―――
「…うん、で?」
「いや…で、どう?」
相変わらず露出の高い服の合間から白い肌を覗かせていることにも気付かず、
首を左斜め20°ほど傾けるその姿に、小川は軽く溜息を漏らす。
そんな仕草から垣間見えるイノセンスの産物がこの駄文かと思うと、眩暈がした。
「ねぇ、あさ美ちゃん?」
「なあに?」
「色々聴きたいことあるんだけどさぁ…なにこれ?」
現時点で感想を聞かれれば、なにこれが最も当てはまる感想だろう。
楽屋に入ってくるなり紺野は小さ目の鞄から原稿用紙を取り出すと、何の説明も無く小川に押し付けていた。
「いいから読んで」という反論の余地がミジンコの複眼ほどもないその台詞に、
取り敢えず目を通してみることはしたが、5行ほど読んだところで、
小川の脳内では千代の富士が「体力の限界ッ」と涙ながらに会見を開いていたのだ。
いや正確には「気力も衰え」の部分を引用すべきなのであろうが。
「なにこれ、って…小説」
「うん、それは分かるから…辛うじて」
小説なのだろう。
設定も何もあったもんじゃないが、とりあえず小説であることには間違いない。
だがその小説の中身が問題なのだ。
そもそも登場人物に自分を出しているところからして、紺野のヲタ要素が凝縮されている。
濃縮還元とかそういう問題ではなく、完全に原液である。
野の草木ならばとっくに枯死しているであろう。
「小説ってのは分かるんだけどさぁ…うーんと…」
「うん、娘のみんなが花札で熱いバトルを繰り広げる、っていう小説だよ!」
何故か両腕で力こぶを作って胸を張る。
自分には無い胸の膨らみにいつもなら軽い嫉妬心を覚えるところだが、生憎今日はそんな暇は無い。
何が彼女をこうさせたのかは知る由も無いが、取り敢えず東京のせいだとしたら、
東京には凄まじい瘴気でも出ているのかもしれない。
東京は怖い所だと、お決まりのフレーズが小川の頭をよぎる。
「花札って…なんでまた花札かなぁ」
「うーん、でもさ、なかなか無いジャンルじゃない?」
自分の着眼点が素晴らしすぎて照れくさいのか、両手を膝の上においてちょっとモジモジする。
あれか、ドッキリか。
小川の視線は無意識に室内の小さな穴を走査していく。
「…え? まこっちゃんもしかして、花札のルール知らない?」
「うーんなんとなくしか知らないよ。あんまりやらないもん」
「ウソぉ? うちなんかいつもお正月は家族でやるよ?」
「どんなうちだよ…博徒一家じゃん」
ちなみに花札の雨の20で傘を差している人は在原業平、というどうでもいいトリビアが浮かんできたのを、小川は頭をぶんぶんとふって打ち消す。
そもそも在原業平が何をした人かはよく知らない。
…カメラらしき穴は見つからなかった。
「結局さ、これ書いて何がしたいのよ?」
3枚ほどの原稿用紙を束にして、パンパンとテーブルを叩く。
小川の態度があからさまに面倒臭そうなのが伝わったのか、紺野は小さくなってボソボソと言葉を紡ぐ。
「えっとね。飯田さん卒業するでしょ? 飯田さんって、歌も上手いし絵も描けるでしょ?
石川さんだってすっごい人気あるし…」
「まあ…そうだねぇ」
「不安なんだよねぇ。自分がこのままやって行けるのかって。
娘。やめて芸能人もやめるとしてもさぁ、今から大学行きますって行ったって、厳しいよ。
だから…」
その小さな態度が漫画の持込をする新人みたいだと思うと同時に、漫画を書いてこなくて良かったと、心から思う小川がいた。
気持ちは分かるのだ。
即時的には満たされているとしても、これから先を見ていけば、不安でたまらない気持ち。
そんなものはいつも自分だって味わっているのだから。
「だからね、まこっちゃんに見てもらって色々言ってもらって、小説とか頑張ってみようかな、って」
紺野の笑顔にすこし陰りがあったのを小川は見過ごさない。
そしてそれが、なんとも可愛く映る。
「でもさぁ、流石にこれは無いでしょ? なぁんで実在の人物が出てくんのよ?」
「うーん、だってさ、キャラクターとか作る手間考えるとねぇ」
「小説頑張ろうって人間が、その手間惜しんじゃダメでしょ」
やっぱりこの人は小説には向いてないんじゃないのか、と改めて思う。
小川の中のやる気ゲージが、はやくもemptyのところまで落ちかけてしまった。
「でもね? 今はストーリー作る練習したいんだ。
だからキャラクターは娘。の中で頑張ってみたいな、って」
「まあ…それは百歩譲ってよしとするけど…で、次! カギカッコ続きすぎ!」
何時の間にかまともに紺野の小説を添削している自分がいて、すこしおかしい。
でもそれもいいだろう、飯田と石川がもうすぐ辞めていく。
どちらかがこの場所を去っていく日もいずれ来るのだ。
だとしたら、いま目の前でもちもちした頬で笑う彼女に、もう少し付き合っていこう。
「うーんと…それじゃ、もう少し言葉の間に色々挟めば良いのかなぁ?
表情とか風景とか、そんなの?」
「そっかもね」
いつの間に持っていたのか、原稿用紙のコピーを取り出して、紺野はメモを繰り返す。
あとどれくらい、こんなバカをやっていられるのかな、と小川は心で繰り返した。
「でもねぇ…私だってそんな小説の才能なんて無いし、本もあんまり読まないよ?
どうする? 他の人にも…娘。の外の色んな人に読んでもらった方が良いんじゃない?」
瞬間、紺野の顔がぱあっと明るくなる。
実に分かりやすい。
イライラしているときの矢口と同じくらい、表情ですぐに感情が読み取れる。
「ふふふ…待ってました。
いい物があるんだよ。世界中の色んな人にこの小説を見てもらえる場がね!!
愛ちゃーん!!」
これが果たして「小説」と言えるかで、小川の中の最高諮問会議が小一時間議論を始めかけたが、
何とかそれを押さえつける。
楽屋の隅で買ったばかりのノートパソコンをカタカタと動かしている同期。
どうせいつもの宝塚のファンサイトでも見ているのだろう。
彼女は呼ばれると、これまたぱあっと笑顔を広げ、小脇にノートパソコンを抱えると子犬のように駆け寄ってくる。
何故自分の同期は、感情と表情が直結しているのかは、永久の謎だろう。
「どう? 愛ちゃん、なんか感想出てたかなぁ?」
「うーん…特に無いっぽいよ。
やっぱり一気に全部書き込んじゃったほうがよかったんじゃない?」
彼女の広げたそこは、保田さんがいつか楽屋で見ていた掲示板だった。
掲示板にこんなものを書き込むことの是非について議論したくなったのだが、
小川はその議論がめんどくさい上にあまり価値の無いものだと気付いて、言葉に出すのをやめた。
実に正しい選択だったといえよう。
「どーでもいいんだけどさぁ、なんで名前が『モチロン』なのさ」
「知らないの? ウルトラマンの…セブンだかエースだかに出てきた怪獣。お餅大好き」
「知らないよ」
なるほど1度だけの書き込みには「モチロン」の名が冠されている。
そしてその書き込みのあとには、何のレスも付いていなかった。
当たり前だ、これだけで連載小説だと予想できる人間がいるとは思えない。
「あさ美、やっぱちゃんとメールアドレス入れなかったのがいけないんじゃない?」
「そっかなぁ…でも私メールって携帯のしかもってないからなぁ…」
「それじゃ、私のパソコンのメールでもいれよっか?」
二人の会話を聞きながら、小川は早くも限界を悟っていた。
題名を入れ忘れました。「小説家紺野」です。
つづく・・・かな
続き 待ってます
元旦から乙!
