もろたーー!!

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353今回は名前欄で遊ばない方向で
 REVOLUTION
 プロローグ
 その日は星がきれいな夜で、遅刻者が出ても仕方がないほどだった。15人目の高橋が、
 予定より15分ほど遅れて中澤の家に到着すると、『会議』は始まった。中澤が壁にかけられている
 ホワイトボードの前に立ち、残りの14人は並べられている机に座っていた。 
 まるで学校で授業を受けているかのように。
 「明日、軍が隣国に出兵する。せやから、明日、出兵後、突入する。」
 彼女達15人は、 『革命軍』と言われていた。軍と言っても、戦いを続け、死、
 裏切り等で遂に15人にまで減ってしまったが。
 「明日が、最後の戦いになると思う。」
 中澤の言葉に、全員真剣な顔つきで中澤を見ていた。
 「ここでカタをつけへんと、もう人も時間もなんも足らへん。せやけどこの人数やし、
 うちは怪我してるさかい、こんな作戦を取った。」
 中澤はホワイトボードに城の図を書き込み始めた。城を書き終わると、4分割した。
 「四面楚歌や。」
 バンッ、と中澤はホワイトボードを叩く。それにより眠りかけていた矢口は目を覚ます。
 「矢口、今うちが何言うたか言うてみ?」
 「え?結婚に縁がないなぁって?」
 「言うとらんわそんなこと!!!」
 いつものやり取りながら、全員笑った。
354プロローグ:04/03/20 23:18 ID:F3qElz7t
 「つんくの城は広い。」
 中澤が言うと、紺野が反応して言った。
 「東京ドーム5個分です!」
 「そう言う例えはするなっちゅうねん!!」 
 中澤はキレのいいツッコミを放つと、気を取り直して話を進めた。
 「東西南北、4つの門から攻め込む。出兵ゆうたって、少しは残ってるはずやからな、
 それを分散させて倒すんや。」
 「おお、裕ちゃんやるべな!で、どう分けるべか?」
 安倍の問いに、中澤はホワイトボードに書き込むことで答えた。
 北:飯田・吉澤・石川
 南:後藤・松浦・紺野
 西:矢口・保田・加護・高橋
 東:安倍・辻 ・藤本・小川
 「こんな感じやけど、質問はあるか?」
 「「「「「はい!!!」」」」」
 一斉に手が上がる。
355プロローグ:04/03/20 23:19 ID:F3qElz7t
 「ほい吉澤。」
 「なんでうちらの所は3人なんすか?」
 「それうちも同じ質問。」
 後藤が同意する。中澤は答えた。
 「基本的に戦力を均等に分けたつもりや。北はまあ、
 石川は置いといて二人ともごっつう強いからな。」
 「ちょっと中澤さん、ひどいですよぉ〜。」
 石川が反論するが、無視された。
 「後藤の所も後藤がいれば大丈夫やろ。松浦もおるし。」
 「あの、私は?」
 紺野がちょっとだけ控えめに手を上げる。
 「紺野も充分な戦力やで?」 
 紺野はそれを聞くと少し嬉しそうな顔をした。
 「はい。」
 「藤本。」
 「安倍さんとタイプ被ってません?加護辺りと入れ替えた方がバランスいいと思うんですけど。」
 安倍は槍を操り、藤本は魔法剣士。近いといえば近いが・・・・。とってつけたような建て前に、
 中澤は説得するように説明した。
 「そうすると戦力が傾くねん。」
 「はーい。」
 藤本はなんだか納得のいかなそうな表情をした。
356プロローグ:04/03/20 23:20 ID:F3qElz7t
 「次、辻か。」
 「あい、なんであいぼんとのののコンビを分けたりするのれすか?」
 「遊ぶからや、次。」
 淡白な対応に、辻と加護は三十路コール。しかし中澤の壁を砕く一撃で止んだ。
 「はい。」
 「加護、こりへんなぁ、お前。」
 加護はキレかかる中澤なんか気にも留めず、真面目な顔で言った。
 「おやつはどないすん?バナナは入るんか?300ゴールドまで?」
 「遠足やなーーーい!!!!!」
 中澤の体から闘気が浮かび上がる。
 「うわぁぁぁ!!!」
 全員びびって机ごと3歩、後ずさり。
 「次。」
 誰も手を上げ(れ)なかった。
 「以上か?せや、あとは・・・通信機ぐらいか。これは明日説明すればええな。
 今日はコレで解散や。皆、明日で決めるで?」
 「よぉし!いつものやるぞ!」
 飯田の掛け声で、全員で円を作り、手を重ねる。
 「せーの。」
 『行きまっしょい!!』
 15人それぞれの思いを乗せて、声は夜空にこだました。