仮面ライダーののBLACKRX

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693名無しスター
スカイライダーはまるで糸の切れた操り人形のように前のめりに倒れ、そのままピクリとも動かなくなった。

「フウ・・・手コズラセヤガッテ・・・」

ZXはスカイライダーに歩み寄り、止めを刺そうと振りかぶった。

「グウッ!・・・」

突如ZXの体に異変が起きた。
オーバーヒートだった。

『・・すぐに戻れ!』

ZXに無線で指示が入った。

「・・・シカシ、コイツダケデモ・・・」

『・・・危険な状態だ、今すぐ戻れ!』

「アト一撃ダケ、トドメヲ・・・」

そう言って前を向き直ったZXの目に、信じられない光景が映った。
694名無しスター:04/10/20 00:27:26 ID:7hi/JiBQ

「・・・バカナ!」

完全に倒したはずのスカイライダーがゆらりと立ち上がってきたのだ。

「・・・アレヲ食ラッテ立チアガレルハズガ・・」

「・・・負けたく・・ない・・・」

紺野の強い思いと、スカイライダーの本能が再び立ち上がらせたのだ。
どれだけ力が残っているかわからない。意識もほとんど無い。
しかし今のZXには脅威だ。

「あさ美ちゃーん!・・・」

おまけに、どこからかイナズマンの声まで聞こえてきた。


「チッ・・・」

ZXはようやく諦め、一目散に走り去った。

イナズマンがスカイライダーに駆け寄る。

「今のは?・・あっ!」

ZXが走り去るのを見届けたように、スカイライダーが再び倒れ込んだ。
695名無しスター:04/10/20 00:28:07 ID:7hi/JiBQ



                   つづく