【小説】古畑任三郎vsAKB48

このエントリーをはてなブックマークに追加
357「古畑任三郎vsAKB48」
規制に巻き込まれたので、代行をお願いしました。

Scene28−8

「えー。最初のアラームが鳴った約15分後にうちの今泉があなたを目撃しました。そして、ちょっと気になって調べてみました。彼はかなりの量アラームを設定しています。4
時15分の次は、12時15分、その次は22時40分。これを見ていて、私はあることに気づきました。そして、私はあなたのマネージャーさんに確認しました。何を。あなた
のスケジュールです」
 古畑は胸の内ポケットから、一枚の紙を取り出した。
「えー。この日、あなたの最初の仕事は6時に集合です。あなたはいつもタクシーを使うそうですね。あなたのマンションから、最初の仕事場まで余裕をもって向かうには、4時
半ごろ、家を出る必要があります。えー、最初の仕事が終了するのは14時5分です。そして、次の仕事、この日は最後の仕事になりますが、これが終了するのが23時55分で
した。えー。彼のアラームに戻ってみましょう。んー。一見関係のないように見えます。 しかし、彼のアラームに設定された時刻は、彼の自宅から、あなたの自宅や仕事場まで、
電車で余裕を持って向かうのにちょうどいい時刻なんです。えー。さらに、彼は駅で使わ れているICカードの機能を携帯電話に入れていました。そして、彼はそこに2万円が入
っていました。彼が頻繁に電車を利用していたことがわかります。えー。彼は仕事を終えたあなたを追うために、このアラームを設定していました。この法則は残りの六つのアラ
ームにも当てはまります。…はい。これが、被害者があなたのストーカーだったという証
拠です」