客観的に見て小川麻琴ちゃんが一番美人

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154悪役レスラー小川>>1>>2の活躍@>>35-46の続
「ぐぇっ」 ガマガエルのような声を挙げて悪役レスラー小川>>1の巨体が
のけぞったかと思うと、軽量級レスラー真野は 延々と続いていた  
馬乗り地獄からようやく脱出した。                       
                                              
彼女が使った技は、往年の悪役レスラー・アブドゥーラ・ザ・ブッチャー
が得意としていた地獄突き、空手で言うところの「貫き手」であった。 
UFB期待の新人であるだけに、ライバル団体Abexが刺客を送り込んで
来た時に備えて、専属のコーチが密かに伝授してくれたのである。 
「奥の手を、身内の悪役レスラー>>1相手に使う事になるとは・・・」  
                                              
4本の指を揃えて相手の喉を突く技だが、指先を相当鍛えていなければ
自分の指が折れてしまう。 また、丁度良い間合いに入るのも難しい。
普通の馬乗り体勢だと下から相手の喉まで指が届かないし、密着した
縦四方固めだと相手の喉は隠れている。悪役レスラー小川>>1がトドメを
刺そうと上半身を起こした瞬間を見逃さなかった真野はさすがであった。
                                              
悲鳴に包まれてた観客席は一転して歓喜の真野コールに埋め尽くされた。
相手が鍛えていない素人なら一撃で喉が潰れる地獄突きだが、ブ厚い  
ゼイ肉で守られた悪役レスラー小川>>1は回復が早かった。         
「さあ、ここからが本当の勝負よ」 軽量級レスラー真野は自分に言い   
聞かせるように呟くと、身構えた。