【小説】古畑任三郎vsAKB48

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435名無しさん@お腹いっぱい。
引き続き、代行からです。ご迷惑おかけします。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1318739742/

Scene28−13

「じゃあ、私に会いに来たのは、何のためですか?」
「それは、あなたとお話ししたかったんです」
「私と?」
「はい。えー。この言い方は少しおかしいかもしれませんが、あなたは犯人にふさわしい方で
した」
 高橋はため息をついた。
「さすがです。すごい推理でした。到底、私たちが敵う人じゃありませんね」
「とんでもございません」
「でも、古畑さん」
「一つだけ、間違ってることがあります」
「なんでしょう?」
「犯人が私以外でも、メンバーは同じことをしていたと思います」
 古畑は粛々とお辞儀を返した。高橋はメンバーに振り返った。
「みんな、私のためにありがとう。私がいなくなることを、みんな心配してくれてたみた
いだけど、こんなことがあってもステージに集中できるんだったら、私がいなくたって大
丈夫。この六日間で、それがよくわかった」
高橋は清々しい表情で古畑に向き直った。
「…古畑さん。お願いします」
 古畑は指を組んだ。
「ちょっと待ってください」
 篠田が進み出た。