1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
島田「諸悪の根源が戻ってきてしまう、どうにかしなければ」
市川「せっかく潰したっていうのに戻ってきちゃうんですか〜?」
島田「仕方ない、もう一度問題を起こさせるか・・・」
島崎「ふん、貴様にしてはいいアイデアだ」
永尾「ククク・・・では早速実行に移りますか」
中村「だが気をつけろ、あいつは相当その面に関しては神経を研ぎ澄ましているぞ」
山内「大丈夫や、あんなデブに何ができんねん」
竹内「(おまえが言える立場かよ)」
山内「あん?なんや?」
仲俣「まあまあ、計画内容はあっしが考えますんで」
阿部「それなら安心だ」
入山「永遠に復帰なんぞ考えたくもないほどえげつないものを頼むよ」
冬の真夜中の一室に少女たちの甲高い声が響いた
この日からチーム4にとって壮絶な戦いが始まるのである
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 21:32:28.84 ID:VD96FXFY0
はい
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 21:34:36.73 ID:n58iiM2sO
スレタイだけ面白かった
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 21:40:52.64 ID:t2jTeV9W0
大場「へっくし!ずるっ・・・誰か噂しているな」
鼻を擦り布団から起き上がる
カーテンを空ける
眩いばかりの光が射し込む
大場「ふー・・・こんなにも光は眩しいものだったか」
徐々に慣れた目で外の景色を眺める
辺りは知らぬ間に冬に彩られていた
大場「行くか」
ゆっくりと扉を開け外へと足を踏み出した
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 21:49:04.08 ID:t2jTeV9W0
???「よお、大場」
大場「!?・・・マリア」
???「迎えに来ましたよ、大場さん」
大場「誰だったっけ?おまえ?」
入山「ふっざけんなよオラ!」
大場「おお、すまんすまん。
社会から閉ざされた世界で精神の鍛錬をしていたのでな記憶というものが曖昧になってしまっている」
入山「そうですか・・・」
阿部「ならわたしたちがどうしてここに来たのかもわかりませんよね?」
大場「消す気だろ?この私を」
入山「!?・・・よくおわかりで」
阿部「ならば話は早い」
入山「ここで死んでもらいましょう!」
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 21:55:08.43 ID:t2jTeV9W0
入山と阿部が大場の直線状に向かい立つ
大場「懐かしいな」
阿部「笑っていられるのもいまのうちだ!」
阿部が大場に殴りかかる
大場「この程度・・・」ドスッ!!
大場の脇に拳が突き刺さった
それは真後ろにいた入山のものだということはすぐにわかった
入山「どうしました?」
阿部「笑みが消えましたよ?」
不敵に微笑む二人とは対照的に大場の口元が引きつった
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:02:59.86 ID:t2jTeV9W0
入山「おりゃ!」
阿部「うりゃ!」
二人の攻撃は止まらない
一心同体の攻めは大場に防ぐことを許さなかった
大場「(どうする?このままでは勝てない・・・・・!!)」
大場はすかさず壁際に背をつけた
阿部「ほう、小さな脳みそでよく考えたな」
入山「だがそれで防げたつもりか?」
頭上に気配を感じた
大場は咄嗟に見上げると壁の上にもう一人の姿が
???「導きだした答えは簡単です」
頭上から鞭のような蹴りが襲い掛かる
大場の顔面を捉えた
仲俣「このテトラ体型の前にあなたの勝率はわずか0.3%です」
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:05:59.40 ID:2LEzvNI/0
しょんべんするんじゃねーだろうな?
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:10:19.59 ID:t2jTeV9W0
壁を背にし入山、阿部の同時攻撃を防いだ大場
しかしそれはさらなる地獄への入り口だった
入山「さすが汐里、わたしたちの唯一の弱点を消した」
阿部「さあ、どうしますか?まだ抵抗します?」
仲俣「抗わないのなら楽に逝かせてあげますよ」
再びテトラ体型を組む三人
じりじりと大場への距離を詰めていく
大場「(ここまでなのか・・・?)」
そのとき一陣の風が吹いた
阿部「ぐわっ・・・」
入山「マリア?!」
???「いけねーなぁー、いけねーよぉー」
仲俣「おまえは・・・」
森「なぁに見た目どおりコロコロした戦いしてんだ、さっさとコロしちまえよ」
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:15:11.16 ID:x+VftMkQ0
お前らはセックスの話でもしてろ
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:23:09.01 ID:sccpVOtj0
やっぱりこういうのはエロに持っていかないと…
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:32:48.58 ID:DbZ3e8aZO
犯罪者の再犯率…
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:53:40.39 ID:DwgCitJK0
大場組長お疲れでした。
・ω・
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/17(土) 22:58:40.21 ID:HYomR0/90
完走してくれと切に願う
みなるん
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 09:03:55.90 ID:RDqFgNgl0
続きまだぁ?
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 10:44:25.04 ID:7utcWwfp0
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 10:46:25.51 ID:NlQyWCdNO
ちょっと面白いじゃねーか
19 :
サド ◆AKB48.oSZE :2011/12/18(日) 10:56:01.85 ID:FdLmKT/+i
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 10:59:18.32 ID:w9fvwIXy0
もう少し話を引っ張れよ
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 11:25:23.83 ID:WwKkjdnRO
大場「あ、杏奈・・・」
森「ふっ、おまえがこの程度の相手に苦戦するような玉か?」
入山「なんだとぉ?!」
倒れた阿部も立ち上がり大場、森を再びテトラ体型で囲む
森「久しぶりだな、こうして背中を合わせるのも」
大場「杏奈、いいのか?わたしに着いてくれば蕀の道だぜ」
森「嫌ならあの時、見捨てていたさ」
大場「ふっ・・・なら地獄の果てまで着いてきてもらおうか」
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 11:40:40.04 ID:WwKkjdnRO
すみません
帰ったら描きます
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 11:53:52.28 ID:d0q+8u3F0
すみませんスレタイで馬鹿にしてました
思ったより面白かったです
絶対に完結させてください
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 11:55:48.02 ID:4bD8Imwb0
そこに核ミサイルが飛んできました
どーーーーーーーーーん!!!!!!!
終わり
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 13:41:57.71 ID:leomcbEb0
大場が森に連絡とって、しまれなに突撃しなきゃつまらんな
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 13:45:08.99 ID:xdl/7rqUO
大場vs.萌乃のくだりマダァー!?
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 14:23:51.55 ID:VpAJ0P5E0
期待
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 17:44:11.24 ID:WwKkjdnRO
入山「なん・・・だと・・・・・?!」
大場の放つ空気が変わる
阿部「なにを!こんなもので怖じ気づく我らかぁ!」ダダッ
仲俣「ダメ!マリア!」
阿部「ぐふっ・・・」
まるで物のように阿部の体が宙を舞う
立ち上がることはおろか生命反応があるかも定かではなかった
入山「マリア・・・・・」
殺気が肌を刺す
溢れんばかりの凶器が迫っていることを感じる
森「ふんっ、また強くなったか・・・美奈、否、オバディゾン」
大場「死刑執行だ」
突き上げた中指と降り下ろした親指が交錯した
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 17:55:23.22 ID:WwKkjdnRO
森「でたか、オバディゾンの死刑執行の合図」
これを目にして生きていた者はいない」
森は不敵な笑みを浮かべると大場に背中を託し構えた
仲俣「ゴクリ・・・(マリアが殺られた今、テトラ体型は崩れた
このままでは確実に私たちまで殺られる・・・)」
その時、仲俣の導きだした計算は『逃げる』というものだった
仲俣「ごめん杏奈、あと任せた」
入山「え・・・?」
逃げ出した仲俣の背を見送り入山の瞳に映ったのはその身に迫る二人の悪鬼だった
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 17:57:45.81 ID:6KtLHd6cO
ここまで全然おもんないこれから頑張って!
