しわしわしわー..
3 :
名無し募集中。。。 :04/03/13 14:08 ID:e8hyLlLr
レズは勘弁
4 :
名無し募集中。。。:04/03/13 15:00 ID:fyOJQaYB
「ディテクティブー論理の旋律」ほどの駄作は無いだろ
・ウルトラマンムース
駄作と奇跡は紙一重
6 :
名無し募集中。。。:04/03/14 14:21 ID:mjgEOyAj
え、ここ普通に主観的におもしろくないやつあげていいの?
そしたらいっぱいあるんだが
面白いのは覚えてるんだけど、
くだらないのはさっぱり覚えてないのですよ
8 :
ねぇ、名乗って:04/03/14 21:04 ID:T7mu8RSs
>>1何故駄作に限定するのだ。好きなもん語ればいいじゃないか。
>>8 実は私はカゴ娘。作の「謎」(2000.10.21〜2001.04.21)を見たのです。
あの作品ほどの駄作はない、とのことで立ててみたのです。
10 :
名無し募集中。。。:04/03/15 10:59 ID:PNlMArZS
わざわざ駄作を語れるほど濃い奴なんていないんじゃないの
なんか、サウンドのベル形式だかなんだかで、
青の章赤の章とかに分かれてたやつなんだっけ?
14 :
名無し募集中。。。:04/03/20 01:07 ID:rU7xt3wl
飼育の聖なる竜騎士とかいうやつが書いてるもの全部。ハンドル名からしてセンスのなさが伺える
15 :
名無し募集中。。。:04/03/20 19:25 ID:so2mBu6N
あの専属ケーキ屋さんとか描くいしよしの人
16 :
馬鹿がみる、あいぼんのケツ:04/03/20 19:38 ID:XZ2FVm0O
>>14 いかにも中学生っぽいハンドルだねチュミミーン
17 :
名無し募集中。。。:04/03/20 20:51 ID:ybbZ4cgL
しおん…は駄作じゃないかw
>>16 ところが彼は来年度から大学生だそうな。
芥川賞を狙っているそうな。
19 :
名無し募集中。。。:04/03/21 07:13 ID:lKksgc5S
笑えるw
>18
マジかい。
なんというか、決定的にダメな人って確かに存在するんだね。
しおんとか>20の作者はいかにも厨って感じだけど、
大学生でそれはもう気の毒だな。
>>20 うわーこれはw
ちゃんと読んでからやればいいのに
>>23 こいつはキツイなぁ
1レス目で脳が読むことを拒否したよ
「なぁ気になったんだが」(羊)
あり得なすぎて駄作一歩前
娘。のキャラ無視しすぎだしそもそも構成力がなく読みづらい
>>25 そうか?
個人的には「もろたーーー!!」(羊)の方が…
好みの問題だと思うが、アイタタタ…って感じだ
小説の設定も作者のレスも、ね
と思ったら既出だったね、スマソ
漏れの作品でも取り上げてもらえる唯一のスレ
期待してるよ
>29
ようこそしゃんはい
おまえほんとうにしゃんはいがすきだな
俺はもろたーー!!スレの奴も、なぁ気になったんだがスレの奴も、
昔の娘。小説の香りがして好きだけどな。
もう落ちたが、羊でやってた「女の子の恋愛事情」って奴が、
私としては駄作だろうと思われますが。
あと、一緒に暮らすならどの娘?スレも、もうだめぽ。
>>33 「もろたー」は、「ほぼ毎日娘シリーズ」を超えられない限り駄作扱いになるかと
「なあ気になったんだが」はチェックしてる
最初のテンションで読んでる人の気持ちをがっちり掴んでいると思うので
今後の展開次第で、と言った感じ
詳しく覚えてないけど
後藤真希が悪漢に絡まれているところを
主人公の男が得意のケンカ拳法で救出しそこから
恋が始まる話。
作者が「主人公のモデルは自分。」と言い出した辺りから
徐々にスレッドがヒートアップしていくが作者が来なくなり
結局、山Pと後藤が付き合ってることを知った主人公が
逆上し、山Pにシンナーをかけようとしたが失敗し、自分で
シンナーを飲み込んで自殺未遂するというオチのやつ。
>>35 始まり方がなんとも言えず陳腐だな。読んだ事ないけど。
>>35 今時コロコロコミックでもそんな陳腐なストーリーじゃないだろ
35みたいなのは、小説としてはダメでもスレとしては興味湧くな
そこらへんの普通の小説スレよりはよっぽど読みたくなるスレだ
「もろたーーー!!」の2作目が痛すぎるのだが
痛すぎるって程か?確かに作者のレスはちょっとアレだが、
話自体はあんなもんじゃないの、ほとんどネタっぽいし。
>>42 なんていうかな、ネタが必死すぎてちょっと俺には馴染まん
>>43 謝らないでくれー。悪い事した気になる。
どっちかは分からんけど、どっちにしてもレスもそれなりに付いてたんだから、
それなりに需要があったんでしょう。ただこういう人も居るんだへぇーとサラッと流してやってください。
>>45 あれ、まだ続いてるの?
