1 :
ねえ、名乗って:
エロありも、エロなしもOKの
オールカマー愛絵里妹スレ。
羊版スタート。
2 :
1:2006/05/06(土) 04:23:03 ID:VsewgItG0
亀井単独妹スレとの共存を切に望む。
3 :
ねぇ、名乗って:2006/05/06(土) 04:32:32 ID:gHY4kjvh0
4 :
ねぇ、名乗って:2006/05/06(土) 11:27:43 ID:QemcCJ4xO
エロなしの方がいい
5 :
ねぇ、名乗って:2006/05/06(土) 21:22:29 ID:gHY4kjvh0
エロありでもなしでも今は作品期待〜
6 :
ねぇ、名乗って:2006/05/07(日) 00:35:56 ID:Arb2v99K0
誰もけーへんな
7 :
ねえ、名乗って:2006/05/07(日) 00:55:01 ID:Nmdoeqns0
個人的には、片方がHで片方が生真面目という設定が
好きだが。
上手く思いつかない。
8 :
名無し募集中。。。:2006/05/07(日) 15:03:18 ID:UkLkPQlDO
>>7 その気持ち超わかる!
まぁ羊だし、このスレはマターリいきたいな
9 :
ねぇ、名乗って:2006/05/07(日) 15:04:21 ID:QnH2OcS30
エロなしは続かないよ・・・・
やっぱエロありでやってほしい。
10 :
名無し募集中。。。:2006/05/07(日) 15:09:59 ID:UkLkPQlDO
>>9 確かに姉妹って時点で純愛路線は難しいよねw
11 :
れいな:2006/05/07(日) 15:10:10 ID:jPm8L5DoO
12 :
ねぇ、名乗って:2006/05/07(日) 17:41:00 ID:xcIHSf2XO
今日のハロモニの絵里スゲー可愛くなかった?
13 :
ねえ、名乗って:2006/05/07(日) 23:44:39 ID:Nmdoeqns0
エロありは長編、エロなしは短編ってな感じかな?
14 :
ねぇ、名乗って:2006/05/07(日) 23:50:38 ID:Arb2v99K0
その方が作りやすいって事ですか?
15 :
ねぇ、名乗って:2006/05/08(月) 02:30:29 ID:AIXw4d7x0
ガキ絵里に人多いのにこちはいね〜orz
やっぱ狼だと人数も違うのか・・・
16 :
ねぇ、名乗って:2006/05/08(月) 16:49:51 ID:hVjNWwesO
もしも高橋愛と亀井絵里が妹だったらGood!!!!
でも年齢的には二人とも姉だし…
17 :
ねぇ、名乗って:2006/05/08(月) 18:23:29 ID:INrkT+oDO
釣られてみるか…
>>16 それならアネキでも良いんじゃね?
『リードしてくれる高橋愛』って最高じゃん!
18 :
ねぇ、名乗って:2006/05/08(月) 18:39:35 ID:03v9etcoO
19 :
ねぇ、名乗って:2006/05/08(月) 22:41:28 ID:LNCx9eXJ0
昨日のハロモニは確かにヤバかった
20 :
ねぇ、名乗って:2006/05/09(火) 23:21:01 ID:wOo5lcsx0
一応誰もいないかもしんないけどスレ立て報告です
愛絵里スレ落ちましたので新スレ立てました〜
う〜ん書かれる人が来ないのですね
扱う素材はいいのに作者がいないのはいたいっすね
21 :
ねぇ、名乗って:2006/05/09(火) 23:44:28 ID:2qytDY1lO
高橋はイラネ…亀井が妹なら道重やら田中を家に呼ばせる!
22 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 00:37:30 ID:r9QcfvH2P
なら高橋はいただく
23 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 01:10:44 ID:vudKV4giO
あげない
24 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 01:48:57 ID:WCeDN8pZ0
意固地やなw
25 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 02:27:32 ID://5GxM18O
愛に中だししました
26 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 04:31:30 ID:WCeDN8pZ0
保全・・・いらないかw
27 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 11:09:37 ID:U6cAi/tsO
愛に指マンしながらエリのまんまんにドクドクぅ→
28 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 21:15:40 ID:ENqvaz8sO
できることなら同時に入れたい
29 :
ねぇ、名乗って:2006/05/10(水) 22:37:06 ID:WCeDN8pZ0
その表現を文章に出して見てくれませんか?
短編でもいいので試しに書いてみてください
30 :
ねぇ、名乗って:2006/05/11(木) 01:45:08 ID:mYM+KAARO
そういや、前にスレは違うけど愛ちゃんが主人公とジェットコースターに乗ってお漏らしした話ってなかったけ?
久々に読みたいなぁ
31 :
ねぇ、名乗って:2006/05/11(木) 21:05:28 ID:AkCMeB480
その話ししらないorz転載よろ
32 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 17:42:10 ID:R6pezwbYO
前持ってたのに間違って消してしまいました(>_<)
確かもしも高橋がHな生徒会長だったらってスレだったような…
持ってる方いたら転載宜しくお願いしますm(__)m
33 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 21:05:34 ID:GikrTJUXO
誰か書いてよ
34 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 21:23:37 ID:aYjcU4bq0
自分に能力あれば書くんだけどリレー小説やれば参加するかもしんね
35 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 22:13:38 ID:XZvekTSUO
僕の高校には可愛い2人の女子がいる。1人は真面目な生徒会長の高橋愛。もう1人は剣道部の大将をやってる亀井絵里。2人とは特別仲がいいというわけではないが多少話しはする。・・・という設定でいいでしょうか?
36 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 22:29:19 ID:aYjcU4bq0
作者さんの好きなようにどうぞ
お任せします
37 :
ねぇ、名乗って:2006/05/12(金) 23:45:46 ID:GikrTJUXO
もちろんですよ!
38 :
ねぇ、名乗って:2006/05/13(土) 11:19:48 ID:UuB5B0Hl0
39 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 15:15:11 ID:NmJraxhjO
>>35 ガンガレ!応援するぞ
みんなも感想とか書けよっ それから必要以上にサイソクイカンヨ☆
40 :
ねぇ、名乗って:2006/05/13(土) 21:53:29 ID:Ljqyq3jX0
ここの愛絵里だけでも絡んでくださいな
41 :
ねぇ、名乗って:2006/05/13(土) 22:45:40 ID:pja7y1gXO
ある朝、俺は課題を提出しに早くから学校に向かった。すると、体育館から竹刀の音がしてきた。俺は「誰だろう」と思い覗いてみた。たったひとりで練習している。その人がめんをとった。きらりと光る汗とともに顔があらわになった。それは剣道部の大将 亀井だった。
42 :
ねぇ、名乗って:2006/05/13(土) 23:59:26 ID:AZ2KHazfO
いいですね。その調子でお願いします
43 :
ねぇ、名乗って:2006/05/14(日) 04:10:29 ID:wXGRFBDW0
来ないのねorz
44 :
ねぇ、名乗って:2006/05/14(日) 14:09:30 ID:F/ZfqYeRO
>>34 リレー小説もゲームっぽくて面白そうだな
始まったら俺も参加する…かもしれん
>>41 良いね。そういう爽やかな感じは嫌いじゃない
君のおかげで良スレになりそうだ
45 :
ねぇ、名乗って:2006/05/14(日) 22:16:05 ID:wXGRFBDW0
リレーで書いていくのは賛成ノ
でも出だし書けない〜w
46 :
ねぇ、名乗って:2006/05/14(日) 23:33:23 ID:P8nVBpUWO
「ん?、どうしたの?」と彼女が言う。「朝からがんばってんだな」と返す。よく見ると白いTシャツが汗でうっすらと透けている。それを見て少し興奮した。「こんなに汗かいちゃった。シャワー浴びたいな。」とタオルで汗を拭いながら亀井が言った。
47 :
ねぇ、名乗って:2006/05/14(日) 23:44:43 ID:4AeyjyMJO
ちょっとエロ路線?爽やか系だと思ってた。でもナイスです!
48 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 00:56:04 ID:BEzt1U6RO
「何見てんのよ!!!」
完
49 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 01:09:21 ID:xAGcLaT70
リレー誰か始め書いて〜続くからさ
書き出し結構出来ないんすよw
50 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 02:26:45 ID:xAGcLaT70
姉妹で暮らす愛と絵里・・・親が違い苗字は違うが気持ちは繋がっていた・・・そんなある日
51 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 10:50:08 ID:BEzt1U6RO
は?
52 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 10:53:05 ID:vBFkWBL30
3Pやってもうた・・・そして
53 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 14:32:24 ID:x/sm5ll8O
>>46 なんか、高校時代を思い出すな フレッシュな感じがGJ
個人的には今の作者さんのように一人で一本書く作品メインで
間をリレー小説やネタで…みたいなのが楽しいんだが、スレ主さんはどうだろ?
おっと!リレー小説始まってるね!
54 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 16:19:28 ID:x/sm5ll8O
>>50 愛と絵里が俺の家で暮らす事になった。親父が二人を引き取りたいと言い出したのだ。
三日前、母が親父と大喧嘩して家を飛び出した理由がよく分かった…俺達三人は腹違いの兄妹だったのだ!
まさか学校でも評判の美少女姉妹が自分の妹だったとは、さすがに驚いた。
55 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 21:32:59 ID:fM4FL4QzO
<<44 <<53 <<39 <<42の方々、応援ありがとうございました。リレーが勝手に始まったので俺の居場所がないと思い小説は止めたいと思います。さようなら。いいところがあれば呼んで下さい。ノシ
56 :
ねぇ、名乗って:2006/05/15(月) 21:50:58 ID:xAGcLaT70
>>55 愛絵里に関しての作品があるなら読みたいですしリレー参加しようと思ってる自分も作者ではないので
ちゃんとした作品ならリレーよりそちらの方が期待できるはずです
ぜひ書いてください 居場所がないとか関係ないですよ
作者じゃない者なのでリレーしてて作品が入ってくればそちらにスムーズに移行する事はできるからよろしくです
57 :
ねぇ、名乗って:2006/05/16(火) 00:01:53 ID:HYKlwHaQO
>>46の続き
「ハハハッ。シャワーなんてこの学校にあるわけないだろ」と俺。「もぅ〜、シャワーぐらいどうにかなんないかなぁ」と亀井はお得意のタコ口唇で言った。運動してる女の子を見るとなぜかキュンとなるものを感じる。もしかしたら亀井だから・・・?
58 :
ねぇ、名乗って:2006/05/16(火) 00:06:16 ID:HYKlwHaQO
>>57今回はェロ無しで行きます。ェロスは次回 要望などを聞いてから
59 :
ねぇ、名乗って:2006/05/16(火) 16:08:24 ID:O7kItbCZO
>>55 このスレのメインは、やっぱりフル小説でしょう
リレー小説はソレが来る間でのゲームみたいなモノだったのさー
だから、安心して続けて良いよん( ´ー`)
60 :
ねぇ、名乗って:2006/05/16(火) 20:36:13 ID:j1WoQJnvO
↑上に同意。というわけでよろしくお願いします
61 :
ねぇ、名乗って:2006/05/16(火) 21:36:03 ID:N9Rr7JQf0
俺も同意で〜す
メインが来るまでの繋ぎでリレー待ちだと気軽に参加できそうなのがいいよ
62 :
ねぇ、名乗って:2006/05/17(水) 04:00:00 ID:m3kuVmv10
川*’ー’)<あら〜誰もけーへん
63 :
ねぇ、名乗って:2006/05/18(木) 00:15:55 ID:Pob68dR4O
同意
64 :
ねぇ、名乗って:2006/05/18(木) 23:58:50 ID:pkGdHNa20
新作者でもいいから書いてみるって人いないのかな?
65 :
ねぇ、名乗って:2006/05/20(土) 00:00:35 ID:m+7dDl+PO
リレーでもしてる?
66 :
ねぇ、名乗って:2006/05/20(土) 01:21:07 ID:5rS+i3Oe0
しましょう
67 :
ねぇ、名乗って:2006/05/20(土) 02:12:26 ID:5rS+i3Oe0
って大体もう2人ぐらいしかここ見てないのかなw
作者さんも別な所に夢中でカナシス;
68 :
ねぇ、名乗って:2006/05/20(土) 22:57:30 ID:JvvsDzziO
諦めんな!
69 :
ねぇ、名乗って:2006/05/21(日) 01:02:22 ID:XEsF47Wm0
待ってるんだけど誰も来ないとなんにもならん
70 :
名無し募集中。。。:2006/05/22(月) 16:43:27 ID:FpTZEKH2O
あれ?
>>54でリレー止まってるね
おしまいなのかなぁ
71 :
ねぇ、名乗って:2006/05/22(月) 17:36:36 ID:QyPmq4FjO
続けなよ
72 :
ねぇ、名乗って:2006/05/22(月) 18:53:26 ID:W0Qn0Ne00
ねぇ、名乗って しましょう よ
73 :
ねぇ、名乗って:2006/05/22(月) 18:59:03 ID:FpTZEKH2O
俺が続けるとリレーじゃなくなるのさー
誰かの後ならリレーになるけどw
マッタリしてて、作家ひよこさんには良いスレだと思うんだが…
誤字脱字ご愛嬌…で書いてはみーへんか?
74 :
ねぇ、名乗って:2006/05/22(月) 21:05:34 ID:7+btEr1q0
新人求む!バイト募集・・・じゃないけどw
そんな方来てくれないものか〜
75 :
ねぇ、名乗って:2006/05/22(月) 22:49:39 ID:DoH8pTZR0
>>54 俺と愛と絵里が暮らし始めて始めての朝が訪れた・・・
俺はなぜか舞い上がってしまい全然眠れなかった
絵里はいつもの朝錬のために早めに家から出て行った
よく毎日続くなぁと関心した
愛は普通より早く起きて登校の準備をしていた
生活習慣がくるってなさそうだ
俺は全然寝てないけどちょっと遅く布団からでた・・・
76 :
d:2006/05/23(火) 00:22:25 ID:zBVZ8xR40
x
77 :
ねぇ、名乗って:2006/05/23(火) 00:23:50 ID:zBVZ8xR40
ごめんミスった。
78 :
ねぇ、名乗って:2006/05/23(火) 00:26:43 ID:BvQF2/Mz0
>>75 キタ━━゚+.ヽ川*’ー’)从*^ー^) ノ.+゚━━ ッ ! ! !
わくわく
79 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 16:05:25 ID:Uf0F5p1dO
>>75 「おはようございます。朝食はトーストで良いですか?」
制服にエプロン姿の愛が立っていた。親父は既に出勤したようだ。
「え?あ…はい、お願いします。ありがとう…えーと…愛さん」
会話がぎこちないのは仕方がない…俺と愛は同級生だがクラスが違う為、
まともに話した事が無いのだ。
「…『愛』で良いですよ!あなたの方が年上じゃないですか」
確かに誕生日は俺の方が早いけど、まだタメだぞ…どうやら天然っていう噂は本当らしい。
「わかった。じゃ、愛……ちゃん?で良い? 俺の事も気軽に呼んで良いからね」
80 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 16:08:54 ID:Uf0F5p1dO
>>79 「じゃあ…お兄さん…で良いですか…?」
お兄さんか…なんだかイイ響きだ!愛は恥ずかしそうに、うつむいている。
「良いよ!親父も何も遠慮することないって言っていたじゃないかぁ(笑)
俺も気持ちは同じだよ!…それじゃ、いっしょに学校行こうか…」
「はい!」
愛は顔を上げて笑顔を見せてくれた。良い雰囲気だなぁ。
最初は、どうなることやらと思ったけど、この調子なら絵里とも上手くやっていけそうだ。
俺は普段は食べない朝食をペロリとたいらげ、軽やかに席を立った。
81 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 16:10:33 ID:Uf0F5p1dO
連投スマソ…
82 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 20:07:09 ID:hZnfy5EC0
83 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 21:08:51 ID:w98NfpP80
これからのストーリー展開が楽しみになります
続きもよろしくお願いしますね
やっと現われたこのスレの神様ですwまじでね
84 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 22:02:24 ID:CswGvT8cO
もう全部一人で書いちゃいなよ!たぶん全員賛成すると思うよ
85 :
ねえ、名乗って:2006/05/24(水) 22:09:23 ID:B7O7Zkd20
いい話になることを期待する。早く続きが見たい。
86 :
ねぇ、名乗って:2006/05/24(水) 22:37:28 ID:w98NfpP80
賛成もするし続き楽しみになるし帰ってきて更新されてて読むのが楽しみなのは久しぶりですw
他の作品のスレで盛り上がってても興味湧かなかったので今回は期待しちゃいます
87 :
ねぇ、名乗って:2006/05/25(木) 00:52:41 ID:zn3deD69O
賛成
狼で書いてたスレが羊にあったから新しく書いた。
うざかったら消える。
あと
>>80書いた人がんばれ
「君誕生日いつ?」
これが家について言われた第一声だった
僕がこの家に引き取られたのは五歳の時
両親に捨てられ、施設行きになるところを親戚に引き取られた
その家には子供が二人いて、うち一人は同じ年だと聞いていたけど・・・
「僕?・・・十二月・・・」
「何日?」
「25日・・・」
「やったぁ〜絵里の勝ち!」
「勝ち?」
「絵里12月の23日だから〜絵里のほうがお姉ちゃん!」
「え?え?」
「こら!絵里!困ってるやないの!」
「ふ〜んだお姉ちゃんには末っ子の気持ちなんてわかんないんだもん!」
十年以上も前のことだけどはっきりと覚えている。
不安なんて吹き飛ばされてしまうほどの笑顔を
・・・十年後・・・
「遅刻遅刻!!」
「絵里はやくどいて!髪セットできん!」
「寝坊するお姉ちゃんが悪い!」
「あんた人のこと言えんでしょうが!」
約十年この光景を見ているとさすがに慣れてくる。
「お姉ちゃん方早くしないと朝ごはん食べ損ねるよ〜」
「今行くからちょっとまっとって!」
「先に食べたら承知しないからね!」
「はいはい・・・と。今日もこんなんだよ。父さんに母さん」
父さん・・・引き取ってくれた父親は事故で他界した
母さんは父さんの起こした会社を引き継いで単身アメリカにわたっている
広い家に三人暮らし。でも寂しさを感じたことはない
「お待たせ!早くご飯!」
「絵里も!」
「そんなにあせるならもっと早く起きなって」
「朝の十分は貴重なの!」
「パクパク・・・みーちゃん今日の晩御飯何?」
「朝ごはん食べながら晩御飯の話しないの」
深紅-みく-という女っぽい名前を持つ僕はいつもそう呼ばれている
「とっとと食べたほうがいいよ?」
「なんでぇ?」
「時間」
「「あぁー!」」
「おくれちゃうよ?」
「早く行くよ!」
「急いで!」
91 :
ねぇ、名乗って:2006/05/25(木) 04:01:45 ID:8FYwaluD0
>>81 リレーからの続きも今後凄い楽しみにしてます
面白そうなのでもう一回じっくり読みたいですね
やっぱ一人で進めていかれたらいいと思います
設定とかも固められればその方がいいでしょうし
頑張ってください。
>>89 新作者さんキタ━━゚+.ヽ川*’ー’)从*^ー^) ノ.+゚━━ ッ ! ! !
プロローグから凄いわくわくする内容で期待させられます!いや!しちゃいます
それにしても本人たちもそうでしょうが前と10年後の性格が変わらない所がまた愛絵里らしいしw
それがこの2レスでわかるのが素晴らしいです。
エロ有りなしも気になる所ですがかなりみーちゃんと愛絵里がどう今度関わっていくのか楽しみです。
2人も作者が出現して嬉しい限りです。今後の展開を楽しみにしつつ寝ます 頑張って!
92 :
81:2006/05/25(木) 15:47:26 ID:JaaS5XemO
みんな!サンクス!でも全部は無理 だって俺のはメッキだからw
つーか、リレーで書いたから続きを期待するのは俺なわけで…( ノ∀`)
やっぱり、自分の好きな時に気軽に書けるリレーが俺には合ってるのさー
数人でできれば理想
>>89 ついに、本物の作者さんがキター!(・∀・) これは…期待大ですな!!
93 :
ねぇ、名乗って:2006/05/25(木) 23:18:38 ID:zn3deD69O
もしかして本物きた?
94 :
ねぇ、名乗って:2006/05/26(金) 00:46:45 ID:L7B3SxKf0
>>92 そうなんですか?
自分も努力してリレー参加しるかな
ただ前の愛絵里妹スレ(狼)のような1行リレーならついていけそうですが
少し長いのは前後考えるとなかなか書くの難しそうとか思っちゃいます
95 :
ねぇ、名乗って:2006/05/26(金) 16:28:27 ID:Y6u9oYh/O
>>94 1行ですか?どうなんでしょうねぇ…
とりあえず、書いてみて反応悪かったら、行数増やしてみるってのは、
いかがですか?
96 :
ねぇ、名乗って:2006/05/26(金) 23:36:42 ID:L7B3SxKf0
>>95 考えてみますね
ホント文才ないと思うんでやばいのですがw
スレの為にも書かないといかんとは思ってるんでなんとかします(多分)
っていうか人少ないから相談もできないな
97 :
ねぇ、名乗って:2006/05/27(土) 02:24:14 ID:MZMaNMoR0
いや俺に相談してください!
・
・
・
と自演・・・・・虚しい
リレー考えとこう!!
98 :
ねぇ、名乗って:2006/05/28(日) 12:22:10 ID:NTja893wO
続き書いて
99 :
ねぇ、名乗って:2006/05/28(日) 12:54:46 ID:cBB3bS/Z0
愛と絵里のまんことアナル舐めたい
100 :
ねぇ、名乗って:2006/05/28(日) 19:48:26 ID:tgRO6St40
, ‐──..、─-.、
/::::::::::::::::::::;、::::::::ヽ
/:::::::ノノ:::::::::::::| \::::::ヽ
/:::ノ;::/;;ノ::ノ:ノ ヽ:::::ヽ
☆ノハヽo ⌒ ⌒ Y:::|
川VvV) ┳ ┳ ih|
人'Υ ノi, !リ
(^)∪∪(^) V ノ/ 美貴が100
/' ̄| レ` _,.ィ:((
/ | .|、 √ヾ:::);:)
/ ,' l .|~゙'-、__,,/ (:::( \
/ / | | /__ ):ノ、 ヽ
──(  ̄ ̄ ̄| ̄ミ)⌒)  ̄ ̄ )──
` ───'
101 :
ねぇ、名乗って:2006/05/29(月) 16:32:32 ID:LZUoblOI0
田中のスレでいい作者がいる
102 :
ねぇ、名乗って:2006/05/29(月) 16:36:12 ID:/4MXYBET0
亀井ちゃんは男の子
103 :
ねぇ、名乗って:2006/05/29(月) 21:35:59 ID:HYq2AAys0
104 :
ねぇ、名乗って:2006/05/30(火) 22:50:12 ID:caUetGXR0
書きたいけど何度書いてもおかしな文章にw
自分なりにならないで綺麗に書けると他の作者さんのみたいに見えるときもあるので自分っぽいのがまったくできない
ようはヘタなんだと思うんすけどw話した意味おわかりでしたら作者さんの考えとか聞きたいです
105 :
ねぇ、名乗って:2006/05/30(火) 23:00:25 ID:fxcsxbXPO
106 :
ねぇ、名乗って:2006/05/31(水) 00:02:48 ID:CeHNnwhRO
絵里とやりたい。挿入してひとつになりたい
107 :
ねぇ、名乗って:2006/05/31(水) 00:19:17 ID:msPk1+kv0
108 :
ねぇ、名乗って:2006/05/31(水) 00:22:08 ID:CeHNnwhRO
わからない。
誰かの妄想じゃない?
リレーについて意見がいろいろ出ていますけど、私の意見を
あまり硬く考えずに気楽にやればいいんではないですかね?
下手だから〜文才ないから〜と言ってるひといますけど
変に緊張せずにぱぱっと書いてみては?誰かがつなげてくれますよ
変にこうじゃないと、ああじゃないと、と決めると書きにくくなるでしょうし・・・
一人が長文書いて、次の人が一行とかでも面白い物になると思いますが・・・
長文すみません。私も更新のほうがんばりたいと思います
110 :
ねぇ、名乗って:2006/05/31(水) 22:51:25 ID:msPk1+kv0
帰ってくるのが遅いから疲れて考えられないよ〜orz
なんとかここに書きたいんだけど頭働かないw
>>109 更新されるのですね!(・∀・)
少し間がありましたが、ひょっとして今、まさに執筆中ですか?
だとしたらマジで…神
>>110 暇な時で良いと思いますよ(^^;
それに、もっとユルイ感じで大丈夫だと思います
実際、俺が書いたヤツも間違えてるし…w
>>111 了解ですノ
仕事で死ななかったら書きますw
「じゃあね!授業寝ちゃだめやよ!」
一人だけ学年が違う愛ちゃんは違う校舎に走っていった
「あーいって愛ちゃんが一番寝てると思う」
「絵里もそう思う」
「さて、僕らも行きますか」
「うあぁーチャイム鳴っちゃう!」
・・・・・・・・・・
「ふー♪セーフセーフ」
「おそーい!アンタたちまた遅刻?」
クラスに入るなり朝からテンションの高い新垣さんが叫びかけてきた
「遅刻じゃないよ〜チャイム鳴ってないもん」
「ギリギリじゃなくてもっと早い時間にゆっくり登校しようとかないの?アンタ達には。で?今日の理由は?」
「二人の寝坊+朝ごはんをのんびり食べてたから。僕は付き添い」
「もー♪みーちゃんのご飯がおいしかったからでしょ♪」
「だったらもっと早く起きなさい!」
「あーあやっと昼だよ・・・」
「授業ほとんど寝てたくせに」
「おべんとーおべんとー♪あぁ!」
「何?」
「忘れた・・・おべんとー・・・」
「朝あわててたからじゃない?」
「どーしよー・・・絵里のおべんとー・・・」
「これなーんだ?」
「絵里のおべんとー!」
「これに懲りたらもっと早く起きるの」
「はーい・・・」
「アンタ達はほんとにいつもどうりだね・・・」
「まーね。少しは変わってほしいよ」
「絵里だけ!絵里だけなの!?」
「絵里だけだよ」
「えーひどーいひどーい」
「じゃあ血は争えない人にお弁当届けてくるね。今頃同じ状況だと思うから」
「わーお姉ちゃんもか♪」
よく考えりゃ二人が姉なんで思いっきりスレ違いですね
今狼と同時に書いてるので更新遅れまくるかもしれませんです
気長にリレーでもして楽しみながらお待ちくださいませ
>>115 キタ━━゚+.ヽ川*’ー’)从*^ー^) ノ.+゚━━ ッ ! ! !
本物作者さんお疲れ様です(返事遅くて申し訳ない)
姉っていうのも結構よかったりもしますねw
とにかくGJ!と言いたいですありがとー
ホントに亀ちゃんが喋ってるみたいだ
上手いですね
118 :
ねぇ、名乗って:2006/06/02(金) 20:28:47 ID:luUjpD4QO
この二人が姉って……どんだけだょ……
119 :
ねぇ、名乗って:2006/06/04(日) 00:12:58 ID:fZ0vLE1/0
120 :
ねぇ、名乗って:2006/06/04(日) 00:13:59 ID:m/ktdyEc0
スプーのフラッシュが大人気ですぞ!
r'゚'=、
/ ̄`''''"'x、
,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
__,,/ i! i, ̄\ ` 、
__x-='" | /ヽ /・l, l, \ ヽ
/( 1 i・ ノ く、ノ | i i,
| i, {, ニ , .| | i,
.l, i, } 人 ノヽ | { {
}, '、 T`'''i, `ー" \__,/ .} |
.} , .,'、 }, `ー--ー'''" / } i,
| ,i_,iJ `x, _,,.x=" .| ,}
`" `ー'" iiJi_,ノ
http://www.geocities.jp/tomoro0206/supuu2.html
121 :
ねぇ、名乗って:2006/06/04(日) 00:20:16 ID:gakO50Sy0
>>119 でもれいなに興味あるけど愛絵里で書いてくれるかね?
122 :
ねぇ、名乗って:2006/06/04(日) 22:03:59 ID:gakO50Sy0
マルチだったんだねこれはw反応しちゃって恥ずかしいorz
123 :
ねぇ、名乗って:2006/06/05(月) 00:27:57 ID:TAaH41i30
124 :
ねぇ、名乗って:2006/06/05(月) 03:00:33 ID:c+/nrsTi0
いっぱい期待〜
125 :
ねぇ、名乗って:2006/06/05(月) 05:26:25 ID:c+/nrsTi0
今後作者さんの流れにわくわく
126 :
ねぇ、名乗って:2006/06/05(月) 18:47:06 ID:sfsciHvcO
ほんだば、オラも様子を見るか
127 :
ねぇ、名乗って:2006/06/05(月) 22:33:31 ID:qAmNBKdw0
3pする
128 :
◆4RlCWUNJwU :2006/06/05(月) 23:52:05 ID:eaPvW4910
129 :
ねぇ、名乗って:2006/06/06(火) 19:13:29 ID:2u/Cs6fW0
リレーとかした事ねーorzなんとなくコツ教えてください
131 :
梨麗:2006/06/06(火) 19:18:58 ID:x641dpeeO
>>80 今日の授業内容は全く頭に入らなかった。
父から連絡があり、母が実家の弘前に帰っている事が分かった。
今は無理だが後日、きちんと話し合いをする事になったらしい。
離婚にならなければ良いけど…とにかく愛と絵里にはこの事を黙っていよう…
二人には何の罪も無いが、きっと嫌な思いをするはず…。
悔しいが、俺に出来るのは二人が新しい生活に早く慣れるようにサポートする事ぐらいだ。
「ふう……よしっ!」
俺は少し自分に気合いを入れて教室を後にした。
132 :
梨麗:2006/06/06(火) 19:21:18 ID:x641dpeeO
れいなスレで作者さんがコメントしてる
荒らしにならないように挨拶した方が良いかなーとも思ったけど、
こっちで言っとこw
期待しながらマターリ待ってますよ!(・∀・)
133 :
ねぇ、名乗って:2006/06/06(火) 19:56:26 ID:2u/Cs6fW0
>>130 初めてじゃないですたまにコメントしてます
134 :
ねぇ、名乗って:2006/06/06(火) 20:10:18 ID:x641dpeeO
>>133 そうでしたか、すみません
アンド、先に書いてしまってごめんなさい。
亀ちゃんが黒髪になって嬉しくって、つい…(?)
え〜と、コツですか?ん〜…
人によって違うと思うんですよね〜
…考えさせてもらえますか?とりあえず今日はノシ
135 :
ねぇ、名乗って:2006/06/06(火) 20:18:20 ID:2u/Cs6fW0
はい
>>135 例えばですけど…
・続きのシーンをイメージして、何時、何処で、誰が何をしたか明確にする
・そのまま文章にするのは難しいので、部分ごとに分けて文を書き出す
・パズルのように文を並び替えたり、くっつけたりして文章にする
・完成(・∀・)v
文章が整ってなくても状況を表わすキーワード(時刻や場所等)が書き込んであれば、
読み手に伝わるはずです。2〜3行ならもっとユルイ感じでOKだと思います
俺じゃ上手く説明出来ないよorz 作者さん達の意見も聞きたいな
こんな感じでどうでしょうか?
137 :
◆I6bGckih/A :2006/06/07(水) 18:32:31 ID:JKy1pElGO
>>137 どうやら作者さんにお手数をかけさせてしまったようで申し訳…
俺は超マイペースすろー人なので羊で暮らしますが、
小説に興味がある方でしたら良い話が聞けるかもしれませんね!
139 :
ねぇ、名乗って:2006/06/08(木) 22:36:51 ID:w+ee48o80
まー愛絵里スレで昔作者達5人ぐらいで夜中語り合ってたみたいだしw
結構小説に対しては心広い所だと思うよ
140 :
ねぇ、名乗って:2006/06/10(土) 21:28:03 ID:rjfNDXLQ0
にゃんで過疎ってるんだいきなり
141 :
名無し募集中。。。:2006/06/11(日) 01:11:29 ID:FibIlcF+O
梨麗さ〜〜〜ん
142 :
ねぇ、名乗って:2006/06/11(日) 17:31:24 ID:IXRwUwgr0
向こう落ちてるのねorz
143 :
ねぇ、名乗って:2006/06/11(日) 17:51:36 ID:IXRwUwgr0
あ、立ってたw
144 :
ねぇ、名乗って:2006/06/14(水) 17:50:12 ID:GelKI5KVO
あげ
145 :
ねぇ、名乗って:2006/06/14(水) 21:56:12 ID:rdtSE/wB0
あら〜作者さんの方はどーなっちゃたんだろう?ちょっと期待してたんだけども
146 :
ねぇ、名乗って:2006/06/18(日) 14:04:28 ID:Z+gCWrfeO
アゲイン
147 :
ねぇ、名乗って:2006/06/20(火) 17:57:18 ID:Gac/Bqnm0
スペイン坂のラジオのやつって何時ぐらいに登場するの?
148 :
こんすてぃ:2006/06/22(木) 02:09:11 ID:K6liZn86O
新参だけど小説のネタあるから書いてもいいのかな?エロ無いけど
149 :
あ:2006/06/22(木) 09:41:37 ID:3FA32NgpO
もちろんおk!!期待して待ってるからがんばって
150 :
ねぇ、名乗って:2006/06/22(木) 19:52:21 ID:4GX6CDRl0
>>148 たのんます!試作のを練習したりでも使っていいと思うよ。
短編でも気付いたら書いてくれれば助かります。
151 :
ねぇ、名乗って:2006/06/22(木) 21:30:52 ID:FFeh5y5YO
期待しちゃうよ?
152 :
こんすてぃ:2006/06/23(金) 02:18:53 ID:FHtxu4XTO
じゃあ書きます。
あまり期待されると怖いかも(^_^;)
携帯なんであしからずm(__)m
題名は
「大切な手紙」
です。
153 :
「約束の手紙」第一話 「過去」:2006/06/23(金) 02:40:01 ID:FHtxu4XTO
「ぐすん・・・ぐすぅ」
さっきからどれだけの時間、このすすり泣く声を聞いただろう。
いつもならうるさいくらい元気にはしゃぎ回るはずの八つ下の妹、愛の表情が今日は悲しみの涙でいっぱいだ。
今年から小学生に上がり、色んな事を学び、友達と遊び、毎日が楽しいはずだ。だけど今日は違う・・・。
「本当にきょうでおわかれなの?・・・ぐす」
やっと出た言葉はほんの数分前と同じ言葉だった。
「あぁ。今日でさよならしなきゃならない」
その言葉を聞いた愛はさらに大粒の涙を流していく。
となりにはこの状況をまだ把握できないだろう愛の三つ下の絵里が愛の手を片時も離さず目をキョロキョロしている。甘えん坊の絵里だ。
「やだ!愛はおにぃといたい!」
歳が離れてるので俺も妹二人の面倒は良く見た。自分で言うのもなんだがかなり良き兄だったはずだ。だから愛は俺と離れたくはないんだろう。
154 :
「約束の手紙」第一話続き:2006/06/23(金) 02:56:07 ID:FHtxu4XTO
「ごめんな。でもしょうがないんだよ。ママとパパはバイバイしないといけないんだよ」
なんで俺が両親のフォローしないといけないんだ。家族の離婚で俺は父親に引き取られる事になり、ここから遠く離れた場所に移る事になった。
愛と絵里は母親と一緒にこの地に残る事になった。
母親の祖母もいるし、母親はどうしても妹二人は渡したくなかったらしい。俺はいいわけだ。
「やだよぉ・・・愛は・・・おにぃと・・・ぐす、ぐす」
俺は両親の離婚には反対だった。妹二人と別れる事も辛いがやはり妹の成長に支障がでるような気もしている。だけど何を言ったって無駄に終わる。まだ子供の俺も偉そうには言えない。だがやはり・・・。
都会には無いぐらいな緑の多いこの町はいつも静かなものだ。
そこに引っ越し用トラックが今か今かと待ってるようにアイドリングしながら待機していた。
その横に三人、時が止まっている。だけど現実には時間は流れているだろう・・・。
トラックのエンジン音がこだまする中、愛の泣き声は俺と何もわからない絵里ぐらいにしか聞こえていないと思う。
155 :
「約束の手紙」第一話続きその2:2006/06/23(金) 03:14:05 ID:FHtxu4XTO
「おい!行くぞ!トラックに乗れ!」
何も知らない父親はこの町と早くおさらばしたいんだろう。血の繋がっている妹二人にすら別れの言葉もかけないで、さっさとトラックに乗り込んだ。
「やだ。やだ。・・・ぐす」
もう愛の涙は渇れてるはずじゃないのか?と思うぐらい溢れる涙を俺は服の裾で拭ってあげた。
「愛、元気でな。ママ助けてあげろよ。お姉ちゃんなんだから。絵里と仲良くな」
よくこんな言葉が俺の口からでたと思う。
兄としての責任感なんだろうか。
愛は別れを嫌がりながらも小さく、とても小さく頷いた。
「絵里。お姉ちゃんやママの言うこと聞くんだぞ」
キョトンとしながらも口に加えていた指を外してニッコリと笑った。
とても絵里らしい、可愛い笑顔で。
「おにぃ。後で一緒にあちょぼ!」
「・・・あぁ、後でな」
正直、二人を抱きしめてやりたかった。絵里の言葉に俺も泣きそうになった。だけど俺は少し笑って、気持ちがかわらないうちにトラックに乗り込んだ。
トラックはすぐ走りだした。母親の顔も見えたがすぐに消えた。
窓からサイドミラーを見ると愛は口を大きく開けていた。
窓を開け、後ろを覗きこんだその時。
「ピピピピッ!」
156 :
こんすてぃ:2006/06/23(金) 03:17:09 ID:FHtxu4XTO
第一話はここまでです。
全体的な話はまだ出てきませんが。
とりあえずまだ「過去」な訳です。
続きは書きだめしてますから明日にでも。感想も受け付けてますm(__)m
157 :
名無し募集中。。。:2006/06/23(金) 05:32:54 ID:q7NtE55XO
途中で投げ出さずやってくれ。頑張って
158 :
あ:2006/06/23(金) 09:00:07 ID:aUglW+9TO
なんかワクワクした。これからどういう風に持っていくのか楽しみです。マイペースでいいから完結するまでがんばってくださいm(_ _)m
159 :
ねぇ、名乗って:2006/06/23(金) 16:06:38 ID:MrPy3+Tw0
過去の始まりも想像しやすく愛絵里の手にぎにぎの感じもよく表されてていいスタートっすね。
過去の動きは物語に大きく影響を及ぼすでしょうからそこで読者側も理解しやすいと入りやすいので感謝です。
血の繋がりの流れも過去の状況の続きから見れれば嬉しいと思うよ。頑張れこんすてぃさん!
んじゃ続きわくわく住人は待ってるぜ〜い♪
160 :
名無し募集中。。。:2006/06/24(土) 00:06:21 ID:q7NtE55XO
続きが気になる
161 :
ねぇ、名乗って:2006/06/24(土) 01:39:57 ID:aL5wyXokO
おれも
162 :
こんすてぃ:2006/06/24(土) 18:46:01 ID:KgvZV8PCO
全体調整で時間かかってます
今日夜に第二話をUPします。m(__)m
163 :
ねぇ、名乗って:2006/06/24(土) 20:01:18 ID:aL5wyXokO
待ってますよぉ〜
164 :
ねぇ、名乗って:2006/06/24(土) 20:20:49 ID:nHTHzqQJ0
疲れたが今日はゆっくり読めそうで待ってますね
165 :
名無し募集中。。。:2006/06/25(日) 01:37:19 ID:hLt/yNV2O
来るかな
166 :
名無し募集中。。。:2006/06/25(日) 04:10:10 ID:hLt/yNV2O
来なかった…おやすみなさい
167 :
ねぇ、名乗って:2006/06/25(日) 12:32:44 ID:gbXZunZcO
もしかして見捨てられた?
168 :
こんてぃす:2006/06/25(日) 18:16:03 ID:hEdH/V5AO
仕事の都合で遅くなってます
すぐにUP致しますのですみませんがお待ち下さい
169 :
ねぇ、名乗って:2006/06/25(日) 18:29:57 ID:svGrqqvMO
待つよー( ´ー`)
待ってますよー
171 :
名無し募集中。。。:2006/06/25(日) 23:58:14 ID:hLt/yNV2O
私待つわ
172 :
名無し募集中。。。:2006/06/26(月) 00:17:16 ID:txy6JhPX0
いつまでも待つわ
173 :
こんすてぃ:2006/06/26(月) 03:23:27 ID:TkZlCyfXO
とりあえず仕事が片付きそうなので明日にでも第二話と第三話をUP致しますので
174 :
ねぇ、名乗って:2006/06/27(火) 00:29:07 ID:RdQD6mJsO
待つよ〜
175 :
「約束の手紙」第二話「現実」:2006/06/27(火) 04:13:21 ID:dDy0Uqn6O
次の瞬間、俺の目に飛び込んできたのは、いつも見慣れている薄汚れた自分の家の天井だった。
「ピピピピ!」さっき聞こえてきた音の正体は、朝を告げてくれる目覚まし時計だった。
あれから12年・・・13年ぐらい月日は流れただろうか。どうしてこんな懐かしい夢を見たんだろう。
こっちの場所に着いてからの生活はひどいものだった。男二人だから食事も雑になり、洗濯も溜まる一方だった。
時おり、愛や絵里の顔を思い出したりはしたが月日と同時に忘れていった。
高校を卒業してから、すぐに家を飛び出した。やはり父の事は嫌いだったし、許せなかった。どんどん落ちぶれていく父を父とも思いたくなかった。
その為には一人で生きていけるための努力をしたつもりだ。学生時代の青春を捨て、勉強だけに集中した。
大学に通うだけの能力はあったと思う、だけどどうしてもお金が必要だった。だからアルバイトしながらも何とか通った。
だからこうして今では大手と呼ばれる会社に就職でき、一人でも生きていけていると思う。
176 :
「約束の手紙」第二話「現実」続き:2006/06/27(火) 04:32:53 ID:dDy0Uqn6O
最近、夢を見るのも久しぶりだった。疲れて、寝て、起きて、仕事の繰り返しだったからそんな暇さえもなかったはずだと思う。
俺はゆっくりとベッドから立ち上がり、すぐにコーヒーを作った。最近買ったコーヒーメーカーで朝、コーヒーを飲む事が楽しみになっている。
食パンをそのままくわえ、コーヒーと新聞を両方楽しみながらふと、棚にある写真たてに目をやった。
愛と絵里。そして俺の三人で仲良く並んでいる写真だ。この一枚しか妹を示す物はない。
あれから一度も二人とは会っていない。もしかしたら俺という存在も忘れられているかも知れない。それはそれで寂しいが会いにも行ってない兄など忘れられても仕方が無いかも知れない。
二人は元気にしているだろうか?愛はもう二十歳になるだろうか?そんな心配をするのもいつ振りだろう・・・。
久しぶりの夢は何か俺に大切な物を思い出させてくれたような気もした・・・だけど・・・。
「もう・・・俺は兄ではないだろうな・・・」現実に戻れば今、俺は一人何事もなかったように、ただ仕事に向かう毎日が待っている。
洗い物を流しにそのままにして、俺は仕事に向かった。
177 :
「約束の手紙」第二話「現実」続き2:2006/06/27(火) 04:57:51 ID:dDy0Uqn6O
今の会社に入社して6年目、もうこの通勤電車も為れてきた。狭い列車の中、挟まれて身動きが取れない中、ただただ目的地に着くのを待つだけだ。
ただ唯一、女性の香水の匂いが仕事に向かう現実を見せてくれる。
駅から降りると早足で会社に向かう、周りの人も皆、急いでいるように歩いている。都会はいつもこんなものだと思う。
会社に着いて、自分の机に向かい、軽く周りに挨拶し、書類の整理をして、お得意先に向かう。こんな毎日ばかりだ。生きるためにはどうしても働かないといけない事は解っているつもりだけど・・・ここ何年も楽しいとは思った事はないというのが今の日常だ。
新入社員の入るこの季節。うちの会社も明日ぐらい歓迎会をするらしいが俺は行く気も無い。それに会社でも暗い人間とかつまらないとか社員に言われている俺が行っても逆に引かれるだろう・・・。
今日は自社の新プランの書類をもって行く事になっていた。久々訪問する所なので何故か少し緊張みたいなものを感じていた。
うちの会社から歩いて20分・・・お得意先の一つ「YMOコーポレーション」はそこにある。俺は正面で息を整えてから、受付に足を向けた。
178 :
こんすてぃ:2006/06/27(火) 05:02:14 ID:dDy0Uqn6O
遅れましたが第二話UPです。
現実に帰り、これからが話の進みがスタートかと。
まだ愛ちゃん絵里ちゃんはでてきませんが、楽しみに待って頂けたらと思います。m(__)mこの話じたいは結構長い一冊の小説並にあります。
長くお付き合いよろしくお願いします。
179 :
(^-^):2006/06/27(火) 14:30:12 ID:KFN510PLO
更新乙です!!