おもしろいっす。
「はふぅ」
「いやいやいや…なに? そのわざとらしい溜息?」
楽屋の入り口から見て右側の手前、いつものテーブル。
収録の合間の和やかなティータイムは、これ見よがしな紺野の溜息で打ち破られる。
おそらくこの溜息をスルーしたなら、鬼だの悪魔だの藤本だの、ほぼ人非人の扱いを受けるのであろう。
小川の中のあまり性能が良いとは言えないコンピュータも、
今回ばかりは問題の簡単さ故に、コンマ秒の早さで回答を導き出した。
「ん…ちょっとね…はぁ」
クリーム色のノースリーブのニット。
ネックの辺りではふわふわとした飾りが渦を巻いていて、紺野のふわふわ感をますます引き立たせる。
白く柔らかな…いや、実際に小川も触ったことがあってそのぷにぷにを知っているのだが、
その柔らかな腕が机の上で折り曲げられて、紺野の顔を顎のところで支える。
頬杖をついてちょっと目を逸らす仕草。
通常ならばメランコリーを醸し出し、同年代かちょっと下くらいの男なら簡単に落とせそうなその切なさ…
ただ、紺野が顔を向けている方向には壁しかないのだが。
「ちょっと…どうしたのよ、あさ美ちゃん?」
一見女の友情を垣間見るような光景ではあるが、
小川の心の底に『うわ、やっべ、私ってば大人?』といった感情があることを見逃してはならない。
小川の底の感情は兎に角、一応礼儀は尽くされた前振りは、紺野の唇を動かすには充分だった。
「ん…ちょっと…スランプ」
「はぁ?」
小川の無遠慮な声に、室内の何人かがこちらに振り向く。
ただ、声の主が小川であることを認めると、すぐに視線を元に戻した。
小川自身は何も感じていないが、皆のこの仕草には、
『ああ、こいつが大声をあげるのはいつものことだ。あと、吉澤さんな』
という意味が込められていることも、一応付言しておいた方がいいのだろう。
「スランプって…あれ? 小説のこと?」
「うん、他に何があるの?」
「まだ書いてたのか…」
お前の歌や踊りは基本的にスランプだ、等という下から二番目の言葉を出さないだけ、
やはり小川は一応大人になったのだろう。
さて、スランプの女王は自分の意思だけを伝えると、さっさと先ほどの体勢に戻る。
せめてそこに窓でもあったら絵にあるのにな、と一瞬だけ情緒的な精神が小川の心に宿る。
でもそれもほんの一瞬。
なんだ? もうスランプだってことは伝えたから、あとはお前から進めてくれってか?
次に続いたのは疑問符だらけの感情。
「いやいやいや…スランプって、あさ美ちゃん、あの花札以外の話書いたこと無いじゃん」
「うん、だから書けないのよ」
「スランプってさぁ、ある程度好調だった人がつまづいちゃうことじゃん。
あさ美ちゃんまだまだ全然書いてないし」
「それはそうなんだけどさ」
はて、スランプの定義をこう置けば、紺野の歌と踊りは果たしてスランプと言えるのだろうか。
論理学は取り敢えず今回のところは放置しておこう。
「いや、ほら。まこっちゃんに見てもらってさ、なんでこういう小説書こうとしたのか言ってさ、
そうしたら、なんか突然ハードル高くなっちゃって」
言霊とでも言うのだろうか、分からなくはない。
小川自身も、「自分がモーニング娘。のエースになる」とテレビで公言してしばらくの間、
自分の歌や踊りが少し固くなった覚えがある。
つまり…「エース」の歌と踊りをしなくてはならない、という妙な圧力が心の中にあった。
それは別に他の人が自分に何を期待しているのかではなく、自分自身の心の中の戦い。
さっきまでのように、簡単に次の言葉が出なかった。
オレンジペコの入ったティーカップを両手で包むとそれを口に運び、紺野は甘ったるい液体で唇を塗らす。
一方小川のカップに入った砂糖とミルクをたっぷり入れたコーヒーは、
ただ湯気を立てているだけでテーブルに鎮座している。
「うーんと、どう言えばいいのか全然わかんないけどさ」
「?」
「しばらくは、自分が読んで面白いと思えるものを書けば良いんじゃない?」
「それでいいのかな?」
ティーカップを包んだまま、紺野は小首をかしげる。
出会った頃によく紺野がしていた、自信がなさそうで、いつも周りにおどおどしてたあの瞳。
小川はその瞳を随分久しぶりに見たような気がした。
「良くはないよ? 多分最低ラインってとこだよ。
でもさ、自分が面白いって思えないものを、他人が面白いって思う?」
「それは…思わないね」
「でしょ?」
もう大丈夫だろう。
紺野はまずは自分が面白いと思えるものを書くだろう。
それを読んだとき、小川は鬼となってダメ出しができるか、今ひとつ自信が無いけれど。
まずは紺野に書かせるところから始めなければ。
「そう言えばさぁ、この間の花札の話、感想とか出たの?」
「ううん…全然。おっかしいよねぇ…結構人が多い掲示板だと思うのに」
カップを空にした紺野は寂しそうに眉を下げる。
次から頑張れば良いよ…そう言おうとした瞬間、小川は紺野の言葉に顎が外れそうになった。
「おっかしいよねぇ…かなり自信があったのになぁ…面白いと思うんだけど」
やはりこの人には小説の才能がないのではないか、と小川は心からそう感じる。
そして…今後どんな小説を読まされるのか考えると、家を出て電車に乗った後に、
炬燵の電気を消し忘れたことに気付いたときのような悪寒が走った。
その後数分、たった数行の花札小説の魅力を散々語られる小川がいた。
楽屋のほかの面々は、にこやかにその光景を見守っている。
いつもの平和な楽屋だった。
元旦早々私は何をやっていたのでしょう、
そして仕事が始まっているのに私は何をやっているのでしょう。
>>183 ありがとうございます。そう言っていただけると大変嬉しいです。
>>184 元旦なのにこんなことをやっているとは、親も泣くでしょう。
つづけ
乙!おもろい〜
「みなさ〜ん、こっちの収録終わりました…よ?」
亀ちゃんが楽屋のドアを開いた瞬間、黒い空気に吸い込まれそうになる。
私は咄嗟に廊下の壁をグッと抑えると、同時にもう片方の手で亀ちゃんの襟首をつかんだ。
「え? え? なに?」
「亀ちゃん、外! 出なくっちゃ!!」
抵抗空しく、私たちは楽屋に吸い込まれる。
もつれるように中に倒れこむ瞬間…目に入ったのは…床に倒れ伏すみんな。
いやただ一人だけ、薄暗くておかしな空気の渦巻きができている部屋の中に立っているのは…
矢口さん…?
ドサッと音が出るのと同時に、膝とかそこかしこに痛みが走る。
私の胸の下には亀ちゃんが潰れていた。
そして二人同時に、倒れた途端、矢口さんを見上げた。
「ハハハ…お前らか」
乾いた笑いが室内に響く。
真っ白な顔、真っ赤な唇…そして…その端から顎に垂れている赤い雫。
「別に心配すんなよ、おいらだよおいら」
「矢口さん…みんなどうしたんですか?」
「ん? 亀井? ああ、みんなか。それも心配すんなよ。ただ寝てるだけだから」
「嘘です!!」
「お、紺野…てめぇ、言うようになったなぁ。
心配すんなっていったろ? すぐにお前らも同じように眠らせてやるから」
ふっと、すぐ近くに倒れている美貴ちゃんが視界に入る。
白い首筋には、真っ黒な丸い穴が二つ、くっきりと付いていた。
逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ…
口元を手の甲で拭う矢口さんを前にして、私は立ち上がるのが精一杯だった。
いや、亀ちゃんを…先に逃がして…
でもどうすれば?