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 17:59:03.73 ID:Ww/q4ZV10
杏奈二人いるし
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 18:07:19.03 ID:WwKkjdnRO
入山「・・・・・・・」
入山は恐怖のあまり逃げることさえもできなかった
ただひとつ意識の消える刹那に過ったものは阿部との苦難の日々であった
森「すまないな」グチャッ
阿部と同じく宙を舞い弾き飛ばされたそこには阿部が横たわっていた
薄れ行く意識の中、必死に阿部に手を伸ばす
ほんの僅かなその距離が無駄に遠く感じた
入山「マリ・・・・・ア・・・・」
最後の力を振り絞り伸ばした手が繋がった時、入山は力なく地面に伏した
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 18:22:15.17 ID:WwKkjdnRO
仲俣「くっそ!あんなに強いとは予想外だ!」
大場「仲間を見捨てて逃げるのか?」
仲俣「ひぃっ・・・」
驚きのあまり地面に足をひっかけ転ぶ
仲俣「ご、ごめんなさい、すべて話しますから、ゆ、許して・・・」
大場「また仲間を売るのか?」
仲俣「(今だ!)」
懐から拳銃を取り出し大場に向ける
仲俣「ハハハ、形成逆転だなぁ!」
しかし大場は臆することなく拳を振り上げる
仲俣「馬鹿が!気が狂ったか!」
降り下ろされる拳と同時に銃声が鳴り響く
しかしその銃弾は大場を捉えることなく頬の横をすり抜けた
そして仲俣の顔面はコンクリートの地面に埋め込まれた
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 18:24:20.21 ID:vD7hr8xe0
五代目島田組組長 島田晴香
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 18:27:44.53 ID:W2cQ3btjO
首領への道www
わかる人ほとんどいないだろwww
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 19:07:08.94 ID:mWxqrPH2O
話作るの、うめーじゃねーか
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 19:21:26.16 ID:Oew5ZCAz0
島田!お前本当は少女マンガ趣味だろ
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 20:51:49.70 ID:QeiEo4b60
森「終わったか?」
大場「あぁ・・・」
森「どうした?冴えない顔だな」
大場「まあな、仲間を傷つけるのは心が痛む・・・」
森「仲間・・・か、あの出来事があってまだそう思えるなんてな」
大場「いいや仲間さ、共に苦楽を共にしたな」
森「だから目を覚まさせるのか?」
大場「仲間は見捨てられない性質でね」
二人は微笑みを交わすと朝日の昇る方向へと歩き始めた
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 20:59:11.76 ID:QeiEo4b60
市川「仲俣、入山、阿部がやられました」
島田「なに!?三人がかりでか?」
市川「森が着いたようです」
永尾「杏奈・・・」
山内「ま、とりあえず後始末はきちんとつけなな・・・なぁ、市川」
市川「わかってますよ山内さん、10期の尻拭いは10期でやりますよ」
島田「いけるか?あの三人でも歯が立たなかったんだぞ?」
市川「・・・・・できるかできないかではなく、やるんですよ島田さん」
そう言った市川からは闘志の炎が揺らいでいるように見えた
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:03:34.31 ID:QeiEo4b60
森「このまま乗り込んでいけると思うのか?」
大場「いいや、そんな安易には考えてはいないさ
なんだってわたしたちを謹慎に追い込んだ奴らだからな」
森「ならどうやって?」
大場「本部には心強い味方がいる」
森「味方?」
大場「まあそれは後のお楽しみさ」
その時、二人の前に人影が現れる
森「おまえは・・・」
市川「お久しぶりです、大場さん森さん」
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:09:23.99 ID:QeiEo4b60
森「なんの用だ?市川」
市川「なんの用?わかってるくせに」
不敵な笑みを浮かべると一気に間合いを詰める市川
危険を察した二人はすかさず構える
市川「喰らえ!」
勢いそのままに市川は森に突進する
防いだかにみえた一撃は森のガードごと吹き飛ばした
森「ぐおっ・・・」
数メートル先まで飛ばされ痛みに悶える森
大場「杏奈!」
市川「あれあれ〜?忘れちゃいました〜?わたしの鋼鉄の額を」
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:18:00.12 ID:QeiEo4b60
森「鋼鉄の額・・・それは生まれ持った天性の硬さに鍛錬を重ねることで得た防御不能の武器・・・
その強度は岩をも砕き人間の捌きなど物ともしない・・・気をつけろ、美奈・・・」
地に伏せる森の目に映る二人の姿
大場「鋼鉄の額・・・」
市川「あなたもすぐ森さんのようにしてあげますよ」
大場「言ってくれるな」
市川「喰らえ!」
大場に向かい突進する
大場は避けることなくぎりぎりまで神経を研ぎ澄ました
大場「(今だ!)」
市川の額が当たる間際、体を大きく後ろに逸らした
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:29:04.16 ID:QeiEo4b60
市川「なに?!」
空かされた市川は一瞬呆然とする
しかし大場は両手を地面につき支えとし両足を振り上げた
市川「ぐふっ」
無防備な腹に突き刺さり宙に浮く市川
重力に逆らうことなくその体は地に墜ちた
大場「確かにおまえの額は無敵だ、だがそれも当たらなければ意味はない」
市川「く、くそぉ・・・すまない汐里、杏奈、マリア・・・」
這いつくばる市川の脳裏に三人の姿が浮かぶ
いつかは抜いてやる
黄金世代と呼ばれた九期生
その背中を一番近くで見てきた
だからこそ負けたくない、だからこそ諦めない
ずっとずっと追って来たその背中はまだ遠かった
市川「ごめん・・・仇討てなかった・・・・」
小さな顔に溢れんばかりの涙が流れていた
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:36:10.34 ID:QeiEo4b60
森「勝ったか、美奈」
大場「あぁ、なんとかな」
森「この調子だと向こうに着く前に全員倒しちまうな」
大場「そんなことされちゃこっちの身が持たないよ」
その時だった
市川「ぐわっ」
大場「どうした?」
森「お、おまえは・・・」
???「やっぱり10期はポンコツの集まりやで」
???「こんなのが後輩だと思うと恥ずかしいね」
市川の頭を踏みつける
もう一人は残酷な笑みを浮かべる
山内「ほな、うちらの出来損ないのさっさと潰しましょか」
中村「あいよ」
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:42:52.31 ID:QeiEo4b60
山内「おまえらが帰ってくる場所はもうないで」
大場「・・・・・・けろ」
山内「今やったらまだ命は残しとい」
大場「その足をどけろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!」
怒声に驚くほどの気迫が乗り大場は山内へと駆け寄る
すさまじい速度で山内へと接近し突き放す
中村「ありゃりゃ怒っちゃった」
森「いいの?助太刀しなくて」
中村「いいよ元々タイマンでやるつもりだったし」
森「そういうことじゃなくてさ・・・」
中村「何が言いたい?」
森「タイマンだとあんたたち二人とも負けちゃうってこと」
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 21:52:57.04 ID:QeiEo4b60
中村「なにをぉ!?」
