1 :
名無し@募集中。。。:
自分は文章書けないから、誰か作者さんが立てるのを
待とうと思っていたけど、誰も立てないので自分が。
ところで、パート11でいいんだよな?
2 :
_:04/01/17 22:52 ID:09hvrDBY
たぶんおk
3 :
名無し@募集中。。。:04/01/17 23:02 ID:4l0ABFyG
__,,,,,,
,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
,.-,/ /::::::::::::::::::::::!,, \
( ,' i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
`''| |:::::::::::::::::::::} ``ー''"
! '、:::::::::::::::::::i
'、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ
\_/ ヽ--く _,,,..--┴-、 ヽ
``" \>
へんじがない・・・
ただのあけぼののようだ
4 :
名無し募集中。。。:04/01/18 02:57 ID:2zKgzAdR
おお、復活してる。
suzukaさん元気かなあ。
ラムザさん、コンボさん、こうもりさん帰ってこないかなあ。
5 :
:04/01/18 05:54 ID:I2CGTEem
なっちかののたんです
6 :
名無し募集中。。。:04/01/18 06:12 ID:lngAJg6z
そんなん あいぼむ に決まっとるやないかぁ。
家庭を守ってくれそうだYO
7 :
名無し募集中。。。:04/01/18 08:34 ID:3cwvUd02
小川
8 :
名無し募集中。。。:04/01/18 11:37 ID:3IptQJBm
こんこん
いろんな意味で楽しくなるだろう
9 :
名無し募集中。。。:04/01/18 11:43 ID:OQIxuplM
もしも私が男だったらなっちか紺野ちゃんがいいな。
10 :
名無し募集中。。。:04/01/18 12:00 ID:WUAZCKLd
石川梨華のみ
藤本「ねーお兄ちゃんここ寄りたーい」
坂本「おうじゃあ行こうか」
2人はとあるビルに入っていった。
高橋「追いかけなくていいんですか?」
虎雄「ビル中まで追っかける必要なんて今は無いでしょ?」
高橋「そうですけどぉ……」
虎雄「そんなに2人が何しているか気になりますか?」
高橋「べ、別に……」
虎雄「(ほぅ、龍の奴なかなかやりおるわい( ・∀・)ホホホ)」
一人虎雄はほくそえんでいたのであった。
藤本「どうしたのお兄ちゃん、さっきからキョロキョロして?」
坂本「いや、何か目移りするなぁーと思って…ね……」
しかし言葉とは対照的に坂本の目からするどい眼光を発していた、
坂本「(いる……この中に妙な奴がいるぞ………)」
フロア内に怪しい人物がいることを発見したようだ。
と坂本があたりを警戒しているときだった。
13 :
kaisei:04/01/18 22:20 ID:sm2xHPFb
万歳!祝・復活!
14 :
まっちょ:04/01/18 23:54 ID:7aXGAszZ
suzukaさん、乙。
続きが気になってたんで、更新してくれてうれしいッス!
suzuka氏、乙。
他の作者さんも戻って来てくれると良いんだが。
17 :
シンボリ:04/01/19 20:07 ID:2CecPlSK
モクモクモクモクモクモク……
坂本「!?」
突然フロア内が白い煙に包まれた、
「キャア!!火事!?」
「早く逃げないと!!」
あたりはパニックになり人々が出口・非常口に殺到した。
藤本「お、お兄ちゃん早く出ないと火が……」
坂本「おう」
と一歩踏み出したときだった、
坂本「……違う、これは火災のときの煙じゃない!?」
坂本はわずかに吸い込んだ煙の臭いでこう判断した、
それではこの煙は……?
坂本「とりあえず出るぞ………おい藤本、藤本どこだ!?」
さっきまで近くにいた藤本がいつの間にか坂本の元から消えていた。
19 :
シンボリ:04/01/20 08:51 ID:IJXkARgP
このペースならまた落ちるぞい。
しばらくage
次の人誰と暮らしたいかドゾー↓
20 :
吉田狼 ◆SETEHV.mpg :04/01/20 09:30 ID:NaY8PiY8
高橋愛ちゃんと暮らしたい。
湖のほとりでスローライフしたい
21 :
侠:04/01/20 11:08 ID:McszP0zF
お、俺も…
坂本「(……何かよってきたぞ…)」
周りは煙で見えないが確実に坂本に近づいてきている人物がフロア内にはいた、
坂本「!?」
坂本は即座にその場にしゃがみこんだ、
「!!(ヒュン)」
坂本「(そこか!)」
坂本の頭上で刃物が空を切る音が響いた、
そして坂本はカウンター気味にアッパーをヒットさせた。
「ぐはっ…」
坂本「チッ!」
向こうの一人がやられている隙に坂本は走り出した、
残りの人間は一人がやられたことに動揺したのが駆け出しのタイミングが遅れたようだった。
坂本「藤本ぉ!!どこだー!!」
坂本は大声を出しながら藤本の散策にあたっていた。
保全です
24 :
侠:04/01/20 21:49 ID:McszP0zF
suzukaさん乙ですm(_ _)m作者さんがあまり居ないので
大変でしょうが、頑張ってください!!!
作者さんたちーー帰ってきてくださいよーーー
まってますよ!
26 :
シンボリ:04/01/21 08:55 ID:TQKq3ALk
suzuka氏乙。
朝ホゼム
保
ほぜほぜむ。
坂本「(チッ、どこに行ったんだ……)」
坂本はフロアを脱出した後、ビルの中を駆けずり回り藤本を探していた、
坂本「……ピッ」
坂本はおもむろに携帯を取り出した。
坂本「(どこだ…………)」
とある方向から聞きなれた着信音が坂本の耳に入った、
坂本「(あそこか!?)」
坂本はとある一角のドアを開けた、
藤本「お兄ちゃん!」
そこには手足を縛られていた藤本がいた。
坂本「待ってろ、今解くからな」
坂本は素早く手足の紐を解いた。
早ほぜん
31 :
シンボリ:04/01/22 10:08 ID:SB2LkciK
朝ほぜん
32 :
こんにちわ:04/01/22 11:41 ID:CtkaVOh9
,、__,、
( ・ω・)
(、っiョc)
゙'ー'゙ー'゙
.|‖
33 :
kaisei:04/01/22 15:32 ID:o8RkYl2s
この調子、この調子。
suzukaさん。ありがとうございます。
坂本「よし行くぞ!」
とドアノブに手をかけたときだった、
坂本「なっ………あかねぇ……!?」
藤本「えっ!?」
2人で押しても引いてもさっきまで自由に開閉できていたドアは開かなかった、
坂本「鍵がかかっているわけじゃないのに……くそっ!!(ガン!)」
藤本「お、お兄ちゃんアレ!」
と藤本があるものを指差した、
坂本「え?………火だと!?うそだろ!?」
藤本「お兄ちゃん……」
いつの間にか部屋に火が放たれあっという間に部屋中に広がった、
坂本「な、何だこの火の回り様は!?」
藤本「ど、どうしよう……」
今の2人には成すすべが無かった。
肝心のドアは不明のロック、消火できる物も無い、
部屋には窓があるがここはビルの5階である、飛び降りては無事にはすまないだろう。
それに今日に限って坂本の装備はハンドガンのみだった。
ポ
36 :
ちんこっこ:04/01/24 09:10 ID:vGMVmRwv
ポポ
ブーッブーッブーッ
突然坂本の携帯が震えた、
坂本「(…父さん!?)もしもし!」
虎雄「龍か、今どこだ?」
坂本「ビルの中だよ!閉じ込められた!」
虎雄「ビルの中くらい分かるわ、ビルのどこにいるんだ?」
坂本「5階だよ!煙が上がっているのがみえないか!?」
虎雄「ああ、分かった。ちっと待ってな」
と1分程電話の向こうで虎雄が誰かと会話をしていた、
虎雄「おい龍、そっから飛び降りろ」
坂本「はっ!?ここは5階だぜ!?」
虎雄「大丈夫だ、窓を破って飛び降りるんだ。私を信用しろ(ブツッ)」
と言い残し電話は切れてしまった。
藤本「な…何て……?」
坂本「こっから飛び降りろだとさ……」
藤本「えっ?!」
坂本「………お前は俺に命を預ける気はあるか?」
藤本「………(コクリ)」
坂本「そうか………じゃあお前の命預かったぜ」
川VvV从<ほ
キタキタキターーー!!!
更新乙!
suzuka氏以外の作者さん達は、スレが復活した事知ってるのかな?
坂本は藤本を抱きかかえた、
一方藤本は坂本に力一杯しがみつき顔を坂本の胸に埋めていた。
坂本「心配すんな、後で利子つけて返してやるぜ」
藤本「……」
不安と恐怖で一杯の藤本には返事を返す余裕は無かった。
坂本「おいおい、俺たちがここで死ぬと思うか?」
藤本「……」
坂本「……安心しな、俺はいつでもお前のそばにいるからさ」
藤本「……(コクリ)」
この言葉に藤本は反応し軽くうなづいた。
そして坂本は一直線に走り始めた
坂本「行くぞ!!」
ガシャァァァン!!!
「うあっ!!」
「きゃあ!!」
坂本らの飛び降りにビルの周りにいたギャラリーは
一様に声をあげた。
ボフッ!!
