59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 05:04:06.01 ID:jTaQ29kt0
捕手
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 08:07:41.93 ID:deZ26RePO
保守
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 10:22:35.97 ID:GCUz+rrz0
捕手
62 :
WVE48:2012/02/06(月) 10:33:21.36 ID:Mw78TgSb0
午後7時5分 移動ラボ
長良「長谷部!しっかりやってるかい?」
長谷部「えぇ。しっかりやってますよ。」
長良「おぉ〜。しゃわこの白衣姿は似合ってるねぇ。」
秦「あ…ありがとうございます。」
長谷部「いやぁ警部。アイドルにこんなに科学に精通した人がいるなんて思いもませんでしたよ。」
珠理奈「しゃわこをそんじょそこらのアイドルと同じにしちゃダメだよ。」
長良「それで証拠から何か分かったか?」
長谷部「えぇ、ナイフの傷から少量の粉がついていて分析したところ生分解性プラスチックの成分が検出されました。」
揖斐川「せ、生分解性?」
秦「つまり水に溶けるプラスチック素材なんです。だからよく釣り道具に使われることも多いんです。」
長良「俺もよく長良川に鮎釣りに行くが確かにこういう素材のが多いな。」
長谷部「あと松井玲奈が言っていた意識を失ったというのは本当のようですね。」
長良「何か出たか?」
長谷部「えぇ。襟の部分から少量のクロロホルムが出ました。多分覆っていた布から垂れたんでしょう。」
秦「あと、服から違った素材の繊維片が見つかりましたよ。」
長谷部「あぁそれを目だけで見つけたのには驚いた。何しろほんの僅かなモノでしてね。」
長良「それでどんなものだ?」
長谷部「まぁ顕微鏡で見てください。」
長良「う〜ん。一体何なんだろう?」
長谷部「調べたら綿でした。そして綿からクロロホルムも出てきましたよ。」
長良「やはり玲奈ちゃんは真犯人にハメられたようだな。」
珠理奈『生分解性プラスチック、綿…。釣り道具…。そうか!そういうことだ!』
長良「おいじゅりたん。どうしたんだ?」
珠理奈「警部。犯人が分かっちゃったかもしれない。」
長良「ほ、本当か!?」
珠理奈「うん。ホテルにみんなを集めて。」
長良「よし!揖斐川。すぐにホテルへ向かうぞ。」
揖斐川「は、はい!」
ついに珠理奈は全ての謎が繋がった。だが、この事件の真相は意外な展開となることをまだ誰も知る由はなかった。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 10:50:51.69 ID:Tu3bsaOa0
黄色い制服着てる珠理奈が目に浮かぶw
64 :
WVE48:2012/02/06(月) 11:14:14.05 ID:Mw78TgSb0
午後8時 下呂国際ホテル 大会議室
ホテルに集められたメンバーたち。皆何事かとざわついている。
車掌「あの、何で僕まで呼ばれたんでしょうか?」
蛙田「いやぁ上からの命令でね。まぁ座ってください。」
車掌「はぁ…。」
長良「いやいや皆さんお集まり頂いてすみませんね〜。今回お集まりいただいたのは他でもない。事件の真相が分かったんでね。」
全員が驚いた様子で前を向く。
古川「じゃあ玲奈ちゃんは?」
珠理奈「もちろん犯人じゃないわ。」
全員「えぇ〜!!」
蛙田「長良警部殿。こりゃ一体どういう…。」
長良「まぁとにかく彼女の話を聞いてください。彼女が事件の真実を導いたのですからな。」
蛙田「はぁ…。」
揖斐川「それにしてもいいんですかね。中学生のアイドルの推理話を披露させるなんて…。」
長良「いや。この事件に対するじゅりたんの思いは強い。だから今回はやらせてあげようではないか。」
揖斐川「警部。俺…。」
長良「揖斐川。黙って聞け。」
揖斐川「はい。」
珠理奈「そんじゃ。この事件の真相を語らせてもらいましょうか。」
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 12:29:51.71 ID:mA71g7wWO
追いついた
今んとこ面白い
66 :
WVE48:2012/02/06(月) 12:49:27.74 ID:Mw78TgSb0
珠理奈「まずこの事件の犯人は玲奈ちゃんじゃないです。この写真を見てください。」
全員「うわっ!」
珠理奈「ごめん。血が苦手な人には辛いだろうけどでもこの血が大事なの。」
蛙田「どういうことだ?」
珠理奈「この血しぶきの飛びかたです。トイレの壁は右側に飛んでるけど玲奈ちゃんの服は左側を中心に飛んでいる。」
平田「本当だ。そうなるとおかしいよね。」
珠理奈「そう。玲奈ちゃんは右利き。玲奈ちゃんが切ったのなら血は右側に偏るはず。でも違う。」
木本「つまり玲奈さんはその場にいただけで濡れ衣を着せるために血飛沫を浴びせたわけですね。」
珠理奈「そういうこと。でも実際犯人は自分で手を汚したわけじゃない。」
蛙田「え?」
珠理奈「次にこの写真を見てください。」
桑原「何や玲奈の持ってたペーパーナイフやん。」
珠理奈「そう、凶器のね。でもここを見て。」
揖斐川「画像を拡大するんだったな。」
矢神「あれ?何か細い傷が。」
珠理奈「そう。犯人はナイフをくくりつけておいたのよ。」
長良「なるほど。でもどういう仕組みなんだ?」
珠理奈「ちゅり、かのん。」
高柳「じゃあこのVTRを見てください。揖斐川警部補。」
揖斐川「はい。」
カチャカチャ...