いよいよ現実に戻ってこれからまた楽しみです♪どんなに長くなっても最後まで読者でいさせていただきます。
180 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 18:29:24 ID:X4kkjsOYO
こんすてぃさん乙です
再会シーンに、激しく期待(・∀・)
無理せず自分のペースで頑張って下さい
181 :
ねぇ、名乗って:2006/06/27(火) 21:51:46 ID:VhK7XNbt0
>>178 物語の序章って結構重要ですから愛絵里がでて来なくても楽しみすぎますよ♪
182 :
こんすてぃ:2006/06/29(木) 04:35:31 ID:Mcow/5uxO
明日にでも第三話UPしますm(__)m
183 :
ねぇ、名乗って:2006/06/29(木) 08:53:51 ID:BbUjOufAO
いや面白い
面白いよ
期待♪
184 :
ねぇ、名乗って:2006/06/29(木) 20:51:08 ID:K67NTSws0
>>182 ちゃんと待ってるぞw
わくわくしてる住人は絶対居ますんで気にせずマイペースで頑張ってくださいな
185 :
ねぇ、名乗って:2006/06/29(木) 21:02:08 ID:n9wP7FAzO
3Pにきまってんだろ
186 :
ねぇ、名乗って:2006/06/30(金) 19:59:54 ID:3cUGyGLLO
今日はくるかな?
187 :
ねぇ、名乗って:2006/07/01(土) 00:39:12 ID:bhUVtt1hO
妹が同じ会社入ってきて妹と知りながら関係もつなんて展開キボンヌ
188 :
ねぇ、名乗って:2006/07/01(土) 01:44:14 ID:2AguhdUM0
絵里
189 :
「約束の手紙」第三話「突然」:2006/07/01(土) 04:16:51 ID:6Ln8yAXlO
「おはようございます」丁重な挨拶、お辞儀と共ににこやかな表情で受付の女性が俺の訪問を受け入れてくれた。
「いつもお世話になっております。KM商事の野崎ですが・・・」いつもの営業スマイルでこちらも少しながら対抗してみた。
「こちらこそいつもお世話になっております。企画の方でよろしかったでしょうか?」あまり俺のスマイルに動じてないのはやはり向こうの方が一枚上手なんだろうか・・・。
「あ、はい。よろしくお願いします。」むしろ、動じたのは俺の方で、言葉が少しつっかえた感じがした。
何事も無く、企画担当の方に話が行き、俺は三階にある企画本部の室長室に通される事になった。
エレベーターの中で企画書の有無、名刺の確認等、営業での心得を感じながらも入り口の前でやったひと呼吸をし、目の前にあるエレベーターの扉が空くのを待った。
向かう途中で過ぎていくお得意先の社員達に少し会釈しながら室長室の扉を軽くノックした。
「どうぞ」
扉の奥から歳を感じさせる低い声質の応答があった。
俺は企画書の入った鞄を持つ片手に少し力が入った。
そして、これから向かう「闘い」の場へと進んだ。
190 :
「約束の手紙」第三話「突然」続き:2006/07/01(土) 04:58:49 ID:6Ln8yAXlO
「失礼いたします。」
ドアを開け、部屋に入る前に深くお辞儀をし、ドアをゆっくりと閉めた。
「やぁ。お待ちしてましたよ」十分に広い室内の奥、窓際に座っていた企画本部の室長が机から少し離れながら俺を迎え入れた。
秘書でもいるのだろう、室長の机から直角線上にもう一つ机があった。
多分、これから起こる「闘い」の為、室長と俺の二人だけにしたかったのだろう・・・。
「まぁ・・・こちらにお掛け下さい。」
っと。そんな余計な探索をしてる場合じゃなかった・・・。
部屋の中央にある、少し高そうなガラスのテーブルを前にできる皮製のソファーに通された。
「すみません。失礼致します。」
丁重かつ慎重に言葉を選びながら言葉通り、ソファーへ座ると、鞄のボタンを外し書類に手を伸ばした。
「君とは久しぶりかなぁ?確か以前うちでした貯水ダム開発の・・・」少し上に目線をしながら何かを思い出す仕草をした。
「はい。企画と必要性につきましての書類制作で・・・」企画書類の用意の手を休まず、以前手がけた仕事について少しながら説明した。
「あの時も、大変にお世話になりました。」俺はまた深くお辞儀をした。やはり営業は頭を下げてなんぼだと俺は思っている。
191 :
「約束の手紙」第三話「突然」続き2:2006/07/01(土) 05:24:42 ID:6Ln8yAXlO
「いやいや。こちらこそ大変お世話になって」
室長も少し頭を下げながらこちらを気にしてくれている。
頭を下げる事に抵抗など無い、それよりも企画が通らないとか失敗の方が深くプライドに傷がつく。
そんなやりとりをしながらも俺は次の企画書を「通す」事しか頭に無かった。
室長に書類を渡し、室長が書類に目を通すと、しばし沈黙が続いた。
この沈黙がいつも心臓に負担がかかる。
一瞬で相手の質問等に答えられるようにしとかなければならない。
まさにここが俺にとっての「闘い」となる。
「この木材に関してなんだが・・・」と室長も真剣な目で気になる企画書類について質問を持ってきた。
「その件でしたら・・・こちらの数字を見てもらえれ・・・」
「(コンコン・・・)」
っと、俺は将棋の詰め将棋のようにゆっくりと詰まそうとしているとドアの外からノックの音がした。
「失礼いたします。お茶をお持ちしました。」
どうやら、秘書の方がお茶を運んできたらしい。俺は今、そこに対応してる場合ではないのだが・・・。
「おぉ。悪いねぇ、高井君。置いといてくれるかい」
と、テーブルの横に指差した。
テーブルに近づく秘書の姿を感じてはいたが目は企画書にしか俺は集中してなかった。
192 :
「約束の手紙」第三話「突然」続き3:2006/07/01(土) 05:51:46 ID:6Ln8yAXlO
秘書の足元が書類に目をやっている俺でも見える位置に来た。
「いつも悪いなぁ。高井君」
と室長も緊張した空気から解放されたんだろうか、少し言葉に力が抜けている。
「いいんですよ。室長。これも秘書の役目ですから」
声的にも若い女性だろう。自分の会社の中ですらあまり耳に入らない女性の声(まぁ俺が仕事人間だから女性が話しかけてこないだけだが。)を聞けるとは。
「野崎君。初めてだろううちの新しい秘書の高井君だ」
紹介されるのならば、あまり無視するような感じはできない。やはり営業としては把握しておかないといけない。
「はじめまして。秘書の高井です」
ゆっくりとその声を聞いたと同時に顔を俺は上げ、こちらも挨拶しようと立ち上がった瞬間。
「お!おにい・・・ちゃん!?」
次に出てきた秘書の言葉に俺も、そして多分室長も予想してなかった。
そう。俺の目の前にはビジネススーツ姿の女性・・・いや。
「やっと・・・会えた」
少し涙ぐんだ目。忘れる事が無い・・・今朝見た夢に目の前の女性はいたんだから。
「・・・あ・・・・・・愛・・・。」
紛れもない。そこにいるのは成長した妹。愛だった・・・。
少しばかり静寂が続いた。
193 :
こんすてぃ:2006/07/01(土) 05:57:58 ID:6Ln8yAXlO
第三話UPしました。
題名通り。「突然」出会う事になりました。
高橋さんファンの方お待たせしました。愛ちゃんの登場です。
亀井さんファンの方、もう少しお待ちをm(__)m
続々とUPしていきますのでお待ちくださいね。
乙
高井ときたから、麻巳子かとおもた
195 :
(^O^):2006/07/01(土) 08:10:45 ID:drv/cVqcO
うはっわくわくする展開や!!続きが気になる〜
196 :
ねぇ、名乗って:2006/07/01(土) 08:54:14 ID:pwGmgSShO
乙です
合体させたんですね
197 :
ねぇ、名乗って:2006/07/01(土) 16:52:12 ID:bhUVtt1hO
乙です!
高井って母方の性かな
198 :
こんすてぃ:2006/07/01(土) 20:55:41 ID:6Ln8yAXlO
はい、合体しました。(笑)
母方の苗字です
199 :
(^O^):2006/07/01(土) 21:05:07 ID:drv/cVqcO
次回はいつごろUP予定ですか?
200 :
こんすてぃ:2006/07/02(日) 23:18:01 ID:UQ6Az6gtO
今日か明日にでもUPしますm(__)m
201 :
ねぇ、名乗って:2006/07/03(月) 01:12:26 ID:j9Znte6WO
楽しみにしております
202 :
◆4RlCWUNJwU :2006/07/04(火) 00:38:08 ID:vKbtUSPY0
こんすてぃさん乙です!
処女スレの方で作品を書いてるものです。
先ほどはアリガトウございました
俺も毎回更新を楽しみにしていますんで頑張って下さい
203 :
ねぇ、名乗って:2006/07/04(火) 01:03:28 ID:XEry1t8QO
(°д°)
204 :
「約束の手紙」第四話「再会」:2006/07/04(火) 01:15:01 ID:IPKDAr3BO
お得意先の会社から少し離れた場所にある小さな喫茶店に俺ともう一人大きくなった愛の姿がそこにあった。
「久しぶりだね・・・」愛は手元のアイスコーヒーをストローで少しかき混ぜながらそう呟いた。
「あぁ・・・」コーヒーを片手にまだ目の前にいる愛をまともに見れずにいた。
「さっきは急にあんな事いっちゃってごめんね」愛は俺の顔を伺いながら話す。
「いや・・・別に・・・」
そう、今から数時間前の出来事の事だ。
・・・・・・。
「な、なんだい。君達兄妹かい?」沈黙を破ったのは室長だった。
「あ。はい・・・」俺も少し気が動転していた。
「・・・・・・。」秘書。じゃない。愛は立ったまま俺しか見ていなかった。
「な、なんかびっくりだなぁ」室長もこの空気に戸惑いを感じていた。
「も、申し訳ないです。企画の方に・・・」俺は流れを変えたく、元の場所に戻った。いや俺だけ急いだだけかも知れない。
確かにこれがキッカケに仕事に戻る事はできた。企画の説明もいつもよりはたどたどしい内容だったかも知れないが・・・。
205 :
「約束の手紙」第四話「再会」続き:2006/07/04(火) 01:45:00 ID:IPKDAr3BO
企画の説明をしている中。背後から愛の視線を感じたのは確かだった。
一通り、企画の話がまとまって室長室から退室した後、後ろから愛が駆け足でやってきた。
「今から時間作るから・・・お兄ちゃんも・・・」
この一言により、今、俺達はここにいる訳である。
「絵里もこっちで高校に通ってるんだよ」愛は今の状況を嬉しそうに話した。
母親と別々に暮らし、今は愛と絵里二人で暮らしてるらしい。
「・・・そうか。」俺は表情を全く崩さずその話を聞いた。
朝思っている通り、愛と絵里。二人の兄でいる資格なんて無いんだから・・・。
「絵里もあれから大変だったんだよ。おにいがいないって騒いで。」ちょっと口をにやけながら愛は続けた。
「挙げ句には泣き疲れて玄関の外で寝ちゃってたんだよ」
そう。俺がついた一つの嘘が招いた事だ。
「・・・でも、びっくりしたよ。企画持ってきたのがお兄ちゃんなんだもん。」飲みきった空のグラスを横にやり。俺をまじまじと見ている。
「・・・そうだな・・・。」確かに俺もびっくりした。朝見た夢が今大きくなった愛の姿を見る正夢になったんだから。だけど・・・俺は・・・。
206 :
ねぇ、名乗って:2006/07/04(火) 02:31:46 ID:GpOFB81KO
orz
207 :
「約束の手紙」第四話「再会」続き2:2006/07/04(火) 02:51:13 ID:IPKDAr3BO
「もう会えないんじゃないかって思ってたんだから・・・。」愛は多分素直に俺との再会を喜んでいるんだろう。
しかし俺はどうしても合わせる顔がない。
「俺なんか、忘れても良かったんじゃないのか?」まだ愛に目線あわせれない俺は下目で話した。
「えっ!な、なんで・・・」急な俺の言葉に動揺したのか少し大きめな声でこっちに返した。
「もう十数年も会ってなかった・・・それに俺なんか兄と呼ばれる資格なんてない」俺は淡々とした口調で思っている事を伝えた。
「・・・資格なんて必要なの?」愛の言葉には少し怒りも感じられた。
「血の繋がってるたった一人のお兄ちゃんを私がお兄ちゃんって呼ぶ事になんの資格がいるのよ!」静かな喫茶店の中では十分に聞こえるのではないかと思われるぐらいな声で愛は続けた。
「やっと会えた。それなのに会わなかった方がいいとか資格がどうとか・・・悲しい事言わないでよ・・・」またあの時の愛だ。幼い頃離れる時に見たあの顔だ。どうしても守ってやりたくなる・・・あの顔だ。
「だから・・・もうそんな悲しい事、二度と口にしないで・・・お兄ちゃん・・・」
テーブルの上にあるグラスの水滴の中に愛の流した涙も吸い込まれていった。
208 :
こんすてぃ:2006/07/04(火) 02:54:03 ID:IPKDAr3BO
第四話UPです。
再会はしましたが主人公の気持ちの迷い、愛ちゃんの気持ちと全くかみあわなかった訳ですがこれからどうなるんでしょうか。
第五話もお楽しみにm(__)m
209 :
こんすてぃ:2006/07/04(火) 03:03:49 ID:IPKDAr3BO
202
ありがとうございます。m(__)m
まさか見てくれているなんて思っても見なかったです。
頑張っていきますのでお互い頑張りましょうm(__)m
210 :
ねぇ、名乗って:2006/07/04(火) 03:09:21 ID:XEry1t8QO
(´・ω・`)
211 :
(^O^):2006/07/04(火) 08:54:26 ID:QilQVY4NO
ワクワクする展開ですね。次も期待してます(`・ω・´)
こんすてぃさん更新乙です
再会シーンが、どうなるのか期待していましたが、主人公が葛藤してしまうのですね!
予想外の展開が逆に新鮮で良かったです
第五話にワクテカです!!
>>202 作品読ませていただいています
謎の多いストーリー、キャラからイメージ出来る側面の部分(っていうのかな?)を、
メインに持ってくる人物設定や描写には毎回脱帽しております!
今後も頑張って下さい!
213 :
俄然:2006/07/04(火) 20:02:50 ID:PS3SkfaiO
れいな処女スレにいる俄然という者です。
こんすてぃさんの作品、俺かなり好きですね。主人公に影がある感じがツボです。
これからも楽しみにしています。頑張ってください。
214 :
こんすてぃ:2006/07/04(火) 22:30:24 ID:IPKDAr3BO
僕も見させていただいてます。
これからお互い頑張りましょうm(__)m
215 :
◆4RlCWUNJwU :2006/07/04(火) 22:40:14 ID:4AwCClju0
>>209 こちらこそ見ていただいて感動しました!
狼時代からこのスレが大好きでココの作者さんから見てもらえるのは嬉しい限りです
素直に楽しみにしてます
>>212 アリガトウございます
そう評価いただけると本当に嬉しいです。
すこし荒さがまだ目立つ作品で申し訳ないですが最後まで書き上げますので
ヨロシクお願いします
216 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 12:35:21 ID:JWUM8UplO
3Pにきまってんじゃん絵里のまんこペロペロして愛にちんこ挿入
217 :
梨麗:2006/07/05(水) 18:38:48 ID:cnjukAVnO
218 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 18:58:49 ID:UvoTcsRiO
こんすてぃさん 面白す。
219 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 19:34:02 ID:Ma+Qk4naO
絵里は指マンするとき「ううう…」って震えながら愛液出させたい。
愛のむねを揉んで悩ましげな声を出させたい
絵里に挿入したくてオナって写真集の絵里に顔射した
220 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 21:13:51 ID:Ma+Qk4naO
絵里「やだ、おもらししちゃった。はずかしいよ〜」
221 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 23:03:18 ID:UvoTcsRiO
アナルは?
222 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 23:19:18 ID:UvoTcsRiO
「綺麗な目」 「桜の樹って分かる」 「愛ってどう書くの」 「光は何処」 「真っ暗な月」 「貴方はどこ?」 こんな時間に、目が覚めた。「どこ!」 小鳥が目を覚ます。 そう。今日は妹が僕を迎えに来る日だ。「ピンポン!!」
223 :
ねぇ、名乗って:2006/07/05(水) 23:22:16 ID:UvoTcsRiO
この続き、誰か書いてね。
224 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 01:42:01 ID:TkE/bP7p0
話をぶった切って悪いが
俺の連れは皆、モー娘で一番可愛いのは高橋か亀井って言う
225 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 02:38:39 ID:3I8lLqmtO
高橋好きだが正直夏焼雅にびびっと電流爆破
226 :
「約束の手紙」第五話「苦悩」:2006/07/06(木) 05:03:32 ID:7AoQGhD9O
・・・時計の針が15時を差している。
いつもなら会社に戻り書類整理を黙々としているはずだ。
しかし、俺は今。家のベッドに横たわっている。
入社して初めて、直帰をした。課長は突然の事にびっくりしたはずだ。
愛と別れる際に渡された連絡先と住んでる場所の書かれた喫茶店のメモ用紙。俺はずっと前からそれを見つめていた・・・。
『なんの資格がいるの!』
愛の言葉がずっと頭によぎる。
仕事人間だった俺にとって久しぶりに出会った愛の言葉は深く心に響いた。
確かに俺は人の機嫌を取る事ばかりしてきた。
仕事をうまくまとめるにはそれが一番のはずだからだ。
だけど人の「気持ち」なんて考えたりしなかった・・・。
俺は妹達の事を簡単に考えていたんだろうか?
久しぶりに再会できた事をまず喜ぶべきだったはずだ。
俺はうつ伏せに体をずらした。そして今度は枕に顔を埋めた。
『そんな悲しい事言わないで!』
俺はやはり簡単に事を考え過ぎだ!
愛を俺は簡単に傷付けた・・・それは今の俺でも答えがでる。
頭の中で解答を模索すればするほど難解なパズルのように解けなくなっていった・・・。
227 :
「約束の手紙」第五話「苦悩」続き:2006/07/06(木) 05:34:34 ID:7AoQGhD9O
時間は短距離ランナーみたいに素早く駆けていった。
窓からその過ぎていく時を感じていた。
俺はベッドから起きて携帯を取った。
愛の番号をメモリー登録する事にした。だが・・・番号画面で手が止まる。
やはり傷つけた事を謝るべきじゃないのか?と。
しかし、何て言えばいい・・・。今更会えた事が嬉しいなんて言える訳がない。そんな事、単なる機嫌取りだ。
答えがまとまって無い俺は携帯をベッドに投げ捨てた。
電気も何も付けないでただ窓からの微かな灯りだけが部屋を灯す。
闇に徐々に侵食されていく部屋の中。俺はただただ愛の言葉の事ばかり気にしていた。
『もう会えないかと思ってたんだから・・・』
こんな俺に会っても・・・一体何が愛や絵里にプラスになる。こんな生きる為に自分を犠牲にしてきた俺に・・・待て。何が犠牲だ。俺はそんなに偉い事をしてきたのか?愛や絵里だって母親だけだったし、今は二人で暮らしてる。俺だけが辛い訳じゃないじゃないか!
どんどん俺は「答え」を見つけるより、「過ち」を見つけていった。
愛や絵里が辛い思いをする・・・もう俺みたいに何かを犠牲にする事を愛や絵里にさせたくはない。
これが「答え」じゃなくてもいい・・・。
228 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 05:36:52 ID:bkKWppAoO
ガチャ・・・「迎えに来たよ、お兄ちゃん」 「あ・・い・・」 目のまいが、テレビの砂嵐の様に、とぎれていった。 「お兄ちゃん、起きてぇ!お兄ちゃん」 うーん。「こんな所で寝てると、風邪引くよ?」 絵里は、心配そうに僕を見ていた。
229 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 05:54:58 ID:bkKWppAoO
僕は、またやってしまった。「お兄ちゃん、早く食べてね」 「何時ものように、記憶無い。」 「お兄ちゃん今日は絵里の得意なハンバーグだよ。」 絵里は何時ものように、僕にきお使う。 「美味しいよ、絵里」 えへへ・・・絵里は少し照れていた。
230 :
「約束の手紙」第五話「苦悩」続き2:2006/07/06(木) 05:57:30 ID:7AoQGhD9O
俺はすぐに携帯を持ちメモリーを開いた。
「・・・トゥルルルル」
部屋はまだ闇のままだが、微かに俺は考えに光が見えている。
「はい。もしもし」
受話器から聞こえてきた愛の言葉と一緒に聞こえる街の音。多分、外出中だろう。
「もしもし・・・お、おにいだけど・・・」
少し、ためらいがあったが喫茶店の時より断然明るい声のはずだ。
「お兄ちゃん!掛けてくれたんだね」
愛の明るい声が受話器越しにでも気持ちが伝わる。
「あぁ・・・さっきこっちの電話伝えてなかったから」
まだなんかぎこちないかも知れないかな・・・。
「ありがとう。登録しとく。・・・もしかしてそれだけ?」
愛の上げ下げした懐かしい喋りかただ。
「・・・いやぁ。今度、絵里にも会いたいと思ってな。愛と絵里、三人で食事でもしないか?」
すぐに、元気な声が返ってきた。
「本当に!絵里も喜ぶよ!今度私達の家に来てよ。私が作るから!」
嬉しいんだろうか?やはり・・・迷ってはいられない。
「あぁ。楽しみに待ってるよ。また連絡するから・・・。」
あとは、ちょっとした会話で電話は役目を終えた。
電話を切った俺は部屋に光を入れた。
蛍光灯はやっと僕たちの出番だと明るい光を照らしてくれている。
231 :
(^O^):2006/07/06(木) 05:58:30 ID:zLXfoZ9LO
こんすてぃさん更新乙ですm(_ _)mまた次が気になる展開ですね。楽しみに待ってます。
>>228 続けるならアンカーつけてくれないとわからなくなるから。
232 :
「約束の手紙」第五話「苦悩」続き3:2006/07/06(木) 06:17:08 ID:7AoQGhD9O
椅子に座り、テレビのチャンネルを付けた。
わいわいとバラエティ番組が世間の笑いを取ろうとしている。
俺は「答え」を見つけた訳じゃないと思う。
ただこれから見つけていきたい。
愛と絵里、二人を守ってやる事が、兄として今やれる事じゃないかと思う。
別に二人が楽しく時を過ごしてくれればいい。他についてどっかで言う「うるさい親父」になりたくも無いからな。
ただ、俺みたいにつまらない生き方をして欲しく無いだけだ。
「守る」というよりは「助ける」に近いかも知れない・・・まぁ、久し振りに兄妹として・・・そう「資格」なんて無いはず・・・。
俺はなんか今までに無いふっきれた気持ちになれた。
あまり、最近笑う事が少ない俺はテレビのバラエティに笑う事を思い出させてくれた。
愛と絵里・・・三人で食事出来る事を少し楽しみにしながら今日一日が終わりを告げていった・・・。
233 :
こんすてぃ:2006/07/06(木) 06:23:18 ID:7AoQGhD9O
第五話UPです。
この話のサブタイトルは必ず漢字二文字です。
今回は「苦悩」
題名通り主人公の苦悩っぷりが明らかです
実は喋りかたは標準語です。高橋さんの方言は無くしてます。
少しはいれようとは思うんですが亀井さんまで方言使わないといけなくなりますからね・・・。
なので方言は無いですがなんとか別で表現していくつもりです。
次は亀井さんが出てきます。
どうぞ見てやってくださいm(__)m
234 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 08:14:34 ID:bkKWppAoO
「僕は、愛と言う名の虜。」 最近のお兄ちゃん、変。 「何時まで」 「影の眠り」 「赤い口づけ」 「白い手」 何処、見てるの。「私」 だけ・・・見つめていて。 「永遠に・・・」
235 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 08:17:21 ID:bkKWppAoO
いきなりだけど、終了です。この続きは多分無いです・・・
236 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 09:01:57 ID:BE0jz36y0
237 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 10:16:38 ID:bkKWppAoO
苦悩ですか。次は亀がでるんですね。楽しみです。
238 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 21:46:54 ID:bkKWppAoO
やはり、続き書きます。
239 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 21:57:32 ID:ydwE8Jlu0
今日初来店なんだけども結構盛り上がっててびっくりした!?
作者の方も何人か?来てるみたいでこれから住人としてよろしく
240 :
終わり泣き愛:2006/07/06(木) 21:57:34 ID:bkKWppAoO
孤独「お兄ちゃん、ねぇたらぁ」
んん・・・「どうしたの」
愛・・・「何処にも、逝かないでくれ」
なに・・・言ってるの。私わここよ
「そうだね、愛はここだね。」
愛・・・「きゃ」
お兄ちゃん、勢い良くベドに倒れこむ・・・
241 :
ねぇ、名乗って:2006/07/06(木) 22:20:14 ID:4G8GX12M0
242 :
終わり泣き愛:2006/07/06(木) 22:24:03 ID:bkKWppAoO
何、抱きついてるの、私絵里だよ。
「・・・絵里?」
誰と間違えたの・・・
「アイ」
近くに絵里の顔があった・・・唇が重なるぐらい近くに。
「ドキドキ」時間が経過していく。
その時・・・絵里の携帯が鳴った・・・
この空気が・・溶けていった。
「もしもし」
「許さない・・・」
えっ・・・
僕は、いまだに放心状態だった。
絵里は、拳動不振になっていた。
「えっえっえー」
電話の相手は予想がついた。
「愛だろう。」
243 :
終わり泣き愛:2006/07/06(木) 22:28:14 ID:bkKWppAoO
今日は、このへんで・・・
244 :
ねぇ、名乗って:2006/07/07(金) 13:47:09 ID:5yUIxywnO
あれ?・・・オカシイナ
続き書こうかな。
245 :
終わり泣き愛:2006/07/07(金) 14:01:03 ID:5yUIxywnO
今の、電話?
「んっ」
友達、友達・・・
そうか?
「ねぇ」
もう少しでkiss・・・しちゃうとこ、だったね。
・・・
馬鹿なこと、言うな!
「何で怒るの」
お兄ちゃんの馬鹿ー!!
やれやれ。
僕は何時ものように、愛の写真を眺めていた。
ずっと・・・忘れない。
忘れないんじゃない、忘れたくなかった。
馬鹿「ばかばかばか・・・」
246 :
終わり泣き愛:2006/07/07(金) 14:17:25 ID:5yUIxywnO
「青ざめてる」
愛なのか?
お兄ちゃん、今日はハンバーグだよ・・・
またか
「ねぇー」
絵里が迫ってきた。
忙しい・・・
もー少しは、かまってよー
意地悪
今日は、命日・・・愛は昔から、体が弱かった。
今生きてたら19歳になっている。絵里とは2こ上だ。
おい「絵里!部屋を綺麗にしろ。」
ねぇ、それより昨日の続きしょう。
続きって、何だ!
もう・・・あんなに、積極的だったじゃない。
「絵里のファーストキスなんだぞ・・・」
247 :
ねぇ、名乗って:2006/07/07(金) 18:26:14 ID:PPTvIHUv0
また来てる!!
作者さん乙です
248 :
ねぇ、名乗って:2006/07/07(金) 23:38:20 ID:5yUIxywnO
まだ、更新無い。
早く続きが、見たい。
249 :
ねぇ、名乗って:2006/07/08(土) 00:08:59 ID:yw9IDcOPO
書いて良いかな。ダメなら
続きは書きません。
250 :
こんすてぃ:2006/07/08(土) 00:41:49 ID:UoB032IHO
なんか邪魔したら悪いように思って更新戸惑ってたりします
そして自分事ですが携帯止まりそうで10日以降は最新遅れるかもです。
できれば人の家で更新するかもしれません。
それまでにちょっと書き貯めしようかな。
251 :
(^O^):2006/07/08(土) 01:40:25 ID:LhjYdoOgO
こんすてぃさんの作品をメインにして、もう一個の方は、単発にしてもう終わりにしない?なんか話の流れもわかりにくいし、会話とかの区別も付きにくくて読みにくいし
252 :
終わり泣き愛:2006/07/08(土) 12:27:36 ID:yw9IDcOPO
今僕は、妹が「自殺」した、場所に立っている。薔薇の花を片手に崖から、海を眺めていた。
風が妙に冷たく、凍りつくようだった。
まだ、七月というのに。
そんな時ある、一人の少女と出会う事になる。
「愛・・・」
それは・・・まぎれも無く愛本人だった。
その美しすぎる髪・・・何物も透き通る白い手・・・そして、綺麗な唇
その少女は、愛と同じだった。
少女はこちらの視線に気づいた。
軽く頭を下げその場を後にした。
253 :
(^O^):2006/07/08(土) 14:19:12 ID:LhjYdoOgO
>>252 まだ続くの?こんすてぃさんが書きにくいって言ってんだしやめようよ。
254 :
名無し募集中。。。:2006/07/08(土) 16:59:01 ID:h9KRt4QXO
二人と気にせんでええよ
255 :
名無し募集中。。。:2006/07/08(土) 18:03:06 ID:5hxxK1Ci0
>>250 かつて盛り上がってた小説スレは、一度に
何人もの作者さんが登場していた。
それで混乱することもなく、
逆に盛り上がる結果になってた。
他の人が書いてるからというのは
別に気にする必要ないのでは?
256 :
名無し募集中。。。:2006/07/08(土) 19:18:56 ID:Z5uIu7AOO
257 :
こんすてぃ:2006/07/08(土) 19:25:38 ID:UoB032IHO
なんか僕の一言でへんな風になってすみませんm(__)m
書きにくい訳じゃないので書いてください。
人の小説見て勉強するのも上達の一つと思ってますから。
勘違いさせてすみませんm(__)m
258 :
ねぇ、名乗って:2006/07/09(日) 00:06:08 ID:YS99E7uLO
まだですな
259 :
名無し募集中。。。:2006/07/09(日) 01:04:06 ID:QQ4CRUiVO
>>257 べつに、みんな怒ってるわけじゃないから大丈夫ですよ!
( ´ー`)っ旦~~
260 :
「約束の手紙」第六話「信頼」:2006/07/09(日) 04:09:26 ID:uXY+violO
何かふっきれた俺は、ここ何日か、仕事でも何故か楽にこなせれるようになった。
少し変わったな・・・と、同僚に急に言われた。
俺は至って普通にしているはずなのだが、そうでは無いみたいだ。暗いレッテルも少しだけ解消されてるかも知れないな。
それもこれも愛に会った事が大きいのだろう。
兄妹というものについてあれだけ考えた事も無かったし、大切だという事にも気付かされた。だから今は迷いは無い。
絵里にも会ってみたくなった気持ちは以前より大きくなってる。
あの甘えん坊の絵里が高校3年にもなったんだなぁ・・・愛との会話を思い出した。
『絵里も喜ぶよ!』
俺はデスクでにやついているのを前に座ってる同僚に見られ、少し恥ずかしい一面をみせてしまった・・・。
妹二人と食事・・・そう、今日は別れたあの日以来、絵里と会える日になってる。
昨日、愛から連絡が会った。
「明日、家に来てね。絵里には内緒にしてあるから・・・」
どうやら絵里をびっくりさせるのが愛の計画みたいらしい。
俺は前に喫茶店で愛に渡されたメモ用紙をポケットにある事を確認し、書類整理をしてる振りしながら17時のチャイムを待ち望んでいた・・・。
261 :
「約束の手紙」第六話「信頼」続き:2006/07/09(日) 04:53:23 ID:uXY+violO
チャイムが鳴った瞬間。俺は焦る気持ちを抑えながらタイムカードを切った。
いつもと違う帰り道。本来は真っ直ぐ家に帰るタイプの俺にとって今は小学校時代の道草気分に戻ったみたいだ。
愛とはアパートの前で待ち合わせになってる。メモを片手に俺は足早に目的地へ向かった。
幸い、会社から歩いて行ける距離だという事は判っていた。大体2、30分位歩けばいい。
愛が買い物してからと言っていたから、これぐらいの時間調整すればいいだろう・・・。
・・・しばらく歩いていると、目印と言われた赤い屋根の薬局が見えてきた。近づくにつれて俺の呼吸も速まっている感じがした。
柄にも無く緊張してるんだろうか・・・大きな企画を通す時のような緊張感が今、体の中を駆け巡っている。
薬局を曲がれば後は直線。曲がってすぐに愛の姿を確認できた。
買い物袋を片手に持った愛は俺の姿を確認すると手を振って俺を呼んだ。
「お兄ちゃん。久し振り。」
そう、あの喫茶店以来会ってはいなかった。電話ぐらいだったが、それも二回ぐらいだったかと・・・。
「あぁ・・・久し振りだな。」
スーツに身を包んだ愛をやっと真っ直ぐ見れるようになった。
やはり少し大人らしくなったんだなぁ・・・と感じた。
262 :
「約束の手紙」第六話「信頼」続き2:2006/07/09(日) 05:22:38 ID:uXY+violO
真っ白なペンキで綺麗に塗ってある愛達の住んでるアパート。結構新しいような感じもした。
「絵里が帰ってくるの八時ぐらいだから、それまでに用意しちゃうから」
三階にある部屋に向かう際に愛が言った。
「何か部活でもしてるのか?」
いくら高校だからと言ってもそんなに遅くはならないはずと思い、愛に尋ねた。
「うんにゃ。絵里は学校終わったらバイトだから・・・。」
鍵を開けながら、愛は軽い口調で話した。
「何で・・・バイトを?」
普通に通されたドア、女性の家に入る事の経験が少ない俺は、恥ずかしくなった。
「別に私はいいんだけど・・・」
玄関の横がすぐキッチンになっているらしく木造のテーブルに買い物袋を置いた。
「私に迷惑かけたく無いみたい・・・。」
愛はちょっと疲れた表情を見せた。
あの甘えん坊だった絵里が・・・やはり人は成長するだろうし、変わるんだろうな・・・。
キッチン前で立ち往生の俺を見て、愛は明るい表情に変わり俺を奥に連れてった。
「お兄ちゃんはテレビでも見て待ってて。」
多分共同部屋なんだろう。リビングみたいな所に俺は通された。
「いやぁ。手伝うぞ。」
「いいの、いいの。お兄ちゃんはお客様。」
愛はすぐにキッチンに戻った。
263 :
「約束の手紙」第六話「信頼」続き3:2006/07/09(日) 05:51:00 ID:uXY+violO
テレビを付けた俺だが、なんか落ち着いて見れる訳がない・・・。
時おり聞こえてくるキッチンからの調理音の方がテレビの音よりも鮮明に聞こえてくる。
愛の手料理を食べる事も楽しみだが、少し絵里の事で心配にもなった。
コンビニでバイトしているとか、愛の事を心底信頼しているみたいな事も愛の話から感じ取れた。果たして俺の居るスペースはあるのだろうか・・・。
なんて考えている内に調理音は少なくなり、愛もリビングに来た。
「・・・もうそろそろ帰ってくる時間だね。」
時計がもう20時を指していた。
「お兄ちゃん。もしかしてドキドキ?」
愛は俺を構っているのか、無邪気そうな顔で覗き込む。
「バ、バカ言え。緊張なんかしないって。」
半分当たっている愛の予想は俺を動揺させるにはもってこいだった。
テーブルに用意された三人分の食事・・・あの小さかった愛がこんなにも成長したんだな・・・。
なんて思っていたり、愛と談笑してると・・・
「ガチャ!」
「ただいま〜。お姉ちゃん。」
玄関から絵里であろう声と共に、リビングに向かう足音が聞こえてくる。
「お姉ちゃん。絵里疲れた・・・よ・・・?」
絵里は俺を見て不思議な顔をした・・・。
これが絵里との久し振りの対面だった。
264 :
こんすてぃ:2006/07/09(日) 05:52:53 ID:uXY+violO
第六話UPです。
やっと亀井さん登場です。
携帯止まるまでに第七話をUPしたいと思いますm(__)m
265 :
名無し募集中。。。:2006/07/09(日) 06:03:46 ID:5MuOquKH0
わくわく
266 :
(^O^):2006/07/09(日) 08:21:59 ID:Bl3D2asmO
更新乙です
267 :
ねぇ、名乗って:2006/07/09(日) 09:47:03 ID:YS99E7uLO
みたいな
268 :
こんすてぃ:2006/07/09(日) 23:43:13 ID:uXY+violO
第七話UPしたかったけど、時間が・・・。
一番気になる所で止まるのもなんだし・・・。
携帯復帰早くしますm(__)m
どうしてもなら知り合いからパソコン借ります。
269 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 00:01:20 ID:6jf9LVEOO
まだあの場所にいた、一時間ほど「愛」の事考えていた、薔薇の花束お海にそっと落とした。
しばらく歩きながら、ふっとバス停に目がいった。
そこに、愛に似た少女がバスが来るのお待っていた。
僕は勇気おだして、少女に話かけていた。
「あの、地元の方ですか?」
少女は笑っているだけで、僕の言葉に答えてくれなかった。
色々話したのですが、少女は一言も喋らずただ笑っているだけだった。
10分位たった後、バスが到着した。
少女が乗った後、僕も後に続いた・・・
270 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 00:17:06 ID:6jf9LVEOO
少女は一番前の席に座った、僕は少女の座った場所お確認しながら後ろの席に座った。
一時間ほど経過した、あたりで少女は降りていった。
少女はしばらく僕お見ていたのか?分からなかったが・・・
それから30分位たってやっと、駅に着いた。
僕は急いで新幹線に駆け込んだ。新幹線の中、僕は少女の事が、きがかりでならなかった。
「いつも笑っている少女の事が・・・」
271 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 00:37:12 ID:6jf9LVEOO
疲れていたのかいつの間にか、眠っていた。
終点まで・・・駅員におこされるまで僕は、気づかなかった。
急いで妹が待つ家に帰った。
ドアおゆっくり開けた、台所から歌声が聞こえてきた。
「ただいま絵里」
・・・あっお兄ちゃん、待って今出来たところだからねぇと「ウインク」しながら、僕に言ってきた。
それと同時に絵里の口から出た言葉は・・・
食事にする。それとも、お風呂にする?それとも・・・あ・た・し・・・と甘えた声で僕の右乳首お突いた。
272 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 00:57:19 ID:6jf9LVEOO
僕は、食卓に目おやった、そこにはいつもと同じハンバーグが備えられていた。
絵里の事だから、風呂は沸いてないだろう。
絵里と一緒に食事おすることにした。
食卓では、僕は無口で絵里が一方的に今日の事とかお話はじめる・・・
そんな時少女の事お、思いだしていた、バスに乗る瞬間に見せた、一瞬の悲しい表情。
僕は見逃さなかった。
・・・ねぇねぇたら・・お兄ちゃん絵里の話聞いてる・・・聞いてるよ・・・と適当に答えてしまった。
273 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 01:18:42 ID:6jf9LVEOO
うそ!!お兄ちゃんさっきからどっかにいってる。僕は絵里に気づかれていた。
・・・お兄ちゃんなんか・・・知らない・・・と言って自分の部屋に閉じこもった。
一人で後片付けしていた時・・・携帯がなった・・てってってん・・!!
携帯お取って、着信お見たが知らない番号だったが何だか、胸騒ぎがしたから。
「電話にでていた。」
274 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 02:08:41 ID:6jf9LVEOO
もしもし?ここは・・・のお宅でしょうか?こちら藤本総合病院です。!病院・・・
貴方の母親は亡くなりました。・・と言う報告だった。
これで、愛に引き続き・・母も亡くなった。
絵里には僕しか、家族がいなくなった。
絵里になんて、言えばいいのか考えていた・・
その時後ろから絵里の声がした。
うっそ・・お兄ちゃん・・
絵里はその場で崩れて泣いていた。
「恐らく話は全部聞かれていたのだろう・・」
絵里お、おいて僕一人で病院に行った!翌日に葬式おあげた。
絵里は疲れたのか、ソフアーに寄り添って涙お流しながら眠っていた。
僕は、毛布お絵里の体にかぶせた、「寝息が心地よく」絵里の口から信じられない寝言おいいはじめた。
お兄ちゃん・・す・き・・それは兄としてだとこのときは、おもった。
恋愛感情があるとはまだ気づいてはいなかった、いつも絵里がからかっているだけだと・・
「僕は勘違いおしていた。」
275 :
終わり泣き愛:2006/07/10(月) 02:13:27 ID:6jf9LVEOO
今日はこのへんで
276 :
ねぇ、名乗って:2006/07/10(月) 02:21:37 ID:7G7JlKvV0
小学生が書いてるのか?「〜お」ってなんだ?「〜を」じゃないの?
こんすてぃのワクテカ作品を待ってる間の暇つぶしにもなんねぇよ。
277 :
あ:2006/07/10(月) 04:53:06 ID:FIYn6n1EO
278 :
名無し募集中。。。:2006/07/10(月) 18:20:35 ID:XVZW9N4e0
ってか会話か会話じゃないのか全然読めない
279 :
こんすてぃ:2006/07/11(火) 01:23:13 ID:sZno70nHO
一応まだ止まってないので(笑)
時間空いたらUPします
280 :
ねぇ、名乗って:2006/07/11(火) 17:16:26 ID:PF7AhTAw0
待ってるよ〜
>>131 とりあえず夕飯は俺が作ろうかなぁ…
廊下を歩きながらそんな事を考えていると
「お兄ちゃん!」
背後から俺を呼び止める声 振り返るとそこには絵里が立っていた。
軽く手を挙げると絵里はニコッと笑いパタパタと足音をたてながら俺の方へ駆け寄って来た。
「…絵里ちゃん、今から部活?」
「うん!もぅ大会が近づいてて大変だよー!あれっ?お兄ちゃんもう帰っちゃうの?」
突然『お兄ちゃん』なんて呼ばれ、俺は正直戸惑っていた。
最初に会った時はおとなしいイメージだったけど意外に積極的な娘なのかなぁ…
「今夜は愛ちゃんと絵里ちゃんの歓迎会をするからね。これから材料を買いに行くんだ」
「えー!ホントに〜!!」
絵里は踵を浮かせ嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるような仕草をした。
「まー、いわゆる『男の料理』ってヤツをご馳走してあげるよ」
「すごぉい!お兄ちゃん料理出来るの?」
勿論、たいしたモノは作れないが、絵里の嬉しそうな表情の前では
ただ微笑み返す事しか出来なかった。
「あれ?時間は大丈夫?」
「あっ!ヤバ〜イ!じゃあ、部活終わったら急いで帰るね!」
絵里はそう言うと足早に体育館へと向かって行った。
「部活頑張って!帰り、気をつけてね!」
廊下の曲がり角で一瞬立ち止まり“バイバイ”と、手を振る絵里。
初夏の風が窓から吹き込み彼女の黒髪をそっと揺らした。
スーパーで必要な食材を、近所のケーキ屋でケーキを買い、家に着く頃には俺は
汗だくになっていた。
あれっ?
玄関のドアに鍵が掛かっていない…
開けてみると愛の靴がある。どうやら先に帰宅していたようだ。
「ただいま〜」
…返事がない…
「ただいま〜!愛ちゃん居るんだろ?」
また返事がない。
俺は靴を脱ぎ捨てると急いで家の中に入って行った…!
284 :
梨麗:2006/07/11(火) 19:18:24 ID:8jZCL4UiO
古いの引っ張り出してみた
空気違うけど(;´ー`)
286 :
名無し募集中。。。:2006/07/12(水) 00:40:12 ID:WZn5qeO60
287 :
('A`):2006/07/12(水) 07:25:46 ID:4/ynQkIwO
288 :
('A`):2006/07/12(水) 07:28:19 ID:4/ynQkIwO
>>287ミスったorz
続き激しくキボン(`・ω・´)
289 :
梨麗:2006/07/12(水) 18:38:15 ID:7AyQG5ZRO
都築は ひらめいたら書こーかなって思っちょります(´・ω・`)
290 :
('A`):2006/07/13(木) 00:04:57 ID:clFm4ZNqO
梨麗サン
続きよろしくです。あんまりせかさないでまっちょります(^^ゞ
それにあわせてこんすてぃサンが早く戻ってきてくれますように
(ー人ー)タノミマス
291 :
ねぇ、名乗って:2006/07/14(金) 22:25:14 ID:V7WkyZJO0
あら?少し止まってしまってるのかな?
292 :
終わり泣き愛:2006/07/15(土) 00:01:10 ID:pjRuG7AIO
お兄ちゃん・・・お兄ちゃんたらー・・・もう!
窓を開けて空気の入れ替えをしてる。お兄ちゃん?絵里は僕の顔を覗き込んでいる。「カタカタカタ!」時計の音だけがこの部屋を包む!
ちょと・・・いきなり大声をあげたのは。伯母の紗詠子だった。
昨日から・・・僕の家に泊まりこんでいる。
僕は目を覚まし!ベットをおりテーブルに向かった。
朝食が用意されてある・・・いつものハンバーグがお皿に用意されていた。・・・
「またか?」
絵里はキョトンとしている。
紗詠子は新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた・・・「あらー隆!肩揉んで!」
「今食事中・・・」僕は紗詠子を無視して?絵里の部屋に向かった。
絵里も後片付けが終わった・・・その足でお兄ちゃんのもとに向かた。「ドキドキ」心臓の音が聞こえる?
「私の気持ちに気付いて欲しい・・・」
少女の記憶が僕を・・・
愛!僕は絵里の布団でそうさけんだ・・・
293 :
名無し募集中。。。:2006/07/15(土) 01:49:14 ID:TLr2K0ZlO
>>292 ワケワカメ?
