もし世界が前田渡辺指原秋元だけだったら

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1名無しさん@お腹いっぱい。
すんげー気まずそう
2名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:10:49.20 ID:SDaKvdNT0
オカロが1人で頑張ってそう
3名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:11:23.46 ID:chdj0m1V0
妙な殺伐感
4名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:13:07.15 ID:JYNe17LZ0
以前スレ立ってた小嶋小森柏木なら平和だろうがこの4人はどうなるやら
5名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:13:42.72 ID:Ipp7gaK80
前田と渡辺が動かなそう。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:13:54.68 ID:6ZQGUg8d0
まゆゆとさっしーは普通に話すはず
7名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:15:03.09 ID:SDaKvdNT0
オカロが4人分の家事をこなす
8名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:15:34.75 ID:kawDFU570
アニメの話ができず沈黙するまゆゆ
9名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:16:20.90 ID:SDaKvdNT0
でもなんとなく単独行動でやるのが好きそうな奴らだ
10名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:17:35.38 ID:tkQMSij30
あっさんは誰と話すんだ?
11名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:18:04.37 ID:OwwDhRVQ0
「生きていく」ってことで真剣に戦力になるのはオカロだけっぽいな
12名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:19:01.15 ID:5Fd2AIGM0
秋元は康でおk?
13名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:19:08.01 ID:HhoRWZSS0
前田と渡辺ってどっちの?
14名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:19:13.06 ID:1JuAM+nW0
>>1
ちゃんとした美形が一人もおやんやないか!
15名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:19:17.10 ID:Q3OJ3FxZ0
おい小森小嶋柏木じゃねーのかよ
あれ毎日の楽しみにしてたのに
16名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:19:22.35 ID:tkQMSij30
とりあえず働いてくれそうなオカロがいるのはよかった
17名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:21:07.51 ID:ecM455qw0
前田敦子
渡辺麻友
秋元才加
指原莉乃

でいいだろう たぶんみるきーもあーみんもないw
18名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:21:56.95 ID:mm1TLpCs0
眉毛、みるきー、さしこ、康でも気まずい事に変わりはない
19名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:23:17.62 ID:chdj0m1V0
まゆゆオカロはたぶん会話しない
20名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:25:23.68 ID:27Pm77iL0
空回りする指原が見える
21名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:26:00.29 ID:CHNYckru0
それぞれが指原を通して会話する
22名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:26:12.85 ID:E5Ix+zS/0
小嶋小森柏木の平和な空気感は凄かったな
23名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:27:53.40 ID:SZH9MPsU0
このメンバーで一致団結する姿を見たい
24名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:30:01.05 ID:omJd255ZO
まゆゆとさしこは普通に仲いい
前田と秋元はどうなんだ?
25名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:30:08.73 ID:3cxtsgww0
小嶋小森柏木もあれだがこっちも違う意味でやばそう
26 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/07/20(水) 02:31:08.23 ID:mmq/NIqD0
秋元「ファイティーン!!!!」 
前田 渡辺「……」
指原「ファイティーって、ちょっとなんでサシハラだけなんですかぁ」
27名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:31:48.46 ID:SmUgT6nC0
あっさんがこの中でどうやって生きてくか想像つかない
28名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:32:27.25 ID:1Y1Qk8rb0
とりあえず指原と麻友がずっと一緒にいる
29名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:35:28.16 ID:d7RiZNxw0
あっちゃん、みるきー、さしこ、オカロ   のほうが不味いと思う
30名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:35:31.83 ID:0jarw+WDO
秋元渡辺だけはどういう風な空気になるのかわからない…
さぁやのためにで振り教えてもらったり仲悪くはなさそうだけど
31名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:36:03.65 ID:I9lof+AZ0
あっちゃんまゆゆもおそらくさほど問題はなかろう・・・
32名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:36:54.31 ID:SgeDUEAE0
意外とオカロが孤立しそうな予感
33名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:43:15.04 ID:8hPnUXGe0
あっちゃんはオカロにずっとべたべた甘えてるだろうな
34名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:46:07.25 ID:OwwDhRVQ0
>>24
秋元は前田にとって、同期以外では数少ない仲良しの一人
35名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 02:52:54.26 ID:PQKMr+Am0
衣食住が謎のシステムで保証されてるのかどうか?で秋元の処遇が大きく変わってくるな
36名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 03:00:01.40 ID:PMoCTHcnO
秋元が気つかい過ぎ空回りの為早々にダウン
指原がこれはなんとかしなければと焦って自滅
渡辺ストレスを溜めまくって突如変なスイッチ入る
何事にも動じない前田が結局ダメージ最小至って普通
37名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 03:02:52.14 ID:SypWwh9MI
なんか
前回の小森柏木小嶋から格段にレベル落ちそうな予感
38名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 03:15:30.14 ID:iTGKAT2G0
人選の意味が分からない
39名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 03:45:11.19 ID:Q3OJ3FxZ0
くぅーんくぅーん
40名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 03:48:15.03 ID:SR8OgPM9O
設定を無人島にして、この4人の生活を観察したいね
41名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 08:41:01.40 ID:q5Fr/bnZ0
まゆゆが一番最初にぶちギレるってのは容易に想像できる。
あっさんはいつも遠くの景色を見てて自分の世界に浸ってる。
指原はどうして良いか判らずオロオロしてて、オカロは自分が何とかしないとと
張り切ってる。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 08:54:32.63 ID:O2t8IMUcO
渡辺⇔指原⇔前田⇔秋元

こんな感じ?
43名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 09:35:13.85 ID:k9hBhwq90
たかみながいたらすべては解決なんだが・・・
44名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 11:13:45.77 ID:QDMBPHfQ0
おもしろくない
45名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 12:00:06.69 ID:XlyZCxb+0
まゆゆさしこ