スクリーンに映し出されたのは現場となったトイレが映し出された。そして高柳と木本の姿が見える。
67 :
WVE48:2012/02/06(月) 12:50:58.71 ID:Mw78TgSb0
とりあえずここまで。深夜にまたお会いしましょう。
それまで保守してもらえると助かります。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 12:59:12.16 ID:deZ26RePO
焦らしますなぁ〜
楽しみにしてるよー!
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 13:08:38.63 ID:Tu3bsaOa0
wktk
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 13:36:53.83 ID:JgkxloKP0
さてはだーすーが下手人か?
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 16:05:26.24 ID:jf4zTmCN0
気になる
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 17:41:16.04 ID:qSaGGGCY0
最期まで頑張ってくれよな
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 18:21:35.15 ID:jTaQ29kt0
捕手
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 20:03:07.35 ID:S5LnCDOW0
捕手
ほしゅ
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 21:44:50.76 ID:jTaQ29kt0
捕手
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 22:37:51.55 ID:deZ26RePO
保守
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/06(月) 23:21:24.88 ID:LxNBCo3n0
ほしゅ
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 00:18:09.21 ID:WjBkQ9Jq0
ほしゅ
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 00:40:27.90 ID:TYQvLsUU0
補習
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 00:47:37.98 ID:AHvAgvsHO
犯人はあいつだな
82 :
WVE48:2012/02/07(火) 01:13:19.95 ID:I7SRwFy+0
保守ありがとうございます。それではつづきをどうぞ。
83 :
WVE48:2012/02/07(火) 01:45:18.01 ID:I7SRwFy+0
高柳「私たちは今事件現場のトイレに来ていまーす。」
木本「今から池面の殺害方法のトリックを説明するのん。」
揖斐川「君たちグルメリポートじゃないんだよ…。」
長良「まぁ黙って見ようじゃないか。(のん。かわいいなぁ…。)」
高柳「このトイレの扉はこの緑と赤のボタンを押すことで自動で開閉するシステムです。」
木本「このように緑を押したら開き、赤を押すと閉まります。」
高柳「じゃあまずはこのナイフをこの糸にくくりつけて。」
木本「これをこうやって、こうやって結んでいきま〜す。」
高柳「準備完了〜。じゃあ皆さん見ていてくださいね。」
木本「まずドアを閉めます。」
高柳「花音。ドアを開けて」
木本「は〜い。」
木本花音がドアを開ける緑のボタンを押すと、ドアが開くと同時に糸がスルスルと動き、池面の代わりに置かれた同じ身長ほどのダンボールを積んだものにナイフが当たる。
蛙田「あぁ!被害者と同じ場所に当たった!」
高柳「見てください。全くあの時と同じになっちゃいました〜。」
木本「わぁ〜。珠理奈さんの言ったとおりだぁ〜。」
高柳「みなさ〜ん。これが殺害方法のトリックです。」
木本「わかりましたか〜?」
高柳・木本「それでは珠理奈さんよろしくお願いしま〜す。」
こうして殺害方法のトリックを明かしたビデオは終わった。
84 :
WVE48:2012/02/07(火) 01:53:50.44 ID:I7SRwFy+0
