しばらくモーヲタやっている間に・・・

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179う〜み〜写真集 ◆toRomonInU

「ポッキー&プリッツの日のイベントに、いとこの後藤祐樹くんが来てくれるっていうから、
 終わったあと客席に会いに行って…誰か友達も連れてくるとも聞いてたから、
 誰かなと思ってたらトシくんだったんです」
亜依が俊樹をちらと見る。
「知ってる人?」
「知らない人でした。でもとっても優しくしてくれたし、話もとっても面白かったから、
 祐樹くんが途中で帰ったあとも話が盛り上がっちゃってて…それで祐樹くんを追いかけて
 泊めてもらおう、って、あのこれは次の日休みだったし前から泊めてもらう約束だったから
 そうしようとしたんだけど、じゃあ真希ちゃんと四人でお泊まり会しようかって事になって、
 だから荷物を持って出かけました」
「何も言わないで出かけたんだ」
「…はい。後藤家に泊めてもらうって話はののとかにもしてたんで、別に問題ないかな…って思いました」
「…まあいいや。それでどうしたの?」
「後藤家に行こうとしたんだけど、私もトシくんも五反田からの帰り道が分からなくって…
 どこかの公園でずっと話したりちょっと寝たりで朝になって、その日はそのまま東京をいろいろ
 まわって見せてくれたり、おいしいお店に連れて行ってくれたりして一日過ごしてから、
 カラオケに行って食べたり歌ったりでまた朝になったから…プラダに行きたいって言って連れてきてもらいました」
「んで二人と麻衣ちゃんに見つかった、と」
「…そうです」


180う〜み〜写真集 ◆toRomonInU :04/12/21 17:50:27 ID:1nJkgD64

「でもいつまでも逃げているわけにも行かなかったんじゃない?
 二人とも人に迷惑をかけてるって事は思わなかったの?」
「駆け落ち、とかじゃなくてホームステイなら別にいいかなって思って」
「駆け落ち、って」
圭が軽く吹き出す。
「ホームステイなら堂々と言えばイイじゃない」
圭織も顔を上げる。
「まあ何にしてもとにかくこのことはカタをつけなくちゃいけないから、とにかく戻らないと」
その言葉に、亜依が後ずさりする。

「帰ったら、ホテルに閉じ込めるんでしょ、島に連れて帰るんでしょ。そんなのイヤだ」


プラザに出てきてから、初めて俊樹が口を開いた。

「亜依さぁ、…もうやめにしない?」
全員が一斉に俊樹に振り返った。