虎雄「いやー、龍は殺気剥き出しのような事はしないやつでしてねぇ、どちらかと言うと私のほうが"ガーッ"ってなるタイプですよ。よく怖がられます」
虎雄はただ淡々と高橋の質問に答えた。
高橋「………じゃあ……"あの時"の坂本さんって…」
虎雄「あの時?」
高橋「あっ……何でもないです…何でも……」
どの時ってのはまぁ分かりそうな気がしますが、
虎雄「私は日本を離れますがどうか龍とはこれからも仲良くやってください」
高橋「え…?は、はい」
少し動揺の色が見られた高橋だったが、虎雄は気にせず再び歩み始めたのであった。
高橋「………」
高橋はその場で少し考え込んだ後坂本の家へと再び脚を進めた、
コンコン
坂本「(何だ忘れモンか)はぁーい(ガチャ)」
高橋「こ、こんにちは坂本さん」
坂本「どうしたんだい?まだ変な奴が居るのかい?」
高橋は一呼吸置いてこう坂本に言い放った、
高橋「さ、坂本さんは藤本さんの事が好きなんですね?」