娘のとある奴シリーズの事じゃなくて?
ところで、此処って何人くらい見てる?
小説載っけてみたいんだけど。
先に言っておくと未完、いつか飼育に挑戦したくて書いたんだけど
向こうでネタぱくりモノはダメみたいな規定が出来て没になったモノ。
掲示板で連載で書くって言う感覚が掴めなくて、死にスレになりそうなら
練習がてら文章の批判が欲しいのだけれども。
49 :
名無し募集中。。。:04/04/10 12:05 ID:0w2Amdhv
とりあえず書け話はそれからだ
50 :
名無し募集中。。。 :04/04/10 13:05 ID:bdXY5kjb
>48
どうぞ〜
どんどん書いていいよ。
その代わり辛辣な感想が来ても凹まないこと。
無論、誰からも感想が来ない場合も同様。
>>49 >>50 ほんじゃ載っけます
でも一応sage行進でお願いします。
ちと準備
ネタもとは娘小説の我が闘争と
ねこみみ戦車隊、あと色々ぱくってます。
なんのこっちゃない、火薬は沢山あったのだ。
しかし、火薬だけでは爆発しなかったわけで。
誰かがそこに導火線を突っ込んで、さきっちょに火のついたマッチを擦り付けた。
火薬は、10年前の周辺国との戦争に負けて未だに払い続けている賠償金による重税とか、
此処最近の世界的な不況による失業率とか、いろいろ。
隣の色黒な少女の、甲高くてとんちんかんで調子外れの鼻歌が毎夜五月蠅くて眠れない、
なんてのも在ったに違いない。これは間違いない。
可燃物が沢山あるところへ颯爽と現れたのが、誰あろう導火線とマッチを持ち込んだ張本人だ。
彼女はいつの間にか政治の舞台に現れた。
彼女の、演説を聞いた人々、その中の一人である角の肉屋のおっちゃんは後にこう語った。
「彼女の演説を聞き終わって熱狂して家へ帰る、
仕事もしないでと文句を言いかけるかあちゃんをなだめすかして、
今日も一杯となけなしの酒をグラスについで貰う、
グイッと飲み干し勢いで今日聞いた演説の内容をかあちゃんに話そうと口を開く。
そこで気付くんですよ、あれ、彼女は今日一体全体何を話していたんだっけ。」
いつの間にか、大多数の国民が彼女を狂信的に支持した。理由もなく。
いや、理由はあった。
国民の内に溜まった外圧的な火薬。でも、それだけでは人を爆発へとは導けない。
人間はそれだけで理性を失うほど愚かではない。
彼女はもう一つの火薬に火を放った。演説の端々にそれはあった。
何と言ったらいいだろう。人は心の奥底に夢を持っている。
将来は何になるとか、これをしてみたいあれをしてみたい、
そんな夢ではなく物理的な夢ではなく。
更にもっと奥底にある、叶えたくても絶対に叶わない、解っている。
思うだけでも気恥ずかしくなる。
感情を通り越した透明で、崇高な、甘酸っぱい様な。
取りたくても取れない小さな鋭利な破片、何とはなしに見えてはいるのに。
彼女は平気でそれを皆の前で掲げて見せた。言葉で、仕草で、表情で、時には行動で。
国民全部が心酔した。
導火線に火がついて火薬に燃え移り、爆発した。
爆発した拍子に人の心の中にあった大事なモノを、ついでに吹き飛ばしていった。
爆弾の火のついた破片は、綺麗に飛び散りそこにあった大部分のモノに燃え移った。
「この国の足枷を、我々を押さえつけていた者達を順次取り払わなくてはならない。」
数年で少女から国の独裁者にまで登り詰めた女は、次の決定的な一言を吐き出す。
「隣国に対して宣戦を布告する。」
言葉は拍手と歓声で最後まで聞こえなかった。
拍手と歓声を惜しんだ数少ない人達は、次の日から忽然といなくなった。
理性を炎で焦がしきれなかった者達はいなくなった。
