さゆみん(黒)

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224黒さゆ ◆m68dVLRBiQ

「ほんと仲良しだよねぇ〜二人」

知ってる

「そんなに好きなの?」

お前には関係ない

「ひょっとしてさぁ・・・マジ入ってる?」

「違いますっっ!」

叫び声をあげたのは

亀井だった
225黒さゆ ◆m68dVLRBiQ :04/05/18 00:54 ID:hUI7+7Cc

藤本も、そして私も

目を見開いて亀井を凝視している

「ち・・・違いますぅ・・・」

亀井の声が震えていた

亀井の目が潤んでいた

どうしてそこまで否定するのか

「・・・・分かってるって」

ふぅ、と小さくため息をついて

藤本は

見たこともないような顔をした
226黒さゆ ◆m68dVLRBiQ :04/05/18 00:56 ID:hUI7+7Cc

「泣くな」

「・・・・」

「返事」

「・・・はぃ」

はい、と言ったのに

絵里の涙は止まらないようだ

藤本は私を見て

悪いね、とでも言いたげにウィンクした

なんだか無性に腹が立った

なぜか、悔しかった
227黒さゆ ◆m68dVLRBiQ :04/05/18 01:00 ID:hUI7+7Cc

「からかっただけじゃん」

ねぇ、と言うように

藤本はもう一度私を見る

私はそれを無視した

「仕方ないな〜…ほんと、すぐ泣くんだから」

「ごめんなさい」

「誤るんだったら、泣きやめ」

「・・・はぃ」

「あぁっ!ほら、また泣く〜」

私は、何をやってるんだろう

私は、何を見ているんだろう

居心地の悪さはピークに達していた
228黒さゆ ◆m68dVLRBiQ :04/05/18 01:01 ID:hUI7+7Cc

「ごめんね、さゆ」

あの後

私は、絵里に謝られた

「びっくりしたでしょ」

「うん。急だったから」

すると絵里はもう一度悲しそうに笑って

ごめんね、と呟いた