ぐるぐる考えが回るだけで、ちっとも体がついてこない。
そしてそんな私たちにニヤッと笑いかけて、矢口さんは一歩ずつ近付いてくる。
その瞬間…私の後ろから、影が走り出す。
「亀ちゃん!?」
「ん? 何だ…亀井?」
瞬きをしたその瞬間、亀ちゃんは私の背後から走り出すと、矢口さんの背中にしがみ付く。
「チッ…おい、ちょっと…どけよ! 亀井!」
小さな身体でもがく矢口さんを、必死で羽交い絞めにする亀ちゃん。
矢口さんの眉の角度が徐々に上がって、怒りの度合いを示す。
『紺野さん…』
!?
頭の中に声が響いた。
亀ちゃん?
『紺野さん…さようなら……どうか死なないで』
え?
薄暗い室内に、亀ちゃんを中心として放射状の光が走る。
私の叫び声は、爆発音の中に吸い込まれた。
―――
「……」
いつもの楽屋の片隅。
いつものオレンジペコと、これもいつもの砂糖とミルクがこれでもかと入ったコーヒー。
いや、今日はそれにオレンジジュースが加わっているのだが。
両手を膝の上に置き、顔を真っ赤にして照れまくる紺野(HNモチロン)の前で、
小川と新垣が石化していた。
「どうかな…矢口さんが吸血鬼で…あ! でもね、もちろんこれは導入部。
これからみんなで矢口さんを元に戻すために頑張っていく、って話なんだけど…」
ああ、小川と新垣は今ほどテレパス能力があればよいと願ったことはないだろう。
テレパシーができれば紺野を傷つけることなく、最高の対応策を協議できるのだから。
ちなみに小川は脳内で
『どうする? いくらヲタ素質あるからって今時コロコロコミックでもありえないストーリーなんだけど。
いや読んだことないけどさ。あんまりにもあんまりじゃない? これ。
ってか、すっげー読みにくい』
と、取り敢えず批評めいたことをしていたのだが、
『パク・ヨンハ…間違えた、パクリだよね? これ?
最後って絶対チャオズが死んだとこじゃん。
あれでしょ? 『天さん…さよなら、どうか死なないで』ってところでしょ?
チャオズの数少ない見せ場…ああ!
安倍さんごめんなさい、私としたことがパクリなんて言葉を…
ってか、亀井ちゃんいきなり死んでるし、なにこれ? 亀井ちゃんイコールチャオズ?
ってことは、亀井ちゃんからチャオズを取ったら何も残らないわけで…
いやいやいやどっちにしろパクリ…ああ、またごめんなさい、安倍さん』
と、困惑しつつも2秒に一度は安倍に謝罪していたのだから、
恐らくはイスラエルとファタハの最高幹部くらいに、話し合いが成り立つ余地がなかったのだろうが。
やはりよりショッキングなあの花札話を読んでいたからか、小川の方が立ち直りは早かった。
とりあえず心の揺れの振幅がこれ以上大きくならないように、コーヒーを取ると舌を浸す。
「あさ美ちゃんさぁ…うーん…何を書きたいのかわかんないんだよねぇ」
「あれ? なに? そのいっぱしの編集者気取りの言葉?」
「あんたもなにいっぱしの小説家気取ってんのよ」
ちゃんと心を鬼にして批評ができている自分に少し感心した。
何が書きたいのか…つまり、なににスポットライトを当てたいのか分からないのだ。
「だからさぁ、あさ美ちゃんが書きたいのは、不気味な風景なのか、矢口さんの恐ろしさなのか…」
「小川あ!! ほっとけ!!」
カクテルパーティー効果は絶大で、部屋の反対側の隅でファッション誌に目を通していた矢口が怒声をあげた。
小川は『えへえへ、すいません』と、林家三平も裸足で逃げ出す詫びを入れると、きりっとして紺野に向き直る。
「うーん、書きたいことは…色々だよ。
最初は部屋の中の不穏な空気、次は矢口さんの怖さ、そして亀ちゃんが死んじゃうことへの悲しみ…」
一応学習効果があるのか、「矢口」のところは少しだけ声を潜める紺野。
新垣はやっと石化呪文が解けたのか、グラスを机から奪い取ると、一気に中の液体を吸い込んでいた。
「どれも中途半端だよ。
長くなっちゃうのはしょうがないからさぁ、だったらもっと表現を重ねないと。
今のままじゃ、ホントに読んでる人、さっと読み飛ばしちゃうよ?」
「そっかぁ…今のままの表現で、それで厚みを入れたいところはもっと色々入れてみる、ってところかなぁ」
「そだね。それに、自分の感情なのか、周りの情景なのかはっきりさせること」
「はーい」
紺野は茶目っ気たっぷりに顔を傾けて敬礼する。
小川は「ぶっ」とむせ込んで、照れ隠しに顔を伏せてしまった。
今までに比べて遥かに真っ当な意見を得て上機嫌な紺野は、
更なる感想を得ようとほくほく顔で新垣をターゲティング。
「あ! ガキさんはどうだった!?」
「…」
「ねえ?」
「パ…」
「パ?」
ちなみに紺野は「パナップ食べたいのか? もしや」と変なことを考えていたのだが、
生憎彼女の半分は食欲でできているので、この際しょうがないとしよう。
ただしこんな穏やかな空気も一変、新垣塾ですら出したことのない大声が楽屋の中を駆け巡った。
「パクリじゃーーーーん!! これ!! ねえあさ美ちゃん!!
いや! 紺野あさ美!! パークーリーッ!!」
この後、楽屋の中のみんなが新垣を放っておいてくれたわけがないことは、言うまでもないだろう。
娘。内の、いやハロプロ内での一番の話題、しかも声に出すことが憚られている話題を、
突然大声でいきなり言い出したものだから、楽屋は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
突如パクリ等という、「プレステ」に続く娘。内放送禁止用語を絶叫した新垣は、
当然のことながら任期があとわずかのリーダーによって、みっちりとお説教をされることになる。
まあ説教の間、リーダーもどこか頬の辺りがにやついていた。
尤も、そのにやつきが、こうしてお説教ができることへの惜別であったか、
それとも遥か昔自分のソロパートを奪い取った同期への復讐が果たされたことへの微笑なのか、知る由もない。
怒られている新垣の方も、ヲタ故の宿命か、
残り少ないリーダーの説教にご満悦の様子であったから、結果的には良しとしよう。
さて、その頃…
「うーん…愛ちゃ〜ん、どうしよう」
「ドイツ軍なんて無理だよぉ、あさ美、断んなぁ…」
掲示板でレスがついたのはいいが、「ドイツ軍を出してほしい」とリクされて、
困惑する紺野と高橋がいたのだった。
こんこんさんの携帯画像をうpした人間の良識を疑う反面
全く男っ気が無くて安心しているバカな自分がいるわけです。
>>191 ありがとうございます。暖かく見守ってやってください。
つづくとき
更新乙ー!