開戦半年で国は、隣国との戦争に勝ち併合し領土を2倍にした。
更に武力を背景に、北方に隣接する小国二つを保護国とした。
有形無形の内政干渉を行い、自国に有利な独裁政権を樹立し、衛星国家にまで仕立て上げた。
恐らくそれがいけなかった。
西にあった大国が、近年急に拡大し力をつけてきた独裁国家に懸念を持ち始めたのだ
。西の大国は国際舞台の場でやんわりとではあるが公然と、独裁国家を非難し始めた。
国際社会はこれを支持した。
国際社会はこれを支持した。
特に、世界の盟主の座を虎視眈々と狙っている強力な大国連中ほどこの意見を支持した。
どの大国も国際秩序を唱えつつ、腹の底では強力な新人ライバルを煙たがっている。
大国に追随するように、その周辺小国の一部も声を上げ始めた。
これを機会に特定の大国に姿勢を見せ有利な関係を結ぼうとする国、
自分達のことを棚に上げ他国を非難する大国連中を、この非難意見に乗ることで皮肉る国。
各国の思惑が交差しつつも、大半の小国は流れを見極める為に、中立を守った。
それでも、大国同様、小国連中も腹の底では思っていることがある。
「これ以上、残酷な御主人様には増えて貰いたくないものだ。」
国際世論は大筋ではあるが、この様に統一された。
新たな戦線が生まれてなし崩しに拡大し、戦火が世界全体を飲み込んだ頃、
とある軍需産業工場の片隅で新型の戦車が産声をあげた。
新兵器の設計から開発及び、後の生産ラインの口出しまでの権限を総統から受領した少女は、
その愛くるしいくりくりとした瞳を目一杯に開いて叫んだ。
「完璧です。」
その後ろに立ち、彼女の赤ん坊の出産に立ち会った、
それまでの戦車開発主任だった中年の男は、たしかにそうですなあ、
と一端言葉を区切り続けた。
「戦闘スペックに関しては間違い在りません。
各国のどの陸上機甲兵器も1キロ内外で正面から確実に撃破できる砲撃力、
砲撃力を確かに履行するための精度の高い光学照準機器、
只でさえ厚い装甲を最大限に利用するために傾斜させた新思想、
強力にした砲と装甲で重くなってしまった車体を軽快に動かす為の出力の高いエンジン、
これにはまだ余力がある。
その他にも無線の搭載、視界の広い索敵装置(キューポラ)、
貴女が考えつき新兵器に詰め込んだモノを数え上げればキリがない。」
男は早口に彼女への賛辞を述べて、けれどもと、最後に誰にいうでもなく呟いた。
「どこにのるんだ、にんげんは。」
誕生の産声に例えるには、余りにも五月蠅すぎる戦車のエンジン音は、
彼の呟きを完全に飲み込んでくれた。
戦場におかしな噂が流れた。
戦場に噂なんてのは付き物で、下世話なモノから、噂の様な事実まで多岐にわたる。
大抵は笑えるモノで、兵士達は特にそんなモノを好んだ。
只、前線に近くなると士気と情報の問題もあって、上官から妙な噂は慎むよう、と通達が出る。
通達が出るのは、大抵自軍に都合の悪い噂と事実であって、
ヴェテランの兵士などはそんな雰囲気で、そろそろ何か在るかもしれないな、などと察するのだ。
今回の話は前線に貼り付いている部隊によくあるモノで、新兵器に関する事柄だった。
本当によくある話だった。
軍で秘密裏に開発された兵器を装備した部隊が、数日中に駆けつけて来て、
自分達と一緒に目の前の敵を蹴散らしてくれる。
これには皆が笑い拍手をした。と、ここまでは良い、問題はその後だ。大問題はその後だ。
その部隊にいるのは全員が女らしい、と言うことだった。
これには全員が、流石に冗談だと内心思いつつも狂喜乱舞した。
所が、糧食の配給に訪れた人間がいて、
自分も些か違うがそんな話を聞いたことがある、と言った。
