vhsは何年で劣化して、映像が見れなくなりますか。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1499472754 抜粋
デジタルというのは半永久的と言われますがそれはあくまでデータ上の話で収録媒体の寿命はもっと早くアーカイブつまり保存という観点からいうとアナログのほうがはるかに保存性はいいのです。
デジタルは再生できなくなるとまったく再生ができませんがアナログ媒体は劣化してノイズが増えてもとりあえずは再生ができます。
映画などもデジタルになり扱いが簡単になりコストが掛からなくなったと言われます。
しかしフィルムというのは適切な温度と湿度で管理すれば500年、1000年持つと言われています。
ですがデジタルデータを収めたメディアにはそれ自体の寿命もあればその収録フォーマットの変更などもあります。
DVDなどのまだ世に出て間もなく実績がありませんが試算では50年ぐらいは大丈夫と言われています。
それでも50年です。
フィルムのそれとは桁が違うわけです。
つまりデジタルデータ自体は劣化がありませんがメディアには寿命がありますからそれを移し替えていく手間とコストを掛けないといけなくその保存のコストはフィルムの11倍という試算がでています。
それをしていってもデータの保証はないわけです。
フィルムは100年ぐらい前の作品でも失われた...と思っていたものがひょんなところから見つかることもあります。
そういう場合は保存環境がいいとは言えませんがそれでも再生が可能なわけです。
こういう部分も現在のデジタル作品では将来見つかるという可能性は非常に低いです。
保存性ということ以外に著作権がらみでコピーに制限が掛かりユーザーがバックアップをとれない環境です。
フィルムで過去の作品が見つかるというのも本来はなくなっていてもおかしくないものがたまたまユーザーが持っていたということで日の目を見るわけですが現在のデジタルデータの映像はコピー制限でがちがちに固められており将来ユーザーが
たまたまその映像を持っていました...という発見はほとんど期待できなくなります。
つまり権利者がしっかりとデータの移し替えからすべてしっかりと管理しないと完全に映像が失われる可能性は非常に高いということです。
フィルムの11倍のコストをかけてちゃんと保存できるか...という部分も望み薄です。