【小説】古畑任三郎vsAKB48

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418「古畑任三郎vsAKB48」
「まさか」
「えー。そうです。あの取り調べです。普通、警察の取り調べに予告なんてありません。
私はあえて予告したんです。取り調べとなると、どこかから綻びが生まれるかもしれませ
ん。その事態を逃れるには、全員の口裏を合わせるしかないんです。しかし、離反者が出
ても、終わりです。えー。あなたたちは見事にそれをやってのけました。これには感動す
ら覚えました。そして、確信しました」
「そうなんですか…。はめられたんですね。わたしたち」
「いえ。結果的にはそうかもしれませんが、あれは私からの挑戦です。あなたたちは見事
私に勝利したんです」
「そうかもしれません」
 高橋は口角を上げた。