「俺の聞いたのは、戦車隊の話で新型のヤツらしい。
見た人間の話だと乗っていたのは確かに女は女だが、
それが何でもとんでも無く煮ても焼いても食えないような糞ガキらしいんだと。
それと、新兵器も糞ガキ達もとてつもなく無く大食らいで、
そいつらが援護に回った所は、弾薬も燃料も食料も、瞬く間に無くなってくんだと。
大食らいの名に恥じぬよう、確かに敵さんも全部食い尽くしてくれるらしいが、
そいつらのせいで援護された味方はヒョロヒョロになっちまって、
敵の弾が当たるよりも先に栄養不足で倒れてくんだって。」
真面目な顔で語りつつも、段々と目を丸くしていく前線兵士達を見て、
本当は大笑いしたくて堪らない補給部隊の男は今にも崩れそうになる顔を必死の腹筋で我慢して、
じゃあなと片手を振って帰っていった。
「おい、何だ今の話は。
女共が、総統閣下の影響と新法で、戦争に出てきてるのは国からの手紙で知ってたけど、
後方に限った話だろう。最前線になんて。」
「まったくだ、どうなってるんだ。それも子供だと、そんなに戦局はまずい状況なのか。」
兵士達が今の話で騒ぎはじめる。
なんてことだと嘆き始める奴らを、馬鹿野郎今の与太話を真面目に信じるのかと笑って慰める奴、
しかし補給の奴らの話だぞ彼奴らは何処の偉い人間よりも本当の事ををしってんだ、
と怒鳴り返す奴。
敵と戦う前に兵士達は阿鼻叫喚の様子。
どうやら、上げて落とされるとショックは何倍にもなるらしい。
最終的には一人の古参下士官の言葉で場は収まった。
「まあ、有り無えな。戦場で不思議で不可解な事は沢山在りすぎるが、今の話はとびっきりだ。」
そこまで言った所で、上官が現れて、
妙な噂で騒いでる暇があったら自分達の装備の点検でもして明日に備えろ、
と怒鳴られて場は解散となった。
狭い街道をゴロゴロと、数量の噂の新型戦車を装備した中隊が、
トラックを引き連れて移動している。
「たいちょー、お腹がすいたのれす。たいちょー、休憩してご飯にするのれす。」
車内で装填手席に座っていたツインテールの少女が、頻りに食事を主張している。
暫くすると、まったく話を聞いて貰えなかったツインテールが、
隣の砲手席に座ったお団子の少女とニヤリと目を合わせると、
車内で自分の横にズラリと置かれた戦車砲弾を、
慣れた様子の手のひらでバンバンと叩きはじめる。
次にお団子が調子を合わせるように、一緒になって地団駄し始めた。
暫くすると、遂に我慢できなくなった戦車長席に座った、
先の二人より一層小さく金髪の派手な化粧の女が、青筋を額に浮かべて怒鳴る。
「だーあ、うるせー。辻、馬鹿野郎。砲弾をバンバン叩くな。
何かあったらどーするんだ、おまえわ。それと加護、お前もだそーだそーだじゃない。
直ぐに辻の尻馬に乗って騒ぐな。」
怒られた二人は反省するどころか顔を寄せヒソヒソと、
あらいやだ女のヒスは怖いザマスあらおたくもそう思うザマスか、とマダム遊戯に興じ出す。
怒られた二人は反省するどころか顔を寄せヒソヒソと、
あらいやだ女のヒスは怖いザマスあらおたくもそう思うザマスか、とマダム遊戯に興じ出す。
「頼むからお前ら二人は移動の最中くらい静かにしてろ。
それと食事は無理だ、こんな狭い一本道を移動中に休憩なんかできるか。
敵に遭遇したら酷い目に遭うぞ。それぐらい解ってるだろう。」
たいちょーと呼ばれた女は額の青筋が一本から二本になるのを必死で堪えながら、
更に前の操縦席と無線主席にギッと目をやった。
戦車長席からは良く見えないし聞こえはしないが、
過去の経験から二人が体を震わせているのは大体わかる。
震えているのはエンジンの振動のせいではきっとない。
