスしてたもんだが
いまいちメンバーの場所がわからん

出来たら一回でいいから地図みたいなものがみたいな
223名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 19:55:18.42 ID:3Lz703qYO
このスレは作者の都合により終了します

作者の次の作品をご期待ください
224名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 19:55:19.10 ID:8RG5W+SPi
>>222
それなw
読んでるからガンバ!
225名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 20:37:10.92 ID:ktf5LWAq0
とりあえずベビメタや48含めてやり直して
226名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 21:22:26.13 ID:fzho7Jgu0
どんな顔して話考えてるの?
227名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 21:59:39.32 ID:hmfSfSbWi
ずっと待ってるんだが
228名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:00:07.01 ID:GEvg46DS0
はよ続けんかい
229 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 22:00:34.91 ID:j9vYdTuw0
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230名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:01:02.83 ID:ymDPvA8fO
カリカリしない
231名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:04:53.97 ID:GEvg46DS0
予想だにしない地図がきたw
232名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:04:56.19 ID:j9vYdTuw0
難しいな
今改善する
233名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:11:04.15 ID:spSG+JxJi
VIPでやれカス
234名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:25:20.33 ID:j9vYdTuw0
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235名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:37:57.90 ID:j9vYdTuw0
ラストチャンスをくれ…
236名無しさん@実況は禁止です:2013/12/10(火) 22:49:11.72 ID:j9vYdTuw0
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237 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 22:56:33.93 ID:j9vYdTuw0
AM 11:30

「せやけど…生ちゃん…ひめたん…なんでなんよ…なんでこんなゲームなんかに…!」

ドサッ

体を引きずるように海岸を歩き続けていた松村沙友理は、とうとう森のプラタナスの前で力尽きた。

松村(だめや…。もう力が出ぇへん…。)
狼が顔をなめる…
松村(お腹空いたぁ…狼ちゃんのこと…食べてもええ…?)
狼が駆けていくのが見える…
松村(あぁ…狼ちゃん…ばいばい…。)

その時。
遠くでなにかが鳴る音が…。

松村(…これは…笛…?…口…笛…?)
狼がしっぽを振りながら戻ってきた。
その瞬間、

ぽわっ

体が包み込まれるような感覚が…
そして光の向こうに…
238 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 22:59:09.56 ID:j9vYdTuw0
同じ頃…

島の西方にある山の山中。

キーコ…キーコ…キーコ…

山の砂利道を、必死に自転車をこぐ人影があった。
井上小百合だ。

昨日―――


滝の上の草原で和田まあやにその姿を目撃されてしまってから彼女は、完璧かと思われた自身の能力の致命的な弱点に気づいていた。
井上(この能力…もしインターバルの間に攻撃されたら…!)
頬を涙が伝い落ちる。
井上(そのためには…時間制限のこと絶対に知られちゃいけなかった…!)
最悪のシナリオが思い浮かぶ。
井上(まあやが一人じゃなくて…誰かと一緒だったら…たくさんで行動してたら…そして今にもまた私の元にやって来ようとしていたら…!)
彼女は涙を拭いた。
井上(逃げなきゃ…!!!)

井上「もう、しばらく能力は使えない…。」
立ち上がった彼女は辺りを見回した。
そこには、彼女が前方の森の中の民家から引き寄せてバラバラにしたもので溢れ返っていた。

「せめて…なにか…なにか…あ!」
彼女は瓦礫の中の壊れたパソコンの下に自転車を見つけた。

「錆びてるかも知れないけど…走れ、自転車!!!」
239 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 23:02:07.28 ID:j9vYdTuw0
同じ頃。
井上小百合のいる山の下の洞窟では…

「…でも、私…《坂之上くん》で恐竜に変身しちゃったあとのこと…全然覚えてないの…。」
しばらく横になって体を休めていた樋口日奈は、心配そうに切り出した。
樋口「まあやの他にも、誰か攻撃してないといいけど…。」

和田「まぁ…それは考えてもしかたないよ。そんなことより、早く体の傷治るといいね!」

樋口は森を抜け丘陵地帯を北西へ駆け抜けて逃げる和田を追いかけ続け、
和田がこの滝のある崖を90° カーブした時そのまま崖に激突したのだ。
そして変身が解けた時、彼女の体には恐竜時ほどではないものの傷が残っていた…。

樋口「まあやがくれた薬草のおかげで、大分よくなったよ!けど、まあやこんな知識どこで知ったの?」
「ん?フラワーフェスティバルだよ!」
和田は明るく答えた。
和田「広島っこは、みぃんなフラワーフェスティバルに行くの!ひめたんとかも!そこの出店によく、この白い花から作った薬草が売ってたからさ…!」

樋口の変身が解けたあと、
傷だらけの樋口のため和田は目の前にある山の中を駆け抜け薬草を探してた。
そしてその途中、井上小百合を目撃したのであった…。

樋口「でもねぇ…花は摘めたんだけど、さゆにゃんがねぇ…。」
和田「そうだったね…。もう、絶対変身したくないし出会わないといいなぁ…。」
240 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 23:06:01.43 ID:j9vYdTuw0
同じ頃…


「…情報が足りない…!」

市來玲奈は、先ほどの話のあと、
すっかり黙り込んでしまっていた。

「…ねえ。」
斎藤ちはるの視線の先には☆の一文がある。

斎藤「ろってぃー…なんか…もっと色々言ってた…。ちょっと待って!」
斎藤は川村のリュックサックから川村の説明書を取り出した。

斎藤「確か…ほら!『フロントに攻撃を受けた場合、攻撃した相手の能力時における力を2倍アップで得られる』。」

「!?」
その瞬間市來は反応した。

市來「Front…!?ちょっと見せて!」
斎藤から受け取った川村の説明書を夢中で読むと、

市來「そうか…そういうことか…!」
二人「どういうこと…!?」
市來「あのね!」
241 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 23:08:11.88 ID:j9vYdTuw0
「Frontって『前』ってことなの!…でも、」
市來は二人に背を向けて座った。

市來「みんなは『洞窟では壁を向いて座ってた。』ってさっき言ってたでしょ?壁を向いてる人が背後の人のことを…、」
市來は振り向きざまに二人を叩いた。
市來「叩く時…絶対にSide…普通前を叩けない。だから!」
勢いよく市來はノートに書いた。

ろってぃーは
・自分から頼んで攻撃を受けた
・Frontに攻撃を受けなかった

市來「これで決まり!攻撃は絶対に成立してなかった…!!!」
二人「なるほど…!」「なんでそこまで発音いいの…!?」
「そして…!」
市來はゆっくりと言った。

市來「洞窟が壊れた理由はただひとつ。ろってぃーは、体の前の、どこかが痛いって言ってなかった…?」
242 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 23:30:39.47 ID:GBOhlXoli
同じ頃…

「あっ、戻ってきた!」
浜辺には、河のふちギリギリに立って大きく手を振る畠中清羅と大和里菜の姿があった。
大和「こっち!ねね、こっち!!!」


先ほど…

AM 11:00

畠中「何か飛んでくる…!」
大和「もの!?人!?」
畠中「分かんない…あぁっ!!!」

ズザァァーーー…
浜辺に着陸したものは…

二人「ねねころ!!!」

伊藤寧々であった。

彼女はゲーム序盤に山小屋を出発したあと、森の中で能力が覚醒した。
彼女の能力は『怒りのロンダート』。回転しながら素早く移動出来るという能力だ。
彼女はその力で森を南下し、島の南部に出ていた。

…その姿を、後にどいやさんが目撃することとなる。
243 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/10(火) 23:46:17.32 ID:GBOhlXoli
そしてそのあと…

伊藤「海岸沿いに進んでたら、崖の下にみさみさ、れいか、あしゅりん、ななみんが倒れてて…。
   それでその時嵐が来たから、急いでみんなを崖下に運んで、嵐からかくまったの…。」
伊藤は二人に昨日の出来事を語った。

伊藤「それで、今朝やっと目覚めたななみさんが、河の向こうにも誰かいるかもしれないって…! 
   だから、ロンダートで助走付けてこっちまでジャンプして来たの…!」

そして…

AM 11:30

ズザァァーーー…

「ねねお帰り!!!りなのトマト届けてくれた!?あ、みかんと生クリーム!!!」
二人は伊藤が反対岸から持ち帰った衛藤のカボスと、
大和が渡した生田のいなり寿司が入っていたタッパーに入っている桜井のホイップに飛びついた。

畠中(うん…甘いものでも…果物でも…野菜でもトマトでもなく焼き肉食べたかったけど…もはやいい!!!美味しい!!!)

「…でね。」
しばらくした後、伊藤は二人に言った。
伊藤「これからどうするかなんだけど…私達と、合流しない?
   あのね、私空中にいる時見えたんだけどここからちょっと行った河の上の方に大きい木が倒れてて、
   それが橋になってるんだよね…!


…同じ頃、
森の巨木が倒れて出来た橋を渡る一人の人影があった…
244 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 00:22:49.40 ID:COEe435wi
同じ頃…

「うーん…。」
山小屋にひびく4人のうなり声。
伊藤万理華、西野七瀬、星野みなみ、若月佑美だ。
「これからどうするか…そんなの分かんないよ…。」

「…でもさ。私ひとつ気づいたんだけど。」
若月佑美が言った。
「まりかって、薬飲んだ意味あるの?」

「そうなんだよね…最初からノートパソコンの電源は付いたしあたしも不思議…あ!!!」
伊藤は突然大声をあげた。

「だからあたし付属品の方の説明書しか読んでなかった!!!」
彼女は勢いよくリュックサックから自身の説明書を取り出した。
伊藤「あなたは…支給したノートパソコン(最初から使用可)と…島にあるすべてのパソコンから『まりっかちゃんねる』を閲覧することが出来る!!!」
若月「…!!!
   みなみさっき昨日パソコンで映画みたって言ってたよね!?そのパソコンは!?」
星野「と、となりの最初ジャージに着替えた部屋の棚の中に…!!!」
245 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 00:25:16.04 ID:COEe435wi
同じ頃…

「…う…。」
「真夏!!!」

崖の下では、秋元真夏が目を覚ました。

秋元「ここは…?」
中田「崖の下…!」
秋元「あれ…なんで…?」
中田(…あれ?真夏、恐怖で記憶が飛んじゃってるみたい…無理矢理バンジージャンプしたこと…。)

中田「う、うん!上手く降りたの!」
秋元「へぇ…。それで、花奈はこれからどうするの…?」
秋元は身を起こして、トロンとした目で中田に聞いた。

「ここは…うちの予想通り、何かが狂ってる。まるで南国みたいだし…。」
中田は辺りのカラフルな植物を見回しながら言った。
中田「…だから、進んでみよう。それで、ここが狂ってる原因を探す…!」
246 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 00:33:22.25 ID:COEe435wi
「それが…思い出せないねん。」
川村真洋は力なく言った。
川村「森に入ってしばらくしてから、陽菜とちーちゃんに会う前までのことが…。」
4人は並んで丘の上に腰掛けていた。

あのあと。

斎藤「言ってたかも…確かおでこが痛いって…!」
「これで謎は解けた。」
市來は立ち上がり言った。
市來「ろってぃーを呼ぼう…!」


「…やけど、ごめんな。」
川村は申し訳なさそうに続けた。

川村「まひろがメソメソしてるあいだに…みんな色々考えてくれてたんやな…。かずみんにも、悪いことした…。」
247名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 00:38:22.15 ID:Vwadc7RTO
はやくしろよ
248 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 00:42:21.74 ID:COEe435wi
和田まあやと樋口日奈に噂話をされているとはつゆ知らず、
井上小百合は二人の頭上にそびえる島の西端の山を進み続けていた。

キーコ…キーコ…
(自転車も錆びてるし…進みにくいなぁこの道…。)
キーコ…キーコ…
(でもだいじょうぶ!あぜ道は慣れてる!)
キーコ…キーコ…
(けどそれにしてもこの山…最初の山となんか違う。)
井上は自転車を止めた。
(最初の山は…もうちょっと暖かい感じがしたんだけど…この山はなんていうか、)
彼女はぶるっと身震いした。
(寒いし…雰囲気もなんだか寂しい…木も、枯れてるのばっかだし…。)
その時、
ひらっ
舞い落ちるものが…
「桜…?」

その時…
(…あれは!?まやあ!!!)

彼女は先ほど洞窟に姿があったはずの和田まあやの後ろ姿を発見した…
249 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 00:57:49.63 ID:COEe435wi
AM 11:59

正午を前に、メンバー達にはそれぞれ動きがあった。

山小屋の下の崖下では、
中田花奈と秋元真夏が北端へ向けて歩を進めていた 。

そしてその崖下の北端の浜辺では、
松村沙友理が何者かに介抱されていた…。

森を北に抜けた先にある丘の上では、
市來玲奈と斎藤ちはると斉藤優里と、川村真洋が並んで腰掛け話をしている。

その丘を北西方向に進んだ先にある西端の山では、
桜の木の影で前方の様子をうかがっている和田まあやを、
井上小百合がその背後からうかがっている…。

山小屋では、一心にパソコンを覗き込む4人の姿がある。

川後日奈は、森の巨木が倒れて出来た橋を渡り終えようとしている…。

畠中清羅と大和里菜は、その橋へ向かって海岸の北に向かって歩を進めている。

その対岸では、伊藤寧々が4人に二人がこちらへ向かっていることを報告している。

そして…

生駒「かずみん…なんで…!?」
高山「…。」サッ

ドンッ

生駒「…っく!」



ピッ

PM 00:00

灯台の中では…
「…ふふ。行け。」

???「はい。」


バトルロワイヤルは大きく加速していく…
250 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 01:03:29.74 ID:jcne/n5s0
「まだ聞いてなかったけど、ゆったんはなんで森のはずれでうちらを待ってたの?」
斎藤ちはるはそう尋ねた。

PM 12:05

あれから話題は、他の3人がそれぞれに出会うまで何をしていたのかということに変わっていた。

(覚えてないんじゃ…仕方ないもんね…でも。)
市來は思った。
市來(…その間にあったことが…すべてのカギなのに…!)

「あぁ…ごめん…山小屋でちーちゃんから回って来た手紙、盗み読みしちゃった…笑い…。」
斉藤優里は答えた。
斉藤「んでもちゃんと、玲香に渡したよ!玲香めっちゃ広げて読んでたけど!!!」

斎藤「あはは…そっかぁ…。れなりんは何してたの?」

「…え?あ、わたしは!」
考えにふけっていた市來は慌てて答えた。
市來「最初、森に進んだんだけど、あの森じゃ見つかり難い代わりに誰かを見つけ難いし、地図を見てそのバランスが一番いいこの丘陵地帯に進んだの。」
川村「さ、さすがれなりんやな…じゃあ、誰かのこと、見つけられた…?」

市來「うん…見たは、見たんだけど…。」
251 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 01:21:23.07 ID:jcne/n5s0
「ほぉー…。」
感心したように若月佑美はつぶやいた。
「面白いなぁ…トマト…。」
西野七瀬は笑っている。
「だから…強いんだから…。」
星野みなみは顔を赤らめている向いている。

山小屋の部屋では、
4人が伊藤万理華が起動させたパソコンを見ていた。

その時…

ピコン!




その時
山小屋の下の山の中腹で川後は、
3キロほど先の山の中腹で倒れている生田絵梨花と中元日芽香を『感知』していた。

(くっ…!)
川後を唇を噛み締めた。

(まいまい…でも…。…行かなきゃ!!!)




「…ま…い…まい…。」
「うん…。さゆりん、今癒してあげるからね。」

松村沙友理は狼とともに現れた深川麻衣の腕に抱かれていた。
疲れきった体が癒えていくのを感じる…

松村「まいまい…どう…やって…。」
深川は目を細めて微笑んで言った。
深川「私の力は《聖母》…。天使さんの力をかりて、傷を癒すことが出来るの。」

松村「居場所はどうやって…。」
「ああそれは。」

深川「さゆりんを見つけたこの子が、森の先にいた私を口笛でここに呼んでくれたの…。」
深川は二人のすぐそばでしっぽを振っている狼に笑いかけながら言った。
「ね…ポチ?」
252 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 01:35:37.87 ID:jcne/n5s0
三人「見たは、見たけど…?」
「…うん、見たけど…」
市來玲奈は答えた。

「一つは…小さくて速くて…そのすぐ後ろには、大きくて速くて…最後に遠くに見たものは、すごく大きくて…。」





西端の山。

生駒「か…かずみん…なんで…!」

ドンッ

生駒「か…かずみん…!」

ドンッ



「…ど、ど、どうしよう…!」
そのすぐそばの桜の木の陰には、
和田まあやの姿があった。

彼女は先ほど…

和田「でもねぇ…花は摘めたんだけど、さゆにゃんがねぇ…。」
樋口「そうだったね…。もう、絶対変身したくないし出会わないといいなぁ…。」
その時、

樋口「…ん?ねえまあや、山の方から、なんか地響きがしない…?ほら、ズン、ズンって…」
和田「…え?あ、ほんとだ!さゆりんかな!?」
樋口「分からないけど…どうしよう!逃げる?」
「いや!」
立ち上がった和田は行った。

和田「ひなちまは…まだ休んでなきゃダメだよ!まあやが見てくる…!」


「…やばいよ…やばいよ…どうしよう…。」
和田は桜の木の陰で震えていた。
その時、

和田「…あ…!!!」

ズン…
ズン…

井上(…あれは…!!!)
253 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 01:52:49.21 ID:jcne/n5s0
ピコン!

伊藤「あ…えっ?新着メールだ!」
若月「メール…!?」

伊藤「ちゃんと能力発動したから新しくメールまで使えるようになったのかな…!?待って、今開いてみる…!!!」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:く
本文:

こんにちは。
やっと、ノートパソコン以外のパソコンを使いましたね。
ずっと待っていました。
あなたが、島にあるパソコンを使った時回線が開通するように私が細工しました。
今は、井上小百合が西の山のパソコンを破壊してしまったので島にはこの一台と、南の海岸の二台しか残されていませんが…。

私が、なぜ、井上小百合がパソコンを壊してしまったことを知っているかと言うと、
私は、今、あなた方の戦いを外部から監視しているからです。

外部…それはどこかと言うと、
島の外、すなわち「現実」です。

しかし、それ以上のことは言えません。
あまり直接的なことを言って君たちの脳波に影響を与えすぎると、
私はこのプログラムから強制退去となってしまうからです。

なので、それを回避する方法として、
私は島にあるプログラムを送り込みました。

それは、島に在っても不自然でないものの姿形をしています。
狼です。

なぜ狼を選んだかと言うと…。
私は、運営の…いや、あの方の犬などではないからです。
言わば、いつか噛み付く機会を狙っている、一匹狼なのです。

私のことは…、そうですね。
事情通とでも、呼んで下さい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
254 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 02:04:56.36 ID:jcne/n5s0
「う、う〜ん…。」
松村沙友理は立ち上がった。

松村「完全に、回復したでっ!」
「ふふ。よかったぁ…!」
そのそばで少し顔の青い深川麻衣が笑って言った。

深川「じゃあ、これから私がゲームが始まってから今までいた場所があるから、そこにいこ…!」






「…せいらとりなまだかなぁ。」
その頃、

森の崖の下、島の南方の海岸では、
伊藤寧々、衛藤美沙、齋藤飛鳥、桜井玲香、橋本奈々未の姿があった。

伊藤「うーん、多分もう少しかかるはず…。」

(…それなら、また再考しよう。なぜ、私達が…)
橋本奈々未は上を見上げた。
橋本(あんなにも、高い場所から落下したのに一命を取り留めることが出来たのか。)

「んー。ななみーななみー。」
その横では、橋本にじゃれつく齋藤の姿がある。

「…じゃあ、ちょっと私あっちの方散歩してくるね!」
桜井がぎこちなく言った。
衛藤「…。」
桜井「みさ…。いっしょに、行こ…?」
255名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 05:12:15.19 ID:Vwadc7RTO
保守
256名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 11:07:43.19 ID:zjv+w+iT0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜
〜〜◆◆########◆◆〜〜
〜◆◆◆#########◆◆◆〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜
〜◆◆◆____★____ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜◆◆、、、生駒、、、、\#######◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、和田、、、、、\#####【草原】#◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆松村・深川
◆◆、、、、、井上、、、、、、、\____★_【滝】/、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆。。。。。。。。。★◆◆〜
◆◆、、、、、高山、、、、、、、、、、、樋口、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。。。。◆◆〜
〜◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、市來・斎藤(ち)・斎藤(優)、【丘陵地帯】、、、、、、、、、、、/【小山の#\★中田・秋元◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、、、【草原】、、、、、、、、、、★、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。◆◆〜
〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\#####/#▲##\。◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\◆◆◆〜【山小屋】##\◆◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、伊藤、、、、、、、、、、、、@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜〜◆◆###【小山】#\◆◆〜
〜〜〜◆◆◆、、、、齋藤(飛)、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\_______##◆◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、衛藤、、、、、、、【崖】@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@@◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜◆◆◆############◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、桜井、、、、、、、、、、@@@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆##★川後##生田・中元?◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、橋本、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆############★##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、★、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の#####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】##◆◆〜
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、★、大和・畠中、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜
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257名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 11:09:07.43 ID:ERZYoXWnO
支援
258名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 11:21:28.66 ID:zjv+w+iT0
秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《少年漫画》     市來《 ? 》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《カボス》      川後《川後P》   川村《 ? 》  
齋藤(飛)《扇風機》     斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》   桜井《ホイップ》  白石《 ? 》   
高山《 ? 》       中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《 ? 》   西野《どいやさん》
能條《 ? 》       橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》 深川《聖母》   
星野《 ? 》       松村《さゆりんごパンチ》  大和《トマト》      若月《若様》    和田《リレー》
259 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 11:45:08.12 ID:PvJOCztGi
「…これは…一体…?」

山小屋の中では、メールを見た4人が声を失っていた。

若月「意味が…現実…?」
その時、

ズキィィーーーン……

4人は頭を押さえた。
「いっ痛い…!」「きゃぁぁ!」「っく…。」
どいやさんが心配そうに近寄る。

若月「ま…まりか…ちょっとどいて…!」
頭を抑えながら若月が伊藤と席を交代した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:く
本文:

よく意味が分かりません。
もっと分かり易く説明して下さい!

狼とは、一体なんなのですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
260 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 12:35:39.89 ID:PvJOCztGi
ズン…ズン…

和田「…せいらりん…それと…まいやん…!!!」
井上(らりんと…まいやん…!!!)
生駒「…ぐっ…らりん…まいや…ん…。」

「ふふ…。いこまちゃん、久しぶり…!」

そこには、

巨人化した永島清羅と、
その手のひらの上で白い歯を見せて笑う
乃木坂46のエース白石麻衣の姿があった。

永島「……ぬーん……。」





「一つは…小さくて速くて…そのすぐ後ろには、大きくて速くて…最後に遠くに見たものは、すごく大きくて…。」

丘の上では、先ほどから沈黙が続いていた。
それぞれが難しい顔をして考えこんでいる…

斉藤(まったく意味が分からない…。)川村(なんやっけ…なんかが…。)斎藤(小さい、大きい、もっと大きい…。)

「…うーん…。確信はないんだけど…。」
しばらくしたあと、市來が言った。

市來「変なこと言うけど…驚かないでね?
   あれは…多分…。まあやと…それを追いかける恐竜と…そして…。」

「巨人みたいな、せいらりんだったように見えたの…。」
261名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 12:55:21.66 ID:PvJOCztGi
先ほどからあわびにあたりまくってあまり書き込み出来ない
そして携帯から見てる人、地図分かりにくくてごめん
PCで見たら分かりやすいと思う
262名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 13:05:04.60 ID:dQ6zrZpk0
2日ぶりに読みに来たら地図まで出来ててワロタ
263名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 13:18:57.29 ID:T/pYWEo9I
そんなんいいから続きはよ
264 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 13:49:04.29 ID:zjv+w+iT0
ピコン!
「あっ…!返信来た!!!」
カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:ろ
本文:

どうやら、NGワードがあるようですね…。

先ほどみなさんの身に起こった頭痛は、
私の書いた直接的なワードをみなさんが読んだことによって引き起こされたものです。

そのように、私には色々な制限があります。
まず名を明かせない、直接接触出来ない…

いいですか、
私自身からは、みなさんに影響を与えることはあまり出来ないのです。
今もこうして文字だとしても、直接的な言葉を使えないのです。

その点を回避して、私がみなさんに影響を与え得るために…私の代わりにみなさんの元へ送り込んだもの、
それが「狼」です。

島に在って不自然でない動物の姿形をしながら、
不自然でない形で、島にあるヒントをばらまくように設定されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
265 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 13:50:35.95 ID:zjv+w+iT0
4人は夢中になってパソコンを覗き込んでいる。
若月「どういうこと…?」
カタカタカタ…ッタン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:ろ
本文:

それは、どのようなヒントなのですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコン!
「来た!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:ま
本文:

ヒントは、島にあっても不自然でないものの形…自然の形をとっています。
四季の形をとっているのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
266 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 13:57:47.34 ID:zjv+w+iT0
崖下の森を進み続けていた秋元真夏と中田花奈は、先ほどから辺りの様子が変化したのを感じていた。
中田「ここ…まるで…。」
秋元「…あ!金木犀!」
秋元の指差した先には、

ぱらぱらぱら…
オレンジ色の花弁が落ちる…

中田「…秋!?」


その時、

ピューーー…

風に乗ってなにかの音が…
267 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 14:11:36.05 ID:zjv+w+iT0
「四季って…春夏秋冬のことだよね…?」
若月「話が…見えてこない…!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:ま
本文:

四季の形をとるとは、どういうことですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:く
本文:

狼には、
春夏機冬の季節を、島のあちこちに落としながら進むようにプログラムされています。

例えば狼が「春」を落とせば、そのポイントには桜が咲きます。
「夏」を落とせば、そのポイントには南国の植物が咲きます。
「秋」を落とせば、そのポイントには金木犀が生えます。
そして「冬」を落とせば、そのポイントには雪が落ちるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カチカチカチ…ッタン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:く
本文:

それが、何のヒントになるのですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:ま
本文:

それこそが、
私がみなさんにお伝えしたかったことなのです。

狼には、ゲームマスターの潜む場所の元に、「秋」を落とすようにプログラムしたのです…。

ゲームマスターを倒すことが出来れば、
みなさんはこの島から出ることが出来るのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
268 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 14:34:36.48 ID:pXst+ZIQi
ひらっ
桜の花びらが舞い落ちる…

「…けど、なんで…。」
生駒は息も絶え絶えに言った。
生駒「ぐっ…三人は…仲間なの…!?」

ズン…ズン…ズシン
巨大な永島聖羅は動きを止めた。

「そうだね…。それくらいは、説明してあげる。」
白石は永島の手のひらから降りながら言った。

白石「私の能力は…《ガールズルール》。破ることの出来ない約束を、相手に結ばせることが出来る。」



「…生ちゃん!!!ひめたん!!!」
その時川後陽菜は、
東の山の中腹を進み続け群生するトマトのなる不思議な植物の中に倒れていた
生田絵梨花と中元日芽香を発見していた。

「二人とも!!!しっかりして!!!」
「う、うーん…。」



「…かずみんは、今私の能力にかかってる。」
白石はどこか寂しげに笑いながら言った。
白石「だから、自分の意志を持ってない…心にあるのは、一つだけ。『メンバーを攻撃しろ』」




「ひ、ひなちゃん…?」「かわご…?」
川後「よかった…!どうして、ここに倒れてたの…!?なにがあったの…!?」

生田「うーん…昨日…。…あ!!!」
269 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 14:48:27.04 ID:gFYkJQHq0
「…まいまい!?さゆりん!?」
「…あっ!まなったん!!!かなぺちょ!!!」

その時崖下の金木犀の木の下では、
秋元真夏と中田花奈、深川麻衣と松村沙友理が出会っていた。

深川「…ポチが、前の方から誰かの臭いがするって言ってたけど二人だったんだね!」

「…け、けどどうやって!?」
中田花奈は戸惑いながら言った。
中田「どうやってこの崖下まで降りたの!?」




「…そんなことが…あったんだね…。」
一方その頃、東の山の中腹では…

生田「そう…それで、さゆりんが転がり落ちて行っちゃったの…。」




「この島から…!出ることが出来る…!!!」
4人は息を飲んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:ま
本文:

秋は、どこにあるのですか…!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:い
本文:

そのことなのですが…。
私の狼は、出来損ないだったようです。
どうやら、その場所には「秋」の代わりに「春」を落としてしまったようなのです。

その場所は、島の西端の山の、灯台の前です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
270名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 15:13:33.59 ID:Zt+l4Pie0
末尾iwww
271名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 15:14:21.92 ID:jbna/Dee0
150くらいまで読めたけど脱落した
場面とばしすぎ
場面飛ばすなら???やめろ
読み手のこと考えてない
設定はともかく文才を感じない

