2人はしばらくドアの前で立ち尽くしていた、
虎雄「……龍、感じるか?」
坂本「ああ……何か……殺気というか……」
虎雄「澱んだ空気みたいな感じだろ?」
坂本「まぁ…そんな感じかな……」
そして虎雄がドアのノブに手をかけた、
坂本「開くの、鍵がかかっているでしょ?」
虎雄「まあな……シリンダー錠だからすぐ開けるさ……」
虎雄がピックを取り出し鍵穴をいじり始めた、
ちなみに坂本は錠前に対しての技術は持ち合わせていない。
カチッ、
坂本「おっ」
虎雄「さっ………本番はこれからだ…」
虎雄はドアを静かに開け始めた……
坂本「(……倉庫?)」
59 :
こうもり:04/02/03 23:32 ID:UwFjBmY0
リビングに戻ると、安倍さんはビールを飲み終わったようで
空になった缶を右手で振っていた。
「安倍さんもう一本飲みますか?」
「うーん、いいや。私あんまりお酒強くないから」
安倍さんは首を横に振る。
「じゃあ、こっちはどうですか?」
そう言いながら、俺は缶のカクテルを安倍さんに渡す。
60 :
こうもり:04/02/03 23:33 ID:UwFjBmY0
「これなら、アルコール度数も低いし甘いから安倍さんでも結構いけるかもしれません」
「わざわざありがとう」
安倍さんはそう言ってカクテルを受け取る。
「それより、その安倍さんって言うのはやめましょう、同い年なんだし。
私のこと『なっち』って呼んでくれていいですよ」
「分かりました、じゃあ今度からそう呼びますよ」
「私はトモ君って呼びますよ、カズさんって呼ぶと
高橋が怒りそうだからね」
なっちはそう言うとカクテルを飲み笑っている。
2月4日
飼い主が見つからね〜
色んな人に当たってみたが、良い返事が貰えず…
このままじゃ俺が育てなきゃいけない
別に育ててやってもいいんだけど、大家さんに隠し通せるかなぁ…
とりあえず見つかった時の覚悟だけはしておこう
ルナは今、俺の膝の上で気持ち良さそうに寝ている
まったく呑気な奴だ