【マジすか学園】ゲキカラさん【松井玲奈】 ★7

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1名無しさん@実況は禁止です
ラッパッパ四天王最凶のゲキカラについて語ろう!!

ねえ、怒ってる?

前スレ

【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/akb/1356350605/l50


【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★5
http://hato.2ch.net/akb/1318234508/


【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★4
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1309434453/


【マジすか学園】ゲキカラさん★3【玲奈覚醒】
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1307123898/


【マジすか学園】甘口改めゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★2
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1304958118/


【マジすか学園】ゲキカラ改め甘口さん【玲奈覚醒】 ★1
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/akb/1302882552/
2名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 00:14:57.50 ID:sRnONOUJ0
>>1

ゲキカラさん綺麗で強くてカッコイイ
3名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 02:00:28.00 ID:9hEJkur70
>>1
4名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 06:52:34.81 ID:G6LY/UzU0
小説楽しみ
5名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 09:49:46.30 ID:wMkIbvgW0
>>1
乙です
6名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 09:50:22.91 ID:wMkIbvgW0
7名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 10:17:04.87 ID:dQQ+Crjs0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 00>

雲ひとつない、爽やかに晴れ渡る青空。
川沿いに土手が続いている。水面(みなも)が太陽の光を浴び、キラキラと輝いている。
遊歩道にあるベンチに人が座っている。散歩の途中で休憩でもしているのか?
通学路なのか、遊歩道を元気に駆け抜けて行く子供達の元気な笑い声。
絵に描いたような平和な街の朝の風景。

その土手を川と反対側に下りた住宅街、古い木造建てながらも大切に手入れされた一軒家が見える。
近づくと、周囲が全部空き地になっているのが妙に気になる。何かおかしい雰囲気?

その時、この家から騒々しい音が聞こえて来た。
「ガチャン」「ドカッ」「バリン」「バキッ」誰かが家を壊している。
「なあ、婆さん、こっちもいつまでもこんなことしてられないんだよ。いい加減出てけよ!」
金属バットで庭から家の中まで叩き壊しながら、罵声を浴びせるチンピラ達が4人。

かなりの高齢そうだが上品な佇まいの老婆が1人の男にしがみ付く。
「帰って下さい。私は死ぬまでここを出ていくつもりはありません。警察呼びますよ」
「こっちが大人しくしてりゃ調子に乗りやがって、どけ、ババア」
「きゃあ」老婆が庭の地面に倒れ込んだ。打ちどころが悪かったのか、立ち上がれない。
「おらああ、やっちまえ、今日は全部壊すぞ」男達が金属バットを振り回す。

綺麗に手入れされた草花を踏み散らし、庭木をあらかた倒すと、最後に残った庭の奥の松の木を打ち始めた。
「そもそもこのでっかい木が最初っから邪魔だったんだよ」4人がかりで木を叩く男達に
「これだけは止めて」と老婆がすがり付く。顔色を変え、泣き叫んでいる老婆に
「どうしたババア、気が触れたか?あはははは」と更に調子にのる男達。

老婆が這うようにして、木に近づき、木にしがみ付いた。
「この木を折るなら私を殺してからにしてちょうだい」涙ながらに老婆が絶叫する。

「それじゃあ、ババア、木と一緒に死ねや、本望だろ?」
チンピラのリーダーが金属バットを振り上げた。脅しなのか、本気なのか?眼が血走り、分からない。
いずれにせよ、老婆が危ない・・・その時、5人の耳に響いた、何かを引き摺る異様な音。

「ガガガガガガガッ」

家の前の通りから聞こえてくる。どんどんこっちに近づいてくる。何の音だ?
垣根越しに外を見たチンピラのリーダーの眼に・・・・ギラッと光る野獣のような両眼が映った。

「ぎゃああああああ」・・・狩られる、いや、殺られる?
8名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 11:27:27.67 ID:wMkIbvgW0
>>7
きたああああああああああああああ
9名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 11:28:27.07 ID:wMkIbvgW0
続き楽しみにしてます!
10名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 16:01:36.88 ID:G6LY/UzU0
wktk
11名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 18:46:00.41 ID:RAUKBY9H0
12名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 20:33:09.18 ID:qpnUGCqC0
>>11>>6
かわいいいいいいいいいいい
13名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 21:50:25.26 ID:G6LY/UzU0
14名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 23:50:29.91 ID:LuF5ewyw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 01>

この野獣の眼の持ち主、そう、垣根の外に居たのは・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いてくる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!
「ふふふふ、あはははは、きゃはははは・・・・ねぇ、怒ってる?」

・・・「ゲキカラだ!」

2カ月前、マジ女への転校初日に、名だたる不良連中の眼の前で、ヤバ女幹部10数人、
続いて県内最強の暴走族「豹鬼」の頭2人をたった1人で破壊し、
マジ女いやこの街最凶の名を轟かせた、今一番逆らってはならない悪魔の化身!
転校直前には在籍していたステゴロ高校を潰し、地元暴走族8人を1日で壊滅し、
この街のてっぺん、あの大島優子でもゲキカラには勝てなかったという噂。
「ゲキカラには逆らうな」この街の不良界では既に「常識」なのだ。

「ねぇ、皆、何してんの?」ゲキカラが不機嫌に聞く。チンピラは怯え、もう逃げることしか考えていない。
「ババア、ゲキカラを呼ぶなんて汚いぞ」老婆は唖然としている「ゲキカラ・・・って言うの?この子」
どうしてこんな可愛らしい女の子を、チンピラがそこまで恐れるのか理解出来ない。

ゲキカラが爪を噛んでいる。返事が無いのでイライラし始めたのだ。
「ねぇ?」ゲキカラが垣根を乗り越えて庭に入って来た。「うわああ」4人が一斉に後ずさりする。
いや1人だけ下がらず前に出てくる奴が居る。新入りの「マッチョ」はゲキカラを知らなかった。
「だらしねぇな」と仲間に告げるとゲキカラの胸倉を掴む。「ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ」
と強烈な往復ビンタを何度か入れる。ゲキカラの身体が揺れる。
「なあ、女の子がしゃしゃり出てくる場面じゃないの、分かる?空気読めよ」

「止めて」とすがる老婆を振り払うとマッチョは左手でゲキカラの胸倉を掴んだまま、
ゲキカラの顔面に右パンチを打ち込んだ!老婆の悲鳴が上がる「きゃあああ」
15名無しさん@実況は禁止です:2013/03/13(水) 23:55:45.54 ID:LuF5ewyw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 02>

直後に、糸が切れたマリオネットのように崩れたのは・・・やはり、マッチョ。一撃で泡を吹いて失神!
黒い影に白い光が交錯した時、ゲキカラが白い拳、右カウンターストレートがマッチョの顎を打ち抜いていたのだ。
スカジャンの胸元を正し、右拳をフッと吹いて「あははははは、次は誰?きゃはははは」と残りの3人を睨む。
胸倉を掴まれた時点でマッチョの攻撃力の低さを見切っていた最凶ゲキカラ。
だから何発か殴らせてやったのに・・・全然物足りない、どうせなら4人いっぺんに掛かって来て欲しかったのだ。

「次は?」爪を噛んでイラつくゲキカラ「うぎゃああああ」チンピラは3人とも一斉に門から逃げ出して行く。
「待て!」というゲキカラの大声にビクッと止まる3人。何かがズルズルと近づいてくるが怖くて振り向けない。
「ぎゃああああ、助けて」「ふふふふふ、こいつ邪魔だ、連れて行けよ、あはははは」倒れているマッチョを引き摺って来ていた。
片手で巨体の筋肉馬鹿を?何という怪力!「はいぃぃ、分かりました」風のように去って行った。

すぐに老婆がゲキカラに駆け寄る「ごめんなさいね。変な事に巻き込んで。ああ、何度も顔を叩かれて可哀想に」
まるで宝物でも扱うように優しく頬をさすってくれる老婆に、ゲキカラは不思議な思いだった「全然平気だよ」
「あなた、ゲキカラさんって言うの?珍しいお名前ね。”ハイカラさんが通る”みたいよ。ふふふ」
と笑う老婆にゲキカラが聞く「ねぇ?どうしてこの木を・・・命がけで守ろうとしたの?」

「これはね・・・おじいさん、つまり私の夫がこの家を建てる時に、一番最初に植えた木なの」
「それだけ?」
「そう、それだけ。でもこの木には、家族皆がずっと幸せで長生き出来ますように、って祈りが込められているのよ」
「大切なんだね?」
「おじいさんはもう亡くなったけど、今は別れて暮らしている子供達、孫達の為に、私が死ぬまでは守るつもり」
「おばあさん1人じゃ危ないよ、あんなチンピラに狙われたら」
「大丈夫よ、正しく生きている限り、この木が私を守ってくれる筈だわ」
「でも・・・」

ゲキカラは、自分が何でこの老婆に強い関心を持つのか分からない。
でもあの頬をさすってくれた感触が、愛情と「不思議な感覚」をゲキカラにもたらしたのだ。

「・・・ねぇ、おばあさん、たまに遊びに来てもいいかな?」
「大歓迎よ、ゲキカラさん。私はいつでも暇だから、好きな時に寄ってちょうだい」

暫く話をしてゲキカラが手を振りながら帰ると・・・曲がり角から2つの人影が現れる。
「ゲキカラは厄介だな、早目にケリをつけなければ」と細身ながら全身筋肉質な長身の男。嫌な眼をしている。
「ゲキカラ潰しはうちらだけで十分。そっちは本業の方をよろしく」と無邪気に笑う女。
その両眼はゲキカラの後ろ姿を、これから狩る獲物を見るように、眺めている。殺気が凄い!
16名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 00:13:46.81 ID:y57xUQK10
応援してます
17名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 00:18:27.57 ID:i1UCiJWt0
職人さんキタ━(゚∀゚)━!
18名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 03:39:41.61 ID:bzgYNOSD0
期待age
19名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 10:18:24.71 ID:4Zf75gjL0
ゲキカラさん好き
20名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 11:57:12.22 ID:y57xUQK10
ほしゅ
21名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 14:28:21.98 ID:+di1MJh80
あげ
22名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 18:14:51.34 ID:Aexsf0rL0
あげ
23名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 20:53:50.50 ID:y57xUQK10
(げき・ω・から)
24名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 22:35:26.70 ID:dWZLtKXU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 03>

それから毎日のようにゲキカラは「おばあさん」の家に寄り道した。登校時に寄る事もあれば、放課後のんびり過ごす事もあった。
この前のゲキカラの脅しが効いたのか?あれから全くチンピラは来ていないようだ。
何をする訳でもない、お茶を飲んで、お菓子を食べて、お話しをして・・・。
そんな平凡な時間が不思議とゲキカラには居心地が良かった。そして、おばあさんの身の上話も聞いた。

おばあさんには3人の子供がおり、皆トップクラスの大学を出て高収入を得ているいわゆるエリートであるが、
行き来がなくなってしまい何年も孫に会っていない事。
最近、都市開発に伴い、交通渋滞を緩和させる為に新道をつくる為、地上げ屋がこの辺りを買い占めているが、
「おじいさんと暮らした家で最後の刻を迎えたい」とおばあさんが思っている事。
おばあさんは自分の死後、この家を寄付して公園にしたいと思って弁護士に遺言を作成してもらっている事。

おばあさんも何年も会っていない孫の姿をゲキカラに見たのか?とても可愛がってくれた。
ある日、学生証を見せてくれと言われ、ポケットからボロボロになった学生証を差し出すと、
毛筆で丁寧に「住所、氏名、学校名、生年月日」を書いて渡してくれた。
誰が見ても分かる達筆「字が綺麗だと、心も綺麗になっていくわ。練習してみたら?」
おばあさんは書道の先生だった。そしてゲキカラに今使った小筆はおろか、書道用具一式をくれると言った。

それから・・・寄り道する度に何故か書道に打ち込み始めたゲキカラ。
最初はお行儀よくちょこんと座布団に正座するのだが・・・そのうち、黒いニーハイの爪先がもぞもぞしてくる。
一生懸命、右と左の爪先を上下入れ替えて座り直すのだが・・・「いたたた、駄目だぁ」と転げてしまう。
「ねぇこれじゃ駄目?」胡坐を組むと「座禅になっちゃうでしょ?」と笑いながら脚を揉んでくれる。
「最初は10分だったのが、今日は60分以上。どんどん姿勢が良くなって来たわね」
ビリビリ痺れる脚に悶絶しながらも「何事もまず我慢か?」と何故か頑張るゲキカラ。
硯で墨をすると手を真っ黒に汚し、筆の先から飛んだ墨汁を鼻のてっぺんにつけ、
それでも一生懸命に練習を続けるゲキカラ。その奮闘ぶりを見るおばあさんの眼はとても優しかった。
誰が見ても下手くそな字でも、良い所を見つけ褒めてくれる。ゲキカラも日々本気になって来た。

ある金曜日の放課後「見て、見て、凄く上手く書けたよ」ついにゲキカラ会心の一筆、良い作品を書きあげた。
単に自分のプロフィール「住所、氏名、学校名、生年月日」に過ぎないが、どこに出しても恥ずかしくない出来栄え。
最初と比べ格段の進歩。得意そうに掲げるゲキカラを見ておばあさんは感激していた。そして、心の中で何度も繰り返した。
「人生の最後に、毎日こんなにも幸せをくれるゲキカラさん。どうもありがとう」
おばあさん、いや書道の先生が言う「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」「出来るかな?」
「ほら、口開けて」ポンと放り込んでくれた大きな飴玉が美味しかった。片方の頬っぺたが膨れた。
「出来るところからやってみればいいのよ」もう1個飴玉が放り込まれた。両頬パンパン、完全にアマガエル。
本当に楽しそうに笑う先生に「頑張ってみるよ」とゲキカラ。

月曜日の朝、いつものように書道用具を持ったゲキカラが老婆を訪れると、何故か親戚が大勢集まっていた。
「おばあさん?」いつもの椅子にその姿が無かった。

・・・おばあさんは既に亡くなっていたのだ。
25名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 22:36:33.82 ID:0Hk06+r20
ファッションも好き
26名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 22:38:37.23 ID:0Hk06+r20
書き込んでる間に小説きたー!
27名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 22:40:17.71 ID:dWZLtKXU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 04>

家の中では、看取った医師・看護婦が帰り、老婆の葬儀の準備で親戚中が集まっていたところだった。

実は、ゲキカラと出会った時には既に、末期膵臓癌だった老婆。
延命治療を断って、普通の生活をしながら、天に召される刻を待っていたのだ。
金曜日の夜、気丈にも自ら病院に電話し、自宅にて最期を迎えたいと希望する。
一心不乱に書をしたため、日曜日の夜、満足そうに布団に潜り込み、月曜日未明息を引き取ったのだ。
もう何人もの最期を看取ってきた看護婦が号泣していた「あんな強い人を見たことが無い」と。

老婆は幸せだった・・・おじいさんと暮らし、ゲキカラと遊んだこの家の中で永眠出来たのだから。
最後の最後まで、おじいさんが植えたあの庭の木を見ていることが出来たのだ。
そして命尽きる寸前まで大好きな書道が出来たのだ、本当の孫のように可愛い、最後の生徒ゲキカラの為に。

死ぬ間際まで書いてくれたゲキカラへの宿題。
手紙で使う時節の挨拶文や諺・四字熟語などが何百枚と積み上げてある。
一番上の紙にはこう書いてあった。やはり凄まじい達筆である。

「ゲキカラさん まだまだ練習することは沢山あります。上手く書けない時には硯や墨や筆や紙に心で聞くこと。
ちゃんと答えてくれます。頑張れ。 おばあさんより」

呆然としながらも、何百枚もの宿題を大切にしまい、いつも老婆が座っていた椅子に向かって、
「ありがとうございました」とお礼を言って立ち去るゲキカラ。
老婆の亡骸は既に通夜を行う葬儀場に運ばれている、らしい。
あまりの手際の良さに違和感を感じたゲキカラ、そしてある会話が心に突き刺さる。

「無い、どこにも無い」「あれだけで何百万だぞ?しっかり探せ、馬鹿」
「あのバアサン、どこにしまい込んだのか」「呆けて捨てたんじゃないだろうな?」

探し物は・・・そうゲキカラが持っていた、そうおばあさんがくれた書道用具の事だった。
必死に探す男達がゲキカラのカバンに入った書道用具を見つけた「ねえ、君、それはどうしたの?」
「おばあさんに貰ったんだ」「ちょっと見せて・・・あった、これだ」男達が狂喜乱舞する。

男3人が笑って言う「ねえ、これ10万円で売ってくれないかな?」「・・・10万円?・・・」
「うーん、15万円!これ以上は無理だよ」「・・・15万円?・・・」
「何だよ、しっかりしてるな、今の子は。よし、20万円、どうだい?」

「・・・失せろ、クズ」ゲキカラの両眼がギラッと光った。
28名無しさん@実況は禁止です:2013/03/14(木) 23:23:55.04 ID:y57xUQK10
おばあさん…
29名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 00:04:56.29 ID:9f0tduXy0
心が痛いな…
30名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 01:43:56.84 ID:0RJ/Ypxo0
期待age
31名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 03:42:48.27 ID:Jf4Pck890
更なる名作が産まれそうな予感…
期待AGE\(^0^)/
32名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 07:15:23.31 ID:2Ci4CSos0
仲俣の顔見てたらムカつくんだけどどうしたらいい?
33名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 10:27:47.28 ID:0RJ/Ypxo0
学ランを助けに来て覚醒するゲキカラさんマジかっこよかった
名シーン
34名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 13:18:21.91 ID:tv50iZUn0
守られたい
35名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 17:20:26.15 ID:hX9E5qK30
自分も少しだけ書いてみた
小説っていうか単なる小ネタだけど
センターがゲキカラの見舞いに来た時の話です
36センターの見舞い:2013/03/15(金) 17:22:00.08 ID:hX9E5qK30
ゲキカラはベッドの上で目を閉じて物思いにふけっていた。
しばらくそうしていると誰かが扉をノックを音がする。

「はい」

返事をすると扉がゆっくりと開く。
そこには意外な人物が立っていた。

「……センター」
「……」

センターはしばらく無言で立っていたが、目をそらしながら入ってきた。

「なんでお前がここにいるんだ」
「せっかく来てやったのにそんな言い方はないだろ」

センターとは仲が良かったわけではない。
むしろ敵視されている。
そんな彼女が何故ここにやってきたのかだろうか。

「別にお前を心配して来たわけじゃない」
「ああ、わかってるよ」
「私はまだお前と決着をつけてない。なのに勝手にくたばってもらっては困る。とっとと治して勝負しろ」
「……」
「言いたかったのはそれだけだ」

そう言い放ったあと後ろを振り返りすぐに部屋を出て行ってしまった。
急に来て急に帰っていったセンターにゲキカラは呆れつつも小さく笑って礼を言った。

「……見舞い、ありがとな」
37名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 19:30:14.77 ID:nYiAypHU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 05>

「おばあさんはもっと書道がしたかったんだ。でも自分でもう長く生きられないから、私に託したんだろう?
命尽きる間際まで書いてくれた宿題も沢山貰った。貴様らクズに売るほど、私は落ちぶれちゃいない」とゲキカラ。
「何だと、このアマ・・・そうか、お前、貰ったんじゃなく、盗んだんじゃないのか?」
万策尽きた男達は嘘でゲキカラを挑発する。
「はあ?馬鹿な事を言うな」つまらないものを見るようにゲキカラが呆れる。
「そもそもお前は誰なんだ?何でこの家に出入りしてる?」男達の挑発にゲキカラがため息をつく。
「私はおばあさんの書道の生徒で、孫のように可愛がってもらった」
「いや怪しいな、この泥棒め、出るとこ出るか?」もうヤケクソだろう。
この街いや県下でも不良の吹き溜まりとして悪名高い「マジ女」の校章を見た男達が調子に乗り過ぎた。
どうせマジ女の生徒なら、やましい事を幾つもしてるだろう、と。

しかし「心底から汚ない」チンピラが大嫌いなゲキカラ。スッと右拳を男達3人に順に向けて言った。
「今、分かったよ、おばあさんの愛情に見え隠れしていた「不思議な違和感」が。
お前らみたいな小汚い蠅にたかられて、辛く悲しかったんだな?」「なんだと?」
「例えば、これだ」右拳で小さな卓袱台を指す「これはおばあさんのじゃない。先週までのと全然違う」
男達の顔が引きつる「証拠でもあるのか?」「証拠か・・・・?」

卓袱台を見下ろすゲキカラ。右拳に叩きつける「バキャッ」拳の大きさに穴の開いた卓袱台を男達に手渡す。
「元の卓袱台は木目も作りも全然違うよ・・・すり替えられ売られちまったんだな?
人間として最低限の礼義は失うな。今は喪に服せ。初七日いや四十九日まではすっこんでろ、クズめ」
安物の卓袱台とは言え、数センチの板を貫通させるとは何という威力!いや怒り!

「慌てて買ってきたんだろ、値札のシールくらい剥がしておけ」「何だと、そんな筈は・・・」
裏面をひっくり返し値札を探す「そら見ろ?語るに落ちたってやつだ」「騙しやがったな」
「お前らみたいなクズを殴っても、天国のおばあさんが悲しむだけだ。今日は見逃してやる・・・失せろ」
呆然とする男達。庭の松の木に水をやり、ゲキカラは帰って行った。

その男達の後ろから2つの影が出てきた。
「心配するな、ゲキカラはあの硯は売らない。だから一番安全な隠し場所に預けてあると思えば、問題ない」
全身筋肉質な長身な男が笑う「分かるな?最後に取り返せば良い、それだけだ」
表情は笑っているが、鋭すぎる「嫌な眼」が笑っていない。この男・・・「陸奥」の残虐性を表している眼。
そして「ねえ?”最後に取り返す”って今日でも良いんだろ?」凄い殺気の女「ヤイバ」が笑う。
そう、この2人・・・この前、曲がり角でゲキカラを見ていた2人だ。

・・・すっと、1つの影が消えた。ヤイバのゲキカラ狩りが始まる!
38名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 19:32:33.08 ID:nYiAypHU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 06>

ゲキカラは今にも泣きそうな表情で歩いていく。
「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」おばあさんの”最後の言葉”が頭から離れない。
楽しかった思い出、優しかった温もり・・・思い出すだけでゲキカラは悲しくなった。
もっともっと話せば良かった。金曜日に泊めて貰えば、体調の急変に気がついたかも?
ゲキカラは、無性に優子さんに、ラッパッパの仲間に会いたくなった。
ゆっくりと歩いていた足取りが、少し早歩きになり、ついに走り始めた。

そんな傷心のゲキカラを、凄い殺気の女「ヤイバ」が追跡していく。
制服姿はやや細身のシルエットなヤイバなのだが、全身が戦う為に鍛えられたオーラに包まれている。
その校章を見ると、鬼百合女子高等学校、通称「オニ女」のものだ。
数年前、突如隣町に出来た新設女子高校。普通科・特別進学科の他に、専門学科を擁する。
学生生活を楽しみながらも進学・就職に強い普通科、有名大学への合格者を多数輩出する特別進学科。

しかし、問題は専門学科・・・その中でも特に「国際コース」が危険なのである。
簡単に言ってしまえば、語学、マナー、一般常識以外は全て戦闘訓練をしている。
就職先は、表向きには警備会社・要人警護(SP)、女性であることで警護が大げさに見えないので、
今需要は鰻登り。その上、裏では各種「合法的犯罪」にも携わっている・・・産業スパイや別れさせ屋まで。
争い事があれば、真っ先に必要とされる人材・・・これを養成しているのが「オニ女国際コース」

・・・「すみません、道を教えて欲しいんですけど」
後ろからの女の子の声に振り向くゲキカラ。女の子が地図を見ながら迷っている。
「この道を真っ直ぐ行くと交差点がある。そこを左折すれば大きな看板が見えるからすぐ分かる。
もし見つからなかったら交差点の交番に聞けば教えてくれる」とゲキカラ。
「私は逆の方向なんだ。悪いな、急いでるから、ここで」
「どうもありがとうございます」ゲキカラの背中の方向へ歩いていく女の子。

歩き出したゲキカラの喉に何か強烈なものが巻き付いた「ぐあああああ」
そう、この女の子の正体が「ヤイバ」。ヤイバは全く殺気を消してゲキカラに近づき、
地図を見ながら下を向いて顔を覚えられないようにして、別れ際、
背後から携帯電話につないでいたパラシュートコードでゲキカラの首を絞めたのだ。

・・・これは喧嘩じゃない、暗殺だ。しかも、傷心のゲキカラ、対応が完全に遅れた。
39名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 20:10:00.13 ID:3HSLBccD0
>>36
ツンデレセンター萌え

>>37
ゲキカラかっこいい
40名無しさん@実況は禁止です:2013/03/15(金) 22:13:27.38 ID:0RJ/Ypxo0
いいね
41名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 00:07:23.70 ID:GZZqhLw0O
学ランの見舞いに緑の鶴を渡した時、純粋な幼さを感じた。
42名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 02:48:12.11 ID:DBNfr7dE0
ゲキカラって1ではギリギリでサドになついていた感じだけど、2を見る限り優子さん一筋なんだよな。
サドにはどうやって懐いたんだろ?
43名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 03:44:19.38 ID:adSswiID0
>>42
懐いてたか?それならまだ2のほうが仲良さげじゃね?
肩に置かれたサドの手をウザったそうな顔しながら振り払ってたし
サドも「こいつ頭いかれてる」って言ってたし
お互いあまり良く思ってないのかと思ってた
だから2の見舞いシーンでサドが友好的で優しい態度で接してたのが少し意外だった
44名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 05:48:04.12 ID:ItT6gYNa0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 07>

ゲキカラの首にコードを巻き付け、そのまま肩に背負うようにゲキカラを絞首刑にする。
「よし、貰った」ヤイバがニヤリと笑った時、背中でもがいていたゲキカラがフワッと軽くなった。
「落ちたか?」振り向くヤイバ「ゲキカラ狩りはヤイバが成し遂げた」ニヤッと笑うヤイバ。
その頭上を、黒い影が舞い下りた。
そう、ゲキカラはパラシュートコードを両手で握りしめ、ヤイバの肩を利用して、逆上がりする要領で
後方宙返りしたのだ。すぐに両手でコードを僅かに下げ、呼吸を確保したゲキカラが反撃に出る。

ヤイバの左太腿前部、丁度膝の皿の上の筋肉に、ゲキカラの右膝蹴りが突き刺さる「ガキッ」「ぎゃっ」
まるで左脚が吹っ飛びもぎ取られたような衝撃に、ゲキカラの首を絞めるヤイバの手が緩んだ。
見逃すゲキカラでは無い。コードから頭を抜くと、今度は右前蹴りを左膝皿上のさっきと同じ場所に叩き込む。
「バキッ」「うぎゃあ」左脚は完全に使い物にならない。ゲキカラがニヤリと笑う。
「おらあ」「バキャッ」「うわあああ」右前蹴りで今度は右脚を破壊する。
尻もちをつくように倒れたヤイバ。その眼に衝撃で放してしまったパラシュートコードが映った。

しかし、ヤイバの顔面にゲキカラの右クロスアッパーが食い込んでいた。
尻もちをついた身体が地面から浮き、ドサッと崩れ落ちた。薄れる意識の中で聞いた悪魔の宣告。
「あははははは、見たって駄目だよ、もうお前には使う順番は来ない、きゃはははは」

あまりの激痛にヤイバの意識が戻る。
「うぎゃああ」いや声も出ない「ぐぐぐぐぐぐ」パラシュートロープを首に巻かれ、
ヤイバはゲキカラに引き摺られている。どのくらい引き摺られたのか?
地面で擦りむいた両脚は擦りむけボロボロである。しかしこれよりも絞首刑がきついのだ。

息が出来ない、顔が真っ赤になり、口から泡を吹き出す・・・するとゲキカラはスッと脚を止める。
そして数秒後、また引き摺りだすのだ。無間地獄・・・絶え間ない苦痛がヤイバを狂わせる。
「ぎゃああああ」絞首刑の無間地獄の中、閻魔大王からの取り調べが始まった。

「ヤイバとか言ったな、学校は?」・・・「それは言えない」、「何故私を狙った?」・・・「それは言えない」
「何が目的だ?」・・・「死にたくなければ、あの家から手を引け」、「どうしてあの家に拘る?」・・・「それは言えない」
窒息死寸前まで追い詰めても肝心な事は白状しないヤイバ。これ以上は無理だ、とコードを緩めると
何と、ヤイバは舌を噛み、自殺を図った。

「おい、止めろ」ゲキカラがヤイバの口の中を見ると舌はまだ千切れていなかった。
口の中にパラコードを突っ込む「私の前で死ぬな、寝覚めが悪くなる」と去るゲキカラ。

・・・「負けたら死ぬ覚悟?・・・こりゃ強敵だ」

校章を制服から引き千切る。橙色の鬼百合のデザイン、裏は真っ白に塗ってあった。
「鬼百合・・・そうか隣町の鬼百合女子高校か?何故オニ女がおばあさんの家を?」
否が応でも、ゲキカラにはオニ女との死闘が待っている。
45名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 08:22:31.85 ID:adSswiID0
つええ!
かっけえ!
46名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 11:40:59.42 ID:zLS39Cqp0
>>41
上手く折れないようだから何回か失敗しながら一生懸命折ったのかもな
そういう友達想いな一面も良いな
「ごめん。不器用だから」ってぶっきらぼうに渡すの可愛い
渡した後すぐ立ち去ろうとしたから照れくさかったのかな
47名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 13:23:15.60 ID:DBNfr7dE0
>>43
いや、だから“ギリギリ”って書いたじゃないか。
48名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 15:48:20.17 ID:GZZqhLw0O
>>46
うん
狂気で凶暴性な不良が
ピュアな部分を見せるから良かったな
49名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 15:58:32.36 ID:GZZqhLw0O
頭突き一発で倒れた弱いボクサーのシブヤが、タフで凶暴性あるゲキカラに決闘を申し込む事 事態がふてぶてしい
ゲキカラは甘口と名乗ったがゲキカラに向かって甘口さんと呼んだ奴は居なかったな〜
50名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 17:13:55.36 ID:sO070xwgI
はあー ゲキカラさんが好きすぎて辛い。
51名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 17:54:42.48 ID:zLS39Cqp0
笑いながら戦ってる時とマジメでクールな時のギャップが好き
52名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 20:19:18.21 ID:sex1wAyI0
いじめられたい
53名無しさん@実況は禁止です:2013/03/16(土) 22:28:03.68 ID:zLS39Cqp0
age
54名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 00:16:41.51 ID:zzTK7pv50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 08>

おもむろに石を拾ったゲキカラが、物陰に思い切り投げつける。
「うわっ?」慌てて出てくる1つの影。さっきのヤイバと似た雰囲気の女だ。全身から出ている殺気が凄い。
眼の所に穴が開いたホッケー面をかぶっている。いわゆるジェイソンスタイルである。

「お前らもオニ女か?」ゲキカラが言うとその女が答える「だったら何だ?」
「ヤイバとか言ったな、あの暗殺マシン、仲間だろ?連れて帰れよ」「ヤイバ?」
「今更、惚けるなよ」「ヤイバ、と言ったのか?ならば敗北の他に規律違反の罰も追加だな?」
「どういう事だ?」「あいつはまだ名前を名乗れる立場では無い、単なる研修生だ」

流石のゲキカラも驚く。
「あれだけの暗殺技術と忠誠心があって研修生?本当の学生になればどれ程なのか?」

しかし相手が強ければ強いほど燃えるゲキカラに「次に会った時、戦おう」は無い。
「ふふふふふ、お前も研修生なんだろ?名無しさん、面倒だからここで潰しておく、きゃはははは」

スッと影がもう2つ現れた。ジェイソンマスク3人、ただでさえ不気味なのに殺気に満ちた眼光が怖すぎる。

「結局、3人組か?皆、名無しさんだな?」
「今は、のっち、かしゆか、あ〜ちゃん、にしておこうか?」と最後に現れた1人が言う。
「きゃはははは、大島、村上、黒沢・・・だろ?盛り過ぎだ、お前ら、あははははは」

「殺す!」3人が同時に襲ってくる。それにしても・・・この3人の戦闘方法は独特だ。
決して強打はしてこない、しかし、ゲキカラが強烈な攻撃を放つ際に、
必ず標的になっていない2人が袖や髪を掴み、攻撃の威力を削ぎ、半減させるのだ。
そして、近距離からノーモーションの地味な反撃を繰り返す。
本気で殴り合い、蹴り合い、そして驚異的な打たれ強さで勝ち上がって来たゲキカラには
この戦いがしっくり来ない。しかし徐々にダメージが蓄積されてくるのだ。

よく見ると、手袋のナックルの部分に金属の鋲が埋め込んである。
防御の為、衝撃吸収材入りのボディプロテクターを制服の下に着込んでいるようだ。
ジェイソンマスクもくせ者、硬質ポリカーボネイド製なのか、打撃があまり効いていない。
ゲキカラの闘志が完全に空回り、不完全燃焼のまま、体力だけを消耗し尽くす。
ナックルの金属鋲でゲキカラの顔が血まみれになってきた。そして、

・・・ついにゲキカラの動きが止まった。
55名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 01:26:49.50 ID:8B5Kemw70
今回も強敵が続々と登場するようですね
56名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 06:54:58.44 ID:/luMWtAZ0
あげ
57名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 10:17:33.31 ID:d6UdwwIA0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 09>

両膝に両手を置き、肩で息をしているゲキカラ。顔から血が滴り落ちる。
もう目力は無く、完全にバテテしまっている。

3人が目配せする・・・ゲキカラ処刑!

さっきまでの戦い方が嘘のようにフルスイングでパンチ、キックを叩き込む。
本格的な打撃技だ。研修生とは言え、基本的な武道は相当高いレベルまで学んでいる。
「1日で他校の不良を10人狩れば学生に昇格だが、ゲキカラ1人で何人換算かな?」
「大島優子とゲキカラは”特別賞金首”らしい。1人で10人分だろう」
勝ちを確信した3人。ふらつくゲキカラに2人が前後から同時に右ハイキック。

「バキッ」「ドカッ」と強烈に頭を前後から挟まれるように蹴り込まれた。
流石のゲキカラも・・・キリキリキリと撃ち落とされた戦闘機のように切りもみで倒れていく。
倒れ際に「トドメだ」3人目が渾身の右ストレートを打ち込む!崩れいくところにトドメとは?流石オニ女。

「バキャッ」ついにゲキカラがトドメをさされた・・・いや違う、ゲキカラは倒れていない。
地面に倒れているのはオニ女の1人。うつ伏せに倒れたままピクリとも動かない。
あの時、倒れいく途中で3人目の右ストレートが見えたゲキカラ、
崩れた体勢を利用して潜り込み被せるような右ロングフックを左首筋に叩き込んでいたのだ。
恐るべき格闘本能!ゲキカラの眼がギラッと残りの2人を見た。

2人が体勢を立て直し、「おらあああ」ゲキカラに攻撃を放つ。
既に遅かった。2人の喉には、ダッシュで獲物に近づいたゲキカラの両腕が食い込んでいた。
ゲキカラのダブルラリアット、2人同時に両腕でなぎ倒す。いや倒れていない?
ゲキカラの腕に喉を食い込ませ、まるで逆上がりをするように宙返り、僅かな空中遊泳の後、うつ伏せに落ちた2人。
倒れたどころではない・・・もはや「事故」レベルである。流石にもう立ち上がる事は無かった。

「また舌噛んだら、鬱陶しいしな」拷問いや質問は控えゲキカラは3人の校章を毟り取った。ヤイバのと同じデザインだ。
「オニ女ってのは、集団で1人を倒す訓練もしてんのか、新撰組みたいだな?」
そして、3人のホッケー面を次々に取り、笑う。

「あははははは、これなら肥後、寺門、上島だな?ジェイソンマスクは身体張ったギャグだったよ、きゃははははは」
・・・パヒュームも、森三中からまさかの新撰組を経て、今やダチョウ倶楽部か?

しかし、オニ女研修生の昇格の為の賞金首にされてしまったゲキカラ。死闘必至!
58名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 11:17:39.37 ID:2cR8PEHl0
面白い
59名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 11:23:59.47 ID:D6uMYIDM0
60名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 15:04:27.79 ID:/luMWtAZ0
age
61名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 18:17:17.12 ID:v2QVcfzO0
続き期待age
62名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 20:54:59.37 ID:ik3ou7ME0
学ランへの感情は友情なのだろうか?
女子校だから周りに男いないし、学ランはほとんど男みたいなものだし、イケメンだし
まさか…
63名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 22:30:27.62 ID:AQ6IxxGd0
age
64名無しさん@実況は禁止です:2013/03/17(日) 22:49:42.52 ID:ufEa6vzL0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 10>

「優子さんに早く会いたい」やっと、マジ女に辿り着き、ラッパッパの部室に向かうゲキカラ。
その眼に映ったのは、校庭や校舎廊下でボロボロに怪我をしているマジ女生徒達。

「何があったんだ?」と言いながらゲキカラが部室に入る。
サド、ブラック、トリゴヤ、シブヤが一斉にゲキカラを見た。いつものソファーには優子は座っていない。
「何だ、優子さん居ないのか・・・?」口には出さなかったが、ゲキカラはがっかりした。

その時「こっちが聞きたいよ、お前、一体何をしたんだ?ゲキカラ」とサド。
4人ともかなりの傷を負っている。皆、厳しい表情をしている。

「あの家から手を引け」と書かれたメモをゲキカラに手渡す。
「お前に見せれば分かる・・・そうだ」サドが続ける。
「オニ女が一斉に乗り込んできて、一般生徒を含めその殆どをボコボコにし、
私達が来た時には・・・この有様だった」窓越しに校庭を見るサド。

校庭には傷つき、倒れ、呻いている沢山の生徒が居た。

「なあ、お前は何でオニ女と戦っているんだ?オニ女の奴らは「お前が手を引くまで戦う」と言っていた。
これ以上仲間を傷つけられて黙っている訳にはいかない」とサド。駆け付けてオニ女と相当やりあったようだ。
全身の生傷が痛々しい。ゲキカラは、サドが言う”仲間”に自分が含まれていないと感じた。
「・・・そうか、ここに私の居場所は無いようだな?」とゲキカラは笑うと、出て行ってしまった。
「元々、優子さんが居たから一緒にやって来ただけだ。優子さんが居ないのにラッパッパに拘る必要はない」

階段を下りていると、トリゴヤが走って追いかけて来た。
「待ってゲキカラ、何が起きているのか教えて?皆で一緒に戦おうよ」ゲキカラが笑う。
「サドが言ってた。これ以上仲間を傷つけられて黙っている訳にはいかない・・・んだろ?」
ゲキカラが歩き出す「ちゃんと”仲間”を守ってやってくれ」と言い、トリゴヤの肩をポンと叩く。
「ゲキカラ、明日も部室来てよ」トリゴヤの言葉がゲキカラには届かなかったのか?振り向かない。

・・・”仲間”である狼の群れから離れ、一匹狼に戻ったゲキカラ、もうオニ女狩りしか考えていない!
65名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 00:44:55.38 ID:ohnc5oqG0
続き気になる
66名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 07:36:52.61 ID:JSuV/aIn0
age
67名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 12:23:12.17 ID:bYg056Ya0
ゲキたむ頑張れ!
68名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 14:33:17.01 ID:ohnc5oqG0
ほしゅ
69名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 17:48:52.08 ID:qrFrYryp0
ゲキカラ△
70名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 19:06:34.34 ID:yO1X9sOT0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 11>

校舎を出る時に・・・影からブラックが現れる。

「オニ女の研修生が昇格をかけて不良狩りをしているようだ」
「らしいな。4人倒したが、白状させようとしたら舌噛んだ。半端じゃない覚悟だったよ」
とゲキカラがポケットからオニ女の校章を取り出す「今時、ジェイソンマスクだって、馬鹿だろ?」

「そして・・・優子さんとお前は、特別賞金首らしい。オニ女皆が狙ってる」ブラックの表情が厳しい。
「知ってるよ。光栄な事だ」ゲキカラは笑う。
「じゃあ、もう1人で出歩くな」心配するブラック。

「なあ、ブラック、オニ女ってのは全部で何人くらい居るんだ?」
ゲキカラが聞くとブラックが即座に答える。サドから聞いたのだろう?流石の情報網だ。
「いわゆる一般の奴ら・・・普通科、特別進学科を合わせて300人程度。
そして専門学科が200人くらい・・・で専門学科の国際コースってのが厄介だ」
「国際コースって・・・外人か?」
「違う。ボディガード訓練所、いや今や傭兵学校のノリだ。国際基準の「戦いのプロ」を育ててる。
レベルが高ければすぐに3年生になる奴もいるし、ずっと進級出来ずに辞める奴もいるらしい。
2年で全課程修了出来れば、実地訓練で1年間鍛えるんだって。普通じゃないよ。
進級試験だって”制限時間内に他校の不良を規定人数分、狩って来い”だぞ。絶対イカレてる」

「そうか?じゃあ、そのイカれた200人倒せば、オニ女を潰せるんだな?」
「まさか、お前、オニ女に乗り込むのか?話聞いてなかったのか?
今時、傭兵学校気取ってる奴らなんて頭おかしいよ。相手にするな。
あいつらのは喧嘩じゃない、戦争なんだ。住む世界が違う」
ブラックがゲキカラの肩を止める。

「あはははは、狙われるより、狙う方が楽しいだろ?きゃはははは」

ゲキカラが笑う「ゲキカラ、お前・・・」「いろいろ教えてくれて助かったよ、ブラック」
ゲキカラはブラックの手を静かに払いのけて、歩き出した。

・・・この情報でもう充分、ゲキカラがたった1人でオニ女狩りに行く!
71名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 20:42:14.10 ID:CF6tUosL0
さすがや
72名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 22:34:43.67 ID:Ml3zOir50
age
73名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 00:31:10.73 ID:I0ww3Ph80
応援してます
74名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 03:12:24.17 ID:NZvp33JJ0
age
75名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 11:51:42.14 ID:NZvp33JJ0
age
76名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 15:08:35.75 ID:X+oCDKBZ0
age
77名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 18:42:55.26 ID:QAG6IWw40
あげ
78名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 20:03:38.38 ID:mzZgL6Us0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 12>

校門を出ると・・・シブヤが待っていた。「はあっ?次々と忙しいな」ゲキカラが苦笑する。
「ゲキカラ、お前カッコつけ過ぎなんだよ」シブヤが喧嘩腰で絡んでくる。
自分の事はさておき、ゲキカラはシブヤの喧嘩っ早さが苦手だ「しつこく絡まれないように」と思った。

「悪いな、急ぐんだ」とゲキカラがシブヤに眼をあわさずスッとかわして、歩き出す。
「じゃあ、歩きながら話すか?」とシブヤがゲキカラの横を歩いてついてくる。
「シブヤ・・・これは遊びじゃないんだ」とゲキカラ
「別にお前と一緒に行くんじゃねぇ。たまたま同じ方向に用があるだけだ」とシブヤが独り言のように呟く。
「あのなあ」ゲキカラが呆れると・・・シブヤが声を荒げる。
「こっちもマジ女やられて頭に来てんだよ。お前1人に独占させねぇよ?オニ女狩りは」
「シブヤ・・・」「何してんだよ、おいてくぞ」とスタスタ歩いていくシブヤ。
「きゃはははは、じゃあ獲物は100人ずつだよ、あはははは」ゲキカラに笑顔が戻り、早足でシブヤに追いついた。

「駄目、シブヤだけずるい〜。私も行くからね」とトリゴヤが後ろからゲキカラに抱きつく。
「うーん、200÷3=・・・・えーと?」「トリゴヤ・・・」

「200÷4=50、これなら簡単だろ?」ブラックも居る。「ブラック・・・」ゲキカラが言葉に詰まる。
1人で50人倒すなんて無茶だ。しかし、何も語らずとも「四天王の絆」は固い。シブヤ、トリゴヤ、ブラックは思う。
「ゲキカラと、4人で行けば何とかなる!」悲壮な覚悟。しかし、ゲキカラは違った。本気で200人狩りを考えていたのだ。
それを仲間が命掛けで助けてくれる。こんな嬉しい「誤算」はない。つい3人を見る。足取りも軽やかになっていく。

「お涙頂戴は後だ、特別賞金首のゲキカラさん。モテモテだな?」とブラックがゲキカラに右側を見るように促す。

進行方向右手、車道を渡った向こう側の歩道で・・・数十人のオニ女連中がこっちを見ている。
ヤイバと同じあの眼。あの殺気。昇格をかけた研修生のようだ。

しかし今度は様相が違う。何か得体の知れない「武器」を手にしている。
歴戦の勇士マジ女四天王の誰もが、初めて見る武器である。黒い柔らかい棒?しかし重そうだ。

円筒形の革袋の中に砂などを詰め、棒状にした棍棒の一種。棍棒や鉄パイプなどとは違って、
ある程度の柔軟性を持ちながら衝撃が体内に浸透するので、外傷が残りにくいが、脳や骨には大きなダメージを与える。
用心棒や暗殺者などが用いる、証拠を残さない危険すぎる凶器。

・・・これは「ブラックジャック」という、刃なき暗殺兵器!
79名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 21:05:24.09 ID:74peE6M90
ワクワク
80名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 22:43:17.85 ID:cJ0ufdFu0
ラッパッパの四天王舐めたらどうなるのか分かってんのかコラぁ !
ベッコベコのバッキバキのズッボズボにしてやんぞ、してやんぞコラぁ!
81名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 01:37:20.70 ID:Ka0CUKtd0
age
82名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 02:09:27.95 ID:U5I6XBlb0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 13>

特別賞金首のゲキカラ目掛けて、オニ女研修生数人が襲いかかって来た「死ね!ゲキカラ」
「ゲキカラ!」と叫ぶブラック「分かってるよ」と笑うゲキカラ。とっくに戦闘モード、既に突っ込んでいる。
先頭の研修生2人がほぼ同時、流石訓練された動き。ゲキカラを頂点に綺麗な二等辺三角形を描きながら、ブラックジャックを振る。
ゲキカラが斜め右に進む。これで2人の到達に差がついた。「右が一瞬早い」とはっきり見えた。こっちが先だ!
「うらあああ」ゲキカラの左ストレートが研修生1人を吹っ飛ばす。研修生は右利きのゲキカラがこのポジションを取るのは計算外。
策士策に溺れる、僅かに遅れたもう1人を右ストレートで叩きのめすゲキカラ・・・しかし当たる前に膝から崩れ落ちた。
「!?」ブラックが背後から後頭部に頭突きを入れていたのだ。崩れていく研修生の後ろに
ニヤリと笑うブラック。「獲物、取るなよ」とゲキカラも笑って言う。
「半分ずつで手を打とうか」とブラック「いいだろ」と言ったゲキカラにオニ女研修生が次々と襲撃!

「うらあ」ゲキカラが対オニ女で多様している弾丸ショルダータックルをぶちかます。
「ドカンッ」という激突音「ぎゃあああ」と叫び空中を1回転して「ドサッ」と地面に叩きつけられた敵。
まさか人間が空中一回転?「うわああああ」流石に恐怖心が芽生え、ジリジリと距離を取り出したオニ女研修生。
しかしゲキカラは見ていた。自分のショルダータックルに合わせて、ブラックがすかさず背後に回り込み、
右脚で敵の膝裏を刈っていたことを。脚を前に滑らせ、バランスを失ったところに、胸板にゲキカラのタックルを食ったのだ。
空中1回転も仕方ない。「激黒」カッコいい。

「正面からゲキカラ、背後からブラック」・・・このコンビにオニ女研修生がパニックになる。その時、誰かが叫んだ。
「ゲキカラは避けろ、まずはこいつを潰せ」と。1人を複数で襲うのは手慣れたもの、総がかりでブラックに襲いかかる。
「ビュワッ」「シュッツ」「ズサッ」と超高速で動き、的を絞らせないブラック。
しかし総がかりで囲まれ突破する際に、一瞬袖を掴まれた「うっ?」。
超高速フットワークにはほんの小さな障害も影響が大きい。よってたかって引き摺り落とされた。

片膝立ちになったブラック。「おらあああ」3人がかりでブラックジャックを振り上げて襲うオニ女研修生。
その時「ドカアアッ」そのうち2人に「何か大きなもの」が当たり、吹っ飛んだ。
「何だ?」オニ女が一斉に振り向くと、ゲキカラが笑っている。倒れている研修生を2人にぶつけたのだ。
何て怪力だ?驚いてももう遅い、「うらあああ」ゲキカラがもう1人を飛び前蹴りで吹っ飛ばす。

サッとブラックの手を掴み、立ち上がらせるゲキカラ。
「あはははは、今度は私が影の役をやるから、好きなようにぶっ壊していいよ、きゃはははは」
言われるまでもない、ブラックが超高速ステップでオニ女に殴りかかる。ちょっと差をつけられてムッとしている?
そして、何も言わずにゲキカラが背後からオニ女、いや獲物を狙う。背中から受けるプレッシャーが半端ではない。
「正面からブラック、背後からゲキカラ」・・・この方が恐怖感が大きい。オニ女研修生は皆発狂寸前だ。

「あはははは、ねぇ『ボキッかグチャッか』壊されるならどっちがいい?きゃはははは」「ぎゃあああああ」
無表情で感情を押し殺して戦うのがオニ女・・・しかしもう無理だ、本当に怖いのだ。

オニ女研修生がジェイソンマスクをしていても、していなくても、怯えた眼は正直に感情を物語る。
そして悲鳴も正直だ・・・「きゃあああ、助けてぇ」
83名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 05:45:07.73 ID:Ww3ZYsbn0
あげます
84名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 09:03:53.85 ID:p6WRl0y60
激黒かっこいー!
85名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 12:32:40.14 ID:zdDUG+eo0
ミニスカニーソの絶対領域たまらん
86名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 14:59:36.57 ID:xtMtlcoJ0
あのヘアスタイルって何分くらいかかるんだろう
87名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 18:49:10.10 ID:zxdWYFdP0
保守
88名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 21:13:42.39 ID:Ka0CUKtd0
age
89名無しさん@実況は禁止です:2013/03/20(水) 22:11:09.92 ID:toHaS/uV0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 14>

「バキッ、ドカッ、バキャッ」「ドサッ」ついに最後の敵を殴り倒したブラック。面目躍如。
「相変わらずのスピードだな、お前を捕まえきれる奴は居ないよ、ブラック」ゲキカラが笑った。「激黒」強し!

あっちでは・・・「なめんな、こらああああ」ヤバい、シブヤが完全にブチ切れてる。暴走だ、誰か止めろ!
「ドカッ」「バキッ」「バコッ」を片っ端から殴り付ける。
1人、2人、3人、4人、5人とパンチだけで切り込んで行く。流石、四天王。

しかし、「ドウッ」狙いすましたブラックジャックの一撃をまともに背中に食らった。
「ぐあああああ」激痛に耐えるシブヤの後ろからオニ女研修生がトドメを刺してくる「おらああ」
「ヒュバッ」風を切るように黒い影が舞った・・・ブラック、オニ女独特の喧嘩にだいぶ慣れてきた。
「ん?」トドメを狙った研修生の手からブラックジャックを奪っていたのだ。驚く研修生。
「今日はこれを使った方が良さそうだ」シブヤに手渡す「・・・分かった」と受け取る。

「おらああ」オニ女研修生2人が同時にブラックに襲いかかる!
「シャッ」黒い影がその攻撃を通り抜け、やはり瞬時にブラックジャックを2本奪い取る。
「トリゴヤ!」と投げて渡す。「ありがと」トリゴヤも負けずに暴れ出す。

「ゲキカラ!」もう1本をゲキカラに渡そうとしたブラックの眼に映った衝撃のシーン。
もうゲキカラは次の集団にとっくに襲いかかっていた・・・そして地獄絵図が描き出されている。
オニ女研修生を蹴散らす、白い閃光。人はこんな簡単に宙に舞うのか?倒れるのか?
ゲキカラが通った後にもう10数人の屍、そして次々と悲鳴が上がり、屍が増えるのだ。
「ゲキカラには不要だったな」ブラックはそのブラックジャックを握りしめオニ女を狩っていく!

しかし、ゲキカラ、いつもと戦い方が違う・・・?ガードレール越しに敵を吹っ飛ばす、あまり使わない手口。
先の苦戦を経て、オニ女複数相手に大きなモーションの攻撃が不利だと学んだゲキカラ。頭突き、肘打ち、ショルダータックルを多用。
そして、ブラックジャックを手にしたシブヤ、ブラック、トリゴヤがオニ女独特の戦い方に対応出来てきた。
マジ女四天王がオニ女研修生を破壊するのは時間の問題だ。

そして、激闘の末、シブヤ、ブラック、トリゴヤがついにオニ女研修生を全員倒した「よしっ」
ゲキカラを見るが・・・居ない?さっきまで台風のように暴れていたのに?