読み手の頭に最初から地図が入ってると思ってんのか?
272名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 15:34:49.57 ID:gFYkJQHq0
>>270
規制入るからたまに末端iでやんなきゃだめなんだ
>>271
そうだよね。前半部は後悔してる
それでももし我慢して読んでくれたらすごいうれしい
273名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 17:00:36.18 ID:Fmp6lE650
・場面場面が飛びすぎてて内容がまず入ってこない
・話が少し進むと「一方その頃」「同じ頃」などで話が進まない
・上記の理由で「このメンバーは何してたっけ?」と前に戻らないと話が分からない
・能力が謎なのもいいけれど分かりやすい能力はもっと具体的にした方が情景が浮かびやすい
(例文)「ひめたんビーム!」 そう唱えると彼女の右手がピンク色の光に包まれ、そこから一直線に光がほとばしり数メートル先のコンクリートの壁を貫いた・・・
ひめたん「スゴい・・・試しにやったらホントにでちゃったw」


ぐだぐた書いたけどちゃんと読んでるから頑張れ
274上智ニキ ◆xsnIkAi182 :2013/12/11(水) 18:53:57.86 ID:b5X5p3630
全部時間かけて読んだけど、ここまですごく面白いね
よくここまでイマジネーションが働くもんだなと驚いているよ
>>1は間違えなく才能ある
275名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 19:09:58.33 ID:gFYkJQHq0
>>273>>274のお陰でやる気出た
ありがとう
あとで載せてきます
276名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 19:16:21.80 ID:gFYkJQHq0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜
〜〜◆◆###永島###◆◆〜〜
〜◆◆◆###白石####◆◆◆〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜
〜◆◆◆____★____ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜◆◆、、、生駒、、、、\#######◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、和田、、、、、\#####【草原】#◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆、、、、、井上、、、、、、、\____★_【滝】/、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆秋元・中田・深川・松村◆〜
◆◆、、、、、高山、、、、、、、、、、、樋口、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。★。。◆◆〜
〜◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、市來・斎藤(ち)・斎藤(優)、【丘陵地帯】、、、、、、、、、、、/【小山の#\。。。。。。◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、、、【草原】、、、、、、、、、、★、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。◆◆〜
〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\#####/#▲##\。◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\◆◆◆〜【山小屋】##\◆◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、伊藤、、、、、、、、、、、、@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜〜◆◆###【小山】#\◆◆〜
〜〜〜◆◆◆、、、、齋藤(飛)、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\_______##◆◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、衛藤、、、、、、、【崖】@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@@◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜◆◆◆############◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、桜井、、、、、、、、、、@@@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆####川後・生田・中元#◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、橋本、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆############★##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、★、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の#####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、★畠中・大和、、、、、、、、、、\_#########◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\####◆◆〜
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277名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 19:18:19.99 ID:gFYkJQHq0
秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《少年漫画》     市來《 ? 》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《カボス》      川後《川後P》     川村《 ? 》  
齋藤(飛)《扇風機》     斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》   桜井《ホイップ》    白石《ガールズルール》   
高山《 ? 》       中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《 ? 》       橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《 ? 》       松村《さゆりんごパンチ》  大和《トマト》      若月《若様》      和田《リレー》
278名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 19:38:00.24 ID:4jz75EUBO
はやく書けよくず野郎
279名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 21:00:19.40 ID:gFYkJQHq0
再開する
まだ人はいるか?
280名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 21:03:27.17 ID:IPKMipXw0
見てるで〜
281名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 21:32:37.79 ID:X/p7x+wN0
続きはよ
282名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 21:33:33.99 ID:l/8I3Xz40
はよ書けや!日中は張り付けねーんだよ!!
283 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 21:48:54.44 ID:gFYkJQHq0
「…。」
「…ねぇ。」

桜井玲香と衛藤美沙は橋本らの元を離れ、海岸沿いを二人で歩いていた。
しかし衛藤は、先ほどから一言も言葉を発しない…

「ほ、ほら!ここ島に流れ着いたものがいっぱいあるよ…!」
気まずい空気を誤摩化すかのように桜井は言った。
衛藤「…。」
桜井「み、みて…シャンプーとか…パ、パソコンとか…!」
「…ねえ玲香。」
そんな桜井を真っすぐ見つめて衛藤が言った。
衛藤「さっきは…ごめんね…。」





同じ頃山小屋では、
「灯台!?」「行こう…!」「それでゲームマスターを…!」
興奮に満ちた伊藤万理華、西野七瀬、星野みなみの姿があった。

若月「ま、待って!今、聞いてみるから!」

カタカタカタ…ッタン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:い
本文:

では、その島の西端の山の灯台に行けばいいのですね!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:や
本文:

まず、その前に私の狼を処理して下さい。
私の干渉した痕がこの島の中に残ることはあまり望ましくないので。

出来損ないの狼は、私が島に放ってから、まず最初に灯台の前に誤って「春」を落としてから、
山小屋の北にある崖から転落してしまったのです。

なので、今その狼は崖下にいます。

しかし、まずはその前に…

パソコンの中に、無題のドキュメントがあります。
先にそれを見て下さい。

実は、私は出来損ないの狼の他にもう一つ手を打っています。
そのことについて、書いてあります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
284 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 22:05:20.42 ID:gFYkJQHq0
「だから、自分の意志を持ってない…心にあるのは、一つだけ。『メンバーを攻撃しろ』」

白石麻衣は、寂しげに微笑んで生駒に言った。
そしてそのあと、ゲーム開始から自身の身に起こったことを回想した…



まだ山小屋で、出発を待っていた頃。

ふと、白石は気配を感じて横を見た。
するとそこには、彼女の方をチラチラうかがう一人のスタッフの姿がある…

白石(あれ…あの人…何さんだっけ。)

その時、
そのスタッフは彼女の元に近づいて…

謎のスタッフ「…隣の部屋で着替える時に、棚の中のパソコンを見ろ。」
小さく呟き去って行った…
白石(…え!?棚の中のパソコン…!?)

ツンツン

西野「…まいやん、らりんから手紙やで!」
白石「…あ!なぁちゃん…ありがとう…。」
謎のスタッフの言葉に混乱していた彼女は、西野七瀬から永島聖羅からの手紙を受け取った。


まいやんへ

さっき、前の席のれいかがめっちゃ手紙広げて読んでるの見えたんだけど、
チームDは森のはずれで待ち合わせの約束してるみたい…!
だからうちらも、待ち合わせしよ!
まいやんは名前の順で先だから、
私が出てくるまで、
丘のとこで待ってて!
285 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 22:37:59.06 ID:gFYkJQHq0
若月「無題のドキュメント…あ、あったこれだ!」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私の言葉通り、このパソコンを開いたようだね。

しかし、あまり部屋を出るのが遅いと不審に思われてしまう。
読んだあとは早急にジャージに着替えるように。


私は、現在の運営…いや、あの方の方向性に不満を持つ者だ。
そこで、君にこの島を早く出る方法を教えるべく、このパソコンにメッセージを残している。

まず…このゲームには、ゲームマスターが存在する。
彼は君達が涙を流し、苦しむ姿を見るために、君達が積極的に戦い合うことを望んでいる。

しかしそれは逆を返せば、
その様な姿を積極的に見せることが出来れば、
その分だけ君達が早く解放されるということを意味している。

そのためには、君が、その役を担うのだ。

まだ、君の能力は発動していない。能力が発動するのは一時間が経ってからだ。
しかし、信じて欲しい。
君の力は強い。

…しかし、いくら君の力が強いと言っても、このゲームでは『権利』と言う厄介なシステムを採用している。
先ほど今野氏から説明は受けたと思うが、
『権利』とは、『強いメンバーに対して不可避の攻撃を与える事が出来る』と言うシステムだ。
君の力は強いため、必ずや、その権利の施行対象となるだろう。

そこでそのことに対する、私に出来得る最大の措置として、
『権利』を持つメンバーを、君のあとに出発する高山一実に設定した。

君は、この小屋を出たあと、何らかの方法を使って彼女を脅し、どこかに呼び寄せるのだ。
そうすれば、あとは君の能力を使って彼女が『権利』を施行することを防ぐことが出来る。


君が乃木坂46のことを想う気持ちがあるのであれば、
君がヒール役に…犠牲にならなくてはならない。
そしてこの戦いを、ドラマティックに仕立てあげるのだ。
そして、あの方は満足させるのだ。

そうすれば、このゲームの中で、メンバー達が苦しむ時間少なくて済む。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
286 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 23:06:29.37 ID:gFYkJQHq0
「かずみん…。」
「まいやん!?」
山小屋を出たあと、彼女は5分後に山小屋を出て来た高山一実と対峙していた。

高山「な、なにして」
「かずみん。」
白石は震える声で言った。

白石「…森のはずれで、チームDのみんなと集まる約束してるでしょ…?
   みんなを…失いたくなかったら…。森のはずれの先にある平原の先の、西の山に来て…!」
それだけ言うと、くるりと振り返った白石は森の方を丘に向かって駆けて行った…



「…ぐっ…じゃあ…らりんも…らりんも…まいやんに操られてるの…!?」
生駒里奈は涙を流しながら言った。
白石「…うん…そうだよ…。」
白石は顔をゆがませている。

生駒「なんで…そんなこと…!」





ピコン!

4人が無題のドキュメントを見たあと、静まり返っていた山小屋の部屋にメールの着信音が鳴り響いた。

若月「…。」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:ん
本文:

お分かり頂けましたね?
このゲームには、最初からこのゲームにおいてどのように行動すべきか理解しているメンバーがいます。
そのメンバーと接触して、私と接触したことを打ち明けるといいでしょう。
彼女はゲームマスターを倒す上で大きな力となるはずです。
そのメンバーの名前については、既にこれまでのメールにヒントを忍ばせました。

…そして言い忘れましたが、
崖下では、私の狼が秋元真夏、中田花奈、深川麻衣、松村沙友理を今にも襲おうと


バンッ!!!

「…なぁちゃん!?」
その時、山小屋の部屋に大きな音がひびき渡った。

「こんなの…こんなの噓つきや…。」
西野七瀬は涙を流しながら怒っていた。
今まで、どのメンバーも目にしたことがないほどに…

西野「だったら最初から…この子に…ゲームマスターのことを言った方が早いやんか…。
   この子は…最初から…色々背負ってきっと今も苦しみながら戦ってる…。
   …こんなの、一匹狼なんかやない…!狼少年や…!」
287名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 23:12:12.63 ID:l/8I3Xz40
イッキに投稿しろよ! 明日も早いんだよ!
288 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 23:26:05.20 ID:gFYkJQHq0
「じゃあ…、いこまちゃん。そろそろ…。」
うつむいていた白石は、顔をあげて言った。
白石「かずみん…。」
高山一実はうつろな目で竹刀を振り上げた。


…高山一実の能力は《裏声》。声色を自在に操ることが出来るという能力だ。
彼女は、森の中の洞窟で川村真洋らに嘘をついてはいなかったのだ。
しかし…
(どうしよう…まいやんに言われたこと…。やっぱり…。)
高山は森のはずれで皆を待つ間も、洞窟に腰を据えていた時も不安にかられていた。
(…一人で、行った方がいいのかな…。)
その時、

川村「(まっ言うてもそんな変わらんよね。)め〜ん!」

『ドゴォォォォン!!!』

洞窟内に轟音がひびき渡った。
驚いた彼女が外に飛び出すと…
川村「なあ…かずみん…ただ声を変えるだけの能力って、言うたよな…?それがなんで…なにを隠してるん…!?」

その瞬間高山は走り出していた。
(私が…来ないからまいやんが攻撃したんだ…!!!西の山に行かなくちゃ!!!)

そして白石とで出会い、《ガールズルール》をかけられたのであった…

…高山は、《裏声》が戦闘には不向きであったため、
井上がめちゃくちゃにした民家から白石が発見した竹刀を使って生駒に不可避の攻撃を続けていた。
それは能力を使用しての攻撃ではなかったため《まちっかちゃんねる》に通知されることはなかった…


白石「かずみん…。」
高山が竹刀を振り上げた。
生駒「…!!!」
その時、

――ッヒュン!

和田「かずみん…!ダメ…!!!」
289名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 23:29:17.09 ID:gFYkJQHq0
>>287
書き溜めは前半で尽きたため後半は時間かかりそう…申し訳ない…
あぁやっと伏線も回収出来てきたのに、分かり難い前半のせいで脱落した人多そうだな
色々悔やまれる
290名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 23:43:46.86 ID:5r6rBVfOO
がんばっ
291名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 23:44:10.68 ID:CmhWF2W/0
俺は前スレから見てるぞ
頑張れ
292 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/11(水) 23:45:12.91 ID:gFYkJQHq0
井上(ぐっ…!まあやの馬鹿…!)
和田まあやが桜の木の陰から飛び出して生駒の前に大きく手を広げて立ちはだかった。

「どうしちゃったの…!?なんで…!?」
和田の頬を涙が伝い落ちる…

白石は驚いた表情を浮かべている。

その時、高山が竹刀を振り上げ…
白石「だ…!」

井上「天装!!!《スーパー戦隊》!!!」
293名無しさん@実況は禁止です:2013/12/11(水) 23:46:33.31 ID:l/8I3Xz40
もう寝るから明日の朝までに完成させとけよ!!
294 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 00:12:08.35 ID:KKw5Z1VA0
「さゆりんご『ガールズルール!!!彼〜を〜〜好〜き〜に〜な〜〜あって〜〜〜!!!』

松村「ご……ぱ……!!!???」
中元「くっ…ひ…ひめたん…ビィィィィィム!!!」

「…それで、さゆりんは…。」
生田は小さな声で川後に言った。
生田「ここを転がってって…東の海に…。」
中元「…。」

「そっか…。」
川後は二人を発見したあと、
二人から二人の身に起きた昨日の出来事を聞いていた。

「陽菜ちゃんは…どうしてたの…?」
しばらく沈黙が続いたあと、生田が聞いた。
「あ、あぁ私は…最初…、森の中で、」
川後は昨日の出来事を思い出した…

川後「…まず、ろってぃーとひなちまを『感知』して…ひなちまは行っちゃったけど、そのあとろってぃーと出会って…
   …そして次にちーちゃんを『感知』して…それで、森のはずれで…。」

川後はサッと後ろを向いた。
(涙は…見せたくない…。あぁ…みんな、今頃何してるんだろう…。元気かな…?)
涙を拭った川後は言った。
川後「…ってかさぁそんなことより、なにこの心臓みたいな果実…!変なの…!」

中元「あ、あぁそれは…りなが…。」
川後「…りな?」
その時、

川後「…!!!見て!!!山の上の方に…!!!」
中元「…え?」
生田「…あれは…みなみ!?」
295 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 00:14:38.21 ID:KKw5Z1VA0
三人の会話のほんの先刻…

「よし、今すぐ崖の下に行こう。」
若月佑美は怒りに燃える目で言った。
「ぐすん…うん。」「行こう…。」
西野七瀬と星野みなみは答えた。

「私は、ここでパソコンをチェックしてる。またこの…。」
伊藤万理華は顔をゆがませて言った。
伊藤「…変なのからメールが来るかも知れないし。あと、今日はまだないけど誰かが誰かに攻撃するかも知れない。」

若月「おっけー…了解。それで、どうやって崖の下に降りるかだけど。みなみ、大丈夫だよね?」
「…うん!」
星野みなみは言った。
星野「みなみ、もう大丈夫。」
296 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 00:25:55.65 ID:KKw5Z1VA0
井上「天装!!!《スーパー戦隊》!!!」

「…さゆにゃん!?」「…っく…!」「えっ…!?」

ーーーッビュン!

次の瞬間、井上小百合は生駒里奈と和田まあやを両脇に抱えて空中にいた。

井上「は、はっはっは…!さ、さゆにゃん、正義!!!」
「な、なんで…!?」
かすかに安堵の表情を浮かべた白石は言った。
白石「いつから…!?」
その時、

「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!」

全員が振り返った、その先には…

和田「ひ、ひなちま!!!」

…樋口日奈は、和田が洞窟から《リレー》で去ったあと…
(…だめだ。まあや一人を行かせる訳には行かない…!)
傷ついた体を引きずり、和田のあとを追いかけていた…

高山が今にも樋口竹刀を振り下ろそうとする…
白石「だ、だめ…!」
井上は樋口を救うために猛然と空中を進む…

樋口「きゃぁぁぁ!!!《坂之上くん》!!!」
297 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 00:50:31.62 ID:KKw5Z1VA0
ふわっ

風に揺れるカーテンの向こうに、中田花奈の姿がある…


中田「…け、けどどうやって!?
どうやってこの崖下まで降りたの!?」

崖下の金木犀の木の下で、秋元真夏と中田花奈、深川麻衣と松村沙友理が出会ってから、
彼女達は金木犀の近くの小さな小屋でゲームが始まってからそれぞれの身に起きた長い話を語り合っていた。

「…まっちゅんな、それで海に落ちたあと、」
松村沙友理は言った。
松村「水泳やってたししばらくは自力で泳いでたんよ、でもその時嵐が来て、海が荒れて、海流に…」

松村はにこにこと笑いながら言った。
「運ばれたの!ほんとに運がよかったっ。海流に島まで運んでもらえるなんてっ!おまけにまいまいにまで出会えたしっ。」

秋元「まいまいは、どうやってさゆりんを助けたの…?」
深川「あぁ…私の能力は《聖母》なんだけど、人の疲れとか傷を癒せるの。あと、」

深川は微笑みを浮かべて言った。
「天使さん達にお祈りしたら、こうやってちょっとした家まで作ってくれたの。」
「いいなぁ…ほんと…。ずっとここで編み物してたなんて…。」
秋元は中田を恨めしそうに見ながら言った。

秋元「…私なんて、中田に無理矢理バンジージャンプさせられたんだから…。」
「だ、だからごめんって…!」
中田は焦って言った。
中田「でも私の《なかだかな》はかなり丈夫だから、だいじょぶだったんだって…!」

秋元(あれ…?…だいじょぶ…って…なんだっけ…。
   …あ、あの時だ…あの時花奈、だいじょぶだいじょぶ言いながら、何かを打ち明けようとしてたような…。)

「けど、本当に丈夫だね…!この鎖…!」
深川が楽しそうに言った。
深川は先ほどから中田の《なかだかな》で編み物をしていた。

「でも、だから一回分無駄になっちゃったねっ。」
松村は言った。
松村「あの時まいまい、二人が崖から落ちない様にお祈りしたんでしょっ?」
298名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 01:09:39.03 ID:oHQ4qy3CP
これ話は終局まで考えてあるの?
299名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 01:25:28.51 ID:KKw5Z1VA0
>>298
ある!
300 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 01:26:47.51 ID:KKw5Z1VA0
昨日…

崖を落ちていく小さな黒い二つの点を、遠くから見つめる姿があった。
ぱらぱらぱら…
金木犀のオレンジ色の花弁が落ちる。

「お願い、間に合って…!」
深川はひざまずいて祈った。

深川「島の崖から落ちていく人達を…救って下さい…!」


…深川麻衣の能力は《聖母》であるが、その力は深川が召喚出来る天使達の力によって行われるものであった。
したがって、彼女は天使達に『お祈り』をすればその願いを叶えることが出来た。
深川はそれを偶然発見した。

彼女は名前の順で後半に山小屋を出たあと、川後陽菜の読み通り森の東側にいた。
そこで…

(…なに!?この木は…!)
樋口日奈が《坂之上くん》で恐竜化してなぎ倒した森の木を、発見していた…
深川「かわいそう…。お願い、折れた枝がまた元通りに戻って…!」
次の瞬間、

その木がみるみる再生していくのを、深川は目の当たりにしていた…

そしてその力を使って、
深川「お願い、どこか安全な所に…!」
ふわっ

深川は崖の下に降り立ったのである…
…しかしその深川の優しさによって生まれた能力には、
副作用とでも言うべき代償があった…


(…うん、でも、あの時ちゃんと願いが果たされた感触はあったんだけどなぁ…。)
深川は首を傾げた。
深川(…あのあと結構、体に反動がきたし…。)

「…それで、ここで編み物やってたらポチと出会ったんでしょ?いいなぁ…。」
不満げな秋元のそばでは、うれしそうにしっぽを振る狼の姿がある…
秋元「いいなぁ…。」


…そのようにして彼女達4人は、
バトルロワイヤルおいてほんのつかの間、安らかな時間を過ごしていた…

その時…
301名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 01:32:04.52 ID:oHQ4qy3CP
そっか、打ち込みに時間がかかってるのね
確かに場面転換大杉で疲れたけどたまに覗きにくるわ
一応sageとく
302 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 01:32:53.18 ID:KKw5Z1VA0
「いくよ。」
山小屋の上の崖を見下ろす場所に立って、星野みなみな言った。
若月佑美と西野七瀬とどいやさんが頷く。

星野「能力発動!!!《9トン》!!!」




川後「…!!!見て!!!山の上の方に…!!!」
中元「…え?」
生田「…あれは…みなみ!?」




『ッッドシーーーーーーーン!!!!!!!!』



松村「なにっ!?」秋元「…ひっ!」深川「わぁっ!」中田「えっ!?」
303名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 01:36:17.71 ID:KKw5Z1VA0
>>301
申し訳ない。ありがとう!
304 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 01:44:52.79 ID:KKw5Z1VA0
「きゃぁぁぁ!!!《坂之上くん》!!!」

井上は空中で急停止した。
「…っえ?それって確か転校生の…?」
和田「…さゆにゃん!!!逃げて!!!」

次の瞬間そこには…

恐竜「ガルル…」







「恐竜…恐竜…。」
丘の上。

川村真洋は、市來玲奈の言葉を聞いてから何かを思い出そうとしていた。
「…恐竜…。なんやっけ…。」






井上「えっ…?恐竜!?」
和田「逃げて!!!」
305 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 02:12:28.29 ID:KKw5Z1VA0
「さっきは…ごめんね…。」
衛藤は大きな黒い瞳を潤ませながらいった。
衛藤「玲香を…無視して…私昨日のこと、」
「大丈夫!」
そんな衛藤をさえぎって桜井は言った。

桜井「昨日の話でしょ…?大丈夫。みさが言ってたことは、正しい…
   私は…遅刻ばっかりするし…振り付けもよく間違えちゃうし…全然キャプテンらしくない…。
   自分でもずっと思ってたよ。なんでキャプテンに選ばれたんだろうって。」
衛藤「っそれは」
  「いいのいいの!」
桜井は笑って言った。

桜井「そういう優しさなら間に合ってる。気を使ってくれなくても大丈夫。私は…」
桜井は前を向いた…
その時、

桜井「…あっ!!!」
衛藤「…え?…あっ!!!」






恐竜『ドドドドドドドドド!!!!!』
井上「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
和田まあやと生駒里奈を抱えた井上小百合は凄まじいスピードで西端の山を滝の方へ飛び抜けていく…
その背後には…

シュゥゥゥゥ…
「なにっ!?なに!?今のなに!?!?」
人間サイズに戻った永島と、
「さゆにゃん…頑張れ…!!!」
こぶしを握りしめる白石と、
「…。」
感情を欠いた目をした高山の姿があった。

その時…
306 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 02:19:22.79 ID:KKw5Z1VA0
ドーーーーーーン!!!

ピストルの轟音が西の山にひびき渡った…

振り返った白石と永島が硝煙の向こうに目にしたものは…






桜井「…堀ちゃん!!!」
衛藤「…みおな!!!」

二人の歩いている海岸の先には、

乃木坂46二期生、堀 未央奈
彼女の姿があった…
その瞬間、

桜井「っみさ危ない!!!」
衛藤「きゃぁぁ!!!」

ドーーーーーーン!!!
307 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 02:29:11.79 ID:KKw5Z1VA0
ピコン!

伊藤「っは…!やっぱりまた!!!」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


件名:バレッタ?
本文:

ほんとうのことが、バレてしまったようですね…でも、
りゆうを聞きたくはないですか?私も色々行動には理由
があります。
きっと、みなさんなら分かってくれると思うのです。
ただ、少しタイミングが悪かったですね、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


伊藤「…なにこれ…!言い訳してる…!自分も、私達を戦い合わせたかっただけなくせに…!」
その時、

ピコン!

伊藤「あ…!どこかで攻撃が…え…!?」

[堀 未央奈が、南西の海岸において桜井 玲香を攻撃しました。]
308 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 02:36:01.13 ID:KKw5Z1VA0
それらはすべて、一瞬の出来事であった。


白石「…みおな!!!」
堀 未央奈の放った弾丸は、井上小百合の方へ飛んでいき…

堀「《デリート》…。」ザッ

白石「待って!!!」
「あぶない!《進撃のせいらりん》!!!」
永島の影が大きく延びる…





衛藤「玲香…!!!玲香…!!!」

堀「《アップデート》…。」ザッ

衛藤「みおな待って!!!」





伊藤「これは…!?」





バトルロワイヤルは終局へ向けて動き出していく…
309名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 02:43:21.39 ID:KKw5Z1VA0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜
〜〜◆◆###永島###◆◆〜〜
〜◆◆◆###白石####◆◆◆〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜
〜◆◆◆___高山__★_ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜◆◆、、、堀?、、井上\#######◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、、、、、和田、\#####【草原】#◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆、、、、堀?、、、、生駒、、\______【滝】/、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆秋元・中田・深川・松村◆〜
◆◆、、、、衛藤、、、、樋口、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。★。。◆◆〜
〜◆◆、、桜井、、、、、、、、、、、、、、、、、、、市來・斎藤(ち)・斎藤(優)、【丘陵地帯】、、、、、、、、、、、/【小山の#\。。★。。。◆◆〜
〜〜◆◆、★、、、、、、、、、、【草原】、、、、、、、、、、★、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。◆◆〜
〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\#####/#▲##\。◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\◆◆◆〜【山小屋】##\◆◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜〜◆◆###【小山】#\◆◆〜
〜〜〜◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\_______##◆◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、齋藤(飛)、、、、、、【崖】@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@@◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜◆◆◆############◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、伊藤、、、、、、、畠中・大和@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆####川後・生田・中元#◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、橋本、、、、、、、、、★、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆############★##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、★、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の#####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\_#########◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
310名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 05:41:27.60 ID:EyGPbe830
よし
311 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 08:39:15.31 ID:KKw5Z1VA0
秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《少年漫画》     市來《 ? 》     伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《カボス》      川後《川後P》     川村《 ? 》  
齋藤(飛)《扇風機》      斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》   桜井《ホイップ》    白石《ガールズルール》   
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《 ? 》       橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       松村《さゆりんごパンチ》  大和《トマト》      若月《若様》      和田《リレー》

堀《デリート》《アップデート》
312名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 09:36:54.54 ID:xPEhaKa8O
支援
313名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 11:30:23.75 ID:xPEhaKa8O
1スレで終われる?
314名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 11:46:38.73 ID:KKw5Z1VA0
>>312
ありがとう!
>>313
終わらせる!
315 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 13:12:49.27 ID:a+RfYD6O0
『ッッドシーーーーーーーン!!!!!!!!』


…星野みなみの能力は《9トン》。
永島聖羅ほどではないが、彼女もまた9トン分の重さを持つ巨人に成長することが出来るのだ。
彼女は5分×25人…約2時間後に山小屋を出たあと、

(…あー面倒くさい!!!)
若月らに打ち明けたように、すぐに山小屋の裏手に隠れていた…。
星野(…まあやが最後だから…まあやが出た後に部屋に戻ろう…。)
その時、

「あぁ…もう…ああああああ!!!」
星野(え…井戸から…!?なに!?)
伊藤の叫び声を聞いて井戸の蓋を閉めてしまった…

そして和田が山小屋を出るのを確認したあと、彼女は山小屋の中に忍び込んだのだ。
そしてそのあと、

「…なにこれ!めっちゃムカつく!!!」
山小屋では説明書を見た彼女の怒りの声がひびいていた。
星野「今ダイエットしてるのに…!!!こんなの…使う訳ないじゃん!!!」



「…みなみこれ今初めて使ったの!!!すっごいこれ意外といい景色!!!」
崖の下…南国の植物の上には、巨大化した星野みなみの姿があった。

若月「いいから早く!!!うちらを崖の下に下ろして!!!」
316 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 13:14:31.11 ID:a+RfYD6O0
同じく崖の下では…

松村「なにっ!?」秋元「…ひっ!」深川「わぁっ!」中田「えっ!?」
突然の轟音がしたあと振り返った彼女達がカーテン越しに崖の方向に見たものは…

中田「あれは…みなみ!?」
狼「ピューーーーーーーーーー…!!!」




山の中腹では…

「早く!!!早く!!!」

一心に山を駆け名無しさん@実況は禁止です
317 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 13:36:17.39 ID:tS7iUVyi0
一心に山を駆け上がる生田絵梨花、川後陽菜、中元日芽香の3人の姿があった…

「はぁ…はぁ…私の能力も残りあとわずか…だけど、ここを越えたら…!」
和田まあやと生駒里奈を両脇に抱えて飛ぶ井上小百合は、
今まさに自身が昨日バラバラにした瓦礫で溢れる滝の上の広場を飛び抜け滝を越えようとしていた…
しかし、

バンッ!!!

