車は蠍谷入り口へと到着した。
明らかに新しいバイクのタイヤ痕がある。
ミカ達がここを通ったのは間違いなさそうである。
「さてそれじゃあ乗り込むとしますか・・・」
瞳がそう言うと4人はなるだけ敵に気がつかれないように
慎重にタイヤの後を追う。
しばらく移動するとどこかで銃声が聞こえて来た。
既に戦いは始まっている様だ。
そんな中4人は明らかにゼティマとは違う一団が山の中を
物凄い勢いで移動しているのを見つけた。
「なんだあいつら・・・・?」
「・・・自衛隊?」
「いや・・・・違うよ。あんな動き・・・・普通の人間じゃない!」
普通の人間ではない集団はゼティマの怪人と戦っている。
その集団とは・・・そう、ソニン率いる守備隊である。
4人がそれを遠目に見つめていると
その後方から新たな敵が姿を現すのが見えた。
ゼティマ・・・いやこの集団はライダー軍団にあって
4人が一番良く知る敵である。
「あいつら・・・・デスター!!」
「デスターめ・・・あの人達の裏をかくつもりだな・・・」
蠍谷のゼティマと戦っている守備隊は後方より迫る敵、デスターに気がついていない。
「裏の裏を・・・・」
瞳がそう言いかけると
「だったら表だね・・・」
あゆみはそう言うと走り出した。
「予想通りだな・・・ヨロイ元帥がしくじるのも時間の問題だ」
「両者が消耗した所で我々がライダーどもにとどめをさすのだ・・」
そう言ったのはヘラクレス1とヘラクレス2・・・デスターの兄弟ロボットである。
2体のロボットは配下のブラックマンに守備隊への攻撃の指示を出した。
「どうやら余計なおまけがいるようだ・・・まずはあいつらからやれ!!」
ヘラクレス1がそう言った時である。
「させるかぁ!!」
そう声が響いたかと思うと2体のブラックマンが破壊された。
「貴様は・・・・いまいましいバイクロッサーとかの仲間だな!」
そう言ったヘラクレス2が見つめる先にはあゆみが少林拳の構えを取って立っていた。
「あの人達の邪魔はさせないよ」
そう言って姿を現したのは瞳である。
瞳の両手には弁慶から貰った武器「サイ」が握られている。
「かかって来い!」
あゆみと瞳がそう言うとブラックマン達が2人に一斉に襲い掛かった。
「雑魚はやつらに任せて・・・行くぞ!」
ヘラクレス1・2は2人の相手をブラックマンにさせると
守備隊に向かって歩き出す。そこに・・・
「残念だがお前達の相手は私達だ!」
そこには変身を終えた2人の姿があった。
「バイクロッサーメグミ!」
「バイクロッサーマサエ!」
2人はそう叫ぶと2体のロボットの前に立ちはだかった。
ノノ “ З.“)<つづけ!