笑いを堪えているに違いない。
「ミカ、高橋、お前らもわかってんだぞ。
ホントは笑いたいんだろう、えーこら、畜生みんなオイラを馬鹿にしやがって、
オイラ戦車長だぞ、セクシー戦車隊長矢口様だぞ、こん中で一番偉いんだぞ。
おまえらなんか直ぐにペチャンだぞ、ペチャン。わかってっのかあああ。」
どうやら日頃から、相当腹に据えかねていたご様子な自称セクシー戦車隊長、
途中から意味不明。
しかし、余りの切れっぷりに流石に悪いと思ったのか、
車内は静まり返りエンジン音だけが猛然と響きわたる。
数分後、沈黙に耐えれなくなったのか、この中ではまだ一番他人を思いやれる女、
高橋が矢口に向かって口を開いた。
ミカが後から言うにはそれは矢口に対する慰めの言葉だったらしい。
だが、それは矢口の消えかけていた怒りの炎に、ガソリンをぶっかけてしまった。
二つだった青筋が三つに増えたのを見た加護と辻、
矢口の口が開くよりも先に耳の穴に指を突っ込んだ。
「たっっかはっしいいい、てめー言葉あーなああ、なまりすぎててえなあああ、
ちっともわっかんねえんだよおおお。
大体なんでおめーみたいな奴が無線手なんかやってんだあああああ。」
怒髪天を突き血圧が最高潮に達して矢口の意識が、ふっーと消えていく。
過去のことが走馬燈の様に駆け巡り、こりゃいかんと何とか意識を保とうと、
ちっちゃい矢口のちっちゃい脳味噌は、ちっちゃいなりに現状の把握に必死に奔走する。
あれーおいらなんでこんな狭いとこに座ってんだー。
そうそう、オイラ戦車兵になったんだけー。なんでなったんだけー。ああそうだー、
戦争になってー女にも兵士の募集があったんだっけー。
でー、オイラけっこーうまくやってー成績ゆーしゅーで機甲科になってー
この戦車に乗せられたんだっけー。君達にしか乗りこなせれないだってー、
そりゃねー、こんなに狭けりゃ大人の男は乗れねー。
ああそうだ、新型引き渡しの時に総統閣下がいてー、はじめて間近であってー
白目をむいてひっくり返りブツブツ呟いている矢口を見て、
加護が本当にやばいのだなあと察知する。
体を何とか後ろに捻って顔を寄せ、その後ろの隙間から辻が覗き込む。
「うわー、こりゃあかんわ。完全に逝ってるわ。凄い顔やな、軍法裁判即銃殺や。」
「アイボン、たいちょー大丈夫れすか。
なんか口から得体の知れない体液が出てるのれす。
やばそうれすね。さわっちゃダメれすよ、病気がうつります。」
「ノノ、いいねえ、さりげに非道いこと言うねえ。成長したやん。」
二人、お互いにしか使わないあだ名で呼び合って、
加護に背中越しに誉められて辻がてへてへと笑う。
「アイボンそんなことより、たいちょー何か呟いてるのれす。何言ってるんれすか。」
辻に促されて加護が、口から出る体液に触れない様に口元に耳を寄せてみる。
「なになに、カコイー カコイー カコヨカタワー サヤマリサヤマリ アヒャヒャヒャヒャ、
なにいっとんねんこいつ。ノノ、さやまりさやまりって何や、知ってるか。」
辻は一頻り唸った後に答えた。
「そんな食べ物は、聞いたことがないのれす。」
「そやな。」
戦車は進むよどこまでも。
結局その後、何事もなく部隊は移動を続けた。
戦車長を欠いた矢口車は、もし何か在れば大事だったに違いない。
後でそう落ち込んだ矢口を慰めたのは、やっぱり高橋で、
やっぱり矢口を二度目の昇天へ導く事になる。合掌。
以上、一応始まりの方
キリの良いところまで
おもしろいじゃないか。
とりあえず巡回にいれてみました。
矢口達が、丸二日かけて目的地の前線部隊に到着するとそこは大騒ぎになっていた。