井上「…そんな!ジャンプした!!!」
恐竜は滝を難なく飛び降り井上をなおも追いかけ続ける…
恐竜「ガルルルルルル!!!!!」

井上「まあや!!!あと少しで3分経っちゃう!!!」
和田「え!?3分!?」
井上「あと少しで飛べなくなっちゃうの!!!」
和田「…あ!」

和田は昨日目撃した崖の上の広場で度々《スーパー戦隊》を中断し休憩する井上の姿を思い出した…

和田「…分かった!じゃあまあやを降ろして!」
井上「え!?」
和田「まあやの能力逃げれるやつだから!早く!」
井上「…分かった!!!」
井上が地面に接近する…

ッズザァァーーー
地面に着地した和田は滑りながら…
「能力発動!《リレー》!!!ひなちま、ほらこっち!!!」

和田は猛然と走り始めた…

そのまま生駒を抱えた井上は右へ飛んで行く…
318 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 13:38:55.48 ID:tS7iUVyi0
「…恐竜…。なんやっけ…。」
川村真洋のつぶやきを聞いた市來玲奈は振り返った。

市來「なにか思い出した…!?」
川村「うん…。恐竜って…どっちから来て…どっちへ行った…?」
斎藤ちはると斉藤優里はそんな二人を不思議そうに見つめる。

「うん…あっちのクレーターは、」
市來は北へ向かって続くクレーターを指差した。
市來「あれは、せいらりんの歩いたあとなの…巨人の。」

そして市來は南西方向を指差すと、
市來「恐竜は、あっちから来て…、」
3人「うんうん。」
市來「そして、あっちへ…。」
市來が北西方向を指差した…
3人「うんうん…え?」
市來「…やばい!!!」


……ドドドド┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!
319名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 13:40:45.00 ID:RXdqmfU60
面白いから焦らず自分のペースで続けてほしい
320名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 14:00:35.83 ID:7nbYgcft0
楽しみ
321 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 14:54:24.66 ID:tS7iUVyi0
「みおな、待って!!!」
堀 未央奈は立ち止まることなく白石の方へ近づいて来る…

シュゥゥゥゥ…
白石のそばに人間サイズに戻った永島聖羅がうずくまった。

高山は樋口の現れた場所で竹刀を振り上げたまま固まっている…

白石「せいら…だいじょうぶ!?」
永島「銃弾は…手で…弾いたけど…。」

永島は苦しそうに言った。
「力が抜けて…元に…。」

その時、
永島「…はっ!まいやん!」
322 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 14:55:47.81 ID:tS7iUVyi0
衛藤「玲香…玲香…みおな待って!!!」

堀 未央奈は立ち止まった。

衛藤「なんで…どうして…?」
「だって…。」
堀はゆっくりと言った。

堀「こうするしか…ないじゃない…。」

ドーーーーーーン!!!
323 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 14:57:49.98 ID:tS7iUVyi0
ドーーーーーーン!!!

堀「《デリート》…。」

カランッ!

堀が白石を打ち抜くのと高山が竹刀を取り落とすのは同時であった。

永島「まいやん!!!」
高山「…くっ。」
高山は辺りを見回した…

高山「私は…《ガールズルール》に…。はっ!」
その時、永島に銃口を向ける堀 未央奈の姿が映った…

堀「ダッテ…コウスルシカ、ナイジャナイ…。」

高山は足下の竹刀を拾い上げ走り出す…
324 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 15:14:54.77 ID:tS7iUVyi0
市來・斉藤・斎藤「恐竜!!!!!」
川村「思い出した!あの時!!!」

市來「ゆったんいくよ!!!」
斉藤「うん!!!」

市來と斉藤は丘を駆け下りて行く…
川村「待って…!」

市來「能力発動!《社交ダンス》!!!」斉藤「能力発動!《出っ歯たん》!!!」




中田「あれは…みなみ!?」
狼「ピューーーーーーーーーー…!!!」

星野の手のひらに乗った若月佑美と西野七瀬は…
西野「…口笛!?」
若月「あっちだ!!!みなみ進んで!!!」




(遅い…。)
橋本奈々未は帰りの遅い桜井玲香と衛藤美沙の二人に気をもんでいた…
橋本(もう、二人も到着したのに…。)

彼女の背後では、対岸の浜辺から倒れた巨木を渡ってこちらに向かっていた畠中清羅と大和里菜の姿があった。
伊藤寧々と斎藤飛鳥と、昨日それぞれの身に起こった出来事について語り合っている…
その時、

ドーーーーーーン!!!

ドーーーーーーン!!!

橋本「銃声…!?れいか、みさ!!!」
325 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 15:34:47.67 ID:tS7iUVyi0
「《アップデート》…。」
そうつぶやいた堀は、
海岸に倒れている桜井玲香と衛藤美沙をあとに残し、

堀「…。」

海岸を後にし草地の始まる森の方向へと去って行った…
326名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 16:11:00.97 ID:tS7iUVyi0
〜〜【西】〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜〜〜
〜〜◆◆###永島###◆◆〜〜〜〜
〜◆◆◆###白石####◆◆◆〜〜〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜〜〜〜〜
〜◆◆◆___高山____ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【北】〜〜〜
〜〜◆◆、、、堀、、、、、\#######◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、、、、、、、、\#####【草原】#◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜
◆◆、、、、、、、、、、、、、、\______【滝】/、、、、◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆秋元・中田・深川・松村〜〜
◆◆、、、衛藤、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、和田、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。★。。◆◆〜〜
〜◆◆、、桜井、、、、、、、、、、、、、、、、、、、樋口★、、斎藤(ち)・斎藤(優)、【丘陵地帯】、、、、、、、、、/【小山の#\。。★西野・星野・若月
〜〜◆◆、★、、、、、、、堀、、【草原】、生駒・井上★、、、★川村・市來、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。◆◆〜
〜◆◆◆、、、、、、、、、★、、、、、、、、、、【湖】、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\#####/#▲##\。◆◆〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、\@【森の外れ】@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\◆◆◆〜【山小屋】##\◆◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、\@@@@@@@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜◆◆###【小山】#\◆◆〜
〜〜〜◆◆◆◆、、、、、、、、、/@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\___★___##◆◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、齋藤(飛)、【崖】@@@@@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆◆◆◆##川後・生田・中元##◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、伊藤、畠中、\@@@@@@@@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆###############◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、橋本、大和、、\@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆################◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、★、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の#####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】##◆◆〜
〜〜〜【南】〜〜〜〜◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\_#########◆◆〜 【東】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
327名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 16:26:44.27 ID:tS7iUVyi0
>>319>>320
ありがとう
また後で続き書く!
328名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 17:36:49.50 ID:7nbYgcft0
ほしゅ
329 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 18:23:29.06 ID:tS7iUVyi0
その瞬間、
「…銃声…!!!」
南の海岸の談笑は止み、空気が凍り付いた。
その時、

ッドン!!!

崖に永島が西端の山で弾いた一発の銃弾が…
「きゃぁぁぁ!!!」

「みんな、落ち着いて!!!」
橋本は自らの動揺を落ち着けながら言った。
橋本「能力発動!《理論武装》!!!…日本には銃刀法がある…私達に向けて発砲があった…これは間違いなく銃刀法違反…。」
その瞬間、

ゴゴゴゴゴ…
厚い壁が立ち上がり…

橋本「…みんな行くよ!!!れいかとみさを助けに!!!」




弱った生駒を抱えたまま飛び続けていた井上小百合は、
「危なかった…!」
とうとう時間切れで、森のはずれにほど近い平原に広がる湖のほとりに舞い降りた…

井上「(…まあやは大丈夫かな!?すごい速さで走ってったけど…でもそれより)生駒ちゃん!!!大丈夫!?」
生駒「う、う〜ん…。…あれ…?」
井上「…!?だいじょぶなの!?」
生駒「みたい…。」
井上「あんなにボロボロ泣いてたのに…!!!」
生駒「うん…。あのね多分、」
その時、

ドーーーーーーン!!!




市來「能力発動!《社交ダンス》!!!」斉藤「能力発動!《出っ歯たん》!!!」

「待って!!!」
川村は二人の後を追いかけながら…
川村「思い出した!!!全部思い出した!!!その恐竜のしっぽが森の中でおでこに当たったんや!!!」
330 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 18:35:57.49 ID:tS7iUVyi0
ピューーーーーーーー…

西野「…口笛!?」
若月「あっちだ!!!みなみ進んで!!!」

若月は直感していた。
突然辺りに鳴り響いたこの謎の口笛の音の先に…

若月「みなみ早く!!!みんなが危ない!!!」



ドシン…ドシン…
松村「…みなみ!?」
深川「…えっ!?」
混乱する深川と松村…秋元は耳を塞いで部屋のすみで震えている…

中田「近づいて来る…!あぁっ!!!」
331 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 19:19:25.92 ID:tS7iUVyi0
赤くぎらつく目。
太く大きな足に、細く小さな手…

目の前の何かを追いかけながら迫る恐竜の姿を見て川村真洋は全てを思い出していた…

森の中で…

「んー…《アップフロント》…?真洋の能力なんか分かりにくいな…。」
川村は約束の森のはずれへ向かいながら森の中で自身の説明書を読んでいた…
川村「うーん…。ん?」
その時、

…ドドドド

川村「へ?」

――ッヒュン!

川村「今なんか通っ」

ッペチン!!!!!





火を吹いた銃口…
硝煙の薄れたその向こうには…

井上「みおな!?!?」
堀「《アップデート》…。」

堀 未央奈の姿があった…

「…今は…能力が使えない…っ!でも!!!」
井上は倒れた生駒の前に立った。
井上「だから…それがなに…!?だからってここで…逃げるのは…正義じゃない!!!」
その時、

「うわぁぁぁ!!!能力発動《あみの背中》!!!」
332 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 19:35:25.65 ID:tS7iUVyi0
秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《少年漫画》     市來《社交ダンス》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《カボス》      川後《川後P》     川村《アップフロント》  
齋藤(飛)《扇風機》     斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》   桜井《ホイップ》    白石《ガールズルール》   
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《あみの背中》     橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       松村《さゆりんごパンチ》  大和《トマト》      若月《若様》      和田《リレー》

堀《デリート》《アップデート》


ピコン!

[堀 未央奈が、南西の海岸において桜井 玲香を攻撃しました。]

ピコン!

[堀 未央奈が、南西の海岸において衛藤 美彩を攻撃しました。]

ピコン!

[堀 未央奈が、南西の海岸において生駒 里奈を攻撃しました。]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「みおなが…!現れた…!でも…能力が…二つ…!」
山小屋では、パソコンの前で頭を抱えている伊藤万理華の姿があった…

伊藤「意味が…全然分からない…!!!何が起こったの…!!!」
その時、

ピロリン!

新たな音が…
333名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 20:24:45.78 ID:PnKjUFwxO
朝日が333
334名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 23:04:41.42 ID:tS7iUVyi0
再開する
毎度聞いて申し訳ないけどまだ人はいるかい?
335名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 23:11:23.33 ID:PnKjUFwxO
いるよん
336名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 23:12:02.01 ID:QibWLELh0
はよしろや!!自主的に進めろ!!
337名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 23:17:52.61 ID:tS7iUVyi0
よかった
338 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 23:19:02.25 ID:tS7iUVyi0
「うわぁぁぁ!!!能力発動《あみの背中》!!!」
その時、
突然森から飛び出して来たのは…

井上「…あみ!!!」
「うん!ちょっと事情を話すと長いんだけど!」

森の洞窟で岩の下敷きになったかと思われた、能條愛未、その人であった…

能條「けど今はそれどころじゃない!!!遠くから銃声が聞こえて来てみたら…何してるの!堀ちゃん!!!」
能條は大きな岩を持ち上げて…

能條「手加減しないよ!!!」
「…待って!!!」

井上「いこまちゃん…!?」
能條「へ…?」

その瞬間、生駒里奈が立ち上がった。
落ち着き払った目で堀を見据えて…

「ほっちゃん…うちの体に、何したの?」
339 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 23:28:13.87 ID:tS7iUVyi0
堀「ダッテ…コウスルシカ、ナイジャナイ…。」
高山は足下の竹刀を拾い上げ走り出す…

堀がゆっくりと引き金に指をかけた…
その時、
高山「…っ小手!!!」

バシッ!!!!!

高山が振り下ろした竹刀は堀のピストルを直撃した…
堀「…!!!」

次の瞬間、堀はくるりと背を向け灯台へと駆け上って行く…

高山「はぁ…はぁ…。二人とも、大丈夫!?」
340 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 23:31:18.46 ID:tS7iUVyi0
伊藤「…えっ!?」



秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《主人公》      市來《社交ダンス》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《美彩先輩》     川後《川後P》     川村《アップフロント》  
齋藤(飛)《扇風機》    斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》  桜井《キャプテン》   白石 =消滅しました=   
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《あみの背中》     橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       松村《さゆりんごパンチ》  大和《トマト》      若月《若様》      和田《リレー》

堀《デリート》《アップデート》


伊藤「更新…された!?」
341名無しさん@実況は禁止です:2013/12/12(木) 23:40:56.87 ID:QibWLELh0
風呂いってくるからその間に完成させとけよ!
342 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 23:43:20.34 ID:tS7iUVyi0
「ほっちゃん…うちの体に、何したの?」
その瞬間、

ドサッ

堀「…生駒さん…うっ…。」
堀は崩れ落ち、涙を拭った…

堀「うっ…うっ…生駒さん、ありがとうございます…。」



「更新…された!?どういうこと…!?」
伊藤万理華は堀 未央奈の《アップデート》をクリックした…



「ありがとうございます…。」
先ほどまで緊迫した表情を浮かべていた堀は、安堵の表情を浮かべて言った。
堀「私の能力は…みなさんの能力を《アップデート》…ゲームマスターを倒すために…更新することが出来る能力なんです…。」
343 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/12(木) 23:53:38.52 ID:tS7iUVyi0
《アップデート》:ピストルで相手を撃つと、撃抜かれた相手は能力が更新される。なお、更新後の能力は、ゲームマスター討伐に有効な能力となる。

伊藤「…ゲームマスター!!!」




堀「…でも、私の能力は」
その時、

『ギャオオオオオオ!!!!!』

遠くでかすかに…

井上「恐竜が…!!!」
生駒「やばい!!!」
能條「恐竜!?」

生駒「あみ!こっちも説明してる場合じゃない!丘の方でまあやが恐竜と戦ってるの!
   さゆにゅんは今能力が使えないしうちはまだ自分の新しい能力が分からない!
   うちらはここでほっちゃんの話を聞くから、あみはまあやを助けに行って来て!!!」

その時…

ピカッ

遠く東方で光が…
344 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 00:04:19.26 ID:tS7iUVyi0
伊藤「じゃ、じゃあこっちは!?」

カチッ

《デリート》:ピストルで撃抜かれた相手は、能力を消滅させられる。

伊藤「…消滅!?あ…まいやんの能力が…!…でも、みおなはまいやんを攻撃してな」

ピコン!

[中元 日芽香が、東の山の崖上から星野 みなみを攻撃しました。]

伊藤「…えっ!嘘でしょ!!!」

伊藤は山小屋を飛び出した…
345 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 00:19:32.65 ID:sypfVXLE0
「わ、わかった…!」
能條は慌てて丘の方へ駆けて行く…

生駒「…で、ほっちゃん!?さっきの話の続きは!?」
堀「はい…!でもその前に、まあやさんとそれとその…恐竜はすばしこいですか…?」
井上「なんでそんなこと聞くの!?どっちもめっちゃ速いよ!!!」
堀「はい…私、今かなり遠くからは狙いを定めることは出来るんですが…すばしこいものは上手く狙えなくて…。」

堀は《アップデート》によって優れた射撃力を得ていた。
その力を使って、森の外れにいた生駒をまだ南西の砂浜から抜けきらない内に狙ったのだ…

生駒「…でも、なんでほっちゃんがピストルで誰かを撃つ必要があるの…!?ゲームマスターってなに…!?」
堀「はい…。私、ある人にここに送ってもらったんですけど…、バスの中で、前を走っていた一期生さん達のバスが
  どこかへ行ってしまうのに気づいて…。スタッフさんに聞いて。」
井上「バス…?」
その時、

ズキィィーーーン……

生駒と井上を激しい頭痛が襲った…二人の脳裏には…海岸線を…バスは進む…

生駒「痛い!!!」
堀「…これが…あの人が言ってたNGワード…!?」
346 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 00:40:37.77 ID:sypfVXLE0
「ひめたん…ビィィ…ム!」

その頃、崖の上では…

生田「おーい!!!気づいてー!!!」
川後「みなみー!!!

「…なんか…さっきから背中がちくちくするな…え!?」
手のひらに若月と西野とどいやさんを乗せ、
崖下で口笛の音源を探していた星野みなみが後ろを振り返ると…

星野「…ひめたん!?生ちゃん!?陽菜ちゃん!?」



生駒「痛い!!!」
堀「ごめんなさい!!!と、とにかく…私は一期生のみなさんがこの島から出る手助けになるためにここに来たんです…。
  誰か一人が生き残ってセンターを決める以外でこの島から出る方法は、この島のどこかにいるゲームマスターを倒すことなんです!
  それで、私は相手をピストルで撃つことで…そのゲームマスターを倒すことが出来るような能力に、相手の能力を変えることが出来る能力を持っていて…。」
井上「ゲームマスター…!?ってか、なら私のことも今すぐ…!」
堀「それが…もう、無理なんです。一度、私の能力について相手が少しでも知ったら…私の能力はもうその相手には通用しなくなるんです…。」
生駒「どういうこと…?」

「さっき…生駒さんが。」
堀は生駒を見つめて言った。
堀「『うちの体に、何したの?』って…言って下さって…。その瞬間に、私が相手を撃っても相手は倒れずに…そして体に何かの変化が起こることが
  さゆにゃんさんとあみさんに知れてしまったんです。だから…もうその時点で、私がここで誰かを撃たなきゃいけない理由はなくなった…。」
堀はうつむきながら言った。

「私の能力は…不意打ちか、何も言わないでただ相手を撃つことでしか…使い道はないんです…。」
  
347 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 01:01:43.23 ID:sypfVXLE0
「それで…!」
顔をあげた堀は言った。

堀「今すぐにでも…一人でも多くの一期生さん達を撃たないと…みなさんがたくさんでいる場所って、ありますか…?」
生駒「そっか…。話は分かった…。うちは、あみを助けに行くよ。さゆにゃんは能力どのくらいで復活するの?
   復活したら、ほっちゃんを連れてみんなを探して…!」

数分後、

井上は堀を乗せ空中に浮かび上がり、
上空で目撃した光を目指して森を山小屋の方へと飛び抜けていた…

生駒「はぁ…はぁ…役に立てるか分からないけど、まあや、あみ、待ってて…!」
生駒は《少年漫画》を失い、本来の身体能力そのままの体で丘に向かって駆けていた…
348名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 01:09:14.87 ID:F8//pq7qO
支援
349 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 01:24:01.63 ID:sypfVXLE0
「みなみ!みなみ!」
「だ、だから痛いって!ストップ!!!」
星野は崖の三人に近づいた…

星野「気づいてるから!!!」
生田「みなみ何してるの…!?」
川後「っていうか、なんでそんなデ…」
星野「うるさい!!!み、みなみ今力だけはあるんだからね…!3人ともそんなこと言うと…!!!」

その時…

ピューーーーー…

若月「みなみ!!!」西野「あ、またや!!!」
星野「わかってるって!!!今探すから!!!」



松村「ポチッ!?」
深川「ポチが…何かがこっちに来るって…!」
中田「まいまいポチの言葉分かるの!?」

その時…

「…おーい!!!え!?ひめたんみなみ攻撃してないの!?」
伊藤万理華が崖上に現れた…
350 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 01:32:16.33 ID:sypfVXLE0
中元「へ…?」
生田「あれっ…!」
川後「え…!?」
西野「まりか…!?」
若月「パソコンは!?」
伊藤「あぁ!そのことなんだけど…みおながいるの!!!能力は《アップデート》!!!」

星野「えっみおな!?二期生の!?能力はアップデート!?」

驚いた星野の声が大音量でひびきわたる…

ピューーーーー…

星野「…あっ!あそこだ!!!ちょっと二人はここにいて!!!」

星野が若月と西野を崖の上へ戻し
金木犀を手でかき分けると…

星野「家!?」

屋根を取る…

星野「いた!!!かなりん、まいまい、さゆりん…とこれはまなつ?みんな無事!?」
川後「まいまい!?!?!?」

その時、
上空には井上小百合とその背に乗る堀 未央奈の姿が…

井上「堀ちゃん急いで!!!早くしないともうすぐ墜落だから!!!」
堀「はい…。」
堀は深呼吸して目を閉じ、

目を開けた。
351 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 01:33:46.63 ID:sypfVXLE0
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!

ドーーーーーーン!!!

ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
352名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 01:40:21.77 ID:myFTbazh0
>>23
真夏さんwww

>>54-58
まりっか泣かした◆Rc4ts01HOMを許さない(嘘
この部分熱いな
353名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 02:00:05.13 ID:sypfVXLE0
〜〜【西】〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜〜〜
〜〜◆◆###永島###◆◆〜〜〜〜
〜◆◆◆###白石####◆◆◆〜〜〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜〜〜〜〜
〜◆◆◆___高山____ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【北】〜〜〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、\#######◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、、、、、、、、\#####【草原】#◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜
◆◆、、、、、、、、、、、、、、\______【滝】/、、、、◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆秋元・中田・深川・松村〜〜
◆◆、、、衛藤、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、和田、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。★。。◆◆堀・井上
〜◆◆、、桜井、、、、、、、、、、、、、、、、、、、樋口★、、斎藤(ち)・斎藤(優)、【丘陵地帯】、、、、、、、、、/【小山の#\。。★西野・星野・若月
〜〜◆◆、★、、、、、、、、、、【草原】、、、、生駒★能條、★川村・市來、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。◆◆川後・生田
〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、【湖】、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\#####/#▲##\。◆◆〜〜中元
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、\@【森の外れ】@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\◆◆◆〜【山小屋】##\◆◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、\@@@@@@@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜◆◆###【小山】#\◆◆〜
〜〜〜◆◆◆◆、、★、、、、、、/@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\_______##◆◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、齋藤(飛)、【崖】@@@@@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆◆◆◆############◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、伊藤、畠中、\@@@@@@@@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆###############◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、橋本、大和、、\@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆################◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の#####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\_#########◆◆〜 【東】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\####◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜【南】〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
354名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 04:03:26.50 ID:fKh8WHtA0
気長に頑張って
読んでるから
355名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 07:17:18.73 ID:cy6tbK/jO
さっさと書けよくず
356名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 09:37:42.13 ID:d2j1JKzj0
ほしゅ
357名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 10:42:35.52 ID:F8//pq7qO
作者だって生活あるべ。
気長に待とうぜ。
358名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 14:26:13.87 ID:2h2imBSQ0
ほしゅりん
359名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 16:54:09.97 ID:D4VrdZSM0
ほしゅ
360名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 17:51:26.77 ID:sypfVXLE0
ありがとう
361 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 17:54:22.58 ID:sypfVXLE0
丘の上には目にも留まらぬ速さで動く三つの影と…
恐竜の姿がある。

――ッヒュン!

『ギャオオオオオオ!!!!!』

ッズザァァーーー!!1

猛烈なスピードで動いていた影が横滑りに動きを止めた。
「はぁ…はぁ…ひなちま!」
和田まあやだ。
和田「元に戻って!!!」

シュルルルルルルーーッズザァァーーー!!!

竜巻のように回転しながら動いていた影は…市來玲奈だ。
市來「これは…ひなちまなの…!?」

タンタンタンタンタンッッッズザァァーーー!!!

獣のように俊敏に丘を飛び回っていた影は…斉藤優里だ。
斉藤「ひなちま!?」

彼女達は共闘していた…
362 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 17:56:33.14 ID:sypfVXLE0
……ドドドド┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!

市來「能力発動!《社交ダンス》!!!」斉藤「能力発動!《出っ歯たん》!!!」
川村「思い出した!!!全部思い出した!!!その恐竜のしっぽが森の中でおでこに当たったんや!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!

『ギャオオオオオオ!!!!!』

――ッヒュン!

市來「あっ!!!」
和田「みんな危ない!!!」
斉藤「まあや!?」
和田「よけて!!!」

ッドカーーーン!!!!!

恐竜が巨大な足で丘を蹴り砕く…




和田「はぁはぁ…そうなのこれひなちまなの!!!だから絶対に攻撃しちゃダメ!!!はっ!!!」

ッッザ!!!

ッドカーーーン!!!!!

三つの素早い影が辛くも逃れる…

恐竜「ガルルルルル…」

市來「元に戻す方法は!?」
和田「頭を強く叩けば!!!」

ッッザ!!!

ッドカーーーン!!!!!

斉藤「頭!?」
和田「そう!!!気絶させるの!!!」

ッッザ!!!

ッドカーーーン!!!!!

その時…
三人「あぁ!!!」

恐竜が丘の影で震える川村真洋と斎藤ちはるに気づく…

和田「逃げてえぇぇぇ!!!」

恐竜が襲いかかる…ーーー!!!
363 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 17:58:17.94 ID:sypfVXLE0
星野「いた!!!かなりん、まいまい、さゆりん…とこれはまなつ?みんな無事!?」
川後「まいまい!?!?!?」

伊藤「…まなつ!?!?」
生田中元「さゆりん!?!?」


その時、
突然崖中にひびき渡った10発の銃声…



身を固まらせる一同…

生田「…上!!!!!」

全員が上を見上げた。
すると煙の晴れたその向こうに…

「…さゆにゃん!?!?」

その時、
井上「やばいっっっ!!!」

ゆっくりと視界が落ちる…

井上「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
364 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 18:00:51.97 ID:sypfVXLE0
ガッ!!!!!

その時大きく開かれた恐竜の口を押さえ込む一人の人物が…

「やっつけて!!!」
川村「…なんで!!!???」
「早く…!!!」
川村「背中かりるでっ!!!!!」

ッタン!!!

