【小説】 ごまドル

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1名無しさん@お腹いっぱい。
公称19歳のSKE48のアイドル“ごまたん”こと小木曽汐莉。
とある高校の39歳の冴えない教師、学校では宇瀬はまぐりと偽名を名乗っていた。
生徒たちは彼女を“うぜえ先公”「ウゼセン」などとからかっていた。
しかし、生徒たちからバカにされるこの先生は、
実は今をトキメク人気アイドル、小木曽汐莉19歳、通称“ごまたん”だった!
ある日突然、移籍話が持ち上がる。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:03:59.31 ID:Dglp1R5O0
「う゛ー゛ー゛ー゛、゛頭゛が痛゛い゛」
「ちょっとお姉ちゃん何その声?またお酒の飲み過ぎ?」
部屋に充満した酒の臭いに妹の萌子は姉の汐莉に聞いた。
汐莉の部屋は荒れ放題、とても女性の部屋とは思えない有様だ。
「学校遅れるよ。お酒ばっかり飲んでるから声もガラガラなんじゃないの」
「うるさい!」
萌子に言われて、渋々立ち上がり学校へ行く準備を始めた。
何気なく付けていたテレビから聞き覚えのある司会者の声が聞こえてくる。
「では、いろいろと質問させて頂きますのでよろしくお願い致します」
「よろしくお願い致します」
自分がインタビューに答えている映像が流れてきた。
「では早速第1問、好きな男性のタイプは?」
「優しくて頼れる人」
「ほー、小木曽さんらしいですね。では第2問、好きな食べ物は何ですか?」
「もんじゃ焼き」
「もんじゃ焼き。小木曽さんにとってどんな印象?」
「すごくおいしい食べ物です」
「なるほど。では次の質問です。ボーイフレンドは欲しいですか?」
「ファンのみなさんが私のボーイフレンドです」
「やはりそうですよね。ではこの世で一番怖いものは何ですか?」
「んー、歳をとる事...かな」
「ほー、意外ですね。でも19歳の小木曽さんにはまだ関係ない話ですね」
「そうですね」
「それでは20年後の小木曽さんは何をしていると思いますか?」
「20年後は...アイドルか...ですかね...」
3名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:05:09.70 ID:Dglp1R5O0
教室では佑司、晋平、太の3人の生徒が小木曽のインタビューをスマートフォンで見ていた。
「朝からごまたんに会えて幸せだわ〜」
佑司は小木曽の大ファンである。
「なしゆうさん、質問っす」
晋平が佑司に聞いた。
「ん?」
「もんじゃ焼きってどんな食い物なんすか?」
「えっ?全然知らん。お前知ってっか?」
佑司は太に話を振った。
「なしゆうさん、知ってますよ。おそらく名前からして、
もじゃもじゃしている焼き肉って感じじゃないですかね」
「それやばくねー!」
佑司と晋平は顔を見合わせた。
佑司は太の肩に腕を回すと
「お前すげーな。さすが学年トップだな。博士だ。博士」
晋平も佑司の言葉に続いた。
「お前、今日から博士って言っていいよ。
半端ねえ!半端ねえ!お前明日からじゃなくてむしろ今から言え」
4名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:05:16.92 ID:1rAjAA7a0
ごまちゃんキタ━(゚∀゚)━!
5名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:07:17.68 ID:Dglp1R5O0
小木曽が教室のドアを開けると生徒たちが騒いでいる。
「それでは出席を取ります。まず私から、皆さんご存じの宇瀬はまぐりでーす。では前回の続き...」
生徒たちは騒いでいて席に着こうともしない。
いつもの事だ。私の存在は見えてないようだ。
黙々と授業を始める。