森「小さなおつむでわからないのなら体に教えてあげるよ」
中村「いいだろう、逆に教えてやるよ・・・絶望の意味をなあ!!!」
二人が同時に駆ける
お互いの間合いに入ったとき中村の蹴りが飛ぶ
森「うおっと」
中村「ふん、よくかわしたな」
しかし森の頬から血が流れる
中村「わたしの蹴りはナイフよりも鋭い、この脚に纏う空気そのものも刃と化す
避けることのできない本物の鎌鼬よ」
森「鎌鼬ねぇ」
中村「・・・なにがおかしい?」
森「いや、ちょっと気になってね。鎌鼬でも斬れるのかってね」
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 22:01:45.32 ID:QeiEo4b60
中村「斬れるか・・・だと?」
森「あぁ、その通り」
中村「ふふっ斬れないものがあると思うのか?」
森「なら試してみろよ」
再び中村の蹴りが飛ぶ
森は今度は避けることはしなかった
中村「(決まった!)」
がしかし、中村には森を斬ったという感触はなかった
むしろすり抜けたという感覚のほうが正しいか
中村「どういうことだ・・・」
森「わからなくても仕方ない、理解するにはまだ若すぎる」
中村「ふざけるなぁ!!!」
蹴りを放つ
またもそれは森を斬ることはできない
森はゆっくりと拳を中村の腹に添えた
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 22:15:52.56 ID:QeiEo4b60
森「『打の消力』」
その瞬間、まるで時間が止まったかのように動きが止まる
次第に中村の体が震えだす
森「動けないか、それも仕方ない」
何かを訴えかける中村
しかし言葉を発することができない
森「消力、力を消し脱力を完成させることで得られる更なる力
まぁ『打の消力』を使えるのはわたしくらいだろうがな」
森は中村の肩に手をかけ小さく押す
中村の体は抗うことなく仰向けに倒れた
森「だから言っただろ、二人がかりにしろと」
戦う大場の姿を見て森は呟いた
森「だがどのみち無理か、あいつはわたしよりも強い」
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/18(日) 22:17:03.72 ID:QeiEo4b60
今日はこれで終わりです
明日は新章に入ります
餃子拳法
51 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/19(月) 07:01:25.37 ID:6u6+Wz060
あげ
つまらないのでsageますね☆
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 08:14:13.38 ID:pQ8IvKSVO
大場「いいのか?相方を放っておいて」
山内「大丈夫や、麻里子は簡単には負けへん」
大場「そうか」
ぶつかり合う二人
その攻防は常人には最早認識できるものではなかった
山内「やるやないか、大場!」
大場「さらに力を上げたか」
山内「ふんっ」
バチッドンッバチッドンッ!!!
山内は不思議な感覚だった
戦いだというのに傷ついているというのになぜか楽しい
まるで心が通いあっているかのように
大場「そろそろ終わりにするか・・・」
そう言うと大場は死刑執行のポーズをとった
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 08:21:15.47 ID:pQ8IvKSVO
山内「(くるか、オバディゾン・・・)」
大場の身に纏う気迫が変わる
一瞬にして殺気に満たされた
山内「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」
己の畏怖を消し去るように気迫を込める
飛び出した山内の顔面を大場はカウンターで捉えた
山内「ぐおっ、ぐふっ、ぶはっ・・・・・」
二転三転地面を転げ山内が再び立ち上がることはなかった
熾烈を極めたかにみえた激闘も僅か一発の拳で終焉を迎えた
大場「感謝する山内、おまえのおかげでさらに強くなれた」
敬意を示し意識のない山内に一瞥した
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 08:28:32.59 ID:pQ8IvKSVO
山内「・・・・・そうか・・・負けたのか」
程なくし山内が目を覚ました
傍らには中村も眠っている
そして大場、森がいた
山内「そら勝てんわけや、レベルが違いすぎる」
大場「そんなことはない、勝敗は紙一重だった」
山内「ふっ、正直に褒められとこか」
森「どうしてわたしたちを裏切った?」
山内「・・・・・し、仕方なかったんや。
あの人らには逆らえん、格が違いすぎるんや。おまえらともな」
大場「正規メンバーか」
山内「あぁ・・・」
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 08:49:24.87 ID:pQ8IvKSVO
山内「あの日は雨のよく降った日やった」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
???『おまえたちが新参者か・・・』
???『いかにもか弱そうよのぉ』
わたしたちの前に現れたのは選抜メンバーだった
???『出る杭は打つ』
山内『やめろ!うわああああああ!!!』
チーム4が結成されたその日、わたしたちは一蹴された
まるで踏み入ってはいけない世界からの洗礼の如く
???『最も脅威と成りうるであろう大場をまずは潰せ』
???『そうすればおまえたちの存在は生かしてやろう』
雨に撃たれるわたしたちの体は冷たく虚しさと無力さだけが込み上げた
大場とかイラネ
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 14:04:44.38 ID:pQ8IvKSVO
大場「そ、そんなことが・・・」
山内「せやけど仲間を売ったんは許されることやない」
大場「だけどあんたは今も昔も変わってないよ」
山内「え?」
大場「麻里子のことを信じてた、負けないってね」
山内「み、美奈ぁ・・・・・」
山内の目から涙が溢れる
止まることなく流れ落ちた滴はコンクリートの床を濡らした
大場「許せねぇな、許せねぇ」
拳を力の限り握り締める
大場「待ってな選抜さんよ」
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 14:11:34.10 ID:pQ8IvKSVO
島田「山内と中村も殺られた・・・・」
島崎「残りはわたしたち九期四天王だけ、か」
永尾「ククク・・・」
島田「負の連鎖は断たなければな」
島崎「あんたと組むのは気が乗らないけど仕方ない」
島田「今度ばかりはな」
永尾「行きやしょうか」ズンッ!
島崎「誰だ?!」
???「すまないな」
???「あんたらの出番はここで終わりだ」
島田「あ、あんたたちは・・・・・」
???「殺れ」
島田・島崎「ぐわあああああああああ・・・・・」
永尾「ごめん・・・由依・・・・・」
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 14:12:38.70 ID:YmkLyS0Q0
あぼーんしたらスッキリ☆
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 14:15:28.36 ID:zgzyTug00
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 14:22:30.79 ID:pQ8IvKSVO
森「ここは・・・」
そこは懐かしい光景だった
大場「走り出したばかりのわたしたちをよく叩き上げられたもんだ」
森「有吉さんも笑いには厳しかったからな」
大場「だけどそのおかげで今のわたしたちが今の九期がある」
あの頃の記憶が甦る
辛いこと嬉しかったこと全てが大切な記憶
大場「まずは故郷に挨拶しないとな」
森「謹慎明けの手荒い挨拶をな」
二人は共に足を踏み出した
【有吉共和国篇】
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 15:17:54.31 ID:XWEJJ2gy0
小嶋のおやっさん、指原のおやっさん、並びにごいっとうさんに申し上げます!
大場美奈、この盃は受けられまへん!
島田晴香の舎弟にはなれまへん!!!
