1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
書きます
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 21:46:59.11 ID://B6KgdH0
ではお願いします
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 21:47:07.85 ID:IvS1iur4O
あぶさん出せよ
4 :
あかじ:2011/11/21(月) 21:57:53.19 ID:Rlg4TZy70
5 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:00:13.94 ID:Rlg4TZy70
※この物語はフィクションです。
実在の人物、団体などには一切関係ありません
私立秋葉女学園。
女子スポーツの名門校であり
都内有数の進学校スポーツでは
テニス、バスケ等の数々のスポーツで全国クラスを誇り
勉強の面では東大進学率、早慶進学率、march進学率全国でも有数の進学校である。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 22:02:16.48 ID://B6KgdH0
ほうほう
7 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:05:15.41 ID:Rlg4TZy70
そんなエリート校で唯一結果を残せずに
周囲から煙たがられている部活があった。
毎年初戦負けの野球部である、25年前に甲子園を制覇したが、
当時の監督であった秋元康氏が甲子園優勝後に学校を去り、
それ以来一度の甲子園出場も無い都内屈指の弱小チームである。
8 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:09:05.38 ID:Rlg4TZy70
7月―――
ジリジリと照り付ける日差し。
打席にいるバッターの目は獲物を狙う捕食者の目をしている。
(どこに投げても打たれる…)恐怖を感じながら
マウンドの前田敦子はキャッチャー秋元才加のサインを見る。
内角低めストレート、前田はそのサインに頷く。
9 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:12:26.20 ID:Rlg4TZy70
前田がピッチングフォームに入る。
ランナーが満塁の為いつも通りのワインドアップで
手を頭の後ろまで持って行き、膝をベルトの高さまで上げ、
腕をそこに添える。踏み込みは深く、全体重を指先にかける。
10 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:17:16.78 ID:Rlg4TZy70
強烈なバックスピンと共に投げ込まれるストレート。
だが、コースが内角低めでは無い。
前田の恐怖によりボールは内角を多きく外れ、外角の高さ真ん中。
バッターが大きく踏み込み、少し甘めに入ったストレートを打ち抜く。
打球は綺麗な放物線を描き、レフトの頭を超え、満塁ホームランとなる。
11 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:22:42.20 ID:Rlg4TZy70
4対3、逆転サヨナラ満塁ホームランで試合が終わる。
今年の夏が終わる。先輩達の夏が…
前田敦子は泣き崩れ、チームメイトも皆、泣き崩れた。
前田敦子、一年の夏が今、終わりを迎えた。
12 :
アイムボス(アイスボム) ◆tqbossE2fM :2011/11/21(月) 22:25:03.52 ID:Qq0gZqeN0
あつねえを登場させるの早すぎないか?
13 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:26:25.88 ID:Rlg4TZy70
第1話「落ちこぼれ野球部」
八月の登校日も野球部は放課後の練習に勤しむ。
周りの目も気にせずに泥だらけの練習着で練習の用意をしている高橋みなみの横を前田敦子が通る。
14 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:28:30.87 ID:Rlg4TZy70
「あっちゃん!練習参加しないでどこ行くの?」
帰宅しようとする前田を高橋が止めようとする。
「塾…勉強ちゃんとしなきゃ…」
「あっちゃんこの前の夏の大会以来一回も練習来てないよね!?ちゃんと練習しなきゃ駄目だよ」
「うるさい!たかみなには関係ない」
高橋を押しのけて前田が帰ろうとする。
「あっちゃん。ちょっと待ってよ!」
15 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:30:36.41 ID:Rlg4TZy70
前田敦子
中学時代にシニアリーグで全国大会に出場した本格派サウスポーであり、
学園長が野球部復活に向けて学費免除と条件に引き入れた“切り札”である。
しかし期待された夏の大会、一年生ながら“背番号1”を背負い先発、
完投したものの4対3で惜敗を喫した。それ以来前田は部活に参加していない
16 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:33:07.94 ID:Rlg4TZy70
「あっちゃん、今日も来ないって?」
前田の親友、板野友美がグラウンドに入ってきた高橋みなみ聞く。
「うん…多分まだあの試合のこと気にしてるんだよ」
「確かにあの試合は悔しかったけどさ…あっちゃんは気にしすぎだよ」
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 22:33:44.08 ID:LvW6iRzFO
細かいこと言うけど満塁でもセットから投げるよね
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 22:36:23.11 ID:33pXBT7MO
かまわん続けろ
19 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:36:54.55 ID:Rlg4TZy70
「でもさ、あの試合で麻衣先輩達の夏が終わったんだよ」
「そうだけどさ…」
「……練習しよっか」
しばしの沈黙のあと高橋が練習を始め、板野もそれを見て練習に参加する。
20 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:39:25.42 ID:Rlg4TZy70
現在野球部の人数は前田も含めて10人だけであり、
その内一人はルールもろくに分からない素人だ。
