no3bとNot yetがひとつ屋根の下

連日小嶋さん争奪
それを横目でみるゆいはん

峯岸に喋りとはなにか教わる横山

そんな妄想ばかりしていつまでたっても働こうとしない>>1

隅の方でなにかしてる ゆいはんときたりえ

そんな>>1を温かく見守るお前ら

小嶋を奪い合う大島と高橋
二人でイチャイチャする北原と横山
バラドルを目指して切磋琢磨する峯岸と指原

バランスええやん

素敵やん

>>4ww

武井咲は元ヤン

高橋「そういえばnotyetテレビやるんだって」四人「噂はあるみたい」
こじはる「決まったらゲスト第一号で」さし優「もちろん！」優子「たかみなも」
峯岸「私も」四人「まだにやるか決まってない」

こじゆうのラブラブぶりをみて
倦怠期のWみなみに深い亀裂が入る

違うな
小嶋を奪い合ってるうちに怪しい雰囲気になる大島と高橋

>>12
なにそれ萌える

おいおい
大島と高橋はガチホモって結論でただろう

ここでも安定して発揮される北原のDDぷり

奈良豚横山が今日もきもい

ドヤ顔をする北原

こっそりにゃんの服を着てみたものの今イチ似合わなく「同じ人間なのか・・・」とションボリするゆいはん

夜な夜な各メンバーの部屋を出入りする姿が目撃されるゆいはん

ブログネタに困らないと思ったがみんな忙しすぎてたまにいても寝ているため
通常更新する指原

『二人で留守番中』

(бвб)・・・(ゲームカチャカチャ)

(・o・)・・・(北原さんのグラビア観賞)

良スレ

とある夜の出来事


高橋「…」（リビングのド真ん中に立ち尽くす）
指原「たっかみなさーん！何突っ立ってんすか」ﾄﾞｩｸｼ!!
高橋「ってぇなーもー」
指原「晩飯の片付け手伝わないとみぃちゃんにシバかれっぞ！…なんつってー」
高橋「なぁ指原。見てみろよあの２人…」
指原「どの２人っすかー？え？北原達？あーーー、優子さん達っすね！」
高橋「バッ！声がデケェようるせーよ！」ﾄﾞｩｸｼ
指原「で、あの２人がどーしました？」
高橋「なんかさ…あの、その、むっ、むむむむむむ胸が苦しいんだ…」（胸に手を当てて溜め息）
指原「ぷっｗたかみなさん、ぶっちゃけ何カップなんすかｗ」
高橋「ちょいちょいちょい！そこかよぉーおかしいやろー」ずてーん

大島「にゃんぱい揉み揉みｳｪｰｲ！」
小嶋「えーん！」
大島「クソやわらけー！アハァーン」ﾌﾞｯ（屁）

高橋「（なんなんだこの気持ちは…）」
指原「（こやつ…恋してやがるな…）」

峯岸「ゴルァアアアアアアアアアアアアア！！！！てんめぇら、自分の茶碗ぐらい自分で持って来いやああああああああああ皿洗い舐めてんじゃねえぞゴルァ！」

とりあえず、変態な方向に突っ走るのは間違いない

>>23
むしろみぃちゃんは何もしないと思う
料理はにゃんと優子が作る

リサーチ不足すいません

たかみな以外全員で風呂入りそうで怖い

こじゆうは栄養面(優子)見た目(こじはる)で料理向いてそう。
優子が一方的に騒がしくて、黙々作業するこじはるの絵が浮かぶ。

夜の庭で花火

大島「…うぉー!!やばいよーにゃんにゃん!!（打上げ花火パーン）」
高橋「危なっ!!毛が！毛がチリって…チリっ…おい聞けよ!!」
大島「うっせーよ、バカリb…たかみなうっせーよ!!」
横山「北原さん火ください（言いながらやたら顔近付ける）」
北原「いいよ〜！フンフフン♪（北原ダイヤモンド鼻歌ver）」
小嶋「え〜ん、火つかないよ〜指原やって！」
指原「あ、貸してください。ジッ…はいつきましたよ〜」
小嶋「わー、ありがと〜」
高橋「にゃんにゃん一緒にや…」
小嶋「指原このストラップあげる〜！」
高橋「…み、みいちゃ〜ん一緒に…みいちゃん？」
峯岸「…ペア？何それ美味しいの？ボソボソ（隅っこで線香花火）」



北原「日本の夏は…好きですか？ｷﾘｯ」

部屋割りを決めよう
大島・小嶋　峯岸・指原　高橋・北原　
横山　フリー　

北原＝横山＝指原VS小嶋＝高橋＝峯岸

大島高橋が対立してる間に
小嶋指原が急接近
二人で浅草デート計画中

柏木家か・・

あんちゃん・・優子
チイ兄ちゃん・・たかみな
小雪・・こじはる
小梅・・さしこ
・
・
・

鍋パ

大島「よっしゃー！鍋食うぜー」
高橋「うおおお！」
横山「ちょっと…はしゃぎすぎですよ…」
北原「では！食べましょうか」

峯岸「…ん！うまい！」
大島「肉うめー」
小嶋「指原も食べなよ。入れよっか？」
指原「あ、ありがとうございます。すいません…」
小嶋「おいしい？」
指原「やばいですよ。旨すぎますよこれ」
小嶋「良かった」
高橋「…」
大島「にゃんにゃん！うちの皿にも入れてくれー」
高橋「…指原！今すぐ締めのうどん買うてこい」

好きなメンバーしかいないｗ

横山→北原 大島→小嶋←高橋←峯岸

指原

>>36
小嶋→指原

指原→高みな？

>>37
最近これ主張する奴多いけど、好いてるって言っても高が知れてるレベルだろうに

>>30
横山はアイムフリーってことか

>>39
公共の電波で宣言してますから
しかも複数回

>>27
指原もみんなで風呂入るの嫌いとか言ってた

まーた糞スレかよ

峯岸がみんなの下着を掻き回す

>>38
今は
まゆげ、らぶたん
かな？

この家に誰か一人加えるとしたら誰？

あっちゃんか麻里子が良いなぁ

麻里子様だと壮絶なこじはるの奪い合いが始まるぞ

珍客

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
北原「誰かきたよ」
横山「誰やろ？私見てきます…ｶﾞﾁｬ」
篠田「わんばんこ〜。みんないる？」
小嶋「あ！まりちゃん♪」
篠田「にゃんにゃ〜ん！ケーキ買ってきたから一緒に食べよ？」
小嶋「やったぁ〜ありがと♪」
大島「いいな〜私もちょうだい！」
篠田「にゃんにゃんと私の分しかないよ」
大島「なんでよ？ちょっとぐらいいいでしょ！」
小嶋「私の半分個してもいいよ」
篠田「ダメだって。にゃんにゃんの為に買ったんだから。ﾑｷﾞｭ」
大島「こらあ、あんまりにゃんにゃんといちゃいちゃするなー！」
篠田「ちょっ、邪魔しないでよ！」
指原「（この争い…ブログに載せよう…ﾆﾔ）ｶｼｬ」
北原「（…フフフ、そんな盗撮さっしーを…）ｶｼｬ」
横山「もう変態やん…」

一方、別室では
高橋「ん？にゃんにゃんといちゃいちゃ？何事だー…ｶﾞｼｯ」
峯岸「ちょっと、たかみな！まだ私にマッサージ終わってないでしょ！」高橋「うぅ…」

麻里子は小嶋さんの事にゃんにゃんとは呼ばない件
ニャロじゃね？

>>50
ニャロって呼ぶのはツイッター限定なはず

陽菜だな

この７人で番組やって欲しいわ

なかなかバランスの取れた７人だな
俺得だ

age

あっさん入れたら小嶋さんと対立だな

おもしろいスレだね
人いないけど

結局専有がカップルになるんですね　わかります

高橋｢ちょっ、にゃ、にゃんにゃん！？｣
小嶋｢・・・」
高橋｢あの〜胸、あたってまス・・・｣
小嶋｢寒いからっ｣
高橋｢え？｣
小嶋｢別にたかみなにギュウしてほしいとか・・・思ってないんだから｣
高橋｢じゃあこれはいったい・・｣
小嶋｢うるさいっ。たかみなの馬鹿っ｣
高橋｢えっと・・・｣
小嶋｢・・・・・・・すきなのに。｣

案外バランスが良いな
見た目的にもパフォーマンス的にもバラエティ的にも

ど

キモｗｗｗ

小嶋「おなかすいた〜」
峰岸「すいたすいたすいたー」
北原（いらいらいらいらいら）
指原「母ちゃんメシまだー」
高橋「父ちゃん帰るまでガマンせーい！！」
横山（あほばっかりや・・・）


大島「おらっー！！エサもってかえってやったぞオメーらっ！！」
六人「わーーーーーい！！！」

高橋大島で争奪される小嶋は指原がお好き

小嶋さんが相手を想って世話をするのはみぃちゃんだけ
化粧したまま寝てるみぃちゃんの化粧を落として化粧水乳液塗ってあげたり
シャワー浴びないみぃちゃんを無理やりお風呂場まで引っ張っていったり他の人には絶対にしないはず

>>65
峯岸がダメ人間って事ですね？

大島「にゃんにゃんってさー実際私のことどう思ってんのかなー？」
峯岸「好きなんじゃない？」
北原「好きに決まってるじゃないですか〜」
指原「こじゆうは鉄板っすよ！！！ゆうこちゃん」
高橋「いや・・にゃんにゃんは私のことが好・・
横山「私は北原さんが好きです」


小嶋「みんななんの話してんの〜」
横山「私が北原さんのことが好きという話です」
五人「ちょいちょいちょいーーー！！！」

センター：優子
キャプテン：たかみな
セクシー：こじはる
バラエティ：みぃちゃん
知性派：きたりえ
へたれ：指原
変態：横山

異論は認める

>>68
全員変態だと思います！！

>>68も>>69も本当

>>68
ノイエすばらしいな

にゃんにゃん

料理当番

大島「今日の料理作ったの誰？」
指原「はい。指原が作りました」
大島「なんか変な味するんだけど」
峯岸「なんか…不味くない？」
横山「これ…あかんやつですね」
指原「すいません！指原料理下手なんで…」
高橋「ちょ、米堅ぇー」
北原「さすが指原クオリティー…」
指原「はぁもう…本当すいません（涙）」
小嶋「えー、普通に美味しいよ。米も堅い方が好きー」
指原「小嶋さ〜ん（涙）、ありがとうございます！」
小嶋「泣かないでよ。じゃあ今度、一緒に作ろっか」
大島「そうだよ。ドンマイ指原！」
峯岸「まっ、食べれなくもないしねっ」
高橋「ｸﾞｽﾝ…えぇ家族や（涙）」
北原「ねー横山、マヨネーズ取って。ケチャップでもやっぱ不味いわ。あと、このご飯は有り得ないからあげる」
横山「北原さん…空気ｙ…」

朝っぱらから優子がうるさくて不機嫌になる北原

深夜

ハロプロ情報の収集に余念の無い指
ろくでなしブルースりっちゃん
りっちゃんブルースゆいはん
化粧したまま寝てるみぃちゃん
みぃちゃんの化粧を落としてあげるにゃん
隙を見て一人風呂のたかみな
隙だらけの一人風呂に乗り込む優子

ゆうちゃん、ナイスw

全員でANN出てほしい

なんだこの糞スレは

>>78
良スレだろ

大島「ほんじゃそろそろ寝るか〜」
高橋「部屋割りどうする？」
峯岸「グーチョキパーでわけよっか」
六人「りょ〜か〜い」

大島（にゃんにゃんにゃんにゃん）
高橋（にゃんにゃんにゃんにゃん）
小嶋（あしたの朝ごはんなにかな〜）
横山「ちなみに私はチョキを出しますんで北原さん」
北原「え？あ？うん・・・」
指原峯岸（横山こわっ！！！）

高橋「それじゃ〜いくぞ〜」
全員「グーチョキパーで分かれましょ！！」
　　　　　　　
小嶋「あ〜私グ〜ゆ〜ちゃんと一緒〜」
大島「ＹＥＳ！！！」
高橋「・・・・・」
峯岸「たかみな残念だったね私で・・」
高橋「いやいやいや！！！そんなことないって！！！」
横山「北原さん私といっしょですね」
北原「う・うん・・・」
横山「わたしたちって運命の糸で結ばれてるみたいですね」
北原「そ・そうね・・・」
峯岸「さっしーなにだしてんのそれ？」
指原「なにいってんですか〜最強のいなかちょきですよ」
高橋「ださっ！！！」
指原「というわけでりっちゃんたちと同じへy・・」
横山「それじゃ指原さんはトイレの前の廊下ですね（殺すぞ！！！）」
指原「了解でっす！！！」敬礼

ジェットコースター

高橋「よーし！席順決めるぞ！2人ずつだからね！」
大島「たかみな、あと出しするなよー！」
峯岸「2人ずつだから1人余るね」
横山「1人は嫌ですねぇ」
大島（にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん）
高橋（にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん）
北原「こういう時って私負けるんだよなぁ・・・」
小嶋「指原が1人でいいじゃん」
指原「ちょっ！何言ってんですか！何ゆーてるんですかぁっ！」
横山「指原さん、それ横山のマネですか！？」
北原「横山のマネですかぁ！？」
横山「もー､北原さんまでぇ」（北原さん北原さん北原さん北原さん北原さん北原さん）
大島「はいはい、地方組のノリは良いから（ノイエの皆、仲良いなぁ・・・）」
高橋「よーし、じゃんけん・・・・！！」

小嶋「何で指原ー！？」
指原「そんなこと言って、小嶋さん！実は指原が良かったんでしょ！？」
小嶋「そんなことあるわけないじゃーん。指原のバーカ！」
指原「小嶋陽菜を、ぶっ潰す！」（いつもの真似）
小嶋「似てなーい」（いつもの顔）
指原「いやいや、似てるじゃないですかぁ！」
小嶋「そんなブスじゃなーい」
指原「ブスってちょいちょーいっ！」
小嶋「浅草行くまでに特訓してきてぇ」
指原「しょうがないですねぇ！頑張りますっ！」

大島（にゃんにゃんとさっしー、前で結構楽しそうじゃねぇか・・・）
北原「優子ちゃん、隣よろしくお願いします！」（1人じゃなくて良かったぁ・・・）
大島「しょうがねぇな、ちゃんと腕掴まってろよ！」
北原「優子くんってば、こんなときばっかりカッコいいんだからー！」（妄想ノリ）
大島「りえ、知ってるか？このジェットコースターの伝説」
北原「聞いたこと無い。どんな伝説？」
大島「カップルで乗ると・・・・・・」
北原「ドキドキ」
大島「別れるんだぜ！」
北原「別れるんかいっ！」

高橋（にゃんにゃん・・・）
峯岸「たかみなー、最後の落下ポイントで写真撮るみたいだよ」
高橋（指原とどんな話してるんだろ・・・）
峯岸「どんなポーズしたら目立つかなぁ」
高橋（何か2人で浅草行く約束したらしいし）
峯岸「ねぇ、たかみなー？」
高橋（最近、仲良すぎないかい？みなみ困っちゃうぞ！）
峯岸「たかみなぁっ！」
高橋「おぉっ！どうしたっ、みぃちゃん！そんな大きな上げて！」
峯岸「もう良いよ！！」
高橋「え〜・・・・」

横山（チッ！何で私が1人になんのや！）
横山（北原さんの隣が大島さん！？何の文句も付けられんやないか！）
横山（指原さんやったらあとでボロクソ言えたのに！）
横山（りのちゃんりのちゃんゆーとけば勝手に落ち込むしなぁ！）
横山（大島さんじゃ何も言えんやないの！）
横山（こうなったら今日の夜、北原さんとお風呂に入るしかないなぁ！）
横山（誰にも邪魔はさせへん！！）

この７人＋小森で更なる化学反応が起こりそう。

横山ｗｗｗ

たかみな優子はにゃん大好きだな

横山のキャラ面白すぎるやろｗ

divaも入れろよ

家賃いくら？

かくれんぼ

一同「じゃんけんっぽい！」
高橋「クッソ〜負けた〜」
大島「ほんじゃ、隠れようぜー」


高橋「５７、５８、５９……６０！よし、行くか…」

高橋「ん？カーテンの陰に指原発見！」
指原「うわ早っ！しかも一番最初…」
高橋「次は…あ、ベッドの上に普通に布団に隠れたにゃんにゃん…そしてベッドの下に優子！」
大島「うわー見つかってしもうたわ」
小嶋「眠ーい」
高橋「残り３人…クローゼットが怪しいな…ｶﾞﾗｯ」
高橋「はいー北原横山はっけーん！そして何故か抱き合っているー」
北原「見つかっちゃったね」
横山「ふふふ、残念ですね」

高橋「あれ？みぃちゃんがどこにもいないな…」指原「たかみなさん、堂本兄弟始まりましたよ」高橋「マジか〜じゃあ一時中断するか」
大島「お、今日のゲストあっちゃんなんだ」
小嶋「本当だ。てか、たかみなすべりすぎー」
高橋「それはしょうがないやろー」

横山「…なんかさっきから天井、変な音してません？」
指原「天井からギシギシ音する！ヤバいよこれ！絶対ヤバい！」
小嶋「えーん、こわーい」

峯岸「（たかみな遅すぎるでしょ…少し本格的に隠れ過ぎたかな…）」

パンツがないとき


大島「しょーがねーなー今日はノーパンだ」
小嶋「えーん今日はもー休む〜」
峯岸「たかみなのパンツでもはいとくか」
高橋（なぜ私の前にブリーフがあるのだ・・・）
指原（絆創膏があればゆける！！！）
北原「よ〜こ〜や〜ま〜私のパンツどこにやった〜」
横山「北原さんのパンツあったかい・・・」

age

これおっさんが書いてるんだろ？



マジキモすぎてワロタｗ

age

>>86
DiVA入れるならフレキス入れるだろｗ

横山「DiVA反対！！」

ここにともちんだけ入れたらどうなるんだろ。
距離感が等しい感じだけど。

横山とオリメンの関係性ってどうなの？

>>95
小嶋さんにいちゃつく大島
うらやましいが言えず「遊んでないで片付けしろよー」と小さな抵抗を見せる高橋
それを見てみんなかまってくれないとスネる峯岸
その光景を写メしてブログに載せようと企てる指原
みんなが遊んでるうちにお風呂に入ろうと風呂場に向かう北原
その後ろをついて行くゴーグルをした横山

ギャーギャー騒ぐみんなを横目に「マジ、うるさいんだけど」とケータイ片手に呟く板野
しかしその瞳はあたたかい

>>95
ニワカ知識で料理を作り始める高橋
それにまるで姉のように小言を言う大島
高橋にちょいちょいイラつく小嶋
横になりながらその光景を傍観する峯岸
隅で携帯見つめブログ更新に悩む指原
仲良くテレビを観る北原横山
台所には「料理まだー？」テレビには「この番組知ってるー」と携帯いじりながら言う板野

全員高校生だったら
おもしろそう

スカートをウエストで5cm折る板野

>>99
3年：たかみな、優子、にゃん
2年：さしこ、きたりえ、みぃちゃん
1年：ゆいはん

3年のにゃん争奪戦が目に浮かんだ

ゆいはんが帰省するときは
みんなもいっしょに帰るのだろう

小嶋さんいない隙にチビーズの専有タイムか　胸熱だな

age

積極的に小嶋とスキンシップをとる大島
それを見て大島の胸ぐらをつかんだものの
チラッと見えた谷間に興奮する高橋
それを見て少しやきもちを妬く小嶋
自分も大島に対抗して高橋を誘えるかと谷間を作る峯岸
ネタ到来に歓喜しブログ用の写メを撮る指原
見向きもしない北原と横山
興味なさげに見せて前田にチクる板野

あっちゃんとこじはるって
仲いいの？

こじはるをモロにdisれるのはあっちゃんだけ

高橋「おー、敦子！いらっしゃい！」
前田「お邪魔しまーす」
指原「前田さん、指原の服はどこですか！？」
前田「いちいち指原のためにもってこねーよｗ」
小嶋「あー、あっちゃん」
前田「うわーっ！にゃんにゃんいんじゃん！！もうダメだ」
小嶋「えーん、何でそんなことゆー？」

なんというー俺得スレ

>>105
こうですね。わかります。

大島「にゃんにゃん、一緒にお風呂行くよ〜！」
高橋「ちょ、優子！にゃんにゃんはもう入ったあとだから!!」
高橋（入らせてなるものかっ!!）
大島「じゃあもう１回入れば良いよ！細かいぞ、たかみな」
高橋「こんなデカいの持ってたら窮屈だろっ！？」ガシッ
高橋（な、何っ！？デカい！！）胸元から谷間が見える
高橋（くそっ！何て胸だ！私のそれに比べればまさに凶器！！）

小嶋（何か楽しそうでいいなぁ。ちっちゃいもの同士仲良いんだなぁ）
峯岸（たかみなは大きい方が好みか・・・。私だって寄せれば！）
指原（優子ちゃんとたかみなさんがじゃれてる！これをブログに載せればコメント増えんじゃね！？）

横山「次の『ろくでなしブルース』は『ろくでなしブルースッ！！』だと思うんですよぉ。どう思いますか、北原さん」
北原（私の唇って本当に青いな・・・。）
横山（何や、うるさいなぁっ！北原さんの台詞が聞こえんかったやん！しばいたろか、ほんまにっ！）

指原「あぁ、すみません！ともちんさん！折角、遊びに来てくれたのに」
板野「別にぃ。むしろ落ち着く」
指原「さっきからケータイいじって何やってるんですか？」
板野「ブログのチェック。指原のブログ面白いじゃん。マジ爆笑なんだけど」
指原「ほんとですかっ！？そんな！恐れ多いですっ！」
板野「さっきの優子とたかみなの写メもブログ載せんの？私にも送って」
指原「もちろんいいですよっ！」

板野（あっちゃんへ。たかみなが浮気してる）

ともーみなみ、って互いに最初の頃からの呼び名で呼び合うともちんとたかみなが好きだな。
他のメンバーとは歴史が違う感じがしてさ。

>>110
　　　　　 ノ~ヽ
　　　　　(＿∞_)　
　　　 　ﾉﾊ ・ v ・ﾉ 　
　　　　　(つ【天才で賞】　　　　　
　　　　　 しωＪ

大島→小嶋←高橋
　｜　／｜　　／
指原─峯岸
　｜
北原
　｜
横山

こんな感じか？

誰か>>113を元に相関図作ってくれ

とりあえず
http://kojima-haruna.ddo1.com:1008/v/data/harunyan27140.jpg

思った以上に良い仕事してた

>>115
ＧＪ！！
さっしー→優子のπチェックも頼む

これ3人と4人でどうやっても一人余るのがミソだな
1人余るから話が面白くなってる気がする
今後の話にも期待

age

何気に下北メンバーも揃ってるな

>>115
これは素晴らしい相関図

こんなもんかな

http://kojima-haruna.ddo1.com:1008/v/data/harunyan27169.png

>>122
大島⇔高橋
実は…
が抜けてる

>>120
チームワンピースも兼ねてるな


指原「たかみなさん、りっちゃん、ワンピース新巻買ってきましたよ！もちろん人数分です！どーん！」
北原「おぉ！キターーー！アイ・ラブ・サンジー！！」
高橋「うおぉぉ！ゴムゴムのリボーーン！！」
指原「早速読みますよっ！！」（ブログ写メ）

〜読書中〜

大島「うわぁ、出たよ。チームワンピース」
小嶋「私知ってるぅ。空島！ゴムゴムの実！サンジ！」
峯岸「陽菜、それたかみなに怒られるよ」
小嶋「新世界！エース！」
大島（今の内ににゃんにゃんを。うっしっし！）
峯岸「ゆいはさっしーきたりえと仲良いけどワンピース読まないの？」
横山「北原さんに勧められて読んだんですけどねぇ、続かないと言うか」
峯岸「そうなんだよね。何か続かないんだよなぁ」
横山（指原さんと北原さんの距離が近い・・・！割り込まなあかん！）
横山「あ、ちょっと行ってきますね」
峯岸「って、行くのかよっ！」

高橋「いやぁ、２年後も熱いわー！感動するわー！」
北原「相変わらずサンジがカッコいいですね。最高ですよ」
高橋「何言ってんのー！ルフィに決まってるやろっ！」
北原「何と言っても私はサンジ派なので！サンジ最高ですっ！」
指原「それよりも注目すべき点はナミの成長ですよ。バストどんだけあるんすかっ」
北原「私達にも少し分けて欲しいわー」
指原「チームワンピースは胸のサイズが残念だからねー・・・」
高橋「指原っ！それを言ったらあかん！！それより７人をワンピースのキャラに例えようじゃないかっ！」
北原「いいですねぇ。たかみなさんはやっぱりルフィですかね。リーダーって感じですし」
高橋「ほめるなやー！きたりえこそサンジだわー！黒いもんなー！」
指原「それはガチで褒めてませんよ。たかみなさん」
北原「りのちゃんはぁ・・・」
高橋「指原はウソップやろぉ」
北原「あぁ、確かに。ネガティブで自信ないとことかそっくり」
指原「ネガティブはりっちゃんだって負けて無いだろ！」

横山「ちょっと！楽しそうに何話してんですかっ！？」（りのりえの間に割り込む）
指原「横山は、そうだなぁ・・・」
高橋「ゆいはあれやろ。ラジオのラップがブルックのヨホホっぽい！」
北原「じゃあ横山はブルックで」
横山「ブルックって何ですか？」
指原「骨だよ！」
横山「骨？何で私が骨なんですかぁっ！」
北原「確かに似てるかもｗｗ」
横山「何ゆーてんですかぁっ！」
指原「何ゆーてんですかぁっ！」
北原「何ゆーてんですかぁっ！」
高橋「似てるわぁｗｗｗ」

>>122
専有の関係が抜けてるぞ

>>125
専有ってパンツのことか？

なぜか居る(∵)

もし恋愛禁止じゃなかったら
絶対男連れ込むだろう

たまに出てくる専有ってなんなの

　ハッ　まさか戦友…

ちょっとつけたし
http://kojima-haruna.ddo1.com:1008/v/data/harunyan27196.jpg

>>128
何言ってんだ
恋愛禁止条例があるからこそ生まれる環境だろ

>>130
みぃちゃんとさしこも、なるハイ見てると何気に仲良さそうなんだが…中間管理職仲間？

そこに愛はあるのか？

優子→指原の「さしはら〜」とは何ぞ？

>>132
そんなこと言い始めたら
たかみなとりのりえも仲良いし服あげてる
あっさんとみぃや優子も深い
有名どころで面白ければいいよ

　　 （￣|￣￣￣￣￣￣）
　　　＼_|_＿＿＿＿○/
　　/ ／／ノﾉﾉ人ヽ　　 ヽ
　　| /　 -‐'　　'ｰ-' ＼ヽ |
　　||　　（●）,　、（●:ヽ /
　　 |　　,,ノ(、_, )ヽ、,, 　 |　　　さーしーはーらー
　 　＼　　.｀ニニ´　 .:::／
　　　／｀ー‐--‐‐ー´´＼

大島「うえ〜〜頭いてぇ〜指原〜水持ってきてくれ〜」
指原「はいはいはい」
小嶋「あ〜じゃ〜ついでにわたしも〜」
指原「はいはいはい」
高橋「うおーい！！きたりえ鼻水がたれとる！！さしーはらティッシュ！！」
指原「はいはいはいりっちゃんチーンしましょうねー」
北原「ぶびびびびび！！！！」
横山「っ！！！！」
北原「りのぢゃんありがど〜」
横山「・・・・・」
峯岸「さっしーくつしたぬーがーせーてー」
指原「はいはいはいもーみぃちゃんしょうがないなー」（ぬぎぬぎ）
横山「指原さん窓からコードレスバンジーお願いします」
指原「はいはいはいっておいっ！！なんでやね〜ん」
横山「関西弁使うのまぢでやめて下さい」
指原「す・すみませんでした・・・」
峯岸（あやまった！！！）

>>129
専有とは交友関係スレで前に話題となったたかみなと優子の関係だよ。
実は一番ガチな匂いがするという......。

（´｀）

ともちんの次はみゃお追加でお願いします。

旧チームＡ、同期＋全じゃんメンバー＋カラオケウィンブルドン、優子とはお互いに苦手…って感じでこの7人とは面白い絡みになりそうですが。

宮崎「ヨォッグ〜ルトのぉ〜♪」
北原「ふ〜た〜開〜け〜♪」
指原「ペロっとなーめるっ！」
｢｢｢おいしー！｣｣｣
横山「イライラ(何が全じゃんだ北原さん北原さん北･･･)」

大島「(あーうるせ〜）にゃんにゃん一緒に出かけよー」
小嶋「あ〜することないしいいよ〜」
高橋「！！！･･･(出遅れたッ)」

指原「何よりマジうまい〜♪」
宮崎「温玉♪」
北原「ぶっかけ♪」

大島・小嶋「いってきまーす」

横山「イライライライラ」
高橋「はあ〜･･･」

あ、スイマセン峯岸忘れてました／(^o^)＼

由依ちゃんは北原狂いの他にネタないのかｗ
やり過ぎでキャラ壊れてるｗ
さすがにこのメンバーで同居してたら後輩連れ込めないしな

>>143
このスレの基本設定ってこんな感じ？

たかみな：男、にゃん、一人風呂
優子：親父、にゃん、ノイエの姉御
にゃん：天然、指好き？
みぃちゃん：構ってちゃん、バラドル
さっしー：ヘタレ、いじられっ子、太鼓持ち
きたりえ：ネガティブ、唇
ゆいはん：北原

ゆいはんって
キャラないよな

>>130
ノースリはみんな相思相愛だぞ！

ゆいは一番後輩でみんなに可愛がられるポジじゃね？

優子ってノースリメンといたほうが気が楽そうだな
まあノイエメンは後輩ばっかりだから当たり前だけど

>>148
ノイエメンが優子以外地方組で仲良いしな

全じゃん懐かしい
レッツゲッマニアックきたりえ〜♪

全じゃんメンバー出すなら萌乃も忘れないでくれ

(´□`)

みゃおのANNの替え歌みたいなのしか
印象にない

聴いてないからだろ

>>147
たしかに一番後輩だが、どっちかというと指原の方がブス3人からは可愛がられてるイメージ

おっと、ガチャさんは愛嬌のある顔をしてるだけでブスじゃねーぜ
あとの2人だって中身がおっさん臭いだけで十分可愛いんだぜ

誰か連続小説かいてくれ

>>157
だいたいのあらすじさえ貰えれば

>>156
ブスって言うのはノースリーブスのことです

マジレッサ☆

>>158
AKBを売り出す策のなくなった秋元康が
最後の話題づくりのために
2つのユニットを一緒に住ます
ことを決定
その2つのユニットがno3bと Not yetである
ただの話題づくりだったはずの同居生活だったが
さまざまな出来事が七人を襲う
みたいな　

>>160
それって前設定ってだけで
おおまかなあらすじにもなって無いんじゃない？

>>158
じゃあ、チーム下北に入れなかった横山が、優子と小嶋の方に加わったっていう展開で。

>>160




　どうもこんにちは｡AKB48チームAキャプテンの高橋みなみです｡
好きなものは歌とダンスとカツ丼｡もちろんAKB48も好きだよ｡嫌いなものは……敦子には悪いけどトマトが苦手｡
敦子には「トマト食べないと大きくなれないぞ」と脅されたこともある｡いやいや､トマトと背の高さは関係ないやろ｡
優子だって何でも食べる割に背は小さいぞ！……って優子の場合は栄養が胸に行ってるからなぁ｡羨ましい｡
　さて､急に何で私が自己紹介を始めたのか疑問に思う方もいるでしょう｡
これからの生活のことを考えれば､好きなものと嫌いなものを知っといて貰った方が良いかなーって思いまして｡えぇ｡
まぁファンの皆さんにと言うよりは､メンバーの皆に知っといて欲しいかな｡優子とか優子とか優子とかに｡
あの人さぁ､大人のくせに私の苦手なものをご飯に普通に入れて来るんだよぉ！やめてほしいわー､全く｡
と言ったところで､私も大人だからさ｡いつまでも好き嫌いするなってことなんだよね……｡背も伸ばしたいしね｡
ちなみにメンバーって言うのはAKB48メンバーじゃないんだ｡まぁメンバーと言えばメンバーなんだけどさ｡
どこから話しを始めれば良いかなぁ｡1月にユニット祭りがあったんだけど､あの時からが良いか｡

「さぁ､AKB48ユニット祭り！これで本当の本当に終了です！今日は皆さん､ありがとうございましたーっ!!」

　マイクの声を通して､私の声が会場に響く｡言い終えるか終えないかという内に､観客席からは歓声が上がる｡
まるで会場が爆発でもしたみたいに｡ステージの上で､客席に向かって頭を下げる｡もちろん周りにいるメンバーも一緒にだ｡
私とにゃんにゃん､みぃちゃんで組んでいるノースリーブス｡まゆやなっちゃんが率いる渡り廊下走り隊７｡
ゆきりんを筆頭にした清純派グループのフレンチ･キス｡才加達が参加しているAKB派生ユニット初のダンス&ボーカルユニットのDiVA｡
最強ユニットとも言われる優子達4人で結成されたNot yet｡他にも沢山のユニットが参加して､SKEからは珠理奈と玲奈のユニット､キネクトが応援にも来てくれた｡
　ステージから降りて､楽屋へと戻る私は､成功した達成感で気持ちが高揚していた｡


ってとこまで書いた

いいぞ

>>163
「そのとき優子の指先が陽菜の秘裂を優しく撫で上げ、陽菜は思わず快楽の声をあげた・・・」まで読んだ

（´□｀）

保守

age

163の続きまだー

>>169
163だが、続き書く流れだったのかｗ

ルックスいい順
小嶋＞大島＞高橋＞北原＞横山＞＞指原＞峯岸

つま

保守

保守

この7人で番組やってほしいな

司会 みーちゃんor優子さん
アシスタント ゆいちゃん
ひな壇 その他5名

こんなのでどうですか？

ゆいはんアシスタントならMCは優子さんだな
他のメンバーは日直制で毎回リポートに出かける

横山なんて書くんじゃねぇよ

だれかこのスレをのばす
方法を考えてくれ

思い出のＡＫＢ楽曲

大島:ヘビーローテーション
小嶋:ハート型ウイルス
高橋:Bird
峯岸:逆転王子様
北原:Choose me!
指原:愛しきナターシャ
横山:北原ダイヤモンド

>>180
最後だけ異質ww

指原「思い出名曲のコーナー！」
他ﾒﾝ「いえーい」
指原「さぁ、始まりました！地方組のノリでお送りします、名曲コーナー！あげぽよ！やっぱり指原センターのナターシャが一番ですよ！」
大島「うわぁ・・・引くわ」
指原「そういう優子ちゃんだって自分センターじゃないですか！」
大島「いやぁ､言っても格がちげーよ」
指原「あぁ！今の秋元Pに言っちゃいますからねぇ！」
小嶋「指原、子供みたーい」
大島「にゃんにゃんの言う通りだー！子供か、お前はー！」
指原「そ、そんなに攻めなくても・・・」
小嶋「あ、ごめん」
指原「いえ、大丈夫です！さ、こじはるさんはハート型ウィルスですけど。可愛い曲ですよね。私も好きですよ」
小嶋「でしょー。指原とも歌ったことあるよねー」
指原「横アリで歌いましたねー。歌詞に出てくる『絶対にありえないけど好きみたい』っていうのは、実は指原のことを言ってるんですよね！もー、こじはるさんは照れ屋さんだからー」
小嶋「ち、ちがうしー！ばーかっ！」
高橋「堂本兄弟で言ってたからって調子乗りすぎやろー、指原」
指原「たかみなさんはBirdですね！あの衣装カッコいいですよねー」
高橋「ほんとに！何かあの衣装着るとヒーローみたいで良いんだよ！」
大島「でたー、たかみなの中二病ー」
高橋「うっさいわー！」
指原「ヒーローと言えば、愛しさのアクセルもカッコいいですね！近所の男の子みたいです」
高橋「指原ー、それ褒めてないからな・・・」
峯岸「たかみな！落ち込むな！」
指原「みぃちゃんは逆転王子様！フリが可愛くて指原も踊りたい！」
峯岸「私もナターシャやりたいんだけど！もちろんセンターで！」
指原「ちょっとちょっと！ドリアン峯岸って呼ばれることになるぞ！？」
峯岸「カスペルスキー峯岸でよろしく！CM見てね！」
北原「いや、誰への宣伝やねん！」
指原「りっちゃんはもちろんChoose me！MVのりっちゃん可愛すぎるよー!!」
北原「褒めるな褒めるな！MVの撮影は良い思い出だったよ！」
指原「本当に楽しかったよね！電車での撮影！」
北原「りのりえは！」
指原「ガチ！」
峯岸「おいおい！私も一緒にいたぞっ！」
北原「あ､そうだった」
横山「……ダイヤモンド」
指原「ん？どーした横山！っていうかこれ大声ダイヤモンドの間違い？」
横山「北原ダイヤモンドですよ！」
北原「いや、あの曲なら高橋ダイヤモンドか珠理奈ダイヤモンドって言ったほうが・・・」
横山「北原ダイヤモンドなんですよ！そうじゃないとダメなんですよ！」
高橋「おいおい、どーした。珍しく熱くなってんなー」
横山「熱くもなりますよ！あの曲は北原さんじゃないとダメなんです！」
大島「きたりえ、そんなにMV映ってたっけ？それだったらやっぱりChoose me!なんじゃないの？」
横山「優子さんまで何ゆーてるんですかっ!!」
指原「でたーっ、横山の何ゆーてるんですかっ!!」
横山「うがーーーーーーーーーっ!!!」