「セレクション8の皆さん入りまーす」
「よろしくお願いしまーす」
小木曽以外の7人はスタジオ入りをしていた。

キーンコーンカーンコーン
授業が終わると、小木曽は着替え用の荷物を取り、
急いで学校を抜け出し公衆トイレに向かった。
ここは、宇瀬はまぐりから小木曽汐莉に変身する場所だ。
マネージャーとの待ち合わせ場所でもある。
先程までやつれていた宇瀬はまぐりから、アイドル小木曽汐莉へと着替えるのだ。
そして、トイレの鏡に向かって自分自身に暗示をかける。
「私は19歳、私はごまたん」

SKE48の小木曽汐莉 19歳 実は彼女の実年齢は39歳だった。
偽名、宇瀬はまぐり。
職業、札付きのヤンキー学校の冴えない教師。
そう、小木曽汐莉は20歳も年齢をごまかしている“ごまドル”だったのだ。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:27:33.66 ID:jw2rdOWv0
「ごまかす」でごまドルか
7名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:32:38.66 ID:Nr+Uqh4rO
なんか頭の中でシンクロときめきが再生されたw
8名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:33:13.06 ID:yMH6g6Dg0
これってどうなん?パロの分類?でも、ドラマでも漫画でも掲載されてるからアカン系じゃない?
9名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 17:49:10.29 ID:jw2rdOWv0
>>7
こ゛の゛い゛き゛つ゛か゛い ゛ み゛ゃ゛く゛の゛う゛ち゛か゛た゛♪
10名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:07:59.00 ID:Dglp1R5O0
車を走らせながらマネージャーが小木曽に対して愚痴をこぼしていた。
「もー、バイヤーだよ。バイヤー。完全に遅刻だよ。これ」
「すいません。ちょっと寝坊しちゃって」
「いい加減、自宅の場所教えてくんなーい。お迎え行くからさ」
「いえ、うち細い路地がごちゃごちゃしてるから」
「だからって公衆トイレの裏で待ち合わせってアイドル的にどうよ」
「すいません」

