マジすか学園3−再生ー

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1名無しさん@実況は禁止です
---あの抗争から数か月たったマジ女の屋上では---

センター「つまらなくなっちまったな、このマジ女も」
屋上から街の景色を見ながら
そう静かに言ったセンターの背中を見つめるネズミ

ネズミ「どうしてラッパッパに入らないんだ?
部長のおたべも誘ってくれてたのに・・・ 」

センター「ネズミ、あの矢場久根との喧嘩にいたようなつえーヤツらは
もうマジ女を卒業しちまった、それに私は・・・結局、前田とケリをつけれなかった」

ネズミ「前田はセンターを認めていたさ、
センターがラッパッパに入れば、つの字の皆だって・・・
それに、留年したゲキカラだって」

センター「ありがとうな、ネズミ・・・
けどゲキカラはもうあの頃とは違うんだ、
今じゃ“たった一人の四天王”なんて呼ばれてるけど、
あいつ自身はもう新しい道を歩もうとしてる邪魔はしたくねぇ」

 ラッパッパに憧れ、マジ女に入学し、強い者を求め“あの階段”を目指していたセンター
だが今のマジ女にどこか寂しさを感じていた
2人が話しているその時、後ろから声が聞こえてきた

“随分と黄昏ちゃってますねぇ”
2名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:34:34.33 ID:E8bBtgFe0







3名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:39:16.57 ID:zVPHhC2EI
>>2
ワロタwwwww
4名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:39:25.79 ID:ZRPNPr+w0
ネズミ「おまえら・・・名無し、メッシ」

名無し「勝負してくださいよセンターさん、約束通り2年制覇してきましたよ」

メッシ「強いんですよね?
1年の時よくセンターさんの噂耳にしてましたよ
危ない2年がいるって」

名無し「今のここの“テッペン”あんたらだろ?
    あんたら倒して“最強”のマジ女を、私らが作る」

センター「ああ・・悪い悪いすっかりおまえらの事忘れてたよ
相手してやるよ・・・」

そう言ってセンターは後ろを振り向き、以前より短くなった髪をかきあげた

その姿を見たネズミも久しぶりの
センターのギラギラした目つきに胸を踊らせた

ネズミ「タイマンじゃ1人余るねぇ・・あっしが相手してやるよ」
と、その時屋上のドアが突然開いた
“ガチャッ”

“センター大変だ!!

形相を変え息をきらせて走ってきたのは、つの字連合の1人だった

アンニン「マリアが病院に運ばれた!一緒いた奴から連絡があった・・」

“・・・・!”センターとネズミは驚き、

センター「悪いな名無し、メッシ・・別の喧嘩が入った
相手はどこだ?矢場久根か?」

アンニン「それが・・わからないんだ、見た事もねぇ制服だったって」

ネズミ「どういう事だ?あの事件以来、
うちに喧嘩売ってくる学校なんていないはずだが」

センター「まぁいい、少しは面白くなってきたぜ、いくぞネズミ」

---その頃矢場久根もまた---
5名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:40:39.99 ID:ZRPNPr+w0
“総長!大変です”

ダンス「え?ああ私の事か、なに?なんかあったか?」

---矢場久根2年まなつとピースが血相を変えて話し始めた--

まなつ「さっきピースとごまと3人で学校行こうと歩いてたんですけど、そしたら」

ピース「いきなり知らない学校の奴らに囲まれて・・・
すみません、私がいながら・・・応戦したんですけど
あまりに数が多くて
ごまが“お前達だけでも逃げろ、総長に伝えろ”って・・・うぅ」
ピースとまなつは悔しそうに泣き出した

ダンス「泣くな泣くな、ハブのヤツらにも伝えてくよ、なんかそいつらの事覚えてないか?」

まなつ「紺のブレザーでした、そういえば関西弁だったような・・・」

ダンス「関西弁?よそ者かよ〜
よーしすぐに探し出して二度とこの街来れないようにしてやれお前ら!」

矢場久根の連中達は、ちょっぴり躊躇した後
“は、はーい”
少し面倒くさそうに返事した

ダンス「な、なんだよその間は〜」
“ポンポン”ダンスの肩を叩くピース

ピース「安心してください、私達はダンスさん好きっす」
“うんうん”と頷くまなつ

そしてピースとまなつも“そのよそ者”を探しに行った

マジ女と矢場久根、この2校に狙われた高校とは・・・

6名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:45:14.77 ID:tQXTf3860
これ前にもあったよな?
まんま一緒か?
7名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 11:46:12.96 ID:ZRPNPr+w0
「あ〜しかしつまらん街やなぁ」

「ほんまやで、なんでこんなとこ修学旅行に来なあかんねん」

「下のヤツら無理矢理連れて来て正解やったわ、なぁ?はる」

はる「はい!センコー脅してはったさや姉さん最高っす」

さや姉「そやろ〜?2年のお前らを修学旅行に連れてくの大変やったわ〜
なぁ、わるきー?」

わるきー「今はみるきーやで、さや姉〜」

さや姉「どっちでもええわ!」
1人は黒髪のショートヘアにロンスカ、もう1人は巻き髪にミニスカートをはいた可愛らしい生徒だった

ナナ「そういやさっきシバいたヤツらめっちゃ弱かったなぁ」

わるきー「暇潰しにもならへんかったわ
あれがこの辺りの“レベル”なんじゃない?ふふっウケた〜」

さや姉「あっバスが来たわ、おまえら行くで」
さや姉がそう呟くと7、80人はいる生徒達が次々とバスに乗り込んでいった
さや姉「もう眠いわ」
そう言って一番最後に乗り込み
さやねぇとわるきーはバスの一番後ろの席に座った
その時・・・


!!アイツらだ!

“おらぁぁぁ!!”

わるきー「なんや、騒がしいなぁ」
わるきーは振り返りバスの窓から外の覗いた

わるきー「さや姉、見てみぃあれ」

さや姉「ん?なんやアイツら、うちの奴らやられてるやないか」
鋭い目つきで窓の外を睨んだ

さや姉「ちょっと行ってくるわ、待っといてや」
バスを降りるさや姉

“おらぁっ!”“ バシッ”
セーラー服を着た生徒が数人、“紺のスカートをはいた”生徒を何人か殴り倒していた
8名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:01:17.33 ID:5KZW8iv60
まんま一緒だなw
サーモンさんのやつをパクったか?
9名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:08:55.35 ID:ZRPNPr+w0
さや姉「なにもんや?あんたら」

センター「それはこっちのセリフだ、うちらの仲間殴っといて
ただで帰れると思ったか?どこのどいつだてめぇら」

さや姉「あ〜、それもそうやな、私は難波高校3年、山本彩だ、さや姉って呼ばれてる
あんたは?」

センター「わたしはセンター、松井珠里奈、マジ女だ」

センターの後ろにはネズミ、名無し、メッシ、アンニンがいた

メッシ「付いてきてよかったな〜名無し」
名無し「なんかこいつも強そうだぜ、面白くなってきたなメッシ」

さや姉「後ろのチビっ子らは後輩か?人の事こいつ呼ばわりして
どんな教育してんねんセンター」

“あぁ?!”
川栄とメッシはさや姉を睨んだ

そして2人がさや姉に一斉に飛び出そうとしたその時
アンニン「お前らの出番は、まだだよ」

メッシ「ああ?私たちが先にやらしてもらうわ」

アンニン「“ダチ”がやられたのは私だよ、私がいく」
アンニンの迫力に気圧されたメッシと名無しは、静かに後ろに下がった

さや姉「誰が来ても同じだと思うで」
静かに笑ったさや姉、アンニンはゆっくりと・・・そのさや姉のところへ歩いて行った
10名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:14:07.09 ID:5KZW8iv60
あれ?サーモンさんのだとアンニンは出てなかったような・・・
多少アレンジを加えてるみたいなのかな?
11名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:15:22.91 ID:2phuZDSp0
あの終わり方は続編で学園もの?
映画化?
12名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:35:04.62 ID:vtG4TvBA0
ゲキカラの東大編を書くと言ってた気がするがどうなったんだ
13名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:40:11.26 ID:ZRPNPr+w0
さや姉「誰が来ても同じだと思うで」
静かに笑ったさや姉、アンニンはゆっくりとそのさや姉のところへ歩いて行った

アンニン「仇、取らせてもらうよ…オラァ!!」
“ガシッ”
その掴まれたアンニンの拳をさや姉は強く握り返した

さや姉「これが、この辺りの“マジ“なんか、がっかりだわ」
するとさや姉の拳がアンニンの顔面に直撃した、一瞬だった

アンニン“くっ!!・・・”
地面に両手を付かせ口から血を流すアンニン

アンニン「まだだ・・・まだだよ」
そう言ってゆっくりと立つアンニンの目は死んでいなかった
しかしその足元はゆらついていた

そのタイマンを見ていたメッシと名無しは、今にも飛び出したそうな表情を浮かべ、
名無し「・・・・やっぱり行かせてもらいますよ」

メッシ「同じマジ女として、行かせてもらうよ」

センター「・・・・ダメだ、これはタイマンだ、それが“マジ女”だ」
センターとネズミ、そして血気盛んな2年達の目線の先には・・・・

アンニン「もし、私があんたに負けても、“マジ女”は負けない・・・」

さや姉「へぇ、私の拳喰らって立つんや、おもろいなぁ」

アンニン「おらぁ!」
最後の力を振り絞ったアンニンの蹴りを、さや姉は受け止め、その足を抱え込んだ

さや姉「けど、“難波”が負ける事はないで、マジ女だかなんだかしらへんけど・・・な!!」
そう言った瞬間、抱えたアンニンの足をぐるりと回し、アンニンの体は地面に叩きつけられた

名無し「おい!いいのかよ!このままじゃ、・・・・やられるぞ!」

センター「わかってる・・・・わかってるさ、いいから黙って見てるんだよ」
名無しが目にしたそのセンターの目は、怒りに満ちていた

アンニン「ううっ・・・まだ、まだだよ・・・」
地面に倒れたまま、さや姉を睨めつけると

さや姉「ほんましぶといな、トドメさしたろか?」

14名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 12:47:43.53 ID:ZRPNPr+w0
その時
“ピピー!”笛の音がした
難波高校の先生だ

先生「お、おまえら何してる!早くバスに乗れ!」
あたふたとしながらさや姉を背中を押す先生

さや姉「わかっとるわ!押すなハゲ」
怯えた顔でさや姉から離れる先生

さや姉「ほな、さようなら〜これでチャラで許したるわ」
笑ってそう言うさや姉の言葉にセンターは怒りを隠せなかった

センター「チャラにするわけねーだろうがぁぁ!」

飛び出したセンターはさや姉の襟を掴み
センターはさや姉を殴り飛ばした

「くっ・・・」

さやが地面に手を付いた
それをバスの中から見ていた難波の生徒が一斉に立ち上がった
“さや姉!!”
バスの中から次々と駆け降りてきた生徒達
“なにしとんやワレェ!!”
“殺すぞコラ!”
難波の生徒達は殴られたさや姉を見て怒り狂った
一瞬にして大勢に囲まれたセンターとネズミ、アンニン

---するとどこからか、聞き覚えのある笑い声が聞こえてきた---

“きゃはははは、あはは”

その笑い声と同時に、後ろから次々と難波の生徒達のうめき声が聞こえてきた
“な、なんだてめぇ!”
“うっ!”

センターとさや姉たちの前に現れたには・・・・
15名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 13:11:03.42 ID:ZRPNPr+w0
“ゲキカラ!!”

ゲキカラ「なんだか、面白い事やってるねえ・・・あはは」

センター「ゲキカラ!なんで…お前がここに」

ゲキカラ「ただの…通りすがりだよ、それにしてもまさかお前ら負けないよね?
     この程度の奴らに・・・」
するとゲキカラは隣にいた難波の生徒の襟首を掴み、その生徒を睨めつけた
“な、なんだこいつ…”
そう相手が思ったと同時に、
“バシッ!”
ゲキカラの頭突きが、その生徒を気絶させた・・・

メッシ「これが・・・・“たった一人の四天王”、・・・・つ、つえー」

名無し「“マジ女の伝説”登場かよ・・・」

“ちくしょう!こいつら潰すぞ!!”
難波の生徒達が、先生達を無視して再びセンター達に襲いかかろうとすると

静かに微笑みながら見ていたさや姉は“サッ”と手を上げた

さや姉「ここまでや、帰るでおまえら」
意外な言葉にざわつく難波の生徒達

さや姉「いいからはよバスに乗らんかい!!」

“は、はい”さや姉のあまりの迫力に生徒達は急いで皆バスに戻っていた

さや姉「センターとかいったな、この一発覚えとくで
またすぐ来たる」


そう言ってさや姉がバスに乗ると、すぐに難波高校の生徒を乗せたバスはホテルへと帰っていった

ゲキカラ「ホントに“マジ女”は飽きないねぇ、ゆっくり勉強もできやしない」

ネズミ「な、なんだよあいつら・・・
センター、ゲキカラが来なかったら危なかったぞ・・・」

センター「・・・ああ、わかってる、けど・・・もう止まれねぇ」
16名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 13:20:08.37 ID:9c2zEW3w0
ゲキカラかっこいい
17名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 13:47:55.47 ID:ZRPNPr+w0
そのマジ女と難波高校の一部始終を見ていた者がいた

まなつ「ヤバいよ・・あれ」

ピース「マジ女が絡んできたとなると話がややこしくなるね
とりあえずダンスさんに報告に行くよ」
矢場久根に戻ったまなつとピースから話を聞いたダンスは

ダンス「え、え〜?またマジ女〜?ゲキカラもいたのかよ〜」」

まりやぎ「ふぅ〜ん、マジ女より早くそいつら見つけて潰しちまおうぜ」

三色「そりゃいいや、あの時の喧嘩、中途半端になったままだもんな」

まゆげ「面白いじゃねぇか、やるよな?ダンス」

カムバック「ゲキカラなんて今じゃ受験勉強してるんだろ?今だったら負けねーよ」

ダンス「・・・・そうだな、そいつらは、その関西弁の奴らは矢場久根で潰す!」

“あ・・・”

ピース「鼻血出てますよダンスさん」

スッとポケットからティッシュを出し、ダンスにあげるまなつ

ダンス「あ、ありがとう」
ダンスはティッシュで鼻を押さえた

ダンス「おまえ達はあんまり無茶しなくていいからな」

ピース「大丈夫ですよ、知ってるでしょ?これでも2年のトップですよ私は」

まなつ「けど・・・私たちに勝てるかなぁ」
まなつは少し不安げな顔をした

一方、宿泊先のホテルに戻ったさや姉達は・・・
18名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 13:54:46.76 ID:ZRPNPr+w0
ナナ「さや姉が手をつくところなんて久しぶりに見たで、焦ったわ」

福本「あのスカジャン着た黒髪、強かったなぁ・・危なかったわ」

さや姉「危なくなんかないわ、私にはおもろいわ・・・あいつらで遊ぼうやないか」

はる「さすがさや姉さんや」

福本「マジ女・・とか言ってたな、明日からマジ女狩りやな」

わるきー「えーそんなのやるのー?だるいわー」
ベッドの上に乗って足をパタパタするわるきー

さや姉「すぐ終わるわ、あのセンターとゲキカラって奴だけやろ、強いの
全員に伝えろ、うちらの修学旅行は明日から、“マジ女狩り”や」

はる「わかりました、伝えてきます」
はるが部屋から出て行き、難波高校の生徒をホールに集めた

はる「さや姉さんからの命令や!
明日からマジ女狩りや!楽しくなるで〜難波の力見せたれや!」

“おー!!!”
難波高校の生徒達が拳をあげ、大声で叫ぶと

“バシッ”

はるが後ろから頭から叩かれた

わるきー「大声で叫んでどうすんねん、先生にバレるわ」

はる「あっ・・、すみません・・
わるきーさんどこに行きはるんですか?」

わるきー「ちょっとちゃぷちゃぷしてくる」

---そう言ってわるきーは浴場の方へと歩いていった---
19名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 14:22:32.93 ID:ZRPNPr+w0
次の日
---ラッパッパが無くなり“四天王”と呼ばれる者がゲキカラ1人となったマジ女では---

ネズミ「センター、あいつらはうちらだけじゃ無理だ・・・ゲキカラや元部長のおたべの力なしじゃ勝てっこない」

ゲキカラ「あはは、私は…本当はもう“ここ” にはいないはずの人間だ、昨日のは気まぐれで助けてやっただけだ」

センター「わかってる・・・新しい道に進んでいるあんたに、いつまでも頼るわけにはいかねー」

ネズミ「ゲキカラなしであいつらとやるのか…“今の世代”だけで」

ゲキカラ「・・・・今のお前達じゃ無理かもな、優子さんなら、笑いながらあんな奴ら
     倒してたよ、もちろん前田も…1人で倒しに行っただろうな」

センター「・・・・ふっ、そうだよな、逃げ腰なんて私らしくねー、難波は私が倒す」
前田に言われた“お前達がテッペンだ”・・・その言葉を思い出したセンターは
目をギラつかせ、ネズミの方を振り返った
ネズミ「・・・わかったよセンター、けど数は必要だ・・お前だけで動いちゃダメだ、“勝つ”には」

“出番だな!”