>>182
素敵やん

このスレでの横山のキャラw
>>163の続きに期待

あげぽよ

続き書きたいんだがメンバー同士の呼び方がわからない
だれかまとめてくれｗ

no3b用に作ったクロスって曲がK2ラムネにいっちゃったね

　　　　高橋　　　　　　　　　小嶋　　　　　　　峯岸　　　　　
高橋　わたし　　　　　　　にゃん2　　　　　みぃちゃん　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
小嶋　たかみな　　　　　　わたし　　　　　みぃちゃん　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
峯岸　たかみな　　　　　　はるな　　　　　　わたし　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
大島　たかみな　　　　　　にゃん2　　　　 みぃちゃん　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
北原　たかみなさん　　　こじはるさん　 　みぃちゃん　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
指原　たかみなさん/　　こじはるさん　　　みぃちゃん　　
　　　　みなみちゃん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
横山　たかみなさん　　　こじはるさん　　　みぃちゃん　　

小嶋・峯岸→横山がわからん…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　大島　　　　　　　北原　　　　　　指原　　　　　　　　　横山
高橋　ゆうこ　　　　　　　きたりえ　　　　さしはら　　　　　　　ゆい　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
小嶋　ゆうこ　　　　　　　きたりえ　　　　さしはら　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
峯岸　　ゆうこ　　　　　　きたりえ　　　 さしはら　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
大島　わたし　　　　　　　きたりえ　　　 さしはら　　　　　　　　ゆい　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
北原　　ゆうこちゃん　　　 わたし　　　　 りのちゃん　　　　よこやま/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆい　　　　　　
指原　 ゆうこちゃん　　　りっちゃん　　　 さしはら　　　　　よこやま/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆい　　　　　
横山　ゆうこちゃん　　きたはらさん/　　 さしはらさん/　　 わたし　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　りえちゃん　　　　　りのちゃん　　　　　　　　　　　　

>>189
峯岸は直接指原呼ぶ時はさっしーだよ

今日、ラジオでさしこが「ゆいはん」って呼んでなかった？

>>191
それネタで呼ぶ時だけじゃない？

北原って自分の事わたしって言うんだっけ？
「きたはら」とか「りえこ」って言ってたのなら覚えてるけど

>>189
小嶋さんは共和国で由依って言って無かったっけ？

>>193
全部言うけど、わたしよりりえこの方がレアじゃね？

>>182
横山「それでは聞いてください北原ダイヤモンドです！！！」
http://www.youtube.com/watch?v=6zvg2ez0zqg

>>188-189
ｔｈｘ
まぁわからないところはテキトーに変換するわ
あとそこまで文才あるわけでもないから期待しないでくれ

プロローグ





　どうもこんにちは｡AKB48チームAキャプテンの高橋みなみです｡
好きなものは歌とダンスとカツ丼｡もちろんAKB48も好きだよ｡嫌いなものは……敦子には悪いけどトマトが苦手｡
敦子には「トマト食べないと大きくなれないぞ」と脅されたこともある｡いやいや､トマトと背の高さは関係ないやろ｡
優子だって何でも食べる割に背は小さいぞ！……って優子の場合は栄養が胸に行ってるからなぁ｡羨ましい｡
　さて､急に何で私が自己紹介を始めたのか疑問に思う方もいるでしょう｡
これからの生活のことを考えれば､好きなものと嫌いなものを知っといて貰った方が良いかなーって思いまして｡えぇ｡
まぁファンの皆さんにと言うよりは､メンバーの皆に知っといて欲しいかな｡優子とか優子とか優子とかに｡
あの人さぁ､大人のくせに私の苦手なものをご飯に普通に入れて来るんだよぉ！やめてほしいわー､全く｡
と言ったところで､私も大人だからさ｡いつまでも好き嫌いするなってことなんだよね……｡背も伸ばしたいしね｡
ちなみにメンバーって言うのはAKB48メンバーじゃないんだ｡まぁメンバーと言えばメンバーなんだけどさ｡
どこから話しを始めれば良いかなぁ｡1月にユニット祭りがあったんだけど､あの時からが良いか｡

「さぁ､AKB48ユニット祭り！これで本当の本当に終了です！今日は皆さん､ありがとうございましたーっ!!」

　マイクの声を通して､私の声が会場に響く｡言い終えるか終えないかという内に､観客席からは歓声が上がる｡
まるで会場が爆発でもしたみたいに｡ステージの上で､客席に向かって頭を下げる｡もちろん周りにいるメンバーも一緒にだ｡
私とにゃんにゃん､みぃちゃんで組んでいるノースリーブス｡まゆやなっちゃんが率いる渡り廊下走り隊７｡
ゆきりんを筆頭にした清純派グループのフレンチ･キス｡才加達が参加しているAKB派生ユニット初のダンス&ボーカルユニットのDiVA｡
最強ユニットとも言われる優子達4人で結成されたNot yet｡他にも沢山のユニットが参加して､SKEからは珠理奈と玲奈のユニット､キネクトが応援にも来てくれた｡
　ステージから降りて､楽屋へと戻る私は､成功した達成感で気持ちが高揚していた｡

「たかみなお疲れー！」

　急に後ろから誰かが飛び掛ってきた｡結構な勢いに､前に倒れそうになる｡
両腕を私の首に回してきて､思い切り抱きしめられる｡こんなことするメンバーは思いつく限りじゃあんまりいない｡

「み､みぃちゃん……苦しい」
「今日もよく滑ったねぇ｡たかみなぁっ」

　AKB48創設当時からの同期｡みぃちゃんこと峯岸みなみ｡
トークや仕切りが得意で､AKB48でもノースリーブスでも､年下ながらに頼りにしてしまう｡
私の背中に頬を擦り付けているみぃちゃんをおぶりながら廊下を進む｡

「滑ってないやい」
「でも楽しかったねぇ｡ユニット祭り」

　隣に現れたのはみぃちゃん同様､同期にしてノースリーブスのメンバー｡
巷では女の子の神様と呼ばれるほどの天然娘｡にゃんにゃんこと小嶋陽菜だった｡チャームポイントの唇を大きく横に広げながら､楽しそうに笑ってる｡
みぃちゃんもにゃんにゃんも楽しそうに笑っていて､今日のイベントは大成功だったんだと改めて感じる｡嬉しい限りだよ､ほんとに｡

「にゃんにゃんのダンス､今日はいつも以上に切れがあったじゃん｡何があった」
「えぇー？別にいつも通りだよ｡いつものダンスをたかみなが見てないだけじゃん？」
「ちゃんと見とるよっ！おいー！」
「たかみなぁー､私はー？」
「みぃちゃんも毒づいててMC助かったよぉ｡良い所で拾ってくれるんだもん」
「喋りじゃなくてダンスの方っ！」

　言ってもやっぱりみぃちゃんは年下だった｡
甘えん坊っていうか､かまってちゃんと言うか｡ちゃんと見て欲しいんだろうな｡

「もちろん良かったよ！練習してきたぁ？」
「当たり前だろ!?たかみなじゃあるまいし！」
「うぉいっ！私だってちゃんとやっとるわ！」
「ブスさん､ブスさん！」

　廊下の向こうからブスブス言いながらやってきたのは､指原だった｡

　さっしーこと指原莉乃｡Not yetのメンバーでチームAの仲間｡AKB48で一番のヘタレクイーン｡まぁ世間じゃヘタレと呼ばれ続けているけど､今となってはみぃちゃんと並ぶバラエティ担当だ｡
去年からバラエティ番組に引っ張りだこで､色んなタレントさんや芸人さんからどんどん技を吸収してる｡と思う｡自分に自信を持てば一気に変わると思うんだけどなぁ｡
「お疲れ様ですっ！」と言いながら､指原はビシッと敬礼ポーズを取る｡

「お疲れ､指原ー｡ノイエ､カッコよかったよー」
「当然ですよっ！何たってうちには優子ちゃんがいますからっ！」

　胸を張る指原の後ろに､どーん！という文字が見える｡しかし指原も胸が淋しいな｡
お互い認識してはいるものの､きたりえを含めたチームワンピースは貧乳トリオなんよ……､くそっ｡

「優子に頼りすぎだよ､指原は」
「何言ってんの､みぃちゃん！優子ちゃんがいるからこそのノイエだよ!?」
「でもさっしー､あんなに踊れたっけ？」
「こじはるさん！それは私を褒めてるんですかっ!?ありがとうございますっ！」
「褒めてないよ､バーカッ」

　馬鹿と言いつつも､指原と一緒になって楽しそうに笑うにゃんにゃん｡この前､某トーク系音楽番組で指原のこと好きみたいに言ってたっけ｡
指原のことを馬鹿にしてるように見えて､結構可愛がってるんだよな､にゃんにゃんは｡有吉AKB共和国でも一緒になること多いみたいだしね｡

「あ､そうじゃなくて｡戸賀崎さんから伝言です」
「……」
「……」
「……」

　私も含めてノースリーブスの3人は揃って押し黙ってしまった｡いやぁ､しょうがないやろぉ｡
だって戸賀崎さんの伝言ってサプライズを思い浮かべちゃうだもん｡異常なほど胸がドキドキしてくるわ｡

「反省会のあと残ってくれって」
「それって帰るなってこと？」
「それしかないっしょ」
「ノースリーブスだけ？」
「ノイエもです｡何なんでしょうね｡何かあまり良い予感しないですよ」

「にゃんにゃーんっ♪」
「うおぁっ!!」

　戸賀崎さんに指定された部屋に入るや否や､急に誰かが飛びついてきた｡
顔に押し付けられる柔らかいもの｡何やこれはっ！自慢のつもりかっ！ってか私､にゃんにゃんじゃねーしっ！

「チビーズって仲良いねぇ」
「ほんとにねー」

　呑気に喋りながら､横を通り抜けていくにゃんにゃんとみぃちゃん｡

「何だよ､たかみなかよー」
「何だとは何だよ！自分で間違えたくせにー！」

　大島優子｡敦子と並ぶAKB48のツートップにして､最高のエンターテイナー｡そしてNot yetのリーダー｡
……なのに中身は中年男性なんじゃないかと思える｡コント番組でのオヤジキャラが板に付きすぎてむしろ高評価だったらしい｡
何かあればメンバーやスタッフのボディチェックに余念が無いし､まゆゆとはお尻シスターズなるものを結成している｡
まぁなんだ｡私には到底真似できないことばかりする存在なのだ｡もちろん尊敬はしてるよ｡カッコいいし｡

「ノースリーブスも呼ばれたんだ」
「うん｡何だろうね､戸賀崎さんの用事って」
「もしかして組閣だったりしてー！メンバーシャッフルーんっ♪」

　優子がふざけて腕に絡みついてきた｡
うわぁー！それだけはやめてくれー！っていうか組閣って言葉は今でも私のトラウマなんだよ……｡
メンバーシャッフルも何も､そこはプロダクションの問題もあるし無い｡はず｡秋元さんの企画ならあり得なくも無いんだけど｡

「優子ちゃん､たかみなさんの顔が真っ青ですよ」

　そう言って背後に現れたのはNot yetのメンバー､チームBのきたりえこと北原里英だった｡
歌にダンス､MCと何でもこなす優等生｡番組企画のテストや体力測定も上位をさらっていくスーパーガール｡しかしネガティブなのが玉に瑕｡そのネガティブは指原以上｡
優等生なのに自信が無いという､うー……何とも勿体無い｡本人は歌唱力に自信が無いらしいけど､「今度ボイトレ付き合ってください！」とちゃんと努力はしてる｡頑張ってる子は大好きだよ､私｡

「っていうかきたりえも青いじゃん」
「ちょっ､優子ちゃん！言ってはならないことを！」
「イベント頑張った証拠だよ｡さ､部屋入って温まろ」
「うぅ……さすがたかみなさん！大好き！」

　優子とは反対の腕にきたりえが抱きついてきた｡ぬわぁ……重い｡チビッ子にはキツいんだぞ！
そのまま優子ときたりえを引き摺りながら部屋に入る｡廊下に比べて部屋の中の温かさといったら｡きたりの唇も赤に近付くだろう｡

「だから関西弁が下手なんですよーっ！」

　部屋に響く笑い声の中から､独特のイントネーションの高い声が聞こえた｡
指原と一緒に先に部屋にいたのはやっぱりNot yetのメンバーで､研究生からチームKにサプライズ昇格したシンデレラガール｡横山由衣｡
あの麻里子様に「尊敬してる」と言わしめた努力の人｡京都出身のはんなり娘｡大人しい娘だと思っていたけど､結構楽しいことが好きみたい｡
指原ときたりえと由衣と､あとはしーちゃん､小森で地方組だっけか｡地方組での話を聞いてると本当に楽しそうで羨ましい限りだ｡

「これでも練習してまんのや!!」
「りのちゃんはもうーっ､調子乗りすぎなんですよっ！」
「さっしー､どうせ練習してるとか嘘なんでしょ？」

　椅子に座っている由衣の隣に､みぃちゃんも腰掛けた｡
同年代3人｡AKB48に入った時期は違えどやっぱり同じ年齢なだけあってとても仲が良い｡
まぁAKBのメンバーは皆仲が良いんだけどね｡にゃんにゃんだって､あの3人に普通に入っていくし｡

「ねぇー､ゆいちゃん｡京都弁何か教えてー」
「こじはるさんなら良いですよ！」
「横山ー！こじはるさんならって何だよー！」
「関西弁講座は終わってからでも良いか？」

　ヌッと､背後に急に現れた｡出た｡いや､出たなんて失礼だ｡
AKB48劇場の支配人にしてゼネラルマネージャー｡ゼネラルマネージャーがどんな役職かは未だによくわからないんだけど､とにかく偉い人｡
ステージの最後に現れては､私達やファンの皆さんを震撼させるサプライズを発表する｡戸賀崎さんが怖いわけじゃないけど､そんな印象のせいか登場には身体が強張っちゃうよ｡
戸賀崎さんの登場に不意をつかれ､私達は声を失ってしまった｡部屋の中に一気に緊張感が走る｡だって秋元さんが一緒にいるんだもん｡
AKB48グループを発足させた当の本人｡この業界でもいわずと知れた敏腕プロデューサー｡AKB48総合プロデューサー秋元康､その人が立っていた｡

　スーツにメガネといつもどおりの格好｡
見るだけじゃ感情のわからない独特の顔｡さすが秋元さん｡現れただけで､部屋の空気を一気に変えてしまった｡

「騒いでないで早く座れ｡お前達も早く帰りたいだろ」

　ただ話しているだけなら2人ともとても優しいのだけれど､こうやって集められると緊張する｡学校でさ､呼び出し喰らうみたいなことあるじゃん｡
あんまり経験したことは無いんだけどさ､多分あぁいう感覚｡怖いって言うよりは､「何だろう」「何があるんだろう」っていう緊張だよね｡
　それにしても戸賀崎さん､秋元さんとは対称的にTシャツ姿だけど､寒くないのかな｡

「あの､話って言うのは……」

　椅子に座りながら優子が聞いた｡さっきまでオヤジモード全開だったのに､今は真面目な表情だった｡
そりゃそうやろなー｡こんな状況でオヤジモードとか､普通出来ないよ｡なんて考えてる私って､集中力無い？

「うん､まぁとりあえずユニット祭りお疲れ様」

　私達と向かい合うように､部屋の反対側の椅子に秋元さんが腰掛けた｡長テーブルに肘をつき､本当に学校の先生みたい｡

「お疲れ様です」
「ノースリーブスとNot yet｡どっちのユニットもさすがの人気だった」
「ありがとうございます」
「うん｡集まってもらったのは他でもない人気ユニットの君達7人､ある企画に挑戦してもらおうと思ってね」

　出た｡今回は戸賀崎さんからじゃない｡秋元さん直々のサプライズ発表｡
心拍数が急に上がる｡ドキドキと､まるで胸の辺りで縁日でも始まったんじゃないかってぐらいだ｡

「そ､その企画って言うのは……？」
「単刀直入に言おう｡君達7人には､1年間の共同生活をしてもらう」

　部屋の中がシンとなった｡うーん､秋元さん｡今何言ったんだろ｡
あまりにも部屋の中が静かになりすぎて､遠くから聞こえる設備の片付けの音まで聞こえてきた｡
ちょろっと横を見ると､優子は唇を尖らせ､みぃちゃんは目をパチクリ､にゃんにゃんは口を半開きで首をかしげたりと､それぞれのリアクションを取っている｡

「それって､どういうことですか？」

　恐る恐るな感じで､指原が手を挙げた｡
皆が思っていることを､思考が停止している私達の変わりに聞いてくれる｡
全員が指原の方に振り返り､そしてまた秋元さんに視線を戻す｡

「都内のマンションに部屋を借りた｡そこの部屋で1年間一緒に暮らしてもらう｡企画の趣旨としては1年後､それぞれのユニットが新曲を出す｡その新曲の歌詞を共同生活の中で協力して書いてもらおう」
「秋元さんが書かないんですか？」
「私も､そこまで書き溜めてるわけじゃないんだよ｡年のせいもあるしね､たまにはそういうのも良いじゃないか」

　自分達で､歌詞を書く？しかも新曲の？チャレンジにも程がある｡ありすぎる｡
企画としては面白いかもしれないけど､ギャンブルし過ぎじゃないですか？秋元さん｡

「……もし書けなかったら､どうなるんですか？」
「解雇」

「えぇぇぇぇぇぇっ!?」

　指原ときたりえが声を上げながら同時に立ち上がった｡
私だって驚きたいぐらいだ｡私だけじゃない｡全員そうだ｡

「というわけにもできないだろう｡今更､君達をそんな理由でやめさせようなんて思っちゃいないよ」
「ビックリしたぁ……」
「しかし､書けなかったらその時は､新曲発表の場で土下座が待っている」

　土下座｡書けませんでしたという降参の印｡白旗を揚げろというわけか｡

「けど､どうして私達何ですか？AKB48全体でとか､他にもユニットはいますし」
「AKB全員で1つのことをやるとしても収拾が付かないだろう｡それに君達のユニットは人気もある」
「他のユニットも人気はありますよ？」
「まぁそうだね｡しかしDiVAはダンス&ボーカルユニットだ｡歌詞を書くとなればダンスも考える必要がある｡そこまではさすがに無理だろう」

　DiVAは確かに他のユニットと比べると異質と言うか､体制が違うからなー｡
ダンスは表現だ｡歌詞と合わせるとなると､確かに難しいだろう｡

「渡り廊下は……､まぁ心配なのが何人かいる｡共同生活には向かない」

　そう言われて即座にはるごんと小森､あやりんの顔が浮かんだ｡
心配になる気持ちはわかりすぎて困る｡むしろその共同生活も見てみたいけど､それこそギャンブルなんだろうな……｡

「じゃあフレンチ･キスは？」
「フレンチ･キスも考えた｡まぁ候補としては良かったんだが､君達は倉持と1年間暮らしたいか？」

　もっちぃと1年間の共同生活……｡
想像するまでもなく､背筋に寒気が走った｡あの娘と1年一緒に暮らしたら､私の耳が大変なことになりそうだ｡
っていうか安心してお風呂にも入れないだろう｡それを考慮してくれた秋元さんには感謝せざるを得ない｡

「まぁそういうわけだ｡企画の開始は来年度の4月1日から1年間｡部屋の生活費は食費や雑費以外はこちらが負担する」
「今の部屋はどうすれば……？」
「引き払ってくれるとありがたい｡まぁそういうことだ｡頑張ってくれ」

　秋元さんは最後にニヤリと口角をあげると､椅子から立ち上がりそのまま部屋を去っていった｡
急な話すぎて追いかける意欲も湧いてこない｡っていうか1年って｡短いのか長いのかよくわからないし……｡

「本気でやるんですか……？」

　まだ部屋に残っている戸賀崎さんに聞く｡

「先生がやると言ったらやるんだろう｡明日は全員オフのはずだ｡部屋に案内するから正午に劇場集合｡それとこの企画のことは4月までは機密情報だ｡他のメンバーにも話すことを禁じる」

　えー……｡明日って､また急過ぎる｡
明日は久しぶりの完全オフで､敦子と一緒に出かけることになっていたんだけど｡企画が内緒なら､どう断ればいいんだよ｡
　戸賀崎さんが部屋を出て行ったのを確認してから振り返る｡やっぱり皆､それぞれ心配そうな顔をしていた｡
ここにいる皆で暮らすって､一体どうなるんだろ｡マンションの1室みたいなこと言ってたけど､どうれぐらいの広さの部屋なんやろ｡
急過ぎる上に突飛な企画すぎて行く末が見えてこない｡AKB48の仕事もあるし､それ以外にも仕事があって､皆で暮らして､皆で作詞……｡
　にゃんにゃん､みぃちゃん､優子にきたりえ､さっしーと由衣と､そして私の共同生活はこうして幕をあけたのである｡

とりあえず今日はこんなところで

乙
いい感じ！

乙ぽよ

乙にゃん(бвб)

>>204
文才あるし、読みやすくて面白いよ！
続き待ってるよー

乙です
期待あげ

なるほど、なるほど

記念あげ

乙age

>>206-213
ありがたいｗ
書き溜めてないから更新遅いと思うが許してくれ
あと誰かトリ付けかたを丁寧に教えてくださいｗ

トリのつけ方は自分も詳しくわからんから
とりあえずあげ

あげ

#の後に英数字
#1234abc
みたいな感じ

てｓ

>>217
あざっす！

キタ――(ﾟ∀ﾟ)――！！

１


「たかみなって子供舌だよね」

　ユニット祭りが終わった翌日｡つまりは企画発表の次の日｡
めっちゃ良い天気｡冬晴れ快晴｡そんな日の午前中､とある街中のカフェに私と敦子はいた｡
たまのオフの日だからと､朝から一緒にいるわけである｡今は朝御飯の真っ最中｡

「ん？子供舌って何ー？」
「子供っぽいものが好きってこと｡あ､でもお寿司はダメなんだっけ？」

　私の前にあるのはハンバーグカレーとオレンジジュース｡本当はカツカレーが良かったんだけどさ､このお店置いて無いんだって｡がっかりだ｡
私の朝食にケチつけてる敦子だけれど､まぁ敦子も敦子だ｡サラダが3つに野菜のパスタ､パエリア､ヨーグルト､フルーツ盛り合わせ､ウーロン茶｡
朝から食べる量にしては異常な量だ｡ちなみにパエリアに関しては「貝が食べたかったー」ととても嬉しそうだった｡

「で､折角のオフなのに私とのデートを断ると言うのはどういうわけだ」
「しょうがないんだってー……｡戸賀崎さんがどうしてもって言うから」
「何の用事？仕事？私が付いて行っちゃダメなの？」

　敦子はウーロン茶をストローで吸いながら､上目遣いで私を見てくる｡うぅ……､何て綺麗な目をしてるんだ｡
AKB48の絶対的エースと呼ばれ､優子と並ぶツートップ｡総選挙でも2回1位になっているあっちゃんこと前田敦子｡
にゃんにゃん以上のマイペース｡たまに子供っぽいところもある敦子は､AKB48創設当時からの私の良き理解者｡

「敦子ー､夕方にはちゃんと戻ってくるから！頼む！」
「埋め合わせしろよー」
「もちろんですとも!!」

　少し膨れっ面の敦子も可愛いなー｡なんて思いながらカレーにスプーンを入れた｡
これはちゃんと埋め合わせしなくちゃな｡戻ってきたら敦子が行きたいって言ってた映画でも行くか｡
チケットとポップコーン､飲み物ぐらいはちゃんと奢らなくちゃ｡

　JR秋葉原駅から徒歩5分｡AKB48劇場はドン･キホーテの8階にある｡
公演は夕方からで､劇場の入口は閑散としていた｡今日は研究生公演だっけ｡皆来てたりするのかな｡
最近は選抜メンバーも仕事が多すぎて､ちゃんと劇場に立てていない｡それはファンの皆さんに悪いなと思っている｡
出来ることなら立ちたい気持ちはあるけど､なかなか思うようにはいかない｡どうにかできないものだろうか……｡

「前田さんからさっき連絡来ましたよ」

　そう言うのは駅前で偶然会った指原｡　
夏頃に切って短かった髪も､今となっては随分と伸びて後ろで1つに纏めている｡
それにしてもジャージにコートって｡敦子から服を貰っておしゃれ気にしてると思えば｡私だって服あげたやろ……｡

「服のことは良いじゃないですか｡楽なんですよ！で､前田さんからカラオケ行かないかってメール貰いました」
「おぉー､あっちゃんから指原にか！すげーな」
「ですよね｡でも断らざるを得ませんでした｡ショックです｡前田さーんっ！アイラビュー！」

　明後日の方向を見ながら､叫ぶ指原｡
敦子さえ良ければ､あとで指原も連れて行こうかな｡何か組み合わせとして面白そうだ｡同じ事務所だし｡
　戸賀崎さんに指定された正午に近付くと､続々とメンバーがやってきた｡それぞれオフの日らしい格好だ｡
そのなかでもきたりえが指原同様にジャージだったのは呆れながらも､仲の良さというか絆を実感した｡
みぃちゃんと由衣はチームKの振りを練習しながら､楽しそうに談笑している｡と､そこに大声が響く｡

「にゃんにゃーん！」

　最後に現れた優子が､にゃんにゃんを見つけるや否や飛びついた｡
オフの日だと言うのに何も変わらない｡それが優子の魅力の1つなんだけど､すげーな｡
私もできることならあんな風に飛びついてみたい……､ってこれじゃ私ムッツリやないかっ！

「にゃんにゃんにゃーん」
「優子ー､あんまり揺らさないでー」

　優子に揺さ振られながら､にゃんにゃんはちょっと楽しそう｡
それにしても他の皆と比べてオフでもにゃんにゃんの私服はガチだなー｡さすがとしか言いようが無い｡
見習いたいところだけど､さすがににゃんにゃんや麻里子様のセンスは真似できないよ｡とほほ｡

「揃ったか？」

　劇場の扉が開き､戸賀崎さんが現れた｡扉が開いた途端､研究生公演のリハの音が漏れてきた｡
早い時間からちゃんとやってるんだなー｡頑張れ､皆！と天に祈りながら､戸賀崎さんの方に振り返る｡

「全員揃ってます」
「よし｡各自渡すものがある､順番に取りに来い｡たかみな」
「あ､はい」

　そう言って戸賀崎さんから手渡されたのは一枚のカードだった｡プラ製で固め｡電車乗るときに使う電子マネーカードみたいな感じ｡
表面には筆記体だっけ？英語で色々書いてあるけど､よくわからない｡裏面は端っこに数字が書いてある以外は全面が銀色｡

「これから行く部屋のキーだ｡駐車場に車用意してあるから移動しろ」
「へぇ｡カードキーってことはセキュリティはそれなりなのかな」

　カードを照明に掲げながら優子が言う｡
まぁカードキーだからってちゃんとしてるとは限らないけど､見るからに高級そうなマンションの絵がカードに描いてある｡
秋元さん達が借りてくれたみたいだし､設備としてはそれなりなのかも｡ちょっと期待が高まるわー｡

　戸賀崎さんが運転する車が止まったのは､都内のタワーマンションの前だった｡
首が痛くなるくらい高い｡天辺見えないし｡私だけじゃない｡皆がそのマンションを､口をあんぐり開けて眺めていた｡
すぐ傍はオフィス街で､人の通りも少なく静か｡駅もそう遠くは無いみたいだし､戸賀崎さん曰く近所に施設は揃ってるそうだ｡

「一応お前らのことも考えてな､それなりの部屋は用意した｡まぁ一番良い部屋ではないが､ここの16階だ」
「部屋の番号は？」
「3号室だ」
「16階の3号ってAKBみたいですよね」

　きたりえがそっと耳打ちしてきた｡
今となってはチーム4が出来たし､研究生もいるから体制としては少し違うけど､確かにそこに何かしらの意図を感じる｡
秋元さんこういうの好きそうだし｡さすがに48階とか無理だったんだろうな｡家賃すごそうだ｡

「とりあえず俺はここまでだ｡あとは自分達で行って来い」
「えっ､戸賀崎さん来ないんですか？」
「男は例えスタッフでも入室禁止だ｡それが例え秋元先生や俺でもな｡もし男を入れたことが判明した時は……わかってるな」

　戸賀崎さんの眉間に皺が寄った｡うぅ……､そういう理由なら納得せざるを得ない｡
この問題には戸賀崎さんは頭を抱えてばかりだから｡迷惑をかけちゃいけないだろう｡
いやいや､もちろん迷惑をかけるつもりはない｡私はまだまだAKB48にいたいし､皆も同じ気持ちだ｡

「じゃ､この先のファミレスで待ってる」

　そう言い残して､戸賀崎さんを乗せた車は走り去っていく｡
うーん､何だか取り残されたと言うか､捨てられたみたいだ｡不安増すなー｡

「まぁしょうがないし行くか！」

　そう言ってただ1人笑顔を浮べたのは優子だった｡
こんな時に笑顔を浮べられるなんて､やっぱり優子だな｡優子のこういうところを尊敬してしまう｡

「京都じゃこんなに高い建物見なかったですねー」
「いや､横山！京都って言うか奈良でしょっ？」
「りのちゃん､うっさいなー！もう！」
「うわっ､由衣がキレたぞ！」
「ちょっ､ごめん！ごめんね､横山！」

　優子の笑顔を見て､他の皆の緊張もいくらか解れたようだ｡
すげーな｡チームのキャプテンとして本当に見習いたい｡カリスマ性って言うか､人を引き付けるものを優子は持ってる｡
私にはどうしたって無いものだから､勢いで誤魔化すところもある｡悩んでばっかりだ｡本当に羨ましい｡

「たかみなー､置いてくよ？」
「え､あっ､にゃんにゃん置いてかないでー！」

　差込口にカードを指すと､ガチャッという音が廊下に響く｡
とあるタワーマンションの16階｡3号室｡部屋の鍵がゆっくりと開いた｡
　それにしたって､部屋に辿り着くまででこのマンションの凄さを思い知った｡
広々としたエントランス｡廊下は全部絨毯敷きだったし､エレベーターも3台並んでて普通じゃない｡
地方組の3人は部屋に辿り着くまでに､その豪華さに圧倒されて大騒ぎだった｡もちろん優子に怒られた｡

「お邪魔しまーす……」
「たかみな｡これから私達の家だからお邪魔しますは違うでしょ」
「でも何か言っちゃう雰囲気なんやもん」

　扉を開けるとすぐにあったのは､広々とした玄関｡
床は多分大理石｡玄関扉のすぐ横の白い扉をあけると､シューズボックス｡いや､広さとしてはシューズルームだ｡
廊下の壁には有名っぽい絵が何枚か飾ってある｡まぁレプリカなんだろうけど､絵を飾るって……｡

「っていうか部屋の中に階段あるんですけど……」

　玄関のドアノブに掛けてあった間取り図を見てみると､どうやら2階があるらしい｡すげー｡私の知ってるマンションとちゃうし｡何だよこれ､豪華過ぎて若干引くわー｡
間取り図に寄れば､1階は､何帖あるんだってぐらいのリビング･ダイニング｡南側の壁が一面窓｡外にはルーフバルコニーと眺めの良いビル群｡
リビング･ダイニングは吹き抜け｡他にもキッチンと広々としたバスルーム｡ウォークインクローゼット｡トイレ｡シアタールーム｡2階はどうやら各個人の部屋があるようだ｡

「景色すごーいっ」
「シアタールームって何!?」
「こんな広かったら､家の中でも迷うんちゃいますか？」
「風呂でけーっ!!にゃんにゃん入ろうぜー!!」
「収納広！」
「っていうか家具備え付けだし」

　そこかしこから皆の声が響く｡
と､そのとき上着のポケットに入っている携帯電話が震えた｡戸賀崎さんからメールだった｡
"引越しは4月までに済ませること｡各自準備が出来次第連絡をくれ｡引越し業者の手配はこっちでする｡
今住んでいる部屋のベッドやテーブル､家電など廃棄しないのであればこちらで預かる｡"という内容｡
家具は備え付け出し｡家って言うか部屋って言うか､まるでホテルにいるみたいだし｡
本当に企画だからってこんなところに住まわせてもらっていいのかな｡家賃はどれぐらいなんだろう｡
歌詞書くぐらいなら､劇場でもその辺のカフェでも集まって出来るのに｡悪い気しかしない｡

「由衣､何やってんの？」

　部屋や設備を見回って､リビングに戻ると大きな窓の傍に由衣が寝転がっていた｡
ポカーンと口を開いて､天井を眺めている｡日光が差して､冬だっていうのに随分暖かい｡

「私ら､本当にこんなところ住んで良いんですかねぇ……」
「ほんとだよなぁ｡企画の意図がよくわからんよ」

　由衣の真似をして､隣に寝転がった｡吹き抜けの天井がかなり高い｡ここで1年間か｡想像以上の部屋の間取りに､実感がさらに湧かなくなっちゃった｡

「不安でしゃあないですよ……」
「確かに｡でもさ､楽しそうでもあるよな」
「楽しそう？」
「優子ににゃんにゃん､みぃちゃん､きたりえ､指原｡それに私達｡メンツが濃すぎて何か起きそうじゃん」

　不安だけど部屋に来てみて思ったこともあった｡
この部屋でこのメンバー｡それぞれ仕事は大変だけど､同じ部屋で1年を過ごすんだ｡　どんなことが起こるかわからなくて､ワクワクしている｡

「たかみなさんは前向きですね」
「その方が得だからね」
「そうかもしんないです」

　由衣がふははと､可笑しそうに楽しそうに笑った｡
広い部屋に高い天井｡笑い声がリビングによく響いて､気持ちまで暖かい｡

今日はこんなところで

乙でつ
かなりガチやなぁｗ

すげぇ文うまいな
文学系になんか関わってたとしか思えん

心地よい文章書くね

読みやすくていいね♪

wktkっ！

続き楽しみだー

乙です
そのうちまとめられるといいな

面白いね
あげ

２

　ファンの皆さん､こんにちは｡貴方の心の指原クオリティー覚醒！チームA指原です｡
え？ちゃんと自己紹介しろって？うーん､下の名前自分で言うの恥ずかしいんですよね｡
なので､そこは勘弁してください！指原はそういう人間なんですよ！
　好きな物は､食べ物なら何でも好きですよ｡生卵の白身以外なら大概何でも食べます｡
この前物件見学のあと､たかみなさんと前田さんと遊びに行ったんですけど､前田さんに子供舌って言われましたけど､好きな物は好きなんで！どん！
　嫌いな物｡そうですねぇ｡正直に言えば自分自身です｡あと逆境｡指原は自信が無いんですよね｡
アドリブで何か振られても対応できません｡そこは土田さんにも怒られました｡変わらなくちゃとは思ってるんですけどなかなか難しいです｡
　そんな指原も引越しの準備を進めています｡物件見学から約1ヶ月が経ち､現在2月中旬です｡
もともと狭い部屋に住んでるんで､纏めるものはそんなにありません｡結構楽な作業です｡
持っていくものと戸賀崎さんに預かってもらうものを分けているその時､携帯電話が鳴りました｡

『指原ー､助けてーっ！』

　まったりとしたその声はこじはるさんです｡
こじはるさんから電話なんて､なんて珍しい！結構驚きましたよね｡

「ちょっ､どうしたんですか！こじはるさん！」
『えーん､緊急事態だから助けに来て！タクシー代は出すから！』
「了解しました！すぐに行きますので待っててください！」

　こじはるさんが指原を頼るなんて！しょうがないですね､こじはるさんは！
頼られたからには助けに行きましょう｡何があったかは知りませんが､先輩の頼みですからね！
前田さんから頂いたアウターと携帯電話､お財布だけ持って指原は部屋を飛び出しました｡
すぐそばの大通りまで出て､タクシーを拾って､こじはるさんのお家まで直行です！

「こーじはーるさん！指原が来ましたよっ！」
「あ､いらっしゃーい」

　玄関に現れたこじはるさんは､本当に助けを求めていたのか不思議なくらい普段通りでした｡
腕の中には2匹のトイプードル､うさぎちゃんとみみちゃんを抱くこじはるさん｡
まぁ若干違いますけど｡私服がオシャレな割に今日はジャージ姿ですし､なお且つスッピンです｡
こんな珍しい格好のこじはるさん｡写真に撮ってブログにアップしたいぐらいですよ｡しませんけど｡

「どうかしたんですか？緊急事態って」
「とりあえず上がって！」

　あ､そういえばこじはるさんのお家に初潜入です！これは貴重な体験！
という感動も束の間､いつか麻里子さまが話していたことを思い出しました｡
あと助けを求めていた理由も｡これなら納得いかざるを得ませんねぇ……｡
廊下にはゴミの詰まったゴミ袋が重なり､角や隅には埃がたまって､段ボールが積まれていました｡