今までも矢口達が現れると、確かに行く先々で騒ぎにはなった事はある。
何せ戦車に女が乗って登場するのだ。
驚かれて静まり返ってしまわれるのもあった。
久々に見た女に、戦車に乗って登場という違和感も忘れた男共に、
歓声と口笛で出迎えを受ける事もあった。
だが、今回は何やら様子が違う。
まず、驚かれる、ここまでは普通。
次にざわめき、どうやら余り好意的では無いらしい。
耳をこらすと、本当に子供までいるとか、じゃあ大食らいも、なんてのが聞こえる。
最後に、到着したのが昼食時でもあったのか、皆が配られた糧食を抱えていた。
それを、自分達と目があった瞬間に猛然と口に詰め込み始めたではないか。
非道いのになると口を急いで詰め込んだを食い物で満載にしながら、
ないよーないよーと、手をブラブラさせ始める。
「おい、加護、なんだこりゃ。」
矢口はそう尋ねて、加護の顔を見ようとして止めた。
矢口はそう尋ねて、加護の顔を見ようとして止めた。
矢口のズボンが何時のまにかグッショリ濡れている。犯人は恐らく加護だ。
矢口が外を見るためにキューポラから身を乗り出したついでに、
加護も残ったとんでも無く狭い隙間に頭を突っ込み外を見たのだ。
見たのだ食い物を、見ちゃったのだビスケット缶詰コーヒー。
見たのは飯を食っていた兵士達もだった。
キューポラから身を乗り出している矢口の下、
顔上半分しか見えないが目はランランと輝き男達の手元を狙っていた。
目は口ほどに物を言う、食料が慌てて口の中に押し込まれると目の輝きは急速に萎み、
代わりに憎しみの炎が満たされる。
この恨み晴らさでおくべきか、と目で捨て台詞を残して視線を他に移していく。
「ああそういえば、急ぎの行軍だったから丸二日まともに暖かい、
食事は加護と辻に与えてなかったんだなあ。」
なんて危険な事をしたんだろうと考えながら、
矢口は加護の涎で濡れたズボンが気持ち悪く冷えていくのを感じていた。
加護が完全に視界から消えると男達は張りつめていた物が消え力無く膝を突いた。
「なあ、何で俺達が、悪者になってんだ。」
最初に気を取り直した男が、隣でまだ呆けている仲間に声をかけた。
彼らは運がいい。
もし、加護だけでなく辻もいたとしたら。
それは考えるだけでも恐ろしい事だった。
矢口車達は今日も今日とて、移動の最中である。
先日寄った前線陣地を抜け、敵の後方へと進撃している。
各国が戦車を歩兵の援護兵器、便利な弾よけ便利な砲台としか考えていない時に、
矢口達の国では戦車その物の移動力を生かし集団で運用、
敵戦線の弱体部を突き後方へ浸透、
結果、周囲の戦線を崩壊させる機動兵器と定義した。
上手いことを考えたモノである。余程の天才がいたのだ。
因みに、この軍師殿、所構わず放心する癖の持ち主で、
重要な作戦会議の真っ最中でも、突然お空に向かってその悪癖を披露し、
他の者の度肝をぬくと専らの噂。
天才とは得てして、そんなモノなのかもしれない。
陸上戦術の常識をひっくり返す偉業に従事しているのを知ってか知らずか、
矢口車は中で木霊するエンジン音をかき消すほどに騒がしい。
「たいちょー、聞いてや。さっきの駐屯地ワシらが行ったら変だったやろ。
あれ解ったで、寺田のおっさん仕業や。
あんのボケ、ワシらの在ること無いこと吹き込んで帰ってったらしいわ。」
「アイボン、そんなことはないれすよ。
ノノ達にはみんな親切れしたよ、ノノは余ったご飯とか角砂糖とか貰ったのれす。」
事実は少し違う。
自分達が抱えている子供と同じぐらいの娘達を見て、
どうにも世話を焼きたくなった年上の兵士があれやこれやと親切にしてくれたのは
本当だけれども、ノノがかじりついた角砂糖は軍馬用の干し草と共に与える為の