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 17:58:57.73 ID:pQ8IvKSVO
森「懐かしいなこの安いセットも」
大場「製作費の削減にも程がある」
???「お待ちしていましたよ先輩方」
大場「その声は川栄?」
川栄「覚えていただいていたとは光栄です」
森「一人、というわけではないな」
川栄「えぇ」ザワザワッ
高橋朱「わたしたち」
大森「共和国親衛隊が」
サイード「お相手しましょう」
大場「ふふっ、おもしろい」
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 18:07:52.68 ID:gVhUq+Q9O
>>64 頑張ってるけど、見事に文才が無いな。感情表現がペラペラだ。書き分けもできてない。
時間の無駄だから別のことに時間を使え。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 18:10:02.19 ID:pQ8IvKSVO
サイード「まずはわたしがでましょう」
大場「ほう、珍しく正々堂々と来るんだな」
サイード「共和国の誇りを嘗めないでください」
二人の間合いが少しずつ縮まる
大場は射程圏に入った瞬間に即座に拳を放った
大場「なにっ?!」
空を切る
大場は驚きを隠せない
大場「そんな・・・今のを避けることができるのか?!」
サイード「まるであなたの拳はスローモーションのようですよ」
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 18:12:04.74 ID:du3Tr7P90
サイードのムチは痛いよ!
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 18:30:22.95 ID:pQ8IvKSVO
川栄「あんな拳じゃサイードには当たらない」
森「美奈の拳が遅いだと?」
川栄「いや、正しくはサイードの反応速度が速すぎると言ったほうが正しいか」
大森「パキスタン人の父を持つサイードは生まれつきの身体能力に天性の動体視力がある」
高橋朱「神速のインパルス」
何十発と拳を繰り出すも依然当たらない
大場「はぁ・・・はぁ・・・」
サイード「もうスタミナ切れですか?」
大場「まだまだ」
猛然と殴りかかる
しかしそれは無闇に体力を消耗させているだけであった
サイード「甘い!」
渾身のカウンターが大場の腹に突き刺さった
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 19:31:31.78 ID:zgzyTug00
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 20:51:56.20 ID:/vGt7DOG0
続ける事が大事だ
72 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/19(月) 20:59:45.39 ID:6u6+Wz060
あげ
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/19(月) 21:01:27.15 ID:Ijq6aUVh0
島田「もう少しで大場の“でどころ”か・・・」
仲俣「“しゅっしょ”だろが」
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 01:14:50.68 ID:7kmZ1W1UO
お疲れ様
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 07:17:59.36 ID:zbdy9v4UQ
ジャンボ島田
おっぱい大場
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 07:19:20.75 ID:782RQxyu0
とりあえず5行でまとめてくれ
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 08:11:31.04 ID:kBzMC/z+O
こんなところで負けるのか?
まだ人間やって19年
今までの経験なんて高が知れてる
でもあの日の辛酸はおそらくこれから味わう挫折や絶望のどれよりも苦いものだろう
大場『どうしたの?みんな』
島田『ごめん、これがわたしたちの選択だから・・・』
なぜだろう?
いつからだろう?
気づけばわたしは孤独だった
『一人なんかじゃないよ』
その声は今でも覚えていて今も隣にいてくれる
大場「ごめん・・・・・」
崩れ落ちる大場の肩に手が回る
気を失った大場をしっかりと支えた
森「任せろ」
2点
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 08:21:23.06 ID:kBzMC/z+O
森「あとは任せろ」
そう言った森の顔は心強くなぜか大場の表情も和らいでいるように見えた
サイード「今度はあなたですね」
森「覚悟しろよ」
サイード「・・・・・?」
森「わたしの大切な仲間を傷つけたこと、覚悟しろ!」
サイードが俊敏なステップで間合いを詰める
高速のジャブが無数に放たれる
森は脱力によって受け流した
サイード「(このままじゃ埒があかない)」
森「(勝負は)」
サイード・森「(肉弾戦!!!)」
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 08:31:12.59 ID:kBzMC/z+O
高橋朱「杏仁豆腐の異名を取る森さんの消力」
川栄「絶対防御故に攻めに転じるのが難しい」
大森「お互い腹を決めたな」
三人の思惑通り戦っている二人は仁王立つ
森「これしかない、あんたに勝つには」
防御を捨てた攻め
ノーガードの打ち合い
無論先に倒れた者が負け
根性と根性のぶつかり合い
気持ちと気持ちの衝突
もう何十発殴りあったか
二人の顔は傷だらけになっていた
両者の体力も尽きかけ終わりは近い
森「気持ちの勝負ならわたしは負けられないだろ」
渾身の一撃はサイードの顔面を捉えた
みてるよ
続きまだー?
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 19:24:12.30 ID:YYIP2Y3bO
ほ
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 20:07:58.04 ID:kBzMC/z+O
高橋朱「我ら騎士団三銃士の一角が落ちるとは」
川栄「はやく終わらせろ、大統領の耳に入っては面倒だ」
大森「わかってる」
すでに森は満身創痍
その前に大森が立ちはだかる
大森「ギブアップは受け入れてやるぞ?」
森「ふっ」
大森「何がおかしい」
森「おまえはわたしに怯えている、だから負けを認めてくれと思ったんだ」
大森「こざかしい」
森「うりゃああああああああああああ!!!」
何度殴られても
何度挫けようと
何度でも立ち上がってやろう
森「おせーよ」
崩れ落ちる森の視線の先に大場が立っていた
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 20:17:18.90 ID:kBzMC/z+O
大森の瞳に大場の姿が映る
そう認識した瞬間に消える
大森「どこに・・・ぐへっ」
川栄と高橋の間に大森の体が吹き飛ぶ
大場「すまないすまない、少し遅れてしまった」
大場はゆっくりと両腕を交差させる
それは死のサイン
大場「死刑執行だ」
オバディゾンへと覚醒した
高橋朱「このおおおおおおおおおおおお!!!」
高橋が殴りかかる
大場の体は一瞬消えすぐに現れる
高橋の顔面に拳をめり込ませて
高橋朱「ぐはっ」
地面へと叩きつけた拳を離す
大場の瞳は残りの一人へと注がれていた
大場「こいよ」
川栄「・・・」ニヤリ
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 20:25:56.46 ID:kBzMC/z+O
森「美奈・・・」
霞む意識の中、猛然と猛る仲間の姿が映る
森「頼むぜ・・・・」ガクッ
力尽きる
その顔は微笑みがあった
大場「任せろ」
そう呟いた大場の視線は目の前の敵に向けられていた
川栄「有吉共和国親衛隊隊長、川栄李奈お相手お願いします」
大場「挑戦者はこっちだ、隊長さん」
ドンッ
その音と共に二人が消える
目にも止まらぬ肉弾戦が繰り広げられる
まるで火花が飛び散っているかのような迫力
お互いにもうわかっていた、力は互角だと
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 20:46:37.18 ID:kBzMC/z+O
大場「コロす!コロす!コロす!コロす!コロす!」
一撃必殺の拳が飛ぶ
しかし川栄は一発一発を確実に見極めかわす
川栄「餃子の皮を包むが如し、そんな単調な攻撃が当たるとでも?」
拳を握る
川栄「餃子拳法・・・“捻り返し”」
何も起こらない
否、それはもう撃ち込まれていた
大場「ぐふっ・・・」
川栄「具を適量に摘むが如し、高速の拳也」
大場「・・・まだ・・・だ!」
大場の拳が飛ぶ
川栄はぎりぎりのところで受けた
川栄「やるな」ニヤリ
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/20(火) 21:07:30.86 ID:pL2LXx630
餃子拳法やっぱりきたかwww
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 02:11:42.07 ID:DjFkTihPO
www
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 07:38:47.08 ID:LWsNLaob0
あげ
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 08:05:28.39 ID:H2DQ3NREO
大場「だりゃああああああああああ!!!」
川栄「はあああああああああ!!!」
一進一退の攻防が続く
一瞬の隙が命取りとなる紙一重の戦い
川栄「(共和国は必ず守る)」
川栄の心に強く刻まれた記憶
小嶋『その程度の力で落とせるとでも?』
サイード『ふんっ』
地べたに這いつくばった
圧倒的なまでの力の差に手も足も出なかった
???『小嶋さん、もういいでしょう』
大森『!!!』
小嶋さん『大統領・・・どうしてですか?こいつは』
有吉『本当は負けを知りたかったのだろう?』
川栄『ッッ!!!』
有吉『今度はその力を守るために使ってみないか?』
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 08:16:09.09 ID:H2DQ3NREO
有吉『川栄李奈、貴方を共和国親衛隊隊長に任命する』
川栄『ありがとうございます』
抗う敵は返り討ちにした
どんな強大な敵でも共和国に足を入れさせなかった
川栄『餃子拳法・・・・・』
時の流れと共にわたしは強くなっていった
強さの限界を感じたあの頃よりも遥かに強く剛く健くなっていた
守るためにその力を使ってみないか?