センター「お前ら・・・・・プリズンから出てこれたのか」

パル「ああ、センターに似た人がいてね・・・・その人に助けられた
この難波との喧嘩終わったら、力を貸してほしい」

センター「私に?会ってみたいな」

パル「・・・・ノブナガっていうんだ、今もプリズンの奥深くに隔離されてる」

ネズミ「わかった・・・この喧嘩が終わったら、マジ女の皆で助けに行こう」

パル「きっと今頃ピースも矢場久根に戻ってるはずだ・・・・なぁ?名無し」

すると屋上のドアを開け、名無しが姿を現した

センター「お前も・・・・プリズンにいたのか」

名無し「私とパル、ピースは外に出てこれたけど、他の皆は・・・・」

ネズミ「名無し、その手に持った物は?」

名無し「これは・・・そのプリズンの“闇”が入っている」

ネズミ「ちょっと見せてみろ・・・・・」
するとネズミはパソコンを取り出し、“プリズンの闇”を繋いだ

ネズミ「これは・・・、そ、そんな」

センター「どうした?ネズミ?」

ネズミ「プリズンの“闇”・・・・・、私の父親はこんな事にまで・・・」

----そう、プリズンを裏で操っていた巨大な力とは・・・・大物政治家であるネズミの父親だった---
20名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 14:27:19.44 ID:E3dslNPEI





















































ゆるさない(^O^)
21名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 14:27:36.37 ID:/B5vdNo20
アンニンは?
22名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 15:52:44.94 ID:RmHjTj2J0
プリズンの後ろ盾は世界的な金融グループ
さしずめロックフェラーだと思ってたんだか
日本人の政治家が関与できるのか?
23名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 18:29:25.10 ID:5KZW8iv60
まぁ面白そうなのであげ
24名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 18:57:12.79 ID:lS/B85vfO
何かもうぐちゃぐちゃだな・・・
25名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 22:14:08.89 ID:jGBTg4+U0
前立ってたスレで書かれてたやつのアレンジか
書いてるの本人?
26名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 23:33:31.67 ID:ZRPNPr+w0
センター「マジ女や矢場久根から人が消えていったのは、
     ・・・・・こういう事だったのか」

“パル達だけじゃないよ”

そう言って現れたのは、プリズンに取り残されたはずの・・・・
メッシ、ダース、ウルセーヨ、スダチ、ゴルフ、
そして難波にやられたはずの、アンニンの姿があった

パル「おまえ達!・・・助かったのか、良かった・・・本当に」

アンニン「ノブナガだけだよ、捕まったのは・・・・
というより、捕まった皆を助け出したのが、ノブナガだった」

ダース「ああ…、あの時のノブナガは凄かった、たった1人でプリズンの
    の奴らに向かっていった、アンニンが囮になってな」

パル「他の・・・・他の皆は?」

ウルセーヨ「ウルセーヨ!無事だよ、矢場久根にいるよ」

ネズミ「ちょっと待て、おまえらフォンデュじゃないのか?どういう事だ・・・」
顔は似ていたが、雰囲気がまるで違う彼女達にネズミは疑問を感じていた

アンニン「違うさ、外の世界に出たらあまりに似てる奴らがいたんでね。
     事情を話して…変わってもらったんだよ」

センター「あいつらに、なにかしたのか!」

メッシ「大丈夫、何もしてないさ。難波の喧嘩に力を貸す。
    交換条件って事さ。君らにとっても
    私たちにとっても、悪い話じゃないはず。」

パル「頼む、力を貸してくれ…センター、あんたの事は寒ブリに聞いた
   あいつももうプリズンから助け出してある・・・・」

センター「ここにいる、お前たちは“マジ女”ではないって事か」

“ザッ!!”

するとセンターはパルの顔にめがけて拳を繰り出した
“バシッ!!”センターの拳を掴む、パル
パル「・・・私たちは“マジ女”として今はここにいる・・・“マジ”だ」
センターを見つめる真剣なパルの眼差しに偽りはなかった

センター「わかった・・・、お前達にはマジ女として“難波”との喧嘩に力を貸してくれ
     お前の仲間のノブナガを助ける時、私達も力を貸す」

その言葉にパルはにっこりと微笑みを浮かべた
パル「ありがとう・・・センター」

終始黙って話を聞いていたゲキカラは、いつになく神妙な面持ちでいた

ゲキカラ「・・・プリズンか、懐かしいな、まぁもう過去の事か・・・」

     


27名無しさん@実況は禁止です:2012/10/08(月) 23:48:56.05 ID:d1e8iuZ3O
そこに繋げてきたか‥‥

マジすか3よりプロットがしっかりしてる
28名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 00:25:33.02 ID:32Fws0Fd0
その日の午後、街ではすでに難波高校の生徒によるマジ女狩りが始まっていた
“バシッ!”
福本「ははっ弱いな〜関東の奴ってこんな弱いんか」

“うっ・・!”
はる「ホンマですね。一日あれば充分ですね」
次々と倒れるマジ女の生徒達
その姿は至る所で見つかった

わるきー「福本〜早く終わりにして買い物行こうよ〜」
その時・・・

“見つけたぞ!!”

そう叫んだ声の主は矢場久根のハブ4だった

福本「知らん制服やな、誰や?あいつら」
掴んでいたマジ女の生徒の襟から手を離し殴り飛ばした福本

まりやぎ「あんたら相手にしてる時間はないんだ、食いちぎってやる」
その瞬間、“ザザッ!”と難波の所へ飛び出したまりやぎは、難波の生徒を次々に倒していった

カムバック「・・・まりやぎ??」

まゆげ「あれ?なんかまりやぎ強くないか?」

三色「どういう事?」

そして、道の向こうからスタスタとこっちに向かって歩いてくる矢場久根の生徒
ピース「こういう事ですよ…」
“バシッ!!”ピースのハイキックが難波の生徒に直撃すると、その生徒は
地面に崩れ落ちた・・・・

ピース「ヤギ、こいつら倒して早くパル達と合流しますよ」

元クリーナーのピースの力は圧倒的だった
多勢の難波に対し、カムバックやまゆげ、三色を庇いながら、次々と敵の数を減らしていった


その様子を黙って見ていたわるきー
わるきー「なんや?あいつめっちゃ強いで」
少し苛ついた様子を見せたわるきー

福本「なんかうちのヤツら圧されとるで」
すると、はるが怯えた様子でそっと福本を呼んだ

ジョー「福本さん・・・あれ・・」
そう言ってチラッとわるきーの方を見ると

わるきー「あ〜いらいらするなぁもう」

わるきーがハブ4の所へ、スタスタと歩いていった
29名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 00:35:13.37 ID:32Fws0Fd0
わるきー「ねぇねぇ」
3色の肩を“ポンポンッ”と叩くと・・・

振り返った3色は、乱闘の興奮によってその勢いのままわるきーの顔を殴った
“バチッ!”

わるきー「・・・いってぇ」

3色「あ?なんだって?」

わるきー「痛いわワレ!!」

わるきーは怒りに満ちた顔で3色のこめかみへ目掛けて拳を繰り出した
“・・・・っ!”
3色は横に吹っ飛び、苦しそうに頭を押さえた
まゆげ「3色!!」

あまりに苦しそうな3色の姿を見たハブ4は、
恐怖とも驚きともとれる顔でわるきーを見た

わるきー「わたしの顔に傷つけた罰や」

そう言ってわるきーはYシャツのボタンを胸元まで開け、髪をかきあげた

わるきー「あんたら全員、ちゃぷちゃぷさせたるわ」
そう聞こえた瞬間、 

気付いた時にはもう遅かった・・・・“ううっ!”
わるきーの拳が、まゆげのみぞおちの入った

まゆげの体は・・・・、一瞬宙に浮いた
“ぐっ・・ゲホッ!”
カムバック「てめぇ!!」

わるきー「なんやワレ、邪魔すんな」

わるきーは振り返り“にこっ”と微笑むと
“バシッ・・”
回し蹴りがカムバックの頭に命中し、カムバックはそのまま膝から崩れ落ちた
わるきー「次はあんたやで?」

その目線の先には、ピースとヤギがいた
ヤギは大きく口を開き、“シャー”とわるきーを威嚇した
わるきー「なにがシャーや!」
わるきーがヤギに向かって蹴りを繰り出すと、ヤギはそれを交わし、わるきーのこめかみに拳を当てた
“バシっ!!”
ヤギ「パーフェクト、・・・・?」

わるきー「なにがパーフェクトなんや?」

ヤギの拳を喰らったわるきーはゆっくりと首を回すと、
にっこりと微笑んだ後、“ガシ“っとヤギの頭を掴み、そのまま地面に叩きつけた
ヤギ“うっ!!”
ピース「・・・・!!」
ピースはわるきーの顔を見て、何かを思い出した様に、叫んだ

ピース「ヤギ!!気をつけて!そいつは・・・・、
    そいつは“クリーナー候補者”だった奴だ!」
30名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 00:37:25.22 ID:ZBd8ghJ50
>>19でネズミがうちら言うとるで
31名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 01:00:37.25 ID:32Fws0Fd0
ヤギ「!?・・・・ちっ、これも運命ってやつか」

わるきー「何わけわからん事言ってんねん!しばくぞ!」

“バキッ!!”
わるきーとヤギの拳が交わり、地面に膝をついたのは・・・ヤギだった

わるきー「まだ終わらへんで!!」
膝をついたヤギに向かってすかさず、蹴りを繰り出すわるきー
その蹴りを受け止めたヤギは、わるきーを見つめた

ヤギ「お前強いなぁ、プリズンにいたら・・・・マングースに欲しかったよ」

わるきー「マングース?動物か?動物は好きやで、けど・・・・お前は嫌いや!」

そう言ってわるきーは両手でヤギの頭を掴み、顔面にもう片方の足で
“バキ!!”膝蹴りを喰らわせた・・・

ピース「・・・・!あいつ・・・・やっぱり強い」

わるきー「残りは、あんた一人やで、ふふ」

ピース「悪いけど、こんな所で負けられない」
そう言って身構えるピース

しかし、その周りにはわるきーの他にも大勢の難波の生徒達がいた
明らかに状況が悪かった

福本「降参したらどうや?」

ピース「それはできない相談だね」


福本「わからん奴やな、お前ら・・・やったれや」

“おらぁぁぁぁぁ!!”
たった一人残されたピースに、難波の生徒達が襲いかかった
32名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 01:34:43.48 ID:32Fws0Fd0
校門の影から、矢場久根の生徒が見えた
その姿は、ボロボロになり足を引きずりながら、ダンス達の方へゆっくりと歩いてきた
ダンス「ピース!!大丈夫か?」

ピース「小耳・・・、いやここじゃダンスだね、ははっ難波の奴らの中に・・・
    私と同じ素質の奴がいたよ、パル達が危ない・・・」

ダンス「そ、そんな・・・ピースがここまでやられるなんて」
落としていたヘッドホンを“ガチャッ”と蹴り飛ばしたその時

“アハハハッ”
声のする方へ振り向くとそこには・・・

去年ゲキカラを刺し、鑑別に入ったはずのミソがそこには立っていた
ダンス「・・・・あれ?なんてね?」

ミソ「なんてね?プリズンのですよね、あいつはいますよ、そこに」

なんてね「私より、そいつの方が強い・・・・だから今回は譲る!…なんてね」

ミソ「そういうわけなんで、小耳さん・・・いや、ダンスさん、
これ〜、2つに増えちゃいましたし〜あっ知らないか」

そう言って嬉しそうに、チラッチラッと手錠型のネックレスを見せ、ミソは無邪気に笑った
ダンス「お、おーおめでとう〜!ところで・・・」
急に神妙な顔をして話を切り出した

ミソ「わかってますよ、学校来る途中何人か倒れてまし からウチの生徒が」

ダンス「え、・・・他もやられたのか・・くそっ難波の奴ら」

ミソ「あ〜そうそう難波でしたね、
近くにいたから殴ってあげたら難波がどうか言ってましたね〜」

ダンス「た、たおしたのか?!」

ミソ「はい、数人ですけど、アハハッ」

ダンス「え?あははっ・・・・話には聞いていたけど、ホント強いんだね」
無邪気に喧嘩の話をするミソを見て、ダンスは少し困った顔をした

ミソ「そういえば、マジ女は知っていますか?」

ダンス「ああ、話は聞いてるよ」

ミソ「今は誰がテッペンなんですか?」

ダンス「センター…?だったかな」
その言葉にミソは少し驚いた表情を見せた
“・・・・・!”
ミソ「センターって・・・、もしかしてあの松井珠理奈ですか?」
ダンス「“あの”?そうそう、そんな名前だったね、松井珠理奈がセンターだよ」
ミソが“なにか”知ってる様な言い方に、ダンスは少し戸惑いながら聞いた

ダンス「会った事あるの?」

ミソ「アハハッまぁちょっと、・・・そうなんだ〜“あの”センターがマジ女か〜」
話をはぐらかしたミソだったが、ダンスはあえてそれ以上聞く事を止めた

ミソ「“運命”ってあるんですね、きゃははっ」
33名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 01:35:11.64 ID:mExAACjC0
血みどろ百花はまだか
34名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 01:40:48.01 ID:UJHja76F0
作品上全く無関係とされてるマジすか2とプリズンを絡ませるのは面白いな
35名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 10:35:05.63 ID:J2etqw3s0
期待
36名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 11:54:00.82 ID:qFIwIeqp0
おもしろい
37名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 16:44:28.31 ID:+RMHvpmX0
あげとく
38名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 19:42:27.86 ID:LGzMQtdH0
続くの?
39名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 20:35:07.32 ID:32Fws0Fd0
矢場久根が難波にやられたという話は、
センターやパル達の耳にも届いていた

パル「そ、そんな・・・まさかあのピースが」

メッシ「・・・・くそっヤギまでやられたのか」

しばらくうつむいていたメッシは、ポケットから眼鏡を取り出した

メッシ「許さない…潰してやる」
そう言ったメッシは眼鏡をかけ、パソコンを取り出すと
県内にある全てのホテルにハッキングした
“カタカタ”

メッシ「パーフェクト・・・難波、みっ〜け」

ネズミ「な、なに?まさか難波の居場所を特定したのか?」

メッシ「そうだよ、こんなの簡単さ…じゃあ行こうか、潰しに」

パル「よし、行こう」
パルが縛っていた髪をほどき、シュシュを拳に巻くと…

ダース「いや、パル…お前はピースの所へ行ってやれ」

パル「でも・・・・」

アンニン「大丈夫、私らだけで充分だよ」

ネズミ「敵地に乗り込むなんて、馬鹿ばかり…なぁ?センター?」

センター「ああ、だが…嫌いじゃない」
ネズミと目を合わせたセンターは少し微笑んだ

ネズミ「じゃあ、私がホテルまで道案内する、
    ・・・センター、お前はパルと一緒に矢場久根に行くんだ」

センター「なに?どうしてだ?私も一緒に…、!」
センターの言葉を遮るように、ネズミは言った

ネズミ「行けばわかる」
強い眼差しでセンターの目を見つめたネズミは、
サッっと背を向けた
40名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 21:01:07.28 ID:32Fws0Fd0
ネズミ「じゃあ、行きましょうか…プリズンの皆さん」

ダース「ああ、5ダースはやってやるよ」
アンニン「私1人で、充分なんだけど」
ウルセーヨ「ウルセーヨ!」
そして、スダチ、ゴルフ、メッシが後に続いた…

“ガチャ”