　部屋にはオシャレな雑誌やお弁当の空き箱､空のペットボトルが散乱｡キッチンは洗い物の山｡
唯一､私服の並んだウォークインクローゼットだけが清潔さを保たれていました｡

「何なんですか､この部屋！」
「あのね､私一人じゃ片づけできないから手伝ってほしいなーって」

　指原はズッコケました｡クッションの上にボフンッと｡うさみみちゃんがワンッと泣くのも知らず｡
さすがはこじはるさんです｡渾身のボケとでも言いましょうか｡とにかくビックリですよ｡

「ま､まぁ指原を頼ってくれたので手伝いましょう……！」
「たかみなは収録だし､Kの3人は今日公演だって言うし､きたりえは映画の撮影｡他のメンバーには引越しのこと話せないんだもん」

　つまりは最終手段だった訳ですね｡そんな虚しくなること､別に言わなくても良かったのに｡
こじはるさんらしいですよ､まったく｡しょうがないので､引越しの業者さんが驚かない程度には掃除しますよ｡
指原はとりあえず立ち上がり､新しいゴミ袋を買いに出かけることから作業を始めるのでした｡

「大分片付きましたねー」
「指原って案外家事できるんだねー」
「馬鹿にしないでください！これでもお母さんに迷惑かけないよう頑張ってるところです」

　掃除を始めて3時間が過ぎました｡部屋の中は随分と片付いて､汚部屋の影も残していません｡
正直､染みついた匂い改め臭いは取ることができませんでした｡お香を焚くことでカバーしてます｡
時刻はもう夕方が過ぎて､外は暗くなっていました｡指原は片付いて部屋でうさみみちゃん達と遊んでます｡

「指原､お腹空かない？」
「正直言えば空きましたね｡何か食べに行きますか？」
「いーよ､私が作ってあげる！」

　え？こじはるさんが料理？料理できるんだっけ？
さっきまでのキッチンの様子からして､料理ができる気配は微塵も感じなかったけどどうなんだっけ｡

「指原も手伝ってくれれば出来るでしょ」
「あぁー､まぁそういうことなら」

　とまぁ､掃除が終わって次はお料理｡
に入りたかったんですが……さっきまで汚部屋だったところですよ？冷蔵庫の中､想像付きます？
多分皆さんが想像してる通りですよ｡大変な惨事になってましたよ｡こじはるさんのイメージが……｡

小嶋さんの名誉の為に言うと今の家は普通に綺麗で料理もするからなｗｗ

　しょうがないので､うさみみちゃんのお散歩がてら近所まで買い物に出かけました｡
晩ご飯は何にしようかと悩む指原の横で､こじはるさんは山のように食材を買っていました｡

「そんなにたくさんどうするんですかっ！」
「え？これだけあれば何とか生きていけるし」
「これから引越しするんですよ！おかしいでしょ！」
「まぁ良いじゃん｡いざとなったら引っ越し先でも使えるよ」

　笑顔を浮かべるこじはるさん｡うぐっ！なんて可愛らしい笑顔……！こればっかりは指原も一ころでした｡さすがは女の子の神様です｡

　さて､晩御飯は何にしたのかと言いますと､ゴミ山の中からホットプレートも発見したのでお好み焼きです！
指原も良いアイディアを考え付いたものと自負しますね！お好み焼きなら料理の腕に関係なく簡単に出来ますから｡
部屋に戻って､2人と2匹でお好み焼きパーティーを楽しみました｡いつもは指原をディスってくるこじはるさんですが､実際は優しくて素敵です｡
お好み焼きを楽しんで､一緒にお風呂にも入って(こじはるさんの胸のサイズに落ち込んだのは内緒です)､アイスを食べながらアイドルのライブDVDを見ました｡
結局そのままお泊りしちゃって､かなり楽しんでしまいましたよ｡詳しくはブログを見てね！どーん！こじはるさん､ｱｲﾗﾋﾞｭｯｯ!!!
　後日､指原のブログを見たという麻里子様､みなみちゃん､優子ちゃんに何故か囲まれてすごい怖かったです｡

>>239
そうなのかｗ
まだ新規だから知らないことも多いんだ、すまん

ニヤニヤが止まらねえ

すげー面白い

大変読みやすく、面白いですな

面白いな

なんだこれ書いてるの指オタか

普通に素晴らしいこれからも頑張って

セリフ回しが絶妙
メンバーの声が聞こえてくるよ

　
　こじはるさん家のお泊りから1週間が立ちました｡
自分の部屋の荷物もしっかりとまとめて､戸賀崎さんにも連絡をして､引っ越し準備オッケーです！
そんな指原はお昼の生放送番組が終わって､戸賀崎さんへの報告がてら劇場に寄りました。

「まさか指原が一番とはな……」
「褒め言葉と受け取っておきます！」

　意外性を狙うのは大好きですからね､指原は｡戸賀崎さんの驚きの表情が見れるなんて｡
戸賀崎さんの驚きの表情を背に､新居に向かおうとすると劇場の入口にりっちゃんがいました｡

「お､りのちゃん！」
「りっちゃーん！やっほー」

　同じ5期メンにして研究生の頃からの大親友｡
同じ事務所で同じユニットのメンバー｡指原とはガチな関係ことりっちゃんです｡
そういえば今日はB公演だっけ｡久しぶりに舞台に立つんだろうか､りっちゃんは少し緊張してるみたい｡
顔色はいいのに､唇だけ血色が悪い｡りっちゃんのことは唇見れば何となくわかっちゃうんだよね｡

「今日引っ越しだっけ」
「うん､今朝荷物送ったんだ｡りのちゃんは準備どう？」
「もう少し時間かかるかな」
「そっか｡公演頑張ってね！」

　「頑張ってくる！」と劇場に入るりっちゃんは笑顔だった｡唇は青いままだけど｡
少しりっちゃんのことが心残りなまま､指原は新居までの移動を始めました｡JR秋葉原駅から電車で約40分｡
海から近いオフィス街の一角に､新居となるタワーマンションはあります｡最寄り駅から見えるぐらい高い｡
そう言えば横山があんなに高いマンションは京都にないみたいなこと言ってたけど､大分にもそんなになかったなー｡
さすがは東京｡上京して結構経つけど未だに驚くことばっかりだ｡
最寄り駅からマンションに向かうと引っ越しの業者さんのトラックが止まっていました｡

「あ､お待たせしてすみません！16階です！」

　業者さんまで女性を揃えてくるとは！さすがに手が込んでるっ！
と驚きながらも業者さんをお部屋に案内します｡さすがは業者さんです｡こんな豪華なマンションなのに全く表情を変えません｡
しかしここで問題が1つ｡荷物を運ぶと言ってもどこの部屋に運べば良いんでしょうか！
7つある個人部屋ですけど先輩達を差し置いて指原が一番に選ぶことになるとは！考えてなかった！
とここでタイミング良く電話がなります｡優子ちゃんからです｡さすがは優子ちゃん！我等がリーダー！

『もしもーし､さっしー？』
「お疲れ様です､指原です！優子ちゃん､どうしましょうっ！」
『あー､やっぱり悩んでたか｡決めてなかったもんな｡部屋割』
「このタイミングでかけてくるなんて本当にすごいですね！」
『今日引っ越しって聞いてたからさ｡部屋はテキトーに選んじゃえ』

　電話越しにケラケラ笑う優子ちゃん｡うーん､こう言われてしまうと逆に選びにくくなっちゃうな｡
コの字に並んだ7つの部屋｡指原自身はどこでも良いんですけど､個性的なメンバー揃いだしこだわりありそうだしなー｡

『あ､角部屋どっちか開けといてー』
「優子ちゃん､角部屋が良いんですか？」
『私じゃなくてたかみなだよ｡たかみなのために良い部屋空けとけ！じゃあねー』

　おぉ､まさか優子ちゃんがみなみちゃんのことを！
どっちもカリスマ的な存在だけにライバルっぽい関係に見えたはいたけれど､うーん｡
まぁさすがに初期メンと2期生ですからね｡ライバルと言うよりは戦友なんでしょうね｡

「ここの部屋にお願いします！」

　業者さんをいつまでもお待たせするわけにはいかないので､指原は階段の傍の部屋を選びました｡
それにしても引越しの業者さんは凄いですよ｡テレビとか棚とか漫画とか､重そうな荷物をテキパキ運んじゃうんですからね｡

　夕方前までにはすべての荷物を運んでくれて､引っ越しは終わりました｡業者さんに感謝です！
どーん！とブログの名言のように､引っ越し作業終了後､リビングのソファに飛び込みました｡
フッカフカで沈み込む感じがたまらない｡これは良いソファだな｡多分高いんだろうなー｡
バルコニーからの眺めも存分に楽しんで､日が落ちてからは晩御飯｡指原特製のインスタントラーメン｡
まさかこのインスタントラーメンが新居で初めての食事になるとは｡指原としては感慨深いですよ｡

「んなーーーーーーーっ!!」

　リビングの床に寝転がりながら､私は天井に向かって声を上げました｡
そりゃ上げたくもなりますよ｡ついでに床を無意味にゴロゴロ転がりたくもなりますよ｡
週末Not yetのサビを踊ってみたり､モップをマイクスタンドにペラペラペラオ踊ってみたり｡
だって落ち着かないんですもん！自分の家とは言っても､越してきたばかりですもん｡
夜景が見える窓を鏡に､リビングで振りの練習をしていると､いつの間にか時間は過ぎていきます｡
0時前｡えーっ！もうこんな時間!?こんなに長い時間､指原は一人で何やってたんだ！呆れるわ！
　もう一度､バルコニーで大声でも出そうかと考えていると､玄関の方から物音が聞こえてきた｡
ガチャッという音｡誰かが鍵を開けた｡おっ？こんな時間に誰だ？真夜中だぞ？遅い時間だぞ？

「りのちゃーんっ！」
「りっちゃん!?」

　玄関から聞こえてきたのは独特のハスキーボイス｡
急いで駆け付けると､そこには小さめのキャリーバッグとポシェットを持ったりっちゃんがいた｡

「どうしたの！こんな夜中に！」
「公演で振り間違えちゃったー！」

　今にも泣きそうな顔で､その場にへたり込む｡その唇は相変わらず青｡青を通り越してエヴァ色だ｡

「と､とりあえずリビング行こっ」

　りっちゃんをリビングのソファに座らせて､コーヒーを入れ……られないのでフルーツジュース｡

「久しぶりの公演だったから､気合い入れてたんだけど間違っちゃって……」
「あぁー､私もたまにやっちゃうよ」
「それで家帰ったら一人で淋しくなっちゃったから……」

　りっちゃんは気が強そうに見られがちだけど､淋しがり屋さん｡
優等生だけどネガティブで､でも頑張り屋さん｡だから､振りを間違っちゃったことに凹んじゃう｡
りっちゃんは昔からずっとそう｡でも大丈夫なのを指原は知ってます｡親友ですから｡
朝まで一緒にいてあげれば､りっちゃんは元気になるんですよ｡どんなに落ち込んでても｡

「実は､指原も一人で淋しいとこだったんだ｡こんな広いとこに一人なんて」
「そりゃそうだよね……｡この部屋に一人なんて私なら耐えられないよ」
「だからりっちゃん来てくれて嬉しかったんだ！」
「りのちゃん……」

　りっちゃんの青かった唇に､少しだけ赤みが戻ってきた｡
りっちゃんが来てくれて､指原は嬉しい｡だから自然と笑顔になってしまった｡
するとりっちゃんの顔も､綻び出す｡2人して､リビングで笑ってしまった｡
研究生の頃｡レッスンに付いていけなくて､2人一緒に泣いた夜もあった｡
りっちゃんだけが昇格して淋しかった夜も､りっちゃんは「ごめんね」と一緒に泣いてくれた｡
指原が昇格した時には､一緒にお祝いした｡Not yetが決まった日｡総選挙の日｡じゃんけん選抜の日｡
いつもいつも一緒にいたんだよね｡一緒に泣いて､一緒に笑ってきたんだよね｡

「りっちゃん､お風呂入ろう！」
「あっ､入りたい！公演からまだ入ってないんだよ……」
「よっしゃ！新居初お風呂は！」
「りのりえが頂くぜ！」

　2人に増えた新居の夜はこうして更けていきました｡
指原は思うわけなのですよ｡これからもずっと､こういう関係が良いな！どん！

今日はこんなところで

なかなか話が進まなくてｽﾏｿ

>>253
ガチャッという音とともに入ってくるのは峯岸だろ

乙！！
いいぞ

乙！
違和感なく読めていい

いいですね！
読みやすくて面白いですよ
乙で〜す

最初は高みなで次は指原の目線になったけどどんどん変わってくのかな？

乙！
読んでると、メンバーが映像となってしゃべってるよ

小小説も素敵だけど、ＡＫＢメンって個性があって魅力的なんだね　それを発見させてくれたことにも感謝！

読んでいただけて本当にありがたい！

>>261
そのつもりです
物事には色んな視点がありますからね

>>263
お疲れです
自分のペースで頑張って

なんか知らんけど、りのりえの絆が伝わってきて泣けてきた
りのりえ推しのフィルターかかりすぎたか、俺ｗ

めちゃめちゃ面白い！
続きが楽しみです☆

なんか好きだわ>>163さんの文章
まったりゆっくり出来るだけ長〜〜〜く続けてくれると嬉しい負担にならない程度に頑張って！

あと横山は由衣じゃなくて由依なので続きでは…出来れば由依でお願いします

いや〜面白い
自分もできるだけ長く続けて欲しいな終わるの寂しいから

３



　皆さん初めまして｡朝食はパンより御飯派｡北原里英です｡
え？知ってる？私を知ってるんですか？それはありがたいです！
AKB48のメンバーで長年頑張ってるんですけど
､まだ私のことを知らない人も多くて……｡
　好きな物は何でも好きです｡文字通り何でも好きなんです｡
AKBのメンバーはもちろん､食べ物､漫画､動物､テレビ番組でも何でも｡
強いて言うなら？妄想が好きですよ｡自分で物語を考えて､自分で演じちゃったりね｡
　嫌いな物は空腹｡お腹空いた状態は本当に嫌い｡あればかりはイライラするのも仕方ないよ……｡
そんな私の目の前には､沢山の御馳走が！お寿司に北京ダックにフランス料理のフルコース｡
ドイツのソーセージ､フカヒレスープ､目も見張るような大きさのケーキ！こんなに食べれるなんて､し･あ･わ･せ！

「りっちゃん！」

　ん？誰か呼んだ？今御飯の最中だから待って｡
と､誰か来た！テーブルの逆サイドには……イケメン!!超絶イケメン!!何この人､カッコいい!!
え？AKBならきたりえ推しですって!?そんな馬鹿な！一国の皇太子が､私を推してくれてるなんて｡

「りっちゃん起きろ！遅刻するよっ!!」

　誰かに揺らされている｡あれー｡誰だっけ……｡目の前の御馳走とイケメンがぼやけて､代わりに誰かの顔が見えてきた｡
怒ってるんだか哀しんでるんだかわからない八の字眉毛｡りのちゃんが､私のパジャマの胸倉を掴んで揺らしていた｡
っていうかこのパータンはあれか｡漫画とかでよく言うオチか｡

「あれ？御馳走は？イケメンは？」
「夢だよっ!!」

「……楽しい夢だったんだけどなー」
「現実に戻って来い！早くご飯食べないと撮影遅れるぞ！」

　時刻はまだ早朝5時｡準備の時間も含めると余裕は若干ある｡
けど早く起きることに悪いことはないからね｡早起きは三文の得とも言うし｡
って言っても､りのちゃんに起こされなかったらギリギリの時間まで寝てたんだろうな｡
　昨日の真夜中にこの家にやってきた｡まぁ荷物はまだ運び込んでないんだけど｡
布団も何も持ってきてないから､りのちゃんと一緒に､同じベッドで寝た｡暖かかったー｡

「久しぶりのMVの撮影だからねー｡遅刻は禁物だ」

「りっちゃんのケータイのアラームで起こされたよ……」

　実際りのちゃんもギリギリまで寝てるタイプだからね｡
由依やしーちゃんだったら怒られちゃうとこだ｡こんなこともあるさ｡まぁいつもこうなんだけどさ｡

「そういや､りっちゃんの荷物はいつ届くの？」
「今日か明日中には｡昨日の夜に戸賀崎さんに連絡したから､仕事終わり次第運ぶんだ」

　トーストに大好きなチョコレートクリームを塗りたくって､齧る｡
先に塗ったバターが口のじゅわっと広がって､チョコと交わって絶妙なお味｡
いつもは御飯派なんだけど､お米を買ってないからパン｡でも､うん｡美味しい｡

　それにしても､本当に新しい家なんだなー｡部屋を見回してそれを実感してしまう｡
ダイニングのテーブルから見える窓からの風景は､今まで住んでたところよりも景色がすごい｡
まだ朝靄のかかる周りの町並みは､とても新鮮で､とても幻想的｡あとで写真撮っておこう｡
りのちゃんと2人で静かな部屋だけど､これから人数増えて騒がしくなるんだろうなー｡

「よしっ！お腹も膨れたし今日も1日頑張るぞっ！」

「おはようございまーす」
「おー｡きたりえ､指原｡おはよー」

　案外準備が早く終わって余裕を持って現場に来てみれば､すでにたかみなさんが控室にいた｡
さすがのたかみなさんである｡現場には一番乗り｡メイクもばっちりでやる気もまんまん｡
これでこそAKB48そのものと例えられる人間｡尊敬してしまうよ｡

「何､2人ともいつもより随分早いやん｡どしたん？」
「あれ､みなみちゃん聞いてないんですか？指原も北原も昨日引っ越したんですよ！」
「えっ!?そうなん!?」

　聞いていなかったらしい｡驚きすぎて立ち上がってる｡立ちあがってもちっちゃくて可愛い｡

「うっそやろー……｡明日引越しの連絡入れるつもりだったのに」
「ちなみに指原が一番乗りでした！」
「指原が!?まさかのパターン！」
「私もこればっかりはまさかのパータンでしたよ｡指原が引越し一番乗り」

　でもそっか｡たかみなさんも明日引っ越してくるんだ｡
人数が増えていくと､まるで仲間を増やしていく少年漫画みたいだな｡わくわくする｡
おっ､っていうか初めに揃うのがチームワンピースの3人なんだ｡これは運命なんじゃね？

「おはよ」
「あ､おはようございます！」

　控室のドアが開いて入ってきたのは､まさかまさかの前田さん｡
私とりのちゃんの事務所の先輩｡同じプロに所属すると聞いた時は嬉しかったなー｡
前田さん､優子ちゃん､えれぴょん｡えれぴょんはもう卒業しちゃったけど､心強いメンバー揃い｡

「指原引っ越したのー？」

　椅子に座る前に用意されたミカンを手に取りながら前田さんがそう言った｡
3人揃ってビクッとしてしまった｡どうやら話を聞かれていたらしい｡

「あ､敦子！実際の引越しじゃなくて､その､えーと」
「ゲームの話ですよ｡3人で一緒に始めたんです」

　しどろもどろなたかみなさんに､フォローを入れる｡
我ながらゲームとは良い言い訳を思いついたものだ｡自分で自分を褒めたくなる｡
しかし､どうも様子がおかしいたかみなさんに､前田さんは首を傾げてる｡当たり前だ｡前田さんだけに……｡

「へー､3人ともそういうの好きだもんね」
「そうなんですよ！なかなか難しいゲームで｡あ､前田さん､今日も服可愛いですね！」

　透かさずりのちゃんが話を反らす｡
ファッションの話では前田さんとりのちゃんは色々話すようだし､助かった｡
たかみなさんの方を振り向くと､掌を合わせてごめん！と無言で謝っていた｡
ほんとに､こんなにビックリすることは無い｡まぁ誤魔化せたら良いんだけど。
　それから､他のメンバーが続々やってきて仕事は始まった｡

いいね！
気長にがんばって下さい

りのりえいいね〜
作者さんのペースでがんばって下さい

「たかみながさー､最近変なんだよねー」

　撮影の合間｡控室には私と前田さん､そして佐江ちゃんの3人だけ｡
驚いたのは言うまでもない｡そしてその驚きを隠したのも､言うまでもない｡
内心ドキドキのまま､唇を尖らせる前田さんの方を振り向く｡

「えー､そう？変なのはいつもじゃん」

　答えたのは､AKBのゲンキングこと佐江ちゃん｡
相変わらずのイケメンガールは､今日の衣装もお似合い過ぎる｡カッコいい｡惚れるわ｡
ってそういうことじゃなくて｡前田さんに怪しまれてますよ､たかみなさん！

「そうなんだけどさー､何か隠してるって言うか」
「あっちゃんにサプライズでも仕掛けるつもりかもよ｡たかみな､企画下手だし」
「でも特に祝われる覚えも何もないし｡きたりえは何か知らない？」

　ドッキーン｡心臓が口から出てきそー｡
みぃちゃんやりのちゃんと違って､私こういうの切り返すの下手なんですけど｡
ちょっとちょっと､さっきの奇跡的な切り返しなんて､もう出てこないよ｡

「たかみなさんが前田さんにか､隠しごとはしないんじゃないですかねぇー……」
「そうだよっ｡隠し事があるとしても､戸賀崎さんか誰かに口止めされてるとかじゃね？」

　ドキドキドキドキ｡ちょっ､佐江ちゃん！勘が良すぎる！
でもお陰で助かったと言えば助かった｡りえこに隠し事はハードル高いってば｡
ネガティブな人間は慎重な行動をするから､嘘とかばれちゃうんだよね｡
これ以上続くようなら､ボロが出る……けど！スタッフさんが控室に入ってきた｡

「前田さーん､そろそろお時間でーす」
「はーい」

「ただいま､我が家―っ！そして今日からよろしくー！」

　2日間に渡るMV撮影が終わり､ついに居住者3人目がやってきた｡たかみなさん｡
私の荷物共々､夕方にたかみなさんは到着して､ついさっき引っ越し作業が終わったばかり｡
ネガティブな北原指原に､元気なたかみなさんが加わることで､家の中がいくらか明るくなったみたいだった｡

「っていうか私が角部屋で良いん？何か悪くない？」
「優子ちゃんがそうするようにって言ってました」

　たかみなさんはいつも働きっぱなしだから､少しでも良い部屋を譲りたいのは皆同じ気持ち｡
それにしても部屋の中にリボンと､ピンクの物多いなー｡ピンク色が好きっていうのは本当だったんだ｡たかみなさん､乙女だな｡
私の部屋はと言えば､階段登って右手一番手前｡りのちゃんの向かい側｡
部屋の中には趣味の漫画と映画のDVD､観葉植物､そして自慢の小型冷蔵庫！お腹が空いてもすぐに食べれる！

「りっちゃん､よく太らんな」
「りのちゃんと違って動くのは好きだから」
「指原こそよく太らんよな｡食べるの結構好きやろ？」
「指原は太らない体質なんで！えっへん！」
「くそっ､うらやましいっ!!」

　まぁりのちゃんの場合､痩せていると言うよりは薄いんだけどね｡

　で､3人揃って晩御飯｡今日は撮影の引っ越し作業で時間を取られたので宅配ピザ｡
って､呑気に晩御飯してる場合でも無いんですよ｡ちょいちょい､たかみなさん｡

「え？敦子が感づいてる？」
「はい｡たかみなさんの様子がおかしいって思ってますよ」

　これは告げ口にはならないよね？口止めされてるわけでもないし｡
共同生活は機密情報らしいし､バレたら企画中止なんてこともあり得る｡
こんな豪華な部屋まで借りてもらってるのに､それはさすがにいけないしね｡

「みなみちゃん､嘘下手ですもんね」
「下手とか言うな！確かに苦手やけどさー」
「とにかく､企画発表までは慎重にいかないとダメですよ」
「うん､ありがと｡きたりえはいつも慎重で冷静だから助かるよ」

　うーん､褒められたのかな｡私としては､慎重で冷静と言うよりもただネガティブなだけなんだけど｡もし悪い方向に言ったら嫌だしね｡
これが切っ掛けで､もしもたかみなさんと前田さんが喧嘩でもしたら｡今のAKBを引っ張ってくれてる2人の仲違いだけは絶対させたくない｡
AKBのためでもあるし､2人のために｡たかみなさんと前田さんの話はよく聞く｡お互い辛いことがあったら支え合っているらしい｡
どんなバッシングにも､批判にも､逆境にも､耐えてこられたのはそういう関係だから｡ネガティブな私も､いつか誰かを支えられるのかな……｡

読んでて本当に楽しい マイペースに頑張って

最高に面白くて読みやすいんやけど、きたりえはあっちゃん呼びでおk
チャチャいれるようでごめんですけど

>>282
いや、むしろそういう情報はうれしいｗ
きたりえ→あっさんは敬語？

「りえちゃん､引越し終わったんですか？」

　2月ももう終わり｡引越してまだ3日目という今日は､由依やみぃちゃん達YJ7のグラビア撮影｡
まだまだ寒い日が続いてるけど､春先のグラビアに向けてちょっと薄着で､やたら寒い｡
鏡で自分の顔を見たら唇が真っ青だった｡っていうかエヴァ色だ｡富士山と同じくらい寒いよ｡

「一昨日荷物運んだよ｡結構楽しいよ！」
「……そうですか」

　由依の表情がどことなく暗い｡
どこがと聞かれれば……､どこかはわからないけど｡でも何かいつもと違う｡
由依はおとなしく見られがちだけど､本当はやんちゃで無邪気｡遊ぶ時だって､目をキラキラさせて楽しそうにしてる｡
それは今みたいな休憩中だってそう｡いつもならメンバーの話とかで盛り上がったりするのに､今日はその勢いが無い｡

「由依､何かあった？」
「え？何もありませんよー」

　そう言って首を傾げながら､由依は笑顔を浮かべる｡

「でも何かボーッとしてるけど……」
「何でもないですって｡ちょっとトイレ行ってきますね」

>>283
タメ口でおk

「由依の様子がおかしい？」

　由依がトイレに言ってる隙に､撮影現場にいる唯一の生活仲間､みぃちゃんに相談を持ち掛ける｡
休憩中の腹ごしらえと､みぃちゃんはケータリングのサラダと何故か韓国ノリをむしゃむしゃ食べている｡
一応グラビアの撮影なんだから､野菜はともかく､歯にノリが付かないかちょっと心配｡

「うん､何か元気無いっていうか集中してないっていうか」
「そうかなー｡いつも通りだと思うけど」

　AKBの中間管理職と言われるみぃちゃん｡こんなに的確な例えをしたりのちゃんはすごい｡
初期メンなのに後輩にも壁を作らず､とても人当たりが良い｡メンバー間の橋渡しもこなす縁の下の力持ち｡
たまに自分の尺取りに夢中になってしまうけれど､メンバー同士の緩和剤になれて凄い｡
由依とはチームも同じで､同じ年齢だから仲が良いけど……みぃちゃんが気づかなかったのなら､ただの勘違いなのかな｡

「お腹痛いだけかもよ」

　呑気に笑うみぃちゃんの歯には､予想通りの韓国ノリ｡

　健康上はそんなに違和感なく見える｡もしも具合が悪かったら､もう少し冷や汗掻いたりするだろうし｡
ただ仕事に集中してない｡考え事だろうか｡何かに悩んでるんだと思うけど｡一体何だろう｡

「っていうか、由依とはきたりえの方が仲良いじゃん！」
「そうだけどさー､Kメンとして気付くこと無いかと思って」
「由依はKじゃまだ後輩だし､現場でもあんな感じだよ｡きたりえが気付いたんなら､きたりえにしかわからない変化なのかもね」

　確かに由依とは仲が良い｡よくお互いの家に泊まるし､仲の良さは自負してる｡
けど､そんなに仲が良いのに､由依が何に悩んでるのか気づけない｡気づいてあげることができない｡
由依は何でもないって笑うけど､私にとっては何でも無くない｡あまり深追いすると､由依は怒るだろうし｡
あーっ､どうすればいいんだよー！私は何も出来ないのかよ｡ネガティブな上に､仲間の為に何も出来ないなんて､私の存在価値っていったい……｡

「さ､歯磨きしてちょっと寝よ！」
「いやいや､そんなに時間無いしっ！」

>>285
おｋ

知らないことも多いから、何かあったら報告お願いします

「ただいまー……」
「きたりえ、おかえりー。どしたー？」

　撮影が終わって家に帰って来るや否や、階段を降りてきたたかみなさんに聞かれた。
いやいや､たかみなさん！察しが良すぎるでしょ！さすがメンバーのことをよく見てる｡
普段通りにしてたつもりなんだけど､この人に下手な誤魔化しは通じないようだ｡

「よくわかりましたね､たかみなさん」
「いやいや､何となくだって｡で､どうした？」

　たかみなさんと2人､リビングのソファに腰掛ける｡
ブラインドカーテンが開きっぱなしの窓からは､綺麗な夜景が見えてる｡
綺麗だなー｡私の悩みなんて､こんな広い街じゃ大したことないんだろうなー｡

「由依の様子がおかしいんですよ……」
「由依が？どんな風に？」

　私は､由依の今日の様子を伝える｡とは言っても､私が感じただけのもの｡
いつもと違うという違和感だけ｡由依が自分の口で何かを発したわけじゃないし､ネガティブな私が墓穴を掘ってるだけかもしれない｡
こんな悩み相談､馬鹿馬鹿しくて聞いてもらえるわけがない｡普通なら｡たかみなさんはね､違うんだよ｡

>>284
ゆいちゃんは北原さん呼び

>>288
こちらこそ楽しみにしてるんで、自分のペースで書いてって下さい

「そっかー｡由依が悩んでるのなら確かに一大事だな」

　どんなくだらない悩みでも､一緒に悩んでくれるのがたかみなさんという人｡
何でこんなに良い人なんだろ｡昔からずっと思う｡人のために本気で笑って､怒って､泣いて｡
誰もがたかみなさんを信頼してる｡優しいなんて言葉じゃもの足りない｡

「でもそれできたりえまで悩んじゃダメだよ」
「そう……ですかね」
「うん｡もし､そんな悩んでる顔のきたりえを由依が見たらさ､由依がさらに悩んじゃうかもやろ？それを見て､またきたりえが悩んで､負のスパイラルになるぞ？」

　スパイラル｡どつぼ｡悩みは悩みを呼んでしまう｡

「算数でさ､マイナスとマイナスを掛け算したらプラスになるじゃん｡でも､人の気持ちだけは､そうじゃないんだよね」

　たかみなさんは笑顔｡その笑顔は暖かい｡
人の気持ちは､どちらかがプラスなら､相乗効果でプラスになる｡マイナスを打ち消して｡
たかみなさんが言うと説得力あるなー｡そして納得できた｡たかみなさんとあっちゃんって､きっとそんな関係だったんだ｡

「人の悩みを悩めるきたりえ､私は素敵だと思うよ」

　肩を組んでくるたかみなさんに､自然と身を寄せる｡

「でもきたりえは悩むな｡ただ､そばに居てあげるんだ！」

　たかみなさんがグッと親指を立てる｡
やっぱりすごいや｡安心感と安定感｡私のマイナスを､一気にプラスに書き換えちゃった｡

「ありがとうございます､たかみなさん」
「良いってことよ！」
「でも､マイナスとマイナスがプラスになるのは算数じゃなくて数学ですよ」
「えぇー？同じやろー！どっちも計算すんじゃん！」
「2人して何やってるんですかー！」

　どこからともなく現れて､急にりのちゃんが割って入ってきた｡
たかみなさんと私を押し離すように､ソファに飛び込んでくる｡　

「ちょっ！指原狭いって！」
「いいじゃないですか｡折角一緒なんでいちゃいちゃしても」
「でたでた､サシハラスメント！」
「あ､そういや今週中ににゃんにゃんとみぃちゃんも越してくるって」
「ほんとですか！やったー！」

　ネガティブのままじゃダメだ｡誰かが悩んでたら､こんな風にポジティブになりたい｡
明るく元気に､一緒に傍にいて､その方が絶対人生楽しいもんね｡

今日はここら辺で
色々コメントありがとうございます
気長に、迷惑にならない程度に書いていこうと思います

>>290
あれ？たまにりえちゃん呼びじゃなかったかな

>>294
乙！

プライベートに近い時はりえちゃん呼びだと思うんだが

乙！
今日も楽しめた！日課になりつつあるww
ゆっくり書いてって下さい！

乙です
続き楽しみに待ってまーす

４

　どーもー､年中無休の反抗期､峯岸みなみことみぃちゃんでーすっ｡
ってそれじゃ逆でしょ､本名がみぃちゃんっておかしいでしょ！ミィ･チャンって何人なんだ―！
とまぁ､初っ端から尺を稼ぐのに夢中になっちゃってますよ｡どーん！ってこれじゃさっしーじゃないか！
月は3月､日は3日｡3は"み"とも読みまして､それ即ち峯岸みなみのみっ！みの申し子､みぃちゃんとは私のことだ！
　うるさい？あぁー､それは､その……ごめんなさい｡さっしーと同じく逆境には弱いんです､すみません｡
まぁ打たれ弱さが私の欠点ですかね｡いつもはガツガツ行くんですけど､っていうか行きたいんですけどね……｡
　好きな物？聞いちゃう？聞いちゃいます!?そんなのもちろん尺さえ取れれば何も要りませんよ！
画面に映る！それ即ち私の時間！Time is mine！テレビの前の皆さんの目線をいただきまゆゆー！

「みぃちゃん､一人で何やってんの？」

　唇ぷるぷるお肌つやつや｡AKB48の美人代表､小嶋陽菜さん｡そんな冷めた目で見つめないで｡
　今日はノースリーブスの単独取材｡今はたかみなが取材と写真撮影の最中｡

「お芝居の練習」
「何のお芝居？っていうかお芝居の予定なんてあったー？」
「小嶋さん､あんまりつっこまないで」

　企画開始まであと1ヶ月｡
仕事の忙しい私はやっと時間を見つけて引越しの準備を整えた｡戸賀崎さんにも連絡済みだから､今日明日中には新居へお引越し｡
すでに引越しが住んでるたかみな､さっしー､きたりえに続いて4番目｡何だか楽しみでウキウキしてる｡
けど､今まで住んでた部屋も思い入れがあって､離れるのは淋しかった｡1年後､あの部屋開いてたらまた借りるんだ｡

「陽菜ももう準備したんでしょ？」
「うん､この前指原に手伝ってもらったんだ―」

　そう言えばさっしーがブログに書いてたっけ｡
陽菜の部屋の片付けをさっしーが手伝って､陽菜大好きのたかみなと優子と麻里子に尋問されてたのは良い思い出｡
まぁ陽菜がさっしーと仲良くしてれば、私はたかみなに構ってもらえるから万々歳なんだよねー｡ふっふっふ｡

「いつ引っ越すの？」
「明日ー｡そうそう､新しいお家ペット大丈夫なのかなーって思ったんだけどさ､戸賀崎さんが大丈夫って言ってた」
「へぇ良かったね！引っ越したらさ､うさみみちゃんと遊ばせてね！」
「やだー」

　私には夢があって､とことん有名になってお金稼いで､いつか家族で大きな家に住むんだ｡
これから引っ越す家みたいに大きな家に｡まぁマンションよりは一軒家がいいかな｡
出来れば庭付き一戸建てでさ､陽菜がうさみみちゃん買ってるみたいに､ペットを飼いたい｡
柴犬がいいなー｡名前は尺にしちゃおうかなー｡マジすかの思い出もあるし｡

「みぃちゃん､にゃんにゃん！」

　控室の扉が急に開いたかと思ったら､バリのお面がいた｡変顔してる優子｡

「あれー､優子じゃん｡どうしたの､こんなとこに」
「アロハー！いやね､お仕事がすぐ近くだったもんでさ休憩ついでにやってきたわけだ！にゃんにゃーん！」

　超嬉しそうな顔をして控室に飛び込んできて､そのまま陽菜に飛びつく｡相変わらずテンション高いなー､優子は｡まぁ優子らしくていいけど｡
それににゃんにゃんもまんざらでもないのが妬けるわー｡っていうか淋しいわー｡たかみなー､早く戻ってこい｡

「あ､2人は今週中に引っ越すって？」
「うん､明日だよー」
「まじか､皆早くて良いなぁ」

「優子は？どうすんの？」

　まぁ聞かなくたってわかる｡言ってもAKBのツートップ｡
私達だってそこまで暇じゃないけど､あっちゃんと優子と麻里子の仕事量はすごいからなー｡
それなのにいつも元気だからすごい｡私じゃ真似できない｡寝れなくて倒れるね､多分｡

「まだ部屋の片付けもできてないんだよなー｡なかなか時間が無くて」
「なら指原に頼めばー？色々やってくれるよー」
「そうするか｡こき使っちゃる！」

　うっしっし､と感情露わに笑う優子｡悪い顔してんな―｡

「んー？でも由依はまだなのか､珍しい」
「ねー｡由依ちゃんならこういうの早く済ませそうだよね」
「そういや､きたりえが何か言ってたな｡由依がおかしいとか何とか」

　つい先日のグラビア撮影の時､由依の様子がおかしいときたりえが相談を持ちかけてきた｡
様子がおかしいというきたりえの方が暗い顔をしてて､逆に心配になってしまったぐらいだよ｡
結局､何があったのか､それとも何もなかったのかよくわからない｡どうなったんだろ｡