川栄「これで終わりだ・・・餃子拳法・・・・・」
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 08:26:57.23 ID:H2DQ3NREO
小嶋さん、ありがとうございます
あの負けを知らなければわたしはあのままでした
親衛隊のみんな、ありがとう
みんなと切磋琢磨した日々がわたしの誇りです
有吉大統領・・・
川栄「餃子拳法・・・“双蓮・捻り返し”」
藤波さん
わたしに力をくれてありがとうございます
あなたが師匠であること誇りに思います
握り締められた二つの拳
撃つと思ったときには撃たれている
目にも止まらぬ高速の拳
もしもそれが無数に放たれたならば
川栄「アチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャ!!!!!!」
腕は見えない
ただ大場に撃ち込まれていることだけがわかるだけだった
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 17:24:13.74 ID:usmptL22O
やっと追いついたお
やだりっちゃん△
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 18:57:07.41 ID:H2DQ3NREO
見えぬラッシュが大場の体を捉える
拳の跡だくが残っていた
大場「(だめだ・・・このまま負けてしまうのか・・・)」
激痛が走る
体が重い
今すぐにでも倒れてしまいたい
『ごめんね・・・ごめん』
仲間の裏切りのあの日
雨に打たれ地に這いつくばった
そんなわたしを見下ろす彼女たちの頬にはなぜか涙が流れていた
それが雨ではなく涙の滴だということはわかった
雨はまだ降り続いたままだ
川栄「これで終わりだ」
最後の一発を撃ち込む
崩れる大場の膝が必死に踏ん張った
大場「終わるのはおまえだ」
思いを込めた拳は川栄を貫いた
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 19:04:10.82 ID:H2DQ3NREO
川栄「・・・・・くそっ」
防ぐことはしなかった
否、防げなかったというほうが正しいか
連打にはそれ相応の代償がいる
すでに川栄の力は残されていなかった
大森「りっちゃん・・・」
サイード「李奈・・・」
宙を舞う川栄
その体が地に堕ちるのと共に共和国親衛隊も墜ちた
大場「はぁ・・・はぁ・・・」
森の元へゆっくりと寄っていく
大場の足取りは覚束ない
大場「勝ったぜ、杏奈」
森「信じてたよ」
二人は強く手を握りあった
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 19:11:43.10 ID:H2DQ3NREO
有吉「そうか、わかった」
電話を切り傍らの美女に話しかける
有吉「親衛隊がやられたようです、行きましょう小嶋さん」
小嶋「・・・・・」
−−−−−−−−−−−−
森「ぼろぼろじゃねーか」
大場「あんたこそ」
森「わたしは時間稼ぎのためにわざとだよ」
大場「ありがと」
森「言わなくてもわかって・・・・」
二人は固まった
異様なまでの圧力
空気が変わる
森「あ、あれは・・・」
大場「有吉さん・・・小嶋さん・・・」
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 19:22:04.66 ID:H2DQ3NREO
小嶋陽菜
スター集団チームAに所属しその中でも異才を放つ天才
今や天下のAKBの創設メンバー『オリメン』の一人である
その強さは並みの正規メンバーの比ではなく1チームに匹敵するといわれている
森「そんな・・・」
すでに満身創痍の二人
戦えるはずもない
しかも相手は小嶋陽菜
大場「逃げろ」
森「え?」
大場「全力で逃げろ!」
その言葉と共に大場は小嶋に突っ込んだ
小嶋「焦らないでよ」
まるで赤子の如くにあしらう
無駄の一切ないカウンターを入れられ大場はそのまま床へと伏した
98 :
サド ◆AKB48.oSZE :2011/12/21(水) 20:12:11.49 ID:t4dkMMHb0
つまんないけどなんかうける
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/21(水) 23:53:13.03 ID:g9l+ZX/s0
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 08:09:21.72 ID:X5A/ytLmO
森「美奈・・・・・」
一瞬だった
襲いかかった大場が崩れ落ちる
有吉「小嶋さん、向こうのもお願いします」
小嶋が森に近づく
森は逃げることができなかった
あまりの強さに足がすくんで動けない
森「・・・・・・」ドンッ
目の前が真っ暗になった
意識はそこで途切れた
小嶋「少し手荒でしたかね?」
有吉「仕方ない」
小嶋「川栄ちゃんたちも運んでおきます」
有吉「川栄を倒すとはなかなか筋がある」
小嶋「まさか・・・」
有吉「来る日のために大場には強くなってもらわないとね」
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 08:21:58.72 ID:X5A/ytLmO
???「大場がやられたらしいよー」
???「やつらにはまだ有吉共和国は早かったか」ウホ
???「でも美奈ちゃんたちは更に強くなって帰ってくるでしょ」ペロペロ
???「が帰ってくるまで忙しくなるねー」
???「あぁ、そろそろチーム4陥落を聞いて動き出す頃だ」ウホ
???「返り討ちにしてやんよ」ペロペロ
三人は立ち上がった
暗闇から現れたのは秋元才加、倉持、菊地だった
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 08:29:11.11 ID:X5A/ytLmO
横山「聞かはりました?チーム4の件」
大島「やられたんだってな」
宮澤「誰の仕業だ?」
横山「なんでも、謹慎明けの大場らしいです」
大島「あぁ、あのデブか」
宮澤「それにしても才加遅いね、大事な打合せだってのに」
大島「ゴリラは読んでない」
宮澤「え?」
横山「秋元さんはその大場に加担してます」
宮澤「ほ、ほんとうか?」
大島「真実だ、あいつはわたしたちを裏切った」
横山「チーム4のみんなはわたしの同心です、この落とし前はきっちり着けさせてもらいます」
大島「今回ばかりはゴリラも関与してる」
宮澤「仕方ない、な」
大島「チームKの全力をもって裏切り者を排除する」
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 13:52:04.57 ID:xiAhz3oDO
展開が読めねー
島田の活躍はあるのだろうか←
期待ほしゅ
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 20:02:33.95 ID:X5A/ytLmO
渡辺「Kが騒がしいらいね」
柏木「えぇ?本当なの?」
渡辺「ふっ、知らないふりしなくていいよ」
柏木「ちっ」
渡辺「それにしても一悶着ありそうだ」
柏木「潰しあってくれりゃどうでもいいがな」
渡辺「珍しく優子も乗り出してるらしいよ」
柏木「それは本当か?」
渡辺「本当も本当、なんでも秋元のゴリラが裏切ったとかなんとか」
柏木「なるほどな」ニヤリ