あっちゃんオカロ


この2グループに分かれるのは確かだがあんま積極的に話すほどではなさそう
46名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 12:01:23.83 ID:EKb6Nwy8O
オカロがまゆゆを泣かす
それを見た指原はオロオロ
無関心な前田
47名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 15:47:08.25 ID:LmeRMHOm0
実際には4人の中で唯一、決断力、行動力、運動能力を持つ秋元が3人を守って奮闘するんだろうな。
あっちゃんはきっと火の番くらいしかできないw
48名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 01:40:33.63 ID:45/32ASpO
>>18
康さえいなければ指原ウハウハだなw
49名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 01:51:30.33 ID:vFNC3jW9O
まゆゆ性格悪いよな...たぶん
50名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 02:31:12.40 ID:tabcbiY40
>>47
火の番ワロタw
51名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 02:31:32.76 ID:kl8EyK1i0
オカ「おい渡辺、何で佐江が死んで、てめえが生きてんだよ!」

まゆ「うっせぇ秋元、てめえがらぶたんの代わりに死ねばよかったんだよ!」

さし「もぉ〜二人共ケンカは止してくださいよ〜。あれ、前田さんどこ行くんですか?」


















あつ「うんこ」
52名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 02:44:58.56 ID:tabcbiY40
秋元「指原は私と一緒に食料調達。まゆゆはここであっちゃん見ててね」
渡辺「はい」
指原「ちょ、まってくださいよー汗、私使えないっすよ。ホントに?」
秋元「うっさい。つべこべ言わずに来い」
前田「zzzz...」
53名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 03:16:20.01 ID:R/W3dijHQ
木のみが落ちてる。まゆゆが発見する       
まゆゆ「あ、食料だ一人で食べちゃおう」
           才加「ちょっと、まゆゆ何やってんの」

前田「あー」

指「まゆゆー、皆で分けよう?」

まゆゆ「嫌だ、俺だけ生き残るんだ、お前らなんか知るか」

才加「ふざけんな、それじゃ生き残れねぇんだよ」才加、まゆの袖を引っ張る。激しく抵抗するもすぐに取られてしまい、まゆ泣き出す。

前田「あー」

指「もう、なんでこうなるのー」泣く指原

秋元「さっしー、泣かないで、みんなで生き残ろうAKBのために・・・」

まゆゆが海浜に落ちてた尖った棒を拾う。

まゆゆ「黙れ、この偽善者、俺は一人で生きていくんだ」

指「まゆゆー、・・・」
前田「あー」

まゆゆ「分け合うなんてまっぴらだ」号泣。   
才加「そんな淋しいこと言うなよ」

指「そうだよ」

才加「みんな一人では生きていけない」

まゆゆが突然、才加の腹を突き刺した。

才加「ううっ」呻く秋元

まゆゆ「ひひっ、俺に逆らうからだ」

才加の腹からは大量の血が流れ出した。

指「きゃーーーー」

前田「えー」

才加「まゆゆ大丈夫、平気だよ」

突然走りだしたまゆゆ。 まゆゆ「はははははははははははははー」大声で笑いながら駆け抜けていく。

後には、まゆゆの「みんな死ぬんだ、みんな死ぬんだ」の声が微かに響くのだった。
54名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 11:55:20.69 ID:YaYUvlYM0
>>53
こえー…
55名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 12:50:30.90 ID:iXgo6Wg2O
指はオカロ大好きだからオカロ指は組むだろうな
56名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 13:00:37.06 ID:CDSwPHgg0
(気まずい雰囲気を打開したいオカロ)
オカロ「ウホッウホッ」

前渡指「・・・」

オカロ「ウホッホ ウホッウホッ」

前渡指「・・・・・・」
57名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 13:41:06.29 ID:tabcbiY40
>>53
前田があーとかえーしか言わないのが妙につぼったww
58名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 16:48:53.93 ID:ZDvayXGM0
>>56
秋元いいやつだな…
59名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 17:18:11.59 ID:OTB1ExgZO
まゆゆ「あぁ…なんだか嫌になってきた」

オカロ「小さなことでくよくよ悩むな!」

さしはら「ちょっと〜、マジダルいんすけど〜」

まえあつ「眠い」
60名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/21(木) 18:54:04.79 ID:kBscDna/O
61名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 02:05:13.92 ID:dmVwImqjQ
才加の脇腹からはおびただしい量の血が流れていた。
前田「まずさー、これをなんとかしないと」

指「これ?」

前田「とりあえず海に入れちゃおうよ、さっしー足持って」

指「はい」

二人は秋元を抱えると、海に投げ込んだ。

前田「それっ!」

 断末魔のような声を上げる秋元。      秋元「あああああああ」

しばらくして指原が様子を見に行く。

指「前田さん、血が止まってます」

前田「よかった(v^-゚)」

秋元「あっちゃん・・・」


一方、まゆゆは森林の奥で川を見つけ、四つん這いでごくごくと喉を潤している。

まゆゆ「はぁっーーうまい、川の水ちょーおいしい」

僕は一人で生きていけるんだ、他の凡人どもとは違う。
一人で抜け出してやる、この島から。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 06:47:31.20 ID:g5EHy2iLO
続きマダァ-?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
63名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 19:23:40.30 ID:dmVwImqjQ
白い砂浜の上に、小さく見えるのは人の姿だった。
前田「さっしー、あそこに何か見えるよね?」