藤本「………」
坂本「ふーっ、」
藤本「………?」
坂本「おい、もう大丈夫だぞ」
2人は安全マットに守られ無事にビルから脱出したのであった。
坂本「おい立てるか?」
坂本は藤本を抱え安全マットから離れた、
虎雄「ご苦労だったな、119に電話かけて正解だったな」
坂本「父さんやつらは……?」
虎雄「それより藤本さんの方を救急車に乗せろ」
坂本は藤本を消防隊員に預け救急車に乗せた。
43 :
名無し募集中。。。:04/01/27 17:52 ID:uXGpqo2M
あげ
坂本「アレ?誰か付き添ってない、藤本に?」
虎雄「ん、ああそうみたいだな」
藤本「あ、愛ちゃん?何でここに?」
高橋「い、いや…あのですね…」
藤本と高橋を乗せた救急車はそのまま病院へ向かっていった。
虎雄「お前の方は大丈夫だよな?」
坂本「ああ……まだやることが残っているし…」
虎雄「発信機を付けたから向こうの居場所は割れている、行くぞ」
2人は車に乗り込みビルの残党を追った。
虎雄「ここか?」
坂本「そうみたいだね」
2人はとある雑居ビルにたどり着いた。
虎雄「……ひょっとしたら面白い事になるかもな…」
坂本「何で?」
虎雄「いや、地理的にそう思っただけだ。別に根拠は無いがな」
虎雄の意味深な言葉を残し2人は雑居ビルの中へと入っていった。
45 :
シンボリ:04/01/29 10:55 ID:NfyB3Lmp
乙でし
坂本「どう、何かあったー?」
虎雄「いや無い」
1階1階しらみつぶしに当たったがどこも何も無くただの廃ビルだった、
坂本「おかしーなー、発信機は確かにここを示していたんだけどなぁ……」
虎雄「じゃあ地下だな」
2人は一旦1階まで下りたのであった、
坂本「それらしい階段とか無いよね?」
虎雄「うーん……隠しているな…」
2人は1階を隅まで調べ始めたが、
坂本「無いなぁ……」
虎雄「うーん…………おいあれは?」
虎雄の指差した方には赤灯ランプのついた消火栓があった。
坂本「(まさかね…)ガチャ」
虎雄「お、こんなとこにあったのか!?」
消火栓を開けるとそこにはホースが無く、地下へ続く階段がそこにはあった。
坂本「こりゃ推理小説もびっくりだな」
虎雄「何のんきな事言ってんだ、行くぞ」
2人は迷うことなくその階段を下っていった……
1月30日
今日自転車でCDを探しに行き、その帰り道に捨て猫を見つける
全身黒色でとても小さく、生まれて間も無い感じ
俺はアパート住まいだから飼うわけにもいかないんだが、
このまま放っておくわけにもいかない
暫くその場で思案した結果、飼い主が見つかるまで世話してやることを決意し、
家へ連れて帰る事にした
とりあえず色々と用意しなきゃな
48 :
こうもり:04/01/30 23:37 ID:srz9wN+V
そんな事を考えていると安倍さんがお風呂から上がってきた。
安倍さんは、Tシャツに短パンという格好だった。
髪を乾かしながら、安倍さんは俺の目の前に座る。
「あー、凄くいい湯加減でした」
「あ、そうですかそれはよかった」
安倍さんはそう言いながらタオルで髪を丁寧に拭いている。
「じゃあ俺も風呂に入ってきちゃいますね」
そう言って俺はソファーから、立ち上がりバスルームに行った。
49 :
こうもり:04/01/30 23:38 ID:srz9wN+V
風呂から上がると安倍さんは膝を組んで退屈そうにテレビを見ている。
テレビの上にある壁掛け時計を見ると、まだ10時を回った所だ。
俺は冷蔵庫に入れてあるビールを2本持ってリビングに行く。
そして気づかれないように安倍さんの後ろに立ち、冷蔵庫で冷えたビールを
柔らかそうなほっぺたにくっ付ける。
「ひゃぁっ」
安倍さんは驚いてすぐに後ろを振り向く。
振り向いたところで俺は持っていたビールを1本安倍さんに差し出す。
「安倍さんも飲みますか?」
安倍さんは頷きながらビールを受け取る。
俺は安倍さんの向かいに座ってビールのプルタブを開ける。
「じゃあ乾杯でもしましょうか?」
「うん、そうだね」
「乾杯」
「かんぱーい」
50 :
こうもり:04/01/30 23:39 ID:srz9wN+V
俺は安倍さんと軽く乾杯をして、350mlのビールを一気に飲み干した。
安倍さんのほうは少し飲んでは口を離し、また飲んでは口を離しながら
ちょびちょびと飲んでいる。
「はぁー、美味いやっぱり夏はビールですね」
「そうですね、私も普段はあまり飲まないんだけど、夏場になると
飲みたくなるときがあるんですよ」
「って俺もそんなに酒飲まないんですけどね、一人のときは絶対飲まないし」
俺はそう言うとソファから立ち上がりビールを取りにキッチンに行き
ついでに台所にあったスナック菓子をとり持っていく。
復活というかなんというかぼちぼちいきます。
キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
戻ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
Z氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
こうもり氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
キタキタうるさくてスマソ。
1月31日
寝不足だ・・・
昨日拾ってきた子猫なんだが、
見なれない場所で落ち着かないらしく夜中ずっとウロチョロと動き回っていて、
それが気になって結局眠れなかった
昨日ペットショップで必要な物を買い込み、その中に小さな哺乳ビンらしきやつも買ったんだが、
それを使ってただ今ミルクを与えている
両前足で抱えこむようにビンに添え、必死で飲んでいる
昼から動物病院へ行こうかと思ってる
一応検査しておかないと、これから飼ってもらう人が不安になるだろうし、
同じアパートに住んでいる人達も不安がる
一応昨日のうちに周りの人達に黙っててもらうよう頼んでおいたが、
大家さんに見つからないか冷や汗もんだ
53 :
シンボリ:04/02/01 03:21 ID:Ai0NGHsJ
復活祭キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!
2月1日
しまった・・・
こいつの名前考えるの忘れてた
昨日病院に行って診察券を作ったは良いが、「お名前は?」と訊かれた時はうろたえた
咄嗟に「る、『ルナ』です」と答えてしまったが、すごい後悔
なんか自分が恥ずかしい
もっと良い名前を考えてやれば良かった
(メスなのが不幸中の幸いか…)
仕方ない、このままこの名前で育てていこう!
坂本「ところでさっきの"面白い事"って何?」
虎雄「しっ!人の気配がするぞ…」
坂本の話を遮り虎雄は足を止めた、
階段の向こうから複数の話し声が聞こえてきた。
「………」
坂本「?」
虎雄「……まだ距離があるな、進んでも大丈夫だな」
坂本「…そう?」
半信半疑ながら坂本らは脚を進めていった、
虎雄「……(ピタッ)」
坂本「?」
虎雄「声がしなくなった………」
坂本「えっ?」
虎雄「……どっか行ったな」
坂本「ふーん……」
坂本にとっては何だかよく分からないまま事が通り過ぎていったようだ、
その後特に何も無く2人は前へ前へと進んでいった。
坂本「おっ、ここでドアか…」
56 :
七:04/02/03 00:44 ID:JsjlCPnZ
乙
こうもりさん北!!!!!!!まってました
2人はしばらくドアの前で立ち尽くしていた、
虎雄「……龍、感じるか?」
坂本「ああ……何か……殺気というか……」
虎雄「澱んだ空気みたいな感じだろ?」
坂本「まぁ…そんな感じかな……」
そして虎雄がドアのノブに手をかけた、
坂本「開くの、鍵がかかっているでしょ?」
虎雄「まあな……シリンダー錠だからすぐ開けるさ……」
虎雄がピックを取り出し鍵穴をいじり始めた、
ちなみに坂本は錠前に対しての技術は持ち合わせていない。
カチッ、
坂本「おっ」
虎雄「さっ………本番はこれからだ…」
虎雄はドアを静かに開け始めた……
坂本「(……倉庫?)」
59 :
こうもり:04/02/03 23:32 ID:UwFjBmY0
リビングに戻ると、安倍さんはビールを飲み終わったようで
空になった缶を右手で振っていた。
「安倍さんもう一本飲みますか?」
「うーん、いいや。私あんまりお酒強くないから」
安倍さんは首を横に振る。
「じゃあ、こっちはどうですか?」
そう言いながら、俺は缶のカクテルを安倍さんに渡す。
60 :
こうもり:04/02/03 23:33 ID:UwFjBmY0
「これなら、アルコール度数も低いし甘いから安倍さんでも結構いけるかもしれません」
「わざわざありがとう」
安倍さんはそう言ってカクテルを受け取る。
「それより、その安倍さんって言うのはやめましょう、同い年なんだし。
私のこと『なっち』って呼んでくれていいですよ」
「分かりました、じゃあ今度からそう呼びますよ」
「私はトモ君って呼びますよ、カズさんって呼ぶと
高橋が怒りそうだからね」
なっちはそう言うとカクテルを飲み笑っている。
2月4日
飼い主が見つからね〜
色んな人に当たってみたが、良い返事が貰えず…
このままじゃ俺が育てなきゃいけない
別に育ててやってもいいんだけど、大家さんに隠し通せるかなぁ…
とりあえず見つかった時の覚悟だけはしておこう
ルナは今、俺の膝の上で気持ち良さそうに寝ている
まったく呑気な奴だ
うわー!なっちとの生活がどんなふうになるかーーーーーーーーー
楽しみ%&#$&3
63 :
ii:04/02/06 17:21 ID:j2beRGMI
i
ドアの向こうには誰もいなくただ荷物が置かれていた。
坂本「……(何だここ?)」
部屋の様子をうかがうかのようにあたりを見回していた、
虎雄「……お前先に行け、私はここに残る」
坂本「えっ、何で?」
虎雄「やることが見つかった、奴らを追うのはお前が行ってくれ」
坂本「いやぁ…まぁいいけど………じゃあ行ってくるね」
坂本は虎雄を置いてそのまま先へ向かった。
虎雄「(……ここはお宝がゴロゴロしているな)」
坂本は慎重に先へ進んでいた、
未知の領域に踏み込んだからであろうか駆けるような事は一歩もしていなかった。
坂本「(しかし一体ここはどこなんだろう)」
慎重に慎重に周辺を警戒しながら先へ進んでいった、
坂本「(おっ…階段……)」
階段を一歩一歩確かめるように踏みしめ確実に上っていった。
坂本「(あ、またドアだ)」
65 :
ねぇ、名乗って:04/02/07 09:11 ID:CNHSv/0W
山瀬まみと暮らしたい。料理上手だっていうし
66 :
こうもり:04/02/07 21:17 ID:CegtAdS2
「これなら、アルコール度数も低いし甘いから安倍さんでも結構いけるかもしれません」
「わざわざありがとう」
安倍さんはそう言ってカクテルを受け取る。
「それより、その安倍さんって言うのはやめましょう、同い年なんだし。
私のこと『なっち』って呼んでくれていいですよ」
「分かりました、じゃあ今度からそう呼びますよ」
「私はトモ君って呼びますよ、カズさんって呼ぶと
高橋が怒りそうだからね」
なっちはそう言うとカクテルを飲み笑っている。
67 :
こうもり:04/02/07 21:17 ID:CegtAdS2
それからしばらく俺となっちは二人で酒を飲んでいた。
テーブルには二人で飲んだ酒の空き缶が何本も置いてある。
なっちは疲れた後に酒を飲んで酔っているのかソファに横になってしまっている。
俺のほうもかなり回っていたのでそのままソファに横になっていた。
しばらくそのままにしていると、なっちのいる方から寝息が聞こえてきたので
俺もそのままソファで寝てしまった。
坂本がドアノブに手をかけた時だった、
坂本「(……人の……人の話し声だ…!)」
「お前等仕留め損なったのか?!」
「ハ、ハイ……」
「全く奴がこれからも生きていると厄介な存在なんだぞ!」
「そ、それは…」
ガキィィィン!!