「由依が？あー､でもあいつは元々結構おかしいっしょ｡地方組にいるぐらいだし」

　さりげに地方組をディスるな､優子｡まぁ本気じゃないだろうけど｡
確かに地方組のテンションに付いていけるのはすごい｡夜にラップってなぁ……｡

「由依ちゃんのツボもよくわかんないしねー」
「たまにたかみなっぽいこと言い始めるよね､スベリ芸的な」

　そう言えば､由依ってたかみなに似てる時ある｡笑いのツボがよくわからない｡よく笑う｡努力家｡

「ただいまー」

　ちょうどよくたかみなが控室に戻ってきた｡
3人が3人とも､タイミングの良いたかみなの登場に声を上げて笑っちゃった｡

「えっ!?何！何で笑うんや！っていうか何で優子いんの!?」

夜にまた更新します！

待ってますあげ

「それで新居はどんな感じ？」
「うーん､楽しいよ｡まだ3人だからちょっと淋しいけど」
「私達もすぐに行くから待ってなってー」

　ハンバーグドリアを頬張るたかみなの肩をポンポンと叩く｡しかしそれ以上の返答は無し｡
お仕事終了してからの3人で御飯｡うさみみちゃんのお世話でいつもはすぐに帰ってしまう陽菜も今日はいる｡
引っ越し作業もあるからと現在はペットショップに預けてるらしい｡たまにはペットのことも忘れてこういうのも良いね｡

「うさみみちゃん達､御飯ちゃんと食べてるかなー……」
「いや､陽菜っ｡ちょっとは目の前の御飯も見ようよ」

　折角3人揃ってるって言うのに､陽菜は本当にマイペース｡
たかみなは黙々と御飯食べてるし､さすがはノースリーブスだわー｡これで安心しちゃうのよ､私｡
そんな私の御飯はエビドリア！美味しいよね､エビ！たかみなの真似しちゃったっ､てへっ♪

「みぃちゃんも一人で何かやってんじゃん」
「いや､だから突っ込むなって！っていうか2人がちゃんと喋ってくれないんだもーん」
「あ､ごめん｡今日は本当にお腹空いてたから､御飯に集中しちゃって」
「たかみなってそういうところあるよね」
「しょうがないやろー｡今朝はバタバタしてたからちゃんと御飯食べれなくって」
「朝はちゃんと食べないとダメだよー｡身体持たないよ？」
「にゃ､にゃんにゃんが私の心配!?」
「うわーっ､2人で話しださないでよー」
「でたー､みぃちゃんの構ってちゃん｡おーよしよし」
「馬鹿にしないでっ」

　って折角3人揃ったんだから､出来ることは早めに始めなくちゃ｡
1年後までには私達3人で一つの曲の歌詞を書かなくちゃいけないんだ｡基本的な方針は今から決めても､遅すぎることはない｡

「そうだなー､それはみぃちゃんの言う通りだ」

　スプーンを咥えながら腕を組むたかみな｡ちなみに今日のたかみなのリボンは黒地に白のドット｡
現場じゃないのに相当な大きさ｡本当にリボンが好きなんだな―､たかみなは｡

「どんな曲歌いたいとかある？」
「それってテーマってこと？」
「まぁそうだね｡漠然としててもいいからさ」

　曲のテーマか｡AKB48の曲を思い出してみる｡
恋とか友情､女の子だったり､男の子だったり､将来だったり……｡夢……｡
大きな家に住むことが私の夢｡だけど､何になりたいとか､こういう仕事をしてみたいとか､具体的な夢がわからない｡
やりたいことはたくさんある｡歌を歌いたい｡ドラマにでたい｡バラエティもでたいし､色んな事をしたい｡漠然としてる｡

「みぃちゃーん」
「え？何？」
「どうした？何かボーッとしてるけど」

　あ､やばっ｡ちょっと自分のことを考えすぎた｡
集中しすぎて逆に意識が飛んでた｡案外､由依が悩んでるっていうのもこういうことなのかもしれない｡

「ごめんごめん､ちょっと意識飛んでた」

「しっかりしてくれよー」
「でもたかみな､顔テカってるよ」
「今は関係ないやろー！」
「ほんとだー｡てかみなー､こっち向いて」

　笑顔を浮かべながらたかみなのテカった顔を写真に撮る陽菜｡
ツイッターにアップするんだろうな｡本当に陽菜は呟き大好きだな｡

「それで？テーマ思いついた？」
「私､"夢"がいい」
「夢？」
「うん｡将来どうなりたいとか､どんなことをしたいとか､道標みたいな……」

　言ってて自分で恥ずかしくなった｡道標ってねー｡
でもたかみなも陽菜も､「おぉ〜」と何故か驚いている｡

「良いじゃん､みぃちゃん！道標！素敵じゃーん！」
「うん､私も良いと思う」
「えっ､良いの……？」
「良いよ！それで行こう！ノースリーブスの新曲は夢と道標がテーマ！」
「けってーい」

　決定ってね｡私の我儘通っちゃったみたいで何か悪いな｡私の夢は漠然としてる｡
今はAKBをやっていて､バラエティやグラビアなんかもやらせてもらってて､けど何になりたいのかわからない｡
けどね､絶対にやりたいことはあるんだよ｡っていうか続けていきたいこと｡
たかみなと陽菜と､ノースリーブスだけは､こうしてずっと一緒にいたいなって思う｡

「峯岸みなみが引っ越してきましたよー！」

　新居の玄関を開けて､私は元気よく飛び込む｡
私の荷物はすでに廊下に並んでいた｡手で持ってきたキャリーケースを脇に置いて､靴を脱ぐためにその場に腰を下ろす｡
と､横に誰かのブーツが置いてあるのを見つけた｡あれ？どこかで見た覚えがあるけど､誰のだっけ｡たかみな？きたりえ？さっしー？
っていうか脱いだら端に寄せるかシューズボックスに入れとけよ｡

「みぃちゃんみぃちゃんみぃちゃんっ！」
「おー､さっしー､きたりえー！出迎え御苦労」
「いやいや､それどころじゃないってば!!」
「えぇ？何､折角峯岸みなみさんが来たって言うのに､それどころって何だし｡っていうかこれ誰のブーツ？仕舞っとけって」
「そうじゃなくって！お客さん！」

　お客さん？
お客さんって誰が来るって言うんだよ､まだここに住んでることは内緒のはずじゃん｡
あれか？秋元さんか戸賀崎さんからの伝言とか？お使い？でもそれならメールで済むし｡

「たかみなはー？」
「い､今一緒にいる！」
「へー､っていうか誰が来てるの？」

　と､そこでもう一度､ブーツを見て気付く｡このブーツの持ち主を｡
えっ？おかしいじゃん｡居るわけないじゃん｡秘密のはずじゃん｡そして2人の方を振り向いて､同時に口を開く｡

「あっちゃん!?」「あっちゃん!!」「前田さん!!」

今日はちょっと早いけどここまでで

乙！

いいとこで終わるねー！続きが気になってしまうww

乙！

乙！

乙！

５

　前田敦子です｡
不意打ちでごめんなさい｡私はノースリーブスでもNot yetのメンバーでも無いです｡
期待してくれてる皆さんには悪いけど､まぁ特別ゲストとでも思ってください｡自己紹介は……省略の方向で｡
今時､インターネットとか見た方が情報早いと思うよ｡私のことなら沢山インターネットに出てるから｡バッシングばっかりだけどね｡

「前の車､追ってください」

　こんな台詞､ドラマでも言ったことない｡事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだと思う｡
それで､私がいつどんな状況で誰に対してこんなことを言ったのか｡説明した方が良いよね｡
　最近､たかみなが隠し事してる｡
まぁそんな気がするだけなんだけど｡私､隠し事が嫌いなんですよ｡陰でコソコソしてる感じとか､ちょっと腹立つ｡
たかみなは仲良しだし､ずっと一緒にいる仲間だから､余計に気になっちゃう｡だから仕事終わりに､タクシーで尾行中というわけ｡
たかみなと一緒に､さっしーときたりえが車に乗ったのが気になる｡それにたかみなの家の方向から離れつつある｡
マネージャーさんが運転しているようだけど､はてさて一体どこに向かうやら｡

"敦子､明日は公演頑張って！朝早いんなら私がモーニングコールかけるぞ！"

　たかみなからのメール｡いつも通りで何ら変わりはない｡自分だって忙しいのに､私のことを気遣ってくれる｡
たかみなはいつもそうだ｡メンバー第一で､自分のことは後回し｡面倒見が良い｡人が良い｡お人好し｡
でもそれは自分には出来ないこと｡私は私が一番になってしまうから､たかみなの真似は出来ない｡

「前の車､止まりましたけど」
「じゃあ､ここで待っててもらえますか？」

　タクシーの運転手さんに待ってもらって降りた場所は､海風の吹くオフィス街だった｡
目の前には､高層のタワーマンションがあって､たかみな達の乗っている車はその前で停車している｡
たかみなの住んでるマンション､ではない｡場所が全然違う｡こんなところに住んでるメンバーも聞いたことないし｡
　これが多分､たかみなの隠し事っていうやつだろうか｡試しにメールを返してみる｡

"ありがとう｡たかみな､今どこにいる？"
"おぉ！敦子が返信なんて珍しい｡うん､家だよー｡どうして？"
"指原達と同じ車で帰ったけど､ちゃんと帰ったのかなって思って"
"ちゃんと帰ったよ！大丈夫！"

　携帯電話をコートのポケットに仕舞って､またマンションを見上げる｡
家？ここが？まさかそんなわけない｡引っ越したとは聞いてないし､まさかたかみなの嘘……？
いや､たかみなが嘘を吐くか？たまには吐くけど､うーむ……｡まぁいいや､今日は一旦帰ろ｡

なにこれ？めっちゃおもしろいな
続き楽しみにしてる

あっさんあげ

乙あげ

「前田が公演に出るのも､随分久しぶりだな」
「ドラマがやっと終わったんで」

　AKB48劇場の支配人､戸賀崎さん
A公演のリハの途中の舞台袖｡こうして近くで顔を合わせるのはどれぐらいぶりだろう｡
最近はコンサートでも大きなサプライズが無くて､良い意味でも悪い意味でも平和なAKB48｡
サプライズの時の戸賀崎さんの登場は怖いけど､刺激になる出来事が欲しいのは事実｡
私達みたいな初期からいるメンバーは色んなことがあって今があるんだから､何かないかな―とは思う｡怖いもの見たさ感もある｡
　でも､革命的なサプライズを考えるのだって大変なんだろうな｡
秋元さんだって､無限にアイディアを考え付く訳じゃない｡全ては有限なんだよ｡

「そうだ｡戸賀崎さん」
「ん？どうした？」
「たかみなが引っ越したのってどうしてですか？」

　いわゆるあれだ｡カマをかけるってやつ｡
初挑戦で､結構なぶっこみかただと自分でも思う｡たかみなが引越した事実もないのに｡
しかし､反応は上々だった｡あの戸賀崎さんが､一瞬停止した｡口を開いたまま｡

「本当に引っ越したんですね」
「いや､えーと」

　おぉ｡こんなにあからさまに焦ってる戸賀崎さん初めて見た｡
何だか貴重な物を見た｡面白い……｡ってそういうんじゃないや｡

「何も知らない｡何も知らないぞ､俺はっ」
「海に近いタワーマンションですよね｡昨日行きましたよ」
「それはたかみなが喋ったのかい？」

　振りかえると､舞台袖に秋元さんがいた｡急な登場だけど､驚くほどでもない｡
まさか劇場に顔を出すとは思わなかった｡何かAKBを題材にした漫画っぽい登場｡

「おはようございます」
「今日は前田が公演に久しぶりに出ると聞いてね､仕事の合間をぬって来たんだ」

　私が公演に出るからって来る理由はよくわからない｡それだったら､公演には毎日誰かしら出てるのに｡
私は別にそこまで注目される人間じゃない｡見てくれるのは嬉しいけれど､もっと公平に､ちゃんと皆を見てほしい｡
これからのAKBを引っ張っていくのは､私やたかみなじゃないんだから｡舞台を守ってくれる皆なんだから｡

「それで？」
「私が勝手に尾行しました｡最近､たかみなの様子がおかしかったんで」
「ふふっ｡良い勘と行動力だ｡戸賀崎君､気付かれたのなら仕方がない」
「しかし先生」
「他のメンバーには他言無用で頼む」
「もちろんですよ」

　舞台に立ってるメンバーには一旦休憩と言うことで､私は秋元さんと劇場の入り口まで行く｡

「引っ越したのはたかみなだけじゃない」
「さっしーときたりえが一緒にいるみたいですけど」
「メンバーはノースリーブスとNot yetの7人だ」

　結構なメンバーだな｡たかみなに優子ににゃんにゃん､みぃちゃん､地方組の3人｡
このメンバーに一斉に引っ越しなんてさせて､何をやらせるつもりなんだろ｡

「正式には4月に企画発表なんだが､まさか前田に感づかれるとは」
「企画って何ですか？」
「ノースリーブスとNot yetに共同生活をして貰うんだ」

　そう言って､秋元さんは企画の説明をしてくれた｡7人が1年間を同じ家で暮らすこと｡
1年後に発売するシングルの歌詞を書くこと｡何でこの2つのユニットが選ばれたのか｡
1年は正直長いんじゃないかと思ったけど､何か楽しそう｡いいなー｡

「前田もやってみたいかい」
「ちょっと羨ましいかなって思います｡騒がしそうだけど」
「なら遊びに行けばいい」
「行っていいんですか？」
「あそこは彼女達の家だ｡好きな時に訪ねればいいさ｡遊びに行って､たまに作詞活動を手伝ってやってくれ」

　大した隠し事じゃなかったし､ならば遊びに行ってしまおう｡
そう考えたのは公演終了直後だった｡ふっふっふ｡これでも楽しいことが大好きな行動派､前田さんですよ｡
迷惑かそうでないかと言えば､かなり迷惑だと思うけど､明日はAのメンバーはオフのはずだし､たかみな達の新居に乗り込んじゃおう｡

「あ､指原ー？お仕事終わったー？」
『前田さん！はい､終わりました！前田さんも公演お疲れ様です』
「お疲れー｡ところで今家？」
『そうですよ！明日はお仕事お休みなんでゆっくりしてます！』
「今から行っても良い？」
『え゛っ!!!』

　電話の向こうで､さっしーがかなり焦ってるみたいだった｡
それはそうだと思う｡まだ企画は内緒なんだから｡家も前のままで通してるはずだ｡
こんなこと聞かれたら､私が同じ立場でもやっぱり焦ると思う｡

「去年の春物がクローゼットに入らないからさー､いらないかなって思って」
『な､何言ってんですか！それなら指原が前田さん家に行きますよ！』
「もう家のすぐ傍まで来てるから良いよー」
『ちょっ！今はですねー､その……大分散らかってるんで駅前のカフェで待っててください！』
「そう？じゃ､早く来てねー」

光景が目に浮かぶわー

　そう言い残して即座に電話を切る｡かなり必死だった｡困らせちゃったみたいだけど､面白いなー､指原｡
っていうかこれで物凄く楽しんでる私って､結構エスなんだろうなー｡でもメンバーと一緒にいることが､楽しいなって最近本当に思う｡
私は極度の人見知りで､人と話すのが苦手｡何回会っても､少し緊張してしまうし､警戒してしまう｡AKBの後輩や､他のグループのメンバーにもそう｡
そんな私の最近は､人見知りを直すためにメンバーと出来るだけ話すようにしてる｡たかみながそうしてるように｡優子がそうしてるように｡
もっと皆のことをよく知りたいし､知らなくちゃいけない｡逃げてばかりじゃ､いつまでも壁は崩せないから｡
　バタバタと､大きな足音が聞こえてきた｡今いるところは､もちろんさっしーに指定されたカフェじゃない｡
すぐ横の自動ドアが開き､私が着てたコートを羽織って､さっしーが飛び出してくる｡

「さっしー」
「えっ？」

　変な構え方をしながら振り向くさっしー｡ヒーローショーの戦闘員みたいな｡
そう｡ここはさっしー達の新居であるタワーマンションの前｡エントランスの前で待ち構えてたら､案の定走って出てきてくれた｡
さっきの電話だって嘘は吐いてない｡家のすぐ傍まで来てたし､さっしーに上げるための服だって持ってきてる｡

「ま､前田さん……？え？」
「服､お届けにまいりましたー」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

指原www

ほんと面白い！書くの上手いなー

「へぇ､良い部屋だね」

　さっしーに入れてもらった部屋は､随分と広い｡家賃どれくらいなんだろって正直に思う｡
廊下の途中に階段があったし､リビング･ダイニングの広さが凄い｡マンションの部屋とは思えないぐらい豪華だ｡

「テ､テキトーに座ってください｡な､何か飲みますか……？」
「うん､飲むー｡ありがと」

　さっしーは見るからに警戒していた｡警戒というか､緊張というか､不思議がってる｡
頭の上にはてなマークが浮かんでいるのが見えてきそうだ｡まぁそうだろうなー｡
リビングはまだあまり生活感が無い｡全員揃ってないからだと思うけど､最低限の物しかなかった｡
けど大きなテレビには置き型ゲームが繋がれている｡たかみな､きたりえ､さっしー｡ゲームしてそう｡

「そう言えば､引越しってゲームじゃなかったんだね」
「あっ､いやっ､あれは！そのっ！」
「まぁ内緒だったんだから仕方ないよねー」
「ごめんなさい！騙すつもりは無かったんです！」
「いいよ､秋元さんの企画なんだから」

　いつも以上の八の字眉毛で､さっしーがリビングテーブルに紅茶を置いてくれた｡あと砂糖とミルク｡

「たかみな達はまだ帰ってないんだね」
「はい､でもそろそろ帰ってくると思います｡メール来たんで……｡っていうか前田さん」
「んー？」
「何でいるんすか……？」

　まぁそりゃ思うよね｡当然だ｡さっしー困ってるなー｡面白い｡

　と､玄関の方から物音が聞こえてきた｡鍵の開く音だ｡帰ってきた｡
音を聞いて､さっしーも反応する｡ピクッと顔を上げるその様子は､我が家のワンちゃん達みたい｡

「疲れたー！」
「ただいまー！」
「おかえりー」

　リビングに入ってきたたかみなときたりえ｡私が振り向くと､同時に顔を唖然とさせた｡
さっしーも非常に気まずそうに「おかえりなさーい……」と小さい声で言う｡

「あ､敦子……？」
「うん､遊びに来ちゃった」
「な､何で？」
「たかみな､ちょっと2人で話そうか」

　別に内緒にしてたことを怒るとか脅すとかじゃないけど､驚かすぐらいしたい｡
それにいくら隠し事だって言っても､私に教えてくれなかった罪は重いよ｡ふっふっふ｡
っていうかただ単に､たかみなと絡みたいだけ｡サプライズ的な｡ドッキリ的な｡面白いこと大好き｡
　さっしーときたりえには悪いけど､2人にして貰った｡
別に居ても構わなかったんだけど､何か気を使わせてしまった｡悪いことしちゃった｡

「で､私に内緒で引っ越しとはねー｡しかも後輩とルームシェア」
「いや､これには訳が……！」
「訳って何だよー｡たかみなの部屋お気に入りだったのに」
「しょうがないやろー……､秋元さんの企画なんだから」
「秋元さんと私とどっちが大事なんだよ」
「えっ」

　たかみながフリーズした｡口を開いたまま､瞬きもせずに｡
漫画とかだったら､白目向いて煙でも吹き出す場面だ｡まぁさすがに私か秋元さんかなんて聞かれたら停止するだろうな｡

「嘘うそ｡冗談だよ｡企画のことは秋元さんから聞いたんだ」
「えぇっ!!」
「まぁ聞いたというよりは､私が感づいたんだけどね｡たかみなが変だから」
「わ､私……そんなに変だった？」
「うん､何か隠してるなーって思ってね､それで尾行したら､ここに着いたんだ」
「尾行って､敦子頑張りすぎだろぉ」
「気になったからねぇ」
「それは､悪かった｡ごめん」

　別に気にする必要なんてないのに｡
これが企画とかじゃなく､本気の引っ越しだったらそれなりの対応するけど｡
でもこんな時だってちゃんと謝ってくれるのがたかみな｡実直で､真面目だなー｡

「謝らないで｡私も急に乗り込んできて､悪いなって思ってる｡ごめんね」
「敦子……」
「でも､たまには遊んでね」
「もちろん！」
「あっちゃん!?」

　バンッと大きな音を立てて､リビングのドアが開く｡
現れたのは､さっしーときたりえと､そして大きな荷物を持ってるみぃちゃん｡
どうやら今到着したらしい｡そう言えば廊下に荷物が並んでたような｡

「みぃちゃん､やっほー」
「何でいるの!?」

　私の登場に疑問を持ってる3人に､経緯を説明する｡
尾行してきたって言ったら､3人ともかなり驚いて､そして爆笑してた｡
そりゃあね､アイドルがまさか尾行するとか誰も考え付かないだろうから｡

「でも良かったー……､これが原因で2人が喧嘩しちゃうかと思って」
「それは心配しすぎだよ､きたりえー」
「そうだぜ！うちと敦子が喧嘩するわけないやろ!?」
「するかもだけどねー」
「えっ!?」
「冗談だってばー」
「っていうか誰か私の引っ越しにも何か言えよ！」
「あ､みぃちゃんいらっしゃい｡お茶飲む？」
「おい､指原ー！もうちょっと感情込めろよー!!」
「私だって一番だったから誰にも何も言われなかったよ!!」
「いや､一番は美味しいだろー」
「あ､みぃちゃん荷物運ぶの手伝おうか？」
「ううん､良いよ｡折角あっちゃん来てるんだし､たかみなはゆっくりしてな」
「ごめんね､みぃちゃん」
「いいよー｡あとで私とも遊んでね､あっちゃん」
「うん｡あ､さしはらー服いる？」
「いります！欲しいです！ありがとうございます!!」

　みぃちゃんが部屋を出て行って､服の詰まったキャリーケースを開く｡
さっしーはそれを見て､困り顔を一気に変えた｡後輩の嬉しそうな顔は私としても嬉しいもんだよね｡
まだ綺麗なリビングの床に､服を並べて､まるでフリーマーケットみたいになってる｡

「いいなー､あっちゃんの服」
「きたりえも欲しかったら上げるよ」
「ほんとにっ!?やったー！」
「ダメだよ､りっちゃん！私の着る服がなくなっちゃう！」
「さっしー､きたりえにもあげないなら持って帰るよ」
「……ごめんなさい！」

「そろそろ帰るよ」

　きたりえとさっしーは､私の服を自分の部屋に持っていったままみぃちゃんの荷物の整理を手伝ってるみたい｡
キャリーバッグを閉じて､2人きりになったリビングのソファから､私は立ち上がる｡

「えっ？もう帰るの？」
「うん､長くいても迷惑だろうし」

　そう言うと､何故かたかみなは淋しそうな顔をする｡
私が仕事に出かけるっていうときの､我が家のワンちゃん達もこんな顔するなー｡
唇を尖らせて､つぶらな瞳を私に向けてくる｡

「明日どうせオフなんだろ？」
「まぁそうだけど」
「なら泊ってけば良いじゃん｡ふふふ」
「……何で笑ってんの？」
「そそそそうじゃなくて､風呂！」

　たかみなの顔が急激に真っ赤になった｡風呂と言う単語を大声で言って｡

「風呂？」
「い､一緒に入っても良いからさ……泊ってかない」
「どういう誘い方だし､それ」

　思わず笑ってしまった｡おかしくてしょうがない｡
だってこんな真っ赤な顔でお泊りとお風呂を誘ってくるって､どんなだよ｡
でも誰かとお風呂に入るのが苦手なたかみなが､こんなになってまで誘ってくれてる｡
しょうがないなぁ｡純情少年みたいなたかみなに免じて｡

「じゃあ良いよ｡泊っても」
「ほんとっ!?」
「うん｡こんなこともあろうかと準備はしてきたからね」

　さすが私｡お泊りグッズ持ってきておいて良かった｡キャリーバッグの内ポケに色々詰まってる｡
たかみなはパァッと顔を輝かせて､尻尾でもあったらずっと振ってそうだ｡可愛いなー｡

乙！
ちゃんあつ性格いいなｗ

>>323>>325
ありがとう
実際そんなでもないと思うがｗ

>>331
正直あっさんの性格がつかめないから補正かかってるｗ

「おおおお､お邪魔します！」

　バスタオルを何重にも巻いて､たかみながバスルームに入ってきた｡
今や顔どころか､身体中が真っ赤｡バスタオルの白さと相まって､紅白でおめでたい｡

「おおおお､お背中流しましょうか！」
「うるさいよー｡お風呂って声響くんだから」
「ごごごめん！」

　背中を流して貰って､たかみなの背中も流してあげる｡
たかみなは何に緊張してんだか､背中をこするスポンジが痛かった｡一緒に入るのは初めてじゃないのに｡
まぁ前に一緒に入った時もこんな感じだったっけ｡お風呂じゃ緊張しっぱなし｡
部屋の中が豪華なように､バスルームも十分すぎるほど広かった｡2人が身体を伸ばしてもまだ余裕がある｡
広い窓からは､周りの街の夜景も見えて､バスルームとしては最高と言える｡夜風の涼しさも良い気持ちだ｡

「たかみなからお風呂なんて珍しいね」
「敦子が折角来てくれたし､まぁあれだっ！たまにはと思って!!」
「気持ち悪」
「えっ!?」
「冗談冗談｡嬉しかったよ｡心開いてくれたみたいで」
「そ､そうかなぁ｡えへへへ」

　変な笑い方で鼻の下を伸ばすたかみなは､正直ちょっとだけ気持ち悪かった｡
でも本当にたかみなから誘ってくれたのは嬉しかった｡いつも頑なに拒むから｡
　もちろんたかみなは､いつだって私に心を開いてくれてる｡十分過ぎるほど｡
センターの重圧や､バッシングに苦しむ私の傍にいつでもいてくれて､私を支えてくれる｡
私を笑わせてくれて､何故か私より先に泣いたりして､たまに怒ってくれて､背中を押してくれる｡
　もしたかみながいなかったら､私はどうなっていたんだろう｡
重圧に押しつぶされて､苦しんで､どうにかなっていたかもしれない｡

「たかみな」
「んー？」
「ありがとね」
「何が？」
「何でもない」
「変な敦子だなー｡それを言うなら､私だってありがとうだよ」
「何で？」
「何でもない」

　2人で笑う｡
これからもたかみなに背中を押してもらうことは沢山あるとおもう｡
だから変わりに私はたかみなの背中を押してあげるんだ｡だって私は､たかみな推しだからね｡

　バスルームのドアが開いて､にゃんにゃんが顔を出していた｡
今来たと言わんばかりにコートとマフラーを着用してる｡

「うわぁぁっ!!にゃんにゃんっ!?」

　たかみなの顔がまた､燃え上がるほど赤くなった｡
本当に､どんだけ純情なんだよ｡このキャプテンは｡

「やっほー､にゃんにゃん｡遊びに来ちゃった」
「やったー！私も今来たところなんだー｡お土産買ってきたからお風呂あがったら一緒に食べよー」
「ほんとに？ありがとー」

　相変わらずのにゃんにゃんだ｡マイペース｡
私が居ることに何の疑問も持ってないし､可愛らしい笑顔だし｡

「っていうかたかみなと一緒にお風呂なんてレアだねー｡私も入ろうかな―」
「えー､にゃんにゃんはダメ！」
「どうしてー！私も入りたい！」
「もうすぐ上がるから待ってて」
「ぶーぶーっ」

　真っ赤な顔に真っ赤な身体のたかみなを横目に､私はにゃんにゃんに出ていくよう頼む｡
にゃんにゃんは頬っぺたを膨らませて､唇を協調していつもの顔でブーイング｡でもすぐに笑顔に変わって「あとでね」とドアを閉めた｡
ごめんね､にゃんにゃん｡でも今は2人が良いんだ｡もう少しぐらいこのままが良いもん｡折角､たかみなが誘ってくれたんだからね｡

「にゃんにゃん､何買ってきてくれたのかなー」
「……」
「食べ物っぽかったけど､アイスとかが良いなー」
「……」
「たかみなー？」
「……あ､敦子」
「ん？」

　振り向くと､たかみなの鼻から血が垂れていた｡
興奮したのか緊張したのか恥ずかしかったのか顔を真っ赤にして､逆上せていた｡

「ちょっ！ばかやろーっ！」
「ごめん……」

今日はあっさん終了のここまで

明日はもしかしたらうｐできないから保守は頼んだ！

乙です！
続きをワクワクしながら待ってます！

「あー､本当にあっちゃんだー」

　バスルームのドアが開いて､にゃんにゃんが顔を出していた｡
今来たと言わんばかりにコートとマフラーを着用してる｡

「うわぁぁっ!!にゃんにゃんっ!?」

　たかみなの顔がまた､燃え上がるほど赤くなった｡
本当に､どんだけ純情なんだよ｡このキャプテンは｡

「やっほー､にゃんにゃん｡遊びに来ちゃった」
「やったー！私も今来たところなんだー｡お土産買ってきたからお風呂あがったら一緒に食べよー」
「ほんとに？ありがとー」

　相変わらずのにゃんにゃんだ｡マイペース｡
私が居ることに何の疑問も持ってないし､可愛らしい笑顔だし｡

「っていうかたかみなと一緒にお風呂なんてレアだねー｡私も入ろうかな―」
「えー､にゃんにゃんはダメ！」
「どうしてー！私も入りたい！」
「もうすぐ上がるから待ってて」
「ぶーぶーっ」

　真っ赤な顔に真っ赤な身体のたかみなを横目に､私はにゃんにゃんに出ていくよう頼む｡
にゃんにゃんは頬っぺたを膨らませて､唇を協調していつもの顔でブーイング｡でもすぐに笑顔に変わって「あとでね」とドアを閉めた｡
ごめんね､にゃんにゃん｡でも今は2人が良いんだ｡もう少しぐらいこのままが良いもん｡折角､たかみなが誘ってくれたんだからね｡

「にゃんにゃん､何買ってきてくれたのかなー」
「……」
「食べ物っぽかったけど､アイスとかが良いなー」
「……」
「たかみなー？」
「……あ､敦子」
「ん？」

　振り向くと､たかみなの鼻から血が垂れていた｡
興奮したのか緊張したのか恥ずかしかったのか顔を真っ赤にして､逆上せていた｡

「ちょっ！ばかやろーっ！」
「ごめん……」

昨日のやつ、にゃんさんのセリフ抜けてたからもう一度うｐ

乙！
面白すぎる！！

おー！まさかのあっちゃん視点！！
いいね。なんて言うかブスの3人もノイエの4人もあっちゃんもまさかの秋ｐやtgskさんまでイメージぴったりだわｗ
メン同士の呼び方とか関係性とかエピとかいろいろと難しくて大変だと思うけど楽しんで頑張って！

あと出来たら…ちょい役で良いんでホルモン…というか萌乃に出番をお願いしますｗ

あげあげｻﾀﾃﾞｰﾅｲﾄ

優ちゃん視点が楽しみだー

保守

乙保守

あげ

保守

あげ

あげぽよ

保守ｔｈｘ！
明日の朝辺りに少しうｐの予定！

>>340
ド新規の自分からしたらそう言ってくれて嬉しい限り
メンバーは他にも出す予定ですよｗ

保守

おはよう保守

ほす

６

　こんにちはー｡埼玉県から来ました､小嶋陽菜です｡
AKB48ではチームA所属で､ノースリーブスではマイペース担当をしてます｡
周りの皆は私のことを天然天然言うんだけど､私はそんなでもないと思うんだー｡
ちゃんと色んなこと考えてるよ｡自分でもマイペースだなーとは思うけどね｡
　好きなものは､我が家のトイプードルのうさぎちゃんとみみちゃん｡2匹合わせてうさみみシスターズ♪
ペットショップで衝動買いだったんだけどねー､今では我が家になくてはならない私の家族｡めちゃめちゃ可愛いんだよ｡
あとはノースリーブスの2人といるのも大好き｡ずっと一緒だからねー｡楽しいことばっかりだよ｡
嫌いなことはー､うーん､そうだなー……｡やっぱり天然って言われるのは嫌かな｡だって天然じゃないもん｡

　引っ越ししてきて次の日の朝｡私は早く起きました｡まだ5時半ぐらい｡
お仕事かって言われたらそうじゃないんだけど､自然と身体が起きちゃうんだよねー｡
まぁ今日は沢山やることあるから良いんだー｡ちなみに私の部屋はコの字型に並ぶ7つの個室の内､角部屋に挟まれてちょうど真ん中｡
きたりえとかさっしーは昨日の夜､「姫部屋羨ましいー！」なんて言ってた｡でもまだ荷物運び込んでなくて､昨日はさっしーの部屋で寝かせてもらった｡
さっしーは「折角のオフなんでリビングで過ごします！」とか言ってたけど､何やってるんだろ｡
　リビングに行く前にたかみなの部屋を覗いてみる｡昨晩から泊まってるあっちゃんと一緒にたかみなは一つのベッドで寝てた｡
あっちゃんの寝相が悪いせいでたかみなが寝苦しそうだったけど､あっちゃんが逆に心地良さそうでよかった｡微笑ましい｡
今日はオフだし、もう少し寝かせといてあげよう｡

　欠伸を吐きながら､リビングに行くとテレビから音楽が流れていた｡流れているけど､部屋の中は静か｡
見るとゲームをやりっぱなしのまま寝ちゃったのか､さっしーが床に転がって寝てた｡ソファーではきたりえが毛布をかぶって涎を垂らしてる｡
しょうがないなー､とさっしーの部屋から布団を持ってきて寝転がってるさっしーにかけてあげる｡こんなとこで寝てたら風邪引いちゃうよ｡
3月って言っても､まだまだ冷え込むんだから｡眠ってるさっしーの頬っぺたを突いてみると､ぷにぷにと柔らかい｡

「こじはるさん……」

　飛び跳ねそうなほどビックリした｡けどやっぱり寝てる｡だって次に言ったのが

「お手……」

　お手って！さっしーは夢の中で私をどんな風に扱ってるんだ！
番組の企画じゃ因縁の関係みたいになってるけど､本当は元気で可愛らしい私の妹分｡
「今日こんなことがあったんですよー！」とか「指原のグラビア見てくれましたっ!?」なんて報告してくるさっしーは、見てて本当に微笑ましい｡
まぁしょうがない｡許してあげよう｡お馬鹿な妹には広い心を持ってあげないとね｡
　朝ご飯でも食べようかなー､とキッチンに向かおうとして気づく｡引っ越してきたばかりで食べるものがまだ何もない｡
冷蔵庫には色々入ってるみたいだけど､勝手に食べたりなんかしたら喧嘩になりかねない｡まさかきたりえのものなんか食べちゃったら､後が怖いし｡
この前､さっしーと一緒に買い物に行ったときに買ったものも､何だかんだ全部消費できちゃった｡少しぐらい残しておけばよかったなー｡

「んー……､こじはるさん？」

　目を擦りながら､きたりえが上半身を起こしていた｡とても眠そうに目を細めている｡

「あ､きたりえ｡起こしちゃった？」
「ううん……､大丈夫です」

　大丈夫とは良いながらも､まだ目が開いていない｡ソファーから下りるきたりえだけど足元が覚束ない｡
フラフラと歩きながらキッチンにやってくる｡スウェットにパーカー､髪は後ろで一つにまとめて寝巻スタイル｡

「朝ご飯ですか……？」
「うん､何か食べようと思ったんだけど何も買ってなかった」
「んー」

　キッチンの冷蔵庫を開けて､細い目で覗き込むきたりえ｡

「ヨーグルトならありますけど､足りないですよね？」
「足りないねー｡もうちょっと欲しいかなー」
「じゃー､コンビニに買いに行きましょうっ」

　そう言うと､きたりえは冷蔵庫からヨーグルトを取り出して､勢いよく開封した｡
眠そうな割に開け方がかなり豪快｡スプーンを手にとり､流し込むように食べだす｡いや､食べるように流し込んでる｡
結構サイズの大きなヨーグルト｡しかしものの数秒で食べ終わってしまった｡すごーい｡絶対真似できないなー｡
そしていつの間にかきたりえの目がパッチリ開いてる｡そっか｡眠かったんじゃなくて､起きぬけでお腹空いてただけなんだ｡納得｡

「さー､行きましょう！こじはるさん！」

「こじはるさんとデートー♪」

　まだ明るくなりきってない空に､きたりえの声が響く｡うー､寒っ｡
3月って春な感じするのにやっぱり寒いんだなー｡海風とビル風が一緒に吹いてくるし､堪えられない｡

「きたりえ､もっとこっち来て！」
「ぬわぁっ！こじはるさんからのアプローチ！胸熱！」
「だって寒いんだもーん｡それとアプローチじゃないやいっ」

　きたりえはとても嬉しそう｡誰でも大好き何でも大好きなきたりえらしい反応だな｡
さっしーに由依ちゃん､あきちゃにしーちゃん､ゆかちゃん､萌乃ちゃん､他にも沢山のメンバーが大好き｡
きたりえが男の子だったら､佐江ちゃんよりたちが悪いと思う｡女の子だから許されることだよねー｡