川村の背中を蹴って飛び…

「飛び蹴りやぁぁぁぁぁ!!!!!!」





ゆっくりと落下していく井上…

星野が手を伸ばす…

しかしそのすきまから…

「キャンッッッ!!!」

その時、ひびき渡った一匹の大きな鳴き声…


「ポチ…!!!」

狼にかけよる人影…

「お願いします!!!この子を助けて下さい!!!かわりに私を…!!!」
365 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 18:22:22.43 ID:sypfVXLE0
西端の山の山中…
そこに三人の人影がある。

高山「そう…だったんだ…。だから、まいやんは…。」
永島「うん…。」



「うっ…うっ…」

…永島聖羅は山小屋を出たあと、
約束の丘陵地帯と森のはざまでうずくまる白石麻衣の姿を発見していた…
「…っは!まいやん!!!」
永島は駆け寄る…
永島「どうしたの!?」



永島「…そこで…その話を聞いたんだ…。」
高山「…うん…。」



「だから…。」
白石が顔を上げる
白石「…え?」
するとそこには…
「なぁんだ…。そうだったんだ!」
とびっきりの笑顔の永島がいた。
永島「だいじょぶだよ…!あたしはいつでもまいやんの味方だよ。いつも通り。
  《ガールズルール》をかけられなくても、ずっと、そばにいるよ。」

…その後丘陵地帯には、
《進撃のせいらりん》で巨人化し肩に白石を乗せた永島聖羅が、
その姿を誰にも見られぬよう丘陵地帯を北上し海を回って西端の山へ向かう姿があった…
366 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/13(金) 18:25:53.41 ID:sypfVXLE0
「…でも、まいやんに何が起こったんだろう。」
永島は険しい顔で言った。
永島「どこも怪我してないし…眠ってるみたいだし…。」
白石は堀に撃抜かれ倒れたあと目を覚ましていなかった。
永島「…あたしは、あの銃弾は巨人の手が固くてなんとかセーフだったけど…」

永島「…でもあの時、一瞬能力がなくなっていくのを…感じた…」




一方その頃…

「…これは間違いなく銃刀法違反…だし…殺人未遂…。」

南の海岸に、ジリジリとゆっくり歩を進める一団がある…

大和「こわいこわいこわいこわいこわいこわい」
畠中「いやまじ意味わかんない…」
齋藤「むり…むり…むり…むり…」
伊藤「み、みんな…落ち着いてって…。」

橋本「プロファイルでは…犯人の性格には…凶暴性が……。」

壁はどんどん厚く小さく強固になって行く…
367名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 18:28:03.54 ID:rQELW0YB0
支援
368名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 18:33:11.56 ID:sypfVXLE0
訂:突然崖中にひびき渡った11発の銃声…
  川村が背中を蹴って飛び…
369名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 21:01:30.03 ID:d2j1JKzj0
支援
370名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 22:52:47.33 ID:rQELW0YB0
しえん
371名無しさん@実況は禁止です:2013/12/13(金) 22:57:20.53 ID:xuqkvUb40
かなり支援
372名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 00:51:25.58 ID:8AoLI/S70
私怨
373名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 01:02:21.88 ID:QG9eB9xr0
来れない間に支援ありがとう
明日の夜までに完結させる
374名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 06:28:22.35 ID:dVnk3fme0
見てますよ支援
375名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 06:39:13.28 ID:tK0Bnwxf0
ゆっくりでいいぞ
ほんとゆっくりで
376名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 06:48:17.57 ID:y5Jg3VkjO
おはー
377 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 09:51:53.93 ID:QG9eB9xr0
「はぁ…はぁ…。…あれ?」

生駒が到着した時そこには、

丘の草原の上に座って泣きながら笑う樋口を囲む、
笑顔の川村真洋、斎藤ちはる、斉藤優里、能條愛未、和田まあやの姿があった…

その瞬間生駒は仲間の元へ駆け出していた…

生駒「…うっ…うっ…よかった……おーいみんな無事かぁぁ…!!!」





「…あれ?」

南西の海岸…

大和「あれ…玲香とみさみさじゃない!?」
畠中「えっ?」
齋藤「ほんとだ!!!」

前方には砂浜に呆然と座り込む桜井玲香と衛藤美彩の姿がある…

「おーい!!!」

仲間達は駆け出して行く…

伊藤「…二人、無事だったみたいだね。」

ドサ

その瞬間橋本は地面へ崩れ落ちた。
額から汗が流れ頬を伝って砂浜へ落ちる…

橋本「…よかった。」
378 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 10:00:38.77 ID:QG9eB9xr0
「…う……。」

山小屋で目を覚ました深川麻衣の横には、川後陽菜の姿があった。
川後「まいまい!!!」

深川「ここ…は…。」
川後「山小屋だよ…うぅ…まいまい…ずっと…ずっと探して…。」
深川「…私のこと…探してくれてたの…?」

「うぅ…ううん違うよぉ…!」
涙をぬぐった川後は言った。
川後「そんなことないよ…!ぐ、偶然…偶然見つけただけだから…!」

「…ふふ。言い訳してる。」
二人のそばにはその姿を見つめる生田絵梨花、中元日芽香、西野七瀬、どいやさん、松村沙友理の姿があった…。

その時、

「ちょ、ちょっとみんな!!!」
「来て!!!」

隣室から伊藤万理華と若月佑美の声が…
379 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 10:23:06.11 ID:QG9eB9xr0
井上小百合と堀 未央奈はその時、星野みなみの手のひらに乗せられて
森を西端の山へ向かって進んでいた…

あのあと…


「キャンッッッ!!!」
深川「ポチ…!!!」

井上「…いててて…。」
堀「うぅ…。」

松村「さ…さゆにゃん…!?」
中田「みおな…!?!?」
突如上空から落下してきた井上小百合と掘 未央奈の姿に中田花奈と松村沙友理は腰を抜かし…

星野「狼が…下敷きになって…さゆにゃんとをみおなを…!?」
金木犀の上からはその現場を星野みなみが覗き込んでいる…

そして狼にかけよる人影…

深川「お願いします!!!この子を助けて下さい!!!かわりに私を…!!!」

ぽわぁぁぁ

星野「まいまい!!!」

川後「まいまい!?ひめたんみなみにビーム撃って!!!」
中元「ひ、ひめたんビィィム!!!」
川後「みなみ!!!そこにまいまいがいるの!?」

ちくっ

星野「だから痛いってば!!!」

「みなみ!!!」
その時伊藤が叫んだ。
伊藤「みおながそこにいるの!?ちょっとみおなと話をさせて!!!」
川後「ちがう!!!まいまいが先!!!」
若月「全員を崖の上にあげて!!!」
380 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 11:02:18.83 ID:QG9eB9xr0
伊藤「みおな!?どういこと!?」
川後「まいまい…!!!」
西野「あれ…まなつ…!?」
生田中元「さゆりん…。」

そのあと崖の上には、

生田絵梨花、伊藤万理華、川後陽菜、中元日芽香、西野七瀬、どいやさん、若月佑美の元へ
星野みなみの手のひらから降り立つ井上小百合、中田花奈、堀 未央奈、松村沙友理の姿があった…
そして…

星野「…二人を…。」
秋元真夏と深川麻衣は気を失っている…

川後「まいまい!!!と、とりあえず山小屋に運ぼう!!!」
二人は山小屋へ運ばれて行く…

星野の手のひらから降りた堀に伊藤が詰め寄った。
伊藤「みおな!!!今みなみが巨人のままでどいやさんが消えてないってことは…
   さっき、うちらに向かって撃ったのは《デリート》じゃなくて《アップデート》!?」

「《デリート》…!?そ、そんな能力…知らないです…それに…」
堀は絶望した面持ちで言った。
堀「知ってたんですか…!?」
「ちょっと待って…!」
若月が冷静に割って入る…
若月「全然話しが分からない。とりあえずみおなは、味方なの敵なの…!?」

「味方だよ…!」
その時そんな二人の元へ井上が急いでやって来て…
井上「味方なんだけど…訳は今話してる時間はない…!!!」
井上は堀に向き直って言った。
井上「知られてたみたいだね…っていうことは今の《アップデート》は、」
堀は震えるこぶしを握りしめた。
堀「はい…みなさんには、効かなかった…。」
381 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 11:22:44.49 ID:QG9eB9xr0
「でも…。」
堀は顔をあげて言った。
堀「だったらもう…なおさら急がなくちゃいけない…
  南西の海岸でれいかさんと美彩さんを撃って…愛未さんには能力のこと話してしまった…
  きっとそれはもう伝わってる…他に…一期生のみなさんが集まっている場所は…。」
若月「れいか…!?」

「お願い!!!みなみ!!!」
井上は星野を見上げて言った。
井上「今わたしは能力が使えない…!途中まででいいから西の山の方まで私達を連れて行って…!」
星野「え…?」
井上「お願い…!」

若月「待って。」
星野の元へ進みかけた井上の腕をつかんで若月は言った。
若月「訳は…。あとで、必ず話してくれる…?」
「うん…絶対…!」
そんな若月の目を真っすぐに見つめて井上は言った。
井上「信じて…!」

そうして、星野の手のひらに乗せられた井上と堀は西の山を目指した…。

三人の姿を見送ったあと…
若月「…じゃあ、まりか。今まりかが知ってること、全部教えて。」
伊藤「あたしも…まだ状況が整理出来てないけど…。とりあえず、パソコンを見て…!」
382 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 11:54:00.67 ID:QG9eB9xr0
「二人とも…」

秋元と深川を山小屋に急ごしらえでしつらえたベッドに寝かせたあと、
黙り込む生田と中元へ松村は言った。
生田中元「……。」
松村「…無事だったんだね。よかったっ…!」
生田中元「え…?」
松村「あの時…こんな争いごとなんかに乗っちゃう二人を…ちょっと…懲らしめようとしただけなんよ…。」

中元は、あの時の松村の真剣な眼差しを思い出した…

中元「う…うぅさゆりん…。」
生田「…ごめんね!!!」
松村の元へ二人が駆け寄る…


山小屋の外では、中田が横たわる狼を見つめながら深くうなだれている…
中田「ポチ…。」


「ほら…、これを見て…!」
パソコンの前には若月佑美と伊藤万理華の姿があった。
若月「《アップデート》と《デリート》…みおなには二つの能力がある…。」
伊藤「…でも、さっきみおなは《デリート》は知らないって…。」
若月「この問題は…今、みおなもいない状況でこれ以上考えても分からない…。これは?」
若月は能力が更新された桜井と衛藤の名前を指差した。
若月「れいか…。」
伊藤「…あ!!!そうだった…まだ見てなかった…!!!」

カチッ

《美彩先輩》:自身に発せられた島にいるメンバーの声を聴くことが出来る。

伊藤「…みさみさに話しかければみさみさには聞こえるってこと!?」

カチッ

《キャプテン》:島にいるメンバーに自身の声を届けることが出来る。

若月「…!!!二人は自分の能力のこと知ってるの!?」
伊藤「いや…知る方法は…あ!!!」

その時伊藤の脳裏に事情通とのメールのやり取りの中のある一文が浮かび上がった。

―今は、井上小百合が西の山のパソコンを破壊してしまったので島にはこの一台と、南の海岸の二台しか残されていませんが…―

「確か…!!!」
伊藤は勢いよく履歴をスクロールする。

[堀 未央奈が、南西の海岸において桜井 玲香を攻撃しました。]

[堀 未央奈が、南西の海岸において衛藤 美彩を攻撃しました。]

伊藤「二人は…まだ海岸にいるかも知れない!!!」
若月「回線は…開通してるんでしょ!?メールを…!!!」
383 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 13:06:32.40 ID:QG9eB9xr0
「おーい!!!」

伊藤「…二人、無事だったみたいだね。」
橋本「…よかった。」

畠中「れいか!!!みさ!!!」
桜井「…あ!」
大和「二人ともぉぉ!!!」
衛藤「…みんな!」

南の海岸では、桜井と衛藤の元に駆け寄る齋藤飛鳥、大和里奈、畠中清羅の姿があった。

「うぅ…心配だった…。」
齋藤が二人に抱きつく。
齋藤「誰かに撃たれたんじゃないのかって…。」

伊藤と橋本がゆっくり近づく。
伊藤「…そうだよ。こっちから…銃声が聞こえて…。」

桜井「銃声…?あ!」
「…そうなの!」
衛藤が大きく目を見開いた。
衛藤「うちら…ここを歩いてたら…突然みおなに…!」

「みおな?」
橋本が鋭い声で言った。
橋本「みおなって…二期生の…!?」

その時。

ピコン!



伊藤「送れた…!!!」



齋藤「…え?」
大和「今…なにか聞こえたような…。」



若月「もっかい送って!!!」



ピコン!

「…ここだ!」
畠中は漂流物の間に…
畠中「パソコン!?」
384名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 13:23:50.90 ID:y5Jg3VkjO
支援
385 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 13:39:04.92 ID:QG9eB9xr0
「かずみん…ほんとに…ごめんね。」

その頃西端の山では…
白石が目を覚ましていた。
白石「わたし…。」

「話はもう聞いたよぉ!」
そこには、いつもの明るい高山の姿があった。
白石「え…?」
高山「まいやん…大変だったんだねぇ…。けど、」
高山は笑顔で言った。
高山「あたしは、全っ然ネガティブに思わないよ!むしろ、ポジティブ…!!!」





「ちょっと見せて!」
衛藤が起き上がり畠中の元に駆け寄った。
衛藤「これは…生きてるの…!?」

カチッ

衛藤「…新着メール!?」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

まりかだよ!!!今山小屋のパソコンからメールしてる!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

衛藤「…まりかからだ!!!」
橋本「えぇっ!?!?」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

届いてたら返信して!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
386 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 14:02:02.28 ID:QG9eB9xr0
カタカタカタカタカタカタカタ…

衛藤は猛烈なスピードでキーを叩く…
橋本「ちょっと見せて!」
大和「みさ先輩…。」
齋藤「は、はやい…。」

ッタン!


ピコン!

若月「きた…!」
伊藤「ちょ、ちょっとみんな!!!」
若月「来て!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

みさ先輩だよ!!!
今、南の方の海岸でねねころ、あしゅ、れいか、ななみん、せいたん、とまとと一緒にいる!

まりかは無事!?
誰かと一緒にいる!?

っていうか、さっきみおなが急に現れたの…!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




高山「…まいやんが、一人で色んなこと背負わなくて済んだならね!」
「そうだよ…!」
永島が笑顔で言った。

永島「一人で悪者になんかさせないよ!その時は、あたしもいっしょ…!」
「うぅ…ありがとう…。」
白石の頬を涙が流れ落ちる…

白石「…もう、能力も消えちゃったのを…感じる…もう…」
白石は泣きながら微笑んだ。
白石「…もう、私は強くないんだ…よかった…。」
387 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 14:32:02.49 ID:QG9eB9xr0
ドシン…ドシン…

森の中を歩く大きな姿が…
星野みなみだ。

ドシン…ドシン…

「…ねぇ。」
崖を出発してからしばらくしたあと、星野は切り出した。
星野「堀ちゃんは…なんでこの島に来たの…?」
「…あの…私は…」
堀は小さくつぶやいた。
堀「一期生の…みなさんを助けに…。」

…ドシン。

星野「それは…うちらが弱いと思ったから…?」
堀「い、いえ!そうじゃなくて…!」
「みなみ。」
井上が静かな声で言った。

井上「ここらへんでいいから。ありがとう。そろそろ、私ももう飛べるし…。」




同じ頃…

市來「そうか…だからあみは…!!!」
能條「うん…!あの時、風邪引いちゃったみたいで具合悪くてさ…だから全然力出なくて…」
川村「もう…全然音がしないから…ぐすん…潰されちゃったんだと思ったよ…。」
斎藤「ろってぃーはずっと自分を責めてたんだよ…。」
生駒「でも…それならかずみんは…。」

先ほど…

「…おーいみんな無事かぁぁ…!!!」

「この声は…?」「え…?」「だれ…?」
丘の草原の上に座る樋口日奈と彼女を囲む川村真洋、斎藤ちはる、斉藤優里、能條愛未、和田まあやはその声を聞いて一斉に森から来る何者か姿を捉えた。


「りなお!!!」
その時、丘のえぐれた穴の中から市來玲奈が立ち上がった。
「この声は、生駒ちゃん!!!」
388 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 14:54:13.11 ID:QG9eB9xr0
「なに…!?」「どうしたの…!?」
若月と伊藤の声を聞きつけた生田、中元、西野、どいやさん、松村が隣室にやってきた。
西野「あっ…もしかしてまたメールきたん!?」
伊藤「違うの!!!」
若月「きたはきたんだけど…ほら!」
パソコンの画面を覗き込む一同…

「…みさみさ!?」
伊藤「そうなの!!!」

カタカタカタ…ッタン


ピコン!

橋本「きた!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

今、あたしはまなつ、生ちゃん、川後、かな、ひめたん、なーちゃん、どいやさん、まいまい、さゆりん、若月と
一緒に山小屋にいる!!!

さゆにゃんとみなみと…それと、みおなもさっきまで居たんだけど!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

畠中「こんなに大勢…!」
桜井「…みんな無事なんだ…。」
伊藤「よかったね…。」
斎藤「どいや…さん…!?」
衛藤「それもそうなんだけど…みおな!?」
橋本「どういうこと…。」

カタカタカタカタカタカタカタッタン!



伊藤「そうなの!!!…海岸にみさみさ達がいてそれでそこにパソコンが」

ピコン!

若月「早い…!」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

みんなが無事でよかった!!!
でも…さっきまでみおなも居たってどういうこと!?
私とれいかはみおなに撃たれたんだけど!
みおなは敵なんじゃないの!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
389 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 15:02:30.78 ID:QG9eB9xr0
その時、
「ちょっと!!!みんな来て!!!」
山小屋の外から中田の声が…

「…ちょっと見て来る!」
中元と西野が部屋を飛び出す…

伊藤「なにかあったのかな…!?」
若月「でも今は早く新しい能力のことを…!そうすれば!!!」
伊藤「うん…!」

カタカタカタ…ッタン


ピコン!

衛藤「きた!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

簡単に言うと、みおなは味方で、撃った人の能力を変えることが出来るの!
れいかの新しい能力は《キャプテン》!島にいるみんなのに話かけられる!
みさの新しい能力は《美彩先輩》!みんなからの声を聴ける!

れいか、今すぐ島のみんなに声をかけて!!!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
390名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 15:03:35.80 ID:PHlL9NlL0
ここでもあの子はねらーなのか・・・
391 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 15:17:11.31 ID:QG9eB9xr0
南の海岸…

桜井玲香が立ち上がった。
橋本「玲香。」
桜井「…いくよ。」

頷く一同…

桜井「能力発動!《キャプテン》!!!みんな、聞こえる…!!!」
392 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 15:29:44.25 ID:QG9eB9xr0
生駒「でも…それならかずみんは…。」

丘の上には先ほどから沈黙が続いていた。

生駒「…そ、そう言えば、さっきなんでれなりんは一人だけあっちにいたの?」
そんな沈黙を誤摩化すかのように生駒が言った。
「あ、あぁ…課題を…探してて…。」
市來は少し顔を赤らめながら言った。
市來「あ、ちゃんとみんなのリュックも見つけたよ!!!」

その時…

【みんな、聞こえる…!!!】

「…へ?」
「…えっ…」
「この声は…!」




「ここらへんでいいから。ありがとう。そろそろ、私ももう飛べるし…。」
井上は星野の手のひらから立ち上がった。
井上「みおな…」

【みんな、聞こえる…!!!】





【みんな、聞こえる…!!!】

若月「…やった!!!」
伊藤「聞こえる!聞こえるよ!!!」

カタカタカタ…ッタン


ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

聞こえた!れいかの声ちゃんと聞こえた!!!
みさ、みんなからの声を聴いて…!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
393 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 15:35:14.34 ID:QG9eB9xr0
「うん…!」
衛藤美彩は立ち上がり、桜井玲香の横に立った。

衛藤「能力発動!《美彩先輩》!!!みんな…!!!」

キュィィィィン―――…

『えっ『この声『れい『キャプ?『なんで『助けて!』どうやっ『これ『れいか『か?』
394名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 15:43:38.20 ID:zBz2O+Xg0
支援
395 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 15:43:47.88 ID:QG9eB9xr0
その時、部屋の中に中元日芽香が飛び込んできた。
中元「ねえ!!!さっきの狼が!!!」

「この声は…玲香!?」
「…狼?」
隣室で川後陽菜と桜井玲香の声を聞いた深川麻衣は、壁越しに中元の声を聞いた。
深川「狼…狼……あ!ポチ!!!」
深川はベッドを飛び出した…
川後「あっまいまい!!!ひめたんの馬鹿!!!」



「…えっ?」

桜井「何か聞こえた…?」
橋本「何が聞こえたの…!?」

衛藤「今…助けて…って…!!!」
396 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 16:07:56.75 ID:QG9eB9xr0
「ポチッ!!!」
山小屋を飛び出した深川が見たものは…



橋本「誰の声で助けてって!?」
衛藤「あの…裏声は…」



深川「これは…。」
川後「まいまい!…え?」

「どうしたの!?」
中元と若月と伊藤と生田と松村が後に続く…。

中田「ポチが…!急に輝いて…!それでこれに…!」
松村「これ…なんなん…。」
生田「知ってるあれにに似てる…!」

生田は山小屋の中に駆け戻りパソコンの横のDVDを漁った。
生田「13日の金曜日…E.T…ちがう…これだ!スターウォーズ!!!」

生田は外に戻り…
「これ!これに似てる!!!」
パッケージを指差した。
生田「ライトセーバー!!!」

「ポチ…」
深川は崩れ落ちた。
深川「じゃあ…ポチは…死んじゃったんだね…救えなかった。」
川後「まいまいのせいじゃない!!!」
松村「うん…まいまいが…走ってポチの所に行った時にはすでに…。」


その時。

【かずみん!!!かずみん何があったの!!!】
397 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 16:30:10.53 ID:QG9eB9xr0
橋本「美彩!!!」
衛藤「うん!!!」

キュィィィィン―――…

西端の山…
森の中を駆け向ける三人の人影がある…

先ほど…


「…はぁでも。」
涙をぬぐった白石が言った。
白石「これから…どうしようっか…。」
その時。

高山「…え?」
永島「なにどしたの…っな!!!」
白石「なに…?」
三人が振り返った先に見たものは…

ザッザッザッザッザッ………

永島「うそでしょ…。」
高山「あ…あれは…。」
白石「逃げて!!!」
走り出す三人…


高山「はぁ…はぁ…やばい…!!!」
永島「…くっ…!まだ能力が使えない…!!!」
白石「はぁ…はぁ…このままだと追いつかれる…!」

【みんな、聞こえる…!!!】

永島「はぁ…はぁ…この声は…れいか!?」
白石「はぁ…はぁ…テレパシー!?…サイコキネシス!?」
高山「…っく…助けて!!!」

【かずみん!!!かずみん何があったの!!!】

白石「はぁ…やっぱりそうだ…!!!れいか!!!」


『れいか!!!』

衛藤「聞こえた!!!この声は…まいやんだ!!!なにがあったか聞いて!!!」

【何があったの!!!】
398 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 16:38:40.99 ID:QG9eB9xr0
【みんな、聞こえる…!!!】

和田「…へ?」
斉藤「…えっ…」
能條「この声は…!」

生駒「れいか!!!」

【かずみん!!!かずみん何があったの!!!】

市來「…かずみん!?かずみんに何があったの!?」
樋口「かずみん…!」




【みんな、聞こえる…!!!】

井上「これは…!」
星野「…れいか!」

【かずみん!!!かずみん何があったの!!!】

堀「なにが…!?」
399 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 16:52:09.91 ID:QG9eB9xr0
「な、なにが…。」

ピコン!

その時、山小屋に鳴り響く電子音…

伊藤「メールだ!!!」
若月「きっと玲香達からだ!!!」
二人は走り出し…

伊藤「はぁ…はぁ…なにがあったの!」

カチッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:事情通
本文:

残念。
桜井さんではありません。

しかし、朗報です。
狼…いや、ポチが変化したものを、もうご覧になりましたね。
あれは、ゲームマスターの使い達を倒すことの出来る唯一の武器です。
生田さんの言ったようにライトセーバーに似た…紫の長いサイリウムです。

ゲームマスターの使い達を倒すには、それを刺して消滅させること以外、方法はないのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
400名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 16:56:41.26 ID:y5Jg3VkjO
shien
401 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 17:04:33.69 ID:QG9eB9xr0
【何があったの!!!】

白石「はぁ…やっぱりそうだ!!!れいか!!!今西の山にいるの!!!
   誰か助けに来て!!!」



【何があったの!!!】

「…あみ!!!ちーちゃん!!!」
その時樋口日奈が叫んだ。

能條「えっなに!?」
斎藤「なに!?」

「…かずみん達を助けに行くよ!」
樋口は傷ついた体を起こしながら言った。
「私が《坂之上》くんに変身するから、その時にあみが私を押さえて!そして…」
樋口は真っすぐに斎藤ちはるを見た。
樋口「そしたらすぐにコントローラーを刺して!」
402名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 17:17:29.70 ID:tK0Bnwxf0
キメラアントのウルトラマン
403 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 17:18:18.23 ID:QG9eB9xr0
キュィィィィン―――…

『れいか!!!今西の山にいるの!!!誰か助けに来て!!!』

衛藤「れいか!今まいやんとかずみんは西の山にいる!!!助けを求めてる!!!」
桜井「わかった…!今、西の山に近い人達!!!かずみんとまいやんを助けに行ってあげて!!!」



【今、西の山に近い人達!!!かずみんとまいやんを助けに行ってあげて!!!】

井上「みなみ!!!私は多分行きしか力が持たない!!!」
星野「うん!!!二人ともつかまって!!!」

星野は走り出す…



【今、西の山に近い人達!!!かずみんとまいやんを助けに行ってあげて!!!】

生駒「ひなちま…!そんな体じゃ無」
樋口「能力発動!《坂之上くん》!!!」
生駒「理!あぁ待って!!!」
能條「っく!能力発動《あみの背中》!!!」
斉藤「能力発動!《テレビゲーム》!!!」



【今、西の山に近い人達!!!かずみんとまいやんを助けに行ってあげて!!!】

伊藤「どうすれば…!!!」
若月「…っく!!!」

カタカタカタッタン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:
本文:

れいか!!!!!
みなみにこっちに戻るように伝えて!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
404 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 17:29:59.44 ID:QG9eB9xr0
ピコン!

橋本「…れいか!若月がみなみにこっちに戻るように伝えてって!!!」

桜井「わかった!!!…みなみ!みなみは若月達の所に戻って!!!」


【みなみ!みなみは若月達の所に戻って!!!】

星野は急停止した。
星野「えぇっ!?」
井上「仕方ない…みなみは堀ちゃんを連れて戻って!私だけ行く!!!」
星野「わ、わかった…。」
星野は井上を森の外れに降ろした。

井上「みなみ早く!!!」
星野「わかった!!!堀ちゃんつかまって!!!」

星野は方向を変えて再び走り出す…

井上「能力発動!《スーパー戦隊》!!!」



【みなみ!みなみは若月達の所に戻って!!!】

若月「よし!!!」
若月は再び部屋を飛び出した…

伊藤「使い達って…なに!?」

カタカタカタ…ッタン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:事情通
本文:

使い達って…何なんですか!?
それにあなたは嘘をついたり武器をくれたり、
一体、味方なんですか!?敵なんですか!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
405 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 17:40:51.50 ID:QG9eB9xr0
外に出た若月は叫んだ。

若月「みなみが来る!!!みんなそのサイリウムを持って!!!」


ピコン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名:Re:Re:事情通
本文:

私は、君達が全く戦わずしてこの島を出ることを望んではいない。
成長に傷は…つきものだからだ。

しかし、君達が傷つき過ぎることは望んではいない。
そこが、私とあの方との違いだ。


私はどうやら干渉し過ぎたようだ。
あの方はもう私の存在に気づいている。
これが最後のやり取りになるだろう。
最後に一つ。
メンバーの能力一覧を、もう一度注意深く見るんだ。

では、検討を祈る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
406 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/14(土) 17:58:55.57 ID:QG9eB9xr0
「…よし!私達も行くよ!!!」
橋本奈々未は立ち上がった。
「うん…!」「行こう…!」




伊藤「能力一覧…!?」

ピロリン!

伊藤「…更新!!!」

カチッ

秋元《落ち》        生田《ハモり芸》      生駒《主人公》      市來《社交ダンス》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《美彩先輩》     川後《川後P》     川村《アップフロント》  
齋藤(飛)《扇風機》     斎藤(ち)《テレビゲーム》  斉藤(ゆ)《出っ歯たん》  桜井《キャプテン》   白石 =消滅しました=   
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《あみの背中》     橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       堀《アップデート》     松村《さゆりんごパンチ》 大和《トマト      若月《若様》
和田《リレー》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秋元《釣りったん》     生田《ハモり芸》      生駒《少年漫画》     市來《社交ダンス》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《カボス》      川後《川後P》     川村《アップフロント》  
齋藤(飛)《扇風機》    斎藤(ち)《テレビゲーム》   斉藤(ゆ)《出っ歯たん》  桜井《ホイップ》    白石《ガールズルール》 
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《あみの背中》     橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       堀《デリート》       松村《さゆりんごパンチ》 大和《トマト》     若月《若様》
和田《リレー》
407名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 19:57:10.14 ID:y5Jg3VkjO
紫炎
408名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 20:03:02.80 ID:tK0Bnwxf0
シェン・シェンシャス
409名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 21:52:29.12 ID:PHlL9NlL0
紫煙
410名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 22:41:16.51 ID:tK0Bnwxf0
私の名は シェン・シェンシャス、
再生屋だ
411名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 23:15:36.24 ID:tK0Bnwxf0
このスレは私がシェン(再生)する
412名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 23:16:39.59 ID:tK0Bnwxf0
だから安心して書きなシャイ
413名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 23:30:01.60 ID:y5Jg3VkjO
昇龍波
414名無しさん@実況は禁止です:2013/12/14(土) 23:38:57.73 ID:tK0Bnwxf0
シェンとは再生のことである、
415名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 00:01:46.33 ID:5XZw1jKdO
おやすみ
416名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 04:12:48.49 ID:NJewkQ7T0
私怨
417名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 06:41:10.03 ID:sH5PZ04z0
シェン
418名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 08:47:53.50 ID:sH5PZ04z0
シェンという名の再生
419名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 09:43:29.34 ID:7gx+RIMd0
ありがとう
すっきり完結させて乃木どこ見るぞ!
420名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 09:54:46.55 ID:7gx+RIMd0
〜〜【西】〜〜〜〜
〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆〜〜
謎の小船◆◆####◆◆〜〜〜〜
〜〜〜★#【灯台】#◆◆〜〜〜〜〜
〜〜◆◆########◆◆〜〜〜〜
〜◆◆◆#########◆◆◆〜〜〜
〜◆◆##【西端の山】###◆◆◆〜〜〜〜〜
〜◆◆◆_________ #◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【北】〜〜〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、\#######◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【海】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜◆◆、、、、、、永島・白石・高山★###【草原】#◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜
◆◆、、、、、、、、、、、、、、\______【滝】/、、、、◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆。。。。。。。。◆◆〜〜
◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、恐竜、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、/##\。。。。。。。◆◆
〜◆◆桜井・衛藤達、、、、、、、、、、、、、、、、、、、★、、、、、、、、、、、【丘陵地帯】、、、、、、、、、/【小山の#\。。。。 。◆◆
〜〜◆◆、★、、、、、、、、、、【草原】、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、/##下の山】/【崖】。。。◆
〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、【湖】、、、、、、、、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@\####/#▲##\。◆◆〜〜
〜〜◆◆、、、、、、、、、、、\@【森の外れ】@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@星野★@@\◆◆◆〜【山小屋】#\◆〜
〜〜◆◆◆、、、、、、、、、、、、\@@@@@@@【洞窟】@@@@@@@【西の森】@@@@@@@@@@@@@◆◆◆〜〜◆◆###【小山】◆〜
〜〜〜◆◆◆◆、、、、、、、、、/@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@【巨木】◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆#\_______◆〜〜
〜〜〜〜◆◆、、、、、、、【崖】@@@@@@@@@@@@@@【河川敷】@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜◆◆◆◆◆◆###########◆◆〜〜
〜〜〜〜〜◆◆、、、、、、、、、\@@@@@@@@【河川敷】@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆############◆〜
〜〜〜〜〜〜◆◆、、、、、、、、、\@@@@@@◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆##############◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜◆◆、、、、、、、◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、\#####【小山の###◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆、、◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、\######下の山】◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\_######◆◆〜 【東】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\##◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜【南】〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◆◆◆◆◆、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、◆◆◆◆◆◆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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421 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 10:04:34.67 ID:7gx+RIMd0
「あぁっ…!」
「まいやん!!!」

その時白石麻衣が倒れた…

永島「なんなのこの瓦礫は!?」
高山「二人とも早く!!!」





「ぐっ…ちー…早く…。」
能條愛未は恐竜を押さえ込んでいる…
能條「早く…ぐっ…。」
斎藤「れなりん!!!リュックは!?」
市來「これっ!!!」
斎藤はリュックを夢中でまさぐり…

斎藤「あった!!!ひ、ひなちまごめん!!!」
生駒「あぁっ!!!」

ブスッ




「能力が…二つ…!?」
パソコンを前に伊藤万理華は混乱している…

その時、

若月「まりか!!!みなみが来たほら早く!!!」
伊藤「あ!!!待ってまだ…」
若月「早く!!!」
422名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 10:23:37.64 ID:D+0SJ9QG0
しえん
423 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 10:45:27.51 ID:7gx+RIMd0
「そんな…。」
西端の山を進み続けた白石、永島、高山は地面に崩れ落ちた。
高山「滝が…。」

「っでも…!早くしないと…!!!」
永島が後ろを振り向きながら言った…
その瞬間、

ザッザッザッザッザッ………

白石「きた!!!!!」

その時…

ドドドドドド…

永島「えっ…何の音!?」
高山「滝の下からだ!!!」





丘陵地帯を北西の滝へ向かって走る三つの黒い影…
恐竜と、その横を並走する和田と川村だ。
恐竜の背には生駒、市來、斉藤、能條とそして…
「B!B!A!BBBBBBB!!!!!」
必死に何かを操作する斎藤ちはるの姿がある…

ッグラ!!!!!