坂本「よっと、今の話は誰の事かな〜?」
坂本はドアノブをハンドガンで壊し銃を突きつけながら部屋の中に入った、
「な、何故そこから!?」
坂本「さぁ〜?襟の裏にでも発信機が付いているんじゃない?」
目の前の3人は慌てて自分の襟の裏を探り始めた、
「こ、これか!(グシャ)」
慌てて踏みつけたがもう時既に遅しである。
69 :
プレミアムV:04/02/08 21:36 ID:3HG3YFeU
まりっぺかあいぼん
「く、くそっ!」
1人幹部らしき人物が部屋から逃げ出した、
坂本「逃がすかよ」
しかし残りの2人が坂本に向かって拳銃を突き出そうとするが、
坂本「(バシ!ビシ!)遅いよ」
あっさりキックで2人の手元の拳銃を払い逃げた人物を追いかけた。
坂本「あ」
しかし坂本は再び部屋へ戻った、
「?」
坂本「おい、お前等誰に命令されたか聞かせてもらおうか」
2人に銃口を向け口を割らせようという魂胆らしい。
「くっ!」
1人が慌てて地面の銃を取りに行こうとするが、
坂本「(ビシッ)おとなしくしろよ、お前等2人じゃあかないっこないよ」
坂本は地面にある銃を撃ち2人を威嚇した。
71 :
k:04/02/09 05:58 ID:fSWmi7gi
k
なっちぃぃーーー
朝起きたら・・・期待してます
「……ここの幹部らに命令されてやった事だ」
2人はそれ以上話そうとしなかった、
坂本「それはいい事聞いたな、お前等その幹部とやらのところまで案内してくれ」
「フンッ!」
坂本「!!」
坂本の言葉と同時に2人同時に襲い掛かってきたが
1人はハイキックで片付け、もう1人は背後に回り後頭部に銃口を突きつけた、
「うっ……」
坂本「何べんも言わせるな、お前等2人じゃあ永遠にかないっこないよ」
2人はようやく諦め渋々坂本を案内し始めた。
「ここで今会議をしている」
坂本「お前等に指示した奴らがここにいると?」
「ああ…」
坂本「じゃ、お前等2人が先に入ってくれ」
坂本は敵陣内に入っている事を考慮したのか2人を先に部屋に入らせた。
坂本「さてと、お邪魔するぜ」
74 :
捕:04/02/10 18:53 ID:osIMxDw0
捕
75 :
-:04/02/11 06:32 ID:Ab017x94
ばんわ
久々に覗いたらまだここがあってちょっとほっとした。
忙しくてもう書けないけど作者の皆さんがんばってくださいね。
トリップなくした・・・
suzukaさん、なんかエンディングが近そうっすね・・・
続き、期待してまっせ〜!
復活してたのか!
といっても二週間パソコン使えないのでまた二週間後見ます
suzukaさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
こうもりたん復活キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>61にゃんこ(;´Д`)ハァハァ
「な、何だ!」
「貴様何奴!?」
中の幹部職員が騒ぎ立てる中坂本はそれを無視し声をあげた、
坂本「おい、お前等か俺を始末するように命令したのは?」
「貴様失礼な奴だな!何を根拠に!」
坂本「オイオイ、ここにいる2人がそう言ったんだが、それでも知らねぇって言うんかい?」
「ああ、そんな薄汚い2人なんて知らないね!」
虎雄「その言葉、後悔するぜ」
すると虎雄が続いて部屋の中へ入ってきた、
坂本「アレ、早かったね?もう終わったの?」
虎雄「ああ、いきなりSSSランク級の資料が見つかったからな」
虎雄は手元の資料を幹部らに見せつけた、
虎雄「この資料はこの前の麻薬大量密輸を目論んだ不審船の詳細が記述されたものだ。
こんなものがお宅から発見されるとはどういうことかね?」
虎雄の言葉に一同は騒然とした、
「それは貴様らの捏造だ!!」
「そうだ、そうだ!!言いがかりだ!!」
幹部らが怒号を上げる中、虎雄の表情には余裕の色が見られていた。
80 :
保:04/02/13 20:16 ID:qXEAb7Lj
保
こうもりさーん
虎雄「そうか、それならここに記述されているお宅らのサインはどう説明するんだ?
筆跡鑑定してもらえば一発で発覚するぞ?」
「それも貴様らの捏造だ!!」
虎雄「ホザケ、同じ時期に起こった化学薬品工場爆発事件だが、
お宅らその工場に資金提供をしているばかりか麻薬・覚醒剤の製造に手を貸していたな。
原材料の出荷・入荷に噛んでいる事が同じように分かっているんだよ!」
「それら全て貴様らの捏造だ!!」
坂本「(さっきからそればっかだな)」
坂本は呆れ顔ながら場の流れをうかがっていた、
虎雄「やはり朝鮮人は話し合いにならんな、龍、これらの資料を東京都知事に届けるぞ」
坂本「(朝鮮人なの?)へぇ……できんのそんな事?」
虎雄「できない事は口にせん、行くぞ」
と2人が出て行こうとした時だった、
「貴様らそんな事をして命があると思うなよ!!」
虎雄「オドシデスカ?」
坂本「オドシデスネ」
と虎雄が何かを部屋の中に投げ込んだ、
ピカッ!
83 :
こうもり:04/02/14 22:39 ID:TbEgINTK
……うう、なんか頭痛いな。
それになんだか気持ち悪い。
俺はそう感じて目を覚まし、体を起こす。
すると頭がガンガンしていているので俺はキッチンに行って水を飲む。
俺は一息ついた後なっちの様子が気になったので、またリビングに戻った。
なっちはリビングのソファから落ちそうになりながら寝ていた。
俺はその姿を見て少し笑いそうになったが
このままにしておくと本当に落ちそうだったので、元に戻そうと思い近寄った。
しかしあと少しというところでなっちはすべるようにソファから落ちる。
俺は反射的になっちのほうにダイビングしてなんとか床に激突するのだけは防いだ。
84 :
こうもり:04/02/14 22:40 ID:TbEgINTK
「なっち、大丈夫?」
俺はどこかぶつけていないか心配になり、体を起こしてなっちに訊ねる。
「………」
なっちが何も答えないので俺は心配になりそっちを見る。
するとベッドから落ちたというのに落ちる前となんら変わることなくなっちは寝ていた。
俺は少し呆れながらもなっちをベッドに戻して朝食を作ろうと思いキッチンに行く。
「……おはよ」
それからしばらくして、目を擦りながらなっちが起きてきた。
「おはよう、朝ごはんできてるけど食べる?」
「うん、その前にちょっと顔洗ってくるよ」
なっちはそう言うと、リビングの奥にあるバスルームに行った。
「ぐぁっ!!」
坂本「ひでぇ…」
どうやら閃光弾を投げ込んだようだった。
虎雄「威力の弱い奴使ってやったんだからありがたいと思え(ペッ)」
2人は外へ出るため走り始めた、
坂本「ところでここってどこなのさ?」
虎雄「何、まだ分からんのか?」
坂本「え…?」
虎雄「朝鮮総連だよ」
坂本「いーっ!?」
今更ながら坂本は驚きの色を見せていた。
虎雄「龍、前!」
坂本「分かってるよ!」
「死ねやー!!(パン!)」
2人の目の前にはさっき坂本が逃した幹部らしき職員が銃口を坂本の方に向けていた、
87 :
名無し募集中。。。:04/02/15 00:39 ID:Jia1n9uy
こうもりさん。suzukaさん、乙です
なっちの寝起き!!!!!!