「おはようございます」
小木曽とマネージャーは慌ててスタジオ入りした。
待っていてくれたスタッフに謝りっぱなしだ。
そしてセレクション8のメンバーに頭を下げながら駆け寄った。
「遅れてすいませんでした」
「遅ーい!何してたの?」
メンバー全員からの不満が漏れた。
「前髪大丈夫?」
前髪を大事にしている小木曽に木崎ゆりあが気を利かせた。
「OK!」
「円陣組もっ!」
「珠理奈、玲奈、ちゅり、ゆりあ、のん、ごま、くみ、あんにゃ!SKE48〜セレクションエイッ!」
歌、ダンスをこなしていったが、39歳の小木曽の体は悲鳴を上げていた。
「う゛あ゛ー゛疲れ゛た゛ー...やっぱあの曲きっついわ」
11名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:10:22.14 ID:Dglp1R5O0
「調子悪いのかい?Piccolo Volto(ピッコロボルト)!」
男が声をかけた。
(え?あれ?もしかしてあの人...超人気アイドルバンド、ピッコロボルトのボーカル歌丸じゃん。初めて見たー)
「どうも歌丸です。ピッコロボルト!」
「あ...あの...初めまして...SKE48の小木曽汐莉です」
「君ってさー、下ネタ大好きって聞いたけど」
「あ...あいや...あの...それは...」
「だったらおれがもっとエロい事教えてあげようか?」
「え?」
(うわー、キモい、キモいなー、そういえばこの人、めちゃめちゃ変態だって有名なんだよなー)
「冗談だよ。冗談。じゃあね。ピッコロボルト!」
歌丸は小木曽に向かってポーズを決め、立ち去った。
「つーか、ピッコロボルトって何?」
小木曽は湯浅支配人に聞いてみた。
「ピッコロボルト?うーん、たしかイタリア語で“小顔”って意味じゃなかったかな」
「あっ、あー、そうなんですか?」
「しっかし油断も隙もないよなー、あいつとは話しただけで妊娠するって噂なんだから」
「いや...大丈夫です。私、下ネタとか興味ないし...」
「そんな事言って。アイドルなんだからHしたかったら頭の中だけにしとけよ」
「はあ...」
12名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:11:19.71 ID:Dglp1R5O0
「ところで、秋元先生から連絡があって小木曽を移籍させるって話があるんだけどOKしたから」
「移籍ですか?ちょっと待って下さい」
「センターやりたくない?」
「それはやりたいです」
「今のままじゃSKE48でセンターなんて難しいんだ。
松井珠理奈、松井玲奈、高柳明音、この3人の中に入るのはまず無理だろう。
須田や秦の台頭、かといってゆりあや茉夏、花音みたいに若いわけじゃない。
お前のためにもいい話だと思うけど」
「でも...」
「今回移籍の話が出ているのは小木曽だけじゃないんだ。
AKB48の渡辺麻友も乃木坂46に移籍する事になった」
「まゆゆさんもですか?」
「そう、だからお前もチャンスだと思って」
「私は一体どこへ移籍...???」
13名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:12:10.75 ID:Dglp1R5O0
「失礼します」
戸賀崎が秋元康に呼ばれてやってきた。
秋元康は48グループの今後の展開を戸賀崎に打ち明けた。
「今、国内の48グループはAKB、SKE、NMB、HKTがあるが、
いずれは北海道、東北にも新たな48を誕生させるつもりだ。
そして、すべての48グループの公式ライバルとして、
乃木坂以外にも46グループを全国に展開する予定でいる。
候補は東海、大阪、九州、東北の4ヶ所だ」
戸賀崎は相変わらずとんでもない事を考えるなと思いながらも
恐る恐る聞いた。
「渡辺麻友は乃木坂46に移籍させるとして、小木曽汐莉はどこへ移籍させるんですか?」
「小木曽にはこれから東北に作る48の公式ライバルとして茨城に作る46に行ってもらう」
「茨城...ですか?という事はグループ名は茨城46でよろしいんですか?」
「違う!そんなんじゃんない!」
「では何ていうグループ名を?」
14名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:13:52.80 ID:Dglp1R5O0
茨城に行けばわかる。そう湯浅支配人は言ってたけど...
「何かあったら直接僕に連絡しなさい」と
秋元康からも連絡先を聞いていた。
地図を頼りに向かった先には46の看板が見えた。遠くからでも一目でわかるほどだ。
「ん?エム・エー・ジー・アイ・イー・フォーティシックス?どういう意味だろう?
MAGIEってまあがいえ?むあごいえ?この辺の地名かな?」
小木曽は考えながらも稽古場らしきところの扉を開けた。
「あの...え?」