ゲキカラはその時、大通りから曲がった細い路地に4人のオニ女研修生を追い詰めていた。
徐々に後退りする4人の背中から、1人のオニ女生徒が問う「敵前逃亡は重罪だな?」
「許して下さい、ゲキカラには絶対勝てません」「今日で国際コースを辞め、普通科に編入します」
「ならば、普通科生徒の安全を確保するのは私達の務めでもある・・・早く逃げろ」「は、はいっ」
このオニ女生徒、殺気・オーラが4人の研修生と全く違う。1人で4人を秒殺しそうな「格」の違いである。

「勝てない?・・・どうしたらこいつに負けるのかが、私には理解出来ないが?」

覚めきった眼でゲキカラを「ロックオン」した・・・誰だこいつは?
90名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 00:05:51.30 ID:2HzlMdwC0
新キャラ?
91名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 00:37:39.96 ID:0zr+oK130
wktk
92名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 03:53:20.49 ID:zSIW/GKZ0
ゲキカラ△
93名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 09:27:53.34 ID:qeY98qDO0
age
94名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 15:06:36.91 ID:1NoUL1rw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 15>

戦闘の最中に得体の知れない殺気を感じていたゲキカラ。
その殺気はこの生徒から発していたものだった。研修生とは明らかに別格の恐ろしい殺気!
やはりやや細身のシルエットに全身鍛え上げられた凶器のような肉体。

「ふふふふふ、お前、引率の先生?きゃはははは」ゲキカラが笑う。

「マジすか女学園四天王、ゲキカラ・・・だな?」感情が出ない顔が不気味だ。そして続ける。
「可哀相に、お前は特別賞金首らしい。しかし、普通の女子高生にしか見えないな?」
「きゃはははは、ひょっとして、お前もまだ名無しさん、か?あはははは」

その時、もう生徒のブラックジャックがゲキカラの左コメカミに当たっていた。
左脚前の自然体から、左脚を分からない様に半歩踏み出し距離を詰め、右脚を大きく踏み込み、
その勢いで右手首裾に隠していたブラックジャックを打ち付けていたのだ。
「ドカッ」「ぐああ」くらくらっと眩暈を感じたゲキカラ。殺しのプロの手口だ。
更に左手首裾から出したブラックジャックで追撃される、今度は右首筋を打たれた。

こいつの武器はブラックジャックの二刀流?気がついた時には残念ながら・・・もう手遅れだった。

「ドカッ、ドスッ、バキッ、ドガッ・・・」連打が続く。
「おらあああ」それでも必死にゲキカラが右ストレートで反撃すると、スッと半歩下がり、
その右腕をブラックジャックで打ち据える。その衝撃が骨に響き身体が動かない。

「バキッ、ドスッ、ドガッ、ドンッ・・・」更に一方的な連打を食う。
攻撃と攻撃の隙間を狙い、フラフラな状態からも右前蹴りを鳩尾に突き刺す「うらあああ」
スッと一歩下がり、「バキッ」左のブラックジャックで右脛を強打すると、
返しの右ブラックジャックが喉元に食い込んだ「ドウッ」。そのまま連打が続く・・・

やがて、連打が止まった時・・・ゲキカラはうつ伏せに倒れていた。
僅かに流血はしているが、それよりも脳、骨、内臓へのダメージが尋常でないのだろう。
全身の力が抜けて、グニャリと横たわっている。口から泡を吹いている。

「だから言ったろ?普通にしか見えないって・・・オニ女国際コース1年生「牡丹(ボタン)」だ。
無意味な自己紹介かな?もう二度と会う事もあるまい」

表情を変えずに、ゲキカラを見下ろす牡丹の眼だけが笑っていた。
95名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 15:08:58.47 ID:1NoUL1rw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 16>

こいつが、やっと名乗ることが許されたばかりの1年生とは?

その時「ゲキカラ、ゲキカラ〜?」と四天王が探している。
「まずい」サッと気配を消し、スッと身を隠した牡丹。
トリゴヤがゲキカラに駆け寄る「ゲキカラ、大丈夫?」抱え上げる。
そのぐったりした身体が、完全にKOされているのを示している。

「まだ居るはずだ、探せ」言うまで無くシブヤが切れている。足音だけでも不機嫌なのが分かる。
ブラックの眼が座っている。目立たないがこれまた完全ブチ切れモード。2人が犯人狩りを開始する。
「見つけ次第、殺れ!」「当然だ」

しかし、牡丹が一枚上手だった。必死でゲキカラの手当を試みるトリゴヤの背後に急に現れる。
「んっ?」背後に殺気を感じ、振り返ったトリゴヤの首筋にブラックジャックが強打された。
「あっ・・・」崩れ落ちるトリゴヤの後頭部にブラックジャックを何度も打ち込む。
ゲキカラの胸に覆いかぶさるようにトリゴヤも殺られてしまった。

「んっ?」シブヤが異変に気がついた「まさか・・・トリゴヤも?」走って戻って来る。
嫌な予感が的中。トリゴヤも完全にKOされている。
「トリゴヤ、どうしたんだ?」抱き起こすシブヤの後ろに牡丹が現れた
そして、後頭部へのブラックジャック連打に、ついにシブヤも沈んだ。
これだけ自由に存在を消せるとは?牡丹恐るべし。

・・・しかし、上には上が居ることを忘れて貰っては困る。

牡丹が最後の獲物ブラックの居場所を探した時、牡丹以上に無表情なブラックが既に背後に居た。
「うっ?」気配を感じて逃げようといた牡丹にブラックのチョークスリーパー!
「うぐっ」流石の牡丹も完全に入ったスリーパーに崩れ落ちる。
気配を発せず、背後を取る・・・ブラック以上の者は居まい、マジ女四天王をなめるな!
胸のシルバーのクロスが、ブラックの眼と同時に光った。

・・・絞め落とせ、ブラック!
96名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 16:20:26.08 ID:ySBD4qCI0
保守
97名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 19:19:42.27 ID:qeY98qDO0
age
98名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 19:27:49.13 ID:CYkNhqDa0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 17>

しかし、これは罠だった。崩れ落ちたフリからブラックジャックで両脛を打つ。
「ぐあああ」激痛でブラックのスリーパーが緩む。そのままブラックジャックを上から背後に振り回す。
「ドスッ」「ドカッ」ブラックジャックが全く見えない死角から後頭部や首筋を連打。

・・・ブラックが崩れ落ちる。牡丹恐るべし!

牡丹の背中を滑るように崩れ落ちるブラック。牡丹が勝利を確信したその時
・・・ブラックの動きが止まった。滑り落ちて来ない?
「あれっ?」後ろを振り向いた牡丹の背中で、ブラックが笑っている。
ブラックは崩れ落ちる体勢を、牡丹の制服に噛みつく事でとどめ、
牡丹の右腕にぶら下がっていたのだ。何と言う執念。

「死ね!」ブラックが自分の全体重を牡丹の右腕にかけ、地面に倒れ込んだ。脇固め。
「ぐああああ」牡丹の悲鳴が上がる。「ミシミシミシ」肩・肘が破壊される嫌な音を立てる。
牡丹が必死で耐えるが、いよいよ限界。「折れる!」その時、牡丹が間一髪ブラックを押しのけた。
・・・その時、もうブラックに意識は無かった。気絶していたのだ。残念ながらあと一歩及ばなかった。

右腕を抜き、よろよろと立ち上がる牡丹「この糞が!」「ドスッ、ドカッ・・・」
気絶しているブラックの身体がその衝撃で僅かに跳ねる。
そして、右腕をぐるぐる回しながら、「くそっ、しつこい奴だ。かろうじて助かったか?」と言うや
「くたばれ!」とブラックの顔を思い切り蹴り込んだ。
狂ったように顔面蹴りを連打すると、ブラックの血が辺りに吹き飛んでいく。

「ふん、マジ女四天王、弱過ぎだろ?調子に乗るんじゃない、カスどもめ」

完全失神KOされたゲキカラ・・・
そのゲキカラの胸に覆いかぶさり完全失神のトリゴヤ・・・
そしてトリゴヤを背中から抱きしめながら気絶してしまったシブヤ・・・
最後まで孤軍奮闘するも、顔面が真っ赤な血まみれになったまま動かないブラック・・・

・・・うわあああ、オニ女1人でマジ女四天王壊滅!嘘だろ?

突然「ぎゃああ」牡丹が叫んだ「何だ?誰かが狙っている、うわあああ」取り乱す牡丹。
ブラックジャックを両手に握りしめ、辺りを見渡す。誰も居ない。
研修生を最短規定期間でクリアし1年生になり、上級生にも一目置かれている自分には、怖いものなど無かった。
ホッと一息付き帰ろうとすると、やはり全身に寒気が走る!何かに睨まれている!確実に狙われている!
「野良犬か?鴉か?山猫か?」後ろを振り返り怯える牡丹に・・・・揺れながら迫る影!

「ワ・タ・シ・ダ・ヨ」・・・正解は、悪魔だった。
99名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 20:14:07.89 ID:ChGHWv9h0
【速報】玲奈ちゃん 大胆すぎや

http://idol.20ch.net/s/idol20ch1289940.jpg

噂の矢崎氏
100名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 21:52:43.61 ID:HQCj6CfR0
>>98
きたー!
101名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 21:59:59.66 ID:65mJ2LEN0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 18>

「ぎゃあああああ」牡丹が恐怖から叫びながらブラックジャックで殴りかかる。
よろよろっと近づくゲキカラ。「ドガアッ」大きな音がして・・・倒れたのは、牡丹。

・・・ゲキカラのカウンター飛び右前蹴りが牡丹の顔に食い込んでいたのだ。
打ち込む威力が強すぎたので、カウンターの前蹴りの威力が倍増し、顔から後ろに吹き飛んだ。
「ぶふっ」宙に浮いた牡丹の身体がそのまま背中から地面に叩きつけられる「ドスッ」「ぐっ」。
スッと立ち上がり、反撃を・・・いや、立ち上がり様、既にゲキカラの前蹴りが顔面をとらえていた。
「バキッ」「ぐああ」再度吹き飛ばされ、うつ伏せに倒れる。

すると牡丹は、後ろ受け身を取り、身体を捻りながらすぐに横に立ち上がる。前に立ち上がるとゲキカラの追撃がくるからだ。
この訓練された動き、流石、オニ女国際コース。しかし、ゲキカラは居ない。いや、もうゲキカラの右ハイキックが牡丹の首筋に食い込んでいた。
「ここだよ」横に逃げる動きを読んで、予想した位置にハイキックを放っていたのだ。牡丹の視界の中でゲキカラの笑顔がぐるりと回った。
「あはははは、大当たり、きゃはははは」徹底的に訓練された動きを、本能の喧嘩が打ち破り・・・牡丹が膝から崩れ落ちた。

「ふふふふふ、ねぇこの武器、何て言うの?教えて、あははははは」
ブラックジャックを持ったゲキカラが牡丹に聞く。
半失神から戻った牡丹は答えない「・・・」ゲキカラが爪を噛み始めた。明らかに機嫌が悪い。
「何て言うの?」奪い取ったブラックジャックで牡丹の首筋を思いっ切り打ち据える。
「ドカッ」「ぎゃあああ」牡丹の身体が跳ね上がる。暫くビクンビクンと身体が震える、凄まじい衝撃。
「何て言うの?」「バキャッ」「ぐあああ」しかし牡丹は意地でも白状しない。

「あははははは、しゃべりたくないの?じゃあこいつの気持ちになって答えて、きゃはははは」
ブラックジャックを投げ捨てたゲキカラは牡丹を引き摺りおこすと、右手で胸倉、左手で右袖をしっかり掴んだ。
「うらあああ」そのまま牡丹を壁にぶつける。まるでブラックジャックで壁を叩くように。
「ドカッ」「ぎゃあああ」流石の牡丹も背中を強打し、叫び声をあげる。怒り全開とは言え、ゲキカラ、何て怪力!
しかし、ゲキカラはまだ牡丹を放していない「この武器の気持ちになった?お前の名前は?」「・・・」
「おらあああ」再度牡丹を壁に叩きつける「ガキッ」「うがああ」牡丹の全身が痙攣している。

「ドカン」「ズシン」大きな音と振動に意識を戻したシブヤ。トリゴヤを起こし、2人でブラックに肩を貸して、
音と振動の発生源に近づく。その時、まさに凶気の主演女優による「恐怖の殺戮劇」の絶賛上演中。

ゲキカラが牡丹の髪の毛を掴んで振り回し、壁に激突させている「ねぇ何て言う名前?」
もう制服の袖も胸襟も引き千切れ、髪の毛くらいしか持つところがないのだ。
人が宙を舞って壁に叩きつけられるって?恐るべき怪力!恐るべき残虐性!

・・・ハンマー室伏かよ?やっぱりこいつ味方で良かった。全員ドン引き!
102名無しさん@実況は禁止です:2013/03/21(木) 23:55:03.07 ID:qflipoOI0
さすがw
103名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 03:47:11.38 ID:HKfbBIVV0
age
104名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 09:10:47.36 ID:HKfbBIVV0
保守
105名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 09:14:20.77 ID:SI94d2+c0
71 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 20:42:14.10 ID:CF6tUosL0
さすがや


72 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 22:34:43.67 ID:Ml3zOir50
age


73 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 00:31:10.73 ID:I0ww3Ph80
応援してます


74 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 03:12:24.17 ID:NZvp33JJ0
age


75 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 11:51:42.14 ID:NZvp33JJ0
age


76 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 15:08:35.75 ID:X+oCDKBZ0
age


77 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 18:42:55.26 ID:QAG6IWw40
あげ


もう落としたらw
106名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 13:02:26.62 ID:3VEHgKfe0
ゲキカラさん愛してる
107名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 16:16:27.23 ID:64kni3jA0
最凶かつ最恐かつ最狂かつ最強
108名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 18:58:12.35 ID:HKfbBIVV0
神キャラ
109名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 19:00:44.23 ID:VQ2DogjCO
二代目ゲキカラ

HKT48研究生井上由莉耶。

マジ似ている。
110名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 19:03:12.59 ID:BDlb6vrB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 19>

「ゲキカラ、もう止めて」トリゴヤが後ろからゲキカラを抱きしめた。
「んっ?あれ?」振り返ったゲキカラの眼に映ったトリゴヤ、ブラックに肩を貸しているシブヤ。

牡丹は泡を吹き、白目を剥いている。トリゴヤがサッと牡丹の頭に手をかざす。
「ブラックジャックだって。ゲキカラの攻撃から逃れたい心より裏切り行為への処罰への恐怖が強かったみたい」
「ふーん?オニ女って前も追い詰めたら舌噛んだ奴が居たよ」とゲキカラ。
「毎日、格闘技や武器術ばかり練習してるみたい、この学校危ないよ」とトリゴヤ。
「でも、ゲキカラやりすぎだよ。これじゃあ当分入院だよ」ぼろ雑巾のような牡丹を見る。全身数か所は骨折しているだろう?
「だってこいつ、『もう二度と会う事もない』って言ってたから、
1、2年くらいは外に出てこれない身体になる覚悟出来てんのかな?って思って」

・・・意味違ってるよ、ゲキカラ!

無造作に校章を引き千切るゲキカラ。表のデザインは研修生と一緒だが、裏が白で無く、金属色のまま。銅みたいだ。

その時、マジ女校舎の方から大きな音が聞こえてきた。
「怒声」「叫び声」・・・決して歓迎出来ない雰囲気であることは間違いない。
ゲキカラがブラックを見る。まだ意識が戻っていない。
「お前ら、ブラック連れていったん戻ってくれ、オニ女はやっぱり1人で行く」とゲキカラ。
「いや、全員で戻って体制を立て直してから、皆でオニ女に行くべきだ」とシブヤ。
「部室にはサドが居るから大丈夫だろ?それに何かサドとは反りが合わないっていうかさ・・・
お互いやりにくいと思うよ。だから、別々に動いた方が良いだろ?サドもその方が気が楽だよ?」

「ビシッ」トリゴヤがゲキカラに思い切りビンタした。「はあ?」ギロッと睨むゲキカラ。
その時、叩いた方のトリゴヤから一筋の涙。「何で叩いた方が泣くんだよ?」焦るゲキカラ。
「・・・ゲキカラが転校して来た日、全校生徒が校庭に出てきて挨拶してくれたでしょ?覚えてる?
あれは、サドがゲキカラの転校祝に思い出作ってあげたいって1人で考えて、準備したんだよ」「嘘だろ?」
「何日も前から、ラッパッパに関係ない一般生徒にもお願いして回ってた」「・・・」
「それなのに・・・反りが合わない?やりにくい?別々に動く?何でそんな事言うの・・・”仲間”なのに」
トリゴヤの涙が止まらない。その涙がゲキカラの心を溶かしていく。「・・・仲間?」
「さっきもね・・・ゲキカラが出ていった後、サドは悲しそうな顔してずっと壁殴ってた「ゴツン、ゴツン」って。
壁に血がついてたよ。優子さんが居ない時は自分が全部仕切らなきゃいけないから、ゲキカラの味方ばかり出来ないんだよ。
サドは真面目すぎるところあるし。分かってあげてよ、仲間でしょ?」

そのトリゴヤの言葉が終わる前に、もうゲキカラはマジ女に向かって弾丸のように駆け出していた「サド!」
111名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 21:33:55.35 ID:U+x45j8U0
応援してるぜ
112名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 22:01:50.13 ID:FJfkwhRJ0
規制中で帰宅してからしか書き込めないのが申し訳ない
毎日見てるんで頑張ってください!
113名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 22:05:48.48 ID:B2JJTEW30
ゲキカラ△
114名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 23:29:04.60 ID:Vn0Lie730
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 20>

駆け付けたゲキカラは正門で見た。オニ女に襲撃されたマジ女が風前の灯(ともしび)であることを。
正門から校舎に向かい、倒れているのはマジ女生徒ばかり。
やはり、「複数で武器を有効に使い1人を確実に倒していく」オニ女の戦術が効いている。
もうマジ女の「マジに生きる」「タイマンでてっぺん取る」などオニ女には古いのだ。
金属鋲入りグローブと軽量ボディプロテクターを装備し、ブラックジャックを振り回す、
ジェイソンマスクさえ被るオニ女の連中。

・・・もはや、喧嘩じゃない、これは戦争だ。

ゲキカラは落ちている鉄パイプを2本拾うと、「ガイン、ガイン」と先端同士を当てる。
不機嫌になった。「ポイッ」と1本を投げ捨て別の1本を拾い先端同士を当てる。今度はニヤッと笑った。
握った感触がしっくりしたようだ。両手に1本ずつ持ち、ガラガラガラと引き摺りながら校舎に向かう。

校舎に入ったゲキカラがスッと1歩下がる。「ブオン」「ブーン」とブラックジャックが左右から打ち下ろされた。ゲキカラは読んでいたのだ。
空振りを立て直し、追撃の姿勢に入った2人の首筋には「ドスッ」「バキッ」鉄パイプの強打。
そして「ゴツン」「ガコン」とすぐに脳天の急所に鉄パイプ「ぐあっ」「うっ」と2人が同時に崩れ落ちた。
2人の校章を毟り取る。裏は・・・白色。研修生か?「名無しさん、だな」ゲキカラが笑う。

その時、特別賞金首を見つけ、ゲキカラに襲い掛かる無数の影「きゃはははは、こっちこっち、あはははははは」
ゲキカラが校舎の外へ走り出した。10数人のオニ女研修生が追いかける。ゲキカラは校舎の端の非常階段を駆け上がる。

最上階の4階踊り場まで駆け上がるとゲキカラは止まった。
流石に鍛えられたオニ女研修生、難なくゲキカラに追いついていた。
あっと言う間に10数人がゲキカラにジリジリと迫ってくる。狭い踊り場には数人しか入れない
・・・ゲキカラどうするつもりなんだ?

追い詰められたゲキカラが校舎への扉を後ろ手に開けると、サッと校舎に入った。
追いかけるオニ女、しかし中から鍵をされたので入れない。
「ドン、ドン、ドン」と扉を叩き「逃げんじゃねぇぞ、ゲキカラ」「開けろ」と騒ぎ出す。

すると、上から黒い影が舞い降りた「バンッ」「ガンッ」「バキッ」立て続けに脳天に強打を食らい、
腰砕けになる先頭の3人。ゲキカラは屋上に回り込み、4階の踊り場に飛び降り様、鉄パイプで脳天を打ち据えたのだ。
両手の鉄パイプをクロスさせ大きな鋏のように構え、オニ女研修生をもれなく非常階段から突き落とすように、
ゲキカラが駆け降りる。「あははははは、全速力で急降下〜、きゃはははは」

・・・地獄行きの直通特急、恐怖のジェットコースター発車!
115名無しさん@実況は禁止です:2013/03/22(金) 23:58:03.63 ID:uDW7NKQ10
いいね!
116名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 00:07:51.08 ID:OyxALmFo0
>>114
いつも思うけどsageで書くのは何か意味あるの?
特に理由がないなら出来ればsageないでageてほしいんだが
下がってると保守するタイミングわかりにくいし、小説投下されても気付きにくいし、ageたほうが人増えるし
117名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 00:30:24.75 ID:doNhGPt70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 21>

「うわああああ」「おい、やめろぉ、やめてくれぇ」オニ女が一斉に転げ落ちていく。
転んで呻いている奴が居ると、「ゲキカラ超特急」が不機嫌そうにそこで止まる。
そして、「あははははは、直通だから停車駅はないよ、きゃはははは」と
「ドカッ」とブーツ爪先が唸り、蹴り落としていく。時々2本の鉄パイプを「カッシャン、カッシャン」
と大きな鋏の様に操り、また駆け降りる速度を上げてくる。

「うひゃあああ」「ぎゃああああ」「助けてぇ」
流石のオニ女研修生も悲鳴を上げて駆け降りる、いやゲキカラの恐怖から必死で逃げる。

這う這うの体で1階に辿り着いたオニ女研修生10数人「ぜー、はー、ぜー、はー」呼吸もままならない。
後ろで声が聞こえる「ふふふふふ、終点、ここは地獄〜、きゃはははは」
「ぎゃあ」振り向いた時には・・・もう遅い。鉄パイプで首筋、脳天、両脛を滅多打ちにされ、
10数人のオニ女の昇格試験は「全員不合格」に終わった。もう、1週間は動けまい。

研修生を一網打尽にし、校舎内が妙に静かになった事に気が付いたゲキカラ。
「忘れてた。ヤバい、早くサドを助けないと」ゲキカラがラッパッパの部室に急ぐ。
ラッパッパの部室の中から、歓声があがっている。聞き覚えの無いよそ者の声ばかり。
「おらあ、いけえ」「これで昇級だぞ」「そろそろトドメさせよ」

・・・嫌な胸騒ぎ!まさか、サドがやられている?

部室のドアに手をかけたゲキカラの首筋に突き刺さる黒い影。全く気配がしなかった。
「バキッ」「ぐっ」ブラックジャック、しかも中身は砂だけではない、石も入っている。
珍しくゲキカラが立ち尽くす。この一撃が効いてしまい、全身の痺れで動けないのだ。

「今、2年生への昇級試験中だから、邪魔しないでよ。ゲキカラさん」影が笑う。
「・・・お前は?」やっと答えるゲキカラに
「私は校舎に入る前に20人倒したから、もう合格しちゃった。今は試験官って感じかな?」とチャラい返し。
「お前1人で20人倒したのか?マジ女の連中を?」ゲキカラが驚く。
「20はあると思うけど」ポケットから両手でやっと持てるくらい沢山の校章を見せて言った。

「オニ女国際コース新2年生「菖蒲(アヤメ)」だ。ここでお前を狩れば、もう新3年生になっちゃうけどね」

・・・オニ女のスーパーエースが、もう動けないゲキカラを狩る!
118名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 00:35:15.06 ID:doNhGPt70
>>116
すみません、以後気を付けます。
119名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 06:46:18.55 ID:WcESbvbM0
面白い
120名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 09:10:47.92 ID:I/mUpmxi0
がんばれ!
121名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 09:46:16.09 ID:LmE+NyyU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 22>

全身が痺れて動けないゲキカラを滅多打ちにする菖蒲(アヤメ)。
全く無駄のない動き、連打しても息が乱れない、やはり戦闘のプロ!
ブラックジャックの中の石とナックルの金属鋲で額を切られ血まみれのゲキカラは視線も定まらない。
「こんな楽して3年生か?いつもは謙虚な私も・・・調子に乗っちゃうぞ!」
と飛び前蹴りでゲキカラを吹っ飛ばす。
「ドカッ」足を踏み外したゲキカラが真っ逆さまに階段から転げ落ちた。

踊り場で全身を痙攣させ、仰向けに倒れているゲキカラ目がけ、菖蒲が舞う。
コンバットブーツの踵でゲキカラの鳩尾に着地した「ドガッ」「ぐはあ」
珍しくゲキカラがもがき苦しんでいる。そして「ブハッ」と血を吐きだした。
そして、ビクビクと全身が小刻みに痙攣し始めた。それを見つめる菖蒲の眼が残酷すぎる。

「さあ、ここで問題です、ゲキカラさんは何回まで耐えられるでしょうか?」

独り言を呟きながら、階段を上る。「おらああ」「グバッ」「ぐおおっ」鳩尾に飛び降りる恐怖の人間爆弾!
ゲキカラの両眼に光が全くない。血の塊を吐きだすのがやっとである。

「2回目はクリアしました。正解は3回かな?」また階段を上り、菖蒲がゲキカラの鳩尾に飛び降りる!

その時、階段を下から上に巻き上がった疾風!そのまま菖蒲を巻き込んでいく。
飛び降りようとした菖蒲の胸にちょうどカウンターで突き刺さった「弾丸タックル」。
階段に打ち付けた背中の痛みより、いきなり倒れされたことに呆然とする菖蒲。
その菖蒲を見下ろして告げる「調子に乗るなよ、くされ雑魚が!」

・・・シブヤだ。

ブラックを保健室に運ぶトリゴヤと離れ、シブヤは先に部室に駆け付けたのだ。
「人の部室前で勝手な事してんじゃねえぞ?おらあ」ブチ切れたシブヤが猛然と菖蒲に襲い掛かる。
ピンクのスカジャンが踊るように、菖蒲を叩き潰していく。菖蒲は顔面をカバーして何とかしのぐ。
「うらああ」シブヤ拳が唸る「ドカッ、バキッ、ゴツッ、バキャッ、ゴツッ・・・」シブヤ、菖蒲を潰せ!

その時、シブヤの背後であまりにも巨大な殺気が・・・。
「ビクッ」と振り返ったシブヤの眼に、ゲキカラにトドメを刺そうとしている鉄パイプを振り上げた黒い影。
「やめろぉ!」ゲキカラを守る為に階段を駆け下りるシブヤの後ろで・・・菖蒲がニヤリと笑った。
122名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 12:52:00.25 ID:n8LUo0lF0
保守
123名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 17:03:58.48 ID:nHbFqEiH0
age
124名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 20:35:17.06 ID:C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>

「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」

強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。

血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。

それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50〜60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。

「新3年生はお預けだな?」

突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。

菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。

「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?

「バキャッ」

・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!
125名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 20:37:55.67 ID:C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>

「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」

強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。

血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。

それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50〜60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。

「新3年生はお預けだな?」

突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。

菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。

「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?

「バキャッ」

・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!
126名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 22:35:08.09 ID:MN61aWHx0
どうなるんだ
127名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 23:18:51.01 ID:reTHNnKY0
気になる
128名無しさん@実況は禁止です:2013/03/23(土) 23:24:18.50 ID:/fLdnj950
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 24>

菖蒲(アヤメ)のニードロップがゲキカラに突き刺さり、骨の折れる音がして、
「ぎゃああああ」泣き叫んで床を転げている・・・何故、菖蒲が?

そう、ここはもうすでに、ゲキカラの「殺戮圏内」、
ゲキカラが今すぐ「破壊」すべき「敵」である菖蒲を「ロックオン」していたのだ。
菖蒲の右膝に両膝を突きたてたゲキカラ。骨同士の衝突はゲキカラの圧勝だった。
右膝の皿が割れ、その激痛で床を転げ、苦痛に呻く菖蒲を見て笑うゲキカラ。
「あはははは、カルシウムが足りないな?だから怒りっぽいのかな、エリートちゃん?きゃはははは」

ゲキカラはシブヤを抱え起こすと優しく背負った。「シブヤ、急ぐからもう少し我慢してくれ」
苦しそうに笑うシブヤを背負ったまま、ゲキカラが菖蒲の右膝を踏みつける
「ぐあああああ」「ふふふふふ、声出す元気があるなら、さっさと下りて、大至急!あははははは」
意味が分からず呆然とする菖蒲。急にゲキカラが不機嫌になる。
「早く下りる!」ゲキカラのブーツの右爪先が菖蒲の右膝皿を蹴る。
「ぎゃおあああ」菖蒲が階段を転げ落ちた「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」
激痛に悲鳴が出る「うおおおお」その時、シブヤを背負ったゲキカラがもうすぐ傍に来ていた。
「ほら、急げ」また右膝皿を蹴る。「うわあああ」「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」「ぐうおおお」
もうそこにゲキカラが居る。
「ほら、早く1階まで行くんだよ」「ぎゃああああ」

・・・やっぱりゲキカラには逆らってはいけなかった!

もう呼吸音と呻き声しか出せなくなった菖蒲(アヤメ)が、悪魔から解放されたのは1階の保健室の前のトイレの中だった。
汚いトイレの床に着けた頬が安堵を感じ幸せだったのだから、どれほどの追い込まれ方だったか?想像に難くない。

やっと保健室に着いた。「シブヤ、すまん、遅くなったな」というゲキカラの眼に・・・
オニ女3人が待ち構えているのが映った。
「オニ女国際1年萩(ハギ)」「同じく石榴(ザクロ)だ」「同じく山茶花(サザンカ)」
「くそっ」ゲキカラがシブヤを慌てて保健室に入れ、3人と戦いを始める!
いや、その時、ゲキカラの背中からシブヤが自ら飛び降りていた。「シブヤ?」驚くゲキカラ。

「こいつら倒しておこう・・・ゆっくり寝たいからな」

シブヤの眼がギラッと光る!
129名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 00:43:09.93 ID:a5rJ3n/p0
四天王の絆とか見れるのかなー
wktkが止まらない!
130名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 03:53:48.64 ID:R7bCXrro0
age
131名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 08:37:01.16 ID:+pVojr3j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 25>

そのまま一番近い山茶花に突っ込んで行く「うおおおお」
ゲキカラが必死で追う「馬鹿、無茶だ、シブヤ!」
シブヤの飛び込み様の右ストレートに山茶花も右ストレートを打ってきた「来たぞ、ゲキカラ!」
と言いながらスッとヘッドスリップして走り抜ける。
空振りした山茶花に後ろから走ってきたゲキカラの飛び右膝蹴りが炸裂!
「バキャアアン」「ぐえっ」後ろに1回転しながら吹っ飛ぶ山茶花。一撃KO!

「ボケッとすんなよ、おらああ」シブヤが勢いそのままもう萩に向かっている。
「駄目だ、シブヤ!焦るな」飛び膝蹴りの着地からそのままダッシュで必死に追いかけるゲキカラ。
「ドカッ」と萩に胴タックルでしがみ付いたシブヤが叫ぶ「いけ、ゲキカラ!」
「おらあああ」ゲキカラの飛び右前蹴りが唸る!「ゴバッツアア」「うぎゃっ」白目をむき、崩れ落ちる萩。

萩を投げ捨て、もう既に石榴に向かっているシブヤ「うらあああ」
体勢を整え右カウンターパンチを狙う石榴「調子にのるなよ、ボケ!」シブヤの顔面をロックオン!
シブヤが一枚上、右ストレートから変化し、脚の付け根に強烈なショルダータックル!
読み違えた石榴の身体がくの字に曲がり、ヘロヘロのカウンター右ストレートが宙を彷徨う様に空振り?
・・・じゃなかった。
その石榴のカウンターストレートに、走ってきたゲキカラの右ストレートが更にカウンターで突き刺さる。
「ズガンッ」「あぎゃ」石榴が仰向けにへなへなと情けなく崩れ落ちた。
「すっぱい、いや、しょっぱい」ゲキカラが笑う。

・・・これまであれほど苦戦したオニ女、その3人を2人で秒殺!

シブヤの突破力とゲキカラの殺傷能力、「激渋」いや「激桃」か?どっちでも良い、驚異のコンビネーションだ!

「ついていくのがやっとだ、流石だな?シブヤ」流石のゲキカラも呼吸が荒い。
「お前が後ろにいると・・・こんなにも心強いんだな?」シブヤが笑う。そして、
「こっちが何やってもキッチリ決めてくれるから嬉しいな・・・そろそろ眠いよ」
シブヤがゲキカラの胸に崩れ落ちた。

「シブヤ?シブヤ、しっかりしろ!」ゲキカラが叫ぶ。

既に、保健室には担ぎ込まれたブラック、そしてトリゴヤも寝ていた。倒れているオニ女の連中の心を読みすぎたので、
疲弊して倒れてしまったのだ。それだけヤバい記憶ばかりの「戦闘集団」オニ女。

ここに更にシブヤが加わった。
・・・既に、四天王が3人潰された。卑怯な戦法とは言え、オニ女恐るべし、だ!

しかし、それでもゲキカラの死闘は続く。
132名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 11:22:16.73 ID:R7bCXrro0
シブヤ△
133名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 13:46:12.79 ID:R7bCXrro0
仲間想いのゲキカラさん好き
134名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 15:30:25.86 ID:nP4DM60i0
サドはどこにいった。
サドさんと前田が背中合わせで戦うシーンが好き。
あんな感じのサド・ゲキを見てみたいもんです。
135名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 17:14:10.24 ID:f75NxiW90
うむ
136名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 18:00:19.12 ID:otUOcsBB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 26>

「シブヤが階段から蹴り落とされてしまった。そのあとも3人と戦った。・・・頼みます」
とゲキカラが保健室の先生に言うと、何と「あなたも気を付けなさいよ」と返された。
流石、マジ女に勤務しているだけある。

1人で部室に向かうゲキカラの背後から「ゲキカラ、サドを助けて」とうわ言のように言うトリゴヤ。
「何とかするよ」と笑ってトリゴヤの前髪を整えるゲキカラ。購買部の自販機でコーラを買いトイレに行った。
コーラを口に含み吐き出す、血の塊が出てくる。二度三度繰り返すと、血の色が薄くなった。笑うゲキカラ。
・・・コーラでうがい?血の色分かるのか?

さっき、このトイレに蹴り込んだ菖蒲(アヤメ)はまだ倒れたままだ。校章を毟り取る。
表は研修生・1年生と同じデザイン、裏を見ると銀色。確か2年生になったって言ってたな?
そうか、白→銅→銀ならば多分金色が最強3年生?何だ、次がトップじゃん?
「あと一歩か、行けるな・・・ヤバい、サドを助けるの、忘れてた」・・・おいおい、頼むよゲキカラ。

「こりゃ、邪魔だな」と、
さっきシブヤと2人で倒した萩(ハギ)、石榴(ザクロ)、山茶花(サザンカ)の髪の毛を引っ張り、
廊下を引き摺り、下駄箱から校舎の外へ放り出した。「ここなら誰かが見つけてくれるだろ?」とゲキカラ。

「急げ!」4階まで一気に駆け上がる。ラッパッパの部室前に着くと、影に向かって言う。
「1階保健室前のトイレに菖蒲が居る。他にホクホクのが3人出入口にも。邪魔だからとっとと連れて帰れ」
影が慌てる「お前、見えるのか?」「そこにいるのはバレバレだよ」「くっ」・・・逃げたようだ。

「おーい」「おーい」「おーい」何かに合わせて歓声が上がっている。
聞き慣れない声。少なくとも「不愉快」に感じることは間違いない・・・言葉にするのは難しいが「違和感」か?

「きゃははははは、何してんの?人の部室で、あははははは」

扉を蹴り開けたゲキカラの眼の前には、血まみれのサドが輪の中で、たった1人に殴られてフラフラになっていた。
マジ女を、ラッパッパを孤立無援、たった一人で守り抜いていたサド・・・仕方あるまい?
「サドがタイマンでボコボコに?」唖然とするゲキカラ。オニ女は楽勝ムード、攻撃の度に「おーい」と掛け声で盛り上げていたのだ。

「来るな、ゲキカラ、逃げるんだ!お前は狙われているんだぞ」必死でサドが叫ぶ。
「あははははは、遅いよ、もう来ちゃった、きゃはははは」しかしゲキカラは引く気ゼロ。
飛んで火に入る夏の虫、特別賞金首ゲキカラに向かい、無数の影が一斉に襲い掛かる。

「死ね、ゲキカラ!」
137名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 19:52:12.13 ID:nP4DM60i0
保健室の先生っていったら、JKのかさぶたに興奮するブキミ先生か!
なつかしーww
138名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 21:47:47.57 ID:MesRB7M10
ブキミにセクハラされるゲキカラが見たい
139名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 21:56:02.09 ID:vYEtDuv4O
ゲキカラさんは刺激が好きだからオマンコの刺激感も興味が出てくるはず

オマンコバイブとアナルバイブ使ってみたい
140名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 22:11:07.47 ID:sIff4TFG0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 27>

その時「フッ」照明が消えた。入口に居たゲキカラが消したのだ。
外から喧嘩が見えないようカーテンでガラス窓を覆っていた為、極度に薄暗い。

暗闇でゲキカラが両腕を上に振り上げ、振り下した。
「スバッ」得意の鉄パイプが隠していた手首裾から滑り落ちてくる。
「バキッ、ゴンッ、ドカッ、バキャッ」暗闇の中、ゲキカラの鉄パイプが1撃1殺で敵を破壊していく。

「早く灯りを!」オニ女が照明のスイッチを点けた時・・・ゲキカラとサドが背中合わせになり、
オニ女狩りの準備が整っていた。うわあ、「激サド」コンビ、見るからにカッコいい。
周囲にはゲキカラが暗がりで倒した10人も加えると、25人以上の屍が転がっている。
武器ありのオニ女を素手だけで15人以上倒したのか?・・・「流石、サド」とゲキカラは思った。
2人を取り囲むのが・・・今や、10人程になった。「すっきりしてきたな」と言うゲキカラ、サドの眼が合った。

夢コンビ「激サド」がついに始動する・・・
「使えよ」ゲキカラが鉄パイプを1本サドに握らせようとした。
ところが・・・「そんなもん、要らん」サドが受け取らない。
「ああ?カッコつけて素手に拘るから、追い込まれたんだろうが?」ゲキカラが不機嫌になった。
「貧弱なもやしっ子のお前が2本とも使えばいいだろ?」サドの言葉にゲキカラがブチ切れた。

もう我慢ならんと、振り向いてサドの胸に鉄パイプを押し付ける「心配して来てやったのに、何だと?」
「来てくれなんて言った覚えないな?ボッチが辛くて来ちゃったって正直に言えば良いだろ?」
「あんま調子に乗ってると、お前今ここでブチ殺すよ?」ゲキカラが睨む。
「上等だよ?やってみろ、若ハゲ」サドも引かない。
「そうか・・・来いよ、でくの坊」ゲキカラが鉄パイプをサドに押し付けると、イラッとして、ついにサドが受け取った。

「激サド」折角の夢コンビ結成も、あっと言う間に仲間割れ、解散?

「おいおい、どうした?」オニ女が混乱する。
「ゲキカラ、お前ずっと前から目障りなんだよ」「サド、お前のデカい図体の方が粗大ごみだろ、社会の無駄だ」
胸を合わせて、挑発しあうゲキカラとサド、互いの両眼がギラッと光る。鉄パイプを持ったまま、お互い2〜3歩ずつ下がる。
オニ女なんてもうどうでも良いのだ「おらあああ!」「死ね!」物凄い気迫で突進し合う。

・・・よりによって「激サド」仲間割れ、ここでタイマン?何やってんだよ、馬鹿!
141名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 22:27:19.14 ID:a5rJ3n/p0
乙です

実際にありそうな絡みだなw
142名無しさん@実況は禁止です:2013/03/24(日) 22:39:56.31 ID:nP4DM60i0
さっきサドとゲキカラの背中合わせしてほしいって書いたけど、この仲間割れ展開も嫌いじゃない。

素直になれない2人ってなんか萌えるわ。
俺は前世で腐女子だったのか!?w
143名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 00:21:40.69 ID:rNPicCNk0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 28>

オニ女との決戦の最中、よりによってラッパッパ部室で、まさかのゲキカラVSサド。
譲れないプライド、唸る鉄パイプ!本気で打ち合う「ブオォォォン」もの凄い音!

・・・空振り?

そのまま激突直前ですれ違い、呆れて見ているオニ女に突っ込む。
「うらああああ」ゲキカラが切り込む!「どこ見てんだ?おらあ」サドが吠える!
「うわああ、どうなってんだ?」完全に虚を突かれ、パニックを起こすオニ女連中。

「ガンッ」「バキッ」「グバッ」深緑のスカジャン「龍と富士」が閃光のように切り込めば、
「ドカッ」「バキッ」「ガコッ」白く輝くファーコートが華麗に優雅に舞う。
ゲキカラとサドの共演は・・・これが初めての筈。
ところが何年もコンビを組んでいるような見事な動きを見せる「激サド」。

「ドシャア」倒れた1人を見届けた4人、8つのギラギラした眼が残った。

「お互い、第1希望が被らなかったって訳だな?」とスッと背中合わせになりゲキカラが言えば
「私が1番強そうな奴、引き受けたんだから感謝しろよ?」とサドが背中で笑う。
「激サド」やはり夢コンビ。まさに最後のタイマン相手だけを残し、残りの雑魚キャラを協力して潰したのだ。
・・・仲間割れの演技から、ずっとお互いの心を分かり合っていたのだ、カッコ良すぎだ。

「マジ女ラッパッパ副部長、サドだ。お前は?」ゲキカラへの負けじ魂もあろう、さっきまでのダメージは全く消え、
半端ないオーラのサド。「オニ女国際コース、昇級試験の試験官、3年、薊(アザミ)」
サドに負けない長身と1・2年とは比にならない殺気。サドが見込んだ薊・・・やはり別格だ。
「私らは向こうを使うよ」フワッと白いファーコートを翻したサド「こっちだ、来い」薊に告げると共に奥の部屋に消えた。

「ゲキカラ、お前を特別賞金首にしたのは私だ。1・2年生には丁度良い教材だった。礼を言う。
昇級試験の試験監督、3年、菘(スズナ)だ」やはりサド並みの長身。その両眼の光が凄すぎる。
「ちなみにお前は・・・攻撃80、防御25、体力95、判断力60、戦術40
・・・平均60点ってとこか、3年進級不可だな。オニ女じゃなくマジ女で良かったな」

・・・やっぱりゲキカラ、1番くじを引き当てた?こいつは強いぞ!

「きゃはははは、お前じゃマジ女には入れないけどね、根性無しの根暗さん、あははははは」
その笑い声が起きた時には・・・もう菘の攻撃が始まっていた。
144名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 02:47:47.30 ID:lE5asUCt0
がんばれ
145名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 08:07:08.62 ID:5BKeLdEY0
age
146名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 11:47:38.87 ID:5BKeLdEY0
age
147名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 11:53:28.07 ID:5/hsUdKj0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 29>

ゲキカラの笑い声を切り裂くように、距離を詰めた菘(スズナ)が先制攻撃!

左ジャブ2連打、的確に右眼を狙ってくる。一瞬菘を見失うゲキカラ。
そして右ストレートが顔面を打ち抜く。ガクンと膝に来る。
返しの左フックが右こめかみにヒット。
すぐに右ローキックにつなぐ。一連の動きがスムーズに回転する。
最後のフックとローをまともに貰い、ダメージが大きい。

すぐに左ジャブから今度は右ボディストレート。全くの予想外、身体がくの字になる。
そこへ、狙いすました左クロスアッパー。顎がガクンと上を向く。棒立ちになるゲキカラ。
ボディと顎が効いてしまった。口から血が流れ出てくる。

また左ジャブ2つ、何が来る?・・・とどめの左ストレート、今度は強打。まともに右眼に食らった。
視界が効かない。ゲキカラが菘の姿を完全に見失った。

ここぞとばかり、左右ストレートの連打がゲキカラを襲う。
「バキッ、ゴツッ、ドコッ、バキャッ、ドカッ、ゴンッ・・・」
完全に本格的な訓練を積んだ打撃である。隙が無く、最短距離を飛んでくる。
「バキャッ、ドカッ、ゴンッ、バキッ、ゴツッ、バクッ・・・」
効いたか?ヨロヨロと防戦一方のゲキカラ、口からも鼻からも血が噴き出す。

そろそろストレートだけの単調なリズムにゲキカラが慣れたと判断した菘が一転してコンビネーションを使う。
左ジャブ、右ストレート、左フック、右ストレート、左アッパー、右クロスアッパー!
ゲキカラが後ろに吹っ飛んだ。最後の左右アッパーが完全に入った。
やばい、こいつ本当に強かった。今までのオニ女連中とは比べ物にならない。圧倒的な格闘能力!

顔面血まみれになりながらも、よろよろと立ち上がったゲキカラ。
菘が居ない?ゲキカラの死角にステップインして左膝裏にローキック、
体勢が崩れたところを右ストレートを打ち抜いた。
髪の毛を掴み、とどめの右膝蹴りが顔面に入れる。前に顔から崩れ落ちるゲキカラ、動かない。

菘が腕時計を見る「KOタイム・・・1ラウンド38秒、まあまあだな」

・・・まるで、プロとど素人の戦いだった。
148名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 14:16:58.41 ID:mG946GNd0
ゲキカラさんの恐怖の復活に期待
149名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 17:47:31.77 ID:5BKeLdEY0
age
150名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 18:35:36.68 ID:pybO22qF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 30>

菘(スズナ)が「薊(アザミ)はどうしたかな?」と息も乱さず、奥の部屋に向かう。
その時、ゲキカラが何事も無かったように立ち上がり、スカジャンとスカートの汚れをはらう。

「あははははは、先攻で殴ったら今度は殴られる番だよ、後攻さん?きゃははははは」

菘が唖然とする「さっきの感触は間違いなくKOだった?何故だ?」理解不能なのだ。
「ふふふふふ、お前の攻撃は何かフワフワフワフワ軽いんだよ、全然効かないの、あははははは」ゲキカラが笑う。
「くそっ!」菘が左ジャブから右ストレート、「だから」これにゲキカラが左ストレートでクロスカウンター。
「ガコッ」「バキャアアッ」額で受けたゲキカラに対して、直撃弾を食った菘、眼が回り、脚がフラフラする。
「あはははは、ほらね、軽いって言ってるでしょ?きゃはははは」ゲキカラの笑顔が菘の視界をグルグル回っている。

「ダンッ」と両脚を踏みしめ「くそっ、なめるな」菘の高速回転の打撃連打!
「ゴンッ、バキャッ、バクッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ・・・」この連打を一撃で打ち消す、まるで銃撃のような轟音が響く。
「ガアアアアン」「ぐはああ」ゲキカラのカウンターの頭突きが菘を吹っ飛ばした。
壁に「ドカッ」と背中を打ち付けた菘が「ううっ?」と呻いている。鼻からも口からも夥しい流血。

しかし「ちっ!」と舌打ちし、壁の反動を使って、そのままダッシュで接近する。
「ヒュッ、シュッ、ヒュッ、シュッ・・・」左右ストレート連打でゲキカラを追い詰める。
「パシッ、パシッ」と両拳とも掴まれた菘が唖然とする。
「きゃはははは、フワフワフワフワ、貧弱貧弱、あははははは」ゲキカラはそのまま右前蹴りを菘の顔面に叩き込む。
「ドカッ、バキッ、グバッ」前蹴り連打からゲキカラが手を放すや、またもや壁まで吹っ飛び、もうなす術がない菘。

決して菘が弱いのではない、この戦いを通じて、ゲキカラが菘の攻撃への耐性が出来てしまったのか?
「ふふふふふ、どうしたの、監督さん?次のネタ行こうか、あはははは」ゲキカラが首をコキコキして笑う。
菘はサッとブラックジャックを拾った。「あーあ?」呆れたようなゲキカラの表情。
ゲキカラが突っ込む「うらああああ」飛び膝蹴りか?菘がブラックジャックでゲキカラのコメカミを狙う「死ね!」
「バキャッ」「ぎゃうっ」「ドカン」凄まじい音。飛び膝のモーションからショルダータックルに変化さえたゲキカラ。
タックルを脚の付け根に食らった菘はまるで交通事故にでもあったかのように宙に舞い、
腹這いにまともに地面に叩きつけられた。

衝撃でバウンドした菘の脇腹に「シュート!」と思い切り蹴りを入れるゲキカラ。
「ドカッ」「うがあああ」床をゴロゴロと転げまわる菘。
「あはははは、ゴロじゃなくてちゃんとゴールに飛んでけ、きゃはははは」ゲキカラ大爆笑。

「ふふふふふ、私は戦術40点だっけ?お前は一体何点なんだよ?あはははは」

髪の毛を掴んで菘を覗き込む「な・ん・て・ん?」ゲキカラが残酷すぎる笑顔が菘の全視界を埋め尽くす。
ゲキカラの恐怖はここからなのだ。

「ぎゃあああああ」
151名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 21:05:10.17 ID:mG946GNd0
ゲキカラさんやっちまえー!!
152名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 21:57:28.63 ID:E88lh37A0
警察何してんのw
153名無しさん@実況は禁止です:2013/03/25(月) 23:54:57.20 ID:5BKeLdEY0
age
154名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 02:17:22.13 ID:JLU2iSVT0
つええ
155名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 08:41:31.28 ID:K8ayThKL0
age
156名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 12:53:08.66 ID:OYZkdcUr0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 31>

・・・「こっちは勝ったぞ」暫くしてサドが両拳を血に染め、笑いながら出てきた。そのサドが見た光景は・・・
大笑いのゲキカラが菘(スズナ)の髪の毛を掴み、そのまま引き摺りながら部屋中を歩き回っていたのだ。

「ゲキカラ・・・お前、何やってんだ?」「あはははは、おっ?サド・・・生き残ったようだな?良かった!」
「だからお前、それ何のまねだ?」「何って・・・部屋汚れたから掃除だよ。優子さんに怒られるだろ?」
精根尽き果て、ゲキカラに心身共に破壊された菘はゲキカラ専用のモップに成り下がっていた。

「掃除ってお前?」・・・流石のサドも、ゲキカラの怪力と残虐性にドン引きしている。
見かねたサドが掃除用具入れのロッカーを開け、モップを取って、ロッカーを閉めた。
その「バタン」という音で菘が「ビクンッ」と怯える。サドが「ホラッ」とモップをゲキカラに投げて渡す。
「パシッ」と受け取ったゲキカラが菘の髪の毛を掴んだまま睨みつけ「んっ?」と笑ってモップを差し出すと、
「ううううう」と呻き声をあげたきり、菘は黙々と掃き掃除を始めた。完璧なる絶対服従!
手持無沙汰のゲキカラが時々「ドカン」「ドカン」と壁を蹴ると「ひいいいい」と怯えて地面にへたり込む。
「掃除、嫌なの?じゃあ次は・・・」とゲキカラが言うと「いやあああ」必死に立ち上がり掃除をする菘。

「こいつ、完全に心が壊れちまってるじゃないか・・・どんな追い込み方したんだ?」
やっぱりゲキカラは危険すぎる、とあのサドでさえ、恐怖を感じている。

・・・あの交通事故のような強烈なショルダータックルの後、
「何点?」といくら聞いても答えない、いや答えられない、完全に心が折れた菘に「あ・そ・ぼ」と笑うゲキカラ。
まず「ブラックジャックごっこ」で髪の毛を掴んで振り回され壁に放り投げられ、全身を痛めつけられた。
次は「タックル鬼ごっこ」が始まり、悲鳴をあげて逃げ回る菘をひたすらタックルでふっ飛ばし続けた。
精根尽き果て、いくら踏んでも蹴っても立ち上がれなくなった菘はゲキカラに飽きられ、最後に「掃除の時間」になり、
人間モップにされて、引き摺りまわされたのである。・・・完全に心が折れる筈だ。

「監督さん」ゲキカラの声に菘がビクッと怯える「奥の部屋も、だよね?」すると、モップを持ってフラフラと歩いていく。
「ひゃああああ」菘の悲鳴が上がる「どうした、どうした?」ゲキカラが奥の部屋に入ると
血まみれでうつ伏せに横たわり背中で苦しそうに呼吸している薊(アザミ)が居た。

「うわあ、野蛮だな、サドは?」とゲキカラが笑う「お前ほどじゃないよ」サドも入ってきた。
しかしゲキカラの表情がサッと変わった。薊の眼がまだ死んでいない、これは「何かを狙っている」眼だ。

・・・「悪いが、ちょっと手出すぞ!」ゲキカラがサドに告げる。
157名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 15:55:26.96 ID:+IlOn4di0
どうなるどうなるー?
158名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 18:05:19.23 ID:qBTU0i3j0
モップw
159名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 20:20:29.74 ID:K8ayThKL0
age
160名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 20:44:49.14 ID:croCAh5g0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 32>

「こいつはまだ心が壊れていない」判断したゲキカラが薊(アザミ)の前に出た。

「あははははは、ねぇ持ってるもの、出して?きゃははははは」ゲキカラが薊に言うが、薊は全く動かない。
「どうしたんだ、ゲキカラ?」サドがゲキカラに聞いた。その時、薊の手から銀色の光が放たれる。
サドの脚を狙ってナイフを振り回したのだ。「危ない!サド」ゲキカラの叫びと同時にサドが後ろに跳び退る。
「シュバッ」サドのスカートがバックリと切り裂かれた。

「なめられてたまるか」ゆっくりと起き上がる薊。刃が光る。急にナイフで狙われたサドの顔に緊張が走る。
距離を取り、チャンスをうかがうサド。緊迫した無言の攻防、間合い地獄!
その時、今度はゆっくりと薊が沈み込んで行った。
・・・気配なく回りこんだゲキカラ、死角からの右ストレートが薊の顎を打ち抜いていた。あっさりと出ていくゲキカラ?

