川o・-・)紺野もモー娘。卒業へ川o・-・)

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ご は ん 7

「今日でしたっけ??」
「今日今日。ちゃんと買った?」
「ハイ、買いました!楽しみ〜。」
5歳も年下の後輩と楽しそうに会話するなんてソロ時代には思ってもいなかった。
モーニング娘。に入って、真っ先に仲良くなった
性格がよく似ている、れいな。
第一印象で、性格が合わなかったら厄介なことになる。そう思った。
けれどれいなは私を慕ってきてくれた。
そして今に至っている。

「なに楽しそうに話してるの??」
「ひ〜みつっ♪」
同期の絵里に話しかけられ、本当に楽しそうに返すれいなが
振り返って「ね〜」と私に同意を求めた。
そんなん恥ずかしくて出来ない私は、頭をぽりぽりかいてみた。
102 :04/03/05 22:49 ID:8qmwD2Ve
私達は月1ぐらいのペースで一緒にご飯を食べている。
いや、普通にご飯を食べている回数ならもっとたくさんかもしれない。
今日はちょっと特別で、仕事が終わって一緒に私の家に向かう。
「なに買ったの??」
礼儀をしらないれいなはお構い無しにタメ口で話してくる。
そんなれいなも、可愛いもんだ。
「さぁね、家につくまで秘密さ。」
「じゃあれいなもヒミツたい!」

仲良くなってから3ヶ月ぐらいたったとき、私達は一緒にご飯を食べていた。
なんかの話のときお雑煮の食べ方の話で盛り上がったのがきっかけだった。
「うちのほうでは餅やくけど。」
「れいなんとこでは、そのままだよ。あと魚がはいってる。」
「魚!?」
「うん、なんだったっけ?ブリだっけ?」
・・・
・・・・・
・・・・・・・
103 :04/03/05 22:50 ID:8qmwD2Ve
「藤本さ〜ん。聞いてる?」
「いや、聞いてない。」
「聞いてくださいよ!んもう。」
ってわけでお互いの地元の名物を交換しあうようになったわけだ。
「れいな、もう持ってくるもんなくってコレですよ。」
そういってれいなが取り出したのは明太子プリッツだった。
「えぇ!?こんだけ!?お前、ご飯だよ、どうすんの。」
「そうゆう藤本さんはなに買ったの?」
「も〜、なんか損した気分だ…。」
冷蔵庫をあけ、とりだす。暖かいご飯に、のせてたべたい。
「わぁ!いくら♪」
「ほらっ。ご飯つげよ。」
「は〜い♪」
104 :04/03/05 22:50 ID:8qmwD2Ve
私達は仕方なく、明太子プリッツをおかずにいくら丼を食べ始める。
真っ白のご飯と真っ赤ないくらのコントラスト。ちゃいこー。
最初はもくもくと食べていたれいなが、急に手をとめ、言った。
「れいなこんなんやけん。」
「は?」
「れいなこんなんやけん、あんまあの2人の仲ほど、2人と仲良くなれん
やったと。」
私は黙って聞く。れいなは時々感傷的になる。
「けど、けど藤本さんと仲良くなれたけん、よかったぁ。」
「…どうしたのいきなり。」
「ふと思ったと。言いたくなったと。」
喉につまりかけたご飯をお茶で流し込む。
「藤本さん、笑っとぅ??」
「笑ってないよ。」
「嬉しいんでしょ!」
「な〜にが。」
「ミキたん,か〜い〜♪」
「いくら、食うよ。」
「すいません。」
こんなやりとりが楽しくて思わず笑う。
105 :04/03/05 22:51 ID:8qmwD2Ve
娘。入りが決まったとき、正直ムカついた。結局話題がつくりたいだけちゃうんかと。
娘。にはいってどんくらいかたって可も無く不可も無くやっていたとき、
亜弥ちゃんから言われた「なんか丸くなったね」って。
思ったより楽しかった。
集団でやってけるか、背負っていた不安は入ってすぐ吹き飛んだ。
もちろん嫌になるときだってある。
けど、今まで死ぬほど嫌にならなかったのは、
メンバーそれぞれ、同じ目標に向かって頑張った奴らだったから。
色々な場所からきたいろんな人間。
でもみんな天真爛漫で、楽しい、いい奴ら。

「藤本さ〜ん、…なんか今日よく飛びますねぇ。」
「うっせーな。たまには考えることもあんだよ。」
「ふ〜ん。」
れいながでっかいプリッツをかじる。
こんなヘンな組み合わせでも、やたらおいしい。
1人じゃ出来なかった、幸せ。
今日も、ごちそうさま。