ネズミが屋上のドアを開けると、そこには…
ゲキカラがいた

ネズミ「ゲキカラ…、あんたも一緒に行くかい?」

ゲキカラ「…助けてやろうか?」

ネズミ「冗談さ…、あんたは勉強に集中していてくれ」

ゲキカラ「・・・そうしたいところなんだがな」

いつもと違うゲキカラの様子に、ネズミは何かを感じた
ネズミ「・・・?“たった1人の四天王”らしくないですね」

ゲキカラ「…気をつけろ、ネズミ…、おたべの姿を最近見ない」

ネズミ「…?おたべが?」

ネズミには、ゲキカラの言ったこの言葉の意味が、
まだこの時はわからなかった・・・・

そして、後にいたウルセーヨが叫んだ

ウルセーヨ「ウルセーヨ!早く行くぞ!」

ネズミ「…あ、ああ」

階段を一歩降りると、ネズミはゲキカラの方を振り返った

ネズミ「ゲキカラ、あんたには今年こそ卒業してほしいんだ」

ゲキカラ「・・・ふっ、やっぱり生意気だよ・・・お前は」

ゲキカラの言葉に、ネズミは笑みを浮かべると再び階段を下り始めた
階段を下りていく彼女達を見送るゲキカラの表情は、
どこか心配しているようにも見えた
41名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 22:23:56.26 ID:32Fws0Fd0
そして、ネズミ達を見届けたゲキカラは、パルとセンターの所へと
ゆっくり歩いてきた

ゲキカラ「センター、その傷・・・・疼くだろ?」

センター「・・・・!どうしてそれを?」

ゲキカラ「ネズミは全部知っていたよ、お前の過去の事も・・・・そして私を刺した奴の事も」

センター「・・・・どういう事だ?」

ゲキカラ「“同じ奴”って事だよ、お前を刺したのも、私を刺したのも」

センター「・・・・!!」

ゲキカラ「驚いたか?譲ってやる・・・過去にケリをつけてくるんだ」

センター「そういう事だったのか、ゲキカラ・・・お前の分も、ぶっ飛ばしてくる」
そう言ってセンターは、屋上のドアを蹴破り、階段を下りていった

パル「待て!私も行く」
パルがセンターを追いかけようとすると

ゲキカラ「・・・・あの変態看守長は元気だったか?」

パル「・・・!!」

パルはゲキカラの言葉に思わず振り返った
パル「・・・知っているのか?」
険しい表情を見せるパル

パル「・・・お前、まさかプリズンの人間か?」

ゲキカラはパルの問いにしばらく沈黙した後応えた

ゲキカラ「いや、今は違う…私は優子さんに救われた」
パル「・・・・違うならいい、私はプリズンを潰す」
そう言ってパルはセンターの後を追った

屋上から外の景色を見つめるゲキカラ

ゲキカラ「“喧嘩には理由がなきゃいけない”でしたよね?優子さん・・・」

かつてクリーナーとしてマジ女に潜り込んでいたゲキカラを変えたのは、
ただの“マジ”なヤンキーだった優子や、サド・・・ラッパッパ四天王だった
42名無しさん@実況は禁止です:2012/10/09(火) 22:25:55.61 ID:mExAACjC0
回想シーン来るのか優子サドの時代のそれが1番盛り上がるんや
43名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 00:13:53.83 ID:ppSRqsSB0
-----そして、ネズミ達が向かった難波のいるホテルでは----

はる「ちょっと!痛いっすよ!」

福本「じっとしとれやアホ!貼れんやんけ」

はる「痛っ・・・!あのピースって奴めっちゃ強かったですわ」

さや姉「倒したのお前じゃなくて、わるきーやったんやろ?」

福本「ああ、その場にいたうちの奴らを1人でほとんど倒しよったんや」

はる「そこで私の出番や」

福本「けど、はるもやられそうになって・・・わるきーが出ていって
   力尽きよったわ」

さや姉「さすがやな、わるきー」

わるきー「いや〜それほどでもないよ〜あはは」

と、その時・・・下の階から騒がしい声が聞こえてきた

“おらぁ!!” “うわぁぁ!”

さや姉「なんや?お客さんか?ちょっと下行くで」

さや姉達が下の階に下りていくと、そこには難波の生徒達を倒していく
ネズミやダース達の姿があった

さや姉「これまた派手やな・・・・楽しい修学旅行やで」

さや姉達の姿に気づいたネズミ達・・・

ネズミ「あいつ・・・、あの時の」

アンニン「早かったね、尻尾の奴ら倒してたら、もう蛇の頭が出てきたよ」

さや姉「出てきただけや、あんたらは届かへんで…私まで」

ウルセーヨ「ウルセーヨ!すぐ捕まえてやるから待ってろ!」
次々と襲いかかってくる難波を返り討ちにするウルセーヨ

わるきー「あいつら、やっぱり強いね・・・・さや姉」

さや姉「…みたいやな、こっちも本気ださなあかんな」

“私が行くわ”

さや姉達の後ろから聞こえたその声、そして一人の難波の生徒が現れ、
ゆっくりと、乱闘の場へ下りていった

スダチ「傘がボロボロ〜、人数多すぎですわ」
そう言ったスダチの後ろに、その難波の生徒が立つと

“喧嘩に傘なんか必要ないんちゃうか?”
44名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 00:24:03.78 ID:ppSRqsSB0
“バシッ!!”

そう聞こえた瞬間、スダチは“その生徒”のハイキックで気絶した

ダース「・・・おい!スダチ!」
ネズミ「・・・・・!!」

おたべ「久しぶりやな・・・・ネズミ」

ネズミ達の前に現れたのは、元ラッパッパ部長-おたべ-だった

おたべ「どうして?・・・って顔やな?ネズミ」

ネズミ「なんであんたがここに・・・・」

おたべ「ネズミ・・・・目に見える事が全て真実とは限らないんやで」

話を聞いていたダースが戸惑うネズミに向けて叫んだ

ダース「どういう事だ!仲間じゃないのかそいつは!?」

おたべ「ダース、あんたらなら慣れてるやろ?裏切られるのは・・・・
    “プリズン”で」

ダース「てめぇ!・・・・プリズンの人間か!」

ネズミ「まさか・・・そんな事が」

おたべ「そのまさかや、おかしいと思わへんのか?ホテルで暴れて
    なぜ、警察が来ないのか」

メッシ「ちくしょう・・はめられたのか」

階段の上にいたさや姉達にもその会話が聞こえていた

福本「なんや?何の話や」

さや姉「ふふっこれはただの“高校生の喧嘩”やないっちゅう事や」

ナナ「どういう事や、さや姉?」

さや姉「あんたらはまだ、知らんでええ事や・・・私に付いてくればええんや」
すると、わるきーがそっとさや姉の耳元で囁いた
わるきー「もう、こいつらには話していいんじゃないの?さや姉」

さや姉「プリズンからの命令や、ダース達を捕まえるのが先や」

そして、さや姉達の方を見上げたダースは・・・・

ダース「まさか・・・・あいつもクリーナーなのか?」

おたべ「その通りや、奇襲かけたつもりやったか?
    違うで、あんたらは招かれたんや・・・・潰させてもらうで」
45名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 00:35:24.51 ID:ppSRqsSB0
読んでる人いるかわからないけど
昼間はスマホ規制で書き込めません すみません
46名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 00:39:29.07 ID:AUzUx9TjP
47名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 03:03:22.02 ID:rdRSKihp0
>>45
毎日楽しみにしています
48名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 03:16:30.66 ID:FxGsU7Ad0
楽しみでございます(^∀^)ノ
49名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 09:00:27.46 ID:1sfkjZkb0
wktk
50名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 10:13:46.55 ID:9H9T1oAE0
まだかな、まだかな、まなかな
51名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 14:17:32.28 ID:bM1CwpHK0
スレタイに3の数字を入れないほうが良かったのでは
52名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 19:19:12.52 ID:7GZjV+ir0
あげ
53名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 20:37:47.68 ID:MlFLUzL10
ジェア!
54名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 22:13:45.25 ID:ppSRqsSB0
“どけっ!!”
呆然と立ち尽くネズミの後ろから、ダースが飛び出していき
おたべに殴りかかった

“バシッ”
ダースの拳が、おたべの顔に直撃した…が

おたべ「効かへんなぁ、クリーナーにもなれへん奴の拳なんか」

ダース「こっちから願い下げだ…!」
そして、再びダースがもう片方の拳を握りしめた時

おたべの膝蹴りが、ダースの腹に命中した

“うっ・・・!”
苦痛で顔を歪めたダースを、おたべの拳が襲った
“ドカッ!”
横に吹っ飛ばされたダースが、“ペッ”っと血を吐き出し
おたべを睨めつけると

ダース「・・・てめぇの拳からは、何も感じねぇんだよ」

おたべ「あんたも“マジ”が、どうこういうクチか?
    聞き飽きたわ」

冷たい目をしたおたべが、ゆっくりとダースに近づいていくと

“もう止めろ!”

---ネズミの声だった---

55名無しさん@実況は禁止です:2012/10/10(水) 22:43:31.53 ID:ppSRqsSB0
おたべ「なんや?ネズミ、私と戦う気か?“ラッパッパ部長”の私と」

そう言ったおたべの顔は、以前のラッパッパ部長だった頃の
_温かく、優しい笑顔はなかった
その言葉に、ネズミは怒りを感じたが、それ以上に…
悲しかった

ネズミ「…あんたとはずっと気が合わなかった
    けれど…仲間だと、私はずっと思っていたよ」

おたべ「そうやな、もうあんたの皮肉聞けなくて残念やわ」

ネズミ「どうして、マジ女に来た?」

おたべ「…監視していただけや、“前田”を…
    プリズンに入れるために」

ネズミ「だからわざわざ警察の前であんな乱闘を…」

おたべ「そういう事や、笑えたで?前田が本当に現れた時は」

ネズミ「……おたべ、“よそ者”のあんたに教えてやる」

おたべ「言いたい事があるなら今のうちやで」

いつも冷静だったネズミが、
一年の時からずっとマジ女を見続けた者として、
そしてマジ女の“テッペン”をセンターと目指した者として、
・・・叫んだ

ネズミ「マジ女はいつだって・・・マジなんだよ!」
56名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 01:50:53.73 ID:M8CE9YMc0
どうなるの
57名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 05:45:15.08 ID:mwCAT3sJ0
わくわく
58名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 09:45:41.65 ID:2pcb21b40
あげ
59名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 11:04:01.22 ID:yNgrRGS60
あげとく
60名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 13:00:39.36 ID:VvtgKb/20
ほし
61名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 16:53:04.79 ID:iV+pvTEQP
その時、墓石が開いた。

腐乱し、なかば白骨化した死体が、手を伸ばし、地中から這い出てきた。

優子だった。

ゾンビとなった優子は、全身からどす黒い液をしたたらせながら、
マジすか学園の方角を目指して、ずず、ずず、と歩き始めた。
62名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 17:48:52.30 ID:2pcb21b40
あげ
63名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 21:00:40.68 ID:KOVpUrIG0
期待
64名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 22:07:13.02 ID:pvjNEsOm0
被っていたフードを外し、拳を握りしめたネズミは、おたべに向かっていった

おたべ「・・・・バカやな、頭はいいと思ってたんやけどな」

“ザッ!”
ネズミの拳を避け、蹴りを繰り出すおたべだったが

“サッ”とその蹴りをネズミはかわした

ネズミ「マジ女で、あんたの喧嘩はよく見てきたつもりだよ」

おたべ「面白いわ、いつまで続くやろな?」

ネズミとおたべのタイマンが始まった頃、アンニン達は・・・

わるきー「あいつら、プリズンから逃げてきただけの事はあるね」

さや姉「そろそろ限界やろ」

その目線の先には、7、80人はいる難波の生徒を次々に倒し、
傷を負いながらも向かってくる敵を倒す、アンニン達の姿があった

バンカー「くそっ!ダース無しじゃキツイぞ!」

メッシ「わかってる・・・私達が戻らなかったら、
    外にいる名無しに、パル達の所に行くように言ってある」

ウルセーヨ「ウルセーヨ・・・・まだ、負けてねーよ」

“いや、あんたらの負けや”

後ろから声が聞こえ、ウルセーヨが振り返ると

わるきー「そろそろ終わりにしよか?」

わるきーの不適な笑みを見た瞬間、ウルセーヨの頭に
強烈な蹴りが直撃した
吹っ飛ばされたウルセーヨは、そのまま倒れ、気を失った
バンカー「…てめぇ」

わるきー「“外の世界”は楽しかったやろ?もうプリズンに戻ったら?」

メッシ「面白い冗談だね」

わるきー「あんたらの連れも、もう倒れる寸前やで」

アンニン「あいつの目はまだ、死んでないよ」
ふとネズミの方を一瞬見た後、アンニンはわるきーに対し身構えた

わるきー「あんたがプリズンの“アンニン”やな、知ってたで」

アンニン「へぇ?光栄だね」

わるきー「まぁ・・・ノブナガにもパルにも勝てなかった奴が、
     私に勝てると思わへんけどな!」
そう言った瞬間、わるきーの拳がアンニンの顔面を狙って繰り出された

アンニン「うぅ!・・・メッシ、バンカー、お前達は名無しの所へ行くんだ
     こいつは私がやる」
65名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 23:05:10.85 ID:Gih2Domu0
ぶちかましせアンニンわるきーなんぞ踏み潰したれや
66名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 23:12:51.12 ID:pvjNEsOm0
“私ならここにいる!”

メッシ「名無し!」

外で待機していたはずの名無しが、アンニン達の前に姿を現した

名無し「また私だけ逃げるなんて、できねぇよ!」

メッシ「逃げるんじゃない、勝つために・・・あんたは走るんだよ」

名無しの存在に気づいた難波の面々が、名無しに向かってきた

ナナ「行かすか、ボケ!」

福本「お前も、遊んでいけや!」

福本とナナの拳が、名無しを捉えようとした時、

“バシッ!”
バンカーとメッシが、名無しを庇い難波の前に立ちはだかった

バンカー「くっ…名無し、走れ!パル達のところへ!」

ナナ「邪魔や!はよくたばれや!」
“バキッ!”
メッシの口から、血が滴り落ちた
それを拭い、にやりと微笑むメッシ

メッシ「まだ、倒れるわけにはいかないね…行け、名無し」

名無し「なんで、私だけいつも…戦えないんだよ」

メッシ「お前はもう戦ってる、だから…仲間のために、行け!」

メッシ“バァン!!”
67名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 23:15:44.48 ID:pvjNEsOm0
ほしゅありがとうです
68名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 23:20:49.98 ID:Ch+IC9Wh0
69名無しさん@実況は禁止です:2012/10/11(木) 23:38:11.86 ID:27WhN6VzO
おたべは前田と同じ年だから卒業してんじゃないの
70名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 00:07:57.01 ID:0x81yM7r0
メッシが叫ぶと同時に、名無しは走り出した
必死に…振り返る事なく、その場から走り去っていった

その姿を見ていたネズミは、安心した顔を見せると
ふと、笑みを浮かべた

おたべ「よく笑えるな?そんなボロボロの姿で
    あんなのがどこへ逃げても一緒やで、プリズンからは逃げれん」

ネズミ「いや・・・私はあんたを笑ってるのさ」

おたべ「なんやと?」

ネズミ「今のあんたが、つい可笑しくてね」

おたべ「どういう事や?」

ネズミ「弱くなったって言ってるのさ、
    あんた、マジ女にいた頃の方が強かったんじゃないか?」

おたべ「ほんまに生意気やな…!」

おたべの拳を、“さっ”と交わしたネズミ
しかし、すでにダメージを受けていたネズミの体は、限界だった
一瞬体がふらついたネズミを、おたべは見逃さなかった

おたべ「お別れや、ネズミ!」

“バキッッ!!”