 目を細めて見る指原。指「・・・?・・・!」

前田「香菜ちゃん・・・じゃない?」

指原「はい・・・」

前田「あれを運んで来て」
才加「前田さんっ!」

前田「生肉を一日中冷蔵庫に入れてなかったらどうなる?」

指「腐り・・・」指原泣き出す。

前田「じゃあ早く運んで来てよ」

指「もう嫌だ〜なんでそんなこと言うの・・・」海浜に突っ伏して泣く指原。

秋元「あっちゃん!・・・」

前田「私と才加ちゃんは狩りの道具を作ったり、木の実を採らなきゃだから」

指「・・・」


一方、まゆゆは森林の中の動物を捕まえたものの、火を起こせず困っていた。

まゆゆ「くそっ、火種なんて無いし・・・」
まゆはゆっくりと鱗のついたトカゲを口に入れた。血が口の端から滴る。

まゆゆ「生きてやる、生きてやる」
いつの間にか、まゆゆの目からは涙が溢れている。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 19:41:52.84 ID:M9jOoCsK0
俺はこういうのも好きだけどなw
65名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 20:08:50.70 ID:ufzD/TrY0
渡辺「あれ、あっちゃん!?やびゃあさっしーあっちゃんが…」
指原「えぇっ!!前田さん…ダメだ息してませんよ」
秋元「もぉー、どうしようあっちゃーん死なないでよぉ(泣)」
渡辺「なんかあっちゃん食べてる・・・変なキノコ。
   さっしー食べて」
指原「えぇっ、私ですか!!?やっぱり私かぁ(グスン)」


秋元「分かった・・・私、あっちゃんの事調理する」

渡辺指原「えぇー!!」
指原「メンを食べるなんて出来ませんってぇ(泣)」
渡辺(あっちゃんナイス)





66名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 22:35:15.67 ID:TkAzz4Po0
まゆゆワロス
67名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:29:27.18 ID:pAfftiHdQ
さっしーは泣いていた。
指「ああああああ」

なるべく視界に入らないように、死体の衿元をつかみ引きずる。     
ひんやりとした両手が気持ち良い。       かつて自分と踊りはしゃいでいた小林が、今は食糧にされようとしている。

近くの浅瀬には多田が浮いている。

才加「無理をするな」死体をドサッと運び終わった指原に秋元が声を掛けた。。
 すでに辺りは日が落ちはじめている。
話題を変えようと秋元が話をしだした。

才加「弓矢を作ったんだ、すごいでしょ」弓を引く真似をして、びゅうびゅうとしならせた。

指「うん・・・」泣いている指原。

前田が帰ってきた。

前田「あ、さっしーありがとう、かなちゃん海に漬けといてね」

指「・・・」

才加「前田さん・・・」

前田「さっしー、私達の飛行機が胴体着陸した所あるでしょ?」

指「はい・・・」

才加「・・・」

前田「あそこまで泳いでいって、使えるものがあったら取ってきてよ」

指原「あああああーー」急に走りだした指原は、遠くに見える小指ほどの飛行機の残骸に向かって海に飛び込んでいる。

才加「ちょっとやりすぎだよ、前田さん」

前田「・・・」


まゆゆは、その状況を高台から望んでいる。

まゆゆ「ははぁ〜ん、あいつら俺らが乗ってきた飛行機の残骸から道具を持ってくる気か」

それにしても、小林をわざわざ移動させたのはどういうことだろう。食べる気?

まゆゆ「まさかね・・・」渡辺は歪んだ笑いを浮かべた。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 00:34:59.49 ID:pAfftiHdQ
≫64
ありがとうございます。
69名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 02:17:20.16 ID:pAfftiHdQ
指原「わああぁー」弾けたように声を上げる指原。泳いで海を渡る。
            
飛行機は頭がもげ、海中に沈んでいる。
しかし本体はかろうじて、海上に浮いている。

指「誰かいますかー」
いるはずも無い。

明日は東京ドームでコンサートだったはずが・・・。


小嶋さんが指原をかばったのだ。
今は、所定の座席に座っている。

指原「小嶋さん・・・」


泳ぎ疲れた指原は、砂浜へへたりこんだ。

才加「大丈夫か、指原」優しく秋元が気づかう。

指「はい」

前田「ライター、パンに、水が500MLに2本・・・」

才加「2週間がいいとこか・・・」

指「どうやって脱出するの〜・・・?」泣く指原。

才加「・・・」
前田「・・・」


夜はふけていく。

70名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 03:25:08.00 ID:pAfftiHdQ
まゆゆ「火だ!」
             指、秋元、前田のいる場所「パチパチ、パチパチ」火が燃えている。

まゆゆ「奴ら火種を持ってやがる」

まゆはトカゲを手にぎゅっと握りしめた。

秋元と指原は談笑している。前田はそばで眠っている。

ふざけるな!
まゆは飛び掛かっていった。

指「きゃー」

秋元「まゆゆ!」

まゆゆ「ど、どうして火種を持っている」

指「飛行機から取ってきたんだよ」
前田がおもむろに起き上がった。

前田「あー」

まゆゆ「許さない、ぼ、僕にも使う権利はあるはずだ」

前田「えー」

才加「いいよ、まゆ」

指原「さやかさん!」

才加「いいから」

前田「えー」

指原、ライターを渡す。 まゆが引ったくる。

71名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 05:20:23.47 ID:pAfftiHdQ
「ジュワジュワ〜」オオトカゲの切り身からは芳醇な油が溢れ出る。

