1 :
ねぇ、名乗って:
2 :
ねぇ、名乗って:2007/06/02(土) 00:21:56 ID:usAtKH4K0
2
3 :
ねぇ、名乗って:2007/06/02(土) 09:33:18 ID:qU8OVY490
4 :
915:2007/06/03(日) 02:27:52 ID:GMZqLdgK0
記念パピコ
まだいろいろと身辺が落ち着かないけどなんとか続きを書いていきたいと思います・・・
待ってますよ〜ノ
俺も今晩辺り出すぞォォォオオーーーーーーーーーーーーーーーッ!
そんだば
これまでのお話:杜王町をジワジワと侵食していた謎の集団『ライナーノーツ』は
かつて敵対していた菅沼、伊達の暗躍により壊滅した。
平穏が再び訪れたかに思えたが寺田の腹心である三好絵梨香と岡田唯は反旗を翻す事を画策
していた・・・・・・・・・以前より寺田光男に反感を抱いていた小川麻琴と紺野あさ美は
二人に誘いを受けたのだが・・・・・・・。
「『新演劇部』・・・・・・だと・・・・・・?」
一言一言を噛み締めるように麻琴はその言葉を紡ぐ。
「そうだ、寺田の作った演劇部を食い潰す組織・・・・『新演劇部』だ・・・・・・」
凶暴な瞳のまま絵梨香は麻琴に笑い掛けた。
「食い潰すだと?正気かよ?お前は寺田だけじゃなく『演劇部』と戦争する心算なのかよ?」
「麻琴・・・・お前は何にも理解っていないな?あそこは砂の城なのさ。」
絵梨香の瞳から炎が消え冷め切った視線を麻琴に送る。
「ッ?」
「お前等がこっちに付けば高橋愛や新垣理沙はどうするだろうなぁ?」
絵梨香は視線を揺るめる・・・・・
「・・・・・・最初からその心算だったのですか・・・・・・」
あさ美は憎々しいそうに眉を顰める。
「ふふ・・・・どうなりまっしゃろなぁ?あの御人好し共はあんたらと刃を交わしますやろか?」
その歪めた眉をさも嬉しそうに唯はにやにやと笑みを浮かべる・・・
「お前等を引き込めばお前等のチームも引き込む事になるッ。藤本も、亀井も、田中も
道重もこちら側に付かざるを得ない・・・・・・中坊共だってそうさ、雅がこちらなら何人が
寺田側に残るか・・・・」
「お前等は人質と仲間の区別が付かないのかoi?」
「強引ですね、それで勧誘している心算なのですか?」
「はッ。勧誘も何もないで?断った時点で終わり・・・・残念ながら選択の余地は有りません!」
唯の背後の影が蠢く・・・・。
「力で屈服させて逆らえば殺すッ。そんなやり方に誰も付いて気はしないッ!!!」
「別に・・・・私達に付いて来る必要は無いさ。私達は器を創るだけ!後は石川さんを天辺に飾
れば立派に組織として機能するさ。」
「石川さんまで巻き込むのですか・・・・・・?あなた達は何処まで・・・・」
「切れてるだろ・・・・・石川さんが頭なら吉澤も出ようが無いッ!つまり寺田側には誰もつか
無いってことさね。そして寺田の能力が如何に強力でもこれだけの人数で一斉にかかれば確実に
倒せる。」
絵梨香は指で頭をコンコンと叩きながら口を歪める。
「ッッッ!?策も無しに寺田と正面衝突したらどれだけ犠牲が出るかッッツツ!!!!」
「はぁ?馬鹿かガリ勉?寺田相手に犠牲を出さないで立ち向かえると思ってんのかァ!!!!」
嘲る様に絵梨香はあさ美を怒鳴りつけるッ!
「誰も犠牲を出さない為に私達は動いてきたんだッ!あんな外道の為に誰かが死んで良い訳が無い
だろうッッッ!!!!!!!!」
凶獣達の言葉に麻琴は吠えた。
「滑稽やわ!ここまで来てそんなキレイゴトが通じると思うてんのか?」
唯の狂った笑い声が闇夜に木魂する
プッ
プップ・・・・・・
それに同調するように紅い飛沫が舞う・・・・・・。
「な・・・・・え?」
口を伝う違和感から唯はそれが自分の口から出ている事に気付く・・・。
「唯ッッッッ!!!!!!!!!!!!」
絵梨香が叫びながら唯に駆け寄る。
唯の胸から白く光る・・・・・銀の剣が飛び出ていた・・・・・。
と!ここまで!未来ちゃん未来ちゃん!
11 :
963:2007/06/05(火) 01:15:33 ID:AlHnQvNe0
>>前スレさん乙です!
あわわ・・・唯やんが!唯やんがぁぁぁぁぁ!!!!
この四人に気付かれずに攻撃するとは・・・
かなりの強者の予感ですね!
遅くなりましたが更新を発見いたしましたので
レスをさせていただきました。
というかスレが立っているとは気付かなかったもので・・・
しかしその間に構想もある程度まとまってごく少量ですが書き始めましたので
今週中には投下出来るかと思います!