そんな中でも戸賀崎監督は真面目に部活に来ずに
職員室でクーラーに当たっている。
21 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:42:26.73 ID:Rlg4TZy70
「本当…監督変えて欲しいよね」
休憩時間中に板野がポツリと呟く。
「しょうがないよ、学園長が駄目って言うんだから」
「陽菜もお水飲む〜♪」
小嶋陽菜高橋の水筒を横から取り、ゴクリと飲む。
22 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:45:28.95 ID:Rlg4TZy70
「監督を変えて欲しい」そう何度も学園長にお願いした高橋だが
何度も突っぱねられている。おかげで練習試合も組めないありさまだ。
23 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:48:05.49 ID:Rlg4TZy70
「でもさ〜、陽菜さっき学園長から聞いたよ?」
「何を?」
「『新しい監督が今日来る』って聞いたよ?」
高橋と板野がめを見合わせて笑う。
「どうせ何時もの適当な冗談だ」そう思っていると
グラウンドに一人の小太りの眼鏡をかけた中年の男が入ってくる
24 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:50:14.52 ID:Rlg4TZy70
「こんにちは。野球部に何か用ですか?」
キャプテンである秋元才加が男の前に立ち用を聞く。
「用事…か大変な用事があってね」
「何ですか?」
「このチームを日本一のチームにするという用事だよ」
25年前の優勝監督。秋元康が新たな監督として、この学園にやってきた
25 :
あかじ:2011/11/21(月) 22:53:15.60 ID:Rlg4TZy70
本日の分はこれで終わりです
>>17 お、大目にみてくださいw
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 00:49:50.52 ID:eChqDxUoO
言い訳メイビー
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 00:56:17.76 ID:/PUb9sZk0
「諦めろ。これが運命だ」
古びたスピーカーから割れた声が響き渡る。
それと同時に視界に入り込んできたものが彼女の足を止めた。
「これが……私の運命……」
一発の銃声と共に、彼女は地面に倒れた。
「昨日まで……昨日までこんな世界じゃなかったのに……」
ぼやける視界に映りこんだ白鳩が彼女たちを乗せてきた飛行機かに見えた。
助けを請うように空に向かって伸ばした手は、結局その願いを果たさないまま地面に落ちた。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 02:59:55.45 ID:BrOu5veaO
支援あげ
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 13:03:20.07 ID:P2eOKBtN0
あげ
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 13:12:14.06 ID:dgnJx20/O
あげ
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 13:39:48.04 ID:Rdukkhb10
あげ
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 15:08:24.44 ID:BrOu5veaO
支援
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 19:41:33.23 ID:BrOu5veaO
あげ
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 19:49:13.19 ID:c8b4SD4Y0
>>27 ほう・・・目撃者の曲を聴いてかいたか・・・
あげまん
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 21:34:00.57 ID:BrOu5veaO
>>27は小説?
面白そうだけどスレチ
別スレ立ててやってくれ
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 01:21:11.56 ID:dhTyEGDC0
第2話「新監督」
「私が新しい監督だ」
秋元康の口からその言葉が出た瞬間、
その場に居た部員達の顔色が変わる。
混乱する野球部の円陣に戸賀崎が入ってくる。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 01:23:42.52 ID:dhTyEGDC0
「いやー、秋元さん。お待ちしてましたよ」
「悪いね戸賀崎君。僕も学園長には逆らえなくて」
「いえいえ、僕も仕事が忙しくて全然部活に出れなくて」
戸賀崎と秋元が会話をしているのを尻目に篠田真理子が高橋みなみに囁く
38 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:27:24.08 ID:dhTyEGDC0
やばい、名前がそのでしたたw
「どういうことだと思う…?」
「わからないけど、新しい監督なんじゃない」
「でも、今まで何回言っても変えてくれなかったのにどうして?」
「うーん…」
いくら悩んでも何故今監督が変わるのか分からない。
39 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:29:55.19 ID:dhTyEGDC0
「じゃそういうことで僕はもう…」
「わかった」
「頑張ってくださいね」
秋元との会話を終え、戸賀崎がグラウンドから出て行く。
40 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:31:47.66 ID:dhTyEGDC0
「よし、じゃあ・・・集合」
秋元の声と共に部活に参加していた9人が円陣で秋元を囲む。
「自己紹介をしてくれ」
秋元の指示で秋元才加が一歩前に出て大きな声で叫ぶ。
それに続いて他の部員達も自分の学年、ポジションを言っていく。
41 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:34:52.65 ID:dhTyEGDC0
「2年!捕手でキャプテンの秋元才加です!」
「1年!捕手で副キャプテンの高橋みなみです!」
「1年、二塁手の板野友美です」
「1年!遊撃手の平嶋夏海です!」