(・∀・)イイ!!
(・∀・)イイゼ!!
89 :
保:04/02/16 00:10 ID:/7oYkpxa
保
90 :
どらい:04/02/16 20:08 ID:QFO54e0l
6期メン加入1年にして、まだ登場数が道重1だけってのも可愛そうなので。
<田中の場合>
写真部の部室にて。
「先輩」
「ん?」
「…もうすぐ卒業やね」
「んん…」
「…どげんしたとですか?」
「んにゃ、別に。早いなぁーって」
「そうですか」
・・・・・・
「先輩」
「ん?」
「…どうして先輩はこの部活入ろうと思ったんですか?」
「…そーだなぁー…理由は特にないな。何となく、かな」
「そうですか」
「?」
・・・・・・
91 :
どらい:04/02/16 20:08 ID:QFO54e0l
「先輩」
「ん?」
「あの……」
「…?」
「…先輩ってこの学校好きですか?」
「(はぁ?)…まあ、義務教育だし。私立にでも行かない限り、
この中学に来るわけで」
「……そうですか」
「?(なんなんだよ)」
・・・・・・
「先輩」
「(またか)ん?」
「……好き…な動物って何ですか?」
「動物?そーねぇ。柴犬」
「…そうですか(はぁ〜…)」
「?(わけ分かんねえな)」
・・・・・・
92 :
どらい:04/02/16 20:08 ID:QFO54e0l
「先輩」
「(何だよ!)ん?」
「……好きや…」
「ん?」
「(鈍!)…す、すき家のメニューで何が好きですか?」
「すき家は…あまり行かないな」
「……そうですか」
「?(なぜさっきから標準語?)」
・・・・・・
「(もうこないなったらヤケじゃけん!)先輩!」
「んあ?」
「……あの、その…」
「なんだよ、さっきから。今日のお前おかしいぞ?」
「先輩!好きやけん!付き合ってくれんとですか?」
おしまい。
93 :
どらい:04/02/16 20:10 ID:QFO54e0l
ほいで、いつからか放置している長編にならないで欲しいなと思っている作品の続き。
「グズ……ごめん。何でもないから」
「何でもないっつったって…」
「ホントに大丈夫だから、うん」
「俺なんか悪いこと言うた?」
「ううん、違う。何でもないから」
「うーん…」
「……ふふ」
「何やねん、今度はいきなり笑い出して」
「あのね、そういうトコが長嶺君の人気のモトなんだよ」
「…ハァ?」
「そうやって相手に気を使う優しいトコ」
「……ふーん」
「あ、照れてる」
「…や、べ別に……」
「にへへ…」
94 :
どらい:04/02/16 20:10 ID:QFO54e0l
「あのな」
「…ん?」
「…何で嘘ついてん?」
「え?」
「昨日さ、お前岡田が好きやって言うたやろ?」
高橋の顔が一気に赤くなるのを俺は見逃さなかった。
彼女は黙り込み、俯いてしまう。
「小川から聞いたで」
「……そっか」
「…で?」
「…え?」
「返事は聞かへんの?」
「……私と付き合って…くれますか?」
「オフコース」
「…ホントに?」
「んだ。一人で過ごす夏休みも暇やし」
「それが理由かよ!」
「お、今のツッコミよかった」
今日はここまで。
またぼちぼち更新せにゃならんなあ…
おーーーー!どらいさん!
待ってました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
めちゃくちゃ続き気になってたんで・・・・
更新待ってますよー
どんどん作者さん達がお戻りになられてるようで、うれしさ爆発!
これで更新が速ければ・・・まあ贅沢はいいません。帰ってきてくれただけでもありがたいです。
坂本「よっ」
銃弾は坂本が身をかわした為後ろの壁に着弾した、
坂本「くらえっ(ビシッ)」
「ブッ!」
虎雄「ハイ、没収(バシ)」
坂本がパチンコ球を親指で弾き飛ばし、ひるんだところに虎雄が拳銃を蹴って弾いていた。
坂本「自分達の資金源で倒されるとはいい気味だ」
虎雄「お前なかなかの皮肉だな」
2人は外へ出る事に成功した、
何とビルの周りにはパトカーが数台停車していた。
坂本「何で警察がもういるの?」
虎雄「110番と119番は有効に使おうや」
虎雄は警察の一味と早速話し合いをしていた、
坂本「(やれやれ父さんは段取りが早いなぁ…)」
ふと坂本が顔を上げた時だった、
坂本「(……ん、あの2人は…?)」
こうもりさーん
加護と平家と保田の話は・・・こうもりさん
藤本「おーい、お兄ちゃーん!」
向こうの方から藤本と高橋が一緒に走ってきた、
坂本「お前等どうしてここに……?」
高橋「たぶんパトカーが集まっているところに坂本さん達がいるんじゃないかって…」
坂本「(…ったく病院で大人しくしとけってーの)」
坂本は2人の行動に少々ふて腐れていた。
高橋「で…坂本さんは何でこんな所に移動したんですか?」
坂本「父さんに付いていったらここだったんだよ、俺が聞きたいぐらいだよ」
藤本「ねぇお兄ちゃん」
と藤本が坂本に近寄ったそのときだった、
「死ねやー!!(パン!)」
さっき坂本が退治した幹部らしき男がこちらに向けて発砲してきた、
藤本「アッ!……」
高橋「藤本さん!!」
坂本「!?」
IDがMeffy
新しいキャラか?
102 :
シンボリ:04/02/20 10:52 ID:VmQmebyw
( ・∀・)新展開ぞくぞく
藤本はその場に力なく倒れ込んだ。
坂本「うるらあぁぁぁぁぁ!!!」
虎雄「!?」
高橋「(ビクッ!)」
虎雄と高橋は坂本の殺気に一瞬萎縮してしまったようだった、
その間に坂本は幹部らしき男との間合いを既に詰めていた。
坂本「オラァ!!(バキッ!)
坂本の渾身の右が男の顎を捉えた、
坂本「ウリャア!!(バキッ!)
そして左も同じく顎を捉えた、
坂本「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
虎雄「止めないか龍」
坂本の振り上げた右腕を虎雄は掴まえ止めに入った、
坂本「何すんだよ!父さん、離せ!」
虎雄「藤本さんは撃たれちゃいない、弾丸がこめかみ辺りを霞めて気絶しているだけだ」
坂本「…………な…何だ……驚かせやがって……」
坂本はようやく振り上げた拳を下ろしたのであった。
発砲した男は直に警官らに取り押さえられあえなく御用となった、
と言っても虫の息だが。
高橋「ふ…藤本さん…」
坂本「動かすな!!脳震盪を起こしているんだ!!」
高橋「(ビクッ!)は、はい……」
藤本に触れようとした高橋だったが坂本の罵声に身を縮めてしまった。
虎雄「さぁ早く彼女を運んでくれ」
虎雄の一言に救急隊員が駆けつけて救急車へと搬送された、
坂本「………父さん、付いていってもいいかい?」
虎雄「(……ほう)いいぞ、後は私に任せろ」
坂本はすぐさま発車寸前の救急車へ乗り込んだのであった。
高橋「(坂本さん…………もしかして………)」
虎雄「これから色々あるからここから立ち去ったほうがいいですよ?
すまないねぇ、こんな事になってしまって」
高橋「ぃ……いいえ…」
送れて坂本にやられた男が搬送されていった、
虎雄「あーあ、龍の奴たぶん顎の骨砕きやがったな」
高橋「いっ!?」
高橋は思わず自分の顎を両手で覆ってしまったのであった。
105 :
名無し:04/02/22 03:18 ID:vp8G8zTp
顎w
頑張って!
いいなあ・・・とってもいい
107 :
保:04/02/24 01:25 ID:lftVLhGJ
保
108 :
シンボリ:04/02/24 15:23 ID:x08kDKj2
田
系
その後、発砲の件や虎雄が提出した不審船との詳細が記述された書類の件など
複数の容疑で朝鮮総連に家宅捜索となったのであった。
朝鮮総連から続々と逮捕者が出たのは言うまでもない、
そして捜査の手は地方の朝鮮総連などにも拡大していったのであった……
そして―
虎雄「さてもういいかな?」
坂本「もう準備いいのー?」
虎雄は日本を離れる準備をし終わったようだった、
坂本「ホントに俺はいいのかい?」
虎雄「ああ、むしろお前は日本に残るべきだよ。
それに"静の龍"って仮にも呼ばれたお前が弾が当たったか当たってないかを
あんなに近くにいて見間違うんだからなぁー」
坂本「(ウ…)」
虎雄「あとさ、あんな殺気を感じたのは後にも先にも無い感じがするね、
"動の虎"と呼ばれた私が息子の気に押されたのはいささかショックだったよ」
坂本「分かった分かった、その辺は反省してるからさーもう勘弁してよ…」
虎雄「まぁーお前をそこまで変貌させたってのはやっぱ藤本さんが…( ・∀・)ニヤニヤ」
坂本「ぅるさい」
坂本はそう言い返すしかなかった。
良いよー良いよー
112 :
名無し:04/02/25 18:03 ID:Gxi9JGlf
面白い!みんな頑張って!