「・・・・・・ぷッ ぱ!」
唯の口と鼻から血液が止め処なく溢れる・・・・・・気道を埋め尽くしている血液は唯をじわじわ
と窒息させていく。
「唯ィィィイイッ!!!」
唯の背後に人の頭が見える・・・・・・本来なら『敵』を叩き潰してから助けるべき・・・・だが
絵梨香は本能的に唯の身体を強引に引き抜き抱き寄せた。
出血のショックに唯の身体からは力が抜け落ち四肢をダラリとさせていた。
「クソ・・・・・・・『ガマン』しろよッ!」
絵梨香の背後に赤黒い人影が灯り紐の様なものが唯の口に滑り込む。
「アガッ!?」
唯の身体が仰け反り口から煙が立つ・・・・・・・・。
「良し!気道修繕!」
唯を下に向かせると絵梨香は肩甲骨の部分をバンバン叩き血反吐を吐き出させた。
「ぐぅッツ はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
ベチャベチャと地面を赤く染め、血反吐を吐ききった唯の呼吸は脆弱ながら回復し始めた。
「あらら?致命傷を与えた心算だったんだけど・・・・・・・・面白い事が出来るんですねぇ?」
黒い髪を耳にかける仕草をしながら唯の背後に蠢いていた影は一歩、近づいてきた。
「てめぇ・・・・・・・なんでコード2の呪縛が・・・・・」
唯を地面に寝かせ絵梨香は怒りに満ちた表情で少女を睨んだ。
「・・・・・・・・コレ?」
少女は掌の緑の部品を絵梨香に見せた。
「ッ?」
「実は前から効いて無かったんですよね。コレ。・・・・でも『ライナーノーツ』を奪還する為に
あえて操られてるフリをしてたんですよ〜・・・・」
少女は手に絡みついた蛇を見せながらニヤニヤと笑みを浮かべる。
「私の名は『志田未来』!」
「福田麻由子!」
「小池里奈!」
「北乃きい!」
「美山加恋!」
蠢く影はその形を現すッ。
休日なので昼間っから投下!
しかし昨日は寝る前に感電したせいか一睡も出来なかった・・・・・
>>963さん!おほ!待っとりますよ〜!
15 :
ねぇ、名乗って:2007/06/07(木) 11:38:37 ID:RbcQpiM50
終ってんじゃないのこのスレw
16 :
ねぇ、名乗って:2007/06/09(土) 19:49:54 ID:r9ow36RP0
んなこたぁーない
第2小節:夜のヴィブラートA
「私達、五人はこれより貴女方『演劇部』を皆殺しにします。」
志田未来は銀色の剣『タヒチ80』の切っ先を『新演劇部』に向ける。
「はぁ?「これから私達は皆殺しにされます」の間違いじゃねーのか?この誤字野郎ッ。」
三好絵梨香は岡田唯を肩に担ぎゆっくりと立ち上がる。
「そうやでッ。後ろから刺しくさりやがって・・・・この痛みはオドレらの臓物引き摺りだして
断末魔を聴かんと紛れそうに無いわ!」
怒りで身体を震わせる度、唯の服の裂け目からボタボタと血が滴る。
ザッ。
「!?」
「oi!病人と怪我人だけで何か出来る心算なのかヨ?」
「そうですよ。あの子達は『演劇部』をターゲットにする。と言ったのです。だからこれは私達
『演劇部全体』の問題ッ。三好さんは唯さんを病院へ!ここは私達が!」
唯と絵梨香のを庇う様に小川麻琴と紺野あさ美は立ち塞がる。
「よ・・・・余計なコトを・・・・・」
絵梨香は麻琴の肩を掴んでその身体を払う。
「こんなのはダメージの内にはいらへんえ!私はまだやれるでッ。」
血に汚れた手で空を掻く様に唯は手を振るう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何だか・・・うっとおしーね。ああいうの。」
志田未来は剣を肩にポンポンと当て4人のやり取りを喜劇でも見ている様に笑みを浮かべる。
「演劇部とかいう集団だから全員がこういう友情の押し売りみたいな事やってんじゃないの?」
福田麻由子は爪を噛みながら冷え切った視線で4人を見つめる。
「真剣味に欠けるね・・・・・・ねぇ?ねぇ?未来ちゃん?こんな何時でもやれる様な奴等より
『アイツ等』の方が厄介なんじゃない?」
小池里奈は未来の袖を引っ張りながら不満を漏らす。
「どうでもいいけどさ・・・・とっととやっちゃおうよ・・・・・」
北乃きいは小型の冷蔵庫程のトランク地面に置くとソレにどっかりと腰をかける。
「・・・それじゃあ一気に行きます。未来ちゃん、麻由子さん、里奈ちゃん、北乃さん・・・・
『その位置』より少しでも離れると大変な事になりますよッ。」
そう告げると美山加恋は手に在るブルースハープに口を付けた。
とここまで!
20 :
名無し募集中。。。:2007/06/11(月) 22:52:13 ID:lB6XsIvx0
乙!
21 :
名無し募集中。。。:2007/06/12(火) 17:47:50 ID:+IPPMCny0
この『物語』は私が歩き出す物語だ
肉体が・・・と言う意味ではなく
青春から大人という意味で・・・・・
私の名前は『李 純』
最初から最後まで本当に謎の多い女『銭 琳』と
出会ったことで・・・・・・
ファープァァァアァファファワァァーーーーワワプァパァーーーー・・・・・・・
リードの響きが闇夜を揺らす・・・・・・
「あ・・・・・あがが・・・・止めろ・・・・・・この音を止めやがれッッッ!!!!!」
まるで駆除剤を撒かれたかのように絵梨香は苦しみだし、顔の包帯をバリバリと剥ぎ取り始めた。
「あかん・・・・・・み〜よ・・・・包帯・・・・を取ってまったら・・・・・」
口や鼻・・・・胸から大量の血液を流し息も絶え絶えになりながら唯は絵梨香の掻き毟る行動を
止めさせようとする。
「何だ?・・・・・ワタシの身体は・・・・・行き成り・・・・どうなっちまったんだ・・?」
激しい痛みが全身を奔り顔面蒼白になった麻琴はその場で嘔吐した。
「『スタンド攻撃』ですッ!!皆さん・・・・その場から離れてください!!!」
あさ美は平衡感覚を失った身体を何とか支えながら叫んだ!!