チャラララララ〜♪チャラララララ〜ララ〜♪
オリーブの首飾りが部屋中に流れていた。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:15:24.26 ID:Dglp1R5O0
小木曽の存在に気付き、男が近づいて来た。
「秋元さんから聞いてるよ」
独特の訛りで話しかけてきた男はテレビでも見た事がある人だ。
「あ...あの...マギーさん?マギー司郎さんですよね?何で?」
「初めまして。マギー司郎です。小木曽ちゃんだよね?じゃあ早速一つだけ見せるね。
これね、駅前のタバコ屋のおばちゃんに評判良かった手品なんだけど、
ここに赤と白の縦縞のハンカチがあるんだけど、手の中に入れて広げると横縞になるっていう手品なんだけど...」
「あの私...」
小木曽は状況がまったく飲み込めなかった。
「MAGIE(エム・エー・ジー・アイ・イー)はマギー、
46(よんじゅうろく)はフォーティシックスじゃなくてシロー、MAGIE46、つまりマギー司郎って事だよね」
マギー司郎の言葉を聞いて、小木曽は涙目になりながら秋元康に連絡を入れた。
「秋元先生、どういう事ですか?」
「マジックをするアイドルだ。マギー一門に入って修行してほしい」
「どう゛じでずがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
小木曽の声はいつも以上に声がかれていた。
「だったら、せめてMr.マリックさんとかセロさんとかいるじゃないですか。
よりによってマギーさんって...」
「AKBはスカート、ひらり。乃木坂はスカートめくり。小木曽はスカートの中から鳩を出す練習をしてほしい」
16名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:33:04.35 ID:P67X2K41O
くだらないけどじわじわくるなw
17名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 19:38:23.62 ID:oE9I8Pos0
萌子をだすんじゃないよww
18名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 20:53:19.52 ID:X7igbE9A0
ちょwwwくだらなすぎて首がイタリアまで吹っ飛ぶかと
思ったわwww
でも面白いよ。読んでる
19名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 21:27:41.67 ID:Dglp1R5O0
「グループ名はMAGIE46(マギー司郎)だ」
「え?今何と?」
戸賀崎は秋元の言葉に耳を疑った。
「秋元先生、もしかして先程言っていた地方都市4ヶ所に作る46グループというのは...」
秋元は近くにあったメモ用紙にグループ名を殴り書きして戸賀崎に見せた。
「秋元先生、ちょっと待って下さい。伊東46、岸部46、天草46って、もしかして読み方は...」
「そうだ。伊東四郎、岸部シロー、天草四郎」
「え?46(よんじゅうろく)ってフォーティシックスじゃなくてシローって読むんですか?」
「SKE48の公式ライバルは静岡の伊東46、NMB48の公式ライバルは大阪の岸部46、
HKT48の公式ライバルは熊本の天草46、
小木曽にはこれから東北に作る48の公式ライバルとして茨城に出来る46、つまりMAGIE46だ」
「いくらなんでも...」
「おもしろいじゃないか」
「はあ...」
「そうだ!twitterも流行ってる事だし、twitterを使ったつぶやき46っていうのもおもしろいな」
秋元は一人ほくそ笑んでいた。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 21:28:39.24 ID:Dglp1R5O0
「ところでこの“ごまドル”っていう話なんだけど最後は考えてるのかな?」
萌子が汐莉の顔を見て言った。
「え?どういう事?」
「だってさ、本家“さばドル”のドラマは放送中だし、漫画も連載中だし、
これを書いている“1”は“ごまドル”はどうやって終わらせるつもりなのかなーって?」
「確かにね」
「いくらなんでも“さばドル”が終わるまでこのスレ持たないよね?」
萌子の言葉に汐莉も続けた。
「せめて、さばドルが終わってからこのスレ始めれば良かったのにね」
汐莉と萌子が疑問に思うのも当然である。
これを書いている私“1”自身がこの物語の終着点を何も考えていないからだ。
このまま“さばドル”が終わるのを待つといっても...
このスレが次回の放送まで残っている可能性も低い。
かといって、スレ落ちさせるのも申し訳ない。
こうなったらダラダラ引き延ばす方法を取るか
実はこんな過去が...といって回想シーンでごまかすか
無理矢理、終わらせてしまうか
とりあえず9話まで放送済みだし何とかなるだろう...
などと言っている場合ではない。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 21:29:15.17 ID:nAEDw5wT0
これは面白いwwwwwwww
22名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 21:30:06.13 ID:Dglp1R5O0
多くの取材陣に囲まれ、小木曽は自信を持って発表した。
「私、小木曽汐莉は正式にマギー一門に移籍する事になりました。
マギー一門でもちろんセンター、そしてソロを目指します!」
「小木曽さん、SKE48のみなさんには...」
「小木曽さん、今回の件はいつ頃から...」
次から次へと取材陣からの質問攻めにあっていた。
「私、小木曽汐莉はマギー一門に入って...でっかくなっちゃったって
言われるようにがんばります」
マギー審司の持ちネタである耳がでっかくなっちゃったに引っかけた。