「そうやって誰かに浮気するんでしょー」
「ま､まぁ浮気性とはよく言われますけども……！」
「この前もゆかちゃんとか亜美菜とかちかちゃんに抱き着いてたじゃん」
「ぐぬぬぬっ！こじはるさん､結構見てるんですね！」

　私は極度の人見知りでとてつもないマイペースだから､よく他人に無関心と思われちゃう｡
けど､マイペースだからって､冷めてるわけじゃないんだ｡私は人が思ってる以上に他人に興味がある｡
ちゃんと皆のことを見てるんだよ｡今日はこんな服着てるーとか､誰と会話してるーとか､こういうお仕事してるーとか｡ちゃんと見てるんだよ｡

「きたりえみたいに浮気者にはならない！」
「何も言い返せないですよー……」

　あ､ちょっと落ち込んだ｡きたりえが｡
きたりえは､私と違って超ネガティブだから､これだけのことでも落ち込んでしまう｡

「ごめんね､きたりえ｡そういうつもりじゃないんだけど」
「大丈夫です……｡だってこじはるさん暖かいから！」
「やっぱ離れて―」
「嫌です！っていうか､こじはるさんが私のこと見てくれてるって知ってさらに好きになりました！」

　見てると言うか､見えると言うか｡
無意識に､私は周りを見てる｡客観的に｡私自身がどんな感情でも､もう1人の私が冷静に周りを観察してる｡
それこそ､マジすか学園でやったトリゴヤみたいに「見えたっ！」っていう感じ｡何か変って言われる由縁｡
自分を保つことに関しては､人一倍自信がある｡けど､それでどうなるんだろ｡
皆と一緒に喜んでない｡皆と一緒に哀しんでない私が､いつもそこにいる｡もっと皆と感情を共有したいなって､たまに思う｡

「私って変なのかなー」
「でも良いと思いますよ｡そういう人が1人いて」
「そう？」
「だって､私みたいに超ネガティブな人間は､誰かが見てくれてるって思うだけで元気になれますから」
「そういうもんかなー」
「こじはるさんは瞳も手も､めちゃめちゃ暖かいです！」

乙です

朝から乙

小嶋さん視点きたー！乙！

にゃんりえか……
新鮮でいいな

あげー

あげ

保守

小嶋さん視点乙あげ

夜あげ

まきあげ

　コンビニで買ったのは野菜たっぷりのスープとパン｡
あと皆が食べそうな物と､日ごろから普通に使えそうなインスタントコーヒー､牛乳､ティーバッグ､お砂糖とか色々｡
寒い中をきたりえとくっ付いたまま部屋に戻ると､さっしーが起きていた｡布団に包まって､ゲームをやってる｡

「あれ!?2人してどこに!?」
「コンビニに御飯買いに行ってたんだよー」
「えぇー良いなー！指原も行きたかった！こじはるさん､どうして起こしてくれなかったんですか!?」
「だってぐっすり寝てたんだもん｡でもダメだよ､ちゃんと毛布とか持ってこないと」
「この布団､こじはるさんがかけてくれたんですか!?うれしい！」

　さっしーが本当に嬉しそうな顔で布団を抱きしめる｡

「りのちゃん､とりえあえずセーブして何か食べよ」
「うん！あ､でも御飯買ってあったかな……」
「食べるものなら買ってきたよー｡どうせ誰か食べるかと思って」
「さすがこじはるさん！いつもぶっ潰すとか言ってすみません!!」

　まぁ番組の演出だから気にしてないんだけど｡
それよりさっしーが見てたであろう夢の方が気になってしょうがない｡

「え？こじはるさんにお手？そんな恐れ多い！」
「さっしーは夢の中でそんなこと考えてるんだねー」
「うーっ……」
「まぁ夢の話だから許してあげるよ､ほら」

　お湯をたっぷり注いだカップスープをさっしーの前に置いてあげる｡
クルトンがたっぷり浮いたかぼちゃのポタージュ｡それとさっしーの好きそうな菓子パン｡

「こじはるさん､お母さんみたい」
「さっしーみたいな娘は嫌かなー｡そう言えば､みぃちゃんって今日仕事じゃなかったっけ」
「さっき2人が出かけてる時に出て行っちゃいましたよ」

　いつの間に｡全くそんな気配を感じなかったけど､寝坊でもしたのかな｡
うーん､何か心配だからあとでメールしてみよう｡

「きたりえは今日お仕事？」
「お昼から撮影です」

　パンをもぐもぐ頬張りながら､きたりえが答える｡ほんと､御飯食べてる時のきたりえは幸せそう｡
こんなに幸せそうな顔でパンを食べてたら､お腹が空くと性格が変わるのも､何か頷ける｡

「指原は暇ですよ」
「知ってるよー」
「じゃあこじはるさん､指原と遊びましょ！たかみなさん達はまだ寝てますし」

　そう言えば忘れてたけど､あの2人はまだ寝てるのか｡
目ざまし掛けてないのだろう｡あっちゃんはまだしも､たかみなが私達よりもお寝坊なんて珍しい｡
あ､っていうかあっちゃんがいるんだっけ｡あっちゃんは朝御飯どうするんだろ｡あの子も朝は食べる方だし｡

「うーん､どうしよ｡今日はやること沢山あるんだよね」

　あっちゃんがいるなら､朝御飯何か作ってあげなくちゃだし､荷物の整理もしなくちゃ｡
それからペットショップに預けてるうさみみちゃん達を迎えに行かなくちゃ｡

「なら指原が手伝います！」
「何手伝うのー……」

　廊下の方から寝ぼけ眼であっちゃんがやってきた｡
たかみなに借りたというパジャマは薄いピンク｡それが妙にあっちゃんに似合っててつぶやきたいぐらいだ｡
でも企画発表まではそういうのは禁止って言われてるからなー｡でも写メだけ撮っておこ｡

「あっちゃーん､こっち向いてー」
「前田さん！ピースしてくださいっ」
「うー､撮るなー……！」

　ばつの悪そうな顔で､あっちゃんは両手で顔を隠す｡
こんな自然体のあっちゃんを見るのは久しぶりだなー｡

「さっきコンビニ行ってきたんだけど､あっちゃん食べたい？」
「えー､コンビニばっかり？にゃんにゃん､御飯作ってよー」
「今から？時間かかるよ｡それに食材が無いし」
「たかみなさんのならありますよ」
「じゃあそれ使っちゃえ｡たかみなには私が言っておくから」

　あんた､たかみなの何なのさ！ってツッコミたくなったのは内緒ね｡
勝手に使っちゃっていいのかどうかわからないけど､まぁたかみなの分の朝御飯も作るってことで｡
たかみななら多分､というか確実に許してくれるだろう｡

「にゃんにゃん､ちゃんと御飯作っておいてよー」
「ごめんね｡あっちゃんがいるの忘れてた」
「だー､これだからにゃんにゃんはっ！」

　あっちゃんはこうやって､ちょいちょい私をディスってくる｡
まぁディスるっていうのがどういう意味かはよくわかんないんだけどさ､きたりえやさっしーが使ってたから合ってると思う｡
ディスるのディスってなんの略なんだろうね｡ディスティニーかな？まぁそれは良いんだけど｡
ディスられたって許せる｡怒る気にもならない｡怒ったこともない｡これがあっちゃんなりの愛情表現だってわかってるからね｡

「ちょっと待っててね｡それまでパンでも食べて待ってて」
「しょうがないなー｡早くしてねっ！」

　と唇を尖らせながらも､あっちゃんは素直にパンを食べだした｡

あつこじ可愛いなぁ…乙！

乙！

専有の　トキン…　て感じのとかいつか読めたら嬉しいぜ…　支援

「やばいわー､にゃんにゃんのお味噌汁美味しいわー」
「出汁がちゃんと聞いてるけど､まだまだかな」
「こじはるさん､料理こんなに上手かったんだ……！」

　御飯を作ってる間に起きてきたたかみな｡
あっちゃんとさっしーと3人並んで､ダイニングテーブルで一緒にお味噌汁を飲んでいた｡
さりげにディスってくるあっちゃんだけど､嬉しそうな顔はとても正直だ｡作った私も満足｡
きたりえにも勧めたんだけど､仕事の準備があるのですみませんと2階に行っちゃった｡
お仕事頑張ってるみぃちゃんやきたりえの為に､晩御飯何か作ってあげよ｡あ､またやること増えちゃった｡

「にゃんにゃん､おかわりー！」
「私もー」
「私も欲しいですっ！」
「もう､しょうがないなぁー」

　3人からお椀を受け取って､鍋の中の味噌汁を注ぐ｡

「こじはるさん､本当にお母さんみたいです」
「にゃんにゃんは良いお嫁さんになれるよ！」

　んー､そう言えば偶然にもいるのはチームAだけなんだ｡
私がチームAのお母さんみたいになってるじゃん｡何か嫌だー｡たかみなパパは認めるけどさー｡

「お母さんじゃないやいっ」
「お返しー」

　私が頬っぺたを膨らませたところを､あっちゃんに写メで撮られた｡
パジャマの仕返しとばかりに不敵な笑みのあっちゃん｡やられたー｡

「たかみなは今日どうすんの？」
「んー､どうしようかな｡敦子は？どうする？」
「私は映画に行きたいよ､たかみな」

　そういえばたかみなが前に言ってたっけ｡
企画発表された翌日｡つまりこの家に初めて来た日は､もともとあっちゃんと出かける予定があったとか｡
でもここに来たから､中止せざるを得なかった｡あれから1ヶ月半｡久しぶりのちゃんとした休日だ｡

「2人で行ってくれば､映画」
「えー､でもどうせなら皆でさー」

　たかみなの鈍感発言に､あっちゃんの表情が曇る｡
それこそたかみなの方を見てはいないけれど､目の色が変わった｡
忙しい中のたまの休日で､久しぶりに遊べるっていう時に断られたのに､それをまた繰り返すとは｡
さすがにそれはいけない｡っていうかこれはあっちゃんじゃなくても怒るよ､たかみな｡

「遊びたいところなんだけどね､荷物の整理しなきゃいけないんだ」
「なら手伝おうかー？」
「ううん､大丈夫｡さっしーが手伝ってくれるって言うし､2人は映画行ってきなよ」

　さっしーに視線を送ると､目があった｡
「もちろんですよ！」と言わんばかりのウィンクをしてくれた｡何か下手っぴなウィンクだったけど｡
私もたかみなと遊びたいし､オフの日のあっちゃんをゆっくり見たいところだけど､今日は仕方ないよね｡

「じゃあ､お言葉に甘えて」
「たかみなー､私あの映画見たいんだけど」

素敵やん
指原のウィンクはやっぱり君好きのPVみたいなウィンクなんだろうな

「こじはるさん､本当にお母さんみたいです」
「お姉さんじゃないのー？」

　荷物の整理を午前中に終わらせて､ペットショップでうさぎちゃんとみみちゃんを引き取った｡
今はマンションの近所を､うさみみちゃん達のお散歩と晩御飯のお買い物がてら散策中｡
さっしーが「うさみみさんのお散歩してみたいです！」なんて言うもんだから､リードを持ってもらってる｡
犬を飼ったことが無いというさっしーは､うさみみちゃんに引っ張られて楽しそう｡今頃たかみなとあっちゃんは映画見てる頃かな―｡
きたりえとみぃちゃんはお仕事頑張ってるかなー｡優子と由依ちゃんはいつ引っ越してくるんだろ｡

「お布団掛けてくれたり､御飯作ってくれたり､遊びに行かせてあげたり」
「うーん､でもそれぐらい当たり前じゃない？」
「でも思ってもなかなか出来ることじゃないですよ」

　そうかなー｡まぁ私は今回の共同生活の中でも､一番年上だしやってあげなきゃなーとは思う｡
たかみなやみぃちゃんだって､しっかりしてるけど結構子供っぽいところあるし｡って､それじゃ私本当にお母さんみたいじゃん……！　
　お母さんか｡そう言えばお母さん元気かなー｡
オーディションに合格した時は一緒に喜んでくれたり､劇場にお客さんが集まら無かった時には自分のことのように悔しがってくれた｡
お母さんって冷静な私に変わって､いつも自分のことみたいだったな｡嬉しい時も悲しい時も｡
　でもそうか｡感情を共有するのって､お母さんが一番上手いのかもしれない｡
お母さんみたいに皆を見てたら､もっと皆と感情を共有できるかも｡これからの生活でちょっとは変われるかも｡
皆を子供みたいに思えば良いのかな｡子供っぽい子たちばっかりだから､結構簡単かも｡

「さっしー」
「はい？」
「晩御飯､何食べたい？」
「ケーキが食べたいです！」

　予想外に子供っぽ過ぎた｡さすがはさっしー｡これは手ごわいなー｡

「お母さんにワガママ言わないのー」
「母の日には皆でお祝いしますよ！」
「それはやめてー！」

今日はこんなとこで

明日もうｐできないかもだから保守よろ

小嶋さんの溢れ出す母性に僕も包まれたいです。

乙！
読んでて自然と脳内再生されるー
最近、このスレが一番の楽しみになってきてるわ

乙です
展開大変だと思うけど無理せず頑張ってくださいまし

なんか、近所の海沿い高層マンションで置き換えながら読んでしまったｗ

乙です！
毎日楽しみ過ぎてやばいです。

負担にならない程度に更新頑張ってください。

読んでて楽しい
あげ

ただの妄想症説スレになっちゃったのか
俺はいいや
じゃあねばいばい

こんなスレあったならもっと前に教えてくれよ
乙です面白いわ

おつー

乙！

Ｚ！

ほしゆ

age

ほっしゅ

上げぃ

上

ほっしゅ

７

「由依､色々手伝ってくれてありがとね」
「いえ､優子さんのためなら」

　3月も前半が終わりに近づいてる｡今日は､仕事で大変な毎日の中でも久しぶりのオフ｡
1日時間が空いたし遊びたいところだけど､なかなか進まなかった引っ越し作業を今日中に終わらせちゃおうと奮闘中｡
1人でやるつもりだったんだけど､由依も今日は一日暇だと言うから手伝ってもらってる｡
もともと地道に進めてたのもあって､作業は案外早く終わった｡時刻は午後3時半｡

「何か食べるー？貰い物のお菓子ならあるよー」
「いただきますー｡ってちょっと！それ私が持ってきたやつですよ！」

　由依が持ってきてくれた生八ツ橋｡お茶によくあうんだよね｡本当に美味しい｡
っていうか由依､チームKや地方組にいるだけあって良いツッコミするなー｡

「お茶入れてくるからテキトーにくつろいでてー」

　ほとんど何も無くなった部屋にあるのは､カーペットとテーブルとクッションぐらい｡
テレビやDVDプレイヤーなんかもそのまま｡それ以外は､リビングに本当に何もない｡
何で全部片付けないのか｡それはこれからここで鍋パーティーをするからなのです｡
メンツは､私と由依ときたりえとさっしー｡Not yetの4人！仕事以外で集まるのなんて初めてなんじゃないかね｡
だからキッチンもほとんど整理してない｡食器も使わないものだけ仕舞って､ほとんど出しっぱなし｡
　そんな私は本日の鍋奉行！どうもー､大島優子です｡
好きな物はスノボとスニーカーとチーズとお父さん｡あとはとにかく身体動かすことと楽しいこと｡
やっぱり人生楽しい方が良いからね｡たまには悲しいことも必要だけど､楽しければ楽しいだけ良い｡
そんな私を怖がらせる唯一の物って言えば､まぁ言わなくてもわかるよね｡怖いなんてもんじゃないからね｡
風船だよ､風船！何なんだよっ､あれは！割れる時の驚きと言ったらないよ｡もう思い出すのも嫌……｡
甲子園だっけ？ジェット風船飛ばすって言うのは｡そんな風船だらけの光景見たら､絶対どうにかなる！

「由依､緑茶で良い？」
「何でも良いですよー｡っていうか私淹れますよ！」
「いいから座ってろって｡貰いものの宇治茶があるからそれ淹れるねっ」
「はーい｡って､だからそれ私があげたもんやないですか！」

　気持ちいいツッコミだ｡いいなー､由依のキャラ｡
まだよく知らなかったころは､とことん真面目な子だと思ってた｡
たかみな曰く「努力の子だよ！」｡確かに努力家｡難しい振りも踊れるようになるまでは絶対に練習を止めない｡
京都出身｡はんなり｡物静か｡だけど熱い物を持ってる｡おとなしいけど､頭の回転が速くて機転が効く｡
そんな子だと思ってはいたんだけどねー｡やっぱりこの子も地方組なんだなー｡

「伊勢茶､狭山茶､静岡茶！でもやっぱり〜……宇治茶〜っ！」
「何ですかっ､それぇ｡ふははは」

　あきちゃのキャッチって本当に使い勝手が良いな｡
クッションを抱きながら笑い転げてる由依を見て､つくづくそう感じる｡

「あっちゃん､ともちん､麻里子様！でもやっぱり〜……ゆいは〜んっ！」
「その並びで私はあきませんって！」

　さらに笑い転げてる｡
真面目一辺倒な子だと思ってたのに､若干アホな子なんだよなー｡可愛いから許せるアホさ｡
はんなりなのはイメージだけで､結構アクティブで短気で男勝り｡これでラップするってのもまた面白い｡
みぃちゃんが言うには､由依がおかしいらしいけど､そんな様子は微塵もない｡思い違いなんじゃないかねー｡
まぁおかしいといえば十分おかしいんだけどさ､みぃちゃんの言うおかしいは多分､意味が違うはず｡

「そう言えばこの前面白いことがあったんですよ！」
「うわー､でたー｡由依横山のすべる話」
「今度はほんまに面白いんですって！」

　由依はたまにたかみなに似てる｡
努力家で､将来の夢は歌手｡仕事とプライベートの切り替わりが凄い｡そんで､話がとてつもなくつまらない｡

「りのちゃんとこの前一緒に表参道に行ったんですよ｡そんで､裏原宿ですか？裏原にも行って､何故か表参道があるのにー裏参道は無いんですよね｡
で､その代わりにあるのが裏原宿でー､それは可笑しいって会話になって､りのちゃんが「腹の裏は背中だよね！」って！可笑しくないですか!?」

　あー､やっべ｡笑いどころがわからねぇよー｡怖いよー｡
目の前で楽しそうに笑ってる由依には悪いけど､唖然とするしかなかったよね｡ドヤ顔すらたかみなっぽい｡
さっしーのダジャレがオチだとしても､そこまで面白くないしね｡ちなみに裏参道は確か北海道にあるよね｡
この子と話を合わせられる地方組ってすげーな｡きたりえー､さっしー､早く来てくれー！

優子さんうｐ

乙！
ゆいはんの話のつまらなさ具合がいいと思いますｗ

age

優子視点きたぁあああ

作者さん
ノイエスレやらで見つけたノイエメン同士のエピソード
いくつか貼っときます
知ってるエピソードばっかかもしれませんがよかったらどうぞ
スレ汚しすいません

722 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/20(火) 22:09:30.10 ID:6mCme0gc0
りのりえたって近づいた！二人だけ。しいちゃんのために。
2 hours ago

しいちゃんかってりのりえ抱き合う！ぎゃああああああなまりのりええええ
2 hours ago

しぃちゃんになる瞬間りのりえふたりでパッと立ち上がってささってくっついてぴょんぴょん跳びはねて、勝ったらすんごい喜んで抱き合った
2 hours ago

あーさっきはやばかった…誰も立ってないのに立ち上がって寄り添って抱き合うりのりえ、勝ったしぃちゃん。
2 hours ago

さっしー勝ってりえちゃんに向かってぴょんぴょん跳びはねる！りえちゃんぴょんぴょん跳びはねて応える！りのりえ。りのりえ。りのりえ
2 hours ago

しぃちゃんの番でまた手をつないで立って応援するりのりえ
2 hours ago

しぃちゃんかって静かに抱きしめ合うりのりえ。
2 hours ago

964 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/20(火) 23:08:11.32 ID:3E//P/QO0
追加版


ウッチースレより


572 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/20(火) 22:29:51.55 ID:guuV/bUL0

こんなの見つけたぞ


ウッチー結構ショックだよな 元気ない
2 hours ago

優子ちゃんがウッチーの横に体寄せていって何か声かけたらウッチーが優子の胸に抱きつく
2 hours ago

ウッチーと優子ちゃんにさしこが加わって3人で楽しそうに喋ってる！
2 hours ago

優子ちゃんにさしこが何か言われて頭叩いたり首しめたり反撃 仲良いね ウッチー爆笑
2 hours ago

優子ちゃんさしこのおかげでウッチー元気になった！ありがとう2人だな
2 hours ago


581 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/20(火) 22:43:58.42 ID:RhCfuMgp0
>>572
これ俺も見てた
多分まゆち優子の胸で泣いてたんじゃないかな
張りつめてたんだろうな 泣けたよ
>>579
今日のまゆちは本当に立派だったよな
王者の振る舞いだった


590 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/20(火) 22:59:43.03 ID:RinlUpS80
>>572
この時指原優子に対してずいぶん凄いこと出来るんだなって見てたら・・・
まゆちがまゆちが笑ったんだよ やっと笑顔見せたんだよ
それで少しホッとした 確かにこの後は吹っ切れたように見えた

887 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/09/19(月) 19:23:01.57 ID:iB9GRlc90
握手会りえゆいレーン行ったのでレポ
内容的にここに書くね

俺「ゆいちゃん北原派って言ったのなんか嬉しかったよ。」
由「ほんまですか」
里「そんなうちは優子ちゃん派だけどね」
由「そんなん言うたら私だって優子さん派ですよ。」
俺「(りえちゃんに）ダンス教わってるとかって・・・」
里「たかみなさんに上手くなったって褒められた。優子ちゃんのおかげ。うち優子ちゃんに一生ついてく。」
由「私だって優子さんに一生着いていきますよ・・・」

ここで剥がされて終了も2人ともありがとうってこっちに向かって言ってくれてた
何故かりえちゃんに対抗するゆいはんに萌えた

　 845 ? 867: 名無しさん＠お腹いっぱい。 [] 2011/07/29(金) 20:14:07.74 ID:Zg3kq/OG0 　
　 >>843 　
　 以前裏原でツーショットポラがショップに貼られてるって話題ここでも出てたけど 　
　 その店とはまた別の裏原の店で知り合いが働いてて大島北原がそこでも買い物してったらしいが 　
　 あの2人レズなの？ 　
　 って聞かれた 　
　 終始北原が後ろから抱きついたり手つないだりしてたって 　
　 怖くて北原横山怪しいスレには書けないわ 　

152 ：名無しさん＠自治スレにてローカルルール議論中：2011/07/15(金) 22:54:25.27 ID:L2MpBzCV0
横山の
「努力家って言われて喜んでるようじゃダメって思い知った
本当の努力家は努力を見せないから努力家って言われない」
(Not yet結成当初に大島について)

って発言見て横山嫌いじゃなくなった
名言だと思う

りえちゃんとゆいはん絡みに関しては
例の北原横山怪しいスレにたくさんあります

以上すいませんでした

>>401->>407
結構知らないのもあって普通によかった
セレクトセンスがいいな
ノースリも負けじとまとめたいな
エピソードなら相当あるからな
あと専有も・・・いやそれはやめとこ

エピソードかは微妙だがノースリのキモ長文持ってきた

周りに常に気を使うみぃちゃんがワガママになるのはにゃんみなの前だけ
にゃんみなは愛妹のみぃちゃんを溺愛
自分からは甘えないはるにゃんが甘えるのはみぃちゃんにだけ
人見知りなせいで関わらなかったにゃんみなも今ではかなりの仲良し
しっかりしてるキャラのたかみなもにゃんみぃの前では犬みたいで可愛いという
３姉妹がイチャイチャしてるのを見てるだけで飯が旨い

はるにゃんとみぃちゃんがグルになってたかみなを虐めてるのも可愛い
そして虐められてるたかみなも嬉しそうで可愛い
はるにゃんを起こす役割なことが実は自慢なたかみなも可愛い
はるにゃんがみぃちゃんの家族のことを馬鹿にしてるときのリアクションも可愛い
たかみながはるにゃんのことを褒めると本気で照れちゃって冷たくしちゃうのも可愛い
あまり自分からくっついたりしないはるにゃんがみぃちゃんにだけベタベタするのも可愛い
たかみなとはるにゃんがＷベッドで寝ることになって、後々何もなかったと必死で弁解するはるにゃんも可愛い
たかみなを観察してﾂｲｯﾀｰで馬鹿にしながら実況しちゃうはるにゃんも可愛い
寝てるはるにゃんに発情しながら写真撮ってるたかみなも可愛い
たかみなはみぃちゃんとはお風呂に入るってのも可愛い
はるにゃんの裸をチラチラ見てるってチクられるたかみなも可愛い
たかみな宅に泊まって全てのことをやらせちゃうみぃちゃんも可愛い
普段はしっかりしてるのに、はるにゃんにまで働かせちゃうみぃちゃんも可愛い
たかみなとはるにゃんが料理してるのに全く働かないで寝てるみぃちゃんも可愛い
鍋の作り方で言い争うたかみなとはるにゃんも可愛い
たかみなとくっ付いて寝たがるみぃちゃんも可愛い
みぃちゃんのことが好き過ぎてドン引きされちゃうたかみなも可愛い
たかみなにホッペ触られても全く気付かないはるにゃんも可愛い
みぃちゃんにフライングピーポーするはるにゃんも可愛い
率先してたかみなを虐めるけど、なんだかんだ一番気遣ってるはるにゃんみぃちゃんも可愛い
事あるごとにはるにゃんに興奮してるたかみなも可愛い
みぃちゃんから容姿のこと褒められると照れてどうしたらいいかわからなくなるはるにゃんも可愛い
たかみなは嫌だ！とか言ってるくせに３人でくっついて寝ちゃうのも可愛い
いっつも会ってるのに更にブス会も開催しちゃう３人の仲の良さも可愛い
３姉妹にビッグパフェ与えて、仲良くつっついて食べてるのを父親目線からずっと見てたい

ノースリとノイエ絡みなら
そういや指原が堂本兄弟で

人として尊敬してるメンバー → 大島優子ちゃん
峯岸みなみ → 先輩と後輩をつないでくれるAKBの中間管理職

ってのもあったよな

あと有名どころだと、あの小嶋さんが化粧したまま寝ちゃったみぃちゃんの化粧を落として化粧水乳液を塗ってあげたとか

ttp://www.youtube.com/watch?v=-lauRdwj7c8&feature=youtube_gdata_player
1:04〜小嶋さんからみぃちゃんへヘッドホン
2:08〜小嶋が可愛いから笑わせたい

あとみぃちゃんとたかみなの倦怠期もすごかったなｗｗ

>>408
専有いいよなw

作者さんにはやっぱり
たかみなと優子の言葉やスキンシップの要らない独特の信頼関係を
うまく表現して欲しいな

>>412
にゃん推しだけどその2人の関係好き
高橋みなみのちょっといい話スレ2より
2人がなぜ強い絆で結ばれてるか分かるエピソード



509 ：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage]：2011/08/18(木) 21:23:47.26 ID:o2F5e5pQ0
>>506
なんせ優子さんはあの性格でたかみなには特に素直じゃないから
これはかなり精一杯のメッセージだね
あまり知られてないが絶対に人に努力を見せたがらない優子さんが唯一努力を見せたのがたかみな
当初初期メンで唯一早く来て遅くまで残ったり休みでも練習しに来てたたかみな
そこにある時から名前の知らない2期生が来るようになる
2人は挨拶程度しか言葉を交わさなかったが後にたかみなは
「このチビすげえ下手糞だけど頑張ってるなあ」
と冗談交じりに振り返っている
そしてある日初めてK公演を目にしたたかみなはビックリする
そのチビがセンターで誰より輝き客を虜にしていた
そのチビこそが大島優子
後からKのメンバーと話すようになってみんなが優子は天才とか
はじめから何でも出来るって言われてるのをたかみなはいやいや違うよと
何となく悔しい思いで見てて彼女の努力を言おうか迷ったが言わなかった

こんなことがあったから2人はきっと口にしないだけでどっかでつながりあってるのかもしれない
佐江推しの自分としては佐江の親友である才加ちゃんや優子さんがたかみなと深い信頼関係にあっても
何故か凄く嬉しい
それはきっとたかみなだからだと思う
ちなみに佐江はあるインタビューでAKBで一番の努力家はと聞かれて
たかみなと優子と答えている

長文すいません
最近は当時のことを知らない人も増えたので良スレに記念カキコです

>>413
これ伝えた時の絡みが好き

高橋「正直このチビすげえ下手糞だけど頑張ってるなあって思ったんだよね」
大島「おーい148」
高橋「148.5ね」
大島「下手糞はいいよ 否定しないよ 実際そうだし でもなぁこっちの方が4cmもたけえんだよ チービ」
高橋「優子は予定では2年で抜く」
大島「おいおいおい もうあきらめなよw」

スレ汚しすいません
今みんなから出て来た色んなエピが登場したら胸熱
作者さん期待してますw
保守はしますんで身体には気を付けてマイペースで頑張って下さい

>>402〜>>414
乙
目からなんか出て来た

163 ◆c0xA.bmCFAさん是非期待してます

なんだよこの流れ
って最初思ってたんだけど 全部良エピ過ぎて文句言うどころか気付いたら泣いてた
この二つのユニットを選んだ作者のセンス最高！

専有イイよね…

あとにゃんみなも色んな意味で面白いので
おひまなときに恋路スレのテンプレとか
にゃんみなbot（@bot_nyanmina）を見てみてくださいな。
こじゆうとはまた違う趣があるw

百合ヲタきめぇ
自重しろや

>>402-414
すごい！知らないエピばっかり！
書いてはいるけど具体的なことを知らなかったので参考になります^q^

>>417
この２つ選んだのは自分じゃないんだｗ
>>1のセンスが最高なんだｗ


ちなみに最近のAKBで泣いたのはたかみな生誕祭の麻里子様からの手紙

>>419
すまん、そんなつもりはなかった

>>420
ありゃ良かったな。
麻里子様の生誕祭での手紙じゃないけどたかみなから麻里子様への言葉も良かった。
お互い理解しあってる感じが泣ける。

俺は手紙の後のたかみなのスピーチで泣いたな


メンバーには弱音を吐いた方がいいんじゃないかとか､
たかみなはAKBで終わっちゃうんじゃないかとか､
ファンの人にもすごく心配されますし､
すごくそういう風に思われてるんだろうなというのは私もわかっています｡

でもみんなに頼られる事がすごくうれしいし､
それを荷物とか重荷とか思ったことはありません｡
そして､私はAKBで終わるつもりはありません｡
ちゃんと自分の夢をかなえようと思ってここに入ってきました｡

正直､ともちんとかあっちゃんとかがどんどんソロデビューしていって､
私も同じ一期生ですし､歌手になるのが夢ですし､
悔しくないの？と聞かれたら悔しくないと言い切れないのはあります｡
でも､今ソロデビューできないのは自分の力が足りないからです｡
それは自分で一番わかっています｡

やっぱりすごく時間がかかる事かもしれないし、
みなさんにはすごく心配されるかもしれないんですけど、
私に出会ってくださった方、私を応援してくださってる方には、
絶対後悔はさせたくないし、ちゃんと夢を叶える姿を見てほしい！
自分が夢を叶えて、みなさんに一歩進んでほしいと思っているから、
だから私はこの道をまっすぐ、
たくさん寄り道をするけど歩いていきたいと思っています。

だからみなさんずっと応援していてください！よろしくお願いします！

「呼ばれて飛び出てNot yet！波乗り指原と」
「かきごおりえが､優子ちゃんの家にやってきましたよ！」

　仕事終わりのはずなのに元気すぎるでしょ｡由依のすべる話程じゃないけど､この子達も手強いなー｡玄関閉めようかと思ったー｡
ピンポンとインターホンが鳴ったから出てみれば､玄関先でポーズを決めたきたりえとさっしーがいた｡ちょうど日が落ちて､晩御飯には良い時間｡
っていうか折角､"かきごおりえ"が上手いんだから､"なみのりの"に変えろよ､波乗り指原｡ラジオで初めて聞いた時は呆れかえったよ｡
近所迷惑なこの2人と､笑い転げてる由依｡ノイエのメンバーってビックリなメンツだな……｡トホホ｡

「すみません､近所迷惑なんでー」
「ちょいちょいっ！近所迷惑はごめんなさいですけど､ドアを閉めないでくださいっ！」
「優子ちゃんの大好きなチーズケーキ､買ってきましたよっ!!」

　きたりえが差し出してきたのは､私の大好きなお店のレアチーズケーキ｡
あぁー､もう！何なのこの子達！やればできる子じゃないの！まさか私の大好物を持ってくるだなんて……｡
思わず口の中に涎が溢れた｡じゅるり｡鍋のあとのデザートは買ってなかったし､ちょうど良すぎる｡

「ちくしょうっ､上がれぃっ!!」
「ありがとうございまーす！」
「お邪魔しまーすっ！」

　そりゃ負けるよっ！だって食べたいじゃん｡
遠慮知らずにズカズカと乗り込んでくる2人｡先輩の家だってのに遠慮知らず｡まぁ今日はプライベートだしね｡むしろ距離が近い気がして嬉しい｡
最強ユニットと言われてるノイエだけど､私には若干淋しい時がある｡3人は歳も近いし､地方組で仲も良いし､仕事も一緒になることが多い｡
外での仕事が多い私は､なかなか距離を縮められずにいる｡だからこうして距離が近いと､嬉しいんだな｡これが｡

「やっほー､ゆいー」
「あっ､りえちゃん､りのちゃん」
「ほんと何も無いですね」
「必要無いものは全部しまったからね｡最低限のものしかないんだー｡まぁテキトーにくつろいでてー」


　ここでそれぞれキャラが出るよね｡本当に好対照｡
くつろいでてって言った瞬間に､さっしーは床にゴロンと転がり､きたりえは姿勢良く座りながら部屋を見回してる｡
バランス良いんだなー｡共通点って言ったらネガティブなところとお胸が淋しいところか｡ドンマイだな､うんうん｡

　食材の準備をしにキッチンへ向かう｡何鍋かって言ったら､具材たっぷりの寄せ鍋｡
白菜にお葱､舞茸､えのき､椎茸､お豆腐､海老､豚肉その他色々｡折角ノイエのメンバーが揃うんだからね｡それなりに良い物を用意しましたぜ､ふっふっふ｡

「っていうかその服なんだよー」
「りのちゃんには言われたないですよっ！」
「まぁまぁ落ち着けって｡2人ともキモいから」
「あー何だよ！1人だけモテファッションだからって調子乗って！」
「そうですよ｡オシャレな人はダサい人間の気持ちはわからんもんですよね！」
「いやいや､良い意味でキモいだから！」
「キモいに良い意味も何もねーよっ！このやろーっ！」
「っていうか､りのちゃんかて前田さんから服貰ってるやないですか」
「そうだそうだー｡それを着こなせないのはりのちゃんの責任だー」
「センスないのはしょうがねぇんだよー！」

　リビングで騒ぐ3人の声｡まぁ正直､由依もさっしーも本日のファッションはダサいなって思う｡
私だってそこまでセンスあるわけじゃないけどさ､そんな私が見ても「あ〜……これはないわ」って思うレベル｡
この1年でにゃんにゃんに何とか強制して貰おう｡ダサいままは困るからねー｡

「っていうかごめんなさい｡優子さんに1人でやらせちゃって」
「何言ってんだよ｡座ってりゃいいのに」

　さっしーときたりえが持ってきたチーズケーキの入った箱を持って､由依がキッチンに現れた｡
「仕舞っときますね」と冷蔵庫にケーキを入れる｡

「そういう訳にもいかないですよ！」
「そうかー？なら飲み物出しといて｡あの2人も仕事終わりで疲れてるだろうし」
「わかりました」
「コップはそこに出てるやつ使って」
「優子ちゃん､指原はオレンジジュースが飲みたいですよ！」
「オレンジジュースよりお茶派！北原でーす」
「お前ら､疲れてないなら手伝えよー！」
「はーい！」
「これ運べば良いですか？」

　前言撤回するべきだな｡一緒にいたらいたで､近くに感じるんだよね｡
この子達は､ネガティブだったりヘタレだったりおバカだったりするけど､でも私を慕ってくれてる｡
こんなに嬉しいことは無い｡ここも私の居場所なんだよな｡余計な心配だ｡いつも通りポジティブに行こう｡

出来れば本当に一曲限定ユニットで良いからこの７人で組んで欲しいな
no3bとノイエでnot-no RAINBOWとかそんな感じの曲名で…
我ながらちょいキモいなｗ

>>426
この名前はなしだなwww

こじはる視点になぜ優子が全然出てこないんだ…

Not 3bだとストレートだしな・・・

それはそうとノイエ回はいい！ほっこりするわ〜

作者さんキター！
待ってたぜ！いつもありがとう

なにこの良スレ
最初から全部読んでたら朝になっちゃったじゃないか
どうしてくれるんだ
作者さん最高！

ノット・ブスしか思いつかない俺マジぽんこつ

ノイエ鍋いいよ、ノイエ鍋

>>428
俺もにゃんと優子の絡みほしい

てかノイエ鍋いい！！ほんとあの４人はずっとしゃべってそうだなw

あげとく

あつみなこじゆうを尻目発展しないにゃんみな絡みが欲しい

「美味しいーっ!!」

　きたりえの声が部屋に響く｡顔が緩みまくってる｡こんなに嬉しそうに食べて貰えると､こっちとしても満足だ｡
由依はそんなきたりえの顔をまじまじと見つめながらはんぺんを黙々と食べてる｡きたりえに特に懐いてる由依らしいなー｡