「あは・・・・・『離れてください』だって。知らないってコワいねぇ?美山ちゃん?」
北乃きいはあさ美を嘲笑いながら美山加恋の肩をポンと叩いた。
ガッ
「あばッ!!!!!」
きいの頬に加恋のハーモニカ型スタンド『 ブラック・カプリコーン・デイ 』が叩き込まれた!
「・・・・・困るんですよね。『ネタばらし』になるような事は少しでも言われると!」
加恋は冷めた目付きできいを睨み付けた。
「別にッ・・・・そんな心算で言ったわけじゃないケドさ・・・・どーしてくれんの?コレ?」
きいは腫れた頬を触りながら加恋を見る。
「・・・・・・・・・・・」
加恋は無言のままきいを睨み続ける。
「確かに広範囲攻撃なら年下のアンタのほうが強いかもしれないけど・・・『対マン』だったら
あたしの『ブードゥーキングダム』の方が遥かに強いって事を忘れてんじゃないのかッての!
このクソガキがよぉッ!!!」
乱暴にきいは加恋のブラウスの襟首を掴み恫喝した。
「私がクソガキならあなたは何なんですか?一度に一人しか倒せない無能のクセにッ!!」
加恋はブラウスを掴んだきいの手を強く握り引き剥がそうとする。
スッ・・・・・・ と音も無く二人の目線を白刃が遮った!
「そこまで!・・・・今は『どっちが強いか?』を決めてる場合じゃないの。」
とここまでなのれす!
サラリーマンNEOは面白いなぁ。
25 :
名無し募集中。。。:2007/06/17(日) 23:40:04 ID:/MCLPceh0
なんとなくほ
26 :
915:2007/06/19(火) 20:22:07 ID:emwXWRDc0
紺ちゃんマジか・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まだ信じられない・・・・・・・・・・・・・・・・
27 :
ねぇ、名乗って:2007/06/19(火) 21:09:08 ID:0bb1QUihO
復帰と言っても娘。じゃなくてガッタスだろ?
28 :
ねぇ、名乗って:2007/06/29(金) 21:55:12 ID:l1MWyCJN0
おとしたくないの
29 :
ねぇ、名乗って:2007/07/06(金) 02:50:13 ID:D2P910fB0
あれ?
まとめサイトが・・・
30 :
ねぇ、名乗って:2007/07/06(金) 02:51:18 ID:D2P910fB0
あ、見れた
31 :
名無し:2007/07/22(日) 17:42:45 ID:61jkrAhaO
は
32 :
無し:2007/11/17(土) 12:03:04 ID:YTX+iYhuO
続き
33 :
ねぇ、名乗って:2007/11/26(月) 22:18:28 ID:oJvMgnW00
は同人誌で
200x年 X月
赤い髪をした青年が路地に無造作に花束を投げ置き、黒い髪の高校生はそっと線香を置いた。
「菅沼さんが亡くなってから1年経ちましたね・・・・・・」
手を合わせて虚空を見上げながら片倉景広は独り言の様に呟いた・・・・・
「あんな阿呆ゥが居なくなって何日、経ったか・・・・イチイチ数えちゃいねーよ。」
片倉少年の言葉に苛立ちを見せるように伊達謙は答えた。
「伊達さん・・・・・・」
冷静な伊達の普段は見せる事の無い苛立ちに片倉少年はそれ以上の言葉を紡ぐのをやめた。
伊達謙はポケットからタバコを取り出し片倉少年が地面に置いた線香で火を付けその煙を天高く吐き出した。
「だいたい・・・・・だな・・・・・アイツはアイツのスタンドでなければ傷一つ負わない身体じゃ
なかったのか?」
伊達はギリっと言葉をかみ締めるように呟いた。
「・・・・・・あのヒトが自殺なんかする筈もないし・・その場に居合わせた夏焼雅ちゃんもあの後
すぐに転校してしまって今となっては連絡も着かない・・・・・・・」
片倉少年は菅沼英秋と呼ばれた人物が惨殺された場所をぼんやりと眺めた。
「チッ! ヤメだ!あのヤロウは居なくなってもまだ俺をイラつかせやがる!」
タバコを投げ捨て踏みつけると伊達はそのまま踵を返した。
「えッ?伊達さん!? 待って下さいよ・・・・・・。」
行き成り帰ろうとする伊達に驚き片倉少年は慌ててその後を追おうとする・・・・
ドサ!!
片倉少年の胸元に何枚かのCDROMと原稿用紙の束が投げつけられた!