学校の教室ではいつもの3人組、佑司、晋平、太がスマートフォンから流れる
小木曽のニュースを真剣に見ていた。
「ごまたん、何でだ?ごまたん、何でだ?」
佑司は小木曽の移籍に戸惑っていた。
「何で移籍なんか?」
佑司は感情が抑えきれないでいる。
「なしゆうさん、これ見て下さい」
太が携帯電話を取りだし、ネット掲示板を佑司に見せた。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 21:31:32.99 ID:Dglp1R5O0
“ごまたんはSKE48でセンターを取れないから、ラクしてとれるマギー一門行ったヘタレだ”

「これが一番納得出来るなー」
晋平がそういうとすかさず佑司が言葉を返した。
「ごまたんがそんなせこい事するわけねーだろ」
(うっそー、そんな風に思われてるの?)
宇瀬はまぐりとして教壇に立っている小木曽は3人のやりとりをこっそり聞いていた。

小木曽はいつものようにマギーの元を訪れた。
「マギーさん、今日はどんなマジックを?」
「今日はね、このバラの花がお客さんの好きな色に変わるってのをやるから」
そういうと手品用の白いバラを小木曽に手渡した。
「そのバラの茎の所に紐が付いてるから、それを引っ張ると赤に変わって、
押し込めば元の白いバラに戻る仕掛けになってるんだよね」
「好きな色って赤しか出来ないじゃないですか?」
「いい?僕のは普通のマジックじゃないからね。お笑いマジック」
「お笑い?」
「そう、言っておくけど、僕は手品出来ないからね」
「え?」
「まあ、とにかくお客さんの好きな色にしますって言って、
お客さんが青って言ったら、青は今日はお休みなんだよねって...
黄色って言われたら、黄色は午前中で終わっちゃったって...
緑って言われたら、緑は昨日で終わっちゃったって言って
最後に赤にしたらすごいじゃん」
「いえ...あの...」
24名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 23:38:34.15 ID:Dglp1R5O0
マギー司郎の元に来て数ヶ月。
小木曽は次から次へとマジックを習得してきた。
そして苦労の末にいよいよソロデビューを迎える日がやってきた。

「なしゆうさん、それは?」
太は佑司が手にしているチケットを見て指差した。
「これか。これはごまたんのソロデビューライブのチケットだよ」
「まじっすか?すげー」
佑司は小木曽の写真を手ににやけていた。
「完璧だ...やっぱごまたんは完璧だわー。なあ、お前もそう思うだろ?」
佑司が晋平に目をやると晋平の目は泳いでいた。
「え?」
「お前、まさか思ってねーのかよ」

(いつも心にピース!あなたの心に〜ゆりあピース)
晋平の耳には大ファンの木崎ゆりあの声が聞こえた気がした。
「何言ってんすか。ごまたん最高っす!」
「だよなー。俺もそう思うんだよー。あー、ごまたんに会いてー」
25名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/16(金) 23:39:45.34 ID:Dglp1R5O0
いよいよ小木曽汐莉のMAGIE46としてソロデビュー日がやってきた。
観客席は超満員。たくさんの声援と拍手が聞こえる。
ファンの前でマジックの成果を初めて披露する時だ。
もちろんスカートの中に鳩は仕込んである。
これだけたくさんの人が私を見に来てくれている。
胸の鼓動が高鳴っていた。
ステージ脇には師匠であるマギー司郎も見守っている。
「いってきます!」
マギー司郎にそういうと小木曽汐莉はステージ中央に向かっていった。
スポットライトの中、歓声に包まれながら...

一方、秋元康はというと、大島優子を乃木坂46のセンター、前田敦子をAKB48のセンター、
この2つのグループを争わせたら本当の意味でライバルになる。
「おもしろくなりそうだな」
眼鏡の奥がキラリと光っていた。

おわり。(・*・ゴマ)3
26名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/17(土) 09:23:46.63 ID:hcevdEBRO
あげ
27名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/17(土) 18:29:19.62 ID:hcevdEBRO
あげ
28名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/17(土) 21:49:52.95 ID:hcevdEBRO
あげ
29名無しさん@お腹いっぱい。
色々おもしろかったんだけど終わりなのかw
つづければいいのにー