こんこんの携帯の話はマジなのかネタなのか・・・
「むぅ…」
某世紀末覇者のような呟きを漏らしたところで、その声は部屋の壁に吸い込まれる。
折角のオフだというのに、小川は部屋で一人、パソコンを弄っていた。
先日の正月に両親がやってきて置いて行ってくれた箱。
彼女のキャパでは諸々のセットアップができないことなどお見通しだったらしく、
正月の夜遅く、父親がなにかごちゃごちゃとやっていたのを小川は炬燵から見ていた。
「なんだぁ、全然更新されないじゃん」
さて、ディスプレイに独り言を吐くと言うちょっと危ないその行動の理由は言うまでもない、
彼女が意見だしをしているダメダメ小説家の更新状況を見てみたからだ。
スレッドでは読者の一人から「ドイツ軍を出して欲しい」とリクエストされて、
モチロン(紺野)が平身低頭断っているところで終わっていた。
そのあと、更新の「こ」の字もされていない。
その一連の流れを確認すると、すぐに彼女はブラウザを閉じてしまう。
そのまま掲示板のトップに行くことは精神衛生上賢明な行動とは言いがたい。
この掲示板が自分にとってけして気持ちいいものではないことは、既に彼女も知っているのだ。
この間など、「地獄に落ちろ! ブス小川めが!!!!」などという過去スレを発見し、
あまりのタイトルにうなだれてしまったのだから。
どんなスレッドが目に入ってしまうか、そんなことくらい彼女の鈍感な妖怪アンテナでも感知できるのだ。
一応言っておくが、髪の毛は立ちはしない。
「あさ美ちゃんも、結構考えてるんだよねぇ…」
パソコンの電源を落としたところで、伸びをしながら天井を見つめる。
正直、紺野があんなに色々考えているとは思っていなかった。
初めて会ったとき以来、賢いとは思っていたが、
その賢さは賢明さとは違う、ただの頭のよさだと思っていたから。
紺野は音痴だと思う。ジャイアンも真っ青だ。
新春のコンサートでの桃色片想いを聴いたときも、爆笑したものだ。
昔ドラえもんに、ジャイアンの歌声で害虫駆除をする話があったが、
ホント、紺野にもできそうな気がする。
例えば…渋谷の人だかりの中に、突然この歌声を大音量で流すとか。
鬼武者を放つよりも効果がありそうだが、別の人種を召還してしまいそうだ。
「もう! なんで爆笑するのさ! そりゃあ…確かに……上手くないけど…」
「一生懸命歌ったもんね、大丈夫だよ…ププッ」
「ムカツクッ!!」
あの時は、確かこんな感じでいつも通りに終わった。
「一生懸命やっているからそれでいい」
どこかそんな考えが支配していたと思う。
それではいけない、彼女本人がそう考えているとは…よもや思っていなかった。
永遠ていう言葉なんて知らなかったよね
などという歌を聴くまでもなく、小川はそんなものは信じていない。
信じていいのは、作曲したガリガリのミュージシャンと、スーパーモンキーズくらいだ。
永遠にモーニング娘。が存在しつづける?
永遠に自分が、紺野が、高橋が、新垣がモーニング娘。にいつづける?
否、永遠に……この仕事をしている?
ありえない。
小川は脳内で「永遠にこの仕事をしているであろうか、いや、ない」と、覚えたての反語を使っていた。
分かってはいた。
分かってはいたが、だからなにをしようとか考えたことはない。
そんなことを考えるには…今は楽しすぎる。
「小説ねぇ…」
もう一度電源を入れると、まだデータが少ないために、すぐに起動が終了した。
メモ帳を立ち上げると、小川はそれこそ「徒然なるままに」文章を綴ってみるのだった。
『私は、味噌ラーメンが好きだ。
店員がお盆に味噌ラーメンを載せた瞬間、味噌、ラーメン、チャーシューそして煮卵の分子は一体となって、
私の鼻腔にまで一気になだれ込んで、脳の奥の方をこちょこちょとくすぐる。
割り箸を割る乾いた音が、スタートの合図。
蓮華でゆっくりと麺を押し下げていくと、待ちきれなかったみたいに、スープが蓮華に流れ込む。
唇に走る痛覚。
それはすぐに舌が満たされることへの前奏。
甘くてしょっぱい、辛くて熱い、全てが一緒になる。
喉の奥の方に行っても彼らは自己主張をやめやしない…』
「おいおいおいおい、意外といけんじゃね?」
恐ろしくスローモーなタイプスピードでキーを叩きながら、怪しい笑みを浮かべる小川。
この微笑の怪しさならば懲役3年は堅いだろう。
その日の夜、紺野の携帯にメール着信を告げるメロディーが流れる。
「ん? 誰だろ?」
なお、この小説に出てくる人間があまりに独り言が多いことは、
できるならば目を瞑っておいて頂きたい。
それはさておき、お風呂上りの髪をわしゃわしゃとバスタオルで拭きながら、
紺野は携帯を開いて……そして『ブフッ』と噴き出した。
『あさ美ちゃ〜ん。あんまりグズグズして更新しないと、
あそこにこの小川さんが小説始めちゃうよぉ〜?』
どうして自分の周囲はこう、脳味噌がいっちゃってる人ばかりなのだろうか…
そう考えている紺野も、自分のそれも結構いっちゃってることには、まだ気付いてはいない。
ともかく紺野は髪を乾かしたら冷蔵庫からジュースを取り出して、
そして少しでも書き始めよう、そう心に決めたのだった。
ただ…その決意に基づいて書いた小説のお陰で、紺野は藤本から飛び蹴りを頂戴するのだが。
昨日ソニンを偶然見ました。
流石にいい歌声してました。
>>204 ありがとうございます。どうもネタっぽいですが、真実は不明ですね。
読んでる人がいるかさっぱりわかりませんが、つづこう
更新乙です!
俺は楽しみに読んでますよ。
「なによこれーーーーーー!!!」
ややハスキーの入った絶叫に、ファッション雑誌を捲っていた田中はビクッと肩を震わせた。
本来ならば振り向きたくもないのだが、彼女の本能がその絶叫の意味をいち早く知りたいと望んでいたのか、
恐る恐るその声のほうに目線を遣る。
卒業証書を受け取るときみたいに、両腕を真っ直ぐ水平に伸ばしたまま、藤本がわなわなと震えていた。
「絵里…なにがあったんかな?」
「えっとぉ…さぁ?」
隣では認知能力が欠如しているのか、お気に入りの漫画をケラケラと笑って読む同期。
潜めた声でのこの一瞬のやりとりだけでは、当然のことながら収穫などありはしない。
まさに大凶作。
天保の大飢饉とかの方がまだ少しは収穫があったような気がする。
まあ、そもそも問いかけた田中の方だって、この刹那の会話に収穫など求めてはいないのだが。
プルプルと震える藤本の両腕。
震えは手先に行けば行くほど大きくなり、両端を握り締めた紙切れが、かさかさと音を立てる。
「……あ、破れた」
パピルスのように藤本の手の中で粉砕されていく紙片。
その様子を実況中継する亀井の神経を疑いながら、
田中はあの紙はさっきまで紺野が一生懸命何かを書き付けていたモノだと気付いていた。
さわらぬ神に祟り無し…
田中の脳味噌が、メモリーで記憶している数少ない諺を反芻していた。
こういうときは知らん振りしてトイレに行くのに限る。
そしてオレンジジュースを買いに行って、他の面子が収録中のスタジオを覗いて、
それから帰ってくれば、大体自分に災いが降りかかってくる危険はないのだ。
…と、ここまでの計算をスパコン並の速度で田中は終え、実行に移るだけだったのだが、
「あれぇ〜? 藤本さん、どうしたんですかぁ?」
生憎自分の隣にいるおバカさんは、思慮の「し」の字の欠片すら持ち合わせていなかった。
「バカッ…絵里!!」
「え? なにがぁ」
小声で諌めてみたところで、最早後の祭り。
ジト目の中でいつもより数倍目だって見える涙袋にやや笑みすら湛えながら、
藤本の凍てつくような視線が二人に突き刺さっていた。
が、その冷凍光線が出そうな目つきが段々潤み始める。
「…あのさぁ、美貴って……暴力的?」
「え?」
「そりゃあ…あまりか弱い感じじゃないよ? でも…そんなに酷いイメージ?」
取り敢えず田中の頭の中で、いくつかの選択肢が閃く。
1…そんなことないですよ、藤本さん!
