処女喪失!田中れいな一夏の初体験 二十五日目

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34子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面
>>32


「そう言えばさ明ちゃん、小春ちゃんには会えたの」
「あぁ会えたよしかも俺の顔まで知っていた。」

「そう良かったね!」
「一真のことは」
「もういいは!」
肩を両手で抑えている裕子、月の光が東京湾を照らしていた。
「私も危ないかな、身を隠すことにしたから」
「そのついでに明ちゃんのとこに寄らせてもらったのよ」

船が通り過ぎる。
「じゃあお別れね…」
そう言った裕子はどこかに行ってしまった。
事務所に戻ると真っ暗になっていた。2人とも寝たのかと思ったとき!『カチャ!!』
拳銃を突きつけられた。
「おめでとう〜」

暗闇の中、拳銃を突きつけられている
「れいなと愛はどうした?」
「眠ってもらってるよ」
「お前の目的はやっぱりあれか?」

「ねぇ〜」
後ろから柔らかい感触を感じた。
「随分なお出迎えだな」
「でもさぁ〜お兄ちゃんもせこいよ〜脇の下からさ〜銃口をさぁ〜絵里に向けてるんだもんな〜」

「この家入る前に違和感感じたからな」
「うんも〜お兄ちゃんの意地悪〜」
35子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:03:21 ID:ExXQbp0eO
「絵里!覚えているか?」
「お前の目的は、はじめから俺じゃ無いだろう?」
「俺の部下に優秀な人がいてな少しFBIのこと調べさせてもらった」

「あさ美にですか?」
「そうですよねお兄ちゃんの味方は少ないからね!」
時間がゆっくり動いていた。
『カチャ!!』
「いつのまに!」
「絵里ちゃん、いい加減にしないと本当に殺しますよ!」



「怖いな〜あさ美さん、前からお兄ちゃんに銃口向けられて
後ろからはあさ美さんが絵里に銃口を向けているもんな〜」

「あさ美!お前なぜ」
「私は、明様の部…下…ですから」
「甘いな〜」
一瞬の出来事だった絵里がしゃがみ込むと同時に、眩しい閃光が俺とあさ美を襲う。
『お兄ちゃん』
36子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:06:38 ID:ExXQbp0eO
余りの眩しさに目を瞑る俺とあさ美、窓の開く音がした。
絵里、なぜ、俺から逃げるこのままだったら間違いなくお前は、組織に殺される。


「あさ美、れいなと愛の様子はどうだ!」
「随分な量の睡眠薬ですね丸1日は、確実に寝ていると思いますよ」

「丸1日か?」
「また変なこと考えていますね明様」
「さゆみの監視はどうした?」
あさ美は目を丸くすると頬を膨らませニッコリ微笑んだ。
「さゆは眠ってもらってますから大丈夫ですよね」
「怖い女だなあさ美は」
「ふふ……」



翌朝6時30分……

目が覚めた2人は一緒の布団で仲良く眠っていた。
俺は5時頃まであさ美としていたが、あさ美は終わった後帰っていった。
「おはようございます明さん」
「おはよう」
「おはようやよ」
2人とも全く、覚えてないようだ!
「ところで明さん夜中なにやってたんですか?」
『(バレてる?バレてるよな!)』

焦る俺を横目に愛は頷いてみせた。
『(お前も気づいていたのか?愛……)』
37子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:09:06 ID:ExXQbp0eO
とりあえず俺は事務所をでることにした。
不思議な顔するれいなに対して愛はおもむろに目を開き口も開け呆然としていた。
「朝ご飯食べないやよー」
「わっわたしも行きます!」

れいなもしっかり俺の後をついて来る。
愛は、事務所を空けることが出来ないために残るしかなかった。
とりあえず、絵里の足取りを辿るしか道はないだろうれいなには助手と言ってあるから俺の側にいても不思議ではない。

「少しはなにか思いだしたか?」
「なにを思い出すですか?明さん」
「いゃ、なんでもない」

前にいたマンションや小さなレストラン、裕子の店にも足を運ぶ。




38子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:12:55 ID:ExXQbp0eO




「また、あんたか?」
「まだ考え変わらない絵里さん」
「絵里さんも明のこと殺したい程憎んでるでしょう?」

「小春ちゃんあんたさぁ〜お兄ちゃんの妹なんだしさぁ〜なんでそんなに恨んでいるの?」
「ふん!あんただって恨んでいるでしょう」
「……いい加減さぁ〜殺すよあんた、お兄ちゃんの妹だからさぁ〜大目にみてたけどさぁ〜」
『正直ウゼエェ〜よ小春!』