その時恐竜が大きく右へ傾いだ…
斉藤能條「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
市來「ちーちゃん頑張って!!!!!」
斎藤「難かしすぎるこれ!!!」
その時…
生駒「見て!!!滝の上!!!」
424 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 10:54:02.56 ID:7gx+RIMd0
ドシンッドシンッドシンッドシンッ!!!
森を激走する巨大な影…星野みなみだ。

その両手には気絶している秋元真夏、生田絵梨花、伊藤万理華、中田花奈、中元日芽香、西野七瀬、どいやさん、堀 未央奈、松村沙友理、若月佑美の姿がある…

生田「そっか…それで堀ちゃんは…。」
堀「はい…。」
中田「もう!真夏早く起きて!!!」
西野「それでゲームマスターがな…!」
若月「早く…早く…!」
生田「これで…使い達を…。」
「うっ…。」
深川麻衣は泣いている。
川後「まいまい…。」
「ポチは…。」
星野の手のひらの上であらかたの事情を聞いた深川は言った。
深川「例え…プログラムだったとしても…自分の意志をちゃんと持ってた…。」
松村「私のことも…助けてくれたしな…。」
深川「出来損ないなんかじゃなかった…。」

「なんだったんだろう…。」
その時伊藤万理華は一人考え込んでいた…。
伊藤「能力一覧がふ二つ…下が更新前で上が更新後…あぁ…もう一回パソコンが見たい!!!」




「はぁ…はぁ…みんなは…どっちに居るんだろう?」
その時、海岸を西端の山へ向かって走っていた橋本奈々未は立ち止まった。
大和「ちょっと…疲れた…。」
伊藤「はぁ…みんな…。」
畠中「…はぁ…あしゅだいじょぶ…?」
齋藤「はぁ…む…むり…。」

「…やみくもに…山を目指してもしかたない…。」
橋本は桜井と衛藤に言った。
橋本「玲香…まず…山のどこらへんにいるか聞いて…!そしてみさ…その答えを…!」
425 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 11:05:51.22 ID:7gx+RIMd0
「もう…終わりだ…。」
高山がつぶやいた。
高山「もう無理…。」
「あたしが…!」
永島は手のひらのかすり傷を悔しそうに見つめる。
永島「変身出来たら…!」
「二人とも…!」
そんな二人に白石が言った。
「…諦めちゃだめ!!!」
その時…

【西の山の、どこにいるの!?】

永島「あぁ…れいかの声だ!!れいか!!!目の前に滝があるの!!!」




『れいか!!!目の前に滝があるの!!!』

衛藤「らりん…!らりんもいる!!!目の前に滝があるって!!!」
その時…

『…ん『滝の下…『…んで『とんで!!!』とん…』下』で!!!』

衛藤「え…?」

『滝の下にいる…とんで!!!』

衛藤「生駒ちゃん…れなりん…まあや!?れいか、生駒ちゃんが滝の下にいるみたい!!!とんでって!!!」
桜井「わかった…!!!」

【滝の下に生駒ちゃん達がいる!!!とんで!!!】
426 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 11:15:31.69 ID:7gx+RIMd0
【滝の下に生駒ちゃん達がいる!!!とんで!!!】

白石「行くよ!!!」
高山「う、うん…!」
永島「うわぁぁぁぁーーー!!!」






生駒「ちーちゃんジャンプ!!!」
斎藤「CCCCC!!!!!!!!」






【滝の下に生駒ちゃん達がいる!!!とんで!!!】

松村「滝…!」
生田「こっち来てない人ばっかり!!!」
若月「場所分かる人!?」
「わかる…!」
秋元真夏を揺すっていた中田は言った。
中田「確か…地図の…!!!」
427 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 11:29:00.27 ID:7gx+RIMd0
ザッザッザッザッザッ………

「うわぁぁぁぁーーー!!!」





ブルブルブルブルブル…

「ち…ちがう!!!」
なんとか恐竜の背につかまりながら市來が言った。
市來「足踏みじゃない!!!ボタン違う!!!」
斎藤「うそっ!!!」
和田「上っ!!!」

「うわぁぁぁぁーーー!!!」

生駒「ちーちゃぁぁぁぁぁん!!!!!!」


ガッ


井上「ま、間に合った…さ、さゆにゃん、正義!!!!!」
428名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 12:03:50.09 ID:5XZw1jKdO
乃木どこ
429 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 12:39:11.36 ID:7gx+RIMd0
夕暮れ時の平原…

そこには、

秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、市來玲奈、伊藤寧々、伊藤万理華、井上小百合、衛藤美彩、川後陽菜、川村真洋、
齋藤飛鳥、斎藤ちはる、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、中田花奈、中元日芽香、永島聖羅、西野七瀬、能條愛未、橋本奈々未、畠中清羅、樋口日奈、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、大和里菜、若月佑美、和田まあや…
…そして、堀 未央奈

乃木坂46の姿がある。


井上「ま、間に合った…さ、さゆにゃん、正義!!!!!」

あれから…
430 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 12:49:42.41 ID:7gx+RIMd0
キィィィィーーーーーン……

平原と猛然と進む影…
井上小百合だ。

井上(早く…早く…間に合って!)
その時…

【西の山の、どこにいるの!?】

「…れいかだ!!!」
井上は急停止して耳をすます…

【滝の下に生駒ちゃん達がいる!!!とんで!!!】

井上「…滝!!!私が最初に…!!!」
次の瞬間には井上は滝を目指して飛んでいた…




井上「け、けど時間切れ!!!」
崖から落ちてきた白石と永島と高山を抱えた井上は恐竜の背に降り立った。
井上「ふー…危なかった!!!」
「にゃんさゆ!?!?」
突然現れた井上に斉藤が目を白黒させる…
井上「あのね、実は」
「は、はやく…!」
その時永島が息も絶え絶えに言った。
「さ、さゆにゃん…ありがとう…けど、早くこの崖から離れて…!」
431 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 12:57:06.20 ID:7gx+RIMd0
「確か…地図の…!!!」
全員が中田を見つめる。
「地図の…どっち!?」
中田「えぇっと…どっちだっけ…。」
中田が頭を抱えた込んだ…
その時、

ドドドドドドドド……

遠く平原を土ぼこりをあげて走るものが…
星野「…みんな!見て!」



橋本「玲香…助かったのか聞いて!!!」
桜井「うん!!!まいやん、かずみん、らりん、助かった…!?」



【まいやん、かずみん、らりん、助かった…!?】

「助かった!!!」
恐竜の背に揺られながら白石は…
白石「助かった!!!れいか!!!みんなを平原に集合させて!!!」



『助かった!!!れいか!!!みんなを平原に集合させて!!!』
衛藤「助かったって…!れいか、みんなを平原に集合させて!!!」
桜井は大きく頷き言った。

「みんな…平原に、集まれ!!!」



【みんな…平原に、集まれ!!!】

星野「きっと…あれだ!みんな行くよ!!!」
432 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 13:15:51.92 ID:7gx+RIMd0
「ありがとう…まいまい。」
夕暮れ時の平原…
そこかしこで興奮気味のメンバー達の声がする。

「それでね…!」
「だから、」
「あの時…」
「でも、それが実は…」

「ありがとう…。」
永島聖羅は立ち上がった。
永島「これで、また能力が使える…。」
その横には、樋口日奈がいる。
樋口「う、うぅ…。」
「がんばったね。」
その横には優しく微笑む深川麻衣の姿があった。

そんな、
みなから離れて西の山を一人見つめる姿があった。
白石麻衣だ。

「…まいやん!」
その時、その肩を叩く一人の人影があった。
生駒里奈だ。

白石「…生駒ちゃん…。」
生駒は白石の向かいに立って言った。
生駒「話はね、全部聞いたよ!かずみんから。」
白石の後ろには、そんな二人を見つめる高山と伊藤と橋本と松村の姿がある。

白石「生駒ちゃん…私、」
「いいのいいの!」
生駒はにっこり笑って言った。
生駒「あの時…うち、怖くて泣いちゃったけど…でも、全然痛くなかったよ。まいやん、実はかずみんにこう命令したんでしょ?
   『メンバーを優しく攻撃しろ』って…。」
白石「…っ…。」
生駒「だから、あのあと、うちに怪我はなかった。」
生駒は白石の顔をまっすぐ見ていった。
生駒「ゲームマスターを満足させるためには…うちらは戦わなくちゃいけなかった。まいやんは、その盛り立て役のために利用された。でも、」
生駒は高山らにかすかにうなずきながら言った。
生駒「まいやんは、悪者ってうちらには思われても、それを上手く見せかけるために悪者になろうとしてくれた…。」
433 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 13:29:06.26 ID:7gx+RIMd0
生駒の頷きを見た松村沙友理は言った。
松村「じゃあ…ほっちゃん。」
松村の後ろから、緊張した面持ちの堀 未央奈が出てきた。

「まりか、パソコンは、海岸の漂流物の間にある。シャンプーが目印。」
伊藤万理華は橋本奈々未の言葉に頷き、走り出した。

橋本「能力発動………」
何事かを呟き始めた橋本の隣に高山一実が立った。

高山「みんなが…勘違いしてきても、あたしとまっちゅんが守るから…。」
「ほら、ほっちゃん!」
松村は橋本の隣に立ち、生駒に頷いた。

松村「いくんよ…。」




「…ここは?」
「あっ!やっと真夏目覚ました…!」
秋元を覗き込んでいた中田は言った。

秋元「ここは…?あれ、崖の上からどうやって…?」
「またそこから忘れちゃったの!?あのね…」
その時中田はみなから離れ走って行く伊藤の後ろ姿に気づいた…

中田「…あれ?まりか、どこ行くんだろう…。」
434名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 13:36:37.93 ID:5XZw1jKdO
試演
435 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 13:44:00.86 ID:7gx+RIMd0
「…ここは?」
「あっ!やっと真夏目覚ました…!」
秋元を覗き込んでいた中田は言った。

秋元「ここは…?あれ、崖の上からどうやって…?」
「またそこから忘れちゃったの!?あのね…」
その時中田はみなから離れ走って行く伊藤の後ろ姿に気づいた…

中田「…あれ?まりか、どこ行くんだろう…。」



「…はい…。」
堀 未央奈が一歩目を踏み出した…。



「…え?かずみんとさゆりんとななみん…何してるんだろう?」
その時、生田絵梨花がつぶやいた。
「…へ?」
中元日芽香が目を丸くする。
生田「ほら、なんかななみんがなんか独り言言ってて…その横にかずみんとさゆりん。変なの!」
「え?」
その声を聞きつけた若月佑美が振り返った。
若月「どこ?」
生田「ほらあそこ…」
若月の横にいた桜井玲香が振り返った。
桜井「…堀ちゃん?」


堀 未央奈がゆっくりと腕を伸ばす…


続々と異変に気づくメンバー達…
「なにが…!?」


ドーーーーーーン!!!
436 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 14:19:34.82 ID:7gx+RIMd0
平原に響き渡る一発の銃声…

「うっ…」
倒れた白石を生駒が受け止めた。
生駒「まいやん…ごめん!!!」


「能力発動!!!」
次々と腰を浮かせるメンバー達…


「ちがう!!!」
その時、つぶやきを止めた橋本が叫んだ。
橋本「攻撃しちゃだめ!!!みおなは、味方なの!!!」
「そうなの!」
松村が叫んだ。
松村「まいやんは、もう一人のみおなに、能力を消されて…」
頷き、高山が言った。
高山「そうなの…。みんな、もうゲームマスターの話は聞いたでしょ?
   ゲームマスターの使いのことも…その、サイリウムのことも…。」

先ほど…


なんとか走り続けた恐竜は、力尽きて平原に倒れ…
「ひなちま!!!」
元の樋口日奈の姿に戻った…
樋口に駆け寄る生駒里奈、市來玲奈、川村真洋、斉藤優里、和田まあや…
「ひなちま…ごめん。」
斎藤ちはるは涙を流している…
「これは…ひなちまだったの…!?」
そのそばに立ち尽くす、白石麻衣、高山一実…
「うっ…。」
「らりん!」
その時、永島聖羅が倒れ込んだ…
「手が…こんなに腫れて…!」

その時…

ドシンッドシンッドシンッドシンッ!!!

井上「きた…みなみ!!!」

星野みなみが到着した…
437 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 14:35:52.11 ID:7gx+RIMd0
続々と星野の手のひらから降りる仲間達…
「みんな…無事!?」
和田「ひなちまが…!」
白石「らりんが…!」

「私が治す!」
その時、涙を拭った深川麻衣が立ち上がった。
深川「二人をこっちへ…!!!」

「…おー…い…!!!」

その時…

「みんなぁぁ…!」

伊藤寧々、衛藤美彩、齋藤飛鳥、桜井玲香、畠中清羅、大和里菜が到着した…

桜井「はぁ…はぁ…みなみの姿が見えて!!!」
深川「そっちには怪我してる人いない!?」
「大丈夫!いない!あ、まりか!」
橋本が星野の手のひらから降りた伊藤万理華の姿を発見した…

「まりか!」
混乱の中伊藤の元に駆け寄って橋本は言った。
橋本「さっきのパソコンは…どうやったの!?」
伊藤「そのことでななみんに話が!みおな!ちょっと来て!!!」
伊藤が堀を呼び寄せる…
伊藤「えっと確か…相手がみおなのこと知ってたらみおなは能力を使えないんだよね!?」
堀「はい…。」
「さゆりん…!」
伊藤が松村を呼び寄せた…

伊藤「ちょっと堀ちゃんのことさゆりんの体で隠して…!!!」
松村「わ、わかった…!」
橋本「使えないって、どういうことなの!?まずみおなは味方なの敵なの!?」
伊藤「みおなは味方!簡単に言うとみおなは能力を変えることが出来る…。」
「みおな…!」
その時、堀の姿に高山が気づいた…。
高山「さっきは…!」
438 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 14:50:53.79 ID:7gx+RIMd0
「ちがう!」
そんな高山を制して橋本が言った。
「みおなは味方!!!で、みおなは…?」
伊藤「みおなは能力を変えることが出来て…でも消すことも出来て…。」
松村「えっ!?えっ!?」
高山「そうなの…!さっきそれでまいやんの《ガールズルール》解けて…。」
「ほっちゃん!ほっちゃん!」

その時、堀を探していた生駒が4人の元にやってきた…
生駒「ほっちゃん知らない!?」
「い、いこまさん…!」
堀が松村の後ろから顔を出した…
堀「いこまさん…私…山小屋の方にいた人達に…撃ったんですけど…失敗しました…。」
生駒「山小屋から来たのってみなみに乗せられてきた人達!?」
伊藤「いこま…知ってたの!?」
生駒「知ってた!うちはほっちゃんに…ゲームマスターを倒せる能力に変えてもらって…。」
「ちょ、ちょっと待って!!!」
橋本が辺りを見回しながら言った。

橋本「さっきから…そのゲームマスターとか…サイリウムとか…聞こえてくるけどなんなの!?」
生駒「サイリウム…!?」
「えぇっと簡単に言うと…このゲームにはゲームマスターがいて、その人を倒す武器があの、」
松村は星野の周りに集まる人影をあごでしゃくって言った。
松村「…サイリウムなんだよね!?」
伊藤「そうなの…ななみん…このゲームは、戦ってセンターを決める以外で勝つ方法はこの島の灯台にいるゲームマスターを倒すことなの…!」
高山「灯台…あ!」
439 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 15:15:32.39 ID:7gx+RIMd0
橋本「…で、それにみおながどう関係あるの!?」
「私は…ある人に…この島に来させてもらって…」
堀は小さな声で言った。
堀「みなさんの能力を、ゲームマスターに勝つための力に変えるために…。」
高山「でも…まいやんは能力が消えたよ!?」
伊藤「そうなの!でも…」
「私には能力を消す力はないんです…!」
堀が必死に弁解する…
堀「私も…まりかさんの言ってた《デリート》がなんのことなのか…!」
「あたしの能力は…みんなの能力をパソコンで見ることが出来る《まりっかちゃんねる》で…」
伊藤は橋本を見て言った。
伊藤「それでそのパソコンからななみん達にメールしたんだけど…!」
橋本「なるほど…やっと分かった。」
伊藤「でもそれでみおなの能力を見たら、みおなには《アップデート》と《デリート》って言う二つの能力があって…。」
生駒「二つ!?」
伊藤「そうなの…でも、ここにいるみおなは《アップデート》の方しか使えない…。」
高山「…まさか…。」
伊藤「で、その《アップデート》を一人多くのみんなに使えば…ゲームマスターを倒せる力を持った人は増えるんだけど…。」
松村「やけど、それを使うためには人にそのことを知られちゃいけない…。」
伊藤「そう…。みおなは、もう海岸でれいかとみさ先輩を撃っちゃったから…。」
生駒「ななみん達はみおなに撃たれても倒れないことを知っちゃってるよね…?」
橋本「うん…。メールも読んだし…。」
「じゃあ…。」
堀が目を潤ませながら言った…
堀「もう、ここには…私の能力が使える一期生の方はいないんですか…?」
「愛未が…どうやら丘にいた人達にはみおなのこと言ってしまったみたいだった…。」
生駒が唇を噛み締めながら言った。
生駒「他に誰が…。」
「私…。」
その時、高山が震える声で言った。
高山「私…みおなが、なんで二つ能力が使えるか…ちょっと心当たりがあるかも…。」
松村「えっ!?」
高山「でもその前に、早く話が伝わる前に誰かを撃たなきゃ!」
高山は辺りを見回して…
「その話を知らなかった残りの人は…私と…らりんとまいやん…。でも、らりんのそばには今人がいる…。」

高山「…あそこに一人で立ってる、まいやんを、撃つしかない…。」
440名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 15:34:04.92 ID:5XZw1jKdO
試演会
441 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 15:35:06.49 ID:7gx+RIMd0
「…みんな、もうゲームマスターの話は聞いたでしょ?
 ゲームマスターの使いのことも…その、サイリウムのことも…。」
高山はメンバーを見渡して言った。

高山「みおなはうちらを撃つことで、ゲームマスターに勝つ力に能力を変えてくれるの…!」

桜井「あぁ、だから…!」
市來「あみの言ってたのって…!」
衛藤「だから私の力は…!」

高山「それで、そのサイリウムは…。」
松村「うん…さっき、みなみに乗ってた人はさっきまりかに聞いたんだけど、ゲームマスターの使いを倒すことが出来る武器って…。でも使いって、何のことが何か分からない…。」
高山「それなんだけど…。」

「わかるよ…!」
その時、大きな声がひびきわたった。
「まいやん…!」「まいやん!」
起き上がった白石は言った。
白石「私とかずみんとらりんは…、多分、それを山で見た…。あれはまるで…。」

その時。

ザッザッザッザッザッ………

平原の向こうから…

生田「これは…武装した…!!!」
西野「きのこの…大群や…!!!」

「…あれはね。」
白石が言った。
白石「もう一人の私達だった…私達の剥製みたいな…私達のマネキンだった!!!」
442 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 15:43:42.28 ID:7gx+RIMd0
「はぁ…はぁ…!」
平原を海岸に向かって走る影…
伊藤万理華だ。
伊藤「早く…まいやんの力を見なきゃ!!!」



「マネキン…!?」
戸惑うメンバー達…

「とにかくみんなサイリウムを持って!」
白石の横に立って生駒が言った。
生駒「それがないと倒せない…!」
「戦うことの出来ないメンバーは壁のこっち側に来て!!!」
橋本が叫んだ。
橋本「なんとか耐えるから…!戦える人は…!」
高山「うちらについて来て!」
松村「みんな、行くで!!!!!」
443 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 16:25:19.69 ID:7gx+RIMd0
ザッザッザッザッザッ………

迫り来るマネキン達…

「まずうちのマネキンやっつけて!!!」
その時、畠中清羅が絶叫した。

畠中「うちの力使われるとまずい!!!」
「分かった!ひめたんビーーーーーム!!!」
中元の放った光線が畠中マネキンを貫く…
「やった!!!」

白石「ひめたん…!!!私のもやばい!!!」
中元「ひめたん…」
その時、
永島マネキンの影が延び始め…
永島「まずい!!!《進撃のせいらりん》!!!」
「まいやんのマネキンの力封じてくる!!!」
生田が走り始めた…
「危ない!!!姫!!!」
松村がそのあとを追いかける…
「みんな落ち着いて!!!」
若月が叫んだ。
「若月!!!指揮を取って!!!」
橋本が若月に叫んだ。
橋本「あと、みさはまりかの声を絶対に聞いて!!!」
衛藤「わかった!!!」

若月「最初に倒さなきゃやばいのは誰!?」
「私!!!」「うちのも!!!」「あたしの!!!」
若月「えぇとみなみとさゆにゃんと…」
「みゅうみゅう!」
その時樋口が若月に駆け寄った。
樋口「私のも!そして…誰か、相手をしばるような力持った人いない!?」
若月「誰かしばれる力ある人!!!」
「うち!!!」
中田が駆け寄った…
中田「うちいける!!!」
樋口「わかった…!ちーちゃんあみ!!!」
能條「…まさか!」
樋口「私が恐竜で走るから私の背中から今言った人のマネキンをしばって!」
斎藤「もうあたしは…!」
「いいの!」
斎藤ちはるを遮って樋口は微笑んで言った。
樋口「もう傷は癒えたから!」
和田「今はやるしかない…しばってる間にまあやがやっつけるから!」
能條「くっ…!」
樋口「島から出たらなんか奢ってね…!いくよ!《坂之上くん》!!!」
樋口がみるみる変身し…
ガッ
能條「…早く!!!ちー刺して!!!」
斎藤「…出来ない…刺したくない!!!」
「だいじょうぶ…。」
その時、成り行きを見ていた深川が優しく言った。
深川「私が、痛くないようにするから…。」
ぽわぁぁぁ
斎藤「…っく…わかった!!!能力発動《テレビゲーム》!!!」
444 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 16:45:08.86 ID:7gx+RIMd0
「あと、みさはまりかの声を絶対に聞いて!!!」
衛藤に向かって叫んだあと橋本は中元に向かって叫んだ。
橋本「ひめたん!!!ビームじゃマネキンは倒せない!!!サイリウムで刺して!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!

その横を駆け抜ける一匹の…
橋本「かな!!!せいたんのマネキンを一番先にやっつけて!!!」
中田「了解!!!」
和田「わかった!!!」
――ッヒュン!

平原を白石マネキンに向かって駆ける生田…
白石マネキン「《ガールズ…》」
生田『センチメンタルジャァァァニィィィ!!!!!』
ひびき渡る生田の絶叫…
生田「やった!!!」
「…はぁ…はぁ…姫!!!」
松村が生田に追いついた。
松村「危ないで」
「《サユリンゴパンチ》」
ドンッ
生田「さゆりん!!!」

「で、次に弱い人は!?」
若月が叫んだ。
「はい!!!」「私も…!!!」
若月「みさみさ…れいか…とまと…まいまい…あとまりかもだ!!!」
「分かった!その人達ね!!!」
「私も行く!」
斉藤優里と市來が走り出す…
若月「…あと私もなんだけど!!!誰か!!!」
「うちがいく…!」
西野七瀬が名乗りを上げた。
西野「どいやさんには《若様》通じへん!!!」
445 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 17:01:44.62 ID:7gx+RIMd0
(はやく…はやく…まりか!!!)
必死に壁を作りながら橋本は祈った…
橋本(このままじゃ…!!!)
「ななみん!!!」
その時橋本の横に大和が駆け寄って…
大和「りなのマネキンはこんな使い方知らないと思うの!《トマト》《トマト》《トマト》《トマト》!!!」
橋本の作り出した半透明な『壁』の前にみるみる植物のつるが伸び…
大和「これ結構丈夫なの!!!」
橋本「ありがとう!!!」

「…っく…なに!?」
松村は生田を助けようとした瞬間何かに飛ばされて…
松村「これは…私!?私こんな足開いてたの!?」
生田「さゆりんあぶない!!!」
ドンッ
松村は松村マネキンの攻撃から辛くも逃れた…
松村「…頭領!!!早くまいやんマネキンにとどめさして!!!」

「ねぇねね知ってた!?」
壁の向こうでは齋藤飛鳥が何ごとか叫んでいる。
シュタタタタタタ…
その横を何かが通り過ぎる…
齋藤「ロンダートってねひねり技だから連続で出来ないんだよ!!!だからねねが今やってるのはバク転なんだよ!!!だから能力名は怒りのバク転じゃなきゃダメなんだよ!!!」
その時伊藤寧々が飛び上がり…
齋藤「ウインク!!!」
ズンッ
齋藤「ねねいけえぇぇぇぇ!!!!!!」

「めん!!!」
その時高山は平原の真ん中でサイリウムをふるって次々とマネキンを倒していた。
シュゥゥ…
生田マネキンが消える…
高山「私には能力効かないよ!!!それに正当能力は強いんだよ!!!先生ありがとう!!!」
その時…
「かずみん危ない!!!」
446 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 17:16:41.62 ID:7gx+RIMd0
「はぁ…はぁ…あった!!!」
その時伊藤万理華は海岸にたどり着いていた…
伊藤「まいやんの能力は!!!」

カチッ

秋元《落ち》        生田《ハモり芸》      生駒《主人公》      市來《社交ダンス》   伊藤《怒りのロンダート》   
伊藤《まりっかちゃんねる》 井上《スーパー戦隊》    衛藤《美彩先輩》     川後《川後P》     川村《アップフロント》  
齋藤(飛)《扇風機》     斎藤(ち)《テレビゲーム》  斉藤(ゆ)《出っ歯たん》  桜井《キャプテン》   白石 《エース》   
高山《裏声》        中田《なかだかな》     中元《ひめたんビーム》  永島《進撃のせいらりん》西野《どいやさん》
能條《あみの背中》     橋本《理論武装》      畠中《大時化》      樋口《坂之上くん》   深川《聖母》   
星野《9トン》       堀《アップデート》     松村《さゆりんごパンチ》 大和《トマト      若月《若様》
和田《リレー》

伊藤「これだ!!!」

カチッ

《エース》:切り札。島外から助けとなるメンバーを招集することが出来る。

伊藤「よし…!みさみさ!!!」

『みさみさ!!!』
衛藤「聞こえた!!!」

伊藤「まいやんの新しい能力は《エース》!!!」

衛藤「分かった…!まいやん!!!」
壁の向こうを心配そうに見つめていた白石は振り返った。
白石「わかった…!?」
衛藤「まいやんの新しい能力は《エース》!!!」
「ありがとう…みさ!」
白石は叫んだ。
白石「能力発動!《エース》!!!」
447 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 17:37:53.54 ID:7gx+RIMd0
「なかだかななかだかななかだかななかだかな…………」
恐竜の背に乗りながら中田はつぶやいていた…
斎藤「…くっ!あっ間違えた!!!」
ブルブルブルブルブルブル…
中田「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ひめたんビーーーーーム!!!」
高山に襲いかかろうとしていた西野マネキンを中元がビームで吹っ飛ばした…
中元「今!!!はやく!!!」
高山「うん!!!」
高山がサイリウムをふるうと
シュゥゥ…
西野マネキンは消えた…
高山「全然動かないで震えてた真夏とあしゅ…あと生ちゃんはやっつけた!!!」
中元「早くせいたんのをやっつけなくちゃ!!!」
二人は畠中マネキンの方へ駆けて行く…

その時本物の西野七瀬は若月マネキンと対峙していた…
西野「どいやさんいけ…!あれ?どいやさん!」
…どいやさんは耳かきの神様であったため戦いとはまるで無縁であったのだ…
西野「どい」
若月マネキン「《ワカサマ》」
西野「…!!!…あれ?効かへん。えいっ!」
シュゥゥ…
若月マネキンは消えた…
西野「なんでやろな…?ななどいやさんみたなイケメン大好きなのに…。」