すぐに「お仕置き!」とゲキカラが木刀を取り、笑いながら戻って来た。まだ白目を剥いている薊。
「きゃあああ」菘(スズナ)はもう怯えている。蹴りでナイフを薊の手からもぎ取ったゲキカラは
木刀でひたすら右腕を打ち据える。「バシッ、バキッ、ガキッ、ガツッ・・・」
衝撃で飛び起きた薊がゲキカラに襲い掛かる。ゲキカラは頭や首筋は打たず、右腕のみを狙う。
アドレナリンが出まくっている薊はお構いなしでかかってくる。それでもゲキカラは右腕しか狙わない。
確実に右腕だけを「破壊」していくが、薊の突進は止まらない。

・・・ところが、アドレナリンではカバー出来ない痛みが右腕に蓄積されてくる。
薊が右腕をかばうポジションを取るようになった。ゲキカラはそれでも絶妙な角度から右腕を狙い続ける。

・・・そして、ついに、「ぎゃあああ、やめろ、やめてくれ」薊の悲鳴が上がった。
「ふふふふふ、死んだふりして隠しナイフで襲ってくる奴は信用しないよ、きゃはははは」
「ひゃあああああ、もうない、もうありません」
ゲキカラの右腕狙い撃ちが薊の心を破壊していく「ぎゃあああ、持ってない、持ってないんだあ、信じてくれ〜」
もう右腕は真っ赤に腫れ上がり、さっきまでの倍くらいの太さに見える。
「もう隠してる武器は無い?」「ありません」「お前らが大好きなブラックジャックは?」「・・・」
「どこ?」「・・・」ゲキカラの機嫌が悪くなる「どうせ使うなら早く出して」
右手に持った木刀の切っ先で自分に両脚の間の地面をゴツゴツさせている。イライラして薊の周りを動き回る。

・・・薊の最後のチャンスは、ブラックジャックでの反撃。左手首裾に装着済!

「近くに来い、もう少しだ」復讐に燃える薊のゲキカラ狩りまで・・・あと30センチ!
161名無しさん@実況は禁止です:2013/03/26(火) 22:48:20.41 ID:/vaml+9Q0
あげ
162名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 00:39:14.97 ID:CeS+7t420
ゲキカラさん頑張れ!
163名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 02:57:21.24 ID:PvPl4TdP0
age
164名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 10:38:16.10 ID:NmUJK7Md0
保守
165名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 13:32:39.99 ID:P2McJZ4A0
(ゲキ・ω・カラ)
166名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 16:51:46.67 ID:Bx9QDB+j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 33>

「ガサッ」隣の部屋でと何かが動いている音。誰かが意識を戻して、起きたのか?

・・・このほんの一瞬を見逃す薊(アザミ)ではなかった。
流石、オニ女国際コース3年、戦闘のプロ、立ち上がり様ノーモーションから左腕をサイドスローで振りながら、
左手首裾からブラックジャックを出しつつ、ゲキカラの右膝を強打!素早い!
「バキッ」と大きな衝撃音「ゲキカラ!」とサドの絶叫!その声も間に合わなかった「うっ」

ゲキカラはの右膝にはブラックジャックが食い込み、動きが止まる。
・・・ニヤッと笑うゲキカラ、強がりか?いや、「ぎゃあああ」悲鳴をあげたのは・・・薊だった。
刹那、木刀を左下から右上に逆袈裟に切り上げ、薊の左手首を強打したので相打ち。
しかも若干早くゲキカラの木刀が当たっていたのだ。大きな衝撃音は木刀が薊の手首を打ち据えた音。
ブラックジャック水平打ちを木刀逆袈裟のカウンターで撃墜とは?まさに喧嘩の天才!打たれた右膝をパンパンと叩く。ノーダメージ?

「あはははは、こりゃ暫くは何も出来なくなるよ、馬・鹿・だ・ね?ふふふふふ」

「おらあ」もう止まらない「バキッ、バシッ、ガキッ、グチャッ、ゴンッ、ドカッ・・・」木刀が左腕のみを痛打する。
「ぐああああ、痛い、助けて〜」「ふふふふふ、駄〜目、きゃはははは」「ぎゃああああ」
暫くして、薊から悲鳴すら出なくなった。ゲキカラが薊の髪を掴み「んっ?」と顔を覗き込むと、
薊のその両眼は菘(スズナ)と同じ恐怖だけになっていた。両腕の痛みが復讐心を叩き割ったのだ。
ゲキカラが振り向き、完全に心を閉ざして”見ないようにしている”菘に「おいでおいで」と手招き。
「嫌あああ」怯えきって後ずさりしてカーテンにしがみ付く菘。
「ねぇ、5秒以内に来なかったらお仕置きだよ?来たら何もしない」すると菘がサッとダッシュで近づく。
オニ女試験監督としてゲキカラの前にそびえ立った菘はもう居ない。余程怖いのだろう「はあ、はあ、はあ、はあ」過呼吸?
菘と薊の髪の毛を両手で掴み、交互に顔を覗き込みながら、ゲキカラが笑い声が地獄の底から聞こえる。

「きゃはははは、今度うちの校舎に勝手に入って来たら、首もぎとるぞ、あははははは」
そして交互に首筋に「フウー」と細い息を吹きかけた。冷たい息が刃に感じ、総毛だった二人。
「ぎゃああああ」「じゃあ、すぐ帰れ」「はいぃぃ!」腰が抜けたのか?四つん這いで出て行った。

そのまま隣の部屋についていくゲキカラ。木刀の切っ先で床を「コン、コン、コン、コン」と叩く。
「あははははは、1分以内に全員出ていかないと・・・バラバラに壊しちゃうよ、きゃははははは」
「ぎゃあああああ」「助けて、助けてぇ」「ひゃああああ」「気絶した奴は担ぐんだ」「急げ、何やってんだ」
ゲキカラが笑う「じゃあいくよ、60・59・58・57」「うっぎゃああああ」一斉に逃げ帰るオニ女連中。
「ほら、ダッシュ、えっと、どこまで数えた?46・45・44・43」「ひゃあああ、待って、待って」
ゴロゴロと階段を転げ落ちる音を「きゃははははは」と追い立てる笑い声・・・

「マジ女の連中にこんな追い込みかけられたら、廃人ばかりの精神病棟になっちまう。
やっぱりこいつは普通じゃない、どっか頭イカれてる。・・・本当に味方で良かった」
遠ざかっている筈なのに逆に大きくなる悲鳴の大合唱に、サドは思った。

「きゃはははは、22、21、20、19、あははははは」「ぎゃあああああああああ」
167名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 19:19:07.29 ID:spxytxgx0
こええw
168名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 21:48:35.43 ID:otJnPxBX0
ゲキカラさん最高
169名無しさん@実況は禁止です:2013/03/27(水) 23:19:26.28 ID:PvPl4TdP0
ほしゅ
170名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 00:18:26.47 ID:5xofNHb/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 34>

ゲキカラがラッパッパ部室に戻って来た。サドが腕組みで窓から校庭を眺めている。
他の皆はまだ保健室のようだ。すると、ゲキカラが何か意を決したかのようにサドに近づいていく。
歩きながらゲキカラがスッと木刀を投げると、部屋の隅にある「道具入れ」に「ガタンッ」と収まった。
木刀、竹刀、鉄パイプ、ゴルフクラブなどが物騒に立ててある。とても女子高の部室とは思えない恐ろしさ。
「んっ?帰って来たか?」サドがゆっくり振り向こうとすると・・・サドの背中にスッと自分の背中を合わせ、
「そのままで・・・聞いてくれ」とゲキカラが言う。

「あのさ、私が転校した日、皆に挨拶するように仕切ってくれたって?聞いたよ。知らなかった。
・・・遅くなったが・・・ありがとう、な」ゲキカラの素直な言葉に、サドがみるみる赤面する。
「ば、ば、馬鹿な?何のことだ。皆が勝手に出てきて、勝手に挨拶したんだろう?」
「それに、今日もお前の心を知らず、勝手に動いて悪かったな」ゲキカラが詫びるとサドも本音を語り出す。
「私は・・・いつも真っ直ぐなお前が羨ましかった・・・のかも知れないな」
ゲキカラが言う「お前が副部長なのが、優子さんにラッパッパを任されているのが、今日分かった気がする」
「今日の戦いを見てたら、お前が味方で本当に良かったって、心底思ったな」と笑うサド。腕組みを解いておろすと、
その両腕がゲキカラの両腕に触れた。「たった1人でラッパッパを守り、素手で武器持ち15人以上ぶっ潰すお前も、凄いよ」
ゲキカラも笑う。その時、サドが少し両脚を開いた。丁度頭の高さが一緒になり、髪の毛が触れ合った。
「暫く・・・このままでいないか?」とサドが言うと「悪くないな」とゲキカラ。背中で語り合っている。
夢コンビ「激サド」、お互いを認め合い、更に強くなった2人。いいぞ!「激サド」最高だ!

・・・その時「サド、大丈夫?ゲキカラ、助けに来てくれた?」とトリゴヤが慌ただしく入って来た。
慌てて「バッ」と離れる2人。後ろにブラック、シブヤも居る。何とか復活したようだ。
「あれぇ?どうしたの?何か恋人同士みたいだったよ。遠慮せずにくっつきなよ」トリゴヤがからかう。

「いきなり『転校初日はありがとう』なんてこのもやしが言い出すから調子が狂っただけだ」と焦りまくるサド。
「何だと?『真っ直ぐなお前が羨ましい』ってほざかなかったか?うすらデカ」とゲキカラがもう切れてる。
「はあ?『今日も勝手な事してごめんね』って小学生か?爆笑もんだろ?ハゲ」サドの言葉に
「ふーん。『暫くこのままでいたい』の方が恥ずかしくて死にそうだよ、でくのぼう」とゲキカラ。
「ここでケリつけるか?」「上等だよ?」・・・やっぱり夢コンビ「激サド」長続きしなかったか?どうしてなんだ?

「もう、仲間同士なんだから、仲良くやろうよ。ねっ?」トリゴヤが間に割って入る。
その時、トリゴヤの右手がゲキカラの胸、左手がサドの胸に触れた。「あっ」と胸を押さえて赤面する「激サド」。
2人とも胸の大きさには自信が無いのだ。気まずい雰囲気・・・の後、
「小さい事に拘らない、仲良く引き分け」と天然のトリゴヤが別の意味で言ってしまった。
「小さいだと?このデカパイが」完全に意味違いで2人が怒る「そうだ、さぞかしご立派なんだろな?」
2人がトリゴヤの胸に触る「いや、何で胸触るのよ?変態」シブヤとブラックもニヤニヤしながら混ざってくる。
「そんなにでかいのか?」「巨乳!触らせろ」「きゃああああ、やめて、揉まないでぇ〜」トリゴヤの悲鳴。

「うるさーーーーーい」あっ、優子さんだ!
171名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 00:55:01.07 ID:Ncveow4H0
>>170
なごみますなー
172名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 04:51:57.68 ID:x7+ArE3q0
良いね
173名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 10:12:51.21 ID:DpJ0bAbx0
俺もゲキカラのおっぱい触って赤面させたい
174名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 12:52:47.48 ID:/9SmAgak0
(ゲキ・ω・カラ)
175名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 16:36:40.41 ID:/9SmAgak0
保守
176名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 17:35:22.57 ID:VMGiA8030
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 35>

いつものソファーに座りながら優子が聞く。
「今日、隣町のオニ女が攻めてきたんだって?珍しいな、どうしたんだ?」

「はい、オニ女の昇級試験があったようです。そして、優子さんとゲキカラが特別賞金首になっていました」
 今までのドタバタが嘘のようにサドが報告する。切り替えの早さは流石。すぐに優子が言った。
「っつうことはサドよ、オニ女の馬鹿どもはまだお前の怖さを知らないって事だな?
こっちはまだサドがいる、そしてシブヤ、ブラック、トリゴヤもまだ切り札として使えるって訳だな?そいつはラッキーだ」
サドの表情がパッと変わった。ずっと優子・ゲキカラから完全に1枚落ちのポジションで内心悔しかったのだ。
やはり、優子のカリスマは「ちゃんと見てくれている」信頼の上に成り立っている。

「そして・・・」サドがゲキカラを見ながら言葉を選ぶ。
「ゲキカラの知り合いの家が、オニ女に狙われているようです。手を引け、と言ってきました」
優子は悲しそうに下を向いたゲキカラを見逃さなかった。
「ゲキカラ、大変なことが・・・あったようだな?」

「川沿いの土手の遊歩道の近くの家、地上げ屋に脅かされていたおばあさんと知り合ったのが1カ月前くらい
・・・そのうちに書道を習うようになって・・・金曜は元気だったのに、月曜の今朝、亡くなってた
・・・末期膵臓癌だったんだ、知らなかった・・・私に宿題って、亡くなる寸前まで何百枚も書いてくれてて
・・・でも、おばあさんの周りには財産をたかる様な奴が居て、おばあさんいつもどこか寂しそうだった」
「分かった、もういい。ゲキカラ、辛い事思い出させて悪かったな?」
という優子を、ゲキカラが遮って続ける。

「おばあさんには3人の子供が居て、何年も会っていないって・・・多分、3人の子供か、
親戚の誰かが裏で何か企んでいるんだ・・・オニ女はそいつの手先だと思う」
「そうか、そこでつながったんだな?よく話してくれた」と優子。
「私が貰った書道用具も、実は凄い値打ちがあるみたい
・・・家の中を漁ってた奴らが「あれだけで何百万だ」って、「20万で売ってくれ」って
・・・質素な暮らししてたけどおばあさんお金持ちだったのかも知れない
・・・家も寄付して公園にしたいから弁護士に相談してるって、おばあさんが言ってた」
涙をこらえて必死に説明するゲキカラを見守る優子。
「急にいろいろな事が有ったから、自分でもよく分からない・・・でも・・・」
顔をあげたゲキカラの両眼が光った。

「おばあさんの遺志を継ぐ者として、最後の生徒として、裏に居る汚いカス共は・・・私が必ず潰すよ」

もう涙ではない、闘志、いや殺気による眼光だ。
177名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 17:40:06.30 ID:VMGiA8030
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 36>

優子がガバッとゲキカラを抱きしめた。優子の両眼から涙がこぼれ落ちていく。
「”私達が必ず潰すよ”って言えよ。何でこんな小さな背中に全部背負っちまうんだよ?」

そして、ゲキカラを抱きしめたまま、涙の優子が震えながら叫ぶ。
「サド!その「おばあさんの家」とオニ女の関係を詳しく調べてくれ。急ぎだ」
「分かりました」サドが答えるや優子は続ける。

「シブヤ!ブラック!トリゴヤ!決戦に打って出る前にマジ女の体制を整えてくれ。
私ら6人全員出撃することになる。留守を任せられるようキッチリな。武器もそろえておけ」
「はい!」

そして、ゲキカラの両肩をしっかり掴み、その燃える両眼を真っ直ぐ見て、優子が告げる。
「そして、ゲキカラ、おばあさんの宿題をしながら、おばあさんの気持ちを感じ取ってくれ。
何かヒントがあるかも知れない。そして当日まで出来る限り、力を蓄えること。
この戦いは、お前が真っ先に切り込むんだからな」
「今から行っても大丈夫だよ」笑うゲキカラ。
「頼もしいな、流石だ」優子がゲキカラの頭をポンポンとする。
「流石に今日の今日は辛いよ、勘弁してくれ」と思うブラック、シブヤ、トリゴヤ。
仲間とは言え、ゲキカラのあまりのタフぶりに呆れる。

しかし、サドは違った。
「もし、こいつが敵に回ったら、どうすればいいんだ?打つ手なしだ」
そんな事態にならなければ良いのだが・・・。
いや、そもそも、ゲキカラがラッパッパを潰しにかかる?そんな事を考えるのは止めてくれ!サド。

「マジ女がオニ女に攻め込まれたことは事実。もうゲキカラだけの問題じゃなくなった、マジ女皆の問題だ。
今日は帰って休んでくれ、明日から色々忙しいし。よし、来週の金曜、6人全員で乗り込むぞ!」
「はい!」

流石はマジ女いやこの街のてっぺん大島優子。その一挙手一投足がラッパッパの「魂」だ。
皆の気迫が「200%充填」され、長かった今日の激闘の疲れは一気に吹っ飛んだ。

ラッパッパがまるで狼の群れだった、一番ギラギラしていたのは、まさにこの頃・・・

・・・マジすか女学園VS鬼百合女子高等学校、「マジ」に生きる不良の溜まり場VS現代版傭兵養成所、
県内不良高校最強決定戦とも言える壮絶な死闘が、来週金曜日に決まった!
178名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 18:46:09.31 ID:zTK4/ntd0
決まった!
179名無しさん@実況は禁止です:2013/03/28(木) 21:47:11.85 ID:/9SmAgak0
wktk
180名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 00:24:34.81 ID:HzBs11rg0
いけー!
181名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 05:17:24.34 ID:HzBs11rg0
(甘・ω・口)
182名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 09:13:57.00 ID:I1SRiMBG0
(中・ω・辛)
183名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 10:53:27.12 ID:ygbET3OD0
松井玲奈主演NHKドラマ今夜放送!オカロもあるよ
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/akb/1364521016/
184名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 12:34:30.28 ID:YScZDjx50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 37>

帰り際、優子がサドに言った「今日は留守番ありがとうな。で、オニ女はどうだった?」
サドが答える。「基本的に『勝てば何でもあり』です。
戦いの美学・信念は何もなく、喧嘩でなく暗殺・戦争のノリです。
ブラックジャックという棍棒、ボディプロテクター、金属鋲入りグローブ、ジェイソンマスク、この辺が特色です。
私は素手に拘って戦ったのでかなり手こずりました。15人くらい倒すのがやっとでした。
ゲキカラは戦いの中、どんどん対応・進化して、結局何10人倒したか分かりません。30〜40、いや50人か?
少なくとも今日来ていた中のトップ2人はゲキカラに完全に壊されました」
「完全に壊された?」優子が聞く。

「1人目は髪の毛掴んで壁に放り投げてぶつけたり、ショルダータックルで跳ね飛ばし続けたり、
最後は床を引きずり回して人間モップに」とサド。
「無茶苦茶だな・・・そこまで見てるなら止めてやれよ?」優子がからかっても
「そして、2人目は両腕だけを徹底的に木刀で打ち据えてました」とマジ返しのサド「両腕だけ?」優子が聞く。
「ナイフを使った右腕、棍棒を使った左腕だけを・・・残酷なまでに徹底的に」サドが続ける。

「それに・・・私を助けに来た時、飛び込んで来てすぐ照明を消して、暗闇で10人は倒してました」とサド。
「ゲキカラは夜目が利くのか?」と優子が聞くと
「分かりませんが、確実に1撃1殺で仕留めていました」サドが答えた。
「ふーん、聞けば聞くほど恐ろしい、いや頼もしいな。流石、最凶ゲキカラだ。味方で良かった」優子が唸る。

「それと、今日ゲキカラと背中合わせで戦ってみて分かりました・・・あいつは喧嘩の天才です」とサド。
「へぇ、サドが手放しで褒めるなんざ、滅多にないな。どうした?」
優子がわくわくする。実は「激サド」見たかったのだ。
「仲間割れの喧嘩するように眼で全身で仕向けてくるんです。ゲキカラの演技に乗せられて戦い、気が付いたら敵は残り2人。
お互い、タイマン用1人ずつ「取っておいた」んですが、結局「一番くじ」はゲキカラが引きました」
「でもさ、それを理解してアドリブ出来ちゃうサドも凄いぞ。天才は天才を知る?私もそこまでは自信ないよ」
「そして、その戦いの中、本能的恐怖心から敵が私の方に流れて来たんです。ゲキカラの前は・・・過疎ってた」
「よし分かった。オニ女戦、サド、ゲキカラは確実に大量2桁得点だ。で、トリゴヤ、ブラック、シブヤはどうした?」
「ゲキカラのフォローに行きましたが、戦線離脱、保健室に運びこまれたようなので、かなり苦戦したかと・・・」
と残念そうなサド。
「ってことはもう1人くらい大量2桁得点しないと駄目だな・・・ここは『優子さんフル出場』が必要かな?」
あっけらかんと優子が笑う。
「・・・大丈夫なんですか、身体は?」「何の事だ?」「最近、休み多いし、度々病院行ってますよね?」
「そういうつまんねぇ事、誰にも言うなよ、テンション上げ上げで行こうぜ!」

・・・しかし、そう言う優子の眼に、いつもの迫力は無かった。サドは悲しそうに下を向く。
185名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 16:35:14.28 ID:wIp8wF880
優子おおおおおお
186名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 19:56:14.06 ID:HzBs11rg0
保守
187名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 21:53:40.39 ID:FxnC7rYQ0
チョーコクさんの出番は…ないの?
188名無しさん@実況は禁止です:2013/03/29(金) 23:58:57.25 ID:HzBs11rg0
保守
189名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 05:09:47.24 ID:83pMIaLB0
あげとくぜ
190名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 11:59:22.23 ID:Tnn0c8cI0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 38>

「うーん?うーん?」帰宅後、考え込んでしまったゲキカラ。
自分の直感に素直に生きてきた喧嘩の天才は・・・物事を深く考えるのは大の苦手なのだ。
さっきから自分の部屋でおばあさんの宿題を見て、ずっと唸っている。知恵熱が出そうだ。
全部で300枚以上はあるだろうか?紐で一束に括ってある。パラパラと捲るだけで「うっぷ」と胸やけした。

『ゲキカラさん まだまだ練習することは沢山あります。上手く書けない時には硯や墨や筆や紙に心で聞くこと。
ちゃんと答えてくれます。頑張れ。 おばあさんより』・・・一番上のメッセージ。

「上手く出来なきゃ心で聞く?・・・分からん。兎に角、まずは練習してみろって事かな?」硯で黙々と墨をする。
準備が出来た「よし、書いてみよう」1枚めくる「あれ?まだお手本じゃないぞ?」またメッセージがある。

『ゲキカラさん 漢字が難しければ、最初は仮名から書いてみましょう。
意味が分からなければ声に出して読んでみてもいい。とにかく続けることが大事です。 おばあさんより』

もう1枚めくる。確かに難しそうな漢字に仮名がふってある。っていうか一枚全部漢字じゃん?
国語の授業でやった漢詩など全く覚えがないゲキカラ「駄目だぁ、おばあさん、急に難しすぎるよ」不貞腐れて仰向けに寝てしまった。
天井におばあさんの顔が思い浮かんだ。最後におばあさんに会った、あの金曜日の会話が甦る。
『「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」・・・「出来るかな?」
・・・「出来るところからやってみればいいのよ」・・・「頑張ってみるよ」』

「出来るところやる・・・取り敢えず、ふり仮名だけでも書いてみるよ、おばあさん」
サッと起き上がり、ゲキカラが一生懸命丁寧に書いてみた。仮名なら書ける。意外と素直なゲキカラ。

ちようなんとちじなんかぶさんなんびじゆつひんちゆうい

「何だこりゃ?日本語?」また仰向けに寝てしまった「全然分かんないよ?おばあさん」
しかし「とにかく続ける、か?」寝ながら声に出して何回か読んでみた・・・これまた意外と素直なゲキカラ。

ちようなんとちじなんかぶさんなんびじゆつひんちゆうい
ちょうなんとちじなんかぶさんなんびじゅつひんちゅうい
ちょうなんとち じなんかぶ さんなんびじゅつひん ちゅうい

「んっ?」ゲキカラが起き上がって読み直す「そうか?これが言いたかったんだね?おばあさん」

長男 土地、次男 株、三男 美術品、注意

・・・地上げ屋は長男が手配し、書道用具は三男が狙っていたのだ。可哀相なおばあさん・・・。
「本当の敵はこいつらか?」ゲキカラの両眼がギラッと光る!
191名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 12:02:36.33 ID:Tnn0c8cI0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 39>

翌朝、川沿いの土手の遊歩道を通り、おばあさんの家が見えるところまで来た。
マジ女への登校には著しい遠回りであるが、ゲキカラが大好きな道なのだ。
朝は空気が澄んでいる。風も気持ちいい。ゲキカラの長い黒髪がフワッとなびいた。

「姉貴、ゲキカラの姉貴!」・・・その時、聞き覚えのあるあの声。
卑怯の代名詞だったような、この男。ゲキカラの転校直前に心身とも完全破壊され、
その後更生し、今では「ゲキカラの一の舎弟」を自称する・・・元暴走族の”パシリ”だ。

「はぁ、気分台無しだな、何だよ?朝っぱらから」ゲキカラが言うと
「昨日オニ女が派手に攻めてきたって聞いて心配になって」とパシリ。
「オニ女・・・大した事なかったぞ、名無しさんとか根暗さんばかりで」ゲキカラが笑う。
「姉貴、この辺を歩いているオニ女ってのは所詮2軍なんです」と言うパシリに
「昨日、「監督」菘だの「試験官」薊だの偉そうな3年生は2人壊したけどね?」とゲキカラ。
「本当のトップいわゆる1軍クラスは実地訓練に出てて、学校なんて来ませんよ」
「ふーん?」取り合わないゲキカラ。
「ゲキカラの姉貴と優子さんが特別賞金首になりましたが、それは2軍以下の昇級課題としてです」
「ほー?」ゲキカラは関心が無く、話に飽きてきた。キラキラとしている水面(みなも)を見ている。
「そして・・・もし、マジ女ラッパッパとオニ女1軍が戦ったら・・・多分、マジ女が負けますよ」
「何だと?」パシリの胸倉を掴み、睨むゲキカラ。
「優子さんと姉貴が、最強最凶コンビだって行っても、それはあくまで「街の不良界」での話で、
オニ女1軍は世界中に「戦士」として多数派遣されている。アマチュアとプロでは勝負になりません」
パシリが引かない「だから、オニ女とはこれ以上戦ってはいけません」
「・・・そうか?」ゲキカラがパシリの胸倉を掴む手を放した。
「それなら、オニ女1軍を倒せば、マジ女が世界クラスって事だな?」ゲキカラが笑い、続ける。
「それにな、あの家に住んでいたおばあさん、あの人の遺志を継ぐ者として、
最後の生徒として、裏に居る汚いカス共は・・・私が必ず潰す、と決めたんだ」おばあさんの家に歩いていく。
「なあ?この辺は危なくなるから、お前も気をつけて帰れよ」とゲキカラ。
「いろいろ、ありがとうな」振り返らずに手を振った。

「ゲキカラの姉貴、オニ女とだけは戦っちゃ駄目だ、勝てっこない」
最凶ゲキカラの怖さを誰よりも知っている筈のパシリが・・・そう絶望的に呟いた。
192名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 14:20:41.17 ID:iws+EXUa0
パシリktkr
193名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 19:27:12.38 ID:4vqeLPJ40
保守
194名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 19:58:42.79 ID:0FrqpfCz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 40>

長い黒髪をなびかせ土手を下りていくゲキカラ。
それとすれ違う様に土手を駆け上がっていくウインドーブレーカーに身を包んだ鍛え上げられた長身の少女。
格闘家独特の、厳しい環境に身を置く独特のオーラを出している。フードの下の精悍な眼。まさに「全身凶器」。
「シュッ、シュッ」打撃系特有の呼吸音で楽々と土手を駆け上がる。

土手に「ブワァー」と強い風が吹いた。枯草や砂埃と共に落ち葉が舞い上がる。
「シュッ、シュッ、シュッ、シュッ」立て続けにジャブを繰り出す、全身凶器。
お構いなしに下りていくゲキカラ。眼の前で左手をパッと開くと「ハラハラハラハラ」と無数の落ち葉。
流石のゲキカラも歩きながら「ほー?」と魅入る。すれ違いざま、ウインドーブレーカーのフードの中の両眼が光った。

「ブォン」全身凶器からノーモーションの右ストレートが唸る!
「くっ?」反応が遅れたゲキカラが左ストレートで必死にクロスカウンター!
「ゴツン」「バシッ」ゲキカラはパンチを額で受け止めよろめいたが、全身凶器は左手でパリーして受け流した。

しかし、必死に飛び退ったのは・・・全身凶器。何か嫌な予感が本能的にしたのである「気のせいか?」
「きゃはははは、挨拶の仕方が凄いな、お前オニ女?あはははは」ゲキカラが問うと
「マジ女のチョウコクだ」「マジ女?じゃあいいや、オニ女だったら今ここでぶち殺すけどね」ゲキカラが去っていく。
日頃から優子に「マジ女同士での喧嘩は禁止」ときつく言われているゲキカラ。マジ女と聞いて戦意は消えた。

行ってしまったゲキカラに、唖然とするチョウコク。一目見て、強いと見込んだので「拳を使った挨拶」をしたのである。
「まあいい。あいつ、反応は早かったが、格闘家としてはまだ甘いな」
と走り去ろうとするチョウコクの顎がズキンと傷んだ。
「うっ?」顎を押さえると打たれた感触が残っている。いつの間に?「ブッ」と唾を吐くと、血が混じっていた。

ゲキカラは左クロスカウンターを受けられた直後、追撃の右ストレートを放っていたのだ。
格闘家チョウコクが感じた「何か嫌な予感」・・・これがゲキカラの本能で放つ拳、喧嘩の天才の恐ろしさ。
それをこれまた本能でかわしたチョウコク。強者同士にしか分からない濃厚な時間を共有した二人。
これを機に、更に鍛錬を積んだチョウコクは100人狩りに着手、
まさにアナザーストーリー「喧嘩地獄変!チョウコク」なのである。

そして、それを土手の上で本を読みながら歩いていた眼鏡の少女が「ふーん?」と見ていた。
これだけの喧嘩の攻防を見て全く驚いていない。無表情「それで?」という感じでまた歩き出す。

・・・前田敦子。数か月後、マジ女に転校してくる。

この街の喧嘩レベルは、あまりに高い。オニ女には決して負けていない。
195名無しさん@実況は禁止です:2013/03/30(土) 22:07:37.11 ID:Ka2Py7zQ0
チョウコク敦子ktkr
196名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 00:52:58.32 ID:0CLCZ8gK0
保守
197名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 05:28:15.71 ID:1RnJCnBj0
あげ
198名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 11:23:15.18 ID:0CLCZ8gK0
(ゲキ・ω・カラ)
199名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 15:10:25.80 ID:0CLCZ8gK0
(甘・ω・口)
200名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 15:59:20.11 ID:WesmQR2k0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 41>

土手を下りてきたゲキカラ。
垣根越しにおばあさんの家の中を覗いてみる。書道やおしゃべりをした楽しかった空間。
・・・しかし、人気(ひとけ)の無い独特の寂しさがもう漂っていた。
僅か数日なのに、もう家が廃れ始めているのが、ゲキカラには無性に悲しい。

松の枝ぶりが悲しそうに見えた「水くらいあげてもいいよね?おばあさん」

ゲキカラが垣根越しに庭に入る。
水道ホースを蛇口につなぎ、水を撒き始めた。霧状の水の向こうに、虹が見えた。
おばあさんが、松の木が、喜んでいるように見えて、ゲキカラは嬉しくなった。ホースを夢中で振る。

その時、家の奥で人影が見えた。スッと蛇口を閉めるゲキカラ。そっとホースを置く。
美術品を漁っている・・・三男一派か?
ゲキカラに気がついたのか?裏にある門の方から逃げるようだ。
「くそっ」ゲキカラが走って、門に回り込もうとするが、通り道が不要な荷物などで塞がれて、通れない。

仕方なく、ゲキカラは垣根を飛び越え、外の通りを走って回り込む。
しかし、車に乗り込んだ「犯人」達は手際良く、出発し逃げていった。

それでも必死に走って追いかけるゲキカラに・・・バイクが背後からぶつかって来た。
「ドカッ」「ぐあっ?」撥ねられた衝撃で壁に頭から激突するゲキカラ「ドカンッ」
そして「うううっ」と呻くと気絶してしまった。

車が手際良くバックで戻って来る。後部座席の1人、全身筋肉質な長身な男がうつ伏せのゲキカラを覗きこむ。
この男・・・そう「陸奥」だ。以前オニ女「ヤイバ」とゲキカラを見ていた奴。残虐性を表しているその両眼が光る。
「こいつがゲキカラだ。思わぬ収穫だ。取り敢えず乗せろ。連れていく」

ぐったりして動かないゲキカラを後部座席に押し込むと、すぐに車が走り出した。
狭い車内ながらも、両手、両足をパラシュートコードで縛る陸奥。特に両手は後ろ手なのでもう身動きが取れない。
更に「こいつは何するか分からんからな」と手ぬぐいを猿轡のように口にまいた。
そして、陸奥は麻酔銃用の麻酔薬入りの矢を取り出すと、ゲキカラの首筋に打った。

流石のゲキカラもバイクに撥ねられ、両手両足を縛られ、麻酔を打たれたら・・・暫くは動けまい。
すると、陸奥は自分の両腿の上にゲキカラを仰向けに寝かせた。
顎をくいっと上に向け、顔をマジマジと見る「左目上の傷を消せば、かなりの金額で売れるな?上物だ」

・・・最悪の奴に、捕まってしまった。
201名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 16:03:40.39 ID:WesmQR2k0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 42>

陸奥がバックミラー越しにずっとついてくる来る車が気になりだした。運転手に言う。

「左に曲がれ」後続車も左折した。次の角でまた言った。
「左に曲がれ」後続車も左折した。次の角でまた言った。
「左に曲がれ」後続車の左折を見て、どこかに電話している「後ろの車を潰せ」

陸奥がゲキカラの頬を撫でながら言う「折角仲間が助けに来たのに、あいつ死んじゃうよ?」
気絶しているゲキカラには聞こえていない・・・

後続車は・・・パシリのだ。やはり心配で土手の上からゲキカラを見ていたら
撥ねられ、拉致されたのが分かり、慌てて追跡していたのだ。
しかも、携帯電話で警察に現在位置や車両のナンバープレートや特徴を電話しながらである。
どうした、パシリ?滅茶苦茶出来るいい奴になった。頼む「ゲキカラの姉貴」を助けてくれ!

・・・ところが、いきなり「ガシャン」フロントガラスが粉々に割れた。背後から来た2人乗りのバイク。
さっきゲキカラを撥ねたバイクだ。後部座席の奴が鉄パイプを持っている。
移動車両襲撃に最も適している、1ドライバー1アタッカーの2人乗りバイク「コロンビアスタイル」!

「うわっ?」追跡と携帯電話に夢中で背後からバイクが来た事に気がつかなかった。
バランスを崩し、蛇行運転するパシリの車「ドカン」とガードレールにぶつかり
そのまま「ガガガガ」とガードレールを擦るように止まった。
パシリは血まみれで動かない。車は大破?
バイクの2人は周囲を見る「目撃者無し、作戦終了、だな?」・・・走り出す。

ところが、「ブロロロロ、ブロロロロ」エンジンをかけ直す音が背後から聞こえた。
「グオオオオオオン」半分壊れたパシリの車が動き出す。まさかと慌てる2人、反応が遅い。
そのままバイクを撥ね飛ばす「ドゴッ、ガシャーン」2人が吹っ飛ぶ「ぎゃああああ」

「邪魔だ、ボケ」追跡を始める血まみれのパシリ。元暴走族の血が騒ぐ!
「お前ら、殺すよ?」ゲキカラが乗り移った!いけ、パシリ、「ゲキカラの姉貴」を取り返せ!
202名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 18:04:23.53 ID:Nul+bzsZ0
パシリ大活躍
203名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 20:54:55.91 ID:0CLCZ8gK0
パシリがんばれ
204名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 22:34:39.46 ID:IvCfGObF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 43>

報告が無く焦る陸奥。車はゆっくりと走っている。
そこへ、「グオオオオオン」とさっきの車が突っ込んでくる。
「まずい、急げ」陸奥の声で車のスピードが上がる。
衝突したダメージで煙を噴き上げながら、パシリの車が追い付いてくる。
「何してるんだ、スピードを上げろ」陸奥が怒鳴る。

「ゴツン」後ろからパシリの車が陸奥の車にぶつかって来た。
「ドカン」「うわああ」陸奥の車が大きく揺れる。
「急ぐんだ」陸奥の声にドライバーが思い切りアクセルを踏む。
流石に煙を噴き上げるパシリの車は、もう追い付けない。

「仕方ないな?」と陸奥の残酷すぎる両眼が光る。絶対関わり合いたくない眼である。
後部座席ドアを開けると・・・何とゲキカラをいきなり放り捨てる。

「ドサッ」

「うわああああ」ゲキカラを轢きそうになり急ハンドルを切ったパシリ。
路肩を乗り越え「ドガン」石壁に激突し、大破し、動かなくなった。

「キュウウウウウウン」陸奥の車が嫌味な程手際よくバックで戻って来る。陸奥がゲキカラを拾い上げる。
両手両足を縛られたまま、かなりのスピードで走る車からいきなり落とされたのだ。
顔、腕、太腿等をひどく擦りむき、全身が小刻みに痙攣している。相当なダメージだ。

「やっと、邪魔者が消えたな」
石壁に激突し大破した車やその中のパシリなど全く気にせず、ゲキカラを車に担ぎ入れる陸奥。
「さあ、急ごう」「分かりました、陸奥さん」運転手がエンジンをかける。
・・・やっぱりこいつは狂っている。人間の心をどこかに捨てて来たようだ。

遠くで救急車とパトカーのサイレンが聞こえる。誰かが通報したのだろう?
顔面を強打し、血まみれのパシリが車からよろよろと出てくる。尋常でない出血。
最後の力を振り絞って、自分の車のリアドアに「ムツ」と自分の血で書く。
そして「ゲキカラの姉貴、すいません・・・」と前のめりに倒れ、動かなくなった。

・・・パシリの執念も空しく、ゲキカラは陸奥に拉致されてしまった。
205名無しさん@実況は禁止です:2013/03/31(日) 22:38:17.71 ID:IvCfGObF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 44>

「ポチャン、ピチャン」

水が滴り落ちてくる音。独特の埃臭さ、換気が悪い。薄暗く視界が利かない。ここはどこかの倉庫のようだ?

「・・・?」ゲキカラの意識が戻った。全身バラバラになったような鈍痛が走る。
無理もない、後ろからバイクに撥ね飛ばされ、両手両足を縛られたまま車から突き落とされたのだ。
暗がりの中、自分が両手両足を縛られたまま、天井近くの梁から吊るされているのが分かった。
かなりの時間吊るされていたのか?
全体重がかかるパラシュートコードが手首に食い込み、青紫に腫れ上がっている。

かろうじて爪先立ちになる高さで吊るされたゲキカラが、フラフラしながらも思い出し始めた。
「おばあさんの家で美術品を漁っていた奴ら・・・そうか三男の手下・・・そいつらに捕まったのか?」

その時「パッ」といきなり照明が点いた。
「ううっ?」暗がりに居た為、明る過ぎて両眼が痛いくらいに眩しい。
「マジすか女学園ラッパッパ四天王、ゲキカラ・・・だな?」全身筋肉質の長身な男「陸奥(ムツ)」が、
残虐すぎるその両眼で吊るされたゲキカラを覗きこむ。動物に例えるとホオジロザメのイメージか?

「ドスッ」いきなり強烈な右ストレートがゲキカラの鳩尾に叩き込む「ぐおお」流石のゲキカラも呻く。
爪先立ちで吊るされているので、腹筋を締める事が出来ず、衝撃がまともに内臓に伝わるのだ。
息が止まるような強烈なパンチにゲキカラがサンドバックのように前後に揺れている。
戻って来たサンドバック、いやゲキカラを今度は強烈な右ボディアッパー「グバッ」「うぐっ」
ゲキカラの身体が跳ね上がり、上下に揺れている。もう完全に、人間サンドバックになってしまった。
「ドカッ」右前蹴りを鳩尾に突き刺す「ぐうう」呻くゲキカラが力なく向こうに揺れ、
「ズズズ」爪先がかろうじて地面をすりながらこちらに戻って来る。

そこへ今度は、左ボディフックをゲキカラの背中側から、肝臓を狙って、打つ「ドウッ」「はうっ」
まともに肝臓を強打されて流石のゲキカラも明らかに呼吸がおかしい「ぐっ、ふっ、ぐっ、ふっ」
「ドスッ」もう一度肝臓打ち「うごお」すぐに血の塊を吐き出した「げへっ」
その後明らかにおかしい呼吸音「はっ、うっ、はっ、うっ」まともに効いてしまっている。
そして、左ミドルキックを肝臓に蹴り込む陸奥「バキッ」「あうっ・・・あっ、はっ、あっ、はっ」

見るからに呼吸障害を起こしている。しかしまだ眼が死んでいない、怯えていない。
陸奥は、冷静に残酷に、ゲキカラを分析している。そして陸奥は判断した。

・・・「こいつは無痛症だ。痛みでは心が折れず、死ぬまで戦いを続ける、敵にすると一番厄介なタイプだ。
ならば『別の方法で身体ではなく心から破壊する』しかないな?」残虐すぎるその両眼が、少し笑った。
206名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 00:57:06.04 ID:Sitz7jUd0
がんばれ
207名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 02:25:51.59 ID:59VIyd+60
エロ展開くる?ドキドキ
208名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 06:53:05.26 ID:Sitz7jUd0
あげ
209名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 10:30:35.65 ID:8135eiWz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 45>

「おい」暗闇に声をかける。三つ子が現れる。感情が読めない、強い殺気で恐ろしい顔。オニ女特有の表情。
だが今までの奴らと違うのは・・・残虐性オーラが半端でない。人を殺す事に罪悪感を感じない独特の雰囲気!

「お前ら、お得意の「奴隷化」しろ?方法は問わない。1週間くらい楽しんでいいよ」
「ご注文は?」三つ子がやたら可愛い声で合わせる。・・・が、「能面顔」は全く可愛くねぇ!
「最新型”くのいち”だな。強くて、綺麗で、エロい。勿論何でも言う事聞くようにしてくれ。
まあ、どうせ名前の通りの順番で極限まで追い込むんだろ?・・・じゃあ、任せたぞ」陸奥が消えた。

この三つ子の名前は「朝顔」「昼顔」「夕顔」という。オニ女国際コース3年。既に全課程を修了し、
実地訓練中である。そう、朝は朝顔、昼は昼顔、夕方は夕顔、そして夜は3人で獲物を共有する。
・・・こうやっていつも獲物をいたぶりながら、「奴隷化」調教するのだ。

夕顔がダラッとぶら下がっているゲキカラに近づき、胸に触れて言った「まだ固くて、青い」
昼顔が今度はゲキカラの腰回りを触る「そうだな、これはガキだよ」
朝顔が注射器を用意してゲキカラに近づく「それでも・・・3人分くらい打っちゃうか?」

「何打つんだ?朝顔?」「ヒント、ヒント?」
「組成式は・・・C21H23NO5」「分からないよ、正式名称は?」
「3,6-ジアセチルモルヒネ」「モルヒネ・・・分かった、ヘロイン!」
「正解!」・・・何だこいつら?女子高生の会話とは思えない。

流石のゲキカラも「薬物の王様」ヘロインを静脈注射されては、いずれ廃人になってしまう!

その時、陸奥が戻って来た。「そう言えば、1時間くらい前に首に麻酔銃の矢を刺したって言ってなかったな?
お前ら耐えられるギリギリまでデータ取るから、正確に言っとかないと、「奴隷」を殺されたらかなわん」
「陸奥さん、車に積んであった麻酔銃使ったんですか?」「そうだ」
「そしたら、塩酸チレタミンと塩酸ゾラゼパムの混合薬かな?」「馬鹿、それはまだ開発中だよ」
「やっぱ、ケタミンだろ?無難なところで」・・・どう考えても、こんなの女子高生じゃない!

「でも1時間前に打ったって、麻酔銃効いてなかったじゃん?」「陸奥さんが打ち損ねたのかな?」
「まずはそこから確認でしょ?」「じゃあ、麻酔銃取ってくる」夕顔が嬉しそうに走って取りに行った。

・・・ヘロインは免れたが、麻酔銃を耐えられるギリギリまで打たれる?
210名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 10:36:40.91 ID:8135eiWz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 46>

「お待たせ」麻酔銃を持ってきた夕顔。
「効いたかどうかはどう判断する?」昼顔は悪巧みを思案中の顔だ。朝顔が言った。
「どのくらいの投薬で意識を失うか?と本当に無痛症か?をテストしよう」「賛成!」

直径1.5メートルくらいのとても大きな金属性のタライを持ってきた朝顔。
吊るされ爪先立ちのゲキカラの両脚をタライの中に入れる。
「ああ、あれね?」昼顔が手際よくコンロ式小型ガスバーナーを持ってきて点火する。
「先こっちからやるよ、危ないから」夕顔がタライの中に燃料用油を手際良く流し込む。

「しっかり咥えてろよ、危ないから」
点火済ガスバーナーについたチェーンをゲキカラに咥えさせたと朝顔。
「今から麻酔銃を撃つから、寝ちゃだめだよ。全身燃えちゃうから」3人が離れる。
もしゲキカラがバーナーのチェーンを口から放したら、
金タライの中の燃料が燃え、ゲキカラも炎につつまれるだろう。恐ろしいテストである。

「じゃあ、行くよ」朝顔が狙いを定める「3・2・1、バン」「ズブッ」「うっ」
ゲキカラに麻酔銃が撃たれた。3人は時計を見ながら、嬉しそうに計測している。

「・・・・40秒・・・・45秒・・・・50秒・・」「何だよ、効かないじゃん?」
「分かった。60秒でもう1発追加する。・・・・57、58、59」「バン」「ぐっ」
「・・・・170秒・・・・175秒」「どうした?」「早くもう1発」「・・・178、179、バン」「くっ」
「・・・・210秒・・・・210秒」「おい、どうなってんの?こいつ」「効かないじゃん」「つまんないよ」

その時、陸奥が入ってきた。麻酔銃と火炙りか?とその場を見て理解した。
「相変わらずの悪趣味だな?いったん中止だ。雲鷹(ウンヨウ)さんがいらっしゃった。ゲキカラを見せに行く」
「はーい」3人が声を揃える・・・声だけはめっちゃ可愛い。尚更、こいつらむかつく!
「おい、放していいよ」とガスバーナーを引っ張る朝顔「放せよ」やっと取り上げると・・・顔が引きつる。
「こいつもう気を失ってたよ?」「打ったのは弛緩剤だろ?何で」「意味分かんない」
天井から吊るしているロープを外し、金タライの外に出すと、完全にフニャフニャと床に崩れ落ちるゲキカラ。
両手、両脚を縛られていたので、まともに顔から落ち、うつ伏せになり、もう全く動かない。

「やっぱ、麻酔薬は効いていたんだ・・・なのにこいつはずっとバーナーのチェーンを噛み続けていたのか?」

消えゆく意識の中でゲキカラは3人を確かに「ロックオン」していた。

「顔は覚えた・・・次に会った時・・・ぶっ殺す!」
211名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 13:20:01.56 ID:Sitz7jUd0
age
212名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 16:06:40.16 ID:Sitz7jUd0
age
213名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 19:00:59.72 ID:Sitz7jUd0
age
214名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 20:03:37.28 ID:ZhgVsEyV0
ゲキカラ危機一髪
215名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 22:18:29.53 ID:1k32st4r0
監禁されたんだからエロい事されそうになる展開が欲しい
216名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 22:22:56.43 ID:5n9TyUEj0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 47>

「雲鷹(ウンヨウ)」・・・陸奥が唯一頭の上がらない直属上司。
あのホウジロザメのような陸奥が絶対服従するのだから、雲鷹がどんな人間なのかは想像がつく。
そう陸奥がオニ女国際コースの生徒を使い、
好き勝手な事が出来るのは比叡の後ろ盾があるからに他ならない。
麻酔銃はおろかヘロインまで、雲鷹がどうやって入手しているのか?陸奥でさえ知らない。
分かるのは、「雲鷹についていけば間違いない」という事だけ。

ゲキカラが吊るされていた場所は、雲鷹が経営するホテルの「地下倉庫」だったのだ。
陸奥が「おい、しっかりしろ」とゲキカラの頬を叩くが、身体から完全に力が抜けきっている。
当たり前だ、中型動物用の麻酔銃を立て続けに3発も撃たれたのだ。
「しかたねぇな」と両手両足を縛られたゲキカラを右肩に担ぎ、そのまま雲鷹の部屋まで連れていく。
一般客の眼に触れないように、朝顔・昼顔・夕顔が見張りながら、非常階段から回り込んだ。

「失礼します」陸奥が雲鷹の部屋に入る。
やっぱり雲鷹のオーラが半端ではない。さっきまでホオジロザメだった筈の陸奥がイルカに見えてしまう。
長身で筋肉質、スーツが似合うが、眼光は恐ろしい光を帯びている。どれだけの修羅場を潜り抜けてきたのか?
「陸奥か、おおご苦労さん」と雲鷹の機嫌が良い。陸奥がホッとして立ったまま報告する。
「マジすか女学園3年、大島優子と並び、この街の不良界でトップの「ゲキカラ」という少女です」
「ほお?聞いた事があるぞ。これが・・・ゲキカラ?」
「はい」と言いながら、雲鷹の向かいのソファーに座らせる。まだ麻酔銃が効いていて、首が据わらない。
「良い面構えをしてるな、こいつは上物だ」雲鷹が喜ぶと「使い道はいくらでもありそうです」と陸奥。

「陸奥、お前ならどう使う?」と雲鷹が聞く。陸奥が緊張する。ここが勝負、認められたいのだ。
「はい、最新型「くのいち」にしたいと思います。「強くて綺麗でエロい」・・・需要はいくらでもあるかと?」
「陸奥」「はい?」「流石だな、お前と同じ事を考えていたよ」「ありがとうございます」陸奥の喜びの絶頂である。

「コン、コン」

その時、ノックが響いた。「どうした?」陸奥が答えると「雲鷹様にお客様です」
「おお、待ってたぞ、入ってくれ」雲鷹が笑顔で答える「・・・?」不思議に思う陸奥の前を
「失礼します」と分厚い筋肉、格闘家特有の鋭い眼、のし上がって来た者独特のオーラを出す男が通り過ぎた。
流石の陸奥がそのオーラで少し下がったのだ。こいつは本物だ。
「雲鷹さん、お久しぶりです」と握手しながら頭を下げた人物の名は・・・総合格闘家「ダイマ」。
217名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 22:27:19.02 ID:9LDoPyMb0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 48>

「ダイナマイトみたいな戦闘力と、怒ると大魔神みたいに怖いってことで「ダイマ」だそうだ。
今後、ダイマ君を応援しようと思ってる。デビュー戦でランカーを秒殺だぞ、楽しみだ」嬉しそうに雲鷹が陸奥に語る。
「陸奥、『鈴蘭』って覚えてるか?あれは恥ずかしながら、私の隠し子なんだが・・・
娘、鈴蘭をダイマ君のプロデューサーにしたいと頼んでいるんだよ」流石の陸奥も苦笑いした。
「格闘家をプロデュースって?女子高生に何が出来るんだよ」とはとても言えないが・・・

「雲鷹さん、この女は?」ダイマが聞いた。
そこには、まだ麻酔銃から覚めていないゲキカラがソファーの背もたれに寄りかかっていた。
「おお、そうだった。こいつはゲキカラって、この街の不良界でトップだそうだ。
うちの陸奥が捕まえたんだ。まあ最新型「くのいち」として要人警護や諜報活動をしてもらい、
いずれどこかのVIPの眼に止まれば、高い値がつく若いうちに売り飛ばそうと思ってる」

「雲鷹さん、この女を私にくれませんか?」いきなりダイマが言ったので雲鷹が慌てる。
「くれって、どうするんだ?」「興味があるんですよ、こういう女に」ダイマが笑う。
「一目惚れか?若いな?」「違います、こういうドSっぽい女をドMにするのが楽しいんですよ」
「ははははは、そうか、今は真面目な格闘家だが、昔はかなり悪だったようだな?」雲鷹が笑う。

そして、ダイマが雲鷹の一番聞きたかった言葉を言った「その代わりと言っては失礼ですが、
私の海外デビュー戦を鈴蘭さんにプロデュースして貰うっていうのは?」
雲鷹が大喜びする「やっとOKしてくれたか?よし、この女は好きに使ってくれ」
「ありがとうございます」ダイマが礼を言った。
「何日か滞在するつもりです。鈴蘭さんのご都合が良い時間に打合せしましょう」と
ダイマは手足を縛られ眠ったままのゲキカラをお姫様だっこで担いで出て行った。

「陸奥、すまんな。何か埋め合わせはする」と雲鷹が頭を下げたので陸奥が慌てる。
「雲鷹さんが決めたことですから、異論はありません・・・
しかし、あのダイマがゲキカラの味方だったら、どうします?逃がされた上、こちらの情報が筒抜けに・・・」
陸奥はダイマの心を信じていない。

雲鷹が笑って陸奥を諭す。
「陸奥、ダイマは昔”豹鬼”という暴走族の頭だった。その”豹鬼”をゲキカラ1人に潰されたらしい。
悔しさをバネに狂ったように練習して総合格闘家としてのし上がって来た。そんな時、昔、
自分を、自分の族を叩き潰した憎き女が眼の前で寝ている。男なら・・・やる事は決まってるよな?」

・・・やばいぞ、ゲキカラ!絶体絶命
218名無しさん@実況は禁止です:2013/04/01(月) 23:54:55.90 ID:ixHQXmmo0
盛り上がって参りました!
219名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 01:27:54.39 ID:T2Fhts/B0
やる事って、やっぱり…ハァハァ…
220名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 04:18:23.92 ID:oAbrxQmR0
ドMに調教されるゲキカラさん…ハァハァ…
221名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 09:31:35.35 ID:0g6+auAm0
保守
222名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 12:10:27.67 ID:njdinxOk0
オラなんだかムラムラしてきたぞ!
223名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 13:02:38.82 ID:qwgaRlMd0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 49>

ダイマは自分の部屋にゲキカラを運び入れた。
急な宿泊だったので、2人部屋になってしまったのが、かえって好都合なようだ。
2つある奥のベットにゲキカラをドサッと下ろした。
ゲキカラの身体がベットの上でバウンドし、長い黒髪がバラバラと乱れた。
スカジャン、制服、ロングブーツもそのまま。血や汚れでシーツを汚れてしまっている。

まず、ダイマはゲキカラの両手両足の縛りを確認する。緩んではいない。
そして、噛みつきを恐れてか?手ぬぐいを猿轡のように噛ませる。
まだ全く目覚める気配はない。

次に、部屋の中を一通り回ってみる。ダイマは用心深い性格のようだ。
部屋に怪しいところがない事が分かり、ゲキカラと違う方のベットに寝転んだ。
カーテンをしっかりと閉め、TVをつけ、ぼんやり眺めている。
時々ゲキカラを見る・・・ゲキカラが目覚めるのを待っているのか?