「1年、三塁手の篠田麻里子です」
「1年!右翼手の峯岸みなみです」
「1年、一塁手の小嶋陽菜です」
「1年!左翼手の宮澤佐江です!」
「1年!右翼手の横山由依です!」
42 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:36:27.44 ID:dhTyEGDC0
全員の自己紹介が終わると、秋元が顔を上げて秋元才加に聞く。
「もう一人いると聞いてるんだが?」
「前田敦子は…今部活には来ていません」
「そうか…」
43 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:47:46.91 ID:dhTyEGDC0
しばらく下を向いて何か考えた後、9人にプリントを配る。
「早速だが、今週の土曜日に練習試合を入れておいた」
全員がプリントを見て絶句する。
「相手校は…辺羅尾高校だ」
辺羅尾高校
全国大会常連校であり、
今年の夏の甲子園ベスト8まで行った強豪校である。
44 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:49:29.90 ID:dhTyEGDC0
「か、監督…ちょっと話が急すぎじゃありませんか!?」
「…大丈夫だ」
「私達にはまだ早すぎます!」
「心配するな…」
秋元才加が秋元を説得するように試みるが受け流される。
練習試合の説明を終えると秋元がグラウンドから出て行った。
45 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:50:40.15 ID:dhTyEGDC0
「麻里子はどう思う」
「そうだな〜でも凄い監督なんだし大丈夫なんじゃない?ね〜にゃろ」
「そうだね」
「麻里子様はお気楽だな」
学校の帰りに板野、篠田、小嶋、高橋で話しながら変える。
「でもさ〜、練習試合勝つにはさあっちゃんに出てもらわないと」
「そうだけどさ…」
篠田と高橋の意見を聞いて板野がメールを送る
「一応メール送っとくね」
46 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:51:58.75 ID:dhTyEGDC0
ディアジェーイ
「あ、ともちんからメールだ」
『今週の土曜日練習試合だから…来れたら来てね』
「…」
ケータイを閉じて外の景色を見る。
「練習試合か…」
次の日も、また次の日も前田は練習に来なかった。
「よし…っ!」
そして金曜日、高橋みなみは決心して前田の家に向う。
辺羅尾高校に勝つには前田の力が必要である。
47 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:53:10.25 ID:dhTyEGDC0
「いらっしゃい」
ベルをならして高橋を前田が出迎える。
「おじゃましまーす」
家には前田以外誰も居ない。
「お母さん、仕事?」
「うん…」
高橋が聞いてはいけないことを聞いてしまい、
気まずい雰囲気になってしまう。
「で、何?」
話が本題に入る。
48 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:54:36.12 ID:dhTyEGDC0
「やっぱりあっちゃんがいなきゃ練習試合に勝て…」
「その話なら帰って!」
「あっちゃん…わかった」
前田に強く拒絶され、立ち上がる。
「遠くから見てるだけでもいいから…じゃ、ばいばい」
そう言い残し、高橋は前田の家から出て行く。
「たかみな…」
机の上を見ると、高橋が置いて行ったプリントがある。
応援するだけなら行っていいかもしれない。
そう思いプリントを壁に貼り付ける。
49 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:56:49.88 ID:dhTyEGDC0
そして土曜日、前田がいないまま辺羅尾高校との練習試合を迎える。
辺羅尾高校のグラウンドに入ると高橋は辺りを見回す。
「な〜にキョロキョロしてんの」
「わっ!みいちゃん…ビックリさせないでよ」
峯岸にポニーテールを引っ張られて、吃驚した表情を浮かべる、
…前田の姿は無い。
50 :
あかじ:2011/11/23(水) 01:58:39.27 ID:dhTyEGDC0
簡易のスコアボードにスターディングメンバーの名前が書かれる
1番二塁手、板野友美
2番捕手、高橋みなみ
3番三塁手、篠田麻里子
4番投手、秋元才加
5番左翼手、宮澤佐江
6番右翼手、峯岸みなみ
7番遊撃手、平嶋夏美
8番一塁手、小嶋陽菜
9番中堅手、横山由依
このスターディングメンバーで試合が始まる。
51 :
あかじ:2011/11/23(水) 02:00:41.13 ID:dhTyEGDC0
今日の分はこれで終わりです
あげ感謝です
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 02:04:12.74 ID:maVOxgfCO
いつあぶさん出んのよ
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 06:27:26.92 ID:w+6ZsdykO
支援
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 11:27:55.45 ID:IE1VplIk0
あげ
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 15:32:01.02 ID:w+6ZsdykO
あげ
>>17 流れを切るかもしれんが…
2死でバッターとの勝負に集中するなら、ワインドアップで投げることもあるよ。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 21:08:24.11 ID:w+6ZsdykO
あげ
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 08:52:52.30 ID:qaitgzY30
一応あげ
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 17:11:06.47 ID:xhm4YZ1SO
保守
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 00:21:06.69 ID:pWWjiZBL0
あげ
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 01:05:42.50 ID:yQZOxmJ90
あげ
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
おはあげ