その時、おたべのこめかみを“誰か”の拳が襲った
振り抜かれたその拳は、おたべをふっ飛ばした

地面に手を付き、すぐに振り返るおたべ

おたべ「・・・くっ!誰や!!」

おたべの視線の先にいる者、
---首元の「ROCK」のネックレスが不気味に光った---
71名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 00:39:21.80 ID:0x81yM7r0
ネズミ「・・・ゲキカラ、どうしてここに」
力尽き倒れそうになったネズミを、ゲキカラはそっと抱きかかえた

ゲキカラ「“理由”があるからきただけだよ、ネズミ・・・後は任せろ」
ネズミをゆっくりと地面に寝かせると、立ち上がったゲキカラは
“最恐”の頃の様に、首を回した

ゲキカラ「可愛い後輩、苛めないでくれるかな?・・・おたべ」

おたべ「・・・ゲキカラ!あんたの出る幕やないで!」

ゲキカラ「うちの生徒に手を出す奴は・・・ぶっころす!」”

そして、元ラッパッパ部長とたった一人の四天王の拳が交わった

さや姉「あいつ・・・あの時の」

はる「私も行きますわ!」
さや姉の隣にいたはるが、ゲキカラのところへ飛び出していった

はる「後から出てきてなにでしゃばっとんねん!」

“バシッ”
はるの蹴りが、ゲキカラの頭を直撃した・・・

しかし、ゲキカラは何もなかった様に、首を回し笑い始めた

ゲキカラ「あはは、きゃははは」

“ドンッ”
ゲキカラが振り返ると同時に出した拳が、はるをふっ飛ばした
壁にぶつかったはるは、顔から血を流し、そのまま気を失った

さや姉「・・・!」

あたべ「やっぱりバケモンやな、あんたは」

ゲキカラ「怒らせたのは、お前達だよ」
さや姉の方を睨めつけるゲキカラ

さや姉「あんた・・・・何者や」

ゲキカラ「ただの高校生だよ、“元クリーナー”だけどな」

さや姉「なんやと?」

おたべ「・・・!私らと“同じ”存在やったんか」

ゲキカラ「“同じ”?一緒にするな、優子さん達と過ごした日々は・・・・
     “マジ”なんだよ!」
ゲキカラの重い拳が、おたべの口から血を流させた

ゲキカラ「全員、連れて帰らせてもらうよ・・・プリズンには、
     この私が行かせない」
72名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 01:18:15.87 ID:EUAZy4Mg0
ゲキカラさんかっけええええええええええええ
73名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 02:32:58.37 ID:cYN6XZzF0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
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74名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 02:47:11.47 ID:HsU7ddR70
みるきーとゲキカラが格好いい。作者さんはこの二人推しかな。

おたべの描き方もいいですね。2での今一つ意味不明だった
彼女の存在がはじめて意味を持ったような(笑)
75名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 10:51:04.01 ID:Le1HnMuR0
wktk
76名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 14:23:26.44 ID:Kj/I+ukqO
進むのおそくても、まってんで
77名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 19:06:10.00 ID:iUQj6fZj0
あげ
78名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 20:54:37.54 ID:jMFvTGV10
ジェアア!
79名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 23:10:38.70 ID:YrQbNJsM0
あげとくで。
80名無しさん@実況は禁止です:2012/10/12(金) 23:42:34.29 ID:enVmSNfY0
いや、最初またバカが
くだらん事やってるわと思ってたが。。。


めっちゃ面白いですやんwwww
冗談抜きでこの設定でマジすか4行けるわ

期待アゲ
81名無しさん@実況は禁止です :2012/10/12(金) 23:49:43.96 ID:c0NcF1ni0
あげ
82名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 01:25:43.02 ID:6EYOgg980
ホントほしゅありがとうございます
残業でした
83名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 02:08:51.01 ID:6EYOgg980
“バシッ”
おたべ「・・・・!」
何度おたべが攻撃しても、ゲキカラはそれを避けようともせず、殴り返してきた

おたべ「・・・うっ!なんや…なんなんや!」

そして、ゲキカラとおたべの喧嘩を見ていたさや姉が、
ついにその足を動かした

さや姉「・・・思い出したわ
    その黒髪、まぶたの傷…そして、その“強さ”」
話し始めたさや姉は、ゆっくりと一歩一歩、階段を下り始めた

さや姉「当時のプリズン全チームをたった1人で潰し、
    最短でクリーナーに選ばれた奴がいた、その名は“ゲキカラ”」

そして、ゲキカラの拳でふっとばされたおたべが、さや姉の体にぶつかった
“ドカッ”
さや姉「・・・けどな、私も関西のプリズンで
    “最強”名乗ってるんや」
さや姉は拳を固く握りしめ、こっちに歩いてきたゲキカラの顔面を殴った

ゲキカラ「…あはは、きゃははは!」
血を拭い、それを見ながら笑うゲキカラ

おたべ「さや姉、邪魔すんなや、まだ終ってないで!」

さや姉「・・・・血が騒ぐんや、こいつは私がやる」

“ガッ!”ゲキカラは、一瞬おたべの方を向いたさや姉の髪を掴み
その顔に、強烈な拳を喰らわせた

“・・・・!”
後ずさりしたさや姉は、顔を手で抑え、手に付いた自分の血を見た
さや姉「ははっ、これが“最強”のクリーナーの拳か、おもろいわ
    会えて嬉しいで・・・ゲキカラ」

ゲキカラ「違うね、マジ女の“ラッパッパ四天王”の拳だよ」

さや姉「そのマジ女には、もう戻れへんで・・・ここであんたは終わるからな!」

走りだし、高く飛び上がったさや姉は、ゲキカラの頭上の拳を振り下ろした
それと同時に、ゲキカラもさや姉を狙って拳を繰り出し・・・
二人の拳がクロスした

----ネズミ達を助けに来たゲキカラは、難波の“最強”と対峙した---
84名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 02:14:49.72 ID:sqHmpSrP0
さや姉が勝ちそうだな。
85名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 06:48:42.92 ID:deV+5Hs7O
どうなるのかわくわくですわ
86名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 12:37:41.70 ID:6EYOgg980
そして、パルとセンターは、その状況を未だ知らずにいた
すでに矢場久根に着いていたパルはピースと再会していた

パル「ピース…!お前がここまでやられるなんて・・・」

ピース「・・・パル、難波はただのヤンキーじゃない」

パル「どういう事だ?」

ピース「あの強さ、あいつはおそらく“プリズンの者”」

“・・・・!!”
話を聞いていたダンス、センターは驚きの表情を見せた
そしてパル自身も険しい顔を魅せた

センター「・・・・ネズミ達が危ない」

パル「行かなくちゃ…」

その時、センターとパルの前に、ミソが姿を現した

ミソ「久しぶりだね・・・松井珠理奈、いや・・今はセンターだっけ?」
センターの古傷が、疼き始めた

センター「ミソ・・・・!ゲキカラを刺したのもお前だったのか」

ミソ「あはは、そうだよ・・・・あいつが“二個目”」
首元にある手錠型のネックレスをチラチラと嬉しそうに見せた

センター「そのネックレス・・・2つ目はゲキカラってわけか」
今にも飛びかかっていきそうな怒りに満ちた目をするセンター

パル「センター・・・今は、ネズミ達を助けに行かないと」

そう言ったパルの方を、ミソは目線をやり不気味に微笑んだ

ミソ「そうはさせないよ・・・“パル”お前が“三個目”になるんだよ」

パル「・・・!どうして私の名を?」

センター「・・・まさかお前は」

ミソ「そうだよ、私も“プリズン”の人間、ゲキカラを刺したのも
“プリズン”からの命令だよ、きゃはは」

センター「お前・・・!どうしてゲキカラがプリズンに!?」

ミソ「あいつは勝手にプリズンから抜けた裏切り者だからね〜
一緒に“マジ”に生きたい奴らができた、とか甘い事言って」

話を聞いていたパルは、髪を振りほどき、シュシュを拳に付けた

パル「人の“マジ”を笑うんじゃねぇ・・・!」
87名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 15:42:54.60 ID:6EYOgg980
センター「待て、こいつの相手は私だ…私が倒す」

ミソ「きゃはは、センター・・・お前がマジ女の“テッペン”なんだってね
あの時殺さないで良かったよ、どうだ?お前も“プリズン”に来なよ」

センター「ふざけるな!誰が行くか!」
叫んだセンターはミソに殴りかかっていった
“おらぁぁ!!”

センターの拳を受けたミソは血を流しながら不敵な笑みを浮かべた
ミソ「あはは、いい目をしてるよセンター、お前ならいい“クリーナー”になれたのに」
鋭い眼光で睨むセンターを見てミソがそう言うと

センター「断る・・・・私も一緒に“マジ”に生きたい奴がいるからな」

ミソ「ふふっ、“ネズミ”の事か?あいつも難波のプリズンにやられてるさ」

センター「・・・“あいつ”に何かしたら、私がお前ら“プリズン”をぶっ潰す」

ミソ「お前達は勝てやしない、“プリズン”からは誰も逃げれないんだよ」

センター「勝さ、必ず・・・行け!パル、こいつは私に任せろ!」

パル「・・・必ず、ネズミ達は助け出す、死ぬなよセンター」
パルがセンターに背を向け、部屋から出ようとすると、
矢場久根の制服を着た生徒達がパルの前に立ちはだかった

ダンス「なんだ?お前ら・・・パルを通してやれ!」
その場にいたダンスは矢場久根総長として、そう命令するが
矢場久根の生徒達は、耳を貸さなかった

ミソ「そいつらはお前の命令を聞かないさ、“小耳”」

ダンス「・・・ちくしょう、こんな事になるなんて」

ミソ「だから言ったんだよ、“逃げれない”って・・・プリズンは全てを知っている
   お前達の行動なんて筒抜けだったんだよ」

パル「・・・絶対に負けない」

そして、傷ついたピースもゆっくりと、立ち上がった
ピース「・・・っく、パル、私も戦うよ」

ダンス「やるしかない、名無し達を助けに行かなきゃ」

5、60人はいる矢場久根の生徒達を前に、三人は立ち向かった

パル「・・・よし、行くぞ!」
“おらぁぁ!!”

ミソ「馬鹿だね、間に合うわけないのに」

センター「お前にはわからないさ、“マジ”に生きる奴らの事が・・・
     上り始めた階段、最後まで上るしかねぇんだよ!」
88名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 15:45:55.57 ID:6EYOgg980
“おらぁぁ!!”
センターの右の拳が、ミソを狙った
“バシッ”
それを左腕でガードしたミソ、
その瞬間、ミソのハイキックがセンターの頭を捉えた

センター「・・・・っく!」
足をふらつかせるセンター、ミソは体制を崩したセンターに
殴り掛かった

“ドカッ”
向かってきたミソに対し、すぐにセンターは振り向き、左の拳の
裏拳で殴り返した

ミソは後ずさりし、頬から血を流し
その頬に手をやった・・・血を見つめるミソ

ミソ「あの頃を思い出すよ・・・この強さ、けど結局お前はあの時、私に負けたんだ」

センター「あの時とは違う、私には“仲間”がいる・・・・タイマンなら負けやしない!」

“ザッ!”
センターが踏み込み、ミソに殴りかかっていた
それは、“タイマン”だった

そして、パル達も、矢場久根の生徒達を相手に懸命に闘っていた
傷を負ったピースを庇いながら、パルは着実に、向かってくる敵を倒していた
残る敵は十数人、その時、パルの名前を叫ぶ声が聞こえた

“パル!!”

それは、ダース達と一緒に行ったはずの名無しの姿だった

パル「名無し!無事だったか・・・・ネズミ達はどうした?」
敵を倒しながら、名無しにそう尋ねるパル

名無し「・・・早く、早く助けに!」
必死にそう言う名無しの目には、涙が浮かんでいた

ピース「っく!ここは任せて、パル・・・ネズミ達の所へ行って」

ダンス「プリズンの時に比べたら、これくらいなんて事ないさ、行け!パル!」
パルの前後に、ピースとダンスが立ち、パルの周りにいる敵を倒した

パル「・・・必ず、会おう、私たちは“自由”になるんだ」

そう言ったパルの方をピースとダンスは振り向き、静かに頷き、笑った---

パル「名無し、案内してくれ!」
パルと名無しは、矢場久根の校舎から走り去っていった
89名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 17:00:16.85 ID:6EYOgg980
センター「はぁ・・はぁ・・・行ったか、ミソ、お前の負けだな」

ミソ「・・・っく、言ったろ?間に合いはしない・・・・あいつが見るのは仲間が倒れた姿さ」
ミソも同じく息を切らし、センターからのダメージでいつもの不適な笑み
を浮かべる余裕は無くなっていた

センター「ここで倒れるのは、お前の方だ!」

センターが高く飛び上がり、その拳を、ミソの顔面に喰らわせた
“バシッ!”

それをまともに受けたミソは、膝から崩れ落ちた
地面に手を付いたミソは・・・・

ミソ「・・・・っくそ、はぁ・・・はぁ・・・」

センター「お前の負けなんだよ・・・・いや、“プリズン”の負けだ」

ミソ「・・・私を倒しても、お前達は“ノブナガ”を助ける事ができやしない」
苦しそうに、ミソは言葉を続けた

ミソ「・・・・“あいつ”には勝てやしない」

センター「“あいつ”?誰の事だ?」

そしてミソは、最後に・・・不敵な笑みを浮かべながら言った

ミソ「・・・あはは、自分の目で、確かめろ」
そう言ってゆっくりと立ち上がったミソ

センター「・・・・」

ミソ「そこまで・・・・辿りつけたらね!」
“バシッ”

殴りかかったきたミソを、センターは全力の拳で迎え討った

そして・・・・ミソはその場に倒れた

倒れたミソをしばらく見つめた後、センターはピース達の所へと歩いて行った
90名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 17:56:04.25 ID:6EYOgg980
“ドカッ!”

ピースの背後に立つ矢場久根を殴り倒したセンター
ピース「・・・はぁ、はぁ、ありがとう」

ダンス「ミソを倒したのか・・・」

センター「ああ、こいつら倒して私たちもパルの後を追うぞ」
“おぁら!!”

センターは、矢場久根の生徒達を次々と倒していった

ピース「強いね、あんた・・・似てるよ、やっぱり」
センターの戦う姿を、どこか懐かしそうに見つめるピース

ダンス「ああ、“ノブナガ”に・・・」

センター「会えるさ、もうすぐだ」

敵を前にしながら、そう言ったセンターの後ろ姿にピースは
ノブナガの面影を重ねた

ピース「センター、あんたと一緒だと負ける気がしないよ」

センター「“マジ女”は無敵なんだ」

ピース「羨ましい、居場所があって・・・」

センター「居場所ならあるさ、お前達も来いよ・・・自由になったら
     一緒に“ラッパッパ”に入ろう」
ピース「“ラッパッパ”?」

センター「ああ、マジ女の“テッペン”が集まるんだ…その部室には」

ピース「もし普通の高校生に戻れたら・・・・その時は」

センター「ああ、お前達皆で・・・マジ女に来たらいい」

“バシッ!”
そして、最後の敵を倒したセンター達は、パルの後を追った

----そのパルと名無しは、難波が待つホテルの前まで来ていた----
91名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 19:11:07.19 ID:6EYOgg980
パル「ここだな、名無し」
パルがホテルに入ると、そこには・・・・

ゲキカラ「はぁ・・・・はぁ・・・、来たか、パル」

アンニン「・・・・遅いよ、パル」

ゲキカラは、さや姉との死闘を続けていた
“最強”と“最恐”その戦いは、長く続いていた

そして、深手を負いながらもわるきーを倒したアンニンは
メッシ達を助け、おたべと戦っていた
だが、わるきーとの戦いで、アンニンの体はすでに限界だった

アンニン「これで、…少し休めるかな」

おたべ「仲間がきよったか」

パル達の存在に気付いたさや姉は、血を流しながらパル達の方を向いた
さや姉「ほんま誤算ばかりやな…」

パル「あんたも“プリズン”の人間か」

さや姉「そうや、パル・・・・お前達が“あそこ”から逃げたところで
    何も変わりはしない、プリズンは世界中にあるんや」

パル「それでも、私は戦う…約束したんだ」

さや姉「無駄な事を・・・・、またあそこに戻って助け出すのか?
    撃ち殺されるだけやで」

その時、傷つき倒れたはずのネズミが口を開いた

ネズミ「私が・・・・なんとかする」

さや姉「それも無理やで、“父親”に頼む気なんか?知らないとでも思ったか?
    逆や、ここに来る事を私に教えたのはあんたの父親やで」

ネズミ「・・・・・!・・・・あの人が」

さや姉「まぁホンマはあんたには手を出すなとは言われてたんやけどな」

おたべ「向かってきたのはネズミの方やで、私は知らんわ」

さや姉「まぁ色々と計算外の事が起こるもんや、一番の計算外はあんたやけどな
    “ゲキカラ”」

ゲキカラ「私の計算じゃ、もうとっくに帰ってるはずだったんだけどな」
そう言ったゲキカラの言葉は本音だった
想像を超えていたさや姉の強さは、事実、ゲキカラを苦戦させた
だがさや姉もまた、同等の傷を負っていた・・・・