暫くすると、ゲキカラの意識が戻った。まだ頭がフラフラする。麻酔銃3発食らったんだ、仕方ない。
「ここは・・・さっきの倉庫じゃない、ホテルの部屋?・・・両手両足は縛られたままか?口に猿轡?」

その時、TVのボリュームが大きくなった・・・隣のベットに大きな影。ゲキカラの全身に緊張が走る。
立ち上がった男が近づいてくる。見覚えがある顔・・・「ん?・・・ダイマ?」
隣に居た大きな影が、昔素手素足での正々堂々とタイマンし、拳で魂で分かりあえたダイマと分かり
「助かった」とホッとしたゲキカラ。笑みが戻った。

しかし・・・そのゲキカラの思いを踏みにじり、ダイマがゲキカラの身体にのしかかって行く。
「はっ!?」慌てるゲキカラ。しかしダイマがゲキカラの身体に体重を預ける。
「うっ」後ろ手に縛られたまま重さが加わり、両腕が軋む。

それより裏切られた心の痛みがゲキカラを襲った「ダイマ?・・・どうして?・・・嘘だろ?」
次に、のしかかられたダイマにこれから何をされるのか?という恐怖がゲキカラを襲った。
喧嘩以外でこんなに近くに男が来た事が無いのだ。
両手両足を縛られ、猿轡をされ、麻酔銃でまだ身体が動かないゲキカラ。
その絶対絶命のゲキカラを更に恐怖させるダイマの一言。

「久しぶりだな、ゲキカラ。こう見ると・・・ただの華奢な女の子だな。
まさかこういうチャンスが来るとは。棚からぼた餅って諺がリアル過ぎて笑えるな。
ドSっぽいお前がドMになれば、ギャップ萌えが凄いよ?想像するだけでたまらない」

・・・見損なったぞ、ダイマ!ゲキカラ、逃げてくれ!
224名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 16:12:00.79 ID:njdinxOk0
ドキドキ
225名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 19:32:06.31 ID:wyOOG6hB0
興奮してまいりました
226名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 21:47:43.13 ID:gMBzo6AA0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 50>

猿轡され、後ろ手に縛られ、両脚も縛り上げられた上、麻酔薬でまだ身体がいう事を利かない。
今のゲキカラに残された武器は・・・そう「一撃必殺の頭突き」のみ。
自由の利かない身体で、ダイマの巨体にのしかかられ、身体の反動は全く期待出来ない。

「気迫で行くしかない」一撃必殺の頭突き!

「それしか、ないよな?」しかしダイマがゲキカラの額を左手で押さえた。
完全に読まれていたか?・・・そしてのしかかってくるダイマ。最悪の事態!
あの最凶ゲキカラがもはやただの清楚で美しい「だけ」の女子高生に「成り下がった」。

後ろ手に縛られた両腕が、そして全身が、何より心が軋む。あまりのショックにろくに動けないゲキカラ。
・・・突然、身体を起こし、ゲキカラの猿轡を少しだけずらしたダイマ。
全身が軋むような重さが無くなり、猿轡が少しずれて、やっと呼吸が出来たゲキカラ。

しかし、ダイマがゲキカラのスカートを捲りあげ、真っ白な太腿をむき出しにした。
「んーーーっ」恥ずかしさで赤面したゲキカラが必死で叫ぶが、猿轡のせいでくぐもった声にしかならない。
「なかなかいい眺めだな?」ニヤリと笑うダイマ。満足気にドアの方を見る、何を考えているんだ?

「バシッ」「ぐうっ」いきなりダイマの張り手がゲキカラの太腿を強打したのだ。真っ白な太腿が真っ赤に染まる。
流石にプロ格闘家の掌底、凄い迫力。室内に響き渡る打撃音。ゲキカラは身体より「裏切られた」心へのダメージが効いている。
もう、なされるがまま。ダイマがもう一発叩く「ビシッ」「ううっ」強烈な張り手にゲキカラもたまらず声を漏らす。
「バチッ」「ああっ」ダイマの強烈な張り手を太腿に浴び、もう弱々しい声しか出なくなるゲキカラ。

すると、ダイマが攻め方を変えてきた。TVをアダルトチャンネルにしてボリュームを上げる。
思わず画面を見てしまったゲキカラがあまりの卑猥さに顔を背ける。「お前ももうすぐああなるよ」ダイマが近づいて来る。

身をよじって逃げるゲキカラをダイマが易々と捕まえた。
ダイマがゲキカラの身体にのしかかりながら左耳に顔を近づけてくる。
未知の恐怖に「んーーーっ」と声にならない悲鳴を上げ、身をよじるゲキカラ。
必死にダイマから顔を背ける。ダイマの囁くような息を左耳に感じた。ゾッとして総毛だったゲキカラ。
しかし流石の最凶ゲキカラもしっかりと抑え込まれていては、
全身でバタバタと暴れて、ダイマを少しでも拒絶するくらいしか出来ない。

「時間はたっぷりある、楽しもうぜ」

ニヤリと笑ったダイマの言葉が部屋中に響いた。ゲキカラ、どうなってしまうんだ!
227名無しさん@実況は禁止です:2013/04/02(火) 23:15:35.77 ID:s+m+9E6b0
つ、続きを!!
228名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 00:00:06.30 ID:w75vtvUH0
攻めダイマ
229名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 02:39:46.85 ID:fg0BOH9t0
ゲキたむ( *´Д`)ハァハァ
230名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 07:20:17.11 ID:j0jf/juu0
保守
231名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 09:55:19.26 ID:IUTQxyS70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 51>

「んーーーーー」流石にパニックを起こし、満足に動かない身体ながら暴れ出すゲキカラ。
「仕方ないな」と立ち上がったダイマ、バスルームに入って行った。
持ってきたのは歯ブラシ?ニヤリと笑うダイマ。恐怖と絶望のゲキカラ、身体が動かない。
戻ってきたダイマの左手で両眼を覆われた。何も見えない恐怖!
少しずれた猿轡の隙間から、いきなり歯ブラシの柄を喉奥深く突っ込まれた。

「うげっ・・・ごほっ、ごほっ、ごほっ」

流石のゲキカラも喉奥に歯ブラシの柄を突っ込まれてはたまらない。真っ赤になって咳き込み、悶え苦しむ。
ゲキカラの身体があまりにも華奢に見え、悲惨に思えてくる。「おえっ、おえっ」と
何とか歯ブラシの柄を吐き出そうとしても、ダイマがそれを許さない。更に押し込んで来る。

「うっ、うぐっ・・・うげええっ・・・げほんっ、げほんっ、げほんっ、げほんっ」

流石に耐えきれず、涎を振り撒きながら、涙目で悶え苦しむゲキカラに、ダイマが大声で笑う。
「喉奥まで突っ込まれるとたまらないだろ?そろそろ、ドMが目覚めて来たか?」
あまりの苦しさに全身で泣き悶えるゲキカラを見て、大笑いするダイマ。しかし、何故かゲキカラ越しにドアの方を見た。
その隙を見逃すゲキカラでは無い・・・そうここは既にゲキカラの「殺戮圏内」!

一瞬の隙をつき、歯ブラシを何とか半分くらい吐き出すと、何と柄を噛み割ったのだ「バキッ」
「ブッ」と柄をダイマの眼に向け吐く「うっ?」刹那、ダイマの顔面目がけて、ゲキカラの一撃必殺の頭突きが飛ぶ!
「バキャッ」しかし流石、元県内最強暴走族の頭、現プロ格闘家のダイマ。
かろうじてかわし、目尻をかすめて「ブハッ」と血が舞ったが、致命傷にならなかった。

逆に、身体ごと頭突きで突っ込んだゲキカラは、ダイマにまともに抱きしめられてしまった。
ダイマの太い両腕で抱えられ、身動きが全く取れないゲキカラ。血を滴らせながらダイマが楽しそうに笑う。
「いいぞ、ドMとドSの両立、最高のツンデレだよ。そろそろこっちも楽しませてもらうぞ」室内に響く調教予告!

・・・ついに万策尽きたか?ゲキカラ、しかもダイマを本気にさせてしまう最悪の事態!そのダイマがまたゲキカラ越しにドアの方を見た。
「死ね!」抱きしめられて身体が動かないゲキカラ、懸命に首を斜め後ろに反らし、側面から頭突きをブチ込む!
ダイマが右前腕でゲキカラの喉を押し、頭突きを打たせない。しかし胴体のホールドが緩んだので、少しゲキカラの身体が動く。
縛られた両脚ながら、思い切り飛び上がり、ブーツの踵でダイマの足指を踏みつける「くたばれ!」
「うわっ?」ダイマがかろうじて脚を引き、これをかわす。流石に部屋用スリッパの上からブーツの踵で踏まれたらヤバい。
格闘家の本能か?男の本能か?ダイマはそのまま胴タックルのようにベットにゲキカラを完全に押し倒した。
目尻から頬を伝わり口元まで落ちて来た血を舐めるダイマの眼が残酷に光る。ダイマの身体が完全にゲキカラの上に乗った。
絶対絶命のゲキカラ!必死に顔を背ける。猿轡ごしに部屋中に響く絶望的な悲鳴。

「ああぁぁぁぁぁっ」
232名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 14:20:37.90 ID:j0jf/juu0
どうなる
233名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 18:16:26.68 ID:mohYy4ty0
age
234名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 20:43:54.36 ID:j0jf/juu0
保守
235名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 23:06:10.05 ID:WUA1qAgB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 52>

アダルトチャンネルの卑猥な音声、「卑怯者」ダイマの高笑い、それらをかき消すようにずれた猿轡からゲキカラの大きな悲鳴。
今や「最凶ゲキカラ」も「ただの美少女」どころか「ドM調教の餌食」になってしまう?
捲りがったスカートの下からところどころ真っ赤に腫れ上がった真っ白な太腿が見える。白と赤のコントラストがエロすぎる。
それでも恥ずかしがる余裕すらない、身をよじり、とにかく全力で必死に「ダイマの身体の重さ」から逃げるゲキカラ。
しかし、それでも、ついにゲキカラの華奢な身体がダイマに完全に抑え込まれてしまった。最後の抵抗か?顔を背け続ける。

ついに、ダイマによるゲキカラドM調教が始まる。

・・・その時、耳元でダイマの息のように小さな声が聞こえた。
「落ちついてくれ、ゲキカラ。俺はあの時のままだ」少しダイマの身体が軽くなった「・・・ん?」ゲキカラが唖然とする。
ダイマが続ける「俺はまだ疑われているらしい、ドアの外に見張りが居るんだ」ゲキカラの捲れ上がったスカートを直した。
ダイマが身体を起こしたので、やっとダイマの顔を見た。眼が濁っていない!「確かにあの時のダイマだ」とゲキカラ。

ダイマが見ると、ドアの下から微かに見えていた影が無くなっていた。先程のゲキカラの大きな悲鳴を聞いてやっと見張りが去ったのだ。
多分あの三つ子だろう?ダイマが耳元で囁く「まだ、しゃべるなよ」そして両手両足のパラシュートコードを取った。
次に猿轡を完全に取り去ると、ベットサイドのメモ帳とペンを取るダイマ。すぐにこう書いた。

『いずれどこかに売り飛ばされるところだった、本当に無事で良かった、ゲキカラ』

ダイマの眼は、純粋に「大切な仲間を心配する」優しい眼だった。
ダイマはずっと「なるべくエロい事をしているようにアピールして、早く見張りを追い払おう」としていたのだ。
「ひどい事をして、悪かったな?」と心から謝るように背中をさするダイマ、自分の目尻から吹き出す血はそのままなのに・・・。
みるみるうちにゲキカラの両眼に涙がたまる。唇が震える。そのままバスルームに走っていき、
そして内側から鍵をかけると、スカジャンの袖を口に押し当てながら、声を殺して泣いた。
流石に怖かったのか?変わらぬ友情に安心したのか?・・・そして泣き止んだゲキカラが戻って来て書いた。

『本当にごめん、ダイマ。お前が信じられなかった。自分が情けない』
『迫真の演技だったろ?でも、手脚縛られ、猿轡、麻酔が効いててあそこまで戦うんだから、流石最凶ゲキカラだ』
『ありがとう。今プロ格闘家なのか?凄いな』『お前に負けてから、本気で格闘技をやってる。そっちは?』
『オニ女と戦っている。そしてムツに捕まった』『俺の知り合いが雲鷹、陸奥の上司。もう陸奥は襲ってこないだろう』
『ウンヨウとムツはヤクザなのか?』『表向きは企業家だが、危ない事も相当やってる』
『最近知り合ったおばあさんの家にたかっている奴がオニ女を使ってる』『雲鷹は地上げ屋も使う』
『おばあさんの長男が何かたくらんでいる』『いろいろ大変だったな』
『来週金曜、オニ女と戦う』『それにはまずは体力回復、今は休めゲキカラ、無茶するな』

バスルームから取ってきたバスタオルをゲキカラの頭からフワッとかけるダイマ。
赤面して下を向いているゲキカラにふと気がついて、慌ててアダルトチャンネルを消す。
『子供には刺激が強すぎたかな』『ああいうのは無理だ』そして、2人の筆談はいつまでも続く。

・・・やはり、命がけで戦ったゲキカラとダイマの「拳の絆」はしっかりと残っていた。2人は言わば「拳友」か?
236名無しさん@実況は禁止です:2013/04/03(水) 23:32:27.13 ID:k59puFS50
ダイマ信じてたぜ!
作者さんの発想すごい!
237名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 02:05:54.24 ID:odJ1ZMh90
泣いてるゲキカラさんを抱きしめたい
238名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 08:19:41.37 ID:kLixrb8e0
age
239名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 13:20:44.58 ID:kLixrb8e0
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240名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 16:24:11.39 ID:kLixrb8e0
age
241名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 17:43:49.70 ID:QN02IUil0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 53>

真っ赤な眼をしたゲキカラを見て、流石に可哀想に思ったダイマ。やっぱり歯ブラシの柄を喉奥に突っ込んだのは辛かっただろう?
『作戦とは言え、酷い事してすまん』『いや、その作戦が分からなかった自分が悔しいんだ』
ゲキカラ大号泣の理由は、まさか「ダイマの演技が分からず自分だけ素でいたから?」やっぱり「普通の美少女」では無い独特の感性。
「うーん?」流石のダイマもゲキカラを呆然と見る『どうした?ジロジロ見て』『普段はただのモヤシなのにな?』
『どういう意味だ?』『お前、やっぱり変だな』『何だと?』お互い額でグリッグリッと闘牛さながら押し合いながら譲らない筆談。

・・・その時、ノックもせずに入って来る人影。ギクリとするダイマ「雲鷹(ウンヨウ)にばれたか?」
そのまま、射るような眼でゲキカラを見ているのは・・・「鈴蘭」だ。
カードキーを持っていたのはホテルのオーナー雲鷹の娘だからだろう?
女子高生とは思えない成熟した身体。見るからに頭も良さそうだ。典型的な隙のない美少女系な顔。
ダイマのプロデュースが出来る聞き、喜び勇んで飛んで来てみれば、
ダイマとゲキカラがベットの上で、額を寄せ合い、親密に筆談している・・・ご機嫌斜めなのは明らかだ。

「ダイマさん、この人は誰?」ダイマはもう隠せないと腹を括った。小声で言う。
「ああ、マジ女いやこの街最凶と言われるゲキカラだ。前にタイマンで俺も倒された。滅茶苦茶強いぞ」
「ふーん、元カノじゃないんだ?眼で会話してたように見えたけど?」苛々している鈴蘭。
「陸奥に拉致されたんだ。いずれどこかに売られそうだったから、雲鷹さんに『ゲキカラをくれ』って頼んだんだ」
「雲鷹・・・その名前を出して欲しくないな、私に父親は存在しないから」

鈴蘭は親の心子知らずか?父親が大嫌いのようだ。

「素手素足、正々堂々のタイマンでゲキカラに負けて、俺はプロ格闘家になる決心をした。
あの時ゲキカラに負けたからこそ、ただの不良がアメリカで試合出来るまでのし上がって来れたんだ。
そんな時、ゲキカラが捕まって、いずれどこかに売り飛ばされると聞いた。
だから、何としてでもゲキカラを守らなければ俺はクズになっちまうと思った・・・それだけだよ」

小声ながら信念のこもったダイマの言葉に、鈴蘭が続けて言った。

「今のダイマさんの言葉に何一つ嘘は無かったと思う
・・・ゲキカラへの感情は、戦いの中から生まれた「真の友情」だという事も理解出来た
・・・私は雲鷹が嫌いだ・・・そしてダイマさんの事が好き
・・・最終的にダイマさんのプロデュースは雲鷹から私に移った
・・・私はダイマさんと一緒に仕事が出来る・・・だったら何の問題も無いよね?」

何とか気持ちの整理が出来たようだ。
聡明な鈴蘭は「この2人には男女の感情は無い」と即座に理解し、笑って出て行った。

「安心して、雲鷹には言わないから。いっぱい話してなよ。当面必要なのは、栄養と着替だよね?」
242名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 17:46:04.10 ID:QN02IUil0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 54>

『スズランってすごい美人だな?今、好きだって言ったぞ!お前もてるな』とゲキカラがメモ帳に書く『そうか?』とダイマ。
『ところで、ウンヨウって何者だ?』『政治から芸能・スポーツ、金になることは何でも牛耳るドン』
『どうしてオニ女と組む?』『雲鷹がオニ女の創立した』
『どうしてオニ女を創った?』『人材育成。要人警護や諜報活動は女の方が目立たない』
『オニ女は不気味な奴ばかりだ』『血まみれで何度も立ち上がるお前の方が、相手から見ればどう考えても化け物だ』
『なんだと?』ゲキカラが睨む『ほめてるんだぞ!』ダイマが慌てて書く。
『バカにしてるのか?』カッカしているゲキカラのコメントにかぶせてダイマが書いた。

『色白美少女が実は最凶って、漫画の主人公みたいだ』

・・・それを見たゲキカラがメモ帳を握りしめたままクルッとダイマに背を向けた。
「美少女」と「漫画の主人公」を交互に見ては「てへへへっ」と照れている。
ゲキカラの顔が見えないダイマは「まだ拗ねてんのか?こいつ面倒な女だな」とばかりメモ帳を後ろからパッと取ると、
「んんー!」とゲキカラがダイマに飛びかかり、すぐにメモ帳を奪い返した。
「訳分からん」とばかりにダイマが「メモ帳よこせ」と身振りで伝えると、ゲキカラはメモ帳を胸に抱えて「イヤイヤ」と首を横に振る。
ダイマが「渡せ」と再度ジェスチャーすると、ゲキカラは『色白美少女が実は最凶って、漫画の主人公みたいだ』
の頁だけ「ピリ、ピリ、ピリ、ピリ」と丁寧に慎重に切り取ってから、ダイマにメモ帳を渡した。
その頁を切り取った事に「ピーン」と来たダイマ、こう書いた。

『清楚、真っ白な肌、長い黒髪、そんな美しき女子高生が最凶伝説をつくる・・・こんな映画ありそうだな?』

ゲキカラは見た途端「ボンッ」と真っ赤になり、またクルッと後ろ向きに座り直し、
「美しき」「伝説」「映画」の文字を何度も見て、ベットの縁で左右交互に脚をパタパタして「んふふふ」と喜んでる。
耳まで真っ赤だ。ダイマが後ろからゲキカラの右肩をトントンと叩き、「メモ帳貸して」とジェスチャーする。
やはり『清楚、真っ白な肌、長い黒髪、そんな美しき女子高生が最凶伝説をつくる・・・こんな映画ありそうだな?』
の頁を「ピリ、ピリ、ピリ、ピリ」と丁寧に慎重に切り取って、ダイマにメモ帳を渡す。何を書いてるのか?興味津々なゲキカラ。
早く見たくて身を乗り出す。しかし、『調子に乗るな、バカ』と書いてあるメモ帳に「ふがー」とゲキカラが怒った。
頭から湯気が出そうだ。ダイマが声を押さえながらも楽しそうに笑う。もう一回「メモ帳貸して」と身振りで伝えると、
ゲキカラはポイッと投げつけた。からかわれて、相当怒っている。もう一回やったら殴られるぞ!ダイマ。

『お前が漫画や映画の主人公じゃないか?と何度も思ったよ。普段のお前を見ると、
今でも俺はタイマンで負けたのが信じられない。美と凶、強さと儚さ、白と黒、光と闇、表裏一体がお前の凄さだ』

「ほー?」ピリッピリッと破いて一応「キープ」したゲキカラ「ふむふむふむ」と読んでいる。機嫌が直ったようだ。
『儚さって?』『はかなさ、少しは勉強しろ、馬〜鹿』また「むあー」とゲキカラが怒ってダイマに飛びかかる。
「はい、イチャイチャタイム、終了〜!」あれ?鈴蘭が戻って来てた。流石にちょっとムッてる。・・・ダイマ、災難!
243名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 20:15:42.46 ID:rIUgA6G/0
ゲキカラかわいい
244名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 22:15:49.34 ID:z0wVw+oc0
ゲキたむ( *´Д`)ハァハァ
245名無しさん@実況は禁止です:2013/04/04(木) 23:48:06.64 ID:kLixrb8e0
age
246名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 02:26:31.54 ID:OHfWUvb60
保守
247名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 08:13:47.82 ID:mmewOre60
age
248名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 13:38:23.79 ID:XU5jEXTg0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 55>

鈴蘭の手際よい対応で、入浴、着替、食事を済ませ、ゲキカラの体力も順調に復調した。
結局、2泊3日、男1人女2人、合宿のような楽しい「奇妙な同居」を続けることになった。
極力、小声も控え、そのやりとりを筆談で通した。やはり、見張りの影が時折ちらついたからだ。
休養中とは言え、朝・午前・午後・夜と日に4回の自主トレを欠かさないダイマは部屋に居る時間が殆ど無い。
しかしダイマが居ない間もずっと鈴蘭が残ってくれたので、不自由を感じる事はなかった。
ゲキカラの体調を気遣ってか?ダイマへのアピールもあったか?食事は全て鈴蘭が作ってくれた。なかなかの腕前だ。
夜も片方のベットにダイマ。中央に敷居を挟み、もう片方にゲキカラと鈴蘭の2人で一緒に寝たので、
極度に人見知りのゲキカラでさえ、鈴蘭と仲良くなるのに時間がかからなかった。今や「親友」である。
流石にホテルの大浴場には行けなかったが、部屋での入浴、鈴蘭の献身的なマッサージや美味しい食事により、
バイクで撥ねられたダメージも癒えた3日目の早朝、鈴蘭の手引きでこのホテルを脱出することにした。

クリーニングが済んだピカピカの自分の制服に着替えると、やはり気になるのはマジ女の仲間。
ゲキカラの身体は軽かった!ダイマと鈴蘭のお陰だ。『いろいろありがとう。助かった。私に出来る事があればいつでも呼んでくれ』
とゲキカラがメモ帳に書いてダイマに渡す。『今、1つだけ頼んでいいか?』とダイマ『何だ?』とゲキカラ。
『膝枕して耳かきしてくれないか?』『したこと無いから、やり方分からん』『痛かったら手をあげるよ』

バスルームからメンボーを取って来たゲキカラ。ベットに腰掛けて「来い」と身振りで手招きする。
ゲキカラの膝枕に頭を乗せ、眼を閉じるダイマ。おっかなビックリの手つきが逆に可愛い。
一通り終わり「フー」と吹いて、頭と脚を反対向きにして、反対側の耳をかこうとすると、
ダイマがその場で身体を反転させ、顔をゲキカラのお腹側に向けたので、まさかの行為に流石のゲキカラも驚く。
「調子に乗るな、馬鹿」と頭をぶん殴ろうとしたが、止めた。ダイマが震えていたからだ。

日本の総合格闘技界に彗星のように現れた無差別級ホープのダイマ。
しかし、これからアメリカで自分より2回りも3回りも大きな強者との試合が待っているのだ。
「震えるのも仕方あるまい」ゲキカラは反対側の耳かきも終え、ダイマの頭をポンポンと優しく叩いた。
これから戦いに挑む仲間を思いやる気持ちで。しかし、ダイマもビビって震えていた訳ではない。
一種の武者震いだったのだ。自分が格闘技大国アメリカで勝ち上がるには「どんな強い奴に対しても絶対に折れない心」
しか無いと分かっていた。その心を一番持っているのがゲキカラだと言う事も知っていた。
だから、「ゲキカラの心」を自分の中に必死に植え付けていたのだ。
「ゲキカラの折れない心が俺にあれば、自分より遥かに大きい奴にもきっと勝てる。
なぜなら、こんなにもやしのようなゲキカラが無差別級の俺を倒したのだから」ダイマは思う。
「今回も両手両足縛られ、猿轡、麻酔が効いた状態で、歯ブラシ噛み割って、あの頭突き。俺だから間一髪かわせたが、
他の奴なら恐らく「一撃必殺」で破壊。いや麻酔無しならば、俺もまた沈められていたかも?・・・何なんだ、ゲキカラって?」

膝枕から起き『サンキュー』と書いたダイマがゲキカラに問う。絶対絶命で何を思ったか興味が湧いたのだ。
『嫌な事思い出させて悪いが・・・もしあの時本気でお前を辱めようとしたら、どうしてた?』
『もう少しでさるぐつわが外れた。そしたら喉笛にかみついた』必死に顔を背けたのは何と猿轡を解く為。
猿轡越しの「必死の悲鳴」に聞こえたのは「反撃に向けての野獣の唸り声」だったのか?やはり最凶ゲキカラ恐るべし。

「あそこから喉笛に噛み付くとは思いつかなかった。もし手を出してりゃ、今回も俺が負けたのか?
・・・こいつの彼氏になる奴って想像つかんな?閻魔大王くらいか?」・・・流石のダイマも苦笑いするしかなかった。
249名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 13:39:48.11 ID:XU5jEXTg0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 56>

「はい、イチャイチャタイム、終了〜!」・・・とは、「膝枕耳かき」の現場を目撃した鈴蘭も、今回は言わなかった。

ダイマとゲキカラの間に男女の意識が全く無い事が、この3日間で嫌と言うほど分かっていたからだ。
ダイマが少しでもゲキカラを女として見たら・・・
あるいはゲキカラが少しでもダイマを男として見たら・・・
鈴蘭は嫉妬に心乱れたであろう。ところが全くその心配がなかったのだ。
喧嘩では「最凶」だが、そういう意味ではまさに「安心安全」のゲキカラ。ゲキカラとダイマは命がけで拳を交えた「拳友」。

例えば、シャワーを浴び、Tシャツとハーフパンツで現れたダイマ。その鍛え上げられた筋肉に眼が釘付けになる鈴蘭。
しかし、「ここは効くだろ?いや、この角度か?」と軽くレバー打ちを「ドカッ」「ズドッ」と当て、ダイマを「うっ」と言わせ
得意そうなゲキカラ。「そもそもお前の拳は骨が固すぎるんだよ、その拳じゃどこ打たれても痛いよ」
と苦笑いするダイマ。「ドスッ」と鳩尾にお返しのボディアッパーを入れるダイマ。身体ごと浮き上がるゲキカラ。
「きゃあああ」あまりの迫力に悲鳴を上げる鈴蘭をよそに、「流石、プロだな」と笑っているゲキカラ、何で平気なんだ?

そして・・・「ありがとう、ダイマ、鈴蘭」とゲキカラが囁くように小さな声ながら、心からお礼を言った。
いよいよ別れの刻。ベットに腰かけたダイマが顔を上げる・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩み寄ってくる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、 右拳をダイマに突き出した。

コツンと右拳を合わせるダイマが驚く。
「ゲキカラ、お前、俺と戦った時より滅茶苦茶強くなってないか?」
「おいおい、プロ格闘家が何言ってんだ?」
「いや、あの時より、数段上だぞ、お前の最凶オーラ。何があったんだ?・・・」

「いい天気だよ」太陽から舞い降りた妖精のように美しい鈴蘭がカーテンを開け放つ。
しかし、格闘家ダイマの眼は最凶ゲキカラに釘付け、後光が射しているように思えたのだ。まさに闘神!

「・・・本当の仲間が出来たからかな?」

ラッパッパの仲間を思い、グッと右拳を握る。ついに、ゲキカラ完全復活!
250名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 13:42:21.32 ID:XU5jEXTg0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 57>

やはり、鈴蘭の頭の切れ味は凄かった。流石女子高生ながらプロデュース業をするだけある。

ルームサービスの台車の下段にゲキカラを乗せ1階まで下ろさせると、
裏口からシーツや部屋着の洗濯業者の運搬用トラックにゲキカラを乗せた。
既に洗濯業者の作業着に着替えた鈴蘭が、深く帽子をかぶり助手席で待っている。

「さあ、出して」鈴蘭が言うと、運転手が出発しながら言ってくる。「雲鷹様はこのことはご存じなんですか?」
「大丈夫だよ、心配しなくても。もしバレて雲鷹に問い詰められたら、
『鈴蘭に言う事聞かないと首にする』と脅されたと言えばいい。迷惑はかけないから安心して」
鈴蘭とダイマとで話は出来ていたのだ。もし雲鷹に問い詰められたら
「死んだように大人しくなったのでパラシュートコードを解いたらいつの間にか部屋から逃げた」と口裏を合わせるように。

運搬用トラックがマジ女すぐ近くのコンビニ駐車場に止まった。
「ここでいい?流石にマジ女の前で止めたら目立つから」と鈴蘭が荷台のシートに聞く。
荷台のシートの隙間から辺りを窺う野獣の両眼。無事が分かると中から黒い影が飛び降りた・・・ゲキカラだ。

「ちょっと待っていてくれ」スッとコンビニに入ると、飲物を勝って出てきた。
運転手に缶コーヒーを手渡し「少しだけ、時間をくれないか」と言った「はい」ゲキカラの最凶オーラに唖然とする。
そして鈴蘭に「ミルクティーが好きだったよな?」と手渡す。自分は炭酸をプシュッと開けた。
トラックの影で2人で「別れの杯」をした。「鈴蘭、世話になった、ありがとう。困った事があれば何でも言ってくれ。
お前の頼みなら、いつでも駆け付けるよ」・・・初めて喧嘩以外で出来た「親友」であろう鈴蘭。
「ゲキカラのお陰で凄く楽しい3日間だったよ!」鈴蘭が悪戯っぽく作業棒を斜め被りにしてウインク。決まってる、可愛い!
「ねぇゲキカラも?」やってみるが両眼一緒につぶったり、鼻がひくひくしたり・・・ゲキカラ、ウインク出来ず!赤面。
「私は邪魔だったろ?ダイマと暮らせて良かったな」ゲキカラの言葉に、今度は深く帽子をかぶり、真っ赤な顔を隠す鈴蘭。
美少女2人が楽しそうに赤面してるのは・・・思わず見とれる。

「それじゃまたな、鈴蘭」ゲキカラは空き缶をゴミ箱に投げ入れると、もう走り去っていた。
鈴蘭の眼にあっという間に小さくなった「龍と富士」が映っていた。「ゲキカラ、風みたい・・・」
間も無くマジ女の校舎が見えてきた、ゲキカラの足取りはますます軽い。

「優子さん・・・サド・・・ブラック・・・トリゴヤ・・・シブヤ」仲間の名前を噛みしめるように呼ぶ。
青空に浮かんだ雲が、皆の顔に見えてきて嬉しい。

・・・しかし、ゲキカラはまだ知らない。

自分が陸奥(ムツ)に拉致され、ダイマや鈴蘭に匿われ、体調回復に充てていた日々に
マジ女ラッパッパに起こってしまったあまりにも辛すぎる「悲劇」を。
251名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 17:07:22.05 ID:ETHbm0r50
面白い
252名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 20:04:30.30 ID:mmewOre60
実際の玲奈ちゃんもウインク出来ないんだよね
253名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 22:08:32.67 ID:mmewOre60
age
254名無しさん@実況は禁止です:2013/04/05(金) 22:32:29.34 ID:3irpNHhl0
引き込まれますなー
続きがきになる!
255名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 00:52:10.01 ID:0+YzwxXi0
あげ
256名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 06:05:53.51 ID:0+YzwxXi0
(ゲキ・ω・カラ)
257名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 10:43:05.59 ID:BQ3jOrPd0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 58>

黒い疾風がマジ女正門を駆け抜ける。気分も体調もバッチリだ。完全に回復している。
「うおおおお」そのまま、階段を駆け上がり、ラッパッパの部室に入る「おはよう、いや、ただいま!」。

しかし誰も居ない「あれ、まだ早すぎたかな?皆、寝坊かな?仕方ない奴らだ」
バッとカーテンを開け放つゲキカラ。陸奥ら卑怯者達の拉致監禁を耐え抜き、
拳友ダイマ・親友鈴蘭と過ごした時間が、ゲキカラを1回り成長させたか?半端ないオーラ!

すると奥の部屋から、ゲキカラと対照的にやつれ果て、眼の下にクマを作ったボロボロのサドがフラフラと出てくる。
「ゲキカラ、お前、どこ行ってたんだ?」と全く張りのない声でサドが言う。ゲキカラが答える。
「おばあさんの家で陸奥ってやつに拉致されて、今朝までダイマと鈴蘭に匿ってもらってた」

サドが自分の感情を可能な限り抑え、ゲキカラに言った。
「・・・昨日、優子さんが病院に担ぎ込まれた。まだ意識不明の重体だ」
「はあ?冗談止めろよ?この間、元気だったじゃないか?」
そう言って詰め寄るゲキカラ、しかし逆にゲキカラの胸倉を掴んでサドが淡々と話す。

「お前が謎の失踪、パシリが交通事故で『ムツ』という血文字を残して入院。心配した優子さんが一人で動いた」
「えっ?」
「お前がオニ女の連中らに拉致されていることを突き止めた優子さんが、単身オニ女に乗り込んだ」
「まさか?」
「優子さんは喧嘩しに行ったんじゃない、お前を返してくれと頼みに行ったんだ」
「どうして?優子さんなら全員ぶっ倒せるかも知れないのに」
「分からないのか?そこで暴れたら、拉致されているお前が酷い目に合うと考えたからだろう?」

「『ゲキカラを返してくれ』と頭を下げて頼む優子さんを
・・・オニ女の奴らはあのブラックジャックで全身滅多打ちにして
・・・フラフラの優子さんをバイクで撥ね飛ばした上、マジ女の前に捨てて行った、鬼畜のような奴らだ
・・・頭を酷く打って、今、集中治療室に居る・・・今夜がヤマだろう」

そこまで言うと、耐え切れずにサドが泣き崩れた「うわああああ」床に頭をつけ震えながら泣いている。

「どこの病院だ?」ゲキカラがサドに聞く「・・・県立中央病院、面会謝絶だ」
・・・サドの言葉が終わるより早く、ゲキカラが疾風のように駆け出していた。

「優子さんがやられた・・・嘘だろ?」
258名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 14:03:08.56 ID:cc+1YarR0
優子さああああああああん
259名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 17:06:19.05 ID:Z4TF+nqW0
鬼畜や
260名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 19:52:35.84 ID:0+YzwxXi0
上げ
261名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 20:45:31.80 ID:Ch6NHyiN0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 59>

マジ女から数キロ先の県立中央病院まで、一気に駆け抜けたゲキカラ。
もうタクシーを使う、などと言う基本的な考えも思いつかなかった。
一刻も早く優子さんに会いたい、優子さんの顔が見たい、その一心だった。

「嘘だ、サドは何か勘違いしてるんだ。あの無敵の優子さんが意識不明?有り得ないよ」
ゲキカラは思った、いやそう思い込もうとした。

息を切らせ、受付で「大島優子さんは?」と聞くや、脳神経外科集中治療室まで猛ダッシュで駆け付けたゲキカラ。
そこには、肩を落とし呆然とするトリゴヤ、シブヤ、ブラック。

「ゲキカラ!」トリゴヤが叫ぶ。シブヤがゲキカラに殴りかかった。
「お前、何してたんだよ?優子さんが・・・優子さんが・・・」シブヤが泣きながらゲキカラを殴る。
呆然として、シブヤのパンチを顔面に受け続けるゲキカラ。
何発目か、殴っているシブヤの方が崩れ落ち、そのまま泣いている。

ブラックがゲキカラをジッと見ていた。視線に気づくゲキカラ。その時ブラックが視線を変え、部屋の中を見た。
ゲキカラも同じ方向を見た。

・・・その中に、傷だらけの顔で優子が寝ている。周りには見たこともない色々な医療器具。
口にも鼻にも腕にもいろいろな管がつながれ、「何とかかろうじて生きている」のが一目で分かる。
「うっ?」大概の事には驚かないゲキカラが、全身に電流が走ったように震える。

すると「お前も大変だったんだろ?」ブラックがゲキカラの肩を掴んで来た。
「おばあさんの家で陸奥って奴らにバイクで撥ね飛ばされて麻酔銃打たれて拉致されて
・・・陸奥の上司の雲鷹って奴にどこかに売り飛ばされそうなところをダイマに助けられて
・・・そのままダイマと雲鷹の娘・鈴蘭に匿ってもらってた・・・今朝逃げて来たんだ」

「事情は分かる。でも、昨日の朝までに何とか電話1本欲しかったな」と肩を放すブラック。
「予断を許さない状態だって。あとは天に祈るしかないよ。ね、ゲキカラ」とスカジャンの袖を握ってくるトリゴヤ。
「誰もが恐れる最凶のお前なら、死神から優子さんを助けられるだろ?なあ、頼むよ」と額を背中に付けてくるシブヤ。
その時、看護婦が集中治療室から出て来て、怖いほど冷静に言う。廊下に声が冷たく響く。

・・・「非常に危険な状態です。ご家族の方はいらっしゃいますか?」
262名無しさん@実況は禁止です:2013/04/06(土) 23:11:33.98 ID:j85S8yO70
保守
263名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 00:50:14.56 ID:tYF9r5Pt0
(甘・ω・口)
264名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 06:55:09.82 ID:Y0W/W2MJ0
(ゲキ・ω・カラ)
265名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 10:45:11.14 ID:yFEvnX+u0
優子さん…
266名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 11:06:05.94 ID:HoK1BRLi0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 60>

「同居家族が居ません。今から探し出してここに来て貰うにはかなり時間がかかります。
付き添いの友人では駄目でしょうか?」

サドが当面の着替え等を持って駆け付けたのだ。「そのようなご事情でしたら・・・どうぞ」
サドが向こうで看護婦の説明を聞いている。見る見るうちに表情が険しくなっていく。
サドが戻って来た。顔が真っ青だ「サド!」皆が駆け寄る「何だって?」
「脳挫傷・・・予想以上に重症。治っても、運動機能、会話、視力に障害が残ったり、精神的な後遺症が残る人も多いそうだ。
それどころか昏睡状態が続けば、半分近くが亡くなり、社会復帰出来るのも3割程度・・・もう『あの優子さん』には戻れない」

「きゃあああ、そんなの嫌だよ、サド!何とかしてよ」トリゴヤが悲鳴を上げ、サドにしがみ付き、泣き喚く。
「サドに言っても仕方ないんだ」ブラックがトリゴヤを後ろからなだめる。しかしそのブラックも顔面蒼白。
「くそっ!・・・くそっ!」シブヤが壁を「ゴツン、ゴツン、ゴツン、ゴツン・・・」と殴りつける。

暫くして、ゲキカラが居ないことに4人が気がついた・・・「あの馬鹿、こんな時にどこ行ったんだ?」

その時ゲキカラは、病院の中央棟の屋上に来ていた。
隣の棟にある集中治療室が斜め下に見える。眼を凝らすと優子が寝ているのが微かに見える気がした。
天を見上げる。こんな悲しい日なのに、空は青く、風は優しい。ゲキカラの長い黒髪がフワッとなびく。
周囲を眺めてみる。こっちにマジ女の校舎・・・あっちにはオニ女の校舎がやけに小さく見えた。
「こんなちっぽけな街で・・・何やってんだろうな?・・・私達は」

今朝ダイマと別れ際にした会話
『「ゲキカラ、お前、俺と戦った時より滅茶苦茶強くなってないか?」
・・・「おいおい、プロ格闘家が何言ってんだ?」
・・・「いや、あの時より、数段上だぞ、お前の最凶オーラ。何があったんだ?」』

優子さんが大変な時なのに、何で今こんなこと思い出すんだろ?不思議に思うゲキカラ。
右拳を握ってみる。確かに前よりしっくりするような気がする。右拳が熱いのだ。
オニ女の校舎の方を見る。無抵抗の優子さんを殴った卑怯な奴らはどこに居るんだ?むかつく!
「うらああ」オニ女目がけ思い切り右ストレートを放ってみる「ブオォォン」凄まじい音。
確かに以前より威力が出ている。前はこんなに風を切り裂く音はしていなかった筈だ。

今度は、右拳で天を突き上げ、下しながら優子がいる集中治療室に照準を定めるように向けた。
「死神め、今すぐ失せろ、殺すよ?」右拳に息をかけ「ふっ」渾身の右ストレート「おらああああ」

「ブオォォォン」

天が真っ二つに裂けた・・・気がした。右拳がまだジンジン熱い、冷ますように「ふっ」と息をかける。
267名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 11:08:14.45 ID:HoK1BRLi0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 61>

その頃、集中治療室が大騒ぎになっていた。

「患者がいきなり眼を開けた?」「脳挫傷で昏睡状態だったんじゃないの?」
「何故か分からないが・・・突然意識が戻ったみたい」「すぐ担当医の先生を呼んで来て」

いきなり騒ぎ出した看護婦にサドが駆け寄り「何があったんですか?」と聞くと、
看護婦が笑う「あなた達の気持ちが通じたのね?眼を開けて、少しずつ喋りだしたのよ」

「良かった」サドが膝から崩れ落ち、待合ソファーに顔を押し付けて「うわああああ」と号泣する。
今まで一緒にやってきたトリゴヤ、ブラック、シブヤもこんなサドは初めて見た。
その光景を見て貰い泣きしたのか?「助かった」と実感して嬉し泣きしたのか?3人も泣き出す。
4人の号泣が廊下に響き渡る・・・看護婦も流石に「うるさい」とは言えない雰囲気。

そんな時、スカジャンのポケットに両手を突っ込んだゲキカラが階段を下りて戻って来た。
「どこ行ってたの?ゲキカラ!優子さん、助かったよ」トリゴヤがゲキカラに抱きつく。
「何だよ、お前は肝心な時に居ないよな」とシブヤがゲキカラの肩をバシバシ叩いてくる。
「『心配かけて済みませんでした』って優子さんにちゃんと言えよ」と頭をポンと触るブラック。
サドはまだ号泣中「・・・そうか、良かった」ゲキカラは上を向いて涙を堪えた。

担当医の診断を終え、集中治療室から一般病棟の個室に移る事が出来た優子。
搬送中も「優子さん」「優子さん」とサド、ブラック、トリゴヤ、シブヤが一斉に大騒ぎする。

自分のせいで大怪我させてしまった優子に近づくのを躊躇うゲキカラ・・・「何て言おう?」皆から一歩離れて歩く。
顔を見るのが怖い。「ゲキカラ、ゲキカラ?」優子がそんなゲキカラを懸命に探し、必死に右拳を差し出した。
ゲキカラが涙をためて「優子さん、心配かけてごめんなさい。今朝戻りました」
とその右拳に自分の右拳をトンと合わせてから、両手で大切そうに包み込んだ。まだその拳に力が無いのが悲しい。

「なあ?ゲキカラ。さっき、お前の声が聞こえたよ。『おらああああ』って右パンチ思い切り打たなかったか?」と優子。
「聞こえたの?」とゲキカラ。2人の会話を不思議そうにキョトンと聞いている4人。優子が笑って言った。
「何故か分からないけど・・・『ブオォォォン』ってゲキカラの右拳が唸って
・・・そしたら『ひゃあああ、殺さないでくれ』って死神が逃げて行ったよ・・・死神を殴り飛ばす奴は初めてだよ、ゲキカラ
・・・あの鎌みたいな変な武器も置いてっちゃって、死神失格だろ・・・あははは、滅茶苦茶笑った」

優子に、そしてラッパッパに、いつもの笑顔が戻った。
268名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 11:14:53.69 ID:Ag9625+y0
号泣したああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
269名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 13:23:59.15 ID:dVDh/dyK0
めでたい
270名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 17:03:26.78 ID:tYF9r5Pt0
age
271名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 19:51:03.48 ID:tYF9r5Pt0
age
272名無しさん@実況は禁止です:2013/04/07(日) 22:30:00.73 ID:tYF9r5Pt0
age
273名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 00:51:05.53 ID:5zaM/lzj0
ゲキカラさんはカッコイイ
274名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 04:40:13.74 ID:mTHFX6u90
ゲキカラの舎弟になりたい
275名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 09:50:50.15 ID:ISPLvDB30
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 62>

「当番制で優子さんの付き添いをしよう」と言うトリゴヤの申し入れを副部長権限で「一方的に却下」し、
「お前らは帰ってちょっとは勉強でもしろ」と独占的に「付き添いワントップポジション」を確保したサド。
「ずーるーいー」とトリゴヤが粘ったが「あの2人にしか分からない事もあるだろ?」とブラックが大人の意見を出し、
シブヤも賛成、結局トリゴヤも諦め、四天王は帰宅することになった。反省してるのか?ゲキカラは終始無言。

「優子さん『ゲキカラが死神を殴った』って、夢見てたんですね?」と聞くサドに
「いや、ゲキカラは確かに右拳を放ったよ、死神に向けて。きっちり一発で倒した。凄かったよ」と譲らない優子。
「少し、休みましょう」とサドが優子の掛け布団を直し、思った「・・・優子さん、まだ危ないな?」

「なあ、サド」「はい」「私が戻るまでオニ女とは戦うなよ」「はい」
「ゲキカラが心配なんだ、あいつが暴れ出したら止まらない。よく見ておいてくれ」「分かりました、ゆっくり休んで下さい」
面会時間を超えて、ついに病院から追い出されてしまったサド。
外で優子の部屋の明かりが消えたのを見届けて「お休みなさい」と会釈して帰って行った。

翌日、ラッパッパの部室でサド、ブラック、シブヤ、トリゴヤそしてゲキカラで話し合った。
やはり「優子さんが完治してから行くべきだ」との声が上がった。
しかしサドは思う「あれだけの傷を負った優子さんはもう喧嘩など出来ないんじゃないか」と。
結論を出さないサドに、苛々したゲキカラが言う「サド、優子さんは何て言ってんだ?」
「私が戻るまでオニ女とは戦うな、と言ってた」とサド。
「ならば、従うまでだろ?優子さんを待とう。話はそれからだ」とゲキカラが部室から出て行ってしまった。

実は、昨日は優子の事があり、すっかり忘れてしまっていた、命がけで戦ってくれた「パシリ」の事を。
灯台元暗し、パシリの入院先は何と県立中央病院、優子と同じだったのだ。
「すまん、遅くなったな?」ゲキカラが見舞いに訪れると「うわああん、ゲキカラの姉貴〜!」パシリが大声をあげて泣く。
泣きにくいのか眼帯を取った。顔からフロントガラスに突っ込んだか?無数の傷跡。何針も縫ったようだ。
「何かイジメてるみたいで人聞き悪いから、もう少し静かにしてくれよ」とゲキカラがパシリの両肩に手を置いてなだめる。
「すいません、力及ばずで」
「サドから聞いた、お前凄い頑張ってくれたって。本当にありがとうな。入院費も教えてくれ。それくらいは払わせて貰うよ」
「来てくれただけで、お金なんてどうでも良いんです。ゲキカラの姉貴〜」また大声で泣く。
「でも、あのホウジロザメみたいな陸奥に拉致されてよく逃げられましたね?良かった」
「おばあさんの家で陸奥って奴らにバイクで撥ね飛ばされて麻酔銃撃たれて拉致された後、
倉庫で気味の悪い三つ子に麻酔銃をまた撃たれて、陸奥の上司の雲鷹って奴にどこかに売り飛ばされそうなところを
あのダイマに助けられた。そのままダイマと雲鷹の娘・鈴蘭に匿ってもらってたよ。昨日逃げて来たんだ」

「えっ?雲鷹?」パシリの顔が急に険しくなった。珍しく眉間に深い皺が寄っている・・・
276名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 09:54:12.64 ID:ISPLvDB30
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 63>

パシリが喚く「ゲキカラの姉貴、雲鷹・・・あいつは、あいつだけは避けて下さい」
「どうしてだ?」ゲキカラが聞く。
「強くて、綺麗で、エロい・・・最新型「くのいち」を生産し、要人警護や諜報活動をさせ、
いずれどこかのVIPに高い値がつくうちに売り飛ばす。その金でまた最新版「くのいち」を大量生産する。
そういう事を企画する外道なんです」パシリがとにかく必死に説明する。関わって欲しくないのだ。

「ふーん?いろいろ考えるんだな」全く興味のないゲキカラ。
「ゲキカラの姉貴は最新型「くのいち」に適任なんですよ。だから狙われるんです」
「ああ?お前、私をエロいと思ってんのか?」
「違います。ゲキカラの姉貴は強くて、綺麗だから、連れ去られて
・・・エロくなるような事を無理矢理させられたら嫌じゃないですか?」
「まあ『強くて、綺麗』は御世辞でも嬉しかったよ・・・そろそろ帰るよ、じゃあな、また来る」

入れ替わるように看護婦が入って来る「どうして眼帯取っちゃったんですか?駄目じゃないですか、
今無理したら、右眼が見えなくなっちゃいますよ」
「何だと?」帰ろうと思っていたゲキカラが背中でギクリと驚く「見えなくなるって・・・どういう事だ?」
「交通事故で視神経を激しく痛めて右眼の視力が1.5から0.01以下まで下がっています。
今無理したら本当に治りませんよ。お姉さんからもしっかり言って下さい」
姉貴と呼んでいたので、看護婦が勘違いしたのだろう?文句を言いながら出て行ってしまった。

「済まなかった、私に関わったばかりに。もう無理するな。早く眼帯をしてくれ」ゲキカラがパシリに言う。
「折角、ゲキカラの姉貴がお見舞いに来てくれたのに、ちゃんと見ないと勿体ないです」
ゲキカラが自分の制服から赤いスカーフをスッと取った。
そして、パシリの右眼に眼帯をし、その上からスカーフを手際よく頭に巻き、眼帯を固定した。
「次に見た時、このスカーフが取れてたら・・・絶交だぞ。同じ病院に優子さんも入院してる。たまに見に来る」
パシリは大喜びだ「えっ?まさか、このスカーフ、貰っても良いんですか?しかもたまに来てくれるって?」
ゲキカラは呆れる「そんなもんいくらでもやる、見舞いにもくる、だから眼帯は絶対に外すなよ」

まさかのお宝ゲットに大喜びのパシリ「うっしゃあああ、怪我してみるもんだ」ガッツポーズ。
「馬鹿、失明しそうなんだぞ。スカーフと見舞いごときで何言ってるんだ」ゲキカラが呆れ果てる。

「それにしても・・・優子さんの頭、パシリの右眼・・・倍返しどころじゃ済まさん」
ゲキカラが右拳を握りこむ。スーと呼吸をすると「うらああああ」「ブオォォォォン」
物凄い右ストレートが風を切り裂く。また威力が増してる「オニ女、陸奥、そして雲鷹・・・息の根止める!」

「強くて、綺麗で、神がかってるよ。流石、ゲキカラの姉貴!」
パシリの左眼がキラキラ光ってる。憧れのヒーローを見る子供のように。
277名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 16:31:17.22 ID:4QRXRXdk0
もうパシリと付き合っちゃえよ
278名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 19:44:56.94 ID:jp+ahhDj0
age
279名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 22:18:58.38 ID:aa/jLgXW0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 64>

ラッパッパの部室。サドが悩んでいる。
「優子さんにはこれを機に勇退して貰おう・・・もし頭に再び強いダメージを受ければ、下手すりゃあの世行きだ。
しかし、優子さん抜きで、あの化け物集団オニ女に勝てるのか?5人で200人は、やはり無理だろう?」
伸びシロは・・・まだ使っていないトリゴヤの覚醒。しかし、複数が同時にくる戦いでトリゴヤは不向き、これだけでは勝てん。
ならば、オニ女との戦いで日々進化し続けているゲキカラを更に覚醒させられたら・・・?この間も50人は倒していた。
ゲキカラが覚醒し、完全に殺戮兵器化してオニ女を襲えば・・・勝利が見えてくる。やはり、ゲキカラ完全覚醒、これに尽きる」

サドが具体的にプランニングし始めた。
「オニ女の戦力を少しでも減らし、かつ、ゲキカラが覚醒する・・・あるじゃないか、1つ?」
サドの両眼がギラッと光った。

翌日、ラッパッパの部室で「優子さんが戻るまでオニ女とは極力争わないようにするが、
万一戦う状況になった場合はゲキカラの作戦・指示で切り込む」とサドが提案する。
「正直、オニ女との戦いに一番順応出来ているのがゲキカラ、この勢いに乗りたい」とサドが言うと、
「優子さんの留守を任されている副部長のお前が仕切ればいいだろ?」と当の本人ゲキカラから反対される。
 
サドが攻め方を変えてきた。
「ゲキカラ、お前がオニ女と戦っていて、何か気が付いたことはないか?」
「そうだな、あいつらはコンピュータみたいだよ。訓練した動きをその通りにやろうとする。
だから、こっちが本能的に動くと、間違った反応をしたり、反応が遅れたりする」
「例えば?」
「パラシュートコードで後ろから絞首刑にあった。コードに手をかけて敵の肩を使って
逆上がりで前に降りたら、ビックリして固まってたよ。後はサドと組んで仲間割れの喧嘩のフリしたら
おいおい、って顔して動けなかったよな?いきなり照明消した時もびっくりしてたしな?」
「そうだったな。他には何か特徴あったか?」
「複数戦、武器戦には強いが、素手素足のタイマンはそれほどではなかったな」
「どうしてだ?」
「多分、警護の訓練を受けてるからじゃないか?他人を守るくせがあるので、身体の中心軸がぶれやすい気がした」

「やはりこいつは喧嘩の天才だ」と思いながら、ついにサドが核心をついてくる。
「もし、オニ女に奇襲をかけ、壊滅させるなら、どうしたらいい?」
ゲキカラがニヤリと笑う。
「やはり、意表をつくことだな?敵の頭や主だった幹部を登校途中に襲撃して校舎に入れない、
予め屋上に忍び込み上の階から下の階に向かって攻め下りる、非常ベルを鳴らして混乱させる、
消火器で視界が利かないようにして「闇討ち」する、水道管を破裂させ廊下を水浸しにするとパニックになる、
花火や爆竹を何箇所かに大量に同時に打ち込むのも効果あった、一斉に照明を消されると結構怖いよ、
バイク2人乗りで運転と攻撃を分担して突っ込むんだ、どかない奴は撥ね飛ばす、他には・・・」
「もういい、分かった」自分で聞いたくせに、サドがドン引き。

・・・やっぱりゲキカラが味方で良かった!
280名無しさん@実況は禁止です:2013/04/08(月) 22:21:36.87 ID:aa/jLgXW0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 65>

「優子さんが戻るまではオニ女とは戦わない。だから絶対に挑発に乗らない」
「万一オニ女が戦うことになったら、サドが、もしサドが居なければゲキカラが仕切る」
結局、この2つを5人で誓い合った。

「オニ女と戦う筈だった今度の金曜日、皆揃って優子さんのお見舞いに行こうか?朝ここに集合してから」
サドが言った。「賛成〜、ねえ果物とかお菓子も持ってく?雑誌とかは?」ノリノリのトリゴヤ。
「そうだな、6人留守中に守りを固める根回しもしてたし、丁度いいよな」
シブヤの意見に、ブラックも頷く。
「ゲキカラ、お前も行くよな?・・・いつオニ女とバッタリ会うとも限らない。皆、体調整えとけよ」
サドの声が「凄く遠くに」聞こえた・・・ゲキカラは妙な胸騒ぎがした。

木曜日の放課後、ゲキカラは優子のお見舞いに行った。毎日サドが付き添っているが、やはり直接顔を見たくなってしまう。
「おお、ゲキカラ、よく来てくれたな」上体を起こし、右拳を突き出す優子。
「優子さん、無理しないで」右拳をコツンと合わせると、大切そうに優子の右拳を両手で包んだ。
「もう自分でちゃんと歩けるんだぞ。あんまり病人扱いするな・・・そういや、お前も大変だったって?何があったんだ?」
「嫌な予感がして、おばあさんの家に寄ったんだ。松の木に水を撒いてたら怪しい人影が見えたので追いかけた。
陸奥って奴らにバイクで撥ね飛ばされて、車の中で麻酔銃撃たれて眠ったまま連れてかれた。
その時、パシリの追跡に気がついた陸奥が、私を車の中から放り投げたんだ。必死に避けたパシリは右眼に重傷を負い、
失明の恐れもあるって。その後、倉庫みたいなところで天井から吊るされたまま不気味な三つ子に麻酔銃をまた撃たれた。
そして眠っているまま陸奥の上司の雲鷹って奴のところに連れて行かれたんだ。
雲鷹にどこかに売り飛ばされそうなところをあのダイマに助けられた。雲鷹はプロ格闘家ダイマの後援者らしい。
そのままダイマと雲鷹の娘・鈴蘭に3日匿って貰って、鈴蘭にマジ女近くまで送って貰った」

ゲキカラが続ける「でも、ちゃんと連絡出来なくて、ごめんなさい・・・優子さんがこんな目にあってしまうなんて
・・・オニ女、陸奥、雲鷹、あいつらは私がキッチリ潰すよ」ゲキカラの両眼がギラギラしている。

「あはははは、よせやい、まるで私が可哀想な奴みたいじゃないか?」そんな優子の両眼をジッと見て顔を近づけるゲキカラ。
「おいおい、どうした、まさかの告白か?」と笑う優子。ゲキカラは笑わない「ねえ、優子さん、サドと何か話したの?」
「いや」「サドが何かおかしいんだ」「今朝も来たけど・・・いつも通りだったぞ?」
「違う、何か『自分が居ない時は』みたいな事をすぐ言うんだ」「うーん?夜来てくれるみたいだから気をつけとくよ」
「じゃあ、今日はこれで、明日は皆揃って来ます」ゲキカラが優子に挨拶してパシリの部屋に向かった。

同じ頃、サドはラッパッパの部室の窓から、沈む夕陽をずっと見ていた。
白いファーコートが燃えるようなオレンジ色に染まっていく。・・・何を思う、サド?
281名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 01:05:28.80 ID:f+cvf3gA0
続き気になる
282名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 07:03:33.95 ID:W8cw2sfv0
age
283名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 13:54:36.84 ID:OURf1VUs0
刺されて入院したあと容体急変して苦しんでる時のゲキカラがエロかった
284名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 15:59:40.27 ID:U1crgooo0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 66>

「ちゃんと眼帯してるか?」ゲキカラが見舞いに訪れると「ゲキカラの姉貴!」パシリが感激して飛び起きた。
眼帯の上からゲキカラの赤いスカーフを巻いている。右眼はちゃんと治療して、安静にしているようだ。
しかし、何かを思い出したように寂しそうな顔をしてスッと布団に潜り込んだパシリ。
「何してんだ、お前?」ゲキカラが覚めた眼で言う「じゃあ、もう帰るぞ」ゲキカラの背中にパシリが言った。

「・・・だって、ゲキカラの姉貴が、ダイマに膝枕して耳かきしたって・・・好きなんですか?」
真っ赤になるゲキカラ「ど、ど、どうして、知ってんだ?そ、そ、そんな事」
パシリは布団に潜ったまま答える「鈴蘭さんって姉貴の友達ですか?午前中その人がお見舞いに来てくれたんです。
でも、ダイマって、姉貴が前にタイマンでぶっ飛ばした、豹鬼の頭でしょ?いつからそんな仲になったんですか?」
パシリが食い下がる。「ははあ?鈴蘭め、パシリをからかったな」ピーンと来たゲキカラが答える。
「雲鷹に売り飛ばされそうなところを助けて貰った御礼だよ。アメリカで試合するっていうからそのエールも兼てな。
ダイマの事を好きなのは、その鈴蘭なんだよ。私じゃない。お前、鈴蘭にからかわれたんだ」
ゲキカラの答えに「良かった・・・」とホッとするパシリ。やっぱりゲキカラの姉貴は安心安全だ!
「っていうか・・・鈴蘭がお前のお見舞いに来た方が吃驚だが?」とゲキカラ。
「優子さんのところにも寄ったみたいです。『皆、やり過ぎだ』って怒っていました」
「『皆、やり過ぎだ』・・・って鈴蘭が言ったんだな?」ゲキカラが呟く「あいつ、何者なんだ?」
「それから、サドさんも来てくれました。」驚くゲキカラ「おい、サドの様子はどうだった?」
「俺の事認めてくれたんですかね、『これからもゲキカラの事頼むぞ』って、いやあ、参ったな。
典型的な美人の鈴蘭さん、モデルみたいなサドさん、そしてメインにゲキカラの姉貴まで来てくれて
・・・今日の俺、モテ期っすかね?あはははは」パシリ、人生の絶頂。笑いが止まらない。

「姉貴が長澤まさみの役で・・・あれ?」ご機嫌なパシリの部屋に、ゲキカラの姿はもう無かった。パシリ、調子乗り過ぎた!
既に帰り道のゲキカラ「パシリに『これからもゲキカラの事頼むぞ』ってやはりサドがおかしい、明日本人に直接聞くか?」

その時、背中に恐ろしい殺気を感じたゲキカラ「うっ?」必死で前に飛んだ。
スカジャンの背中、龍と富士にかろうじて引っかかっていた何かがポトリと落ちた。
落ちたのは吹き矢の毒針、吹いたのはあの三つ子「朝顔」「昼顔」「夕顔」である。

・・・暗い夜道で毒針の標的、まだ三つ子の隠れている位置もハッキリとは分からない、大ピンチ!