珠理奈「これが殺害方法です。」
長良「こりゃ相当この車両に詳しい人間じゃないと出来ないだろ?」
珠理奈「そうだね。」
古川「それより犯人は誰なの?」
珠理奈「まぁまぁそんな慌てないで。」
古川「ごめん、つい…。」
珠理奈「この事件は意外にも複雑な事件でした。巧妙なトリックと密室…。」
長良「ふむ。」
珠理奈「でも私はずっと気になっていました。そして真実に導いた。」
蛙田「真犯人は一体誰なんだ!?」
珠理奈「このようなトリックを使い池面を殺害した犯人それは…。」
85 :
WVE48:2012/02/07(火) 01:54:34.93 ID:I7SRwFy+0
一応ここまでにしておきます。また朝にお会いしましょう。
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 02:52:03.31 ID:rznIJ7gE0
もう終わるのか・・
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 04:01:48.95 ID:Ct6GgpdyO
保守
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 06:16:22.29 ID:YLWbp0D20
おは保守(゜ー゜夏)
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 09:23:40.72 ID:AHvAgvsHO
キャッチャー
90 :
WVE48:2012/02/07(火) 10:18:52.17 ID:I7SRwFy+0
珠理奈「湯浅支配人あなたです。」
全員「えぇ!!」
湯浅「おいおい珠理奈。何かの冗談だろ?」
珠理奈「いえ。冗談じゃないですよ。」
湯浅「そこまで言うのなら証拠をみせてくれるんだろうな。」
珠理奈「もちろんです。しゃわこ!」
秦「これでいいですか?」
珠理奈「うん。ありがとう。」
蛙田「何だ釣り糸か?」
珠理奈「はい。最近の釣り糸は環境破壊や魚や水鳥が絡まることがないようにある程度経ったら水に溶ける素材を使っています。」
湯浅「そんなのはどこにでも売ってるぞ!」
長良「ところがね。こいつぁ違うんですな。この釣り糸の素材はまだ市販されていないんですわ。」
湯浅「!?」
長良「これはある釣具メーカーと大手繊維会社の共同開発して出来た試作品でね。湯浅さん。提供リストにあなたの名前があったんですな。」
秦「はい。ナイフに残っていた微量の粉を分析してもらったら一般のモノよりも頑丈で水溶性の高いモノだと分かりました。」
珠理奈「湯浅さん。これが証拠です。」
古川「でもナイフはどうするの?湯浅さんが手に入れれるとは思えないんだけど。」
珠理奈「そう。あの凶器のナイフを手に入れたのは湯浅さんじゃありません。」
桑原「えっ?い、一体誰や?」
珠理奈「それは…」
91 :
WVE48:2012/02/07(火) 10:33:05.19 ID:I7SRwFy+0
珠理奈「池面本人です。」
全員「!?」
湯浅「……。」
木崎「え?どういうことどういうこと?」
珠理奈「この事件。そもそも池面が仕組んだ事なんです。」
蛙田「バカな!被害者が計画したというのか!」
珠理奈「この事件の本当のターゲットは池面じゃありません。」
古川「一体誰なの?」
珠理奈「玲奈ちゃんです。」
全員「!!!!!!!!!!!」
珠理奈「ここからは私の勝手な推測です。玲奈ちゃんは池面たちのある秘密を知ってしまった。それを知った池面らが消そうと企てた。」
長良「湯浅さん。あんた池面から多額の借金してますな。それで脅されてこの計画に加わった。違いますか?」
湯浅「うぅ…。」
平田「ちょっと待って!そもそもこんな車内のトイレでこんな細工をしていたら怪しまれない?」
珠理奈「さすがりかちゃん。いいとこ突いてるよね。そう、この事件はもう一人共犯がいるの。」
全員「えぇ!!!」
蛙田「君はどれだけ人を驚かさせてくれたらいいんだ?」
珠理奈「ごめんなさい。でも、これが真実なんです。」
平田「それって一体誰なの?」
珠理奈「トイレに自由に出入りできて、車内でウロウロしても怪しくない人物はたった一人…。」
全員「はっ!?」
珠理奈「そう、共犯者はあなたですよね。車掌さん。」
珠理奈が車掌を指したとき、全員が車掌の方を振り向くのであった。
92 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:09:22.26 ID:I7SRwFy+0
車掌「わ、私ですか…?」
珠理奈「車掌さん。あなた握手会や公演によく来てますよね?」
