次々と激しい爆発が起こる中、なんとか7人とも無事に脱出した。
爆発は山全体に広がり、発射口や通風口などから激しい火柱が上がっていた。
「この基地もおしまいね・・・」
「ロケットもね・・・」
これでゼティマは北新越支部に続き、またしても重要な拠点を失ったことになる。
ちなみに両方の破壊に関わったXライダーは、完全に「エース格」と勘違いされ後々大変な目に遭うのだが・・・
7人はしばらく無言で燃えさかる山を眺めていた。
「じゃあ私はこれで・・・」
「あ、ちょっと!」
そそくさとその場を離れようとするソニンをV3たちが引きとめた。
「裕ちゃんが会いたがってるってば。せっかくの機会だからうちに寄ってってよ。」
「ごめんなさい。これから大事な用があって・・またいつか遊びに行くから。」
「またそんなこと言ってぇ・・・」
加護やライダーののまで出てきてソニンの腕を引っ張った。
「いや、でも・・・・」
ソニンが困っていると、突然上空から空気を切り裂く音がした。
「?」
次の瞬間、7人の周りで立て続けに爆発が起こった。
「・・・何これ?」
「まさか、まだ敵が?」
「これは自衛隊の砲撃です。気を付けて下さいね。・・・じゃ!」
「・・・あっ!」
この隙にソニンと真ライダーはさっさと山の反対側に走り去って行った。
「ちょっと待っ・・・うわあっ!」
砲弾は次々と降り注ぎ、V3たちはあっと言う間にソニン達の姿を見失ってしまった。
ソニンは走りながら無線のスイッチを入れ、隊と連絡を取った。
「副隊長・・・ちょっとやりすぎじゃないの?・・・・」