東南アジアの格安航空会社

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502774便@天候調査中
朝日新聞東京本社2007/2/24夕刊トップ 「空飛ぶバス 上陸へ 1」 (全9段記事故、以下抜粋)

「08年、日本からマレーシアまで往復150j(約1万8千円)で飛びたい」。マレーシアを拠点とするアジア最大手の
格安航空会社エアアジアの最高経営責任者(CEO)トニー・フェルナンデス氏(43)は、こともなげにそう言った。
 (中略)「最安値でも3万円が限界」日本航空の担当者は悲鳴を上げる。
 (中略)「空の黒船が来る」日本航空や全日空の担当者は気が気でない。
 (中略)なぜこれほど安いのか。その秘密は、クアラルンプール国際空港にある格安航空会社専用ターミナルに
集約されていた。(中略)専用ターミナルは(中略)国際線ターミナルから車で約10分の貨物地区に(中略)終日にぎわう。
 (中略)エアアジア並みの格安航空会社は。アジア[+オセアニア]に既に十数社ある。オアシス香港航空は昨年10月、
片道約1万5千円でロンドン線に就航。オーストラリアのジェットスターは3月、シドニーから大阪へ往復6万円からで
就航、日本一番乗りを果たす。
 インドネシアのライオンエアは08年、成田と長崎へ就航する方針を明らかにした。「往復300jほどで、バリ島か
ジャカルタまで飛びたい」と、ルスディ・キラナ社長(43)は意気込む。
 (中略)しかし日本の旅客が、ただ安いだけで無名の航空会社を使うのだろうか。実際には、エアアジアの希望通りの
運賃で日本政府が認可するのか、日本の旅行会社とどう提携するのかなどの問題もある。
 「大丈夫、やってみせる」とフェルナンデス氏は自信を示す。すでに格安専用ターミナルを用意できる空港を、日本
でも探し始めた模様だ。「マレーシアでも最初は相手にされなかったが、価格で認められた。日本でも粘り強くやっていく」

 その安さから「空飛ぶ乗り合いバス」とも呼ばれるアジアの格安航空会社が日本に迫ってきた。コスト削減の遅れで低迷
する日本航空や、世界トップクラスのコストの成田空港を抱える日本に新たな激震が襲いつつある。(以下略・・・了)