客観的に見て小川麻琴ちゃんが一番美人

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37悪役レスラー小川>>1>>2の活躍
一方、2度目のリング外転落という醜態を晒して観客の失笑を浴びながら
悪役レスラー小川>>1は小川>>1で、懸命に考えていた。
急いでリングに戻るべきか、今回はこのままリングアウト負けになるか。
                      
同期や後輩のレスラーを相手に連敗を重ねてもヘラヘラ笑い続けていた
悪役レスラー小川であったが、小春にだけはどうしても勝ちたかった。
                      
入場のたびに罵声と怒号を浴びるのが日課となっている悪役レスラー小川にも
ごく少数ながらファンは居た。大部分は、出身地が同じというだけの理由で応援
してくれる新潟県民であった。
ところが、あろうことか自分と同じ新潟出身の後輩レスラーが新たに入って来た
のである。しかもその後輩は 悪役レスラー小川とは対照的に細身の美少女。
同郷というだけの理由で応援してくれたファンが雪崩を打って小春に乗り換える
のは、普段現実逃避し続けている小川にも容易に想像が付いた。
                      
一時は美少女レスラー小春とタッグを組む という小川得意の「寄生」も考えた。
だが正統派美少女レスラー小春と悪役レスラー小川では釣り合うはずも無く、
小春本人も小川>>1の寄生を警戒していて 寄せ付けない。
                      
「こうなったら自分の手で小春を倒し、ファンの流出を阻止するしか無い」
悪役レスラー小川>>1は、そう決心したのであった。
                      
                      
2回転落したと言ってもリングに戻れないほどのダメージではない。
だが単なる勝利にあらず、小生意気な後輩を完膚なきまでに叩きのめして
格の違いというものを見せ付けてやるつもりでいた悪役プロレスラー小川は
万全の体調で戦いたかった。                      
                                
「今回は一旦このままリングアウト負けに甘んじて、後からアクシデント
による無効試合として3度目の対戦で決着を付けよう」
そう思いながらリングの方を振り返った時、小川>>1は自分の目を疑った