113 :
名無し:04/02/25 18:04 ID:Gxi9JGlf
やばっ!すいませんでしたm(__)m
114 :
保:04/02/26 21:06 ID:oSWSxYgZ
-
1日1帆全
116 :
名無し:04/02/28 21:05 ID:eq5D/rh1
hozen
虎雄「じゃあな日本で元気でやれよ」
坂本「着いたら連絡してね」
虎雄は荷物を持ち坂本の部屋を出て行ったのであった。
虎雄「(さてさて次日本に来る時は"孫"でも生まれたときかなぁ( ・∀・)ホホホ)」
などと妄想を膨らませながら歩いているときだった、
虎雄「おんやぁ?」
高橋「あっ………」
何と道中で高橋と遭遇したのであった、
虎雄「おやどちらまでですか?」
高橋「あの〜坂本さんの家までなんですけど……」
高橋は恐る恐る虎雄の質問に答えた、
虎雄「龍なら居ますよ」
高橋「あ、そうですか………あの〜」
虎雄「何ですか?」
一呼吸間を置いて高橋は再び話し始めた、
高橋「さ、坂本さんって感情を剥き出しにするような人なんですか?」
虎雄「(( ・∀・)ホホゥ)」
虎雄は既に何かを掴んでいる様だった。
うわぁ〜、なつかしいスレ。
このスレってまだあったんですねぇ・・・。
なんかみんな途中で作家が辞めていった感じがするんですが・・・。
どなたかこのスレの過去を知る人はいませんか?
suzukaさん、乙です。
こうもりさん、そろそろ続きを。
虎雄「いやー、龍は殺気剥き出しのような事はしないやつでしてねぇ、どちらかと言うと私のほうが"ガーッ"ってなるタイプですよ。よく怖がられます」
虎雄はただ淡々と高橋の質問に答えた。
高橋「………じゃあ……"あの時"の坂本さんって…」
虎雄「あの時?」
高橋「あっ……何でもないです…何でも……」
どの時ってのはまぁ分かりそうな気がしますが、
虎雄「私は日本を離れますがどうか龍とはこれからも仲良くやってください」
高橋「え…?は、はい」
少し動揺の色が見られた高橋だったが、虎雄は気にせず再び歩み始めたのであった。
高橋「………」
高橋はその場で少し考え込んだ後坂本の家へと再び脚を進めた、
コンコン
坂本「(何だ忘れモンか)はぁーい(ガチャ)」
高橋「こ、こんにちは坂本さん」
坂本「どうしたんだい?まだ変な奴が居るのかい?」
高橋は一呼吸置いてこう坂本に言い放った、
高橋「さ、坂本さんは藤本さんの事が好きなんですね?」
佳境くるー
うぎゃー!
どうなるんですかー
こうもりさん・・・・・
124 :
保:04/03/03 16:35 ID:SpHwdl3P
保
坂本「え?何言ってんのさ、そんな事無いよw」
高橋の質問に坂本は笑って軽く流した。
高橋「ごまかさないでください!"あの時"の坂本さんはどう説明するんですか!?」
坂本「あの時?」
>>103のことですね。
坂本「そりゃあ仲間が撃たれれば怒るよ」
高橋「もし私が撃たれたら同じ事をしましたか!?」
坂本「当たり前じゃん」
高橋「でもいつもの坂本さんではなかったです!」
>>104の事を高橋は言ってるのだろう、
見直してみると普段の坂本とは明らかに言動がおかしいのが分かると思う。
坂本「んなアホな、何がどー違うのさ」
すると高橋は
>>120の虎雄の言葉を引用した。
坂本「いやー私だって怒るとき有りますよ、そりゃあー」
高橋「そーゆーことじゃなくて……」
ブーッブーッブーッ
坂本「(ピッ)もしもし、どうしたの父さん?」
坂本は高橋の話を無視して電話に出た、しかもその相手は虎雄であった、
続き街
全帆
128 :
保:04/03/07 12:23 ID:utcH/tkt
保
こうもりさーん
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 保守
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´Д`)
/⌒ ⌒ヽ
/_/| へ \
(ぃ9 ./ / \ \.∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ./ ヽ ( ´Д` )< しますた
( / ∪ , / \_______
\ .\\ (ぃ9 |
.\ .\\ / / ,、
> ) ) ./ ∧_二∃
/ // ./  ̄ ̄ ヽ
/ / / ._/ /~ ̄ ̄/ /
/ / / )⌒ _ ノ / ./
( ヽ ヽ | / ( ヽ、
\__つ).し \__つ
スマネ
131 :
シンボリ:04/03/08 12:59 ID:1yLujHGJ
保守でお願いします。
132 :
ケロ:04/03/08 16:06 ID:XCF45cud
suzukaさんのを見ていたら書きたくなってきました。
勝手ですみません・・
133 :
ケロ:04/03/08 16:07 ID:XCF45cud
『旅立ち』
「よし、じゃあ行くか」
荷造りが終わり俺は家の外に出た。
家の外にはすでに荷物を積み込んだトラックがあった。
俺がトラックに乗ろうとした時、
「涼」
「おぉ、絵里」
彼女の名前は亀井絵里。
俺の幼馴染みだ。
「ねぇ本当にアメリカに行くの??」
「あぁ」
「・・そっか」
俺の親は日本の大企業働いているが今回アメリカの方に行くことになった。
134 :
ケロ:04/03/08 16:08 ID:XCF45cud
「本当に行くの??」
「あぁ、こればっかしはしょうがないからな・・」
俺がそう言うと絵里は黙り込んでしまった。
「じゃあそろそろ行くか」
俺がとすると絵里は俺の服の袖を引っ張っていた。
「おい、離せよ」
「アメリカに行くんだったら離さない」
絵里は少し泣きそうだった。
「しょうがないだろ。もう決まった事なんだから」
「私は涼がいなくなるなんてヤダ!!」
その場が時間が止まったように静かになった。
「じゃあ約束して高校生になった時日本に帰って来るって」
そう言うと絵里は俺に小指を出した。
「わかった。約束する!」
俺は絵里の小指に自分の小指を絡めた。
「約束だよ!!」
そう言うとゆっくりと指が離れた。
「そろそろ時間だ。行くぞ涼」
「わかった。じゃあな絵里」
俺はトラックの中に駆け込むように乗った。
「じゃあな絵里・・」
俺は呟くように言った。
そしてそのまま俺は日本を後にした。
涼、中学1年の春の事だった。
135 :
ケロ:04/03/08 16:09 ID:XCF45cud
今日はこれだけです。
少しずつ書いていくのでよろしくお願いします。
初投稿ですかね。ケロさん。
期待して待ってますよ!!!!!!
ついに
えりりんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
138 :
名無し募集中。。。:04/03/09 02:49 ID:gOn+7KDe
ケロさん乙です。
ところでこの作品は現実とリンクして涼が帰ってきたとき、
えりりんは娘なんでしょうか?それともただの一般人なんでしょうか?
どちらにしても楽しみにしています
139 :
シンボリ:04/03/09 10:57 ID:ZGKs+P6X
(゚∀゚)イイネ!!
140 :
ケロ:04/03/09 20:40 ID:8hHwyvo5
>>138 名無し募集中さん
涼が日本に帰って来たときはえりりんは一般人と
いう事にする予定です。
また後で更新します。
まってますよ!!!!
142 :
ケロ:04/03/10 01:10 ID:nDXOX3nG
そして時が立ち、約3年後・・
--------アメリカにて--------
「おい今何て言った!?」
父さんの表情はキョトンとしていた。
「だから俺は日本に帰る!!」
俺は3年前、絵里と約束した通り日本に帰ろうとしていた。
だがこの事は両親には言って無く、当然反対された。
「いいだろ父さん。もう俺は高校生なんだよ!!」
俺のあまりの主張に両親はあきれ顔になっていた。
「そうね。もう涼も高校生なんだし」
「何言ってるんだおまえ!?」
俺の主張に母さんはどうやら納得してくれたらしい。
「涼もそろそろ独り立ちしてもいい時期じゃない?」
母さんの言葉に父さんも納得してくれたらしい。
しばらく父さんは考えていた・・
「よしわかった。戻ってもいいぞ」
「ありがとう父さん」
俺は両親に感謝した。
そして俺は日本に帰ることになった。
143 :
ケロ:04/03/10 01:11 ID:nDXOX3nG
日本に帰れることが決まり俺は部屋に戻り荷物を整理した。
「絵里、やっと日本に戻れるぞ・・」
俺は嬉しい気持ちと両親への感謝の気持ちでいっぱいだった。
次の日・・
俺は空港に来ていた。
そこには両親と少しの間だったがアメリカの学校の友達が数人来てくれていた。
「今までありがとう・・じゃあ行って来るよ」
俺はそう言い残し空港を後にし日本行きの飛行機に乗り込んだ。
日本までは大分時間がかかるらしい。
俺は「早く日本に着け」という気持ちでいっぱいだった。
「まああせってもしょうがないし、寝るか」
っと俺は目を閉じた。
「絵里、待ってろよ・・」
144 :
ケロ:04/03/10 01:12 ID:nDXOX3nG
今日はここまでです。
145 :
保:04/03/10 01:44 ID:CWvWnhE1
l
またいいとこで・・・
147 :
ケロ:04/03/11 00:46 ID:RrwMlm/u
日本時間PM5:00
「やっと着いた・・」
俺は日本の空港にいた。
久しぶりの日本の空気はまた新鮮だった。
俺はひとまず父さんが用意してくれたマンションへ向かった。
ここまで用意してくれ、本当に親に感謝した。
しかも生活費は親が月に何回か分けて送ってくれるらしいので
バイトもする心配もないし学費の事も心配なかった。
タクシーでその場所に行ってみると、前住んでいた場所とそんなに離れていなかった。
これなら道に迷う心配もないだろう。
部屋をみてみると一人暮らしをするなら十分なぐらい広かった。
どうやらまだアメリカの荷物は届いていなかったので俺はそれまで寝ることにした。
148 :
ケロ:04/03/11 00:47 ID:RrwMlm/u
「・・ポーン。ピンポーン」
俺は眠たい目を擦りながらドアを開けた。
どうやら荷物が届いたらしい。
時間を見てみるとまだ7時だった。
そして数十分後・・
「どうもありがとうございました」
俺は荷物を運んでくれた人にお礼を言った後部屋を見わたした。
「以外と荷物多いな・・」
俺はそんなことを思いながら約1時間俺は片付け始めた。
「・・よし、やっと終わった」
俺は思わずその場に倒れ込んだ。
「あ〜疲れたな」
そして数分後・・
「よし、行くか」
俺は約束を果たすためあいつの家へ向かった。
イイヨイイヨー
期待sage
うわ・・またいいとこで・・・
まってますよん
鯖移動したのか
また落ちたかと思たよ
153 :
ケロ:04/03/12 01:01 ID:XNwniezj
俺は今あいつの家に向かっていた。
「あいつ元気にしてんのかな〜」
3年も会ってないとどうしてもそんなことを思ってしまう。
「懐かしいなぁ、全然変わってないなこの辺も」
家に近づくたびに懐かしい風景が目に入ってきた。
まだ幼稚園の時に遊んだ公園など思い出の場所が懐かしく思えた。
「たしかこの辺だったような・・・おっ、あった!」
その家の表札にはちゃんと『亀井』と書かれていた。
「ちゃんと覚えてんのかな俺のこと・・」
そんな不安を思いながら俺はインターホンを鳴らした。
「ピーンポーン」
154 :
ケロ:04/03/12 01:03 ID:XNwniezj
しかし中からの反応は無かった。
「あれ?どうしだ?」
俺はもう一度インターホンを鳴らそうとしたその時、
「ドサッ」
何かすぐ近くで何か荷物が落ちたような音がした。
俺はその音がした方を向いた。
「りょ、涼?」
そこには驚いた顔をしたあいつがいた。
「よう。ちゃんと帰ってきたぜ・・絵里」
そうそこに絵里が立っていた。
それからそれから?