伯母が目の前にいるのに朝飯食ってすぐ
妹の部屋行くのっておかしくないか?
何の理由も無しに年頃の女の子の部屋に入るのって注意はするだろ
いくら伯母でも?
294 :
名無し募集中。。。:2006/07/15(土) 02:21:23 ID:zAu/vWNQ0
全然意味がわからない。
文章になってないわ
295 :
あ:2006/07/15(土) 08:48:45 ID:MQ7BnxpWO
>>292 よくこんなに批判にさらされてるのに続ける気になるな?自己満ならもう終わりにしてくれ。
296 :
ねぇ、名乗って:2006/07/15(土) 14:33:46 ID:2WB0rt5a0
ここにも自己満野郎がいたかw
愛絵里もれいな処女スレも大変だなぁwww
297 :
ねぇ、名乗って:2006/07/15(土) 19:42:08 ID:pX9ovDzhO
高橋愛にはヤクルトの藤井と連絡取るのは辞めれと言う。矢口と同じハメになるぞってね
298 :
ねぇ、名乗って:2006/07/15(土) 21:29:41 ID:1PDcyHLb0
普通に待ってる男もいるので続々作品お持ちしております
299 :
ねぇ、名乗って:2006/07/17(月) 01:42:35 ID:1iJKeCFy0
ってか来ないorz
300 :
明日を夢見て・・・:2006/07/17(月) 02:12:31 ID:zSENwp+D0
はじめまして。
れいな処女スレにて『シュウ』のネームで作品を書いてる者です。
こちらのスレもちょくちょく見させて頂いてます。
エロなしで、ちょっと切ない話なら少し頭に浮んでます。
ただホント「エロなし」なんで、つまらないかもしれませんけど。
どうッスかね?それでも良ければ、少しずつ書きますが・・・。
301 :
ねぇ、名乗って:2006/07/17(月) 04:28:38 ID:1iJKeCFy0
酒に負けた者ですけどいいですよ〜
エロなしでも萌えれればいいと思います。
作者さんの好きなようにしてください。
302 :
ねぇ、名乗って:2006/07/17(月) 13:32:18 ID:yfbVmdKZO
妹でもハメるだろ〜
303 :
ねえ、名乗って:2006/07/17(月) 14:18:25 ID:vd82+ao50
>>300 エロがあるかないかは、どうでもいいこと。
お願いします。
304 :
ねぇ、名乗って:2006/07/18(火) 12:02:40 ID:nlYQ5T/JO
愛と絵里のまんこにおらのペにス挿入挿入挿入!挿入!挿入!
305 :
ねぇ、名乗って:2006/07/18(火) 15:52:50 ID:WSwzL76LO
306 :
(^O^):2006/07/19(水) 13:49:49 ID:pu9nJqTBO
こんすてぃさんはいつかえってくるのか…
307 :
明日を夢見て・・・:2006/07/19(水) 14:37:15 ID:XPkBMq1c0
・・・・・・あれから、もう1年も経つのか。
「1年、って・・・長いようだけど、あっという間だよね・・・。」
オレの隣にいる彼女が言った。
そうだな・・・。ホント、あっという間だ。
あの出来事が、つい先日のように感じることもあれば、遠い昔の記憶のようにも感じる。
だが、決して色褪せることはない。
忘れられない・・・いや、決して忘れてはいけない事実・・・。
彼女も同じ思いだろう。
「最近ね・・・、よく夢を見るの。」
不意に彼女が自分の話しを始めた。
「へー・・・・。どんな?」
「その夢にはね・・・・、いつも私と・・・・・
そう言って彼女は、遠い目をしながら語り始めた・・・。
オレは、その話しに耳を傾けながら・・・・・あの頃を思い出していた・・・。
308 :
明日を夢見て・・・:2006/07/19(水) 14:38:16 ID:XPkBMq1c0
「お兄ちゃ〜ん!急がないと会社遅れるよ〜!!」
(・・・んー・・・もうそんな時間かー?)
手を伸ばして、目覚まし時計を手に取る。
・・・針は8時5分を指している。
「うわっ!?やばっ!!・・・こりゃマジでやばいぞ!!」
ベッドから飛び起き、慌てて着替える。
「・・・って、ズボンが・・・あー!!そういや、昨日雨で汚れたから洗濯出したんだった!!・・・・・・おーい、愛!!」
オレは廊下に出て、1階の台所にいるであろう、愛を呼んだ。
「なーにー?お兄ちゃん?」
「オレのズボンさー、昨日確か洗濯に出したと思うんだけど・・・。乾いたかな?」
「あ、ちょっと待ってねー。」
そう言って、愛はパタパタとリビングのほうへ向かう。
その間にオレは一旦部屋に戻り、他の準備をすることにした。
309 :
明日を夢見て・・・:2006/07/19(水) 14:40:10 ID:XPkBMq1c0
オレの名前は修。
高校卒業後、地元の企業に就職。自分でも意外と驚いているのだが、もう3年が経った。
こんなに続くとは思っていなかったのだが、会社での人間関係もそれなりに良く、仕事自体もそんなにキツイと
感じたことはない。何より、自宅から通えるところが一番長続きする要因かもしれない。
家は、オレと妹2人の3人暮らし。両親は、というと・・・。
・・・・・・一昨年の冬、不慮の事故で亡くした。
母親の実家に帰る途中、対向車の大型トラックが、センターラインをはみ出し正面衝突。
・・・即死だったそうだ。
話を聞くと・・・飲酒をした上での居眠り運転だったとのこと。
ただその時は、そんなことより両親を一度に失ったという悲しみのほうが大きかった。
310 :
明日を夢見て・・・:2006/07/19(水) 14:41:40 ID:XPkBMq1c0
オレは、しばらくその事実を受け入れることが出来なかった。受け入れたくなかった。
(・・・冗談だろ?・・・なあ、親父。・・・・・・何してんだよ・・・早く帰ってこいよ!!!)
毎晩のように、遺影の前で叫び・・・そして・・・泣いていた・・・・・・。
そんなオレを妹の愛と絵里は、自分達も辛いであろうにも関わらず、必死で慰めてくれた。
「お兄ちゃん・・・・・・信じたくない気持ちは、みんな一緒やよ。
でも・・・もうお父さんもお母さんも・・・帰っ・・・て・・・・・・」
愛はそこまで言うと、こらえきれない涙が一気に溢れ出た。
「・・お姉・・・ちゃん・・・・」
絵里も愛につられるように、大粒の涙を流しながら泣きじゃくっている。
そんな2人を見てオレは・・・自分が恥ずかしくなった。
辛いのはオレだけじゃない・・・愛も絵里も一緒なんだ・・・。
なのにオレは・・・・・。
311 :
明日を夢見て・・・:2006/07/19(水) 14:42:48 ID:XPkBMq1c0
その日から・・・オレ達3人での生活が始まった。
妹はまだ学生。オレがしっかり働いて、メシを食わしていかなきゃならない。
「はい、お兄ちゃん!・・・ちゃんと、乾いとったよ。」
「お!サンキュー!」
「ご飯は?食べてく?」
「パンなかったっけ?2枚くらい焼いといてもらえると助かるな・・・。」
「オッケー!・・・でも、アタシももう行かんとやから・・・」
「あ、じゃいいや。途中でなんか買ってくよ。」
「ゴメンね。・・・じゃ、行ってきま〜す!」
「おう!いってらっしゃい!!気をつけてな!」
「絵里!もう・・・先行くやよ!?」
「あー!ちょっと待ってよ、お姉〜ちゃん!・・・・・・よしっと!はい、お待たせ〜!」
「なーに、そんな時間かかってるんよ〜?」
「女性の身だしなみは重要ですよ、お姉ちゃん!」
「だからって・・・もう何分かかってるんよ〜!」
「いやいや、まあまあ・・・。とにかく急ぎなよ!絵里も気をつけてな!」
「は〜い!じゃ〜ね〜!行ってきま〜〜す!」
「もう!絵里〜!!」
・・・いつも朝はこんな感じだ。
彼女たちも、もうすっかり元気を取り戻し、以前と変わらない生活を送っている。
オレも、急いで支度をし、家を出た。
312 :
ハロハロ:2006/07/19(水) 15:02:13 ID:XPkBMq1c0
>>301 >>303 >>305 待ってた方、お待たせしました!
先日予告してた者です。
他の作者さん方の作品がうpされるまでの暇つぶしにでも読んでいただければと思います。
もし良かったら、感想も頂けるとなお嬉しいです(^^)
とりあえず、今後ともよろしく。
☆こちらでは「ハロハロ」のネームでいきますので、よろしくお願いします。
313 :
(^O^):2006/07/19(水) 16:32:51 ID:pu9nJqTBO
ハロハロさん
激しく続きが気になります
314 :
ねぇ、名乗って:2006/07/19(水) 20:16:28 ID:9AKJYfdU0
おお!きてるぅ〜
ハロハロ食べながらハロハロさん乙w
超期待してwktk続き待ち
315 :
ハロハロ:2006/07/20(木) 01:11:52 ID:aPnrkcnR0
>>こんすてぃさん
新参者のハロハロです。どうぞよろしくです。
こんすてぃさんの作品、読ませて頂きました。
まず感じたのが「クオリティーの高さ」。
凄いです。めっちゃ勉強になります。
それにとても細かいところまで描写されており、情景がホントに目に浮んできます。
皆さんが心待ちにされてるのがすごくよく分かります。
オレも一読者として、更新楽しみにしてます☆
316 :
名無し募集中。。。:2006/07/20(木) 08:51:36 ID:D7aMAmCCO
こんすてぃさんとかハロハロさんの小説は新狼とかにまとめスレとかたててまとめないの?
>>283 「愛ちゃん!!」
「はい?」
リビングのテーブルの上に沢山の教科書やノートを広げ勉強(予習復習?)していた愛が
キョトンとした顔でこちらを見ている。
「何回も呼んだんだけど返事無くて…あれっ?」
「あ!集中してて気付かなかったみたいです…ごめんなさい…」
なんだ、単に俺の勘違いか…と、胸を撫で下ろす。
「すぐに片付けます」
「あ!いーよ、いーよ、そのまま続けてて」
「じゃあ、もう少しで終わらせますから」
そう言うと愛は辞書を開き、再び勉学の世界に入っていった。
しかし、人が入って来たのも気付かないっていうのはどうだろう?
最近、物騒な事件とか多いし、さすがの俺も心配になってみたりする。
だけど、愛の辞書には防犯という文字は無いようだ。
やれやれ…
苦笑いをしながらも、学年首位の成績を維持している愛の影の努力に感心する…。
はっと、気がつくと俺は愛の真剣な横顔に見入ってしまっていた。
スーパーの袋とケーキを両手に下げて立っている姿は傍から見たら、さぞかし滑稽だろう…
だが、俺をそうさせるには十分過ぎるだけの魅力が、その横顔にはあった。
着替えをしてキッチンへ行くと、既に夕飯の支度を始めている愛の姿があった。
「今夜は愛ちゃんと絵里ちゃんの歓迎会をするんだから、俺が晩飯作るよ」
「ホントに?ありがとお!でも私も手伝います!」
愛は、さっき見とれていた女性とは別人のような無邪気な笑顔で答えた。
「そう?ぶっちゃけ、手伝ってもらえると助かるよ」
俺は愛の隣に立ち、手を洗った。
「じゃ、やりますか!」
「はいっ!」
準備をする愛…作業は進んでゆく…。
「おっ!手際がいーね!」
「エヘッ、お兄さんも上手やよ!」
人参の皮を剥きながら、ぎこちなさの残る会話が進む。
やはり、まだ妹としての実感が無い愛と料理をするという状況は俺にとって、とても
不自然な事だった。
もし、このまま妹として見る事が出来なかったら…そんな疑問が頭を過ぎる…。
ふと、愛の顔を見る…それに気付いた愛がまた無邪気な笑顔で返す…。
…何を弱気になってるんだ!俺が愛と絵里を妹として守っていかなくては!!
「お兄さん、人参の大きさはこれくらいでいい?」
「え?…ああ、良いね」
俺は不安を振り払おうと必死に……玉ねぎの皮を剥いた!
321 :
梨麗:2006/07/21(金) 16:48:38 ID:oTJzQriRO
>>312 亀レスだけど、ハロハロさん乙です
こちらの作品も期待ですが、あちらの作品も面白いですね!
322 :
ねぇ、名乗って:2006/07/21(金) 20:11:29 ID:7KUUp84D0
なんかいきなり盛り上がってて良いね〜
こんすてぃさんも気になるけどハロハロさんなども頑張ってほしいです
323 :
ハロハロ:2006/07/21(金) 20:26:31 ID:5B1Nz1Tr0
>>梨麗さん
更新お疲れ様です。新参者のハロハロです。どうぞよろしくです。
梨麗さんの作品、読ませて頂きました。スタートは・・・
>>50 ですよね?(苦笑)
絵里のキャラがすごくいい感じです。今後の展開がとても楽しみです。
期待してます。頑張って下さい!
>>ALL
明日には更新しますので、もう少々お待ちを・・・
324 :
ねぇ、名乗って:2006/07/21(金) 23:22:15 ID:G89SzPEZ0
約束の手紙はどないなった??
325 :
(^O^):2006/07/22(土) 00:00:41 ID:oEi+xg3mO
>>321 梨麗さん乙です
>>323 ハロハロさん期待してまっちょります
(`・ω・´)
>>324 こんすてぃさんの事情でしばし更新中止。みんな続きを待ってるから早く戻ってきてくれるといいね
326 :
ハロハロ:2006/07/22(土) 02:25:22 ID:dK2VraRf0
>>311 紹介が遅れたが、オレの妹、愛と絵里。
愛は高校3年、絵里は1年。同じ高校に通っている。
愛は、あの日以来、家の家事全般をほとんど賄っている。
洗濯や掃除などは、まだ母さんがいたときにいろいろと教わっていたようで、本当に手馴れたものだった。
一番の心配は・・・料理。
最初のうちは、随分といろんなものを食べさせられた気がする。
ある意味、「毒味」のような感じだった。オレが食べれるならOK、みたいな・・・。
一度だけ、愛に
「オレが作ろうか?・・・簡単なもんなら全然作れるし。」
と、言ったことがある。
だが愛は、
「・・・ごめんね、お兄ちゃん。でもね・・・・・これは私がしなきゃいけないことなの。私が作らなきゃダメなの。
・・・・お兄ちゃんは、この家を・・・私と絵里を守ってくれなきゃいけないから・・・」
と、真っ直ぐな眼差しでオレを見据えて答えた。
327 :
明日を夢見て・・・:2006/07/22(土) 02:26:50 ID:dK2VraRf0
その時の愛は、『自分が今出来ること、しなければいけないこと』をはっきりと理解した、使命感のようなものが満ち溢れていた。
それ以来、オレは愛に家事全てを任せることにした。
一方、絵里はというと・・・。
学校で部活をしていることもあり、普段の帰りも遅く、日曜日もほとんど家にいない。
家にいるときは、掃除くらいはしているようだが・・・。
オレが父親、愛が母親、絵里がその子供・・・みたいに思えるときもある。
愛は、休みの日もほとんど遊びに出掛けることなく、家事に追われる毎日だ。苦労は計り知れない。
しかし、愛は
「絵里のお姉ちゃんなんだから、当然やよ。」
と、愚痴をこぼすことすらなく、毎日黙々と家事をこなしてくれている。
そんな、愛の頑張りに応えるためにも、オレがしっかり稼いで、少しでも生活を楽にしてやらなければならない。
会社の前で、
「よしっ!!」
と気合を入れ、今日の仕事に向かった。
そんな、3人での暮らしを始めてから、半年ほどたった頃からだったろうか・・・。
ちょっとずつ、オレ達の生活に変化が現れ始めた・・・・・・。
328 :
ハロハロ:2006/07/22(土) 02:58:01 ID:dK2VraRf0
すいません・・・
話しの流れ的に、ここで切らせてもらいます。
今、書き直し書き直しで、ちょっとあたふたしてます・・・。
改めて自分で読んでみたんですが、内容がいつの話しなのかはっきりと分からなく
なってきてしまいました・・・orz
なので、いつの話しなのかを分かりやすくするために、書き直したものがあるんですが・・・。
最初から再うpしてもいいですかね?
ダメならしませんけど・・・。
>>326 ヤベッ・・・タイトル間違ったorz
329 :
名無し募集中。。。:2006/07/22(土) 03:40:13 ID:1lrIOvLZ0
待ってるやよ〜
331 :
梨麗:2006/07/22(土) 18:51:23 ID:L8TgrryoO
>>ハロハロさん
どうも!リレー小説の続きを かなりワガママなペースで書かせてもらっている者です
駄文しか書けませんが こちらこそよろしくですw
個人的には再うpしても良いと思いますが 今のままでも問題なく読めますし
面白いですよ(・∀・)
つーか 更新乙です!
>>(^O^)さん
どうもです!いつもレスありがとうですハイ!
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。
半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。
両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。
もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。
脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、
店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、
脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。
店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。
高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。
そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。
私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、
店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。
あれには本当にびっくりした。
333 :
ハロハロ:2006/07/23(日) 00:29:27 ID:pY9SNXjr0
>>329 >>330 レスありがとうございます。
>>331 梨麗さん、レスありがとうございます。
>今のままでも問題なく読めますし 面白いですよ
そう言って頂けると嬉しいです。
・・・が、このままだと書いているオレ自身が訳分からなくなりそうなので(^^;
すいませんが再うpさせてもらいます。
・・・といっても、内容は全く変わりません。
時期を表す表現を加筆修正しただけです。(苦笑)
今日の更新分も付け加えて、大連投になりますがうpします。
334 :
明日を夢見て・・・(訂正):2006/07/23(日) 00:31:46 ID:pY9SNXjr0
>>307 ・・・・・・あれから、もう1年も経つのか。
「1年、って・・・長いようだけど、あっという間だよね・・・。」
オレの隣にいる彼女が言った。
そうだな・・・。ホント、あっという間だ。
あの出来事が、つい先日のように感じることもあれば、遠い昔の記憶のようにも感じる。
だが、決して色褪せることはない。
忘れられない・・・いや、決して忘れてはいけない事実・・・。
彼女も同じ思いだろう。
「最近ね・・・、よく夢を見るの。」
不意に彼女が自分の話しを始めた。
「へー・・・・。どんな?」
「その夢にはね・・・・、いつも私と・・・・・
そう言って彼女は、遠い目をしながら語り始めた・・・。
オレは、その話しに耳を傾けながら・・・・・あの頃を思い出していた・・・。
335 :
明日を夢見て・・・(訂正):2006/07/23(日) 00:33:48 ID:pY9SNXjr0
>>308 ・・・時は2年ほど前にさかのぼる・・・。
「お兄ちゃ〜ん!急がないと会社遅れるよ〜!!」
(・・・んー・・・もうそんな時間かー?)
手を伸ばして、目覚まし時計を手に取る。
・・・針は8時5分を指している。
「うわっ!?やばっ!!・・・こりゃマジでやばいぞ!!」
ベッドから飛び起き、慌てて着替える。
「・・・って、ズボンが・・・あー!!そういや、昨日雨で汚れたから洗濯出したんだった!!・・・・・・おーい、愛!!」
オレは廊下に出て、1階の台所にいるであろう、愛を呼んだ。
「なーにー?お兄ちゃん?」
「オレのズボンさー、昨日確か洗濯に出したと思うんだけど・・・。乾いたかな?」
「あ、ちょっと待ってねー。」
そう言って、愛はパタパタとリビングのほうへ向かう。
その間にオレは一旦部屋に戻り、他の準備をすることにした。
336 :
明日を夢見て・・・(訂正):2006/07/23(日) 00:35:59 ID:pY9SNXjr0
>>309 オレの名前は修。
高校卒業後、地元の企業に就職。自分でも意外と驚いているのだが、もう3年が経った。
こんなに続くとは思っていなかったのだが、会社での人間関係もそれなりに良く、仕事自体もそんなにキツイと
感じたことはない。何より、自宅から通えるところが一番長続きする要因かもしれない。
家は、オレと妹2人の3人暮らし。両親は、というと・・・。
・・・・・・3ヶ月前、不慮の事故で亡くなった。
母親の実家に帰る途中、対向車の大型トラックが、センターラインをはみ出し正面衝突。
・・・即死だったそうだ。
話を聞くと・・・飲酒をした上での居眠り運転だったとのこと。
ただその時は、そんなことより両親を一度に失ったという悲しみのほうが大きかった。
337 :
明日を夢見て・・・(訂正):2006/07/23(日) 00:38:06 ID:pY9SNXjr0
>>310 オレは、しばらくその事実を受け入れることが出来なかった。受け入れたくなかった。
(・・・冗談だろ?・・・なあ、親父。・・・・・・何してんだよ・・・早く帰ってこいよ!!!)
毎晩のように、遺影の前で叫び・・・そして・・・泣いていた・・・・・・。
そんなオレを妹の愛と絵里は、自分達も辛いであろうにも関わらず、必死で慰めてくれた。
「お兄ちゃん・・・・・・信じたくない気持ちは、みんな一緒やよ。
でも・・・もうお父さんもお母さんも・・・帰っ・・・て・・・・・・」
愛はそこまで言うと、こらえきれない涙が一気に溢れ出た。
「・・お姉・・・ちゃん・・・・」
絵里も愛につられるように、大粒の涙を流しながら泣きじゃくっている。
そんな2人を見てオレは・・・自分が恥ずかしくなった。
辛いのはオレだけじゃない・・・愛も絵里も一緒なんだ・・・。
なのにオレは・・・・・。
338 :
明日を夢見て・・・(訂正):2006/07/23(日) 00:40:41 ID:pY9SNXjr0
>>311 その日から・・・オレ達3人での生活が始まった。
妹はまだ学生。オレがしっかり働いて、メシを食わしていかなきゃならない。
「はい、お兄ちゃん!・・・ちゃんと、乾いとったよ。」
「お!サンキュー!」
「ご飯は?食べてく?」
「パンなかったっけ?2枚くらい焼いといてもらえると助かるな・・・。」
「オッケー!・・・あ、でも、アタシももう行かんとやから・・・」
「あ、じゃいいや。途中でなんか買ってくよ。」
「ゴメンね。・・・じゃ、行ってきま〜す!」
「おう!いってらっしゃい!!気をつけてな!」
「絵里!もう・・・先行くやよ!?」
「あー!ちょっと待ってよ、お姉〜ちゃん!・・・・・・よしっと!はい、お待たせ〜!」
「なーに、そんな時間かかってるんよ〜?」
「女性の身だしなみは重要ですよ、お姉ちゃん!」
「だからって・・・何分かかってるんよ〜!」
「いやいや、まあまあ・・・。とにかく急ぎなよ!絵里も気をつけてな!」
「は〜い!じゃ〜ね〜!行ってきま〜〜す!」
「もう!絵里〜!!」
・・・いつも朝はこんな感じだ。
彼女たちも、もうすっかり元気を取り戻し、以前と変わらない生活を送っている。
オレも、急いで支度をし、家を出た。
339 :
ハロハロ:2006/07/23(日) 00:43:38 ID:pY9SNXjr0
340 :
明日を夢見て・・・:2006/07/23(日) 00:45:21 ID:pY9SNXjr0
いつものように仕事を終え、自宅に戻る。
「ただいま〜。」
「あ、お兄ちゃんお帰り〜。」
愛がこれまたいつものように出迎えてくれたのだが・・・。
「お兄ちゃん・・・。」
少し元気がないようだ。
「ん?どうした、愛?・・・そんな顔して。」
「うん・・・・絵里がね、今日学校で具合悪くなったみたいで・・・。」
「え?」
オレは、急いで絵里の部屋に向かった。
「今日ね〜、絵里、部活がないって言ってたから、学校終わった後、一緒に買い物に行こうと思ってたんだけど・・・。」
愛はそう言いながら、後についてくる。
オレは、絵里の部屋の前に着き、ドアを開けた。
「・・・あ・・・お兄ちゃん・・・お帰り・・・。」
オレに気付いた絵里は、弱々しい声で言った。
341 :
明日を夢見て・・・:2006/07/23(日) 00:48:12 ID:pY9SNXjr0
「結構、熱があったみたいなの。最初、保健室行ったみたいなんだけど、ここじゃ無理だからってことで、
アタシのとこに保健の先生から連絡来て・・・」
その後、愛が絵里を病院に連れて行き、風邪だろうということで薬をもらって帰ってきたとのことだった。
「絵里・・・大丈夫か?」
オレが話しかけると、作り笑顔を見せて
「うん・・・お姉ちゃんがずっと付いててくれたから・・・。」
と答えた。
「薬飲まなきゃいけないから、さっきお粥作ってちょっと食べさせたの。とりあえず今日はこのまま様子見て・・・」
「愛・・・」
「ん?何?」
「ありがとうな。」
オレは、心の底から感謝をこめて、優しい声で言った。
「え?・・・・・・もう何?急に・・・。照れるやよ。」
愛は少し顔を赤らめて、俯き加減で答えた。
「アタシも・・・・。お姉ちゃん・・・ありがとう。」
「もう・・・2人して!・・・絵里、ちゃんと寝てなきゃダメよ!」
そう言って愛は、下を向いたまま部屋から慌てて出て行った。
一瞬見えた顔は・・・真っ赤になっていた。
342 :
明日を夢見て・・・:2006/07/23(日) 00:50:15 ID:pY9SNXjr0
「お姉ちゃん・・・顔真っ赤だったね・・・。」
「ああ・・・愛は照れ屋さんだからな・・・。でも、本当に愛には感謝してるよ。母さんみたいに頑張ってくれてるからな。」
「ホントだよね・・・。アタシも普段は言わないけど、いつも心の中でありがとうって言ってるよ。」
「絵里・・・それはちゃんと言わなきゃダメだよ。」
「なんで?」
「『ありがとう』っていう言葉は、口に出さなきゃ分からないものだぞ?」
「だって〜・・・・恥ずかしいも〜ん・・・。」
そう言って、照れ笑いをした絵里は、クルッと布団を被ってしまった。
・・・やれやれ。絵里も照れ屋さんか・・・。
343 :
明日を夢見て・・・:2006/07/23(日) 00:53:17 ID:pY9SNXjr0
まあ、絵里の具合もそんなに悪くはないようだ。とりあえずは大丈夫そうなので、
「じゃあ、絵里。ゆっくり寝て、早く治せよ。」
と絵里に一声かけて、ドアのほうへ向かった。
「うん・・・。ありがとう、お兄ちゃん。」
照れているのか、絵里は小さい声でそう言った。
そんな絵里を微笑ましく思い、オレが部屋から出ようとした、ちょうどそのときだった。
「絵里・・・。お客さんみたいやよ。・・・お見舞いに来てくれたみたい。」
と、愛が部屋の入り口のところまできて、声をかけた。
「お客・・・さん・・?」
絵里は、布団を被ったまま何か考えるような様子でそう言ったが・・・。
次の瞬間・・・。
ガバッ!と布団から顔を出し、愛のほうを見た。
その絵里の視線を感じ取ったのか、愛は
「ウチの高校の制服着とったから、絵里のクラスの子かな〜・・・。男の子やけど。」
と絵里のほうを見て言った。
344 :
ハロハロ:2006/07/23(日) 00:56:51 ID:pY9SNXjr0
中途半端な感じですが、今回はここまでです。
ホント、大連投ですいません・・・。
失礼しましたorz
345 :
(^O^):2006/07/23(日) 01:46:50 ID:jr+RrXI/O
ハロハロさん乙でした。今からゆっくり読ませていただきます(`・ω・´)
346 :
ラセラ:2006/07/23(日) 14:59:12 ID:n+U3FnmbO
処女スレの方で描いてるものです
こんすてぃさんの作品読まさせてもらいました。
まずクオリティーの高さに驚きです。
更新楽しみにしてます。
梨麗さんや他の作者さんの作品も楽しみにしてます。
347 :
梨麗:2006/07/23(日) 16:17:30 ID:9rYrDLkdO
>>344 更新乙です!がっつり読ませて頂きました(れいなスレの方もね☆)
>>346 どうもです!
348 :
ねぇ、名乗って:2006/07/24(月) 00:11:20 ID:c8I0vrTaO
どのレスを見ても作者を誉める言葉は「クオリティの高さ」しかないんだな(笑
349 :
(^O^):2006/07/24(月) 22:10:16 ID:DenPh4dnO
まだかなまだかな
350 :
ハロハロ:2006/07/25(火) 00:38:21 ID:sY5DOlTm0
>>347 梨麗さん
あざース!
オレも梨麗さんの続き、楽しみに待ってます♪
>>349 (^O^)さん
誰待ち?
オレは明日更新予定です。もうちょっとお待ち下さいね♪
盛り上がって……キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
>>ハロハロさん
>>329の者です。待っていた甲斐がありました
再うp後もかなりいいです!
>>梨麗さん
梨麗さんのも読ませていただいてます!
都築楽しみでつ!
352 :
(^O^):2006/07/25(火) 01:08:35 ID:AP8E+zFzO
>>350 ハロハロさん。もちろんこのスレで小説書いてるすべての作者さんでつ
353 :
こんすてぃ:2006/07/25(火) 19:23:37 ID:Gx/7dsr9O
やっと復帰できました(^_^;)
すぐにも第八話をUP致しますm(__)m
354 :
ねぇ、名乗って:2006/07/25(火) 20:51:37 ID:rft5STxjO
>>350 本当はハロハロ待ちと言ってほしかったんだろ?
甘かったな
355 :
(^O^):2006/07/25(火) 21:31:22 ID:AP8E+zFzO
こんすてぃさん、おかえりなさい!!楽しみにしてます
356 :
ねぇ、名乗って:2006/07/25(火) 21:39:09 ID:xJR5zb4MO
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
357 :
名無し募集中。。。:2006/07/25(火) 23:29:47 ID:bdl59TLKO
すぐに…の割に もう4時間経つ
寝るぽ
358 :
(^O^):2006/07/26(水) 01:23:43 ID:JaG8q/NQO
待ってたけどこなかったorz寝るお
359 :
ねぇ、名乗って:2006/07/26(水) 03:39:53 ID:S8EhB/SDO
詐欺だ
360 :
ハロハロ:2006/07/26(水) 03:41:34 ID:fIoevS6F0
>>こんすてぃさん
どーもです!あらためてよろしくです。
オレも待ってます!!
>>354 そういうつもりではなかったのですが・・・。
失礼orz
361 :
明日を夢見て・・・:2006/07/26(水) 03:43:55 ID:fIoevS6F0
>>343 「来なくていいって言ったのに〜・・・。」
絵里は、独り言のようにそう言うと、
「お姉ちゃん、ゴメン・・・。今日のところは帰ってもらって。それから、心配しなくても
大丈夫だから・・・って伝えてくれないかな?」
と、愛にお願いした。
「え?・・・いいの?せっかく来てくれたんやし、顔だけでも・・・」
「ううん、いいの。大丈夫だって伝えてもらえればいいの・・・。お願い・・・。」
愛はちょっと困ったような顔をしたが、
「うん、分かった。じゃー、とりあえず心配いらないよって伝えとくね。」
と、絵里に笑顔で答えた。
「ごめんね・・・。ありがと、お姉ちゃん。」
「ううん、気にしないでいいやよ。」
そう言って愛は、下に下りていった。
362 :
明日を夢見て・・・:2006/07/26(水) 03:45:21 ID:fIoevS6F0
「・・・いいのか?」
オレは、口を挟むのも悪いような気はしたのだが、我慢できずに絵里に聞いた。
「え?・・・あ、うん・・・いいの。来てくれたの、誰だか分かってるし。
それに・・・あたしの風邪うつしちゃ悪いしね・・・エヘヘ。」
絵里は、照れ笑いしているような顔で答えた。
ひょっとして・・・・?
「彼氏か?」
オレは、かまをかけてみた。
「そ、そんなんじゃないよ〜。同じクラスのちょっと仲のいい子ってだけだから。」
絵里はちょっと慌てている・・・ように見えた。
「本当か〜?絵里〜〜?・・・嘘はいかんぞ〜?」
オレは、からかい半分でさらに絵里を問い詰める。
「本当だってば〜!彼氏なんかじゃないよ〜。」
絵里も、さらに語気を強めて否定してくる。
363 :
明日を夢見て・・・:2006/07/26(水) 03:46:29 ID:fIoevS6F0
・・・ここであんまり絵里を興奮させるのもよくないな。
オレは、絵里を落ち着かせるために、出来るだけ優しい口調で言った。
「・・・ま、でも、オレはとやかく言うつもりはないけどね。絵里がそう言うんなら、
そういうことにしておくし、オレも絵里を信じるよ。」
絵里は、急に変わったオレの反応に、ちょっと戸惑った様子だったが、
「あ・・・そう・・・・うん・・ありがと。」
とだけ答えた。
「・・・じゃーな。ゆっくり寝てろよ。」
オレは改めてそう言って、部屋を出ようとしたのだが・・・。
「彼氏・・か〜・・・。そんなんだったらいいのにな〜・・・・・」
聞こえていないのか・・・絵里は天井を眺めながら、そんなことをポツリと漏らした。
「絵里・・・?」
「え?・・・あ・・ゴ、ゴメン。なんでもないの。あ・・・ありがとう、お兄ちゃん。じゃあね、お休みなさい・・・。」
オレの問いかけに、ハッと我に返った絵里は、慌ててオレにそう言い、またクルッと布団を被って寝てしまった・・・。
364 :
明日を夢見て・・・:2006/07/26(水) 03:48:57 ID:fIoevS6F0
絵里の部屋を出たオレは、絵里がさっき漏らした言葉がちょっと気になっていた。
『彼氏・・か〜・・・。そんなんだったらいいのにな〜・・・・・』
(・・・ってことは、やっぱり彼氏じゃないのか?でも、彼氏じゃないにしても、
「そんなんだったらいいのにな〜」って・・・。どういうことだ?)
「お兄ちゃ〜ん!お風呂沸いてるよ〜!どうする〜?」
そんな事を考えていたとき、下から愛の声が聞こえてきた。
「あ・・・おう!今行く〜!」
オレはとりあえず愛に返事をして・・・。
(ま、あんまり細かいことは考えないでいいか。絵里ももう年頃だしな。)
余計な詮索はしないほうがいいなと思い直し、階段を下り、風呂場へ向かった。
365 :
ハロハロ:2006/07/26(水) 04:16:20 ID:fIoevS6F0
今回はここまで。
366 :
こんすてぃ:2006/07/26(水) 06:27:34 ID:LyCRHsOCO
皆さんごめんなさい。
今仕事終わったばかりでして。
これから書こうかと思います。
ハロハロさん。
こちらこそよろしくですm(__)m
367 :
こんすてぃ:2006/07/26(水) 06:30:05 ID:LyCRHsOCO
書こうとしたら電池やばそう・・・。
家帰ってから書こうと思います。
ちなみに次は第七話でした(^_^;)
368 :
(^O^):2006/07/26(水) 07:23:42 ID:JaG8q/NQO
ハロハロさん乙です。
絵里の複雑な心境が気になります(^^ゞ
こんすてぃさん、楽しみにしております。
369 :
ねぇ、名乗って:2006/07/26(水) 18:09:00 ID:S8EhB/SDO
待ってます!
ハロハロさんナイス!
370 :
名無し募集中。。。:2006/07/26(水) 21:56:38 ID:AklgNd9RO
飛行機で成田からJFKまで13時間。
トワイライトエクスプレスが大阪から札幌まで21時間
高速バスで新宿から福岡まで16時間。
コンスの家はめっさ遠いなwww
371 :
ねぇ、名乗って:2006/07/26(水) 22:02:10 ID:S8EhB/SDO
いっつも夜中書いてたよね
気が向いたらまた来るわ
おやすみ
372 :
「約束の手紙」第七話「亀裂」:2006/07/26(水) 23:30:10 ID:LyCRHsOCO
ドアが開いた途端目に入ってきたのは、多分あの絵里だと思う・・・。
ショートカット風の髪に高校の制服姿。ちょっと大きめな青の指定鞄を肩に掛けている絵里はあの小さい頃の姿など忘れるぐらいだった。
「おかえり。待ってたんだからね。」
愛は絵里の姿を見た途端すぐに口を開いた。
「お、お姉ちゃん。その人誰?」
ドアの前にずっと立ちっぱなしの絵里が戸惑いを隠せないような声で愛に尋ねた・・・というよりも囁いたに近いものだったかも知れない。
俺は心の中で少し残念な感じに落ちていた。
愛と再会した時は、すぐにお兄ちゃんと愛は気づいてくれた・・・しかし絵里は俺をすぐに誰か解らなかったみたいだ・・・。
愛はテーブルに手をつき、少し反動をつけるかのように素早く立った。そして立ったままの絵里の横に移動した。
「誰って。この前話したじゃない。」
何か少し違和感が体の中を駆け巡った。
最近聞く愛の声とは何か違う感じだった。
「お兄ちゃん。絵里、私達のお兄ちゃんだよ。」
俺の方を見て愛は絵里の手を取った。
『ドサッ!!』
絵里の肩に掛けた鞄が重力に逆らえない林檎のように勢いよく床に落ちた。
「お兄ちゃん・・・私達の・・・お兄ちゃん・・・。」
373 :
「約束の手紙」第七話「亀裂」続き:2006/07/26(水) 23:49:15 ID:LyCRHsOCO
絵里の表情が戸惑いから・・・表情が変わっていった。
「・・・誰が。誰が私達のお兄ちゃんよ!!」
そう、予想もしていなかった険悪な表情だった。
「絵里・・・」
愛は絵里の急な声に圧され、少しだけ後ろに重心が移動したのを俺の肉眼で捕えた。
「言ったでしょ!!私達にお兄ちゃんなんかいないの!!」
俺はその言葉がまるで狩人の放った矢のように鋭く、そして深く心に突き刺さった。
「私達と何年も会ってない、お母さんにだって何年も協力してあげない・・・それどころか声すら聞かせない人のどこが私達のお兄ちゃんよ!!」
絵里は何年も何年も溜めていたであろうその憎しみともとれる言葉を愛ではなく俺に突き放ってくる。
「・・・絵里。だからお兄ちゃんにも色々あってそれで・・・」
愛の言葉は弱くそして儚い一輪花のような感じだ。だが絵里は
「大変だったのは一人だけじゃないでしょ!!私達だってそうじゃない!お母さんだって・・・」
荒々しい声の中に少し悲しみが深くアクセントされる。
「一人で私達を支えてくれた。もし私達のお兄ちゃんなら・・・お母さんの手助けだってすぐにしてくれたはずだもん。」
そうだ、俺には反論すら出来ない。いや、今でさえ一言も喋りかけてもない。
374 :
「約束の手紙」第七話「亀裂」続き2:2006/07/27(木) 00:07:48 ID:C7zcyzO6O
沈黙が少しでもあるとそれが一斉に俺の所へやってくる。獲物を見つけたような獣達が喉を鳴らして今にでも噛みついてきそうな空気だ。
「絵里!たった一人のお兄ちゃんなの!やっと会えたお兄ちゃんなの!」
愛が大きな声でなだめるかのように。そして訴えかけるようだった。
愛が握った手を強く握り締めた。しかし絵里は愛を睨みつけるように
「今更なんの為に!今更のこのこと現れてどうするつもり!!」
握った手を振り払って絵里は続けた。
「また一緒に兄妹仲良くしましょう・・・なんて虫のいい話なんかしたくもない!」
絵里は目線を俺に突き立てた。
「・・・何も、何も助けてくれなかった人なんか・・・絵里のお兄ちゃんじゃない!!」
渾身の一撃は絵里の思っている事を全て解らせてくれた。
俺を兄とは思っていない・・・むしろ憎しみを持っている。
「・・・絵里・・・。」
俺のやっと出た言葉は絵里の逆鱗に触れた。
「だから!あんたなんかに気安く名前呼ばれる筋合いなんか無いの!」
入って来たドアを勢いよく閉め、絵里は玄関の方に戻っていった。
『ガチャ。バン!!』
玄関が何もしてないのに悲鳴をあげた。絵里が感情のまま閉めた勢いで強い音がしたのだ。
「・・・絵里。」
愛は立ち尽くしたままだ。
375 :
「約束の手紙」第七話「亀裂」続き3:2006/07/27(木) 00:26:00 ID:C7zcyzO6O
少しの時間が長く感じたのは俺だけじゃなく愛も一緒だろう。
愛の肩が少し揺れているのはこの場の空気が寒いからでは無いだろう・・・。
「・・・やっぱり。駄目だったみたい・・・。」
愛は一頻り潤んだ目で俺に話した。
「愛・・・やっぱりってどういう事なんだ。」
絵里に憎しみを与えてしまったのは、少なくとも俺の責任なのは十分に判っている。だがやはり・・・。
「あのね。絵里にお兄ちゃんと会った事をこの前伝えたの。」
テーブルに戻り、また俺の横に座った愛はさらに続けた。
「そしたら絵里、かなり苛立った感じで聞いてもくれなかった。」
愛は冷めていく料理を前に悲しみの表情がましていった。
「私達だけが辛い訳じゃないのに、絵里はお兄ちゃんが何もしないって強く思っちゃっていて。」
愛は俺の様子を伺いながらその時あった事を続けた。
「今日みたいにまたすぐに外に出て行っちゃった・・・。」
俺は確かに妹達の事を忘れていってた。
自分が生きていく事ばかり考えて母親の事等心配してもなかった。
助けてあげる事も当然気づいても無かった。
だから絵里の言った言葉に反論も出来ない。兄を名乗る資格はやはり無いらしい・・・当然、絵里の名前を言うことすら駄目なのかも知れない・・・。
376 :
こんすてぃ:2006/07/27(木) 00:29:10 ID:C7zcyzO6O
第七話UPしました。
やはり長い時間は「亀裂」を生み出しました。
時間掛ってすみません。一瞬繋がりませんでした。
第八話は期間短くUPします。
ご迷惑かけないようにしたいと思います。
377 :
ハロハロ:2006/07/27(木) 01:02:13 ID:26S0AxmfO
>>376 こんすてぃさん、更新お疲れ様です。
緊迫感がハンパないです…。
378 :
ねぇ、名乗って:2006/07/27(木) 02:07:36 ID:AsquBhREO
>376 よかったっす。泣けた。
379 :
名無し募集中。。。:2006/07/27(木) 09:29:34 ID:vAdxEOMFO
新狼に携帯からスレ立てできたら、こんすてぃとハロハロと梨麗の作品コピペしていいか?
380 :
こんすてぃ:2006/07/27(木) 19:16:25 ID:C7zcyzO6O
僕のなんかでよろしければいいですよm(__)m
かなり…イイ!!
382 :
◆4RlCWUNJwU :2006/07/27(木) 21:15:02 ID:bWnBlp2v0
383 :
名無し募集中。。。:2006/07/27(木) 22:03:10 ID:vAdxEOMFO
>>382 あったのか。よく見てなかった。今から時間見つけて少しずつ移していくよ
384 :
◆4RlCWUNJwU :2006/07/27(木) 22:14:37 ID:bWnBlp2v0
385 :
終わり泣き愛「修正」:2006/07/28(金) 00:02:07 ID:Ml0MWCnQO
「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんたら〜もう!」
いつものように絵里は目覚まし時計が鳴る五分前に僕を起こしにくる。
「お兄ちゃん?」
絵里は僕の顔を覗き込んでいる。
「カタカタカタ!」時計の音だけが部屋の時を刻む・・・。
絵里はベッドを降り窓を開けた・・・。外の冷たい空気が僕の体に妙に心地が良い。
「お兄ちゃん!!」
今度は妙に近くで絵里の声が聞こえた。
僕は目が覚め?目の前に絵里の顔が・・・近くにしかもキス!するんじゃないかぐらいに絵里の顔が近くにあった。
「チッ!お兄ちゃん目が覚めたんだ〜」
絵里その『チッ!』とはなんだ!妙に心が落ち着かない。
「ちよっと・・・」
いきなり大声をあげたのは伯母の冴子だった。昨日から・・・僕の家に泊まり込んでいる。
「あ〜あ残念だな〜もう少しでお兄ちゃんの唇奪えたのにな〜。」
そう言うと絵里は台所に向かった・・・。
386 :
終わり泣き愛:2006/07/28(金) 00:36:48 ID:Ml0MWCnQO
絵里はいつも僕をからかって楽しんでいる・・・
「早く起きろ隆!」
冴子が大声で怒鳴った。
「今起きます・・・」
僕はベッドを降りテーブルに向かった。
「おはよ〜!お兄ちゃん。」
絵里の元気な声が家中響き渡った。ベッドの件は気にする様子もなく・・・
「おはようございます。」
冴子に軽く頭を下げあいさつをした。
朝食が用意されてある・・・いつものハンバーグがお皿に用意されていた。
「またか?」
絵里はキョトンとしていた。
「あら〜隆!肩揉んで?」
冴子は新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた・・・
「今食事中・・・」
僕はハンバーグを食べ終わると。冴子を無視して二階にある自分の部屋に向かった。
二階の階段を上がる際に絵里を見た。
「カタカタ・・・」
絵里は後片付けをしている。皿をぬるま湯で綺麗に洗っている・・・洗い終わるとその足でお兄ちゃんの元に向かう・・・
食事をした後僕は部屋に戻りベッドにはいった。
『ドキドキドキ』心臓の音が聞こえそうだ?