「《さゆりんごパンチ》!!!」「《サユリンゴパンチ》」
松村沙友理は自分自身のマネキンと対峙していた…
松村「…だめや!!!五分五分過ぎて全然倒せん!!!」
生田「…!!!まっちゅん危ない避けて!!!」
ッドゴォォ!!!
「…危なかった。」
伊藤寧々が立ち上がった。
松村「今だ!!!チャンス!!!」
シュゥゥ…
松村マネキンは消えた…
448 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 17:57:55.67 ID:7gx+RIMd0
「…あれ?」
その時、海岸で伊藤は何かに気づいた。
伊藤「…あ…いこまと…まなつの能力も…更新されてた!!!気づかなかった!!!」

「ねぇみなみ!!!」
その時壁の内側では…
若月「今横になりかけてたでしょ!?行って!!!」
星野「みなみもう大きくなりたくない…」
若月「お願い!!!」
星野「あぁもう分かったよ!!!最後だからね!!!」

「ちーちゃん目の前危ない!!!」
ドーーン…ドーーン…
恐竜は危うく巨人化した永島聖羅と永島マネキンの足の間をすり抜ける…
斎藤「…もう無理!!!上手くボタンを押せない!!!」
その時…
「だったら、貸してみな…!」
「この声は…!」「まさか…!?」
振り返った二人が見たものは…

伊藤マネキンと衛藤マネキンと桜井マネキンと深川マネキンと大和マネキンを倒すために
平原に飛び出した斉藤優里と市來玲奈…
「はぁ…はぁ…。」
二人はすでに衛藤マネキンと深川マネキンを倒していた…しかし、
市來「…いた!ゆったんあそこ!!!《社交ダンス》!!!」
斉藤「《出っ歯たん》!!!」
進み出した二人の前に…
「ガルルル!!!!!」
ッズザァァーーー!!
二人は急停止した…
「うそでしょ…。」
449 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 18:30:49.88 ID:7gx+RIMd0
「いこまの能力は…」

カチッ

《主人公》:灯台の入り口のアーチをくぐることが出来る。

伊藤「灯台にはいこましか入れないの…!?まなつの能力は…。」

カチッ

《落ち》:ゲームマスターをとどめをさすことの出来るアイテムを手に入れることが出来る。そのアイテムは、滝つぼの洞窟の奥にある。

伊藤「ゲームマスターはサイリウムじゃ倒せないの…!?みさみさ!!!」


『みさみさ!!!』
衛藤「…まりか!?またまりかからだ!!!」
橋本「…え…!?」

伊藤「みさみさ!!!灯台にはいこましか入れない!!!あと、ゲームマスターを倒せすために必要なものが滝の奥にある!!!それは真夏にしか取れない!!!」

衛藤「…わかった!生駒ちゃん!!!まなつ!!!」


「…ゆみ姉!!!」
「ほら、貸して!」
振り返った中田と斎藤が見たもの…岩瀬 佑美子その人であった。
岩瀬「…あ、でもこれ私じゃ駄目みたい。ちはるがやんなきゃ。」
中田「な、なんで…」
斎藤「なんかね、家でポケモンやってたら頭の中で声がして。でも不思議と事情は全部呑み込めてるんだよね!」
斎藤「え…え…」
岩瀬「ほら!早く握って!」
岩瀬は言葉を失っている斎藤にコントローラーを持たせた。
岩瀬「私の言う通りにボタン押して!!!」

――ッヒュン!
その時和田まあやは背後いたはずのに恐竜がいないことに気づいた…
和田「なんで…!?どこに」
――ッヒュン!
その時…
和田「…やっばい!わたしだ!!!」

畠中マネキンを目指して走る中元と高山…
その時、
中元「あっ、ゆったんとれなりんが…!」
中元は右方へ駆けて行く…
中元「かずみん!!!せいたんよろしく!!!」
高山「わかった!!!」

「えいっ!!!」
シュゥゥ…
白石マネキンを消したあと生田に松村は言った。
松村「あぁ…今のマネキン欲しかった…。とにかく、生ちゃんは壁の向こうに戻って!ねねころ!行くで!」
松村は伊藤と走り出す…
その時…
「あ!」
生田は壁とは反対に駆け出した…
450名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 18:36:55.66 ID:D+0SJ9QG0
死宴
451 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 18:48:47.55 ID:7gx+RIMd0
井上「よしっ時間も過ぎた!能りょ」
衛藤「生駒ちゃん!!!まなつ!!!」
生駒「…どしたの!?」
秋元「え…?」
衛藤の周りに壁の内側にいた秋元、生駒、井上、川後、堀、畠中、深川、大和、若月が集まる…
衛藤「…生駒ちゃん…今…まりかから教えてもらったんだけど、灯台には、生駒ちゃんしか入れないみたいなの…。」
「そんな…。」
沈黙する一同…
その時、
「…だいじょうぶ!」
桜井は言った。
桜井「だいじょうぶだから…私が、守る!」
「…そうだよ!」
若月も言った。
若月「今…うちは戦いには弱い能力だけど…行ける所まで生駒を守るよ!」
「そして…まなつ。」
衛藤は秋元に向き直って言った。
衛藤「まなつは…今から、滝に打たれなきゃいけない…。」
秋元「えっ…」
衛藤「誰か滝までまなつを連れていける人!!!」
「あたしが行く…!」
井上小百合が名乗りをあげた。
井上「やっと、飛行能力以外も使えるとこだったんだけど…。仕方ない。私が行く!」
452 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 19:02:31.51 ID:7gx+RIMd0
井上が秋元を乗せて飛び立つ…
「…じゃあ生駒ちゃん、行くよ。けど、」
残った面々を見渡して若月は冷静に言った。
若月「まずりなは、隠れられるものを作って!そこにみんなが避難出来るように!そしてそこには…」
若月は考え考え言った。
若月「まいまいと川後と玲香が入って!川後は全体を感知して、危ない人がいたら玲香を通してそれをみんなに伝えて!あと、ここに避難出来ることも!」
その時壁を維持していた橋本がやって来た…
橋本「話は全部聞こえた!私は壁で生駒を援護しながら平原を進む。若月はここにいて。」
若月「でも…!」
橋本「誰かが指揮しないとだめだよ。それには若月が必要。あと、みおなもここに残って。」
堀「え…。」
橋本「私達は少ない時間だったとしても、もうこのゲームで少しは経験をつけた。だから大丈夫。でも、まだ何もあまり知らないみおなには危なすぎる。」
堀「でも…。」
「だいじょぶだよ!」
そんな堀に優しく大和は言った。
大和「丈夫に作るからさ!あと、ななみん、私も作ったあとついてくよ!」
畠中「もちろんうちもね!」
「…わかった…。」
橋本はゲームが始まってから初めて笑顔を見せた。
橋本「…ありがとう。じゃあ…みんな、かかって!」
453名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 19:33:09.85 ID:5XZw1jKdO
爆弾低気圧で急にスレッドが浮上するでしょう
454 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 19:58:24.08 ID:7gx+RIMd0
(さっき…このゲームが初めて、心から笑った気がした…。)
橋本は震える生駒を援護して進みながら思うのだった。
橋本(なんでだろう…。)

中田と斎藤を乗せた恐竜は、先ほどとは違い軽やかに進んでいた…
「A!B!同時押し!B連打!A!A!Bダッシュ!!!!!!」
岩瀬の声がひびく…
「よし!」
そんな様子を見て中田はゆっくりと唱え始めた…
中田「なかだかななかだかななかだかななかだかななかだかな…」

大和の作った頑丈なトマトハウスの中で、桜井は川後の感知した戦況を実況していた。
桜井「みんな…冷静に聞いて。今、みなみマネキンとはさゆりんとねねころが戦ってる。
   ひなちまの恐竜とは、れなりんとゆったんとひめたんが戦ってる。
   さゆにゃんマネキンとは…みなみが戦ってる。
   まあやは…まあやと戦ってる…。」
「大丈夫。一緒にみんなを見守ろ…?」
その横には、不安そうな堀に優しく声をかける衛藤の姿がある…
桜井「…真ん中には、ななみんとせいたんととまとが生駒を守りながら、事情があって灯台を目指してる…!」

「待って!」
桜井の声を聞いた中田は二人に言った。
中田「うちらが目指してたさゆにゃんとみなみとは、もう他のみんなが戦ってくれてる…!」
岩瀬「そっか…なら…!」
中田は振り返った。
中田「戻って!らりんを助けよう!!!」

桜井の隣には若月が座っている…
若月「れいか!今どこかに加勢出来る人がいるか聞いて!」

【どこかに加勢にいける人はいる…!】

「いけるで!!!」
自身のマネキンを倒した川村が言った。
川村「ひなちまの足の力があるうちは強いわ!!!」

「はぁ…はぁ…いける!」
伊藤寧々のマネキンを倒した能條が答えた。
能條「ほんとすばしこかった…いける!」

衛藤「ろってぃーとあみが…!」
若月「よし…!暴れてるれなりんのマネキンとゆったんのマネキンのとこに向かわせて…!」
455名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 20:06:41.28 ID:h5q5PqRN0
まだ完結してないのか
456名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 20:09:32.88 ID:sH5PZ04z0
シェンという名の再生
私の名はシェン・シェンシャス
457 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 20:22:58.53 ID:7gx+RIMd0
畠中マネキンに向かって走る高山…しかし、
高山「やばい…!せいたんが…言っちゃう…!!!」
畠中マネキンが口を開きかけた…
高山「間に合わない…!!!」
その時、
ボンッ!!!
何かが飛んで来て畠中マネキンの口を…
高山「…今だ、めん!!!」
シュゥゥ…
畠中マネキンは消えた…
「はぁ…はぁ…あれは…」
高山は確かに目撃したいた…それは…
高山「かしわもち!?」
「そうだよ。私の大好物だから。」
高山が振り向いた先には…

「あ!」
生田絵梨花は駆け出していた…
その先には…
生田「はぁ…はぁ…生駒ちゃん…!」
橋本、畠中、大和らに援護されながら生駒の姿があった…
生田「…生駒ちゃん…!!!」
その時…
「ナカダカナカダカナカダカナ!」

「さゆりんごパーーーンチ!!!」
ドンッ
松村「だめや…全然動じない!!!」
その時、
「危ない!」
素早い影が松村を突き飛ばす…
ドッッッシーーーーン!!!!!
伊藤寧々だ。
星野マネキンの攻撃から松村は辛くも逃れる…
松村「このままじゃ…負けるんよ!!!」

当の星野みなみ本人は…
「っく…すばしっこい!!!」
井上マネキンと戦っていた…
その時、
ピタッ
空中を素早く飛行していた井上マネキンが落ちて行く…
星野「…なんで!?あ、時間が切れたんだ!」
井上マネキンをキャッチした星野はそばにいた西野に、
星野「なぁちゃん!!!」
西野「えいっ!」
シュゥゥ…井上マネキンは消えた。
星野「よし…次はどこに行けば!」
458 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/15(日) 20:43:35.43 ID:7gx+RIMd0
「なかだかななかだかななかだかななかだかななかだかな…」
中田を乗せた恐竜はつかみ合う永島マネキンと永島聖羅を囲む…
岩瀬「…よし!」
斎藤「一周したよ!!!」
中田は高々とかかげた手を閉じた。

ッッッッッドシーーーーーーーーーン!!!!!!!

二体の巨大な永島聖羅は倒れ…
岩瀬「ジャンプ!!!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
元の姿に戻って行く…
中田「どっちが本物!?」
永島「こっち…!」
永島「こ、こっちこっち!まじ強かったもう無理!!!」
「偽物はこっちか!」
揺れをジャンプで回避した恐竜から飛び降りた斎藤がサイリウムをふるうと…
シュゥゥ…
永島マネキンは消えた…




「きゃぁぁぁぁ!!!!!」
滝を抜けた秋元は洞窟の中を進んでいた…
秋元「うぅ…なんで…こんなに濡れなきゃいけないの…。」
その時、
秋元「…コウモリ!!!」
459名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 20:51:03.38 ID:YAt1xVQkP
乃木どこまであと3時間
がむばれー
460名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 22:02:25.16 ID:5XZw1jKdO
マイペースで頑張って
461名無しさん@実況は禁止です:2013/12/15(日) 23:57:02.89 ID:5XZw1jKdO
おやすみさゆりんご
462名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 01:25:52.51 ID:UoMjvR0jO
はやくしろよくず
463名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 04:28:07.41 ID:IMxJwW1Ai
支援
464名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 07:41:46.63 ID:y8/0Vx+E0
おはよう
465名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 08:41:50.62 ID:fvliQspS0
規制入ってた…申し訳ない
今日の夜までには絶対終わらせる
こんなに長いのにここまで見てくれてる数少ない方々ありがとう
もしよかったら最後まで見てくれたらうれしい
最後にどうしても書きたいこともある
466名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 09:01:56.13 ID:ZaT0wcOB0
期待してる
467 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 10:03:01.98 ID:fvliQspS0
「ゆ…ゆきな!?」
高山が振り返った先には…柏 幸奈 その人の姿があった。
高山「なんで…!」
柏「まいやんの能力で呼ばれて!あっ危ない《もちこ》!!!」
高山は柏の放った柏餅に当たって倒れ…その頭上をビームが通過する…。
柏「今は…説明してる暇はない!ほら、ひめたんのマネキンがきた…!」

「…えっ!?」
その時突然トマトハウスで川後が声をあげた。
川後「これは…!!!」
桜井「これは…!?」

シュルルルルルルー!!!
タンタンタンタンタンッッ!!!
激しく動く市來マネキンと斉藤マネキンに囲い込まれてなす術もなく立ち尽くす能條と川村…
能條「…っく…早すぎる!どこかに追い込めたら押さえ込めるのに…!!!」
「まひろ今足早いから…誰かあともう一人いたら…!!!」
川村が唇を噛み締めた…
その時、
「ほらっ、二人とも!」
明るい、あの声が…
「えっ…?」
振り向いた二人の視線の先には…
輝く笑顔の…


衛藤「もしかして…!?」
川後「もしかして…!!!」


「ナカダカナカダカナカダカナ!」
突然行く手に現れた中田マネキンの放った鎖で生駒達は…
「あぁっ!!!」
足を取られ倒れてしまった…
その時、


ッッッッッドシーーーーーーーーーン!!!!!!!


永島聖羅と永島マネキンが倒れたことによる大きな揺れが平原を襲う…

松村「うわぁぁぁ!!!」
ッシュタ!!!
回転しながら松村の手を取った伊藤寧々が高くジャンプする…
ドサッ
二人は揺れを回避した。
しかし…
松村「あぁ…!!!みなみがバランス崩した!!!」
468 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 10:13:37.44 ID:fvliQspS0
川後「ゆみ姉と…ゆきなと…せっちゃんがいる…!!!」
桜井衛藤「えぇぇぇ!?!?」
深川「うそ…でしょ…。」
堀「そんな…。」

能條「せっちゃん…!」
川村「会いたかった…!!!」
そこには、にこやかに笑う宮澤成良の姿があった。
宮澤「訳はあとあと!ほら、行くよ!能力発動《バレリーナ》!!!」


コウモリに襲われた秋元は洞窟の中でうずくまっていた…
髪の毛から雫が滴り落ちる…
秋元「うぅ…うぅ…なんで…もういやだよ…。」


「あ…ちょっと待って!」
永島マネキンを消したあと中田は叫んだ…
中田「先にせいたんのマネキンを倒さなきゃいけなかったんだ…!せいたんはどこ!!!」
中田が視線を巡らせると…
中田「え!?」
永島「あぁもうほんと痛か…えっ!?うそでしょ!?」
斎藤「なんで…!」
岩瀬「ふふ…。あの子達も来てるみたいだね。」

大きな揺れはトマトハウスをも襲っていた…
深川「み…みおなだいじょぶ!?」
川後「まいまいだいじょぶ!?」
衛藤「なんなの…今のは…!」
桜井「ひ、陽菜ちゃん、感知して…!」
川後「あ、あぁ…!」

ピィィーーン…

川後「と、とにかくゆみ姉とせっちゃんとゆきなが現れたの!!!
   それで今はまいやんが…走ってて…っは!みなみが!…みなみがみなみの下敷きになってる!!!
   そして…その下には…生駒達が…!!!」
469 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 10:33:38.68 ID:fvliQspS0
「よし…次はどこに行けば!」
星野が井上マネキンを倒し後ろを振り向いた瞬間、

ッッッッッドシーーーーーーーーーン!!!!!!!

凄まじい揺れが起こった…しかし彼女はその体でなんとか体勢を保った。
星野「…えっ!!!」
しかしその時、星野の目はゆっくり倒れ行く星野マネキンの姿を…
そしてその先には地面に倒れている生駒達の姿が…
星野「危ない…!!!」
走り出す星野…
西野「…みなみ待って…!!!」


畠中「う…うぅ…」
星野「海…空…。」
「なんとか…《トマト》で守ったけど…。」
大和は鎖に足を取られて動くことの出来ない自分達に星野マネキンが倒れ込む前に、
大和「や、やばい!《トマト》《トマト》《トマト》!!!」
自身と仲間達を《トマト》の丈夫なつるで守っていた…
しかし…
畠中「出られない…みなみ起きて…。」
その時星野を追いかけた西野が到着した。
西野「み、みなみ…!みなみ!」
ペシッペシッ
星野「空…え?」
橋本「…みなみ!」
星野「え…あぁ!!!」
星野は倒れる前に起こったことを…ゆっくりと倒れる自身のマネキン…思い出した…しかし、
星野「これ…重すぎて…持ち上げられない…!」
橋本「だから…深夜に牛丼は駄目って…言ったでしょ…!」
星野「う…るさいなぁ!!!うぐっ…!!!」
470 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 10:44:11.88 ID:fvliQspS0
混乱の平原を駆け抜ける一人の影…
白石麻衣だ。
白石「はぁ…はぁ…生駒ちゃんを…助けなきゃ…!!!」
その時、
――ッヒュン!
白石「まあや…とまあや!?」
和田まあやと和田マネキンが現れた。
和田「はぁ…はぁ…この…マネキン!」
和田マネキンは和田自身と同じだけのスピード力を持っていた…したがって…
和田「…だめだ…サイリウムが…攻撃が当たらない!!!」
その時、
「はぁ…はぁ…まいやん…と…!まあや…!やっと会えた…!!!」
齋藤飛鳥が現れた。
和田「あしゅ…!!!」
齋藤「まあや…会えてうれしいけどそれはあとで…!!!行くよ…!!!」
白石「何を…!?」
齋藤「風なら当たるでしょ…!吹き飛ばす!あたしに何か言って!!!」
和田「わ、わかった…!うちらはVIP!!!」
齋藤「また…そう言うこと言って!!!そう言うのはまだ下っ端の内は言っちゃいけないんだよ!!!いつか大物になった時一緒に言おう…ね!ウインク!!!」
ズンッ
凄まじい風が吹く…
「きゃぁぁ!!!」
白石が浮かび上がる…
和田「今だ!!!」
避けきれずバランスを崩した和田マネキンに和田がとどめをさす…
シュゥゥ…

ッッッッッドシーーーーーーーーーン!!!!!!!
その瞬間、激しい揺れが三人を襲う…

和田斎藤「わぁぁぁ!!!」
その時、《扇風機》で浮上し着地した白石が立ち上がった。
白石「あしゅ、ありがと!!!」
風で出来た通り道を白石は駆けて行く…
ドサ
その姿を見ながら齋藤は倒れた…全ての力を使い果たしたのだ…
白石が混乱の中通り道を駆けて行く様がスローモーションの様に見える…
和田「あすか!!!」

川後「やばい!!!」
トマトハウスで川後が叫んだ。
川後「れいか!!!誰かにあしゅを助けにいけせて!!!」
471 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 11:05:44.16 ID:fvliQspS0
星野マネキンが倒れて行く様を呆然と見つめていた松村と伊藤…

【誰か、あしゅを助けてあげて!】

伊藤「…行って来る!!!」
伊藤が駆け出した…
松村「わ、わぁ待って…!」

「ナカダカナカダ」
西野「えい!!!」
シュゥゥ…
その時…
星野「ぐ…ちょっとだけ…いこまちゃん…行って!!!」
橋本「うっ…!私も…出られた…!生駒ちゃん行くよ…!!!」
「ここは…うちに任せて!」
西野とどいやさんは中田マネキンの消えた先から迫る来るマネキン達に向き直り…
西野「ここから先は行かせないで…!」

川後「ねねが…あしゅを助けてくれた!れいか…!こっちに来るように言って…!
   そしてなぁちゃんが…かなのマネキンを倒した…!
   いこまとななみんはみなみの下から出られたみたい…!
   他の…所では…戦いが再開された…!!!」

橋本「い、生駒…行くよ…!!!」
その現場を遠くから目撃していて、二人を追いかける生田…
松村「あ、姫!!!」
とその時、
行く手に橋本マネキンが現れた。


「う…うぅ…。」
泣きながら洞窟を進む秋元真夏の目に、
その時前方に何か光るものが…
秋元「うぅ…あれは…なに…?」


「私…。」
橋本は橋本マネキンと対峙した。
橋本「…私のことは私が…一番よく分かる。生駒、行って。」
生駒は橋本の横をすり抜ける…
橋本マネキンが動く…
ドン!
と、橋本マネキンが何かにぶつかり立ち止まった…
そしてゆっくりと橋本の方を振り返る…
橋本「行かせない…!」
472名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 11:35:17.59 ID:lJSr7XbOO
こんにちわー
473 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 12:03:37.02 ID:fvliQspS0
「あ、姫!!!」
松村は走り出した…
松村「はぁ…はぁ…姫危ない…!待って…!」
するとその横に…
「はぁ…はぁ…さゆりん…!!!」
松村「…まいやん…!?」

その時トマトハウスでは、桜井が川後の実況をみなに伝えていた…
桜井「ゆきなとかずみんが…ひめたんのマネキンと戦ってて…
   せっちゃんとあみとろってぃーが…れなりんのマネキンとゆったんのマネキンと戦ってて…
   ひなちまの恐竜とはゆったんとれなりんと戦ってる…!誰か援護に行ける人…!」

「ヒメタン…」
中元マネキンが唱えるとその右手がピンク色の光に包まれ、
中元マネキン「ビーーーーーム!!!」
ピカァ!!!
そこから一直線に光がほとばしり数メートル先の岩を貫いた…
瓦礫が当たり一面に飛び散る…

ピカァ!!!
平原を走る白石と松村の頭上を中元マネキンのビームが通過する…
ドッゴォォォン!!!
松村「きゃぁぁぁ!!!」
白石「生ちゃん危ない!!!」

若月「援護に行そうな人は!?」
衛藤「えぇと…かなりん、せいら、それと恐竜に乗ったちーちゃんとゆみ姉!!!」
若月「よし…なら…!!!」

柏「す、すごい…ビームって…ほんとに出るんだね…!」
高山「くっ…私は近距離攻撃しか出来ない…!!!」
ピカァ!!!
柏「私も…《もちこ》はビームには歯が立たない…!!!」
その時…
ドドドドドドド…
「二人とも…!手を伸ばして!!!」


秋元は洞窟の中で光る玉のようなものを拾い上げた。
秋元「これは…ボール?」
474名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 13:50:32.74 ID:t4nq3z9L0
私怨
475 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 15:06:35.72 ID:fvliQspS0
山を背にし、平原を目の前に迫り来る自身のマネキンに向かって能力を発動した橋本…
両手を前にかかげ静かに目を閉じている…
橋本「…冷静に…。」
同じように向かいに立つの橋本マネキン…
橋本「…理論的に…。」
その時、
「はぁ…はぁ…ななみん…!」
橋本「生ちゃん…!」
生田が現れよろよろと近づいてきた…
橋本「はっ…生ちゃん…ちょっと…私の横に来て…!」
何事かに気づいた橋本が慎重に壁を維持しながら生田を呼び寄せ…
橋本「…やっぱり!怪我してる…!」
生田「岩が…飛んできて…。」
橋本「なんで…壁の方に避難しなかったの…!?」
生田「だって…生駒ちゃんが…走っていくのが…見えて…。」
橋本「生駒ちゃんの援護なら歳上の私達に任せておけば…!あっ!」
ピカァ!!!
ビームが横を通過する…
橋本「生ちゃんもっとそばに寄って!!!」

「今や!!!せっちゃん右!!!」
シュルルルルルルー!!!
タンタンタンタンタンッッ!!!
激しく動く市來マネキンと斉藤マネキンを追い込む川村と宮澤…
クルクルクルクル!!!
宮澤「ろってぃーそっち!!!」
川村「っく!!!」
――ッヒュン!
「だめ!!!」
能條が叫ぶ…
能條「それじゃだめ!!!壁がないと追い込めない!!!」
その時、
ズン…ズン…

「…じゃあ、ひなちまの恐竜の所にはかなりんを援護に行かせて…!」
そう言うと若月は立ち上がった。
川後「どこへ…!?」
「いい、堀ちゃん。」
若月は堀を真っすぐに見つめた。
若月「ここにいれば、みんなが守ってくれる。絶対に、ここを出ないで。」
堀「え…?」
衛藤「わか…」
「れいか、みさ。」
若月は桜井と衛藤を真っすぐに見つめて言った。
若月「いい、れいか、みさ。二人の内のどちらかがやられたら終わり。絶対に、やられないで。」
そして若月は深川の方を向いた。
若月「もうすぐ飛鳥が来る。まいまいは、ここに来るみんなを癒して。ここでみんなを守って。そして…」
若月は最後に川後を見つめた。
「ひなちゃんは、指揮を執って。ひなちゃんなら出来る。冷静にね。」
川後「若月はどこに…」
若月は唇を噛み締めた。
若月「外は…もっと援護を…!私じゃ役に立てるかどうか分からないけど…行かなきゃ…!」
そう言うと若月は身を翻しトマトハウスを飛び出した…
桜井「若月!!!」
476 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 15:23:32.64 ID:fvliQspS0
ドドドドドドド…
「二人とも…!手を伸ばして!!!」
高山「ゆみ姉…!?くっ!ゆきな!!!」
柏「うん!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!
パシッ
高山が岩瀬の手をつかんで恐竜の背に飛び乗った。
高山「ゆきな!!!」
ピカァ!!!
中元マネキンがビームを乱射する…

橋本は気づいていた…先ほどから…
橋本「壁が…厚く…小さく…!」
ピカァ!!!
ビームが生田の横を通過する…
(この壁は…どんな自分を守ってるのか…?)
ピカァ!!!
(理論的に考えれば考えるほど…私自身を守る壁に…)
ピカァ!!!
(私が守りたいのは…)
ピカァ!!!
生田「きゃぁぁ!!!」
生田が悲鳴をあげる…
乱れる思考…橋本はひざをついた…
橋本「壁が…やばい…」
その時、
「ななみ!!!」
「ななみん!!!」

シュルルルルルルーーッズザァァーーー!!!
「これじゃ…あの時と同じだ!ゆったん危ない!!!」
タンタンタンタンタンッッッズザァァーーー!!!
「れなりん…どうすれば…!?」
ッッザ!!!
二つの影が散る
ッドカーーーン!!!!!
恐竜の巨大な足が地面を打ち砕く…
恐竜の攻撃から辛くも逃れた市來玲奈と斉藤優里…
市來「なにか…なにか動きを封じられれば…!!!」
その時、
「なかだかなかだかなかだかな…!!!」
477 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 15:44:06.96 ID:fvliQspS0
橋本「壁が…やばい…」
橋本はひざをついた…
―この壁はどんな自分を守ってるのか?―
(私は…戦いを…)
―戦うことは、いけないことか?―
(戦わなきゃ…勝ち取れない…)
―誰のために?―
(私は…)
「ななみ!!!」
「ななみん!!!」
「…はっ…!まいやん…さゆりん…!」
その時、橋本の横に白石と松村が現れた。
松村「はぁ…はぁ…ななみさん負けそうになってんで!!!」
白石「はぁ…ななみん…私達も…手伝うから…!絶対に山にマネキンを行かせちゃ駄目…!!!」
現れた松村と白石が手を前に出す…
生田「…私は…生駒ちゃんを…!」
生田が走り出す…

「《アミノセナカ》」
西野「…あぁっ!」
生き残っていた能條マネキンが岩を持ちあげた…その時、
「…危ない!!!」
ドゴォォン!!!
西野のいた場所で岩が砕け散った…
「はぁ…はぁ…なぁちゃん!!!二人でやっつけるよ!!!」
西野「若月…!」