2…藤本さんは……優しいですよ。私は知ってます。
3…まあ、ちょっとバイオレンスかもしれませんね。
即座にこんな選択肢を思い浮かべる自分の馬鹿さ加減に苦笑しつつ、
田中はこの中のどれかを選べばフラグが立って、あとはエンディングへ一直線のような気がした。
何のエンディングかはよく分からないけど。
田中があっちの世界へ行っている間も、藤本の呼吸は徐々に速くなる。
分かっているのだ。
4つも下の…いや、田中はもっと下だが、そんな子たちに涙を見せることはみっともない。
私は泣いたことがない…等という古い歌はどうでもいいのだが、
やはり「毅然としたイメージ」をきっちり持っていてもらいたい。
だが…それは最早限界だった。
一度口にした言葉は、まるで生きているかのように藤本の心の中で木霊する。
それは心の壁に跳ね返りながら、いろんな感情のドアを開け放していって。
溢れた涙は、もう止まらなかった。
『え? 振り返った私の頬に、ぴたぴたと雫が降りかかった。
目を二度、三度と閉じて、そして舌先に当たった雫の味で、ようやくその正体が分かる。
…血?
美貴ちゃんが…いや、昨日までは美貴ちゃんだった吸血鬼が…犬歯から血を滴らせている。
ゆらりと身体を半回転させて、中澤さんがこっちをぼんやりと見ながら倒れるのがスローモーションで見えた。
虚ろな瞳を湛えた目尻からは、涙が糸になって宙に浮かぶ。
『紺ちゃん…頂戴よ? ね? 紺ちゃんの血も飲みたいんだ…私』
咄嗟に身を引いた瞬間…
バキッ
すさまじい音を立てて、すぐ前の床に大きく穴が空く。
クレーターの中心から、ボコッと音を立てて美貴ちゃんは拳を引き抜いた。
甲に滲んだ血をぺろぺろと舐めながら、彼女は流し目でこちらを睨みつける。
『紺ちゃん…避けちゃダメだよ。美貴は紺ちゃんの首をちょっと咥えるだけなんだから。
大丈夫…きっと紺ちゃんの血って美味しいんだろうなぁ…首のあたりのお肉の歯ざわりも最高だと思うよ。
ちょっと抵抗があって、そのあとはサクって行くよ。
そしたらさ、私の口の中にすぅっと流れ込むんだ。
痛くなんかないよ。最初はちょっとチクッとするけど、
でも血を吸われてる内は気持ちよくてたまらないから。』』
前後関係はわからない。
ただ…これだけの文章。
私は、こんなにも狂的な人間に見えるのか。
パンチ一つで床に穴が空けられるくらい…そんな風に見えるのか。
いや…そもそも紺野にパンチを浴びせるような人間だと思われているのか。
そして……こんなに病的に血を吸う魅力を語る人間のキャラが当てはまるのか。
偶然見つけたその紙切れに藤本の心は揺り動かされた。
いつもの彼女ならば、おそらくは笑って破いていただろう。
だが…今日の彼女の感情の起伏は、これも偶然に、この出来事と周波数を一にした。
ちょっと落ち込んでいるときに優しい言葉を掛けられると、何故か涙が出てくるように。
それは…心理学的には説明できるのかもしれないが、やはり藤本には分からない。
小さい子どもが「ゾウさんのスキャンティー」などという、
取り敢えず謎なタイトルの歌をアニメで聴き、「スキャンティー」の意味が分からないで悩むように。
藤本は泣きながら、自らの心の騒擾に戸惑っていた。
余談ではあるが、私はかつて「スキャンティー」の意味がさっぱり分からず、
でも「なにかちょっといやらしい」というニュアンスだけは幼心に感じ取り、
「スキャンティーってなぁに?」と、母親に聞こうか迷いまくった。
あの時、知的好奇心に負けずに母親に尋ねなかった幼き日の自分を誉めてやりたい。
「ねぇ、二人とも…私って……ッ」
後に続けたかった言葉は涙に詰まった。
藤本が自分自身に戸惑っているように、田中も藤本に戸惑っていた。
「キャラクター」という言葉は恐ろしい。
12人も人がいれば、その中で自然と役割が決まってくる…いや、演じているのだ。
大人の飯田、毒づく矢口、壊れた石川、男っぽい吉澤、空気を読まない高橋、食欲の紺野、
たるんだ小川、平常心の新垣、冷静な藤本、にやついた亀井、自己愛の道重、子どもの田中
誰が望んだでもなく、誰に望まれたでもなく、彼女たちは演じている。
田中自身もそれは分かっている。
明らかに自分自身がこの集団に入って、少し子どもじみてきたことを。
子どもであることを許されたのではなく、子どもであることを求められている。
それは…空気が、求めているとでも言えようか。
本当は全ての面をみんながちょっとずつ併せ持っている。
一面しか持っていない人間などこの世にはいないのだ。
あのおちゃらけているつんくでさえも、恋に悩んで眠れない日があった…と信じることとしよう。
ともかく頭脳では分かっていても、いざ目の前にしたとき、田中は理解できなかった。
藤本が泣いている?
「あの」藤本が?
これが紺野や辻なら分かる。
なのに…藤本さんが泣く? 紙切れを読んで? ただそれだけで?
――――――――――
うぷぷぷぷ…
怪しい思い出し笑いをする紺野の横で、新垣が本能的に危険を察知したのか、身を引いていた。
だが今の紺野にはそんな光景など目に入らない。
楽屋で書き留めた小説の続きは、休憩の合間に書いた割にはかなりいい感触だ。
はやくあれを高橋に打ち込んでもらおう。
そして…待っているか待っていないか分からないけれど、読者に見せることができるのだ。
「いやぁ、こんな日はさっさと収録終わらせたいねぇ、ガキさん」
「は?」
「ねぇ、こんなに気持ちのいい日は仕事なんかサボタージュして、
オープンテラスのカフェでくつろぎたいねぇ」
「…あさ美ちゃん」
「ん?」
「中澤さんがすっごい目付きで睨んでるよ」
哺乳類なら石化しそうな、そして鳥類以下なら殺してしまいそうな目線に紺野は凍り付く。
楽屋での田中の困惑を予想だにせず、彼女はじっと今を耐えていた。
切り所が難しいですね。
紺野さんの桃色片想いを聴き、下手さ加減に萌える私はどうかしてるのでしょう。
>>212 多分あなたしかいなさそうですなぁ。
つづきたい
更新乙 是非 続いて欲しい
多分一番最初にレスしたものです だから最低二人は読んでいることに
毒ある文章も愛を感じるからこそ読めるもの……なんちゃって
少し前から 紺野さんの歌声にはまっています
更新乙!
涙止ま を初めてテレビの生歌で聴いた時は感動した。
こんこん頑張って歌ってるなぁって思った。
( ^▽^)<チャーミーチャーミーチャーミー♪
225 :
ねぇ、名乗って:05/01/30 16:19:34 ID:QtkYJwzg
226 :
アルス36:05/02/05 16:44:58 ID:LT8j+0KC
書いた人・・・じゃないな・・・
少し刺激的な娘の時事ネタを挟んでるね。
安倍信者に見つからないように(笑)
久しぶりに小説らしい小説のたのしみがあります。続きかいて。
「ッ!!」
藤本さんの犬歯が首筋に迫るその刹那、跳ね起きた。
薄暗い部屋、水色のカーテン……
夢だったんだ…よかった。
カーテンの隙間から差し込む弱い光で、まだ夜が明けきっていないことが分かる。
でも…ここどこだろう。
今まで見たことのない景色。
私の部屋じゃない。
まこっちゃんでも愛ちゃんでもガキさんでも…のんちゃんの部屋でもない。
私たちの部屋よりは数十倍落ち着いた感じがする部屋だ。
一言で言えばアダルティーなんだけどね。
「あぁ…紺野、起きた?」
ぶっきらぼうというか、めんどくさそうな声に振り向く。
「保田さん……中澤さんも」
メガネの奥に吊り上った瞳を湛えて保田さんはニヤリと笑いかけていた。
一方その後ろで、中澤さんはどこか儚げに私を見遣る。
「えっと……なんで…私、ここに?」
確か…矢口さんが吸血鬼で…それを亀ちゃんが止めてくれて…
その後は……記憶が無い。
「あのッ…!! 中澤さん! 保田さん!
