しばらくモーヲタやっている間に・・・

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111う〜み〜写真集 ◆toRomonInU



「うーん、確かに前列の方にはわが社の社員もおりましたが、まぁ社員ですので若いといっても
 二十二歳以上かと…」
「そうですか…」
希美がため息をつく。あさ美はさらに質問する。
「他に…御社の社員の方の他に誰がいたか分かりませんか?」
事務所の受付の女性も困った顔をする。
「うーん…じゃぁちょっと待っててくれる?その日にいた人に聞いてみるから」

女性が奥に入っていった後、希美が大きく伸びをする。
「…なんか私たちのこと、情報伝わってないみたいだね」
「不思議だよね、もうイベント何もないから、グリコ関係なくなったのかな?」
「たぶん、あいぼんの事だけしか聞いてないんじゃない?一気に三人も消えたなんて言ったら
 現地の担当はリストラだよ」
「あ、そっか。ののちゃん頭イイ」
112う〜み〜写真集 ◆toRomonInU :04/10/01 21:51:35 ID:aLNG7sEk

奥から先ほどの女性とスーツのCMに出てきそうな男性が出てきた。
「そうですね、おそらくハーモニーの関係者である可能性が高いかと思われます。
 確かマネージャーの方と若い男性が二、三人いらっしゃいました」
「ハーモニー?」
二人はカウンターに身を乗り出す。
「ええ、ハーモニープロモーションと言って、昨年までポッキーの宣伝ガールの日本での
 広報活動をバックアップしていた芸能プロダクションです」
「それはどこですか?」
男性は上着から財布を取り出し、一枚の名刺を取り出した。
「この方ですね。和田薫さん」
名刺には「代表取締役 和田 薫」と、事務所の住所と電話番号があった。
「もしよかったら、電話をお貸ししましょうか?」
メモをとっていたあさ美が慌てて首を振る。こんなところで聞かれて、話が漏れてはコトだ。
「いえ、直接出向いてお話を。あ、どうもありがとうございました!とても助かりました」

帰り際に、エレベーターホールに隠しておいたバットを拾って建物を出る二人。
先ほどの公園に戻り、バットを元の位置に戻した。
ベンチに座って一息つく。
和田に会うためには、また電車に乗らなくてはならない。もう二時半だった。