リボンの騎士 ザ・ミュージカル

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763ねぇ、名乗って
 役者について。私はモー娘。は全然わかりませんので、役名で。サファイアは演技も歌もうまい。
キムシンが脚本的には書き分けられていないのにも関わらず(すいません)、王子としてのサファイア、亜麻色の乙女、リボンの騎士を演じ分けていました。
フランツはスタイルがいいなあ〜。脚が長くて、衣装映えがする。オープニングから目立っていました。
魔女へケートは、雰囲気はと歌はいいんだけど、持ち歌が一曲なので、演技も一種類に。キムシンが描き込めていないせいもあるんだけど。
大臣の悪役振りはなかなかカッコイイ。口先でなく、陰謀を巡らせているのがちゃんと伝わってくる。
大臣の息子は可愛いね。アホボン振りが可愛い。笑いに持ってく場面で、ちゃんと笑わせている。
ナイロンは、最後の「お供いたします」の台詞が、ピシッと決められたのに感心。
マルシアは、歌とか雰囲気はいいんだけど、やっぱ、訛りがきつい。ネームバリューなどがあるとは思うけど、これだけ舞台に需要があるのはわからないなあ。
ネームバリューという点を考えなければ、それこそ、渚あきちゃんとか、ヅカOGで見たかったなあ・・・。

 モー娘。の皆さんは、全体的に、役として表現しなければいけないことを、ちゃんと表現できていました。
ファンの方の感想を読むと、チャルさんやマルシアに比べて、技術的に・・・・と消沈している人がいるけど、そんな、技術なんてものは、あとからなんとでもなるんですよ。
××さんが台詞を言っている、で終わっちゃう人も多い中、私のような者にも、ちゃんと「役」として見せられる、ってのは、なかなか芸達者だと思いますよ。
正直、寝るかな、と思ったけど、ちゃんと「ミュージカル」として、最後まで楽しく見せていただきましたよ。
あと、舞台での存在感が、やっぱりすごいなあ。一人で立っていても、空間の「間」が持てるんだよね。大きい舞台でも、小さく見えない。
これって、なかなかできないことですよ。

 あ、チャルさんはですね。あの方の技術がジェンヌ標準とは思わないでくださいね。
あの方の歌唱力は、ヅカ随一!・・・とまでいかなくても、かなりかなり、ハイクラスな方です。
今後、宝塚に興味を持たれて劇場へ行かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、いつでもあのレベルの歌が聴けると思わないでくださいね。