「私の気持ち気付いてほしい・・・」
少女の記憶が僕を・・・愛!僕は心の奥底で叫んだ・・・
387 :
終わり泣き愛:2006/07/28(金) 01:00:31 ID:Ml0MWCnQO
「ガチャ!」
僕のドアが絵里の手によって開けられた。
「お兄ちゃん・・・」
その声はいつもの絵里ではなく・・・その表情からは何かを決断したようにもおもえる。
「絵里・・・」
僕はこの先絵里や冴子さんと、どう接していこうか考える中・・・口からでた言葉は絵里の名前だった。
「いつも言っているだろ僕の部屋にはいる時はノックしてと・・・。」
愛なら僕の部屋にはいる時はノックをする。絵里だけは違う僕の言うことはきかないし・・・毎日ハンバーグだし普通の兄なら怒っているぞ!しかし僕は怒る事が出来ない。
「お兄ちゃん・・・絵里はお姉ちゃんと違うんだよ!」
絵里は澄んだ目で僕を見ながら口に手を当てる・・・
僕は布団を被った。
正直今日は出掛ける気分じゃない!冴子の顔は見たくないから・・・
・
・
・
・
・
388 :
終わり泣き愛:2006/07/28(金) 01:23:54 ID:Ml0MWCnQO
「お兄ちゃん・・・」
絵里は獲物を狙うかのようにゆっくり隆に近づく・・・。
ベッドに着くと!布団を隆に気付かれないようゆっくりはがしてゆく!
隆の顔が現われた。疲れ果てたのか眠ってしまっている。
「お兄ちゃん」
絵里はこの隙に隆の唇を奪いに口を近付ける・・・
『ドガ!!??』
僕の部屋のドアが冴子によって蹴り飛ばされた。
「お前達〜!!??」
絵里は口をパクパクして冴子の出方を伺ってる。僕はというと今目が覚め冴子さんが怒っている意味がわからないでいた。
「学校は!!どうしたー!」
朝から冴子のかん高い声を部屋中に響き渡った。
「冴子さん今日は日曜日れす・・・。」
「おーほっほっほ・・・・」
冴子は恥ずかしさのあまり真っ赤になって隆の部屋から逃げ出した・・・
『チッ!!』
絵里は舌打ちした。
389 :
終わり泣き愛:2006/07/28(金) 01:28:52 ID:Ml0MWCnQO
なかなか読みづらいかも
知れませんが何せド素人なもんで・・・荒らしにならないようにしたいと思います。今日はこのへんで
390 :
ハロハロ:2006/07/28(金) 01:43:21 ID:+tQKFP0Y0
>>389 更新お疲れです!
えーと・・・なんてお呼びすればいいのかな(苦笑)
良かったら今度名前入れて下さい。
とりあえず、今後ともよろしくです。
今日はこんすてぃさん来るのかな・・・。
来ないなら、オレ更新しちゃうけど・・・。
391 :
明日を夢見て・・・:2006/07/28(金) 02:35:34 ID:+tQKFP0Y0
>>364 風呂から上がり、リビングへ行くと、いつものように愛が夕食の準備をしていた。
「あ、お兄ちゃん。もうちょっと待ってて・・・すぐ出来るから。」
「おう、サンキュー。・・・・なあ、愛。」
「ん?何?」
「さっき来たお客って・・・」
「え?ああ・・・うん、やっぱり絵里と同じクラスの子だったみたい。
そのテーブルの上に上がってる包み・・・「これ、絵里ちゃんに渡して下さい。」って言って、
置いてったんだけど・・・。お菓子か何かかな?」
そう言って愛は、テーブルの上に置いてある、小さな包みを指差した。
大きさで言うと・・・ちょうどスナック菓子くらいのサイズだろうか。
白地にちょっと柄の入った包装紙に包まれていた。
「ふーん・・。じゃ、これ絵里に渡してくるよ。」
「あ、うん。じゃ、お願い・・・」
オレはその包みを手に取り、絵里の部屋へと向かった。
392 :
明日を夢見て・・・:2006/07/28(金) 02:37:31 ID:+tQKFP0Y0
コンコン・・・
「・・・・・・。」
・・・寝たのかな?
そっと、ドアを開けて中に入る。
・・・絵里は、静かに寝息を立てているようだ。
「絵里?」
オレは小さい声で呼んでみた。
「・・ん・・・?ああ・・・お兄ちゃん・・・何?」
「なんだ・・・起きてたのか・・・。いや・・・大した用じゃないんだけどさ、
さっきお見舞いに来てくれた子が、「これ、絵里に渡してくれ」って言って持ってきたのがあったから。
・・・はいよ、これ。」
オレはそう言って、手に持っていた包みを絵里の枕元にそっと置いた。
「あ・・・・ありがとう。中・・・何が入ってた?」
「ん?・・・いや、オレも愛も見てないから分かんないんだけど・・・。大きさからすると、お菓子かなんかじゃない?」
「そう・・・。」
絵里は少し考えるような仕草を見せたが、
「うん・・分かった。じゃ、もらっとくね。」
と言って、笑顔で答えた。
「おう。・・・じゃ、おやすみ。」
「うん。おやすみ・・・」
オレは絵里の部屋を後にした。
393 :
明日を夢見て・・・:2006/07/28(金) 02:38:54 ID:+tQKFP0Y0
(お兄ちゃんはもう下に行っただろうか・・・?)
「彼」が持って来た、この包み・・・・。
正直、開けるのがすごく怖い・・・。
絵里の頭の中で大きな葛藤が起こっていた。
心では『開けてみたい』という気持ちが渦巻いている。
でも・・・怖い。もし・・・・もし「あれ」が入っていたら・・・。
そう思うと、絵里の手は頑なに開けるのを拒もうとする。
だが・・・・・。
「あー、もう!・・・開けてみなきゃ分からないじゃない!!」
自分自身に苛立ったのか、絵里は首を振りながらそう言い、思い切って封を開けてみた・・・。
394 :
ハロハロ:2006/07/28(金) 02:45:21 ID:+tQKFP0Y0
今回は話の流れ的にここまでです。
短くてすいません・・・。
395 :
ねぇ、名乗って:2006/07/28(金) 16:18:25 ID:RYP20TtXO
>>320 「ただいま〜 あ!カレーの匂いがするぅ〜!」
食事の用意ができると同時に絵里が帰って来た。
「お帰りなさい」
「お帰り、早かったね」
「だって、お兄ちゃんが御飯作ってくれるって言うからダッシュで帰ってきたんだよ!」
それは、嬉しい…
「絵里はカレーが大好きなんよ」
「マジ?良かった…」
俺の作れる料理の中で唯一自慢できるのがカレーだった。
「もう、おなかペコペコだよぉ!早く食べよ!」
「親父は今夜遅くなるっていうから、先に食べようか!」
「絵里!その前にあんたは着替えてらっしゃい」
396 :
ねぇ、名乗って:2006/07/28(金) 16:21:03 ID:RYP20TtXO
「はぁい…もぅ!愛ちゃんは厳しんだからっ!」
絵里は頬を膨らませると、二階の自分の部屋へ行った。
…と思ったらすぐに着替えを済ませ戻って来ると、テーブルの前にちょこんと座った。
少し、すましている横顔が何となく可笑しくて、俺は吹き出しそうになった。
愛が作ってくれた唐揚げやポテトサラダも加わりテーブルは、かなり賑やかになった。
「さて、愛ちゃんと絵里ちゃんの歓迎会を始めますか!」
「ありがとー お兄ちゃん!」
「ありがとうございます!」
「それでは…」と俺。
「「「いただきまーす!」」」
397 :
ねぇ、名乗って:2006/07/28(金) 16:23:17 ID:RYP20TtXO
「美味しいよ〜!お兄ちゃん」
「…こだわりのカレーって感じです 美味しい!」
「そう?頑張って作った甲斐があったよ」
我ながら上手く出来て一安心だ。
「絵里の為に歓迎会までやってくれて感激だょ!お兄ちゃん」
「ちょっと!私もでしょ?(笑)それにあんた、さっきからお兄ちゃんお兄ちゃんって…
ちゃんと『お兄さん』って呼ばな!失礼やよ!」
「だって、ホントにお兄ちゃんなんだからしょーがないじゃん!愛ちゃんこそ『お兄さん』って
呼ぶの他人行儀?だよぉ」
それを聞いた愛は困惑した表情で俺に眼差しを向けた。
398 :
梨麗:2006/07/28(金) 16:25:48 ID:RYP20TtXO
>>350 >>351 どうもです!なかなか続き書けなくてすみません( ノ∀`)
なんか、忙しくってDVDとか観る時間も無い…うう〜〜ん
>>353 亀レスですが、お帰りなさい!復帰おめでとうございます(・∀・)
>>379 俺一人で書いた訳じゃないからなんとも言えないけど…ま、大丈夫だと思いますw
しかし、どっかにうpするほど進んでない事実(^^;;
ハロハロさんも梨麗さんも超イイ!!!!
まるで昔のように活気あるスレに戻ったみたいだ!!!!
400 :
終わり泣き愛:2006/07/29(土) 00:10:20 ID:Iiy1Ep7bO
「冴子強敵だわ!」
壊れたドアを下敷きに絵里は隆の部屋をでた。・・・隣の絵里の部屋に戻る・・・と机に向かい椅子に座る。
ピンク色に染められた部屋は女を感じさせた・・・プーさんのぬいぐるみが枕元に転がっている。お兄ちゃんが初めて絵里の誕生日に買ってくれた大切なぬいぐるみのたー君・・・
「失敗した〜冴子の奴・・・」
『バン!バン!』
絵里は机を二回強く叩いた・・・。
401 :
終わり泣き愛:2006/07/29(土) 00:28:14 ID:Iiy1Ep7bO
「作戦パート2ね!」
シナリオはこうね・・・まず邪魔な冴子を仕事に出掛けた後・・・今日のハンバーグに・・・睡眠薬を混ぜて寝た所を絵里がお兄ちゃんを襲えばいい・・・うん!我ながら完璧。
「よし!実行はお昼時間ね!」
・
・
・
「後片付けは僕の役目か?誰がドア壊した・・・」
自分の部屋のドアを直してる隆がいた。
「よし!直った。良かった。」
隆は時計を見ると後三分で十二時だ!カップラーメンが出来る時間と一緒だ。
402 :
終わり泣き愛:2006/07/29(土) 00:50:57 ID:Iiy1Ep7bO
「ふう〜」
まっ年頃の男と女が一つ屋根の下か?隆はど真面目だし心配はないけど・・・問題は絵里ちゃんね・・・好奇心旺盛て言うか?誰に似たのか!多分亜佐子ね。
「仕事の時間か〜」
冴子はリビングに向かう。
シャネルのバックを肩に掛け急いで・・・家をでる。「バタン!」
ドアが閉まる音がする。
・
・
・
「うへへへ・・・」
作戦開始!!
絵里は片手に薬を持って台所に向かい・・・挽肉と玉葱・・・ピーマンににんじん・・・など食材を冷蔵庫からだした。
「さてと・・・作りますか。」
403 :
終わり泣き愛:2006/07/29(土) 01:07:01 ID:Iiy1Ep7bO
「とんとんとん」
絵里はまず玉葱を切っている。
「ルンルンルン・・・」
鼻歌を奏でながらこの後に楽しい事が起きる事を信じてる絵里がいる。しかし・・・隆の想いが強いのは?絵里だけではない・・・心の病気だった愛も・・・自殺したとはいえ今だに未練はあるだろう愛が愛した・・・人生でただ一人の男?お兄ちゃんを好きな!妹の愛が・・・
404 :
ジェシカ:2006/07/29(土) 01:11:49 ID:Iiy1Ep7bO
今日はここまで
少し短いですが
頑張りますので宜しくお願いします・・・
405 :
ハロハロ:2006/07/29(土) 02:02:24 ID:uadCcaUP0
>>379 亀レスすいません。
どうぞ。・・・といいたいところですが、オレも梨麗さんと同じく、
大して進んでないので・・・どうなのかな?(苦笑)
それでもよければ、どうぞよろしく。m(__)m
>>398 梨麗さん
更新お疲れ様です!
・・・気長に行きましょう、気長にね♪
>>404 ジェシカさん
更新お疲れ様です!名前入れていただいてどうもですm(__)m
続きの気になるところですねw
406 :
「約束の手紙」第八話「傷跡」:2006/07/29(土) 08:02:44 ID:9s8BG6KL0
あれから一、二時間は経過したのではないかと思っていたのだが…。
どうやら分針しか回っていなかったらしい…。
愛と俺は、少しの沈黙の中、冷めていった料理に箸をつけることにした。
本当だったら絵里の事で食欲も失われているのだが、愛がせっかく作ってくれた
料理に失礼だと思ったのだ。
それでもやはり、なかなか箸をつけることができないのだが、愛の料理はどことなく
母親の作ってくれた料理に味が似ていた。
「…お兄ちゃん、絵里はこのままなのかな…?」
愛もなかなか食べることをしない中、俺にそう問いかけてきた。
「……やはり、俺を憎んでいる限りは無理じゃないかな…。」
少し汗をかいたコップに手をやり、俺は愛へ答えを出した。
「憎んでる…私はそんな事少しも思ったことないのに…。」
箸を置き、少し表情を隠した感じな愛の横顔を見つけた。
「…愛は、本当に少しも思ったことがないのか?」
「無いに決まってるじゃない!なんでお兄ちゃんを憎まなければならないの?」
少し声が裏返った感じの声でそう答えた。
「絵里は、さっき言ったじゃないか…何もしなかった事に俺を兄と思わないって」
愛は首を横に振った。
「だって、私達が苦しい時はお兄ちゃんだって苦しいはずだって思ってたから」
「だからさっきも絵里にそう言ったでしょ?」
確かに…愛はそうさっき絵里に返していたと思う…。
407 :
「約束の手紙」第八話「傷跡」続き:2006/07/29(土) 08:18:58 ID:9s8BG6KL0
「私は…絵里にもお兄ちゃんとまた仲良くしてほしいの…。」
何か無くし物を探しているような困った時の顔で俺のほうを見る。
「だって…離婚しちゃったのは両親でしょ?私達まで何もかも離れ離れにはなりたくないよ…。」
今にでも、涙がこぼれ落ちそうな状態だ。
「そんなの悲しすぎるよ…せっかくのチャンスなんだから…。」
俺はこれほどにまで愛が俺に会いたかったという気持ちが、今までよりも理解できたと思う。
いや、強い何かがそうさせているのかも知れない。
ただ、愛の心が全部読める超能力を持っているわけではないから全てを理解しきったわけではないかもしれない。
「俺も…せっかく二人に会えたんだ。」
持っていたコップを下に置き、愛の表情から見える思いを受け止めるかのように
「だから…また、一緒に笑い合いたいと思う」
そう、少し力強く愛に言った。
「…お兄ちゃん。」
綺麗な線を描いた涙の跡は、愛の笑顔をより輝かせていた。
愛に言ったことは、決して建て前な訳じゃない。
この前だしたひとつの『答え』なのだから…。
「…ありがとう。」
やっと愛の顔を俺は堂々と見ることができた。
408 :
「約束の手紙」第八話「傷跡」続き2:2006/07/29(土) 08:38:54 ID:9s8BG6KL0
…その後、愛と別れた。終始笑顔が絶えない愛はさっきの出来事など忘れているかのようだった。
しかし、俺は絵里の事を決して忘れる事はできなかった。
帰り道。最寄の駅までの道、俺はずっと絵里に言われた事をずっと考えていた。
『…お兄ちゃんなんかじゃない!!』
絵里に突き放された俺は、またこの『資格』について考える事になるとは
予想してはいなかった…。
絵里に言われた事はさっきの状況と同じように反論なんかできない。
むしろ、言われて当然な言葉だったと思うぐらいだ。
愛は、どうやら『逢いたい』気持ちのほうが強かったらしい。
しかし、絵里は俺に対しての『憎しみ』のほうが断然強いみたいだ。
十二、三年の歳月は人を色々成長させていくものなんだろう。
それと同時にさまざまな感情が芽生えさせてしまう。
何もしてやってない俺は絵里の心を深く傷つけてしまった。
暗い闇を照らす街灯の下を俺は文字通り暗闇を歩いているのだろう。
絵里の気持ちに明かりを灯す為に…。
考えれば考えるほどわからない迷宮に入っていってしまう。
あまり人と会話すらできない…仕事とプライベートは違うのだから同じ考えでは
通用しないのは最初からわかっている事だ。
どうすればいいのかいくら知恵を振り絞っても見つからない俺は
自分の中で無力さを痛感していた。
愛と絵里の住む家から少し離れた場所まで来た。駅まではあと数分で着くだろう。
ずっと、今日の事を考えていた俺は昼間に子供達が遊んでいた小さな公園に差し掛かった。
ベンチにわずかな影が見える。街頭がなければわからないだろうその影に
見覚えがある感じがした…。
409 :
ねぇ、名乗って:2006/07/29(土) 08:51:21 ID:i82xrJycO
たぶん絵里は『お兄ちゃん今日仕事ないんだったらどっか連れてってよ〜』ってねだるだろうからディズニーランドへ連れてったり水族館へ連れて行ってやろう
410 :
「約束の手紙」第八話「傷跡」続き3:2006/07/29(土) 09:27:37 ID:w9m6fmhIO
間違いなくさっき鮮烈出会いをした絵里の姿だった。
俺はその姿を見ると何故か近くの木に姿を隠してしまった。
どことなく寂しい雰囲気を放っている絵里の表情を
この場所からでは見ることができなかった。
その姿を見るとやはりこの十二、三年の歳月の中、やってきた事に後悔してしまう。
現に今、こんな時間に一人公園なんかに居させてしまったのは俺のせいなのだから。
声をかけてあげたい・・・だけど今そんなことをしたら火に油を注ぐ事になりかねない。
俺は少し離れた位置から携帯を取り出した。
「・・・プルルルル」
「・・・はい。どうしたの?お兄ちゃん?」
そう愛に電話をした。
「愛、近くの公園に絵里が一人ベンチに座ってるんだ。」
「悪いが、迎えにきてあげてくれないか?」
俺は今、絵里にしてやれない事を愛に告げた。
「え?絵里が?」
「悪いが頼むな・・・」
愛は先ほどの出来事を判ってかそれ以上は聞かなかった。
電話を切った後、絵里の姿を負い目に駅に向かった。
次会う時は絵里の笑顔が見たい・・・。
そう駅を出発した電車の中、愛からのメールを確認した時に思った。
どうすればいいんだろうか・・・?
謎が謎を呼ぶという推理小説の言葉みたいにまだ答えだと見つける事ができなかった・・・。
411 :
こんすてぃ:2006/07/29(土) 09:30:51 ID:w9m6fmhIO
第八話UPしました。
途中まで漫画喫茶でUPしたんですがどうしてか入れなくなり、書き込み拒否されたのでまた携帯より書き込みしました(^_^;)
さて、次は絵里との関係をどうするのでしょう。
第九話もなるべく早くUP致しますm(__)m
乙です。
ここからどういう風になるのか期待です。
エロエロに・・
413 :
梨麗:2006/07/29(土) 15:40:09 ID:e/IjvGaAO
>>399 どうもです!
確かに栄えてきましたねぇ 素敵な事です!
>>405 そうですね!自分のペースでいくことにしますヽ(゚∀゚ )ノ
ハロハロさんも同時連載、無理せず頑張ってください!
414 :
こんすてぃ:2006/07/29(土) 21:21:22 ID:w9m6fmhIO
梨麗さんへ
そうですね。栄えてくればより、人の作品が見れてかなり楽しくなりますね
あとマイペースでいいと思いますよ。
僕もかなりマイペースですから(^^;
415 :
明日を夢見て・・・:2006/07/30(日) 00:40:06 ID:B/vVzSzb0
>>393 オレがリビングに戻ると、食卓の上にはすでに夕食の準備が整っていた。
愛も、もう席について待っていたようだ。
「あ、お兄ちゃん。ちょうど準備できたから食べようよ!」
「お?おう。じゃ、食べようか。」
オレは席につき、愛と2人だけの夕食を食べ始めた。
「・・・ねえ、お兄ちゃん。」
食べ始めてからしばらくして、愛がオレに話しかけてきた。
「ん?」
「さっき来た、絵里のクラスの子・・・・彼氏かな?」
・・・愛もオレと同じ事を考えていたようだ。まあ、でも普通はそう感じるだろう。
同じクラスの男の子が、1人で見舞いに来たとなれば・・・。
416 :
明日を夢見て・・・:2006/07/30(日) 00:42:35 ID:B/vVzSzb0
「んー・・・、オレも多分そうだと思うんだけどな〜・・・」
だが、そのときオレは絵里のあの一言を思い出していた。
「そうだよね〜、やっぱり!・・・意外と普通そうな子だったな〜。絵里って、結構面食いだと思ったんだけど。
やっぱりそこは、性格とかも気になるんだろうな〜。一言二言しか話してないからな〜、
さすがに性格までは分からなかったな〜・・・。でも、そんなに悪い感じには見えなかったけどな〜・・・」
そんなオレの考えとは裏腹に、愛はその男の子を「彼氏」と思い込んでどんどんと話を膨らませている。
「うーん・・・・でもな〜・・・」
「ん?どうしたの?お兄ちゃん?」
「あ・・・いや・・・」
愛に言うべきかどうか悩んだのだが・・・。
(そんなことを言っても、愛にとっても絵里にとっても得にはならないか・・・。)
「ごめん、なんでもない・・・。多分彼氏だと思うよ。絵里だって、結構恥ずかしがってたみたいだし。」
「え?そうだったの?」
「ああ。だって・・・・・・」
そう言ってオレは、愛が絵里の部屋を後にしてからのオレと絵里の会話の内容を話した。
・・・あの絵里の一言だけを除いて・・・。
417 :
明日を夢見て・・・:2006/07/30(日) 00:44:21 ID:B/vVzSzb0
「へえ〜・・・・。やっぱりそうなんだ〜。そういえば絵里、最近結構オシャレになってきたもんね〜。
中学校の時とはえらい変わった気がするし。」
オレの話を聞き終えた愛の頭の中では、完全に『絵里の彼氏』という既成事実が出来上がっているようだ。
「ま・・・絵里ももう16だしな。彼氏の1人くらいいるだろうさ。・・・な?」
オレは、愛のほうをチラッと見ながら言った。
「あ〜!ひど〜い!・・・お兄ちゃん、アタシに彼氏がいないの知ってて、そういうこと言ってるんでしょ〜?」
「いや〜・・・、別にそういうつもりで言ったんじゃないけどね〜?」
言いながら、また愛のほうをチラッと見る。
「・・・・お兄ちゃんだって、彼女いないくせに。」
うっ・・・・。愛・・・そ、それは・・・禁句だよ・・・。
「いいもん!卒業までに、絶対彼氏作ってみせるから!」
そう言うと愛は、拗ねたような顔をして、また食事の手を進めた。
418 :
明日を夢見て・・・:2006/07/30(日) 00:46:01 ID:B/vVzSzb0
オレが言うのもなんだが、愛は結構可愛い顔立ちをしている。どちらかといえば、絶対にモテるタイプの顔だと思う。
現にオレの友人にも、愛を狙ってる輩がいるくらいだ。
だが、愛には今彼氏がいない。・・・・いや、正確には『今までずっと』彼氏がいない。
何故か?
・・・・答えは簡単。
『男』が苦手なのである。
普通に学校で会話などをする分には全く問題ないのだが、ある特定の人と1日何時間も2人きりで過ごすと
いうことが耐えられないらしい。それが出来るのは、オレと今は亡き親父だけだそうだ。
とても変わっているが、本人はマジなのだからしょうがない。
どうやったら克服できるか、今は必死になっているようだ。
「冗談だよ・・・。ま、無理しないで。ほどほどに頑張ってな。」
愛にそう言って、オレもまた食べ始めた。
419 :
明日を夢見て・・・:2006/07/30(日) 00:48:20 ID:B/vVzSzb0
・・・・ちょうどその頃。
絵里は無言のまま、ボーっと天井を見上げていた。
手には・・・・一枚の写真。
(なんで・・・・なんで入ってるの?どういうことなの?)
今度は頭の中で「?」が渦巻いている。
(一体、これに何の意味があるの?どうしたいの?ねえ、山本くん?)
絵里は心の中で、『彼』に向かって疑問を投げかけていた・・・。
420 :
ハロハロ:2006/07/30(日) 00:56:26 ID:B/vVzSzb0
今回はここまで。
>>411 こんすてぃさん
更新お疲れ様です!今回もバッチリ読ませて頂きました♪
一話ごとに題名がしっかりと付けられていて、すごく読みやすいです。
まさにドラマのような感じですね。次も待ってます☆
>>413 梨麗さん
どーもです!無理しないで頑張ります。(笑)
421 :
こんすてぃ:2006/07/30(日) 09:46:26 ID:ieK6htm0O
ハロハロさん更新お疲れ様ですm(__)m
最後の絵里の写真場面が後に繋がるいいアクセントになってますね。
次も期待してます。
422 :
梨麗:2006/07/30(日) 15:19:52 ID:hWQc+Vi5O
>>414 こんすてぃさんレスども!新作者さんにも来てほしいですよね(・∀・)
小説の感想ですが、公園で絵里に声をかけられないトコが印象深かったです。切ないです。
>>420 ハロハロさん更新乙です!今回も謎が残りましたね〜
愛が『男』が苦手、絵里が面食い?…ってトコが、何気にリアルな感じがして良かったです。
423 :
住人:2006/07/31(月) 08:02:35 ID:QLwsP+8F0
>>こんすてぃさん
乙です!読ませてもらいました!
いやぁ、次に絵里がどう動くのか楽しみでつ!愛は優しいなぁ…w
>>ハロハロさん
乙です!
愛が男が苦手ってのがキャワイイですね!
山本くんが気になるよ〜w
作者さん達、更新大変かと思いますがマイペースで結構です!
これからもいい作品を待ってまつ!
わくわく
424 :
こんすてぃ:2006/08/01(火) 03:12:34 ID:WB/DPKfI0
明日にでも第9話upします。
425 :
ハロハロ:2006/08/01(火) 04:28:54 ID:J2bVJHDp0
さっき、絵里妹スレ見てきたんですが、>378から書き始めた作者さん(ハジメさん?)
ホント、どこ行っちゃったんでしょうね?半年くらい書き込みがないようですが・・・。
スレ自体が何か悲しい終末を迎えそうで、切ないです・・・。
短編でも考えて、書き込みしてこようかな・・・。
>>421 >>424 こんすてぃさん
どうもです!オレも期待して待ってます☆
>>422 梨麗さん
どうもです!
>今回も謎が残りましたね〜
多分、毎回こんな感じになるかもですw
続きは、それから考えるみたいな(苦笑)
>>423 レスありがとうございます!
ど素人なりに気合入れて作ってますので、期待にこたえられるよう頑張ります!
426 :
こんすてぃ:2006/08/02(水) 01:05:50 ID:V7Di0VrGO
第九話の手直しをしてるため更新遅れますm(__)m
ハロハロさん
短編やってみると面白いかもしれないですよo(^-^)o
427 :
明日を夢見て・・・:2006/08/02(水) 17:31:14 ID:LZOHqDwx0
>>419 食事が終わり・・・。
オレはリビングでソファーに寝転び、特に何が見たいわけでもなく、ただ付いているテレビをボーっと見ていた。
その間に愛は、食事の後片付けを黙々とこなし・・・。
・・・一般的な家庭にありがちな、夜の風景がそこにあった。
ちょっと前までは、オレはこの風景を「親父と母さん」の2人で見ていた。
そして、その風景の中には、愛の姿が必ずあった。そして時には絵里の姿も・・・。
会話の切り出しは意外と親父が多かった。親父はいつも愛を茶化すようなことばかり言っていた。
そんな親父の言葉に愛はいつも膨れっ面。それを母さんが上手くフォローする。
だが、時にはそこで絵里が火に油を注ぐようなことを言って、愛をもっと怒らせてしまう。
・・・結果、「親父と絵里」対「母さんと愛」という形がいつからか出来上がっていた。
オレは、そんな光景をいつも中立な立場から見ていた。だが、勝負は大抵「母さんと愛」組の勝ち。
絵里がよく途中退場をするためで、親父1人ではさすがに勝ち目がなかった。
そして、勝負が付いた後には、いつものようにみんなの笑顔があった。
そんな風景がとても鮮明に思い出される・・・。
428 :
明日を夢見て・・・:2006/08/02(水) 17:32:34 ID:LZOHqDwx0
それが、今は「兄と妹」2人・・・。
そう考えると、心の中に半年前と同じような虚しさ・寂しさがこみ上げてきた。
(・・・いや、今はこんなことを考えちゃいけない。しっかりと現実を生きなきゃ。)
オレは、そんな思い出を振り払うかのように、バッと起き上がり、ソファーに座り直した。
ちょうどその時、洗い物を終えた愛がキッチンから出てきた。
「ねえ、お兄ちゃん。ちょっと話があるんやけど・・・」
そう言いながら愛は、オレの方へと歩み寄り、ポンと隣に座った。
「どうした?」
「・・・うん。絵里のことなんやけどね・・・」
愛は、食事の時とはうって変わった、いつになく神妙な顔をしている。
そして、少し話しづらそうな様子だ。
・・・だが、少し間を置いてまた話し始めた。
「最近・・・ちょっと変わったように思わない?」
「変わっ・・・た?」
その言葉を聞いたとき、オレは一瞬、意味が分からなかったのだが、
「ああ・・・だから彼氏が出来たからだろ?」
と、さっきの夕飯のときの会話を思い出しながら答えた。
429 :
明日を夢見て・・・:2006/08/02(水) 17:34:28 ID:LZOHqDwx0
だが、愛は
「ううん、そうじゃなくて・・・」
と切り返してきた。
「最近ね・・・何ていうんだろう・・・ちょっとボーッとするっていうか・・・
こう・・・考え込むようなことが多くなったと思わない?」
「考え込む?」
「うん・・・。彼氏が出来たせいなのかも知れないんだけど・・・でも、それなら
もうちょっと楽しそうな感じだと思うし。考え込んでるときの絵里、何かすごく複雑そうな
顔してて・・・。ちょっと気になったの・・・。」
愛は話し終えると、少し不安そうな面持ちでオレのほうを見た。
(・・・さすが、お姉さんだな。)
オレは素直にそう思った。本当に絵里のことをよく見てくれているということが、
この言葉からも分かる。おそらく絵里は、愛に対しては隠し事など出来ないだろう。
「愛・・・」
「ん?何?」
「さすがだよ、やっぱり。・・・・実はね、さっきのオレと絵里の会話には続きがあるんだ。」
「続き?」
「ああ、実はあの後・・・・」
そう言って、おれは夕食の時には敢えて言わなかった「絵里のあの一言」を愛に説明した・・・。
430 :
ハロハロ:2006/08/02(水) 17:38:54 ID:LZOHqDwx0
今回はここまで。
>>426 こんすてぃさん
ちょっと書き込みしてきましたw
短編で終わらせるつもりなんですが。
長くなりそな予感がプンプンと・・・(苦笑)
こちらとれいなスレに影響が出ないように頑張ってみます。
ああああ・・・いいとこで
期待して待ってますよ!!!
432 :
M・K◇4SEZYOUKOO:2006/08/03(木) 01:16:41 ID:/7fZOULhO
こんすてぃ己
ここに居たのかハロハロは
こんすてぃの作品待ってるよ
433 :
ねぇ、名乗って:2006/08/04(金) 00:04:28 ID:Lqbitd68O
待ってるけどさ
更新しないのに空予告はやめてくれ
番組もう終わりなのにCM前に入る「まだまだ続きます」みたいだ
萎える
434 :
明日を夢見て・・・:2006/08/04(金) 01:24:55 ID:UGahLVBo0
>>429 「さっきは、絵里に「彼氏か?」って聞いたら、すごく恥ずかしがってたって話をしただろ?」
「うん、それはさっき聞いたよ。」
「けど〜・・・その後ちょうどオレが部屋を出るときにさ、絵里が天井を見上げながら、ボソッとつぶやいた言葉があるんだ。」
「つぶやいた・・・?」
「うん。そう・・・ちょうどさっき愛が言ったような、ボーっとした感じで。」
「そう・・・。それで、なんて?」
オレは、愛のほうをチラッと見た後、ちょっと間を置いてから答えた。
「うん・・・・・・『彼氏か〜、そんなんだったら・・・いいのにな』って。」
「え!?」
愛は、予想もしていなかったのだろうか、とても驚いたような顔をしている。
「そんなんだったら・・・・いいのにな?」
「ああ。オレもそん時は『えっ?』って思ったんだけどさ。」
「・・・・って・・どういうこと?」
「だからさ〜、オレも後々考えてみるとすごく気になってきちゃってさ。でも、こんなこと愛に言っても、
愛が余計な心配するだけだろうから、黙ってようかなって思ったんだけど・・・。」
オレの話が聞こえているのかいないのか・・・、愛は下を向いて何やら考え込んでいるようだ。
オレは頭に浮かび上がるいろいろな可能性を考え始めていた。
「彼氏・・・だったらいいのにな、ってことは、やっぱりその子は彼氏じゃないんじゃないかな?
・・・いや、でも絵里は彼氏と思ってるけど、その子は絵里のことを彼女とは思ってない、とか・・・」
435 :
明日を夢見て・・・:2006/08/04(金) 01:26:00 ID:UGahLVBo0
「・・・・お兄ちゃん。」
「ん?」
不意に愛が言葉を発した。
「なんか・・・アタシ、嫌な予感がする・・・。」
「え?」
「今お兄ちゃんが言った逆のパターン・・・」
「逆?・・・ああ、絵里は彼氏と思ってるけど・・・っていうやつの?」
「うん・・・。もし・・・、もしもよ?絵里は彼氏と思ってないけど、その子は絵里のことを
彼女だと思っているとしたら・・・。」
愛のその言葉を聞き、オレの頭の中に・・・ゆっくりと・・・あるひとつの可能性が浮かび上がってきた・・・。
436 :
明日を夢見て・・・:2006/08/04(金) 01:27:00 ID:UGahLVBo0
・・・・ストーカー。
『相手の意思を無視し、相手を追いかけ、恋愛感情を求めたり、あるいは金銭面でも不法な形で追いかける人』
【外来語年鑑2006】
「愛・・・」
「でも・・・否定は出来ないでしょ!?そうじゃないとは言い切れないでしょ!?」
「いや・・ちょっと落ち着けよ。」
愛は、少し錯乱状態になってきているようだ。どうにかして落ち着かせないと・・・。
「オレは、今可能性の話しをしてるだけで・・・そうだと決まったわけじゃないんだからさ。」
「だって!・・・絵里、いつも考え込むとき、悲しそうな、辛そうな顔してたよ!?それは・・・」
「違うって!ちょっと落ち着けよ!!」
オレは思わず、声を荒げてしまった。愛は瞬間、ビクッと反応した。
「あ・・・ご、ごめん・・。」
一言、愛に謝った後、
「愛・・・ちょっと落ち着こう。」
と、愛をなだめるように言った。
437 :
ハロハロ:2006/08/04(金) 01:29:03 ID:UGahLVBo0
今回はここまで。
>>431 レスありがとうございます。
今回も変なとこで切っちゃいました。すいません・・・。
438 :
ねぇ、名乗って:2006/08/04(金) 02:29:05 ID:Lqbitd68O
よかったですorz
439 :
111:2006/08/04(金) 02:32:45 ID:Jcelhn6T0
440 :
( ̄□ ̄;)!!:2006/08/05(土) 02:10:22 ID:PxN6m92nO
こんすてぃ
続きまだ
441 :
。:2006/08/05(土) 05:31:26 ID:3K8PaukRO
こんすがんがれこんすがんがれ
442 :
( ̄□ ̄;)!!:2006/08/05(土) 15:17:32 ID:PxN6m92nO
こんすてぃ〜
こんすてぃ〜
こんすてぃ〜
443 :
終わり泣き愛:2006/08/06(日) 01:44:29 ID:I/AM1YgJO
僕は窓から空を眺めている、時が経つのを忘れることが僕自身に愛という海から零れる一粒の雨が僕の額に突き刺さる・・・。
「雨・・・」
僕は窓を閉め布団に身体を捧げた。
・
・
・
「ジュウ・・・」
ハンバーグの焼く音が聞こえる・・・
ハンバーグにはちゃんと穴をあけないと・・・隠し味はニンニクと『納豆』と・・・「二ヒッヒッヒッヒ」
後本当の隠し味は・・・睡眠薬を二粒・・・三粒だったかな〜?
「よし!?出来た」
「お兄ちゃん〜お昼ご飯できたよ〜」
444 :
終わり泣き愛:2006/08/06(日) 01:58:22 ID:I/AM1YgJO
僕は天井を眺めてた。
何故冴子と顔を合わせたくないのか?その理由は・・・似ているから・・・
性格は正反対だが容姿がていうか顔が愛にそっくりだから・・・後あの少女の事も気になる存在だ。
「お兄ちゃん寝てるのかな?」
二階の隆の部屋に絵里は階段を一歩二歩上がっていく・・・お兄ちゃんに早く絵里の心を込めた手料理食べてほしい・・・その想いで隆の部屋に向かう絵里。
445 :
終わり泣き愛:2006/08/06(日) 02:12:06 ID:I/AM1YgJO
僕の脳裏に、真っ先に浮かび上がってきたのは一人の女性の姿だった。
肩の辺りまで素直に伸びた髪。色白で絵里とは正反対の色をしているのが分かる。澄んだ瞳に吸い込まれそうな唇。
バス停で少女が待つ姿・・・そして忘れることが出来ないあの笑顔・・・一言も喋らなかったのは何か訳があるだろう・・・
「ガチャ!」
またノックもなくドアが開かれた。
「お兄ちゃん・・・」
446 :
終わり泣き愛:2006/08/06(日) 02:37:20 ID:I/AM1YgJO
「ノック忘れてるぞ絵里!」
「えっへへへ・・・ごめんねお兄ちゃん。」
「どうした絵里!」
「うん!ご飯できたから呼びにきたの?」
「またハンバーグか?」
「駄目〜!?」
絵里は甘えた声で子犬みたいに尻尾を左右に振った。
「解った後で食べるから絵里。先に食べてな。」
「えっ食べてくれないの絵里寂しいよ〜」
子犬のタローのように尻尾を五回左右に振った。
・
・
・
食べたくないわけでは無い毎日三食ハンバーグ出されたら誰だって
(今日は〜外食にしょうかな〜?とか彼女家まで行って手料理喰わせてくれよぅ?とか
祖父や祖母の家に行ってやっぱり故郷の味母親の味だ〜とか言いたくなるよな絵里には言えないけどね。)
「お兄ちゃん早く食べてね?・・・絵里を・・・」
絵里の名前だけ隆に聞こえないぐらいに小さく伝えた・・・
絵里は隆の部屋をでて階段を下りリビングに着いた。
447 :
ジェシカ:2006/08/06(日) 02:43:11 ID:I/AM1YgJO
今日はここまで
>>ハロハロさん 更新お疲れ様です。
>>こんすてぃさんも
作品待ってます。
448 :
「約束の手紙」第九話「逃避」:2006/08/07(月) 06:54:57 ID:RYw80qiZO
あの日からもう一週間が過ぎた。
相変わらず仕事に追われる毎日を過ごすだけだった。
もちろん絵里に会ってはいない。
それどころか愛にすら会ってもいない。
いや、声を聞く事も出来ていないのだ・・・。
どうしても携帯を持つと手が震えてしまう。
愛に電話しようなんて思った時なんか酷いもんだった。
どうしても怖いんだ。
心の中の俺は弱虫だ、絵里の言った一言で十分に致命傷を受けている。
俺がまた二人の中に入ったらそれこそ絵里が何しだすか分からない・・・。
そんな事ばかり考えると全く行動できなくなってしまったのだ。
愛からはメールが来る。・・・いや来ていたと言った方が正しいだろう。
最初は「心配しないで」と励ましてはくれていたのだが。
俺が返信しないでいると全く来なくなった。
まぁ・・・当たり前か・・・。
仕事と妹の事・・・特に絵里についてばかり考えていた俺は
少し気分転換した方が良いと思い、何度か行っている
飲み屋へ会社終わりに足を運ぶ事にした・・・。
449 :
「約束の手紙」第九話「逃避」続き:2006/08/07(月) 07:14:48 ID:RYw80qiZO
・・・・・・チリッンチリン・・・
「・・・いらっしゃいませ」
凄く静かな雰囲気のこのBARは何度かお世話になっている。
会社でつまずいたり、うまくいかない時は
こうしてここであまり呑めないお酒を傾ける。
テーブル席が五つぐらいしかない小さい店だが、この雰囲気が自分に合っている
感じがとにかく好きだった。
いつものようにカウンター席の端の方に座り
荷物を下に置いた。
「・・・今日はどういたしましょう・・・。」
もの静かなマスターがグラスを拭きながら尋ねる。
「・・・ジントニックを・・・。」
「・・・かしこまりました。」
そう注文が終ると俺は携帯に目をやった。
実は来る前に連絡しておいた人がいるのだ。
そしてここで待ち合わせをしている・・・。
・・・・・・スー・・・。
ジントニックが物音をさせずに俺の前にやってきたと同時に
小刻に携帯が震えている。多分来たんだろう・・・。
・・・・・・チリッンチリン・・・。
「・・・待たせたみたいね。」
紺のスーツで全身を覆い、手提げバックを持つ手からは綺麗なマニキュアが光る。
「・・・いえ・・・。お久しぶりです。裕子先輩」
俺の今居る会社にいた、中澤裕子先輩だ。
「・・・すっかり、板についたようね。」
少し微笑みが見えた感じが昔と変わらなかった。
450 :
「約束の手紙」第九話「逃避」続き2:2006/08/07(月) 07:31:30 ID:RYw80qiZO
「いやいや・・・。俺なんかまだまだですよ。」
久し振りの再会に少し照れくさそうに俺は答えた。
「・・・フフ。相変わらずね・・・。マスター私にも同じものね。」
マスターは小さく頷き、作業にとりかかる。
「・・・裕子先輩。会社どうですか?」
そう。俺が入社してから二年経った時に
裕子先輩は自分の会社を立ち上げるために
会社を辞めた。
その時には社長ですら辞めるのを止めたぐらい、優秀な人だった。
「まぁまぁ・・・ってとこかしら。悪くはないわね。」
いつの間にか来ていたお酒を手にしていた。
それに少し口をつけるとほんの少し口紅がグラスに付いていた。
俺が入社当初、張り切りすぎてうまくいかない時期ばかりだった時に
いつでも力になってくれたのが裕子先輩だった。
時には怒られるのがかなり恐怖だったが、今ではありがたく感じている。
今でも裕子先輩を目標にしている。
「・・・まぁまぁか。裕子先輩らしいですね。」
グラスから手を離し、少しばかしグラスの中を覗きこんだ。
そこには疲れた表情の俺が俺を見ていた。
「・・・で。相談って何?」
もう半分は無くなっているだろうグラスを片手に俺の方を覗きこんだ。
「・・・実は。妹の事なんです・・・。」
俺とまだにらめっこしながら、裕子先輩に悩みを打ち明けた。
451 :
「約束の手紙」第九話「逃避」続き3:2006/08/07(月) 07:57:14 ID:RYw80qiZO
・・・・・・。
一通り、俺は愛と絵里。二人の事を裕子先輩に話した。
最初の別れ。
突然の出会い
自分の決意
絵里の気持ち。
揺らぐ決意。
全て裕子先輩に話した。
話が終わる頃には追加オーダーを何度か繰り返した。
「・・・なるほどねぇ。あんたに妹がいたんだ・・・。」
少し驚いてはいるのだろうか。少し虚ろな表情が目に残る。
「・・・はい。もう訳わからなくて。」
「やはり無理なんじゃないかな・・・なんて考えてしまうんですよ・・・。」
裕子先輩の前では、いつも弱気になってしまう・・・。アルコールのせいにも捉えれるかも知れないが。
すると裕子先輩はため息を一つした。
次に出てきた言葉は意外なものだった。
「・・・で。あんたはまたそれで逃げる訳?」
少し呆れ顔な感じもしている。
「一度決めたんでしょ!二人を守るって。」
「だったら。しゃきっと、守りなさい!」
励まし・・・ではなく、俺に激を飛ばした。
「あんたしか・・・できないちゃうの?」
そうだ。なんで迷っていたんだろうか・・・。
あいつらを守る事に逃げてどうするんだろう。
裕子先輩の言葉で俺は何か新しくできる気がした。
その日は二人、ラストまで飲んだ。
もちろん、俺が先に潰れたのは言うまでもない。
452 :
こんすてぃ:2006/08/07(月) 07:59:18 ID:RYw80qiZO
第九話UPです
今回は裕子先輩がでてきました。
やはり激を飛ばしてくれるのはこの人しか考えられれないんで。
次のUPは未定としますm(__)m
ただ早くはしたいとは思います。
453 :
ハロハロ:2006/08/07(月) 20:16:47 ID:er2J/XS80
>>ジェシカさん
更新お疲れ様です。
絵里・・・悪い奴ww
>>こんすてぃさん
更新お疲れ様です。
話をしっかりと聞いてくれ、檄を飛ばしてくれる中澤先輩か・・・。
オレもそんな先輩欲しいなあ・・・。
なんて思いましたw
454 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:20:33 ID:er2J/XS80
>>436 「確かに・・・確かに、愛が言うとおり、可能性はゼロではないよ。
でも・・・それは100って訳でもないだろ?」
愛は、今にも泣き出しそうな顔をしながら、
「う・・・うん。」
とだけ答えた。
「それなら、決め付けるのはまだ早いよ。」
オレは、愛に理解できるように、言葉を探しながら話し始めた。
「確かに今、オレは「可能性はゼロではない」って言ったけど・・・それはホントに「可能性」の話しでしかないんだ。
・・・ひょっとしたら、とんでもない思い違いをしてるかもしれないし、もっと言えば、彼氏うんぬんの話し自体も、
違うのかも知れない・・・。」
・・・そう。オレと愛は、さっきの男の子を「絵里の彼氏だ」と仮定して、流れのままに話を進めてきていた。
だが、その仮定自体が間違ったものだとしたら、とんでもない思い違いなのだ。ただの「妄想」でしかなくなってしまう。
455 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:24:02 ID:er2J/XS80
「ただ、絵里と同じクラスの子だったから・・・。
その子が1人で来たから・・・。
絵里も恥ずかしがってたから・・・・。
それに、あの絵里の一言・・・。
・・・いろんなことが重なって・・・何故か、そう感じちゃったんだよね・・・。
だから、オレ達が今ここで話したことも・・・全く意味がないって訳じゃないんだけど・・・」
「そうだね・・・。」
愛はポツリと言った。
「え・・・?」
「確かにそうだよね。アタシも、あの子が絵里の彼氏だとばかり思って・・・決めつけちゃって・・・」
愛はゆっくりと・・・声を振り絞るように話し始めた。
「絵里がね、たまに考え込んだりしてるっていうのは、ホントなの・・・。アタシ、よく見てたから。
・・・でも、それが何でなのかは分からなかったの。何回か絵里に聞いてみたことはあったんだけど、
いつも「ううん、何でもないの。」って返事だった・・・。だからすごく気になってたの。
・・・・そんなときに今回のことがあったから、アタシ・・・」
そこまで言って、言葉を詰まらせた。
456 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:25:30 ID:er2J/XS80
「うん、愛の言いたいことはすごくよく分かるし・・・愛が心配していることも分かってる。
確かに、そういう過程があるのであれば、今の愛のように考えてしまうのも無理はないと思うよ。」
オレは出来るだけ優しく・・・愛の言っていることを理解しているのが伝わるように、語りかけた。
「ごめんなさい・・・。」
「いや・・・謝る必要はないさ。実際オレも、「彼氏かな?」って何度も思ったからね。」
オレは少し照れ笑いした。愛もそれを見て、わずかだが笑みがこぼれた。
「だから・・・、オレ達2人であれこれ考えても、あまり意味がないんだよね・・・・。
はっきりさせるには絵里自身に聞いてみるのが一番早いんだけど・・・。」
オレは、ここで言葉を濁した。
457 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:28:30 ID:er2J/XS80
・・・これが一番難しい。どうやって、絵里に話を切り出せばいいのか・・・?