「こじはるさんの御飯も美味しかったですけど､優子ちゃんの鍋も美味しいです！」
「にゃ､にゃんにゃんの御飯を食べた……だとっ!?」
「美味しかったですよ｡あんなに美味しい味噌煮は初めてでした」
「ぬわぁーっ!!羨ましーっ!!」

　さっしー曰く､新居にあっちゃんが泊りに来てにゃんにゃんが皆の晩御飯を作ってくれたらしい｡
良いな良いな羨ましいな！にゃんにゃんの御飯食べれるなんて羨ましい……｡チャンスがあったら頼も｡

「っていうか何で前田さんがおったんですか？」
「ん？そうじゃん｡まだ内緒じゃなかったの？」
「たかみなさんが引っ越したことを隠してたのが嫌だったらしくて､尾行してきたそうです」
「び､尾行っ!?」

　さすがあっちゃんだ｡やることが桁違い過ぎる｡
と､その話を聞いて由依がまた笑い転げ出した｡だからよ､ツボがわかんねぇってば｡
きたりえもさっしーも､さもそれが当たり前のように普通に食べ続けてる｡

「ほら､由依｡箸落としたぞっ」
「ご､ごめんなさいっ｡で､でも……前田さんが尾行てっ｡ふははは」
「優子ちゃん､大丈夫ですよ｡横山はしばらく放っとけば直りますから」

　んー､まぁ確かに相手するのはお昼だけで疲れた｡
折角､きたりえとさっしーが来てくれたんだから今は鍋を堪能しよう｡
それにしてもさすが私だ｡出汁が効いてて美味しすぎる｡

「今度7人揃ったらまた鍋やりましょうよ」
「7人で鍋パッ！」
「私はにゃんにゃんの味噌煮が食べたい……」
「優子さんって本当にこじはるさん好きですねぇ」
「当たり前だろー｡何つっても私の推しメンだからな！」
「私は優子ちゃんが推しメンですよ！」
「りえちゃん､そんなことゆーてDDやないですか」
「ほら､りっちゃん！横山が嫉妬してるぞ！」
「ゆいはんも､好きだぜっ！」
「何ゆーてんですかぁっ！誰にでもゆーてるくせにーっ！」
「優子さん､それは私の真似ですか？」
「優子さん､似てるやないですかーっ！」
「りのちゃんも関西弁下手なんですよっ！」
「これでも関西弁はリスペクトしてるよ!?そんな指原はあいちゃん推し！」
「嫌がられてんじゃん､サシハラスメント」
「りのちゃんはロリコンだからねー」
「りのちゃん､アイドルっぽい子が本当に好きですよねー」
「アイドル大好き指原だからね！」
「私はアイドルっぽくないというわけか､指原」
「だ､誰もそんなこと言ってないじゃないですかーっ！優子ちゃんも好きですよっ！」
「そう言ってどうせあっちゃん推しなんだろ､お前はー」
「なら優子ちゃんも服下さい！」
「服を貰えれば誰でも良いのかよっ!!」

黙って読んでおけば良いものを、誰々との絡みが欲しいとか書いてるやつは何なの？
作者さんがうんざりして書いてくれなくなったらどうするんだよ
普通に皆が仲良くしてる所想像してほっこりしとけば良いのに。
頼むからカプヲタの人、自重してくれ

カプヲタ思考じゃなくてデフォルト設定だよ
よくわかんないって言ってるからバリエーションとして一応書いたまで

　「片付けは私達でやりますよ！」ときたりえとさっしーが買って出てくれたのでお言葉に甘える｡
そしてまたリビングに由依と2人｡満腹で幸せ気分だから､今なら由依の話でも笑えるかもしれない｡

「由依ー､何か面白い話してよー」
「何ですか､急にー｡さっきまでつまんないつまんないゆーてたじゃないですかっ」
「今度は笑えるかもしんないじゃーん」

　うーん､と首を傾げる由依｡唇尖らせて考え事をしてる由依もなかなか可愛いじゃないか｡
小動物っぽくて抱きしめたくなるなー｡にゃんにゃんみたいに抱き心地は良くなさそうだけど｡
由依って結構筋肉質だし､才加みたいな感じなのかな｡でもあそこまでゴツゴツはしてないし､たかみなとかみぃちゃんみたいな感じかな？
はっ！私はまた何を考えてるんだ！本気でオヤジじゃないか！抱き心地に何かを求めてるって､まるでもっちぃ……！
いや､しかし抱き心地は大事だぞ!?抱きしめて柔らかいと幸せな気分になるじゃないか！良い匂いがすると嬉しいじゃないか！
にゃんにゃんは良いぞぉ｡柔らかいし良い匂いがするし､肌はもっちりスベスベ､ちょうど良いんだぁ｡
最近はみぃちゃんとまゆゆも抱き心地ランク急上昇中！さっしーときたりえはぁー……､まぁ保留で｡

「あの……相談があるんですけど」

　すべる話､もといすべらない話を始めるかと思いきや､神妙な顔の由依がいた｡
みぃちゃんが言ってたことはこれか｡まぁみぃちゃん経由できたりえが言ってたらしいんだけど｡
さっきまで笑い転げてた由依とは､全然違う｡特に仲の良いきたりえが言うんだから､多分何かあるんだろう｡

「んー､どうした？」
「あ､あのですね……」
「優子ちゃん､ケーキのお皿はどれ使えば良いですか？」

　由依が話しだそうとした瞬間にさっしーが飛び込んできた｡
包丁を片手に持ってて､私も由依も飛び跳ねる｡

「て､テキトーに使え！ってか包丁危ねぇだろ！」
「あ､ごめんなさい」

　ビックリする奴だな……｡あれで最近家事を頑張ってるって言うんだから､先が思いやられる｡

「それで？」
「えーっとですね……」
「2人ともケーキどれぐらい食べるっ!?」

　次に飛び込んできたのはきたりえ｡
包丁は持ってないけど､ケーキを両手で持ってる｡転んで台無しにならないか心配だ｡

「8等分にすれば良いよ｡余ったら食べるし」
「了解です！」

　きたりえが部屋を出てから由依の方を振り返ると､大きく溜息を吐いていた｡

「……やっぱ良いです」
「そうか……？何相談したいかはわからないけどさ､あんまり無理するなよ？」
「ありがとうございます」

　そう言って､由依は笑顔を浮かべた｡
心からの笑顔……とは違うと思う｡さっきまで笑い転げてた笑顔と全然違う｡

「ケーキ切れましたよーっ！」
「食べましょーっ！」

　

　映画のスタッフロールが､テレビの画面に流れていた｡
きたりえが持ってきた､最近レンタル開始の新作DVD｡洋画の話題作｡
部屋を暗くして4人で上映会をしてたんだけど､私以外の3人はぐっすり眠ってる｡
由依は朝から引っ越し手伝ってくれたし､きたりえとさっしーは仕事で疲れてたんだろうな｡
私を挟むように､両隣りにきたりえとさっしー｡由依はきたりえの隣｡さっしーに腕を掴まれて動くことができない｡
どうせ寝るだろうからと早めに毛布を持ってきておいて良かった｡暖房の点けっぱなしは身体にも喉にも悪いからね｡
　テーブルの上には余ったケーキと飲みかけのお茶が並んでる｡
本当のところ､今日集まってもらったのは鍋パーティーしながら作詞について話そうと思ってたんだけど｡
いやー､まさかの盛り上がりだったからねー｡楽しすぎて忘れてしまった｡
　由依は何を悩んでるんだろう｡
この子に悩むことがあるなんて､正直驚いてる｡悩み知らずだから､にゃんにゃんみたいに｡
悩む前に身体を動かす｡まさにチームKに打ってつけの努力家｡そんな由依が悩むんだもん､相当なことだ｡
今日はちゃんと話せなかったけど､引っ越ししたら話す機会あるかな｡んー､っていうかもしかして引っ越しのことを悩んでたりして｡

「う〜ん……」

　由依が寝むそうな顔で起きあがってきた｡

「今､何時ですか……？」
「映画終わったばっかりだよ｡序盤で寝るなよ」
「朝､起こしてくださいね……」

　それだけ言って､また由依は眠りに付いた｡会話になってないし､多分朝には記憶が無いんだろうな｡
全く､世話のかかるメンバーだよ｡3人の明日の予定がどうなってるのかのか知らないけど､早めに目ざましセットしておくか
そろそろ私も寝るか｡明日はお昼に仕事があって､そのあとは引っ越しだ｡話す機会があれば､由依とは早めに話しておこう｡
携帯電話の目覚ましを設定して､私も毛布をかぶる｡3人に囲まれて､かなり暖かい｡

作者さんたくさん更新ありがとう！ノイエのマシンガントークが脳内再生されたw
優子が早くゆいはんの悩みを聞いてくれますように

面白い！！

乙です！

乙！
あげ！

ゆいはんの「悩み」が気になるのう・・・

あげ！

あげ

　鍋パーティーから2日が経って､やっとこさ引っ越し出来た｡
いやね､本当は昨日引っ越すつもりだったんだけどさ､キッチンの片付けに手間取っちゃってね｡
荷物は今朝､業者さんに運んでもらった｡そのまま仕事に行って､真っすぐ新居｡
カードキーで鍵を開けて､静かに玄関を開ける｡何で静かに入るのかって？だってインパクト出したいじゃん｡
うーむ｡どんな風に登場したらインパクトあるかな｡いつだって全力投球､それが大島優子です｡
廊下に立ちつくして数分間｡色々と考察した結果､単純に行くのが一番だと結論が出た｡よしっ｡

「優子さんが〜､新しい家に〜､キターーーーっ!!」

　大きな音を立てて､新居のリビングに飛び込む｡ゴロゴロと何回転か転がってポーズを決めた｡夜の10時に｡
きたりえとさっしーに近所迷惑とか言っといて､何て野郎だよ､私は｡でもさー､インパクトは必要だと思うんだ｡
しかしまぁ､インパクトを付けすぎたせいでリビングにいた全員が私のことを唖然と見つめていた｡

「ゆ､優子……何やってんの」

　とたかみな｡歯磨きの途中だったのか､歯磨き粉が口から垂れてる｡
その隣では漫画を片手にきたりえがつぶらな瞳で私を見てる｡またワンピースかよ｡

「皆の優子ちゃんが引っ越してきましたよー!!」
「っていうかビックリしたー……」
「にゃんにゃ〜ん♪」

　おっとりした声で､本当に驚いてるのかわからないにゃんにゃん｡
さっしーと一緒にリビングの窓を鏡の代わりにして振りの練習中｡CDラジカセから流れる音楽だけがリビングに響いてる｡
　にゃんにゃんの姿を見つけた途端､フローリングを踏み込んで飛びつきに行く｡
ガシッと背中に飛びついて､その柔らかさを堪能する｡何日振りかなぁ｡あはははは｡
柔らかいなー｡持ち肌だなー｡スベスベだなー｡汗の匂いもまた堪らないなー｡

「優子ー､重いー」
「チューしちゃうぞチューしちゃうぞー！」

　攻めに行くと､練習で疲れてたのかにゃんにゃんが膝から落ちる｡
2人して床に倒れ込むけど､私がそんなことで止めるとでもお思いですか？

「にゃんにゃんにゃーん♪」
「苦しー」
「ちょっ､優子！にゃんにゃん､本当に苦しそうだから！」

　たかみなが駆け寄ってきて､私の腕をにゃんにゃんから剥がそうとしてくる｡
そうはさせるかっ！と､足も使ってにゃんにゃんに抱きつく｡抱きつくって言うか拘束｡
抱き心地抜群｡今日一日の疲れも吹き飛ぶってものだ｡マイナスイオンでも出てるよ､きっと｡

「たかみなー､助けてー」
「ちょ､引っ張られたら私まで！」

　にゃんにゃんがたかみなの腕を引っ張って､そのまま上に倒れてきた｡
別にたかみなが倒れてきたところで重いわけじゃないんだけどさ､一つ厄介なことがあるんだよ｡
たかみなの髪ね｡リボンでまとめたポニーテール｡ワサッて一気に落ちてくるんだよ､ポニーテールが｡
私の顔に髪の束か落ちてきて､一気に視界を奪われる｡

「ぬぁーっ､前が見えないー！」
「にゃんにゃん､手離して！」
「苦しいよー！」

　もう何が何だかわからない状態だ｡
髪の毛の隙間から見えたけど､さっしーときたりえは楽しそうにこっちを見てた｡
写メなんか撮りやがって｡どうせブログに載せるんだろ！載せろよ！っていうかその画像私にもくれ！
とまぁ､引っ越し早々そんな騒ぎがあって､ドタバタ騒ぎに決着を付けたのは誰だと思う？

「うるせーっ､ばかやろーっ!!」

　寝間着姿のみぃちゃんが､怒号を上げた｡

大袈裟かもしれんが
このスレに出会えて良かった

作者さんの文章好きだわぁ。
いつもありがとう

「揃いも揃って騒がしいんだよ！お前ら3人とも20歳超えてんだろ!?陽菜なんて最年長なんだから､しっかりしろよっ!!」

　私とにゃんにゃんとたかみなは､リビングに正座させられていた｡
うー……､みぃちゃん怖い｡これでも仕事終わりだから結構疲れてるんですけど｡

「っていうか始めたのは優子だしっ」

　頬を膨らませて言い返すにゃんにゃん｡
はい､その通りです｡全ての元凶はわたくしでございます｡
しかしみぃちゃんの怒りは収まるところを知らない｡

「文句言うなー！近所迷惑で傍迷惑！騒いだら責任は一緒！お前達もだっ!!」

　ソファに座って様子を見ていたきたりえとさっしーをビシッと指差した｡
いや､その子達は何もしてないんです｡にゃんにゃんの言うとおり私の責任なんです｡
　みぃちゃんは明日朝からお仕事らしく､皆よりも早めにベッドに入ってたそうだ｡
それがまさかの階下で大騒ぎとなったら､まぁ怒りたくもなりますよね｡気持ちはわかります｡

「あの……峯岸さん､すみませんでした」
「すみませんで済むなら怒ってねぇよ！明日朝早いのにすっかり目覚めちゃったよ！」

　フローリングで地団太を踏むみぃちゃん｡
こんな時だけど､ちょっと抱きしめたくなった｡オヤジか､私は｡

「どうすれば許してくれますか……」
「眠りかけてたのを起こされて許せるわけないだろっ!!私抜きで皆でいちゃいちゃしやがって!!寝る前に私も皆といちゃいちゃしたいっ!!」

　あれだね｡コント番組だったら皆ズッコケてるところだよ｡
実際､私もたかみなも正座のまま､顔から床にぶつかったよね｡さすがみぃちゃんだわ｡
そのままみぃちゃんは､ケロッといつも通りに戻って､私に飛びついてきた｡
正座で足が痺れてたからかなりビックリしたけど､みぃちゃんのスベ肌抱きしめられたから満足じゃ！

「優子も来て､これであとは由依だけか」

　たかみながリビングにいる面々を見回して満足そうに言った｡

「そう言えば由依っていつ引っ越してくるの？」

　私からたかみなに移って､膝枕をして貰うみぃちゃん｡
わかってないなー｡太腿はたかみなよりもにゃんにゃんが最高なんだぜ｡
最高も最高の究極だよ｡と､さりげににゃんにゃんの腿に着地する｡

「優子､重いー」
「ええやないかええやないかー！」
「りっちゃん､何か聞いてないの？」
「んー､聞いてないなー」
「まぁ由依も何かと忙しいんだろうさ｡明日K公演で一緒だから､聞いとくよ」
「うーん､それなら優子頼むわー」
「おう､任せとけっ」

　由依は責任感の強い子だ｡
秋元さんや戸賀崎さんが仕掛ける企画だし､まさか引っ越してこないなんてないとは思う｡
でも何か悩んでるようだし､明日の公演で時間がある時に話そう｡明日になれば､何かわかるだろう｡
まぁそれはともかく､今はにゃんにゃんの太股堪能するぞー！

作者さん、こんな時間までありがとう！！
目の前で７人の舞台・・・いや・・生活を覗いているような臨場感。
ゆいちゃん、どうなるんだろう？

乙です！
由依ちゃんに焦点当たってて推しとしては嬉しい限り
文章自体読みやすくていいですね〜

優子視点もやはり面白かった
この先どうなっていくのか楽しみだー

上げ

続きwktk
てことであげ

あげ

あげ

８

「やっぱり優子さんがいると公演盛り上がりますね」

　今日の公演はチームKの全員が久しぶりに揃いました｡
優子さんやともちんさんも来てくれました｡みぃちゃんは朝からお仕事で忙しかったみたいだけど､ギリギリ間に合って｡
劇場に来てくれはったファンの皆さんも盛り上がってくれて､とても楽しかった｡

「さすが優子だよねぇ｡敵わないなぁ」

　カーディガンを羽織ながら､笑顔を浮かべたのはともちんさんこと板野友美さん｡
劇場の更衣室に､ともちんさんと2人きり｡他の皆はすでに着替えを済ませて､それぞれ帰路についた｡
秋元さんや宮澤さん､梅田さんはこれからDiVAのお仕事があるとかで忙しそうにしてはったなぁ｡

「ともちんさんへの声援もそら凄かったですよ」
「でもやっぱり優子が一番だよ｡友とじゃ比べ物にならないって」

　そうは言うけれど､ともちんさんの人気だってそれなりのものがある｡
初期メンにしてAKB創設にも関わった凄い人｡オシャレにも気を使うファッションリーダー｡
初めて会った時はとても怖い人だと思ってたけど､クールに見えて､中身はとても優しい｡
研究生やチームKに昇格したころの私にも優しく接してくれて､時には厳しく色々なことを教えてくれた｡

「由依だって声援凄かったよ｡さすがシンデレラガール」
「シンデレラちゃいますよぉ」

　研究生からまさかのチームK昇格｡さらには第3回総選挙では圏外から選抜メンバーに急浮上｡
そんな私は時折シンデレラガールと例えられる｡そうは例えられるけど､世界が急に変わって付いていけないことが多い｡
チームKの勢いとか､メディアにもたくさんでるようになって､Not yetのメンバーにも選ばれた｡この1年半で本当に世界は変わった｡

「にしても相変わらずのおブスファッションだね､由依は……」

　モデルさんみたいな服を着て､ともちんさんは本当にお人形さんみたい｡
背丈が低いのが悩みらしいけど､けどこんなに可愛らしかったら､それだけでえぇと思うんですけどねぇ｡
背伸びしたいのか､高いヒールを履いてるところも可愛らしい｡

「えぇ？ダメですかねー､指原さんに貰ったものなんですけど」
「さっしーのじゃ仕方ないか｡着飾らないのは良いけどさ､もうちょっとファッションにも気を使おうよ」

　うーん､結構可愛いと思うんやけどなぁ｡
お気に入りのブラウスにボーダーのセーター､りのちゃんに貰ったロングのスカートと紺色のコート｡
そんなに変なファッションやろか｡色合いは､確かにちょっと地味やけど､可愛いのになぁ｡

「でもあんまり服持ってないですし」
「なら今度友があげるよ｡着なくなったの沢山あるし」
「ほんまですか!?」
「うん｡由依､背どれくらい？」
「158です」
「じゃあ着れるね｡今度似合いそうなの持ってきてあげる」
「やった！ありがとうございます！」

　ともちんさんはコートを羽織って､バッグを肩に掛けた｡

「あ､でも忙しかったら家に送るけど､どーする？」
「着こなし方も知りたいんで､それやったら今度ともちんさん家に泊まり行きたいです」
「そう｡まぁそれもいいね｡今度遊ぼっか」
「はい！」

　「またねー」とそのまま更衣室を出て行った｡これからまだお仕事らしい｡すごいなー｡
私も選抜に入ってからお仕事は増えたけど､でもまだまだともちんさん達には敵わない｡それだけ人気があるんやもんなー｡

これで全員の視点が出揃いましたね
これからも楽しみにしてます

おやすみあげ

「由依ー」

　劇場から出ようと入り口へ向かう時に､誰かに声を掛けられた｡
振り返ると､壁に寄りかかる優子さんがそこにおった｡いつも通りの笑顔｡
公演が終わって､反省会して､結構早めに出て行ったと思うんだけど……｡

「優子さん､帰りはったんじゃ……」
「そのつもりだったんだけどさぁ､由依にちょっと頼みがあって」

　快活に笑う優子さん｡公演終わったばかりなのに､全くもって疲れが見えない｡
それが優子さんの凄いところ｡いつだって笑顔で､元気｡私よりもちっちゃいのになー｡
AKB48のツートップ｡前田さんと並ぶAKBの顔｡歌にダンスに演技にトーク｡何でもそつなくこなす姿は､憧れる｡

「頼みって何ですか？」
「お願い！今晩泊めて！」

　両手を合わせて､優子さんは頭を下げた｡
泊めてって｡何をゆーてるんやろ｡優子さん､昨日引越しはったはずやのに何でいきなり｡
しかし､上目遣いで私を見てくる優子さん｡めっちゃ可愛いーなー……｡目がキラキラしてる｡

「いやさー､まだ荷物の整理してないから部屋で寝れないんだよねー｡他の皆も明日朝早いみたいだし､迷惑掛けれないし」

　確かに私は､明日は午後からのお仕事｡帰って特にすることもないし､起きるのも遅いから全然泊まることは構わないのやけど……｡

「えらく急ですねぇ」
「さっき思い出してさー､たかみなにももう連絡しちゃった！……ダメ？」
「まぁえぇですけど」

　承諾すると､やっぱり優子さんは笑う｡ケラケラと明るく｡
お泊りグッズ持ってなかったってことは､ほんまに急やったんやな｡

「やった！じゃあ下のドンキでお泊りグッズ買おーっと」

「歯磨きとー､化粧水とー､パジャマとー､それから……し･た･ぎ♪」

　ドン･キホーテの隅から隅まで買い物カートを走り回らせる優子さん｡
ほんまに元気な人やな｡どんな時でも疲れを見せず､全力投球｡見てるこっちまで元気になりそうやわ｡
今は下着コーナーで色々と見てるところ｡今は色んなのがあるんやなー｡

「あなた､どの下着がいいかしら！」
「ピーチジョンが良いんじゃないですか？ってなんでですか！」
「だっはー！」

　周りには結構お客さんがいてはるのに､2人して何やってんやろ｡でも楽しい｡
もしかしたら変な目で見られるかも知れんけど､でも優子さんとなら気にならないかなー｡

「由依､明日食べたいものある？泊めてくれるお詫びに朝御飯作ってやるよ」
「えっ､そんな悪いですよ｡優子さん､明日も忙しいんじゃ」
「いいから甘えろって｡後輩だからって気使うな｡私ら仲間だろ？」

　優子さんはこんな人｡先輩ぶったりせず､後輩にも優しい｡
優しいというか気を使わせることなく､一緒に楽しもうとしてくれる｡楽しいことがほんまに好きみたい｡

「お肉が食べたいです……」
「朝からかよっ！さすが由依だな｡まぁ良いや､それなら肉買いに行くぞー！」

今夜はここまでー

遅くまでお疲れ様でした。
これからの二人が気になって眠れません！
ゆいちゃんの悩みってなんやろ？
明日の更新をたのしみにお待ちしています。

いい展開ですね

あげ

（・o・）ノあげ

(´-∀-)ノ

あげ

(*'A`)ノ

ヽ( ・∀・)ﾉ┌┛　　=====　('A`)

w(ﾟoﾟ)wあげ

あげ

誰か麻里子様と7人の呼び方まとめてくださいw(ﾟoﾟ)w

どういうこと？麻里子が７人をどう読んでるかってこと？
それならば
高橋→みなみ
小嶋→ニャロ
峯岸→みぃちゃん
大島→ゆっぴー
指原→さしこ
北原→りえちゃん
横山→ゆいはんかな

逆なら
高橋→麻里子様
小嶋→まりちゃん
峯岸→麻里子
大島→まりちゃん
指原→麻里子様
北原→麻里子様
横山→篠田さん

こんな感じ？

横山→ゆい・ゆいちゃん

だったと思う

>>483-485
ｽﾏｿ
ｔｈｘ！

「ふーん､普通の部屋だな」

　私の部屋を見回して､優子さんはそう呟いた｡今の部屋はそんなに広くない｡
最低限があればえぇからね｡あんまり物を置く趣味もないし､いたって普通のお部屋や｡
音楽聴けるものと､踊るスペースさえあればどんなに狭くたってえぇ｡こだわってもしゃあないもん｡

「おっ､おこたおこた〜」

　仕舞うのが億劫で出しっぱなしのコタツに､優子さんが潜り込む｡
3月も半ばゆーても､まだまだ夜は寒いもん｡出してたってえぇよね？

「コタツは良いよなー｡コタツに入りながらアイス食べるの好きなんだー」
「買ってきたのプリンやないですか」
「あぁっ､急にアイス食べたくなってきたぁ！」

　偶然なんやけどね､あるんですよ｡アイス｡
この前りえちゃんが来たときに食べよってなったんやけど､そのまま結局食べなかった｡
優子さん､エスパー見たいや｡まるでそこにあるのかがわかってるかのよう｡りえちゃん､ごめんな｡

「アイス……食べますか？」
「あるのー!?さすが由依！食べるー！」

　コタツに入ったまま思い切り手を伸ばしてくる優子さん｡子供みたいや｡いつもとは違う優子さんの一面を見れたようで何だか嬉しい｡
優子さんは､私からしたら頼れるお姉さん｡お仕事には真面目だし､でも元気で明るい｡ダンスも歌も上手くて､素敵なお姉さんや｡
そんなお姉さんな一面ばかり見てきたけど､こういう一面もあるんやなぁ｡こじはるさんに甘えてる時ともちょっと違う。

「わたしはあなたを愛すのみ！」
「懐かしいですねー､愛実ちゃん」
「この世にヘタレはさしこのみ！」
「何ですか､それー」
「話が滑るのみなみのみ！」
「ふははは」

　おもろすぎる｡優子さんのギャグに腹筋が痛くなってきた｡つりそう｡
何でこんなにおもろいことを連続で言えるんやろ｡そういうとこもさすがやと思う｡

「それにしても､全く片付いてねぇなー」
「き､汚いのは仕方ないやないですかっ」
「いや､そうじゃなくて｡引越しの準備してないんだな」

　そう｡私はまだ､全くと言っていいほど引越しの準備をしてへん｡
家具もＣＤも服も､全部そのまま｡一応ダンボールは用意してあるんやけどね｡

「で､この前の相談って何だよ｡由依」
「……優子さんが来た意味がようわかりました」
「引越ししないのも関係あんの？」
「まぁ……」

うむ、気になる

>>485
そこだけ自信なかったんだｽﾏｿ

あげ

「保守よっ！絶対に落としちゃダメー！！」

>>492
晴子さん乙

ホシュー！

保守

保守

「死んでも落とすなーっ！！」「おめーらぁ！」

ほなね

スレ立て主と作者さんと
保守してくれる人すべてに感謝

保守

ほしゅ

保守

キャッチャー

　1年半前｡私はまだ研究生やった｡まりややみなるんと一緒に劇場公演を頑張ってた｡
私は特に目立ってはいなかった｡キャラだって京都出身ってぐらいで､大したものは持ってなかった｡
9期や10期の仲間達と一緒に､頑張って頑張って､とにかく頑張ってた｡正規メンバーになれるかもわからないのに｡
　けどあの日から､変わった｡忘れもしない｡2010年10月10日｡葛西臨海公園の東京秋祭り｡
たかみなさんが呼んだ私の名前｡昇格の知らせ｡観客の皆さんの声援｡何が起こったかわからなくて､思わず泣いてしまった｡
そんな仲間達は､今はチーム4として公演をやっている｡私以外の皆が……｡
　何で私何やろ｡
今まで一緒にいた仲間は「折角のチャンスなんだから頑張って！」って送り出してくれた｡
Kに入れてもらったことが嫌やったことはない｡むしろ自分を伸ばせる最高の場所やと思ってる｡
しかしかつての仲間達は､今はチーム4として公演をやっている｡私以外の皆が……｡
運営さんの推しってヤツなんやろな｡チームKに入って､CMに出演して､Not yetに入れてもらって｡

「昇格したばかりの私が､ドラマで重要な役やるっておかしないですか？」
「総選挙で選抜入ったからじゃん」
「キャストが決まったのはもっとずっと前やないですか」

　圏外だった私が19位になったのだって､もしかして……って思った｡
みなるんやみおりんだってやっとの思いでアンダーガールズ入りしたのに､何で……｡私の居場所はここでえぇんかな｡

「何で私やったんやろって､今でもずっと思うてるんです」
「努力が認められたんじゃないの？」
「努力はっ……､努力は皆してましたよ｡皆がみんな､AKBとして頑張ってました」

　いつ上がれるかもわからない正規メンバーを夢見て､皆が頑張っていた｡

「そんな時､握手会で言われたんですよ」
「……何て」
「ゴリ推しのくせに」

　優子さんは私をただ見つめてた｡その方がありがたい｡

「あぁ､そうやって思いました｡ゴリ推しやったから､私は……」

　所謂アンチという人達からの批判を見たこともある｡インターネットで検索すれば､いくらでも見れるからね｡
Kに入ったのも､メディアに出れるのも､Not yetも全部推されてるからやったんや｡そらそうやわ｡
批判されるのは､やっぱり嫌｡テレビの収録や､MVの撮影をしてるとき､いつだって「私でえぇんかな」って気持ちが心の中にある｡
今回の共同生活だって､私があんなに豪華なところに住んでいいのかな｡私が先輩達に混じって企画に挑戦してえぇんかな｡
ずっとそう思っとる｡推されてるだけのくせにチヤホヤされやがって､やっぱり言われるんじゃないか｡そう思うと､引っ越すのも怖い｡

「そんなこと悩んでたのか……」
「そんなことってっ､優子さんは人気やから」
「私もあったなぁー､そういうこと｡握手会でさ､心無いこと言われて悩んだ」

　そう言う優子さんは､何故か笑顔を浮かべてる｡
何で？嫌なことがあったのに､何でこんな風に笑えるんや……？

「私だけじゃないさ｡皆が皆､そういう経験あると思うよ？たかみなやにゃんにゃん､みぃちゃんだって｡ブスが調子乗んなとか､下手くそなんて言われた」
「そんな……｡優子さん達が下手だなんて」
「下手だったよ｡もちろん悔しかった｡けどさ､そう言われて気づいたんだ｡私にはまだこの人を満足させる力が無いんだなって」

　だから一生懸命踊った｡思い切り歌った｡
かつてAKBがまだメディアに取り上げられていなかったころは､そうするしかなかった｡
下手と言われたままでいたら､そこで終わってしまうから｡AKBを続けたいから｡

「そしたら､次に握手会にその人が来た時言ってくれたんだ」

　カッコいいじゃんってさ――と､優子さんは照れたように笑う｡
とても嬉しそうに｡とても楽しそうに｡それならわかる｡笑顔を浮かべる理由｡

「由依も､何か嬉しいことあったろ？ファンの人と交流した時」
「……あります」

　いつの握手会だったかは､忘れてしまった｡けど場所は覚えてる｡顔も覚えてる｡
大阪｡私の故郷､京都の近く｡男の人で､ちょっとお歳を召した感じ｡戸賀崎さんみたいな感じ｡私と同じ京都出身だと言ってた｡

「名古屋にはSKEがいて、大阪にはNMBがいるけど、京都にはゆいちゃんがいる」

　それを言われて､嬉しくないわけなかった｡その場で飛び跳ねたいぐらい､嬉しかった｡

「良いじゃん！私なんて言われたことないぞっ､栃木に大島優子なんて」
「あれ､優子さんって栃木出身でしたっけ」
「忘れんじゃねぇよー！」

　と､私の首に両手を回してくる優子さん｡
頭をガンガンと揺さぶられて､そのまま肩を組まれる｡

「私達は見られる仕事だ｡見てもらう仕事だ｡そりゃ色々なことを言われるさ｡けど､言われてこその私達なんだよ｡嬉しいことでも､嫌なことでも､どんどん言って貰え」
「はい」
「そんで認められるために強くなってけば良いんだよ｡それでもゴリ推しとか言う奴がいたら､そん時はいいかえしてやりゃ良いんだよ」
「……何て？」
「これが私のチャンスの順番だ！ってな」

　あはは､ちょっと臭かったな――と恥ずかしそうに笑う優子さん｡
何でやろうな｡こうやって悩むのなんか初めてやからかもしれん｡人に相談するのが初めてやからかもしれん｡
誰かに話を聞いてもらうって､何でこんなに嬉しいんやろ｡何で救われた気分になるんやろ｡そんで……､何で泣いてんねやろ｡

「泣け泣け｡そんで悩めっ｡悩んで泣いて考えろっ｡何で自分が今の居場所にいるのか」
「……はいっ」
「あ」

　優子さんが突然､口をポカンと開いた｡
えっ､と思ってテーブルの方を振り返ると､出しっぱなしだったアイスがドロドロに溶けてしまっていた｡

「食べ損ねた……」
「ふふふ､あははは」

　スプーンを咥えながら頬っぺたを膨らませる優子さんが妙に可笑しくて､腹筋が痛くなるほどの笑いがこみ上げてきた｡

「私のアイスー！」
「いや､優子さんのじゃ､ないしっ！あはははっ」
「あー､もう悔しいからプリン食べるぞー！」

　何時頃まで､優子さんと喋ったのは覚えてない｡
いつの間にか寝てしまった｡気持ちがどこかスッキリして､安心したからかもしれん｡
突然鳴った携帯電話のアラームとともに起こされる｡カーテン越しに､日の光が漏れている｡

「優子さん……？」

　部屋の中は､シンと静まっている｡
あれ？優子さん､どこに行ったんや？まだ頭が覚めてなくて､フワフワとして夢の中みたい｡
携帯電話を見ると､時刻は7時半｡お仕事に行くまで全然余裕のある時間｡
　テーブルの上に､お皿と一枚の紙があった｡
ラップに包まれた､とても美味しそうな豚肉のピカタと､ポテトサラダ｡

"気持ち良さそうに寝てるから先行くね(´-∀-)
白飯と味噌汁はキッチンにあるわよ､あ･な･た♪
早く引っ越して来い！早く皆で鍋パやろうぜお！　YUKO"

　ほんまに御飯作ってくれたんや｡美味しそうやわ｡
けど､頭がかなりフワフワしてる｡もう一眠りぐらい出来そう……｡
瞼の重みに耐えられず､クッションに着地するように横になる｡
　と､またアラームが鳴った｡今度は声に出して飛び起きる｡
何や何やと､慌てながら携帯電話を開いて､ティスプレイを見た｡

"二度寝してねーで飯食え！　YUKO"

　設定した覚えが無かったのに､なるほど｡
あははは､何処までも見透かしたような人やなー｡

保守�d！

誤字ありですがうｐ

>>510
いつも楽しく読ませていただいてます。
お疲れ様です。
泣きました 最高です
これぞまさに ゆきりんが言ってた 優子姐さんいや兄さんの
「優しさが素直じゃない」ですね

作者さんお身体に気を付けて頑張って下さい

乙！
いいエピソードや〜

>>510
乙です
我等が優子姐さんの
「素直じゃない優しさ」ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

>>510
乙です
>>511
古くは研究生時代のしーちゃんが優子ちゃんの優しさを
「あれは出来るオトコのやり口ですよ」
って言ってたね

旧Kメンがサプライズでしかもかなり粋な方法で誕生日祝ってくれて
それが実はその日不在だった優子ちゃんの発案だったってことを
だいぶ経ってから分かったという 本人一切そんな素振り見せないで
しーちゃんが入る前から憧れてたKKを主役にしたって話

長文失礼しました

>>510
最初は由依を由衣と書く位の知識しかなかったのに
これを執筆するためにいろいろ調べられたんですね
敬服すると共に物語にも感動しました
この後も自分のペースで投稿してくださいね

ほなね(・o・)ノ

キャラがよくつかめてる感じがします。完結したら本で出版してほしいぐらい。

>>510
相変わらず素晴らしいですね
マイペースでこれからも楽しませて下さい

>>511>>514
ゆきりんもしーちゃんも上手いこと言うね
こういうエピソードが出てくるのがいつも他のメンバーからっていうのが優子姐さんのカッコよさだよな
自分の推しもノイエで凄い世話になってるみたいでホント有難いよ

>>510
更新乙！
いい話だわー、泣いた。
ところで、作者さん中々関西弁書くの上手だね！
もしかして関西の人！？
と、ゆいはんと同じく京都出身の自分が言ってみるｗ

>>511-518
�d！これからも更新頑張ります

>>518
いや、普通に関東の人ｗ
ANN聞いてゆいはんやゆっぱいの喋り方学んだｗｗ

ネイティブじゃないのに見事な関西（京都）弁ですね。
ゆいちゃんに感情移入してしまいました。
同時に優ちゃんの男前っぷりにも！！！
こんなすばらしいストーリー、マンガかアニメにできれば良いですね。