飼料だったのだ。
それを、辻が横取りしたのだ。
気力の失せてしまう様な会話を聞きながら、矢口は何とか口を開く。
「加護、寺田のおっさんがむかつくのはオイラも同じだけど、お前も悪い。
お前、前に辻と輸送貨車に忍び込んで大量の食料食い散らかした事あったろう。
あそこ寺田の管轄してた鉄道隊で、当然大騒ぎ。
本人は責任取らされる形で降格、今や前線勤めのしがない馬番補給斑さ。
仕返しの一つもしたくなるだろうよ。」
「いやあ、あん時はびっくりしたで、散歩してたら食い物だだくさん落ちてるやないの。
こりゃいかんセッセセッセとノノと一緒に確保したわけですよ。ぶひゃひゃひゃ。」
「ああ、確保したなあ。てめーらの胃袋のなかにな。」
うんざり顔の矢口は思い出す、あの後は大変だったなあ。
後日、当然事件は憲兵の知るところとなり捜査が始まる。
そして多数の目撃証言からあっさり犯人は割り出された。
証言曰く、当該時刻に黒い服装ほっかむり、
唐草模様の風呂敷をパンパンにしたいかにも怪しい馬鹿二人。
見つからない方がどうかしている。伸びる憲兵の手、脅える辻、逆切れする加護、
かばう高橋、通訳のミカ、事件を知り星に願う矢口。
「この、ど畜生コンビが監獄にぶち込まれて、
どうぞ二度とお日様を見る事ができませんように。」
と、矢口の願い空しくそこで話は終わる。
憲兵の手は辻加護に伸びることは無かった。
事件は上の判断でもみ消された。
上とは階級章の星の数、二つ三つ違うどころでは無かった。
総統命令である。理由はこうだ、実の所矢口達が所属する機甲大隊は、
師団直轄の独立部隊という妙な恰好で近年創設された、
その数個の師団創設には総統が大きく係わっていた。
軍関係者と余り仲の良くない、総統と其れに係わる閣僚、
更には支持母体である現与党関係者が軍の影響力を削ぐため作り出したのだ。
要するに肝いりなのだ、女の総統か指揮する女だけの部隊。
裏では総統閣下直属の親衛隊であるとも言われている。
存在その物に政治的色合いが非常に強い、国民に対するマスコット。
総統は軍関係者と約束していた事がある、戦争は一度だけだと。
しかし、戦線は年を追うごとに拡がっていった。
「これでは話が違うではないか。
総統は約束された、未だ総統が総統では無かった時代に、私たち軍人に。
戦争は直ぐに終わる、勝てる戦いしかしないのだと。
軍はこれ以上の戦線の拡大に責任を持てません。
軍は一度だけの戦争に置ける軍備しか準備していなかったし、
又あったとしても我が国の国力ではこれほどの広範囲における戦線を維持はできない。」
総統と軍に置ける確執は戦線の拡大と共に深まっていったといえる。
政争の末、幾人かの軍人は政治的に又は物理的に、時には非公式なやり方で葬られた。
しかしそれでも火種は絶えず燻っていた。
つまり、そう言うことなのである。
今この時期に総統及び党関係者の如何なる不祥事も許されない。
其れは即政局に繋がる。
故に事件はもみ消された、共に辻と加護がもみ消されなかったのは、
国民人気を配慮した点と前線への攻勢攻撃に投入される直前であったからである。
辻と加護には幸運であり、矢口には不幸であった。
なにしろ、二人と共に近しい矢口様御一行も消されてしかるべきだったのだから。
「これでまた、勲章が遠のく。」
呟く矢口の愚痴を誰も受け止めてはくれなかった。
呟く矢口の愚痴を誰も受け止めてはくれなかった。
元々軍に所属しようと思ったのは金のためだった、
戦争経済まっただ中で矢口の家庭は極貧もいいところだった。
両親を助けようと職を探しても、このおりにまともな仕事など在るわけもなく途方に暮れた。