矢口さんが…みんなを…血を吸って!! それで亀ッ!!」
「…」
「だから…みんなッ……死んじゃったったんですよッ!!
中澤さん!? 死んじゃったんです!」
頬の辺りが涙でべっとりと濡れた。
にもかかわらず、私は悲しさをまったく感じずにいて。
目の前で頷きながら、落ち着いて話を聞いてる二人に憤りを感じる以外は感情はなく。
「何で悔しくないんですか? 何で悲しくないんですか!?
死んじゃったんですよ! みんな! 首筋から血を吸われて…亀ちゃんなんかバラバラに!!」
「…知っとったからな」
鼻から「ふぅ」と大きく息を漏らして、中澤さんは前髪を掻きあげる。
「裕ちゃん…やっぱり…紺野にも…」
「そやな」
感情を一気に出したからか、頭の芯が痺れるような感触。
二人のそんな会話は、まるで人ごみで耳を掠る程度に遥か遠くに聞こえた。
起きたばかりなのに、猛烈に眠い。
「裕ちゃん…紺野にも教えよう?
私たちのこと、矢口のこと……そして、紺野自身のこと」
「そやな…そうしないと……矢口には勝てんなぁ」
―――
「よし、お前はすぐに続きに取り掛かれ」
上司(ボス)よろしく紺野の両肩をぐっと掴むと、矢口はにやりと笑った。
楽屋に帰ってきた紺野に「小説を読んで感想を聞かせてくれ」といわれたときは、
正直このような展開になるとは矢口は予想していなかったのだが。
『どうせ同人っぽい、女同士がキスしたりとか禁断の百合の園とか、そんな話だろ。
そんなんだからおめーはヲタなんだよッ!!』
等という、名誉毀損で告発されたら送検は免れない言葉を吐きつつ、
紺野から渡された紙を読んでみたのだが、意外だった。
最初の方こそ、少し分かりにくかったのだが、読むに従って引き込まれていく。
原稿用紙にしたらほんの2、3枚程度のものなのだが、矢口は続きが気になってたまらなかった。
それは矢沢あいを読み終え、続きが気になってたまらなかった若き日に似ている。
尤も紺野の文章をプロと比べることはプロに失礼極まりないのだが、
二十歳をちょっと過ぎた彼女には、デジャヴにも似た感覚だったのだ。
だから…矢口の微笑には、まだそのような感性を持っていたことが分かって嬉しかった、という感情も含まれている。
「しっかしなぁ…おいらが吸血鬼とはなぁ…」
「す…すいません!!」
ずずっとダージリンティーを啜りながら矢口が睨みつけると、紺野は小さくなった(顔の大きさは変わらないが)。
矢口としては特に不快には思わない。
最初は狂的な書かれ方に「お?」と思ったのは事実だが、それだけだ。
紺野が自分のことをちょっと怖がっているのなど知っている。
それが上手いこと文章に使われているのがおかしかった。
おそらく…じゃんけんぴょんでどうのこうのといった歌を歌っている頃の矢口だったら、
紺野の人権を蹂躙するかのような、特高も逃げ出す精神的拷問を与える所だろう。
だが今の矢口は、ちょっとの理性と、ある程度の諦めを身につけていた。
楽屋の向こうの方で六期がバカなことをして遊んでいる声が聞こえた。
藤本が『燃え尽きた』元少年院の入院者のように、
パイプイスの上で灰になっていたのが少し気にかかったが、いつもの楽屋だ。
矢口はいつもの楽屋が、こんな風に変わってくれるとは思ってもいなかったのだから。
暇つぶしと言われればそれまでだが、刺激を求めて止まない145センチの瞳は輝いている。
なぜそこまで刺激を求めているのか。
センチメンタル南向きの「風が南向き」って、それってホントは北風じゃねーの? ってくらいにその辺は謎である。
謎は謎のままでいいのだろう。
矢口の心は矢口のものである。
他の誰のものでもないのだから。
同じくつんくの作詞感性もつんくだけのものだ。
それが与える影響が放射能汚染くらいに広大なだけで。
ただ、間違いないことがひとつ。
自転車に二人乗りしてる二人には、風が北風であろうと南風であろうと関係が無い。
それだけはおそらく間違いは無いのだろう。
作者にはそれだけでご飯3杯は軽いこのような経験が無いので、あくまでも憶測の域を出ない。
「でもさぁ、紺野。ひとつだけ。
話の中でお前が見たことになってる夢があるじゃん? これって描写特にねーんだけど」
そうなのだ。
亀井がその身を犠牲にして吹っ飛んだシーンの次、いきなり紺野が目覚めたシーンが来ている。
唐突というか…ちょっと繋がりが分からない。
一番に突っ込もうかと思ったのだが、
紺野なりの考えがあるのかと思った矢口はすこし躊躇していた。
矢口の言葉に紺野は少し顔を俯かせて唇を尖らせる。
頬を覆い隠している長い前髪がふわりと浮いた。
『まあ…ヲタ受けするわなぁ』と矢口はバカなことを考えている。
ちなみに『男受けが』と言わないあたりが、矢口の最後の精神的砦である。
「えっとですねぇ…ホントは書いたんですよ。
でも…ちょっと書いたメモ無くしちゃって…あ! でも頭の中には入ってますから!」
「ン…そっか。じゃあ大丈夫だな」
教え子を見守る先生のように、矢口は大きく頷いた。
紺野ははにかみながら、頷き返す。
楽屋の中のこのテーブルが暖色系に染まっていくのが目に見えるように。
二人は互いに微笑みあった。
「そっかぁ…藤本が出てくる描写なんだろ?」
「ええ、そうです。夢の中の部分なんで、ちょっと病的に書いてますけど」
「ふーん…すっげぇ怖そうだな。藤本が病的な…吸血鬼か」
暖色系の空気が、一人燃え尽きている女に届いた。
藤本の身体がピクリと動いたのを、唯一田中だけが認めていたのだが。
―――――
「ええ、あの時確かに私は藤本さんを止めなくちゃと思いました」
―――なるほど、なのにあなたは止めなかった。
「ええ、ゆらりと藤本さんが立ち上がって、そして助走を始めるのを、ただ見つめていました」
―――ただ見ていただけ、と。
「ッ!! そんな言い方…!」
―――失礼、そうですね。止めることは…
「できません。多分、『退かぬ媚びぬ省みぬ』が信条の人でも無理だと思います」
―――誰だよそれ。
「あなたは藤本さんに会ったことがないからです!!」
―――…失礼。その後、助走した藤本さんはどうしましたか。
「ええ……飛びましたよ。飛んでいました。スローモーションみたいに長い間。
れいな、人間って頑張れば飛べるんだなって思いましたもん。
ウィルバー・ライトが『俺の弟もあんくらいだったらなぁ』ってあの世で嘆息したらしいですよ。
そしてその後……」
―――――
「紺野ッ!! ちょっと藤本! なにやってんだ!!」
「矢口さんは黙っててください!!」
「あさ美ちゃん…白目剥いてる…」
ひっくり返ったテーブル、飲み差しの紅茶、横倒しのイス
飛び蹴りをした藤本は肩で息をして
目の前で後輩が吹っ飛ぶ姿を見た矢口は捲くし立てて
紺野は倒れたままピクリとも動かずに
流石に…いつもの楽屋とは言えなかった。
さて、たった今鉄拳と同郷であることが発覚しました。
ところで「上田帰っておいで上田」と狼の某スレのことをこんなところで言ってみる。
>>222 特に愛は無いです。
>>223 個人的には隅っこでふしぎなおどりをしてる紺野さんが好きなんですけどね。
>>224 どうした音痴。
>>226 まあ見つかったらその時で。
>>227 かなり適当に書いてるのですが。
っつーか鉄拳の父ちゃんいい人だなぁ…
つづくならば
久しぶりの更新乙!