渡辺「やられるだけはしないでね、チームに支障きたすと困るから」
柏木「わたしがやられる?」
渡辺「ま、心配はしてないけど」
柏木「ぶっ潰してやるよ大島」
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 20:10:38.59 ID:X5A/ytLmO
前田「Kが動くらしいよ」
高橋「知ってる」
篠田「どうする?ちょっと顔だしてみる?」
高橋「却下、余計なことには首つっこまないの」
前田「言うと思った」
篠田「にゃろ、新しくペット飼ったらしいよ」
高橋「それも知ってる、にゃんにゃんのことだから何か考えがあるんでしょ」
篠田「ほんとたかみなはにゃろに甘いよね」
高橋「ギクッ・・・・そ、そういえばもう少しでしょ?あっちゃん」
前田「うん」
篠田「あっちゃんのことだから心配ないとは思うけど」
前田「当たり前じゃん」
高橋「頼もしい限りだね、それでこそAKBのセンターだ」
前田「さて大晦日が楽しみだ」
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 20:21:56.86 ID:X5A/ytLmO
大場「ん・・・うぅん・・・」
小嶋「目が覚めた?」
大場「こ、小嶋さん!」ヅキッ
小嶋「あんまり無理しないほうがいいよ、連戦がたたってる」
大場「あ、杏奈は?」
小嶋「大丈夫、そこでまだ寝てる」
大場「ど、どうしてわたしたちを助けて・・・」
有吉「それはな」
大場「あ、有吉さん・・・」
有吉「久しぶりの再会が敵とは驚いたよ」
大場「すみません」
有吉「話を進めるが近々AKBは大きな変革を起こす」
大場「変革?」
有吉「AKBが新しく生まれ変わるということさ」
大場「生まれ・・・変わる・・・」
有吉「その変革に大場、おまえを出場させる」
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 20:27:54.20 ID:X5A/ytLmO
大場「出場?!一体・・・」
有吉「詳しい話は追々話す、だが今は早急におまえに強くなってもらわなければいけない」
小嶋「約一週間、それでわたしレベルまで鍛える」
大場「こ、小嶋さんのレベル・・・」
有吉「不可能でもやらなければいけない」
大場「・・・・・」
有吉「ふん、怖じ気づいたか?」
小嶋「やるかやらないかはあなたの自由よ」
有吉「何の為にAKBに入った?強くなる為だろ!」
大場「はい!小嶋さんわたしを強くしてください!」
小嶋「だが断る!」
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 01:42:50.63 ID:ZNjujwVFO
あげ
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 02:12:56.43 ID:VZvteead0
ずっと
>>7 みたいな流れで大場がチーム4にひたすらボコボコにされる話だったら爆笑してた
悪意はない
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 07:37:12.72 ID:RHzDuGYqO
大場「え?・・・・こ、断る?」
有吉「ふふふ、心配するな」
小嶋「正しく言うとわたしが鍛えるわけじゃないの」
大場「じゃあ・・・」ゾロゾロ
川栄「わたしたちが鍛えるのよ」
大場「あんたたち・・・」
高橋朱「厳しくさせてもらいますよ」
大森「ビシバシいかせてもらいますから」
サイード「わたしの場合まだ負けてませんけどね」
有吉「共和国特別プログラム、名付けて『お仕置きコーナー』だ」
大場「お、お仕置きコーナー・・・」
川栄「これはかつてわたしたちも経験してる」
大森「想像を絶する過酷さですよ」ニヤリ
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 07:44:44.16 ID:RHzDuGYqO
森「それにはわたしも必要なんでしょ?」
小嶋「人数は多ければ多いほうがいい」
大場「もう大丈夫?杏奈」
森「心配無用よ」
有吉「かつてこのプログラムを終わらせれたのは小嶋さんだけだ」
大場「・・・・・」ゴクリ
小嶋「わたしは別メニューだから次会うとき楽しみにしてるよ」
大場「はい」
有吉「それじゃ早速始めるか、着いてこい」
これから始まる地獄のような未来をまだわたしは知らなかった
そして一方、AKB内部ではまた新たな争いが始まろうとしていたのである
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 07:54:01.38 ID:RHzDuGYqO
オカロ「なんだろ優子?用事って」
大島「ごめんごめん、待った?」
オカロ「全然」
大島「そっか、じゃあ単刀直入なんだけどさ」
オカロ「???」
大島「裏で何企んでるのか教えてくれない?」
オカロ「!?」
大島「とぼけても無駄、証拠は押さえてる」
オカロ「くっ・・・」ゾロゾロ
横山「堪忍しいや」
宮澤「才加・・・・・」
オカロ「ちっ、囲まれてるってわけか」
大島「実力行使?認めたってことでいいのね」
オカロ「おまえたちにはこの志が決して理解できん!!!」
大島「へへっ久しぶりだなこういうの」
オカロ「ウホッ」
大島「燃えるぜ」
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 08:11:47.77 ID:RHzDuGYqO
横山「本気か、本気で一人でやるきなんか」
宮澤「才加は折れない心を持ってる、三人がかりでも簡単じゃねーぞ」
大島「いや、おまえらは手を出すな」ニヤリ
宮澤「な、なにいってんだ!?」
大島「軽いウォーミングアップだ」
オカロ「なにゴチャゴチャいってんだ?」ムキムキ
みるみる間に秋元の筋肉が隆起し始める
すでに通常より一回り大きくなっていた
大島「いいぜいいぜ、もっとでっかくなれよゴリラ!」
秋元「ウホッ!!!」
豪快な一撃が大島を襲う
強烈なそれは辺りを破壊し砂ぼこりを撒き散らす
宮澤「優子!」
砂ぼこりの中から人影が現れる
明らかに小さな体で秋元の拳を止めていた
大島「ごちゃごちゃうるせーなぁ、ウォーミングアップだつってんだろ」
横山「ほんまや」
wktk
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 16:56:14.69 ID:RHzDuGYqO
オカロ「やるなウホ」
大島「どうしたよ?まだまだこんなもんじゃねーだろ?」
オカロ「言ってくれるウホ」
拳を引き次の一撃に備える
大島「こいこい」
秋元を挑発する
その表情には満面の笑みがあった
秋元「調子に乗るなウホ!!!」
叩き潰すように拳を振るう
またも砂ぼこりが辺りを包む
何度も何度も秋元は執拗に叩き続ける
しかしそのどれもが当たっていないことは一目瞭然であった
大島「ははははは!」
不気味にも大島の笑い声がそこには響いていた
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 17:46:47.74 ID:blyk5Ndi0
オカロvs優子なんて序盤で出すには豪華な戦いだな
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/23(金) 20:09:26.35 ID:/Dar12kh0
これ栄出てくる?
続きまだー?