まゆゆ「うまいっ」

まゆゆ「俺は一人でここへ来た、一人でここを出る」

鳥の鳴き声がする。

まゆゆ「誰にも邪魔はさせない、でもあいつらにも負けたくない」

まゆゆは捕まえた、タヌキのような動物を火に掛けた。


前田、指原、秋元の陣営。

指「まゆゆ、あんな子じゃなかったのに」

秋元「色々あるさ」
前田「グー(Zzz)」

指「ここは太平洋かな・・・?」

秋元「たぶんな・・・シンガポールから東京行きの便だから・・・でも分からない」
指原「・・・」

秋元「一つだけ話したいことがある・・・」

指原「何ですか」

秋元「傷の痛みがおさまらない、このままだと」  前田の寝息と、海の波だけが聞こえる。

秋元「おそらく死ぬだろう」

指原「そんな〜、なんでそんなこと、ネガティブなこと言うんですか」涙目。

秋元「しっかり聞いてくれ指原」
前田「グー」

秋元「傷は化膿し始めている、さすがに海の水ではダメだ」

指原「・・・」頷く。

秋元「もし助からなければ、私を食べろ」「もの言わぬ死者とは違う、これは私の意思だ」

キーンと耳鳴りのような音が静寂の闇の中聞こえる。

指原「・・・」何も言えない。
前田「グー」

秋元「だから、そのあとは小林と一緒にしてほしい」
秋元「あいつは私がいないとダメだからな」
 秋元は一瞬笑うと、すぐに真顔になり、寝転んでしまった。

指原の頬を優しく潮風が撫でた。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 05:23:55.17 ID:XZgpEDVh0
そんな世界じゃ嫌ですね・・・。


ところで、以前友人の結婚式の余興でAKB48さんの会いたかった、をやりました。友人以外にも受けがよく、大変盛り上がりました。
AKBの曲には不思議な魅力というか何かがありますね。秋元マジックなんですかね。http://www.youtube.com/watch?v=r5McGB552Dc
73名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 07:31:32.97 ID:e0LqnKgy0
メッチャおもしろい!
74名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 17:04:03.88 ID:pAfftiHdQ
≫73
ありがとうございます。
作品は繋がってます。65は飛ばして下さい。61からです。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/23(土) 17:41:54.81 ID:pAfftiHdQ
秋元が寝息を立てて眠りはじめた。

指原は眠れず、体操座りで真っ暗な海を眺めていた。

「パチン」たき火の木切れが小さく音を立てて弾けた。

唐突に前田が話し始めたので、指原は体をビクッとさせて驚いた。

前田「さっしー・・・」

 おもむろに指原の方に体を向けた前田の目は、一段と大きく見開かれ、紅く充血していた。

前田「私は聞いてたよ」

指「何をですか・・・」

前田「私は秋元を食べるよ」

指「聞いていたんですか」

前田「うん」

また前田の目が優しい色合いを帯びはじめた。

前田「あの頃は楽しかったね、歌って踊って・・・」

 指原も笑みを浮かべた。          指「・・・」こっくりとうなづく指原。

 前田の顔はたき火に照らされ、艶やかな顔をほころばせた。

前田「にゃんにゃん、ゆうこ、とも・・・会いたいよ」

指「・・・」

前田は突然、顔色を暗くして言った。

前田「だから・・・秋元を食うからね・・・」

指「ちょっと待ってください・・・」

前田「あんたも食うんだよ」

 そう言うと前田は眠ってしまった。

指原は、前田が人間としてダークサイドに落ちつつあることを感じていた。

76名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 17:08:57.00 ID:ybik1Chl0
過疎
77名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 18:00:20.71 ID:xE+T4N9M0
呼び方メチャクチャだから訂正すると

前田:秋元→さやか、指原→さしはら(さっしー)、渡辺→まゆ(まゆゆ)
秋元:指原→さしはら、前田→あつこ(あっちゃん)、渡辺→まゆ(まゆゆ)
指原:秋元→さやかちゃん、前田→まえださん、渡辺→まゆゆ
渡辺:秋元→あきもとさん、指原→さっしー、前田→まえださん
78名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 19:05:55.01 ID:veqnVOYcO
その夜、指原は夢を見た…

まだ研究生の頃、同期のりえちゃんや萌乃ちゃん達と夢を追った日々…


初めて劇場に立った日の興奮…


そして、念願の昇格が叶った日の感動…


憧れの前田さんと同じ事務所に入った喜び…


上京してからの思い出が指原の頭を駆け巡る…


指(もしかしたら昨日の出来事が夢なのかも知れない! きっと目が覚めたら、また忙しい日常が待っているんだ!)


そう思うと指原は、ゆっくり目を開けた…


ズルズルッ!…ピチャピチャ!……ズルズルッ!


あつ「うん、うめぇ〜!……なんだかなぁ〜! あっ…さしはらおはよー!」


前田さんは秋元さん食べていた…
それはそれは美味しそうに、吸い餅を食べるように腸を……


指「前田さんっ…!」


あつ「ん〜?早くさしはらも食べなよ〜」


…そう…これは現実なんだ…


79名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/24(日) 19:07:28.21 ID:55Lb29AU0
〜だけシリーズは。3人がベスト人数。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 01:40:28.91 ID:kOo4z0d1Q
≫77
thanks
81名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 01:53:53.50 ID:kOo4z0d1Q
夜中過ぎの森林は、寒い潮風が木々の間を吹き抜ける。

食事が終わり、やがて空腹感と共に目の前の状況がほとんど希望の無いことが分かってくる。

まゆゆ「あああ、寂しい」

火はやがて消えてしまった。

森林は鳥の鳴き声が聞こえるのみ。

まゆゆ「一人で生きていたい、それが願いだったのに」

タヌキの死骸が前にあるだけ。

涙が溢れてくる。そして、まゆゆは一人つぶやく。           まゆゆ「間違いだったのか、でもあいつらだけには・・・」

頭を掻きむしりながら、考えている内、鳥の鳴き声が盛んになってきた。

まゆゆ「朝か・・・」

 そういえば深夜ドラマで、こういうのがあったな・・・。

まゆゆは何処ともなく、森の奥へとさ迷い歩いて行った。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 02:06:39.06 ID:kOo4z0d1Q
秋元は朝になっても、起き上がろうとはしなかった。