「・・・愛が、前に聞いたときは「何でもない」って言って教えてくれなかったんだよね?」
「うん・・・。」
「確かに、オレ達が心配してるほどのことでなければ、絵里もいちいち言わないだろうね。
愛の心配性は、絵里も分かってるだろうし・・・。」
愛は黙ったまま、オレの話しに集中している。
(・・・ここもちょっと笑って欲しかったんだけどな。)
そんな事をチラッと感じながら、オレは続けた。
「どうやって聞き出すかも問題なんだけど・・・。一番大きな問題は・・・もし、絵里自身が
そう感じていなかったら・・・ってことなんだよな。」
「・・・どういうこと?」
「んー・・・、聞き方にもよるんだけどね。もし、絵里がその子に対して、特に何も感じて
いなかったら、絵里にこの話しをするのは酷だと思わないかい?」
「・・・・・・」
愛はオレのほうを向いたまま、顔だけをちょっと下に向けて考え込んでいるようだ。
オレはなるべく分かりやすいように、言葉を選びながら話を続けた。
「その子とは、毎日学校で顔を合わせているわけだろ?・・・たとえさっきオレ達が考えた
ようなことが真実じゃなかったとしても、そんな話を聞いたら、絵里はその子に対する接し方
が絶対変わっちゃうと思うんだよね。下手すると、絵里自身の生活にも影響が出るかも知れない。」
「・・・う・・・ん。」
愛は、何とか理解できているのだろうか、微妙な返事をした。
458 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:30:33 ID:er2J/XS80
確かに、絵里本人に聞いてみるのが一番手っ取り早いことは間違いない。それは分かっている。
だが、絵里に対してこの話しをどういうふうに切り出せばいいのだろうか?
・・・・絵里との会話を思い出してみる。
『・・・いいのか?』
『え?・・・あ、うん・・・いいの。来てくれたの、誰だか分かってるし。それに・・・あたしの風邪うつしちゃ悪いしね・・・エヘヘ。』
『彼氏か?』
『そ、そんなんじゃないよ〜。同じクラスのちょっと仲のいい子ってだけだから。』
『本当か〜?絵里〜〜?・・・嘘はいかんぞ〜?』
『本当だってば〜!彼氏なんかじゃないよ〜。』
・・・・・確かに絵里は恥ずかしがっている。普通に考えれば、絵里はその子に対し、少なからず好意を
持っているはずだ。だが、これは「1人の女性」として、今の自分の姿を他の誰にも見られたくないという
気持ちの表れなのかもしれない。
でも、そうすると今度は『誰だか分かってるし。』という言葉の説明がつかない。
何故、絵里は、「同じクラスの男の子」というだけで、来てくれた人を特定できたのか?
そう考えると、やっぱりあの子は・・・。
459 :
明日を夢見て・・・:2006/08/07(月) 20:31:52 ID:er2J/XS80
「どういうふうに聞けばいいのかな・・・・」
・・・オレがそう言った、その時だった。
ガチャッ・・。
リビングのドアノブを回す音が、耳に飛び込んできた。
オレと愛は、情けないほどにビクッ!と反応してしまった。
そして、瞬間的にドアのほうにパッと目を向けた。
ドアが・・・ゆっくりと開かれていく。
・・・そこには・・・絵里が立っていた・・・・・・。
460 :
ハロハロ:2006/08/07(月) 20:32:50 ID:er2J/XS80
ちょっと頑張ってみましたw
今回はここまでです。
461 :
俄然:2006/08/07(月) 23:12:44 ID:iji1dwkNO
>>ハロハロさん
お疲れさまです。
兄と愛を悩ませる男の存在が気になりますね。
続き期待してます。
462 :
ねぇ、名乗って:2006/08/07(月) 23:38:41 ID:RG3TnwX50
えりりんの使ってる香水しらない?
463 :
こんすてぃ:2006/08/08(火) 01:32:11 ID:V/uqIvhBO
ハロハロさんお疲れ様です。
この先に何が待っているのか気になりますね。
464 :
こんすてぃ:2006/08/09(水) 19:18:09 ID:5HY660oWO
手直し終わり次第UPする予定です。
やっと第十話になりました。
465 :
明日を夢見て・・・:2006/08/11(金) 02:34:10 ID:wLknzxL90
>>459 「え・・・絵里・・・。」
「あ・・あれ・・?ど、どうしたの・・・?」
オレと愛は、それだけ言うと体が固まってしまったかのように動けなくなっていた。
・・・オレ達2人は、明らかに動揺していた。
(今の話・・・全部聞かれてた!?)
そんな不安が、瞬時に頭に浮んできた。もし聞かれていたとしたら・・・順序も何もあったもんじゃない。
オレの心臓がバクバクと音を立て始めた。
絵里もそのまま何も言わず、その場に立ち尽くしたままだ。
・・・・しばらく、沈黙が続いた。
オレは、絵里への言い訳を必死に考えようとした。だが、考えれば考えるほど頭の中がグチャグチャになっていき、
もう何がなんだか分からなくなっていた。
愛も何か必死に考えているようだったが、オレが頭を掻く仕草を見せると、「お兄ちゃん、頑張って。」と言わんばかりに
オレのほうを見つめてきた。
466 :
明日を夢見て・・・:2006/08/11(金) 02:37:12 ID:wLknzxL90
そのまま、どれだけ時間が過ぎただろうか・・・。
「あ・・・・あのね・・・・」
沈黙を破ったのは、絵里だった。
やっとのことで口にしたその言葉は、普段なら聞き取れるかどうか分からないくらい小さい声だったと思う。
だが、この沈黙を破るには十分すぎる一言だった。
「う・・・うん。どうした?」
オレも声を振り絞って絵里に返事を返す。愛は、固唾を呑んで絵里の言葉を待っているようだ。
「うん・・・・えっとね・・・。」
「うん・・・。」
「えっとね・・・。」
何か話そうとしているようだが、なかなかそこから話が進められないみたいだ。
(・・・やっぱり聞かれていたのだろうか?)
心臓の鼓動がますます激しくなる。
「あ・・・絵里。・・・そんなとこに立ってないで・・・・こっちに座って話さない?」
この微妙な空気に耐え切れなくなったのか、声を掛けたのは愛だった。
「え・・・・あ・・・・うん、じゃー・・・」
絵里はそう答えると、緊張の糸が切れたかのように、スッ・・とこちらに向かって歩き出した。
オレも、愛の一言に救われたかのように、
「ふー・・・・」
と、大きく息を吐き出した・・・。
467 :
明日を夢見て・・・:2006/08/11(金) 02:38:11 ID:wLknzxL90
絵里は、テーブルを挟んでオレ達と反対側のソファにゆっくりと腰掛けた。
「・・・・熱はもう大丈夫なの?」
愛は心配そうな顔をして絵里を覗き込む。
「あ・・・うん。今は薬が効いてるみたい。すごく楽だよ。」
「でも・・少し楽になったからって、あんまり無理しちゃダメだよ?
風邪引いてるときはゆっくり休んでるのが一番いいんだから・・・」
「うん・・・ありがと、お姉ちゃん。でも、なんか寝てばっかりじゃつまんなくて・・・
何のとりとめのない会話・・・。
その間・・・オレは、絵里がさっきの話を聞いていないことをひたすら願っていた。
だが・・・・・
「そういえばさ・・・今お兄ちゃんとお姉ちゃんで、絵里の話してなかった?」
「「えっ!?」」
絵里のこの一言が、オレ達2人を再び大きく揺り動かした・・・。
468 :
ハロハロ:2006/08/11(金) 02:41:50 ID:wLknzxL90
今回はここまで。
ほとんど進展なくすいません・・・。
このスレ、なんか人が少なくなったな〜と感じる今日この頃w
夏休みだからかな?
469 :
ねぇ、名乗って:2006/08/11(金) 03:46:32 ID:V1r9mydU0
見てる者もちゃんと居るから安心してくださいな
470 :
俄然:2006/08/11(金) 10:42:38 ID:a/C7BPREO
シュウさん、お疲れです。
めっちゃ見てますよ。
愛のお姉さんぶりが見事に描かれていますね。
愛が絵里を心配する様子が鮮明に浮かんできます。
話の展開にも、愛の優しさにも注目してます。
頑張ってください。
471 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:08:14 ID:KNAvw0doO
>>397 「あの…私…いけませんでしたか?」
おどおどしながら愛が問い掛けてくる。
「そんなことないよ!お兄さんって呼ばれて嬉しかったし!」
「ホント…に?」
「本当だよ!愛ちゃんは何も悪くないよ(笑)」
愛は安堵の表情を取り戻したが、絵里は納得がいかない様子だ。
「でも…でも〜!絵里は、お兄ちゃんって呼んだ方がイイと思うもん!」
「…確かに…その方が俺も気が楽かもしれないなぁ……あ!」
気がつくと愛が俯いている。
しまった!つい本音が…!しかし、そんなに過敏に反応しなくても…。
472 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:12:06 ID:KNAvw0doO
顔を覗き込もうとすると、愛は突然正面を向きこう言った。
「私もこれからお兄ちゃんって呼びます!だから私のことも『愛』って呼んでください」
「え!?」
怒っていたわけじゃないようだ。
「やっぱり、その方が自然ですし、なによりお兄ちゃんに無理してほしくないんです」
「愛ちゃん…」
「『愛』ですよ(笑)」
「そうだったね……愛。」
「えー!なんで二人だけでまとまってるのぉ?絵里のことも親しみを込めて
『絵里』って呼んでイイんだよ〜!」
「わかってるって…絵里!」
「うへへ…!」
絵里は照れ臭そうに笑った。
473 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:14:12 ID:KNAvw0doO
実は俺も照れていた。
呼び方が変わっただけで二人との距離が近くなったような気がして嬉しくもあり、
恥ずかしくもあり、それを悟られるのが嫌で俺はカレーライスを掻っ込んだ。
「あっ!そうだ 忘れてた」
俺は冷蔵庫から箱を取り出して来るとテーブルの中央に置き、フタを取った。
愛と絵里の歓喜の声が部屋全体にこだまする。
「わ〜!ケーキだぁ!」
「何か飲み物を持ってきますね 絵里はジュースで良いでしょ?お兄ちゃんは何が良い?」
「ありがとう じゃあ烏龍茶頼むよ」
愛は立ち上がるとキッチンへ向かった。
474 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:16:29 ID:KNAvw0doO
愛は気の利く娘だなぁ…と感心する俺。
絵里はケーキをじっと見ている。
近所のケーキ屋で買ったにしては、なかなか凝ったデコレーションだ。
「美味しそう…お兄ちゃんココ見て!すごく細かく出来てるよ!」
顔を上げた絵里の左頬にはまるで漫画のワンシーンのように生クリームが付いていた。
「絵里…ほっぺにクリーム付いてる(笑)」
「え?ヤダ〜!」
ティッシュを数枚取ると、これまた“お約束”のように反対側の頬を拭こうとする絵里。
「逆だよ逆!ちょっとじっとしててごらん…」
「うん」
絵里はなぜか困った顔で目をとじる。
475 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:19:06 ID:KNAvw0doO
俺はティッシュを手に持ち、絵里に近づいた。
しかし、こうやって見ると絵里って、かなり可愛い顔してるんだなぁ…
少しドキドキしながら絵里の頬を撫でる様に生クリームを拭き取った。
「取れたよ」
「ありがと〜お兄ちゃん」
絵里は真横に首を傾げながら笑顔で礼を言った。
この仕草は…なんだか可愛い…意識してやっているのだろうか?
「はいどうぞ 何の話してたんですか?」
愛が俺の前に烏龍茶を置いた。
「絵里とお兄ちゃんだけの秘密だもんね〜!」
「え?な…!なんでもないよ愛!」
愛は目をぱちくりしている。
476 :
小説。。。:2006/08/11(金) 19:21:42 ID:KNAvw0doO
う〜ん…絵里め!誤解されるだろ!末恐ろしい娘だ。
その後、ケーキにローソクを立てるか否かで揉めながらも、初めて三人で語り合う時間が出来た。
雑談中心ではあったが、それぞれの過去の話もした。
こうやって少しづつ本当の意味での兄妹になれたら良いと思った…そしてそうなると信じていた。
だから気がつかなかったのかもしれない…
俺達三人の気持ちが、俺の理想とは別の方向へ向かって行こうとしているという事に…。
次の日の朝は目覚まし時計ではなく、携帯の着信音で起こされた。
親父からの電話だった…。
477 :
梨麗:2006/08/11(金) 19:32:59 ID:KNAvw0doO
作者の皆さん暑いなか更新乙です!
>>ハロハロさん
居ますよ〜☆ちょっと忙しくて留守にしていましたけどw
ってゆーか、またもや続きが気になる終わりかたですね!イイです!
>>俄然さん
れいなスレの方ではお疲れ様です
とても丁寧な描写で、いつも驚かされています これからも頑張ってください(・∀・)
478 :
ハロハロ:2006/08/11(金) 23:34:24 ID:wLknzxL90
>>梨麗さん
キタ(゚∀゚)!更新お疲れ様です!
>>471>>472 絵里のキャラがよく出てて、すごくいい感じです!
でもここからどうなるのか・・・。
続き、待ってますw
>>469 ありがとうございますm(__)m
>>俄然さん
感想レス、ありがとうございます。
前回と今回のところは、何度か書き直しを施しました。
自分では上手くできたつもりなので、そう言ってもらえるとホントに嬉しいです。
479 :
梨麗:2006/08/12(土) 18:51:49 ID:knijwemkO
>>478 感想レス、マジありがとうございます!
ところでハロハロさんに聞きたいことがあるのですが…
次回(?)遊園地シーン描きたいな〜なんて思っているのですが問題無いでしょうか?
480 :
ハロハロ:2006/08/13(日) 02:18:51 ID:Cf9xLM+c0
>>梨麗さん
遊園地!最高じゃないですか!
絵里のキャラが一番引き立つところじゃないかなとw
全く問題ないと思います^^
・・・というか、是非遊園地で!
待ってますよ〜w
ワクワク
>>ALL
明日更新します。
481 :
梨麗:2006/08/13(日) 18:51:31 ID:J/z9v7xdO
>>480 レスどうもです!上手く書けるかわかりませんが頑張ってみます!
ハロハロさんも更新頑張ってください(・∀・)
か な り続きが気になるのでw
482 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 00:06:20 ID:cbuDUBnUO
>>446 ソファーで隆が部屋からでてくるのを待つ絵里・・・今日の手料理は冷めている
何故ハンバーグなのか?その理由は簡単、ハンバーグしか絵里は作れないから・・・愛みたいに何でも作れないし、物も片付けられない。
「お兄ちゃん・・・」
絵里の気持ちだけが、先走る・・・
「もったいないな・・・ハンバーグ」
・
・
・
明日は学校か・・・ハンバーグ食べたくないな・・・愛の手料理・・・食べたくなる、無理な話だな・・・テストか・・・
・
・
・
「遅い・・・遅すぎる・・・」
(作戦失敗か〜ハンバーグ捨てようかな・・・)
少しうつむく絵里は、階段の降りてくる足音がきこえてきた。
足音は絵里の座ってる、ソファーの後ろで止まると絵里は後ろを振り向いた。
「お兄ちゃん・・・」
「!?」
「・・・」
絵里は言葉を失った・・・振り向いた先には、お兄ちゃんの姿はなく・・・誰もいなかった。
483 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 00:08:54 ID:cbuDUBnUO
空気が冷たい・・・今絵里の後ろに人の気配を感じてる、とても熱く怨念的な物を感じた・・・。
「誰な・・・の?」
絵里が口をだした瞬間、テーブルに置かれていたハンバーグが、地震が起きたかのように揺れている。
「ガタガタガタ・・・」
「キャーなに、なんなの?」
絵里は恐怖のあまり、大声をだしたが・・・誰も来なかった。
来れない理由は簡単、隆の部屋では隆は金縛りにあっていて身動きがとれないでいる。
「・・・」
愛なのか?僕の目の前に立っている女の人は、愛に似ていた。
言葉がでない・・・愛に伝えたい、事があるのに僕は何も出来ない・・・ただ、黙る事しか出来ないようだ。
484 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 00:11:57 ID:cbuDUBnUO
『【お兄ちゃん・・・大好きな私のお兄ちゃん・・・ねぇ・・・早く私のところに来てほしいのお兄ちゃん・・・。】』
「うっう・・・うっ・・・」
やはり、言葉がでない。
愛なのか?僕を迎えにきたのか?いくよ愛の居るところに・・・
『【ダメ・・・駄目だよお兄ちゃん・・・私のところに来ちゃだめだからね・・・でも・・・】』
『【本当は来てほしい・・・お兄ちゃんの側にいたいから・・・】』
「あ・・・い・・・」
「・・・」
金縛りがじょじょに解けてゆく・・・。
・
・
・
しかし・・・絵里のところは、まだ続いている。
「・・・」
「ガタガタガタ・・・」
「怖いよ、お兄ちゃん助けてよ。」
絵里は全身から寒気を感じ震えている。
・
・
・
しばらくすると・・・治まり、絵里は恐怖のあまり漏らしてしまう・・・。
「うっ・・・」
485 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 00:14:28 ID:cbuDUBnUO
恥ずかしながら、洗濯機にパンティを放り込んだ。
この歳でお漏らししたのは、お兄ちゃんに言えるわけはなく、急いで洗濯する絵里の姿がある。
隆は汗ばんでいたので軽くシャワーを浴びようと・・・絵里が洗濯している、場所に向かった。
ドアノブが回る音がする。
『ガチャ!』
「??」
「・・・」
僕は絵里と目が合うと・・・僕の目線が下の方に注がれた・・・僕が見たものは絵里の・・・秘密の部分が丸見えだった事に・・・。
「キャーーーヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ」
僕めがけて、いろんな物が飛んでくる、洗面器・・・石鹸・・・にシャンプ、包丁?・・・
「うわ!?」
僕は、流石に包丁は間一髪避けることが出来た。
「危ないじゃないか絵里・・・」
「・・・見られた・・・」
絵里は頬を赤らめうつむく・・・。
僕は一度外にでると考えた・・・。何の言い訳も、思いつかないまま・・・考えている。
「・・・」
しかし・・・隆は、真面目だからもう一度ドアノブを回して中にはいった。
・
・
・
・
486 :
ねぇ、名乗って:2006/08/14(月) 00:20:10 ID:P0K4iW2IO
これってれいな処女スレの俄然さんのパクリですか?
ドア開けてから閉めるまでの描写がほとんど同じですよ
487 :
ジェシカ:2006/08/14(月) 00:22:59 ID:cbuDUBnUO
皆さん更新ご苦労さまです
>>ハロハロさんれなスレも面白です。こちらの展開も面白そうですね、山本?もしかして・・・と思いました。
>>こんすてぃさん・・・さすがです、言葉が無いです・・・
今日はここまで
488 :
明日を夢見て・・・:2006/08/14(月) 02:20:08 ID:PtQDenmb0
>>467 (どうする!?)
ここで沈黙してはいけない。絵里に余計不安を与えてしまう。
オレは必死に考えた。
そして・・・
「あ、うん。えっと・・・さっきお見舞いに来てくれた子が、どんな子だったのかな、って愛に聞いてたんだ・・・・な、愛?」
「う・・うん、そうそう・・。それで、絵里と同じクラスの子だったみたい・・・って、お兄ちゃんに話してたとこだったの。」
オレと愛は、上手く話を合わせるように答えた。
とりあえずは無難に切り返せたんじゃないかと思う。
後は何とかごまかせば・・・
しかし・・・ここで、絵里から予想外の言葉が返ってきた。
「あ、そうだったんだ〜・・・じゃー、話が早いかも。」
「へっ・・・?」
・・・・話が早いかも?
どういうことだ?
489 :
明日を夢見て・・・:2006/08/14(月) 02:21:34 ID:PtQDenmb0
「でも・・・ホントはお兄ちゃんに聞こうかどうしようか、すごく迷ったんだけどね・・・。今でも迷ってるくらい・・・。」
絵里は少し話しづらそうな仕草を見せたが、オレ達が黙って聞いていると言葉を続けた。
「ちょっと・・・見て欲しいものがあるの。」
「見て欲しいもの?」
「うん・・・。」
そう言って絵里は、ゆっくりとズボンのポケットの中に手を入れた。
オレは黙って絵里の様子を見守る。
・・・瞬間、絵里の動きが止まった。顔が幾分強張ったように見える。
その絵里の変化に気付いたオレは、そのまま少し絵里の様子を窺っていたが、なかなか絵里は動こうとしない。
何か考え込んでいるようにも見えた。
愛もその変化に気付いたようだが、黙って絵里を見守っている。
しびれを切らしたオレは、絵里の顔を覗き込みながら
「絵里・・・?」
と、声を掛けてみた。
「あ・・・うん・・・ごめんなさい・・。」
複雑な表情を浮かべながら絵里は答えた。
490 :
明日を夢見て・・・:2006/08/14(月) 02:24:32 ID:PtQDenmb0
・・・どうしたのだろう?そんなに深刻な話しなのだろうか?
「絵里・・・話したくないんだったら、そんなに無理して話さなくてもいいんよ?」
その絵里の様子を見かねたのか、愛が優しい口調で絵里に語りかけた。
「・・・・・・。」
絵里は下を向いて黙ったままだ。
愛は、一度絵里の顔を覗き込むと、再び話し始めた。
「絵里だってもう高校生やし、学校に行ったり友達と遊びに行ったりしてれば、いろんな楽しいことや嬉しいこと、
面白いことがあると思う・・・。でも、反対に、悔しいことや悲しいこと、苦しいことや辛いこと、失敗とか悩み
とかもいっぱいあると思うんよ・・・。」
オレも絵里も、愛の言葉の続きを黙って待っている。
「・・・でもね、絵里。」
愛は、絵里のほうを真っ直ぐ見つめて言った。
「たとえ・・どんなことがあっても・・・どんなにそれが辛いことであっても・・・
アタシとお兄ちゃんだけは、絵里の味方だから・・・。それだけは忘れないでね・・・。」
・・・それは、とてもありきたりなセリフだった。
しかし・・・。
愛のその言葉には、絵里を優しく包み込むような・・・不思議な力が感じられた。
「お姉ちゃん・・・。」
絵里は、ゆっくりと・・・ゆっくりと顔を上げると・・・
「ありがとう・・・。うん・・・もう大丈夫。」
うっすらと目に涙を浮べながら、力強く答えた。
491 :
明日を夢見て・・・:2006/08/14(月) 02:28:03 ID:PtQDenmb0
そして・・・
絵里は、着ているパジャマのポケットから一枚の紙切れのようなものを取り出し、テーブルの上に置いた。
オレは、黙ってゆっくりとそれを手にとり、愛にも見えるような位置にかざした。
「これは・・・・絵里の写真?」
その紙切れには、笑顔を振りまいている絵里の姿が写っていた。
高校の制服を着ている。学校で撮ったのだろうか?
「うん。この写真ね・・・さっきの包みの中に入ってたの。」
「さっきの包みって・・・・・」
「うん。さっきお見舞いに来てくれた子・・・山本君って言うんだけどね、
その子が持ってきてくれたっていう包み。お菓子と一緒に入ってたの・・・」
「お・・兄・・・・ちゃん・・・。」
言葉にならないような愛の震えた声が聞こえてきた。
・・・ゆっくりと愛のほうを見る。
目が泳いでいる・・・
顔が見る見ると青ざめていく・・・
明らかに動揺しているのが分かる。
その愛の様子を見て・・・オレの頭の中にも再び浮かび上がってきてしまった。
あの「可能性」が・・・。
492 :
ハロハロ:2006/08/14(月) 02:31:30 ID:PtQDenmb0
今回はここまで。
>>ジェシカさん
更新お疲れ様です。
>山本?もしかして・・・と思いました。
・・・・ご想像にお任せしますww
>>こんすてぃさん
手直しお疲れ様です。
気長に待ってま〜すw
493 :
梨麗:2006/08/14(月) 14:33:12 ID:qwuo8aRJO
>>ハロハロさん
うお━━━━━!!ひっぱりますねぇ!
更新乙です!愛の優しさに感動っす(・∀・)
>>こんすてぃさん
夏休みかな?俺も待ってます!
う〜ん もうすぐ折り返し地点だな☆
494 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 20:30:55 ID:cbuDUBnUO
>>485 「・・・」
絵里は落ち着いている。
僕に気付いても、物は投げなかった。それどころか絵里の様子が何時もと違ってる・・・顔は絵里だが、愛に似ている。
「お兄ちゃん、私を抱いてねお願い」
「絵里じゃない、もしかして愛なのか?」
「凄いよ、お兄ちゃん私のことわかるなんて。」
《〈これが噂の憑依ていうやつか?〉》
絵里は(愛は)上着を脱ぎはじめる、すると純白のブラが見えた。
絵里の(愛の)手がブラのホックを外す、ブラは床にゆっくり落ちていく、絵里の(愛の)胸が僕の目の前に現われる。
絵里が(愛が)近付いて来た・・・。
「お兄ちゃん、私の初めてお兄ちゃんにあげる。」
そう言って、隆の首筋に腕を絡ませると・・・唇を重ねようとした。
・
・
・
・
495 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 20:32:57 ID:cbuDUBnUO
すると・・・ドアが壊れる音がする。
「ドン!!!」
壊れた、ドアは僕達の方にむかって飛んでくる。
「お前達なにいちゃついてんのー」
冴子は突然現われてドアを壊した、だけじゃなく僕の身体まで怪我させてしまう。
間一髪・・・キスは、出来なかったけどあれは確かに絵里ではなく、愛その者だったと僕は思う・・・。
三日経った後、絵里とは口もきいてない、それに料理はコンビニの弁当になってしまっている。
弁当を食べた後、急いで学校の支度をする、鞄を持って玄関まで迎うと靴を履いて家を出た。
今日は涼しい日だ、坂を駆け登り学校に着くと校門で絵里が来るのを待つ、優しい兄。
向うから絵里が学校の校門まで走る僕に気付くと絵里は、目をそらし頬を赤く染め、うつむいた際隆に話した。
「お兄ちゃん・・・おはよう、こないだは覚えてないさぁ」
「そうなの」
僕はホットしているに違いない、絵里には悪いがあんなもの見せられても、正直迷惑だ。
496 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 20:35:19 ID:cbuDUBnUO
「お兄ちゃん・・・絵里の」言葉を言いかけた時・・・チャイムが鳴り響く。
チャイムに気付いた絵里は、遅刻しそうだから急いで教室に向う。僕は外靴から、上靴に履きかえ教室に向う。
ドアを開けると・・・席に着く僕は後ろから2番目の席で窓側だ。
しばらくすると、先生が入ってくる。
先生の後ろに、女の子が着いてきた。
先生の話では、転校生のようだ、自己紹介も終わり彼女は一言も喋ってない。
彼女があのバスに居た女の子だと気付いたのは、お昼ご飯を食べてる時だった。
「・・・」
(あの唇・・・あの瞳・・・紛れもなくあの愛が自殺した、場所に居た女の子だと)
彼女の名前は高梨藍子というらしい、正直驚きだ。
これは運命の悪戯にもおもえる、三日前愛は絵里に憑依し、僕に何を伝えたかったのか解らない
もしかしたら、この事を伝えたかったのかと僕は間違った考えをしてしまう。
「高梨さん僕のこと覚えてる」
「・・・」
やはりあの時と、同じだ僕は優しい口調で藍子に尋ねた。
「高梨さんバス停の時の会話で僕が言った事、覚えてる地元の人て聞いたよね、で地元だった?」
「・・・」
(やはり喋らない、でも笑っている、僕が言っている事は理解しているのだろう。)
497 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 20:40:17 ID:cbuDUBnUO
放課後・・・授業が終わり僕は帰る支度をすると、高梨さんと目が合う・・・藍子はまた笑った、僕はこれが彼女の表現方法だと思うことにする。
「高梨さん一緒に帰りませんか?」
と僕は恥ずかしながら、藍子に優しく聞いた。
「・・・」
「コクリ!」
無言で首を縦に振る。
「じゃ行こうか?」
「コクリ!」
他人が見たら怪しいカップルに、間違えられるだろうしかし、彼女との関係を崩したくない、何故なら
冴子さんも愛に似てはいるが、ここまで似ている人はいないまるで、愛が重なってみえるようだ。
「この学校てことは、家はこの辺なの?」
「・・・」
そんな会話していると、向うから絵里が近付いて来た・・・藍子と目が合う・・・絵里は慌てたように目が泳いでる。
身体を激しく、くねらせると藍子に絵里は聞いた。
「絵里!!のお兄ちゃんなんだけど、彼女ですか」
「・・・」
「なんで黙るの?」
「・・・」
「絵里を無視するのね〜」
「・・・」
「そう絵里にライバル宣言するの、いい度胸じゃない絵里は逃げないよ、受けてたとうじゃない。」
「・・・」
絵里と藍子を横目に黙っていた。
498 :
終わり泣き愛:2006/08/14(月) 20:42:19 ID:cbuDUBnUO
「ふん!!」
絵里は膨れて、僕や藍子の前を歩いている、坂を登り僕は藍子の案内で、家に向っていた。
絵里は先に帰ったみたい、絵里の姿は確認出来ないほど小さくなっている。
しばらくすると、藍子は止まり藍子の家を指で差した、その先の家は僕の真向かいにある。
「本当に?」
確かに真向かいの家は誰も入ってない、と思ったが
どうやら僕の、勘違いらしいそう思い彼女を玄関まで、送る事が出来た。
僕は部屋に戻り色々と整理しょうとおもい、ベッドに横になり今までの事を深く、整理している。
バス停の事、自殺した所の事、絵里の事、愛や冴子の事を考えているうちに、眠ってしまう。
「お兄ちゃん?」
絵里はドアを開けて、入ってきたら、お兄ちゃんが眠っている事に気付く、絵里はお兄ちゃんの
側に近付いて来ると絵里は、唇を重ねようとした時激しいラップ音が鳴り・・・
【ガシャ!!!】
急に窓ガラスが砕け、破片が絵里の顔を襲った・・・・・・。
499 :
ジェシカ:2006/08/14(月) 20:46:50 ID:cbuDUBnUO
今日はここまで。
500 :
ねぇ、名乗って:2006/08/14(月) 21:03:11 ID:fd6PfDMm0
乙〜
501 :
ねぇ、名乗って:2006/08/16(水) 02:07:44 ID:yZkstf540
502 :
ねぇ、名乗って:2006/08/16(水) 23:46:06 ID:LYlecRH30
503 :
ねえ、名乗って:2006/08/19(土) 13:28:20 ID:+MmEj6fp0
停滞期間ですな。
504 :
ねえ、名乗って:2006/08/19(土) 17:46:06 ID:gliqONks0
まあ、作者さん達も夏休みなんでしょう。
505 :
ねぇ、名乗って:2006/08/19(土) 17:52:14 ID:msVoVMjHO
キモイ…
ホント馬鹿だな(笑)
506 :
ねえ、名乗って:2006/08/20(日) 02:44:50 ID:IkqN0MZo0
そろそろ作者さん、誰か帰ってこないかな。
508 :
明日を夢見て・・・:2006/08/22(火) 01:16:05 ID:CMvSOIa30
>>491 ・・・・・・沈黙が流れた。
愛も・・・
絵里も・・・・
そしてオレも・・・・。
それぞれが、それぞれの頭の中でいろんなことを想い、俯き・・・天井を見上げ・・・目を瞑り・・・また俯く・・・。
そんな時間がどれだけ続いただろうか。
そして・・・。
オレの心は固まった。
「なあ・・・絵里。」
オレは全ての疑問を絵里にぶつけてみようと思った。
とにかく真実が知りたかったのだ。
もちろん、それは同時に絵里を傷つけてしまうことになるかもしれない。
だが・・・。
「これからいくつか聞きたいことがあるんだけど・・・。出来れば、ありのままを答えて欲しいんだ。」
509 :
明日を夢見て・・・:2006/08/22(火) 01:18:15 ID:CMvSOIa30
「!?・・・・お兄ちゃん、それは・・・」
「いや、いいんだ、愛。オレは・・・・・・、オレは真実が知りたいんだよ。」
愛の絵里を想う気持ちは、すごくよく分かる。
でもオレには、絵里を守る使命があるのだ。現実から目を背けるようなことは絶対にしたくない。
たとえそれがどんなに過酷なものだとしても・・・。
「絵里・・・。さっき愛も言ったけど、オレ達はたとえどんなことがあってもお前の味方だ。全ての現実を受け入れる。
だから・・・オレの質問に、包み隠さず本当のことを話して欲しいんだ。」
絵里はほとんど表情を変えず、ずっと黙ったままだ。
「そりゃー・・・本当に話したくないんなら、無理にとは言わないよ。オレ達じゃ、どうにもならないことだって
あるかもしれないからね。」
オレは、一呼吸おいて続けた。
「でもね。」
絵里はその言葉にピクッと反応した・・・・ように感じた。
「でも・・・絵里も、話す覚悟があったから、オレ達に聞いて欲しかったから、この写真をオレ達に見せたんじゃないのかい?」
「・・・・・・うん。」
ようやく、オレの問いかけに絵里が反応した。
「それだったら・・・話してくれないか?オレと愛は、しっかりと聞いてるから。絵里の全てを受け入れるから。」
絵里は少し顔を上げ・・・
「うん。分かった。・・・・・ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん。」
そう言って、ポツポツと語り始めた。
だが、その『事の実態』は、オレと愛の想像をはるかに超えるものだったのだ・・・・・・。
510 :
ハロハロ:2006/08/22(火) 01:23:09 ID:CMvSOIa30
久しぶりなのに少なくてホントにすいません・・・。
今回はここまで。
先週はお盆休みもそれなりにあったので、休みを満喫しました。
また今週から書き始めたいと思います。
どうぞよろしくm(__)m
他の作者さんも、ホントに夏休みですなww
ま、気長に待ちましょう^^
511 :
名無し募集中。。。:2006/08/22(火) 03:26:57 ID:DJe0xYXv0
>>510 狼で馴れ合いしてるからだろ
マジあのスレウザイんだよ!!
羊か鳩でやれ!!
512 :
ねぇ、名乗って:2006/08/22(火) 11:34:00 ID:hnTPTf2v0
513 :
名無し募集中。。。:2006/08/22(火) 17:48:19 ID:5A7Rgjm70
514 :
梨麗:2006/08/23(水) 19:00:28 ID:JAw5ttr5O
>>510 ハロハロさん更新お疲れ様です!
『事の実態』が気になるです 期待大!(`・ω・´)ビシッ
515 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/08/23(水) 19:42:09 ID:YIaLbiMy0
>>梨麗さん
いつも感想レス頂きありがとうございますm(__)m
最近少し凹み気味なのでとても嬉しいです^^
頑張ります!
516 :
「約束の手紙」第十話「判断」:2006/08/24(木) 05:19:24 ID:2q5Gj5/vO
次の日、頭がまだズキズキしている中、ある場所に足を運んだ。
よく街中で見るような青い看板に白の牛乳ビン。
このコンビニで絵里はバイトしている。
時間は三時間という短い時間らしいが、愛の負担を軽くしたいらしい・・・。
朝、愛に久し振りの電話は絵里との距離を縮める為の第一歩だと思う。
「お兄ちゃん。頑張ってね。」
嬉しそうに喋りかける愛と裏腹に俺の気持ちは曇っていた。
夕方は何処のコンビニも混んでるものだ。
絵里の働いているこの場所もそうみたいで、買い物客もただの立ち読み客も出入りが激しい。
こんな風に状況を遠目から見ている俺は絵里に会うのがまだ怖いらしい・・・。
まったく情けない話だ。
少し客足が緩んでくるのに愛用のセブンスターメンソールが三本は無くなった。
頃合いを感じて、俺は見せに足を向けた。
入り口のドアに近づくにつれて、絵里の姿が見えてくる。
お客に笑顔を見せ、レジの対応している絵里の姿は、当然初めて見る顔だった。
しかし、できれば俺の前で見てみたかったと思う。だけどそれは難しい方程式と同じぐらいの難題じゃないかと感じる。
517 :
♯000022:2006/08/24(木) 05:38:46 ID:+uC4+Q0J0
pultu
518 :
「約束の手紙」第十話「判断」続き:2006/08/24(木) 05:41:55 ID:2q5Gj5/vO
笑顔で働いている絵里の顔を曇らせるのにそう時間はかからなかった。
俺の顔はそれほど嫌われる顔らしい・・・。
俺の姿を再度確認した時にはすでに殺気を感じる程の視線で俺を睨みつけていた。
足早に弁当とお茶を持ち、危険な香りを感じる絵里のいるレジまで行った。
「・・・いらっしゃいませ・・・。」
絵里の言葉は先ほどの客とはうって変わって冷たく、そして無表情だった。
「・・・絵里。話をしたいんだ。」
このタイミングを逃したら、すぐにスルーされると感じた俺は、すぐに絵里に話しかけた。
「・・・お弁当温めますか?」
タイミングなんて関係なく、絵里は冷たく対応してきた。
「・・・絵里・・・。」
俺の返事を聞かずにレンジに弁当を入れるとお茶もリーダーに通した。
「・・・538円になります。」
まったく俺の話など聞かず、淡々とした口調で対応する。
「・・・絵里。頼むから俺の・・・。」
「538円になります。」
俺の話など無視するかのように続けた。
俺が千円を出すとすぐにレジに打ち込み
「お釣り、462円です。ありがとうございました。」
軽い会釈程度の動作をして目の前に弁当とお茶の袋を差し出した。
519 :
「約束の手紙」第十話「判断」続きその2:2006/08/24(木) 06:14:29 ID:2q5Gj5/vO
「待ってくれ。話を・・・。」
「ありがとうございました!」
強めの口調の絵里の態度は、俺の居場所無くすには十分に効果的だった。
周りの目線がきつくなり始めた時には次のレジ待ちが出てきた。
買い物した袋を片手に俺はドアを出た。
後ろから来る、突き刺すような目線は見なくても絵里のものなのは言うまでもない事だった・・・。
何も解決できないままコンビニを後にする事が悔しかった。
あれだけ決めた絵里との距離を縮める事が出来ない・・・。
どうすれば絵里の気持ちを変える事ができるんだろうか。
悩めば悩むほど俺が嫌になる。
こうなる前にもっと早く何かできたはずだ。
家に着いた時には既に弁当は冷めている。
食べる気にもならず、俺はすぐにベッドに横たわった。
絵里の事をどうするか考えているうちにいつの間にか眠りについていた・・・。
『おにいちゃん。あちょぼ』
『あぁ・・・遊んで・・・。』
『・・・嘘つき!あんたなんかお兄ちゃんじゃない!』
「絵里!!」
身を起こして、俺はそう叫んでいた。
小さな絵里が今の絵里になり、そう・・・まさに現実に戻った。
夢。いや・・・夢じゃなく本当の事だ。
この先が見えない。そんな夢だった。
520 :
こんすてぃ:2006/08/24(木) 06:18:50 ID:2q5Gj5/vO
長い休みから戻りました。
まだ体が戻ってないですが、また書き始めます。
やっと第十話をUPできました。
またこんなんでも読んで頂ければなんて思います。
絵里との距離は果たして・・・。
続きはまたUPいたしますm(__)m
521 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/08/25(金) 16:59:12 ID:EEMwAxhh0
どうも納得のいくストーリーにならず、何度も練り直しをしていますので、
次回更新、大幅に遅れそうですorz
気長にお待ち下さいm(__)m
>>こんすてぃさん
お帰りなさい!待ってましたよw
絵里との距離感・・・切ないですね。
続き待ってます!
522 :
小説。。。:2006/08/26(土) 18:30:35 ID:3gvWNVJ6O
>>476 『もしもし…起きてたか?俺だ』
「…親父?…あ…昨日帰って来なかったんだ?悪ぃ…先に寝ちまった」
時計を見ると午前六時。カーテンの隙間からは朝の光が差し込んでいる。
『いや、それはどうでもいいんだ。実は昨日、博多の工場で事故があってな…今、その現場に居るんだ』
「え?…現場って、博多に!?」
寝ぼけた頭では話にならない事を察した俺は、ベッドの上で上体を起こした…
「…で、大丈夫なん?」
『幸いケガ人は出なかった…だが状況は良くないな…悪いんだが…しばらく現場を離れられそうにない』
523 :
小説。。。:2006/08/26(土) 18:36:38 ID:3gvWNVJ6O
「帰って来れないって事?どれくらい?」
携帯を持つ手に力が入る…
『…一ヶ月…いや、もっとかもしれん』
「ちょっ…なんだよソレ!愛達はどうなるんだよ!親父を頼って、この家に来たんだぜ!」
『…愛と絵里には、すまないと思ってる…』
「二人とも、まだ家に来て間もないのに、肝心の親父が居ないで、どうすんだよ!」
親父は会社では責任ある立場の人間だ…現場を離れられないのも解る。
だが、愛達よりも仕事を優先したように思えて、俺は親父を責めた。
「二人の事も考えてやれよ!…とにかく帰っ来いって!」
524 :
小説。。。:2006/08/26(土) 18:41:19 ID:3gvWNVJ6O
それだけ言うと親父の返事も待たずに電話を切った。
…俺はガキか!?…
暫くして冷静になると後悔の念が押し寄せる…。
絵里は朝練に出掛けただろうが、やはり愛には、ちゃんと話をしなければと思い、
着替えを済ませ部屋を出る。
俺が驚いたのは、そこに心配そうな顔をして、こちらを見つめる愛の姿があったからだ。
「今、お父さんから電話があったんです。大変だったみたいですね…」
「…そう…直接、愛に電話したんだ?…ごめん…俺、何も出来なくって…」
俺は謝っていた。愛の表情の裏側に不安の影を感じたから…。
525 :
梨麗:2006/08/26(土) 18:46:09 ID:3gvWNVJ6O
なんか、ぽくないけど今回はこんな感じで( ´ー`)
>>こんすてぃさん お帰りなさい 夢のシーンがすごく切なくって良かったです
>>ハロハロさん 納得いく描写って難しいですよね ゆっくりまったり行きましょう
526 :
こんすてぃ:2006/08/27(日) 22:01:19 ID:UcIeMAyJO
皆さんお疲れ様です。
なんか他の小説板では、波紋が広がってるみたいで大変そうです。
何もなくいい方向に行って欲しいです。
ちなみに最近は感想とかがあまりなく、見ている人がいるのか心配で・・・。
UPするのが遅い僕がいうのも駄目なんですが。
527 :
ねえ、名乗って:2006/08/27(日) 23:25:16 ID:8q/0hvjR0
>>526 もちろん見てます。
自分の場合は、帰宅後と寝る前の一日二回。
こんすてぃさんはじめ、今更新している作者さんの作品は
もちろん、最近出てこられない愛絵里が姉の視点の
作者さんなんかも、更新を期待しています。
528 :
ねぇ、名乗って:2006/08/27(日) 23:49:50 ID:2Zs9OQRp0
>>526 いつも拝見させてもらってます。
兄と妹、元の関係に戻れる日は来るのでしょうか?