小春は一歩退いてしまう。
「脅しても無駄よ」
『カチャ!!』



その時銃声がこの街に響いた。
『バーン!!』




39子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:15:46 ID:ExXQbp0eO
『バーン!!』
「キャッ!!」
「銃声がなった、近いな」

急いで銃声が鳴った場所に向かった。
しゃがみ込んだままのれいな、俺を目で追っていた。

銃声があった現場には男が一人倒れていた。
見覚えがある男だった。

「リンシーなぜ日本に」
「んっ」
『ペンダント?』


サイレンの音が鳴る俺はとっさにペンダントをポケットに隠した。
パトカーが数台停まると見覚えがある赤い車も停まった。

「なにがあったの明説明して欲しいんだけど」
「美貴…」
美貴は他の刑事や警官に聞こえないくらい俺の側に来て、耳元で呟いた。

「明にしてはとんだミスしたわね」
「美貴、リンシーが死んだしかも、一発で相当な腕だろう」
「リンシーはね極秘でいろんな機関がねぇ探っていたみたい」
「リンシーはなにを探っていたんだ」


「警視、こやつが犯人ですか?では逮捕しましょうか?」
「明は…この人は第一発見者よ犯人じゃないわ」
「しかし、第一発見者を疑うのは捜査の鉄則では」
「この人は違うのよ」
40子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:33:22 ID:ExXQbp0eO
「では任意で連行を」
「明さーんどうしたんですか?この騒ぎは」
「れいなちゃん」

俺達は事務所に戻ることにした。
「リンシーか?美貴は好きじゃないけどねこの男」




「しまったな〜ペンダントどこに落としたんだろう」
「しかし不覚だったな〜小春ちゃんまで拳銃向けて来るし」

「お兄ちゃん絵里は……」




リンシーの事件は大きくならずにいわいるもみ消されたってこと。
そうペンダントの裏には俺の名前が刻まれていたこれは母の形見を忘れない為俺はペンダントに名を彫ったんだ。

同じペンダントは探せばあるだろう俺のサインは一つしかない絵里が持っているペンダント!
それが俺の手にあるということは、絵里は持っていないことになるそしてあの場所にいたことにもなる。

絵里、お前がやったのか?と思った。

「れいなはなにがしたい」
「明さんの手伝いです。」
「手伝いか?」
41子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:43:00 ID:ExXQbp0eO
「手伝いか?」
事務所に戻ったれいなと俺は、愛が満面な笑みでお出迎えした。
「明さんご飯なに食べるやよ」
「あっ!良いですよわたしが作りますから」
「いゃいいやよ私が作るやよ」

お互いに一歩も引かないまま一時間経過した。
昼の食事を諦めた俺、外食しょうと事務所をでた。

東京湾近くで赤い車が停まっている。
その車に近づき運転席のドアを叩いた。
運転席に座って資料を真剣な顔で読んでいる美貴がいる。

「ん!あっ!明いたんだ」
そう言って助手席のドアロックが上に上がった。
俺は、反対に周りドア開けて助手席に座った。

「美貴ー腹へった!」
「じゃー食事出来るとこいこうか?」

車を走らせた。
渋谷にある小さな料理の店に着いた2人は、車から降りると店に入っていった。

食事を終えた美貴と俺は車に戻り車の中で続きを話した。
「リンシーは一発だったんだろ」
「えぇそうね、あの人ね事件起きる1ヶ月前に警官を辞めたらしいのよ」
「お前の父の情報だよな」
「そうだけど、確かだよアメリカの警察まで裏取ってあるから」
42子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:48:11 ID:ExXQbp0eO
「誰と組んでいた」
「知らないよ」
妙によそよそしく思えた。
美貴は嘘吐くとすぐにわかる。まぁ幼なじみだし、昔から見てきたわけだから。
「美貴隠さなくていいよリンシーは一真と組んでいたんだろ違うか?」
「ハァ?」
『(分かりやすいな美貴は)』

「明の気づつく顔見たくないしね。」
「アイツが裏切っていたのは途中から感づいていた」
「そうなんだ心配して損した!」

車は美貴のマンションに停まる。
「美貴、事務所がいいな?」
「ふぅ〜リンシーの体中から銃弾を取り出しのよ」
「その弾は日本にはなくアメリカFBIが使ってる弾だったのよ」

