しばらくモーヲタやっている間に・・・

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117う〜み〜写真集 ◆toRomonInU

「和田さん、和田さーん!」
「おう、どうしたソニン」
「かわいいお客様です」
「お?どれどれ…」
和田が二人を見る。慌ててお辞儀をする二人。

「で、どうしたのかな?」
「あの、昨日のポッキーの日の広報イベントの時に若い男の人と一緒にいらっしゃいませんでしたか?」
「あぁ、確か祐樹君が行きたがって、連れて行ったんだよ…友達も一緒だったか。
 十六歳くらいでいいのならいたよ」
あっさりと答えが出て少々拍子が抜ける二人。疲れがどっと出てくる。
「ええと、その方とは終わったあとどうされましたか?」
「終わったと思ったらその友達と一緒にすぐにいなくなっちゃって探したよ。
 結局夜には家に戻ったみたいだったけど」
「…ビンゴ」
希美がつぶやき、すかさず質問を重ねた。
「その男はどこの誰ですか?」
「祐樹、後藤祐樹。知り合いの息子さんだよ。家は白金台だったかな、おーいソニン!
 後藤主任の家ってどこだっけ」
ソニンと呼ばれた女性がファイルを持ってくる。
「ここです」
「ありがとう。ほら、ここだよ」
メモをとるあさ美。名簿の写真にはキャリアウーマン風を吹かした女性が写っていた。