車掌「えぇ、一応ファンなので…。」
珠理奈「ですが、その時は気にも留めなかったけどあなた、こないだの公演後池面と何か話してましたよね?」
車掌「いや、それはちょっと興奮してね…。注意を受けたんだよ。」
長良「いやぁつまんない嘘はよくないですなぁ。」
車掌「はぁ?」
揖斐川「調べましたよ。あなたと池面は高校からの古い付き合いなんだそうじゃないですか?」
長良「そしてあんたも湯浅さん同様池面から多額の借金をしている。」
車掌「!?」
珠理奈「この事件の計画は恐らく池面が仕組み、湯浅さんが道具の手配、車掌さんがトリックを仕組んだ。そうですね?」
長良「もうね。言い逃れしても仕方ないですよ。あんたらが出来ることは素直に真実を話すことだ。」
珠理奈「湯浅さん。何故池面を殺したんですか…?」
湯浅「うぅ…。」
長良「湯浅さん!みんなあんたを信じてるんだ!この現実をまだ受け止めてないメンバーもいる!今あんたがやるべきことは真実を話すことだ!違いますか?」
湯浅「そうですね。」
93 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:10:02.56 ID:I7SRwFy+0
一週間前
池面「湯浅さん。ちょいとマズイことになったんですが。」
湯浅「何だ?」
池面「いや例の件なんだが、玲奈がどうも勘づいたようでしてね。」
湯浅「何だって!?」
池面「これがバレたら俺もあんたもSKEも終わりだ。」
湯浅「冗談じゃない!せっかくここまで育てたんだ。まだまだ伸びる子も一杯いるし…。」
池面「そこでだ。来週飛騨にMV撮影に行くでしょう?」
湯浅「おいもしかして…。」
池面「そうです。玲奈には退場していただこう。そう思いましてね。」
湯浅「じょ、冗談はよせ!玲奈はウチの看板なんだぞ。」
池面「いいでしょ。珠理奈がいるし須田や木崎、矢神、高柳コマなんかいくらでもいますよ。」
湯浅「例えどんな子であっても消すなんて…。」
池面「じゃあこのままでいいのか?玲奈が喋ったら全てが終わりなんだぜ。それに…。」
湯浅「何だ?」
池面「アンタがベガスでスった分誰が立て替えてコトが収まってると思ってるんです?秋元さんにバレたらクビですよ。」
湯浅「それはお前が誘ったんじゃないか!?」
池面「まぁね。でもあそこまでのめり込んだのは自己責任でしょ?僕は止めましたよ。」
湯浅「貴様ぁ…。」
池面「まぁこの計画に乗らなければ全てバラします。それが嫌なら僕らと仲良くやりましょうや。」
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 11:12:55.99 ID:i0KaLsGEO
妄想刑事
95 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:14:48.93 ID:I7SRwFy+0
当日のひだ車内。
湯浅「約束のモノだ。」
池面「うひょ〜。最近の釣り糸はかなり特殊なんですね。最高ですよ湯浅さん。」
車掌「よぉ色男。」
池面「湯浅さん。ここにいる車掌とは長い付き合いでしてね。」
車掌「それで俺はどうすりゃいいんだ?」
池面「計画はこうだ。玲奈をトイレに運ぶ。そしてクロロホルムで気絶させ、カラクリで彼女の手首を切る。そして自殺に見せかける。以上だ。」
湯浅「うぅ…。」
池面「湯浅さん。あんたも共犯なんだ。もう出られないぜ。とことん俺たちに付き合ってもらいますよ。」
車掌「じゃあ準備するわ。」
池面「おう。」
湯浅「玲奈…。スマン…。」
車掌「ところでただ殺るなんて勿体なくないか?」
池面「そうだな。じゃあその前に遊ぶか?」
車掌「そうこなくっちゃ!最近ストレスが溜まりに溜まってね。」
池面「いいのか業務は?」
車掌「な〜に。トイレの故障とか言えばどうにかなるよ。もう一人車掌も乗るし。」
池面「お前最低だな。」
車掌「それはお互い様だろ?ヒャハハハハハ!」
池面「それもそうだな!アハハハ!」
湯浅「……。」
96 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:15:43.41 ID:I7SRwFy+0
午前8時56分 ひだ車内トイレ
池面「よし、連れてきた。」
玲奈「うぅ!!う…。」
車掌「計画通りだな。」
池面「それじゃショータイムの始まりだ。」
車掌「時間がねぇから早くしてくれよ。終わったら合図しろよ。」
池面「おう!」
湯浅「許せん。」
池面「湯浅さん。あんたの出番は終わったぜ。席に座っててくださいよ。」
湯浅「貴様、玲奈をどうするつもりだ?」
池面「いや、このまま逝ってもらうだけですよ。」
