開会式も終わり、ついに両国北洋の試合が始まろうとしている。
選手達は一塁側ベンチに集まっていた。
監督である保田圭は選手達に話し掛けた。
「負けたらもう終わりなので悔いの無いように頑張ってきてね」
「おう」
「では、頑張っていきま――――――」
「しょい!」
選手達は掛け声を掛けると一列に並ぶ。
そして元気よくホームベース付近に駆け寄っていった。
こうして、両国北洋の甲子園最初の試合が始まった。
第8X回全国高等学校野球選手権大会第1日目(200X年8月8日)
1回戦第一試合
一塁側 両国北洋高(東東京)
三塁側 北王大小樽高(南北海道)
両国北洋(東東京)
(三)須藤 茉麻
(一)嗣永 桃子
(捕)加護 亜依
(遊)徳永千奈美
(投)鈴木 愛理
(右)夏焼 雅
(左)石村 舞波
(二)菅谷梨沙子
(中)清水 佐紀