指「秋元・・さん?」

秋元「大丈夫だ、私なら」

前田「そのくらいじゃ死なないって!」

前の晩に言っていたことは何だったのか・・・。指原は思った。
指原の頭の中で、「私は秋元を食うからね」という前田の言葉が浮かんでは消えた。

話題を変えるように、明るく秋元が言った。

秋元「ほらさっしー、見て」寝転んだままの秋元。

秋元は弓をしならせ、海へ向けて矢を放った。意外に矢の威力は強かった。

秋元「これで動物が捕れる」

秋元の笑顔は誇らしげだった。

指原「はい!」

指原も笑顔になっている。

前田「どうだか・・・」

曇り空は、やがて来る雷を予感させた。
83名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 02:44:25.57 ID:kOo4z0d1Q
まゆゆはさっき食べたタヌキの骨をしゃぶりながら歩く。
僕の前に生きる道はない。僕の後ろにも、生きる場所はない。

だとしたら・・・

縄になるようなツタを探しているまゆゆ。

目の前に大木が現われた。その大木に、首をつるのにちょうど良い長さと太さのツタを見つける。

まゆゆ「お、これは使える」まゆゆはツタを引きはがし始める。

まゆゆ「もう死ぬしかないんだ・・・」

 ツタはなかなか取れない。

まゆゆ「私はもうアイドルじゃない・・・」

その瞬間、ツタが取れ、まゆゆは尻餅をついた。

ツタの根本を辿ると、地面には、「1804」と書かれた木板が埋まっているのに気がついた。              まゆゆ「?・・・」

84名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 02:44:37.49 ID:q7J9oYVf0
こえーけどにゃんにゃんGJw
85名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 03:46:41.80 ID:kOo4z0d1Q
秋元は、段々と口数が減ってきている。
朝、弓の話をしてからは、ずっと寝転んだままだ。

指「大丈夫ですか、秋元さん・・・」

秋元「おう、私は大・・・丈夫だ」

指「・・・」

 秋元「一つだけ頼みがある」

指「何ですか?」

秋元「小林をここへ連れて来てくれ」

指「えっ!・・・」

秋元「頼む・・・指原・・・」

指原「ごめんなさい、ごめんなさい」指原は浅瀬に浮いた小林を抱き抱え、引きずるように運ぶ。 
指原「ああ」また涙する。 小林を秋元の隣に並べる指原。

秋元「さっしー、ありがとう」

小林の顔はまだ生きているように見えた。

指原「はい」グスン(涙)。

前田が、秋元を獲物を狙う獣のように睨む。

指原「前田さん!」

前田は、口から出るよだれを拭うと、指原に歪んだ笑いを向けた。

前田「まだか・・・」



その時、「ドンッ」という爆音が海浜に響いた。
86名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 03:53:30.20 ID:kOo4z0d1Q
≫84
ありがとうございます。
57から、65と78をとばして読んで頂くとうれしいです。
87名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 04:39:05.42 ID:PRtTK8k0O
話面白いんですが
安価の仕方間違ってます>>86
88名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 05:04:22.74 ID:kOo4z0d1Q
>>87
ありがとうございます。正しい仕方で、安価付けようと思います。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 19:50:19.28 ID:kOo4z0d1Q
渡辺は、1804と書かれた板に触れた。その時だった。板の周囲に穴が開き、渡辺もろとも崩れ落ちる。

まゆゆ「きゃっーーー」
まゆゆ「イテテ、なんだこれ・・・井戸みたい」

地面「ギシギシ」

まゆゆ「何か変な音もするし・・・」

頭上からは、太陽の光が差し込むばかり。

まゆゆ「どうしたらいいんだ・・・」

腐葉土の臭いが体を包む。

まゆゆ「秋元さん・・・、さっしー・・・」

鳥の鳴き声「ピー、ピー」

まゆゆ「助けてよ、もう嫌だ」へたりこむ渡辺。

まゆゆ「みんな死ねよ、ぼ僕を置いていきやがって」まゆの顔が鬼のように歪んだ。

まゆゆ「秋元、指原、前田、ここから出たら皆殺してやる」

頭上からの声「まゆ、大丈夫だよ、助けるからね」

まゆゆ「優子ちゃん・・・?」

まゆゆの中に残像のように頭の中を駆け巡る記憶。

隣の席に座る大島。エンジンから煙が上がるのを窓側の席から発見する。

大島「まゆゆ、あれ何だろう」

まゆゆ「!!!・・・、優子ちゃん、怖いよ」

大島「大丈夫、大丈夫」まゆゆの頭をなでる優子。
大島「キャビンアテンダントさーん・・・」
           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

飛行機のエンジン「ゴゴゴッ」機体が傾く。

まゆゆ「きゃーーー」

機内「きゃーー」

大島「大丈夫、まゆゆ私がついてるからね」渡辺の体を抱きしめ、守る大島。

機体は旋回しながら、海上へと近づいていった。

機内アナウンス「皆さん!、落ち着いて下さい必ず本機は・・・」

90名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 20:23:19.91 ID:wsW+PFMl0
怖いけど…おんもしろい!!
91名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/25(月) 20:59:58.92 ID:kOo4z0d1Q
>>90
ありがとうございます。
>>57から(>>65>>78をとばして)読んで頂ければ幸いです。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 03:26:04.52 ID:orZyjVk+Q
気が付くと、私は一人だった。横にいた優子ちゃんに意識は無かった。