もう帰ってこないかと思ったよ・・・
つづけて
続きまだかな…
川o・-・)<圧縮間近だ保全だラブリーライダーだ!
ラブリー!!ライダー!!
(’ー’*川 ≡≡≡3
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ブロロロロロロ・・・ ゛ ' '"; '; ・ ゙゙゙'゛""゙゙゙''; (´⌒;,(´,(´⌒;;'"
ズサザザザザーーーーッ
エリリン!!ライダー!!
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249 :
名無し募集中。。。:2005/04/23(土) 03:43:29 ID:huo/U5Dc BE:63364829-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
252 :
ねぇ、名乗って:2005/04/24(日) 14:41:40 ID:mc4gj2rz
253 :
ねぇ、名乗って:2005/04/24(日) 17:26:01 ID:JGdLg+pg
嘉陽愛子ってだれ?
255 :
名無し募集中。。。:2005/04/30(土) 22:06:24 ID:4qHs5k9G BE:95045393-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
256 :
名無し募集中。。。:2005/05/06(金) 00:02:56 ID:/sqqeczo BE:123207757-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
258 :
ねぇ、名乗って:2005/05/14(土) 11:34:41 ID:pNoy9FRJ
そんなのかわいいに決まってるジャン
259 :
ねぇ、名乗って:2005/05/14(土) 13:55:02 ID:bbgYXUPv
扇子プレゼントしてくれ。
川*’ー’) 川o・-・) ∬∬´▽`) ( ・e・)
フト猿お疲れさん
意外に可愛いね
川*’ー’) 川o・-・) ∬∬´▽`) ( ・e・)
, -―- 、 , -―- 、
(_, -―-、_l , -―- 、 , -―- 、 (_, -―-、_l
| ノ~~ヽ ) (_, -―-、_l (_, -―-、_l / |l| l| l| ` l
从*・ 。.・从 ξノ^\,,,,,) (ノ\\) ||(・-・ 川
⊂ヽ/⌒ M´_ヽ 从 ^ー^) . (・e・ 从 ⊂ヽ/⌒ M´_ヽ
\)フ ̄^~〈〉〉 ⊂ヽ/⌒ M´_ヽ ⊂ヽ/⌒ M´_ヽ \)フ ̄^~〈〉〉
/ .___ \ \)フ ̄^~〈〉〉 \)フ ̄^~〈〉〉 / .___ \
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(__)_) (__)_) (__)_) (__)_)
<⌒.ン⌒'丶 。
ノ〆ノノハヽ i ☆ * ゚ *
( 从* ・e・)ノ/彡
⊂ノ _V ,)つ
(( ─二三二=━━く/_|j_iヽ━━━━━ ))
JJ ))
ええで、ええで〜
もっと売れるといいね。
<オムライス弁当3つ下さい。
つ(1500)[川o・-・) 2]
,ヘ ,ヘ
<⌒.ン⌒'丶 <⌒.ン⌒'丶 <⌒.ン⌒'丶
ノ〆ノノハヽ i ☆ ノ〆ノノハヽ i ☆ ノ〆ノノハヽ i ☆
( 从*・ 。.・)ノ/ミ ( 从 ^▽^)ノ/ミ ( 川 ・e・)ノ/ミ
⊂ノ _V ,)つ─☆ ⊂ノ _V ,)つ─☆ ⊂ノ _V ,)つ─☆
く/_|j_iヽ く/_|j_iヽ く/_|j_iヽ
JJ JJ JJ
269 :
名無し募集中。。。:2005/06/16(木) 17:07:13 ID:lSpmTfCE BE:49283827-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
270 :
名無し募集中。。。:2005/06/22(水) 17:10:01 ID:eHk3szQQ BE:42242843-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
272 :
名無し募集中。。。:2005/06/25(土) 18:46:05 ID:2zIGmVra BE:63363863-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
猿もやってるのか嘉陽
松田聖子に似てるってのはガイシュツ?
嘉陽は普通のアイドルとして過ごす
天才マジシャンのスレか?
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
278 :
ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 11:40:04 ID://KJ9H+n0
?昔、声優やってたよね。
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
>>278 闇帽の事?
デビュー曲が使われたアニメにゲストで出てたね
それなりで終わるでしょ
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
600ってことは、次の圧縮でこのスレ、落ちちゃうね
285 :
ねぇ、名乗って :2005/08/12(金) 13:11:03 ID:cmnggyzZ0
小川の代わりに入れときゃよかったね。
>>276 かつてのプリンセス天巧の二番煎じですな
なんでこの子が落ちて小川が一位加入なんだよ
1だ。俺さっき自分が在日朝鮮人だって知った。
お袋が真剣な顔して呼ぶもんだからダチと悪い事したのバレちまったかな
って思った。今だったらそっちのほうが良かったかもしれない。
「あんたも母さんたちもねぇ、朝鮮人なの。朝鮮の血を引いてるの」
俺の親類はほとんどが朝鮮系で自分の本名も初めて聞いた。
あ〜なんだ、いままで2chで「在日乙」「ニダニダー」なんてやってた俺
そういえば今思うと変なこともあったな。昔ハワイかなんか行く時に
空港でパスポート見せる所が二つ位あって一般人とは別のほうで見せてたっけ
そうかあの時は餓鬼だったから(空いてる〜俺らだけ特別だ)とか思ってたけど
日本に住んでる「外国人」扱いだったってことなんだよな。
そして明日、行った事もない「故郷」に帰る
なあ、お前らにこの気持ちわかるか?
高橋>新垣>嘉陽>紺野>>>>>>>>一生越せない壁>>>>>>>小川。
嘉陽はピンで頑張ってるな
オーデ落ちても幸せそうだ
291 :
名無し募集中。。。:2005/09/07(水) 19:40:04 ID:VgQfwTX/0
292 :
ねぇ、名乗って:2005/09/07(水) 20:35:36 ID:LMXMa1VvO
5期ブリには小川はや新垣といった不細工がたくさんいるもんだから、5期オーディ受けて最終候補まで残った嘉陽愛子などが擁護されるが、もしあの時受かって今頃モー娘。の一員だったらアンチに2chで叩かれるんだろうな。
294 :
ねぇ、名乗って:2005/09/22(木) 21:23:08 ID:eq6iCk1pO
小川ブッサー
295 :
ねぇ、名乗って:2005/09/22(木) 21:47:27 ID:Ixs2kBnEO
嘉陽紺行ったことあるが、明らかに娘だったら浮くな。
他の事務所を受けたことを責めるやつがいるが
落ちた自分のかわりに憂かったのがあの4人じゃな…
俺だったら、なんだコネか…って思うよ。
297 :
1:2005/10/16(日) 02:33:11 ID:MbOSBM+40
298 :
ねぇ、名乗って:2005/10/23(日) 19:38:03 ID:NzcZKAO20
エコエコアザラク
299 :
ねぇ、名乗って:2005/10/24(月) 00:49:45 ID:1P4qtnSR0
エコアザラシ
嘉陽ってフットサルの試合に実際に出てるの?