これからが凄く気になります。これからも更新待ってます。
529 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/08/28(月) 00:28:35 ID:NYKZclqw0
>>梨麗さん
更新お疲れ様です!
確かにちょっと空気が変わりましたね。
でもまたその分期待が膨らみましたw
続き待ってますよ♪
>>こんすてぃさん
お疲れ様です。
>最近は感想とかがあまりなく、見ている人がいるのか心配で・・・。
その気持ちすごくよく分かります。
なんか今の流れは、作者同士で感想レスを交わしているだけで、ホントに
住人の皆さんが読んでくれてるのか不安になることがあります。
このままだと、オレが書かせてもらってる他のスレのような問題は起きないと思いますが、
なんか寂しいスレになっちゃいますよね・・・。
『感想聞くのが怖い』というのもあるんですが(汗)、でも住人の皆さんからの反応が
もらえるととても嬉しいですよね。
ダラダラと長文すいません・・・。
オレは一読者としてこんすてぃさんの作品待ってますので頑張って下さいね♪
応援してます!!
530 :
こんすてぃ:2006/08/28(月) 03:08:16 ID:YOzp/og3O
#527
#528
ありがとうございます。
その一言、一言が力になります
書いている他の作者さん方も同じだと思います。
ハロハロさん
寂しいスレにならないよう、皆で盛り上げていきましょう。
実は向こうの流れを変えるように、一つ書いてみようかな?なんて思います。
でもこっち優先なんでまだまだ先かも知れません(^^;
私もちゃんと見てますよ!
どの小説も内容が濃くて読み応えがあります。
ただ、1点私が言いたいのはマイペースで更新していってください。
お願いします。作者さんの納得のいく作品を…
532 :
こんすてぃ:2006/08/29(火) 15:42:37 ID:vGV3A+snO
あせらず、ゆっくり書いていきます。m(__)m
533 :
sage:2006/08/29(火) 20:24:54 ID:MKpVvNyj0
お初でつが・・・やっぱり正統派美少女は愛と絵里でつな
小説スバラシス☆
534 :
こんすてぃ:2006/08/31(木) 15:33:50 ID:TwcAHTg8O
ちょっとあげときます
535 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/08/31(木) 15:42:44 ID:Fz/IhdnlO
じゃ 俺もあげときますw
久しぶりにこんすてぃさんに会った気がします あっちでも小説描くのですか?
536 :
こんすてぃ:2006/08/31(木) 16:56:26 ID:TwcAHTg8O
梨麗さんへ
お久しぶりですm(__)m
いや、こっちがある程度書き切れたら書いてみようかなぁとは
考えたりします。
537 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/08/31(木) 17:22:41 ID:Fz/IhdnlO
>>536 そうですか こんすてぃさんの他の作品も読んでみたい気もしますが
約束の手紙が俺のツボにどんどんハマってきているので ちょっと安心しました
勿論 どこで描くかはこんすてぃさんの自由なのであまり気にしないでくださいね!
( ´ー`)
538 :
ねぇ、名乗って:2006/09/05(火) 19:15:04 ID:NxZ5nknDO
人いないですねぇ・・・。
539 :
小説。。。:2006/09/06(水) 18:29:41 ID:pgEicgNDO
>>524 「どうして謝るの?お兄ちゃん何も悪くないでしょう?」
「……」
愛と絵里は実の父親とやっと暮らせるようになるはずだった…なのに…
現状を変えてあげられない自分の無力さが悔しくて俺は言葉を返せずにいた。
「ありがとう」
愛が俺の方へと歩み寄ってくる…
「さっき廊下までお兄ちゃんの声が響いてたよ。あれって…その…電話でお父さんに
私達の事、話してくれてたんでしょ?…お兄ちゃんは私達の事を考えてくれている…
それで…それだけで十分なんよ」
「…愛…」
俺の心情を察したか、愛は真剣な表情で話す。
540 :
小説。。。:2006/09/06(水) 18:34:30 ID:pgEicgNDO
その言葉で気持ちが楽になったのだろうか…?俺はやっと愛の顔を見て話せた。
「…俺、テンパってたってゆーか、少し変だったな ごめんごめん(笑)」
「良かった…笑ってくれて。私達は大丈夫!…だからお父さんとは仲直りしてほしいんです」
「…分かったよ 後で親父に謝るよ…」
愛は笑みで答える。
「…でも一ヶ月は長いよな…これからどうするか、ちゃんと決めないと…」
「とにかく今日はお手伝いさんが来るから、お兄ちゃんも早く帰って来てね!挨拶しないと…」
「…はい?」
どうやら父は家政婦を雇ったようだ。
541 :
小説。。。:2006/09/06(水) 18:38:46 ID:pgEicgNDO
昼休みになっても頭がボーっとするのは朝から色々あったからだろうか?
焼きそばパンを頬張って教室の窓からグラウンドをぼんやり眺める。
楽しげにサッカーをしている後輩達を見ると、のんきで良いねぇと、つい思ってしまう…
「お・に・い・さ・ま」
「誰かと思ったら、佐川か…。つーか、きしょい呼び方やめてくれないか」
佐川とは小学生時代からの親友で、ウチの事情も詳しく知っている同級生である。
「あのさ、お前に本当のアニキになってもらおうと思ってさ」
「寝言は寝てから言うもんだぞ」
542 :
小説。。。:2006/09/06(水) 18:44:16 ID:pgEicgNDO
「実は俺…絵里ちゃんのことが好き…」
「ダメだ!」
「ちょっ…いきなり否定かよ!」
佐川はいいヤツなんだが、女性関係で良い話を聞いた事が無い。
絵里を任せるのはどうかと思った。
「確かに刺激を求めて女遊びしてきたのは事実だよ…でも今回は違う!」
佐川は興奮気味で話を進める
「絵里ちゃんと何度か話してて…、なんかこう癒されるというか守ってあげたくなるというか…
とにかくマジで好きなんだよ!」
「…本気なのか…?」
「勿論!…そこで提案があるんだが、今度の日曜日みんなで遊園地に行かないか?」
543 :
小説。。。:2006/09/06(水) 18:48:58 ID:pgEicgNDO
「みんなって?」
「俺と絵里ちゃん、お前と愛ちゃんの四人!ダブルデートって感じ」
「なんで俺と愛まで一緒に?」
「まず遊園地行って盛り上がったら、お前達に消えてもらって、俺が絵里ちゃんに
コクるってシナリオだ!」
「なんか佐川らしくないな…いつもはもっと強引だろ?」
「恋をすると人は臆病になるものさ。それにお前だって愛ちゃん達に家族サービス
できるってもんだ」
「…愛達には息抜きが必要かもな…分かった。でも絵里が嫌がるようなら素直に諦めろよ!」
「了解!じゃ、セッティングよろ〜!」
「俺がかよ!?」
発汗CMイイ!(・∀・) つづくー
545 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/09/07(木) 01:16:40 ID:InIM1Gzw0
>>梨麗さん
更新お疲れ様です!
これまた意外な展開ですねww
半ば強引なWデート・・・
続き期待です!
他スレでちょっといろいろありまして、更新滞ってます・・・。
ホントにごめんなさいm(__)m
546 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/09/07(木) 16:15:35 ID:axd8LffKO
>>ハロハロさんお帰りなさい&レスどうもです!
遊園地シーンでは亀ちゃんに活躍してもらう予定ですw
俺のなかではハロハロさんは“すごくいい人”なので今回しばらく来てなかったのは、
何か理由があるはずだ!と思っていました だから、気にしないでくださいw
色々あるとは思いますが、このスレではお互い気楽にやって行きましょうよ☆ヽ(゚∀゚ )ノ
547 :
名無し募集中。。。:2006/09/10(日) 18:41:47 ID:j7bW9HlbO
期待age
548 :
ねぇ、名乗って:2006/09/14(木) 03:34:40 ID:Z/ElgZxrO
リd*^ー^)つ[☆愛ちゃん HAPPY BIRTHDAY☆]
549 :
名無し募集中。。。:2006/09/17(日) 00:51:38 ID:+O2U4CVyO
作者は逃げたか…
期待してたのに…orz
550 :
ねぇ、名乗って:2006/09/17(日) 03:52:35 ID:e0sdOrin0
このスレの作者って5人くらいいるよね?
なんでれいな一夏スレみたいに盛り上がらないんだろう?
551 :
ねぇ、名乗って:2006/09/17(日) 19:11:27 ID:KSVXrcl70
>>550 質の違いだろ
作者が5人いたって質が悪けりゃ盛り上がらない
ハロハロとみこがこっちに来てくれていることだけでが救いだ
れいな一夏スレは他にも良質作者がいるしな
552 :
Fall in…:2006/09/18(月) 20:44:30 ID:eTKv8m35O
…ちゅっ…くちゅっ、ぢゅっ。
「…ん、はむっ……ぁふ…はっ…。」
誰もいない家の、俺の部屋。
絵里と俺、二人だけの秘密の行為。
間違っているのは解ってる。
それでも俺は、今日も絵里の唇を貪り、舌を絡ませていた。
「ぷはぁっ…。」
「絵里…。」
…コクン……。
一度唇を放し、絵里を後ろから抱き締める形になると、制服のボタンに手をかけた。
一つ一つ外しながらもまた、お互いの唇を求め合う。
絵里が中学を卒業する年、俺は絵里のハジメテになった。
いつからそんな気持ちになったのか、自分達にも解らない。
いつのまにか俺たちは曳かれ合い、見せ付け合い、求め合い、貪り合うようになり、
そして引き返せなくなった。
553 :
Fall in…:2006/09/18(月) 20:49:02 ID:eTKv8m35O
「……お兄ちゃん。」
生まれたままの姿になった妹が、兄である俺に肩を寄せつぶやく。
「ん?」
「今日は口でしてみてもいい?。」
右手で俺自身をさすりながらそう言った。
「大丈夫か?」
「お兄ちゃんのなら平気だよ。ヘタだったらごめんね。」
そう言うとスッと顔を下ろした。
チュッ、ちゅぷっ…れろ。
先端に絵里の唇と舌がまとわりつく。
まだたどたどしい舌使いに愛おしさと快感と、そして背徳が体を駆け巡った。
「お兄ちゃん、気持ちいい?」
「うん。絵里、大好きだよ。」
性器に舌を絡ませる絵里の頭を、子供にそうするかのように撫でながら答えた。
「ヘヘッ、……あむっ…。」
ジュッ…ジュプッ……ズッ…ジュプ。
根元までくわえた絵里の頭を、俺は快感に身を任せながらなで続けた。
554 :
Fall in…:2006/09/18(月) 20:54:28 ID:eTKv8m35O
その時だった。
ガチャッ。
ドアが開き、入ってきたのは愛だった。
「えっ?兄さん?絵里?何を……。」
焦点が定まらない目で立ち尽くす。
混乱するのも無理はない、目の前で裸の妹が兄の性器をくわえているんだから。
「あ…愛……、これは…。」
「お姉ちゃん…。」
3人向かい合ったまま、誰も声を発せずにいた。
「…なんで?」
口を開いたのは愛だった。
「愛、あの…」
「……何で絵里なの…。」
愛はそう言って崩れ落ちた。
「…愛?」
「お姉ちゃん?」
愛の瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちている。
「…私、ずっと兄さんが好きだった。
でも兄妹だから、言えなかった。言っちゃいけないって。
…なのに……なんで……。」
555 :
Fall in…:2006/09/18(月) 20:58:55 ID:eTKv8m35O
「愛……。」
「なんで絵里なの!兄妹だよ?兄妹なんだよ?」
「お姉ちゃ…」
「絵里は黙ってて!兄さんに聞いてるの!!」
愛は泣き叫ぶ。
「愛、落ち着けって!」
俺は、ベッドから降り愛の元に駆け寄った。
「なんで!なんでぇ………。」
愛は俺の肩を掴み泣き続けた。
俺は愛にかけてやる言葉が何も見つからなかった。
「……よ。」
絵里が口を開く。
「絵里、お兄ちゃんが好き。でも同じくらいお姉ちゃんも好きなの。だからいいよ。」
「……絵里?」
愛が顔を上げる。
「3人で居よ?これからはずっと…。お兄ちゃんはどうしたい?」
「……ああ、そうだな。3人でいよう。」
「お兄ちゃん…、絵里……。」
俺たちは堕ちていく。
…どこまでも。
…どこまでも……。
・
・
・
・
了
556 :
ein:2006/09/18(月) 21:05:45 ID:eTKv8m35O
盛り上げたいなら、待つだけじゃダメでしょ。
書いてみましょう!
俺のは駄作だけどw
557 :
ein:2006/09/18(月) 21:29:40 ID:eTKv8m35O
なんか偉そうだorz
すいません。
558 :
ねぇ、名乗って:2006/09/18(月) 21:32:27 ID:jtvq/Zt40
なにが駄作だバカヤロウ!!
上手いじゃねぇかよ。。
559 :
ein:2006/09/18(月) 22:26:00 ID:eTKv8m35O
ありがとうございますw
いや、後半強引すぎたんで。
ぶっちゃけ、(『堕ちていく』って書きたい)ってトコから始めたし。
560 :
ねぇ、名乗って:2006/09/19(火) 12:45:23 ID:/Vb2Ah0+0
いい!
ぜひ続きを
561 :
ein:2006/09/19(火) 20:30:16 ID:/YiFXuVYO
>>560 感想ありです。
スイマセン短編なんです。
遊びで書いただけなんで、連載は無理です。
機会があればまた書いてみたいですが、れいな一夏スレで手いっぱいなんで。
正規の作者さんのつなぎにとでも思っていただければ。
562 :
ねえ、名乗って:2006/09/20(水) 02:29:58 ID:3am7mB5y0
>>561 手が空いたときにでも、またの登場を。
こんすてぃさん、そろそろ復活などしてみても。
563 :
明日を夢見て・・・:2006/09/21(木) 01:04:01 ID:FHEKf9sk0
>>509 「あのね。アタシ・・・・、好きな人がいるの。」
「・・・・・!?」
「・・・・っていうか、『いたの。』って言ったほうが正しいかな。」
「いた?・・・ってことは過去形?」
「うん・・・」
・・・・おそらく、オレの想像は間違っていないだろう。
「ひょっとして・・・・?」
「うん、そう・・・山本君。」
絵里は、声こそ小さかったが、はっきりとそう言った。
予想してはいたのだが、このいきなりの衝撃発言・・・。
だが、オレは全てを受け入れるといった手前、そこで絵里の話しを切るわけにもいかず、
とりあえず今は全神経を絵里の言葉に傾けて、一挙手一投足を見守ることにした。
564 :
明日を夢見て・・・:2006/09/21(木) 01:05:41 ID:FHEKf9sk0
「お姉ちゃんは・・・・山本君、見たよね?」
「え!?・・・・あ、あ・・・うん・・・。」
急に話を振られ、驚いた様子の愛は、少ししどろもどろになりながらも答えた。
「アタシらしくないな・・・って思わなかった?」
「『アタシらしくない』って?」
「いつも言ってたよね?かっこいい人が好き・・・って。」
「あ、ああ・・・うん、そうだったね。・・・でも、結構いい感じの子だったんじゃない?」
「・・・・・・でも、かっこいいって思った?」
「え・・・あ・・・・・」
その絵里の問いかけに、愛は言葉が出なくなってしまった。
「でしょ?・・・山本君よりかっこいい子はいっぱいいるんだけどね。なんでなのか自分でも
よく分かんないんだけど、気がついたら山本君を目で追ってたの・・・。」
絵里は、思い出すように話を続けた。
「アタシって、自分から好きなんて言えないほうだから・・・・そんな目で追う日々がしばらく
続いたかな。アタシの気持ちに気付いてほしいな、なんて思いながらね。」
「・・・・・。」
オレは黙ったまま、絵里の話の続きを待った。
565 :
明日を夢見て・・・:2006/09/21(木) 01:07:25 ID:FHEKf9sk0
「それで・・・・1ヶ月くらい前だったかな・・・。学校終わった放課後だったんだけど・・・、
山本君に屋上に来てって呼び出されたの。」
「え?」
(・・・・なんでだ?なんか急に話しが飛んでないか?)
「アタシも何でかよく分かんなかったんだけど、とりあえず行ってみたの。
ひょっとして・・・なんて気持ちもあったし。ヘヘッ・・・。」
絵里はそう言って、力ない笑顔を浮かべた。無理やり笑顔を作っているのがよく分かる。
「でもね・・・。」
一呼吸置いた後に絵里の口から出たこの言葉に、オレは何故か急に身構えてしまった。
この『でもね・・・。』には、すごい悲しみがこもっているように聞こえたから・・・。
そして・・・そのオレの予想は、計らずも的中していたのだ。
566 :
明日を夢見て・・・:2006/09/21(木) 01:09:08 ID:FHEKf9sk0
「屋上に行ってみたら・・・、山本君じゃなくて、男の子が2人いたの。」
「・・・!?」
絵里は話を続ける。
「その男の子・・・アタシは知らない人だったんだけど・・・、アタシの姿を見るなり、
アタシの方に向かってきて、ガッと腕をとられて・・・体を抑えられて・・・・・・」
(・・・・・まさか・・・)
「絵里・・・・・ゴメン、そこでストップしてくれないか。」
話を切りたくなかったのだが、その後の展開が頭に浮んできてしまい、オレは話に割り込んだ。
だが・・・・
「それで・・・・壁に押さえつけられて・・・・・・・」
絵里は、話しを止めようとしない。
「絵里・・・・止めてくれ。そこからは聞きたくない。」
オレは無理やりにでも止めさせようとした。
「それで・・・、一人の男の子が・・・アタシの・・・・」
「いやーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」
耳をつんざくような、おびえるような悲鳴・・・。
・・・・そう叫んだのは、愛だった。
「絵里、お願い!もうやめて!!分かったから・・・話は分かったから!ホントに・・・お願い!もうやめて・・・・」
愛は、必死に絵里に懇願している。
目には涙が溢れていた・・・・。
567 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/09/21(木) 01:18:54 ID:FHEKf9sk0
約1ヶ月ぶりの更新になってしまいましたorz
もう読んでくれてる人もいなくなってしまったかもしれませんが、
とりあえずうpしてみました。
読んで頂けたら嬉しいです。
>>梨麗さん
すっごい亀レスですいません・・・。
お心遣いありがとうございますm(__)m
梨麗さんの作品も待ってますよ☆
>>einさん
れいなスレでは、どうもです!
・・・いいですね、この短編^^
エロありは、やっぱりウケがいいのかな〜。
オレにはエロありは書けないんでww
良かったです!是非、また書いて下さいね☆
568 :
ねぇ、名乗って:2006/09/21(木) 01:44:43 ID:my/rckyd0
>>567 >>もう読んでくれてる人もいなくなってしまったかもしれませんが
何をおっしゃいますやら、ずっと続き読みたくて待ってましたがな。
乙です。
ちぃすノ 仕事が忙しくなっちゃってなかなか来れない僕が来ました
>>einさん
短編小説イイ!凄く良いです!続編が見られないのは残念ですが、
また短編を読みたいと思いました
一夏スレのほうもコミカルで面白いですね 亀レスですみません
>>ハロハロさん
いえいえいえ、こちらこそ何も知らないくせに偉そうなこと言っちゃったかなと
反省しております
それから更新乙です!意外な展開…どうなっちゃうんでしょう!?
571 :
ein ◆sCrckEMOMU :2006/09/23(土) 17:42:41 ID:TVMECoDL0
>>562 今んトコは熟慮しますってことでご勘弁をww
>>sy…ハロハロさん
乙です!!こちらこそお世話になっとりますです
待ってました!!ちゃんと読んでますよ〜
そう来ますかぁ・・・。だから山本君なのかと思ってみたりw
エロはですねぇ、向こうで出し惜しみしまくったんで、
ここでは惜し気も無くって感じです。まあ下手なんですがww
>>梨麗さん
ありですッス
こっちでは色を変えてみました。
個人的にはコミカルのほうが楽だったりします
今回は挑戦です
572 :
ねえ、名乗って:2006/09/24(日) 05:28:09 ID:5/UWfd/E0
作品であれ、レスであれ、
作者さん多数登場してますな。
こんすてぃさん、そろそろ登場を願います。
573 :
終わり泣き愛:2006/09/25(月) 17:07:05 ID:Cc6Xe5GoO
>>498 窓ガラスの破片、絵里の頬をナイフのように鋭く刻んだ・・・
「痛〜い」
絵里は頬に、手をあてる
とかなり痛かった・・・血が指の隙間から流れている傷口がそれ程深くもないのに。
ビックリした絵里は、隆の部屋をでると絵里の部屋に入っていく。
「いゃいゃいゃーーーー」
絵里は鏡を見た絵里の姿に驚いている・・・さっきまで頬から、血が流れていたのに傷口が塞がってる?
「なっ!何なのこれ・・・夢なの?幻なの?何なの〜」
叫びだす絵里・・・
どれくらいの時間が経ったのだろうか・・・
鏡に映し出された絵里の姿・・・
574 :
終わり泣き愛:2006/09/25(月) 17:08:27 ID:Cc6Xe5GoO
取り乱した絵里は、恥ずかしくなる・・・あの出来事は、絵里の心にしまう事にした。
「久しぶりにハンバーグでも作ろうかな・・・」
リビングに向うと、そのまま冷蔵庫に行き開けた。
ハンバーグの材料が無く近くのスーパーまで買い出しに行くことにした絵里。
「お兄ちゃん待っててね・・・うへへへ・・・」
田舎街みたいに何もない風景、家々が疎らにポツンポツンと離れていた。
ゆっくり歩く絵里スーパーまで、往復30分かかる道のりを毎日のように絵里はお兄ちゃんの為に頑張っていた。
スーパーに入ると藍子が買い物かごを持っていた。
憎たらしい女と思い、絵里は高梨に近づいた。
575 :
ジェシカ ◆GBAMaerdac :2006/09/25(月) 17:15:31 ID:Cc6Xe5GoO
このスレ止まってるな
今日はここまで。
576 :
ねぇ、名乗って:2006/09/25(月) 18:45:25 ID:fFglggfP0
ジェシカの絵里ってただのラリ公だよな
ジェシカってゆーかラセラか
577 :
ねぇ、名乗って:2006/09/26(火) 03:26:13 ID:aup32rP90
>>575 処女スレに連投しやがったと思ったら次はココか?
一日何回カくんだよ!!
オナニー小説(自己慢)だから
「書く」じゃなくて「カく」なww
578 :
居眠り仙人:2006/09/26(火) 07:06:28 ID:VUfFzk4sO
おいおいこのスレも荒らすのか住人達
誰がかいても自由だろ少しは大人しくしろ作者達が困るだろ
579 :
ねぇ、名乗って:2006/09/26(火) 12:08:52 ID:ZqTHTVHEO
住人達が自分の住み家をわざわざ荒らすわけないだろ
荒らしてるのはジェシカだ
それにお前は、住人のために書いてやってるって思ってるだろ
身の程を知れ
くそジェシカ
くそラセラ
580 :
ねえ、名乗って:2006/09/29(金) 01:06:08 ID:zjww4aZz0
場をガラ悪くしてる奴が多いですが、
作者さん方、あまり気にせず、登場を。
581 :
ねえ、名乗って:2006/10/05(木) 23:10:51 ID:yoSHQxFP0
膠着状態が続きますな。
作者さん、ご登場を願います。
582 :
黄色い閃光:2006/10/06(金) 02:09:23 ID:Szd0m/CP0
ここの小説全部見させていただきました。とても、おもしろいですなー
続きが早くみたいです。作者さんたち、荒らしは気にしなくていいですよ
ではでは(^。^)
583 :
小説。。。:2006/10/06(金) 18:47:19 ID:vfZ/4sdfO
>>543 これから夏本番になるとは思えないほど爽やかな休日、俺達を乗せたバスは
目的地へと向かっていた。
今日は佐川が計画した遊園地ダブルデート当日。
妹達とデートというのも変だが、愛と絵里の喜ぶ姿を見ていると誘って良かったのだと思う。
共通の思い出が無い俺達には、こういうイベントが必要だと思うし、
俺も素直に楽しもうとしていた…今朝までは…。
ウエスタンシャツとジーンズをさらりと着こなす愛は、爽やかで格好いい。
問題なのは絵里の方である…
ピンクのシャツに、小さなフリルの付いたスカートと、いかにも女の子って感じの服装…
カチューシャも可愛らしく、メイクもいつもより気合いが入っているように見える…。
584 :
小説。。。:2006/10/06(金) 18:52:22 ID:vfZ/4sdfO
…これって、ひょっとして佐川のことを意識してるのだろうか!?
今頃になって急に気になりだした俺…。
…そう、俺はきっと絵里は女グセの悪い佐川のことを拒否するはずだと、
勝手に決め付けていたのだ。
「お兄ちゃんどうしたの?なんか元気無いよ〜」
「そんなことないよ、気のせいだろ?」
「そぉ?ならいんだけど…。お菓子食べるぅ?」
遠足気分の絵里が話しかけてくる。
「あ!そろそろ着くよ!楽しみだねぇ〜!」
その笑顔の真意が知りたい…
「あのさ…絵里…」
「なぁに?」
「…その…その服、可愛いね!」
「へへ〜、でしょでしょ!えへへ〜」
…やはり、佐川の計画にあっさりと賛同してしまった俺が聞くわけにもいかない…。
言葉で表現出来ないこの焦燥感は、兄特有のものなのだろうか?
兄貴デビューしたばかりの俺に解るはずもなく、無情にも(?)バスは遊園地へ到着した。
585 :
小説。。。:2006/10/06(金) 18:57:42 ID:vfZ/4sdfO
待ち合わせしていた佐川と合流して入場する。
今日はいわゆる行楽日和だが、意外と人も少なく園内は寂しい感じもした。
「今日は楽しもうぜ!みんな!」
「テンション高ぇよ…佐川…」
「何に乗ろうか〜?」
愛が楽しそうに辺りを見渡す…まるで子供のような行動が、いつもの愛と違って微笑ましい。
「絵里、メリーゴーランドに乗りたい!」
「…最初は、やっぱり軽めのアトラクションにしないか?」
「あ〜!お兄ちゃん今、何気に無視しなかった?も〜!」
「してない、してない(笑)」
「はいはい、私が後で一緒に乗ってあげるから!」
さすが、愛。いいお姉さんだ。
「じゃあさ、ホラーハウス行こうぜ!」
「それって、お化け屋敷じゃないの?絵里、そういうの苦手……」
「ココのは、ちっとも怖くないから絵里ちゃんでも大丈夫だってばさ!」
586 :
小説。。。:2006/10/06(金) 19:03:02 ID:vfZ/4sdfO
不安そうな絵里と違って、なんだか愛の表情はにこやかだ…。
「愛は?そういうの平気?」
「全然大丈夫やよ。お兄ちゃんこそ平気なの〜?」
「アハッ…俺は平気だよ。コーヒーカップ以外はね…」
「コーヒーカップ?」
愛は少し不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。
「ああ、ガキの頃、回し過ぎて気持ち悪くなっちゃってさ…それ以来、回転系はちょっとな…」
「何それぇ?…カワイイ…(笑)」
「おいおい、カワイイって何だよ?結構問題なんだぞ〜、コーヒーカップ乗れないってのは…」
「てへっ!…ごめんね!」
愛はまだクスクス笑っているが、そんなに可笑しかったかな?
しばらく歩くと西洋風のお化け屋敷『ホラーハウス』が見えてきた。
入り口の奥から聞こえてくる悲鳴に、絵里が過敏に反応している。
「この建物の中って、いくつかのコースに分かれてるんだけど、ただ入ってもつまんねーから
二組に別れて、どっちが早く出れるか勝負しないか?」
587 :
小説。。。:2006/10/06(金) 19:11:16 ID:vfZ/4sdfO
佐川が目で俺に合図する…。
最初からお化け屋敷っていうのは疑問だったが、なるほどそういう訳か。
しかしまぁ、よく考えるものである…。
「面白そうやね!」
「ああ、いんじゃね?」
その時だった。俺のシャツの袖を掴んで、絵里がこう言った。
「それじゃあ、絵里、お兄ちゃんと組むぅ!」
これにはさすがの佐川も驚いて俺と目を合わす。
「そんじゃ、私は佐川君と行くね!」
「え?…うん…絶対勝とうぜ!愛ちゃん!……」
力無い佐川の言葉は、この作戦の失敗を意味していた。
だが、何故か佐川と絵里が組まなかった事にホッとしている自分がいる。
これも兄としての感情なのだろうか…?
588 :
小説。。。:2006/10/06(金) 19:17:09 ID:vfZ/4sdfO
「ばいば〜い、絵里〜!」
「愛ちゃ〜〜〜〜ん!」
愛達は颯爽と中へ入って行った。
「よし、俺達も行くか」
「ねぇ…お兄ちゃん…絵里のこと、守ってね…」
袖を掴んだまま絵里はそう言った…しかし困ってしまう…なぜなら…
「ココ、遊園地のお化け屋敷なんですけど…」
絵里も困った顔をしている。
二人して困った顔をしながら暗闇の中へと足を進めた。
589 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/10/06(金) 19:24:18 ID:vfZ/4sdfO
更新遅れますた(´・ω・`)よかったら読んでやってくらさい
590 :
('A`):2006/10/06(金) 19:59:45 ID:yu58sqCbO
続きが気になって眠れなくなりそうです。ワクテカ
591 :
黄色い閃光:2006/10/07(土) 07:09:53 ID:ZISraGWP0
梨麗の小説おもしろいですね。かなり、わくわくします。がんばってくだっさい!!(*。*)
592 :
ねえ、名乗って :2006/10/07(土) 12:39:58 ID:NE211S8o0
593 :
黄色い閃光:2006/10/07(土) 17:00:29 ID:ZISraGWP0
すみません。さんつけるの忘れました。今度から、注意します。
594 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/10/08(日) 16:02:09 ID:SmuAT2KLO
>>590 ('A`)さんレスどうも!お久しぶりです
次回は『亀ちゃんとお化け屋敷』シーンをじっくり書こうかなと考えております
>>591 レスどうもです!更新ペースは遅いですけど、ヨロシクお願いします
>>592 気を遣っていただきありがとうございますm(__)m
595 :
ねぇ、名乗って:2006/10/10(火) 13:40:46 ID:JdxaqNET0
わくわく
596 :
ねぇ、名乗って:2006/10/12(木) 10:07:42 ID:EAEfx5cjO
亀井、愛でオナヌしまくってやったぞ!
プッカケてやったぞ!ザマ〜ミロ
梨麗の小説は中学生レベルだな、質が低いよ
598 :
('A`):2006/10/17(火) 20:14:36 ID:piZGte1yO
梨麗さん。おひさです。覚えててもらえてちょっとびっくりしました(笑)アラシもきたみたいですが、負けずに続き期待してますo(^▽^)o
599 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/10/18(水) 18:45:16 ID:yF1GbCLOO
>>597 手ぇ抜いてるわけじゃないけど 文才無いからあんまり難しいストーリー書けないのだ☆
こーゆーユルイ感じの小説もいいかなと思うんだけどなー どうでしょうね?
>>598 ありがとうございます。でも続きまだ書いてないんです…
これから書きます(; ̄▽ ̄)φ
600 :
ねえ、名乗って :2006/10/19(木) 04:52:12 ID:Fm9O+KC+0
601 :
ねぇ、名乗って:2006/10/19(木) 07:56:43 ID:8leEaSm2O
601
602 :
ねえ、名乗って:2006/10/23(月) 02:33:28 ID:NVMCxuRe0
こんすてぃさん、元気にしてますか?
603 :
ねぇ、名乗って:2006/10/23(月) 02:37:19 ID:v2/ANW0OO
(*ノ゚Д゚*)ノ≡≡● ウンコー
604 :
('A`):2006/10/27(金) 01:11:26 ID:03izPl4tO
あげ
605 :
ねぇ、名乗って:2006/10/30(月) 21:36:08 ID:3umP2s9XO
小説…(-_-;) プッ!!
(´Д`) アハハハハハハハ!!
(-_-) ナンジャコリャ!!
606 :
「約束の手紙」第十一話「視線」:2006/11/03(金) 17:17:03 ID:FJVbyqQN0
悪夢というか、現実みたいな「夢」を見てから、俺は絵里に会いに行く事を戸惑ってしまうようになり
行く回数も少なくなっていた。
いつも突き刺さる背中に来る冷たい視線をどうしても俺自身が避けている。
絵里が俺に抱く憎悪の念は、今までほったらかしにし続けていた俺が悪いのは十分理解・・・
いや分かりきった考えはよそう・・・それこそまた絵里に不快感を持たせてしまう・・・。
でもこれでまた絵里のことから眼を背けようとすればいつまでも改善される訳がない。
だから諦めるわけにはいかない。
だけど絵里は「会話」のチャンスすら俺に与えてはくれなかった。
それどころか俺が絵里の元へ行くと、店内に絵里の姿はなく「会う」ということすら
避けられてしまっている。心なしかほかの店員の目も冷たく感じる。
絵里の店へ行くようになってから三週間の時間ばかり過ぎ、進展はない。
心の中でのあせりを感じながら、俺は、愛に一度会う約束を取り付けることにした。
607 :
「約束の手紙」第十一話「視線」続き:2006/11/03(金) 17:22:37 ID:FJVbyqQN0
何度も連絡はしてはいたが、会うことは、あの日絵里が俺と出会い
強烈な「別れ」をしてから一度も会ってはなかった。
愛と久々に会う場所はあの時の喫茶店にすることにした。
愛と向き合って話することになったあの場所を今度は俺が選んだ。
空が赤く感じるぐらいの時間、学校から寄り道しながら帰りだす学生の姿が
ちらほら見られる道を先に着いた俺は、その光景をぼんやりと目に移しながら
愛を待っていた。それでも今、考えることは絵里のことばかりで、何も頭の中に入ってはこない・・・。
煙草の役目が終わろうとするとき、スーツ姿の愛の姿が目の前に現れた。
「お兄ちゃん、待った?」
俺は静かに首を横に振り、煙草を灰皿に埋葬した・・・。
608 :
「約束の手紙」第十一話「視線」続き2:2006/11/03(金) 17:31:46 ID:FJVbyqQN0
「悪いな、時間もらって・・・」
「何言ってるの?別に気にしなくてもいいから。」
まったく曇りのない笑顔を見せ、俺の対面に腰を下ろした。そして
「それに・・・」
その笑顔は次の言葉の時に少し不安な言葉を漏らした。
「絵里の事は・・・お兄ちゃんだけの事じゃないから・・・」
その言葉は少し俺に安心感を与えてはくれたが、反面驚きも与えた。
「絵里が嫌っているのは俺のことだけだ・・・だからあんなに仲のいいお前が
そんなに考えることではないだろ?」
「そうじゃないの・・・」表情からも伺える。まったく別の問題だろうということ
分かり始めた・・・。
愛がホットティーを頼む間、会話は少し中断になった。俺もその間だけは、目の前の
コーヒーに手を伸ばした・・・少し冷めた苦い口当たりを気にもせず・・・。
「・・・絵里の様子がこの頃少しおかしいの・・・」
先に口を開いたのは愛だった。その言葉はいつも俺に対しての絵里の態度から
して当たり前のような感じだ。だけどその言葉の意味が判るとまったく逆になった。
俺が考えてもいなかったこの先、最悪な事実のことは、まだ知るよしもなかった。
609 :
こんすてぃ:2006/11/03(金) 17:34:45 ID:FJVbyqQN0
本当に久々最新で申し訳ないです。
携帯が駄目になったり、自身の調子が悪く寝たきり状態でした。
家にパソコンもないので、久々にネットできるところで最新です。
こんな状態ですが、こんなつまらない小説でよければ皆さん
お付き合いください。
610 :
「約束の手紙」第十二話「困惑」:2006/11/03(金) 17:42:11 ID:FJVbyqQN0
絵里の様子がおかしい、それは冷たい目でいつも俺を見る絵里を
思い出すと別に戸惑いなどその時は思わないというのが現状だ。
「それはどういうことなんだ?絵里は俺と会話すらしてくれない・・・
だから様子のことは俺には分からない・・・」
愛の発した一言では考え付かない俺は愛に詳しいことを聞くことにした。
愛の表情はいつも見る笑顔はなく、少し疲れたような表情を浮かべていた。
「この一週間、バイトから帰ってきても自分のヘアに閉じこもってばかりで・・・。」
注文したホットティーがその時、愛の前に差し出され、湯気の立つ中すぐに口をつけた。
「鍵もかけて、中にすら入ることも出来ないの・・・しかも、ご飯も食べないし・・・」
「顔は出すのか?」すぐに答えは言葉ではなく、首の動きで分かった。答えは
「全然。テーブルにすら座らない・・・」
やはりここまでくると安易なことではない当然考えるのは俺の行動じゃないのか?
何度も尋ねる俺に嫌気が差したのではないのだろうか?
どんどん絵里との距離が離れているのは俺の力が足りないからだ。
だけど、そのことで愛に迷惑をかけているのなら・・・。
611 :
「約束の手紙」第十二話「困惑」続き:2006/11/03(金) 17:51:01 ID:FJVbyqQN0
「悪い。俺のせいで愛まで苦しめているみたいだ」
正直な俺の本音だった。だがすぐに愛は違う言葉を俺に渡した。
「ううん・・・お兄ちゃんのせいじゃない、なんか他にあるんじゃないかな?
って思うの」
愛の言葉は、俺に数学の方程式を解くぐらいの問題に値した。
「絵里の性格なら、私が良く知ってる。もし絵里がお兄ちゃんのことで何かあるなら
私に愚痴をこぼすはずだもん。「聞いてよ〜お姉ちゃん!」って」
愛はホットティーで喉を潤すためなのか、少し慌ただしく口にした。
少しほっとはしたのか、一呼吸して俺を見る。
「だから・・・お兄ちゃんのせいって訳じゃないと思う・・・だけど。」
最後のニュアンスは俺の方程式から解放するためのヒントを与えた。
「だけど?他にもまだ何かあるんじゃないのか?」
愛の目はまだ俺に何か隠している・・・そういう目をしていた。
営業で鍛えた千里眼は伊達ではない。すぐに感じ取れるものだった。
「うん・・・夜中になるとこっそり外に出てるみたいなの。それが一番心配で」
夜中にどこへ行くのだろう。絵里の事をそんなに分かってもいない俺にはまったく
予想も出来ない。少なくとも考えられるのは友人と遊んでるのではないか?と考える
ぐらいしか出来ない。
612 :
「約束の手紙」第十二話「困惑」続き2:2006/11/03(金) 18:09:53 ID:FJVbyqQN0
「そんな事今まで一度もなかったから。いつも不安で・・・私も夜中に止めようとして
声掛けるんだけど・・・すぐに出て行ってしまうの」
愛の疲れた表情の意味は、その夜中にあるんだろう。
心配でなかなか夜も寝ることも出来ないんではないのだろうか・・・。
確かに、一度も無かった事が急にあると心配するのは俺だって同じだ。
それに今だって絵里と俺の問題よりも重要なことは間違いなく事実だ。でも何故?
「誰か絵里の行くところをわかりそうな人はいないのか?たとえば友人とか・・・」
俺は少しでも情報が欲しいと真っ先に思った。考えていたって解決には
ならない。だから行動することが真実の近道だと思う。
愛はちょっと考えてから答えた。
「こっちに家を借りてから、絵里が仲良くしてる子がいるの。もしかしたらその子は何か
聞いているかも知れない。でもあまり期待できないかもしれないよ?」
「いや、出来ることはすべてしたほうがいい。それでその子の名前は?」
「名前?確かさゆみちゃんっていったかな?」
可能性の糸を手繰り寄せるためには、まずその子に会ってみるのが
一番だろう。それが絵里の行動の答えが明らかになる近道だ。
俺は、冷め切ったコーヒーを全部飲み干した。
苦く冷たいコーヒーよりも、絵里のことを考えるとそのほうが辛い味だった。
613 :
こんすてぃ:2006/11/03(金) 18:13:58 ID:FJVbyqQN0
最新が遅れたので一気に二つUPしました。
これから絵里の行動の謎が明らかになってきます。
そして「さゆみちゃん」がでてきます。
これから先続々とメンバーがでてきます。
あくまでも私のイメージですのでそんなに気にせず
見てやってください。
主人公の言った「この先、最悪な・・・」とは?なんなんでしょうね?
私の場合は、ネタが詰まるか、調子が悪化してフットサルできなくなる
事が最悪ですがねw
次回もなるべく間をあけないように努力します。
614 :
ねえ、名乗って:2006/11/04(土) 06:06:06 ID:/BX4fSr00
615 :
ねえ、名乗って:2006/11/04(土) 06:45:18 ID:/BX4fSr00
寝たきり状態だったとは。
知らずに急かしてしまって大変な失礼を。
もう良くなられたのですか?
616 :
ねぇ、名乗って:2006/11/04(土) 09:23:10 ID:HXzhJcPkO
こんすてっいさんはじめ作家のみなさん、小説カキコ乙亀さまです。
毎回楽しみにしております。時期柄どうぞ、お体お大事に。
617 :
終わり泣き愛:2006/11/06(月) 00:05:06 ID:W0yl4CteO
>>574 ちょん、ちょん
「………」
振り向いた高梨、微笑みかけた絵里がいた。
「おひさ……」
明るい声で藍子に話をした。
「……」
「お兄ちゃんとどんな関係なのかな知りたいよ」
ウインクして聞いてくる絵里に藍子は、答えることができない。
「………」
「むっむむ……」
「また、絵里を無視するんだー」
「………」
口を開ける藍子だが声は出ない、一人の会話は次第に
なくなり呆れかえってる絵里。
この少女強敵、絵里のライバルになり得る存在と思った。
「藍子さんでしたよね…」
「……」
コクリと頷いた藍子絵里不思議そうに高梨を見つめていた。
この少女もしかしたら………
・
・
・
・
10分ほど経ってから絵里は思った。
恥ずかしがりやさんと勝手ながらも思う事にした。
藍子を無視した絵里は、買い物を済ませて家に帰った。
「お兄ちゃん喜ぶだろうなー」
618 :
終わり泣き愛:2006/11/06(月) 00:07:48 ID:W0yl4CteO
赤く染まる空。周りの親子連れが動物型の風船を夕陽に浴びせていた。
お兄ちゃんは絵里に興味がないの?って尋ねたいと思っている。
混沌と真っ赤に染まった夕陽は怪しい微笑みで、絵里を見ていた。
いつも笑顔を絶やさない絵里は、藍子をライバルと確信した。
部屋に戻った絵里は服を脱いで下着姿になった
そのまま大きめのベッドに入ると
モヤモヤした気持ちを抑える事が出来ない絵里は、
細長い綺麗な指先をパンティの中に忍ばせると、クリトリスを刺激した。
お兄ちゃんを想像しながら、絵里は我慢出来ない自分を止められなかった。
どれくらいの時間絵里はオナニーしていたのだろう……
そっと紺色した目覚まし時計を見た。
青色に輝く大きい針が8の数字を指している小さな針は4を指していた。
夜8時20分だと絵里は思った。
部屋を出ると、お兄ちゃんの部屋は真っ暗だった。リビングに行き夕飯の支度をする絵里。
といっても作るのはハンバーグだけど……
619 :
終わり泣き愛:2006/11/06(月) 00:10:36 ID:W0yl4CteO
鼻歌で歌いながら腰を振る絵里、ドアの開く音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん!おかえりー」
「誰がお兄ちゃんだボケ!」
お兄ちゃんと間違ってしまった絵里は、シュンとしてモジモジしている。
それをみた冴子はキレ初め、絵里のみぞうちに4、5発入れた。
苦しむ絵里を横目に煙草をくわえ新聞を読む冴子の姿があった。
やっと起き上がる事が出来た絵里は、料理を初めた。
お兄ちゃんは帰って来ない壁に掛けられている四角い時計を見る絵里10時を回っていた。
テーブルにはお兄ちゃんの為だけに作ったハンバーグが皿に野菜とポテトとかをのせ、
綺麗に盛られていた。
ラップで包まれたハンバーグをテーブルに置く絵里は椅子に座ると、コクコクと頭を下げ寝ていた。
ドアがゆっくり開くと隆がリビングに入って来た。
テーブルに置かれているハンバーグを見て青ざめている。
自分の部屋に戻り毛布取ってきてリビングに戻った隆は、そっと毛布を絵里に被せた。
テーブルに置かれいるハンバーグを平らげ部屋に戻った隆は、そのまま眠ってしまった!とても深い眠りを………。
620 :
終わり泣き愛:2006/11/06(月) 00:14:22 ID:W0yl4CteO
お兄ちゃん!
