「今日 美貴帝と対戦したら、これで10試合連続失神KO負けか・・・」
日頃のふてぶてしいツラ構えとは打って変わって沈鬱な表情で
悪役レスラー小川
>>1はつぶやいた。
と その時。突然、試合終了のゴングが鳴ったかと思うと、乱入した
越後豚2号の斉藤に反則攻撃を食らって伸びてる小春にリングアウト
負け、そして越後豚1号の悪役レスラー小川には 勝利が宣告された。
「棚からボタ餅」とは、まさにこういう事を言うのだろう。
美貴帝に怯えてリング上に逃げ込んでいたおかげで、悪役レスラー小川は
実に久々の勝ち星を手にした。
悪役レスラー小川
>>1が失神KO負けすれば観客が喜ぶのは
わかってるのに、何故このタイミングで試合を止めるのか?
体型のみならず知能も豚レベルの悪役レスラー小川
>>1には
UFB側の意図が読めなかった。
ただ、悪役レスラー小川は以前から強運の持ち主だった。
美形レスラーが多いUFBに不細工な小川
>>1が加入できたのは
ひとえに強運ゆえである。
今回もまた、自分の強運が勝利に結び付いたのだと考えた。
だが、美貌と運動神経のみならず頭脳も明晰であった美貴帝は
すぐさまUFBの意図を理解した。 「遺恨試合だ!」
そう。ここで美貴帝が悪役レスラー小川
>>1を半殺しにすれば
観客は狂喜するが、UFBにとっては1銭にもならない。
無料サービスは越後豚2号の斉藤だけで十分だった。
それよりは対立を煽って次の試合に期待させれば、チケットの
売り上げが 伸びる。
いかにも商売上手なUFBが考えそうな事だった。