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 09:37:26.07 ID:bRRGEk7SO
あげ
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 13:01:22.39 ID:6nz+bgOwO
ほしゅ(`・ω・´)キリッ
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:03:56.09 ID:FfYdRnH/0
大島「おらおら、どうした?」
鎧の如き筋肉を身に纏った巨躯
人の二倍、三倍の身の丈は”怪物”というにふさわしい
大島「ははは!はははははっは!」
人より小さな体格が舞う
まるで赤子のように弄ぶ
秋元「ウホッ!ウホォ!!!!」
大島「生ぬりぃーんだよ」ボキッ
鈍い音と高らかな笑い声
その二つは対照的にまるで奏でられたメロディー
秋元「ウホ!ウホオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ありったけの力
全てを薙ぎ払う拳はただそれだけを拒絶する
大島「けっ、つまんねーな・・・飽きたぜ」
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:14:44.87 ID:FfYdRnH/0
彼女と出会ったのは偶然だったのか必然だったのか
しかしそれはあまりにも衝撃的な出会いだった
宮澤『おまえが大島か?』
秋元『なかなか腕が立つらしいじゃないか』
大島『あぁ?なんだおまえら』
秋元『ふっ、威勢は良しか』
大島『弱い奴はすぐ群れようとする』ボソッ
秋元『なにぃ?』
宮澤『気をつけろ才加、こいつは梅田たちを・・・』
そのときにはもう遅かった
初めて会ったそのときから二人は感じていたのだろう
獣に近いその二人はすでに飛び出していた
しかしその決着はあっけなく簡潔なものだった
大島『おまえはまともな野朗か』
その手には血が滴っている
宮澤『本能のままに生きるのもいいがな、いつか限界を知るぞ』
大島『限界?』
宮澤『限界を知ったときおまえは孤独だ』
大島『孤独か・・・限界や孤独そんなものは弱者の考え、真の強者は負けないんだよ』
そう言った彼女の顔は今でも忘れられない
そして彼女は未だ敗北を知らない
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:27:59.43 ID:FfYdRnH/0
宮澤「(そうか・・・あのときから決着は着いていたんだ・・・)」
秋元が膝から崩れ落ちる
白目をむき出しにしたその顔にはすでに意識がない
体中から噴き出した血が雨のように巻き散る
秋元の血で真っ赤に染まった大島の顔に微笑んだ真っ白な歯だけが不気味に輝いていた
宮澤「バカ野朗・・・」
ボソッと呟いたその言葉は目の前で倒れた親友にかけたのか止められなかった自分の無力さに嘆いたものか
倉持「一足遅かったか・・・」
菊地「えへへ、まじぼろぼろじゃん」
横山「次から次へとぞろぞろと・・・」
宮澤「優子ー、ウォーミングアップは済んだだろ?こいつらはわたしたちがやっとくよー」
大島「おう、先帰っとくからー」
菊地「嘗めやがって、後悔してもしらねーからな」
横山「後悔って言葉知ってはるんやな」
きてたー
いつも楽しみにしてます頑張って下さい
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:38:35.27 ID:FfYdRnH/0
宮澤「そっちは頼むよ、由依」
横山「わかりました」
菊地「余所見してんじゃねーぞ!」ブンッ
横山「わかってるがな、そない焦らんでもええやろ」
菊地「先手必勝って言葉知ってるか?」
横山「!!」
怒涛の攻撃が押し寄せる
津波のような連打に横山は受けることで精一杯だった
菊地「おまえ私がほんとにバカだと思ってるだろ?」
横山「???」
菊地「私のバカはキャラだよ、キャラ」
横山「ほなまさか・・・」
菊地「あぁ、江口愛実もわざとさ」
横山「嘘や・・・そんなわけあらへん・・・」
菊地「本当さ!売名のためにわざとネタバレしてやったのさ!!!」
菊地は渾身の一撃を放つ
しかしカウンターの一撃が先に当てられた
横山「なんや・・・ほんまやん」
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:49:39.05 ID:FfYdRnH/0
横山「どいつもこいつも嘘ばっかりやで・・・」
菊地「いってえな!あぁ!?」
横山「誰も信じられない、こんな時代だからこそ・・・」
菊地「なにぼそぼそ言ってんだ?いかれちまったか?」
横山「嘘かほんまかは自分で確かめなな」
無表情の横山に殴りかかる
またも怒涛の猛攻で攻め立てる
菊地「!?」
横山「嘘やろ?こんなもんちゃうんやろ?」
菊地「この野朗!」
先ほどとはうって変わって一向に当たらない
完璧にかわされる
横山「絶対そうや・・・取って置きがあるんや・・・こんな弱いわけない」
菊地「くっそ、くっそ、くっそおおおおおおおお!!!」
息切れし攻めが続かない
途切れ途切れの攻撃に横山が拳を握る
振りぬかれた一閃が菊地を捉えた
横山「なんやほんまに弱いやん」
127 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 17:53:06.68 ID:CITji2iE0
倉持がチームKにいる件についてkwsk
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:03:17.11 ID:FfYdRnH/0
宮澤「どうしてこんなことをするんだ?」
倉持「わたしたちの不遇をおまえたちに理解できるか!」
宮澤「さっきもんなこと言われたっけか・・・」
秋元の言葉が一瞬脳裏を過った
その瞬間、目の前には倉持の拳があった
宮澤「ぐふっ・・・」
すかざず間合いをとる
倉持「その耳も〜らった♪」
さらに攻め立てる倉持にカウンターを決める
鮮血が舞う
倉持「痛いなぁ〜もう〜」ニヤリ
倉持の掌には宮澤の耳が握り締められていた
倉持「そっちのお耳もちょうだい♪」
無邪気な笑みを浮かべ宮澤に駆ける
倉持の動きは単調で直線的
カウンターを当てるには難しくなかった
しかし何度殴ろうと何度手ごたえがあろうと倉持は屈しなかった
宮澤「なんだ?!このタフネスは?!」
その時、倉持の頬に流れる滴をみた
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:04:51.51 ID:FfYdRnH/0
>>127 倉持はチームKではありません
秋元、倉持、菊地は大場の仲間です
チーム「スキャンダル」です
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:05:58.34 ID:K6DtyEaeO
すげーチーム名
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:07:39.87 ID:7YPIdN5f0
どうでもいいけど、「この野朗」ではなくて「この野郎」です
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:25:19.85 ID:FfYdRnH/0
宮澤「どうして泣いている?・・・いやだめだ他のことは考えるな」
無心になる
目の前の敵を倒すことだけを考える
それでも宮澤は消しきることができなかった
それが彼女の達だから
二年前、チームAに戦力が偏りチームバランスが崩壊していた
そしてチームバランスの均衡化を目的とし組閣が行われた
わたしたちチームKも別れのときを迎えていた
倉持『チームが変わっても志は同じですよ』
秋元『いつかきっと”オリメン”の牙城を崩そう』
宮澤『Kの絆は永遠だ』
あのときから何か変わったのだろうか
変わっていないつもりだった
変わらないつもりだった
それでもいつしか忘れていたのかもしれない
いや考えようとしていなかったのかもしれない
あの涙の意味も、才加も、明日香も
宮澤「なにやってんだ・・・」
なくした何かを取り戻すために
宮澤「やるよ、こっちのも」
差し出した耳を倉持が?ぎる
自らを犠牲にした代償
それは勝利と仲間との絆
宮澤「転がる石になれ」
打ち込まれた拳に倉持の体が吹き飛ぶ
まるで転がる石のように倉持の体は地を転がった
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:34:48.98 ID:FfYdRnH/0