その時、パル達の後ろから、センター達が姿を現した
92名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 21:02:25.64 ID:deV+5Hs7O
おもしろいジョー
93名無しさん@実況は禁止です:2012/10/13(土) 23:46:38.90 ID:63hJ9BTP0
もうこれ秋豚とテレ東に見せろよ
94名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 00:57:53.07 ID:wNKpONY40
ラスボスは前田かな・・・
95名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 01:06:12.57 ID:pZGGiftR0
最初は以前立ってたマジすか学園ZEROってスレと同じ小説かと思ったがかなり展開が違うな
あっちは3キャラは出てこなくて最後は難波の連中と戦った後ゲキカラが卒業式で答辞読んで終わったはず
96名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 01:42:18.42 ID:1D0iX7kH0
ありがとう あれ読んでくれてたんですね
97名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 03:43:09.44 ID:1D0iX7kH0
センター「・・・・!」
センターは、ゲキカラの姿を見ると少し安堵の表情を浮かべ、
ゲキカラもまた、それに傷ついた顔で笑顔を魅せた

センター「ネズミ!」
センターは駆け寄り、ネズミを抱きかかえた

さや姉「・・・・“ミソ”を倒してきたのか」

ネズミ「すまない・・・センター、私の父親がこんな事を」

センター「自分を責めるな、お前は何も・・・・何も悪くない」

さや姉「久しぶりやな・・・センター」

センター「さや姉・・・・・最初からパル達が目的だったのか、マジ女に手をだしたのは」

さや姉「ちょっと違うわ…確かには“命令”はパル達やった、そこに倒れてるウチの
    奴らはこの事をしらん、そいつらにしたら私は難波高校の“テッペン”や」

さや姉の話に、ゲキカラは拳を降ろし、耳を貸した
おたべもまた、静かにさや姉の所へ歩いて行った

さや姉「あんたら“マジ女”に喧嘩を売ったのは、ただのお遊びのつもりやった
    センター、あんたの拳を受けるまではな」

センター「・・・・・」

さや姉「あれは効いたで、センター・・・・あんたに会えたのは偶然やった
    そして、あんたらの所にパル達が行ったのも偶然やった」

パル「私達がマジ女に行った事が・・・」

さや姉「そう、偶然が重なったんや・・・だから、“必然”やったのかもしれんな
    こうなる事は」

そして、さや姉の隣にいたおたべが口を開いた

おたべ「パル、お前達がマジ女に来た時点で“プリズン”から私に命令が来た
    皮肉なもんやで・・・“目標”がつい、こないだまでの“仲間”に変わったんや」
センター達を見ながら、“仲間”と言ったおたべは、どこか寂し気な目をしていた

センター「おたべ・・・・プリズンから抜けるんだ」

おたべ「それは無理や、私はクリーナーとしての道を選んだんや…
    “ゲキカラ”、あんたはやっぱり強かったで、さすが“たった一人の四天王や”」
そう言いながら微笑みを魅せるおたべ・・・・

ゲキカラ「“仲間”を殴るのは、拳が痛くなる」

おたべ「嬉しかったで、私もやっぱり“マジ”になってみたかったんやな
    けど敵わんわ・・・あんたには」
かつての仲間を前に、“敵”として立つおたべは、心が揺らいでいる事を
自分自身で理解していた
98名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 04:50:36.40 ID:1D0iX7kH0
さや姉「さて、ここらで終いにしよか・・・誰が私の相手や、ゲキカラか?センターか?
   それともパル・・・お前が“ケリ”をつけるか?」
“強き者たち”を前にしても、動揺する事なく、そう言い放つさや姉の姿は
“難波高校のテッペン”、そして“関西最強のクリーナー”としての自信を感じさせた

そして、クリーナーとしての自分に心が揺らいでいたおたべも、覚悟を決めたかの
様にセンター達に言った

おたべ「そうやな・・・・ネズミ、殴ってすまんかったな・・・・」

ネズミ「おたべ・・・・・、まだ間に合う・・・帰ってこい」

そう言ったネズミの方に目をやると、おたべはゆっくりと身構えた

ネズミ「・・・・おたべ!」

おたべ「しつこいで、ほんまに・・・“ネズミ”はしつこいわ」
マジ女にいた頃の様に、皮肉を言うおたべは、どこか笑っているかの様に一瞬見えた
しかし、その目はすぐに鋭い眼光に変わった

おたべ「さぁ、始めようか?あんたら全員でもええで、かかってこんかい!」

そのおたべの姿に、センターもまた、覚悟を決めた

センター「いや・・・・“タイマン”だ」

パル「いいのか?“ダチ”なんだろ?」

センター「ああ、今でも“ダチ”さ・・・・だから“マジ”で戦うんだ
     あいつのあの目は…“マジ”だ」

センターの言葉を聞いたおたべは、さや姉に言った

おたべ「・・・・だ、そうや、“タイマン”や、私が先にやらしてもらうで
    邪魔したら恨むで、さや姉」

さや姉「・・・しないわ、そんな余裕ないわ」

おたべ「ははっそうだな、じゃあ・・・・
    “センター”、私の相手はあんたにしよか?」

センター「・・・・おたべ、手加減しないぞ」

おたべ「“階段”上れたらええな?センター」

センター「・・・ふっ、おたべ・・・・・“おとなしく土産物屋に並んどけ!!”」

----それは、センターが初めておたべと会った時に、言った言葉だった---

99名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 04:58:53.50 ID:7SvJs+EbO
こんな時間に更新来てたーーーーー(゚∀゚)ーーーーー!!
100名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 05:26:38.72 ID:1D0iX7kH0
そう叫んだセンターが拳を繰り出すと、“ザッ”とその拳を、
おたべは回し蹴りで払いのけた
そして、そのままセンターの顔に目がけて蹴りを繰り出した

それを避けようとしなかったセンター、その蹴りは、
“あの時”と同じだった

おたべ「・・・・少しは成長したか?センター、確かめたるわ」
蹴りをセンターの目の前で止めたまま、おたべは言った

センター「おたべ・・・・今のあんた“寂しい目”をしてるよ」

そのおたべの脚を、センターが掴み払おうとすると
センターの拳が来る事を、おたべは一瞬で理解した

“ガッ!!”

おたべがガードするよりも早く、センターの拳は・・・おたべの顔に届いていた
後ずさりするおたべ・・・

おたべ「・・・っく!あんたに、何がわかる!」

センター「・・・・お前の“弱さ”」

おたべ「・・・・!」

かつて、自分がセンターに言った言葉だった事を理解したおたべは、
戸惑いを隠せなかった

センター「思い出したか?あんたが言った言葉だ
     あんたは私に、教えてくれたんだ」

おたべ「そういえば、そんな話をしたな・・・・忘れてええで!」
おたべが殴りかかると、センターはその拳を掴んだ
そして、その拳を強く掴んだまま、おたべの目を見つめながら言った

センター「暗闇でもがいているのか?…おたべ」

おたべ「・・・・黙れ!忘れろと言ったはずや!」

掴まれた拳を払うおたべ

センター「私が・・・・助け出してやる、“プリズン”からあんたを」
101名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 07:51:23.65 ID:M870fJnt0
あっあ〜ん!愛しのウルセーヨちゃん
102名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 08:33:28.00 ID:OnZGdeEbO
佳境といったところか
103名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 09:19:53.04 ID:7+6rDMn30
いいね
ろくでなしブルースは参考になるだろう
104名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 13:28:15.16 ID:1D0iX7kH0
おたべ「・・・・・自惚れんなや!」

おたべが拳を繰り出したと同時に、センターは強く握りしめた拳を出した

“バシッ!”

互いの顔に、その拳は当たった
殴られたセンターだったが、その目は真っ直ぐおたべを見ていた
固く握り締められたセンターの拳は、
おたべに深いダメージを負わせた

一歩、また一歩、後ずさりするおたべ・・・・

おたべ「・・・・やっと、・・・・眠れるわ」

そう言ったおたべは、膝から崩れ落ち、その場に倒れた

センター「・・・・おたべ」

倒れたおたべを抱きかかえ、センターは静かにささやいた

センター「すまない・・・・気づいてやれなくて」
その目には、涙が浮かんでいた

“パチ、パチ、パチ、”

するとゆっくり拍手をしながら、さや姉が立ち上がった

さや姉「感動やわ、感動したで、センター」

センター「・・・・さや姉」

さや姉「まぁ、こっから私があんたら全員“倒す”ってのも、
    感動のストーリーやけどな」

最後の1人となったさや姉は、身構え、その目を鋭い眼光に変えた

さや姉「・・・・“マジ”やで」

そのさや姉の所へ、歩きだした者がいた
---“パル”だった----
105名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 15:50:51.50 ID:1D0iX7kH0
パル「それが・・・あんたの“マジ”なんだな」

さや姉「・・・・パルか、始まりはあんたやもんな、ええで・・・・あんたから倒したる」

パル「傷ついたその体で、どうしてそこまでする?」

さや姉「私は“最強”の看板がほしいだけや、“関西”だけじゃ物足りんわ」
    欲のない奴にはわからへん」

パル「プリズンのためじゃないのか?」

さや姉「この仕事してるとな、強い奴と戦えるやろ・・・“ゲキカラ”と
    戦えたのも、“プリズン”のおかげや」

ゲキカラ「・・・・・次は、“難波のテッペン”としてこい、相手してやる」

さや姉「ふっ、言ったはずやで・・・・・私が今ここで、あんたら全員倒すんや
    “次”なんてないわ!」

さや姉は、目の前にいたパルにその拳を繰り出した

“ガシッ!”

その拳を両手で掴むパル
それを、さや姉は力づくで押し込んだ

パル「・・・・っく!」
思わず手を放すパル

体制を崩したパルに、さや姉が襲いかかった
パル「・・・・うぅ!」

さや姉の蹴りが、パルの腹部に命中した

蹴られた場所を抑えながら、パルは顔を上げ、さや姉を見つめた

さや姉「どうした?パル、そんもんか?それじゃ“ノブナガ”は助けられんで!」
そう叫んださや姉は、回し蹴りをし、その脚はパルの頭への向かった

“ドカッ!”パルはそれをガードし、さや姉に言った

パル「助ける・・・・それが私の“ケジメ”なんだ」
最後に見たノブナガの後ろ姿が、パルの脳裏をかすめた

パル「あんたを倒して、私は“ノブナガ”を助け出す」

シュシュを巻いたパルの拳が、さや姉の顔を捉えた
“バシッ!”
すぐにさや姉は、睨み返し、殴り返そうとした時
パルはその腕を掴み、さや姉に固い拳を喰らわせた

さや姉「・・・・くっ!」
苦痛に顔を歪めるさや姉

106名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 15:52:28.52 ID:1D0iX7kH0
さや姉「・・・やるやないか、“プリズン”があんたを気に入る理由がなんとなくわかるで」

パル「私は、自由でいたい・・・」

さや姉「自由か、パル・・・・“テッペン”には自由なんてないんや
    気づいたら、いつのまにか自分の周りに人がいるんや」

パル「・・・・・」

さや姉「負けたら、“それ”が離れていくのも早いんやで、だから戦い続けるしか
    ない、止まる事は許されない、お前にもあるはずや・・・」

パル「あんたが負けても、そこにいる“仲間”は離れないよ」

パルがそう言った時、傷つき倒れたはずの難波の“仲間”の声がした

わるきー「・・・・離れへんよ、さや姉・・・負けても私はさや姉に付いていくわ」

ナナ「その通りや、さや姉は私らにとって“難波のテッペン”や、“プリズン”だろうが
   関係あらへん」

福本「・・・“難波”の力、見せてやれや、さや姉・・・」

いつのまにか目を覚ましていた彼女達は、立ち上がる事はできなかったが、
さや姉とパル達の会話を、いつからか聞いていた

パル「・・・・今のあんたは、“難波”か?“プリズン”か?」

さや姉「・・・・そうやな、“難波のテッペン”や!!」
少し笑みを浮かべながらそう叫んださや姉は、強く握りしめた拳をパルに向けた
“バシッ!”
それを受けたパル、避けようとしなかった様にも感じた
口から血を流したパルもまた、全力でさや姉を殴り返した

“・・・っく!”
さや姉もまた、それを避けようとしなかった

---パルとさや姉----
拳だけの、殴り合いが続いた

それをセンター達、そして難波の者達は見守った
107名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 21:02:55.00 ID:ArIQSfg50
あげ↑
108名無しさん@実況は禁止です:2012/10/14(日) 23:58:31.42 ID:Hp0v5aFA0
あげあげ
109名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 00:16:08.90 ID:082jMmCz0
ゲキカラ「・・・強いな、お前達の“テッペン”は」
倒れたわるきーにそう話しかけたゲキカラ

わるきー「当たり前や、負けるかアホ」

ゲキカラ「・・・・はは、けど“パル”も負けられないはずだよ」

ピース「パルは負けない、あの“ノブナガ”が認めた子だよ」

彼女達の目線の先にいる二人は、互いに、立っているのがとやっとだった

さや姉「・・・・…、倒れへんな、あんた」

パル「・・・っく、お前もな」

互いに、次の一撃で勝負が決まる事を悟った二人

さや姉「気失ったら、言えんからな…今のうちに言っとくわ」

パル「・・・・?」

さや姉「・・・私で、“終わり”じゃないで?」

パル「どういう事だ?」
さや姉「・・・すぐにわかる、“全て”」
さや姉の拳が一瞬ピクリと動いたのを察したパルは、
反射的に、拳を繰り出した

“バシッ!”

さや姉が拳を上げるよりも早く、パルの拳は、さや姉に届いていた
地面に手をついたさや姉

さや姉「・・・・っく、負けや」

パル「・・・・お前、わざと」

さや姉「・・・違うわ、腕がもう上がらんかっただけや」
血を零しながら、息を切らしてさや姉はそう言った

それを見ていたわるきー達はすぐに、さや姉の下へと駆け寄った
わるきー「大丈夫か?さや姉」

さや姉「・・・すまんな、勝てへんかったわ」

そして、パルはセンター達のところへと歩いて行った
----その時だった---

“ガチャ!!ダダッ!”
銃を持った男達が、パル達の周りを囲んだ

センター「なんだ?こいつら!」

パル「“プリズン”・・・」

そうパルが呟いた時、そのプリズンの警備兵達の後ろから
聞き慣れた声がした

“愛しのウルセーヨ〜、はどこ!”
110名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 00:37:12.63 ID:yHBuuPCf0
なんやとー!
111名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 01:09:38.30 ID:082jMmCz0
ほしゅありがとう 読んでくれてる人ありがとう
設定途中で変えて考えながら書いてるんで遅くてすみません
トリップないけどサーモンです
112名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 01:15:25.90 ID:082jMmCz0
パル「お前・・・・」

看守長「パル!会いたかったぜ〜」

センター「なんだ?あの気持ち悪い奴は」

看守長「なに、生意気な奴!お前がセンターか!
    ほんとっ“ノブナガ”にそっくり!」

パル「捕まえにきたのか?」

看守長「いや〜、お前達に会いたいという方がいるんでね」

その時、メガネをかけ、スーツを着た男が、看守長の後ろからゆっくりと姿を現した
それは、ネズミの父親だった
ネズミ「・・・・!」

父「ネズミ、お前が“プリズン”に関わるとはな・・・」

ネズミ「あんた・・・・自分が何をしてるのかわかっているのか?」

父「わかっているさ、クリーナーは必要な“存在”なんだよ、
  “それ”で“今”が成り立っているんだ、この日本ではな」

ネズミ「・・・・何も、何も彼女達じゃなくてもいいだろ?解放してやってくれ」

ネズミの真剣な眼差しを見た父は、そっとパル達に目をやった
そのパルの目は、怒りに満ちた、鋭い目つきだった

父「ふふ、いい目だ・・・私を殺すか?パル・・・・やってみろ、私を殺しても
  また違う誰かが“プリズン”を始める」

パル「・・・・そんな事はしない、私は“クリーナー”じゃない
   ただ・・・・私達を、“ノブナガ“を、自由にしてくれ」

ネズミ「・・・・・頼む、“父さん”」

ネズミが“父さん”と言った時、ネズミの父親は少しばかり
笑みが浮かんだかの様に見えた

父「・・・ふっ、ネズミ、お前が“マジ女”に入った時に
  こうなる事は決まっていたのかもな」

ネズミ「・・・後悔はしてない、あるとすれば、“今”父さんを止められない事だ」

父「・・・・私を止めるか、変わったな・・・・昔のお前なら、もっと冷静に物事を
  考えていただろう」

ネズミ「私も・・・“マジ”なもんでね」

すると・・・・・父親はサッと手をあげた
警備兵達が、一斉に銃口を下げた

113名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 01:37:30.28 ID:082jMmCz0
父「いいだろう、だが・・・・自分達で道を切り開いてみろ、
  私はそうやって、お前を育てて来たつもりだ」