「おっとと??????」
片倉少年は以外にも機敏に動きそれらの書類を落とさず受け取った。
「何をするんですか!!伊達さんッ!」
背を向けたままの伊達に片倉少年は大声で非難した。
「菅が俺の処に転がり込んでいた時に書いていた原稿だ・・・・・俺は中身を見ては居ない・・・・
俺が持っていても意味が無い・・・・本来だったら今日この場で焼き払おうと持ってきたが、
とても出来そうに無い・・・・だから景広・・・・これはお前が持っていろ・・・・・その方が
良いだろう。」
伊達は片倉少年を見ずにそのまま去っていった・・・・・・
「・・・・・・・」
一人残された片倉景広は原稿用紙に目を落とした。
「菅沼さんの遺稿か・・・・・え〜とタイトルは『LOST HIGHWAY』?あのヒトにしてはなんだか
珍しいタイトルだな・・・・・・」
銀色の永遠 〜LOST HIGHWAY〜
「はい。これが昨日、話した原稿のコピーだよ」
「ふはぁッ・・・・・・はいッ!」
僕は菅沼さんの遺稿『LOST HIGHWAY』のコピー原稿を渡した。
菅沼さんの死後、彼の本は凄く売れた。
『新進気鋭の流行作家がまるでチェーンソーで身体を真っ二つ切り裂かれた様な残酷で不可解で謎に
満ちた死を遂げた。』
その話題性が大きく取り上げられ社会現象になった・・・・・。
特に未完のまま発売された『蛇の知恵、その全て』も「多面的、哲学的なエンディング」とか解釈
されて高い評価を受けた。
その騒ぎで生前は見向きもしなかった読者層も多く取り入れた。
『中島早貴』
彼女もその一人だった。
僕達が菅沼さんを失った数ヵ月後、彼女達が所属していた『演劇部』は担任教師の寺田先生や数人
の生徒の『失踪』、『死亡者』、『重軽傷者』を出し大問題になり部は解散を余儀無くされた。
菅沼さんの死同然、解散に至った経緯は謎だ。
僕の世界の外で起こった事件なのだろう。
敵対組織として警戒し監視した時期も有ったが、部の中心人物を大きく欠いた今となっては
そんな感情を持っていても仕方ないのでスタンド使い同士、気が合いそうな子とは仲良くしている。
「へぇ〜・・・・・『LOST HIGHWAY』?既刊とは随分違うイメージのタイトルですねぇ?」
早貴ちゃんは菅沼さんの遺稿を目輝かせながらめくっている。
「昨日も話した通り、メモに近い感じで全然文章として纏まってないし・・・本当に何が書いてあるか
解からないでしょ?」
『小説原案』らしいCDROMの方にも目を通したけれど僕には彼が意図しているところが良く解からなかった。
「いやいや〜・・・ミステリー的な導入部って捉えると興味深いです!」
ニコニコと笑いながら彼女は答えた。
読むヒトが読むとそう読めるものなのか?
「あぁ〜そう?それじゃあ明日にでもROMのほうもコピーしてあげるよ。早貴ちゃんパソコン持ってる?」
俺が持っていても意味が無い・・・・そんな伊達さんの言葉を反芻しながら僕は早貴ちゃんに問うた。
「キュフフ・・・・いいんですか?片倉さん? じゃあサキも変わりにお話しをしてあげます。」
「?」
突然の事に僕の頭は疑問符だらけになった。
「雅ちゃんは本当は転校したんじゃあ無いんです。病院にいるんです。でも彼女から真相は聞けません!」
それだけ言うと彼女は頭を下げて僕の前から去っていった。
「まいったな・・・・・・」
僕は去り際の彼女の言葉をやり込める様に額を手の平で2〜3回、擦った。
彼女は薄々気づいていたんだ・・・・・・
僕がまだ世界の外を知りたいと思っていたことを。
そしてずっと考えていた『もしかしたら』という可能性を今、否定して行った。
夏焼雅はあの場で菅沼さんの最後を見ていた、そしてその際、身体か心に重症を負い1年経った今でも
退院できていない・・・・・・・夏焼雅は真相を語れるような状態ではない。
「つまりは・・・・・全て闇の中か・・・・・」
彼女・・・・中島早貴には感謝しなくちゃならない・・・・・僕がこれ以上、無駄足を踏まないように
『忠告』してくれたのだから・・・・・
そして恐らく彼女は気が付いている・・・・僕が何故、『LOST HIGHWAY』の原稿を彼女に見せたのかを。
僕が読み解けなかった文字列を彼女が繋ぎ合わせてくれれば・・・・・・。
「片倉さんッ。」
『LOST HIGHWAY』の事を考えながら歩いてる僕を知った声が呼ぶ。
僕は無視することにした。
「もぉお〜!カ・タ・ク・ラ・さ・ん!」
『LOST HIGHWAY』・・・・この題名自体が何らかのヒント・・・・メッセージなのかも知れない。
「返事ぐらいしてくださいよぉ。」
声の主が僕の腕を絡めとった。
ここで初めて彼女の顔を見て話をした。
「僕は今、忙しいんだ・・・・・くだらない用事だったら後にしてくれるかい?」
それだけ言い彼女の手を払った。
「えぇ〜・・・・片倉先輩つめたい〜〜〜〜〜!」
彼女はオーバーリアクションで僕を非難した。
うっとおしいなぁこの『嗣永桃子』という女の子は・・・・・・。
演劇部解散時・・・・彼女の友人だった久住小春が死亡していたという事にショックを受け塞込んで
いた彼女を哀れんで声を掛けたのだが何かに付けて食べ物を奢る事を強要してきたり遊びでやった
トランプゲームで本気で金銭を要求してきたのでそれからは一線を引き付き合わない様にしてきてる
が・・・・僕を見つける度に絡んでくる。
今日もドゥマゴでパフェを奢るまで続くんだろうなぁ・・・・・・まったく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で・・・・・・・なっきーと何をはなしてたんですかぁ?」
嗣永桃子は目の前のパフェを旨そうに貪ってる。
「別に・・・・・・頼まれたものを渡しただけさ・・・。」
僕は水だけを飲んで外を眺めていた。
「あっやしー・・・・二人は付き合ってるんですかぁ〜?」
桃子は僕に向けてスプーンをクルクルと回す。
「早貴ちゃんはただの友達だよ・・・・あの子の好きな作家が僕の知り合いだったからね。」
女の子は付き合う付き合わないだのこんな話しかしないのかな?