湯浅「嘘をつくな。車掌と話してたのが聞こえたぞ。」
池面「ちぇ!聞かれてたのかよ。」
湯浅「どうなんだ?」
池面「どうせ逝ってもらうんだ。その前に遊び相手してもらってもいいだろ?」
湯浅「貴様という奴は!」
池面「湯浅さん。あんたも共犯なんだ。これを止める権利があるというのか?」
湯浅「玲奈にこれ以上触れるんじゃない!」
そう言った湯浅は開く緑のボタンを押した。
池面「おい待て!よせ!ヴぉ!」
97 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:16:42.22 ID:I7SRwFy+0
湯浅「これが真実です。」
揖斐川「俺は被害者のこと悪くは言いたくないですけど池面って奴は最低だ。」
長良「まったくやりきれん。」
湯浅「確かに私は過ちを犯した。でもこうでもしなきゃ玲奈は救われなかった。こうしなきゃ…。」
珠理奈「本当にこうするしかなかったんですか?」
湯浅「あぁ。」
珠理奈「湯浅さん。あなたが正直に真実を話して池面たちの悪事を暴けば玲奈ちゃんは巻き込まれずに済んだと思います。」
長良「うむ。それはそうだ。」
珠理奈「でも湯浅さんは結局自己保身で協力した。池面を殺したのも自分の為じゃないんですか?」
湯浅「うぅ…。」
珠理奈「確かに放っておけば玲奈ちゃんが死んでたかもしれない。でもその前に止められなかった湯浅さんも悪いですよ!」
長良「じゅりたん。もういいだろう。揖斐川。」
揖斐川「湯浅洋。殺人容疑で逮捕します。時刻は?」
蛙田「えー…と。午後9時14分です。」
湯浅「私がもっと早くに話していればこんなことにはならなかったんだな…。」
長良「最初に警察に来ていれば良かったんです。隠そうという保身行動が高くついたんですな。」
揖斐川「車掌さん。あんたも来てもらうよ。」
車掌「うっせぇコラァ!!」
追い詰められた人間は時として自暴自棄となり、恐ろしい暴挙に出る場合がある。車掌は絶望感からかナイフを須田亜香里に向けた。
98 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:25:12.34 ID:I7SRwFy+0
須田「きゃあ!」
長良「馬鹿なマネはよせ!」
車掌「うるせぇんだよ!」
車掌は支給されていた防犯用の催涙スプレーを噴射した。
長良「うわっ!」
揖斐川「催涙スプレーだ!みんな口と鼻を押さえて!」
車掌「逃走用の車用意しろ!でなきゃこの女の命はねぇぞ!」
長良「うぅ!くそぉ。」
車掌「早くしろっつってんだろうがぁ!」
高柳「きゃあ!」
車掌がナイフを振り回した際に偶然にも置いてあった剥製のフクロウにナイフが当たった。それが高柳明音の怒りに火をつけた。
高柳「フクロウさんに謝りなさい!」
車掌「はぁ?何ほざいてんだよ!」
高柳「謝れっつってんだよ!!」
車掌「ぐぉぉ!」
高柳明音の拳が車掌の右頬にクリーンヒットし、その隙に須田が逃げる。
須田「あっ!」
揖斐川「危ない!」
机の脚につまづいた須田を揖斐川が抱きかかえる。
揖斐川「大丈夫かい?」
須田「はい。ありがとうございます。」
揖斐川「え?あぁ…。それならよ、良かった…。」
長良『揖斐川のヤツ。ハマったな。』
99 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:26:26.13 ID:I7SRwFy+0
車掌「ちくしょう!そこどけぇ!うわっ!」
椅子の脚につまづいて転ぶ車掌。偶然にも正面にいた木本花音に手が触れた。
木本「私に触れるんじゃねぇ!」
車掌「ぎゃふ!」
触れられたことに激怒した木本花音が起き上がろうとした車掌の脳天に顎で一撃を加える。
車掌「うぅ!くそぉ!おいお前そこどけ!」
珠理奈「残念だけどそれは無理だね。」
車掌「何だと?」
珠理奈「人の弱みを利用し、夢をもった少女をもて遊ぶ最低な奴を通すことはできねぇって言ってんだよ!」
車掌「てめぇ痛い目に遭わなきゃ分かんねぇのか!?」
珠理奈「それはこっちのセリフだよ!」
車掌「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
珠理奈は車掌の急所目がけて右足から強力なキックをお見舞いした。車掌は急所を押さえ、泡を吹きながら倒れ込んだ。
長良「確保だァ!」
長良の号令で警官隊が突入。車掌はそのまま逮捕された。こうして複雑でやりきれない事件の幕が下ろされたのであった。
エンディングテーマ(皆さんの合うと思う曲を聴いてください。)
100 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:30:03.99 ID:I7SRwFy+0