ネズミ「・・・わかってる、“父さん”」

父「その時、お前達が何を“選択”するかで、パル達を自由にするか決めてやる」

すると父親は、ネズミ達に背を向けた

ネズミ「父さん、ありがとう・・・」

父「一度も、・・・お前には父親らしい事してやれなかったからな
   “プリズン”に行ってみろ、・・・警備兵はいないようにしておいてやる」

看守長「いいんですか〜?!あそこに行かせて」

父「責任は、私がとる・・・それに“あいつ”が会いたがっている」

ネズミ「“あいつ”?」

父「ネズミ、全ては繋がっているのさ」

そして、ネズミの父親と看守長達はその場から去って行った

ネズミ「・・・・すまない」

パル「いや、ネズミ・・・・あんたのおかげで道ができたんだ
   感謝してる」

ゲキカラ「どうする気だ?今から行く気か?」

パル「いや、明日行く」

ゲキカラ「それがいい、皆ボロボロだ、少しでも休ませた方がいい」

センター「私達も行くから安心しろ」

パル「ああ・・・ありがとう」
それぞれ、傷ついた者に肩を貸した

114名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 01:55:21.75 ID:082jMmCz0
そして、ネズミもまたゆっくりと・・・おたべの所へと歩いて行った
ネズミ「肩、貸してやる・・・帰るぞ“マジ女”に」

おたべ「・・・・ネズミ、私は“難波”なんやで?」

ネズミ「いいや、あんたは”マジ女”で卒業してもらう」

おたべ「勝手やな・・・、私は・・・・」
おたべが、ふと目線をさや姉の方へと向けると

さや姉「行かんかい、・・・・その制服似合わんわ」

ネズミ「マジ女の制服の方が似合うんだよ、あんたには」
おたべに肩を貸すネズミ

おたべ「さや姉…」

さや姉「なんや…?」

おたべ「すまんかったな」

さや姉「謝られるような事されてへんわ、もう行ったらええ」
おたべとさや姉はしばらく互いを見つめると、ふと笑みを零した

そして、ネズミとおたべはセンター達の所へと戻って行った

さや姉「私達も帰るで、倒れた奴らに肩貸したれ」

さや姉がそう言うと、難波の者たちも互いに肩を貸し、立ちあがった

センター「“次”は“難波”として、来い・・・私との勝負がまだだからな」

さや姉「そうやったな、センター・・・初めて会った時にもらった拳、
    そのうち返しに行くで」

センター「・・・待っている」

そしてセンター達とパル達はホテルから去って行った

---関西から来た“最強”は、その背中を見送った---
115名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 03:51:59.15 ID:5PhF9qcz0
あいつ・・・・前田敦子だよな。
116名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 14:00:46.72 ID:OhcHH0yt0
あげ
117名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 19:05:42.44 ID:HsY/wFxW0
いつも楽しみにしています!!

一つ感想というか・・・
ねずみの父さんには麻友って言って欲しかったです
118名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 21:58:19.14 ID:yHBuuPCf0
マジで保守
119名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:07:20.00 ID:p4Ggm1Ax0
あげ
120名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:10:22.76 ID:082jMmCz0
>>117
ああ・・・それが良かったですね
121名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:13:52.40 ID:N45zkmk7O
自分も今まったりマジすか3書き溜めてる(^_^;)
マジすかは妄想膨らみますよね
122名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:21:00.14 ID:082jMmCz0
パル「どこに向かってるんだ?」

センター「決まってるだろ?マジ女だよ」

ネズミ「こんな大勢で泊まれる場所なんて、あそこしかないからな」

パル「すまない、迷惑かけて」

センター「迷惑?ははっ、校長が変わった人だからな、むしろ喜ぶさ」

そして、マジ女に着いた彼女達は校長に事情を話した

校長「“プリズン”…あなた達、なんて危ない所に
   けどいいわ、ノープログラム、それでこそマジ女の生徒よ」

ネズミ「助かります、ありがとう校長」

校長「“仲間”を助けてあげなさい」

センター「ああ、もちろんだ」

123名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:25:41.75 ID:082jMmCz0
そして彼女達は、あの“場所”へと階段を上っていった
そのドアを開けた先には、今もまだ、金色の椅子が変わらずにあり
壁には何枚か、写真が飾ってあった

パル「“彼女達”はなんだ?」

センター「マジ女“最強”の奴らだ、“ラッパッパ”」

静かに、“大島優子”の写真を眺めていたゲキカラが
口を開いた

ゲキカラ「私も、本当なら“ここ”に一緒にいるはずだったんだけどな」

そう言ってゲキカラは、優子の写真をそっと触った

その写真の周りには、サド、そしてラッパッパ四天王の写真があった 
---だが、ゲキカラの写真だけは、まだなかった---

パル「この人が、あんたを救った“優子さん”か・・・」

ゲキカラ「ああ、“最強”だった、もうすぐ、私もここに…」

おたべ「ゲキカラ、あんたは“こっち”もや」
優子達の写真の近くには、
“前田”とそのラッパッパ四天王の写真もあった

ゲキカラ「確かに、そっちもだな私は」
笑顔を魅せるゲキカラ

ピース「その真ん中の写真の人は?」

センター「そいつは“前田”
     結局“ケリ”がつけられないまま、行っちまった」

すると、おたべが前田の写真を見つめながら言った

124名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:26:17.11 ID:082jMmCz0
おたべ「その事なんやけどな・・・・
    ネズミの父親が言ってた“あいつ”、前田かもしれん」

ネズミ「まさか・・・・」

おたべ「その可能性が高いって事や・・・“プリズン”
    に連れて行かれたって事までしか、私もしらんのや」

センター「“前田”がプリズンに・・・・」

おたべ「私の“任務”やった、許される事やない・・・」

センター「私が前田を助け出すさ、あいつがプリズンの人間になるわけがない」

ピース「“ノブナガ”みたいに地下に幽閉されてるのかも・・・」

パル「なら、その人も一緒に助け出す」

センター「そしたら・・・パル、お前達も本当のマジ女として来い 
     一緒に“ラッパッパ”をやろう…
     私達も優子さんや、前田みたいに“ここ”で語り継がれるんだ、次世代に」

パル「…悪くない、そんな日が来たらいいな」

パルとセンター達が話していると、

ウルセーヨ「ウルセーヨ〜、早く寝ようぜ」
ウルセーヨの言葉が、彼女達の会話を遮った

センター「ふっ、そうだな・・、寝るか」

パル「ああ、明日皆で行こう・・・ゆっくり休もう」
難波との死闘を繰り広げた彼女達は、マジ女の吹奏楽部の部室で
眠った、明日に備えて・・・・
125名無しさん@実況は禁止です:2012/10/15(月) 23:26:19.77 ID:3aUlMme0O
設定途中で変えて考えながら書き込んでるそうなので大変だと思う
けどゆっくりでもいいんで完結させてほしい…期待してます
126名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 00:52:20.62 ID:TrP/e21D0
数時間たった、まだ辺りが薄暗い頃、
1人、マジ女の校舎から出て行く者がいた
それは、プリズンの囚人服を身に付けた、パルの姿だった

その時、パルの後ろから声がした

“そんな事だろうと思ったよ”

センター「どうした?そんな恰好で、マジ女の制服似合ってたぞ」 

パル「センターか、これは・・・、チームハブとして
   迎えに行きたいだけだ」

センター「たった1人でか?」 

パル「警備兵がいないなら私1人で充分だよ
   ノブナガとその前田って人を、連れて帰るだけだ」

センター「連れて帰るだけなら、皆で迎えに行けばいいんじゃないのか?」

パル「・・・・」

センター「“嫌な予感”がする、お前もだろ?」

パル「・・・ああ」

センター「私も連れてけ、約束は守らせてもらう
     それに・・・私は“プリズン”に行かなきゃならない気がするんだ」

パル「わかった、センター・・・一緒に来てくれ」

そしてパルとセンターは、仲間達の静かに眠る姿を
一目見ると、覚悟を決めた様にプリズンに向かった

しばらく歩き、森の中を抜けると、辺りはいつのまにか
明るくなってきた
目の前には、あの建物があった

---プリズンHOPE---

センター「ここが…“プリズン”」

パル「こっちだ・・・」

パルに先導され、センターもプリズンの奥へと入っていった
ネズミの父の言葉通り、誰もいなく、不気味なほど静かだった
あまりにも簡単に、前へと進む事ができたパルとセンター

パルは、センターを連れ真っ直ぐ地下へと向かった

暗い廊下を歩くパルとセンター

パル「・・・・あそこだ、あそこに幽閉されてるはずだ」

“・・・?”
127名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 01:43:37.48 ID:TrP/e21D0
目を細めるパル
パルはあの地下牢へと駆け寄った

パル「どういうことだ?」
そこには、誰も、いなかった

センター「捕まってるんじゃなかったのか?」

パル「違う場所なのか?」

パルとセンターは、ハブの部屋へと向かった
しかし“ノブナガ”はそこにもいなかった

その時だった
“ガガッ!”
スピーカーから音が聞こえてきた

“ガッ、・・・聞こえるか、パル、そしてセンター”

それは、ノブナガの声だった

センター「どうして・・・私を知っているんだ」

パル「わからない・・・・ノブナガ、どこなんだ?」

“パル、あの場所だ・・・“選抜戦のホール”、あそこに来い”

パル「なんで、あんな所に・・・・」

急に走り出したパルの後を、センターも追った
そして、そのドアを開けた
“ガチャ”

金網に囲まれたその部屋の中央に、“ハブのテッペンの椅子”に腰を掛け、
少し前かがみになって、下を向く
----“ノブナガ”がいた---
128名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 01:45:25.31 ID:TrP/e21D0
ゆっくりと顔を上げるノブナガ、それはまぎれもなくノブナガだった

ノブナガ「久しぶりだな、パル・・・」

パル「どうして、・・・こんな所にいるんだ?」

ノブナガ「パル、私はな・・・・こんな所、その気になればいつだって抜け出せたさ」
     
パル「・・・・どういう事だ?」

椅子に腰を掛けたまま、センターの方を見るノブナガ
ノブナガ「似てるな、私に・・・・」

センター「あんたが・・・・“ノブナガ”」

ノブナガ「パル、センター・・・・少し話をしよう」

センター「話?」
センターの方を見て、微笑んだノブナガは話始めた

ノブナガ「1つの家庭に、三人の兄弟がいた、姉、弟、そして一番下に妹
     ある日、父親の暴力に耐えきれなくなったその兄弟の母親は、
     一番下の妹だけ、引き取り、父親は姉と弟を引き取った」

パル「・・・何の話をしている?」

ノブナガ「しかし、父親はすぐにその姉と弟を施設に預けた、弟は施設の園長に殺され
     その姉は、その園長に復讐した・・・
     人を殺したその姉は、“プリズン”に入れられた」

パル「・・・・まさか」

ノブナガ「家族を失ったその姉は、唯一、離ればなれになった“妹”の存在だけが支えだった
そして、背中に“二匹のハブ”を背負い、片目には,
“弟”の痛みを・・・」

パル「ノブナガ…」
129名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 01:47:52.96 ID:TrP/e21D0
ほしゅありがとう
>>125
ありがとう 完走したいです すみません今日はもう寝ます
130名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 06:43:37.73 ID:QNp6Y3mQO
落とさせない
131名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 09:59:43.81 ID:5nqTZCBv0
あげ
132名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 13:04:33.79 ID:qAKSq/sA0
あげ
133名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 17:52:28.86 ID:QNp6Y3mQO
あげとく
134名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 19:53:32.44 ID:OAOiKOtC0
しゅしゅしゅ
135名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 20:43:24.50 ID:BmNXOQGo0
保守 
待ってます
136名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 22:39:18.97 ID:BmNXOQGo0
あげます
137名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 23:05:33.20 ID:L8G8Xbar0
あげ
138名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 23:37:16.62 ID:BmNXOQGo0
ほす
139名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 23:38:08.98 ID:TrP/e21D0
残業でした ほんとほしゅに感謝です
140名無しさん@実況は禁止です:2012/10/16(火) 23:40:58.40 ID:TrP/e21D0
“ガタッ”
席を立ったノブナガは、バサッとコートを脱いだ
そしてゆっくりと、パルとセンターの所へと歩き始めた
近づいてくるノブナガの姿に、センターは目を細めた

センター「お前、その目は・・・・」
センターの目を見つめるノブナガは、微笑を浮かべた

ノブナガ「そして、その“妹”は、高校に入学し         
     “そこ”でテッペンを目指した・・」

パルは・・・そっと、隣にいたセンターの方を向いた
センターはただ、真剣な眼差しで“ノブナガ”を見ていた

ノブナガ「その学校の名前は・・・“マジ女”」 

パルは、その瞬間目を瞑り、悲しそうな表情を浮かべた

センター「・・・嘘だろ?」
そう言ったセンターの頬を、そっと・・・ノブナガが優しく
触れた

ノブナガ「ずっと会いたかったよ、“妹”・・・」

センター「あんたが、私の・・・」

ノブナガ「覚えていないのも無理はない、お前はまだ幼かった」

パル「そんな偶然が・・・」

ノブナガ「“偶然”?それは違うな・・・」

パル「どういう事だ・・・?」

するとノブナガは、センターの頬から手を離し
彼女達に背を向けた

パルには、ノブナガの背にある二匹のハブが
“共存”というより、“戦っている”ようにも見えた
141名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 00:26:23.58 ID:zSz5WS+A0
残業お疲れほす
142名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 01:13:39.29 ID:k8TddG5hO
おやすみ
143名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 05:56:19.00 ID:e1PkexjN0
ノブナガ「言ったはずだ、パル・・・その気になれば
     私ならこんな所いつでも抜け出せる、と」

パル「じゃあ・・・、何故そうしなかった?」

そのパルの言葉に、ノブナガは少し沈黙した後
こう応えた

ノブナガ「この時を待っていた、パル・・・お前がこの“プリズン”
     に来た時から、ずっと」

パル「どうして・・・私なんだ?」

ノブナガ「お前なら、必ずセンターを“ここ”に連れてくると思った
     “マジ女”に行き、“寒ブリ”のフリをしてな」

パル「どうして、あんたが寒ブリの名前を知ってる?」

ノブナガ「“あいつ”に、寒ブリを“プリズン”へ連れてくる様に
     頼んだのは・・この私だからだ」

“ガチャ”
パルとセンターの後ろのドアが開いた
2人が振り返ると・・・そこにいたのは
----プリズンの囚人服を、着た“前田敦子”だった---

センター「・・・前田!」

パル「あんたは、あの写真の・・、いったいどういうことだ?」

前田「久しぶりだな、センター」

変わり果てた前田の姿に、センターは戸惑いを、隠せなかった
前田の顔には、ノブナガと同じ様に、いくつかの傷跡があった

ノブナガ「パル、お前達がここに来る前に、私と前田はプリズンで出会った
どこのチームにも属さずプリズンで勝ち続けた前田に、私は挑んだ・・・
しかし、何度戦っても、決着はつかなかった
     そんなある日、前田から“マジ女”の事を聞いた」
 
144名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 13:11:35.69 ID:x3GlBYwK0
ぽしゅ
145名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 16:14:01.64 ID:FVZV/oVh0
ほしゅ
146名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 18:46:07.24 ID:zSz5WS+A0
へす
147名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 21:55:12.27 ID:e1PkexjN0
センター「私の事を、その時知ったのか・・」