まゆゆ「ああああー」泣き叫ぶ渡辺。

渡辺の脳裡には、口から血を出した大島の遺体だけが焼き付いている。

まゆゆ「私のせいだー、私をかばって・・・、グスン(涙)」

渡辺の頬を涙と雨が激しく伝う。

一段と激しい雨は、穴の中に泥水となって流れ込んだ。

まゆゆ「もう・・・死ぬのか」
渡辺が穴の側面にもたれかかったその時だ。

まゆゆ「きゃー」倒れる渡辺。

雨は、穴の一部を流し崩し、まゆゆごと流した。

まゆゆ「イテテ・・・何だこれ?」
渡辺の目の前に、なだらかなスロープが現れた。

まゆゆ「これなら・・・」
渡辺はスロープ状の坂を上りはじめた。

まゆゆ「あれ・・・?」足に引っ掛かるものがある。

まゆゆ「立派な綱だ、これも持っていこう」ゆっくりと綱を引きながら、坂を上る渡辺。

綱の先「ズズズッー、ゴゴゴッ」

まゆゆ「あれ?何だ」

さらに渾身の力で綱を引っ張るまゆゆ。

綱の先から、黒塗りの木製船が現れた。船の側面には1804と書かれている。

船「ゴゴゴッ」渡辺の力だけでも上に運べそうだ。
まゆゆ「はぁはぁはぁ、やった、これで・・・」

渡辺は船の中に積もった土を取り除くと我慢できず言った。

まゆゆ「はははははっ、ここれで脱出できる!」

まゆゆ「はははははっ」渡辺は我を忘れて、浜の方へ崖になっているとも知らず、運んでいった。

爆音の鳴る数十分前の出来事である。

93名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 15:02:18.51 ID:y4DVM3zi0
おもろいから保守しとくわ〜
94名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/26(火) 22:42:59.31 ID:orZyjVk+Q
>>93
ありがとうございます。更新は夜中になりがちです。すいません。
95名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 01:15:05.24 ID:XqLYyzckQ
船「ドーーーン」砂が飛び散り、浜に大きな音を立てて船が落ちた。

秋元「!!」

指原「きゃっ!」

前田「あー」


まゆゆ「イテテッ、せっかくのチャンスが・・・」まゆゆは今落ちてきた崖を見上げた。

指原「まゆゆ・・・血が」

秋元も這いながら近づく。

前田「あー」

まゆゆ「くそっ、やってしまった・・・」まゆゆの膝が真っ赤に染まる。

指原「まゆゆ、ひざの処置を・・・」

まゆゆ「だ・ま・れ・・・」船の綱を海に向かい、引きはじめるまゆゆ。

秋元「まゆ!」

前田「えー」

指原が必死に引き止める。

まゆゆ「近づくなっ!汚らわしい」

指原「そんな・・・」

まゆゆの目に映る大島「まゆちゃん・・・」にっこりと近づく大島。

まゆゆ「来るな、来ないで、優子ちゃん・・・」後ずさるまゆゆ。

秋元「?」
指原「?」
前田「あー」

まゆゆ「いやーー」後ずさり転ぶ。そのまま気を失う渡辺。


秋元「まったく、あれは何だったんだ・・・」自分のシャツをちぎり、渡辺の膝に巻く秋元。

指原「何だったんでしょうね・・・」

前田「・・・」じっと黒い船を見つめる前田。

秋元「よし、これでOKだ」小枝で包帯の端を止め、止血する。

まゆゆ「・・・」渡辺の穏やかな顔は、一転晴れやかな空を味わうようだった。

前田「ねぇ・・・船の横に1804ってあるでしょ?」
96名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 01:31:27.81 ID:KKeceRkZ0
面白いです。物語を書くの上手ですね
97名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 01:46:51.55 ID:XqLYyzckQ
>>96
ありがとうございます。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 02:18:58.41 ID:XqLYyzckQ
秋元「あれはおそらく天文観測だ」

指原「どういうこと・・・?」
前田「・・・」

秋元「1804、あれは年号だ」秋元は天体観測の歴史、ここがその基地だった可能性を話した。

前田「つまり・・・」

指原「天体観測する人達の船・・・」

秋元「そうだ、おそらくその予備の船だろう」

前田「へー・・・」
指原「・・・」

秋元「長期の観測に備えて、隠してあったんだろう」

雨がぱらぱらと降る。変わりやすい天気。

秋元「もしかして、近くに大陸があるのかもしれないな・・・」

指原「やったー」
前田「へー」

雨が顔を濡らす。
遠雷が光る。

秋元「しかし・・・」一変して厳しい顔。

うねりを伴った波が、悪魔のように押し寄せる。
それが渡辺の足にあたる。
渡辺の足がもぞもぞと動いた。


秋元「この船は三人用だ・・・」

遠雷が轟いた。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 06:54:22.73 ID:q0giXDVFO
続き楽しみに待ってます
100名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 07:37:43.23 ID:KKeceRkZ0
続きまだかな〜
101名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 18:59:17.05 ID:XqLYyzckQ
秋元「とにかく・・・私が残る・・・」

指原「えぇ〜そんなぁ〜(涙)」

前田「皆いつか死ぬの・・・、それが石に当たって死ぬのか、矢で射られるのか、それは分からない」

指原「・・・あああ(涙)」

秋元「それに小林もいるからな」秋元は笑った。
小林の遺体は木陰で雨を逃れ、仰向けに置かれている。

その時だ。
まゆゆ「だ・れ・が・船に乗せると言った・・・」

秋元「まゆ・・・」

指原「まゆゆ・・・」

前田「・・・」手頃な石を片手に持つ。

まゆゆ「誰も・・・船には乗せない・・・一人も・・・」
まゆゆは寝ている秋元の手元から、矢を取る。

まゆゆ「死ね、死ね、死ね、皆死ね!・・・」矢を振り回すまゆゆ。

まゆゆの目に映る大島「まゆ、まゆ、まゆー・・・」

まゆゆ「いやーーー、来ないでーーー」

大島「ふふふ・・・」笑う大島。

まゆゆ「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・優子ちゃん」矢を振り回しながら後ずさるまゆゆ。
            指原「・・・」    前田「?」     
秋元「?」落ちつかせようと、まゆゆの背後に近寄る秋元。