またいいとこで・・・
気になるよーー
期待sage
kitai
158 :
ポン太:04/03/13 15:17 ID:N4rnc3iM
えーとなっちか亀井絵理さんかな
k
160 :
ケロ:04/03/14 16:18 ID:FY3a42sC
「久しぶりだな・・うぉ!!」
といきなり絵里が俺に抱きついてきた。
「本当に涼だよね!嘘じゃないよね!」
「だから俺だっつーの!!いいから離れろ!」
「あっ、ごめんごめん。つい嬉しくって」
そう言うとゆっくり俺から離れた。
「久しぶりの再会なんだから家に入ってゆっくり話そうよ」
「それもそうだな」
俺は絵里に招かれ家の中に入った。
絵里の家に入ってみると家の感じは変わって無かったものの
内装は3年前とは少し変わっていた。
「いつ、こっちに帰って来たの?」
「今日の5時ぐらいかな?たしか」
俺達はそんな普通の会話をしていた。
161 :
ケロ:04/03/14 16:19 ID:FY3a42sC
「もうこんな時間か」
俺がふと時計を見てみると短針が11時を指そうとしていた。
「さて俺はもう帰ろうかな」
「え〜泊まっていけばいいじゃん」
いきなり絵里がとんでもないこと言いだした。
「バカ!!両親にも迷惑がかかるだろ」
「うぅ・・・」
そう言うと俺は玄関へと向かった。
「それじゃあな絵里」
「うん・・」
と俺が出ようとした時、
「ねぇ!明日暇?」
絵里が突然俺に聞いてきた。
家の引っ越しも済んでいたし学校の手続きも済んでいたので明日は暇だった。
「まあ暇と言えば暇だな」
「じゃあ明日買い物に付き合ってよ」
「ああ、いいぜ」
「やった!じゃあ明日お昼ぐらいに迎えに来てね」
そう言うと絵里は俺に「バイバイ」と言い、家のドアを閉めた。
俺はその帰り道コンビニに寄り飯を買って帰った。
こうして俺の日本に帰国して長い1日が終わった。
うおう!更新乙です。
買い物買い物♪
えりりんと買い物か〜
いい!すごくいい!
これから一緒に暮らすのか?
164 :
ケロ:04/03/16 00:38 ID:+J+usZYM
そして次の朝
『ジリリリリ・・・』
『・・・・バコ!』
と俺は目覚まし時計を勢いよく叩いた。
するとうるさい物体からの音は止んだ。
「ふぅ・・まだ眠い」
俺は目を擦りながら顔を洗いに行った。
「冷て!!」
まだ寒いこの時期の朝は水が冷たい。
まあ目は一気に覚めたのでいいんだが・・
ふと時計を見てみるとまだ10時前ぐらいだった。
もう少し遅く目覚ましをセットしとくんだったなと俺は少し後悔した。
朝飯は昨日コンビニに寄った時に買ったパンで簡単にすました。
また時計を見て見るとまだ少し時間があったので俺はまだ少し残った荷物を整理することにした。
165 :
ケロ:04/03/16 00:40 ID:+J+usZYM
「そろそろいい時間だな」
俺はひとまず作業を止め、出かける準備をした。
残った荷物の整理は帰ってからやることにしよう。
「じゃあ行くかな」
俺はドアの鍵を閉め絵里の家へと向かった。
絵里の家に着くぐらいにはちょうど昼ぐらいの時間だった。
『ピーンポーン』
「ハーイ!あら、涼君久しぶりねぇ」
と中から絵里のお母さんが出てきた。
「お久しぶりです。ところで絵里は?」
「あ、ちょっと待ってね。絵里!涼君来たわよ!!」
「はーい!ちょっと待って!!」
と家の奥から絵里が出てきた。
「はぁはぁ・・・お待たせ!!じゃあ行こうか!」
と絵里は俺の腕を引っ張って歩き出した。
「行ってきま〜す!」
「行ってらっしゃい。涼君、絵里をよろしくね〜!」
俺は軽く伯母さん(絵里のお母さん)に向かって軽く礼をした。
166 :
ケロ:04/03/16 00:44 ID:+J+usZYM
今日はここまで。
>>163 名無し募集中。。。さん
一緒に住むかどうかわこれからお楽しみに(笑
期待sage
うおおおおおう!
期待期待!!!!!
楽しみに待ってるよ
知りたい、見たい、よみてぇ〜〜〜〜〜
ということで、早めの更新期待しています。
最近、えりりん不足が続いているので。
170 :
どらい:04/03/16 22:58 ID:gUHez8W5
それから少しして、高橋の降りる駅に着こうとしていた。
「今日はありがと」
「おー」
「また明日」
「おー」
「……」
「なにか?」
「なんだかなー。反応がさぁ…」
「…反応なんて別に…」
「ほんとに私と付き合ってくれるの?」
「だから付き合うって。何回目だよ、さっきから」
「“まだ”3回」
「“もう”3回やろが」
171 :
どらい:04/03/16 22:58 ID:gUHez8W5
あ、ちなみに
>>94からですな。スンマソン。
「だってさぁ」
「だって?」
「話し方とか雰囲気とか前と一緒じゃん」
「ええんちゃう?別にそんなん意識せんでも、いつもどーりで」
「だって、何か欲しいじゃん」
「わかったよ。恋人っぽくしたらええんやろ?」
「なにそれ。イヤイヤですか?」
「…いや、そ、そんなことありません」
「…じゃあなんか、恋人らしい反応の仕方をさぁ」
「………じゃ!また明日……オッケ?」
「…まぁ…オッケ。じゃね」
「おー」
「……」
172 :
どらい:04/03/16 22:59 ID:gUHez8W5
ガクっと肩を落とした後、呆れ顔でまいっか、とか言いながら
彼女は立ち上がり、ドアの外へ降りていった。
降り際に、俺の方を向いて手を振ってきたので、
軽く手を挙げ返した。
………
俺も家に着き、玄関を開ける。
「ただいまぁ」
「あ、おかえり。今ご飯出来たとこよ。早く下りてらっしゃい」
「おー」
…まただ。口癖かな…『おー』
また次回。
おおお!どらいさん、更新乙です。
お待ちしておりました!!!!!
この高橋、結構ツボです!楽しみに待ってます
174 :
保:04/03/17 22:25 ID:co6eS3Jp
ほ
すき焼き部保全
ho
177 :
保:04/03/19 15:00 ID:AHZdLZBB
保
ぁぁぁぁl
179 :
名無し募集中。。。:04/03/20 14:46 ID:0EvwyJjc
こうもりさん待ち保全
180 :
保:04/03/21 03:21 ID:iB3VFSoz
保
181 :
保:04/03/22 03:31 ID:B66URRBg
保
保全
。゚(゚´Д`゚)゚。
silent suzukaさん待ってますよーーーー
ちょっとちょっと、いつの間に新スレが立ってたの?
前スレ落ちたあと、だあれも立てないからもうなくなったものだとばっかり思ってたよ!
スレ立ちから二ヶ月後に気づくなんてw
おれは名無し次郎さんの小説が好きだったんだけど、あれは再開してないみたいですね。
いやー、それにしてもほんとうれしいなあ。
187 :
保:04/03/24 23:27 ID:shaoQJzS
保
保全
保全だよ!!