僕は呆れて桃子に目を向けた。
彼女はただ笑っていた・・・・・・・・・
何を考えているのか?
彼女の張り付いたような笑顔からは本当の感情を感じ取れない。
「『LOST HIGHWAY』・・・・」
彼女の作り出す沈黙に耐え切れず僕の口が動いた・・・・
「えぇ?」
僕が発した聞きなれない言葉に彼女はオーバーに驚いてみせる。
「『消失した高速道路』・・・・・高速道路が消えるなんて有りえると思うかい?」
彼女の笑顔をぼんやり見ながら問いかける
「高速道路が消えるわけ無いじゃないですか〜・・・英語の訳、間違ってません?」
桃子は手をパラパラ振りながら答えた。
「訳・・・・・解釈が違うのかな?じゃあ桃子ちゃん?『消えた高い道』は何処に『繋がっていた
道』が消えたんだと思う?」
視線を天井に合わせ空調機を見ながら桃子に問うた。
「『天国』じゃないですかぁ?」
席から乗り出して桃子は答えた。
「『天国』ゥッ?」
身を乗り出した桃子に顔を突き合わすように僕はオウム返しをした。
「だってぇ・・・天に繋がる路が消える・・・なんてロマンが有るじゃないですかぁ〜。」
桃子は身体をくねらせて空に繋がる道が消えるジェスチャーをした。
「・・・・『天国へ向かう道』が『消失』したってのかい?はは・・・・面白い解釈だね。」
僕は席にストンと腰を落とすと可笑しくて少し笑った、それは解釈の仕方が面白かったからも有った
が拝金主義の彼女の口から『浪漫』なんて言葉が出てきたのが可笑しかった。
「あは・・・・・片倉さん久しぶりに笑った。」
僕の笑顔に釣られたのか何時もの張り付いている笑顔と違う笑顔に見えたのは・・・・僕の気のせい
だったのかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼女がパフェを食べ終わった時点で僕は会計を済ませ足早にドゥマゴを後にした。
正直、足止めを喰らった形であったけれど『LOST HIGHWAY』の解釈はまだまだ先が有る。
と、言う事が何となく実感出来ただけでも嗣永桃子にパフェを奢った価値はあったかな・・・・。
そんな事を考えながら「レジャーランド〜ひょっこりひようたん島〜」に向かった。
慣れた素振で裏口からスタッフルームに顔を出す。
「ごぶさたしてます。楓さん」
僕はこの施設責任者の息子の遠見塚楓さんに挨拶をした。
「おお片倉くん。久しぶりじゃないか?またバイトのクチかい?」
楓さんは何か作業をしている様だったが手を止めて笑顔で迎えてくれた。
「いえ、そうじゃあ無いんです。一応、事前連絡は入れといたんですがエネスコさんと親父さんは居ますか?」
僕はこの場にまだ居ないエネスコさんと遠見塚正宗さんの居場所を問うた。
「あぁ・・・・エネスコなら直に休憩に入るけど・・・・親父は・・・どうかな?ちょっと電話を
入れてみるわ・・・」
そういうと少し離れた電話を取り内線で何か話し始めた。
「・・・・・はい・・・・そうだよ・・・・あぁ・・・・解かったよ・・・」
チン。と受話器を置くと楓さんは僕に人差し指でゼスチャーしながら奥の来賓室に行くよう促してくれた。
ガチャリ。
何気なく来賓室の扉を開けたら既にエネスコさんが椅子に座っていたので僕は声は出さなかったが
身体をビクつかせてしまった。
「驚かしは・・・無しですよ・・・・エネスコさん。」
抗議の意味を込めて僕はエネスコさんの対面の席に座った。
「いや・・・・そんな心算は無かったのですが・・・・・仕事で押してしまったのでスタッフルーム
よりも近いこの部屋で横着させていただきました。」
と彼は流暢な日本語でハハハと笑った、僕も「そりゃないですよ」と笑って見せたが・・・この人の
何処と無く漂う人外の妖しさを感じずには居られなかった・・・・。
スタンド能力者で無いこの人をそんな風に感じるのは可笑しな感覚だ・・・・僕等の方がよっぽど不自然
な存在のはずなのに・・・こんなことを考える僕は何て嫌な人間なんだろう・・・・軽く自己嫌悪に陥って
しまう・・・・。
「で?景広?今日はなんですか?私やマサさんと呼び出したのは?」
僕の目をじっと観察しながらエネスコさんから話を切り出した。
「はい・・・・今日は相談に来ました。」
まるで何かの面接を受けているような緊張感で僕はカバンから書類とCDROMと机に並べた。
「コレは?」
と、だけ言うとエネスコさんは書類を見ずに僕の目を見続ける。
「菅沼さんの『遺稿』です。一昨昨日、伊達さんから渡されました。」
エネスコさんの視線攻撃を受け流しつつ僕は答えた。
「景広!まだあなたはあの男と付き合いがあるのですか?まったく・・・だいだい、あの男は・・」
とエネスコさんがまた説教を始めそうになったので欠かさず僕は『遺稿』の内容に触れるよう促した。
「・・・・そうですね・・・・今日は相談を受けにココにいるのでした・・・・申し訳ない。」
コホンと咳払いをするとエネスコさんは『LOST HIGHWAY』の原稿を読み始めた。
・・・・伊達さんと親父さん(マサさん)とは遠からず因縁が有ったらしくそれが元で伊達さんと
エネスコさんの関係はあまり良好では無い・・・・菅沼さんの生前は何とかチームとしてやって来た
のに・・・・別に憎しみ有ってる訳でもないのに・・・・合わないんだよなぁ・・・・この2人は・・。
「これは・・・・論文なのですか?・・・英秋は・・・何を・・・発見したのでしょう?」
それだけ言うとエネスコさんはピタリと読む手を止めた。
「いやぁ・・・僕には何が書いてあるのか・・・・」
『論文』?早貴ちゃんは『ミステリー的』だと言った僕は『メモ帳』としか感じられなかった
・・・・読み手によってそんなに解釈が変わるモノなのか?