あげときますね

あげ！

あげ〜

「由依ー､これどうする？」
「うーん､持ってきます！」
「横山､これ何？」
「あぁ､小森さんに貰ったんです｡ウェイトベルトですよ」
「うわっ､重っ！優子ちゃん､パスッ！」
「危ねっ！いきなり投げんじゃねぇよっ､指原ーっ!!」
「ひぃっ！ごめんなさいっ」
「りのちゃん､一応借りてる部屋なんだからさ､傷付くし」
「りっちゃんまでぇ……｡で､これ持ってくの？」
「持ってきますよー｡貰い物ですからね」
「いや､もらい物って言ってもさ……」
「横山､持ってくもの多すぎだろ」
「ダンボール何個積む気だよ｡っていうかこの部屋によくこれだけの物があったな」
「ほとんどガラクタだし」
「ガラクタちゃいますよ！全部大切なもんなんですっ！」
「このカラオケセットなんてどこで貰ったんだし……」
「お父さんが使わなくなったからってくれたんです」
「使ってんのか？」
「……使ってませんけど」
「戸賀崎さんに預ける決定！」
「そんなぁっ……！」

　Not yetのメンバー3人が､忙しい合間を縫って部屋に来てくれた｡
まだ引越しの準備して無いとりえちゃん､りのちゃんに話したら「何やってんだよ！」「手伝うから急げ！」って自分のことのよう｡
優子さんも揃って､荷物をまとめながらの大騒ぎ｡でもやっぱり､楽しいなぁ〜｡

　3月末の横浜アリーナでの春のコンサートが徐々に迫っていた｡
私達やノースリーブスさん達の予想では､そのコンサートで企画の発表があると考えてる｡まぁあるんやろうな｡いつものことやもん｡
予想は付いてるんやで､スタッフさん｡とにかくそれまでに引越しを完璧に済ませようと､ドタバタ騒ぎで荷物を纏めてる｡レッスンからのお仕事終わりなのにありがたいわ､ほんまに｡

「やっと片付いたか｡あとは戸賀崎さんに連絡とって終わりだな」
「ごめんなさい､何から何まで手伝ってもらって」
「本当だよ､もっと早くやれよー！」
「一番だからって調子乗らんといてね､りのちゃん」
「横山､当たりキツいな」
「はいはい､良いから御飯食べてお家に戻るよ！」
「はーい」

　御飯は現場で余ったお弁当｡
ちょうど4人分余ってたから貰ってきた｡おろしハンバーグ弁当｡お肉や､お肉！
ほんまはしっかりしたステーキとか食べたいんやけどね､でもハンバーグも好きや｡

「そう言えばブスさんは作詞の方針決めたみたいですよ」

　割り箸を咥えながらのりのちゃん｡咥え箸はあかんよ｡

「マジ？誰情報？」
「こじはるさんです｡詳しいことは話してくれませんでしたけど｡随分思わせぶりにはぐらかされましたよ」
「ふ〜ん､そうか……」

　ハンバーグを頬張りながら腕を組む優子さん｡
その隣ではりえちゃんが幸せそうな顔でお弁当を食べ進めとった｡なんやこの表情｡ほんまに見てて癒されるなー｡

「そんじゃ私達も､決めとくか｡テーマ」
「良いですね､折角4人集まってるんですから」
「どんな曲歌いたい？」
「ふぁいっ!!」

　口の中の御飯を撒き散らしながら､りえちゃんが思い切り手を上げた｡
自信満々な表情なのに､口から飛び出た御飯粒が全て台無しにしとる｡

「ちょっ､りっちゃん汚い！」
「あっ､ごべん」
「由依､台拭きー」
「全部片付けちゃったんでティッシュで」

　御飯をしっかり飲み込んでから､気を取り直してもう一度｡

「こんなこともあろうかと､既に考えておいたよ､作詞のテーマ！」
「よっ､いいぞ！さすがはAKBの優等生ウナギ！」
「優子ちゃん､それ褒めてませんよ」
「指原さんとは違いますねぇ」
「横山､ちょいちょいディスるの止めて」
「とにかく､私が考えたのはこれです！」

　自分のバッグからメモ帳を取り出して､あるページを開いた｡そのページには､沢山の文字や熟語が列記されてる｡
友情｡恋｡未来｡AKB｡Not yet｡4人｡まだまだ｡力｡友達｡仲間｡春｡夏｡秋｡冬｡桜｡初恋｡命｡約束｡神様｡僕と君｡走る｡世界｡子供｡親｡
どれもバツだったり三角が付いてる｡その中で､一番端っこの1つだけ､その1文字だけが二重丸で囲まれていた｡

「絆､です！」

　真面目なりえちゃんらしい｡1人でこんなに考えてくれてたんや｡
優子さんもりのちゃんも､「へぇ〜……」と感心したようにりえちゃんのメモを眺めていた｡

「AKB､そしてNot yetの絆を歌うんです！」
「ふむふむっ！」」
「私達は恋とか片思いとか､そういう歌が多いですからね｡秋元さんが書かないような､絆を歌いたいんだよ､私は！」

　りえちゃんの心からの声にも聞こえた｡
メモ帳を見せ付けるように､気合の入った顔をする｡

「良いじゃーん！良いよ､きたりえー！」
「凄いよ､りっちゃん！」

　ほぼ同時に､優子さんとりのちゃんがりえちゃんに飛びついた｡あっ､ずるいっ｡
2人にしがみ付かれて､りえちゃんが床に転がる｡テーブルの反対側やから､入りにいけん｡

「ほら､横山もっ！」

　ちょっと淋しかったけど､でもりのちゃんが手を伸ばしてくれた｡
いつもはお調子者のりのちゃんやけど､こういう時にちゃんと見てくれてる｡
嬉しいから､りのちゃんの手を取って私も飛び込む｡

「ぬぁ〜､優子ちゃん重いー！」
「レディーに重いとか言うんじゃねぇよっ！」
「りのちゃんはやっぱり薄いですねっ」
「だてにAカップしてねぇよっ､このやろー」
「まぁとにかく､Not yetの作詞活動開始だーっ!!」
「おーっ!!」

ゆいはんうｐ

もうちょっと続きますよ(・o・)ノ

いつも楽しみにしています

続きまってます

wktk

めっちゃおもろい！！
楽しみにしてます

まとめんに載らないかねぇ

落とさせはせん

あげー

断固死守ー！！！！！！！！！！

あげぽよ〜

あげ

　翌日には何とか荷物も運び込んで､やっと引越しが済んだ｡
色々悩んで引越しが遅れてしまったけれど､優子さんのおかげや｡
不安なことばかりやったけど､今はこれからの1年が楽しみでしゃあない｡

「由依､よく来た！」

　新居に入って早々､出迎えてくれたのはたかみなさんやった｡AKB48の初期メンにして皆のリーダー｡
皆を纏めてくれる凄い人｡高橋みなみさん｡家なのにいつもの髪型と､でっかいリボン｡相変わらず背もちっちゃい｡
元気でちっちゃくて､まるで小学生の男の子みたい｡でもほんまに凄い人｡

「ほいほいっ､早く上がれ！」
「お邪魔します」
「違うやろっ！ここは今日から由依の家でもあるんだぞっ」
「やっぱり慣れんもんで､ごめんなさい」
「別に謝ることでもないけどさ」
「……ただいまっ！」

　おかえり――と､笑顔を浮かべるたかみなさん｡
こういう時は､男の子って言うよりお父さんみたいや｡皆が付いていきたくなる気持ちもわかる｡
スニーカーを脱いで､キャリーバッグをとりあえず廊下に置いといて､リビングへ向かう｡

「見てみてぇ､萌乃ちゃん！」
「なにをぉ！こっちはたかみなだ！」
「北原のはともちんさん！」
「いや､きたりえはウナギ描けし」

　リビングでは､みぃちゃんとりえちゃんとりのちゃんが風船に落書きしてた｡
サインペンを使って､それぞれのメンバーがブログやモバメでよく使う顔文字を描いてる｡
っていうか何や､この風船の量｡リビングのそこかしこに散らばってる｡

「おっ､由依ー！」

　満面の笑みで振り返るみぃちゃん｡　
同じ年齢だけど､AKB48が始まった時からずっと頑張ってる峯岸みなみちゃん｡
たまにネガティブで､たまに甘えん坊だけど､AKB48には欠かせないバラエティ班の1人｡
頭の回転は速いし､言葉も沢山知ってるし､トークで頼れる女の子｡

「見てみて！由依も描いたんだよ！」

　りえちゃんが､私がよく使う顔文字を描いた黄緑色の風船を見せてくれた｡
真面目で頭が良くて運動も出来て､何でもできるオールラウンダー｡北原里英ちゃん｡
AKBの優等生代表｡落ち込みやすい時もあるけど､いつも優しくて大好きなお姉さん｡

「横山も一緒に膨らまそーっ！」

　と空気入れを持って張り切ってるのはりのちゃん｡
指原莉乃ちゃん｡何時だってお調子者で､泣き虫｡当たって砕けるヘタレクイーン｡
だけど後輩の面倒見も良くて､優しく笑わせてくれる｡よく一緒に遊んでくれるし､憎めない｡むしろ好きやな｡

「でもこんな膨らましてえぇんですか？」
「折角7人揃うんだからお祝いだよー」

　キッチンの方から現れたのはこじはるさんこと小嶋陽菜さん｡
おっとりうっくりマイペース｡何を考えてるんだかようわからんけど､凄い人ってことはわかる｡
やることなすこと全てで当たり目を出す､運とは違う神がかった物を持ってる人｡
スタイル良くて､オシャレで､美人さんで､ほんまに私と同じ人間何やろうか｡
　こじはるさんはエプロンを着てて､何かを作ってくれてるみたい｡

「でも､お祝いゆうても……風船って」
「たっだいまー！ってなんじゃこりゃーっ!!」

　優子さんが､元気良くリビングに飛び込んできて､そのままその場にへたり込んだ｡
風船嫌い大島優子さん｡お茶目でカッコいい皆のお姉さん｡変幻自在というキャッチコピーは優子さんにほんま似合う｡
そんな優子さんが苦手とするものが､今このリビング全体に散らばっとる｡こりゃあかんやろな……｡
　と､そんな風船が突然､"パンッ"と弾けた｡

「ぬわーっ!!うわぁっおぅ……」

　泣きそうな顔の優子さんの横を､こじはるさんのペットであるトイプードルが駆けていく｡
うさぎちゃんなのかみみちゃんなのか区別が付かんけど､風船を割った犯人はどうやらこの子らのようや｡
キャンキャン吼えながら､風船を追い掛け回している｡

「こら､うさぎちゃん！みみちゃん！」
「たかみなが割れた!!」
「いや､私の風船だったのかよ！」
「優子ちゃん､大丈夫ですか」
「いやだーっ､､お家に帰るぅーっ……！」
「しっかり！ここが優子ちゃんのお家ですよっ！」

　あ､やばっ｡この状況おもろっ！何やおもろくなって､お腹が痛くなってきた｡
たかみなさんが割れたって！優子さんがかなり怯えてるなんて！何やこの状況｡

「ふははははっ」
「ちょっ､由依笑う状況か!?」
「だって……たかみなさんが割れたっ！」
「みみちゃん待ってー！」
「あっ､割れる!!」
「うぎゃーーっ!!」
「萌乃ちゃーーーんっ!!」
「ふははははっ」

たかみな何ですぐ割れてしまうん？

　笑いすぎて疲れてしまった｡
それにこじはるさんの作ってくれたロールキャベツもほんまに美味しかった｡
涙の止まらない優子さんは､みぃちゃんとりえちゃんにずっと慰められてて､そんな優子さんにさらに笑ってしまった｡
「お前は鬼かっ!!」と優子さんが泣きながら言ったのは､皆爆笑やったな｡楽しい｡引っ越してきて良かったわ｡

「でも､何で寝れんのやろ……」

　枕も布団も変わってへんし､部屋が変わって落ち着かんからやろか｡
たかみなさんとりのちゃんに手伝って貰って整理した部屋｡前の部屋とは匂いが違うし､やっぱり落ち着かん｡
喉を潤すついでに､ベッドから降りてリビングへと向かう｡すっかりと夜も更けて､少し肌寒い｡
　と､リビングのほうが少し明るい｡オレンジ色の間接照明の明るさ｡

「たかみなさんと､優子さん……？」

　リビングには､たかみなさんと優子さんがいた｡
それぞれソファに座って､たかみなさんはテーブルで何か作業を､優子さんはイヤホンで音楽を聴きながら振り入れをしてる｡

「おぉ由依､起こしちゃった？」
　
　たかみなさんも優子さんも振り返る｡
何や､この2人に見られると緊張してしまうなぁ｡2人ともAKBの中心メンバーやし｡

「いえ､ちょっと眠れなくて……」
「うーん？引越しして落ち着かないのか？まぁ良いから座れよ」

　イヤホンを外しながら優子さんがソファをパンパンと叩く｡その目元には､まだ少しだけ涙の跡が付いていた｡
ちなみにさっきまでリビングを埋め尽くしていた風船は､みぃちゃんりえちゃんりのちゃんの3人がそれぞれ部屋に持ち帰ったみたい｡
もうちょっとだけ､怯える優子さんを見たかったなぁ｡あんまり見れない光景やったんやもん｡

「たかみなさんは何やってるんですか？」
「今度のコンサートのポップをさ､今から考えておこうと思って｡じゃじゃん」

　見せてくれた画用紙には､サインペンで書かれたコンサートタイトル｡たかみなさんはコンサート毎に､毎回ポップを書いている｡
今回はいつも以上に気合が入ってるわ｡それもそのはず､今月末を持ってAKB48のお姉さんグループ､SDN48のメンバーが卒業してしまう｡
9期生である私だって､たくさんお世話になったお姉さん方や｡たかみなさんと優子さんからしたら､思うことはたくさんあるはずや｡
皆､いつも以上に気合が入ってる｡お姉さん達を送り出すために｡

「相変わらず上手いですね､たかみなさん」
「これでも絵は得意なんだよ」
「かわりに勉強できないけどなー」
「うっさいわー！」

　ん､そうや｡喉渇いてたんやった｡
ソファから一旦降りて､キッチンに向かう｡

「たかみな､それまだ時間掛かんのー？」
「いやー､もう終わるよー」
「よーしっ！じゃあ寝れない由依のために良いこと考えたっ！」

　そう言うと､優子さんは顔を輝かせてリビングを飛び出していく｡
オレンジジュースを喉に流し込みながら､たかみなさんと目が合って､一緒に首をかしげた｡
　数分もしない内に､優子さんが戻ってきた｡重い足音を立てながら､布団を担いで｡

「な､何で私の布団持ってきてんですかっ！」
「つーか私のもやしっ！」
「1人で寝るから落ち着かないんだよ｡皆で寝れば怖くない！」

　ニヤッと笑う優子さん｡男の子みたいや｡っていうか別に怖いわけではないんやけど｡

「ほら､由依！テーブルどかすの手伝って！たかみなはソファどかせ」
「……何騒いでんの､こんな夜中に」

　振り返ると､寝ぼけ眼のこじはるさんとみぃちゃん｡2人揃ってめちゃめちゃ眠たそう｡
明日の朝は皆若干余裕があるためか､今日はみぃちゃんも大人しめ｡

「皆でここで寝るから布団を持って来い！」
「えぇっ……本気ー？」
「本気だよ､小嶋くん！折角皆揃ったんだよ!?一緒に寝ようよー！よっしゃ､りのりえ起こしに行ってくる!!」

　深夜なのに楽しそうやなー｡
でも､皆で寝るのは私としても楽しそうや｡よっしゃ､こじはるさんとみぃちゃんの分のお布団運ぼ！

ええなあ・・・・・
みんなが楽しそう過ぎて涙が出る。
なんでやろ？

「にゃんにゃんの隣ー！」
「優子の隣とか身の危険感じるー｡たかみなぁ､こっちの隣来てー」
「わ､私でいいの!?」
「何で顔に真っ赤にしてんの？っていうかみぃちゃん寝ちゃってるけど」
「指原だけ何で誕生日席みたいな位置なんですか！」
「そりゃジャンケン負けたからですよ､りのちゃん」
「りのちゃんは相変わらずジャンケン弱いなぁ」
「ジャンケン大会の時ばっかり妙な強運使いやがって！」
「それは指原のせいじゃないでしょっ！っていうか窓際寒いっ……」
「しょうがないなぁ｡りのちゃん､こっちに来な！」
「さ､さすがりっちゃん！」
「ダメですっ！りえちゃんは私が一緒に寝るんやもん！」
「誘われたのは指原だもんね〜」
「はいはい､仲良くしなさいっ」

　深夜やってのに､ほんまに騒がしい｡
7人揃うとこんなに騒がしいんやな｡みぃちゃんは寝てはるけど｡
　ん！そうや､私の自己紹介忘れとった｡危ない危ない｡
はいっ､京都出身､金閣寺よりも輝きたい横山由依19歳です｡奈良県に近いけどちゃんと京都出身ですからね｡
京都出身やからはんなりと大人しく見られがちやけど､何やろなー｡男勝りって言うか､結構はんなりしてへんよ｡
楽しいことが好きやし､騒ぐことが好きやし､身体動かすことが好きやし､お肉が好きやもん｡はんなりしてへんよ｡
嫌いなものはー……､そうやなー｡自分の筋肉質な身体が少し嫌やな｡太く見えるのはちょっと嫌やもんね｡
　そんな私やけど､先輩達に囲まれて､共同生活を始めることになりました｡
心配なこともあります｡不安なこともあります｡せやけど､この7人なら大丈夫やろなーって思ってます｡
1年は短いのか長いのかようわからんけど､ここが私の居場所って思えるようになったらえぇなぁ｡

「電気消すよー」
「は〜いっ」
「にゃんにゃんにゃーん♪」
「眠れないー」

　電気がパッと消えた｡
真っ暗になったけど､でも周りに皆がいてくれてることがようわかる｡
う〜ん……､何や安心して眠くなってきてしもた……｡ふわぁっ｡欠伸も出てくる｡
　もうすぐ4月｡本格的に1年間が始まる｡何が起きるかわからないけど､皆で乗り越えていこう｡
それがAKB48で､ノースリーブスで､Noy yetなんやからね｡とにかくまずは横アリのコンサート！
　明日のレッスンのためにも､おやすみ｡

夜遅くなのか朝早くなのかわかんないけど、こんなところで！おやすみ！

ありがとうございます！
お疲れ様でした。

何度も同じこと言いますが、なんかうれしくて泣けてきます。

保守

すげークオリティーの高さw
もはやアメブロとかで更新したら結構見にくる人多いブログ小説になりそう

divaも一緒に住ませろよ

ドラマ化決定！！

ところで、ゆいはん１９歳だっけ？

ゆいちゃんは運命の１２月８日が誕生日だよ
今は満１８歳今年の誕生日きて１９歳

うぇぇ、ゆいはんと誕生日一緒だ！
らぶたんも確か12月8日だよね。
なんか運命感じるなぁ、ってスレチ失礼ｗ

吉田選手がテゴマスって言ってヒヤっとした

(´･ω｀･)ｴｯ?

正直指原目線から横山目線まで、他のメンバーの紹介がほぼ同じ内容で読み飽きた…
やっと紹介終わったしここから期待してる

保守

あげとく

あげー

俺が守る！ずーーん！！！

俺も守る！どーーん！！！

あげ

保守

作者のために全力で保守〜

守るわ〜

保守�d！

ｽﾏｿ、今日は私用で忙しいのでうｐできそうにない

>>566
自分のペースでいいですよ〜
次の物語を気長に待っています。

>>566
毎日ありがとうございます。
余裕のある時に更新頑張ってください。

（・o・）ノあげ

ほす

朝の捕手

あげますね

あげw(ﾟoﾟ)w

(ΘωΘ)ノ

ぜー(-∀-`)

(・o・)ノ

あげ

(保・ω・守)

９-1

　3月末｡私は横浜アリーナのステージの上に立っていた｡アリーナを埋め尽くす､人､人､人｡
その中の何十分の1ぐらいが私達AKB48グループのメンバーなんだろう｡3日間の全3公演｡コンサートチケットは完売｡自分で言うのもなんだけど､AKB48も大きくなったなぁ｡
　サイリウムが揺れるアリーナの中で私､高橋みなみは結構冷静だった｡2日目の終わりが近づいている｡アンコールがかかって､選抜メンバーの『風が吹いている』｡
これを歌い終わったら､私達の企画発表がある｡今日しかないもんね｡だって明日は……SDN48の皆の最後のコンサートなんだもんね｡ゆかりんやCinDy､めーたんや皆の､卒業｡

「みなみ､大丈夫？」

　歌いきって､立ち位置を直している間に､麻里子様がそっと耳打ちをしてきた｡
AKB48最年長の麻里子様｡いつも仕事ばかりで忙しいけど､陰でしっかりとサポートしてくれるチームのお姉さん｡
私の顔色を見て聞いてくれたんだろう｡SDN48のことを考えて､少し笑顔を落としてしまったから｡

「うん､大丈夫」
「無理はダメだよ」

　ポーかフェイスで､そっと背中を押してくれる｡いつだって麻里子様はそうやって支えてくれる｡頼もしいなぁ｡
　この後の段取りは､戸賀崎さんから指示されている｡全メンバーがステージに揃ったら､私達7人は1歩前に出る｡
メンバーやスタッフ､ファンの皆さんからすれば､どういうことかと疑問もあるだろう｡

「皆さーん！楽しんでいただけたでしょうかーっ!!」

　マイクを握り締めて､大声で､アリーナのファンの皆さんに聞く｡
同時に割れるような歓声が耳に届く｡何度聞いても､この歓声には心が震える｡
私達やってやったんだって､心の底から嬉しくなる｡

「はい､ありがとうございます｡さてね､終わりが近づいてるんですけどその前にこんな物があるんですよ」

　用意していたのは､衣装のポケットに仕舞ってあった白い封筒｡アンコールを歌う前に戸賀崎さんから直々に渡されたもの｡
白い封筒を目の前に突き出すと､再び歓声が上がった｡戸賀崎さんっていつもこんな感じなんだ｡こりゃ堪らんなー｡

「今日はね､戸賀崎さんじゃなくて私が持ってるんですよ｡はい､じゃあこの封筒に心当たりのあるメンバーは1歩前へ出ようか」

　もちろん､このことを知らないメンバーはざわついている｡1歩出る前に､隣の敦子をチラッと見ると､ニコッと笑みを浮かべながらウィンクをしてきた｡
「私は知ってるよ」と言わんばかりのドヤ顔｡たまに敦子が見せる子供っぽいところ｡思わず笑ってしまって､ウィンクを返してから1歩前に出る｡
　左右を見ると､もちろんのようにノースリーブスとNot yetのメンバーが並んでる｡客席がざわつき出す｡まぁサプライズとかではいつものこと｡

「はい､私達7人ですねー｡優子ににゃんにゃん､みぃちゃん､きたりえ､さっしー､由依」
「私達4人はね､言わずと知れたNot yetですよ！」

　私から見て左側に､優子を中心に4人が集まる｡

「それを言うならこっちはノースリーブスだぜ！」

　みぃちゃんが私とにゃんにゃんの肩を組んだ｡
何でにらみ合うみたいな形になってるんだ｡皆で一緒に暮らすのに｡まぁ客席が盛り上がってるようだから良いのだけど｡

「じゃあね､封筒の中身読みましょうかね」

　さてさて､私だけステージの中心に進み封筒を開く｡
予定通りの文章｡私達､ノースリーブスとNot yetは2012年4月1日より1年間､

「共同生活を始めますっ！」

　読み上げると同時に､アリーナ中のLEDビジョンに文字が浮かび上がる｡
"ノースリーブスとNot yetがひとつ屋根の下"｡観客席が湧く｡けどまだピンと来てない人の方が多いみたいだ｡

「まぁ文字通りルームシェアでね､7人で暮らしていこうというわけなんです｡何をやるかといいますと」
「みなさーん､こんにちはー！」

　私の言葉を遮るように､戸賀崎さん声が響き､観客席がさわに湧く｡

　えっ､どういうこと……？だって私に任せるって言ってたじゃないか｡戸賀崎さんが出てくるなんて､予定と違う｡
この状況に､ノースリーブスもNot yetも違和感を持っていない｡段取り説明を聞いたのは私だけだから｡
皆､戸賀崎さんが出てきて当然だと思ってる｡違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う｡何かある……｡
　心臓がドンドンと強く鳴る｡違う｡違うのに､驚きすぎて声が出てこない｡

「はい､今高橋が言ってくれた通りです｡7人にはあるマンションの1室で共同生活を送って貰い､1年後に発売の新シングルの歌詞を自分達で書いてもらいます｡
1年後と言いましたが､レコーディングや作曲の関係上､メンバーには今から半年､つまり10月ですね｡それまでに歌詞を書いてもらいたいと思います」

　ようやくここで､他の6人も違和感に気づいたらしい｡
半年後｡それは大体予想が付いていた｡だってそうだろう｡レコーディングやMVの撮影はシングル発売の前に終えてなければならない｡
違和感はそこじゃない｡ノースリーブスとNot yet｡各グループの前にスタッフが筒を持ってきた｡筒｡人数分の棒が刺さった筒だ｡

「各グループそれぞれ､用意されたクジを引いてください」

　えっえっ？と指原がキョロキョロと首を動かしている｡
優子は笑顔を無くし､みぃちゃんは唖然としながら目の前のクジを見つめている｡

「引いてください」

　煽ってくる戸賀崎さん｡心を決めて､私はクジに歩み寄る｡
ペットボトルのキャップぐらいの太さ｡観客席にも見えやすいようにという工夫だろう｡

　クジを握ると､隣でにゃんにゃんが小さな声で呟く｡

「どういうこと？」
「さぁ｡けど､今は引くしかない」

　泣きそうだ｡吐きそうだ｡何だよ､この緊張は｡聞いてた話と全く違う｡
こんなところで､サプライズなんか仕掛けなくて良いんだよ｡右を見ると､Not yetの4人も緊張の面持ちでクジを握っている｡
一度深く息を吐いて､クジを抜いた｡引いた棒は､だいたい50cmぐらいの長さ｡先端が赤色に染まっている｡
みぃちゃんとにゃんにゃんのクジは､持ち手と同じ白｡何だ､私が当たりなのか？それとも外れなのか？

「ノースリーブスは高橋､Not yetは横山ですね」

　振り向くと､私と同じ赤く染まったクジを由依が握っていた｡
一瞬目が合って､「どないしましょ」という感情が伝わってくる｡

「1年後に発売のそれぞれのシングル､初週の売り上げ枚数が30万枚に届かなかった場合」

　30万枚という言葉にアリーナが揺れる｡
今の時代､売り上げ枚数が10万枚を越すだけでも大変なことなのに､30万枚｡
私達ノースリーブスだって､Not yetだって､今までのシングルでそれだけの枚数を出したことは無い｡

「ユニットは即解散｡そして今､クジを引いた高橋､もしくは横山はAKB48を卒業となります」

　はっ……？ユニット解散？AKB48を､卒業……？話が違う｡解雇はしないって､言ってたじゃないか｡
言ってる意味が分からない｡揺れるサイリウムで､目が回る｡自分が何処を､何を見てるのか分からない｡
　気づいたら､舞台の上でにゃんにゃんとみぃちゃんに､身体を支えられていた｡

もしくは

急展開ｋｔｋｒ

キョドってる指原が目に浮かんだ

AKB49みたいで面白くなってきたなｗ

ここで横山ピンチwwwwwww

９-2

「話が違うじゃないですかっ!!」

　反省会と､今日のMVPの発表を前に､アリーナの廊下に現れた秋元さんに詰め寄る｡
何でたかみなと由依が､卒業なんだよ｡意味わかんねぇよ｡あんなクジなんかで､どうしてっ!!
たかみなは「酔った……」と力なく笑って控え室で休んでる｡由依は､どこに言ったのかわからない｡

「優子ちゃん！」
「落ち着いて!!」

　秋元さんにつかみ掛かりそうな私を止めるのは､さっしーときたりえ｡
私の肩と腕を掴んで何とか止めてくれている｡他のメンバーが見てようと関係ない｡
サプライズでも何でもないこの横暴を､私は許せなかった｡怒りがこみ上げてくる｡

「気が変わった」

　秋元さんは､表情を変えずにそう言う｡気が変わったっ!?そんなことで､どうしてっ!!
頭で考えてるだけのつもりが､私は声に出して吠えていた｡相手が秋元さんだろうと､関係ない｡

「卒業とはまだ決まっていないだろう｡それにリスクが大きくなければ､君達も本気にならないだろう｡ただノホホンと暮らすだけなんて､堕落だ」
「だからって､何でたかみなと由依なんですかっ!!」
「クジ運だよ｡天はあの2人を選んだ｡我々も出来る限りのサポートはする｡2人のためにも､私達の苦労を知ると良い｡さぁ反省会を始めよう」

　くそっ！意味がわかんねぇよっ｡
私は思わず壁を蹴った｡思い切り｡ガンッと大きく響き､そばにいたフレッシュレモンがひっと飛び上がる｡
ダメだっ､この場にいたら何かしでかしてしまいそうだ｡きたりえとさっしーの腕を振り解き､一歩踏み出す｡

「優子っ!!」

　しかし､グッと強い力で止められた｡
私の二の腕を掴むのは､チームKキャプテン､秋元才加｡眉間に皺を寄せて､私を睨む｡

「離せっ」
「ダメだよっ､明日はSDNの卒業なんだから｡それに貸して貰ってる会場を蹴るな！」

　才加の目が潤んでいた｡ゴツい体格してるくせに､繊細すぎるだろ｡
でも､才加も思うところがあるんだ｡同じキャプテンのたかみなと､Kで一番の後輩の由依｡
あぁっ､もう｡調子狂うんだよ……｡キャプテンのこういう顔は｡

「……ごめんなさい」

　廊下に並ぶメンバーに頭を下げ､蹴った壁に頭を下げる｡
それでも､ここにいるのは嫌だった｡今は秋元さんの顔を見てたくない｡手の震えが､止まらない……｡

９-3

「たかみな､大丈夫……？」
「うん､もう大丈夫｡ありがとね､みぃちゃん」

　大丈夫と言うたかみなの顔は､青白い｡それに身体が震えている｡
「酔っちゃった」なんて笑ってるけれど､相当ショックだったはずだ｡私だって､ショックなんだから｡
　ステージを降りてしばらく経つ｡外の廊下では､今頃反省会が行われてる頃だ｡

「何でいきなり企画が変わったんだろうね……」
「さぁ……」

　パイプ椅子に身体を預けながら､たかみなはペットボトルの水を飲む｡
今､たかみなは何を考えてるんだろ｡辛いだろうな｡シングル30万枚売るなんて､無謀だもんね｡
私も辛い｡何でたかみなじゃなくて､私が引かなかったんだろ｡たかみなも陽菜も､AKB48には必要なのに……｡

「何でみぃちゃんがそんな顔してんだよぉ」
「だってたかみな……！」
「私は大丈夫だよ｡それより由依が心配やな」

　こんな時だって言うのに､いつだって人のことばかり｡
笑顔を浮かべて､私の背中を摩る｡いやっ､逆だろっ！と突っ込みたいけど､そんな場面じゃない｡

「少しは自分のことも考えてよっ!!30万枚なんて」
「売るよ｡売らなきゃ……売らなくちゃ私の夢が叶わない」

　たかみなの夢……｡歌手と､AKB48を見守ること｡
第3回総選挙で､高らかに宣言した｡一生をかけて､自分を証明すること｡
　よろけながら立ち上がり､たかみなは私に笑顔で振り返る｡　

「それに､明日はゆかりん達の卒業式だもん｡自分の卒業は後にしなくちゃ｡みぃちゃんも行こう」

いやー素晴らしい

たかみなに泣いた

良い意味でのどんでんが待ってることに期待して支援

号泣してもうた

９-4

「りのちゃんっ､行こ！」
「ちょっ､りっちゃん待って！」

　ステージを降りてから､由依の姿が見えなくなった｡
あの子､下手したらどこかで過呼吸になって倒れてても可笑しくない｡何度かそういう場面を見てるから､心配になってくる｡
優子ちゃんは機嫌が悪いし､私とりのちゃんで由依を探すしかないと､横浜アリーナを駆け回っている｡
　反省会が終わってMVPの発表があって､それでも由依は姿を見せなかった｡

「横山ー！」
「由依っ！」

　舞台袖､舞台裏にもその姿は無い｡

「りっちゃん､もしかしてもう救護室に運ばれてるとか」
「その時は連絡くれるようにこじはるさんに頼んであるよ」

　いつもポケッとしたこじはるさんも､さすがに思うところがあるようだ｡
企画の急なサプライズが不満なのかもしれない｡ずっと頬っぺたを膨らましてた｡
けどどうして､たかみなさんと由依が卒業なんて……｡大好きな2人なのに｡それにユニット解散まで掛かってる｡

「30万枚なんて､売れるのかな……」

　数が大きすぎる｡30万枚売れるような歌詞を私達が書かなくちゃいけない｡半年以内に｡
もしそれができなかったら､折角組んでもらったユニットは解散で……2人が｡

「りっちゃん､正直に言うよ……」
「りのちゃん……？」

　舞台裏｡灯りがほとんど落ちて､最低限しか光が無い｡
非常口の緑の光だけが､りのちゃんの顔に射していた｡

「戸賀崎さんが発表した時さ､私じゃなくて良かったって……思っちゃったんだよ」
「……」
「たかみなさんと横山の……､由依の首が掛かってんのにさ｡情けないよ､私」

　泣き虫りのちゃん｡鼻を啜りながら､ボロボロと涙を流す｡
いつまで経っても､泣き虫だけは変わらないな｡昔からいつだって泣いてばっかりだ｡
でもその理由でりのちゃんが泣くのなら､私も泣いてしまう｡私だって……｡

「私だって思っちゃったよ……｡自分じゃないって､情けないけどさ」
「りっちゃん……」
「だから､私達で絶対にどうにかしなきゃっ」
「うん……！」

　2人して強く頷く｡と､そんな時｡どこからか聞こえてきた｡
控え室のほうから響く喧騒に混じって｡鼻歌？この曲は……『夕陽を見ているか？』だ｡由依の好きな曲｡
聞こえてくるのはステージの方からだ｡またりのちゃんと頷きあって､早足でステージへと向かう｡
　観客席が空っぽになって､静まり返ったステージに由依はいた｡

「由依！」
「横山っ！」
「へっ？」

　衣装もそのままに､呑気な顔で振り返る由依｡
メインステージのど真ん中に､膝を抱くように座っていた｡

「由依ー！何やってたんだよー！」
「勝手に消えるんじゃねぇよ､横山ーっ!!」

　飛び掛るように､圧し掛かるようにりのちゃんと2人で由依に抱きつく｡
もう絶対離さないってぐらいに力を込めて､りのちゃんとも腕をガシッと組んで､由依を抱きしめる｡

「もう離さないぞ由依ー!!」
「離さへんぞ横山ー!!」
「ちょっ､何ですかっ！」
「具合悪くないか？ちゃんと呼吸できてるかっ!?」
「マイクに歯ぶつけるなよっ!!危ないからなっ!!」
「痛いですってばっ!!」

　ちょっと興奮しすぎた｡短気な由依だから､こういうの好きじゃないよな｡一応先輩なんだけどさ､思い切り頭をはたかれた｡

「何やってたんだよ……､こんなとこで」
「何やってたって……､本番中にボタン落としちゃったから探してたんです」

　ほら､と握り締めていた手を開く｡そこには確かに衣装のボタンがあった｡
見ると､ちょうど胸の辺りに糸のほつれがあって､そこから外れたことが分かる｡
ずっと探してたのか｡まぁでも､しのぶさん達が作ってくれた大切な衣装だもんね｡

「反省会､終わったけど」
「えっ……､あっ!!」

　急に顔が青ざめて､焦りの表情を浮かべる由依｡

「ちょっ､横山｡それはいかんだろ」
「やってしもた……」

　はぁ〜……と大きく溜息を吐く由依だけど､でも私は見つけてしまった｡
目元のメイクが崩れてるのを｡涙を流したあとが､そこにはクッキリ残っていた｡
私達を心配させないために､もしかしたら誤魔化したのかもしれない｡何て子だよ､全く｡

「由依……」

今日はこんなとこで(･o･)ﾉ

>>597
おつです
ゆいちゃん自分でボタンちぎったんだな・・・
なかなか深い話でこの先も楽しみです

お疲れ様です。

大変なことになってきましたね。
どうなるんやろ・・・・

お疲れ様です。

落とすまい

ふむふむ

あげながら微笑んで

毎日楽しみあげー

あげ

わー

（・o・）ノ乙　そしてあげ！

いいどー。

あげ

(бвб)あげー

20時間程度なら放置しても落ちないってのに無駄に伸ばす必要があるのかと

別にいいじゃん
そんなことに神経質になる必要なんて無し

良スレはとりあえずあげるんだよ

あげ

いつかフレキスとDiVAの共同生活も見てみたい

やっと追いついたーっ！
書き手さんスゴイですね!!(泣)

ふんぬー( *｀ω´)

９-5

　辛くないかと聞かれても､私にはようわからん｡
急に卒業って言われてもねぇ｡明日､SDNの皆さんが卒業するって言うのに自分のことなんて実感湧かないわ｡
でも､もしかしたらってことを考えていたら急に涙が流れてしまった｡誰にも見せたくなくて､気づいたらステージにおった｡
　耳にはまだ､公演の歓声が残っとる｡サイリウムの光､めっちゃ綺麗やったな｡
この舞台から､去るのは嫌やわ｡まだ歌っていたい｡踊っていたい｡大好きなAKB48やから｡大好きなNot yetやから｡
りえちゃんとりのちゃんが来たときは､誤魔化すために思わず衣装のボタンちぎってしもた｡ごめんなさい､しのぶさん｡

「卒業って言われたらそら怖いけど､でもクジを引いたのは自分やから」
「けど､横山！」
「ほんま､何でりのちゃんが泣いてんねん｡りえちゃんもメイク崩れてるし」
「何言ってんのさ､優子さんなんか怒って秋元さんに詰め寄ったんだから!!」

　それはほんまやろか｡あの優子さんが､秋元さんに詰め寄ったやて？
私のため？それともたかみなさんのため？……どっちにしても､カッコえぇな｡優子さん｡
それに優しいわ｡2人とも｡私のこと探してくれとったみたいやし､嬉しいなぁ｡

「私は大丈夫ですよ」
「大丈夫なわけ……！」
「だって3人がおるんですもん｡何とかなりますって｡たかみなさんだって､こじはるさんとみぃちゃんがいれば大丈夫」
「心強いじゃんか､由依」

　大きく足音を鳴らしながら､優子さんがステージに現れた｡
唇を尖らせて､実に不機嫌そうだ｡だけどその不機嫌なのも私達のために怒ってくれてる｡

「お前ら､絶対由依を卒業させねぇぞ」
「優子ちゃん……」

　ステージの真ん中に立って､腕をガシッと組む｡
そして私達1人1人の顔をゆっくりと見て､そしてニヤッと笑う｡
根拠があろうと無かろうと､それでもとても頼もしい笑顔｡

「Not yetは､まだまだなグループなんだ｡あと1年で終わるにゃ早ぇだろ」

９-6

「何か凄いことになったね」
「うん｡聞いてた話と大分違くて困るなー」

　衣装を脱いで､私服に着替えながら麻里ちゃんと話す｡
控え室には他のメンバーもたくさんいて､皆が皆､さっきのサプライズのことを話している｡
　私はこんな時でも､いたって冷静だった｡たかみながステージでふらついた時は少し驚いたけど､でもそれくらい｡
30万枚売り上げられなかったら､たかみなと由依ちゃんが卒業かー｡想像付かないなー｡

「売れると思う？30万枚」
「うーん､私は何とかなると思うなー｡たかみなと由依ちゃんが卒業するイメージ湧かないし」

　私の想像力不足かもしれないけど､あの2人が居ないAKB48の想像ができない｡
これといって根拠も何も無いけど､でもそんな気がする｡そんな私を麻里ちゃんはキョトンとした顔で見てたけど､でもすぐに笑顔を浮かべた｡

「そっかそっか｡にゃろが言うからには大丈夫だね」
「えぇー､根拠無いからねー」
「根拠無くても､天才小嶋さんが言うんだから間違いない！それより」
「それより？」
「家何処？」
「教えないよー」
「良いじゃーん｡今度遊びに行くよー」

　最年長なのに､子供みたいに笑っていつも通りの麻里ちゃん｡
もしAKBを卒業するなら､たかみなや由依ちゃんじゃない｡私達のほうが先だ｡
こういう順番はさ､何か理由が無い限りは年の順って決まってるんだもん｡

「さ､明日の為に早く帰って寝なくちゃ！」
「ひーちゃん､大丈夫かなー」
「おっ､にゃろが人の心配なんて珍しい」
「私だって人の心配ぐらいするよー」

小嶋さんと姐さんがカッコ良すぎるよ……

またAKB好きになっちゃった♪
物語ステキ過ぎるよーー。応援してます!!

