>>210 そのとおり。
国が空港能力を公表した以上、その値には絶対に対応できなければならない。
「23万回/年」と公表しておきながら、例えば「実際は22万回が限界で、23万回は無理だった」などは絶対に許されない。
だから、空港容量の公表値は、十分な安全率をもって、絶対に対応が可能な、低い値となる。
事実、羽田沖合展開は25.5万回とされていたが実績は30万回以上、同様に福岡でも14.5万回とされていたが実績は17万回以上。
関空の容量の公表値が「23万回/年」ということは、「23万回に対応できないことは絶対に許されない」という点で重い。
逆に言えば、「実際は、23万回/年を軽く超える容量がある」ということ。
≪昔(我が国にオープンパラレルの空港が無かった時代)の、空港処理能力の試算値≫
・滑走路1本(羽田沖展前、関空1期):約16万回/年
・オープンパラレル滑走路2本(羽田沖展C、関空2期):約23万回
・上記に加えターミナル等が十分に備わった場合(羽田沖展全体、関空全体):約26万回
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/kyoku/04guide/01tokyo/04/04-02.html ≪前提条件≫
・神戸の発着回数=60回/日
・関空のピーク時における神戸の発着回数=5回/時
・(神戸がない場合の)ピーク時における関空の着陸回数=34回/時
・関空のピーク時集中率=0.08
・神戸の発着機が関空の着陸機に与える影響=3分/機
http://www.mlit.go.jp/singikai/koutusin/koku/hoan/2/images/sankou2_5.pdf <上記前提条件に基づく、神戸による制約がない場合の関空の処理能力の試算>
34*2/0.08*365≒31万回/年
<処理能力試算値と実績値との乖離>
・羽田:実績値33.5万回/試算値25.5万回=1.31(沖展前試算・沖展後実績)
・福岡:実績値17.1万回/試算値14.5万回=1.18(2006年試算・2013年実績)
<試算と実績の乖離を補正した、神戸の制約がなく需要に応じた拡張をした場合の関空の処理能力>
34*2/0.08*365*1.31≒40.6万回/年
34*2/0.08*365*1.18≒36.6万回/年
≪参考:神戸の制約がなく需要に応じた拡張をした場合の関空と同等の空港の処理能力≫
・再拡張前の北側上空を使える場合の羽田:33.5*1.2=40.2万回/年
・Midfield Project完成後の香港:42万回/年
<上記前提条件に基づく、神戸による制約を受ける場合の関空の処理能力の試算>
{60-(5*3)}/60*34*2/0.08*365≒23万回/年
<試算と実績の乖離を補正した、神戸による制約を受ける場合の関空の処理能力>
232,688*1.31≒30.5万回/年
232,688*1.18≒27.5万回/年