「この『LOST HIGHWAY』と言うタイトル自体・・・・・」
エネスコさんが何か言いかけたところでガチャリと扉が開いた。
「いや〜遅くなってすまねぇすまねぇ・・・はは、久しぶりだな景広ォ?」
親父さんが威風堂々とやって来た!
45 :
ねぇ、名乗って:2008/01/06(日) 15:00:46 ID:d8Elo2H40
なんかキてる!
狼の某スレでなんとなくその気になって書き始めたよ・・・・。
正直、羊でやるのはやだなって思ってるヒトは多いと思うのでここでは
俺しか書くヒトは居ないだろうからノビノビとやらせて貰おうッ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なるほどォ・・コレが英の『遺稿』という訳だかぁ?」
親父さんは原稿には目を通さなかった・・・・。
「ちょっと・・・親父さんも読んでみてくださいよ。」
僕は親父さんの態度に妙な物を感じながらも読むように促した。
「おめぇはますます英に似てきたと言うか・・とんでもねぇ話を持ってきたもんだなぁ?」
顎に手をやりながら親父さんはギロリと僕を睨んだ。
「え・・・・ぁ・・・?どう言う事・・・・ですか?」
その威圧に僕は押されまともに答えを返さなかった・・・・。
「景広・・・・・マサさんは別に貴方を責めてる訳ではありません・・・・・ですがこの話は
貴方が考えてる程、甘い話では無いのです。」
泣いた子供を慰めるような・・・・そんなエネスコさんの口調に僕は激しく動揺してしまった。
「何なんですか?・・・・僕は菅沼さんの『原稿』を持ってきたってだけでしょ?この・・・
こんな空気感・・・・・おかしくないですか?僕はただ・・・・この原稿の・・・」
動揺し狼狽した僕は纏まらない言葉を撒き散らした。
亡くなった菅沼さんの最後の原稿・・・・あのヒトを懐かしむ・・・あのヒトが残した謎を解きたかった
・・・それだけなのに・・・・・。
「おめぇはコレをどうしたい・・・・だか?」
親父さんの言葉が僕に圧し掛かる。
「え?」
突然の質問に僕は咄嗟に答えられなかった。
「おめぇはまだ坊主だから解からねぇのはしょうが無ぇが・・・・これは金の成る木なんだべ!」
親父さんは両手を組んでウムと下を向いてしまった。
「確かにコレの存在を知ったら遺族の方々は黙っていないでしょうね・・・・」
エネスコさんもフゥとため息を吐き下を向いてしまった。
「・・・金のなる木?・・遺族?・・・・どういう事なんですか?」
二人の言葉が僕には良く解からなくなってきた・・・・。
「景広・・・『本』てぇのは著作権っつーのが存在すんだべ・・それを管理してるのは英の家のモンでな
・・・チームメイトとは言え法律上、コレはおら達がどうこうしていいものじゃねぇ・・・解かるか?」
親父さんは僕の目を見ながらゆっくり話してくれた。
「実は先日・・・・私とマサさんは英秋の墓参りに行って来たのです・・・・。」
ゆっくりと立ち上がるとエネスコさんは独白の様に語りだした・・・。
「菅沼さんの実家ですか?・・・それで連絡が付かなかったのか。」
僕は思わず古典的なリアクションを取ってしまった。
「そこで思い知ったのですよ・・・・彼の一族の彼に対する考え方を・・・・。」
エネスコさんは僕に対面するように身体を向けた。
「彼の生家は代々続くガラス職人の家系だった事は知っていますね?」
『だった事』?と言う言葉に引っかかりながらも僕は「はい」とだけ答えた。
「彼は自身の限界を感じ工芸師としての道を退いた・・・・これも知っていますね?」
まわりくどさ・・・を感じながら僕は「それも本人から聞きました」と答えた。
「その結果、家名を汚したとして彼は勘当されて家を追われました・・・・。」
このヒトは何を言わんとしてるのか?僕には話しの終着が見えてこなかった。
「そして彼の勘当は死後も解かれていないのですッ。」
グッと目の力を強めるエネスコさんに押され僕の身体が寒気を覚えた。
「先だって英の実家に行った時もなぁ・・・・・そうかもしんねぇとは思っていた居たが
門前払いを喰らってなぁ・・・・」
僕とエネスコさんの空間に割って入るように親父さんの野太い声が響く。
「まぁ・・・そんなら墓だけでも教えてくれっていったら勘当した人間に入る墓は無いから
『山』に散骨したって・・・・。
じゃあどこの山かってぇー聞いたら『誰も入る事の無い山』というのを調べろってなぁ・・
で〜人づてに聞いたらその山は十年くらい前に野犬の大量惨殺事件やら首のねぇクマみたいのが
ゴロゴロ出たっつーイワクのある場所で気味悪がって誰も近寄らない・・・・そんな寂しい場所
に英の遺骨が撒かれたと思うと、おらぁ泣けてきただよ・・・・・」
それだけ言うと親父さんは俯いてしまった。
「それだけでは無いのです・・・・・英秋には弟がいたのですよ・・・・名は『菅沼用裡』。
彼は職人の家系に生まれながらどういう訳か職人としての心得を学ばずに普通の子供として
育てられら英秋から聞いた話だと名の通った大学を出て名の通った企業に勤めてるようです。」
それが何の?と言いかけた僕をエネスコさんが断ち切るように言い放った。
「現在、菅沼家はその技術を持たない彼が取り仕切っています。そして英秋への仕打ちも全て
彼の差し金だそうです!」
友人の死ヘの侮辱が落ち着きのある紳士の顔をこうも歪めるものなのだろうか・・・・?