「絵里がリンシーを殺したと?」
「他にいる?さゆやあさ美は日本製使っているし、明だって
FBIの使ってる弾や拳銃は持ってないでしょ」

「確かに絵里以外いないか」
美貴の右手が俺の太ももを滑らせなにを掴んできた。
43子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:51:13 ID:ExXQbp0eO
「美貴!」
「ご褒美頂戴明、ご奉仕してあげるからね!」
くわえようとする美貴を強力に引き離すと、俺は真面目な顔で美貴をみた。

「美貴今の俺はそんな暇はない!」
「でっでも〜」
甘えた声で俺に迫ってくる美貴

「なんで明どうして美貴のこと嫌いなの?」
「あっ!その首からぶら下がっているペンダント明の母の形見じゃない?」
「そうだ!」

「見つかったんだどこにあったの?」
「俺の実家にあったよ」
「実家?どっちの大阪、それとも東京?」
「母の実家だから東京だよ」

「美貴父さん明を呼んで来いって!」
「なる程、お前の部屋にいるんだよな」

車から降りると、美貴の部屋に向かった。美貴も自分の部屋に戻る。
「久しぶりだね?明君」
「あなたは、俺にろくな話を持ってこない」
「FBIの幹部に知り合いがいてな長官と言っても今の長官ではないぞ!
当時お前の長官だったひとの娘についてだが」
ソファーに座りワイングラスをゆっくりまわして口に含んだ。
「美貴のことは聞かないんですか?」
「聞いても無駄だろ?興味無いんだろ!」
「……」
『カタン!!』

音に振り返った俺、強くドアが閉まる音がなった。
44子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 08:58:21 ID:ExXQbp0eO
『バタン!!』
動くことさえ出来なかった。追うことさえ出来ずにいた。
言い訳さえ出来ない。
「追わなくていいのかね明君」
「……仕事はなんですか?情報は?」
「慌てなさんな」
「その写真長官の娘絵里が16歳のころの写真だ!」
「なっ」
「気づいたようだな明君」
「これは?本当なら絵里は……」
「だから明君に調べてほしいんだよ儂は」
「考えさせてくれ」
「明日までに返事をもらうよいい返事待ってるよ」
美貴の部屋をでて2時間くらい街をさまよっていた。
街を外れ河川敷に着いた俺は、写真をみていた
「絵里お前は一体何者なんだ!」
その時、弱々しい声で俺の名前を呼ぶ女性がいる。
「明……」
「美貴!」
「私のこと…」
「どうした」
「なんでもないよ馬鹿」
絵里



エリ



えり
45子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 09:03:51 ID:ExXQbp0eO
河川敷……
サッサッサッサ……
ヒョコ!


今さっき興味無いんだろと言われたそばから美貴を俺の身体に寄せていた。
「美貴」
「駄目よこんなとこで明」

美貴も満更嫌な顔はしなく俺は、美貴を押し倒していた。
美貴の瞳は少しずつ濡れはじめている。
『くしゅん!!』
「!?」
「誰!」

美貴は、はだけたスカートを手で隠すと俺は慌ててくしゃみした方に振り返った。
「あっごめんなさいじっ邪魔者だよね、ごめんなさいかっ帰るから」

あきらかに動揺していたれいな、ろれつが回っていないことに気づいていないだろう。
立ち上がり側に駆けつけた俺はれいなを強く抱きしめていた。
「くっ苦しいけんはっ離すちゃ」
「れいなちゃん今!」

「れいな今言葉が戻ったのか?」
「……」
「なんのことですか?」

「聞き間違いだったのか」
「れいなちゃん」
46子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 09:06:22 ID:ExXQbp0eO
俯いている美貴、俺はもう一度強く抱きしめた。
「あっ……」
れいなの顔が明の左肩にのっている。
瞳からポロポロと涙が流れていた。溢れ出す涙は俺の肩を濡らしていた。

ゆっくり引き離すとお互いに顔をみた。れいなは少しずつ目を細め、瞑った。
唇が俺を誘っている吸い込まれるようにその唇に、『カキーン』
「危ない!!明?」
小学生くらいの小さな子が打ったボールは俺めがけて飛んできたことに
気づいた美貴は、俺をかばうようにいきよいよく押し倒した。
球は明を通り抜け今度はれいなを襲った。

『ゴン!!』




47子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/10/31(火) 09:15:44 ID:ExXQbp0eO
小さな病院……