まゆゆ「来るなー」振り返りざまに、秋元の胸に矢が刺さる。

まゆゆ「あっ・・・」

秋元「ウッ・・・」
秋元の左胸から血が流れる。
ゆっくりと矢を抜きとって、秋元は言った。

秋元「大丈夫だ、まゆ、私はこの島で死ぬつもりだ」崩れ落ちる秋元。

指原「・・・」
前田「・・・」前田は手元の石をぎゅっと握りしめた。

まゆゆ「あああああ」黒い船の方へ走り去るまゆゆ。

まゆゆ「こんなはずじゃない・・・こんなはずじゃ・・・」

前田「待ってー、まゆゆー」前田が追いかける。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 19:02:15.93 ID:XqLYyzckQ
>>99>>100
ありがとうございます。もしかしたら結末は気に入ってもらえないかも、です。
103名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/27(水) 23:47:53.05 ID:N7TR5jGl0
書いてる人律儀だなぁ〜
楽しみに待ってるよ!
104名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 00:37:00.42 ID:6bw4+oS8Q
>>103
ありがとうございます。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 00:42:02.81 ID:9mi4XnAS0
続き楽しみだな〜
106名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:07:52.03 ID:6bw4+oS8Q
>>105
ありがとうございます。
107名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 02:40:52.13 ID:6bw4+oS8Q
まゆゆは、自分の視界が暗くなったことに気付いた。

まゆゆ「あれっ・・・」 どうしたんだろう。

優子ちゃん・・・、あっ!小嶋さんも!らぶたん・・。
皆が渡辺の手を引く。
まゆゆ「やっと帰れるんだね・・・」

大島「そうだよ・・・一緒に帰ろっ・・・まゆ!」

指原「まゆゆーーー!」
まゆゆ「あれ?さっしーの声がする」

小嶋「気にしない、気にしない」

まゆゆ「そうだね」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

前田「ハァ、ハァ、ハァ、やったか・・・」血まみれの手を風にそよがせる前田。

指原「まゆゆ〜」指原が駆け寄るが、すでに遅かった。

即死だった。

前田は血まみれの石をゴロリと転がした。そのまま、浅瀬で手を洗いはじめる。

指原「どうして・・・こんなこと・・・」指原はまゆゆをギュッと抱きしめる。

秋元「前田・・・」秋元は弓矢を強く握りしめたまま、ゆっくりと目を閉じた。

指原「さやかちゃーん」虚しくその声は白浜に響きわたった。

ただただ繰り越す波の音。

前田は血を洗い終えると、悠然と立ち上がり、砂浜に打ち上げられた多田を運ぶ。

指原「・・・もう許さない」指原は秋元の手元にある数本の矢の一本を取る。

前田は多田の衿元を掴んで引きずっている。

指原「ら、らぶたんをどうする気ですか・・・」

前田「いや、前から食料にするって言ってるじゃん」前田は無表情で答える。

指原「まゆゆは・・・どうして?」

前田「石がまゆゆにぶつかったんだよ〜」前田は船内に多田を上げる。

指原「もうイヤ!・・・我慢できない」
108名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 03:07:36.43 ID:6bw4+oS8Q
指原は、矢じりを前田に向けた。

前田「さっしー、どうしたー?さっしーだけは船に乗せてあげてもいいよ」笑う前田。

指原「な、何が乗せてあげてもいい・・・ですか・・・」
一歩一歩、指原は前田に向かって詰め寄り、前田は後ずさる。
とうとう、前田は舳先まで追い詰められた。船は波で岸から3メートル程離れている。

指原はついに決意して言った。
指原「前田さんが降りないなら、私があなたを刺します!」

前田「あ、そう」前田は後ろ向きに海に飛び込んだ。「バシャンッ」

指原「終わった・・・」
遠くの鳥「ヒュールルルー」

指原「でも・・・」あんな残忍な殺しをした前田が・・・。

指原は舳先から、海面を覗き込んだ。その時だった。
前田の手がすばやく指原の首元を掴むと、海中へ引きずりこんだ。

前田「さ・し・は・ら〜!」前田は指原の頭を海中に沈める。

指原「ゴボッ、ゴボッ」息が出来ない・・・。
助けて・・・。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 05:36:03.99 ID:6bw4+oS8Q
指原は、矢で前田の腹を刺す。何度も刺す。
しかし、前田はびくともしない。

指原は意識が朦朧とする。もう、ダメかもしれない、そう思った時だった。

大島の声「大丈夫だよ」
指原「えっ?」

前田は仕上げに、グッと力を入れた。

指原「大島さん?・・・」

その時、秋元の放った矢が前田の左胸を貫いた。

前田「アッ・・・」

指原「パァッ」指原は頭に掛かる力が抜けるのを感じ、海上に頭を上げた。

前田が仰向けに浮かんでいる。

指原「優子ちゃん・・・?」秋元を見るが、すでに息絶えている。

指原「・・・」

前田「指原・・・」前田がおもむろに口を開く。

指原はビクッとした。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 05:53:18.02 ID:6bw4+oS8Q
前田「さ・しはら・・・」途絶え途絶えに言葉を繋ぐ前田。