その表情に僕は凍ったように動けなくなってしまった。
「まぁな・・・・その用裡ってぇのは聞いた話だと英にそうとうコンプレックスを抱いていたみてぇ
でなぁ・・・・・そんな良くねぇ感情を死んだ後の英にぶつけてアイツが残した著作権も全て掻き
集めてソイツで金を搾り取って復讐心を満足させてるようなヤツなんだべ・・・・英の担当のヤツ
も辟易してだだぁよ・・・・。」
親父さんはエネスコさんに落ち着いて席に座るように促しながら語った。
「だから『菅沼英秋の遺稿』をどうこうしようっつーのはそう言う輩を敵に回すっつーことなんだべ
解かるか?景広?」
51 :
名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 00:27:33 ID:20CZ0hDx0
更新来てたーw
夜勤はつれーのれす。
勤務が日勤週間に変わったのでまたオナるとするぜッ。
「・・・・・」
言い聞かすようなその言葉に僕は出掛かった台詞を思わず飲んでしまった・・・。
僕は震えていた、考えが甘すぎた・・・・・・でも・・・・・
「でも・・・・・僕はッ。」
乾いた喉で精一杯の声を出す・・・・・・・・僕は・・・僕はッ!
「はぁ〜・・・・・・・・・ッ!」
部屋に深いため息が二つ響く。
「まったくヤレヤレですね・・・・・・マサさん?」
エネスコさんは髪を掻き揚げながら苦笑している・・・先ほどまでの人を寄せ付けない雰囲気は消えていた。
「ったくッ!しょうがねぇヤロウだなぁこれだけ言っても聞かねぇんだから。」
親父さんはただゲラゲラと声を上げながら笑っていた。
「親父さんッ!エネスコさんッ!!」
二人の言葉に僕は興奮して椅子を跳ね飛ばす勢いで立ち上がってしまった。
「好きにするがいいべさ!出来る限りおめぇの事は守ってやるだで・・・・・それがもしかしたら
英への一番も供養になるかもしれねぇしなぁ・・・・」
親父さんはそんな僕を可笑しそうに笑いながら優しい目でコッチを見た。
「そのかわり原稿とCDROMはこちらで預からせてもらいます。
マサさん、金庫の方を貸していただけますか?」
目の前の書類を手早く掻き集めるとエネスコさんは親父さんに許可を請うた。
「うん。大げさかも知れんが保管はキチンとした方がいいなぁ。」
「もっともだ」と言う風に親父さんは大きく頭を振って頷いた。
「え?あのCDROMの内容を見たいと言う子が居るんですが・・・・」
イキナリ話が進んでしまい気まずい感じで僕は口を挟んだ。
「ッ!?この原稿の存在を知っている人物が居るのですかッ?」
キッとした目で睨まれ僕は泡を喰ってしまった。
「そらおめ、軽率だな。信用できるヤツなんだか?」
エネスコさんをなだめる様に肩を叩きながら親父さんは僕に問うた。
「えぇ・・・同じ学校の『演劇部』の子といえば話が早いと思います・・・その子が菅沼さんの
かなりのファンだったのでつい・・・・・」
「軽率」・・・その言葉をかみ締めながら僕は決まり悪く答えた。
「CDROMは簡単にコピーできますから危険です・・・・・どうしてもと言うならROMの内容をプリント
アウトして見せるのがいいでしょう。」
エネスコさんはバツ悪くしている僕を慰めるように言ってくれた・・・・。
「はぁ・・・・・」
そうか・・・・あの子はコピーして配布とかはしないだろうけれどコピーは簡単に出来る・・・
迂闊だったなぁ・・・・・。
「で?英のヤツの最後の原稿てのはどんな事を書いてただか?」
親父さんはエネスコさんから原稿を受けると老眼鏡を掛けて原稿用紙をペラペラとめくり始めた。
「どうですか?その原稿?親父さん?『どういう風に』読み取れますか?」
僕は親父さんの心をエネスコさんがやるように顔の筋肉の微妙な動きで読み取ろうとした。
「・・・・こら『スケッチ』だな?言葉による『スケッチ』だ。いつものカキモノとは全然別物だで。
う〜ん・・・・・英のヤツは何の現象を『スケッチ』しようとしただか?」
「『スケッチ』?ですか?」
親父さんの言葉に驚いた・・・・というより背筋に冷たいモノが伝うのを感じた。
『メモ帳』?『ミステリー』?『論文』?『スケッチ』?