心配そうに見つめる美貴病室のベットで眠っているれいな
検査室…
「記憶戻るのか?」
「明様は戻ってほしいんですよね」
「当たり前だろ!」
「そうですよね、明様」
「んっ……あっ…」
病室……
「ペンダントはないなどこに」
眠っているれいなを調べている美貴、調べ終わると溜め息をした。
「ハァ…」
「運よく気を失ったけどね。後は記憶が戻るの待つだけね」
検査室では進んでいた。
「あっうん、くぅ」
「進んでいるか?」
「あふぅ…」
「なにがです」
「さゆは見かけないが」
「居ますよ明様が病院に来るって連絡くれてからすぐに眠ってもらったから」
「お前は俺の部下の中で一番優秀で一番動けるからな」
「それだけですか?」
大きな瞳で俺をみるあさ美
「そろそろれいなちゃんに飲ませた睡眠薬もきれる時間ですから」
「お前だけは、あさ美だけは敵にまわってほしくないな」
「……大丈夫ですよ明様、あさ美はずっと味方です」
「う〜ん」
ようやく目が覚め起き上がることが出来たれいな、
周りを見渡して部屋の様子をみて病院だと気づいた。
「美貴さんおはようございます」
48子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/11/01(水) 04:11:55 ID:/HsuuOeaO
>>47
『ブー』
ブザーの音と病室の番号が壁に取り付けられている液晶画面に表示された。
「れいなが起きたらしいな」
「では行きましょうか」

2人は検査室を出ると病室に向かった。
五分ほど歩くと病室に辿り着く、ドアを開け中に入った明とあさ美
2人をみたれいな、にこやかに微笑んで俺にみせた。

「明さんにあさ美さんおはようございます」
「あれ!?」
「その……絵里が……たもの」
「えっ」
「れいなちゃんなんて言ったの?」
「れいな」

「お腹空いたな〜て言ったんですよ」

「大丈夫か」と言ってオデコ触っていた。
「ところでれいなペンダントはどこに」
「あっあのー覚えて無いんですけど」
『チッ』

黙ってれいなと明を見ているあさ美
美貴もまた、二人の会話を見守っていた。
ベットから降りたれいなまだクラクラするのか、ふらついて俺の胸に飛び込んでいた。

「れいなもう少し寝ていくか」
首を横に振るれいな時間が止まっているみたいに感じていた。
「美貴車のエンジンかけて来てくれ!」
「ハイハイ」
49子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/11/01(水) 04:15:21 ID:/HsuuOeaO
あさ美もそっと病室をでると、けして大きくない古時計が13時を示していた。
二人の空間灰色のように固まっていた。
「明さんいつまでこうしてるちゃ」
「なんか言ったか?」

「お腹空きましたね」
病室をでていたあさ美はドアに寄りかかっている。俯き闇雲の雨が降り注ぐようだった。
美貴は、車のエンジンをかけていた。
「うーん」
「明さんの匂いがするのー」




事務所に戻ったれいなと俺、
愛はれいなに助手の仕事を教えているそんな中事務所をでて1人の女性と会っていた。
昨日明事務所に1人の女性が訪れた。
その顔立ちには、特徴があってまず第一にマュゲが濃いのと喋り方にも特徴がある
話の内容はこうだ!正広のことを調べてほしいていうことと、智広から預かった鍵を俺に渡した。
依頼人の女性が帰り際にれいなによろしくといって前渡し金の15万円をテーブルに置いて事務所をでた。
彼女の名前は新垣里沙17歳のAカップ好きな飲み物は鬼ごろし?
50子猫の進化は止まらない亀の甲羅は食べられない第四章血塗られた仮面:2006/11/01(水) 04:17:53 ID:/HsuuOeaO
「れいなとは裕子の店で一緒だったんですよね」
「はい」
余程喉が渇いていたのかジュースを一気に飲み干した。
このカフェは毎回使わせてもらっている場所だった。

「あのーこの後暇なら付き合って欲しい場所があるんだけどどうですか?」
妙によそよそしく上目遣いで俺を見てきたまるで私はなにも男を知らない乙女なのて感じをだしていた。
「良いですよそれにしても、コーラ好きなんですね?」
「えっはっはい!!」
「まず鍵なんですが銀行の隠し金庫の鍵ですよ中身は」
「はい」
目を輝かせて身を乗り出したそこまでに興味があるのかと思い怪しさも感じた。
俺はこんなことも予測して別な物を用意していた。

ジャケットのポケットから一枚の封筒を取り出し里沙に見せた。
顔が少し曇ったのか必要以上の動きをした
「あっあのですね」「中身が知りたいですか?」
「はい!!」
「里沙さんは正直だ」
「えっ!!」
女性は自分の動きのおかしさに気づいたのか
急に大人しくなり、俺の視線から逃れるために俯いてみせた。
依頼人であってもこの女性には怪しい危険な香りを漂わせていた。