翌日 AM9時 下呂温泉警察署
珠理奈「玲奈ちゃ〜ん!」
玲奈「珠理奈!みんな!ありがとう。」
長良「玲奈ちゃん。このように拘束して心無いことを言って申し訳ない。警察官の一人としてお詫びします。」
玲奈「いえ。長良さんも仕事をしただけですから。それより真犯人捕まえてくれてありがとうございます。」
長良「いやぁ俺たちは何もしてないよ。全てじゅりたんの推理があってのこそだ。」
珠理奈「えへん。」
揖斐川「調子に乗るんじゃない。本来考えられないんだぞ!」
長良「まぁまぁ。それより揖斐川も分かったろ?」
揖斐川「何がです?」
長良「お前、昨日あかりんを抱えて顔赤くしてたな。お前もだーすーワールドの虜になったんだろ?」
揖斐川「ま、まさか…。そんなわけないじゃないすか。あれはつまづいた彼女が危ないと思ったから。」
珠理奈「あ〜いびたん。顔赤くしてる〜。」
揖斐川「い、いびたん!?」
長良「ハハハ。いびたんか。これはいいな。みんな。上司の私が許すぞ。」
揖斐川「ちょっと警部!」
須田「わぁ〜!いびたん。いびたんは浮気しないでね。」
揖斐川「いや…浮気も何も…。」
珠理奈「やっぱ顔赤いじゃん!分かりやす〜い!」
揖斐川「コラ!大人をからかうんじゃない!」
長谷部「ふぅ〜!」
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 11:30:33.38 ID:CjwyBpoi0
さーくらのはなはー
102 :
WVE48:2012/02/07(火) 11:34:15.11 ID:4aWATc9c0
長良「あっ長谷部てめぇ今まで何してやがった!」
秦「そういえば珠理奈さんが集めた際も私に後は頼んだと言って温泉に行ってましたね。」
長良「ぬぁ〜にぃ〜!?人が大変な思いしてたときにお前呑気に温泉浸かってたのか?」
長谷部「いや、元々プライベートですよ。別にいいじゃないですか?」
長良「いや!許さん!よぉし!みんな!ここにいる長谷部を雑用で使っていいぞ!」
長谷部「はぁ!何言ってるんですか?まだ入ってない温泉あるのに!」
長良「やかましい!みんな昨夜は大変だったんだ。その分一日で埋め合わせしろ!」
長谷部「そんなぁ〜。」
珠理奈「いやぁ良かった。」
玲奈「珠理奈。ありがとね。」
珠理奈「別に…。私はただ真実を明らかにしただけ。だって真実はひとつしかないんだからさ。」
こうして日本三大名泉のひとつである下呂の特急車内で起きた冤罪間際の密室殺人は儚くも人の弱みと自己保身に走った人の負の部分を思い知らせるように終わった。
名探偵ジュリナは、どんなに嫌な事実であろうとも今後も真実に導いていく。そう、真実はひとつしかないのである。
-完-
※この作品はフィクションです。実在の個人・団体とは一切関係ありません。
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 11:49:02.00 ID:qfk/0US50
お疲れ様
湯浅さん逮捕されたのにみんな明るすぎワロリンコw
104 :
WVE48:2012/02/07(火) 12:00:01.85 ID:4aWATc9c0
これで終わりです。どうだったでしょうか?何となく遊びの感覚で書いたんですが、
色々な意見を頂いて嬉しいです。
こうやって書けたのも保守してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
もしかしたら近いうちに続きを書くかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。
では、またお会いしましょう。
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 12:09:21.35 ID:U9LjuBWVO
乙
面白かった
>>101のせいでエンディングテーマが桜の栞にしか聞こえないww
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 12:13:31.10 ID:AHvAgvsHO
エンディングテーマはなぜかオキドキが思い浮かんだ
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/07(火) 12:17:11.06 ID:qfk/0US50
>>106 俺もオキドキが以外と合う気がするw
ミステリーだけどライト作風だし
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
どうして湯浅は返り血を浴びてなかったのか、という疑問が残った。