しかしゲキカラが闇を見て笑う「ふふふふふ、今考え事してんだ、さっさと消すよ”雑魚キャラ諸君”きゃはははは」
285名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 16:02:20.14 ID:U1crgooo0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 67>

ゲキカラには見えていたのだ、三つ子の隠れている位置が。そのまま前方に思い切り駆け出したゲキカラ。
三つ子が慌ててついてくる。その足音を聞いているゲキカラ「あの3人に間違いないな」と確信した。
歩幅、体重がほぼ同じ人間が同じペースで走って来るのが聞こえたからだ。何という野生の勘!三つ子が角を曲がった時、
もうゲキカラが見えなかった「くそっ、非常に敏捷性に長けているな」「それより、咄嗟に前に飛んだ危機回避能力の高さが驚異的だ」
「及び、これだけの距離を一気に駆け抜ける赤筋白筋のバランスが取れた機動力も高く評価すべきだぞ」
「まずは、作戦会議を開催しよう?」「異議なし」道端に座り込む・・・声だけは可愛いが、やっぱ、こいつらムカつく。

しかし、この三つ子はまだ知らない。
・・・もうここは既にゲキカラの「殺戮圏内」。狩る方と狩られる方はとっくに逆転しているのだ!

「カラン、カラン」小石が転げる音が向こうで聞こえた。「ゲキカラだ、馬鹿め」3人が音の方に駆け出す。
「何だ、違うじゃないか」戻ってくる3人、いや2人になっている「夕顔が居ない?」。
さっきと逆の方向から「カラン、カラン」やはり小石の音だ。「くそっ、ゲキカラ、こっちか?」2人が音の方に走る。
しかし居なかった。戻りながら朝顔が「夕顔はどこに行ったんだろう?」と昼顔に尋ねる。しかし隣に居た筈の昼顔まで消えた。
「おい、昼顔?夕顔?」あたりを見回す朝顔。最初の小石の音の方へもう一度走る。
慎重に見ると、暗がりの中、電信柱の形がおかしい?気絶した夕顔が柱に寄りかかっていた。
「夕顔、夕顔?」地面に寝かせると「まさか?」と昼顔が消えたところまで走る。
やはり気絶した昼顔が電信柱に寄りかかるように気絶していた。「昼顔、昼顔?」地面に寝かせる。
その時、まがり角の向こうで携帯電話の着信音がした「詰めが甘いな、ゲキカラ」
ダッシュで向かう朝顔。曲がった直後にドスッとあまりにも強烈な手刀が首筋に突き刺さった。
「そういうことだったのか?」消えゆく意識の中で、朝顔の眼にゲキカラが映った「ナイス、携帯!」と笑っている。

「ぐはああああ」

腹が丸太で串刺しにされたような強烈な痛みで跳ね起きた朝顔。
「あぐっ、あぐっ、あぐっ」ダメージで痙攣した状態の朝顔を見て・・・ゲキカラが笑っている。
「ぎゃうあああ・・・はあっ、はあっ、はあっ」と次に昼顔を「叩き起こす」、
「ぐぅえええええ・・・げへっ、げへっ、げへっ」と夕顔も残酷すぎる「目覚まし」を食らう。
「あはははは、この前、私に麻酔薬打って効き目を実験したよね?逆に実験してあげるね、ふふふふふ」
ゲキカラが何かを持ってきた。両手に1本ずつ・・・ロープか?

「きゃはははは、これ、何ーんだ?ふふふふふ」

ゲキカラの両手に持っているものを見た3人が絶句する・・・毒蛇マムシ!
ボディブローのダメージでろくに動けない3人に「あはははは、時間はたっぷりあるから、焦るな焦るな、きゃはははは」
2匹のマムシを3人の首元を次々に噛ませる「ぎゃあああ、人殺し」3人が絶叫するが止めない。ゲキカラが楽しそうに笑う。

「ふふふふふ、遠慮せずもっとカプカプ噛みな?首に飽きたらどこでも好きなとこ言えよ?あはははは」
286名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 19:03:14.44 ID:kj4nidgX0
いいぞ
287名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 22:10:54.84 ID:QENO0W9C0
どんどん噛みなさい
288名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 23:08:32.30 ID:uD3tCN0T0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 68>

「ブツッ」マムシが毒牙が皮膚に刺さる音が耳にかすかに聞こえる恐怖「ぎゃああああ」三つ子から次々に悲鳴が上がる。

「なあ?ここも食うか?」嬉しそうに耳や鼻、何と唇をも噛ませる「美味いか?いっぱいおかわりしろよ」「ひゃああああ」
ゲキカラに促されるまま、空気を読んだかのようにカプカプ噛み付くマムシ。これだけ噛まれたら血清が無ければ死ぬのは明らか。

「あっ?血清忘れちゃった。探してくるから待ってて」

そう言うとゲキカラが出て行った。3人が騒ぎだす「間違いなくマムシだったよな」「出血性の毒だったっけ?」
「10回は噛まれた、やばい」部屋を見渡す。廃墟の中のようだ。何も置いていない、何も貼っていない。不気味すぎる。
部屋のドアを開けようとするが開かない。外から鍵を閉められた。窓もない
「おい、ゲキカラは本当に戻って来るんだろうな?」「携帯で電話しろ」「うわあああ、携帯の電源入らない」
「バッテリー抜き取られてる」「何か噛まれたところが痛みだした」「だんだん眩暈がしてきた」「熱出てきたみたい」
「まずい、典型的なマムシ咬傷の症状だぞ」「ぎゃああああ」「助けてぇ」

ドアが開いた「1人分しか無いって」と血清が入った箱を投げ込むとガチャンと鍵を閉めた「でも、頑張って生き残ってね」
「3分の1ずつ使おう」「いや、それじゃ誰も助からない」「じゃあ、どうするんだよ」「いいから、よこせ」「何すんだ」「止めろよ」

「バリン」

手から滑り落ちた血清の壜が割れてしまった「おい、どうすんだよ」「このまま死ぬのかよ」「うわあああ」
その時、またゲキカラが入って来た。「おい、血清くれよ、いや、下さい」「助けて」
「あははははは、じゃあ喧嘩で私に勝った人だけ助ける、きゃはははは」とゲキカラ。
「本当なのか?」「信じていいんだよな?」「よし行くぞ?」

ゲキカラの回りを3人が囲む。「うおお、死ね!」やはり隠し持っていたブラックジャックが同時にゲキカラを襲う。

「!?」・・・ゲキカラがまず「破壊」すべき「敵」は昼顔だった。
昼顔にステップインして右拳が唸る「ブオォォン」「グバッ」「ぐぇっ」吹っ飛び壁に衝突。
振り向くと朝顔と夕顔のブラックジャックが打ち降りて来ていた。
スッとかわすとブラックジャックが髪の毛にかすかに触った。
打ち降ろし、体勢を立て直した夕顔に「ブオォォン」「ガキッ」「ぎゃっ」右拳が突き刺さる。

「きゃはははは、残り1人だぞ、お前。派手に散れよ、花火みたいに!あははははは」
ブラックジャックを右手で横殴りに顔面に打ち込む朝顔「貰った」
ゲキカラの右拳が出ない、反応が遅れた?囮だった。ブラックジャックをかい潜るように下にかわし、
全身のバネを利かした、右クロスアッパー。「ブオォォン」「グキャッ」「ぐあっ」
宙に舞い、背中から壁のかなり高い位置に激突、ズルズルズルと落ちて来て、尻もちをつく。ワイヤー無しで香港映画?
まるでトマトを壁に思い切りぶつけたような感触に・・・「なかなか、いいね」と右拳をフッと吹いた!
289名無しさん@実況は禁止です:2013/04/09(火) 23:10:02.46 ID:uD3tCN0T0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 69>

昼顔と夕顔の髪を両手に掴んでズルズルと朝顔の横まで連れて来たゲキカラ。
「お前がお姉ちゃんだろ?しゃっきり!」と朝顔の鳩尾をブーツの踵で踏みつける
「ぐえっ、げほ、げほ」と意識を戻した朝顔の髪を掴み、3人の髪を左手で掴み上げる。
昼顔と夕顔は髪を掴まれ悲鳴を上げたが、真ん中の朝顔はもうぐったりしている。
「あははははは、動くと、死ぬよ?きゃはははは」
その笑いが終わらぬうちに「ブオォォン」と昼顔と朝顔の喉首の隙間に右拳が突き刺さる。
「ふへぇ」と昼顔が呻く。「ほら、お姉ちゃんはもう1回頑張れ」と今度は朝顔と夕顔の
喉首の隙間に「ブオォォン」と右拳が突き刺さった。
「ひゃあ」と朝顔と夕顔が膝から崩れ落ちた。
絶望と恐怖で身体が動かないのか?マムシの毒が身体に回ってしまったのか?

「・・・許して下さい・・・血清を・・・下さい・・・・」3人の呻き声に、ポイっと髪の毛を放り捨て、
「いいよ、今度生まれ変わったらな」と立ち去るゲキカラ。背中で告げる。

「きゃはははは、これは無毒なアオダイショウ、若い頃はマムシそっくりなんだって、偽物で良かったね?あはははは」

・・・もう聞こえてないよ、ゲキカラ!泣きぬれた3人は呆けたように涎を垂らしていた。
もう二度とゲキカラに逆らおうとは思うまい。

そんな3つ子の事などすっかり忘れ、家に戻ったゲキカラ、まずはおばあさんの宿題の書道に取り組む。
硯で墨をすると心が落ち着いてくるようになった。・・・だいぶ成長したな、ゲキカラ。
手も「あまり」汚さなくなり、鼻の頭にも「滅多に」墨をつけなくなった。
「明日はラッパッパ皆揃って優子さんのお見舞いだ。遅刻しないように登校しよう。何かサドも心配だし」
と珍しくすごく早く寝たゲキカラ。

しかし、残念ながら、それでは遅かった。
夜が明けて、金曜日の早朝、サドがたった一人でオニ女200人に戦いを挑んだのだ!

理由は1つ。
「自分が1人でも多くオニ女を潰し、敵陣でぶっ倒れた自分の無残な姿を見せて、ゲキカラを完全覚醒させる」
頭に重い傷を負った優子さんは、もう戦わせられない、テッペン不在の中でオニ女に勝つにはこれしかない。
「捨て石になる」サドの信念は固かった。「サド特攻玉砕→ゲキカラ完全覚醒」の必勝リレーでオニ女を潰す!
白いファーコートが朝日を浴びて、ゴールドに輝いている。そして、

・・・「いくぞ!」サドの一人っきりの戦争が始まる!
290名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 01:06:56.90 ID:sSNYDDPi0
サド△
291名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 07:52:58.40 ID:dY/iDk6Z0
ゲキカラ△
292名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 09:51:43.53 ID:WHIXFtu80
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 70>

「蛇(じゃ)の道は蛇(へび)」

とでも言うべきか、サドほどになると、実はオニ女にも隠れた「ネットワーク」があるのだ。
ファーコートを脱ぐと、一式用意されたオニ女の制服を着ているサド。
「鬼百合女子高校」オニ女の正門から他の生徒と一緒に登校して校舎に入り込んだ。
特別科国際コースのある棟の非常階段を上がり、屋上まで進む。
早朝のうちに非常階段から屋上への開錠はサドのネットワークによりなされていた。恐るべきサド。

「風が吹いている」屋上でフウッと一息つく。オニ女の制服を脱ぐと、下にはやはり着慣れたマジ女の制服。
背中には「薔薇と髑髏」。その上から白いファーコートを羽織る。屋上の扉の横に立てかけてあった赤本樫の木刀。
流石、サドのネットワーク、敵地オニ女でも準備万端だ・・・これは優子でもゲキカラでも、とても出来まい。
「チビやらのっぽやら・・・ラッパッパみたいだな」サドが笑う。オニ女は一般、特進、国際コースで校舎の作りがまちまちだ。
ネットワークの情報によると、この校舎最上階の4Fに国際コースの吹きだまり「演劇部」の部室がある。
屋上から4階に下り、廊下をつっ切れば、一番奥が演劇部だ。木刀を握る。
おもむろにけん玉を取り出すサド。小皿、大皿、中皿、ときて、「世界一周」を狙うのか?

「バアンッ」

その時、扉が開き、オニ女国際コースの生徒3人が屋上に出てきた。皆一様に無表情な殺気の凄すぎるあの眼!
「こつん」最後のけんにさす所で失敗、「一番集中するところで邪魔が入ったか?」笑いながらけん玉をポケットにしまう。
「おい、そこで何してるんだ?」「今日、転校してきた」サドはその場で動かず周囲を見る。この3人だけだ、楽勝だな?
「何だと?どこからだ?」ブラックジャックを手に持っている・・・さて、戦争開始か?サドが笑った。

「・・・北の方から」

と木刀で首筋を右から袈裟懸けに打つ。「ドスッ」「うあっ」1人が崩れ落ちる。
「てめえ、何しに来たんだ?」慌てて次の1人がブラックジャックを右手で横殴りに放つ。
木刀でブラックジャックを受け、即座に左から袈裟懸け。「バキッ」「ぎゃあああ」次の1人が痛みで呻く。

「・・・お前らを潰すために来た」

「貴様、誰だ?」後ろから頭に打ち下ろすブラックジャック。振り向き一瞬早く脳天に一撃。「ガツッ」「ぐおお」崩れ行く敵。

「・・・マジ女ラッパッパ副部長、サドだ」ヒュッと木刀で血振りの残心を取る「・・・よろしく!」

「ドカッ」右脚で校舎に続く扉を蹴り開ける「ゲキカラ、ブラック、シブヤ、トリゴヤあとは頼んだぞ!」階段が見える。
サドの両眼が血走っている「優子さん、全力で行きます!見てて下さい」木刀をギュッと握りしめる。そして一瞬、天を仰いだ。
「よし!」廊下の隅にある分電盤のメインブレーカを切る「ドンッ」照明が一斉に消えた。
階段踊り場近くの非常ベルを木刀の切っ先で鳴らす「ジリジリジリジリ」騒ぎに驚く生徒。
演劇部の部室目がけて、全力で駆ける白いファーコート。こう呟きながら・・・

「本能で動け、だったよな、ゲキカラ?」・・・うおおおおお、行け、白狼サド!
293名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 13:27:26.46 ID:dY/iDk6Z0
サドおおおおおおおおお
294名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 17:40:44.73 ID:cX7hrRq80
水島 精二 (酪農 ぷりん)@oichanmusi
久々ミューコミなう!松井玲奈ですと!#mc1242

松井玲奈@renampme
@oichanmusi は、初めまして!水島監督にフォローしていただけるなんて光栄ですっ!!

水島 精二 (酪農 ぷりん)@oichanmusi
@renampme わわ!初めまして!こちらこそ光栄です!いつも応援しております!ゲキカラでやられました!
バラエティー等で見せる普段の姿とのギャップに驚きました。素敵です!これからも応援していきます!

松井玲奈@renampme
@oichanmusi わー!私、アニメにどっぷりはまったきっかけが鋼の錬金術師でして、原点でして…
尊敬する方に応援していただけているだなんて、感激ですっ!

水島 精二 (酪農 ぷりん)@oichanmusi
@renampme そうなんですか!光栄です!素晴らしい原作、鬼才の脚本家、最高のスタッフに恵まれ、
その時代性にもフィットしたミラクルな作品でした。監督出来た事が本当にありがたい作品です!
これからも末永く愛して下さいませ\(^o^)/

水島 精二 (酪農 ぷりん)@oichanmusi
実はマジすか学園は1,2とDVD-BOXで持っている……
295名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 20:16:03.81 ID:dY/iDk6Z0
>>294
やっぱりゲキカラ人気あるな
296名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 20:51:19.31 ID:a+jHJVHU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 71>

「うらああああ」

サドの突進が止まらない。慌てて廊下に飛び出すオニ女生徒が、サドの木刀で次々と倒されていく。
「ドスッ」「ぐっ」、「バキッ」「ぎゃっ」、「ガキッ」「ぐあっ」・・・
奇襲が功を奏した。掛かってくる奴は根こそぎぶっ倒した。もう30人は倒しただろうか?驚異の破壊力。
素手に拘らず最初から木刀を使ったのが良かった。ついに「演劇部」の看板が見えた・・・よし、辿り着いた。流石サド!

「ゲキカラ”先生”よ、こりゃ、出来すぎだぜ?」対オニ女にはゲキカラ的戦法が効く。
サドも、ほぼ無傷で演劇部まで辿り着けた自分に驚きを隠せない。
乱れた前髪と白いファーコートを直す。フーッと息を整える。「ドカンッ」ドアを蹴り破る。

「マジ女吹奏楽部「ラッパッパ」副部長、サドだ。ここで一番強い奴を出して貰おうか?」

奥からスーと出てきた奴が1人、全く驚いていない。
「オニ女国際コース演劇部「オペラ」、3年卒業訓練生、向日葵(ヒマワリ)、朝から大騒ぎして・・・何の用だ?」
細身で鍛えられた身体、殺気に満ちた眼、オニ女特有の雰囲気。
しかし、歩く姿だけで「今までの奴らと全く違う」と一目で分かる。
表情豊かな喜怒哀楽。そして「選ばれし」人間特有のオーラ、簡単に言えば「隙のない迫力のある美人」だ。
やはり、今日まで戦ってきた「無表情な能面」の奴らは「選ばれていない」2軍だったのが明らか。

近づいてきた向日葵が予想より遥かに大きいのがわかる。サドよりやや大きい?
まともにやり合うのは不利、本能的に向日葵の強さを理解したサド。
「くそっ、あいつなら、ゲキカラなら・・・どうするだろうか?」先制の一打を当てたい。

サドが閃く!「うおおおお」サドが左脚を踏み込み、右から袈裟懸けに木刀を振り下ろす。
「馬鹿め」向日葵がスッと左に身をかわし、右ストレートを放つ。
「ぐおおおお」しかし、ダメージを受けたのは・・・向日葵?片膝を着き、不思議そうにサドを見上げる。
サドは袈裟懸けで打ち下ろした直後、すぐさま右前蹴りを打ち込んでいた。
これが突っ込んできた向日葵の鳩尾に突き刺さったのだ。

「来いよ、戦争ロボット?」サドにゲキカラが乗り移ったようだ。
その時向日葵が「スッ」と両手を振り上げ、クロスするように両手を振り下ろす。
向日葵の隠し武器ブラックジャックのダブルアタックが、サドの両首筋に突き刺さる。反応が遅れたサド。

・・・サド、危ない!
297名無しさん@実況は禁止です:2013/04/10(水) 23:42:19.94 ID:cAbl+Pb70
ゲキカラ△
298名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 00:35:56.36 ID:3UD8oCj70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 72>

「本能で動くんだ!」

その時、こうゲキカラの声が聞こえた気がした。サドは木刀の切っ先で向日葵の喉首に「突き」を入れる。
「ドウッ」「げはああ、ごふ、ごほ」喉を押さえて苦しむ向日葵。
ここで勝機をみすみす逃すサドではない。
「ドカッ、バキッ、ガキッ、グバッ、ガンッ、ゴンッ・・・」木刀の連打が続く。

連打を食う向日葵が、両腕で必死にカバーしながらも、反撃の機会を窺う。
「トドメだ」サドの右からの袈裟懸けが大降りになった。
「甘い!」左に身をかわして、タックルの姿勢に入る向日葵「死ね!」

「本能だ!」

またもゲキカラの声?サドは左脚を下げながら左下から右上に払い上げる様な逆袈裟打ちを放つ。
「ビシャッ」木刀の切っ先から血が飛び跳ねた。
右顎から左こめかみに、サドの木刀が向日葵の顔面を切り裂いた「うごおお」
鼻骨が折れたか?「うぐあああ」と呻く向日葵をサドの木刀が襲う。
「ガンッ、ドカッ、ガキッ、ゴンッ、バキッ、グバッ・・・」
向日葵の身体が膝から崩れ、床に倒れ込み、そして動かなくなった。

・・・サド、オニ女国際コース演劇部3年卒業訓練生、「本当の1軍」から勝利をもぎ取る!

オニ女1軍、向日葵は強敵だった。しかもここまでゆうに30人は倒した後なのだ。
「ハア、ハア、ハア、ハア」サドの呼吸が流石に辛そうだ。
「ゲキカラはいつもこうやって戦ってるのか?やっぱりあいつは化け物だな?」
「ガチャッ」その時、奥の扉が開いた「パチ、パチ、パチ、パチ」拍手が聞こえる。
「マジ女、ラッパッパ副部長サドと言ったな、見事な戦いだった」

サドの視線の先に強さと美しさの凄まじいオーラを放つ少女が居た。

「次は私、オニ女国際コース演劇部「オペラ」3年、天神七代(テンジンシチダイ)通称神セブン、躑躅(ツツジ)だ」

喜怒哀楽の豊かな表情は、今倒した向日葵よりも更に一段上。上には上が居ると分かる。
今まで「無表情な殺気ばかりの能面」の奴らと全然次元が違う。恐るべきオニ女。

・・・ここから神セブン?まだ7人も強敵が残ってるのか?しかしサドは思った「残り7人、いける」
299名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 06:12:01.24 ID:5exjQGou0
がんばれ
300名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 11:59:50.59 ID:jfmZM+E60
サドさん!
301名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 15:32:45.87 ID:5exjQGou0
age
302名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 17:25:16.02 ID:31Vo4pX20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 73>

「準備が出来たら、いつでもかかってきていいぞ」腕組みしてサドを見る躑躅(ツツジ)。完全な上から目線。

サドがスッと白いファーコートを脱いだ。
制服姿のサド、その背の高さ、ショートカットの小顔から輝く両眼、モデルのような佇まい、
そして、幾多の修羅場をくぐって来た凄いオーラ・・・思わず「ふーん」と見た躑躅。
何とそのまま白いファーコートを羽織った「・・・はあ?」と拍子抜けした躑躅。

意表をついた奇襲!「見とれてんじゃねぇぞ」サドの強烈な右ストレートが躑躅をふっ飛ばす。
「ドゴォォ」「ぐあっ」まともに先制攻撃を食らった躑躅、ダメージが残りふらついている。

「ドカッ、バキッ、グバッ、ガコッ、ゴンッ、バキャッ・・・」サドの両拳が唸る。
一方的に連打を食らう躑躅、顔面をカバーして防戦するだけだ。
「うらあああああ」サドの打ち下ろしの右ストレート「ぐばっ」決まった!

しかし、後ろに吹っ飛んだのは・・・サド?尻もちをついて首をかしげている。
躑躅が使ったのは右ストレートに合わせての左ストレートのクロスカウンター。
最凶ゲキカラの必殺技、それを躑躅も使いこなすのか?「カウンターが珍しいのか?うちは皆使うよ」

口から流れ出る血を拭きながらサドが立ち上がる「クロスカウンター、効いたよ、これがゲキカラの怖さなんだな?」
サドの膝と腰がひどく痺れている。完全にダメージが残っている。
「たった一発で形勢逆転?やっぱりゲキカラと戦うってのは・・・命がけの覚悟がいる事なんだな?」
サドがフラフラした足取りで躑躅に近づく。

自分の攻撃が読まれ、クロスカウンターを叩き込まれる。
「ゲキカラなら、どうするだろうか?」サドが思う「あいつならカウンターをどう攻略するんだ・・・?」
右拳を放つフェイントから、左ロングフックを思い切り打つサド。
「バッキャッ」やはり右クロスカウンターのストレートパンチで吹っ飛ばされた。

それでも、よろよろと立ち上がるサド。
「クロスカウンターってのは生き地獄だな、強く打てば打つほど自分がぶっ飛ばされるのか?」

その時「意表をつく」「本能だ」ゲキカラの声が聞こえた?ゲキカラに笑われた気がしたサド。
「意表をつく」「本能だ」、「意表をつく」「本能だ」、「意表をつく」「本能だ」・・・耳から離れない。
「うるせぇな、ゲキカラ、私は不器用なんだよ!」突っ込むサド。ニヤリと笑う躑躅「死ね!」。

・・・身体ごと飛び込むように突進するサド、無謀すぎる!
303名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 17:35:03.71 ID:31Vo4pX20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 74>

「ドガアッ」

・・・しかし、サドの全体重が乗った前蹴りが躑躅(ツツジ)を吹っ飛ばしていた「うがああ」。
もう打つ手なしのサドが本能で放った右飛び前蹴り。これが意表をついて躑躅の鳩尾に突き刺さった。
壁に背をつけ「うううっ」と呻く躑躅に、もう一度右前蹴り「バキッ」「うげぇぇ」
躑躅の口から血が流れる「ドスッ」「ぐあっ」また右前蹴り「ドカッ」「うごっ」連打が続く。
よろよろと前に崩れ落ちていく躑躅。しかしまたサドの右前蹴り「ドウッ」「はぐっ」まるで壁に串刺しだ。
壁を背に膝立ちで両眼が完全に宙を泳ぐ躑躅の顔を掴み、「ほらよ」とどめの右膝蹴り「バキャッン」

「準備が出来たら、いつでも寝ていいぞ」腕組みするサドが言った。さっきのお返しだ。

「ドスン」と前のめりに崩れた躑躅はもう動かなかった。

・・・サド、やっぱり恐ろしく強い、神7狩り!流石ラッパッパ副部長!

その時、サドが背後に恐ろしい殺気を感じ、ビクッと振り向く。
「サド、オニ女国際コース演劇部3年、神セブン、繁縷(ハコベラ)だ。
お前の戦いぶりは見せて貰った。神7の躑躅を破るとは驚きだ」
これまた、選ばれしオーラに満ち溢れた美人である。

「奥の部屋に入れ。お前には、『円形舞台』で闘うことを許そう」と繁縷。
繁縷の後に続き、奥の部屋に入るサドの眼の前に・・・名前の通り、部屋の中に円い形をした舞台が現れる。
「さあ、上がろう」と繁縷が言う。部屋の隅にある階段を上ると、舞台に渡る通路があった。
舞台に入ると「パチ、パチ、パチ、パチ」と上の方から拍手が起こる。
舞台の周囲に、観客がいる。視界確保用の穴を空けた両眼マスクをしている。表情が分かりにくい。
仮面舞踏会か?会員制変態クラブか?怪しいノリであることに間違いない。思わず苦笑いするサド。

直径20メートルくらいか?その床は5メートル以上高くせり上がり、下手に落ちれば大怪我するのは間違いない。
すり鉢状に観客席があるのが、物凄い威圧的だ。完全に3階分ぶち抜き、校舎内によくぞ創った。
繁縷がその舞台上を回るように踊る「サド、観客に何か戦いの舞いを見せろ」と通る声で叫ぶ。
笑うサド「踊る気分じゃねぇよ、馬鹿」と木刀で素振りをして、戦いに備える。

・・・「まあいい、サド、死ぬまで踊って貰うことになるよ」
例えば、子供が虫や小動物を玩具の様に殺してしまう・・・そんな無邪気な繁縷の笑顔が怖い。
304名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 20:30:31.95 ID:fhWs2QWU0
期待age
305名無しさん@実況は禁止です:2013/04/11(木) 23:49:44.26 ID:xHkpdF710
あげ
306名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 00:46:35.95 ID:gXprebJ10
なんこれ面白い
307名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 00:47:27.07 ID:gXprebJ10
さげになってた…
308名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 03:21:35.36 ID:azkWv7jI0
応援してます
309名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 10:06:48.02 ID:9EYWgpSZ0
ほしゅ
310名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 11:14:57.60 ID:i/6b/n3P0
読んでもいない糞ポエム保守するの疲れたよ
311名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 13:52:36.68 ID:nlzCc2Z30
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 75>

「サド、他校の生徒がこの円形舞台に上がる事を許されたのは、恐らく初めてだ」
繁縷(ハコベラ)がサドに言う。まるで観客席にも伝えるように響く声だ。
「ほー、賞状か何か出るのか?」とサド。
「強がりは止せ、惨めな散り際はお前の価値を下げるぞ、勿体無い」繁縷が冷笑する。
「うだうだうるせえんだよ、さあ来い!」サドの眼がギラッと光る!
「残念ながら、お前の敵は私ではない」スッと招き入れるような仕草をする。

奥の部屋から現れたのは・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いてくる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!

・・・ゲキカラ?

「どうして・・・お前がここに?」サドは動揺が隠せない。よろよろと”ゲキカラ”に歩み寄る。
両脚がガクガクする。繁縷が告げる「ゲキカラはオニ女国際コースに転入する事が決まった。
これからはその戦闘力で、美しさで、世界中を魅了する事になる」

「なあ、おい、ゲキカラ?お前、どうしちまったんだ?」と混乱するサド。
首をコキコキさせながら、射る様な両眼でサドをロックオンした。いつものポーズ、完全に殺る気だ!

・・・「あの眼、やはりゲキカラだ。 嘘だろ?どうして?」快進撃を続けてきたサドの心が、ここでついに折れる!
最悪のシチュエーションで、ついにゲキカラVSサド実現!
312名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 19:13:55.47 ID:/4k6eAXU0
どうなる!?
313名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 21:46:38.17 ID:iii5BAcb0
どうする!?
314名無しさん@実況は禁止です:2013/04/12(金) 22:45:59.48 ID:ehP8so010
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 76>

今日ここまで戦ってきたのは、対オニ女用にゲキカラを完全覚醒させる為、
「捨て石」として自分の身を犠牲にしてでも、覚醒したゲキカラにオニ女を破壊して貰う為だったのだ。
「ゲキカラ、お前、何やってんだよ?私は何のために1人で戦ってきたんだ?」

サドの失望はあまりにも大きい。もう全身のエネルギーが抜けてしまった。
今までの疲労でドッと出て来て、木刀で身体を支えやっと立っているサド。

「よく分からんが、もうお前をぶちのめすくらいしか、今の私には出来ない。もう・・・何も信じられないよ」

とサドが呟く。その眼に光るのは失望の涙か?「お前とは・・・こんなところで戦いたくなかった」
ついに、ゲキカラVSサド。木刀を叩き付けへし折り、力を振り絞り、サドが先制攻撃を放つ「おらあああ」

サドの右ロングフックに、”ゲキカラ”の右ストレートが交錯!
「ゴツッ」「バキャアアンッ」額で受けた”ゲキカラ”に対して、サドは顔面にまともに貰った。
「ぐおおおお」サドが苦痛に呻きながら、後ろに大きくよろける。
”ゲキカラ”は淡々とサドに近づく。「くそっ」サドが得意の打ち下ろしの右ストレートを放つと
”ゲキカラ”は左ストレートのクロスカウンター。「ドカッ」「バコオォォッ」カウンター地獄!
やはりサドが後ろに吹っ飛ぶ、頭を振り、慌てて立ち上がるサド。

しかしもうサドの眼の前に”ゲキカラ”が迫っていた。「うらあああ」右前蹴りを放つサド、
”ゲキカラ”は左にステップして蹴りをかわすと、全体重を乗せた右ストレートを顔面にブチ込む。
「グバアッ」「うぐっ」サドが後ろに何歩も下がった。完全に効いている。”ゲキカラ”昨日までの仲間に対し容赦なし。

よろめきバランスが失いふらついているサドに、”ゲキカラ”のショルダータックル!「ドカッ」「うわああ・・・ズドン」
円形舞台から叩き落とされたサドは、全身を床に打ち付け、痙攣したままもう動けない。残酷すぎる結末!

消えゆく意識の中で、・・・幼い頃のサドが一生懸命にけん玉をしている。
大技「世界一周」を狙い小皿、大皿、中皿、と来て、最後のけん先に挿す所で失敗。
もう一回やってみるが、やはり最後のけん先に挿す所で失敗。幼いサドは涙ぐみながらも、挑戦を止めない。
もう一回やってみようとしたところ、通りかかった見知らぬお姉さんにけん玉を奪い取られ、地面に叩きつけられた。
けん玉の紐は引きちぎれ、大好きな銀色の玉が悲しく転がる。幼いサドは泣き喚いて、見知らぬお姉さんの脚にしがみ付く。
「やめて、私の宝物なの、そのけん玉を壊さないで」玉を蹴り飛ばし、けんを踏みつけ、振り向いたお姉さんは・・・”ゲキカラ”。
「あはははは、皆壊れちゃえばいいんだ、きゃはははは」と”ゲキカラ”が残酷に笑っている。
「お姉さん、やめて、私の大切なけん玉を壊さないで」”ゲキカラ”が玉を粉々に踏み潰す。けんも既に原型を留めない、ただの木片。
「私の宝物を壊さないで」・・・ラッパッパという宝物を壊され、上を向いたまま、もう動けないサドの両眼から涙が零れ落ち、やがて気絶した。

神7を含むオニ女30人以上を倒しながら・・・サドのたった一人の命がけの戦争は
・・・裏切者”ゲキカラ”によって終止符を打たれた。

”ゲキカラ”に告ぐ!今すぐラッパッパの仲間のもとに戻れ!サドの涙を見て何も思わないのか?
315名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 01:03:30.52 ID:RxXYjEi90
age
316名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 06:05:56.74 ID:Ut6vBcV80
続きが気になります
317名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 06:48:53.47 ID:JvAJO1kZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 77>

”ゲキカラ”がスッと踵を返して、傘を拾うと、奥の部屋に向かう。汗ひとつかいていない。
「お疲れ様でした」繁縷(ハコベラ)がピシッと背筋を伸ばし、頭を下げた。背中からも漂う
「やっぱ、強すぎるよ、この人は別格だ・・・」
神7の仲間が倒され、神7と互角以上だと恐れていたサドを、何とたった4発で秒殺葬した”ゲキカラ”。
恐るべき戦闘能力に、躊躇なく舞台から突き落とした残虐性に、最凶の美に、味方である繁縷でさえ震える!

「ガガガガガガッ」

その時、終戦をつげる「傘を引き摺る音」が不気味に響き渡った。その恐怖が暫く耳に残った。
”ゲキカラ”の余韻から、ふと我に返った繁縷が演劇部員に言う。

「サドを目立つところに磔にしておけ。まだ寄って来る蠅どもが何匹か居そうだ」

動けなくなったサドを演劇部の数人で廊下の水飲み場に引き摺っていく。
サドの首にパラシュートコードをぐるぐる巻きにして、コードの反対端を水道管に結び付けた。
蛇口を捻り、バケツに水を入れると「バシャッ」とサドの頭から水をかけた。
全身びしょびしょに濡れた惨めすぎるサド・・・しかし、まだ舞台から転落したショックで意識が戻らない。

「でけえ図体して、大したことねぇな、こいつも」
”ゲキカラ”との激闘を見ていない演劇部員がサドに蹴りを入れて小馬鹿にすると、
「いや、こいつは強かったよ、ただ、相手が悪すぎただけだ。あの人には誰も勝てない」と繁縷がたしなめた。

「まあ、それでも偉そうに1人で乗り込んで来て負けたんだ、餌として使わせて貰おうか?」
更に、部員が頭から水をかける。全く反応のないサド。もう精根尽き果てている。そんなぼろ雑巾のようなサドを見て
「暫く、放っておこう」と繁縷(ハコベラ)が告げると、皆が部室に戻ろうとした。
まさに、その時だ・・・

「ダダダダダダダダッ」

”何か”が爆音を上げながら階段を上がって来る。1階から2階そして3階と、
”犠牲者”の悲鳴がだんだんと大きくなってくる。爆音がどんどん近づいてくる。

ついに、すぐそこまで来た爆音!ここまで全てを破壊してきた大きな影!
最上階4階に達した”何か”に飛び退る躑躅と演劇部員数名。絶叫が起こった!

「うわああああああ」
318名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 10:54:21.00 ID:RxXYjEi90
wktk
319名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 14:51:50.80 ID:pHOYT7zo0
あげ
320名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 18:35:07.01 ID:lBTf6n9R0
ゲキカラの怒った顔かっこよかった
321名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 19:39:48.53 ID:ipJsxxNO0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 78>

爆音を出し次々に犠牲者を出してきた”何か”は・・・2人乗りのオフロードバイク!

黒のスカジャンが暴走運転して周囲を追っ払い、後部座席のピンクのスカジャンが鉄パイプを振り回し、
もう何人倒しかも数えられない。恐るべき殺傷力!市街地襲撃に最も適していると言われる「コロンビアスタイル」。
2人とも赤いスカーフで鼻・口を隠しているのでをしているので表情が分からない。それが異様な迫力を醸し出す。

「ブオン、ブオン、ブオオオオオン」黒のスカジャンがバイクをふかしながら、繁縷ら数名を威嚇する。
「お前ら、ちょっとでも動いたら轢き殺すぞ」低い声が響く。

ピンクのスカジャンがシートから飛び降りる「なめてんじゃねえぞ、こらあ」バケツを思い切り蹴飛ばす。
「バコッ」「ドカン」丁度繁縷の顔の横「演劇部」の木の看板に当たる。「ベキッ」という小さな音がした。
「うらああ」続いて鉄パイプをぶつけると「スー」と避けるように看板が真っ二つ。ピンクのスカジャンが笑う。
「安っぽい看板だな、100均で買ったのか?」
黒のスカジャンが「ブオッ、ブオッ」と笑い声の様にバイクをふかす。

「サド、しっかりしろ、おいサド?」
ピンクのスカジャンの必死の呼びかけも気絶したサドには届かない。 
首に巻き付いたパラシュートコードを取り、反対端を水道管から外すと、サドを肩に担ぐ。
隣の教室の扉を「バコン」と蹴り破り、サドを運び入れた。

「サド、ちょっとだけ1人で待っててくれ。すぐに雑魚どもを片付けて戻るよ」ピンクのスカジャンが優しく呟く。
「ブオオオン、ブオオオン、ブオオオオオオン」黒のスカジャンがバイクで呼んでいる。
「おっしゃ、いくぞー」ピンクのスカジャンが廊下に駆け出す。もう止まらない、熱い2人。

「マジ女ラッパッパ四天王、シブヤだ!来いやぁ」

そう言うやもう殴りかかっている「ドカッ」「バキッ」「ゴンッ」
スッとバイクを降りた黒いスカジャンが言う

「同じく、ブラックだ」

「ヒュバッ」あっという間に演劇部員を背後からチョークスリーパーで絞め落としていた。
崩れ落ちる部員の背後でニヤッと笑うブラック・・・。

・・・この2人、何気にコンビの相性抜群だ、強いぞ!「シブラック」?いや「桃黒」か?
322名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 21:14:23.31 ID:Ejo9achH0
名乗るのに顔隠すとか流石ラッパッパ四天王格が違う!
323名無しさん@実況は禁止です:2013/04/13(土) 23:31:31.27 ID:RxXYjEi90
age
324名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 03:45:36.56 ID:7OvvwDPW0
小説いいね
325名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 08:17:24.88 ID:IDuhZnX/O
ゲキカラさんとミソが同じチームか
326名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 09:19:51.56 ID:2qMzdcCF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 79>

シブヤの直線的な攻撃を、ブラックの曲線的な高速ステップがうまくフォローする。
あるいは、ブラックの曲線的な攻撃を、シブヤの直線的な突進力が補う、とも言えよう。
いずれにしても「ナイフと鞭」のコラボのように、敵に脅威を与え続ける。

そして、繁縷と演劇部員10名程度・・・居たはずがもう繁縷1人になってしまった。
シブヤが鉄パイプを持って威嚇する「おら、もっと強いの、呼んで来いや?」
「もう・・・いいだろ?こいつは」背後を取ったブラックの強烈なスリーパーホールドが極まった。
「うごああああ・・・うぐっ」繁縷が必死に前転して逃げるがブラックがそのままついていく。
繁縷の胴に両脚をフックして、「フッ」思い切り締め上げる。もがく繁縷・・・ついに落ちた。桃黒、神7狩り!

「さあ、次だぞ」廊下の消火器を取り、吠えるシブヤ。「泡をこっちにかけるなよ」と笑うブラック。
「ブオン、ブオン、グオオオオオオ」2人乗りのバイクが消火器で辺りを真っ白にしながら演劇部に突っ込む。
後ろからではもうバイクが見えない。この大騒ぎがまるで幻だったかのように「ドカァァン」
扉ごと薙ぎ払うように突っ込んだシブヤ・ブラックの姿が演劇部の部室に消えて行った。

・・・「桃黒」の眼の前に2人が現れる。この騒ぎに全く動じていない。事務的に告げる。
「まぐれとは言え、天神七代(テンジンシチダイ)神7を1人破ったんだ。円形舞台に出てもいい、どうする?」
「『まぐれ?』はあ?『出て下さい』の間違いだろ」シブヤがもうぶち切れている。
「まあいい、オニ女、神7の御形(ゴギョウ)だ」「同じく、水仙(スイセン)。奥に行くぞ」先に歩き出す。
「マジ女四天王シブヤ」「同じくブラックだ」2人もついて奥の部屋に入る。
「もういいかな?」ブラックが鼻・口を覆う赤いスカーフを外して笑う「消火器の煙程度で大袈裟なんだよ」とシブヤも外す。

「さあ、ここだ」御形が舞台に上がるようにシブヤ、ブラックに促す・・・観客が居ない。
「お前らじゃ、見る価値ないってよ。時間の無駄だ、2対2でいいだろ?」馬鹿にした水仙の言葉。
「だったら、秒殺してやるよ、おらああ」一瞬でブチ切れたシブヤの飛び膝蹴りが炸裂。
水仙が後ろに吹っ飛ぶ。「殺されたいようだな」御形の右ストレートがシブヤの無防備な後頭部に。
「うらああ」「ヒュバッ」全体重を乗せた御形の右ストレートに対して、
ブラックが後ろに回り込み、髪の毛を引き擦り落とす「うぎゃあ」まともに髪の毛を引っ張られ、
流石の御形も悲鳴をあげた。「2対2なんだろ?ボケ」ブラックの低い笑い声。
目まぐるしい攻防、「攻撃は最大の防御なり」と突っ込むシブヤを、ブラックの機動力が上手くフォローしている。
シブヤの本能的な攻撃に、御形・水仙がなかなか的を絞れない。いいぞ「桃黒」!

シブヤが御形の腹に弾丸のようなショルダータックル、
脚を引きタックルを受け止めた御形の無防備な顔面に横からブラックの右パンチが炸裂!
すぐに横からブラックの肩口を掴み、水仙が鳩尾への膝蹴り連打、うずくまるブラック。
すぐさまシブヤが飛び前蹴りで横から水仙を吹っ飛ばす。御形がフラフラと立ち上がる。
「いくぞ」シブヤとブラックが御形に対して2人同時のショルダータックル。
「ドカッ」「うわあああ」舞台から飛び落ちた御形、もはや助かるまい。

「マジ女をなめんなよ!雑魚が」シブヤが水仙を睨む。ブラックは落ちた御形を見て「残心」。完璧だ「桃黒」神7残り4人!
327名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 12:12:10.33 ID:NqjXuvqK0
ももクロ
328名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 16:20:28.03 ID:ygJ+9ZP30
age
329名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 19:25:13.29 ID:ygJ+9ZP30
age
330名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 19:28:50.05 ID:gl/GdMlx0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 80>

「キーン、コーン、カーン、コーン」

その時、館内にチャイムが鳴った。一瞬の空白・・・水仙がシブヤをに前蹴りで吹っ飛ばす「しまった」
「うわあああ」よろめき舞台から落ちたシブヤ。
いや、ブラックが間一髪、シブヤの右手を両手で掴み、舞台に腹這いになり転落から救った。
「助かった」しかし、ここから地獄が始まった「ドカッ、ゴキッ、バキッ、グバッ・・・」
水仙が狂ったようにブラックの顔面を蹴る。あっという間に血だらけになるブラック。
「放せ、放してくれ、2人ともやられることはない」叫ぶシブヤ。
「意地でも絶対放さねえから、大人しくしてろ、ボケ」ブラックが血まみれの顔で笑う。
しかし一方的に蹴られるブラック・・・ついに限界・・・ずるずると一緒に落ちて行く。

「あはははは、死ね!」とどめの蹴りを放つ水仙「うわあああ」落ちるシブヤとブラック。
ところが・・・「あれ?」まだ落ちてないことに気が付いたブラック。
この隙に必死に這い上がってきたシブヤ。2人の眼に映った光景。まさか?

・・・そう、覚醒したトリゴヤが後ろから水仙の頭を掴んでいたのだ。

「ぎゃあああああ」記憶を呼び出され、恐怖体験のみフラッシュバックさせられた水仙。
ついに失神した。よっしゃ、またまたマジ女勝利。オニ女オペラ神7残り3人!

「助かった、よく来てくれたな、トリゴヤ」「いつ覚醒したんだ?」
「昨日、サドに呼ばれて、いきなり鳥小屋に閉じ込められた。さっき出てきたところ」激戦続きだったのだろう?
トリゴヤはかなり傷を負っている「そうか、サドは最初から計画してたんだな?なら言ってくれよ、水臭い」
実はシブヤ・ブラックと違う階段からトリゴヤが攻め込んだことでオニ女がそちらに気を取られ、
シブヤ・ブラックの暴走族まがいの特攻をアシストしていた。トリゴヤ1人でもう10人以上は潰している。
お互い「本能」で攻撃したことでうまく「意表をつく」ことになっていたのだ。

「それより、さっき倒した相手の心を読んだら、これから屋上に・・・」

「ドカッ」いきなり後ろから蹴り飛ばされたトリゴヤ「うわああああ」舞台の下に転落した。
「何すんだ、てめえ」振り向いたシブヤの動きが止まる「えっ?」強烈な右ストレートを食らう「バキャッ」完全に効いた。
「ゲキカラ・・・どうして?」「グバッ」とどめの右クロスアッパーで数メートル吹っ飛び気絶した。
即座に「シュバッ」と飛び退ったブラック。兎に角ゲキカラを落ちつかせなければ!”ゲキカラ”の周りを回りながら聞く。
「おい、何やってんだ、ゲキカラ?どうしちまったんだ?」ブラックの動きを予測してステップし、右ストレートを放つ”ゲキカラ”。
予測位置で顎をまともに打ち抜かれ崩れ落ちる血まみれのブラック「ゲキカラ・・・?」
”ゲキカラ”ラッパッパ3人を秒殺、先のサドを含めれば4人!ついにマジ女ラッパッパ全滅!