あっその声は愛……
どうしたんだ!こんな誰も居ない学校の美術室で。
自画を描いていたのお兄ちゃん。
愛は絵が上手いからな、将来なになるんだ!
将来は(お兄ちゃん)のお嫁さんになるの
聞こえなかったけど、誰のお嫁さんになるって言ったの?
良かった。聞こえたかと思って胸がドキドキと痛かったよ。
へぇ〜愛がトキメク異性て誰だろ羨ましな!
えっ…ええっ〜
驚きと戸惑いが合わさって変顔する愛に僕は微かに微笑みかけた。
この日は、愛の体調も良く夕方まで美術室に籠もって絵を描いていた。
そんな、落ち葉が落ちる季節に一人の女性が僕の前に現れた。
れいなだった。
愛の担当のれいな先生だった。
とても綺麗な顔立ちで髪は少しだけ伸ばしいて学校なのに茶髪にしているちょと変わった
先生だったそれが生徒にはたまらないのか、学校1先生で人気があり、モテモテだった。
「あら!?あなた確か愛さんのお兄さんで隆君だった?」
「はい!そうですが何かありましたか?」
「それが……」
621 :
終わり泣き愛:2006/11/06(月) 00:16:45 ID:W0yl4CteO
れいな先生によると最近の愛の成績が落ちてきていて、体調もあまり良く無いみたいだと言った。
僕には、そうは見えなかったけど…我慢していたのか?僕に気遣っていたのか?正直分からなかった。
ある夜遅くの事台所で気分悪くもたれかかっていた愛がいた。
僕は、それを見て体を支えていた。
突然愛が振り返ったものだから、唇と唇が当たってしまってキスしてしまった。
愛は僕の体から離れると顔が紅く染まっていた。
「お兄ちゃん……この事は絵里には内緒にしてほしいの」
「えっ…そうだよな分かった」
愛とのキスは、あれ以来無かったこの1ヶ月後に自殺してしまった。
あの崖から飛び降りて……視界がだんだん天井をとらえていた。
頭がボーとしていると階段の上がる音が聞こえてきた。ドアがスッと開らかれていく……
ゆっくり布団から起き上がる僕がドアに立っていたのは愛の姿をした愛だった。
622 :
ジェシカ ◆GBAMaerdac :2006/11/06(月) 00:21:36 ID:W0yl4CteO
仕事が忙しくなかなか書け無かったです。
次の更新は未定です。
623 :
ねぇ、名乗って:2006/11/06(月) 00:25:06 ID:1L7KKijx0
しないでください
624 :
ねぇ、名乗って:2006/11/09(木) 01:27:13 ID:RX0iT3qZ0
ラセラ
ジェシカ
居眠り仙人
黄色い閃光
これみんな同一人物だな
625 :
('A`):2006/11/10(金) 13:33:19 ID:yfKxNlytO
ほ
626 :
終わり泣き愛:2006/11/11(土) 19:47:51 ID:vPvzjIhKO
>>621 「愛、なのか?」
驚きと戸惑いを隠せない隆は、見開いた目で愛を見ている。
微かに揺れる白いカーテンがヒラリとなびかせ冷たい空気が部屋に入り込んでいた。
居るはずが無い愛を感じている隆、風を感じてる隆
時計の針がカチカチカチと、音がする!
愛が僕のベッドまでゆっくり近づいてくる。
普通なら歩く音が聞こえてくるのに、なぜかなにも聞こえては来ない。
切れかけた蛍光灯のように点いては消え、点いては消えで僕の部屋がおかしくなっていた。
「お兄ちゃんあの人が好きなの?」
たった一度の過ちだった。
れいな先生に教室まで呼び出しを受けた隆は、愛の教室に向かっていた。
誰も居ない夜の教室でれいな先生と隆は愛について話ていた。
「隆だったかしら」
「はい、先生?」
夜の学校で犬の遠吠えが響き渡ったている。
まさか、あの出来事が愛に見られるとは、思いもつかない。
突然服を脱ぎ初め、下着姿になったとき僕は、灰色のように固まっていた。
627 :
終わり泣き愛:2006/11/11(土) 19:50:21 ID:vPvzjIhKO
「隆君ってさぁ〜こういうのしたことある?」
「なっ何言ってるんですか?僕は、僕は、僕は…」
れいな先生の誘惑に勝てず奪われてしまった。
教室の窓が風のぶつかる音で響かせていた。
ねぇ、先生は魅力無い隆君?それともこんな貧乳だから?先生のこと目、逸らすんだ!
いっいえみっ魅力的です先生!
つい先生と僕は、木の机におぶさる形になった。
「ガタン!」
音のする方向を見た僕は、ドアが少しだけ開いているのが分かった。
先生は僕の行動にビクともせずに両手を首に抱きしめた。
なにが終わった後先生はテッシュで自分のを綺麗に拭いていた。
僕は、ドアを開けたとき白いハンカチが廊下に落ちていた。これは、僕が愛の誕生日に贈ったプレゼントだった。
この瞬間僕は、確信した見ていたのだと家に帰るとドアノブ開けるが重く感じる。
「おに……ちゃん」
と後ろで愛の声がした。振り返ることが出来ない僕は、ドアノブを握り締めたまま体が震えていた。
628 :
終わり泣き愛:2006/11/11(土) 19:52:40 ID:vPvzjIhKO
「愛…教室の…」
「あのね、お兄ちゃん愛ね明日からまた病院行かないと駄目だって冴子さんから電話もらったの」
ビリビリと伝わる愛の視線、鞄の中にしまってある白いハンカチだけが寂しく微笑んでるみたいだった。
「お兄ちゃん今日はすき焼きにしょうと思うんだけどダメ!」
「いいよ、愛の食べたい物で」
窓が開いているところから絵里が2人を見ていた。愛なんて居なくなればいいのにと心の奥底で思っていた。
教室の出来事には、愛は語らなかったただ僕の心にぽっかり穴があいたみたいだった。
翌日……
雨が降る放課後傘を忘れた僕に緑色した傘が、頭上に覆い被さった。
良く見ると藍子さんだった。
「ありがとう、高梨さん」
2人の帰る方向は一緒だからそのまま歩いていた。途中で絵里の親友さゆみとすれ違った。
さゆみは、驚いた表情で僕を見ていた。
ピンク色の手提げ鞄を水たまりに落とすと傘を投げ出しそのまま何処かえ走り去ってしまった。
629 :
終わり泣き愛:2006/11/11(土) 19:54:49 ID:vPvzjIhKO
そう言えば一年前、体育館裏に女性から呼び出された僕は午後2時15分には、呼び出され場所についていた。
その日は風も強く彼女のスカートがゆらゆらと舞い上がり細い脚が見えている。
「隆さん好きな人いるんですか?」
「いるような、いないような」
「ハッキリして下さい!」
「まぁ…あれださゆみちゃんの好意は正直嬉しいよでもさぁー」
「さゆみちゃんなら、もっと素敵な男性見つかると思うんだけど」
「隆さんがいいんです!」
「そんなにれいな先生がいいんですか?」
「えっさっさゆみちゃんなっ何が言いたいのか?分からないよ」
不意に涙を流すさゆみはそのまま隆の背中に抱きついた。
冷たい風が僕の心の隙間に入り込む。
「れいな先生と…して…してたの…見ていたんだから」
「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
愛だけじゃ無くさゆみちゃんにも見られたのか?まっまずい僕の今までのイメージが崩れていく。
真面目だった僕はあのれいな先生から変わってしまった。
調教された?洗脳された?好きになった?
630 :
終わり泣き愛:2006/11/11(土) 19:56:59 ID:vPvzjIhKO
混乱していた僕に天使が舞い降りた感じがした。
細長い木に高梨さんが僕を見ていた。
それは僕の勝手な思い込みだったのだろうか?ふっと目を逸らしたとき高梨さんの姿がなく、
僕の後ろにいた。
高梨さんいつのまに「コクリ…」
微笑みながらいつもの返事をした。
愛に似ている気になるのか?それだけじゃ無いだろう。
僕は、愛じゃないもう一人の藍に夢中になっていた事にまだ気づいていなかった。
気づき初めたのは藍子さんと体育際があった時に、僕と藍子さんはペアーになった。
お互いの得意分野ではなかったし正直体育際は休もうと思った。
あの笑顔をみるまでは……。
631 :
ジェシカ ◆GBAMaerdac :2006/11/11(土) 20:00:44 ID:vPvzjIhKO
次の更新も未定です。
632 :
名無し募集中。。。:2006/11/12(日) 19:19:29 ID:H8o+rT56O
遠慮します
633 :
ねぇ、名乗って:2006/11/13(月) 02:31:12 ID:t85CB1XC0
やめてください
634 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 17:46:55 ID:rfp4stQoO
>>630 風邪を引いて寝ていた僕に藍子さんがお見舞いに来てくれた。
綺麗な赤色した林檎ととても大きなバナナを持って僕の部屋まで来てくれた。
絵里はそわそわし始めるし、
冴子さんはニコニコと細目で笑っているし僕の心臓の音が高鳴り初めていた。
藍子は笑顔をのまま僕を見ている。絵里は、用も無いのに出たり入ったりうるさかった。
次の日、体育際に出れた僕は高梨さんと二人で挑んだ結果なんてどうでも良かった。
ただ藍子さんと楽しくやっていれば気にもしなかった。
教室に戻った僕達にれいな先生は、優しく頑張ったねってみんなに言っていた。
今日の先生はいつもより控え目な服装だった。
派手な服装は止めたのだろーか?いゃ違う今日だけだろう。
その証拠にさっきから、こちらをチラチラ見て唇を舐めていた。僕を誘っているのだろうか?
そんな事考えていたら高梨さんが僕を見ていたそれに気づいた僕は、笑顔で藍子をみた。
頬を少しだけ膨らませて反対方向に顔を背けた…。
635 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 17:49:58 ID:rfp4stQoO
機嫌をとりに高梨さんをデートに誘った。
とても雰囲気が良くカップルも多いこのカフェに妹以外に初めて女性を連れて来ている。
「こっこないだの事だけど、別に先生に気があるわけでは無くて…」
じっと疑いの目を隆から外そうとはせず睨んでいる感じがした。
喋れない藍子さんにとってどう表現するか難しいだろう、
言葉で伝えれない部分は紙に書くか?体で表現するしか無いのだから…。
「嫌いなものとかある?」
首を横に振って無いと表現したのだろう。店員を呼び出し注文した隆
「じゃこれとこれ、あれも」
大量に食べ物を注文した藍子さんは少食であまり食べていなかった。
僕は頑張って残りを平らげた……かなりの時間が経過した時外は真っ暗になっていた。
5時くらいに真っ暗なんてそろそろ冬も近づいて来たのだろそう思い
藍子さんを家まで送ると自分も家に帰った。
「ただいま!」
「お帰りなさいお兄ちゃん今日は、遅かったねどこ行ってたの?」
「図書館で勉強していたよ」
「ふ〜ん図書館で勉強してたんだ〜
絵里はてっきりあのカフェにあの女とデートしてたのかな〜って思ったよ〜」
ばっバレてる…
636 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 17:51:58 ID:rfp4stQoO
階段を駆け上がって部屋に入ると逃げるように布団に潜った。
自分の部屋で天井を見ながら愛と藍子を見比べていた。
すると…
『コンコンコン…』
ドアを叩く音がした僕は近づいてドアを開ける。
冴子さんが仕事の書類を持ってドア前に立っている。
僕は冴子さんを招き入れると固い唇が微かに動いた。
「ちょっといい隆!」
「冴子さん…良いですよ何ですか?」
「絵里ちゃんにはバレバレみたいね、隆が帰ってくる20分くらいまでメソメソ泣いてたから」
「そうだったんですか?すいません冴子さん」
少しだけ険しい表情をした冴子は、愛について何か知っているようだ。
ドアが開き絵里が入ってきたなぜか?暗い表情で僕に訴えかけていた。
「絵里…疲れたよ〜お兄ちゃん!」
「えっ!」
「絵里ちゃん今、隆と大事な話があるから自分の部屋に戻って休んだら?」
「うん!そうする」
絵里は自分の部屋に戻っていった。
目で追っていた冴子はそれを確認すると、僕に顔を向けて真面目な顔で愛について語りはじめた…。
637 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 17:53:54 ID:rfp4stQoO
「冴子さん」
「そろそろ良い頃だから話すけど、隆聞きなさいよちゃんと」
「はい!」
愛は病院で検査を受けてね…3日後、結果として通告があったのよ…
その内容は長くても後2年の命だって早くても1年しか生きられないて言われたら、隆はどうする?
何したい?自分が最後したいことがあるならしたくなるでしょう?
愛はね自分の気持ちを隆に伝える為にあの教先生に呼び出されたと聞いた教室に向かったのよ…
そしたら何?あんたは、先生が誘ったらその場で抱くの!って私が言っても駄目ね、
愛もね相当悩んだみたいよだって好きになってはいけない人を好きになったのだからね
「冴子さんなぜ僕に話すんですか?」
「隆にも知ってほしかったのよ愛ちゃんの気持ちを」
「そうですか、冴子さんは凄いですね巫女の職業でそこまで分かるものだなんて」
「……悩みなさい隆あなたの近くに愛ちゃんがいるからそうあの子が愛なのだから」
638 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 17:55:53 ID:rfp4stQoO
愛が自殺した理由なんて分からないけどね…あれが自殺の原因なら僕の責任だ!
遺書もなかったし、なにを想いまた考え愛は崖から飛び降りたのだろーか?
体育際が無事に終わり…紅葉が見えてきた季節に僕は、
愛が最後に居た場所に目を閉じたまま風を感じ呆然と立っていた。
「愛…僕はどうしたら」
『お兄ちゃんの気持ちに正直になればいいよ愛はそれで…』
「ありがとう…愛、そうだよな悩むよな後2年て言われたらそしてあんなのを見たら」
『お兄ちゃんのせいじゃ無いからね自分を攻めたら駄目だからね…』
「愛ありがとうなこんな駄目兄を心配させるんだもんな」
『藍子さん…もう一人の愛を宜しくねお兄ちゃん…』
「分かったよ絶対幸せにしてみせるよ」
『うん!幸せにしてあげてね…後絵里も傷付けないようにしてあげてね…お兄ちゃん』
「愛…」
この季節、夜の海を寒く凍えるようだった。
雪がパラパラと降り始めた頃絵里も元気な顔を見せるようになり、次第にあの出来事が忘れさられようとしていた……。
639 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 18:01:55 ID:rfp4stQoO
雪が降り始めた季節に僕は、心の隙間を埋めてくれると信じた女性藍子はあれ以来僕を避けているようだ!
学校でも、帰り道でも会わなくなっていた。
すれ違いがうこともなく、授業中だけしか僕は会っていない。
休憩時間のこと…
さゆみちゃんとバッタリ会っていた。
「せっ先輩(汗」
「さゆみちゃん(苦笑」
気まずい空気が漂っている。そんな中絵里が僕とさゆみの中に入ってきた。
「お兄ちゃんどうしたの?」
「え〜り〜」
「はっはっはっはっはっはっはっはっ」
笑うしか逃げ道がないと思った。
その後……くだらない絵里達の会話を聞いていたら、
今度は先生が、これにはさゆみちゃんの目が陽射しにあたったせいか光って見えた。
「隆君…」
「あれ〜あれれ〜お兄ちゃんの担任の先生じゃあーりませんか?」
「本当に邪魔ですの消えてほしい」
「なにお互いの視線が怖い…」
キンーコンーカンーコン!次の授業の鐘が鳴り響く。
タイミング良くチャイムが鳴り僕は、ホッとしていた。
640 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 18:04:20 ID:rfp4stQoO
教室に戻ると藍子さんも座っていた。
僕も隣の席に座った。
いつもながらに気まずい空気が二人を包んでいた。
れいな先生の授業が終わり、皆帰る支度をしていると僕は、先生に職員室まで呼び出された後
放課後、誰もいない教室でれいな先生にオモチャにされていた。
あの日、体育際の日に寄りによって、絵里と藍子さんにれいな先生と僕の関係がバレたのは、この教室に二人は
偶然にも通り過ぎ少し開きかけたドアの隙間から好奇心とはいえ覗いてしまったのだった。
これがキッカケで、絵里は丸3日も寝込んだ後口も聞いてくれなくなっていた。
藍子さんについては、僕を避けるようになり時には驚いたような目で僕を見ることだってあった。
まっあんなのを見た日には、食事も喉を通らないだろう?
冴子さんは異変に気づいてはいるでも、口に出したり聞いて来たりしなく黙って見守っている
そんな感じに僕は一時の不安を抱きながら今日も絵里と藍子さんを気にする自分に苛立ちを隠せなかった。
何にしても僕が雌に負け、れいな先生という癒やしに逃げてしまう。
愛…絵里…藍子……そんな事を想いながら絵里に無視され続けた隆であった。
641 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 18:06:39 ID:rfp4stQoO
何にしても僕が雌に負け、れいな先生と「お兄ちゃん…絵里にもれいな先生にしてたことしてよ…」
頭を洗っていた僕に後ろから絵里が言葉を浴びせた。
僕は聞こえていたのに聞こえない振りをしていたら絵里が、握ってきた。
「何…してる絵里…」
『ガチャ!』
「お前ら〜何やってるだ!!」
冴子の遠吠えが家中に響き渡った。
この後2時間もの説教をされ被害者の僕まで付き合わされるはめになった。
冬休みに入り学校に来なくなった僕達は、絵里と冴子さんとさゆみちゃん、
藍子さんの5人でさゆみちゃんの別荘まで遊びに行ったことだった。
一週間経った頃、僕は藍子さんと喧嘩していた……喧嘩と言っても僕が一方的に喋っていて、藍子さんは僕の胸板とかにポカポカと叩くだけだった。
その理由はまたやってしまった。
相変わらずの絵里の誘惑に僕は禁断の世界に足を踏み入れる一歩手前で藍子さんに見つかってしまった。
現場を見た藍子は震えた身体だその場で尻餅をついた後、
逃げ出しテーブルに置いてあったナイフを持ち出し別荘を出ていった。
それをみた僕も絵里の引き止めを無視し藍子の後を追った。
642 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 18:22:49 ID:rfp4stQoO
慌てた様子で駆けつけた隆は、藍子と愛がダブってみえた。
何してるんですか?藍子さん!そんな危ない物は、早く捨てて下さい。
手首にナイフを押し付ける藍子、首を左右に振り一歩また一歩と下がっていく。
真冬並みの寒い日にこんな人ゴミに混ざって自殺しょうなんて考えないでくれ!
また…首を横に振った。
今日は、楽しく2人で居ようと決めたじゃないか?藍子…いゃ愛…お前なんだろ?
その頃絵里達は…
お兄ちゃん、お兄ちゃんどこいるの?うんも〜折角、お弁当作ったのに…
うん、うん青春だね〜私は泣けるよ。
冴子は煙草を吸いながら遠い目で自分を思い出しているようだった。
雪が落ちる音がした。その場所に藍子の視線が雪が落ちたところに注がれた。
僕は、このチャンスを逃すことなく藍子に近づいて、
ナイフを奪いそのまま雪が積もっている2メイトルくらいの雪に倒れていった。(ズッズッズッポ!!)
643 :
終わり泣き愛:2006/11/16(木) 18:25:24 ID:rfp4stQoO
藍子さん死んだら駄目でしょう何も喋れ無くてもいい僕の、僕の側にずっと居てほしい!
倒れこんでいる藍子の瞳からゆっくり、ゆっくりと一筋の涙だが、雪解けのように流れていく。
隆と藍子が小さな雪の山に抱きしめながら、唇を重なり合っていた。
道行く人もお構いなしに二人の世界が止まっているかのようだ。
口はパクパク金魚のように動いいる。でも、声が出ない?ただ藍子さんが言いたい言葉は僕にひしひしと伝わってくる。
指と指が、握り合ってお互いの体温、気持ちを確かめ合っているようだ…
路上に投げ出されたナイフが行き場を無くした子供のようにじっとこちらを見ている感じがした。
ゆっくり唇を離す隆と藍子は、夕陽が見守る中互いに見つめ合っていた。
そして……
「【た・か・し・さ・ん・好き…です】」
〜fin〜
644 :
ジェシカ ◆GBAMaerdac :2006/11/16(木) 18:27:39 ID:rfp4stQoO
やっと完結まで書けました
有難うございました。
645 :
ねぇ、名乗って:2006/11/17(金) 15:56:06 ID:t9jhcPieO
じゃあ早く出てけ
646 :
ねぇ、名乗って:2006/11/19(日) 03:53:34 ID:BQgoU+Pr0
こんすてぃさんの作品ヤバイ・・・面白すぎますw
緊迫感ありまくりで・・・。
続編も期待してます!!
ん〜
8話あたりから急激に質下がったよね。
誤字脱字だらけの上に話が雑。
こんすてぃの中の人入れ替わってない?
もう止めて
648 :
こんすてぃ:2006/11/25(土) 12:35:56 ID:jrjN/On40
書き込もうかと思いましたが。自分の中で書いて欲しくない人が出てきたら
辞めようと思ってました。
指摘や指導はありがたい言葉ですし、それに自分もまだまだな未熟者です。
小説家でもないので当たり前だと思います。
でも、もっとこうしたらいい。とか表現の仕方の事とかの指摘などなら
頑張ってみようと思って書いてると思います。
でも「止めて欲しい」なら書いたときの反応は違うと思います。
現に他の小説スレなどでも止めて欲しいといわれても書いている人にたいして
かなりの批判などでスレ自体が壊れはじめていたりしてましたので無理やり書いたら
そうなってしまうかもしれないと思ったからです。
本当は続きがあるので書きたいですが、止めてという人がでてきたのでちょっと
書きにくくなり、最新できません。
精神面が弱いと思われるかもしれませんが、申し訳ないです。
長くなりましたが、今の気持ちはそうです。
正直な所、皆さんに聞きたいと思います。
649 :
ねぇ、名乗って:2006/11/25(土) 13:21:39 ID:l/SOxMJzO
続投きぼんぬ
650 :
ねぇ、名乗って:2006/11/25(土) 13:24:23 ID:auV14VAm0
俺はこんすてぃ、あんたの作品が楽しみでこのスレ覗いてるんだよ!
少々の批判なんて気にすんな!俺は応援してるぜ、頑張れ
651 :
('A`):2006/11/25(土) 17:41:52 ID:bxlqZC3sO
こんすてぃさんが長期離脱しても僕らがずっと待ってたということは、続きが気になるからですよ!!というわけで僕は継続希望
652 :
ねぇ、名乗って:2006/11/25(土) 17:50:25 ID:f0FwmR8PO
こんすてぃさん、止めないでください!俺もあなたを応援しています!!続きを書いてください
653 :
ねえ、名乗って:2006/11/25(土) 23:45:59 ID:xzcJptA50
こんすてぃ殿、
あなたが言うように小説家ではないんだから、その時々で
質に差が出たり、誤字脱字があったりするのは仕方が無いこと。
かつて小説スレで名作と呼ばれた作品だって皆そうだった。
もっと言えば、プロの小説家の作品だって、そういう部分を
編集者が指摘して後から手直しするものです。
それに、人それぞれ好みがあるのだから、プロの小説家だって
読む人皆に面白いと言ってもらうことは出来ない。
あなたの作品を「つまらない」、「もう来るな」と思う人がいるのも
仕方の無いこと。でも見てわかるように続きを期待している
人がいるんです。例えば、「終わり泣き愛」書いてたジェシカさん、
僕もあの作品は意味が良くわからなかったけど(ジェシカさん、ごめんね)
もしあの作品を期待している人がいたなら、最後まで書き終えた事は
賞賛に値する。だから彼が批判浴びながら最後まで書いたことは
正解なんです。生意気なことを言うようですが。ネット上には、特に
2ちゃんねるには誹謗中傷を無責任に書く人が多く存在する。
でもそういう意見はみんな読み飛ばすから、あなたが言うようにスレが
壊れる心配はありませんよ。あなたが出てくるまで、
>>647を誰も相手に
しなかったのがその証拠です。
長々と失礼しました。
654 :
ねぇ、名乗って:2006/11/25(土) 23:52:29 ID:aDexhH/aO
3Pしたい
655 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/11/26(日) 14:24:45 ID:FDO8wxjIO
こんちわ 俺ですノ 公私ともにゴタゴタしておりまして更新出来ず申し訳ありません
>>こんすてぃさん
俺も続き読みたいです 今回のような疑問はまた出てくるかも知れませんが
住民の皆さんに意見を聞く事は良い方法だと思いました
これだけ応援レスがつけば迷うことないですよね!ちょっぴりジェラシーの秋ですw
>>648 最新×→更新○
正直もうやめてほしい。
オレの愛を汚さないで。
657 :
ねえ、名乗って:2006/11/26(日) 23:54:56 ID:79eUFqkv0
>>655 こんすてぃさんは、もちろんだけど
あなたもジェラシー感じず続き書いてね。
負担にならない程度で。
あとハロハロさん、見てますか?
あなたもね。
658 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2006/11/27(月) 19:03:39 ID:4hDdkjK+O
659 :
ねえ、名乗って:2006/11/27(月) 23:56:13 ID:tk7mgLQV0
やっぱり、こんすてぃさん・梨麗さん・ハロハロさんの
3本柱が揃わないとね。
660 :
ねぇ、名乗って:2006/12/07(木) 18:42:23 ID:8jf/X1EM0
↑の御三家の方々〜生きてますかー?
高橋、亀井って石川が絶対妹にしたくないといったw
662 :
ねえ、名乗って:2006/12/17(日) 18:11:19 ID:mosAVqtD0
御三家の方々、そろそろ何らかの反応を。
>>662 時期的に今月来月は更新無理っぽいです
俺的にもポポンと書いちゃいたいトコなんですが、文章化するのに
まとまった時間が必要なようで…スミマセンm(_ _)m
664 :
ねえ、名乗って:2006/12/17(日) 20:09:55 ID:mosAVqtD0
>>663 いえ、無理をない範囲での更新を期待しています。
ただ、更新が滞るときは、その旨一言もらえると
待っている我々も、ありがたいです。
665 :
ねぇ、名乗って:2006/12/18(月) 01:56:19 ID:soIVXcYbO
オシャレ魔女ラブ&エリーと野球ケンしたい(_´Д`)ノ
666 :
('A`):2006/12/26(火) 22:36:29 ID:akCTZmUrO
ほ
667 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2006/12/27(水) 01:08:50 ID:m9AHxMyg0
どうも。大変ご無沙汰してましてすいませんm(__)m
れいなスレのほうに短編書きましたので、興味ある方は読んでやって下さい。
1時間ほどで書き上げた、特に面白みもない駄文ですが(苦笑
こちらの本編ですが、構想を練るまとまった時間が全然とれず、正直ほとんど先に進んでおりません・・・。
大変申し訳ありません。
もし待って頂けるようでしたら、気長にお待ち下さいませ。
(来月、最低1回は更新したいと思ってますが・・・。)
とりあえず反応だけさせてもらいました(^^;
では。
「泣くなよ絵里。両親が別れても、俺達はずっと兄妹だ。絵里はずっと、俺の妹だから…」
もう、5年も前になるのか。あの日、絵里はずっと泣いていた。
両親の離婚。
最近では珍しいことではないのかもしれないが。
親が離ればなれになるのはもちろん悲しかったけど、それよりも俺は妹の絵里のことの方が気掛かりだった。
絵里は小さい頃から、自分で言うのもアレだがお兄ちゃん子だった。
小さい頃、俺が行くとこ行くとこ着いてきて、当時の幼い俺はそれがすごくうっとうしかったけど、今思えばそんな絵里がいとおしい。何だかんだで、喧嘩はもちろんいっぱいしたけど、俺は絵里が大好きだった。
俺達は、仲のいい兄妹だった。
朝。
閉まったカーテンの隙間から太陽の光が入って来て、自然と目が覚めてしまった。
「何だ、まだ6時か…」
目覚ましが鳴るのにまだ1時間以上もある。やっぱり遮光カーテンを買うべきかな、なんて考える。
「それにしても…」
久しぶりにあの夢を見た気がする。
両親の別れの日。
絵里が、泣いて泣いてどうしょうもなかった日の夢だ。ここ数年は、そんな夢は見ていなかったのに。
「…懐かしいな」
俺はフッと笑ってから、目覚ましを解除してベッドから出た。
「お、今日は早いな。どうした?」
「ん。ちょっとね…」
リビングに出ると、親父がちょうど朝食をとっているところだった。
「俺も飯食おっかな」
いつもは俺が起きるときにはもう親父は家を出てしまっているので、一緒に朝食を取るのは久しぶりだ。
「ちょうど良かった。お前に話があるんだ」
「話?」
納豆のパックを冷蔵庫から取りだし、親父の向かい側の席に腰をつく。
「あぁ。帰って来てから話そうと思ってたんだがちょうどいい。実はな…」
その言葉の先は、聞きたくない気がした。
「父さん、再婚しようと思ってるんだ」
学校までの遊歩道は、いつもこの通学の時間になると学生達で賑わう。
いろんな会話が飛び交う中、俺は一人、ボーッと朝の親父の言葉を思い出していた。
「再婚しようと思う」
聞きたくないとふとよぎった思いは正しかった。詳しいことは夜また帰ってから話す、とのことだが…。
「おはよ、お兄ちゃん!」
「うわっ!!」
思考の途中でいきなりポン、と肩を叩かれた。
振り向くと、そこには少し困惑顔の絵里がいた。
「何だ、絵里か…」
「え、何?そんなにおどろかないでよ」
実は今、俺は絵里と同じ高校に通っている。今年の春、新入生が入学してきた中に絵里はいた。
「新入生にかわいい子がいるらしい」
と、友達に無理矢理一緒に見に行かされたら、何とそこには絵里がいたのだ。
まぁ当然そこで話しかけ、約5年ぶりの再会を果たし、今に至る。両親が別れた今でも、絵里は俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。絵里曰く、
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだもん!」
とのこと。
俺としても未だにお兄ちゃんと呼んでくれるのはありがたいことなのだが。
674 :
ねぇ、名乗って:2006/12/29(金) 01:52:54 ID:WT+KPK9F0
wktk
「どうしたのお兄ちゃん。何か目がどっかいっちゃってるよ?」
「あぁ、ごめんごめん」
親父が再婚するってことは…言わない方がいいだろうな。
くりっとした目で見上げてくる絵里を見てそう思った。
それにしても、絵里はいつのまにこんなに美少女になったのだろう。幼い頃からかわいいとは思っていたが、今はそのときのそれとは比べ物にならない。気がする。
兄馬鹿というのを差し引いても、絵里はやっぱり美少女だ。
「じゃあ、それで決定ね!」
「えっ?」
急に絵里が言った。
ヤバイ、全然話を聞いてなかった。
「もう、お兄ちゃんちゃんと絵里の話聞いてた?!」
「ご、ごめん…」
「もうっ!」
絵里はプクーっと頬を膨らませる。
あまりのそのかわいらしさに、思わず吹き出してしまった。
「ちょっとお兄ちゃん!?」
「うわっごめん!つい…」
「もうっ!まぁいいや。今日のお昼休み時間、絵里と一緒にお昼食べようねって言ってたの!」
「はぁ…」
「忘れないでよ!絶対だからね!」
そう言うと、絵里はたたたっと走って一気に昇降口の方まで行ってしまった。
教室に入ると、絵里からケータイにメールが来てた。
「昼休み、屋上集合で。忘れないでね!」
さっきから絵里の奴、俺がそんなに忘れっぽいとでも思ってるんだろうか。
「了解」とだけ返信して、俺は自分の席へと向かった。
授業は相変わらずダルかった。窓際の席ということもあって、日差しが差し込んで来て、ついウトウトしてしまう。気が付いたら、いつのまにか昼休みだった。
「おー、やっと起きたか」
「坪内…」
クラスの中でいつもつるんでいる、坪内が話しかけて来た。
「お前、休み時間もずっと寝てたぜ」
寝過ぎたせいか頭がぼーっとする。そうだ、絵里のところへ行かなければ。
「今日昼どうする?食堂行くか?」
「悪い、坪内。今日は俺約束あるんだ」
ごめんな、と坪内に謝ってから、俺は教室を出て急いで屋上へと向かった。
677 :
ねぇ、名乗って:2006/12/30(土) 23:23:38 ID:L9uv6eOV0
なんかきてるーーーーーー
678 :
ねぇ、名乗って:2007/01/02(火) 20:14:57 ID:gg02jP5PO
俺が普天王だ!!貴様等死にたいかぁ!!!!!
679 :
ねぇ、名乗って:2007/01/03(水) 19:24:37 ID:fXmwiKR0O
(・∀・)イイ!
雨が降る夕方 愛はびしょ濡れで俺の玄関の前で待っていたんだ
驚いた俺は愛を部屋の中に入れ、シャワーを浴びさせた
シャワーあがりの愛は俺のYシャツをまとい
シャンプーの臭い そして、ほんのりと8X4レモンも香りを漂わせ
上目使いで僕にこう言ったんだ
「私、もう 妹扱いは嫌 私 私......」
681 :
ねぇ、名乗って:2007/01/05(金) 21:26:20 ID:vrgf9v0Y0
age
教室を出た後、購買で適当にパンと飲み物を買ってから屋上へと向かった。
屋上へ続く階段を上り扉を開けると、そこにはもう既にたくさんの生徒達がいた。
今日は天気もいいから、お昼を食べるにはいい日和なんだろう。
さて、少し遅くなってしまったが、絵里はもう来てるだろうか。
「どれどれ…」
あたりを見渡す。と、いた!
屋上のフェンスに寄りかかって、校庭の方を眺めている絵里を発見できた。
「絵…」
すぐさま絵里の方へ駆け寄り、声を掛けようとしたそのとき。
「きゃっ…」
突然強い風が吹いて、絵里のスカートがひらりとめくれた。
ぱ、パンツが…
「え、絵里!!」
「あ、お兄ちゃん!」
「あ、お兄ちゃんじゃない!お前今パンツ見えたぞ!」
「えっウソ!」
「ホントだ。気をつけろよ。誰が見てるかわかんないだろ」
絵里の顔がかぁーっと一気に赤くなる。
「も、もしかしてお兄ちゃん、絵里のパンツ、見た…?」
「えっお、俺…?!」
つられて俺の顔まで真っ赤になる。自分で顔の熱が一気に上昇したのがわかった。
「み、見えた…」
こう言うのが精一杯だった。
「うそっ何で見るの!やめてよー!!」
「しょうがないだろ。急に風が吹いたんだから。それより絵里のスカートが短すぎなんじゃないのか?」
「いーのっ!短いほうがかわいいの!」
まぁ確かに、絵里のミニスカート姿は似合っててかわいいと思うが、兄として他の男も絵里の太腿に注目するってのは少々複雑な気もする。
「ねぇっ。それより早くお弁当食べよっ!お兄ちゃん遅いから、絵里場所とっといたんだから」
「ご、ごめんって」
絵里に多少たじろぎながらも、そこのフェンスに寄りかかって座り込んだ。
「ほら、見てお兄ちゃん!このお弁当絵里が作ったんだよ」
そう言って絵里は自分のお弁当を広げて見せてくる。
「す、すごいな…」
それはお世辞ではなくて、本当に心から出た言葉だった。
本当にこれを絵里が作ったのか…?思わず疑ってしまいたくなるくらいだ。
「お兄ちゃんのお弁当は?」
「あ、俺は今日は購買のパン」
と言ってさっき購買で手に入れたパンを見せた。
「えーっそれだけ?!絵里のお弁当分けてあげよっか?」
「い、いいよ悪いから」
「いいよ、あげるよ。はい、あーんして?」
そう言うと絵里は自分のお弁当箱から卵焼きを箸でつまんで、俺の口の前まで持ってきた。
「え、ちょっと…んぐっ」
む、無理やり口に詰め込まれてしまった…。
「どう、おいしい?」
……………。
「うん、うまい!!」
「ほんと!?良かったぁ」
「絵里、いつの間にこんな料理うまくなったんだ?」
「へへっ。お母さん働いてるから、絵里もけっこう料理するんだよ?」
お母さん…。
そういえば、昔母さんもよくお弁当に卵焼き入れてくれてたっけ。
今食べた卵焼き、母さんのと味がよく似ている。
「絵里。母さんと二人で大変じゃないか?」
「えっ?うん、もう離婚してからだいぶたつし、もう慣れたよ。
お兄ちゃんこそ大変なんじゃないの?お父さんも料理できなそう」
あはは、と、絵里が笑った。
「何言ってんだよ。少なくとも俺は料理の腕はかなりのもんだと思うね」
「うそー!?」
そう言って絵里は楽しそうに笑う。
良かった。絵里の笑顔を見ると安心できる。
「絵里」
「なぁに?」
思い切って、俺はこう切り出すことにした。
あくまでも自然に、平然を装って。
「母さん、再婚したりしないのか?」
「えっ…?」
絵里の表情が一瞬こわばる。
あぁ、やっぱり変なことを聞いてしまったんだろうか。
「ご、ごめん、変なこと聞いて」
「いや、別に…。多分、再婚はしないんじゃないかな。てゆうか、絵里がして欲しくない…」
「そ、そっか…」
な、何となく重い空気になってしまった。
「お父さんは?お父さんは、再婚したりしないの?」
ドクン。
心臓の動悸が一気に早鳴る。
「親父?親父が再婚するわけねーじゃん」
「そっか…」
良かった。と、絵里が呟いた。
やっぱり絵里には、親父が再婚することは黙っておこう。
その日の夜、家の玄関を開けると、親父が珍しくもう帰って来ていた。
やはり、朝の件のことがあるからなんだろうか。
靴を脱ぎ、昼間の絵里との会話のこともあって、何となく重い気持ちでリビングへ向かった。
「おう、おかえり」
「…ただいま」
テーブルには、親父が作ったと思われるメニューがすでに並んでいた。
ハンバーグか…。手間がかかるのに、頑張って作ったんだな。
そんな親父の気の使い方が、何だかむず痒い気がして、思わず少し笑ってしまった。
「親父」
親父はもう席に着いていて、俺が席に着くのを待っていた。
でも俺は、立ったままで言葉を続けた。
「今日、絵里と会ったよ」
親父の目が少し大きく開いた。
絵里が同じ高校に入学してきたことは言ってあったが、だからといって特に絵里のことを話題に出すようなことはしなかった。
だから、親父も少し驚いたんだろう。
「絵里、親父が再婚するのは嫌だって言ってた」
「お前、絵里にこの話…」
「親父が再婚することは言ってないよ。仮定の話をしてただけ。」
そうか、とだけ言うと、親父はそのまま押し黙ってしまった。
「でも俺は、親父の結婚には反対しないよ」
俯いていた親父の顔が上がった。目が合った。
「親父の認めた人だったら、俺も認めようと思う。もう俺も子供じゃないしね」
「…お前…」
「ただ」
親父から決して目を逸らさずに、俺は言った。
「絵里のこと、忘れないでやって欲しいんだ」
「…わかってるよ…。今は別々のところにいても、絵里はずっと俺の娘だ」
そう、もう一緒に暮らすことはできなくても、絵里は俺の妹なんだ。そして…
「それから、母さんのことも」
もうだいぶ会っていないけど、母さんだってずっと俺のお母さんであることには変わりはない。
それはたとえ、新しい母親がやって来ても。
親父は俺の口から母親の言葉が出たことに驚いていたが、やはり「わかった」
とだけ言って頷いた。
「ごめん、帰ってくるなりこんな話しちゃって。着替えて来るから、今度は新しいお母さんの話聞かせてよ」
「…あぁ」
新しい母親についてわかったこと。
2、3年程前に親父の会社に転勤してきた人らしく、前は福井に住んでいたらしい。
歳は親父より10は若く、まだ30代だそうだ。
親父の奴、なかなかやるな。なんて、気楽に考えたものの、やっぱり昼間のあの絵里の寂しそうに笑った顔が目の前をちらつく。絵里はお兄ちゃんっ子でもあったけど、お父さんっ子でもあったから。
やはり離れていても父親のことが気になるんだろうか。
それよりももっと気になるのが、相手の女の人にも子供がいる、ということ。しかも俺と同じく高校生の女の子が。
俺よりは年下らしいから、俺の妹ということになるらしい。
家族になるとはいえ、血がつながっていないし、うまくやっていけるのだろうか。
それにしても、30代で高校生の娘がいるってことは、けっこう若いうちに結婚して子供を産んだんだな…。でも離婚して…。
シングルマザーって大変なんだろうな。
ここでまた、自分の産みの母親のことが頭をよぎった。
絵里以外の妹が出来るという急な事実に、この日は眠れない夜を過ごした。
689 :
ねぇ、名乗って:2007/01/06(土) 06:50:11 ID:ItsMXGCt0
乙〜
690 :
ねぇ、名乗って:2007/01/06(土) 08:13:57 ID:tz/igxBGO
691 :
ねぇ、名乗って:2007/01/06(土) 13:39:22 ID:CnQiFQEmO
騎乗位で愛のマ◎コに中出し&顔面騎乗で絵里のマ◎コを舐め舐めしたい
692 :
ねえ、名乗って:2007/01/08(月) 17:34:56 ID:ZFAQM8IV0
>>688 なんとお呼びすればよろしいですかな?
今後も、無理のない範囲で更新を続けて、
御三家の方々と共に四天王を形成してください。
御三家の方々、
梨麗さん、来月以降の更新を期待しています。
ハロハロさん、今月以降の更新を期待しています。
こんすてぃさん、大丈夫と思いますが、まさかあんなくだらない
騒ぎで、もう書かないつもりではありますまいな?
皆が更新を待ってます。
693 :
ねぇ、名乗って:2007/01/08(月) 23:32:03 ID:0C/avYjh0
四天王いいですね、マジで!
梨麗さん、ハロハロさん、こんすてぃさん、そしてまだ名無しの方w
更新期待してます!!
694 :
ねぇ、名乗って:2007/01/11(木) 21:45:48 ID:/1D5v2QM0
age
695 :
ねぇ、名乗って:2007/01/12(金) 00:36:48 ID:6v4Y3fm6O
絵理にはたっぷり顔射
愛には中だしして妊娠させる
696 :
ねぇ、名乗って :2007/01/14(日) 09:36:08 ID:O1KHdPo30
6歳年下の妹がいる俺に何か質問のある奴いるか
697 :
フェティッシュ☆ペッティンガー:2007/01/14(日) 09:49:34 ID:Lm/DgV2UO
妹とは、アレか、、そのなんだ、、、やっぱ洗濯機にあるぱんつはお兄たまはクンクンしてるわけ?
698 :
ねぇ、名乗って :2007/01/14(日) 09:53:20 ID:O1KHdPo30
見つかるとシャレになんないのでクンクンしてません(未遂あり)
699 :
最近肩に毛が生えてきた:2007/01/14(日) 10:41:37 ID:Lm/DgV2UO
情けないっ!実に情けないぞお兄たま!妹=クンクンだろが!オレなら被ってその場でニューキャラ誕生させるがな。
700 :
ねぇ、名乗って:2007/01/14(日) 11:53:33 ID:LPlh4D6dO
妹が小学六年生の時に、処女じゃなかったのがショックだった
>>692、
>>693 名無しの者です。
そのように言っていただけてありがとうございます。
スレに娘。の小説を書いて、萌えを共有できたらなぁと思っていたので嬉しいです。
名前なんですが、どなたかつけていただけたら嬉しいなぁと思います。大変恐縮ですが。
更新が不定期になってしまいますが、小説の続きも書いていきますのでよろしくお願いします。
「はじめまして、愛です」
新しい妹が出来る日は、意外とすぐにやってきた。
今、俺の目の前にいる愛と名乗るその女の子は、今日から俺の妹になるんだ。
また、いつものように太陽が昇り、朝がやってきた。
ただ、いつもと違うのは、今日からこの家で新しい生活が始まるということ。
昨日。俺の家に家族が二人増えた。
新しい母親に、新しい妹。
初めて会ったときは、なんて綺麗な親子なんだろうと思った。美人姉妹ならぬ美人親子だ。
「愛ちゃんて言うんだ。歳も近いみたいだし、よろしくね」
「…よろしくお願いします」
新しい妹、愛…ちゃんは、どこか少しおとなしい印象を受けた。まだ始めだからしょうがないのだろうが、これが絵里だったらどうだろう。
あいつだったら、もっと明るくて…。
「おはようございます」
「うわっ!!」
気づいたら俺はもうリビングに着いていて、隣には制服姿の愛ちゃんがいた。
「あら、おはよう。朝ごはんできてるからね」
「あ、ありがとうございます」
新しいお母さんももう台所にいて、テーブルに朝食を運んでくれる。
「…おいしい」
「そう、良かった」
にっこりと微笑むお母さんを見て、やっぱり美人だな、なんて思った。
やっぱり親父のやつ、なかなかやるな。
「行ってきます」
朝の支度を終え、愛ちゃんと一緒に玄関を出た。
愛ちゃんがそれまで通っていた高校は、うちの家から通うのはきついということで、俺と同じ高校に編入することになった。俺が今通っている高校は歩いていける距離だし。
始めは道がわからないだろうし、こうして一緒に学校まで連れて行くのが俺の役目ってわけ。
いつもは一人で歩くこの遊歩道も、しばらくは愛ちゃんと二人で歩くことになる。
それにしても…。
「愛ちゃんは、前の学校では部活かなんかやってたの?」
「…別に」
さっきからずっとこの調子だ。俺に全然心を開こうとしてくれない。
周りが登校中の生徒でにぎわっていて、それが更に気まずさを増長させた。
「あ、愛ちゃんは、好きな食べ物何?」
我ながら、しょうもない質問だと思う。こんなんで会話が盛り上がるわけもない。
わかってはいるけど、何でもいいから会話を続けようと必死だった。
愛ちゃんが答えてくれないので、俺が更に勝手に口を動かす。
「俺はエビフライが好きかなぁ。特に尻尾の部分が…」
「あの!」
突然、愛ちゃんが俺の言葉をさえぎった。
「え、な、何…?」
そのときの愛ちゃんに何か迫力のようなものを感じて、思わず声がどもってしまった。
「あなたは、嫌じゃないんですか?!」
どうやら愛ちゃんは、うちの親父と愛ちゃんのお母さんの結婚を快く思ってないみたいだった。
705 :
ねぇ、名乗って:2007/01/18(木) 03:18:03 ID:0YI4AW3q0
>>701 ラセラなんてどうかn
いや、なんでもない
706 :
ねぇ、名乗って:2007/01/19(金) 03:05:28 ID:joiCXYsr0
いいよ〜いいよ〜キテるよ〜
更新GJ!!!
