そのころ、スカイライダーは林の中を逃げ回っていた。
「おのれ・・・」
ただ逃げるだけならタイガーロイドも追跡を諦める。
ところがスカイライダーは時折反撃しながら、微妙な距離を保ちつつ後退していた。
何かおかしいとは思いながらも、ようやく崖の前にスカイライダーを追い詰めた。
「・・・ふん、どうやらここまでのようだな。」
勝ち誇るタイガーロイドだが、スカイライダーには少しも慌てた様子がない。
「何を企んでいる?・・」
警戒して足を止めたところに、背後で人の気配がした。
「・・・まったく、先輩を使うなんていい度胸してるじゃない?」
「誰だ!」
振り返ると同時に「超高温火炎」がタイガーロイドを襲った。
「飯田さん!」
スカイライダーがその人影、スーパー1に声を掛けた。
「あんたがこんな罠を仕掛けるなんて珍しいよね。ま、とにかく後は私に任せて小川のところに戻ってあげて。」
「わかりました!」
「・・・待て!」
「おっと、あんたの相手は私よ。」
スカイライダーを追おうとするタイガーロイドに、スーパー1が立ちはだかる。
「そういえばあんたには『貸し』があったよね・・・」
スーパー1はそう言いながら攻撃を開始した。
つづく