まってますよ
保全
あれ?どうしちゃったのかな・・
192 :
名無し募集中。。。:04/03/28 19:40 ID:eYOuAnEA
最近更新ないな。
suzukaさーん、こうもりさーん、けろさーん
どらいさーん、その他の作者さーん。
193 :
192:04/03/28 19:41 ID:eYOuAnEA
sumann,
ageてしまった。
待て
195 :
ムム:04/03/28 23:36 ID:2tlBv42F
へい親方
はい。待ちます
帆全
ひたすら作者降臨まで待ちますよ!
穂是穂ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
200 :
ケロ:04/03/31 14:19 ID:zozy1YTW
ということで俺達はある一軒の店に来ていた。
買い物に来たのはいいが・・
「ねぇ涼どっちがいい?」
「ん〜こっちの方がいいと思うぞ」
「じゃあ試着してくるね」
そう言うと絵里は試着室へ入って行った。
もうかれこれ1時間近くこんな感じだ。
さすがに疲れた俺はさっきからずっと同じリアクションしかしていない。
俺はその間適当に服を見ながら試着室の周りをぶらついていた。
「かわいい彼女ですね」
いきなり店員さんが俺に話し掛けてきた。
「あ、はぁ・・・」
言われてみればそう見えてもおかしくないかもしれない。
そんな事を思って見ると試着室のカーテンが開いた。
「どう?」
白いタートルネックのセーター・・・
「・・・ああ、いいと思うよ」
一瞬俺は絵里に見とれてしまっていた。
「本当!?じゃあ買っちゃおう♪」
とそのセーターを買って店を出た。
201 :
ケロ:04/03/31 14:19 ID:zozy1YTW
店を出た後俺達は近くにあった喫茶店に行った。
喫茶店に入っても絵里の機嫌は良かった。
「ねぇ、アメリカで何してたの?」
急に絵里が俺に問い掛けてきた。
「ん〜まあ主にバスケかな?」
「へぇ〜バスケねぇ」
それ以降あまり会話はなく喫茶店を出ることにした。
「ねぇ、今からどこに行く?」
「ん〜もう行くとこもないからな。もう帰るか」
「え〜もう!」
「もう買い物済んだだろ、俺もまだ荷物の整理終わってねぇし」
「うぅぅ・・じゃあ絵里も手伝う!!」
「はぁ!?」
「いいじゃんいいじゃん、それじゃあレッツゴー!!」
「勝手に決めんなよ・・・」
ということで俺の家に向かうことになってしまった。
202 :
ケロ:04/03/31 14:20 ID:zozy1YTW
一週間以上更新をあけてすみませんでした。
ちょっと最近忙しいので・・・
これからはならべく早く更新したいと思います
更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
うううううぅぅぅ・・やっとで更新が・・・・
待ってますよ!ひたすらに!!!!!!!
えいぷリール保全
>>206 たぶん、えっとさんの作品か幼なじみスレかおねだりスレにも
買い物で娘がなかなか買うものを決めないというものが多々ある。
まあ、女の子と買い物行くときの定番みたいなもんだからね。
ついでに店員の『可愛い彼女ですね』もおねだりスレの定番だったからね。
帆全
全帆
おほほほぜん
モイキー
212 :
保:04/04/06 14:46 ID:K84+DDYr
保
いやんほ
ほ
ぜん
216 :
保:04/04/10 19:49 ID:0XTdLljB
保
ぜん
暮らせるなら誰でも
まってますよ
作者サン頑張って!!!
221 :
名無し募集中。。。:04/04/13 19:26 ID:8twvEYCg
首を長くしてお待ちしております
222 :
名無し募集中。。。:04/04/13 19:26 ID:8twvEYCg
ageちゃったすいません
こうもりサンってホームページ閉鎖したの?・・・
してないよ!
某スレで書いてたら反応がなくなっちゃったんで、
保全変わりに載せます。
ちなみに選択式でした。
「そろそろ起きんと閉めるで」
「なあ」
「はよ起きんか」
俺は加護の声で目が覚めた。
ノロノロと俺の体を揺さぶっている。
「起きました・・・」
俺が起きたことを確認した加護は、
ジャラジャラと鍵のたくさんついたホルダーを、俺の眼前でチラつかせた。
「起きたんなら閉めるで」
辺りを見回すと、そこは学校の図書室だった。
まだ少し視界に靄がかかっている。
なかなか椅子を離れようとしない俺に、加護はいらついた口調で急かした。
「今行くって・・・」
どうやら加護は早く図書室の鍵を閉めて、家路につきたいらしい。
俺も早く帰って寝たかったので、足早に図書室を出た。
加護は鍵を閉めると、俺に「もう図書室で寝たらあかんよ」と釘を刺して、職員室に向かって走っていった。
きっと鍵を返すのだろう。
俺は携帯で時刻を確認すると、自分の教室に向かった。
教室に鍵は掛かっていなかった。
「助かった・・・」
俺は独り言を小さく呟き、素早く荷物をまとめ、鞄に入れる。
部活の奴がいてもよさそうだが、生憎、今日は試験前のため、部活動はやっていない。
今日はというか、これから試験が終わるまでずっとない。
まあ、部活に入っていない俺には関係の無いことだけど。
「何してるの?早く帰りなさい」
振り向くと教室のドアのところに、保田先生がいた。
「今帰ります」
俺は先生に軽く会釈して、昇降口に向かおうとした。
「ちょっと待ちなさい」
保田先生の声にビクッと体を震わせる。
なんかしたか、俺。
「頼みたいことがあるんだけど」
頼みごと?保田先生が俺に?
とりあえず怒られる様子ではないので、恐る恐る振り返る。
「なんでしょうか?」
「此処じゃなんだから」
保田先生は生徒指導室に、俺を誘導した。
「で、なんでしょうか?」
「さっきまで図書室で寝てたらしいわね」
「あ、ハイ・・・」
きっと加護だ。
加護が鍵を返しに来たときにでも言ったんだろう。
保田先生はおもむろに席を立ち、生徒指導室の灯りを消すと、懐中電灯で自分の顔を照らした。
こ、、、こわいな。
保田先生は俺の気もしらないで、話を始めた。
「実はね・・・」
保田先生の話は・・・。
「実はこの学校、幽霊が出るらしいのよ」
保田先生の声は真剣そのもので、とても冗談を言っているようには見えない。
そして保田先生の顔が顔なだけに、余計に怖さが増す。
「君、部活とか入ってなかったわよね。
明日の夜7時再登校ね」
「え?」
突然再登校を命じられ、意味不明だった俺の頭は、だんだんと状況が飲み込めてきた。
「それは、、、僕に幽霊退治をしろと?」
保田先生は神妙な顔付きで深く頷いてみせた。
俺の顔から血の気が引いていく。
実のところ、幽霊やお化けといった類はダメで、遊園地のお化け屋敷なんて入ったこともなかった俺。
そんな俺が幽霊と向き合う…退治するなどということは無理だ。
絶対に不可能だ。
俺はその場面を想像するだけで、全身の毛が逆立つのを感じた。
身震いしている俺に気づいた保田先生が声をかける。
「もしかして君、そういうのダメ?」
「………ハイ…」
今にも消えてしまいそうな声でそう答えると、保田先生は軽く溜息を吐いた。
「しょうがないわね。それじゃぁ今回は…」
保田先生の言葉に、安堵の息を漏らそうとしていた俺は、次の瞬間ぎくりとした。
「藤本と一緒に行ってもらうことにするわ」
「ハァ!?」
考えるよりも先に思ったままの言葉が出てしまった。
普通、ダメだって言ってるんだから他の奴に頼むだろう。
いや、この場合保田先生に普通を求めた俺が悪いのか…。
「明日の夜7時に来てね。藤本にも言っておくから」
保田先生は逃げ出せないわよ、といったような表情で、生徒指導室から去って行った。
「まじかよ…」
一人残された俺は、小さく呟いてから学校をあとにした。
次の日の夜7時。
俺は震える足で校門前に立っていた。
その日の授業はよく覚えていない。
保田先生の授業中は、ずっとあの瞳に見つめられていた。
本当に、怖かった。
ちびったらどうしよう…。
そんな感じの一日を過ごした俺は、それでも律儀に学校に来ていた。
約束を破るわけにはいかないし、、、な。
時間通りに来た俺は、周囲を見回した。
藤本らしき人物は見当たらない。
それどころか人の気配がない。
夜の学校は俺の恐怖心を煽るだけのものでしかなかった。
俺は意を決して校内に入る。
とりあえず職員室に行って保田先生を見つけることにした俺は、
職員室がある2階へと足を進めた。
うちの学校は2階に職員室がある。
1年の教室が4階。
2年の教室が3階とだんだん進級する度に階層が下がるので、遅刻が減る。
ということは3年は2階なわけだから、職員室が2階にあるというわけだ。
3年としてはありがた迷惑な話だが、現在2年の俺には関係のないことだ。
職員室の扉をノックしても、中からの応答はない。
しばらくノックを続けていたが、中に入って確かめることにした。
「失礼しまーす…」
のろのろと扉を開け、職員室に入る。
職員室の電気は付けっぱなしで、誰かいるものだと思っていた俺は、保田先生の机に向かった。
机の上には1枚の紙が置いてあった。
何か書いてある。
俺はそれを手にとり、読み始めた。
『幽霊退治をしてくれる君へ。
先生は怖いので帰ります。頑張ってね!
