【ブレーザーカノン!!】
マサエが乗ったバイクマサエクロンを
メグミが担ぎ、敵にとどめを刺す必殺技
強大なエネルギーはヘラクレス1の盾を破壊しその体もろとも吹き飛ばした。
「グォォォ・・・!!」
必殺のブレーザーカノンを喰らったヘラクレス1も耐え切れずに大爆発を起こす。
2体のロボットはバイクロッサーの前に完全に破壊された。
「こっちもこれで終わりだ!」
あゆみ声が聞こえる。
2人が振り返ると丁度あゆみが最後のブラックマンにトドメを刺す所であった。
「この程度の力で私達に勝てるとでも思ってたのかねぇ」
「まったく・・・って、瞳あんた一番仕事してないでしょ!」
「まあそれはほら・・・・社長だし・・・」
「うちらは関係ない!」
瞳とマサエが言い合いをしている時であった。
【ドカーン!!】
上空で何かが爆発を起こす!
「何?・・・何が起こったの?」
「ロケット・・・?え?ちょっと!人が・・・・誰か落ちてくるよ!」
爆発が起こった空中を見上げていた4人の視線に一人の落下する人間の姿が映った。
「ん・・・・?ちょっと、あれ・・・・ミカちゃんだよ!」
メグミがそう叫ぶと4人は慌ててミカの姿を追いながら走り出した。
「間に合うか?」
「マサエ!お願い!」
メグミがそう叫ぶとマサエはメグミを担ぎ上げ投げ飛ばした。
「そりゃぁ!」
マサエに投げ飛ばされたメグミは空中に舞い上がる。
両腕で落下するミカの身体を受け止めると何とか着地に成功した。
「ミカちゃん!生きてる?」
瞳は素早く駆け寄ると声をかけた。
「う・・・・ん・・・」
「うわぁ・・・ボロボロじゃない・・・・」
「でも生きてるみたい」
後から駆けつけたマサエとあゆみが驚きの声をあげた。
「・・・・あれ?・・・・私・・・助かったの?・・・・ん、斉藤さん!」
気がついたミカが瞳の姿を見て言う。
「どうしたの?何があったの?」
「・・・みなさんが助けてくれたんですか?」
「うん。そんな事より早く病院に行かないと・・・」
「平気です・・・・みんなの所に戻らないと・・・」
「バカ!何言ってるのよ!後は私達が引き受けるから心配しないで」
「いいえ・・・私がやらないと駄目なんです。私が・・・・」
ミカはそう言うと事の詳細を簡単に4人に話して聞かせた。
プルトンロケットの事、自分の過去の事。
そしてヨロイ元帥と決着をつけなければいけない事・・・・
「なるほどね・・・・でも本当に大丈夫なの?右手なんか・・・・」
「大丈夫です。この右手は元々改造アームですから・・・」
「でも・・・」
あゆみがそう言って引きとめようとすると
「あゆみ、行かせてあげよう。ここは私達の出る幕じゃないよ」
瞳が言った。
「ミカちゃんが・・・ずっと苦しんできた過去の過ちを清算するんでしょ?」
「はい・・・すべての罪滅ぼしの・・・・これが・・・ヨロイ元帥を倒すのが始まりです」
「そう・・・だったら行ってらっしゃい。でも1つ約束して」
「何でしょう?」
「死なないでね」
「勿論です」
ミカはそう言うと重傷の身体を引きずりながら戦場へと戻って行った。
4人はそれをただ見守るだけである。
それからしばらくしての事だ。今度は地上で爆発音が聞こえて来た。
「山が・・・・燃えてる・・・」
この付近にあった施設が次々に爆発を起こし山全体が炎に包まれている。
「あ、あそこ!」
そう言ってあゆみが指差した先には数人の人影が同じ様に燃えさかる山を見つめていた。
「あの子達・・・それにミカちゃんも無事みたいだね・・・」
加護や矢口達の姿を確認した瞳は安心した様に呟いた。
「あの2人は・・・?」
変身を解いた雅恵がソニンと前田を指差す。
「さあね・・・でも見た感じ敵じゃないみたいだね」
同じく変身を解いためぐみが言った。
「今回出番はなしか・・・・」
雅恵が言うと
「これだけでも充分でしょ?」
めぐみは言う。そばいる瞳もあゆみも満足そうに頷く。
その瞬間、またしても爆発が起こった。
「何だ!」
驚いた4人であったがそれが自衛隊の砲撃である事に
気がつくのにはそれほど時間がかからなかった。
「自衛隊の砲撃らしいよ」
「え?そうなの?」
「やぐっちゃんの叫び声が聞こえたよ」
雅恵が言う。
「流石!子供の叫びには敏感だねぇ」
「子供て・・・・」
「ほら、そんな事よりこっちも逃げないと巻き込まれるよ!」
瞳はそう言うと走り出した。
いんたーみっしょん
【第三の視点】おわり