ノブナガ「ああ、闇の中にいる私にとって、一筋の光だった
     センター、お前の本当の名前は?」

センター「・・・松井珠理奈だ」 

ノブナガ「そう、私の名前も、松井珠理奈・・“ここ”にくるまではな」

センター「私達は・・・・同じ名前なのか」

ノブナガ「私達だけじゃない、パル、お前の名は?」

パル「島崎・・・遥香」

ノブナガ「寒ブリもだ、同じ名前が、存在している、他の奴らもな
     ・・・・“光と闇”だ」
一歩一歩ゆっくりと歩き、ノブナガはパルとセンターの方へ振り向いた

ノブナガ「親からも、学校からも見捨てられた私達・・・・かたや高校に行き
     仲間と共に幸せな日々を送る“もう一人の自分”」

パル「・・・・」

ノブナガ「パル、お前達がこのままマジ女に残ったら、彼女達はどうなる?
     考えなかったか?顔の名前も同じ人間が、“表”に二人も存在する事が、
     どういう事かを」

パル「それは…」
何かを言いかけたパルだったが、ノブナガの言葉は真実だった
それがわかっていたパルは・・・返す言葉が見つからなかった
148名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 22:47:59.37 ID:RQ1H9mgO0
あげ
149名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 22:56:35.60 ID:ogd63J/s0
あげ
150名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 23:54:29.94 ID:e1PkexjN0
ノブナガ「パル、プリズンHOPE・・・“マジすかプリズン”の始まりはな、
     この世界に同じ人間を存在させないために作られたんだ」

パル「・・・・クリーナーを作るためじゃないのか?」

ノブナガ「隔離されたこの世界で、価値のある奴は“クリーナー”として生きる事ができる
     そうじゃない奴は、お前も知っての通り、金に変わるだけだ
     稀に、前田やゲキカラのような素質のある奴は、プリズンから選ばれる事もあるけどな」

プリズンの真実を知るノブナガは、パルの目を見ながら話を続けた

ノブナガ「わかるか?パル、“ここ”は、光のある現実とは違う、“もう一つの世界”なんだよ」  

パル「私は・・・“現実の中”で幸せだった」

ノブナガ「たが、“闇”に落ちた」

パル「違う、“プリズン”に連れてこられたんだ!」

ノブナガ「それが、“世界”のためだった」
パルの問いかけに、ノブナガは淡々と応えた

パル「じゃあ・・・私は何なんだ!?」

ノブナガ「言っただろ?“闇”だよ、“表”に存在してはならない“闇”だ」

パル「・・・あんたは、実の妹をその“闇”に連れてきたのか?」

ノブナガ「“妹”は私にとって闇を照らす事ができる“唯一の光”、だからな」

センター「・・・・ノブナガ」

ノブナガ「珠理奈、私と一緒に来い・・・・“プリズン”になるんだ
     お前のその強さは“怒り”、元々プリズンに向いている」

センター「あんたと一緒に?私が・・・・」

パル「センター、ダメだ・・・“ネズミ”がお前を待ってるんだぞ」

そして、センターの後ろにいた前田が・・・
前田「パル、センター・・・・私達は似ているんだよ、どこへ行っても
   戦うしかない、・・・そういう“宿命”なんだよ」
151名無しさん@実況は禁止です:2012/10/17(水) 23:58:48.68 ID:e1PkexjN0
ノブナガ「世界でたった一人の妹だ・・・殺したくはない」

パル「妹を殺す?何を考えている?ノブナガ!!」
怒りに満ちた目をしながらパルは叫んだ

ノブナガ「その“宿命”から逃れる唯一の方法、
それはもう一人の自分を消す事だ
一筋の光なんだよ、私が“表”にでるためのな、断るなら、私が“光”になる・・・」

センター「・・・」
ノブナガのその言葉にセンターは動揺を隠しきれなかった
自分が、マジ女でネズミやゲキカラ達と、時を過ごしていた時
“闇”で生きていた“実の姉”の心を思うと・・・・

パル「最初から・・・・それが目的だったのか?!」

ノブナガ「違う、“選ぶ”のは珠理奈だ、私の“希望”は、一緒に“闇”の中で生きる事
     この“二匹のハブ”の様にな」

パル「センターは、マジ女に帰す、その“選択”は…させない」 

ノブナガ「だが、“闇”であるお前も、その“選択”をしなければならない」

パル「私の“選択”は・・・・お前達も、センターも、皆の所へ連れて帰る」
束ねた長い髪に付けたシュシュを、拳に付けるパル

ノブナガ「それが、お前の答えか?」

---ゆっくりと、拳を上げパルは身構えた---

パル「それが私の“マジ”だ」
152名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 01:00:09.90 ID:l1RWjFoq0
“おらぁぁ!!”
拳を握りしめたパルは、“ノブナガ”に殴りかかっていった
“ドカッ!”
向かってきたパルを、ノブナガはハイキックで蹴り倒した
地面に手をつき、ノブナガを見上げるパル

ノブナガ「私達も連れて帰るだと?」
ノブナガはパルの襟首を掴むと、力ずくでパルを立たせた

パル「・・・っ!」

ノブナガ「お前は、何もわかってない」
立たせたパルを、冷たい目をしたノブナガは殴り倒した
“バシッ”
パル「うっ!・・・」
ノブナガの拳を受けたパルは血を流しながらも、顔を上げた

パル「ノブナガ…“拳を汚すな”と言ってくれたのはあんただろ?」

ノブナガ「それも、“この日”のためだ」

パル「妹の拳を汚させる気か?」

ノブナガ「・・・そういう事になるな」

淡々と、そう答えたノブナガにパルは怒りをぶつけた
パル「・・・・ノブナガ!!」

“バシッ”
パルの拳を受けたノブナガもまた、血を流し、
すぐに顔を上げた…

ノブナガ「・・・“テッペン”になるわけだ」
その瞬間、ノブナガの蹴りが、パルを狙った
“ガッ”
それを両腕でガードしたパル
“ザッ!”
息つく間もない早さで、続けて繰り出されたノブナガの回し蹴りは
パルの体を金網までふっ飛ばした
“ガシャッ!!”

金網にもたれながら、なんとか立ちあがるパルを見てノブナガは言った

ノブナガ「私がいないハブの、“テッペン”だけどな」
153名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 04:04:19.58 ID:xqdEp3FN0
ホシュ
154名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 07:09:18.09 ID:eG/v72190
あげ
155名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 08:53:01.58 ID:w7mjqkMR0
何この異常な面白さ
156名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 12:55:09.78 ID:Bnj/AVyV0
バァン
157名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 15:21:03.61 ID:eG/v72190
あげ
158名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 15:52:18.32 ID:LYqL9BLkO
あっちゃんも生きていて良かった
159名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 19:29:09.63 ID:eG/v72190
あげ
160名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 19:57:22.76 ID:kqEZnc/c0
あげ
161名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 22:13:39.78 ID:kqEZnc/c0
保守
162名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 22:52:18.06 ID:NAjMTICn0
ボク
163名無しさん@実況は禁止です:2012/10/18(木) 23:32:30.07 ID:l1RWjFoq0
ノブナガは追い打ちをかける様に、金網にもたれるパル
へ向かって走り出した
“おらぁぁ!!”

“ガシャッ!!”
間一髪、ノブナガの蹴りを避けたパル
パルを狙ったその凄まじい蹴りは、金網を揺らした
ゆっくりと、金網から足を下ろし、
微笑を浮かべるノブナガ

パル「・・・くそっ!」
パルは殴りかかった

パルの拳をよけたノブナガは、同時にその腕と襟首を掴み
“ドカッ”
パルを投げ飛ばした
地面に叩きつけられたパル
パル「・・・・はぁ、はぁ・・・」
天井を見つめながら、プリズンにいた仲間達の事を思い浮かべた

パル「ノブナガぁぁぁぁ!!」

ゆっくりと、膝に手をかけながらパルは立ち上がった

ノブナガ「・・・・・立ち上がるか、パル」

パル「皆は、あんたを信じている・・・・、ハブの仲間、“ノブナガ”として
   連れて帰る、絶対に」

ノブナガ「私を倒してから、そういうセリフは言ってみろ」

“おらぁぁぁ!!”
同時に拳を出した二人の拳がクロスした

“バシッ!”
ノブナガの拳をギリギリで避けたパル、そのパルの拳は
ノブナガの顔を捉えていた
その拳はノブナガを、一歩、後ずさりさせた

ノブナガ「・・・っく!」

パル「・・・・私は、あんたを止める」

ノブナガ「やってみろ!!」
---高く飛び上がったノブナガは、その拳をパルへ向けて振り下ろした---

164名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 02:04:26.76 ID:3+Cq5FlyO
165名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 05:50:02.60 ID:Mvy9CLcs0
夜更新できずにすみませんでした
週末がんばるのでよろしくお願いします
166名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 10:09:41.47 ID:kgl5XmIY0
ほしゅ
167名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 13:20:50.56 ID:5EjZWn6o0
hos
168名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 16:55:37.29 ID:3+Cq5FlyO
169名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 19:28:39.08 ID:T0Xz3Ocj0
保守
170名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 19:29:01.69 ID:c1veKeAd0
171名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 21:13:37.23 ID:XBvnEOmn0
ゆっくりでいいんで、完走がんばってください!

楽しませてもらってます
172名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 21:28:14.16 ID:BYZxbEBu0
あげ
173名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 21:45:48.70 ID:QHg6ZzNu0
あげ
174名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 22:52:46.45 ID:Mvy9CLcs0
そのパルとノブナガの闘いを、前に踏み出す事ができず
ただ、見ている事しかできなったセンター

前田もまた、センターの後ろで、壁によりかかりながら
腕を組み、2人の闘いを見ていた
何度も立ち上がるパルを見ながら、センターは、
前田に話しかけた

センター「前田・・・教えてくれ、私はどうしたらいい?」

前田「自分で決めろ、私はそうしてきた」

センター「お前はどうして、クリーナーになった?」

前田「あの日、警察に捕まった私は、このプリズンに連れてこられた
   このプリズンで待っていたのは、戦いの日々
   私は“優子さん”の分も、生き続けなきゃならなかった」

センター「“優子さん”は、今のあんたを見たら悲しむ」

前田「かもな、あの人なら、私をぶっ飛ばすだろうな」

センター「・・・なら、“ノブナガ”にどうして力を貸した?」

前田「・・・・あいつがこのプリズンのテッペンから、何を見ようとしたのか、
   知りたかったのかもな・・・その理由がわかったよ」

センター「・・・・私を探していた」

前田「そうだ、戦い続け生き残れば、いつかお前に会えると思ったんだろうな」
   ・・・・あいつの“マジ”にお前はどう応える?センター」

センター「“姉”は私を殺そうとしている・・・」

前田「わかっていないな・・・ノブナガは“まだ”クリーナーじゃない」
175名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 23:23:58.29 ID:Mvy9CLcs0
センター「・・・・どういう事だ!?何を知っている?」
前田の方を振り返るセンター

前田「・・・・さぁな、それと・・・・私がノブナガに協力した理由だけどな・・・・」
   “お前達”を試したかった」
寄りかかっていた壁から離れ、前田はセンターの前に立った

センター「試すだと?」

前田「私はあの時、お前とネズミにマジ女を託したはずだ
私がいなくなっても、お前達が矢場久根や難波を相手にどこまで戦えるか、
この目で確かめたかった」

センター「私達は、ここまでたどり着いた」

前田「ああ、だがセンター、“最後”でお前は立ち止まった、その呼び名はただの飾りか?
   “センター”」

センター「・・・・私は、マジ女の“センター”だ」
ずっと前田を追い続けてきたセンター、自分に語りかける前田を目の前にして
マジ女に入学した頃の気持ちが少しずつ、蘇ってきていた

センター「“ノブナガ”にどう応えていいか今でもわからない
     ただ、今わかるのは・・・・あんたとずっと“ケリ”をつけたいと思っていた」
前田「・・・それでいい、お前はまだ“階段”の途中にいる
マジ女、そしてノブナガの事もな・・・
“最後”の相手はこの私だ」

----そして、センターは言った---

センター「・・・・・“階段”上らせてもらおうか?」
176名無しさん@実況は禁止です:2012/10/19(金) 23:53:59.82 ID:XBvnEOmn0
ここへ来てセンターに
あのセリフ言わせるとか、熱いw
177名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 01:12:36.79 ID:EGYi20Tr0
ガラケー
178名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 01:15:53.08 ID:EGYi20Tr0
ミスた  ガラケーの頃の方が良かったですね
ほしゅありがとうございます が言えない
明日というか今日早起きで仕事なので日曜には話進ませたいです
電車に揺られて考えます 
179名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 03:11:00.96 ID:u1hWELr1O
あげとく
180名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 09:16:52.05 ID:IKkBUx5w0
181名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 12:40:29.88 ID:BJXwE7Gl0
捕手
182名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 15:21:32.03 ID:bkFFOHDU0
183名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 18:43:10.25 ID:BJXwE7Gl0
しゅ
184名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 18:53:37.02 ID:XL1syAap0
保守
185名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 20:41:23.28 ID:90yz4KEB0
おとさせない
186名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 21:27:35.20 ID:EGYi20Tr0
前田「来いよ、センター」

センター「おらぁぁぁぁ!!」
足を踏み出し、センターは前田に殴りかかった
“バシッ!!”

前田は身構える事なく、ただその拳を受けた
“…っ!!”
そして、口の中で滲み出る血を地面に吐きだすと
前田「・・・・私の見込み違いか?」
そういった瞬間、素早い前田の拳が、センターの顔面を捉えた

センター「うっ・・・!」

思わず地面に片手をつくセンター
すぐに顔を上げ前田を見上げた

前田「私が戦ってきたラッパッパは皆強かったぞ…センター」

センター「ふっ・・・・、そいつらに勝ったあんたを倒せば、私が“テッペン”だ」
“おらぁぁぁ!!”
立ちあがったセンターは前田に向かっていった
その目にもう、迷いはなく
戦う事で、センターは、“光”を取り戻していった

バシッ!
センターの右の拳が前田を狙った
そしてまたセンターを殴り返そうとした前田
“ガㇱ”
前田の拳を左腕でガードしたセンター
と、同時に前田の腹部に掌底を喰らわせた
“・・・!”
思わず後ずさりする前田

前田「くっ!お前・・・・」
そう言ってセンターに殴りかかった前田

センターはそれをかわすと、前田の背中に手刀を喰わせた
前田「・・・・くっ!どういうつもりだ?」

センター「マジ女を卒業していった人達は、前に進んだ
     前田、お前も・・・・“答え”を見つけなきゃいけないはずだ」
187名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 23:01:53.59 ID:90yz4KEB0
あげ
188名無しさん@実況は禁止です:2012/10/20(土) 23:07:50.66 ID:EGYi20Tr0
前田「これが私の“答え”だよ」
前田の蹴りがセンターを襲った

“ドカッ”
それを腕でガードしたところに、前田の左の拳がセンターの顔面に直撃した

センター「くっ・・・・・」
体制を崩すセンター
そのセンターの体を掴み、前田は膝蹴りをセンターの腹部に喰らわせた
ドカッ!
続けざまに前田は、センターを殴り倒した

地面に両手を着いたセンター
センター「はぁ、はぁ・・・、お前は、戦う事が“宿命”だと言った」
地面を見ながら、息を切らしそう言ったセンター

前田「それが私の“マジ”だ」

センター「違う、あんたの“マジ”は“みなみさん”のためにある」

前田「・・・・!」
その時、八木女の頃の自分と“みなみ”の姿が一瞬、脳裏をよぎった

センター「前田、・・・・・“みなみさん”との約束、忘れたとは言わせないぞ」
---ネズミから前田の事を聞いていたセンターは知っていた---
みなみ、そして優子さん・・・
自分の大切な存在が、去ってしまう前田の葛藤をわかっていた
なぜ前田が“1人”で戦う事を選んだのかを・・・・

前田「・・・センター、3年になっても・・・やっぱりお前は生意気だな」

センター「あんたのその“宿命”私が解放してやる、“光”の中で
     前田・・・お前は“マジ”に生きろ!!」

そういって高く飛び上がったセンターは、前田に向かって拳を振り下ろした

前田「みなみを忘れる?・・・・忘れるはずがないだろ!」
前田もまた、拳を繰り出し、センターに向かって拳を繰り出した

“バシッ!!”