「…はぁ…はぁ…!!!」
その時、生駒は山を走っていた。
辺りは薄暗く風に揺れる梢の音がひびき渡る…
ザワザワザワザワ…
「…っあぁ!」
その時生駒は大きく飛び出した木の根につまずいてしまった…
ズザァァ!
激しく体を打つ…
「もう…やだぁぁ…!」
生駒は声をあげて泣き始めた。
生駒「なんで…なんでうちなの…!?なんで…」
その時…
ガサゴソ
背後の茂みから…
478 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 16:13:22.17 ID:fvliQspS0
「そんな…。」
その時生駒の背後に現れたのは…
「…。」
生駒「うち…!」
平原を抜け切り生駒を追いかけて来た生駒自身のマネキンであった…
「…。」
生駒マネキンは、その真っすぐな瞳で生駒をじっと見つめる…
生駒「…くっ…!」
生駒が動きかけた、その時、
「《ショウネンマンガ》」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!
平原を駆け抜ける恐竜…
ピカァ!
岩瀬「危ないっ!!!B!!!」
恐竜は辛くも中元マネキンのビームを逃れる…
ッズザァァーーー!!!
恐竜は横滑りに急停止した…
高山「怖い…怖すぎ…!」
ピカァ!
岩瀬「避けて!!!」
ッズザァァーーー!!!
柏「これ…生きてる心地がしない…!」
「…くっ!」
岩瀬が唇を噛む…
岩瀬「もっと近くに寄らなくちゃ…!」

川後「…来た!あしゅだ!!!」
その時トマトハウスには和田と伊藤が斎藤を運び入れていた…
「あすか…!」
深川が駆け寄る…
深川「今…癒してあげるからね…。」
479 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 16:29:07.74 ID:fvliQspS0
ズン…ズン…
川村と宮澤と能條のいる場所に大きな影が差し…
「…せいらりん!!!」
…ズシン。
永島聖羅が現れた。
永島「…ぬーん…。」
「らりんを壁にして!!!」
その時能條が叫んだ。
能條「そこに二人で追い込んで!!!」

ひらっ
桜が舞う
ヒュッ
生駒「っく!!!」
生駒は生駒マネキンからの攻撃を避け続けていた…
その時、
ズザァァ!
刻々と薄暗くなっていく森の中、生駒は再び転倒してしまった…
「もう…いやだ…!」
生駒は叫んだ。
生駒「もう…ここは…!」
平原の中…自分を守るため傷ついていく仲間達…
生駒「いやだ…!」
生駒は地面につっぷし嗚咽をもらす…
生駒「うっ…ここじゃない所に行きたい…!!!もう…ここじゃない…どこかに…!!!」
「…。」
そんな生駒を見つめる生駒マネキン。
「…。」
無言で生駒を見つめる。そして…
「《ショウネン…」
再び能力を発動しようとした…
その時、
生駒「うっ…うっ…これは…?」
どこからか…歌が…
480 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 17:03:39.06 ID:fvliQspS0
「ななみさん…どんどん押されてるんよ…!!!」
「…ななみん…頑張って…!!!」
橋本マネキンと壁を押し合う、橋本、白石、松村…
しかし…
橋本「全然…理論が…成り立たないの…!!!」
ピカァ!
中元マネキンのビームが飛ぶ…
橋本「…分からないの…!」
松村「理論って…なんなん!?」
ピカァ!
白石「…うっ…」
橋本「私は…戦いを…否定することは出来ない…!」
ピシッ
壁に入るひび…
松村「きゃぁぁ!」
橋本「だって…戦わなきゃ…意味がない!」
ピシッ
橋本「私は…私を守りたい…!」

「《アミノセナカ》」
ドゴォォン!!!
「なぁちゃん!!!」
若月が叫んだ。
若月「この岩を!!!」
西野「きゃっ!!!」
ドゴォォン!!!
西野「どいやさんありがとう!!!」
若月「上手くみなみの上のマネキンに当てれば!!!」
ドゴォォン!!!
若月「元の大きさに戻ってとどめをさせる!!!」


「《ショウネン…ショ…マ…」
その時、生駒の前に現れたのは…
生駒「生ちゃん!!!」
美しい声で歌を歌う、生田絵梨花だった…
生田「…生駒ちゃん、見つけた…!」
生田は生駒の元に駆けより、きらきらした瞳で生駒を見つめた。
生田「ずっと探してたの…!」
生駒「うっ…な…なんで…。」
生田「生駒ちゃん…一人だったら…絶対泣いちゃうなぁと思って…。だから…一人ぼっちには…させないよ…!」
481 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 17:57:18.42 ID:fvliQspS0
「…みんな!!!」
その時…トマトハウスに、
「まりか…!!!」
伊藤万理華が駆け込んで来た…
伊藤「なんとか戻ってきたけど…これはなに!?」
川後「訳を話してる暇はない…!まりか、まいやんの能力はなんだったの!?」
伊藤「あぁ、まいやんの能力は《エース》…!島の外から仲間を呼ぶことが出来るの…!!!」
「それで…!」
川後はつぶやいた。
川後「それでゆみ姉とゆきなとせっちゃんが…!」

「ゆみ姉!!!」
高山と柏が叫んだ。
高山「近づくなんて…!」
柏「それは…!」
「いける!!!」
そんな二人を制し岩瀬は言った。
岩瀬「大丈夫…ちはるを信じて。」
岩瀬は斎藤を見つめて言った。
岩瀬「ちはる…私を信じて。」


「…じゃあ、生駒ちゃん、とどめを…。」
生田は生駒に言った。
二人の目の前には、能力を失い震えながら地面にうずくまる生駒マネキンの姿がある…
「うちは…。」
生駒は涙を拭って言った。
生駒「この子に…とどめをさしたくない…。」
生田「えっ…?」
482名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 18:16:18.19 ID:lJSr7XbOO
こんばんはー
483名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 18:45:41.56 ID:ygDEZn8j0
シェンという名の再生
やあ、シェン・シェンシャスだよ
484 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 19:40:40.48 ID:fvliQspS0
「いいの…!」
その時…白石が言った。
白石「それで…いいの…!」
橋本「…え…?」
白石「…自分を守って…いいんだよ…。」
ピシッ
松村「…まいやん…!」
白石「…もし…こんなふうに…追いつめられた時、最初に…誰かのためにって…誰かを守ろうって…思える人なんてどのくらいいるの…?」

タンタンタンタンタンッッ!!!
斉藤マネキンが縦横に動く…
宮澤「今だ!!!」
クルクルクルクル!!!
宮澤が舞う…
宮澤「そっち!!!」
シュルルルルルルー!!!
市來マネキンが竜巻の様に回転する…
「こっちも!!!」
――ッヒュン!
川村が素早く走る…
川村「あみ!!!」
能條「あぁっ!!!ごめん!!!」
永島「…ぬーん…。」

白石「私も最初は怖かった…自分を守ろうとした…だから…らりんに《ガールズルール》をかけようと…でも、らりんは…」
ピシッ
白石「一緒にいるよって言ってくれた…だから…」

ドゴォォン!!!
若月「なぁちゃん避けて!」
ドゴォォン!!!
西野「ごめん…。」
よろける西野を若月が支える…
西野「もう…力が…。」
若月「私も…実は…あぁっ!」
ドゴォォン!!!
若月「…っく…負けちゃう前に…聞いてもいい…?」

白石「…らりんを信じようと思った…!」
485 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 19:54:00.39 ID:fvliQspS0
「なかだかなかだかな…」
中田が手を高くかかげる…
中田「今!」
「ひめたんビーーーーム!!!」
ピカァ!
中田「くっ!!!」
市來と斉藤が恐竜に向かって突き進む…しかし、
「やばいっ!」
ッッザ!!!
中田「また…」
ッドカーーーン!!!!!
中田「また…外れた…!ひめたん…!もう一回いくよ…!」
中元「はぁ…はぁ…うん…!」

若月「昨日の夕方…木の中で言ってた…センターのこと…。」
「あぁ…。」
西野は白い歯を見せて微笑んだ。
西野「最初はな…ななも…いつも…センターのことばっかり考えてた…上がってやる上がってやる…って…でも、」
ドゴォォン!!!
西野「…っく…でもそれじゃ…全然楽しくなかった…!」

白石「戦いが正しいとか…正しくないとか…それは分からない…でも!」
ピシッ
松村「…でも…?」
白石「私は…らりんを信じて…そしてみんなを守ろうと思えた…!」

西野「自分が楽しくないのに…それを見る人は楽しく思ってくれるんかな…ななはそうは思わへん…だから、」
ドゴォォン!!!
若月「…っく…!」
「…何も…考えないことにしたの…ただ…楽しくやろうって…自分を信じて楽しもうって思ったの…!」
西野は若月の方を向いて言った。
西野「そうしたらね、きっとたくさんの人が私を見てくれて、気づいた時には…センターに立ってるんやと思う…!」

橋本「………。」
白石「ななみんは…壁でみんなを守ってくれた…だから自分を信じて…ななみんは自分だけじゃなくて…みんなも守ろうとちゃんと思ってる…!」

「…そしてね。その時には、私のためだけじゃなくて…」
西野は若月に言った。
西野「みんなのことを考えられるセンターになってると思う…!」

白石「理論じゃなくて…自分を信じて!みんなを信じて!」
486 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 20:09:58.30 ID:fvliQspS0
「…わかった。生駒ちゃんを信じるよ。」
生田は生駒を見つめて言った。
その時、
ヒュッ!
生駒マネキンは飛び上がり木立の間に消えた。
二人はそのあとをしばらく見つめていた…


「…っうわぁ!」
その時、秋元真夏は…
秋元「なんもないのに…転んだ…怖いよ…うぅ…。」
洞窟の中を入り口に向かって引き返していた。
光るボールの明かりを頼りに進んでいく…
秋元「うわぁ!!!…哲也…!?やっぱここ怖い…早く出たい…!」
その時、
「おー…い…まなつー…」
秋元「あ…さゆにゃんだ!さゆにゃん!!!」

井上小百合は洞窟の入り口で秋元を待ちながらやきもきしていた。
井上(あぁ…早くしないと…飛行能力以外の能力を使えない…!私の持ってる能力のポテンシャルはすごいのに!!!)


しばらくしたあと、生駒は立ち上がった。
生駒「…じゃあ、うちはそろそろ行くよ。」
「あ、待って!」
そう言うと生田は何かを生駒に手渡した…
生田「これ、この桜の木の下で拾ったの…!きっと役立つと思う。」
「ありがとう…!生駒ちゃん、頑張るよ…。あ!」
生駒は生田に言った。
生駒「さっき、なんであんな英語の曲歌ったの…?」
「あぁあれはね!」
生田は得意げに言った。
生田「マイケルジャクソンが作った歌なの。いい歌だったでしょ!」
「へぇー…生ちゃんって、ほんとに面白いね!」
生駒は涙のあとの残る笑顔で言った。
生駒「なんか…元気でたよ!じゃあね!また…あとで!」
生駒は駆け出して行く…

「きっと…生駒ちゃんなら大丈夫。」
そうつぶやくと、
ドサ
生田は地面に崩れ落ちた…
生田「さっきので…小指…折れちゃったかも…どうやって戻ろう…。」
487 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 20:15:55.23 ID:fvliQspS0
生駒は灯台へと続く坂を駆け上る…
「はぁ…はぁ…着いた!」
靴ひもを結び直し…
「よし。」
アーチをくぐった…
488 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 21:05:28.01 ID:fvliQspS0
その部屋は白かった。
扉を開けた生駒は思わず目を細める…
「…ここは…。」




「まなつ遅い…!」
「ご、ごめん…。」
その頃、秋元真夏は滝の洞窟の外に出ていた…
井上「早くしないと…残りの能力をみんなに見せられない…。」
秋元「え…?」
その時、井上が秋元が持つボールに気づいた。
井上「それ…なに?」
秋元「あ、あぁ…これが、一番奥にあったものなんだけど…。」




部屋にひびくコンバースの靴音…
「ここは…なんだろう…。」
生駒はその細長い部屋を見渡す…
「顔に…なんかがかぶさった彫刻みたいのが…いっぱいある…。」
その時、
「…あ!階段が…!」
二階へと続く階段を、
生駒は半開きの小さな扉の向こうに発見した…




「ふーん…。」
井上は秋元から受け取ったそのボールをじっくりと観察する…
井上「これ…私にはボールじゃなくて…あれに見えるな…。」
秋元「あれ…?」
井上「これとかうさぎに見えるし…ほら!」
そう言うと井上はポケットから何かを取り出した。
井上「ほら!うさぎのピン!」
489名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 21:06:28.64 ID:lJSr7XbOO
隠しミートボール
490 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 21:21:42.73 ID:fvliQspS0
階段の上には、木の扉があった。
「…よし…。」
ギィッ
生駒が扉を開ける…その向こうには…





「…あ!その前に!」
井上は反対のポケットからまたもや何かを取り出した。
井上「これこれ…!今日一回も使えてなかった…!」
秋元「なに…それ…。」
井上「あぁ、これはね!天装戦隊ゴセイジャーのね…!」





その部屋は、薄くもやがかかっていた。
「ここ…なんか…。」
生駒が目をこらすと、そこは…
「昔の…部屋みたい…」
木の机に、散らばる原稿。
その上に、雑誌がある…
生駒が近づいてその雑誌を手に取ると…
「1985年…4月?」





「でね、その時ゴセイナイトがね、」
井上は興奮気味に喋りまくる。
井上「能力をね…使えなくても!敵に向かっていくの!それがね、すっごい、正義なの…!」
秋元(どうしよう…。)
491 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 21:45:32.51 ID:fvliQspS0
「それは、私にとって記念すべき年なんだ。」
「…!」
生駒が素早くふりかえる。
すると窓際に、一人の男が…
男「その年の、4月がね。」
スーツを着ている…しかし、薄暗闇にその顔までを見ることは出来ない…
「あ…あなたが…ゲームマスター…?」
震える声で生駒が聞く。
男は頷いた。
男「君達は、多くを知り過ぎたようだね…。」




「それでね、その時ゴセイピンクが…」
「…ね、ねえ!」
秋元が井上に言った。
秋元「行かなくて…いいの…?」
井上「え?あ、あぁ…そうだった…。じゃあ…乗って!」





「出所は、だいたい見当がついているが。」
男は言った。
男「しかし…予定調和を乱したという点では…評価はすべきなんだろう。」
生駒「予定…調和…?」
男「そうだ。予定調和だ。いいかい。物事は、欠けているからこそ美しいんだ。」
男は窓の外を指差した。
男「例えて言うなれば…満月だ。月の大きさについて考えたことがあるかい…?」




「あ、その前に!」
井上は前髪にうさぎのピンをした。
秋元「なんでそんなのするの…?」
井上「いつでも、前髪が崩れないようにね!」
井上がアイドルスマイルで答える。
秋元「…だから、いっしょに滝くぐってくれなかったの…?」
井上「あ、いやそれは…まぁいいや!早く行こう!ほら乗って!!!」
492 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 22:17:37.31 ID:fvliQspS0
「月の…大きさ…?」
男「そうだ。月の大きさだ。」
男は続ける。
男「人は、完璧なものにではなく、少し欠けているものにこそ魅力を感じものなんだよ。欠けている分を、自分が補おうとしてしまいたくなるからだ。
  思わず、応援してしまいたくなるからだ。私の言っていることは、分かるかな?」
生駒「あんまり…。」
男「完璧な人間よりも足りないもの持つ人間の方が、多くの人から愛されるということだ。」
生駒「…。」
男「人は、満月よりも三日月を愛するんだ。そのことをイメージして、私はこの島を作った。」
生駒「あなたが…この島を…?」
男「そうだ。私がこの島を作った。」
生駒「どうやって…?」
男「この島は…。いや、それを説明するためにはNGワードが多すぎる…。あまりにもね。質問を、変えて欲しい。」
生駒「じゃあ…どうして、この島を…?」
「それは、いい質問だ。」
男は満足げに言った。
男「その質問を、待っていたよ。」




キィィィーーーン……
西の山を飛び抜ける影…
井上小百合だ。
「ここまで来れば…そろそろ玲香の声も聞こえるんじゃないかな…。」
井上は不安そうに言った。
井上「みんな…だいじょぶかな。ちゃんと負けてるかな…。」
「ねえ、ちゃんと灯台に向かってる!?」
その背に必死にしがみつく影…秋元真夏だ。
秋元「もうちょっとあっちだよ!」
井上「あ、あぁ…ちょっとずれてた。軌道修正!」




「君たちは、あまりにも闘争をしなさ過ぎるんだ。」
男は言った。
男「君たちはおしとやかすぎる。しかし、それでは人を引きつけることは出来ない。君達の月には欠けている部分が少ないんだ。」
生駒「…。」
男「何か言いたげだね。」
「うち達は…。」
生駒は小さな声で言った。
「これまで…充分…。」
「いや、足りないね。」
男は淀みなく言った。
男「もっと…傷ついて…そんな姿を、さらすべきなんだ。」
生駒「…。」
「このゲームは、センターを決めること以外にもそんな目的があったんだ。君達の心の核に持っている闘争本能を呼び覚ますと言う目的がね。」
男はそう言うとため息をついた。
男「しかし…君達は、戦わない所か協力し出す始末で…結局、こちらで敵を用意するに至ってしまった。」
「…でも!」
その時始めて生駒が大きな声を出した。
生駒「それが…うち達らしさだから…それが…乃木坂らしさだから…!」
「そんなことを言っているようだから。」
男は生駒を遮って言った。
男「いつまで経っても…追いつくことが出来ないんだ…。」
493名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 22:46:06.94 ID:t4nq3z9L0
私怨
494 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 23:04:35.67 ID:fvliQspS0
「追いつく…?何にですか…?」
生駒が男に尋ねる。
「そうか。その辺りの記憶は…ないようだね。」
男は言った。
男「もう、いいだろう…どうせこのプロジェクトも失敗だ。今野には、言っておかなくては…。彼女達は失敗だと。」
生駒「失敗…!?」
男「失敗だ。あのマネキン達のようにね…。さぁ。」
男が何かを呼び寄せる…
生駒「…ほっちゃん!?」
暗がりから、堀のマネキンが姿を現した…
男「もう、《デリート》は設定を変えてある。ピストルで撃たれるとプレイヤーはこの島から強制退去となる。」




「うーん…。」
井上は空中で停止している。
秋元「で、でも…早く行かないと…。」
井上「時間によるな…さっき渡したタイマー、今何分?」
秋元「えーと…2分31秒…!」
「えっ!?」
その瞬間井上は急発進した。
秋元「うわぁぁぁ!!!」
井上「やばい!」



「もう、目覚めてしまっていい。そして、停滞への道を歩め。」
男は淡々と言った。
男「この灯台は、見えない高い壁で囲まれている。橋本の能力を応用したものだ。マネキンと…そして君以外の人間は、ここに入ることが出来ない…。」
男はかすかに顔をゆがめた。
男「君にその力を与えた者にも…処罰は必要なのかも知れないな。では、堀、行け。」
堀「…。」
堀は動かない…
男「…何を」
「そのピストルは、」
生駒がゆっくり言った。
生駒「うちが持ってる。」


「やばい!やばい!」
キィィィーーーン!!!
井上は猛然と空中を進む…

ゆっくりと、生駒はピストルを男に向けた。
「うち達は…失敗じゃない。それに…」
生駒は震える声で言った。
生駒「マネキンも…!だってあなたがマネキンだと思っているものにも…感情がある…。」
生駒は、生駒がとどめをさそうとした時震えていた自身のマネキンの姿を思い出した…
生駒「あなたは、やり方を間違ってる…。」
生駒は引き金を引いた。

ドーーーーーーン!!!

その時井上が叫んだ。
井上「まなつごめん!!!」
秋元「どうし」
井上「私が着陸する時間が足りない!!!ごめん!!!」
井上は秋元を放り投げた…
井上「たぶん…だいじょぶ!!!」
495名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 23:24:56.57 ID:C26WEGh+0
天神乗り
496 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/16(月) 23:35:06.00 ID:fvliQspS0
ドーーーーーーン!!!

銃声がひびき渡り硝煙が漂う…

反動で倒れた生駒が顔をあげたその時、
「危なかった…。」
男の声が…そして硝煙の向こうに…
生駒「…ほっちゃん!!!」
穴の開いた堀が生駒の手からピストルをもぎとる
「《デリート》」
「……うわぁぁぁぁぁぁ……」
ドカァァァァァァァァァン!!!ドーーーーーーン!!!
生駒が目を開くと…
「…まなつ!?」
「…真夏!?私と同じ名字の!?」
「生駒ちゃんこれ!」
煙が晴れる…
「なにこ」
「投げて!!!」
そこへ再び堀のマネキンが迫る…その時、
ガシャァァァァァァン!!!
「うちのマネキンだ!」
「早く!!!」
「っく!!!」
生駒が男にボールを投げる…
煙の向こう…
ボールが男の左胸に吸い込まれて行く…
「私の核に…入ったな…!」

グラッ

その瞬間、辺りがゆがみ…
497名無しさん@実況は禁止です:2013/12/16(月) 23:44:06.71 ID:MzZl/hwv0
まだ終わってなかったのか
498 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 00:11:13.05 ID:fmkrdn9J0
生駒里奈と秋元真夏は、もやがかかった場所に立っていた。

「ここは…どこ?」
秋元が辺りを見回す。

「ここは…校庭…?」
生駒のその声を合図にするかのように、
その瞬間辺りには楽しげなざわめきが満ちた。

「休み時間みたいだけど…。」
生駒が辺りを見回した。
「こっちには人が…。」
その時、

トンットンットンッ

二人の近くにボールが転がってきた…
「…ボール…。」
秋元がつぶやく。
「なんだっけ…。」
「みて。」
その時、生駒が指さした。
そこには…
「男の子…?」
白い半袖シャツを着た男の子の姿がある…
「拾わないのかな…。」
彼は目の前のボールを無視している。
「うちが」
その時、
向こうから走ってくる影がある…
「あ…女の子。」
彼が動きかけたその時、
彼女はボールを拾って行ってしまった…
「ねぇ見て…。」
生駒が秋元に言った。
「あの子…影がないよ…。」

グラッ
499 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 00:14:17.42 ID:fmkrdn9J0
次の瞬間、二人は違う場所に立っていた。

「今度は…どこ?」
「ここは…部屋みたいだね。」
秋元が指差す。
「ほら、勉強してる。」
「とうだい…?」
机の前には、一心不乱にページをめくる青年の姿がある…
「さっきの子かな…?」

グラッ

「ここは…テレビ局?」
次の瞬間二人はテレビ局に立っていた…
「1985年…4月。」
男が、忙しく指揮を執る…
「さっきの…お兄さん?」

グラッ

「ここは…コンサート会場だね。」
目の前には、ステージの上で揺れるたくさんのセーラー服がある…
「みて。」
二人の横には、満足げにそれを眺める…
「さっきの、男の人だね。」
男の姿がある。
彼はステージをじっと見つめている…
グラッ
たくさんの人間に囲まれて…
グラッ
たくさんの権力を持ち…
グラッ

トンットンットンッ

しかしその男は、ボールを拾うことが出来ない…
500 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 00:32:22.24 ID:fmkrdn9J0
「…っう…。」
生駒と秋元が気がついた時、
その部屋には何者の姿も残されてはいなかった。

床の上を転がるサイリウム…
「…。」
生駒はそれを無言で見つめている…

「ねぇ…見て。」
その時、秋元が言った。
秋元「この机、さっき見たのと同じ…。」
その時。

「…いこ…ま…ちゃ…ん…!!!」
「…つ…な…まな…つ…!!!」
窓の外から大勢の叫び声が聞こえてきた…
二人はガラスのなくなった窓に近寄る。

するとそこには、
灯台に続く坂を駆け上る仲間達の姿があった…

階段を駆け下りる二人…
「みんな…!!!」
アーチを抜ける…
「いこま!!!」「まなつ!!!」「生駒ちゃん!!!」「二人とも!!!」

乃木坂46のメンバーにくしゃくしゃにされながら生駒は笑顔で叫んだ。
「どうやって…!!!」
501 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 01:02:10.86 ID:fmkrdn9J0
「ちはる…私を信じて。」
岩瀬 佑美子は、斎藤ちはるをじっと見つめた。
岩瀬「信じて…!」
斎藤はコントローラーを握った。
斎藤「…みんな、行くよ!!!」
「私が、動きを封じる。」
柏 幸奈が言った。
柏「だから安心して、つっこんで。」
「そして、私がとどめをさすよ。」
高山一実が言った。
高山「先生…力を下さい。」


「あぁっ!!!ごめん!!!」
能條愛未が叫んだ…
能條「もう…。」
「大丈夫…!」
その時、
「洞窟から…出てこられた…あみなら、大丈夫!!!」
川村真洋が叫んだ。
川村「もう一回…!」
宮澤成良は笑って頷いた。
宮澤「らりんも、行くよ!」
「…ぬーん…。」
永島聖羅が大きくうなる。
「っぐ…よし…!」
能條は立ち上がった。


「ひめたん…!もう一回いくよ…!」
中田花奈は言った。
「はぁ…はぁ…うん…!」
中元日芽香が答える。
「こっちも…準備おっけーだよ!」
傷だらけの斉藤優里が立ち上がり言った。
斉藤「まだまだ余裕!ね…れなりん!」
「もりろん…!」
市來玲奈が答える。
市來「みんな、集中だよ…!!!」


「みんなのことを考えられるセンターになってると思う…!」
西野七瀬は若月佑美を見つめて言った。
若月は言葉につまっている…その時、
若月「っく!!!」
ドゴォォン!!!
「ふぅ…危なかった…。」
若月は西野をまっすぐに見た。
若月「もっと…話を聞きたいけど、その前にこれをやっつけるよ…!」
「若月…頑張れ!」
その時、自身のマネキンの下敷きになっていた星野が叫んだ。
星野「頑張れ…!」
「うちらも…応援してる!」
畠中清羅が叫んだ。
「なぁちゃん…!」
大和里菜だ。
大和「頑張って…!」
502 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 01:13:41.13 ID:fmkrdn9J0
「理論じゃなくて…自分を信じて!みんなを信じて!」
白石麻衣が言った。
「………。」
橋本奈々未は下向いている…。
「ななみ…。」
松村沙友理が心配そうに見つめた…その時。
「…二人ともいくよ!」
橋本が顔をあげた。
松村が大きく笑う。
白石がにっこり微笑む。
橋本「私は…乃木坂のみんなが大好きなの!!!みんなを守れ!!!」


「お願いします…。」
トマトハウスでは、深川麻衣が祈っていた。
その周りには、伊藤寧々、伊藤万理華、衛藤美彩、川後陽菜、齋藤飛鳥、桜井玲香、堀 未央奈、和田まあやの姿がある…
「お願いです…。」
全員が目を閉じた。
川後「…始まる!」
503 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 01:39:40.57 ID:fmkrdn9J0
「ひなちま、お願いね!」
岩瀬が恐竜に変身している樋口日奈を叩いた。
恐竜がかすかにうなずく…
岩瀬「…ちはる、B!!!」


「いくで…!」
川村真洋が叫んだ。
――ッヒュン!
川村「せっちゃんそっち!!!」
クルクルクルクル!!!
宮澤「あみ!!!」
能條「うわぁぁぁ!!!」

「なかだかなかだかなかだかな…」
中田は頷いた。
中田「今!!!」
中元「ひめたんビーーーーム!!!」
「いけっ!!!」
中田が手を振り下ろす…

若月「なぁちゃん、こっち!!!」
ドゴォォン!!!
若月「どいやさん!そっちに行って!」
ドゴォォン!!!
若月「よし今度は…こっちに投げろ!!!」

「みんなを守れ!!!」
パァァァァ…
その瞬間、壁が輝いて…
橋本「押してぇぇ!!!」
松村「わぁぁぁ!!!」
白石「いけぇぇ!!!」

ッバーーーーーーーン!!!

