第8X回全国高等学校野球選手権大会第7日目(200X年8月14日)
両国 000000
柏崎 000000
(6回終了)
6回を終了した柏崎市立ベンチ。
直也はナインに言った。
「そろそろ北洋潰しにとりかかるぞ」
「おう」
「まずはこの回の先頭打者に痛い球を投げよ」
「へい」
柏崎市立の投手である田中直樹はこう言った。
7回の表、両国北洋の攻撃が始まった。
この回、先頭打者は1回戦で本塁打を放っている徳永からである。
「早速痛い球でも投げよう。悪く思うなよ・・・」
直樹はこう思いながら第1球を投じた。
案の定、その球は徳永の肩に当たった。
徳永はその場に倒れ蹲った。
「な、何て事を!」
両国北洋ナインはこう思った。
徳永は何とか立ち上がって一塁へと向かった。