出ないよ 監督のマスコットだから
ほ
303 :
ねぇ、名乗って:2005/11/22(火) 03:35:31 ID:6IKXxbcD0
嘉陽愛子と同じ高校でした。
304 :
嘉陽ヲタ:2005/11/23(水) 20:15:10 ID:ifajIAc70
福家書店のイベいってきた ツーショットポラ ハァハァ
130枚限定になっちゃったのでいつものヲタばっかw
305 :
嘉陽ヲタ:2005/12/01(木) 00:46:28 ID:AeAVovcN0
有楽町BS-i前夜祭行ってきた
ほとんど嘉陽ヲタじゃないかw ハァハァ
306 :
嘉陽ヲタ:2005/12/03(土) 23:29:03 ID:99WtVjwF0
Girls-Box行って来た なぜかトリのdreamの前
a-girlのハッピ8800円売りつけておいて1曲とは大不満
でも衣装かわいかったからいいか ハァハァ
307 :
嘉陽ヲタ:2005/12/11(日) 00:26:12 ID:E4PgjLZl0
嘉陽たん はたちのお誕生日おめでとうございます ハァハァ
きょうプレゼント片手にジョイポリス行きます ハァハァ♪
もう二十歳かあ
309 :
嘉陽ヲタ:2005/12/31(土) 21:15:24 ID:5XbzO4pc0
大晦日イベも終了 嘉陽たん今年のハァハァ〆
310 :
ねぇ、名乗って:2006/01/09(月) 04:04:25 ID:5tTAmr5P0
成人式おめ
311 :
ねぇ、名乗って:2006/01/09(月) 08:31:11 ID:JyXvQRylO
嘉陽は素人時代GMによく書き込みしていたな
312 :
ねぇ、名乗って :2006/01/29(日) 01:20:39 ID:7qEU+t/z0
2月4日(土)大阪のイベントに参戦
313 :
ねぇ、名乗って:2006/01/29(日) 01:21:50 ID:7qEU+t/z0
314 :
ねぇ、名乗って:2006/01/30(月) 00:49:00 ID:GerLYpC20
嘉陽元気そうだな
315 :
嘉陽ヲタ:2006/01/31(火) 03:13:16 ID:kfgMw3Ga0
元気ですよ
いっそ声優アイドルにシフトした方が良いんじゃない?
AVEXアニメの主題歌多いんだし、そこそこの役取れば結構良い線いけるだろうし。
現状はかなり中途半端だから何とかした方が良い。
317 :
ねぇ、名乗って:2006/02/04(土) 17:17:02 ID:ZwklvEHR0
@ノハ@
( ‘д‘)<あい
<
@ノハ@
( ‘д‘)<ビーム
<
嘉陽はかわいいなあ〜
川’ー’) 川o・-・) ( ´▽`) ( ・e・)
321 :
ねぇ、名乗って:2006/03/02(木) 18:51:58 ID:DHuse/xD0
アイピー(;´Д`)ハァハァ
さっきはねとびに出てたけど
おまえ映っちゃっただろm9(^Д^)プギャー
323 :
ねぇ、名乗って:2006/03/18(土) 13:45:42 ID:kBFghtl50
タイムマシンがあったら
小川の将来の写真を
つんくに見せに行く
324 :
ねぇ、名乗って:2006/03/18(土) 14:10:49 ID:40H5umuA0
そうなんか?
325 :
ねぇ、名乗って:2006/04/02(日) 20:54:27 ID:M/ezLaZ/0
逆に入らなくて良かったと思う
小川と関わるとな・・・
326 :
ねぇ、名乗って:2006/04/27(木) 23:26:14 ID:IOtNPPdd0
小川ヲタの巣窟になりそうな予感
元気ならそれでいい
328 :
ねぇ、名乗って:2006/05/29(月) 23:36:09 ID:/4MXYBET0
小川さえいなければ
みんな思ってること
329 :
ねぇ、名乗って:2006/05/30(火) 00:30:41 ID:E46tBkc3O
住んでる場所知ってるよ
俺の友達の友達が嘉陽愛子(中学の時)で、友達の家の目の前が家。
ちなみに、父親が乙葉等が所属してる事務所の社長だからデビュー出来たみたい。
彼氏はいるって
330 :
ねぇ、名乗って:2006/05/30(火) 10:27:53 ID:GhpbjCzkO
>>1まぁでも流石に小川より可愛いって事は無いだろ。
331 :
あの:2006/06/06(火) 21:23:53 ID:uiXsoBT5O
誰か、嘉陽愛子さんの顔文字教えてください
嘉陽愛子は関西のMBSって局でラジオ番組やってるけど声が可愛いんだね。
名前が加護亜依、高橋愛と被るから入れなかったとしたら本当に大馬鹿だと思う。
あのオーデって嘉陽さん以外にも西田奈津美とか逸材がいたのに何で小川新垣なの
と今でも大いに疑問に思うことがあるよ。
334 :
ねぇ、名乗って:2006/06/15(木) 15:56:17 ID:DyBwLpLN0
小川紺野のように解雇されるくらいならな
335 :
ねぇ、名乗って:2006/06/15(木) 16:17:42 ID:s79jBXHWO
小川よりはケタ違いにカワイイ。
川村ひかると区別つかん
337 :
ねぇ、名乗って:2006/06/26(月) 14:49:21 ID:amo59DUk0
エイベネタといえば藤本はドリームのオーディションに落とされたんだっけ
338 :
ねぇ、名乗って :2006/06/29(木) 17:12:08 ID:MySpTFcf0
あいぴーヲタって痛いやつばっか…愛子一番集団うぜえ…
339 :
ねぇ、名乗って:2006/06/29(木) 18:58:32 ID:0MGNMaGO0
この子冷静に見ると大して可愛くないよね。
340 :
ねぇ、名乗って:2006/06/29(木) 19:07:49 ID:t5eISuXJ0
だれこの人
わからないのでノーコメント
ま、この人の場合は石川が邪魔だったな。
4期のときまでに受けていれば芽はあったかも。
343 :
ねぇ、名乗って:2006/07/13(木) 21:44:38 ID:b7PxMW/40
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| 三| _ _ |三 !
| 三| 三シ ヾ三 |三 |
| 三′ .._ _,,.. i三 |
ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| 画像も貼らずにスレ立てとな!!
', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ
i,ヽリ ,' : !. |f ノ
ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ
| _ _ イ l
l ,ィチ‐-‐ヽ i /、
゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\
| \ ー一 / / _,ン'゙\
,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
_, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
344 :
ねぇ、名乗って:2006/07/18(火) 14:26:30 ID:3kw2jnbQO
>>333 (^ー^*从←コレでしょうか?嘉陽愛子さん顔文字?前の方を見ました!良かったら誰か教えてください
345 :
ねぇ、名乗って:2006/07/18(火) 15:52:01 ID:s66EXISF0
346 :
ねぇ、名乗って:2006/07/18(火) 18:01:17 ID:3kw2jnbQO
ニューハーフ?
ニューハーフ亀井
あいぴーは
∋oノハハ
人’ワ’*ノ<愛してねぇ〜 もっとぅ〜♪
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。
半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。
両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。
もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。
脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、
店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、
脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。
店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。
高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。
そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。
私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、
店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。
あれには本当にびっくりした。
あいぴーガンガレ
350 :
ねぇ、名乗って:2006/08/03(木) 16:20:50 ID:hha/M/xN0
351 :
ねぇ、名乗って:2006/08/18(金) 00:13:32 ID:w3BseRN70
新曲出したって本当?
352 :
sage:2006/08/18(金) 05:13:26 ID:OA9zK1JW0
8月23日発売だしょ?
353 :
ねぇ、名乗って:2006/08/24(木) 16:53:07 ID:FymJoA+k0
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';l l::l o ` o‐- l:::::l:::::::::l これ、読むでおじゃる!
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| と ス 貼 画
>>1|_____
/ 麻 な レ ら 像. 殿/_ . .___/|
/ 呂 立 ず も. / /
/ 重 て に / ./
354 :
ねぇ、名乗って:2006/09/08(金) 17:20:57 ID:1KGwInEi0
355 :
ねぇ、名乗って:2006/09/08(金) 17:23:38 ID:XOPVmcHPO
あいピーが娘。に入ってたら、今より娘。は愛されただろうに
356 :
ねぇ、名乗って:
アイピーはブリキャラが亀井や石川とかぶるからどうだろうな