・・・それにしても”ゲキカラ”、どうしてラッパッパを裏切ってしまったんだ?
331名無しさん@実況は禁止です:2013/04/14(日) 22:38:22.71 ID:ygJ+9ZP30
age
332名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 02:01:14.65 ID:xSwxH0PG0
続きが気になりますなあ
333名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 10:03:52.81 ID:O9OkaxHY0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 81>

「何故裏切ったのか?」・・・ゲキカラの行動を追ってみる。

不気味な三つ子「朝顔」「昼顔」「夕顔」を心身ともに完全破壊し、家に戻ったゲキカラ。
まずはおばあさんの宿題の書道に取り組む。やがて、
「明日はラッパッパ皆揃って優子さんのお見舞いだ。遅刻しないように登校しよう。何かサドも心配だし」
と珍しく早目に寝た。

これがいけなかった。早く起きすぎたのだ。着替えて食事をすませても、まだ夜が明けていない。
また、おばあさんの宿題を始めた。まだ、ここまでは良かった。

「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり 高杉晋作 辞世の句」

最初は他のお手本に比べ、漢字が少なかったので選んだだけだったのだ。しかし、
丁寧に1文字1文字書いては声を出して読み、書いては読み、書いては読み、夢中になってくる。
「うーん?うーん?」と知恵熱を出しそうになって考えてみると・・・「ポジティブシンキング」かな?と分かってきた。

「よし!」晴れ晴れとした心でカーテンを開け、外を見ると、明るい太陽・・・「えっ?」時計を見ると8時半?
「うわああ、遅刻だ」と駆け出すゲキカラ。「先回りしちゃえ」とラッパッパ部室に行かず、病院直行。
ところが、病院の屋上で皆を待って時間を潰していると、「黒のスカジャン」と「ピンクのスカジャン」が乗るバイクが
もの凄いスピードでオニ女に向かうのが見えた。優子に挨拶だけすると、ダッシュでオニ女に駆け付けた。

オニ女校舎に入る。西階段、東階段ともにゴチャゴチャとうるさかったので、中央階段から4階に向かう。
西階段はシブヤ・ブラック、東階段はトリゴヤが攻め込んでいたのだ。今日は早寝早起きで体調が良いのか?
軽く30〜40人は殴り飛ばしたが、皆すぐ吹っ飛んでしまうのでちょっと運動不足でストレス溜まり気味。ご機嫌斜めだ!
4階廊下奥にある演劇部の部室が「面白そうな気配」がするので近づくと・・・隣の教室で人影が見えた。

「おい、サド?サドじゃないか?どうしたんだ?」必死にサドの身体を揺すり起こすゲキカラ。
「うううっ」と起き上がったサドが冷たい眼をして吐き捨てるようにゲキカラに告げた「今更、何の用だ?裏切り者」
「怒るなよサド、遅刻して悪かった。先に病院行っただけで『裏切者』はないだろ?」とゲキカラ
「はあ?何とぼけてんだ」と呆れるサド「今朝皆で優子さんのお見舞い行く約束だったろ?ずっと病院の屋上で待ってたんだ」とゲキカラ。
「私はさっきお前に倒されたんだぞ」とサドが怒る「何、寝言言ってんだ、お前?」今度はゲキカラが呆れる。
会話が全く噛み合わない・・・サドの背中に寒気が走る

「じゃあ、あの”ゲキカラ”は何者なんだ?」

「まずい、シブヤ達が危ない。あの奥だ!急いでくれ、ゲキカラ!」扉を指さすサドの声よりも早く、
「異様な空気」を察知したゲキカラはもう演劇部のドアをぶち割って入っていた。奥の部屋で声がする。更にその扉を飛び前蹴りで吹っ飛ばす。

ゲキカラの両眼にあまりにも「異様な光景」が映った。一生忘れまい・・・
334名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 13:01:36.36 ID:qPdGrExM0
なんだろ
335名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 16:42:20.14 ID:xv4ek26H0
あげ
336名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 20:02:55.26 ID:2EavbCBq0
期待
337名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 21:53:44.75 ID:JZXwV2R30
(ゲキ・ω・カラ)
338名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 23:10:52.23 ID:KsVnJrv90
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 82>

演劇部の奥の部室に入ったゲキカラ。円形舞台の観客が一斉にどよめく。

「うおおおお、ゲキカラが2人!」

世界には自分そっくりな人間が3人いる、と言われる事がある。
しかし、これだけそっくりな人間がいるとは?ゲキカラも完全に固まった。

「自分がもう1人?」

眼が点になる。見れば見る程そっくりだ。
何とか我に返り舞台の上の”ゲキカラ”を睨む「何やってんだ?偽物」どこかで見た事のある眼なのだ。

階段を上り、舞台に進むと「そうだ、お前この前マジ女に来てたろ?影に隠れていた奴だな?」とゲキカラが笑う。
「勝者こそが本物のゲキカラだろ?」と”ゲキカラ”が言う。そこに鏡があるような瓜2つの2人・・・
しかし、ゲキカラは「ビュッ」全く相手にせず、いきなりノーモーションの右ハイキックを放った。
「うっ?」”ゲキカラ”が飛び退ると、ハラッとウイッグが落ちた。

「やっぱり偽物じゃないか?声がいまいちだ、失せろ三流物真似芸人」

聞き比べると、確かに声はやや違っていた。ゲキカラがウイッグを舞台から忌々しげに蹴り落とす。
すぐに、3人が飛び出して来た。ショートカットの ”ゲキカラ”はスッとその後ろに下がった。

「オニ女国際コース演劇部「オペラ」3年、天神七代(テンジンシチダイ)通称神セブン、山吹(ヤマブキ)だ」
「同じく、秋桜(コスモス)」「同じく、睡蓮(スイレン)」

やはり選ばれたオーラに満ち溢れた美人ばかりだ。鍛え上げられた細身の身体が舞台映えする。

「貴様はまだ舞台にあがる資格がないがな?まあ特別待遇で良かろう。今までの奴らよりは強いのは一目で分かるしな」
と呟き、睡蓮が美しく響き渡る声で叫んだ。

「ゲキカラに死を!」

すると大勢の観客、やはり全員仮面舞踏会のマスク着用、「パチパチパチ」と大拍手。そして今度は秋桜が叫んだ。

「ゲキカラへのレクイエム!」

・・・サドでも苦戦したオニ女オペラ神7、しかも1対3で戦うのか?ゲキカラ、無謀だ!
339名無しさん@実況は禁止です:2013/04/15(月) 23:12:17.92 ID:KsVnJrv90
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 83>

しかし、その時既にゲキカラは秋桜目がけて真っ直ぐに歩いていた。もうすぐそこだ。

一瞬フリーズしたオニ女オペラ神7の3人。我に返った秋桜「うおおお」ブラックジャックで首筋を狙う。
「ブン」「ブオォォォォン」天をも切り裂くゲキカラの右ストレート!
「バキッ」「ぎゃうあぁ」秋桜が顔から数メートル吹っ飛ぶ。ピクリとも動かない。たった一発!
「どうなってるんだ?吹き飛んだぞ!」ざわめく観客。

顔を見合す山吹と睡蓮。2人がコンビで攻める「うらあ!」「死ね!」睡蓮が低空タックルで膝を、
山吹がショルダータックルで胸を狙って同時に襲い掛かる。息の合ったコンビネーション!
脚を下げて低空タックルを切ってもショルダータックルを食う。
ショルダータックルに対処しようとすれば、低空タックルで脚を取られる。あまりにも残酷。
「死角はない!」・・・しかしゲキカラがタックルに突っ込んでいく「うらあああ」無謀すぎる!
「ゴキャッ」ゲキカラの右飛び膝蹴りが山吹の顔面に突き刺さった。まさに天を衝く膝!
まさか低空タックルの上を空中ですれ違うとは?唖然とする睡蓮が慌てて振り向くと・・・
「ぎゃうっ」跳ね飛ばされ、気絶して床に倒れ、全身がヒクヒク痙攣している山吹。
「これは・・・交通事故だ!ゲキカラはダンプカーか?」観客一同驚愕。またもたった一発!

「ふふふふふ、ねえ、お前、辞世の句ってないの?今詠めよ、きゃははははは」

立ち上がったゲキカラはもう「破壊」すべき「敵」はロックオンしている。
「ふふふふふ、ねぇ本気で攻撃して?グチャッと気分よく壊すから、きゃはははは」
コキッ、コキッと首を回すゲキカラ「おらああ」右腕を思い切り振り回すと、
そのままゲキカラ目がけ睡蓮のブラックジャックが飛ぶ。
右に腰を捻りながら左前腕で受け流す。これはフェイントだった。
左手のブラックジャックがゲキカラの首筋を狙う!ゲキカラはガードしていない!

「かかった、死ね!」

・・・しかし、ここはすでにゲキカラの「殺戮圏内」

ゲキカラは腰の反動を利用して「ブオォォォォン」強烈な右クロスアッパー!「ドカッ」「ぐひゃあ」完全に宙を舞い
「ドスン」と落ちてきた。遅れて「ボトッ」ブラックジャックが落ちてくる。
ピクリとも動かない睡蓮。防御の必要はなかったのだ。
「完全に宙に舞ったぞ?こんなことってあるのか」観客が悲鳴をあげる。最後もたった一発!

怒りのゲキカラ、オニ女オペラ神セブン3人を秒殺!しかもたった3発!強すぎる!

「ねえ?レクイエムくれるって、甘いの?」・・・レアチーズと勘違い?それともエクレアか?いずれにしてもゲキカラ無双!
340名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 03:21:06.97 ID:jbqUW2Hy0
ゲキカラかっこいい
341名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 09:26:34.80 ID:WwvJd7vK0
(激・ω・辛)
342名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 13:54:45.29 ID:WwvJd7vK0
age
343名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 17:41:51.43 ID:WwvJd7vK0
age
344名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 20:31:07.31 ID:WwvJd7vK0
age
345名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 21:01:09.96 ID:AM53oJ150
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 83>

「私が潰したのが躑躅(ツツジ)だった、
シブヤ、ブラック、トリゴヤが繁縷(ハコベラ)、御形(ゴギョウ)、水仙(スイセン)を倒した。
そして今、ゲキカラが山吹(ヤマブキ)、秋桜(コスモス)、睡蓮(スイレン)を消した。
・・・これで神7全滅のはず?ならば私に勝った”ゲキカラ”は何者なんだ?」
後からフラフラと入ってきたサドが、壁にもたれながら呟く。

その時、奥の部屋から人影が2つ・・・ゲキカラの髪が逆立つ。最初に陸奥、次に雲鷹が出てきたのだ。
「まさか、天神七代(テンジンシチダイ)神7まで倒すとはな?こちらも”本物”を出さねばなるまい」
ふと気づくと、もう2人が舞台に立っていた。気配が全く無かった・・・

「オニ女国際コース演劇部「オペラ」、もはや別格、神をも下僕とし天を真っ二つに分かち合った2人「二天」。
桔梗(キキョウ)と鳳仙(ホウセン)だ」

と陸奥が叫ぶ。その横で雲鷹が満面の笑みを浮かべる。この両エースへの信頼は厚い。

以前、国際コース新2年生スーパーエース「菖蒲(アヤメ)」の昇級試験の特別試験官として立ち会っていた影。
あの時は黒いジェイソンマスクをしていたのでその顔つきは分からなかったが、
ゲキカラ・シブヤの2人を一時は半殺しにした菖蒲ほどの強者が絶対服従の姿勢を見せた事からも、
又、先程の神7繁縷(ハコベラ)の態度からも、やはりオニ女国際コースの「別格」であるは間違いない。
今日は”ゲキカラ”としてサド、トリゴヤ、シブヤ、ブラックを全て倒した最大の強敵、それが「桔梗」だ
見るからにゲキカラそのもの。違いはショートカットであることだけ。ウイッグを付ければ見分けはつくまい。
桔梗は、対マジ女用最終兵器として、また究極型「くのいち」の最新試作品として、
ゲキカラの戦いぶりを全てインプット済。勿論、これを体現出来る恐るべき戦闘スペックが元々あったのだ。
簡単に言えば、桔梗のありあまる才能の一部をゲキカラの物真似に使っているだけ。言わば、桔梗>ゲキカラなのだ。

まさに、「最凶ゲキカラの最上位互換版」桔梗。

一方、「鳳仙」はサドを凌ぐ長身、モデルのようなスタイル。しかし、サドには悪いが・・・全く別次元。
雑誌モデルとスーパーモデルくらい差がある、もはや異次元のオーラ。「圧倒的な美貌」に「破格の強さ」が絡みつく。
鳳仙を見ているだけで・・・引き込まれる、吸い寄せられる、その妖しい魅力に。まさに「至高の女王様」。
その佇まいだけでも鳳仙は桔梗と互角、いや互角以上か?と分かる。その体格の利から、或いは桔梗より一枚上なのか?
「強くて、綺麗で、エロい」雲鷹の理想がそこに実現していた。

そう、「現代版傭兵学校オニ女が誇る最高傑作」鳳仙。

・・・対峙するゲキカラが惨めに見える、闘う前から完璧な公開処刑。
346名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 21:05:48.10 ID:AM53oJ150
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 84>

「スペックが圧倒的に上の同タイプの怪物」と「雲鷹が夢にまで見たオニ女最新型くのいち」。
恐らくタイマンでも勝てる見込みは無いだろう。
それを2連戦?或いは最悪の1対2でリンチ?最凶ゲキカラ、オニ女に死す?

それにしても、桔梗、鳳仙と比べると、悲しいほど見劣りしてしまうゲキカラ。
見れば見るほど、考えれば考えるほど、絶望的な展開だ。

・・・どうする、ゲキカラ?喧嘩の天才もなす術なしか?

その時、ゲキカラがシブヤを背負い、ブラックに肩を貸し、円形舞台から降りていく。まさかの敵前逃亡?
「ここで退くことも・・・立派な作戦だ」と鳳仙。桔梗も頷く。雲鷹と陸奥が何やら話している。帰り道に襲撃する相談だろうか?

「怪我人が居るんだ、黙ってろチンピラ!」

観客席まで響き渡る大声、そう言うゲキカラは全く笑っていない。「暫く様子を見ようか」桔梗と鳳仙が顔を見合わせた。
ゲキカラのド迫力に唖然とする雲鷹と陸奥。そして、ゲキカラ達は舞台下のトリゴヤがうずくまっているところに行った。
「サド、大丈夫か?」ゲキカラの言葉を聞くまでもなく、サドもヨロヨロと集まってきた。

自然に5人が膝立ちで肩を組んで円陣を組む。頭を付け合う。「偽物とは言え、”ゲキカラ”のせいで皆に迷惑かけた。
そして、疑われるという事は信用されていない、まだラッパッパに溶け込めてない、私が悪かったんだ」とゲキカラ。
「違う、疑った私が悪かったんだ。裏切者なんて言ってすまない。やっぱり、お前はマジ女のゲキカラなんだよな?」とホッとするサド。
「ずっと一緒だよ、ゲキカラ」「何言ってんだ、仲間だろ?」肩を組んで貰いやっと倒れずにいるトリゴヤ、完全にグロッキーなシブヤ。
「良かったよ・・・でも、お前どうするんだ?あの2人半端なく強いぞ」と血まみれのブラックもやはりフラフラだ。

「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」

おもむろにゲキカラが言った。「恐怖で気がふれたか?」と心配するサド達をゲキカラが笑う。
「おばあさんの宿題にあったんだ。多分、人生ポジティブシンキングで行こう、って意味だと思う。
こんなでかい舞台で、マジ女の看板背負って、「戦闘のプロ」2人と戦えるなんて最高だよ」
「お前・・・」サドも二の句が継げない「こいつ死ぬ気だ」と悟ったからだ。
「パシリが言ってたんだ。オニ女トップは世界レベルの強さらしい。ならばあの2人ぶっ倒せば、
マジ女ラッパッパが世界最強かもな?」ギラギラした眼で淡々と語るゲキカラ。
「じゃあ、行ってくるよ」ゲキカラが円陣から抜け、円形舞台への階段を上がって行く。

「ゲキカラ、死ぬなよ」もうろくに歩けないサド、トリゴヤ、ブラック、シブヤ。
それでも、武器を拾い、這うようにゲキカラの後に続くが、もはや舞台への階段を上る体力すら残っていない。
ゲキカラは振り向かず、右拳を天に突き上げた。「頑張ってくるよ」と。しかし、「処刑台の13階段」を上がるように見える。

ついに、ラッパッパ最後の1人となったゲキカラ、「二天」桔梗・鳳仙をギラッと睨みつける。覚悟を決めた。
もう勝ち目がないのはゲキカラ本人が一番よく分かってる。玉砕覚悟か?ゲキカラ。
347名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 23:19:10.25 ID:4FGi7nyO0
がんばれ!
348名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 23:36:39.86 ID:OQhQaYQP0
どうなる
349名無しさん@実況は禁止です:2013/04/16(火) 23:51:24.54 ID:o384o0PE0
ゲキカラ無双!!
350名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 02:03:21.87 ID:GqgNmlwo0
age
351名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 07:59:51.73 ID:GqgNmlwo0
age
352名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 12:27:10.39 ID:FWsdeGwG0
ゲキカラ最強
353名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 16:45:54.86 ID:GqgNmlwo0
age
354名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 17:38:14.23 ID:GOV0S6T+0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 85>

「オニ女は・・・皆、ちょっとやり過ぎなんだよ」

その澄んだ美声の主を見る一同。舞台に上がってくる完成された美少女。
肩までの黒髪、気品ある佇まい、抜群のスタイル、整った美人顔、「親友」ゲキカラを見る美しい双眸・・・

「オニ女生徒会長、特別進学科3年、剣道部キャプテン、鈴蘭だ」

「鈴蘭、どうして?」「ゲキカラ、私も戦う。オニ女は間違っている」そう言うとビュッと木刀を振る。絵になる。
実は国体団体優勝歴のある強者なのである。「そう言えば、特別進学科と国際コース、戦ったことがないよね?」
鈴蘭に睨みつけられた桔梗と鳳仙が雲鷹を見る。その迫力から鈴蘭の「予想以上の実力」を認めながらも、
あくまで雲鷹の大切な娘を傷つけてしまうことを恐れている。
「本当に戦っても良いのですか?」と司令官の判断を仰ぐ青年将校のような振る舞い。余裕過ぎる。

大概の事には動じない流石の陸奥も慌てる。舞台に上がってきた陸奥を覚めた眼で見るゲキカラ。
「鈴蘭さん、すぐに舞台を降りて下さい。雲鷹様が・・・お父様が心配しています」 
袖を掴み引っ張る陸奥を振り払い、一喝する鈴蘭「お前こそ、この舞台にあがる資格はない、下がれ」

「きゃはははは、お前が邪魔だから舞台が開演しないんだってよ、空気読めよ馬鹿、あはははは」

おもむろに襟首を掴んで、膝裏を蹴り、陸奥を引き摺り倒したゲキカラ。「親友」鈴蘭の助っ人に気迫が漲る。
以前ゲキカラを拉致した時にホオジロザメのように見えた陸奥が今ではゲキカラの「獲物」に過ぎない。
この短期間でゲキカラの進化ぶりは凄まじい。ゲキカラが鈴蘭を見る・・・コクッと頷く。
桔梗、鳳仙を見る・・・反応が全く無い。あくまで2人の指揮官は雲鷹なのだ。

「ふふふふふ、お前が消え去るシーンは・・・前座のようだな?時間が惜しい、潔く散れ、きゃはははは」
まだ倒れたままの陸奥に告げる。「うっ?」ゲキカラの両眼がギラッと光る。

「使うのか?」ゲキカラの言葉にギクリと驚く陸奥「何のことだ?」
「使うんだな?」ゲキカラが失望した表情で陸奥を見た。
「使うなら、腕ごと・・・粉々にぶっ壊すぞ」ゲキカラが陸奥に最終通達。

ゲキカラは陸奥のような人間が「好きか、嫌いか」?・・・愚問だ、当然「吐き気がするほど大嫌い」なのである。
「鈴蘭、こいつナイフ使うからぶっ壊す、離れていてくれ」そう言うゲキカラが残酷な眼で陸奥を見る。
355名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 17:39:50.03 ID:GOV0S6T+0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 86>

「うん」鈴蘭の頭の回転は、やはり速い。「万一自分が人質になっては、ゲキカラが戦いにくい」と判断し、
陸奥からスッと離れ、丁度ゲキカラの後ろに入っていた。桔梗、鳳仙は?・・・腕組みして見ているだけだ。
何か武器を?後ろから自分の木刀を渡そうとする鈴蘭。

「そいつはお前の守護神だ、今日はもう絶対放すなよ」受け取らずにゲキカラが言う。
「もうすぐ鉄パイプの”援軍”が来るよ」ゲキカラが笑うと、フラフラのサドが鈴蘭に鉄パイプをパスしてきた。
「鈴蘭、頼む」パシッと受け取った時、陸奥のナイフがゲキカラを襲いかかった。
右手、右脚を前にして、いわゆる「ナイフファイティング」を仕掛ける陸奥。
ナイフの刃が上を向いている。防御しにくい危険な構えである。
ゲキカラは左脚前の半身で、左手で肝臓から腹を、右手で首筋を守る構えで応戦。

「遅かった?」鈴蘭がどうやって鉄パイプを渡そうか焦る・・・どうする?・・・周囲を見渡す鈴蘭。
もう一つ投げる武器があれば、それを投げつけ、その隙に渡せる・・・そうだブラックジャックが落ちていないか?
あそこにある、チャンス!・・・ところが、ニコニコと上機嫌のゲキカラがスタスタ鈴蘭の方に歩いてくる。
「ええっ?ゲキカラ?どうして?」・・・向こうを見ると陸奥がうずくまって痙攣している。

ほんの僅か前だった、左右に脅すようにナイフをゆらゆらと動かし、真っ直ぐに突いてきたナイフ。
これを左にかわし、陸奥のの上腕に左手手刀をあて、右手でナイフをもった陸奥の手首を押さえながら、
全体重を陸奥の右肩にかけながら、引き摺り倒したのだ。顔から落ちた衝撃で半失神し放したナイフを
舞台の下に蹴飛ばした。そして鈴蘭が用意してくれた鉄パイプを取りに来たゲキカラ。

「ありがとう。あの2人、ちゃんと見ててくれ」鉄パイプを受け取るや、陸奥に駆けよる。
「おらあ」黒いロングブーツの爪先が脇腹に突き刺さる「ぶぎゃああ」悲鳴をあげる陸奥。
「うらあ」ブーツの踵が鳩尾を踏む「うげっ」そしてぐりぐりと顔を踏む。
ところが、攻撃が止んだ。左手に鉄パイプを持ったまま立ち尽くしているゲキカラ?

「あははははは、ねえ一回ちゃんと立ち上がって?ふふふふふ」

その台詞が終わる前に、陸奥が立ち上がっていた。千載一遇のチャンスだ、見逃すはずがない。
右腰に装備していた特殊警棒をさっと抜き、襲い掛かる「死ね、ゲキカラ!」
「警棒だ!」叫ぶ鈴蘭。百も承知「そうだ、本気で打って来い」と地獄の底から呟く「処刑人」ゲキカラ。

「ブウォォォォン」凄まじい轟音、右ストレートが白い光となり、突き刺さる
「バキャアアアン」顔からすっ飛ぶ陸奥
「はがあああああ」顎がいかれたか?身体どころか、叫び声すら不自由だ。

・・・ゲキカラの右拳が、まだ熱い。そしてその熱さが鉄パイプを握る左手にも伝わる。
356名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 17:46:16.16 ID:Sacoi4MH0
(れ・ω・な)「これが『カラ』」ボウッ

(れ・ω・な)「そしてこれが……」ボボウッ

(れ・ω・な)「『カラ』を超えた『カラ』……ま、『ゲキカラ』ってとこかな」シュウゥゥゥ

(れ・ω・な)「そして」

(・Θ・)「ハッタリだろ?玲奈……更にその上があるなんて……」

(れ・ω・な)「これが……さらにそれを超えた……」バチッバチバチッ

やすす「(よ、よせ玲奈……そいつをやってしまうと残された時間が……)」

(れ・ω・な)「が……が……がああああああ……」ゴゴゴゴゴゴゴ

(れ・ω・な)「これが『ゲキカラぷんぷん丸』だ……時間がかかってすまなかったな」

(れ・ω・な)「まだこの変化になれてないんだ」
357名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 20:38:50.73 ID:dq9QDc4g0
ゲキカラ△
358名無しさん@実況は禁止です:2013/04/17(水) 23:12:55.92 ID:GqgNmlwo0
age
359名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 00:20:44.83 ID:YBYfMa/20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 87>

呆気にとられる鈴蘭。ゲキカラが「あー、すっきりした」と笑っている。
久しぶりに「ちゃんと」右ストレートが打てたからだ。しかし、陸奥にはこれが地獄の始まりなのだ。
「バキッ、バキャッ、ドカッ、ガキッ、ゴツッ、グバッ、バコッ、グチャッ・・・・・・」
今度は鉄パイプがただひたすら、陸奥の右腕のみを狙い続ける。ぶっ壊れた顎では満足に叫ぶことすら出来ない。地獄!

右腕を後ろに隠すように庇っても、背中や脚を巧妙に蹴られ、すぐに右腕が露出する姿勢にされてしまうのだ。
もう右腕は左腕の倍ほど腫れ上がり、長身で細身ながら筋肉質な陸奥が、160センチを超える程度の
細身で色白な女子高生に破壊されていくシーンが・・・この生態系では当たり前なんだ?と錯覚し始める。

ホオジロザメが白鳥に食われてる!

「あっ、そうだ?」思い出したゲキカラ。鉄パイプをポイッと捨て、陸奥の髪の毛を掴み引き摺り起こす。
「おらあああ」「ドスッ」「うげぇ」強烈な右ボディアッパー。「ズドッ」「はうっ」、「バグッ」「ごああ」、「ドボッ」「ぎゃう」
ゲキカラは吊るされて殴られた事を「思い出してしまった」のだ。口から血と胃液と涎を吐き散らして悶絶する陸奥。

「きゃははははは、お前またナイフ使ったら、どうなるか分かる?ふふふふふ、両腕もぎ取って、ハラワタ引っこ抜くぞ?
そしたらご飯食べれなくなっちゃうよ?あはははは」・・・そういう問題じゃないよ、ゲキカラ?

ゲキカラが陸奥を睨むと、何と・・・陸奥は円形舞台から自分で飛び降りた。脚でも折ったか?舞台の下で苦痛で呻いている。
裏社会で暗躍している陸奥ほどの男が、ゲキカラのプレッシャーに耐えきれずに、大怪我覚悟で飛び降りることを選んだ。
鈴蘭が唖然とする「・・・」人間の心が壊れていくシーンを初めて見たのだ。親友とは言えドン引き、無理もない。
サドが呻く「やっぱりこいつは危険だ、どっかいかれてる・・・味方で良かった」
しかし、戦闘のプロ、桔梗と鳳仙は違う。「無駄な動きが多いな、勿体無い」と桔梗「お前、あの動きはコピーするなよ」と鳳仙。

その時、轟音がして、建物が揺れた。屋上にヘリコプターが着陸したのだ。
10個ほどの黒い影が部屋に入って来る。部屋の出入口、舞台へ上がる階段、観客席、雲鷹の両横。
的確に迅速にポジションを取った。訓練された隙のない動き。濃紺の戦闘服に、特殊警棒、フラッシュライトを装備している。
・・・オニ女の卒業生、卒業実習生で構成される特殊部隊。流石に銃は持っていないようだが・・・。
要人警護をメインに「十分な報酬」があり「雲鷹の指示」があれば何でもする戦闘のプロ。桔梗や鳳仙も「この活動」が学校生活のメインなのだ。
「2対2でいい。一刻も早く終わらせろ」と雲鷹が不愉快そうに告げた。愛娘のお転婆ぶりにいらいらしている。
空気を読み、桔梗と鳳仙が通る声で叫ぶ。

「これより、ゲキカラを処刑する!」「一刻も早い死を!」

仮面舞踏会のマスクを着用した満席の観客、割れんばかりの大拍手。
「鈴蘭、私から離れるな」「あいつら2人を常に視界に入れておけ」「本能で動くんだ!そうすれば意表をつける」
「紛らわしいからな?」戦闘慣れしていない鈴蘭に配慮し、
髪型以外瓜二つの桔梗と見分けやすいように「龍と富士」のスカジャンを脱ぎ捨てるゲキカラの顔に・・・かつてない緊張が走る。

いつだって最凶ゲキカラの象徴だった「龍と富士」、作戦とは言え脱ぎ捨ててしまったゲキカラ。嫌な予感がする。
360名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 00:30:42.39 ID:OfpUysqv0
>>356

ゲキカラ「今の私はアマクチだ」ボウッ

ゲキカラ「そしてこれが・・・・」ボボウッ

ゲキカラ「アマクチを超えたアマクチ・・・・ま、ゲキカラってとこかな」シュウゥゥゥ

ゲキカラ「そして・・・・」

優子「ハッタリだろ?ゲキカラ・・・更にその上があるなんて」

ゲキカラ「これが・・・さらにそれを超えた・・・アハハッ、キャハハ!!!」バチッバチバチッ

ゲキカラ「これが『ハバネロ』だ・・・時間かかってすまなかったな」

優子「そんな事しても無駄だもんねー!」

ゲキカラ「この姿を見せたのは優子さんが初めてだ」

優子「ヒャアッ!」
361名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 04:34:13.20 ID:e6RsFgkG0
ねえ、激おこぷんぷん丸?
362名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 10:47:33.25 ID:jGxqGyHP0
期待age
363名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 13:31:43.42 ID:jGxqGyHP0
age
364名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 18:12:18.20 ID:YnXARnuq0
保守
365名無しさん@実況は禁止です:2013/04/18(木) 21:20:31.86 ID:zqS2P5fm0
ゲキカラさん素敵
366名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 00:07:21.09 ID:s+n+ja6d0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 88>

「離れない」「2人を見る」「本能」
・・・聡明な鈴蘭は即座にゲキカラの戦い方を理解した。そして、

「・・・まずい、雲鷹が本気で怒っている?」

と突然つぶやく鈴蘭。これがゲキカラへの合図だった。
4人に張りつめた空気が一瞬「変わった」。桔梗と鳳仙がほんの一瞬雲鷹を見たのだ。
意外や意外、先制攻撃は鈴蘭の木刀。やはり鈴蘭の頭の切れは凄い。

「バキャッ」「ドカッ」

鳳仙ついで桔梗の頭に、見事な面が入った。慌てて後ろに跳び退る鳳仙と桔梗。
「やるな、鈴蘭!」もう飛び込んでいたゲキカラの追撃の右前蹴り、鳳仙を吹っ飛ばす「バキャッ」「ぐおおお」

しかし、桔梗はこの完璧な奇襲すら察知し僅かに木刀をかわしていたのでほぼノーダメージ。
ゲキカラが鳳仙に飛びかかった時、すれ違う様に即座に鈴蘭に反撃していた。
「ドカッ」桔梗の強烈なショルダータックルが、鈴蘭を跳ね飛ばす「うわああ」
もんどりうって倒れる鈴蘭。「ううう?」痺れる頭を振って必死に起き上がる鈴蘭に、桔梗が襲い掛かる。
胸倉を掴まれ、持ち上げられ、頭をグラグラ揺すられる鈴蘭。「うわあああ」かろうじて爪先立ちだがほぼ空中。
何という怪力!鈴蘭の首が折れてしまいそうだ。

「鈴蘭!」ゲキカラの右飛び膝蹴りが桔梗の顔面にヒット。「ドカッ」「うぐっ」吹っ飛び、転げる桔梗。
受け身を取りスッと立ち上がった桔梗がニヤリと笑う。顔面を蹴られてもダメージが見えない。
ヒットする直前に自分から力を抜き、相手の攻撃を流しているのだ。恐るべし、戦闘能力。

桔梗は何故笑う?・・・即座に鳳仙の位置を確認するゲキカラ。遅すぎた。既に強烈な右ストレートがゲキカラにヒット。
「バキッ」「うぐっ」吹っ飛び片膝をついたゲキカラに追撃の打ち下ろし右ストレート。
「グバッ」「ぐああ」しかし崩れ落ちたのは・・・鳳仙?
まさか立ち上がり様に左ストレートでクロスカウンターを合わせて来ると思わなかった鳳仙、逆に片膝をつく。
鳳仙の顔面へゲキカラの右前蹴りが突き刺さる「バキャッ」「ぐおお」吹っ飛ぶ鳳仙。

「あいつは?」桔梗の位置を確認すると、鈴蘭の両肩口を掴んでいる、膝蹴りを叩き込むのか?
「桔梗の膝蹴りをまともに食ったら危ない」ゲキカラの弾丸ショルダータックルで桔梗を吹っ飛ばす。
もつれて倒れる3人。「大丈夫か?」真っ先に立ち上がり鈴蘭を助け起こすゲキカラ。

しかし既にゲキカラの後ろに鬼の形相で鳳仙が迫っていた。いきなりチョークスリーパーをかけてくる鳳仙。
「死ね!」「うぐっ」もがくゲキカラ。完璧に入ってしまった。ゲキカラ危うし。

・・・壮絶すぎる頂上決戦!
367名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 00:09:15.42 ID:s+n+ja6d0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 89>

長身の鳳仙の強烈なチョークスリーパーをまともに食ったゲキカラ。
磔にされたかのように、鳳仙のなすがままに身体を揺すられる。

「バキッ」

首がへし折れた?違う、必死に駆け寄った鈴蘭の木刀が鳳仙の脳天を直撃したのだ「うがああ」呻く鳳仙。
スリーパーから抜けたいゲキカラが後ろ向きで頭突きを連打する「ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ・・・」
緩んだ両腕から頭を抜き、振り向きながら右ロングフックをブチ込む「おらああ」「グバッ」「ぐおお」
ゲキカラ、チョークスリーパーから脱出。

しかし、今度は桔梗が鈴蘭にチョークスリーパーを狙っている。
「うぐううう」一瞬で鈴蘭の全身から力が抜ける・・・
「おらああ」ゲキカラの左ハイキックが桔梗の右側頭部にヒット。よろめく桔梗からすかさず離れる鈴蘭。
しかし足元がおぼつかない。

「うらああ」ゲキカラが追撃の右前蹴りを桔梗に放つ。しかし、蹴りがギリギリ届かない?
鳳仙が既に後ろからゲキカラの髪の毛を掴み、引き摺り倒したのだ「うっ?」
尻餅をついて倒れたゲキカラの顔面に膝蹴りを突き刺す「バキャッ」「ぐああ」。
しかし後ろにぶっ倒れたのは鳳仙だった。鈴蘭が飛び込み様、横一文字に顔面を打ち払っていた。

今度は、桔梗が足払いで鈴蘭を倒す。木刀を放してしまった鈴蘭。
背中から落ち、仰向けの鈴蘭に、桔梗が馬乗り、あっという間にマウントポジションを取っていく。
「おらああ」「ドカッ」すかさずゲキカラの右前蹴りが桔梗を吹っ飛ばす。鈴蘭が必死に立ち上がる。

ゲキカラが木刀を拾い、鈴蘭に手渡そうとすると、既に鳳仙が後ろから忍び寄って来ていた。
鳳仙の右ストレートに対して、ゲキカラは低く屈むように、左脛を払い打つ。
「うらああ」「ゴキッ」「ぐおおお」流石の鳳仙も吹っ飛ぶ。

木刀を鈴蘭に手渡すと、ゲキカラは鳳仙に追撃の右前蹴りを突き刺す「おらああ」「ゴキャッ」「ぐあっ」
しかしゲキカラが前に吹っ飛んでいた。斜め後ろから桔梗の飛び前蹴りがヒットしていたのだ。
そのまま桔梗がゲキカラを追い、倒れたゲキカラの脇腹を蹴っ飛ばす。「バキッ」「うごおお」
鈴蘭が桔梗に強烈な面を入れていたのだ。流石に後ろに跳び退る桔梗。
入れ替わり、すぐに鳳仙が後ろから鈴蘭の木刀を奪い取った。

鈴蘭が必死に鳳仙から木刀を奪い返そうと、腕にしがみつき粘る。鳳仙が鈴蘭を振り回す。
その時「鈴蘭、離れろ」ゲキカラの声。サッと離れた鈴蘭の横を鳳仙の長身が舞った。
「ドサッ」ゲキカラの首投げが決まったのだ。「ドカッ、バキッ」すかさず顔を踏みつけ木刀を奪い取る。
「後ろも気をつけろ」と木刀を鈴蘭に渡し桔梗を探すと「お前がな」と桔梗の飛び前蹴りがゲキカラの背中を襲う。
吹っ飛ばされた衝撃に慌てて立ち上がるゲキカラ。
その時、桔梗が、次いで鳳仙が、猛然とダッシュ!2人同時アタックか?

・・・まさに最強タッグ決定戦!果てしない死闘!
368名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 05:19:52.25 ID:iowVLAK30
面白いです
頑張ってください
369名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 10:04:45.88 ID:PqJVnxTH0
ゲキカラかっこいい
370名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 13:55:22.02 ID:cCrlnqZo0
age
371名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 18:09:39.95 ID:cCrlnqZo0
age
372名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 21:00:30.54 ID:cCrlnqZo0
age
373名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 21:00:39.05 ID:8iwwmxeg0
hage
374名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 21:48:57.35 ID:A7E0pDR/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 90>

立ち上がったゲキカラに、桔梗と鳳仙が襲いかかる・・・いや、襲ってこない?
「二天」は作戦を変更したのだ。「1人が鈴蘭を気絶させるまで、もう1人がゲキカラを足止めする、
厄介なゲキカラはそれから落ちついて始末しよう」と。
まるでアメフトのディフェンスのように、ゲキカラの進路をふさぐだけに専念する鳳仙。
左右に身体をシフトし、何とか鳳仙の後ろで行われている状況を見るゲキカラ。

「あっ」鈴蘭が桔梗に足払いで倒され、あっという間にマウントを取られる。「ビシッ」桔梗のビンタが鈴蘭に炸裂。
「鈴蘭!」助けに入ろうとするゲキカラの前に立ちはだかる鳳仙「10秒もあれば終わる。待ってろ」
「汚いぞ!」眼の前で「親友」鈴蘭がやられるのを、ボケッと大人しく見てるようなゲキカラではない。

「うらあああ」

ゲキカラ怒りの弾丸タックル。長身の鳳仙が両脚を引き、腰を切りながら、
前腕でゲキカラの首筋を受け止める。そのまま首相撲から膝蹴りにつなぐつもりだ。
「うんっ?」しかし、タックルを受け止めきれていない。鳳仙の予想より遥かにゲキカラの位置が低く潜って行く。
まるで地を這うような低空から、徐々に上がりながら鳳仙の脚の付け根にタックルをブチ込む「ドカッ」
タックルの衝撃で腰砕けになり重心が崩れた鳳仙。一瞬ニヤリと笑ったゲキカラがそこから鳳仙の身体を担ぎ上げる。
「おらあああ」何とそのまま後ろに投げ捨てる。恐るべき怪力、いや怒りの力か?
「ドサッ」「ぐおお」頭から落とされ、呻く鳳仙。2メートル上空から放り投げられた事など流石に経験が無い。
「ドカッ」後足で鳳仙の鳩尾を思い切り踏みつけ、これをスターティングブロック代わりに、桔梗に猛然とダッシュする。

「おらあああ」

第一関門鳳仙を突破したゲキカラは、そのまま第二関門桔梗を襲撃する。走りながら、既に右拳を握っている、熱い!
必殺右クロスアッパー。鈴蘭の両奥襟を取り、絞め落とそうとしていた桔梗がこれに気が付く。
「死ね!」とゲキカラが放つ凄まじいアッパー。風を切る音が場内に響く。
「ブウォォォォン」「うわっ?」流石の桔梗も感じたのだ。「これをまともに食ったらまずい」と。
鈴蘭からパッと手を放し、肩を抜いた実戦的後ろ回り受け身2回転で飛び退った。
しかしまだ余裕で笑っている「お前、なかなか頑張るな」まだまだ底が知れない桔梗。
「鈴蘭?」「大丈夫!」顔を見合わせホッとするゲキカラと鈴蘭。

現在の力関係は、桔梗>鳳仙=ゲキカラ>>>>>鈴蘭、だろうか?ゲキカラの負担は大きすぎる。

・・・激しい攻防の中、「ほんの一瞬」4人の動きが止まった。
375名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 21:53:25.86 ID:A7E0pDR/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 91>

一瞬の沈黙・・・

桔梗は思う。
「ゲキカラは鈴蘭を守るのに必死過ぎだな、動きも大した事は無い。予想通りだ。
この際だ、まあタイマンでどっちが上か?はっきり見せつけたいところだが、そこまでもつまい?」
これだけの激闘に疲労・ダメージの蓄積が全く見られない、恐るべし桔梗。

鳳仙は思う。
「ゲキカラの野生の勘は厄介だ。完全に1枚いや2枚下の鈴蘭を守りながら何故あれだけ戦えるんだ?
実質1対2のハンディキャップマッチなのに、私ら二天と互角とは・・・どういう事だ?」
呼吸は多少荒くなったが、日頃の厳しい訓練でスタミナは十分、ライバル桔梗には絶対負けられない鳳仙。

ゲキカラは思う。
「鈴蘭はやはり凄い!この短時間の実戦経験のみでここまで戦えるようになるとは?
まあ、鳳仙は所詮コンピュータだな。オニ女の他の奴らより高性能であるに過ぎない。
しかし、桔梗は私が思うことを一歩先にやっている気がする・・・こいつだけは厄介だ」
肩で激しく息をしている。鼻や口からは流血が見られる、4人中一番キツイ状態、大丈夫なのか?ゲキカラ。

鈴蘭は思う。
「このままでは絶対勝てない」
桔梗・鳳仙が本気でかかってこれない上、常にゲキカラが助けてくれる、まだまだこれからだぞ、鈴蘭。
「私が居ると、ゲキカラが本気で戦えない。しかし最悪の1対2は避けたい。どちらかを道ずれに出来ないか・・・」
桔梗と鳳仙を見て、鈴蘭が覚悟した。鈴蘭の両眼がギラッと光る!
「桔梗より鳳仙の方が私に遠慮している。殺るなら・・・こいつだ」

喧嘩には似つかわしくない美しく澄んだ双眸で鳳仙を見る。警戒せずにこちらに近づいてくる。しめた!
横目で「最後に」ゲキカラを見た。忍び寄る桔梗に即座に反応したゲキカラ、壮絶な打撃戦を始めたところだ。

「ゲキカラなら桔梗に勝てるよね?・・・絶対勝ってね!絶対だよ」

悲しい決意!「うわあああ」上段に構えて鳳仙に突っ込み、面を打ち込む。流石、剣道全国王者、迫力が凄い。
しかし「ガツッ」と両手をクロスして十字受けする鳳仙。「お嬢様のお守り」にはもう懲り懲りだ。
その時、鈴蘭の必死の覚悟が、真っ直ぐな「マジ」が、鳳仙の驚異的な戦闘能力をほんの一瞬だけ上回った。
親友ゲキカラの為に少しでも役に立ちたい、母校オニ女の間違いを正したい、と必死に願う鈴蘭にはこれで十分だった。

・・・まさか道連れに落ちることが目的だったとは?「しまった」鳳仙が気が付いたが、時既に遅し。

「やああああ」鈴蘭の裂ぱくの気合いと共に、2人が舞台から落ちて行った。「ゲキカラ!」と叫んだ鈴蘭。
桔梗に絶対勝ってね、と言いたかったのだろうか?そして、親友ゲキカラの耳に残酷すぎる音が響く。

「グシャッ・・・バキッ」
376名無しさん@実況は禁止です:2013/04/19(金) 23:59:56.68 ID:cRpDpndI0
いつも楽しみにしてます
377名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 03:00:07.49 ID:3bQy+ago0
(激・ω・辛)
378名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 07:51:07.02 ID:x4i0QSSS0
保守
379名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 12:31:27.21 ID:/qSUbgdX0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 92>

「・・・鈴蘭?」桔梗との壮絶な殴り合いの最中、ゲキカラは舞台の下で嫌な音を聞いた。

「す、す、鈴蘭、うわあああ」娘が真っ逆さまに転落したのだ、雲鷹が取り乱して真っ先に駆け付ける。
「おい、すぐ戻る。ちょっと待っててくれ」ゲキカラが舞台を駆け下りる。
「行って来い」流石の桔梗も雲鷹の手前、ゲキカラの「一時休戦協定」を受け入れた。

舞台下で左腕を押さえ、激痛で呻く鈴蘭。その美貌が苦痛に歪む。息も絶え絶えである。
ゲキカラが鈴蘭の左前腕を軽く触ってみる。「うっ」ビクッと鈴蘭の身体が跳ねた・・・全身強打の上、骨折も!
ゲキカラが木刀を添え木代わりに左腕を固定すると「ああっ」鈴蘭が歯を食いしばり苦痛に耐える。
「どうして?」鈴蘭を抱き起すゲキカラ。「私のせいでゲキカラが負ける訳にはいかないよ」
「違うよ、お前が居たから、お前と一緒だから、あんな化け物とでも戦えてたんだぞ」
「私は、ゲキカラにとって、必要な存在になれてたかな?」
「当たり前だろ、鈴蘭・・・」「絶対勝って、ゲキカラ」というと両眼を閉じた鈴蘭。

「誰か救急車を」と叫び、心配そうに鈴蘭の右手を両手で握るゲキカラの後ろから「大丈夫か?」の声。
振り向くゲキカラの眼に、ボロボロに傷ついたマジ女の面々・・・サド、ブラック、シブヤ、トリゴヤ。
皆が担架を持ってきていたのだ。

しかもトリゴヤは舞台から落ちて全身激痛の筈なのに「一緒に戦ってくれてありがとう」と泣いている。
「お前、強かったぞ。流石、生徒会長だ」これまた転落した後にも関わらずサドが笑顔で鈴蘭を労う。
「大丈夫か?痛むか?」とブラックが自分のスカジャンを脱ぎ、身体が冷えないように鈴蘭にかけた。
「本当に強くなりたきゃ、国際コースより特別進学科だな?」とシブヤ。鈴蘭の両眼から涙が流れる。
「優子さんと同じ病院がいいな」「当たり前だ、仲間だろ?」ともう動かない身体を引き摺り担架を必死に運ぶ4人。
「おい、静かに運べ」「よろよろすんな」「お前がふらついてるんだよ」「しっかりしろ」とゆっくりと丁寧に搬送して行く。
「これがマジ女の凄さなんだよ、分かる?」娘、鈴蘭が父、雲鷹に諭すように真っ直ぐに見て言った。

「ゲキカラに勝利を!マジ女に勝利を!」

と最後に鈴蘭が大声を振り絞ると、観客から「鈴蘭大健闘」への拍手が起こった。
「鈴蘭・・・」部屋から担架で運び出される「親友」鈴蘭を見送ったゲキカラの寂しげな背中を・・・何と鳳仙が襲う。
鈴蘭を心配するあまり鳳仙の姿が消えていたことに気が付かなかった、迂闊!
失意のゲキカラをブラックジャックで滅多打ちにした挙句、パラシュートコードで首を絞める。

鈴蘭の命がけの「道連れスカイダイブ」を食い、舞台から落下しても全くの無傷とは?鈴蘭は無駄死にだったのだ!

鈴蘭の「親友を想うマジ」を「驚異的な戦闘能力」で楽々超越した「二天」鳳仙。そのまま肩に担ぎながら、
舞台へ続く階段を上っていく。まさに「絞首刑」。「ぐあああ」ゲキカラの両脚が宙を力無くもがくのが悲しい。

・・・残酷だ。やめろ鳳仙、卑怯者め!
380名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 12:39:05.57 ID:/qSUbgdX0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 93>

親友鈴蘭を失い最悪の1対2になってしまったゲキカラ。

・・・しかし、もうすでにここはゲキカラの「殺戮圏内」!

ゲキカラの両脚は苦痛でもがいていたのではない、脚をかける場所を探していたのだ。
鳳仙の両脚の間に自分の両脚を差し入れ、両足を両膝にしっかりとフックした。
ロープと首の隙間に両手を差し入れ、「すうっ」と大きく呼吸するとそのまま左斜めに前のめりで勢いよく倒れる。
「うらああ」「うわっ?」逆に鳳仙がバランスを崩し、バック宙のように後方回転しながら腹這いに叩きつけられた。
顔面を強打し、血まみれで起き上がる鳳仙に、ゲキカラが言った。

「きゃはははは、パソコンは地面に落とされると壊れちゃうだろ?ふふふふふ、
いよいよお前も煙吹いてきたぞ、あははははは」

唖然とする鳳仙にゲキカラが殴りかかる。「おらあああ」
しかし流石に戦闘のプロ、オニ女オペラのトップ「二天」の鳳仙。ゲキカラの喧嘩殺法に格闘技術で対応する。

ゲキカラの右ストレートを左インサイドパリーでかわして、
右ストレート・左フック・右ストレート・左アッパーのコンビネーション。長身に利を活かして確実に効かせる。
サドの破壊力を更にグレードアップした凄まじさ!

ゲキカラが右前蹴りを放つ。鳳仙は左斜め後ろにスッと下がり、ゲキカラの右足が地面についた直後に、
足払いのように左ローキック。バランスを崩したゲキカラに左ジャブ・右ストレート・左ボディフック、
そしてそのまま左クロスアッパーにつなげる、全盛期のマイクタイソンが得意とした高等テクニック。
兎に角、長い手足による攻撃が全て規格外の破壊力!
可愛い系と正統派美人系、その容姿には違いがあれど、こと戦闘力においては「サドの最上位互換版」と言えようか?
サドに3年間戦闘訓練を徹底的に積ませたかのような鳳仙。恐るべきオニ女オペラ「二天」。

吹っ飛んだゲキカラが口の血を拭う。自分の手についたその血を見ている。流石に効いたのか?
ゲキカラは鳳仙にサドの姿を重ねた。

「要するに、ここでサドをぶっ潰せって事だな?」

自分より長い手足を持つ、規格外の破壊力を持つ敵・・・ゲキカラの本能が目覚めた?
いきなり、ゲキカラが鳳仙に向かってダッシュ。鳳仙は即座に反応した。コンピュータはフリーズしていない!
ゲキカラはそのままやや体勢を低くして、弾丸タックルで組み付きに行く「おらああああ」無謀だ。
「万策尽きたか、憐れな奴だ」鳳仙はカウンター右ストレートの照準をゲキカラの左首筋に定めた。ニヤリと笑う。

「死ね!ゲキカラ」
381名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 15:34:43.75 ID:Ypy0LfVU0
ゲキたん頑張れ
382名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 19:17:23.56 ID:ObcT6bUJ0
強くて美しいゲキカラさん最強
383名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 21:17:23.35 ID:x4i0QSSS0
保守
384名無しさん@実況は禁止です:2013/04/20(土) 23:35:24.30 ID:x4i0QSSS0
保守
385名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 03:01:19.57 ID:y6PQKrTY0
ゲキカラ△
386名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 10:09:50.79 ID:d0tj5ONZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 94>

ゲキカラのタックルを見切った鳳仙が、カウンターの右ストレートをゲキカラの首筋に打つ。
「うっ?」潜り込んだ姿勢からゲキカラの右ロングフック、右拳が斜め上の死角から振り下ろされる。
タックルはフェイントだった「そういう事か!」瞬時にこれをも見破った、流石「二天」鳳仙。
右ロングフックをステップバックでかわして、すぐに左肩口を掴んで右膝蹴りをブチ込む!

「グバアッ」「ぐおおお」

ゲキカラの顔面に鳳仙の右膝蹴りがヒット!・・・いやヒットしていない?膝は宙を彷徨っている。
ゲキカラの右ロングフックもフェイントだった。今度は体勢をやや高く変化させクロスさせた両前腕を
思い切り鳳仙の喉首にブチ込んだのだ。大きな衝撃音と悲鳴は鳳仙から発せられていた!

喉への打撃で呼吸もままならず、よろめく鳳仙。その視界の中でゲキカラが円を描いて消えて行った。
そう、ゲキカラの右ハイキックが既に鳳仙の左首筋にヒットして、鳳仙は倒されていたのだ。

「きゃはははは、流石ハイスペックPCだな、何でも即座に反応してくれるから面白い、病みつき、あはははは」

今や鳳仙で「遊びだした」喧嘩の天才ゲキカラ。しかし流石は「二天」鳳仙。
「うおおお」鳳仙が頭を振りながらも立ち上がって来る。ノーガードでまともにハイキックを食っても平気なのか?
長身の美少女が血まみれで笑って立ち上がる。通常ならば有り得ない。こいつも恐るべき化け物だ。

「ビシッ」「ビュッ」「シュッ」長い手を活かして鋭いジャブで、ゲキカラの眼を狙う。
数々の修羅場を潜って来た鳳仙、こういう時ほど基本に立ち返る冷静さを持っている。
リーチの差では勝ち目が無いゲキカラ、どうする?立て続けにジャブを食らい続ける。

「ゴツッ」「ガチッ」「ゴンッ」その時、ゲキカラが額でジャブを受けながら鳳仙に歩み寄る。
「貰った!」ジャブから左脚を踏み込み思い切り右ストレートを打ち込む!
その時、左足に強烈な痛み「うっ?」鳳仙の左足をゲキカラの左足が思い切り踏みつけていたのだ。
刹那、ゲキカラの右ストレートが唸る「ブオォォォン」「グバッ」「うああっ」
そしてゲキカラが追撃の頭突きを鳳仙にブチ込む「ガキンッ」「うごおっ」
血まみれの鳳仙がよろめき、尻もちをついた。起きあがれない。ゲキカラが笑う。

「あはははは、サドはそんなに弱くないだろ?もっと頑張れ、パソコンさん、きゃはははは」
387名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 10:12:12.19 ID:d0tj5ONZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 95>

「格闘技を使う相手を倒すには、その格闘技で反則になっている技を使えば良い」喧嘩の天才ゲキカラの恐るべき発想。
パンチを防ぐのに足を踏み、即座にカウンターを打つとは?仮想サド打倒に燃えているゲキカラ、唖然とする鳳仙に襲いかかる。
そして親友鈴蘭が命がけで希望をつないだ「聖戦」なのだ。鈴蘭の命がけのマジは決して無駄ではなかった。
ゲキカラの折れない心に、希望の右拳に、鈴蘭の「マジ」はしっかりと伝わっていた。

・・・そう、ゲキカラがまた強くなっている!

