元々醜悪な顔立ちに加え、ふてぶてしい面構え、丸太のような手足
他メンを押しのけてでも前に出ようとする図々しさ、人気最下位でも
平然としていられる神経
どれを取っても、天性の悪役レスラーとしか思えない才能に恵まれて
いる小川さん
>>1が 一日も早くリングに上がれるよう、応援しよう!
前半、悪役レスラー小川の肉弾突撃と反則攻撃に苦しむ美少女レスラー小春。
ついに軽量級の小春を押し倒し、馬乗りになって攻め立てる重量級レスラー小川。
巨大な肉塊の下で細い手足をバタバタさせてもがく小春にハァハァする観客。
やっとの事でブリッジにて跳ね返すと、再び襲い掛かる重量級レスラー小川の
突進をかわし、コーナーポストに激突させる美少女レスラー小春。
頭部強打で朦朧とした敵の顔面にヴァンダレイ・シウバばりの膝蹴り連打で
大流血させ、最後はミルコ・クロコップばりのハイキックで悪役レスラー小川を
失神KO。大の字に伸びた肉塊の横で観客の大声援を浴びる美少女レスラー小春。
自分よりはるかにキャリアが浅い後輩、しかも身長は劣るとは言え体重では圧倒している
軽量級の小春に惨敗した事で さすがの厚顔無恥な悪役レスラー小川もショックを受けた
らしい。
歌手時代に輪を掛けて怠慢な日々を送り、筋肉も技も身に付けずゼイ肉だけを増やしていた
悪役レスラー小川
>>1も、打倒小春を目指して久々に練習に励む日が続いた。
そして再戦の日。
ただでさえ人相の悪い悪役レスラー小川
>>1が殺気に満ちた目つきでガンを飛ばす。
だが、小春は対戦相手を無視して、声援を送る観客へ能天気に愛想を振りまいていた。
日ごろ罵声しか浴びた事の無い悪役レスラー小川には、それがまた無性に腹立たしかった。
「あのアマ、絶対ボコボコにしたる」
悪役レスラー小川
>>1は、ただでさえ不細工な顔を歪ませながら、呟いた。