マジすかの優子さんが浮かぶ。

凄い才能だぜ
続き楽しみじゃ〜

>>611
20時間放置で落ちないこともあるけど
12時間弱で落ちたこともある
他スレ次第だよ

>>622
同じく。

作者さん、毎日楽しみにしてます。ありがとう！

マジすかの優子、素だぞ
たまに出てくるんだって、ああいう口調が

９-7

　紹介を忘れてましたけど､新居のリビングにはパソコンがあるんですよ｡
デスクトップ式って言うんですか？多分ここを準備してくれたスタッフさんが設定まで全部してくれたみたいです｡
指原はそのパソコンを朝早くから操作していました｡これからコンサート3日目だって言うのに、何やってんだ。
なんて指原のことを怒らないで下さい。指原なりの情報収集ですよ｡ネットニュースでも昨日のことはすでにニュースになっていました｡
『ノースリーブス Not yet 共同生活開始』という見出しとともに､戸賀崎さんの発表の内容が事細かに書かれてます｡
　昨晩は結局､3日目の公演が控えてるということでお家に帰って来ました｡休まないとですからね｡

「これからは､自分に出来ることを考えていくぞ」

　って､優子ちゃんはとにかく気合が入ってた｡
優子ちゃんもりっちゃんも由依も､今は部屋でぐっすり眠っているようです｡今やるべきことは休むこと｡
だけど落ち落ち寝てられるほど､指原のハートは強くないですよ！……一応何時間かは寝ましたけどね｡
でもやっぱり寝てられません｡3時頃に目が覚めて､それからはずっとパソコンに向かっています！どーん！
　インターネット上の某巨大掲示板の地下も見てみたんですが､もうスレッドが立ち上がっていました。

『ブスとノイエがひとつ屋根の下!!』

　スレッドが立ち上がった時間を見れば、昨夜の21時頃。
コンサートの公演が終わってすぐの時間ですね。さすが現代社会。情報の伝達が早い。
他にも似たようなスレッドが乱立してるようですが､一番伸びてるようなので覗いてみますよ｡
さすがに昨日のサプライズ発表があって、ファンの皆さんの反応が気になりますからね。

1 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:06:22.64
　　今回のコンサート2日目のサプライズ発表
　　ブスとノイエが共同生活開始、たかみなとゆいはん卒業の可能性
2：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:06:40.08
　　>>1
　　kwsk！
3：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:06:44.30
　　鬼畜な企画だなｗ
　　やすすで10万なのに30万とか無理ゲー
4：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:07:01.24
　　1年後とかブーム終わってるだろ
　　しかし卒業はいくらなんでも酷じゃないか？
5：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:07:20.17
　　>>2
　　ブスとノイエが1年間一緒に暮らしながらシングルの作詞するらしい
　　そんでそのシングルが30万枚売れなかったらたかみなとゆいはん卒業ｹﾃｰｲ
6 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:07:22.94
　　ノイエはうなちゃんがいるけどブスは誰が作詞すんだよ
7：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:07:31.12
　　俺はどんなんでも買うぞ
　　ゆいはんはともかくたかみなはAKBに必要
8：名無しさん＠お腹いっぱい。：2012/03/30(金) 21:07:31.12
　　>>7
　　たかみな信者乙
　　いい加減下の為に選抜枠あけろ

　数レス見ただけでも､この先のスレッドの流れがわかる気がしますよ｡他のスレッドも多分､似たような感じでしょうねー｡
たかみなさんと由依の卒業に関しては賛否両論と言った感じです｡指原はもちろん卒業には反対です！卒業なんて絶対させません！
　だってたかみなさん､指原の後ろでテーブルに伏せて寝てるんですから｡手紙の山を前にしてですよ｡誰宛かって､もちろんSDNのお姉さん方にですよ｡
多分､昨日帰ってきてからずっと書いていたんでしょうね｡いえ､もっと前から書いていたのだと思います｡だって全員分ですからね｡こんなことなかなかできませんよ！
由依だって､折角正規メンに昇格してきたんだもん｡地方組でたくさん遊んだんだもん｡Not yetや選抜で一緒に歌って踊って､大切なお友達なんだもん｡
　だから､指原は今､頭をフル回転させて指原に出来ることを考えています｡たかみなさん､由依､アイラビュッッ!!!

ただただ面白い

なんか微妙にゆいちゃんdisる下りが多くて複雑な気分になった
もしかして作者って横山アンチ？

>>630
ゆいちゃん推しだけど別にそうは感じなかったよ
気にしすぎじゃね？

2ちゃんまで出てくるとは！
面白い！

>>630
普通じゃね？
by横山推し

2ちゃんのくだりワロタｗ

舞台上でのゆいちゃん
いじらしくて泣けた・・・（ToT）ノ

９-8

「たかみなさん､おはようございます……」
「ゆきりん！おはよっ！今日は早いやん」
「まぁ､はい……」
「どしたー？元気ないぞー」

　公演3日目｡今日も朝から公演の準備に横浜アリーナはドタバタ騒ぎ｡
メンバーよりも早く来て､本当にスタッフさんには頭が下がってしまう｡今日は3月最後の日｡
記念すべきに日にして､大事な日｡大切な仲間を見送るために､気合を入れなくちゃ｡
　いち早くステージに来て､動き回れるようにストレッチをしていると､チームBキャプテンのゆきりんがやってきた｡

「ゆきりんがそんなんでどーすんだよぉ｡Bのスマイルが曇っちゃうやろぉ」
「気分……どうですか？」
「んー､ちょっと眠いかな｡早く身体起こさんと！スタッフさんに負けてらんない！ゆきりんもストレッチやろっ！」
「眠いって言う割りに､めちゃめちゃ元気じゃないですか」

　ゆきりんが心配してくれてることは､十分伝わってくる｡
サプライズのこともあるし､昨日救護室に行ったこともある｡心配してくれることは嬉しい｡
でもちゃんと切り替えなくちゃ｡今日の主役は私じゃない｡私達じゃない｡

「皆を笑顔で見送らなくちゃ｡晴れの日に､するんだから……ぐずっ」
「早速鼻啜ってんじゃないですかっ！涙目だしっ！」
「ゆきり〜ん､今日は頑張ろうなぁっ」
「そうですね｡でもその前にお鼻ちーんってしましょ」

　ゆきりん､ママみたいやー｡まゆが懐いてるのもよくわかるなー｡

　それからも擦れ違うメンバー皆に心配そうな表情を向けられ､言葉をかけられた｡
才加は泣きそうな顔してたし､しーちゃんはお菓子作ってきてくれて､はるぅは急に抱きついてきた｡
ただ1人､もっちぃだけはいつも通り後ろから飛び付いてきて､「たっかみ〜なさん♪」と耳を弄ばれた｡
　しかしそれにしたって､皆の集中力が逸れがちだな｡サプライズが利きすぎてる｡
とは言え､組閣の時のような全体に響くサプライズじゃないんだ｡集中してもらわなくちゃ困る｡

「公演3日目です｡今日という1日はとてもとても大事な日です｡いや､私達1人1人が集中して､大事な日にしなくちゃいけない」

　200人近く｡スタッフさんも含めれば､かなりの大人数が廊下に勢揃いしていた｡
コンサートでは恒例の全体円陣｡AKB48グループの全員が集まって､私の顔を見ている｡
1人1人が真剣な顔で､けど私の機嫌を伺っているみたいだった｡隣に居る敦子も､握る手にいつもより力が入っている｡
　少しだけ心配していたけど､どうやら由依は集中しきってるようだった｡
良かった｡まぁ由依には優子達が付いていてくれるからね｡いらぬ心配だったかな｡

「昨日は最後に倒れちゃって､ごめんなさい……｡でも昨日は昨日｡今日は今日｡ファンの皆さんに満足いただけるように､そして1つの記念日に出来るように､集中して行きましょう」

　嬉しいのは､皆がちゃんと私の話を聞いてくれることだ｡
私の言葉に､誰かを変えられる力なんて無い｡それでも､ちゃんと話を聞いてくれて､皆がそれぞれ切り替えてくれる｡
そして､「はい！」と力強く頷く皆の表情は､私に力をくれる｡やってやるんだって気持ちにしてくれる｡
　それじゃまぁ､昨日のサプライズのことを忘れて､春のコンサート最終公演に気合入れて行ってこよう｡

「SDN48卒業公演､行くぞーっ!!」

　一丸となった皆の声が､アリーナに響き､揺らした｡

>>630
そんなつもりはなかったんだけど
何か気に障ることがあったらごめんなさい

>>638
いやいや、読んでたら逆にメンバーの事好きなの伝わってくるから、細かい事は気にしないで下さい。
自分のペースうpして下さい！

面白い

続きが楽しみですな

あげる

映画かドラマ見てるみたいに、
脳内再生出来るーッ♪

あげる

あげ

続きを期待して
あげ

１０

　高いところに吹く風はとても気持ちいい｡
眼下に見える景色も眺めが良くて､この場所にいることがとても心地良かった｡
季節は冬を越して春になり､残る寒さも春風がすべてさらっていってしまったらしい｡
まぁ寒いよりは暖かい方が良いに決まってる｡体調の悪い人間には尚更だ｡

「春だなぁ､サド」
「はい」
「春と言えば桜だよな」
「はい」
「はい以外にも何か言えよ｡相変わらず無愛想な奴だな」
「……すみません」

　馬路須加女学園最強武闘派集団､マジ女吹奏楽部・通称ラッパッパ｡
そのトップに君臨する大島優子さんに､ケラケラ笑いながら小突かれた｡けどその拳には､かつての重みがこれっぽっちもない｡
サドと呼ばれてる私はその理由を知っている｡優子さんはこの先長くない｡余命いくばくも無い身体なのだ｡
最強と呼ばれる優子さんの身体を蝕む病魔｡現代医学でも少ないまでに進行している｡

「見てぇなー､桜」
「もう咲いてるところもあるそうです」
「マジ!?じゃー､シブヤ達も誘って花見しようぜ､花見!!」
「ダメに決まってるじゃないですか」
「少しぐらいなら大丈夫だって」
「……止めてくださいっ！」

　絶対に無理はさせない｡させてなるもんか｡優子さんは私を救ってくれた大切な人だ｡
私の大好きな人だ｡1分でも1秒でも､少しでも長く生きてほしい｡だから私は優子さんには絶対に無理をさせない｡

「サドよ……､私の身体のことばっかり考えてんなよ」
「ですがっ」
「ですがもクソもねぇよ｡どうあっても､私は長くねぇんだから､その前に皆と思い出残したいんだよ｡皆で馬鹿やりたいんだよ」
「優子さん……」
「バーカ､何泣いてんだよ｡デカい図体して」
「優子さんがいなくなったら､私……」
「サドがそんなんじゃ､逝くに逝けねぇだろうが｡少しは自分のこと考えて生きろよ」
「……ちゃんと見ててくれますか」
「しょうがねぇなー｡こんな甘えん坊じゃ見てねぇと心配だわ｡ま､向こうでテッペン取ってからな」

　自分より小さい身体をしてるのに､本当に大きい｡
この人に付いていくと決めて良かった｡この人との喧嘩に負けてよかった｡

「あの､朝から何やってんですか？」

　後ろで誰かが見ていた｡
振り向くと､そこにいたのは……チームホルモンのリーダーの､えーっと｡

「何だっけ」
「ヲタですよ｡あ､優子ちゃん､麻里子様､おはようございます」
「おはよー､さっしー」

　朝から何やってるって聞かれたら､マジすかごっこだよね｡おはようございます､皆さん｡
ミスターマリッコです｡来てます｡ふっふっふ､冗談ですよ｡実はスーパーマリコですよ｡きのこを食べてパワーアップ！
自由気ままにやることって､楽しい｡自由気ままに人生生きていきたいなー｡人に迷惑をかけることもあるけどね｡うふっ｡
　カレー大好き牛乳嫌い｡改めまして篠田麻里子です｡イェーイ｡
横浜アリーナの公演が終わって､4月1日｡今日から新年度｡あー､公演は感動の嵐だった｡
もうね､皆が一丸となったから大成功だったよ｡AKB48にはやっぱり沢山のドラマがあるんだなって珍しくも感動しちゃった｡
とにかく泣いてしまうことも笑顔になることもいっぱいあった｡今思い出しても涙腺緩んじゃうから思い出さんとこ｡
　そしてそして､昨日の今日で早速遊びに来ましたよ｡共同生活の､お･へ･や♪
今日は珍しく完全オフ｡そんな日でも休むことを知らず､優子に家の場所聞いて早速来ちゃった｡
時間はまだ7時｡早いかと思ったんだけどね､優子が「来ちゃいなよ」って言うからね｡お言葉に甘えて｡

「麻里子様がお仕事無いとか珍しいですね」
「まぁ夜には飛行機だけどね」
「えっ､麻里ちゃんどこ行くの？」
「ふっふっふ､聞いて驚け｡ついに篠田さんはパリに行ってきますよ」

　念願のパリでの撮影に､今夜から行ってきますよ
去年あっちゃんがパリでお仕事してたのが本当に羨ましかったけど､やっと私もフレンチだよ｡
昔からずっと行ってみたかったからね｡今から楽しみだなー｡御飯美味しいと良いなぁ｡
　そう言えばノースリーブスの3人は今朝から海外でお仕事らしい｡
どこに行くって言ってたかな｡確か今度出来るっていうTPE48のメンバーの激励だっけ｡
ついでに向こうでノースリーブスのミニライブやるんだってさ｡すごいね｡

「タイも楽しそうだなー」
「いや､あの麻里子様｡TPE48が出来るのは台湾ですよ」
「えっ？タイと台湾ってどう違うの？」
「ちょっ､麻里ちゃん……」

マジすかごっこww

　うん､まぁ細かいことは良いか｡それにしたって良いお部屋｡
リビングは広いしシアタールームあるし､何と言ってもこのルーフバルコニー｡
今日みたいな天気のいい日には､椅子とテーブルでも並べてお茶したいなー｡

「おぉ､それ良いねぇっ！早速どこかで仕入れなくちゃ！さっしー､パソコンで調べろ！」
「いや､それは良いですけど｡麻里子様は本当に何しに来たんですか？」
「秋元さんに頼んだら私も住んで良いって言うから来ちゃった」
「えぇっ!?」
「嘘だよ｡エイプリルフール！」

　イェーイ､ピースピースッ｡騙されてやんのー｡
と嘘を吐いたのはいいけど､さっしーは大きく溜息を吐いてその場にへたり込んじゃった｡
あー､ちょっと企画のことに関してナイーブになってるのか｡これは悪いことしちゃったかな｡
優子も微笑んではいるけど､内心何かしら思ってても可笑しくないなぁ｡うーん｡

「あれっ､麻里子様？」

　目を擦りながらリビングに現れたのはりえちゃん｡春物なんだろうね､パジャマが可愛い｡
うーん､さっしーでこんなだからりえちゃんにはボケとかかまさない方が良いかな｡由依ちゃんとは特に仲が良いみたいだし｡

「おはよー､りえちゃん」
「おはようございます｡……何やってんですか？こんな朝早く」
「えっ､朝って……もうお昼過ぎだよ？」
「えっ!?嘘っ!?」

　飛び上がって､素早く首を動かして時計を見るりえちゃん｡おもろー｡

「嘘だよー｡エイプリルフールッ」
「ふへぇっ……」
「麻里ちゃん､朝から元気やなーっ」

そうねえ・・・
さっしーはへたれだからナーバスになるのも無理ないかも！

>>651
それだ！
ナーバスが出てこなかった・・・

　体力には人一倍自信がある｡と言うよりは楽しいことが好き｡
撮影もレッスンも公演も､もちろんプライベートだって楽しいことばっかり｡
だから疲れるなんてことはなかなか無いかな｡わたしゃいつでも元気ですよ｡

「んー､由依ちゃんは？」
「まだ寝てるっぽいです｡昨日は気合入ってましたからね」

　りえちゃんの言う通り､昨日の由依ちゃんは気迫が凄かったなー｡
1つ1つの動きに切れがあって､とても集中してた｡開き直ったのとは違う｡
むしろ企画が発表されたからか､やってやろうという気持ちがにじみ出てた｡

「あれだけ頑張ったんなら疲れても仕方ないよね」
「とりあえず朝御飯にするかぁ｡麻里ちゃん､お土産何買って来てくれたの!?」
「銀座高級店のサンドウィッチ！」
「本当ですかっ!?」
「嘘ですっ！」
「あの麻里子様っ､エイプリルフールだからって飛ばし過ぎですって」

　何を言われたって気にしない｡だって今日はエイプリルフール｡嘘を吐いて良い日なんだよ｡
まぁサンドウィッチを買ってきたのは本当｡家出るときに近所のお店で買ってきたんだ｡
銀座高級店では無いけれど､ちょっとは奮発したよ｡朝からやってるお店はなかなか無いんだぞ｡

「おぉ〜､美味しそ〜っ！」
「麻里子様､ご馳走様ですっ！」
「1人3千円ね」
「高っ！」
「由依ちゃんにも少し置いていてあげないとねー」
「よっしゃ､サンドウィッチに合うスープでも作ってくる！バルコニーで朝ご飯しよっ！」

今日はこんなところで

遅くまでありがとうございます。

しかし見事な話の展開ですなあ・・・・

待ち遠しくてなかなか眠れません(*^_^*)

決して急かしてる訳ではありませんので悪しからず。
しんどくならない程度でええですよ！

作者さんの見てると麻里子様がりのりえをニコニコしながら翻弄して
きたりえがもぅ…って感じで床にへこたれてながら頬っぺた膨らませて
さしこも床にへこたれながら、ひどいですよ〜って麻里子様に言ってて
優子ちゃんがそれ見て笑いながらも麻里子様に乗ろうと考えてる絵が浮かぶｗ

ゆいはんの出方も浮かぶけどあえて自重しとこ

おはよーございます！
マジすかごっこ(笑)麻里ちゃんらしいよー(笑)

いきなりマジすかで何事かと思ったwでも優子と麻里子ならやりそうだね
ANNの｢赤目のウサギはマジなんだよ！｣を思い出したわw

作者さんいつもありがとう楽しませてもらってます

麻里ちゃんと優子さんは確かにマジすかごっこよくやってるってみぃちゃんが言ってたな

にゃんにゃんいなくても、麻里子様ｷﾀｰｗ

あげ

お疲れさまでーす♪

あげ

　と言うわけで､優子がスープを作ってくれる間､さっしーとりえちゃんと一緒に朝ご飯の準備｡

「レジャーシートあればそれで良いですよね」
「そんなのあるの？」
「ありますよっ｡横山が持ってきたものの中に混じってましたから」

　そう言いながら､ドヤ顔でさっしーがウォークインクローゼットを開けた｡
廊下に面してるそれは､クローゼットというオシャレな響きよりは物置って言った方が良いぐらいゴチャッとしてた｡
うわぁ｡凄いなー｡いつかにゃろの家行った時の衝撃に似てるなー｡まぁしかし､こっちの方が遥かに綺麗だけどね！
「どっこいせっ！」と､アイドルらしからぬ掛け声でレジャーシートを引っ張り出すさっしー｡庶民的｡

「おぉ､見事なブルーシート」
「何か横山っぽいですよね」
「えっ､どっちかって言えばさっしーっぽいでしょ」
「ちょっ！それは無いですって！」
「いや､言ってもブルーシート持ってるさっしー､画になってるよ｡これで表紙飾れるって」
「りのちゃん､その仕事引き受けるべきだよ」
「そんな仕事ないでしょ！」
「月刊レジャーシート」
「もういいから行きますよっ！」
「はいは〜い」

　海と閑静な街並み｡本当に眺めの良いバルコニーだ｡
こういう所に来ると何か大声出したくなるのは私だけかな｡歌いたくなるし､踊りたくなる｡

「皆さーん！ここがAK」
「こらっ麻里子様っ!!」
「何やってんですかっ!!」

　慌てるさっしーとりえちゃんに口元を思い切り抑えられた｡あははー､人が慌ててるの見るのは面白いなぁ｡

あんまりノースリ三人の描写がないのがいつも気になる

待ってました！

「麻里ちゃん､さすがにそれはダメだよ」

　ケラケラ笑いながら優子もバルコニーにやってきた｡
手にはスープの入ったお鍋を持っている｡んー､美味しそうな匂い｡
家出てくるときからちゃんと御飯食べてないからお腹空いちゃったな｡
と､その前に携帯電話で写真撮っておこう｡つぶやいてブログにも載せなくちゃ｡

mariko_dayo 篠田麻里子
7人の新居に潜入なう( *｀ω´)

kojiharunyan 小嶋陽菜
これから出発〜眠い(бвб)ｚｚｚ

　おっにゃろは今空港か｡
ノースリーブスの3人はいつも楽しそうだし､お土産話が楽しみだな｡
みなみが何か笑えることやらかすはず｡期待してるぞ｡

mariko_dayo 篠田麻里子
@kojiharunyan いってらっしゃい( *｀ω´)おみやげ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))

kojiharunyan 小嶋陽菜
@mariko_dayo お家来てるんだ…⊂((・x・))⊃勝手にお部屋入らないでね(бвб)))

mariko_dayo 篠田麻里子
@kojiharunyan にゃろの部屋うずうず♪

　やるなと言われるとやりたくなる｡それがわたくし､篠田麻里子でございます｡
さすがに勝手に入ることはしないけど｡とは言えねぇ､人生間違っちゃうこともあるしね｡
もしかしたらトイレと間違っちゃったりするかもしれないし､何が起こるかわかりませんよ！

にゃんまりのツイのやり取りまでとは…完成度高いｗ

>>665
色々なところに焦点あててるんだから
そのうち描かれるってゆっくり待ちなよ

「で､麻里ちゃん」

　サンドウィッチを食べながら､優子の作ってくれたスープを飲みながら､その上オシャンティーに紅茶を飲みながら優雅な朝御飯｡
サンドウィッチはさすが私の目利きだね｡美味しいことこの上ない｡優子のスープも身体が美味しい上に身体が温まるね｡

「話とは何かな？」

　あぁそうそう｡今日はこのメンバーに相談があって来たんだった｡
こんな朝早く来たからって別に急ぎの用事じゃないんだけどさ｡でもあと1週間しか時間は無いんですよ｡
今日が4月1日エイプリルフール｡1週間後の日付といえば､自ずと答えはわかるでしょうよ｡

「4月8日の件なんだが」
「し､4月8日!?」

　映画に出てきそうなマフィアとかスパイっぽく喋ってみると､優子はちゃんと返してくれる｡さすがやな｡
この驚きの表情はさすがに女優｡変幻自在っていいキャッチフレーズだよねー｡

「あぁ､任務の成功が私達の目標だ！」
「失敗は許されない｡そうだろ､エージェント･ウナギ？」
「む､無茶振り……！」
「何をうろたえてるんだ､ウナギ！」
「も､もちろん失敗は許されませんよねっ！」

　りえちゃんもちゃんと女優志望だなー｡
アドリブには弱いみたいだけど､ちゃんとノって来てくれるね｡
さてさて､あと1人をオチにする気は満々ですよ？当たり前じゃないですか｡
決していじめではございませんよ｡鍛えてあげてるんです｡っていう言い訳！

「その作戦名は!?コードネーム･ユビ！」
「いやっ､指じゃないですってば！って作戦名っ!?」
「作戦名は大事だぞっ｡云わば曲のタイトルと一緒だからね！」
「えー､そうだなぁっ､えーっと……ミ､ミッションイン48！」

　ほほぉ｡さっしーにしては良い返し｡無茶振りにはいつもテンパってるイメージしかなかったから｡
まぁ今も結構テンパってんだけどね｡でも良い作戦名だな｡ミッションイン48｡何が良いって語呂が良いよね｡

mariko_dayo 篠田麻里子
作戦名はミッションイン48(￣▽￣)ノ♪

身体が美味しい……ｺﾞｸﾘ
まあ、タイプミスなんだろうが

普通にタイプミス＾＾；ｽﾏｿ

１１

「ミッションイン48だって」

　空港のロビー｡ベンチに腰掛けながら､隣で陽菜が呟いた｡
携帯電話を眺めながらだから､多分つぶやきでも見てるんだろうな｡
さっき､「麻里ちゃんが来てるって」とか言ってたし､今頃作戦会議中なんだろうな｡
いいなぁ｡私も麻里子と遊びたい！……って別に麻里子達も遊んでるわけじゃないか｡

「なかなか良い作戦名じゃん」
「優子かりえちゃんかな､考えたの」
「まぁまさか指原じゃないでしょー」

　さてさて､峯さん率いるノースリーブスはこれから台湾に行ってきます｡
今度デビューのTPE48がレッスン中だそうで､その激励とミニコンサートが目的な訳さ｡
ノースリーブス単独のイベントは久しぶりだから楽しみだなぁ｡

「何の話してんのー？」

　さっきまでスタッフさんと楽しそうに談笑してたたかみなが突然割り込んでくる｡今日は珍しくリボンをつけてない｡
余所行き用のそれなりに気合が入ったファッション｡ちょっと縁の太い伊達眼鏡を掛けてるのもいつもと違う｡まぁ理由はわからなくもない｡
昨晩のSDN48の卒業公演で､たかみなは終始涙を流しっぱなしだったからね｡たかみなからの手紙はね､もう見てるこっちも感動せずにはいられなかった……｡
アリーナ全体が感動と涙に包まれて本当に心に残る良い公演だったよ｡見に来れなかった人は公演DVD発売を待っててね｡

「TPE48のメンバーに会う前に予行演習」
「演習？」
「たかみなの話が滑ったときの為に､私と陽菜でフォローの打ち合わせ」
「何で滑る前提なんだよぉっ！」
「えー､だってたかみな､内輪じゃないとうけないでしょ」
「団扇？どうゆこと？」

　キョトンと首を傾げるたかみな｡その単純な間違いに､陽菜の笑い声が響く｡
あぁ､朝早くからノースリーブスだなぁ｡台北が楽しみだ｡

今日はこんなところで！

お疲れ様でした。

明日もよろしくお願いします。

麻里子様ー( *｀ω´)

ほ

あげ

わくわく

あげ

あげあげ

　もちろん企画のことを忘れてるわけじゃないよ｡これからの1年間の行動で､もしかしたらたかみなが卒業してしまう｡
口にはしてないけど､忘れてないよ｡ただ口にはしたくないんだ｡たかみなも陽菜もそうだと思う｡こうして3人でいることが楽しいからね｡心地良すぎるからね｡
だから口にはしない｡だけど峯さんは一味違いますよ｡峯さんやる気満々ですからね｡今回の旅の荷物の中にね､ありったけの歌詞カードを持ってきたんだよ｡
あと国語辞典｡とりあえずね､作詞をするにあたってボキャブラリーを増やす必要があると思うんだ｡ボキャブラリーが多いとされる私だけど､言葉に関しては素人だからさ｡
　本当はさー､本屋さんに行って「はじめての作詞」みたいな本を探したかったんだけど時間が無かったからね｡
それに飛行機じゃネットは使っちゃダメだし､台湾でもなかなかつなぐチャンスはないだろうからさ｡少しアナログだけど､頑張っちゃうよ｡

「っていうかみぃちゃん､さっきから何読んでんのー？随分分厚い本だね」
「陽菜､よく聞いてくれた！辞典だよ､辞典！国語辞典！」
「へー､そんなのよく読めるね｡面白い？」
「面白いわけねぇだろー!!」

　思わず床に叩き付けそうになったけどね､我慢我慢｡
朝から読み続けてるけどさぁ､まだ『あ』から抜け出せないんだよぉ！『い』が遠いよぉ！日本語多すぎだーっ！

「っていうか飛行機まだなの？」
「そう言えば遅いねー｡何かあったのかなー？」
「何か強風で遅れてるみたいよ」

　時間の遅れを察してたのか､一足先に情報を手に入れてきたたかみな｡
ほんとしっかりしてるなー｡これで男の子だったらキュンキュンしっぱなしだよ､もう｡
　でもそうか｡春だもんね｡春風は強いもんねー｡見ると滑走路の上で木の葉が踊りまわっていた｡
って､こんな表現はさすがにダメだ｡何か良い表現は無いかなーなんて考えてるんだよ｡テーマは『夢と道標』｡
どんな歌詞書くのが良いのかなー｡こういうこと考えてると､秋元さんや他の作詞家さんって凄いなって心から思う｡
　ん？っていうかまさかこれって秋元さんが「もっと私を尊敬しろー！」とか考えてたりして……！
あれか？洗脳ってやつか!?まさかねー｡普通に尊敬はしてるからそんなことは無い……と思う｡
この企画の真意って何なんだろう｡ランダムのクジだったとは言え､強制的なメンバー卒業ってねぇ｡

「みぃちゃーん」
「んー？どった？陽菜」
「眠いー」
「そっかそっかぁ｡朝早かったもんなぁ｡でも飛行機乗ってから寝ようなー」
「ほらにゃんにゃん､みぃちゃんは本読むのに忙しいから､寄りかかるならこっちにしなさい」

　年齢はバラバラだって言うのに､全く年の差を感じさせない｡
それが私達､ノースリーブスの良いところ｡何ていうか､仲間って言うよりは家族｡
AKBのどのメンバーよりも､強くそう思う｡一緒に居る時間が長いもんね｡

「うさみみちゃんに会いたーい」

　たかみなに寄りかかりながら､目を瞑って陽菜が呟く｡

「っていうかうさみみさん達の世話どうすんの？」
「さっしーが面倒見てくれるっていうから任せてきたー」
「え､さっしーで良いの？」
「うん､何とかなると思う」
「まぁ優子達もいるしね｡そう言えばさ､たかみな」

　たかみなには前々から聞きたかったことが１つあるんだよ｡
陽菜のうさみみさんは家に来てるけどさ､たかみなだってペット飼ってたじゃん｡

「んー？何ー？」
「にゃーちゃんってどうしてんの？」

　たかみなが去年の夏から飼い始めたマンチカンのにゃーちゃん｡
飼い始めて以来ずっと溺愛してたようだけど､そう言えば引越ししてからその姿を見てない｡

「うさみみさん達もいるから連れてこない方が良いかなーって思って､今は実家に預かってもらってるんだ」
「えぇー連れてくれば良いのにー」
「喧嘩とかしちゃったらまずいやろー」
「うさみみちゃんはそんなことしないよ」
「でももしかしてってこともあるし」
「大丈夫だってばっ！」

　陽菜がバッと勢い良く飛び起きた｡
私もたかみなも､これにはちょっとビックリした｡陽菜って基本おっとりしてるからさ｡

「にゃ､にゃんにゃん……？」
「うさぎちゃんもみみちゃんも良い子だもん！」
「そうかもしんないけど……」
「あー､もうこれだからたかみなはっ！トイレ行ってくる」

　少し不機嫌そうに､陽菜は頬っぺたを膨らましてロビーをツカツカと歩いていってしまった｡
あれれ､陽菜にしちゃ何かおかしいな｡少し面食らっちゃった｡たかみなも唖然としたまま､陽菜の背中を見つめるだけ｡

にゃんにゃん♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪

小嶋さーーーん

にゃんにゃーん

いい感じ

ガチャさんはなぜ電子辞書にしなかったのか

>>687
俺もつっこもうとした

>>687-688
峯「……思いつかなかったんだよ」

期待あげ

あげ

にゃんにゃんカワイイ♪

これは……、
りっぱな小説になってる！！
すげーよ！！

（・o・）ノ休日あげ

あぎゃ

あげ〜る

あげ

あげー

　お仕事はお仕事だからね､たかみなも陽菜もいつも通りにしてたんだ｡
TPE48のメンバーは皆可愛らしくて､とてもダンスが上手かった｡私も負けてられないってぐらいに｡
やっぱり外国でも､アイドルになりたいって夢見てる子は輝いてるんだなって､心から思っちゃったね｡
練習風景をじっくり眺めて､メンバーの皆と通訳さんを交えて色々話して､とても楽しい1日だった｡
　それから明日のミニコンサートのリハーサルをして､夕御飯の時間にはホテルにチェックイン出来た｡

「陽菜､まだ不機嫌？」
「不機嫌？うーん､よくわかんない」
「いや､自分の機嫌ぐらいわかるだろっ」

　でも多分機嫌悪いんだろうなー｡
いや､喋り方とかはいつも通りなんだけどさ｡ずっと頬っぺた膨らましてるし｡唇尖らせてるし｡
まぁでも不機嫌になる気持ちもわかるんだ｡不機嫌って言うよりは､もどかしい｡歯痒くて､じれったい｡
たかみなと一緒に居れば､誰もが思う｡あっちゃんも麻里子も思ってるはずなんだよ｡

「御飯までまだ時間あるけど､陽菜どうする？」
「ちょっとお部屋で休むー｡時間になったら起こしてー」

　それだけ言うと､陽菜は欠伸を一つして部屋に入っていった｡
今日はそれぞれ1人部屋｡ノースリーブスの時はいつものことだから慣れてる｡
結局夜には誰かの部屋に集まって3人で過ごすのかもだけど､今日はどうなるかなー｡

「みぃちゃーん」

　廊下の向こうから､キャリーバッグを引いたたかみなが駆けてきた｡
1人残って現地の取材に答えてたみたい｡昨日までコンサート漬けだったのに､本当によく働くねぇ｡

「おぉ､お疲れ様｡どうだった？取材のほうは」
「面白かったよー｡リボンつけてくれてる人いてさー｡あ､にゃんにゃんは？」

　ん､と私は目の前のドアを指差す｡
たかみなはドアをマジマジと見つめて､それから振り返る｡

「荷物置いたらみぃちゃんの部屋言っても良い……？」
「良いよ､私の部屋こっちね」