170 :
どらい:
それから少しして、高橋の降りる駅に着こうとしていた。
「今日はありがと」
「おー」
「また明日」
「おー」
「……」
「なにか?」
「なんだかなー。反応がさぁ…」
「…反応なんて別に…」
「ほんとに私と付き合ってくれるの?」
「だから付き合うって。何回目だよ、さっきから」
「“まだ”3回」
「“もう”3回やろが」
171 :
どらい:04/03/16 22:58 ID:gUHez8W5
あ、ちなみに
>>94からですな。スンマソン。
「だってさぁ」
「だって?」
「話し方とか雰囲気とか前と一緒じゃん」
「ええんちゃう?別にそんなん意識せんでも、いつもどーりで」
「だって、何か欲しいじゃん」
「わかったよ。恋人っぽくしたらええんやろ?」
「なにそれ。イヤイヤですか?」
「…いや、そ、そんなことありません」
「…じゃあなんか、恋人らしい反応の仕方をさぁ」
「………じゃ!また明日……オッケ?」
「…まぁ…オッケ。じゃね」
「おー」
「……」
172 :
どらい:04/03/16 22:59 ID:gUHez8W5
ガクっと肩を落とした後、呆れ顔でまいっか、とか言いながら
彼女は立ち上がり、ドアの外へ降りていった。
降り際に、俺の方を向いて手を振ってきたので、
軽く手を挙げ返した。
………
俺も家に着き、玄関を開ける。
「ただいまぁ」
「あ、おかえり。今ご飯出来たとこよ。早く下りてらっしゃい」
「おー」
…まただ。口癖かな…『おー』
また次回。