707 :
ねぇ、名乗って:2007/01/27(土) 02:40:24 ID:L3wseHN30
age
>>705 名前、ありがとうございます!嬉しいです。
次のレスからラセラって名乗らせてもらいます。
”嫌じゃないんですか”って…。
「じゃあ、愛ちゃんは嫌なの?」
「………」
俺が逆にそう質問を返すと、愛ちゃんは一瞬泣きそうな表情を浮かべた後、もうすぐそこまで見えている校門へと先に行ってしまった。
すみません、名前使うって言ったそばから名乗り忘れてしまいました。
以下、続きです。
教室へ入り、自分の席へ着いても、さっきの愛ちゃんのあの顔が頭から離れない。
俺は親父の再婚についてはすんなり割り切れた。
でも、愛ちゃんはそうじゃないのかもしれない。というか、そうじゃない。
俺は、果たして愛ちゃん家族としてうまくやっていけるんだろうか。
そんなことを考えているうちにいつの間にか担任が教室に入ってきて、いつも通り学校の一日が始まった。
711 :
ねぇ、名乗って:2007/01/29(月) 01:10:09 ID:C5LQ5uBa0
>>708 いや、あ、あのー…
多分、その名前・・・辞めた方がいいと思います。
>>705もおそらくシャレで言ったと思うし・・・
ご自分のニックネームとか、RPGやる時に主人公につける名前とか。
ご自身で決められたら良いと思います。
712 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2007/01/30(火) 00:20:19 ID:GYeHi3Ib0
すいません、
>>711のレス、オレでした。
今月中の更新、何とか出来そうです。(おそらく31日ですがw)
量的には少ないと思いますが、ご了承下さいm(__)m
>>名無し作者さん
はじめまして、ハロハロと申します。どうぞよろしくです!
すごくいいです!今後の展開、期待です!!
あと・・・、
>>711でも言いましたけど、お名前変えられたほうがよろしいかと思いますよ・・・。
713 :
ねぇ、名乗って:2007/01/31(水) 19:15:51 ID:VCPKd/D8O
>>708 更新乙です。次回も期待してます。
ハロハロさん待ってますよ〜
714 :
明日を夢見て・・・:2007/01/31(水) 23:49:53 ID:qm+hLkQy0
>>566 「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
しばしの沈黙が流れた。
絵里の顔を見ると・・・
表情は幾分暗い感じに見えるが、気を張っているのだろうか、涙は浮んでいなかった。
「・・・・ゴメンね、お姉ちゃん。」
ポツリと絵里が愛に向かって言った。
愛は涙を拭いながら、首を振って応えている。
「でも・・・・・・話はここで終わりなの。」
「え?」
「そこまでだったの。その男の子がアタシの体に触れようとしたとき・・・・・
そのときだった・・・。」
絵里は大きく息を吐き、そして続けた。
「・・・・・山本君が来てくれたの。」
715 :
明日を夢見て・・・:2007/01/31(水) 23:51:00 ID:qm+hLkQy0
「あ・・・」
絵里のこの一言に、愛が思わず声を上げた。
「ん?どうしたんだ、愛?」
オレが愛に声を掛けると、
「え?・・・あ、ご、ごめん、何でもないの・・・・」
そう言って愛は、恥かしそうに俯いてしまった。
おそらく、話の流れから早とちりしてしまったことが恥かしかったのかもしれない。
現にオレもそう思ってしまっていたから・・・。
「話、続けるね?」
「あ、うん。ごめんな。」
「ううん、アタシも何か誤解されるような話し方しちゃったから・・・。
話が下手でゴメンね、お姉ちゃん。」
愛は、また無言で首を振った。
716 :
明日を夢見て・・・:2007/01/31(水) 23:52:58 ID:qm+hLkQy0
・・・そこから先の話は、絵里お得意の冗談が入り混じった「白馬の王子様」ストーリーだった。
「山本君」が主役となった、とてもありがちな展開。
説明するのも面倒なので省略するが、要は「山本君=白馬の王子様」である。
まあ、絵里の気持ちも分からないわけではないが、正直ちょっとウンザリだった・・・。
しかし・・・
得意そうに話していた絵里の顔が、ふいに暗くなった。
「でもね、その日から2週間くらい経った頃だったと思うんだけど・・・」
「うん・・・?」
「なんかね・・・、山本君、ちょっと違うなって感じるようなことがあったの。」
「ちょっと・・・・・違う?」
「うん・・・・。」
717 :
ハロハロ ◆AvluhZaSuE :2007/02/01(木) 00:17:28 ID:Io367C9B0
約4ヶ月ぶりの更新にも関わらず、短くてしかも引っぱるような展開ですいませんorz
ストーリーを考える時間が少しずつ出来てきたので、次回はこんなに間を空けずに更新します。
どうぞご了承下さい。
>>梨麗さん
気長に待ってますよ〜。いいとこなんで、早く続き読みたいッス!
>>こんすてぃさん
書く書かないは個人の自由ですから、オレはあまりどうこう言いたくないのですが、
一つだけ聞かせて下さい。(もう見てないかもしれませんけどね(^^;)
作品を完成させたいという気持ちはありますか?
オレもこのスレではないですが「止めろ」と言われたことがありました。
その後、止めようと思った時期もありました。
しかし、ある方から『住人の皆さんに失礼』『作品の登場人物にも失礼』
という檄を受けて思い直し、現在のオレがいます。
やっぱり作品は「書き始めた以上は完成させる」ことが義務だとオレは思います。
もし、こんすてぃさんの手元で作品が出来ているのであれば、それを少しでも
更新してみてはいかがでしょうか?
待っている方は必ずいます。オレもその一人ですし。
「止めろ」なんてのは、誰でも言えます。
普段こんすてぃさんの作品を読んでない人でも言えます。
2chの性質を考えれば当然です。
こんな一言には負けてほしくないです。
是非、また戻ってきて下さい!!オレは待ってますよ!
718 :
ねぇ、名乗って:2007/02/01(木) 17:14:20 ID:405DY7OiO
ハロハロさんキタ━━━━━!
719 :
ねぇ、名乗って:2007/02/01(木) 19:44:32 ID:njQ6iXmT0
四天王の1人、ハロハロさんキタ━━━━━!
GJです!
720 :
ねぇ、名乗って:2007/02/04(日) 10:16:55 ID:c0h7LLJdO
高橋愛は癒し系
まじかわいい
721 :
705:2007/02/07(水) 05:31:57 ID:NIaQIxxe0
>>711 え……あ…………えぇッ!!?
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
シャレだったんだ!!ハロハロさんの言う通りなんだ!!!!
それだけは止めて、その名前には少なくとも良いイメージはないから!!!!!!!!11!1
722 :
705:2007/02/07(水) 16:30:58 ID:NIaQIxxe0
723 :
小説。。。:2007/02/09(金) 18:56:57 ID:qAVbWptIO
>>588 不気味な効果音と笑い声が怖いのだろうか、絵里は俺のシャツの袖をギュッと掴んで
寄り添うようについてくる。
右へ左へと数回曲がりながら進むと、青白いライトに照らされた幅の広い通路に繋がった。
その通路の両脇には棺に収められた何体ものミイラ男の人形が俺達を待ち構えている…。
「愛達の姿は見えないな…もう行っちゃったのか…」
「…怖いよ…やっぱり怖いじゃん!絶対どれか動くに決まってるよ〜!」
「大丈夫、大丈夫だよ…」
「…ねぇ…お兄ちゃん…手ぇつないでいい?」
「え?あ…ああ、いいよ」
少しひやりとした手をそっと掴むと、絵里はそれでは足りないとばかりに強く握り返してきた。
俺はそれに応えるように絵里の腕を引き、歩きだした。
724 :
小説。。。:2007/02/09(金) 19:02:46 ID:qAVbWptIO
包帯にグルグル巻きにされた怪物どもの間をゆっくりと進んで行くが、動きだす気配はなく
俺たちは嫌な緊張感に襲われていた。
無論、俺はお化け屋敷など全く怖くないが、絵里は違う…。
恐怖と緊張で絵里の手がジワリジワリと汗ばんでくるのが分かった。
彼女もそれに気付き、いままで強く握っていた手を緩め、俺の指先を軽くつまんだ。
きっと、恥ずかしかったのだろう。
「ねぇ、歩くの速いよぉ〜」
「これでもゆっくり歩いてるほうだよ、つーか、レース負けちゃうじゃん」
振り向くと絵里は完全に腰が退けていた。
「負けてもいいじゃん!ゲームだし、ねっ!」
絵里はこわばった笑顔で頭を傾げた。
「やだ!佐川には負けたくない」
「も〜!男の人って変なトコにこだわるんだからぁ〜!」
確かに男はくだらない勝負にこだわる事があるかもしれない。
だが、その言葉にカチンときてしまった俺は少々意地悪な行動にでてしまう。
725 :
小説。。。:2007/02/09(金) 19:08:25 ID:qAVbWptIO
俺は絵里の手からにじみ出た汗を、絡めるように強く握り直した。
「!…あっ…お兄ちゃ…」
「ぐだぐた言ってないで行くぞ!ほら!」
「…う…うん」
急に素直になった絵里は俯いていたが、構わず急ぎ足で通路を進みはじめた。
よしっ!最後の棺を通り過ぎた!…と思った瞬間、何も無いはずの両サイドの空間に
突然、立体映像でミイラ男が映しだされた。
唸り声をあげて今にも襲い掛かろうとしてくる二体の怪物を見た絵里が叫ぶ。
「キャーー!!」
「うおっ!」
絵里は恐怖のあまり、俺の腕にしがみついてきた!ここで立ち止まるわけにもいかず、
そのまま、つきあたりのT字路まで駆け抜けて絵里を宥めた。
「もう大丈夫だよ、通り過ぎたから…!」
パニクった絵里は、ふるふると首を振って、さらに強くしがみついてくる。
妹とはいえ、これだけカワイイ娘が寄り添ってくると気分は悪くないはずなんだが、
今は単純に腕が…痛い…。
726 :
小説。。。:2007/02/09(金) 19:12:10 ID:qAVbWptIO
「少し力を緩めてくれんかね?…痛いよ(笑)」
「ご…ごめん、だって…だってね、怖いんだもん!」
しかし、どうして女っていうのはここまで作り物のお化けに怖がることができるのか不思議だ。
…そういえば、あいつとお化け屋敷に行った時も、こんなふうに腕にしがみついてきたっけ…。
特別な環境と鼻をくすぐる髪の香りが、昔付き合っていた女性のことを思い出させた。
年齢も性格も違うけど、絵里と彼女はどことなく似ているかもしれないな…
と、今更ながら顔を覗き込み、しげしげと見ているうちに絵里も少しは落ち着いてきたようだ。
「…それじゃ、行こうか」
「あっ!そっちは暗くて怖いからイヤ!」
「じゃあ、左の道に行くか?」
「えー?なんか変な声がするから、こっちもやだな〜(笑)」
俺はまた、絵里の汗ばんだ手をグッと握ると有無を言わさず右の通路へ引っ張って行った。
おとなしく素直に付いてきた絵里だったが、今度は「も〜!」と苦笑していた。
727 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2007/02/09(金) 19:15:23 ID:qAVbWptIO
お久しぶり今年一発目の更新ですー
>>710 更新乙です 愛と絵里が血の繋がってない姉妹というのは新しい設定で面白そうですね
でもコテは… 721さんは悪意の無いシャレだったようですが、やっぱり名前は
自分で考えたほうが無難だと思いますよ(・∀・) 次回も楽しみにしています!
>>717 謎が一つ解けたらまたもや謎w 腕は鈍って無いようですねハロハロさん!乙です
俺も続き待ってますよ〜!
728 :
ねえ、名乗って:2007/02/10(土) 20:02:33 ID:PKDwvegO0
>>727 梨麗さん、お待ちしておりました。
あなたの腕も健在ですな。
>>710さん、ハロハロさんと
ここ半月くらいで充実してきて
読者住人としてもうれしい限りです。
こんすてぃさん、そろそろ出番です。
729 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2007/02/11(日) 16:57:03 ID:WtSTHnprO
>>728 レスありがとうございます
ちなみに俺は新作者さん達がぞくぞく登場してくれることを望んでいます
もちろん、こんすてぃさんも待ってますよ!
此の二人って梨華ちゃんが・・・w
731 :
ねえ、名乗って:2007/02/18(日) 03:09:03 ID:cLHJ9YtO0
age
732 :
ねぇ、名乗って:2007/02/18(日) 08:18:02 ID:9LICBL+X0
玉職人に育てる。
734 :
ねえ、名乗って:2007/02/25(日) 00:06:16 ID:+EOrNqY+0
あげ
735 :
ねぇ、名乗って:2007/02/25(日) 00:10:25 ID:7b6u2t/Z0
736 :
名無し募集中。。。:2007/03/07(水) 21:30:20 ID:5G9D44oGO
誰か書いて
梨華ちゃん「此の二人は御姉ちゃんにも妹にもしたくない感じ」。
738 :
ねぇ、名乗って:2007/03/13(火) 13:57:44 ID:N1PwVCL4O
3人で in プーケット
739 :
ねえ、名乗って:2007/03/23(金) 02:22:38 ID:WQUv29TS0
740 :
小説。。。:2007/03/23(金) 18:42:12 ID:YgqYdI82O
>>726 その後も次々と(柵の外から)襲い掛かろうとする西洋怪物に絶叫を繰り返す絵里を連れ、
辛うじてホラーハウスを脱出できた俺達だったが、それには一時間以上もかかってしまい、
このゲームは愛、佐川チームの快勝となってしまった。
「おかえり〜!お兄ちゃん!絵里!」
「つーか、遅すぎ!」
「だってさ、まさか絵里がこんなに超ヘタレだと思わなかったからさー」
「やー!ヘタレって言わないで〜!」
絵里が俺の背中をポカポカと叩く。
「いや、絵里ちゃんは悪くないね。ちゃんとエスコート出来なかった男が悪い。
つーわけで、昼飯はお兄様のオゴリとなりましたー!」
「何ソレ!?聞いてないんだけど!」
「さあ!腹も減ったし、ランチにしますか!行こうぜ!」
「「わ〜〜い!」」と、はしゃぐ愛と絵里。
「お〜い…!」
俺のツッコミは虚しく宙を舞った。
741 :
小説。。。:2007/03/23(金) 18:47:06 ID:YgqYdI82O
園内のレストランに入り注文を済ませると、愛と絵里は「ちょっと…」と言って席を外した。
俺は携帯を取り出してメールチェックをしながら窓の外を眺めた。
親子連れが増え、大分混んできているのが分かる。
「おい!…どうしたんだよ、おまえ今日ノリが悪いじゃん!」
「そうか?俺はいつもこんな感じだぞ」
俺は携帯ストラップをいじりながら、珍しく真面目顔の佐川に答えた。
「…やっぱ…あれか?妹に男を紹介するみたいで気分悪いのか?」
「べつに紹介する為に絵里を連れて来たわけじゃない…。ただ、ここで佐川が告白しようが、
付き合うことになろうが、それは自由なんじゃないの?」
「それって、コクっていいってことだよな?」
「ああ…。俺は妹の恋愛に口出しするつもりはないよ。絵里が相手のことを
好きならそれでいい。まぁ、とやかく言えるほど兄貴歴長くないけどな(笑)」
その言葉に嘘は無いはずだが、何かが心に引っ掛かる…。
それが何なのか、その時の俺には解らなかった。
742 :
小説。。。:2007/03/23(金) 18:49:47 ID:YgqYdI82O
告白の許しを得た佐川が俺の隣で策を練っている。
「コクるなら夕方のほうがムードがあっていいよな!」
「ああ、いいんじゃないの」
「せっかく遊園地来たんだし、それまではフツーに楽しもっか!」
「ああ、いいんじゃないの」
「もう一回、お化け屋敷入ろっか!」
「断わる」
愛達が戻って来たのが見えたが、レストランの一角に設けられたお土産コーナーの前で
立ち止まり、何やら楽しげに話しながら物色し始めた。
「愛ちゃん見て見て!これ超ワイカーだよ!」
「ワイカー?」
「うん、ワイカー、チョーワイカー!!」
「あはっ(?)…じゃあ絢香さんにも何か買ってこーよ」
ぺちゃくちゃと楽しそうに喋ってる二人だが、こうゆう光景を見ていると
お土産なんて帰りに買えばいいじゃん!と、つい思ってしまう。
まぁ、女の子はそういうのが楽しいのだろうけれど。
743 :
小説。。。:2007/03/23(金) 18:53:30 ID:YgqYdI82O
「なぁ、今ちょろっと聞こえたんだけど…絢香さんて誰?」
「あれ?佐川には言ってなかったっけ?今、ウチに来てもらってるお手伝いさんだよ」
「はあっ?おまえん家、メイドがいるの!?」
「メイドじゃなくてさ…おまえも知ってのとおり今、両親家に居ないから…」
「なるほど…。で、ひょっとして若いの?」
「若い。しかも美人だ」
「ほほぅ〜、それは今度会ってみたいものですなぁ!」
咳払いをしてジロリと睨む俺。
「じょ…冗談ですよ!お兄様!…しかしあれだな、おまえも大変なんだろうけど
ある意味ハーレムのようだな!おまえんとこの親父さんは高三男子の性欲を
ナメてるとしか思えないね」
「何言ってんだよ!お手伝いさんは夕食作り終えたら帰るし、愛と絵里は血の繋がった
実の兄妹だぞ!変な事になるわけないっつの」
「でもな〜、妹とはいえ、あの愛ちゃんと絵里ちゃんが一つ屋根の下暮らしていると思うと…
俺なら辛抱たまらんけどな!」
佐川の言いたい事は解るが、だからといって愛と絵里に対して兄妹以上の
感情を抱いてはいけない…絶対に…。
グラスの水を飲み干すと、俺は心の中で自分に言い聞かせた。
744 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2007/03/23(金) 18:56:33 ID:YgqYdI82O
(・д・)ノ
745 :
ねえ、名乗って:2007/03/31(土) 15:12:23 ID:tmXoqvKX0
10日位来ないでいてしまったが、
その間に四天王の一人、梨麗さんが
更新しているではないか。
やっぱりこまめに見ないと駄目だな。
梨麗さん、お疲れ様です。
746 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2007/04/03(火) 00:25:58 ID:S2NfnZkCO
>>745 今回はそれほど進展無かったのでレス付かなくても仕方ないなと思っていましたが
やっぱり反応があると嬉しいですね。ありがとうございます!
747 :
名無し募集中。。。:2007/04/03(火) 17:48:39 ID:KKFMhgE9O
きてたの気づかなかった…
乙
748 :
梨麗 ◆tHlj.rJkew :2007/04/03(火) 18:45:42 ID:S2NfnZkCO
>>747 レスどうもです!
話は変わるけどなんか短編読みたくなってきた 誰か書ける人来てくれないかな
749 :
ねぇ、名乗って:2007/04/07(土) 00:33:05 ID:R2UQAa51O
日替わりで愛&絵里と近親相姦しまくりww
750 :
ねえ、名乗って:2007/04/30(月) 02:28:08 ID:Q+LdPw+Y0
3週間も停滞か・・・。
四天王さんたち、お戻りを。
751 :
ねぇ、名乗って:2007/05/26(土) 19:44:48 ID:Y8w/p6mJO
アゲ
752 :
ねぇ、名乗って:2007/06/04(月) 21:28:45 ID:ESnZePxjO
753 :
ねぇ、名乗って:2007/06/21(木) 09:07:23 ID:FyWeVT+bO
誤字脱字くらいは直して書けよ
せめて高校卒業並みの文章にはしろな
754 :
ねぇ、名乗って:2007/06/21(木) 09:48:08 ID:j+3zOsg+0
オタは金だけ出してりゃいいんだよ==
755 :
ねぇ、名乗って:2007/07/04(水) 23:55:47 ID:o323fyRd0
756 :
亀 ◆IGEMrmvKLI :2007/08/06(月) 06:48:21 ID:A2UeL/zPO
亀
757 :
ねぇ、名乗って:2007/08/06(月) 10:15:32 ID:181PlcYGO
愛ちゃむの穴にチンポ潜入中出しちて、絵里たんのキャワュイお口でチンポ舐め舐め口内精射するのーだ!
758 :
名無し募集中。。。:2007/08/20(月) 06:12:58 ID:EEBGlKBbO
全滅だな…作者いないしこんすてぃ以外たいしたことないからなこのスレ
759 :
ねぇ、名乗って:2007/08/20(月) 11:11:10 ID:HhjCMwzQO
いたずらしたい
760 :
名無し募集中。。。:2007/08/20(月) 22:57:53 ID:EEBGlKBbO
終わったなこのスレ作者は根性ないしこんすてぃ以外は問題外だしハロハロは書けないオッサンだしもう一人いたな誰だっけ
761 :
名無し募集中。。。:2007/08/21(火) 08:47:31 ID:JAZ7CDr7O
ノノハヽ
./⌒*⌒ヽー^) < 玉門です
/ `(!)´ Lつ
(__)/ (__)
762 :
名無し募集中。。。:2007/08/21(火) 08:48:34 ID:JAZ7CDr7O
ノノハヽ
./⌒*⌒ヽー^) < 玉門です
/ `(!)´ Lつ
(__)/ (__)
763 :
。:2007/08/24(金) 17:50:48 ID:9vstG/uR0
高橋愛。茶土。茶土。茶土。茶土。茶土。
764 :
ねぇ、名乗って:2007/08/25(土) 20:08:47 ID:Kyy9NTQ4O
765 :
ねぇ、名乗って:2007/08/25(土) 21:57:25 ID:bxsfyak5O
亀ちゃんのアトピー治してあげたい
766 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 01:50:44 ID:J1O6TuyhO
絵里はアトピーではなく鬱病だ
767 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 01:52:53 ID:J1O6TuyhO
リd*^ー^)ハァハァ
つ)) ギンギン
768 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 01:53:29 ID:J1O6TuyhO
リd*^ー^)ハァハァ
つ)) ギンギン
769 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 01:54:04 ID:J1O6TuyhO
リd*^ー^)ハァハァ
つ)) ギンギン
770 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 01:55:16 ID:J1O6TuyhO
リd*^ー^)ハァハァ
つ)) ギンギン
771 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 09:36:49 ID:J1O6TuyhO
ふっ
772 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 10:33:55 ID:J1O6TuyhO
川*’о’)
773 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 10:34:35 ID:J1O6TuyhO
誰もいない
774 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 10:35:14 ID:J1O6TuyhO
あなたの素敵な
775 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 10:35:51 ID:J1O6TuyhO
けつの穴
776 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 20:06:54 ID:J1O6TuyhO
あ
777 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 20:08:12 ID:J1O6TuyhO
い
778 :
名無し募集中。。。:2007/08/26(日) 20:08:49 ID:J1O6TuyhO
う
779 :
ねぇ、名乗って:2007/08/28(火) 03:29:48 ID:i+gRly2+O
誰もいないのか
じゃーJ1の人埋めてくれ
俺も頑張ってみよう
780 :
ねぇ、名乗って:2007/08/28(火) 03:30:43 ID:i+gRly2+O
明日は
781 :
ねぇ、名乗って:2007/08/28(火) 03:31:50 ID:i+gRly2+O
あしたの
782 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 08:48:20 ID:jD8qe3rjO
かぜがふく
783 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 08:49:23 ID:jD8qe3rjO
もしも
784 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 08:50:31 ID:jD8qe3rjO
高橋と
785 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 08:52:05 ID:jD8qe3rjO
絵里が
786 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 08:53:06 ID:jD8qe3rjO
レズ
787 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 11:02:36 ID:jD8qe3rjO
なら
788 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 11:04:28 ID:jD8qe3rjO
俺は
789 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 11:05:26 ID:jD8qe3rjO
性転換して
790 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 11:06:07 ID:jD8qe3rjO
レズ仲間になる
791 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 11:12:56 ID:jD8qe3rjO
もしも
792 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 12:01:47 ID:jD8qe3rjO
ごり愛が
793 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 12:02:47 ID:jD8qe3rjO
適当絵里に
794 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 12:03:54 ID:jD8qe3rjO
特大な胡瓜を
795 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 12:05:01 ID:jD8qe3rjO
タベサセタナラ
796 :
名無し募集中。。。:2007/08/29(水) 12:06:10 ID:jD8qe3rjO
絶頂した
797 :
ねぇ、名乗って:2007/08/29(水) 21:49:51 ID:4Z7LQ0QFO
とりあえず一緒に風呂に入る
798 :
ねぇ、名乗って:2007/08/31(金) 21:59:21 ID:Pr/ylIaL0
もしも
799 :
ねぇ、名乗って:2007/08/31(金) 22:00:07 ID:Pr/ylIaL0
明日が
800 :
ねぇ、名乗って:2007/08/31(金) 22:01:04 ID:Pr/ylIaL0
800
801 :
ねぇ、名乗って:2007/08/31(金) 22:02:24 ID:Pr/ylIaL0
ならば
802 :
ねぇ、名乗って:2007/08/31(金) 22:04:21 ID:Pr/ylIaL0
愛ちゃん絵里ちゃん
803 :
ねぇ、名乗って:2007/09/02(日) 16:34:11 ID:8nzinhHQO
こんにちわんこ
804 :
ねぇ、名乗って:2007/09/02(日) 16:34:50 ID:8nzinhHQO
こんばんわんこ
805 :
ねぇ、名乗って:2007/09/07(金) 00:53:13 ID:Guji+tgk0
エリカ尊師に生贄として捧げる。これ定説。
806 :
ねぇ、名乗って:2007/09/09(日) 04:47:20 ID:vdSIoMDWO
愛する愛ちゃん愛上汚
807 :
ねぇ、名乗って:2007/09/09(日) 04:50:18 ID:vdSIoMDWO
愛ちゃんは
808 :
ねぇ、名乗って:2007/09/09(日) 04:51:58 ID:vdSIoMDWO
俺のことが
809 :
ねぇ、名乗って:2007/09/11(火) 07:22:08 ID:rT/sHPbX0
書き込めるのかな?
810 :
「約束の手紙」第十三話「足音」:2007/09/11(火) 07:43:26 ID:rT/sHPbX0
それからの足取りを掴む道のりは、決して楽なものではなかった。
「さゆみ」という名前だけでは当然そこらじゅうにいるかもしれない。
当然、手がかりの糸はあまりにも細く、そして脆過ぎる。
あの話から一日が経っても仕事に向かう気力すら失ってしまっている。
愛はあれから少しでも情報をと探りを入れてくれているみたいだが、俺はその間
待っているしかない。本当につくづく無能なんだと感じさせられる。
絵里の為にできる事。それが見つからない。
逆にやはり絵里・・・いや愛にすら会うべきではなかった。そんなことも思い起こされる
考えれば考えるほど苦しく、そして辛い。
タイムマシーンがこの世に存在するのであれば迷わず乗っている。
愛と絵里。二人との絆が少しでも在ったその場所に・・・。
仕事なんて手につくはずがない。今日のやるべき仕事もそこそこに俺は外に
飛び出した。
ただでさえ、俺には居場所すらない。生真面目な仕事人間。それが今の会社での
俺の印象。まさか会社の人間がこんな俺を想像できるわけがない。
絵里が俺と会った時から今までの時間。絵里を苦しめさせているのだろう。
夜、外に外出?何のために?ストレス?俺への復讐?色々考えるだけで
俺は気が狂いそうになる。
今は絵里を今までの生活に戻すこと。それが一番の事。
俺との関係は・・・治ることはないだろう・・・。
とにかく今は愛に期待するしかない。こんな惨めな俺。
笑いたければ笑えばいい。会社の人間もお得意さんも、知らない人たちも、
虫も木もすべての存在するものでさえも・・・。
しょうがないんだ・・・俺がすべて悪いんだ。
・・・くそっ!!
やり場のない自分への怒りは徐々に足を早くさせる。目的場所も無い
今の俺に・・・。
811 :
「約束の手紙」第十三話「足音」その2:2007/09/11(火) 07:54:13 ID:rT/sHPbX0
会社から外に出て何時間・・・いや何時ほど時が経ったのだろう。
もうあたりはすっかりと闇に覆われてきた。
今の俺にはぴったりだ。光も見えない闇。そんな心を映し出すかのような
街並み。
何時まで経っても晴れやしないそんな景色だ。
愛は俺に出会えて嬉しいと言ってくれた。こんな俺に対して涙してくれた。
明るく接してくれるいつもの愛。
絵里とは正反対と言っていいほどの俺に対しての気持ち。
なぜ?愛はそこまでして俺を慕ってくれるのだろう?
本当は俺を憎んでいるんではないか?絵里の反応が正しいはずではないんだろうか?
確かにもし、俺が逆の立場でも、もしかしたら絵里と同じことを言っているかもしれない。
でも愛は違った。
俺と真っ向から向き合って、絵里を説得しようとしている。
絵里はそんな姉を今、どう思っているんだろう?
もしかしたら愛を嫌ってしまった。そうさせたのは・・・。
暗い闇は気持ちすら変える。楽しいはずの時間ですら闇は覆うはずだ。
でももとから闇の住人は、この場所でも闇だ。
俺はその一人だろう。そう何もかも駄目な俺の場所。
愛と絵里。この二人がまた、笑って生活できるのであれば俺はもう
それでいい。俺もその輪に加わろうなんて思えない。
現に俺の存在が原因でこのようになってしまったんだ。それは気持ちが下に
向いているから思うのではない。本当の事。それはわかっている。
でももし、その輪に加われるのであれば・・・。
そんな光もすぐに消える。今の俺にはスポットライトすらかき消せるだろう・・・。
812 :
「約束の手紙」第十三話「足音」その3:2007/09/11(火) 08:13:37 ID:rT/sHPbX0
いつの間にか向かっていた目的も無い道のり。
どうやら俺は会社から歩いて自分の自宅に戻っていたらしい・・・。
今はなにかを求めるほどの力も無い。
愛の笑顔、絵里の憎悪のあるあの表情。すべてを思い出しても
すぐ消えてしまう。俺の心はどうやら悲鳴を上げすぎているらしい。
自分で蒔いた種というのもわかっている。同じことを繰り返し思っている
事もわかってる。今、絵里の問題に立ち向かわなければいけない。それも
わかっている。だけど、それを動かしてくれる「心」が少なくとも今は消えてしまっている。
なんでだろう・・・見つからない。
それを動かしてくれるオイルもエンジンも、歯車もペダルも。
何もかもが存在してくれない。人事のように思ってしまう。
いつまでもこの闇に覆われてしまわなければいけないのだろうか?
外に飛び出し、光を辿っていかなければいけないのではないのか?
しかし、どこに答えが待っているんだ?絵里は現に悪い方向に向かってしまっている
ように思える。
愛はそれに必死で立ち向かっている。俺のために。
でも愛がやらないといけないのか?俺はもう・・・疲れた。
静かに眠り、そのまま目覚めることができなくてもいい。
もう本当に疲れた。何もかも、望めることすらできない。
壁は険しく聳え立つ。俺に通るなということか。
壁とは絵里との境界線。これを壊すには「力」が必要。
でも今の俺にはそんな壁を壊す道具も無ければ知恵も無い。
愛はそれでも考えてくれる。でも俺には浮かばない。
どれだけ考えても考えても・・・。
813 :
「約束の手紙」第十三話「足音」その4:2007/09/11(火) 08:14:18 ID:rT/sHPbX0
気づけば部屋のベッドに顔を埋めていた。
いつの間に家に着き、ドアを開け、ここに来たのか?
それすらわからない。もう何も思い出せない。あの嬉しかった愛の笑顔でさえ。
頬に伝わるもの。それはこの数年間決して出てくるものではなかった。
愛と出会って、愛が泣いてくれても俺に流れなかった「涙」というもの。
今、初めて伝わる感情。
それから俺はそれを止めなかった。それどころかむしろ酷くしていった。
啼き、喚き、今の俺の気持ちのまま、それを流した。
明かりの無いこの部屋。何も聞こえてこないこの部屋。
俺の呻き声はそれに響いた。
その状態のまま、疲れた子供のように眠りについていた・・・。
・・・メザメタクナイ・・・。
そのときは思っていなかっただろう。つぎに飛び込んでくる
光の存在を知らず、今は闇にもたれかかっていた・・・。
814 :
こんすてぃ:2007/09/11(火) 08:17:13 ID:rT/sHPbX0
長い間。考えました。何度も書いたのですが
ネットをつなげていないので漫画喫茶で書いても
書き込みできなくて。
だけど、やはり最後までと思い書きました。
ただ、ひとつだけ、長い目で見てやってください。
書けるときにはいっぱい書きたいと思いますが、
時間がかかると思います。
読んでくれる人にはすみませんが、お願いいたします。
こんすてぃさん乙です
このスレももうこのままかと思ってました
戻ってきて頂けてうれしいですよ
ご自分のペースでムリせず頑張ってください
楽しみに待ってます!
こんすてぃさん更新乙です
私も半ば諦めかけてました
いやーそれにしても久々の更新だと言うのに、なんというハイクオリティ・・・
全く腕も鈍ってないようで安心しましたw
更新し辛い状況のようですが、気長に待ってますので頑張ってください
817 :
名無し募集中。。。:2007/09/15(土) 11:55:28 ID:DiIb9U6KO
うむこんすてぃだけだな上手のはあとは糞だよ糞
818 :
ねぇ、名乗って:2007/09/17(月) 19:19:50 ID:lucdnMog0
819 :
ねぇ、名乗って:2007/10/02(火) 17:55:59 ID:TEqX9UO4O
こんすてぃってオッサン?
がんば
820 :
ねぇ、名乗って:2007/10/12(金) 18:13:04 ID:4pIcRtAZO
毎日一緒に風呂に入って体の洗いっこをする
821 :
ねぇ、名乗って:2007/10/15(月) 19:18:14 ID:0Q6nlN9i0
822 :
ねぇ、名乗って:2007/10/24(水) 23:40:14 ID:YX4BcqG2O
こんすてぃさん! 他の作者さんも 待ってますよ!
823 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」:2007/11/02(金) 04:31:21 ID:49AE/TIA0
切実の願いとは裏腹に俺は暗闇から目覚めてしまう。
何故?俺の願いを神は聞いてくれない。いや、神などいるはずもない。
もし存在するのなら、俺と絵里との関係もこんなことになっていないはずだ。
楽しく生活して、時々笑いあうことも・・・そんな事、夢でも見れない。
まだ気だるく、重い体を無理やり起こす。今の俺には、この動きすら苦痛だと感じる。
できればこのまま静かに休みたい。時が流れるのをただじっと待つだけの時計になりたい。
たまにベルを鳴らして、時を感じる。ただそれだけでいい。
こんな時、つくづく「人間」に生まれてきたことに嫌気が差す。
どうせならば何も感じない「物」に生まれたかった。
喜怒哀楽を持たなければ、悩みも迷いもしない。
もし壊されれば、それが俺の人生であったと思えばいい、そう、それで良かった。
824 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」その2:2007/11/02(金) 04:37:55 ID:49AE/TIA0
重い腰を上げた俺は、ただ水分欲しさに台所へ向かった。少し前ならコーヒーメーカーも
稼動させていたが、今ではすっかり埃がうっすらと付いている。
そんな気分には成れるわけもない。俺は水道の蛇口を開け、コップも使わないで流れ出る水を手ですくい上げる。
口から喉を通り、胃に入るのを感じるのを考えると、やはり人間に生まれているのだと現実に戻る。
こんな些細な問題は、参考書にすら載っけなくても判ることだ。
昨日、帰るとそのままベッドに向かったのだから、当然着のみ着たままの状態なのは見ればわかる。
財布もタバコも窮屈そうにポケットから顔を出し、俺を見上げる。
825 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」その3:2007/11/02(金) 04:44:50 ID:49AE/TIA0
財布を救出してやると、そのままテーブルに居場所を変えてやり、タバコにはすぐさま役目を与えた。
ただ咥えているだけで味を楽しむまでには至らなかった。
台所の流しに縋りながら、ボーっと煙の流れる様子を見ているだけで何も行動しないまま
ただただ時間が過ぎていく・・・そろそろ行く時間か・・・。
愛と絵里に再会する前までは、自分の居場所だと思っていた会社。むしろ生きがいとも感じていた
あの場所。周りはどうであれ、やるべき事をとにかくしていればいい。
そうすれば結果が付いてくる。そう・・・結果がすべてを物語ってくれると信じていた。
それがどうだ?妹たちとの関係はこれだ。何もかも無視していた結果じゃないか。
俺は始めて、会社へ行くことを拒絶してしまっている。こんな状態では何も手に付かない。
仕事・・・愛・・・絵里一体何を今、大事にすべきなのか・・・何から逃げなければいいのか。
もう迷ってなんかいられない。今まで逃げていたことを今から追いかけよう・・・。
826 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」その4:2007/11/02(金) 04:48:49 ID:49AE/TIA0
そう思っても、どうしてもこれまでの絵里のことが頭に過ぎる。
あの敵意を持った目。心の中の足が前に出ようとしても動いてくれない。怖いんだ・・・。
あの目を見るのが・・・どうしても怖い。
いや、それ以上のことが待っているようで、怖くて怯えて何もかも逃げ出したくなるような気持ちが襲ってくる。
でも、頭の中で色んな事に対して葛藤していても今日は仕事に向かう気もない。
だから今日は休もう・・・少し疲れた・・・何に対しても・・・。
もう少し、絵里との事も考える時間を自分に与えよう。そうだ!そうしよう!それがいい!
827 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」その5:2007/11/02(金) 04:55:34 ID:49AE/TIA0
自分に問いかけるように考えを久しぶりに結論に結び付けれた時、会社へ電話しようと
背広から携帯を探した。こいつも苦しかったのだろうか?あまり役目を与える機会が無いからなぁ。
ふと画面を見ると着信が3件もある。メールも一通。昨夜はもう疲れきったように寝ていたから気づかなかった
のかも知れない。いや、もう気づいていても目を覚ましたくないと思っていたのだろう。
着信にはすべて同じ文字が浮かぶ、愛からだった。残念ながら留守電には声は残っていない。
少し声が聞けていれば、もしかしたら今の気持ちを少しでも改善出来たかもしれない。
そう感じたりもしたが、そんなこともすべて消えてしまった。メールの文章があまりにも強すぎたのだ。
「絵里が学校に行っていない。家も滅茶苦茶。探しても見つからない。」
そして俺の頭にはあの絵里の目が浮かぶ。あの冷たい目。俺を心底嫌うあの目・・・。
828 :
こんすてぃ:2007/11/02(金) 05:33:27 ID:49AE/TIA0
途中までですが書き込みが連続でできないことをはじめて知りましたw
続きはすぐにでもアップします。
余談ですが、もし、ここがいっぱいになったらどうすればいいのかわかりません。
じつは作り方も知りませんので。もし、いっぱいになったときに誰か作っていただければ
うれしいです。すみません素人で。
こんすてぃさん更新オツカレサマ
主人公の葛藤ぶりが読んでて辛くなるくらい表現されててイイですね!さすがですw
このスレがいっぱいになっても自分を含めこんすてぃさんを待ってる有志達がすぐに次スレ立てるんで心配しなくてもおk
830 :
ねぇ、名乗って:2007/11/03(土) 22:06:44 ID:PUPIYqw+O
美人姉妹レスラーとしてデビュー
愛と絵里のおしっこをブレンドして飲む。
832 :
ねぇ、名乗って:2007/11/12(月) 16:42:33 ID:rMU6FhlOO
ベストアルバムを買ったが、なんだあのジャケ写は!
センターは愛ちゃんだろ!
その脇はこはえりだろ!
833 :
ねぇ、名乗って:2007/11/26(月) 04:09:49 ID:KLQGLn/xO
こんすさん待ちで、このスレを守ってまーす!
834 :
ねぇ、名乗って:2007/11/28(水) 23:53:00 ID:Fel89T5E0
こんすてぃさん 他の作者さんも、お待ちしてます!
だめか・・・
837 :
・:2007/12/25(火) 17:10:47 ID:qdaHExTD0
高橋愛。茶土。茶土。茶土。茶土。茶土。
838 :
「約束の手紙」第十四話「落胆」その6:2007/12/28(金) 04:40:05 ID:rRc5aX9A0
文章はまだ続いている。心配そうな気持ちが痛いほど伝わる・・・。
愛の顔もその場にいるようにはっきりと見えてくる。
俺はすぐに電話をかける。それは愛に繋がるコールではなく、会社への連絡。
考える時間も、休息の時間も俺にはまだまだ先の事らしい・・・。
機会じみた社交辞令の挨拶が聞こえると俺はすぐに上司へと繋げた。
怒鳴り散らす上司の声を初めて聞いた。
もうどうでもいい。仕事を失うより、今は愛の元に行くことが俺の「仕事」
始まりを告げる合図はもう鳴っていたらしい・・・。
839 :
ねえ、名乗って:2008/01/02(水) 05:16:38 ID:D8PBxXIz0
こんすてぃさん、今年も期待しています。
ハロハロさん、梨麗さん、あなたたちも
そろそろ復活を。スレに活気が戻りつつあります。
>>115さん、
>>710さん、あなたたちの続きも読みたいな。
840 :
ねぇ、名乗って:2008/01/06(日) 04:54:18 ID:5pmXXISqO
おい、こんすてぃよー
おまえ、そんなペースで書いてたら何年かかるか分からんぞ?
愛絵里もそんなに息長くないんだから、早いとこ書き上げないと結局最後まで書かずに
終わっちまうんじゃないのか?
いいものは読みたいが、完結しない話ほどムカつくものはないぞ?
無理だと思ったら早々に止めるのがここの住人にとってもいいことだと思うがな、俺は
841 :
遠い陰と遠い絆:2008/02/26(火) 16:00:37 ID:ChGmh4XjO
雪に覆い被される屋根を何度眺めただろ夕陽雪に反射し顔を覆うと
ふと幼児時代が脳裏に浮かんでくる
今年に入り俺も無事に成人を迎えることができた。
そんな時、赤い手帳が白く凍りつい路上にポツリと落ちた。
そんな時、いつも手帳の最初のページに挟んである小さい頃の俺達家族の写真が、
スッと滑り俺の視界に入る。
「この、写真」
もう、何十年も見ることも無かった思い出の写真
(何歳の時だったかな家族とワイワイ騒いでいた頃が懐かしい)
そう思いながら昔を思い出し、真っ白い雪に建っている家の前にマルボロのメンソールを
口にくわえ眺めている
ボーと電信柱のようにまだあった俺の家を見つめていると、
一台の赤い車がゆっくりと俺の横を通る
そんな時ふと窓から女性が見える。
車内は暖かいのか真っ赤のTシャツなのか派手目の服を着ていた。
車を運転しているのは若い女性のようだ見た目は俺と同じか年下に見える
通り過ぎた赤い車は突然止まった。
それも俺がさっきまで眺めていたあの懐かしい家の前に止まった。
俺はドキドキしながら車から降りる彼女を目で追っていると、
風の悪戯だろうか大量の米粒が顔中をひっぱたく。
848 :
ねぇ、名乗って:2008/02/29(金) 16:47:41 ID:wkHDW04P0
ノノ*^ー^)人(’ー’*川
亀井ちゃんはゲイ
↑荒らし???
>>908 亀井ファンのスレつぶしだろ
もっすごい手動だしw
お?今日は頑張ってるなぁ
自宅警備員乙!
もうすぐ1000ですよwwww
自宅警備員って何?
2ちゃん5年やってるけど知らん
俺は基本学生で今はアルバイター
>>937 ネットで相手の姿を妄想する時自己を投影するって言うから
ID:iYk5cFRE0はその自宅警備員ってやつをなんだねしかも暴露してる
こうやって埋め立てできるのも今のうち
989 :
ねぇ、名乗って:2008/03/28(金) 23:51:55 ID:cX01lf/N0