必死にガードから反撃しても、その反撃にカウンターを合わせられるので、反撃すら出来なくなった鳳仙。
こうして心も体も完全に破壊された鳳仙の髪の毛を掴むと、舞台に続く階段を引き摺り上げる。最上段までくると蹴り落とす。
苦痛で呻く鳳仙の髪の毛を掴み、また引き摺って上がって行く。このエンドレスな地獄で・・・ついに鳳仙も呆けたように動かなくなった。
逆らえばカウンターでボコボコに殴られる。逆らわなければ引き摺られ蹴り落とされる・・・無間地獄!さっきの絞首刑とは全く逆の立場になった。

「あははははは、あと何回やる?そろそろ延長料金だぞ、このアトラクション、きゃははははは」

と鳳仙の髪の毛を掴んで笑うゲキカラ。血まみれの顔の中で、その美と凶が両立した双眸が、この場にいる何よりも魅力がある。
ついに・・・「強くて、綺麗で、エロい」オニ女が誇る最高傑作である鳳仙が、ゲキカラの餌食として飲み込まれた。
鳳仙の気絶でこの戦いは終った。心身ともに破壊された鳳仙。戦いを終え、完全に逆公開処刑となった両者。

・・・うわああああ、やっぱりゲキカラ最凶だ!

しかし何故か不機嫌なゲキカラ「うーん?『強くて、綺麗』は分かるが『エロい』は要る?」・・・えっ?そこ?
最凶の主演女優ゲキカラが、もはや脇役の鳳仙の髪の毛を引き摺って、円形舞台に戻った。
「お待たせ、一時休戦協定解除・・・だな?」ゲキカラが鳳仙の髪の毛を放す。そして自分のスカジャンを着る。
脱ぎ捨てた事で離れていた守り神の代わりに、鈴蘭が命がけで希望をつないでくれたのだ。
主に元に帰って来た「龍と富士」が背中で静かに燃えている。

しかし、鳳仙が完全破壊された姿を見ても、ゲキカラが勝ち上がった姿を見ても、桔梗は全く動じていない。
むしろ喜んでいるようにも見える「最新版のゲキカラのデータが取れた、と」仲間の敗北より有益なデータ取りなのか?
2人がかりでゲキカラを潰しに行かなかった事が、逆に「桔梗の絶対有利」を物語る。恐ろしい。

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、 右拳を相手に向ける。
ローヒールの黒色ロングブーツが似合いすぎる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。

・・・ゲキカラが2人?と戸惑う程そっくり、ゲキカラと”ゲキカラ”桔梗。しかし戦闘スペックは桔梗>ゲキカラ。
疲労とデータ取りを加えれば、桔梗>>ゲキカラだ。向かい合った2人に観客が驚く。どよめきが起こる。

「なあ、髪が長い方がゲキカラなんだよな?それしか違いが無いよ・・・」
388名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 13:47:34.31 ID:byNmq9bG0
最強
389名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 16:54:27.82 ID:ErPxUDMT0
期待age
390名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 19:35:45.85 ID:3CksO2tb0
ゲキカラ△
391名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 22:14:01.44 ID:L0jd8Gr70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 96>

舞台中央で向かい合う2人。鏡を見ているようにそっくりだ。
自分と同類、しかも相手が1枚も2枚も上、もはやゲキカラには「本能」しかない。

「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレート!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートで応戦!
「バキャッ」「バキャッ」相打ちだ!お互い額でうけたので致命傷にはならなかった。
しかし、もんどりうって後ろに吹っ飛ぶゲキカラ、「くそっ」必死に立ち上がる。
逆に、その場に踏み止まった桔梗、「なかなか、やるな」にやりと笑う。パンチ力が違いすぎる。

歩み寄る2人、「ブウォォォン」今度は桔梗が右ストレートでを仕掛ける!
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの左ストレート!クロスカウンターだ!
「バキッ」「バキッ」やはり相打ち!
バランスを崩し、後ろによろけたゲキカラに対して、桔梗はその場に踏み止まったままだ。

ゲキカラ、いきなりノーモーションからの右ハイキック!
桔梗は反応が遅れたのか?やや遅れて右ハイキックのカウンター!
「バチッ」「バチッ」相打ち!お互いガードしながらも・・・左によろけて膝をついたのはゲキカラ!

ゲキカラが必死に立ち上がり、右脚を1歩踏み込みながら、右ストレート!空手でいう追い突きだ!
桔梗がその場で左ストレート!クロスカウンターになった!
「バゴッ」「バゴッ」相打ち!これでも、後ろによろよろと下がったのはゲキカラ!
桔梗は、その場に踏み止まったどころか、打ち込んだ勢いそのままでゲキカラに近づく!もはや見切ったか?

必死に前に進み、「うらああああ」ゲキカラが右前蹴りを放つ!
しかし、桔梗は左前蹴りでカウンターを入れる。2人の攻撃が交錯!吹っ飛んだのは・・・やはりゲキカラ。

慌てて立ち上がるゲキカラに、桔梗が左ハイキック!「貰った!」ゲキカラが右ローキックで右軸足を刈る!
しかし、肩口に食い込んだ左ハイキックにむしろ押された。右ローキックが効かない?

すぐに、お返しとばかりにゲキカラがノーモーションで右ハイキックを放つ!
今度は桔梗が左ローキックで軸足刈り!ゲキカラが宙に舞い、背中から叩きつけられた。悲しい程レベルが違う!

恐るべき格闘センスに、ついさっきまでのゲキカラの戦いぶりを全てインプット済。
言わば、ありあまる才能の一部をゲキカラの物真似に使っているだけ。まさに「ゲキカラ最上位互換版」桔梗!

・・・ゲキカラに勝算なし!
392名無しさん@実況は禁止です:2013/04/21(日) 22:20:58.51 ID:L0jd8Gr70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 97>

何とか突破口を見出したいゲキカラ。「うおおおお」全力でダッシュし、桔梗へ弾丸ショルダータックル。

「馬鹿め!」右に回り込んだ桔梗がゲキカラの左膝横に強烈な右ローキック。
「バキッ」「うっ!」ゲキカラが左脚を引き摺る。効いてしまった。
「バキッ、ガキッ、ゴツッ、バキャッ、グチャッ、ドカッ、ガコッ、グバッ、バコッ・・・・・・」
桔梗の両拳両脚がゲキカラに襲いかかる。壮絶な数十連打後、桔梗の左フックが空振り?
・・・その時、ゲキカラは既に地面に崩れ落ちていた。

しかし、マジ女の看板を背負って無様な戦いをする訳にはいかない、親友鈴蘭の「マジ」に誓っても。
必死で何とか立ち上がってくる。しかし完全に効いている。全身がフラフラである。
だが、命がけの戦いに効いたもクソも無いのだ。「うらあああ」再度弾丸タックルを仕掛けるゲキカラ。
胴タックルを予想した桔梗がゲキカラの顔面に右膝蹴りをブチ込む。

「貰った!」ゲキカラの予想通り。ここぞとばかり体勢を低くし、低空タックルで左足首を取りに行く。
しかし「えっ?」ゲキカラの眼には桔梗の足首が見えない。

そう、桔梗は更に上を行き、ゲキカラの変化を読み、両脚を後ろに投げ出し、
低空タックルのゲキカラに体重を預けるように押し潰した。顔面からまともに地面に叩きつけられたゲキカラ。
「ぐああ」額を切り、その上鼻血が流れ出て、大流血のゲキカラ。
うつ伏せの状態で顔を付けた地面に血がみるみる拡がって行く。

その時、ゲキカラの背中に腹を付けた桔梗が腹を中心にクルッと180度回転した。
「しまった」ゲキカラが反応した時には・・・もう遅かった。
既に、桔梗のチョークスリーパーがうつ伏せのゲキカラを「捕獲」していた。

「うぐっ」ゲキカラは落ちそうになりながらも身体を横に回転させ脱出を図る。1回転2回転・・・
しかし、桔梗が一枚上。そのまま背中についていき、今度は仰向けでチョークスリーパーに移行した。

桔梗が両脚をゲキカラの胴にフックし、チョークスリーパーを「グッ」と締め上げトドメをさす。ゲキカラの耳元で囁く。

「お・や・す・み」

髪に優しく「死の口づけ」をしながら・・・ゲキカラの全身が跳ねるように硬直・・・「落ちた」
393名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 00:24:08.85 ID:JBQO2ZM+0
がんばって!
394名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 05:25:13.59 ID:UPxfPFQO0
激辛
395名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 09:46:38.22 ID:nBSvgFdN0
保守
396名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 14:20:40.65 ID:nBSvgFdN0
保守
397名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 17:39:35.17 ID:nBSvgFdN0
保守
398名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 21:20:05.75 ID:UQJl88O+0
ゲキカラ△
399名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 23:49:30.07 ID:EPZecI420
大規模な規制がくるようだけど作者さん大丈夫かな?
400名無しさん@実況は禁止です:2013/04/22(月) 23:58:31.33 ID:hOkqpH+G0
規制ってどこ情報ですか?
忍法帖のレベルが高くてもダメなんですか?
401名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 00:05:47.36 ID:HahZRDZ50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 98>

硬直し落ちた・・・筈のゲキカラが後頭部で思い切り、桔梗の顔面に頭突きを入れた。そして狂ったように連打する。
慌てて離れる桔梗。硬直したように見えたのは頭突きの準備だったのか?やはりゲキカラは「まだ死んでいない」。

「出来るところからやってみればいいのよ」って言ってたよね?おばあさん・・・立ち上がった血まみれのゲキカラが笑う。
ほぼ流血なし、返り血を浴びている程度の桔梗が不思議がる「こいつ、どうして戦闘力が落ちないんだ?」

ヨロヨロと桔梗に近づき、愚直なまでに全身全霊の攻撃を仕掛けるゲキカラ「おらあああ」
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレートに対して、
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートを返す。
「バキャッ」「バキャッ」相打ち!後ろに大きくよろけるゲキカラ。そして桔梗はその場、いやほんの数センチだが下がったか?

「ブウォォォン」桔梗に猛然とダッシュし、今度は全体重をかけたゲキカラの左ストレート!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートでクロスカウンター!。
「グキャッ」「グキャッ」相打ち!やはり後ろによろけるゲキカラ。そして桔梗は・・・後ろによろけた?
「私が効かされて下がった、だと?」桔梗の顔色が変わる「しかも、あいつは左、私は右で?馬鹿な!」

「ブウォォォン」今度は逆に全体重をかけた桔梗の右ストレートが唸る!
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの左ストレートのクロスカウンターが突き刺さる!。
「グバッ」「グバッ」相打ち!その場でふらついたゲキカラ。そして桔梗は・・・後ろによろけて、ふらついた。

ニヤリと笑うゲキカラ、もはや”ゲキカラ”桔梗を凌駕し始めた。そしてゲキカラが桔梗に迫る。
「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」
だったよね?おばあさん・・・血まみれの顔の中でゲキカラの両眼だけがギラッと光る「喧嘩って面白いな!」

「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレートに対して、
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートを返す。
「バキッ」桔梗が顔から吹っ飛んで床に叩きつけられた。両手を地面につき、頭を振る桔梗「何故だ?」
そう、ゲキカラは右ストレートのモーションからそのまま右ハイキックにチェンジしていたのだ。慌てて立ち上がる桔梗。

「ブウォォォン」すぐさま、全体重をかけたゲキカラの右ストレートが桔梗を襲う!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた左ストレートでクロスカウンター!。
「グバッ」桔梗が宙に浮いて、背中から床に叩きつけられていた。
左ストレートを誘発させた後、右ストレートをガードに変化させ、左クロスアッパーを叩き込んだのだ。
既に顔面血まみれとなった桔梗が、呆然としながらゆっくりと立ち上がる。ゲキカラがゆっくりと桔梗に近づく。

「キ・キ・ョ・ウ・チ・ャ・ン・ア・ソ・ボ」
402名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 00:27:56.89 ID:vRlEPTAu0
ゲキカラさん半端ない!
403名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 05:52:29.42 ID:KnOvFqpA0
さすがゲキカラさん
404名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 11:23:49.03 ID:fAxl2uiz0
期待age
405名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 15:03:01.81 ID:NLr3A1d/0
保守
406名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 18:22:15.71 ID:NLr3A1d/0
保守
407名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 19:31:51.11 ID:ZSzOsFf/0
ゲキカラ△
408名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 21:41:38.12 ID:kzr36MWR0
そろそろ機動隊突入しろよw
409名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 22:51:09.63 ID:JN5FZR/0O
凶悪なゲキカラさんだって中指で使ってクリトリス擦ったりオナニーはします!
410名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 22:59:33.47 ID:JN5FZR/0O
ちんぽもしゃぶります
411名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 23:24:55.68 ID:B+8Zwiw20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 99>

今や観客の心を掴んで離さない最凶ゲキカラ。しかし最初は弱者側への判官びいき感が強かった。
他校から乗り込んできたもやしのような美少女が、残虐この上ない喧嘩を見せつけることへのギャップ萌え。
ところが、もやしっ子は、実は白銀(しろがね)のかすみ草だった。今や桔梗を刈り散らしていく。

「一体、何が起きたのか?」

今や、命がけの喧嘩でさえ、楽しみ始めてしまったゲキカラ。逆に打つ手なしの桔梗。
戦う前、桔梗がゲキカラの最上位互換版だったことは間違いはなかった。
少なくとも、「ゲキカラ・鈴蘭」対「桔梗・鳳仙」の際には、当のゲキカラですら桔梗が一枚上だと感じていた。
ところが、桔梗には3つの致命的な誤算があった。

1つ目は、ゲキカラの心身のスタミナが驚異的・怪物的である事。

「ゲキカラには勝てない」禁じ手であった顔面への肘打ち、膝蹴りで左眼上をバックリと切り裂きながら、
笑いながら立ち上がってきたゲキカラに対し、数時間のタイマンの末、あの「てっぺん」大島優子でさえ言った程だ。
いまだかつて、ゲキカラを心身ともに破壊して戦闘不能にした者は「誰も」居ない。

2つ目は、ゲキカラが戦いの中で常に進化している事。

桔梗がデータ蓄積し、動きをコピーしたのはあくまで「この戦いが始まる前」までの事。
この戦いの最中にも常にゲキカラは進化し続けているのだ。
すでに桔梗は1世代前の「ゲキカラ劣化コピー」に成り下がりつつあった。

3つ目は、ゲキカラは命がけの喧嘩ですら「楽しめる」事。

任務として、他校と「戦闘」をする桔梗とは、熱い「喧嘩」への思い入れが違いすぎる。
ゲキカラは誰よりも喧嘩が好きだ!いかに早く任務を終えるかという発想などない、強い相手とならとことん戦いたい。
今や、仲間の為に、仲間と共に戦うことに目覚めたゲキカラに、親友鈴蘭が「マジ」を命がけで託したのだ。
更に、先に力尽きたサド達の為にも、自分のせいで大怪我をした入院中の優子の為にも、
ラッパッパの看板を背負った喧嘩で、この大舞台で、喧嘩の天才が負けるはずがない。もう楽しくて仕方ないのだ!

ゲキカラが桔梗に向け、地獄からの処刑宣告!

「あははははは、物真似はオリジナルには絶対勝てないって、分かった?きゃはははは」
412名無しさん@実況は禁止です:2013/04/23(火) 23:26:57.95 ID:B+8Zwiw20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 100>

心身が「破壊」されてきた、ゲキカラ宿命の「敵」、桔梗・・・最後の刻(とき)が近づく。
最近ショルダータックルに目覚めたゲキカラの弾丸タックル連打を浴び続ける。
立てば倒され、立てば倒され、立てば倒され・・・しかし、何度でも何度でも立ち上がる。
もはやオニ女国際コース演劇部のトップ「二天」としてのプライドしかなかった。
しかし、歴戦の勇者「二天」桔梗とて、ゲキカラには負けない、
いやゲキカラを凌ぐ地獄からの大逆転を過去に何度も起こしている。
実は今、桔梗が待っているのは恐らくフィニッシュブローに使うであろう「ゲキカラの右ストレート」なのだ。
ここで、あの仮面舞踏会のマスクを着用した満席の観客から割れんばかりの大拍手が起きる。
ゲキカラの強さへの賞賛か?桔梗の執念への労いか?誰かが叫んだ。

「せめて名誉ある死を!」

それを聞いて、ゲキカラが笑う「分かった、遊びは終わりだよ」首をコキコキしながら桔梗の様子を見た。
勝負を決めるトドメの右ストレート「ブウォォォォン」凄まじい轟音。

「これだ!」

桔梗の両眼が千載一遇のチャンスにギラッと光る。
左脚を右斜め前に進め、左前腕でゲキカラの右ストレートを外に弾くようにガードすると、
右脚を前に出し、右前腕をゲキカラの右首筋に押しあてた。背骨が反り腰が浮いたゲキカラ。
すかさず左手でゲキカラの右腕を抱えると、「おらあああ」そのまま思い切り前にダッシュした桔梗。
背骨が反ったまま、右首筋を思い切り押されて、ゲキカラが後ろにズルズルと押されていく。

「ぎゃああああ、舞台から突き落とされる!」

観客の悲鳴が聞こえる。チラッと後ろを見たゲキカラ。もう3メートルくらいしか無い。
必死にブーツの底面で地面にブレーキをかけるゲキカラ。
しかし、一度浮いた腰の軽さでは低い重心をキープし全身で突っ込んでくる桔梗は止められない。

ここで何とゲキカラが大きく後ろに飛び退った。下げた右足は残り20〜30センチで踏み外してしまう。
「うわああ、自分から落ちるのか?」観客が悲鳴をあげる「駄目だ、危ない、もう落ちるぞ」
しかし、飛び退った分、桔梗との距離が取れ、ゲキカラの重心が下がった。
右腕を桔梗の左腕から抜き、逆に右脇に抱えた。左前腕を桔梗の左首筋にあてる。
いや滑り込ませ、右襟を取ったのだ。「巴投げか?」ここで桔梗にゲキカラの逆転技がばれてしまった?
即座に膝裏へタックルへ変化する桔梗。ここで脚を取られたら、ゲキカラは転落してしまう。
修羅場くぐりでは桔梗が一枚上だ!

「落ちろ!」

膝裏をしっかりホールドした桔梗の眼が残酷に笑う!
413名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 01:31:35.11 ID:SNQ90UB+0
あげ
414名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 06:11:17.95 ID:tVeg1L/d0
勉強を手取り足取り教えてあげたい
415名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 11:51:46.16 ID:VgTkNwPb0
ほしゅ
416名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 14:37:55.53 ID:fAiZUUbs0
age
417名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 18:21:37.76 ID:VgTkNwPb0
保守
418名無しさん@実況は禁止です:2013/04/24(水) 21:28:02.75 ID:mN4R/HuG0
保守
419名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 00:09:35.46 ID:bIDGQhgK0
ゲキカラさんの中の人は、巨人になりました。
420名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 00:23:24.49 ID:mPgjAhZE0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 101>

「うわああああ、落ちた」ゲキカラ転落のシーンから観客が思わず眼を閉じる。その時、

「ズガアアアン」

銃砲のような轟音が響いた。観客は慌てて眼を開ける。しかし、ゲキカラも桔梗も転落していない。

「何が起こったんだ」

観客がざわめく。ゲキカラの狙いは巴投げではなかった。全身全霊の頭突きを、桔梗の左こめかみにブチ込んだのだ。
タックルに行った自分の勢いと相まって、桔梗の全身が痺れてしまった。両脚の踏ん張りが利かない。
ゲキカラは左手で桔梗の右襟をしっかり掴み、右腕と右脇で桔梗の左腕を抱え込んだまま、頭突きを連打する。

「ズガン・・・ズガン・・・ズガン・・・ズガン」

ゲキカラの頭突き連打で、今度は桔梗が力なく円形舞台中央まで押し戻された。「この辺だったよな」
ゲキカラが笑う。さっき観客の「せめて名誉ある死を!」とエンディングのリクエストを聞いた所だ。
これ以上押されない様に踏ん張るしかない桔梗。フッとゲキカラが沈み込んだ。逆に桔梗の身体が大きく浮き上がる。
ゲキカラが桔梗にタックルを入れ、そのまま高々と持ち上げたのだ。肩口まで軽々と桔梗を持ち上げたゲキカラ。

「ほら、エンディングはここから撮り直しだよ?」

と変形パワーボムで桔梗を地面に叩きつける。「ドカアア」「うわああっ」呻く桔梗。恐るべき、ゲキカラの怪力!
流石の「二天」桔梗もショックで全身が言う事を利かなくなっている。そして、

「ふふふふふ、派手に散れよ?偽物、きゃはははは」

と告げると、右拳を桔梗に向け、すっと右拳を引きフッと息を吹きかける。右拳を右頬の横に付けじっと待つゲキカラ。
まるで獲物を狙うスナイパー!意識朦朧で血まみれの桔梗がフラフラと立ち上がった。刹那、ゲキカラが桔梗に襲いかかる。

「ブウォォォォン」「バキャァァン」「うぎゃあっ」

驚愕の一発!顎の骨が大きく鳴り響く。全身で放った魂の右ストレート!
流石の桔梗もピクリとも動かない。口から血が混じった涎が泡状にこぼれだし、全身が小刻みに痙攣している。

「鈴蘭!」右拳を天に突き出し、親友へ勝利の報告。

・・・うおおおおおお、最凶ゲキカラ無双!割れんばかりの大拍手がこの死闘の勝者を讃えた。
421名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 00:24:03.31 ID:mPgjAhZE0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 102>

しかし、流石のゲキカラも完全にグロッキー。無理も無い、自分の最上位互換版との「骨肉の争い」だったのだ。
「ちょっと休ませてくれ」と舞台の真ん中にへたり込み、仰向けに寝転がった。もう動けない。

・・・暫くして、割れんばかりの拍手が急に止んだ。「数え切れない」殺気がゲキカラを完全包囲したのだ。
この戦いの勝者を完全否定したい者が居る・・・勿論、雲鷹(ウンヨウ)である。

部屋の出入口、舞台へ上がる階段、観客席、雲鷹の両横にポジションを取っている黒い影。
濃紺の戦闘服に特殊警棒、フラッシュライトを装備した戦闘集団
・・・オニ女の卒業生、卒業実習生で構成される「特殊部隊」。
要人警護をメインに「十分な報酬」があり「雲鷹の指示」があれば何でもする戦闘のプロが、
雲鷹と共にゲキカラを取り囲んだ。

「娘まで巻き込みやがって・・・憎んでも憎み足りない奴だ」
もう動けないゲキカラは、上体を起こすのがやっとだ。座ったままで雲鷹に聞く「・・・で?」

「お前に自分の運命を選ばせてやる」「ふーん?」
「1つ目は・・・今日限り、マジ女を辞め、オニ女に転校する。
そして、オニ女国際コース演劇部オペラで「天」として活動する。
いいか?3年生の校章バッチは裏が金。その中で「天神七代(テンジンシチダイ)」は
表の鬼百合にプラチナがつく。そして天はダイヤになる」と雲鷹が言う。

「これだ」と校章をゲキカラに投げる。受け取らなかったゲキカラの近くに転がった。
「ダイヤ・・・へぇー?綺麗だね」とゲキカラは手にも取らずに言う。
「オニ女は本来、花や木の名前を付けるのが慣例だ。お前には霞草 (カスミソウ)という名前を用意した」
「ふふふふふ、私はゲキカラだよ?優子さんに付けて貰って気に入ってるんだ。何だ霞草って?あはははは」
「ならば、ゲキカラのままでも構わない。その校章を受け取れ」顔を引きつらせなるい雲鷹。
校章を手に取ったゲキカラ「ほいっ」と雲鷹に放り返し「2つ目は?」と聞く。

「2つ目は・・・ここで死ぬ事だ」と雲鷹が言う。「あっそ?3つ目は?」と全く脅しに乗らないゲキカラ。
「3つ目は・・・ない」と雲鷹「はっきり言う、殺すのは惜しい。オニ女に転校してこい」
「こんな傭兵学校、嫌だよ。マジ女が好きなんだ」とゲキカラが言うと「ここまで譲ってもか?」「嫌なものは嫌だ」
「じゃあ、死ね」これが合図となり、オニ女「特殊部隊」のメンバーによる壮絶なリンチが始まった。
二天や神7には及ばずとも、全員がオニ女の1軍、圧倒的な戦闘力だ!

いきなり頭部をブラックジャックで強打され、桔梗戦の疲労から、全く動けないゲキカラ!
「ドカッ、バキッ、ガツンッ、バキャッ、ゴツッ、グチャッ・・・」
戦いに勝った勇者へのリスペクトなど全くない。単なる「集団殴打」。吐き気を催す程の残虐すぎる光景に観客が叫ぶ。

「もう止めろ、人殺し!」

しかしゲキカラは、ガード越しに「雲鷹」から眼を放さない・・・死んでもこいつだけは許さん!
422名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 00:40:52.23 ID:fDU6r2hp0
ゲキカラ△
423名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 05:36:09.27 ID:XilGDfVp0
すごいな
424名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 13:07:22.47 ID:7Xf/Y9B70
保守
425名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 16:53:10.15 ID:7Xf/Y9B70
保守
426名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 19:57:27.25 ID:LaSQQ88S0
最凶最狂最恐最強
427名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 22:56:33.27 ID:3Dsc50LC0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 103>

観客の悲鳴が響く。ゲキカラも半ば意識が無い中、頭部だけは必死にガードしている。力の源は雲鷹への殺意だけ。
・・・しかし、このままではいずれ殺される?

「ガツンッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ、グチャッ、バキャッ・・・」

ついにゲキカラから生気が消えてしまった。
「おえっ」単なる「肉塊を棍棒で殴打する」あまりの残虐な光景に、観客が吐き気に耐え切れず次々と退席していく。
「誰か警察を呼べ!理事長は狂ってる」残った観客から、怒声が飛び交う。

・・・その時、入口から歌声が聞こえてきた。

「降り始めた細い雨が 銀色の緞帳を下ろすように幕を閉じた それが私の初恋」
肩をグルグル回している人影。・・・まだ、かったるいな?

「待ち伏せした二つ目の路地 声も掛けられないまま 下を向いたら紫陽花も泣いていた」
襲い掛かる特殊部隊1人を殴り飛ばす。吹っ飛んだ相手と自分の右拳を交互に見る。・・・思ったより効いたな?

「こんなに会いたくても こんなに好きでも 目の前を通り過ぎてく」
特殊部隊2人がかりだ。まずドカッと1人をぶっ飛ばす。・・・よっしゃー、お次は?

「それでもこうして あなたを見ている この場所から」
バクッともう1人を殴り倒す。・・・いいね、いいね、絶好調!

「こんなに会いたくても こんなに好きでも 振り向いてさえもくれない」
歌声が続く。特殊部隊が警戒し始めた。・・・何やってんだよ、時間がないんだ、早くかかって来い!

「傘 差してるのに 頬が濡れるのは どうにもできない てもでもの涙」
特殊部隊の右フックを左手でガードして右ストレートを打ちこむ・・・甘すぎる!練乳か?

「一人きりで歩き出した 切なさが残る道 心の中迷い込んだ 誰も知らない愛しさ」
特殊部隊が右前蹴りで来た。左にかわして、右ラリアットを叩き込む・・・プロレス好きだぜ!

「雨が好きなこの紫陽花は 晴れた日には目を閉じて 遠い雨雲 想ってるのでしょうか?」
特殊部隊が後ろから羽交い絞め・・・気安く触んな、ボケ!

・・・何とリアルファイトがミュージカルのように演出されていく。
428名無しさん@実況は禁止です:2013/04/25(木) 22:56:55.48 ID:3Dsc50LC0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 104>

「どんなに悲しくても どんなにだめでも 女の子のままいさせて」
足を思い切り踏み、右肘鉄を鳩尾へ。胃液を吐き倒れる特殊部隊。・・・だから言ったろ?

「あなたと出会えた 記憶の足跡 忘れないわ」 
前からブラックジャックが左首筋に。左手でガード!・・・馬鹿、当てさせねえよ。

「どんなに悲しくても どんなにだめでも いつの日か思い出すでしょう」
返しの右ストレート、すぐに右前蹴り・・・おら、どけぇ、邪魔だ。

「私の願いが 叶わなくたって 輝き続ける てもでもの恋よ」
歌声に張りがある。舞台への階段を上がる。上から蹴りが来た。・・・・おいおい調子乗りすぎ!

「こんなに会いたくても こんなに好きでも 目の前を通り過ぎてく」
その蹴りを体捌きで避け、髪の毛を掴む・・・ほらね?

「それでもこうして あなたを見ている この場所から」
歌通りに相手をしっかりと見て・・・いくぞ!

「こんなに会いたくても こんなに好きでも 振り向いてさえもくれない」
強烈な肘打ち一閃、下に落ちて行く敵・・・さいなら〜!

「傘 差してるのに 頬が濡れるのは どうにもできない てもでもの涙」
ドカッ、バキッ、グバッ、ドカッ、舞台上の特殊部隊4人秒殺・・・ とうとうフルコーラス歌っちまったな?

観客は「奇跡」を目撃した!

歌いながら、笑いながら、一発も相手の攻撃を貰わずに、
濃紺の戦闘服に特殊警棒、フラッシュライトを装備したオニ女の卒業生、卒業実習生で構成される特殊部隊1小隊10人を、
素手だけでぶちのめしてゲキカラを助けた、太陽の様に明るいセーラー服の小柄な少女の恐るべき強さを!

これがマジ女、いやこの街最強の「テッペン」

・・・大島優子だ!
429名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 00:47:05.31 ID:9HKrwRhS0
優子さん!
430名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 04:27:56.71 ID:WndXA/Mh0
きたーーー!
431名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 04:29:15.17 ID:ibzGc1650
ラッパッパ懐かしい
432名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 10:09:55.45 ID:jqD8K+Uy0
age
433名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 14:09:25.01 ID:NIbwFM2Z0
上げ
434名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 14:25:35.66 ID:jmVXXLyL0
435名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 18:04:00.53 ID:IqwYLvxQ0
優子さん来たああああああああああああああああああああああああ\(^o^)/
436名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 20:48:35.86 ID:jqD8K+Uy0
age
437名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 21:00:22.09 ID:AsIZNF260
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 105>

たった1人で、卒業生・卒業実習生で構成されるオニ女国際コース「特殊部隊」10人を壊滅し、
円形舞台中央のゲキカラにゆっくりと歩み寄る優子。その眼差しは限りなく優しい。

脳挫傷での入院中、病院を抜け出し1人でここまで来るだけでも驚異的なのに、
まさか歌いながらオニ女「特殊部隊」10名全員素手でぶっ倒すとは!・・・しかしこれが限界だった。

「ゲキカラ、すまん、時間切れだ、もう動けないよ・・・あと1人、雲鷹(ウンヨウ)のトドメだけは頼む」
と言い、ゲキカラの胸に倒れ込んだ。完全に力を出し切った。顔面蒼白、身体が小刻みに痙攣している。
「ドサッ」と、その衝撃を胸に受けたゲキカラ。両眼がパチッと開いた。
「あれ、優子さん、どうしてここに?」不思議そうに優子を抱きしめるゲキカラ。
「お前に命預けておくよ。無事に済んだら半分返せよ?」と真っ青な唇で笑って・・・優子が気を失った。

まさに命がけ、「最強」から「最凶」への「マジ」のバトンタッチ!

ゲキカラが舞台下を見る。サド達はまだ戻っていない。まずは優子を安全な場所に移さなければ。
優子をお姫様だっこで客席の中の「貴賓席」まで運び、「皆が来るまで、ここに居て」と優子を座らせた。
「歌いながら1人で10人倒したんだ、凄いよ、この人」と観客の1人が眼を丸くしてゲキカラに言う。
「この人は、マジすか女学園ラッパッパ部長大島優子・・・私達皆の「テッペン」だよ」ゲキカラが笑う。
他の観客は呆気にとられ、ざわめきが起きたが、やがて拍手に変わった。
ボロボロの状態でゲキカラを救出した「最強」優子に対する敬意か?これから雲鷹を狩る「最凶」ゲキカラへの期待か?

「優子さん!」と言い、ゲキカラは右拳を天に突き出す。そして右拳を今破壊すべき「敵」雲鷹に向け「ロックオン」。
円形舞台に響き渡るゲキカラの声「一発であの世に送ってやるから、こっちに来い!」さあ、終劇だ。

「うおおおおおお、ゲキカラ、いけぇ!」

はっきり言って「ゲキカラびいき」だ!観客の興奮も最高潮。
しかし、「ひゃあああ」と舞台から奥の部屋に逃げ込む雲鷹。「待てっ」と追うゲキカラ。
「ホウジロザメ」に思えた陸奥がイルカに見えてしまう程の猛々しい「超巨大ホウジロザメ」オーラをまとった雲鷹はそこには居ない。
ゲキカラ覚醒、劇的いや激的進化の前では「ただの卑怯者」。

・・・この生態系では、白鳥が人食鮫ジョーズを食い殺す!丸飲みする!
438名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 22:24:40.41 ID:f7AIQpgZ0
やったれ!
439名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 22:52:41.96 ID:KIIAB3BK0
面白い
440名無しさん@実況は禁止です:2013/04/26(金) 23:45:53.67 ID:aNl8lNuZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 106>

ところが、すぐに奥の部屋から雲鷹が怯えるように背中から出てきた。誰かと必死に話している。
・・・自分の命を狙う「最凶ゲキカラ」より怖い奴がまだ居るのか?

「待ってくれ」雲鷹(ウンヨウ)が必死に告げる。
「理事長、私はオニ女が属する「組織」のネットワークを世界に拡げる為に、
日々戦いの荒野に身をおいている。それを・・・なんだ、この様(ざま)は?」
部屋の奥に見える細身のシルエット・・・声からすると若い女性だろうか?

「いろいろあって、予定が狂って・・・」滑稽な程、慌てて言い訳をする雲鷹。
「奥からずっと見ていたよ。まさか、「二天」が素人に負けるとはね?オニ女も堕ちたものだ」
扉にさしかった、女性にしてはかなりの長身・・・迫力が、オーラが半端ではない?

「いや、違うんだ・・・落ち着いて話を聞いてくれ」滑稽を超えて、哀れに見えてきた雲鷹。
「今更どんな話を聞くって言うんだ?理事長。「組織」への顛末書でも書いておくんだな」
オニ女の理事長である雲鷹を自信満々、堂々と説教出来る、強さ・人格・地位・オーラ。

奥の部屋から姿を現したのは・・・
卒業に際し、完全制覇した「天」を二分し、桔梗と鳳仙に譲った、永遠の「頂(いただき)」である
・・・「竜胆(リンドウ)」!

在学中は竜胆の歩んだ歴史がオニ女国際コースの歴史と言っても過言でない程の「絶対的エース」。
しかし、竜胆は他校と喧嘩などしたことが無い。容易に致命傷を負わせてしまうから「闘えない」のだ。
かつて竜胆は大島優子の喧嘩を見たことがある。「気に入らなければ潰しておくか?」と雲鷹に聞かれ、鼻で笑った。
「テッペン?最強?・・・ちっぽけな街の喧嘩はあっちに任せておく。
世界で戦わなければならないこっちはそんな下らない事に構っている暇など無い」と。

そして今は「卒業実習生」の指導教官でもある。実戦訓練では、桔梗や鳳仙でさえも竜胆の指導を受けるのだ。
雲鷹が属する「組織」でもその凄まじい功績を認められ、何と、既に雲鷹と同格の地位まで昇ってきた驚異の19歳!

卒業時は、竜胆=桔梗+鳳仙であった。しかし、今や世界中での豊富な実戦経験を加え竜胆>桔梗+鳳仙だろう。
まさに戦闘のプロ中のプロ。格闘術訓練も屈強な男性しか相手にしない、すぐに壊してしまうからだ。
・・・喧嘩の世界しか知らないゲキカラとは住む世界が違いすぎる。

その上、ロシアの血が1/4が入ったクオーター、まさに日本人の美の最高進化型でもある。
その美貌は究極の美貌と思われたあの鳳仙より完全に上!究極の「美・戦」一体。
流石の最凶ゲキカラも、比べるまでもなく、完全に公開処刑。

・・・もう戦わないでくれ。いや、横に並ぶのも避けてくれゲキカラ。まさに、空前絶後「頂」竜胆!
441名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 02:20:08.07 ID:dAwYBsQ60
age
442名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 10:00:21.19 ID:dAwYBsQ60
age
443名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 13:58:49.84 ID:dAwYBsQ60
age
444名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 14:30:29.08 ID:cnMugnOT0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 107>

強者同士の発する匂いに魅かれ合ったか?円形舞台の中央に引き寄せられるように対峙した2人。

「オニ女、国際コース演劇部「オペラ」卒業生、竜胆(リンドウ)だ」
「ふふふふふ、マジ女「ラッパッパ」四天王、ゲキカラだよ、きゃはははは」
「お前がここで退いてくれれば、無駄な戦いはしなくて済む。素人は殺したくない。もう帰ってくれないか」
「きゃはははは、だったらお前がまずどけよ、雲鷹殴ったら帰るから、あははははは」
「・・・勝敗はもう見えているのに、それでも戦うのか?」「ふふふふふ、お前の負けが・・・だろ?きゃはははは」
「可哀想に、そこそこ強いようだが、頭が極端に弱い、つまり馬鹿なんだな?」
「あはははは、前置きはもういい?屁理屈さん、ふふふふふ」

しかし流石にゲキカラも向かい合って驚いていた。竜胆のオーラ。強すぎて眩しい。こんな凄いオーラは優子以外知らない。
いや優子以上だろう?大島優子に3年間戦闘訓練や実戦経験を積ませて、究極の美人にしたら、竜胆になる・・・そんなイメージ。
しかも背の高さ、リーチの長さはサドを凌ぐ。最低でも「仮想大島優子」を倒さないと竜胆には到底勝てない。
恐るべきオニ女。まさかあの「テッペン大島優子の最上位互換版」が居るとは?覚醒ゲキカラでもどうしようもない?
優子を尊敬して止まないゲキカラでも本能的に感じている「こいつを倒すには、優子さんと戦う気で行くしかない!」と。

黒い戦闘服の竜胆が、腰の特殊警棒とフラッシュライトを取り外した。素手で戦う意思表明だ。
そして、警棒を思い切り上に投げる。固唾を飲み、2人を見つめる観客。
「死んでも化けて出るなよ。しつこいのは嫌いなんだ」竜胆が笑う「ふーん」とゲキカラ、強がりか?
「ガチャン」落ちた音が円形舞台に響き渡った時・・・共に両者が突進する。

「ブウォォォン」轟音と共にゲキカラの右ストレートパンチが竜胆の顔面に突き刺さる。
「ブウォォォン」同時に竜胆の右ストレートがカウンターでゲキカラの顔面を襲う。
「ドカッ」交錯した右拳。お互い左にヘッドスリップしたので右首横をすり抜けた。
その時、竜胆が右肘を上に向けた状態で、ゲキカラの右腕を押さえる。竜胆の右肘で竜胆の上半身が見えないゲキカラ。
右肘が下りると右腕をロックされたまま、竜胆の左ストレート連打がゲキカラの顔面に叩きこまれる。
「バキッ、ガコッ、ドカッ、グバッ、ゴツッ・・・」

既に流血したゲキカラが必死で左ストレートで反撃する「ブウォォォン」
竜胆も左ストレート「ブウォォォン」交錯する拳。お互い右ヘッドスリップで避けるが、
左手、左肘を巧妙に使い、さっきと左右逆バージョン、やはり竜胆有利のポジションから右ストレート連打が開始される。
「グバッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ、ガコッ・・・」

必死にゲキカラが反撃しても、竜胆に巧妙に腕を左右入れ替えられて、結局ゲキカラが一方的に打たれる。
腕を入れ替える10回目の攻防の末、ゲキカラの反撃が・・・ついに止まった。顔から崩れ落ちたゲキカラ。

竜胆が美しすぎる表情でボロボロになり動けないゲキカラを見る。「美・戦」ともに究極の公開処刑!
445名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 18:02:51.92 ID:dAwYBsQ60
age
446名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 21:00:50.15 ID:dAwYBsQ60
age
447名無しさん@実況は禁止です:2013/04/27(土) 22:58:25.65 ID:dAwYBsQ60
ゲキカラさんは悪魔のふりした天使
448名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 03:57:21.08 ID:pwJ3Aj4N0
小説の作者さんが規制に巻き込まれてないか心配
449名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 10:10:55.49 ID:pwJ3Aj4N0
保守
450名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 12:56:33.89 ID:QN1ZIphq0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 108>

崩れ落ちてグニャリと力なく横たわるゲキカラを見る竜胆(リンドウ)。
「そこそこ強かったが、桔梗・鳳仙が2人共負けたのか?ならば、ちょっと問題だな?」

雲鷹がすかさず出てくる「流石、竜胆・・・さん」去年の卒業生をついに”さん”付け。
「理事長、格闘術カリキュラムが甘過ぎる。もっと厳しくすべきだな?」と竜胆が怒る。
「ああ、勿論だ。すぐに改定する」と言った雲鷹。兎に角、事を穏便に済ませたい一心だ。
「後の事は任せるよ、理事長」円形舞台を降りていく竜胆。

その後ろ姿を見てホッとする雲鷹。僅か数秒後に急に狂ったような叫び声をあげた「ぎゃあああああ」
竜胆が慌てて振り向く。何とゲキカラが雲鷹の脚を掴み、ゆっくりと登りながら、立ち上がって来たのだ。
「まさか?」竜胆が慌てて戻ってくる、こう呟きながら。
「あれだけ殴られて、まだ身体が動くのか?まだ戦う気があるのか?まだ心が折れないのか?」

「あ、あ、あ、あ」ただただ恐怖のみ、もう声が出ない雲鷹。
裏社会で暗躍する人間でも、耐えがたい恐怖。血まみれのゲキカラが「よじ登ってくる」のだ。

「ふふふふふ、お前みたいな腐れ外道でも役に立つことあるな、あはははは」

立ち上がってフラフラしているゲキカラを見て「殺らねば殺られる」と焦った雲鷹、
サッと特殊警棒を拾い、ゲキカラに殴りかかる「死ね、化け物!」
「理事長、駄目だ」竜胆の声も空しく「ブウォォォン」ゲキカラ怒りの右ストレート!
「バキャッ」「ぐあああ」顎を押さえてよろめく雲鷹。ゲキカラが笑う。

「きゃははは、やっぱり、お前を殴るのは拳の穢れだな・・・潔く飛び降りて死ね!あはははは」

「うわあああ、助けてくれぇ」と走って逃げる雲鷹。
その斜め後ろからゲキカラが迫る。ついに白鳥が人食ホウジロザメを丸飲みする!

「ドカッ」

ゲキカラの弾丸ショルダータックル!
「うわああああ」交通事故ではねられたかのように舞台から吹っ飛び転落する雲鷹の断末魔。
「ドサッ」下で気を失ったようだ。

「きゃはははは、邪魔者は消えたよ、ふふふふふ」ゲキカラが笑う。残りは「頂」竜胆のみ!
451名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 18:35:20.05 ID:pwJ3Aj4N0
規制されてなかったか
よかった
452名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 20:54:50.94 ID:TujPAN2Y0
453名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 23:22:33.81 ID:vryD0VA30
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 109>

「こいつは一筋縄ではいかないようだな?」

ようやく竜胆がゲキカラを敵として認めた。竜胆の美しすぎる双眸がいきなり殺意を発した。
ついに本気でゲキカラを「ロックオン」、本気で闘っても壊れないレベルだと判断したのだ。
雲鷹(ウンヨウ)の数々の失態に呆れる竜胆。サッと下を見て「まだ生きてるな?問題ない」と笑う。
雲鷹の怪我など全くお構いなし「ふっ」竜胆は既にゲキカラにコンビネーションをかけていく。

左ジャブ、右ストレートをゲキカラの顔面に叩き込むや、左ローキックがゲキカラの左内腿に炸裂した。
ゲキカラの顔色が変わる。筋肉ではない、骨まで効いている、こんな攻撃はかつて食らった事が無い?

左ジャブ、右ストレート、そこから、今度は左クロスアッパーがゲキカラを襲う。
必死でスウェーバックするゲキカラの顔面に右ストレートが食い込んでいた。左アッパーは囮だった。
竜胆のコンビネーションが速すぎて、全く見えていないゲキカラ。

左ジャブ、右ストレートから左フック、右ストレートが飛んでくる、ガードの上からでも効いてる。
更に、左クロスアッパーに右ストレートの駄目押し。鼻からも口からも大流血のゲキカラ。

左ジャブ、右ストレート、何が来る?左ボディフックから左クロスアッパー、かろうじてガードしたゲキカラ。
しかし左側頭部に右ハイキックが食い込んでいた。ぶっ倒れたゲキカラが必死に起き上がると・・・

また左ジャブ?違った、今度はいきなり右ストレート。まともに貰い、フラフラのゲキカラ。

「そろそろだな?」竜胆が左足底でゲキカラの右膝関節に蹴りを入れる。
「うっ」棒立ちになってしまったゲキカラ。
左脚インサイドローキックで左膝内側を刈る様に蹴るとフラフラとよろめくゲキカラの両肩口を両手で掴んだ。
そのまま、両膝蹴りを狂ったように、ゲキカラの顔面に連打し続ける。

「バキャッ、ゴキッ、グバッ、グチャッ、ベキッ・・・」

まさに戦闘マシン。ペースを落とさず膝蹴りをひたすら打ち込む。
竜胆の膝蹴り連打、5秒10秒・・・死のマーチが止まったのは・・・ゲキカラが崩れ落ちた時だった。
床を血まみれにして、ゲキカラがうつ伏せのままピクリとも動けず。

・・・やはり「頂」竜胆、強すぎた。こいつは本気で闘わせてはいけない殺戮兵器だ。
454名無しさん@実況は禁止です:2013/04/28(日) 23:26:18.09 ID:vryD0VA30
>>399
>>448
>>451
皆様ご心配おかけしました。大丈夫でした。これからもよろしくお願いします。
455名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 02:07:42.20 ID:G8eQU7eN0
>>454
いつも楽しみにしてます
456名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 12:52:57.85 ID:G8eQU7eN0
保守
457名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 13:17:16.38 ID:v0GK5yaa0
平野を見てたらわかるだろうけど
バーニング末端のグリックは、バーニング上層部のために枕営業する係だよ
麻薬もやってるかもしれない

バーニングが事務所を小分けしているのは、スキャンダルが発覚したら即切り捨てれるようにするためだから
458名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 19:26:59.56 ID:G8eQU7eN0
保守
459名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 22:03:15.90 ID:CdaU/UYV0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 110>

「パチ、パチ、パチ、パチ」・・・「頂」竜胆の強さ・美しさへの賞賛の拍手が鳴りやまない。
「さて、理事長を助けるか?」大きな拍手の中、竜胆が円形舞台を下り始めると、拍手が小さくなってきた。

「うおおおおおおおお」

という観客の大歓声が突然湧きおこる。「んっ?」振り返った竜胆の眼に
・・・フラフラのゲキカラが、大歓声をバックに立ち上がって笑う。もう劇場の8割は「ゲキカラ神推し」だ!

「きゃはははは、おいおい勝ち逃げするにも早すぎだろ、ふふふふふ、
観客が楽しみにしてんだよ、とっとと戻って来い、あははははは」

「しつこい奴だな」竜胆がスッと近づき、圧倒的な打撃コンビネーションを繰り出す。
左ジャブ連打で視界を遮った後、左ストレート・右ストレートから左ボディフックを3連打。
「ドスッ」「ドスッ」「ドスッ」脇腹にめり込んだ拳をそのまま左クロスアッパーに変化させる。
「バキッ」「うっ」ゲキカラの顔が大きくのけ反る。首がもげそうな衝撃だ。
ゲキカラの両脚が棒立ちに揃ってしまった。

「よし!」竜胆が大きく前に出ながら、左手で視界を遮り、ゲキカラの両脚ごと右ローキックで薙ぎ払う。
「バキッ」「ドサッ」吹っ飛び、背中から地面に叩きつけられたゲキカラ。

「まだまだ」それでもゲキカラが立ち上がってくる・・・「戦闘は二流だが、タフネスは超一流かもな?」竜胆が笑う。

ここで全く手を抜かないのが竜胆の恐ろしさ!
頭を振るフェイントから右ボディストレート・左フック・右ストレート・左アッパー・右ストレートとつなぐ。
アッパーからのストレートが効いてしまった。顔から前のめりに倒れるゲキカラ。
もはや最凶ゲキカラがただのもやしっ子だ。単なる「残酷ショー」である。

「おらああ」血まみれのゲキカラがいきなり立ち上がり、竜胆に襲い掛かる。
ここで全体重を乗せた右飛び前蹴り!何というスタミナ、何という闘争本能!
しかし・・・技を読み切っていた竜胆、左にステップしてゲキカラの前蹴りをかわしつつ、
右ハイキックを顔面にブチ込む「バキッ」「うっ」自分の勢いが仇となり、ゲキカラが撃墜された。

竜胆が笑う「お前の最大の弱点は・・・馬鹿な事だ」全身痙攣のゲキカラ、ここまで言われても怒れない。
いや、もう聞こえてすらいないかも知れない。ゲキカラの両眼から光が消えていく・・・その時・・・

「どうしたんだ?泣いてるぞ」

観客がざわめいている。竜胆が観客の「視線の先」を必死に探す。明らかに円形舞台の上を見ていない。
「一体どこを見てるんだ?何が起こっているんだ?」

観客席の中にある貴賓席で・・・気絶している大島優子が・・・泣いていた。
460名無しさん@実況は禁止です:2013/04/29(月) 22:13:32.44 ID:CdaU/UYV0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 111>

「大島優子が・・・泣いている?」

竜胆の言葉が、うつ伏せのゲキカラの背中に突き刺さる。そして、竜胆が笑う。
「そりゃあ、泣きたくもなるだろう?オニ女まで乗り込んで、自分で気絶してりゃ世話ない。馬鹿の大将か?」

「ブウォォォォォン」

いきなり轟音が響き渡る「うわあ」飛び退る竜胆のコメカミに電撃!
フラフラのゲキカラが立ち上がり、右ストレートを打っていたのだ。よろけた竜胆をゲキカラが笑う。
「きゃははは、いい年して学校ぐるみで戦争ごっこやってる馬鹿の集団を見れば、誰でも泣けてくるだろ、あはははは」
「無様な戦いを見せ優子さんを泣かせる訳には行かない!」ゲキカラに闘志が甦った。ギラギラとした野獣の眼だ!

「これだけ殴っても効かない?」挑発に乗らず、竜胆が作戦を変える「打撃が駄目なら、関節を破壊するまでだ」
フワッと軽々とゲキカラの右肩まで飛び上がると、右腕を両腕と両脚で抱えながら、
クルッと空中回転するように倒れる。その勢いでゲキカラの身体も前に落ちながら回った。
ゲキカラが仰向けに倒れると、ゲキカラの右腕に竜胆の腕ひしぎ十字固めが極まっていた。

そう、竜胆はロシアの軍式格闘技「コマンドサンボ」を使いこなすのだ。
「本当に折るぞ、タップ(ギブアップ)しろ!」竜胆が叫ぶ「ギシギシギシ」軋む右肘。
その時、ゲキカラはもうすでに身体を暴れさせて、腕のロックを少し緩めると、
左手で右拳を掴み、身体を回しながら起こしてくる。
「何考えてるんだ?こいつ」呆れる竜胆を何とゲキカラが持ち上げた。恐るべき、怪力!
そのまま頭から叩き落とす「うわっ?」自分から手を放し、頭を庇いながら受け身を取った。

しかし、竜胆も歴戦の強者。「引き出し」はまだまだあるのだ。
ゲキカラの右腕を両手で掴むと、やはり身軽に飛び上がり、右脚をゲキカラの左首筋に、
左脚をゲキカラの右首筋に巻き付け、空中で両脚をクロスして引き摺り倒す。三角締め!竜胆の全体重がゲキカラの首に食い込む。

ちょうど首輪を嫌がり抜け出そうとする子犬のように必死でもがくゲキカラ。
「ここまで極まったら無理だ、タップしろ。それが嫌なら・・・落ちるがいい」

屈辱のギブアップか?完敗の失神か?・・・そのどちらもゲキカラの選択肢には入っていない。
絞め上げられたゲキカラは真っ赤になりながら右肘を左手で抱えるように持った。
「うらあああ」何とそこから竜胆の身体を持ち上げ、パワーボムの様に頭から叩き落とす!
必死で両脚を解き、受け身を取って逃げる竜胆「化け物か?」驚きを隠せない。ゲキカラが笑う。

「ふふふふふ、おいサーカス団、次は玉乗りしてみろ、尻叩いてやる、きゃはははは」
461名無しさん@実況は禁止です:2013/04/30(火) 03:35:19.00 ID:7sz7jPVt0
ゲキカラ△
462名無しさん@実況は禁止です:2013/04/30(火) 10:02:50.01 ID:cnR8LZiC0
保守
463名無しさん@実況は禁止です:2013/04/30(火) 15:30:43.54 ID:cnR8LZiC0
ゲキカラさんカッコイイ
464名無しさん@実況は禁止です:2013/04/30(火) 21:02:54.75 ID:cnR8LZiC0
保守
465名無しさん@実況は禁止です:2013/04/30(火) 22:01:03.36 ID:wJbMAhNe0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 112>

「知らんぞ、ぶっ壊れても」
竜胆(リンドウ)がゲキカラに蟹バサミ「うわっ?」
尻餅をついて倒れたゲキカラの右脚を両脚で挟み、右足首を右腕で締め上げた。
竜胆のアキレス腱固めが極まった「バキバキバキ」「ぶっ壊すぞ、タップしろ?」
しかし、意に介さず、取「うらああ」られた右脚を地面につけ立ち上がると、「死ね!」左足踵で思い切り竜胆の顔を踏みつける。
「おわっ?」アキレス腱固めを解き、後転しながら逃げる竜胆。

・・・こいつには、痛覚が無いのか?