橋本マネキンと…壁は消え去り…三人の前は澄み渡った。
白石「…いくよぉぉぉ!!!!!」
504 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 01:58:33.46 ID:fmkrdn9J0
ドドドドドド…
「《ヒメタンビーーーム》」
岩瀬「A!」
ピカァ!
岩瀬「B!」
ピカァ!
岩瀬「足踏みからの…ジャンプ!!!
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!
岩瀬「ゆきな!!!」
柏「《もちこ》!!!」
ボンボンボンッ!!!
柏「かずみん!!!」
ッズザァァ
高山「めーーーん!!!」
ドゴォ!!!
シュゥゥ…

「うわぁぁぁ!!!」
ガシィッッ!!!
能條「つかんだ!!!」
川村「いけぇぇ!!!」
シュゥゥ…
川村「せっちゃん!!!」
宮澤「わぁぁぁ!!!」
シュゥゥ…

中元「ひめたんビーーーーム!!!」
ピカァ!
ッズザァァ―――
中田「かかった!!!ゆったん!!!」
タンタンタンッッ…
斉藤「くわえた!!!」
シュルルルルルルー!!!
市來「うわぁぁぁ!!!」
シュゥゥ…

ドゴォォン!!!
若月「みなみ!!!」
星野「うっ…戻った!持ち上げられた!!!」
大和「っく…!」
畠中「…やっと…!」
西野「とどめっ!!!」
シュゥゥ…
505 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 02:02:15.67 ID:fmkrdn9J0
「まだあそこにいる!」
白石が指差した。
白石「さゆりん!」
「うんっ!」
松村が頷く。
「さゆりんごパーーーーーンチ!!!」
ドゴォォ!!!
松村「まいやんちゃんいけぇぇ!!!」
橋本「危ない!!!《理論武装》!!!」
白石「っく!!!」
松村「きゃぁぁ!!!」
橋本「大丈夫!今のうちに…!」
松村「うん…!さゆりんごパーーーンチ!!!」
白石「うわぁぁぁ!!!」
シュゥゥ…



「マネキンが…。」
川後が震える声で言った。
川後「全部…。」
誰一人動かない。
「いなくなった!!!」
川後が叫んだ。
「うそ…。」「そんな…!」「やった…!」「えっ…!」
その時、
桜井と衛藤がトマトハウスを飛び出した。

「みんなぁぁぁぁ!!!!!」
506名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 02:20:37.63 ID:fmkrdn9J0
明日の朝あと3レスくらいで完結させる
507名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 02:24:24.97 ID:aiYOWzBe0

ラスト期待しとるぞ
508名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 02:24:49.34 ID:qN8FkOr40
期待しております
509名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 05:38:39.38 ID:6q2alnefO
おはようございます。
ラスト期待してます。
510名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 10:10:04.54 ID:sCMy8jVc0
ほしゅー
511名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 12:24:41.68 ID:dg1/YuzSi
ほしゅ
512 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 13:59:12.00 ID:FVj858EQ0
「…それでその時、みんなのとこにさゆにゃんが飛んで来たの!」
和田が秋元に説明する。
和田「でもなんか、残念そうだったけど…。」
秋元「へ、へぇ…。」
和田「…ま、うちは、理由なんとなく分かるかなっ!」
「けど…ほんまに…。」
川村が震える声で言った。
川村「あの時…あみが…。」
「勝手につぶれたことにしないで!」
能條が笑いながら言った。
能條「だいじょぶだいじょぶ。あみ、そうそうつぶれないから。だてに色々やってきてないからね!」
「けど、みんな来るの遅すぎだよぉ…!」
斉藤優里だ。
斉藤「その間に何度カエルに遭遇したか…!笑い…!」
川後「あ…それ、感知したかも!めっちゃ面白かった!!!」
その横では、
「生ちゃん…。」
深川だ。
深川「小指…今、治してあげるからね。」
「生ちゃん大丈夫…?」
中元が心配そうに生田を見つめる。
「けど…ほんと、ひどい話なんよっ!」
その隣で松村が、
松村「あれ…ずっと、偶然出会ったと思ってたのにっ!食べ物で釣られてたなんてっ!」
深川「あ…偶然と言えば。」
生田を癒しながら深川が振り返る。
深川「陽菜ちゃんは…」
川後があわてて、
川後「いや、偶然見つけただけだから!!!」
深川「ふふ…陽菜ちゃん戦いの時、冷静にみんなに指示してて…本当に格好よかった…。」
川後「そ…。」バタッ
松村「陽菜ちゃんっ!!!」
「ねぇ…ゲームマスターのアイテムって、どんなのだったの?」
伊藤が井上に聞く。
「あぁ…あれはね…」
井上が答える。
「せっちゃん!みなみ!」
生駒が宮澤と星野に駆け寄る。
生駒「あの時…みなみありがとう!」
星野「え?」
生駒「守って…くれたんでしょ…?」
513 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:04:39.75 ID:FVj858EQ0
井上「あぁ…なんかね…丸くて、光ってて…。」
憂鬱そうに井上が答える。
井上「あーあ…。」
伊藤「へぇ…パソコンには詳しく書いてなかっ…あれ?」
伊藤が辺りを見渡して、
「ゆきなは…?」
井上「え…あれ?いないね。」
伊藤「…ほんと、伝説だな…。」
その隣では、
「あしゅ、あの時はありがとね…!」
白石が齋藤に言った。
白石「一瞬ふわって体が。それでそのままななみんのとこまで行けて。あしゅの力ほんとにすごかった…!」
齋藤「ううん、全然!ななみーななみー。」
齋藤は橋本に抱きついている。その時、
齋藤「…あ!まあや!」
「まいやん…。だまし討ちみたいなことしちゃって…ごめんねぇ…。」
その時、高山が白石らに近づく。
高山「あの時私が…まいやんが一人で立ってるって…。」
「ううん!いいの!」
白石はそれを遮った。
白石「私は最初に…かずみんをだました…そして…だから、みおなのピストルで能力が消えて」
「みおなのピストル?」
その言葉を聞きつけた生田が駆け寄ってきた。
橋本「あ、生ちゃん!…ふふ…小指…ふふふ…治ったの?」
「うん!」
生田はきらきらとした瞳で答えた。
生田「もうばっちり!そうそれでさ、みおなのピストル、桜の木の下に落ちてたんだけど…」
「あぁ!それは!」
高山が答える。
高山「私がその時に払い落としたから…!けど、それにしてもなんで竹刀なんて落ちてたんだろう…?あの瓦礫…」
「いやぁそれにしても!」
永島清羅がにこにこと笑う。
永島「ほんっとにあの時危機一髪だったね!まじで色々危なかった!」
白石がそんな永島を見て微笑む。
白石「私はらりんがいたから…。」
高山がつぶやいた。
高山「なんだったんだろう…ほんっとに、邪魔だった…。」
その後ろを、井上がそそくさと通り過ぎる…
514 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:09:53.68 ID:FVj858EQ0
「どいやさん…ばいばい。」
西野はどいやさんを抱きしめた。その時、
「どいやさん、ありがとね。」
若月が現れポンポンとどいやさんの頭をなでた。
そして若月は西野を真っすぐに見つめた。
若月「なぁちゃんも、ありがとね…。」
「あぁ…。」
星野が顔を赤らめる。
星野「別にそんなんじゃ…。」
そんな星野を見て宮澤が微笑む。
宮澤「みなみ…。ほんとにおっきくなったね…。」
「ひなちま…本当にごめん。」
斎藤は申し訳なさそうに言った。
「ううん、いいの…!」
そんな斎藤に優しい笑顔で樋口は、
樋口「私…強くなれたみたいで、実はちょっと、うれしかったの…。」
斎藤「え…?」
「ふふ…。」
その隣で岩瀬が笑う。
「あぁ…もう最悪!!!」
大和が叫んだ。
大和「もっとちゃんと説明書読めばよかった…!りなも『権利』持ってたなんて!!!」」
「どおりでりなの能力しょぼいと思った!w」
その隣にはいつも通り畠中がいる。
大和「そんなこと…!トマトハウスとか作れたし!!!ねねころも何か言って!!!」
「まぁまぁ…。」
伊藤がのほほんととりなす。
「…でも、うちはそんなりなと一緒で面白かったけどね…。あぁそれにしても、」
畠中はげんなりとつぶやいた。
畠中「いい加減…焼き肉食べたい…背中のチャックが閉まらなくなるくらい食べたい…。」
「りなお!」
市來玲奈だ。灯台に向かって歩きかけた生駒の元に駆け寄って来た。
市來「ほんとに、おつかれさま…。」
「れなりん…!」
生駒が嬉しそうに笑う。
生駒「早く帰ってれなりんと遊びたいよ…!」
515 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:18:17.73 ID:FVj858EQ0
橋本はそんな二人の姿を見つめていた。
人知れず、小さく笑う。
「…ななみん!」
その時、その横に白石が現れた。
「ななみっ!」
松村も一緒だ。
橋本はそんな二人に笑いかけ、振り返り言った。
「れいか!」

秋元はその時、
みなから外れて一人桜の木の下に立っている中田の姿を見つけていた。
中田「春…」
秋元「…中田!」
中田「…あ、まなつ。どしたの?」
秋元「どしたのじゃないよ…!さっき…さゆにゃんに落とされて思い出したの!」
中田「なにを?」
秋元「中田に、崖の上からバンジージャンプさせられたこと…!」
中田「あ、あぁ…!っでも、うちの《なかだかな》は丈夫だから…。」
秋元「ほんとにそうなの…!」
中田「え?」
そう言うと秋元は何かを取り出し…
秋元「これ…まいまいがかなの鎖で編んでたやつ!」
中田「もしかして…これのお陰で?」
秋元「そう…!これが、パラシュートみたいになって…。」
中田「じゃあ、結果全部うちのお陰だね!」
「なんでそうなるの…あ!あとさ。」
秋元は中田に尋ねた。
秋元「あの時…崖の上でなにか言おうとしてたよね?うちらが今いるのは…って。」

桜井は白石、橋本、松村に向かって頷いた。
桜井「じゃあ…みんな集まって!」

「あぁ…あれね。」
中田は秋元を見つめた。
中田「うち、高所恐怖症なの。なのに、山小屋から出て崖から下を見た時、全然怖く思わなかったの。だからその時に、ここは…」
「…おーい…!…まなつ…!」
秋元「あ!みんな集まってる!」
秋元は振り返る…
中田「現実じゃないって…」
ズキィィン…
その時、中田を襲う頭痛が…
秋元「…ん?今なんか言った?」
516 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:22:56.22 ID:FVj858EQ0
「生駒ちゃん!こっち!」
「今行く!」
市來に呼ばれた生駒は、最後に灯台を見上げた。
生駒「世界で一番…孤独だったんですね。どんなに…色んなものを手に入れても。ずっと。」
そして、
くるりと振り返るとみなの方へ駆けていった…

ズキィィン…
秋元「かなだいじょぶ…?」
ズキィィン…
中田「だ、だいじょぶ…ほら…いこ!」

桜井が声をかける。
衛藤がその隣に立つ。
衛藤「今…どんどんシャットダウンされてるんだよね?」
「はい…!」
堀が言った。
堀「あと、数秒もすれば…!」
「じゃあ、みんな。」
衛藤が集まったみなを見回した。
衛藤「いくよ!」
桜井「せーの!!!」

のーっ!ぎゅ!ぎゅー!努力!感謝!笑顔!!!うちらは乃木坂登り坂…

全員「46!!!!!」

グラッ

その瞬間、
辺りが暗転し…
517 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:51:43.82 ID:FVj858EQ0



数日後。


レッスンスタジオの鏡の前には、鏡を見ながら何度も何度も振りを確認する中田花奈の姿がある。
と…
突然、
その動きを止めてしまった。
「…あぁもう!集中出来ない…!」
中田は辺りを見回した。

ピューーー…
鏡によりかかり、口笛を吹く深川の姿がある。
(なんだっけ…これ…。)
深川はつぶやいた。
深川「…切ない…。」

中田「…だってみんな…全然…覚えてないんだもん…!」

そんな中田の姿をじっと見つめる、
一人の男の姿がある。
乃木坂46を統括している、ソニーミュージックの今野氏だ。
(中田は最後に…NGワードを口にしてしまったようだね…。)
今野氏は窓に近づいた。
(シャットダウンとともに…記憶を完全に消し去る事に…失敗したようだ…。)
そして窓から外を見つめた。
(あちらには…飯田橋…。)
視線を右にずらす…
(そしてあちらには…)
今野氏は遠くを見つめた…
その時、
レッスンスタジオの扉が開いてにぎやかな声が飛び込んで来た。
518 ◆Rc4ts01HOM :2013/12/17(火) 14:53:07.73 ID:FVj858EQ0
「おごり?これおごり?」「おごり系?」「やった!」

「なんかなぁ…なんか奢りたくなっちゃんだよね…。」
そう言うと、斎藤ちはるは樋口日奈に青いアイスを手渡した。
斎藤「はい…!」
「え…いいの?」
樋口は顔をほころばす。
「ありがとう…!」

(しかし…。それもまた一興。)
今野氏はそんな彼女達を見て頷いた。
(あの方には…全員の記憶が抹消されたと報告しておこう…。)

「アイス!」
中田は斎藤の元へ駆け寄った。
「はい!かなにもあげるよ!」
「ありが…」
その時、
中田は続いてレッスンスタジオに入って来た一人のスタッフに近づいた。

「あの、」

【完】
519名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 14:54:04.93 ID:FVj858EQ0
みんなありがとう
520名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:25:40.19 ID:oBe0cqQc0
521名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:27:58.32 ID:FVj858EQ0
最後に書きたいことがあるだけど…
でもそれは自分語りになっちゃうんだけど
書いてもいい?
522名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:34:01.62 ID:FefLg9WOP
最後までいったか
お疲れ!
523名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:36:56.30 ID:sCMy8jVc0
>>521
おつかれ
ここまできて何を言うんだ

語ってよ
524名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:47:53.61 ID:FVj858EQ0
ありがとう
書く

私はまず…女で大学生メンと同世代なんだけど

でも大学にはいけてなくて高校卒業してから友達にも全然会ってなくて
そんな時になんとか続けてたアルバイトで朝だけ自由にかけられる有線で君の名は希望を聞いて
その場で泣き出してしまいそうになって
ほんとに感動した

それで家に帰ってなんとか覚えた歌詞をたよりに検索して乃木坂にはまったんだけど…
525名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:50:59.48 ID:FVj858EQ0
その前に
高校はいいとこのお嬢様学校だった
でも受験に失敗して

だからなおさら今こうなってしまった自分をみせたくなくて
あとはやっぱり友達の楽しそうな話を聞くのがつらくて
全然誰にも会えなくて
気づいたら何年か経ってて
526名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:53:22.14 ID:FVj858EQ0
このあと行かなきゃ行けないとこあるから駆け足で書いてく

そんな時乃木坂にここまではまったのは
乃木坂の雰囲気が自分の高校時代の感じにほんとにすごい似てるから

だからはまったその日からメンが楽しそうにしてるのを見るのが生き甲斐みたいになった
毎日毎日聞いたり見たりしてた
その時間がすごい楽しかった
527名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:54:33.55 ID:FVj858EQ0
そしたらある日アイドルのまとめサイトからハロプロ版のバトルロワイヤルを読んで
その瞬間に毎日してた色んな想像がいっきに広がって
元々話作るのも好きだし
それで、こういうことに至った
528名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:56:38.24 ID:FVj858EQ0
もし誰かにこんなスレ書いてたんですって言ったらどん引かれると思う
それは重々わかってる
でも書いてよかったと思う
方向性はおかしかったかも知れないけど毎日すごい熱量で書き進めてた
こんなに机に向かったのは久しぶりだった
今達成感もすごいある

そういうのも全部乃木坂のおかげだなって思う
いいグループだからだと思う
529名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 15:57:48.47 ID:sCMy8jVc0
大学受験をあきらめたの?
浪人生ではないのか?
530名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 16:01:03.44 ID:FVj858EQ0
最後まで読んでくれた人はもうわかると思うけど
色々揶揄とかさせてもらった
そんなようなことが大好きだから
だから最後に言いたいことをとっておこうって思ってた

でもそれももっと短くうまく書いてばんばんまとめサイトとかに乗れば
今野さんとか事情通さんとかほんとに読んでくれるんじゃないかなって思ったからなんだけど
531名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 16:02:17.55 ID:FVj858EQ0
揶揄じゃない全然意味ちがった
暗喩だ

>>529
あきらめてはいないけど・・・
って感じ
532名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 16:06:55.12 ID:FVj858EQ0
まず
曲から入る人もいるってこと

あと…実は握手界には行ったことがない
生で見たいって気持ちよりみんなが楽しそうにしてる姿をただただ見たい

だから泣かせことも成長には必要だけど
ちょっとちがう…時もある
と思う

それが言いたかった
533名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 16:24:47.31 ID:jCI1oKzq0
2ちゃんで「私女だけど」はネタなんだけどまあいいか・・・とりあえず乙
534名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 16:54:55.12 ID:C+uZuzTZ0
ついにここまで来たか
お疲れ様
535名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 17:04:20.23 ID:jCI1oKzq0
厳しい意見を言わせてもらうと
・前スレにも書いたけど話が飛びすぎ←時間軸を重要視してるのかもしれないがハッキリ言っていらない
・場面場面の情景がさっぱりわからない←スレ主の頭の中では浮かんでるぽい
・特に>>503-505の辺りはせっかくクライマックスなのにセリフと「ドーン!」とかしかない←スレ主の頭の中だけで話が展開
・夜中に作ったものや書いたものは翌朝読まないと自分よがりな点がわからない←これ重要

【総括】読み手の事も考えましょう 小説としては・・・うーん( ノД`)

AKBグループの小説は色々ネット上にありますが数年前に読んだ「ちざほむ」氏が2ちゃんに書いてたAKBのヤツは当時かなり盛りあがってました
536名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 17:11:19.28 ID:rzalTHNd0
乙!
なんだかんだ言ってたいへん楽しませてもらった

俺も握手会行ったことないやつ
きっかけは制服のマネキン&いくちゃん
いくちゃん七割

またこーゆうの書いてくれい
とにかく乙
537名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 19:56:30.53 ID:sCMy8jVc0
とりあえず保守
楽しめたよ
538名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:06:09.17 ID:aiYOWzBe0
普通に楽しかったぞ
またそのうち別のを書いてくれ
539名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:16:59.10 ID:FVj858EQ0
>>535
言い難いことをすごい分かりやすく指摘してくれてありがとう
今その人の見てみたらすっきりしててよかった
自分も削るべき所は削るべきだった
力不足とあとつい欲が…

もしかして>>273もそう?
うれしくて例文まんま使った
ありがとう
540名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:19:16.67 ID:FVj858EQ0
ただ>>533はもしどっかがまとめてくれたとしたら最後赤く太く使われそう…
ネタじゃなくてほんとだよ
541名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:22:59.70 ID:FVj858EQ0
>>536
ありがとう
お互い多分少数派だね…
生ちゃんほんと可愛いよね
だからもっともっと生かしたかった
542名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:26:20.43 ID:rzalTHNd0
>>541
十分生かしてたお

なるほどね〜、と思ったのは生駒ちゃんの『少年漫画』
543名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:26:21.01 ID:FVj858EQ0
>>538
ここ何日かで乱視がめっちゃ進んで…
あと家の回線おかしくなって実は今近所の駐車場から書いてる
それくらいなってもいいしてもいいって思えるほどのグループが出来たらまた書く!
544名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:31:59.03 ID:FVj858EQ0
>>542
よかった!
生ちゃん最強にしたかったんだけど…ならあれでよかったかも

みんなを主人公にしたかったから最初は少年漫画にした
でもやっぱり生駒ちゃんは乃木坂の主人公
545名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 20:41:38.78 ID:FVj858EQ0
あと、まとめちゃうけどいっぱい保守してくれたり何かしら書き込んでくれた人達みんなありがとう
すごいうれしかった
546名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 22:08:58.23 ID:jCI1oKzq0
>>535です
例文使ってくれたのは単純に嬉しかったですよ(*^ω^)偉そうに意見を言って申し訳ない
ただメンバーの事かなり詳しく調べててすごいなと思いましたよ
あと畠中のチャックとか入れてくるあたり「この前の乃木どこじゃんwww 」とニヤニヤしてしまいました
お疲れさまでした
547名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 22:15:55.24 ID:FefLg9WOP
おっさんが書いてるのかとばかりw
乃木坂に対する想いは感じたよ
素人が書きたいって想いだけでここまで書ければ上出来じゃない

俺はできね
548名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 22:40:21.78 ID:rzalTHNd0
>>547
同じく、俺もできね

乙!としか言いようがない
549名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 23:17:01.30 ID:FVj858EQ0
あと書くの忘れてた
今までの全部のシングルのタイトルかその曲にちなんだものがどこかに入ってる!
550名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 23:23:12.91 ID:FVj858EQ0
>>547
>>548
思いだけはあるよ
ほんとに大好きだし
でもそれもあるけど私にはこれくらい書けて当たり前なんだよね
学生じゃなければ社会人でもない私には時間だけはあったから

でもそれはやればこんだけ一つのこと出来るって知れたとも言える
だからそれを次はこれからのことに向けようと思ってる
551名無しさん@実況は禁止です:2013/12/17(火) 23:25:58.66 ID:FVj858EQ0
というか思えた乃木坂のおかげで
乃木坂じゃなければこんなにのめり込めなかった

あとはやっぱり途中でなにも書き込みがなかったとっくにリタイアしてた
だから見てくれてた人達ありがとう

じゃあ…
もし明日も落ちてなかったらまたくる!
552名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 07:23:52.10 ID:SX30WF7XO
おはー
553名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 07:55:12.40 ID:AXBuVy+J0
おはよう作者
554名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 11:39:57.29 ID:AXBuVy+J0
作者がくるまであげる
555名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 13:48:44.53 ID:0sjjfFDu0
まだ残ってた…!うれしいありがとう!
まだ家の回線がつながらない
556名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 13:53:45.80 ID:0sjjfFDu0
てかまとめてくれたとこあった
管理人さんありがとう
赤字じゃなくて青字にはされちゃったけど…

そこのコメントにあったけど
美雲を出さなかったのは美雲は学祭の準備に忙しかったから来られなかったって設定
島の外からツイッターで色々教える存在にもしたかったけど長くなりそうだったからやめた
557名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 13:58:27.94 ID:0sjjfFDu0
今日はこれからずっと放置してた塾の更新に行ってくる
お金も溜まったし

もう少しだけここにいるけど他になにか疑問あるかな
558名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 16:15:31.49 ID:0sjjfFDu0
ないみたいだね
じゃあ行ってくる
そろそろ自分のことをどうにかしないと

毎日毎日乃木坂を見て自分もその中にいる気になって笑ってた
この子と買い物したら楽しいんだろうなとかこの子はこんな時こんなこと言うんだろうなとか
でもやっぱり現実で友達に会いたい
だからなんとかして大学行きたい

でもいつか奇跡が起こってメンと友達になれたらいいな

じゃあみんなありがとう!またいつか!
559名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 19:07:00.37 ID:E6pq79f50
面白かった!
ありがとー
560名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 19:28:08.51 ID:hEKgYrJ00
私の名はシェン・シェンシャス
このスレをシェン(再生)した再生屋だ
もうこのスレにシェンは必要ないシェスかな?
561名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 19:31:07.25 ID:SX30WF7XO
自分が帰京するまでは踏ん張って欲しい
562名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 20:00:58.73 ID:hEKgYrJ00
任せなシャイ
私は再生屋だ
563名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 20:47:33.53 ID:hEKgYrJ00
シェンシャス
564名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 21:59:24.53 ID:RDVa4F6C0
age
565名無しさん@実況は禁止です:2013/12/18(水) 22:43:57.04 ID:aqyQNDvj0
乃木どことか見てると窺える、乃木坂のメンがみんないい子達ばかりだと言うことと、その関係性の良さが良く出ていたと思うよ。

ああ、この子なら感じとか、こう言うこと言いそうだなってのが良く書かれてた。

面白かったので、比較的早めの頃から読み始めて、終わりまで続きを楽しみにしてました。

お疲れ様でした。
566名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 01:27:39.02 ID:qR5NcGRo0
上げ
567名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 03:14:48.51 ID:8XSFNtMM0
おつかれ
568名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 09:43:46.73 ID:glAMbg5g0
しえん
569名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 10:39:08.56 ID:qR5NcGRo0
浮上
570名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 17:01:19.49 ID:7v4BdlaYO
明日まで粘る
571名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 19:34:53.17 ID:EYf06ODl0
私の名はシェン・シェンシャス
今日もせっさとシェンシャス
572名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 19:57:41.67 ID:7v4BdlaYO
>>571
保守THX
明日の夜帰京したらスレッド保存する。
573名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 20:39:53.42 ID:EYf06ODl0
了解シェス
574名無しさん@実況は禁止です:2013/12/19(木) 22:48:01.60 ID:7v4BdlaYO
スマソ
575名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 02:10:04.43 ID:PhKX5Y4h0
読み終わるまで保守
576名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 09:25:40.57 ID:Q2eDPVvm0
おはー
577名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 12:20:47.17 ID:wyfoQO290
出てこい著者
578名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 12:22:29.22 ID:wyfoQO290
出てこい著者
579名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 12:27:53.82 ID:eg5ZnBY2O
おまんらスレ主が女って知った途端に急に湧いて来やがって
きもいんだよ

シェン
580名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 13:04:14.01 ID:3/1tYNS0O
早く帰京したいage
581名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 16:59:50.63 ID:wyfoQO290
まだ帰京しないのか
582名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 17:23:27.64 ID:SWlJEE9X0
583名無しさん@実況は禁止です:2013/12/20(金) 20:19:17.06 ID:Q2eDPVvm0
age
584名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 00:01:04.98 ID:Q2eDPVvm0
浮上
585名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 03:10:54.26 ID:o1Lu/rrd0
芸能界冒険中の乃木坂の雰囲気を良く表してたね
586名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 09:22:09.46 ID:o1Lu/rrd0
保守
587名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 14:01:31.15 ID:pg+1xOO1O
>>573
保守THX
ようやく帰京した。これからスレッド保存する。ありがとねー
やっとじっくり読める
588名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 19:10:45.44 ID:pg+1xOO1O
噛めば(  ̄▽ ̄)ニヤリとするシーン何気に多いな
589名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 19:46:46.21 ID:UzxvIE8WI
俺はラストら辺の意味が分からない
お前らの解釈を聞かせろ
590名無しさん@実況は禁止です:2013/12/21(土) 22:21:07.97 ID:VrUexcFV0
飛翔せよ☆スターダストドラゴン
591名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 02:57:42.52 ID:5BqxZiykO
みさみさ
592名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 07:01:37.06 ID:7ojeUcow0
目覚めよ勇者
593名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 14:26:39.14 ID:eZzVOcwr0
自分用
594名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 18:00:13.12 ID:ntdoUv/CO
600
595名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 19:53:24.18 ID:eZzVOcwr0
まだ読みたい
596名無しさん@実況は禁止です:2013/12/22(日) 22:52:19.27 ID:ntdoUv/CO
ボローん!
597名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 01:33:07.24 ID:wIM73UR+O
沈むの早っ
598名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 08:00:09.01 ID:1K2k7JeJ0
おはのぎ
599名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 14:34:13.50 ID:lBtxWhyt0
自分用
600名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 19:42:10.71 ID:lBtxWhyt0
ンゴッゴゴゴゴゴオゴゴッゴオオオオオオオwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
601名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 21:51:56.80 ID:lBtxWhyt0
再度自分用
602名無しさん@実況は禁止です:2013/12/23(月) 23:13:24.81 ID:wIM73UR+O
設楽「強いて腹黒いと言えば?」

まっつん「真夏さん…」
603名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 04:17:43.31 ID:XCSoc6rV0
>>602
事実ではあるけどまっつんも人のこと言えない
604名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 11:21:10.77 ID:f7iLX/o6O
おはー
605名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 11:32:32.00 ID:g3hnZE1m0
回線復活した!
まだ残ってるとは思わなんだ…
606名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 15:17:50.26 ID:f7iLX/o6O
607名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 16:35:19.96 ID:3N7WiIVn0
ほほう、まだ生き残っておったか…

私の名はシェン・シェンシャス
608名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 19:55:23.99 ID:gDM8KM6b0
AKB48速報にまとめられたぞ!!
609名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 20:26:41.21 ID:3N7WiIVn0
当たり前よう、
まだ生存しているという事実
610名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 21:19:16.47 ID:g3hnZE1m0
>>608
まじ!
611名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 21:21:03.91 ID:g3hnZE1m0
ほんとだ…!奇跡だ笑
612名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 23:06:46.30 ID:gDM8KM6b0
AKB48速報ほどの大手にまとめられるとは、小説が面白かった証拠だな。
613名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 23:18:00.50 ID:shX0Yem20
ちょっとしたクリスマスプレゼントだね
614名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 23:25:59.56 ID:g3hnZE1m0
だね
パソコンも直ったし
これで自分のこともちゃんと出来れば完璧だ
615名無しさん@実況は禁止です:2013/12/24(火) 23:31:51.87 ID:g3hnZE1m0
実は君の名は希望を聴いたバイトは先日辞めた
春にテスト受ける事にしたから
それまでに唯一のガス抜きとしてまた続き立てるかも
その時はまた読んでくれたらうれしい
616名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 01:14:14.06 ID:ZU8qtrKa0
読むよー
でも、自分の夢の妨げにならないペースでね
617名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 08:34:31.70 ID:KrQZ56AJ0
まだ読みたう
618名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 14:41:22.40 ID:uvwYjXyQ0
目覚めよ勇者
619名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 16:14:05.58 ID:eTj6oIeU0
もう期待
620名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 18:52:24.86 ID:IXxkzTX70
>>616
うん!
621名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 18:53:23.84 ID:IXxkzTX70
てか今日午後ロー観たんだけど、題からの印象がこんな感じならやだなと思ったので次は昨日観たやつにしようと思う…
てかこんなの吹き替えやらせたんだ…
622名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 19:06:31.10 ID:oCEZavbwO
ほー
623名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 20:11:29.45 ID:eTj6oIeU0
再生屋はいないのな
624名無しさん@実況は禁止です:2013/12/25(水) 22:24:29.28 ID:ZU8qtrKa0
また来てくれるさ
625名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 01:37:30.90 ID:iSmFFuJo0
age
626名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 01:39:22.11 ID:YSL+4n9N0
起承転結のまず起がおかしい
事が起こるまでが不自然
627名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 10:14:46.67 ID:cXaJorkX0
ンゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
628名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 15:05:54.32 ID:BbmOI+8jO
629名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 19:25:56.40 ID:XXv8uhSj0
630名無しさん@実況は禁止です:2013/12/26(木) 22:18:06.29 ID:BbmOI+8jO
631名無しさん@実況は禁止です:2013/12/27(金) 01:54:27.50 ID:MF+a7aRx0
ぺろぺろ
632名無しさん@実況は禁止です:2013/12/27(金) 13:24:13.59 ID:efCqlRFJO
はむはむ
633名無しさん@実況は禁止です
浮上