【小説】古畑任三郎vsAKB48

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404「古畑任三郎vsAKB48」
引き続き、代行からです。ご迷惑おかけします。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1318739742/

Scene28−11

「えー。前田さん。私は犯人はあなたではないと断言できます」
 古畑の語気が強まる。
「このジャンパーの穴は左肩に空いていました。普通、人は物で人を殺害するとき、利き手で凶器を持ち上げもう一方の
手で支えます。その体勢が一番力の入る体勢だからです。そして、被害者の打撲痕は頭の右斜め後ろでした。つまり、犯
人は凶器を右上から左下に振りおろしたということで、これは右利きの人間が殴打したことを意味しています。えー、私
握手のときに確認しました。前田さん、あなたは左利きです」
 前田は今度こそ項垂れた。
「古畑さん」
 高橋は前田の肩に手を置くと、古畑を見て、一歩前へ踏み出した。