「これならどうだ?」
竜胆が右手で頭越しにゲキカラのスカジャン背中の上の方をしっかり掴み、左腕でゲキカラの右腕をガッチリ抱えた。
サッと半身になる。リーチの差を活かした変形の首投げ!
「うらあああ」投げの勢いそのままに、いやむしろ投げのスピード以上に、ゲキカラが前方へ突進する。
流石の竜胆も踏ん張るならまだしも、背中から全力で押してくるとは予想出来なかった。
「うわっ?」ゲキカラを抱えたまま、腹這いに地面に落ちた。慌ててゲキカラを放し、距離を取る。

・・・こいつには、恐怖心が無いのか?

「くそっ、潰してやる」
竜胆が左手でゲキカラの右袖口を掴んだ。そのまま右肘打ちを顔面に連打する。
「ゴツッ、ゴキッ、バキッ、ボコッ・・・」一方的に顔面肘打ちを食らうゲキカラ。
ガクンッとゲキカラの頭が後ろにのけ反った、完全に肘打ちが効いてしまったのだ。
「今だ!」竜胆が両手でゲキカラの右袖口を掴み、左肩に担ぎ、手の平が上を向くように絞り上げる。
右肘関節を極めながら背負ったのだ。「ギシッ」ゲキカラの右肘が嫌な音を立てる。
「腕折り」の姿勢のまま、ゲキカラを揺する。「ミシッ」このままではゲキカラの右肘がぶっ壊れる。
必死に爪先立ちになるゲキカラ。しかし竜胆は長身。いつまでも耐えられる訳が無い。
「くたばれ!」竜胆がゲキカラの右肘を極めながら、変形の一本背負い「逆一本背負い」をかける。
受け身が取れずに地面にまともに叩きつけられたゲキカラ。竜胆がサッとバックポジションを取る。
しかし、竜胆を背中に担いだまま、ゲキカラが立ち上がる「うおおおお」。
「しまった」飛び降りる竜胆。しかしゲキカラがガッチリ掴んでいる為、離れられない。
竜胆を上背部に背負った状態から、ゲキカラはそのまま無造作に「うらああ」と竜胆を放り捨てた。
レスリングの飛行機投げの変形か?「くそっ」何とか受け身を取った竜胆。

・・・こいつには、限界が無いのか?

「うわあああ、何なんだ、こいつは本当に人間なのか?」流石に唖然とする竜胆「世界中で戦ってきたがこんな奴は居なかった」
首をコキッコキッと鳴らしながらゲキカラが竜胆に近づいて来る。

「ふふふふふ、おい、次の出し物は?ここでネタ切れじゃ『金返せコール』来るぞ、
あはははは、アンコール!アンコール!きゃはははは」
466名無しさん@実況は禁止です:2013/05/01(水) 04:35:06.95 ID:4th4wA2H0
さすが
467名無しさん@実況は禁止です:2013/05/01(水) 13:09:01.23 ID:4th4wA2H0
保守
468名無しさん@実況は禁止です:2013/05/01(水) 21:09:14.99 ID:4th4wA2H0
保守
469名無しさん@実況は禁止です:2013/05/01(水) 22:06:44.52 ID:r1/I/+uK0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 113>

「こいつ、関節技も投げも効かないのか?」もう竜胆も呆れるしかない。
「じゃあ、総合打撃でいくか?」・・・まだ引き出しがあるのか?やはり竜胆恐るべし。

竜胆が遠い間合いから、ノーモーションでスッと近づく。ゲキカラの右前蹴りが飛んでくる。
「かかった!」蹴りとすれ違う様に右斜め前に入り身し、左手でゲキカラの右手を掴み、
右肘打ちを喉に突き刺す。離れ際に右裏拳から指を開きながら目打ちをし、
即座に髪の毛を掴んで鳩尾へ右膝蹴り。フラフラと片膝をついたゲキカラの顔面を左前蹴りで突き飛ばす。
後ろにもんどりうって倒れたゲキカラが慌てて立ち上がる。
何が起こっているのか理解できない。ゲキカラは唖然としている。「・・・?」

竜胆が飛び込みながら左ストレート。するとゲキカラが右クロスカウンターを打ってくる。
「よしっ!」左横に出ながら。右ストレートをインサイドパリーで左に受け流す。
そのまま左手刀で右上腕を、右手で右手首を押さえ、下に引き摺りこむ。脇固めだ!

ゲキカラが右脚を踏ん張り倒れないように耐える。その右脚に右足払いをかける。
バランスを崩し前のめりになるゲキカラの顔面に左膝蹴り。棒立ちになったゲキカラの喉に
中指第二関節だけ立てた「中指一本拳」を打ち込む。後ろに大きくよろけるゲキカラ。
この流れる様な打撃と関節技の複合攻撃に、不思議そうに首をかしげるゲキカラ。

今度はゲキカラが先に打つ。「ブウォォォン」全体重をかけた右ストレート。
しかし竜胆は右手でパンチをかけ流すように受けながら、左拳をゲキカラの右拳の甲の部分にぶつけていく。
「ゴツッ」「うっ?」地味だがゲキカラの右拳が痺れてしまった。
「グー、パー、グー、パー」と右手を開閉しながら、痺れを抑えるゲキカラ。

全く反応出来ずに一方的に攻め込まれるゲキカラ。竜胆が使っているのは「古流柔術」。
つまり柔道になる前の危険な関節や打撃を含めた総合武術。竜胆はこれを祖父から継承しているのだ。
コマンドサンボ+古流柔術、あまりにも危険だ。しかし、ゲキカラがケロッとしている。
「こいつは何者なんだ?」竜胆が不思議そうにゲキカラを見る。ゲキカラが笑い出す。

「きゃはははは、はーい先生、技が全部痒いんですけど、どうにかなりませんか?あははははは」
470名無しさん@実況は禁止です:2013/05/01(水) 22:14:37.68 ID:r1/I/+uK0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 114>

「くそっ」笑われた竜胆(リンドウ)がノーモーションでスッと近づき。ゲキカラの左手首を両手でつかんだ。
「貰った!」ゲキカラの両足の位置を底辺として出来る三角形の頂点の位置にその両手を落とす。
一番バランスが取れないところに引き、バランスを崩し、そして打撃でトドメ。しかし・・・

「だー、かー、らー」物凄い衝撃が・・・竜胆の顔面に炸裂した「ドカッ」「ぶはっ?」
ゲキカラの右バックハンドブローだ。「ふふふふふ、ねぇ痒いっていってるでしょ?きゃはははは」
顔がヌルヌルしている?手で触ってみると鼻から大流血している。竜胆が驚く「馬鹿な?」

「あはははは、いつまでもチマチマやるなら、完全にぶっ壊すよ?もう飽きた、ふふふふふ」

この言葉が終わるかどうかのタイミングで、竜胆がスッと近寄り、左手をスッと引く。
バランスを崩すゲキカラが立て直そうとする所を左肩まで飛び乗り、両手と両脚で抱えながら、前方回転
・・・コマンドサンボと古流柔術の混合技!腕ひしぎ十字固めが来る!
ニヤッと笑うゲキカラ。そのまま尻餅をつくように倒れた。桔梗が回転するスペースが・・・もう無い。

「完全にぶっ壊すよって言ったよな?」

尻餅の姿勢のゲキカラがサッと左膝を立てる。

「痒いんだよ、おらあ」

地を這うような右クロスアッパーが、頭を下にしてゲキカラの左腕を抱えている竜胆の顔面に突き刺さった「ドゴッ」
そのまま連打が続く「ドガッ、バキッ、ゴツッ、ゴキッ・・・」ゲキカラの腕を放し逃げる竜胆。

しかし、今度はゲキカラのサッカーボールキックが襲う「バコッ、ボクッ、ドカッ、バキッ・・・」
前回り受け身3回転、必死に逃げる竜胆。しかし立ち上がるともうゲキカラのブーツが飛んでくる。
また前回り受け身、それでも追い付かれて蹴飛ばされる。また受け身で逃げる、それでも蹴られる。
残酷なサッカーが暫く続いた。血まみれで顔を腫れ上がらせた竜胆がやっと立ち上がった時、
それはゲキカラが「エンディング」の演出イメージが出来た時だったのか?両者に一瞬の沈黙。

もう攻め手無し?下を向いた竜胆。
・・・しかしその両眼が急激に鋭く光を増したことにゲキカラは気が付いていない。
竜胆はいきなり前回り受け身でゲキカラに近づく。対処に一瞬迷い、右脚で思い切り蹴り上げるゲキカラ。

「予想通り!」

竜胆の眼が、もう勝利を確信している!竜胆の狙いは何なんだ?
この最終局面で竜胆が仕掛けた罠に、ゲキカラはまんまとはまってしまった・・・
471名無しさん@実況は禁止です:2013/05/02(木) 04:00:49.87 ID:2YC7Ybiu0
ほしゅ
472名無しさん@実況は禁止です:2013/05/02(木) 04:03:36.20 ID:bXBxSgRj0
マジすか
473名無しさん@実況は禁止です:2013/05/02(木) 09:14:54.86 ID:N2kGqjHM0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 115>

竜胆が右脚の蹴りを左肩で受けながら、すぐに両腕で抱えた。
「だあああ」そのまま立ち上がってゲキカラを後ろに突き飛ばすように放り捨てる。
「うわっ?」バランスを崩し、真後ろに頭から仰向けに倒れていくゲキカラ。
その時、何故か倒れるゲキカラの右手を両手で掴み助けた竜胆?
必死に後ろ受け身を取ろうとしていたゲキカラが、助けられたことに唖然とする。
「どうして?」ゲキカラも観客も驚く・・・しかし竜胆の狙いは全く違った。

竜胆はゲキカラを助けたのではない。
・・・もっと残虐な攻撃、ゲキカラの戦闘力を半減させる処刑への「つなぎ」なのだ。

すかさず左手でゲキカラの右手首を固定すると、右手でゲキカラの右人差指を思い切り握った。
「おらああ」そのままゲキカラの手の平を自分の方に向け、人差指をゲキカラの方へ曲げて折りに行く!
あっという間にゲキカラの人差指が手の甲側に曲がり、もう前腕と平行に近い!
流石のゲキカラでも関節の可動領域を超えれば、骨折は免れない!

「ミシミシミシッ」

嫌な音が響く「ぐあっ」流石のゲキカラも、咄嗟に自分の額を人差指に付け、折られない様に抵抗するのが精一杯。
「やはり素人だな」竜胆が笑う。あと1〜2センチゲキカラの方に曲げれば人差指はへし折れるだろう、
というその微妙な角度をキープしながら、竜胆の膝蹴り連打が容赦なくゲキカラの顔面を襲う。
「バキッ」「ぐっ」、「ゴキャッ」「ぐあっ」、「ゴキッ」「うっ」・・・
人差指から額を放せば、間違いなく折れる。その為にはまともに顔面膝蹴りを食らい続けなければならない。

人差指を折られ、黄金の右拳を使えなくなるのか?
・・・例え、折れて脱出しても左拳だけでは「頂」竜胆に勝てない!

顔面膝蹴りを食らい続け、屈辱のKO負けを喫するのか?
・・・ここまで命がけで優子や鈴蘭がつなげてくれた「マジ」を台無しには出来ない!

血まみれのゲキカラはついに決断した、いや、もう決断するしかなかったのだ!

「おらああああ」
474名無しさん@実況は禁止です:2013/05/02(木) 19:11:00.34 ID:yliF3F6u0
期待age
475名無しさん@実況は禁止です:2013/05/02(木) 23:42:16.84 ID:yliF3F6u0
age
476名無しさん@実況は禁止です:2013/05/03(金) 09:21:50.53 ID:sG4flKoC0
(ゲキ・ω・カラ)
477名無しさん@実況は禁止です:2013/05/03(金) 12:03:12.03 ID:FCi61LbP0
ゲキカラさん
478名無しさん@実況は禁止です:2013/05/03(金) 13:52:13.38 ID:GGNPbl590
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 116>

ゲキカラの雄叫び、そして、直後に円形舞台に轟いた大絶叫!

「ぐああああ」

ついにゲキカラの指が竜胆にへし折れた?・・・違った。
額で自分の右手人差指を折られない様に押しながら、一瞬の隙に何と竜胆の右手人差指に噛み付いたのだ!
まさかの大逆転!大きな悲鳴いや絶叫は何と竜胆の口から発せられたのだ!
ゲキカラの歯がまるで刃のように竜胆の人差指に食い込む「ギギギギッ」。
更にゲキカラは左手で竜胆の右手親指の第1関節を直角に曲げた状態で思い切り握りこんだ。
「ググググッ」ゲキカラの怪力で親指を極められた。竜胆だからこそ耐えられる。並みの人間なら泡を吹いて気絶しているだろう。

・・・もはや「究極の我慢比べ」以外の何物でもない!

しかし流石は竜胆、まだ心が折れていない、必死にゲキカラの人差指に全体重をかけて折りに行く。
ところがゲキカラの顔が邪魔して指を曲げることが出来ない。親指が握れないことも大きなマイナスだ。
「くそっ」竜胆の美貌が歪む。ゲキカラはひたすら噛み続ける。

「ギリッギリッギリッ」

そのうち、ゲキカラの歯はどんどん竜胆の人差指に食い込んできた。
慌てた竜胆がゲキカラの顔面に頭突きを入れる。やや下を向き、額で受けるゲキカラ。

「ガキッ」「ガコッ」「ゴンッ」「ゴツッ」

まるで闘牛が角をぶつけ合うような凄まじい攻防。重心の低い姿勢ながらも立っている竜胆と片膝をつくゲキカラ。
体格差もあり、竜胆が全体重を乗せて打ち下ろし、ゲキカラはその場で必死に耐えるだけ。
竜胆の全身のパワーが、ゲキカラの全身をグラグラとふらつかせる。
血まみれのゲキカラ、頭突きの度に真っ赤な血しぶきが舞い上がる。これぞ死闘、マジ女VSオニ女頂上決戦!
世界進出を狙うオニ女の「頂のプライド」か?仲間の為に仲間と共に闘うマジ女「最凶のマジ」か?・・・
竜胆の台風のような頭突き連打に、ゲキカラの身体が木の葉が舞っているように見えてきた。
最後の最後、やはり、竜胆が一枚上だったか・・・観客が固唾を飲む。

「ぐああああ」

そして・・・ついに大きな悲鳴が上がり、バッと離れた2人。先に臨戦態勢の構えを取ったのは・・・何とゲキカラ?
ゲキカラの驚異的な咬噛力に、頭突きの衝撃に耐え食いしばる力が加わり、歯がついに骨にまで達したのだ。
「ゴリッ」という指を噛み千切られる音がし、その恐怖には流石の竜胆も耐えられなかった。
「ブッ」ゲキカラが血を吐き出す。人差指を押さえ、痛みに呻く竜胆をゲキカラが笑う。

「きゃはははは、今日のお奨めランチはお前の人差指か?全然足りないぞ、もっと食わせろ、あはははは」
479名無しさん@実況は禁止です:2013/05/03(金) 20:10:38.58 ID:sG4flKoC0
パネェ
480名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 00:20:16.49 ID:Ol6NjCEV0
保守
481名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 09:23:19.12 ID:E1Lu/M+R0
食われたい
482名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 09:27:16.77 ID:S2YDB5Ck0
ゲキカラさん
483名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 16:31:09.22 ID:E1Lu/M+R0
期待age
484名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 22:13:36.58 ID:E1Lu/M+R0
age
485名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 22:29:16.89 ID:18oxF0Ic0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 117>

そういうゲキカラの人差指も伸びたまま震えている。無理もない、へし折られる直前の状態でずっと耐えていたのだ。
しかし、左手も使い、右拳を何とか握りこんでみた・・・折れてない、よし、いける!
一方、第一、第二関節を曲げた状態で噛まれたので何とか千切られずに済んだが、血だらけの右手人差指を握り呻く竜胆(リンドウ)、
自分の指の骨が砕け始める音を聞くところまで追い詰められた、その心身のダメージはあまりにも大きい。

「ふふふふふ、惜しかったな、最初からガンガン打ち合ってれば、お前の方が勝ち目あったのにな?あはははは」

ゲキカラがニヤリと笑って続ける。「ふふふふふ、最後くらいはちゃんと打ちあう?きゃはははは」
すると美貌を血まみれにしながら竜胆がフラフラと近づいてくる。左手も使い血まみれの右拳を握りこんでいる。
こいつも化け物だ。「お前、脚を止めての打ち合いで私に勝てると思ってんのか?」竜胆の眼が死んでいない!
ゲキカラを二度半失神に追い込んだのはいずれも竜胆の恐るべき打撃だった・・・忘れたのか?ゲキカラ。
「きゃはははは、じゃあ、やってみようか?あはははは」ゲキカラの笑いが合図となり両者同時に突進する。無謀だ、ゲキカラ!

「ブウォォォン」「ブウォォォン」右ストレート相打ち。「ドカッ」交錯した右拳。お互い左にヘッドスリップしたので右首横をすり抜けた・・・
いや、ゲキカラの右拳は竜胆の首にめり込んでいた「うごおおお」崩れ落ちた竜胆、全身が痺れている。

「あははははは、お前のパンチって”いつも同じ”だから怖くないんだよ、きゃはははは」

頭を振り、竜胆が必死に立ち上がる。
「ブウォォォン」轟音と共に竜胆の右ストレートパンチがゲキカラの顔面を襲う。
「ブウォォォン」同時にゲキカラの右ストレートがカウンターで竜胆の顔面を襲う。
「ドカッ」交錯した右拳。やはり、ぶっ倒れたのは竜胆。「馬鹿な、何故だ?」
またも頭を振り、何とか両手をつき、必死に立ち上がるが、その両脚は生まれたての仔馬のように、
ガクガク震え、この狂った生態系ではもはや「狩る」「食う」側でなく「狩られる」「食われる」側である。

どうして序盤では竜胆が圧倒していた打撃戦すら、ゲキカラが絶対優位に立ったのか?
・・・竜胆が厳しい訓練により「常に同じ正確無比な」フォームで打ち込むのに対して、
ゲキカラの攻撃は「毎回異なる生きた」フォームで打たれる。まるで迎撃ミサイルの様に変幻自在に軌道を変えているのだ。
既に竜胆の打撃フォームを「身体で覚えてしまった」喧嘩の天才ゲキカラ。
逆に歴戦の勇士竜胆でもゲキカラの打撃が全く読めない。「避けられずに、当てられない」のだ。
仮に右手親指・人差指を痛めていなくても・・・もはや逆転はありえない!

「ブウォォォン」絶対負けられない竜胆の必死の右ストレートに対して
「ブウォォォン」ニヤッと笑ったゲキカラは左クロスカウンター。
「ドカッ」交錯した2つの拳。そして、ぶっ倒れる竜胆。「ぐああああ」絶世の美貌も血まみれで台無しである。
その台無しにした張本人、最凶ゲキカラが「仮想優子打倒」に向け高らかに笑う。

「ふふふふふ、優子さんがこんなに弱い筈無いだろ?何やってんだよ、役立たず、きゃはははは」

首をコキコキ鳴らしながら、ゲキカラは「狩るべき獲物」竜胆を見る。
486名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 23:47:26.03 ID:pzsX3dMT0
松井玲奈
487名無しさん@実況は禁止です:2013/05/04(土) 23:57:15.02 ID:BUqD5sr50
保守
488名無しさん@実況は禁止です:2013/05/05(日) 11:05:54.18 ID:MT8pWeez0
ゲキカラ△
489名無しさん@実況は禁止です:2013/05/05(日) 14:42:15.60 ID:2aYpF7/+0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 118>

血まみれで笑うゲキカラ。ついに「最凶」ゲキカラが「頂」竜胆を超える!

竜胆が殴りかかる。ゲキカラのカウンターで竜胆が吹っ飛ぶ。竜胆が必死に立ち上がる。
・・・これが、もう何回、いや何十回続いたか?
パンチも、キックも、肘打ちも、膝蹴りも・・・全く通じなくなっていた。

そのうち、なかなか立ち上がらない竜胆にイライラし始めたゲキカラ。
「もうカウンターごっこ、やめた」と言って、竜胆を殴り倒すと自分で引き摺りあげ、
掴んだまま自分で殴り、飽きたら放り捨て、次の攻撃を考えるという「1人遊び」に変更した。

「バキッ、ゴキッ、グバッ、ゴンッ、バキャッ、グキャッ・・・」

ゲキカラの右拳が唸る。優子から、サドから、トリゴヤから、ブラックから、シブヤから、
そして親友鈴蘭から引き継いだ「マジ」を、乗せて。

いよいよ、これも成立しなくなる。もう竜胆が自分では立てなくなったからだ。
髪の毛を掴んで立ち上がらせてもすぐフニャフニャと崩れてしまう。
そして、ついに叩いても蹴っても反応が無くなった。ついに「頂」竜胆の心も身体も完全破壊されたのだ。
「おらあ?ちゃんとしろ」ゲキカラが不機嫌になる。虚ろな眼の竜胆にはもう聞こえていないだろう。

ついに、血だるまの竜胆の髪の毛を引っ張り、悠々と歩き出した。「うおおおおお」観客が興奮する。
円形舞台を一周したゲキカラ、舞台に竜胆の血で大きな○が描かれた。そのまま舞台を回りながらどんどん中心に近づく。
ついに中心に凶気の主演女優が君臨!今まさに「最凶」ゲキカラが「過去の頂(いただき)」に落ちた竜胆を逆公開処刑!
スッと大歓声が止み、固唾を飲んで見入る観客。もう全員が「ゲキカラマニア」だ!その大注目のゲキカラが口を開く。
「凶気の主演女優の・・・エンディングの台詞は何だ?」注目の一瞬・・・

「蚊取線香」

・・・おいおい、欽ちゃん仮装大賞?しかし、よく見ると、確かに見事な血文字だが「うーん、まだ『鳴門』かな?」と困る観客。
決め台詞がすべって全然うけなかったのでイライラ爪を噛むゲキカラ。
そして苛立ちか?恥ずかしさか?赤面して竜胆の髪を更に引き摺り回し、暴れる。
「ゲキカラも歓声と拍手が欲しかったのか?」観客も困る。その時、鈴蘭を病院に運んだサド達4人が帰ってきた。サドが驚く。

「おい?ゲキカラが引き摺っている奴・・・竜胆じゃないのか?
大物なんてもんじゃない、世界で戦っている超大物だ。まさか、ゲキカラが倒しちまったのか?」

そのサドの声に観客も大歓声で死闘を制したゲキカラを讃えた。

・・・うおおおおお、やっぱり最凶ゲキカラ無双!ついにマジ女ラッパッパ完全勝利だ!

右拳を突き上げ優子を見るゲキカラ。貴賓席の優子は満足そうに微笑みを浮かべていた。
「流石ゲキカラ、凄い奴だな」とでも言っているつもりだろうか?
490名無しさん@実況は禁止です:2013/05/05(日) 22:07:01.23 ID:kaCzDPyu0
つええ
491名無しさん@実況は禁止です:2013/05/06(月) 05:07:37.15 ID:iSzpu/nT0
ゲキカラさんを赤面させたい
492名無しさん@実況は禁止です:2013/05/06(月) 13:45:18.68 ID:iSzpu/nT0
保守
493名無しさん@実況は禁止です:2013/05/06(月) 18:55:37.53 ID:UH9C7/ue0
ほっしゅっしゅっ
494名無しさん@実況は禁止です:2013/05/06(月) 23:29:54.60 ID:Qodc5HWh0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 119>

「ゼロ」という男が居る。凶悪そのものの大男である。裏社会に居れば必ず聞く名前である。

自分に歯向う全てを破壊し尽くし、通った後に何も残さないから「ゼロ」なのか?
その圧倒的な暴力に人の心が全く残っていないから「ゼロ」なのか?・・・詳しい事は誰も知らない。
元々プロ格闘家だったがその残忍な性格から「反則負け」があまりに多く若くして引退、
傭兵で数年間食いつないだ後、今は暴力団の用心棒をしている・・・らしい。
裏社会に生きる人間であるなら「喧嘩最強は?」と聞かれれば、真っ先に「ゼロ」と答える、伝説の怪物。

その「ゼロ」が唯一戦いを避けた男・・・これが「不知火」である。

ゼロに匹敵する長身ながら、無駄の全く無い筋肉質な身体と残忍この上ない性格を持つ、喧嘩の達人。
伝説の怪物「ゼロ」に挑戦すること3度、何故か1度も叶わず、対戦出来なかった。
「ゼロ」が「不知火」を何故避けたのか分からない。しかし「不知火」がいまだ無敗である事実だけが残った。
ならば「裏社会喧嘩無冠の帝王」と呼んでも大袈裟ではなかろう?

その「不知火」は現在、オニ女国際コース「特殊部隊」訓練責任者である。
自身はオニ女が所属する「組織」の「特殊部隊」の最高司令官かつ現役隊員、「組織」では雲鷹より上のポジションに位置する。
竜胆は不知火が誇る最高傑作であり、直属の部下であり、任務遂行上の究極・最高のパートナー。
しかも・・・2人は将来を誓い合った婚約者同士でもあったのだ。特殊部隊では隊員同士の恋愛は禁止。
プラトニックな関係だからこそ・・・不知火は自分の「宝物」である竜胆を傷つけた「仇」ゲキカラを許せない。

この「裏社会喧嘩無冠の帝王」不知火が円形舞台に急いでいる。
二天「桔梗・鳳仙」が既に敗北、愛すべき頂「竜胆」が負ける寸前との「組織」からの連絡を聞いたからである。
不知火が愛する竜胆を破壊した憎きゲキカラを敵討ちする理由は、充分過ぎる程揃ってしまった。

さて・・・観客はオニ女関係者達ばかりとは言え、最凶ゲキカラへの賞賛の拍手は鳴りやまなかった。
「ゲキカラ!」とトリゴヤ、シブヤ、ブラックが抱きついてくる「鈴蘭はもう大丈夫だ、心配するな」
歓喜の輪に「やっぱ凄いな、お前は」とサドが入って来た。円形舞台の上で完全勝利に感激するラッパッパ。

ふとゲキカラが言った「あの後、優子さんが来てくれたんだ」そして観客席を見る。
まだ眠ったままの優子、しかし穏やかな微笑みを浮かべている。サドが安心した表情で呟く。
「やっぱりここだったんだ。喧嘩大好きだから「特別リングサイド」で見たかったんだろう?」
「オニ女特殊部隊を10人秒殺したんだ。そしてお前に命預けるって、今は寝てるところだよ」
と言うゲキカラに4人が驚く「嘘だろ?この舞台で戦ったのか、優子さん?」
「そうだよ。やっぱ最強だよ優子さんは」と得意気なゲキカラ。

「さあ帰ろうか」オニ女との長い死闘を制したラッパッパ、あまりにも厳しい試練が待ち受ける。

・・・何と、ブラックのオフロードバイクが「飛んできた」。
495名無しさん@実況は禁止です:2013/05/07(火) 00:37:40.02 ID:ROrmautb0
松井玲奈
496名無しさん@実況は禁止です:2013/05/07(火) 08:52:22.01 ID:GCLTJf4vO
メロンパン同盟
497名無しさん@実況は禁止です:2013/05/07(火) 16:45:03.08 ID:O8lUqeiIO
コードギアス?
498名無しさん@実況は禁止です:2013/05/07(火) 17:48:59.27 ID:+nnLk2kk0
松井玲奈
499名無しさん@実況は禁止です:2013/05/07(火) 21:56:57.79 ID:g0W/pM2t0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 120>

「ドカン」まさか、オフロードバイクが宙に舞った?
歓喜のマジ女ラッパッパを襲う、史上最大最強の暴力の嵐。投げたのは勿論不知火だ。
「こいつが不知火か?」サドも直接見たのは初めてだが、この怪物は不知火しか居ない筈。

・・・何なんだ、この怪物は!

観客ドン引きの中、不知火が率いる「特殊部隊選抜チーム」から、
ゲキカラに倒された竜胆、他任務中の者を除き、計5名の屈強な男達が円形舞台下に集合したのだ。

精悍な表情で指揮官「不知火」を見る「伊吹」「金剛」「比叡」「霧島」。
不知火が感情を押し殺し、冷静に告げる「ゲキカラ破壊、大島優子拉致、残り4名排除」
「了解」即座に4つの黒い影がフラフラのサド、トリゴヤ、ブラック、シブヤに襲いかかる。

さっきまで戦ったオニ女特殊部隊とは訳が違う。
オニ女の卒業訓練生等含まない、オニ女上位組織「特殊部隊」、本当の戦闘のプロ集団。
「我々5人がフラフラの女子高生5人潰す」・・・彼らには容易過ぎるミッションだ。
もはや賭けにもなるまい、マジ女にベットする愚か者は誰も居ないだろう?

しかし、マジ女ラッパッパにはそんな「机上の計算」は通用しない。あくまで現実主義、力しか信じない。
こいつらはずっとそうだった、そして勿論これからも。
ゲキカラの死闘に皆の血がたぎり、負傷もどこかに飛んで行った。

「おらああ」やっぱり、もうシブヤがブチ切れた。選抜チーム伊吹が舞台に駆け上がるところに飛び蹴りで先制。
もつれて倒れるシブヤと伊吹。「死ね、こらぁ」シブヤが転げ落ちながら頭突きをかます。恐るべき、いや愛すべき命知らず。

しかし、相手は戦闘のプロ、この程度のイレギュラーは想定内。これを除けて次の金剛が駆け上がる。
なめるな!ラッパッパとて次の手がある。今度はブラックのショルダータックルが炸裂する。
「うらああ」「ドガァァ」「うわっ?」焦る金剛にしがみ付いたまま、同体で転落していくブラック。

流石に「まさかの人間爆弾2連発」に困惑する選抜チーム。「何なんだ、こいつら?」
後先考えず即座に玉砕を選ぶ心理を理解出来ないでいる。「もしや全員玉砕するつもりか?」

シブヤ、伊吹、ブラック、金剛が4人もつれて動けない。
いや違う、シブヤとブラックが次の一手を狙って伊吹、金剛をとどめていたのだ。
「戦闘のプロ」よりラッパッパが一枚上?シブヤとブラックが同時に叫ぶ。

「今だトリゴヤ、殺れ!」

その声を聞いた観客が、円形舞台の階段踊り場を見る。
もう言われるまでもなく、覚醒して猛禽類となったトリゴヤが、獲物を狩りに急降下していく!
500名無しさん@実況は禁止です:2013/05/08(水) 00:43:18.25 ID:QCIarXeW0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 121>

覚醒トリゴヤが特殊部隊選抜チーム2人「伊吹」「金剛」の頭を掴んだ。

「死ね!」

覚醒トリゴヤが叫ぶ。両手の10指が2人の頭に深く食い込む。数秒で選抜チーム2人が叫び出し、10秒もするとグッタリした。
過去の厳しい戦闘の記憶がフラッシュバックし、気を失ったのだ。
マジ女、選抜チーム精鋭を2人倒す!大金星だ。

しかし、残り2名、比叡と霧島が既に舞台に駆け上がっていた。霧島が比叡に何やら指示している。
どうやら不知火を除く4人の中では霧島が一番格上のようだ。

1人優子の前で両手を拡げて「死んでも通さん!」とサド、悲壮な白いファーコートが舞台に映える。まさに手負いの白狼!
サドが近づいてきた比叡に全体重をかけた右拳を叩き込む。「バキッ」しかし全く効いていない。
ニヤリとした比叡が右ストレートで反撃「ボゴオオオ」、腰砕けになるサド。無理もない、ろくに歩けなかったほどなのだ。
口から血を拭うサドの眼に伊吹、金剛を倒し、舞台に上がって来るシブヤ、ブラック、トリゴヤが見えた。

「お前らはすり抜けて上がれ、あと1人居る」

脚が動かなければ腕で、腕が利かないなら心で闘ってきたのがラッパッパ。
その「ラッパッパの魂」とも言えるサド「おらあああ」霧島にしがみ付き脚をかけ、階段から共に転げ落ちる「特攻玉砕」を選んだ。
サドの直感で、4人の中で霧島が一番強いと判断したからに他ならない。

「こいつだけは絶対に潰す!」

サドが大声で叫ぶ。「サド!」その壮絶すぎる玉砕を横目で見つつ、
シブヤ、ブラック、トリゴヤがもうダメージで動かない脚で、這うようにしてすれ違いに上がる。

階段の下に落ちたサドはすかさず霧島に後ろからチョークスリーパー。しかし霧島の太い首には極まらなかった。
逆に「バキッ」「ドスッ」と後ろ向きながら強烈過ぎる肘打ちを脇腹に食らう。白いファーコートが無残に汚れていく。
2、3発目でサドが呻き出す「うっ、がはっ」肋骨が折れた?5、6発目でサドが絶叫した「ぐああああああ」
肋骨に強烈な肘打ちを食い続け、全身に激痛が走るサド。もうスリーパーは限界?

ついにホールドが解けた、振り向こうとする霧島の後頭部に凄まじい衝撃「ガコォォン」。
サドが髪の毛を掴みながら「肘打ちには肘打ちだろ?」後頭部に肘打ちの連打をしている!
「ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ・・・」執念の肘打ちが功を奏し、
何発目かで打ちどころが悪かったのだろうか?霧島がついに動かなくなった。

・・・サド、「特殊部隊選抜チーム」副将格を命がけで潰した、大きな大きな1勝だ!
501名無しさん@実況は禁止です:2013/05/08(水) 05:45:18.40 ID:fBBgmzSTO
麻里子様
502名無しさん@実況は禁止です:2013/05/08(水) 17:38:07.80 ID:RO5HACm40
ゲキカラ△
503名無しさん@実況は禁止です:2013/05/08(水) 22:58:42.56 ID:t5dgYW9C0
保守
504名無しさん@実況は禁止です:2013/05/09(木) 00:47:25.20 ID:NaMHHrnR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 122>

しかし、サドも肋骨が砕けたような激痛でもう動けない。

そんな中、比叡に飛び掛かるシブヤ、ブラック、トリゴヤ。羆(ひぐま)に襲いかかる狼の群れか?
しかし、この羆が強すぎた。あるいは狼がこの狩りに至るまでに負った傷が大き過ぎたか?
いずれにしても、比叡がシブヤ、ブラックを叩きのめし、トリゴヤを仕留めにかかった。
トリゴヤの右肩口を左手で掴み、右パンチを放つ比叡。やられた!

しかしトリゴヤはまだ大丈夫、何故?シブヤが後ろから比叡の右腕にしがみついていた。
「馬鹿め!」右腕のシブヤをそのままにして、トリゴヤを掴む左手を放し、そのまま左フック。
「ガキッ」今度はブラックが比叡の左腕にしがみついた。
「トドメだ!トリゴヤ」言われずともトリゴヤが両手で比叡の頭をわし掴みにし、記憶を操っている。
「うわああああ」ついに比叡が崩れ落ちた「よし、残るは不知火のみ!」

・・・ラッパッパ、凄いぞ!「特殊部隊選抜チーム」狩り、4人目!残りはそう、最強の怪物・・・

「不知火はどこだ?」

もうとっくに観客席から回り込んで舞台に上がり、無残に散った竜胆を優しく抱き抱え、介抱していた。
ゲキカラをはじめラッパッパには目もくれず。そして奥の部屋から病院への搬送を指示して、また入口から戻って来ていた。
倒れているオフロードバイクを「蹴り飛ばす」。まるで玩具のように吹っ飛ぶバイク。
今までの「特殊部隊選抜チーム」とは全く次元が違う。危険すぎる。

「人間社会に出していいのかよ?警察だって止めれれないぞ、こいつは」

圧倒的な暴力の凄まじさに観客が静まり返る。そのまま舞台へ上がる階段に向かう。
階段下でうずくまる肋骨を骨折したであろう重傷のサド。
しかし、ただでここを通す程「お人良し」では無い。サドの眼がギラッと光る!
あと3歩、2歩、1歩、「おらああ」寝たままの姿勢から右脚で思い切り不知火の左膝裏を蹴り込んだ。

しかし、蹴られた勢いを左脚を上げることで緩和し、そのままサドの右脚を踏みつけた。
「グキッ」「ぐはあっ」思わず悲鳴を上げたサドに「お前、ちょっと邪魔だよ」と言う不知火。
まともに合わす事も避けたいような怖い眼でサドを睨むと思い切り腹を蹴り込む。
「ボコオッ」嫌な音がした。内臓が破裂してしまったのでは?サドの苦しみ方が半端ない。
「うぐううう」と痙攣するサドを更に「向こうで寝てろ」と数メートルは蹴り飛ばした!
「バゴゴォ」「ドサッ」もうサドはピクリともせず、完全失神!

白いファーコートは・・・もう美しき戦いの舞いを「魅せる」ことは出来ない・・・
505名無しさん@実況は禁止です:2013/05/09(木) 07:05:56.19 ID:tddK5IN20
ポエムは中学生であってほしい

いい年した大人じゃないよな?
506名無しさん@実況は禁止です:2013/05/09(木) 14:24:32.74 ID:Zw4l4wSS0
サドーーー!!
507名無しさん@実況は禁止です:2013/05/09(木) 21:57:29.41 ID:Zw4l4wSS0
保守
508名無しさん@実況は禁止です:2013/05/09(木) 23:34:39.75 ID:Jy26oyN40
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 123>

「サドがやられた!」

シブヤとブラックが既に階段を駆け下りていた。
不知火に対して、ダブル・ショルダータックル「こいつを地獄に道連れだ」
シブヤがやや低め、脚の付け根を狙い、ブラックはやや高め、鳩尾に照準を定めた。
アイコンタクトすら無しで恐るべきコンビネーション、流石だ!

しかし、衝突直前、不知火はふいに階段に伏せる?
何とシブヤ・ブラックの脚を太い両腕にかけて、そのまま一気に立ち上がったのだ。
「うわあああ」バランスを崩し1回転しながら階段を飛んで落ちたシブヤ・ブラック。
背中を強打し「ぐおおっっ」「はぁはぁはぁ」と痛みに呻き声をあげる。

「愚かな」と転げ落ちたシブヤ、ブラックを見た不知火の後頭部に、決死のトリゴヤが飛び込む。
「くたばれ!」覚醒しているトリゴヤ、決死の飛び前蹴りが不知火の後頭部に炸裂!
恐怖体験をフラッシュバックさせ廃人にする為には不知火を身動き出来ようにする必要が有る。
10秒、いや5秒でもいい、何とか頭を掴むことが出来れば・・・

これを狙ったトリゴヤの前蹴りが当たった!
いや厳密に言えば、当たる寸前に不知火はヘッドスリップで前蹴りをかわしていたのだ。
「ジョリッ」という感触はギリギリまで引き付ける目安程度、空振りさせることすら容易だった。
そのまま、かすってすり抜けたトリゴヤの脚を肩に担ぎ、階段を下りていく不知火。
もがくトリゴヤ。しかし不知火は全く意に介さず、「普通に」階段を下りていく。

うずくまっているシブヤ、ブラックを道端のゴミでも見るように覚めた眼で確認する。
いきなり思い切り蹴りを入れる「ドゴッ」「ドカッ」2人がサドの方に吹っ飛んだ。
そして、忌々しそうにトリゴヤを床に思い切り叩きつける。
弾んだ勢いそのままに「ボコオッ」と凄まじい音でトリゴヤをサドの方に蹴り飛ばす。
覚醒トリゴヤも、サドと重なるように横たわり、気絶してしまった。

「何なんだ、この怪物は?」観客が絶望的にどよめく。

最凶ゲキカラの活躍に触発され地獄から甦り、テッペン優子が見守る中、決死の覚悟で戦ったラッパッパ。
特殊部隊選抜チーム伊吹・金剛・比叡・霧島を破る大金星も、
「裏社会喧嘩無冠の帝王」規格外の怪物不知火の前に、

・・・サド・シブヤ・ブラック・トリゴヤ、ついに全滅!
509名無しさん@実況は禁止です:2013/05/10(金) 06:08:43.12 ID:dal/1zvt0
保守
510名無しさん@実況は禁止です:2013/05/10(金) 17:20:51.95 ID:dal/1zvt0
保守
511名無しさん@実況は禁止です:2013/05/10(金) 22:10:08.32 ID:9WCfLAv20
また見たいなあ
512名無しさん@実況は禁止です:2013/05/10(金) 23:27:49.05 ID:dal/1zvt0
保守
513名無しさん@実況は禁止です:2013/05/11(土) 00:22:59.62 ID:MsSX2MOD0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 124>

「ぎゃああああ」

観客の悲鳴が上がる。兎に角、不知火の存在そのものが怖いのだ。
竜胆の復讐に燃え、怒り心頭の不知火が、舞台への階段を1歩1歩上がってくる

「まだだ、最凶ゲキカラがいるんだ!」「そうだ、ゲキカラなら!」

誰かが叫んだ。観客がゲキカラを見ると、舞台の中央でようやく立ち上がった疲労困憊のゲキカラ、
まだ足元がおぼつかない。・・・うわあああ、これじゃ駄目だ、勝てっこない!

「逃げろ、ゲキカラ、殺されるぞ!」観客がゲキカラへ必死に伝える。  

フラフラのゲキカラを見る不知火自身もこれがまともな勝負になるわけがないと知っている。
しかし、可愛い教え子である「二天」桔梗、鳳仙、
そして最高のパートナー「頂」竜胆の仇であるゲキカラだけは破壊しないと気が済まない。

「お前がゲキカラか?殺しはしない、しかし死ぬほどの目にはあってもらう」不気味に笑う不知火。
「きゃははははは、どっちが・・・かな?あははははは」とゲキカラが無邪気に笑う。
 
不知火がスッと左脚を前に踏み込む。「ヒュッ」黒い影がゲキカラの顔面に食い込む。
「ドカッ」後ろにもんどりうって倒れたゲキカラ「・・・?」全く見えなかった、左ジャブ。
しかし、不知火ほどの喧嘩の達人になると、左ジャブが即KOパンチ並みの武器である。

鼻血を大量に流しながら立ち上がるゲキカラ。
不知火がステップインして左ジャブ。また後ろに吹っ飛ぶゲキカラ。
頭を振っている。口の中も切ったようだ。流石に効いてしまっている。何とか立ち上がる・・・

不知火のジャブ、吹っ飛んだゲキカラが口の血を拭き何とか立ち上がる。
そこへまた不知火の左ジャブ。ぶっ倒れたそばから立ち上がるゲキカラ。
「こいつは左ジャブだけでは倒れんな?」不知火が作戦を変える。

隙を見て「うらああ」ゲキカラが不知火に突進する。不知火がゲキカラの顔面を蹴り上げる。
「うっ?」必死でかわしたゲキカラがそのまま不知火に右ストレートを叩き込む!
その時、「ぐしゃ」とゲキカラが上から押しつぶされたように崩れ落ちた。

・・・フルコンタクト空手で言う「踵落とし」、テコンドーならば「ネリチャギ」である。

不知火の脚がゲキカラの顔より遥か上まで上がり、踵がまともに脳天に落ちたのだ。
全く予想出来なかったゲキカラ、虚ろな眼でフラフラと立ち上がるが、動かなくなった。立ったまま気絶したか?
「もう眼が飛んでるよ、レフリーストップだろ?」不知火が笑う。ゲキカラは何も反応しない!
514名無しさん@実況は禁止です:2013/05/11(土) 13:12:40.66 ID:GyMmz9G60
あげ
515名無しさん@実況は禁止です:2013/05/11(土) 21:47:17.36 ID:GyMmz9G60
age
516名無しさん@実況は禁止です:2013/05/11(土) 23:37:19.66 ID:GAp4RU6/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 125>

しかし、そんなゲキカラにも不知火は容赦しない。ここが不知火の恐ろしいところである。

眼を狙って左ジャブを連打すると、踵をもう動けないゲキカラに向け左足を自分の右斜め前に降ろし、
鋭く回転する。右足の踵がゲキカラの鳩尾に突き刺さった「ドガッツ」「ぐっ」
強烈な右後ろ蹴り。ゲキカラの身体が宙に浮き、膝から前のめりに崩れ落ちた。
打撃のショックで気絶から覚めたのか?すぐにフラフラと立ち上がるゲキカラ。

またも眼を狙った左ジャブを連打から、踵をゲキカラに向け左足を自分の右斜め前に降ろし、
鋭く回転する。「同じ技?」ゲキカラが必死に腹をブロックすると、
足の踵がゲキカラの右側頭部に突き刺さっていた「バキァッツ」「ぐおお」
強烈な右後ろ回し蹴り。ゲキカラの身体が左に吹っ飛び、地面を数メートル転がった。

全く同じフォームから中段への後ろ蹴り、上段への後ろ回し蹴りを使い分ける。
流石のゲキカラも全く対応出来ない。しかし、それでも立ち上がる。もはや執念以外何物でもない。

またも眼を狙った左ジャブを連打から、踵をゲキカラに向け左足を自分の右斜め前に降ろし、
鋭く回転する。「どっちだ?」ゲキカラが一瞬迷うと、「グキャッツ」「がはあっ」
強烈な右バックハンドブローがゲキカラの右こめかみに食い込んでいた。
ゲキカラの身体がよろよろと力なく左に崩れ、うつ伏せにぶっ倒れた。
身体が小刻みに痙攣し、床面には流血が拡がっていく。

・・・ついに、ゲキカラ、失神KO負け!

流石のゲキカラでも、裏社会で1、2を争う「喧嘩の達人」不知火には勝てなかった。
しかし、観客はむしろ、オニ女トップクラスを総なめにしたゲキカラに惜しみない拍手を送った。

・・・やっぱり、最凶ゲキカラ無双だ。凄かったぞ。相手が悪すぎただけだ、と。

不知火は「その流れ」を忌々しそうに、貴賓席に座り眠っている優子に向かおうとした。
しかし自らが率いた特殊部隊もマジ女に4人潰され、残ったのは自分のみ。これは大きな誤算だった。
「怪我をした味方の搬送もある。大島優子も拉致しなければならない。仕方ない、応援を呼ぶか?」
舞台の隅で携帯電話を取り出すと、場内がやけに五月蠅い。これでは聞き取れない、苛立ち観客席を見る不知火。
しかし、観客は静まり返っている。窓ガラスがやけに鳴っていた。天気が急転して、ゲリラ豪雨のようだ。
その時、不知火が「ゾクッ」と凄まじい殺気を感じ、辺りを見渡す。重い空気が全身を包んでいく。

コ・ロ・ス・ヨ

地獄からの処刑予告!真後ろに血まみれのゲキカラが立ち上がり笑っていた。呆然とする不知火。
ゲキカラの全視界がブラッディレッド一色に染まっている、殺戮モードだ!
517名無しさん@実況は禁止です:2013/05/12(日) 11:37:06.67 ID:qrsPXQF90
保守
518名無しさん@実況は禁止です:2013/05/12(日) 18:51:29.84 ID:qrsPXQF90
ゲキカラさあああああああん
519名無しさん@実況は禁止です:2013/05/12(日) 20:11:39.67 ID:sSS0hz+z0
生死をさまようゲキカラさん、きれだなぁ。
520名無しさん@実況は禁止です:2013/05/12(日) 23:26:05.59 ID:mWoqknSf0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 126>

「ゴロゴロゴロ、ピシャー」雷鳴だ。ゲキカラが言う「お前、地獄っていくつあるか知ってる?」
「・・・?」不思議な顔をする不知火に「知らないのか?なら、これから全部見てこいよ」とゲキカラが笑う。

「強がるのも、いい加減にしろ」イラついた不知火がゲキカラの眼を狙って左ジャブを連打すると、
踵をゲキカラに向け左足を自分の右斜め前に降ろし、鋭く回転する。「死ね!」
中段後ろ蹴り、上段後ろ回し蹴り、バックハンドブロー・・・どれが来る?
背中を向け、肩越しに「4つ目の技」を放つ不知火の眼にゲキカラが突進してくるのが見えた。
「馬鹿め!」ゲキカラの突進に合わせて「上段後ろ蹴り」を顔面にブチ込む。

「かかった!」ゲキカラの突進が斜め左に変化した。
不知火の身体が回転するに従い、ゲキカラも不知火の近くまで来ていた。
「ブオン」空振りした上段後ろ蹴りの直後、
「ドカッ」ゲキカラのラリアット気味の右ロングフックが不知火の顔面にヒットした。
バランスを崩し、よろけた不知火、口から流れる血を拭う。

「地獄って・・・大きく分けても8つあるらしいぞ?八大地獄だってさ」

裏社会最強の噂もある不知火にまったく気後れしていないゲキカラ。
不知火の両眼が、ゲキカラの姿を冷静に見た・・・
「ブウォォォン」今度は、轟音と共に不知火の右ストレートパンチがゲキカラの顔面を襲う。
「ブウォォォン」同時にゲキカラの右ストレートがカウンターで不知火の顔面に突き刺さる。
「ドカッ」交錯した右拳。お互い左にヘッドスリップしたので右首横をすり抜けた。
その時、ゲキカラが右肘を上に向けて、不知火の右腕を押さえる。
ゲキカラの右肘でゲキカラの上半身が見えない不知火。
右肘が下りると右腕をロックされたまま、ゲキカラの左ストレートが不知火の顔面に叩きこまれる。
「バシッ」左手で受けた不知火が「ゴツンッ」強烈な頭突きを返した。吹っ飛ぶゲキカラが苦笑い。

「貴様ごときが、竜胆の技を使うな!」不知火が激怒!
「きゃはははは、じゃあ、技に「竜胆」って名札貼っとけよ、あははははは」

最愛の宝である竜胆を破壊され怒り狂う「裏社会喧嘩無冠の帝王」不知火、その圧倒的戦闘能力にも全く懲りないゲキカラ。
「間もなくゲキカラが壊される」その恐怖で震える観客をよそに寝たままでペッと血の塊を噴き出した。そして不知火を見て笑う。

「ふふふふふ、お前ら全体的に技痒すぎ、マジ女なら全員落第だぞ?へなちょこさん、あははははは」
521名無しさん@実況は禁止です:2013/05/13(月) 06:52:22.18 ID:oKSGg1So0
age
522名無しさん@実況は禁止です:2013/05/13(月) 16:34:33.22 ID:oKSGg1So0
age
523名無しさん@実況は禁止です:2013/05/13(月) 17:24:13.49 ID:KvetkSl20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 127>

ところが真相は・・・違った。

このままでは全く勝ち目のない「裏社会喧嘩無敗の帝王」不知火を必死に分析し、
弱点を見つけ出す為にゲキカラは身体を張っていたのだ。まさに命を削る戦い!
それは・・・蹴られる瞬間に必ず蹴りに近づく方向に少しだけ身体をずらしていたことである。
ヒットポイントをほんの少しだけずらしてダメージを軽減する事は不知火の攻撃を受けるには不可欠。
空手の演武で板割りをする時に持ち手がほんの少しずらしただけで板が割りにくくなる、この理論だ。
不知火の攻撃力が落ちてくるまで、ゲキカラは攻撃を受け続け、奇跡の大逆転を狙う気なのか?

「そこまで言うなら、死ね!」不知火の恐怖のサッカーボールキックがゲキカラを襲う。
「ボゴォオオ」「うぐっ」ゆうに数メートルゲキカラが吹っ飛んだ。
追っかけてまた思い切り蹴り込む不知火「ドガアッ」「ぐああ」転げるゲキカラ。
「ドゴォオオ」「はうっ」もはや吹っ飛び転げるしか出来ないゲキカラ。

もう「蹴る、吹っ飛び転げる、追いかける、また蹴る」がどれだけ続いたか?
あまりにも長い残虐シーンに気分が悪くなった観客が退出し始めた。
そして・・・蹴りが雑になってきた、いや心に迷いが生じてきた不知火。

血まみれでボロボロのゲキカラを見て、心底から湧きあがる恐怖を感じていた。
鍛え上げた男でも不知火の蹴りをまともに食らえば、2〜3発で心身ともに完全破壊される。
しかし、もやしのような女子高生ゲキカラはどうして何発も耐えられるのか?
「この戦いは永遠に終わらないんじゃないか?」
「こいつは死ぬことを恐れていない。むしろ戦いの中で死にたがっているのか?」
「俺は人間でなく、死神や亡霊を相手にしているんじゃないか?」
考える程、もう一刻も早く戦いを終わらせたくなった。これ以上ゲキカラと関わり合いたくないのだ。

・・・しかし、ついに流石の不死身ゲキカラでも限界が来たのだろう?

「ごはっ、ぎゃふっ」

とうとう・・・口から大量の血を吐きながらゲキカラも意識朦朧で、両肘、両膝を床に着き、起き上がろうとした。
今まで鉄壁だった顔のガードが留守になった。身を削る戦いは・・・不知火の勝ちか?
「もう終わりだ、顔面を思い切り蹴り上げKOしてやる」
「こんな死神のような奴にこれ以上付き合っていられない!」
不知火が呟いた。顔面蹴り?止めろ、本当にゲキカラが死んでしまう!
ついに、不知火の右脚がゲキカラの顔面に向け、唸りをあげる・・・死刑執行!

「ブオォォォン」
524名無しさん@実況は禁止です
age