仮面ライダーののBLACKRX

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555名無し募集中。。。
二人は無言で廊下を進む。
途中で付き添いの警備を外し、二人きりでエレベーターに乗った。
しばし沈黙が流れる。

「あの・・・」

先に口を開いたのはソニンだった。

「あなたも、その・・・するの?」

「・・・何をですか?」

「だから、その・・・『変身』を・・」

「・・・できます。」

「じゃあやっぱり・・・」


「はい、改造人間です。」
556名無しスター:04/08/23 01:32 ID:r1AsYDoX
それを聞くとソニンは黙り込んでしまった。

資料を目にしたり五木から直接聞いたことはあったが、やはり目の前で見ると・・・
見た目は普通のこの女性が、あの写真の怪物に変身するのだ。
ましてゼティマが作り上げたものではない。五木が、政府が行ったことだ。
いくらゼティマに対抗するためとはいえ、こんなことが許されるのか・・・

「・・・後悔はしていませんよ。」

そんなソニンの気持ちを察したのか、前田が小さくつぶやいた。
557名無しスター:04/08/23 01:33 ID:r1AsYDoX

「むしろ感謝しています。奴らを倒すチャンスを与えてくれたのですから・・」

ソニンは何も言えない。
資料を読んで、何故前田がこの戦いに身を投じたのかは知っている。

ゼティマに家族を殺された。

よくある話だ。守備隊の隊員もほとんどがそうだ。
そして自分は守備隊の隊員達を改造した。
正確には「強化人間」であるが、ソニンの方法ではかなり寿命が縮む。

自分がやっていることもゼティマや五木と同じ、悪魔の所業である。
558名無しスター:04/08/23 01:52 ID:r1AsYDoX
「・・・ソニンさんはどうして戦っているんですか?」

今度は前田がソニンに聞いた。
ソニンは即答できない。
いわゆる正義のため、国のため、初代研究所長の遺言・・・表向きの理由はいろいろある。

しかし本当の理由はユウキのためだ。そのためにZ対を利用してると言えなくもない

「資料に何も書いてなかったもので、やはり行方不明の家族と何か関係が・・・」

家族のことは誰にも話していない。もちろんユウキのことも、そして仮面ライダーのことも。


「言いたくなければいいんですが・・・・」


前田がそう言ったところでエレベーターが1階に到着した。