宮澤「終わった・・・」
繋がっていた耳はもうない
血が次から次へと滴り落ちる
痛みはある、それでも後悔はなかった
宮澤「いつか越えような明日香」
そう呟かれた倉持の意識はない
それでも想いの乗せた拳が届いたのか
倉持の頬には一筋の涙が流れていた
宮澤「で、いつまで隠れてんだ?」
???「いつから気づいて?」
宮澤「優子が戦ってるときからだよ、柏木」
柏木「へえ、それなのに大島さんを帰したの?」
宮澤「おまえもわかってるだろ、年末の大イベントを」
柏木「だからなに?そんなもの関係ない、わたしの強さを証明するのに時も場所もね」
宮澤「すまねーな耳がなくなっちまってあんましよく聞き取れねーんだわ」
柏木「話は簡単です」
宮澤「助かるぜ」
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 18:50:39.15 ID:FfYdRnH/0
大島「ったくよー、今日はやけにいやな風が吹いてんなー」
そう呟くと心に何かを抱き空を見上げた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宮澤「こいよ、柏木」
拝啓、才加へ
才加とは本当にいろいろあったな
苦しいときも楽しいときもずっと一緒だった
才加がいなきゃきっとここにはいなかった
本当にありがとう、ありがとう
感謝しか言葉が見つからない
秋元「・・・佐江・・・・・・」
意識のない秋元が呟いた
目には見えぬ何かがそこにはあった
才加のスキャンダルが発覚したあの日
隣にいた才加は泣いていた
事実無根のでっちあげ
才加の存在を嫌う誰かが仕組んだものだった
わたしはあの涙を知っているのに
AKBを変えなくちゃいけないと思ったのに
横山「宮澤さん・・・・・?」
才加は自分で変えるための道を歩んでた
わたしはぬくぬくと平穏を味わっていただけ
あの組閣もあの涙も・・・わたしはなにやってたんだろ
でもねわたしはここまでみたい
ごめんね最後まで一緒に行けなくて
でもずっと傍にいるから
ずっと隣で見守ってるから
いつまでも尖った石でいて
横山「うそやろ・・・嘘っていってや・・・」
横山の目の前には宮澤が無残な姿で転がっていた
135 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 19:02:56.71 ID:FfYdRnH/0
横山「誰や誰がこんなこと・・・」
近くには倉持が倒れている
横山「ちゃう、倉持さんはこんなやり方はせえへん」
宮澤の左腕が削られていることに気づく
横山「この傷跡は・・・・・」
大島「柏木の”無限腹黒拳”だ」
横山「大島さん?!」
大島「佐江はわたしから柏木を引き離すためにわざと手負いで」
横山「そんな・・・」
大島「バカ野郎、道半ばで逝くんじゃねーよ」
突然雨が降ってきた
まるで宮澤の血を洗い落とすように
大島は静かに手を合わせた
雨に涙を隠して
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
渡辺「いいの?大島は」
柏木「気が変わった、もういい」
渡辺「へぇー、珍しい」
柏木「萎えたよ、胸糞悪い友情ごっこを見せられてな」
渡辺「確かにあの人たちには寒気がする」
柏木「この続きは大晦日、決着をつけてやるよ」
渡辺「・・・・・」ニヤリ
柏木「わたしが最強だと証明してやる」
136 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 19:10:37.69 ID:FfYdRnH/0
今日はたぶん終わり
明日カラちょっといろいろあるので更新少なくなるかもしれません
まあびみょ〜にがんばるのでよろしくおねがいします
乙
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 20:18:01.72 ID:kkMPmiNYO
びみょ〜に待ってる(・ω・)ノ
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/24(土) 20:23:51.51 ID:kEF2om6+0
>>1 山内「大丈夫や、あんなデブに何ができんねん」
竹内「(おまえが言える立場かよ)」
これが一番おもしろいw
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 01:22:58.04 ID:1FVZDlIE0
ほ
141 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 06:46:21.01 ID:auiYCUCeO
・ω・)ほしゅ
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 11:07:28.08 ID:0xIq9oMM0
あげ
143 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 14:05:31.05 ID:2O4i5AzTO
クリスマス
それは雪降る夜に身を寄せ合う日
しかしそんな寒さすら消し去ってしまう熱気に満たされた場所があった
ー武道館ー
司会「レディースアンドジェントルマン!」
男の声が会場に響き渡る
司会「お集まりの皆様、こんばんわ!」
蒸し暑いほどの熱気
それはつい先日行われたAKB48のジャンケン大会の空気そのものだった
司会「本当に強い者が見たいか!」
観客「おー!」
司会「最高の試合が見たいか!」
観客「おー!!!」
司会「最強は誰か知りたいか!」
観客「おー!!!!!!」
ボルテージは最高潮になる
全ての期待が登場を待っていた
司会「それでは赤コーナーより入場です!」
真っ白なガスが噴出される
そこから現れたのは鍛え上げられた鋼の肉体と白銀の頭髪を携えた男
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 14:30:32.20 ID:2O4i5AzTO
旧ソ連軍兵士が修得していた消された武術『ナターシャ』
それは最も強い者だけが名を語り受け継ぐことのできるもの
つまり『ナターシャ』の名こそが最強なのだ
しかし遠い島国日本には最強と自負する輩がいるらしい
しかもそれは女だ
女が最強などありえない
女など戦場にはいらない
身の程をわからせてやる
遠路遥々シベリアの地より来日
日本人にとって忘れられない日にしてやる
赤コーナーより
「イトシキ・ナターシャァァァァァァアアアアアア!!!!!!」
狼のように鋭い眼差し
今にも襲いかかりそうなほどの殺気
みなぎる闘志は何人も寄せ付けない
司会「対する青コーナーからの登場です」
同じく真っ白なガスが噴出される
そこから現れたのは見間違えるほど細く小さな体
イトシキと比べると赤子よりも小さく映る
しかしその瞳は決して負けず劣らない強い眼差しだった
あ?
146 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 15:20:23.55 ID:2O4i5AzTO
女が弱いと誰が言った?
女が男よりも劣っているとなぜ決まっている?
男や女じゃない
わたしが強いんだ
それを証明するためにここに来た
今や国民的最強武闘派集団AKB48
結成から七年、押しも押されぬ不動のセンター
最強だからセンターなんだ
センターだから最強なんだ
渡せるものなら渡してみろ、引導を
「前田ぁぁぁあああ敦子ぉぉぉおおお!!!」
不敵な笑みを浮かべる
四角いリングに入った二人
客席の興奮も高まる
イトシキ「怖がらなくていいんだぜ?」
前田「・・・・・」
イトシキ「痛みもわからないくらい一瞬で殺ってやるからよ」
前田「あんまり喋らないほうがいいよ、弱く見えるから」
イトシキ「ふんっ」ビキッ
司会「それでは両者よろしいでしょうか?」
静まり返る場内
その沈黙はゴングの鐘と共に破られた
司会「ファイッ!!!」
147 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 22:30:47.46 ID:omHO7/37O
ほ
148 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/26(月) 01:05:02.06 ID:43nSIaXxO
(「・ω・)「
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
ほ