何なんだ?この原稿は?
いろんな人の意見を聞けば聞くほど訳が解からなくなって来た・・・・・でもッ!
何かが身体に漲って来たッッ!!
「・・・・・『LOST HIGHWAY』、ますます面白くなってきたッ!!!」
「『スケッチ』?ですか?」
親父さんの言葉に驚いた・・・・というより背筋に冷たいモノが伝うのを感じた。
『メモ帳』?『ミステリー』?『論文』?『スケッチ』?
何なんだ?この原稿は?
いろんな人の意見を聞けば聞くほど訳が解からなくなって来た・・・・・でもッ!
何かが身体に漲って来たッッ!!
「・・・・・『LOST HIGHWAY』、ますます面白くなってきたッ!!!」
二回書き込んでももうた・・・・。
漸く書き込めました。
現在2勤で1日12時間仕事しておりますので遅くなってしまいました。
ではまた。
58 :
名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:14:39 ID:AeB4VjYZ0
乙〜
2楽章:ミッドナイト トレイン
次の日・・・
僕は早貴ちゃんにROMのプリントを渡そうとしたが彼女が来ない。
「・・・・遅いなぁ?あの子が遅れてくるなんてなぁ・・・」
辺りを見回しても・・・・・・あれ?
「桃子ちゃん?」
嗣永桃子がこっちに向かって歩いてきた・・・・・。
「片倉さん。」
いつもの張りついた笑顔で僕に微笑みかけてきた。
「なんだい?桃子ちゃん?何か?」
僕は一歩、距離を空けるように白々しく笑顔を作った。
「片倉さん・・・・・友情の三つの『U』って知ってますかぁ?」
猫を撫でる様な声で僕に語りかけてきた・・・・・声は可愛いと思うんだけれど・・・
「まずは相手を敬うの『U』」
君は他人を敬わないだろ?
「次は相手をうらやまないの『U』」
君は態度には表さないだけでうらやむだろう?
「最後は相手を裏切らないの『U』」
君は平気で裏切るじゃないか?
「いい言葉ですよねぇ?片倉さん?」
僕の顔を覗き込む様に彼女は顔を近づけてきた。
「何だい?急にそんな・・・・・」
彼女との距離をとろうと僕は身を引いた・・・・・
が、彼女の両手が僕の肩に絡まる・・・・・
「なッ!?」
ズギュウウウウウゥゥウウゥウンッ!
「うぅ・・・・ぁ・・・・あぁあ・・・」
脂汗が流れ出る・・・・・・呼吸が出来ない・・・・・・・
鉛色の衝撃が僕の腹部から全身にじわじわと広がる・・
彼女の膝が僕の弛緩した腹部にのめり込んでいた。
「桃の事、裏切ったりしたら・・・・・やぁ〜ですよ?」
書きたいネタは多々あるのですが上手い具合に纏まらない・・・・
62 :
ねぇ、名乗って:2008/02/11(月) 20:27:01 ID:GBjHYXjB0
甲
63 :
名無し募集中。。。:2008/03/05(水) 07:41:18 ID:t0GUHRZSO
ちょ!復活したの!?
64 :
ねぇ、名乗って:2008/09/25(木) 11:36:23 ID:G+3ABw/A0
65 :
ねぇ、名乗って:2008/11/27(木) 01:16:22 ID:kP+eBmNI0
バタフライエフェクトって面白かったんですがアレですね。
エンディングが・・・・。
俺、あれみてパクったみたいじゃないですかw
パクって『地を這う者に〜』を書いたわけじゃないですよw
マジで。
67 :
ねぇ、名乗って:2009/06/07(日) 08:22:24 ID:kwLew0DZ0
読売新聞販売員らを逮捕−15歳少女の児童買春容疑
http://www.sanspo.com/sokuho/1018sokuho033.html 兵庫県警明石署などは18日までに、児童買春禁止法違反の疑いで、神戸市北区大原、
読売新聞販売店店員中島克彦(39)と、同市垂水区下畑町真田、無職引本幸弘(33)の
両容疑者を逮捕した。
調べでは、中島容疑者は8月7日、知人の紹介で知り合った同市中央区のアルバイトの
少女=当時(15)=に現金5000円を渡し、同市内のホテルでみだらな行為をした疑い。
引本容疑者は今年1月と6月、同市内の中学3年=同=ら2人に現金を渡し、
自宅などでみだらな行為をした疑い。
中島容疑者と引本容疑者は、出会い系サイトなどで知り合った少女を互いに紹介し合っていたと
いう。
68 :
ねぇ、名乗って:2009/08/18(火) 22:22:31 ID:J0EwkzJY0
プップ・・・・・・
69 :
ねぇ、名乗って:2009/08/22(土) 01:36:11 ID:cSmsV/kT0
70 :
ねぇ、名乗って:2009/09/05(土) 09:58:20 ID:l/W2FN/z0
71 :
ねぇ、名乗って:2009/10/04(日) 19:39:20 ID:hfnM0s0aO
なるほど
72 :
ねぇ、名乗って:
こいつは深い