共に、顔面に拳を受けたが・・・体重をのせたセンターの拳は、
前田を地面に崩れ落とさせた

センター「はぁ、はぁ・・・・前田・・・“プリズン”から抜けるんだ」
口から滲みでる血を拭い、前田を見るセンター

前田「・・・はぁ、はぁ・・・センター、強いなお前は・・・、教えてやる」
ゆっくりと、立ち上がる前田
そして、前田は言葉を続けた

前田「“それ”を私とノブナガも望んでいる」
189名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 00:30:58.63 ID:f6Iq2Fhp0
センター「なら、どうして・・・・?」

前田「まだ、私は立ってるぞ・・・、来いセンター」

センター「教えろ!前田!」
センターが殴り掛かると、前田はそれをハイキックで迎えうち、
センターの体をよろめかせた
手を休める事なく、前田の拳がセンターを襲った

後ずさりするセンター
“ドンッ”

その時、センターの背中がパルの背中に当たった
共に、敵として立つかつての仲間に対して身構えたまま、
二人は言葉を交わした
パル「・・・はぁ、はぁ、センター・・・あんたも“マジ”になったみたいだな」

センター「ああ、“ノブナガ”には、何か別の理由があるのかもしれない」

パル「それを、私も感じていた・・・」

センター「倒してでも・・・聞き出すしか“道”はないみたいだな」

“おらぁぁぁ!!”

背中を合わせた二人は、かつての仲間に飛び出していった
二人は同時に飛び上がり、拳を繰り出した

“バシッ!”

センターの拳が、前田の顔面を捉えた
前田「・・・・・うっ!」
一歩一歩後ずさり、“バタッ”、前田は力尽きたように地面に倒れた

センター「前田・・・・もう、世代交代の時だ」

前田「・・・・はぁ、はぁ、・・・そうさせてもらおうか、戦うのは
   もう疲れた・・・な」
地面に横になりながら、天井を見つめる前田

前田「・・・みなみとの約束、叶えるよ」
190名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 00:35:00.63 ID:f6Iq2Fhp0
そして・・・・パルの拳は、

ノブナガ「危なかった・・・」
パルの拳をギリギリで避けたノブナガ
それと同時に繰り出したノブナガの拳は、パルの顎を貫いた
----パルは膝から崩れ落ちた---

それに気づいたセンターは、パルの下へ足を引きずりながら
歩み寄り、パルを抱きかかると・・・

センター「ノブナガ・・・!お前の望みは私なんだろ?パルにはもう手を出すな!」

ノブナガもまた、パルとの戦いにより血を流し、息を切らしていた
そのノブナガの目は、センターの目をまっすぐ見ていた

ノブナガ「もう・・・勝負はついた、安心しろ・・・もう“終わり”だ」

センター「どういう事だ?」

センターに背を向け足を引きずりながらゆっくりとコートのある方へと歩き
コートを手に取ると、静かにその口を開いた

ノブナガ「プリズンは、パル達の行方を知る私にある交換条件を出してきた」

センター「交換条件?」

ノブナガ「ああ、私自身でパル達を捕まえ、“機密データ”を取り返す事
     その交換条件として、珠理奈・・・お前に会わせると言ってきた」

センター「お前がこれを仕組んだんじゃないのか?」

ノブナガ「“プリズン”には、もう私の行動は筒抜けだった
     それを拒否したら、真っ先にパル達と、お前はプリズンに殺されていた
     今も、“これ”をプリズンは見ている、会話は聞こえていないけどな」

センター「じゃあお前は・・・」

ノブナガ「その条件を飲むしかなかった・・・・、この舞台は用意されたんだ」

“ガチャ!”
その時、ノブナガ達のいる部屋のドアが開いた 
そこにはピースやネズミ達の姿があった

ネズミ「センター、探したぞ・・・・」

ピース「パル!!ノブナガ・・・・どうして??」

ピースの問いかけに、少し戸惑った表情をノブナガは見せた

ノブナガ「ピース、お前達を利用してすまなかった・・・」

ピース「・・・センター、どういう事??」
ピースはもちろん、ネズミも、この状況を理解する事はできなかった
191名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 00:39:51.79 ID:f6Iq2Fhp0
ピース達の方へと歩いていくノブナガ

ノブナガ「名無し・・・お前もよく戦ったな」

名無し「ノブナガ・・・・」

ノブナガ「借りるぞ・・・」
名無しが手に持っていた“機密データ”を取るノブナガ

センター「それを“プリズン”に渡すのか?パル達は渡さないぞ・・・・」

ノブナガ「・・・・の、つもりだったが、違う道を選ばせてもらう」
するとノブナガはメッシの方へ歩きながら言葉を続けた

ノブナガ「私達は“闇”の存在なのかもしれない、だが…それを金にする
     プリズンのやり方は許せない」
機密データをメッシが持っていたパソコンに繋ぐと、
ノブナガはそれを、世界中にばらまいた

ノブナガ「・・・・最初は、こんな事誰も信じないかもしれない
     嘲笑われるかもしれない
     だが、きっと“プリズン”に反旗を翻す者達が出てくる」
     
センター「お前は・・・・どうする気だ?」


ノブナガ「私はそいつらと一緒に、“闇”の中でも光を求めて戦い続ける、
     そして、“闇”の存在が、安心して居る事ができる場所を探す」

その時、センターに抱きかかえられたパルが口を開いた
パル「待て・・・私も一緒に行く」
センターの腕から離れ、ゆっくりと立つパル

ピース「私達も・・・・パルとノブナガについていくよ」

ノブナガ「・・・・私達で新しい“HOPE”を創るか、パル・・・お前となら今の“プリズン”
     を潰せるかもしれないな」
そう言ってノブナガはズボンから何かのスイッチを取り出した

ノブナガ「“ここ”から潰してやる、“プリズン”の終わりの始まりだ」

そして、そのボタンを押し、ノブナガは言った

----“プリズン・・・HOPE”----
192名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 00:56:14.74 ID:7mL2fxomO
【AKB48】高橋朱里変態的応援スレ【メッシ】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/akb/1350738337/
193名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 04:33:33.49 ID:GXe5uvVXO
面白いッス
194名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 12:48:11.69 ID:QIGnHsSfO
こんちは
195名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 15:49:57.98 ID:YWFPw7Eh0
こんにちわ
196名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 17:00:41.34 ID:f6Iq2Fhp0
すべてのほしゅに、ありがとう
197名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:17:59.42 ID:f6Iq2Fhp0
“ドカン!!”
その瞬間、プリズンの建物の至るところから爆発音が聞こえた

ノブナガ「・・・・一緒にここから出るぞ」

ノブナガの後を追い、そこに居た者達は、プリズンの中を走った
その途中・・・ノブナガがその足を止めた
ノブナガの視線の先には、騒ぎを知って駆けつけたプリズンの警備兵達がいた

ノブナガ「・・・・簡単には出させてくれないか、珠理奈・・・お前達は逃げろ」

センター「何を言ってる!一緒に出るんだろ?!私達も戦う!」

パル「・・・・ここの中はよく知っている、私達なら大丈夫だ」
向かってきた警備兵を殴り倒すパル達

センター「・・・一緒に、一緒にお前達もマジ女に・・!」
そう叫ぶセンターに背を向けたままノブナガは応えた

ノブナガ「それは、本当にできない事なんだ・・・・お前達のためにも
     “世界”のためにも・・・・」

センター「他に、・・・・他に道はないのか!」

ノブナガ「あったらこんな事しないさ、さぁ行け・・・時間がない」
ノブナガは目の前に来る警備兵を、次々に殴り倒していった

ネズミ「・・・・行くぞ、センター」
そう言ってネズミはセンターの手を引っ張った
しかしセンターは、足を止めていた
すると、それを見ていた前田が、センターの襟首を掴んだ

前田「あいつの・・・“ノブナガ”の覚悟を無駄にする気か?
   ノブナガは、お前と会えて“マジ”になったんだよ・・・」

センター「前田・・・、なんとかならないのか?!」

前田「今私達ができるのはここから逃げる事だ、勘違いするな
   あいつらは死ぬつもりじゃない」

センターが振り返ると、ノブナガはセンターの方を向いて
優しい微笑みを浮かべた

ノブナガ「お前に会えてよかった、珠理奈」

ノブナガの背中にある、一本の尾から分かれた“二匹のハブ”を見つけるセンター
センター「私達は、どこに居ても繋がっている・・・・そのハブの様に」

ノブナガ「だから“これ”を背負った・・・・ずっと一緒だ」
198名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:24:12.64 ID:f6Iq2Fhp0
“バシッ!”警備兵を蹴り倒すノブナガ

ノブナガ「・・・・さぁ、行け!これは、お前に託す・・・・いつか会うその時まで」
手に持っていたコートをバサッっとセンターに投げると、ノブナガは
自ら警備兵の集まる方へと向かっていった
ノブナガのコートを握り締め、センターは、目に涙を溜めながら叫んだ

センター「ノブナガ!!」

ノブナガの背を見つめるセンターに、警備兵が襲いかかろうとしたその時、
“ガシッ”パルがその警備兵の襟首を掴んだ

パル「センター、お前達に会えて良かった・・・・、いい思い出ができた」
“バシッ”その警備兵を蹴り倒したパルは、センターの目を見つめた

センター「パル・・・・必ず、生きてくれ・・・・ノブナガを頼む」

パル「任せろ・・・・“約束”だ」
そして、パルやピース達もまた、ノブナガの後を追いながら
敵を倒していった

ゲキカラ「私達も行くぞ、センター・・・・」

前田「こっちだ、付いてこい」

センター「ああ・・・・」
崩れ落ちる建物の中、センター達はプリズンから抜け出した
原型がないほどに、壊れ始めたプリズンを見つめるセンター

ゲキカラ「行くぞ、ここも危ない・・・・あいつらならきっと脱出できる」

センター「ノブナガ・・・・」
“ノブナガのコート”を強く握り締めるセンター
ネズミが、そのセンターの肩に手を置いた

ネズミ「帰るぞ、マジ女に・・・」
そして、センター達は、“プリズン”に背を向け、マジ女へと帰って行った

----その数日後、テレビも新聞も、“プリズン”の事には何もふれていなかった---
199名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:25:28.43 ID:f6Iq2Fhp0
センター「やっぱり、消されたのか・・・・あの機密データの中身は」

ネズミ「いや、ネットには・・・色々と騒がれている、ここからだ」
マジ女のラッパッパの部室から外の景色を見つめるセンター達

その中には、元クリーナーのゲキカラやおたべ、そして
事情を聞いて呼ばれた、寒ブリ達の姿もあった

寒ブリ「そんな事があったなんて・・・・」

前田「光の中にいるお前達は、“マジ”に生きなきゃならない
   あいつらの分もな」

おたべ「あんたはどうする気や?前田」

前田「私は確か、休学中だったな・・・ははっ卒業して、みなみとの約束を叶えるよ」
久しぶりに前田の笑顔を見れたおたべは安堵の表情を浮かべた

おたべ「すまんかったな、前田」

前田「気にするな、おかげでノブナガに会えたし、戦いから抜け出せた」

すると、ゲキカラが突然笑い始めた

ゲキカラ「きゃはは、なんだか懐かしい顔ぶれだねぇ
     卒業まで、これがラッパッパかな?」

前田「いや、私はもう引退だ、ラッパッパはな
   部長も、副部長の私も負けたんだ、“お前”が新部長だ、センター」

ゲキカラ「・・・・座れ、センター」
ゲキカラの隣には、ラッパッパ部長専用の、あの“金色の椅子”があった
“バサッ”センターは手に持っていた“ノブナガのコート”を着ると
静かに、その椅子に座った
----その姿は、まるで“ハブのテッペン”の椅子に座る、ノブナガの様だった---

センター「・・・・私は、“マジ”に生きる、私達の世代を“最強”にしてみせる」
ゆっくりと、センターの横に歩み寄るネズミ

ネズミ「あんたらを超えてみせますよ、私達は」
前田やおたべを見ながら、センターの横に立つネズミがそう言うと、
そのネズミの近くへとゲキカラが歩いていった
ゲキカラ「私も、まだ“四天王”でいさせてくれ
卒業するまで、ラッパッパを守りたい」

前田「ゲキカラ、今度はちゃんと卒業しろよ」
前田の言葉に、ゲキカラは笑みを浮かべた

その時、“ドカッ!!”吹奏楽部のドアが何者かに蹴破られた

“ここのセンター、獲らせてもらうか?”
200名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:29:10.57 ID:bWQKcF0F0
なんかきたあああああああああああああ
201名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:46:15.12 ID:f6Iq2Fhp0
マジ女の制服を着た、初々しい一年生がそこには立っていた

“金色の椅子”からゆっくりと立ちあがるセンター

センター「お前の名は?」

大島「・・・・大島、涼花だ」

センター「私が、ラッパッパ部長の“センター”だ、威勢のいい一年だな」

大島「タイマンだ!“センター”!!」

“おらぁぁぁ!!”
センターに向かって、飛び上がり大島は拳を向けた

---ノブナガのコートを着たセンターは、髪をかきあげ、微笑んだ---

その日の帰り道を1人、歩くセンター

“・・・・!”
一瞬すれ違った人を目で追ったセンター、すぐに振り返ると・・・
そこに、“ノブナガ”はいなかった

センター「ノブナガ・・・・」

立ち止まるセンターの後ろから、声が聞こえた

ネズミ「センター、一緒に帰ろう」

顔をあげ、ネズミに微笑みを魅せるセンターは言った

センター「ああ、“副部長”」

ネズミ「や、やめろ、その呼び方は・・・」

ラッパッパ部長と、副部長は、笑みをこぼしながら帰り道を共にした
その二人の姿を、遠くで見ている者達・・・

---その背中にある“二匹のハブ”を、綺麗な夕日が照らしていた---


----完---
202名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:54:01.02 ID:f6Iq2Fhp0
“ここのセンター、獲らせてもらおうか?”

で脳内変換お願いします  またも重要な所でミスりました
ほしゅ本当にありがとうございました
最初から読んでいただけたら嬉しいです
203名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 18:57:55.86 ID:QiFzxEpH0
まさかの4姉妹だったかwww

完走お疲れ様でした!
すんごい面白かった
204名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 20:14:26.86 ID:krdDHxsq0
乙 また楽しませてもらった アリガトウ

もし新作を書く機会があったら最初からサーモンさんと名乗ってね
元スレの最後の方で皆と相談して無断転載禁止と明言していたのに
早速破る奴が現れたのかと腹立たしくて前のように保守る気になれなかった

続きの文を読んで特徴ですぐご本人だとわかったけどさw
205名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 21:21:40.45 ID:o/0O+Kd4O
おつかれ!
206名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 21:24:02.52 ID:A/YN6Zh70
凄く面白かった!
お疲れ様!
207名無しさん@実況は禁止です:2012/10/21(日) 21:31:26.25 ID:bWQKcF0F0
とても面白かったです!!
お疲れ様でした
208名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 02:58:13.63 ID:kcafblWj0
非常に面白かったです
お疲れ様でした

次回作にまた期待しています!
209名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 10:48:36.17 ID:TCTV0CMk0
おつかれさまのん♪
210名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 15:24:18.68 ID:O+EiXfMD0
凄い才能だなあ!

自分は、シリーズを通して同じ人が違う役で出てくるのが気になってて、
これをプリズンがクローン技術を研究してるからと考えると、
優子さんが短命だったり桜のはなびらのこととか考えてたのはそのせいで、
2で前田が1からは想像つかないくらいやさぐれてたのはこのことを知ったから。
寒ブリ→パルはクローン体の強化サンプルなので、そこまで強くないのにプリズンは執着してる。
所長は死んだ息子の復元を狙っていた。
「オリジナルの優子さん」が存在し、プリズンに潜むラスボス。
ゲキカラはクローン体同士の区別がついてないところがあって、プリズン側にとりこまれて、再び最恐の敵として立ちはだかり……、
みたいな妄想をしています。
211名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 19:46:09.76 ID:d17kfUuoO
あげ あげ
212名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 20:51:17.49 ID:2dSoSjBn0
全員作者に敬礼
213名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 20:52:24.64 ID:2dSoSjBn0
全員作者に敬礼
214名無しさん@実況は禁止です:2012/10/22(月) 23:33:18.67 ID:r2U50+Sg0
感想ありがとうざいます
最後の人物さや姉か宮脇か涼花でギリギリまで迷いました
九州弁わかりませんでした
215名無しさん@実況は禁止です:2012/10/23(火) 04:00:50.38 ID:zIEM/RJQ0
保守
216名無しさん@実況は禁止です
保守