そこへ、くだんの件である。
必死で飛びつき必死でモノにした。
選考倍率は総統人気と重なり凄まじいモノがあったが、
少ない枠に残れたのは矢口の物怖じしない前向きな努力と、ひたむきさが在ったのだろう。
そして、運命の出会い。
「あの人にあってオイラは変わった。
今までは遠くからした見たことがなかった総統閣下が目の前にいた。
そして驚いたよ声をかけてくれた。
優しく、頬に手をかけ。透き通った瞳、すべらかな肌、何の香水だろうかいい匂い。
その時におもったね、オイラはこの方にかしずく為こそ存在するんだ。」
あの時から矢口の目標は総統自身となった、どうやったら側に近づけるのだろう。
そして気付く、オイラ軍人じゃなか。戦勲をたてれば、いつか会えるんじゃないか。
その一心で此処まで来た、此処まで来たのに。
「おめーらは、何で矢口が戦果作る度に、不祥事起こして黙阿弥にしてくれますかあ。」
サヤマリは遙か遠い。
苛立った矢口の声は原因菌の二人には届かない、力無く項垂れてついでに腕時計を見る。
軍の支給品で、無骨な作りで未だ腕には馴染まないが精度だけは確かな物だ。
機能性を第一に作られた時計の細長い針は、出発から一時間と少しだけ時を刻んでいた。
やっぱりこの時計のデザインは気に入らないなあ、と薄く笑いとりなおし緊張感を取り戻す。
そろそろ会敵地点に到達するころだ。
少しだけ背筋に力を入れ直し、戦車長キューポラから全周見渡した。
拡がる緩やかな勾配、適度に固まる轍、地面は柔らかな草に覆われ緑が濃い、
人の気配に脅えてか鳥の姿だけは無い。
いい風景だ、これで湖と洒落た邸でも在ったら何も言うことは無いな。
矢口は思わず頭に浮かんだ幸せな映像を振り払った、この先にそんな物はない。
この先あるのは、危なっかしい物を大事に抱えた怖い怖いおじちゃん達だけだ。
そして渦巻く硝煙と、ガソリンの燃える刺激臭、鋼鉄が爆ぜる音、黒煙が拡がり薄暗くなる快晴。最後に血の匂い。願わくば敵人の血の匂いで有りますように。
お祈りのきっかり十五分後に鉄は降り始める。
以上、一回目は適当に張り付けましたが
今回は意志的に細かく分けてみました
人斬りミキを参考に細かく改行をしようとこねくりまわして
みましたが結局ダメで諦めました
84の改行はコピーしたら勝手になっちゃいました。
>>70 >>71 始める直前にもレス頂けた方々だと思うのですが、
オナニーにつき合って頂いてまことに申し訳ないです。
感謝。
うむ、とうとうドンパチですか
87 :
ねぇ、名乗って:04/04/14 22:21 ID:C17djtMU
おわらない小説は糞
おもしれー 完結させてね
後半は知らないが前半なら鳩で読んだ記憶がある
juikjhgfgtyuyuytvdrlkj]welkg[opyitpyhtlhkl;skhl
:epq
@ypipotyihyhj;hjylkhjhjs:phiowro@tyiohjtkjhsghksj;lhgi
てst
てst
あぼーん
97 :
ねぇ、名乗って:04/06/19 19:53 ID:h9GtzFcA
駄作を書く人って、自分で読んだときには楽しめてるんだろうか?
>>97 書いてるときは乗りに乗ってるから楽しいよ。
忘れたころに読み返すと死にたくなるけど。
ho
100 :
ねぇ、名乗って:04/07/29 01:15 ID:vTIqlWL1
101 :
名無し募集中。。。:04/07/29 03:14 ID:nVCF5boP
うんこ
103 :
ねぇ、名乗って:
>>95 ありがとーーー!!久しぶりに読めて
むしろ感動すら覚えたよ。