指原「前田さん・・・」
指原は、前田の瞳がいつもの暖かみを帯びてきたのを感じとった。

前田「あの頃は・・・楽しかったね・・・」

指原「はい」涙が溢れてくる指原。

前田の額に濡れた髪の毛が張り付いている。

前田「歌って、踊ってさ〜」笑う前田。

前田「あの頃に戻れたらいいのにね〜、私達」前田の目から一粒の涙が流れ落ちた。

前田は最期の一息を吐くと、母に抱かれる赤ん坊のように、大海に俯せになった・・・。
雲が動き、光が一筋海上に放たれた。
それは一陣の風を巻き起こし、前田の髪を撫でるようだった・・・。
111名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 11:06:12.49 ID:+uL3vjgZO
うおおおおお
続き楽しみ!!!予想外の展開だ
112名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 11:10:34.44 ID:WkqNsKUx0
おもしろい
でも書いてる人ぜったい優子推しだなw
113名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 12:38:41.46 ID:6bw4+oS8Q
>>111

ありがとうございます。

>>112

ありがとうございます。DDということで・・・。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/28(木) 21:09:14.39 ID:6bw4+oS8Q
天気は晴天。
波も穏やか。
ただ、仲間がいないだけだ。

多田を船のへりから片足ずつ降ろし、そのまま大海へ下ろした指原。

波に揺れる船に一人きり。
指原「ハァ、ハァ、ハァ」櫂を一生懸命動かす指原。
太陽が容赦なく指原の体力を奪ってゆく。

指原「どうしてこんなに進まないの〜」指原は櫂を動かすが、殆ど動かない。

今戻って、前田さんやらぶたんを積めば・・・。
指原「ダメだ、ダメだ」 指原はかぶりを振った。人を食べるなんて・・・私にはできない!

とはいうものの・・・食料はなかった。

仕方なく、海の水を舐めてみるが、余計喉はカラカラと渇いた。

ヒリヒリとする皮膚に、もうダメかもしれない、と思ったその時だった・・・。

指原「・・・!・・・陸だ!陸がある!」遠くに、大陸のようなものが見えた。

115名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 01:43:28.24 ID:0fcQZ8X1Q
光の雲の中に、たくさんの人達が見える。

指原「まゆゆ、優子ちゃん、秋元さん、小嶋さん・・・」やった!皆助かったのだ!

指原は櫂を漕ぐ手を早めた。

皆が待っているあの対岸へ・・・。

光る銀色の海を渡って・・・。

指原「みんな、今すぐ行くよ」船の中で立ち上がる指原。

いくよっ!指原は、海へ飛び込んだ。

泳ぐ指原。

指原「みんなーーーー」
もうすぐで、岸に着く。これでまた、あの日に戻れるんだ!
歌って、踊って、笑って・・・。

116名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 02:22:58.68 ID:0fcQZ8X1Q
人混みが出来ている。
一人の男が人混みを掻き分け、はやる気持ちを抑え前に出る。
男「すいませ〜ん」

一人の警察官が近寄り、男に話掛けた。
警官A「お身内の方ですか?」

男「はい、そのようなものです」
警官Aは彼を海岸の方へと導いた。

警官A「こちらです」
警官Aはブルーシートのかかった一廓へ案内した。

彼はブルーシートを取ると、男の顔色を窺った。

男「・・・」じっと見つめる。

警官B「間違いありませんか」もう一人の警官が言った。

男「間違いありません」
男はタバコを吸いはじめた。
男はため息と共に、煙を吐き出し、彼女の顔を見つめた。

「美しい顔だ、死ぬ間際の人間は皆こうなのだろうか・・・」

男はそう思うと、足早に現場を離れ去っていった。

後には、腰まで海水に浸かり、さも生きているような彼女の遺体があった。

寄っては返す波を受けながら、俯せになっている。

彼女は、昔の仲間達と歌い踊る夢をいつまでも見ているのだった。



117名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 02:33:09.81 ID:0fcQZ8X1Q
>>77
ありがとうございました。途中から変えるのは不自然なので、中途半端になってしまいました。

作品は>>57から(>>65>>78をとばして)でした。

若干スレチの気配を感じながら、書いていました。

結末は不満があるかもしれませんが、長々と書かせて頂きありがとうございました。

118名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 03:17:08.34 ID:GC/zq9p80
オワタ
毎日少し気になってはいた。おつ
119名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 08:34:48.32 ID:Y5TwcUSjO

最近 朝起きたらこれを読むのが日課になっていた
小説を読んでるみたいで面白かったです。楽しませてくれてありがとう
120名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 16:28:30.66 ID:0fcQZ8X1Q
>>118>>119       読んでもらってありがとうございました。他の書き込みや読んでいる方のエネルギーみたいなものからインスピレーションを得ました。最後まで書けたのも、全部皆さんのおかげです。ありがとうございました。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 02:20:02.85 ID:eYb10PyE0
122名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 06:42:03.40 ID:oMB9NHElO
揚げ
123名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 17:41:21.14 ID:FT3HkaMxQ
自分で揚げ
124名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 03:24:52.82 ID:GcIuEroxQ
2
125名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 03:56:25.25 ID:Xi36eGmZ0
なんだこりゃ?結論言おうか世界に女性が4人なら多分子孫残せなくなって人類終了でしょ?
126名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/01(月) 21:22:07.45 ID:j1QBx4Qs0
127名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 04:07:44.34 ID:t8ZhYEWtQ
128名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 15:32:08.66 ID:t8ZhYEWtQ
129名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 16:45:36.82 ID:wAqfw2Gp0
読書感想文これ書くわw
130名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 19:49:02.54 ID:KEq5XPTa0
>>125
マジレス乙
131 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/08/03(水) 01:31:50.85 ID:TqULQqVXO
132名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 06:10:01.83 ID:vT95LumbQ
ありがとう
133名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 18:03:03.41 ID:B1Qa6mj6Q
あげ
134名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 18:44:29.53 ID:RJt6OuX2O
ばーか
135名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/05(金) 10:47:43.28 ID:6z0v/N8u0
シルベスタ スタローン
136名無しさん@お腹いっぱい。
こういう雑魚スレが最近落ちなくなってきてるな
まる1日書き込みが無くても落ちない