P.S〜藤本には連絡がつきませんでした。
一応留守電入れたけど、来なかったら1人で頑張ってね。』
手紙は保田先生の裏切りが明確に記されていた。
「あの野郎…」
俺は脳内で保田先生の顔を思い浮かべると、近くにあった椅子を思い切り蹴った。
もちろんこれくらいで憂さが晴れるわけではないが、少しは気分が軽くなった。
しかし、藤本が来ないとなると俺には無理だ。
さて、どうしたものか。
藤本には連絡がつかなかったらしいので、俺は校内を巡回してみることにした。
震える足を無理矢理に動かしながら職員室を出る。
扉のギーっという音も、今の俺には恐怖でしかない。
職員室を出てから少ししたところの廊下で、
懐中電灯を持ってこなかったことを後悔した。
がたっ
俺は必死で恐怖心と闘っていると、美術室の方から物音がした。
「・・・・・・・・」
数秒程度の思考ののち、俺は無謀にも美術室の扉に手をかけた。
やはり職員室同様、今日は扉の開く音がやけに耳障りになる。
というか、怖い。
俺の体がギリギリ入るだけ扉を開け、中に入ると、一つ窓が開いていた。
恐らくさっきの物音はこれが開いた音だろう。
「誰?」
俺が入り口のところで佇んでいると、美術室の奥の方から声が聞こえた。
「おおおおおおおお前こそ誰だよっ!?」
切羽詰った声で叫ぶ。
すると、人影が近づいてきた。
人間ということを確認出来た俺は、大分冷静になっていた。
その人影が誰なのかを認識するのに、時間はかからなかった。
「あんた何してんの」
藤本だった。
俺は安堵の溜息を吐き、近くの机に腰を下ろした。
「何って、保田先生に頼まれて」
そういえば藤本には連絡がつかなかったと、保田先生の書置きに書いてあった。
「どうして藤本がここに?」
藤本は当たり前でしょ、とでも言いたそうな表情で、俺に近づいてきた。
藤本は俺の耳元まで唇を近づける。
「ちょっ・・・藤本?」
藤本の髪の香りが俺の鼻を擽る。
近距離過ぎて顔は見えないが、その表情は容易に想像がつく。
笑っているだろう。
その後、藤本は俺の耳元で保田先生からの留守電を告げる。
「あんた、幽霊の話聞いてお漏らししちゃったんだってねぇ」
それを聞いた俺は、自分でも分かるくらい、赤くなっていた。
俺が怖がりだとバレたのはしかたがない。
でも俺は、お〇らしてはしてないよ・・・な。
次の日学校へ行ったら、確実に保田先生をシバこうと思った。
俺と藤本は美術室をあとにして、4階へ向かった。
階段を上っている間、藤本はずっと悪魔の微笑みを浮かべながら、
俺の顔をジロジロと見ていた。
恥ずかしくかった。
もうとうの昔に、いや、藤本と会ったときから怖いとう感情は消えていた。
保田先生に対する殺意は芽生えたが。
4階は1年の教室だ。
それに、テラスと視聴覚室とコンピュータ室がある。
「俺ちょっとトイレ」
藤本の視線に耐え切れなくなった俺は、藤本にそう告げると、
足早にトイレに向かった。
男子トイレに入った俺が溜息を漏らそうとすると、鏡に写る藤本を見つけた。
「お前なんで、ここ男子トイレだぞ!?」
「うん」
藤本は特に気にした様子もなく、水道の周りをうろうろしている。
俺はするにも出来ない状態で、恐らく顔を真っ赤にしてボーっとしていただろう。
そんな俺に気づいたのか、藤本はこちらを見やる。
「何、しないの?」
早くしてよ、といった口調で問いかけてくる藤本に、俺は意見した。
「出来るわけないだろ!早く出てけよ!」
「あたしが出てったら怖くて出来ないくせに」
ちょっと図星だったかもしれない。
そもそも俺がトイレに入ったのは藤本の視線から逃れるためであって、
本当に用をたしたいわけではない。
「もういいよ・・行くよ」
俺は一人いじけると、藤本の先を歩き始めた。
「ねぇ、何処行くの?」
↑前のスレにのっかってたまんまじゃん・・・続きは?
235 :
どらい:04/04/15 13:02 ID:n7OPs7Uj
えー、大学のPCからつなげてます。
突然ですが、今、下宿なんですが、
電話加入権を未だ買えないでいるわけです。
んで、申し訳ないですが、しばらく更新ストップします。
一応生きていますので、
生存報告だけでもしておこうとおもった所存でございます、はい。
またネットができるようになったらお会いしましょう。
…いつになることやら(汗)
まってるよ・・・どらいさん!!!楽しみにしてるよ
ほせ
ん
239 :
保:04/04/18 02:52 ID:nZpFNaQL
保
全
241 :
ケロ:04/04/19 12:33 ID:fRCnsnu8
「おじゃましま〜す!わっ!広〜い!」
確かに俺の家は一人暮らしをするには十分なぐらい広かった。
絵里はと言うと家の中を色々見て回っていた。
「おい、さっさと片付けを始めるぞ」
「は〜い」
ということで俺達は片付けを始めた。
------それから数分後------
「よし終わり!!」
「終わったね〜」
俺は片付けが終わったと共にソファーに倒れ込んだ。
作業は絵里のおかげで以外に早く終わった。
「ありがとな、絵里」
「んっ、いいよ」
それからはテレビをみながら談笑をしていた。
俺がふと時計を見てみると時計の短針が7を指そうとしていた。
「なぁ、飯食いに行くか?」
俺がそう言うと絵里は目を輝やかせて、
「うん!!行く!!」
ということで俺達は近くのファミレスに行く事にした。
242 :
ケロ:04/04/19 12:34 ID:fRCnsnu8
数分ぐらい歩くとファミレスの看板が見えてきた。
中に入ってみると店の雰囲気は結構よかった。
店に入ると奥から女の人が出てきた。
「いらっしゃいませ〜!って絵里!!」
「れいな!!えっ!何してんの!?」
「何ってバイト」
どうやらこの2人は知り合いらしい。
ていうか俺の存在忘れられてるんですけど・・・(汗
「って絵里その人誰?彼氏!?」
「ちっ違うよ!!ただの幼馴染みだよ」
「ふ〜ん・・・まっ適当に座っててよ。もう少しで終わるからさ」
そういうとその子は店の奥へと戻って行った。
おおおぅぅぅl!!!
ケロさん!!!まってましたよーーーーーーーーーーーーーー
ほせ
ん
ホホ
ho?
き
まだですかー
どーん
作者様方お帰りをお待ちしております。
まつてまつよ
どーん
1ヶ月ぶりにようやく来れた
続きキボーンヌ
どうなってるの
帆
坂本「ハイ、"高橋さんに代わってれくれ"だってさ」
坂本は自分の携帯を高橋に渡した。
高橋「はい、もしもし?」
坂本「(何だ何だ?)」
高橋は電話越しの虎雄と話し始めた、
高橋「はい………はい……そうです」
坂本「(何が"そうです"なんだ?)」
坂本の疑問とは裏腹に2人の話は続いた、
高橋「はい…はい………分かりました、ありがとうございました」
どうやら会話が終了したようだ、
高橋「坂本さん、あんまりツマンナイ嘘はよくないですよ」
坂本「つまんなくねーし、嘘もついてないよ」
高橋「分かりましたもういいです、私帰りますね」
ようやく高橋を追い返すことに成功したようだ、
高橋「(ん?)もしもし藤本さんどうしました?」
おおおおぅ!!!!suzukaさん乙です!!!
待ってましたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高橋「えっ…ちょ…ちょっとどうしたんですか?!」
高橋の口調が妙に慌しくなっていった、
坂本「……!?」
高橋と坂本の距離は有に数メートルはある、
しかしそこは坂本、それくらいの距離なら高橋が何を話しているかすぐ分かる。
高橋「ちょっと藤本さん、落ち着いてください!」
坂本「おい貸せっ!」
とそこにいつの間にか坂本がやってきて高橋の携帯をぶん取った、
坂本「おいどうした、返事しろ!」
しかし電話の向こうからは何も返事がなかった、
坂本「ちっ、切れてやがる!」
坂本に焦りの色が見え始めた、
坂本「藤本は今日はどこにいるんだ!?」
焦る坂本とは対照的に冷静に高橋はこう答えた、
高橋「……電話なんて最初からかかって来てないですよ」
おおう更新乙です。
どんな展開に・・
坂本「ああぁ!?」
坂本怖いよ。
高橋「やっぱり。虎雄さんが言ったとおりでしたね」
坂本「あ゛っ!?」
だから怖いって。
高橋「さっき虎雄さんがこういう振りをすれば坂本さんがすかさず喰いつくって言ったんですよ」
坂本「あ━━━━━━━━!!何だって━━━━━━━━━!!(あのクソ親父め!)」
高橋「どうしてそんな簡単なミスをするんですか?」
坂本「えっ…あっ……いやっ……」
突然の出来事にさすがの坂本もたじろいた、
高橋「"普通だったら龍はそんな事しない"って虎雄さん言ってましたよ、どうなんですか?」
坂本「(あのクソ親父め余計なことばっかり言いやがって!!)」
高橋「ちょっと質問に答えて………あれ藤本さん?」
坂本「そんな事で俺が釣れるか━━━━!!」
しかし高橋の視線の先には、
藤本「2人とも何してるの?」
坂本「(うそ━━!………何となく嫌なヨカーン……)」
"好事魔多し"とはよく言ったものだ。
坂本「ヨイコトジャネー」
乙です乙です乙ですよ
ほっぜん
保全
はい保全です。
266 :
ケロ:04/05/11 13:49 ID:4P3lqXeG
--------数分後--------
「おまたせ〜」
「遅いよ〜れいな」
とその子は絵里の隣に座った。
「あっ自己紹介まだだったね。私、田中れいな。よろしくね」
「俺は高階涼。よろしく」
と軽い自己紹介を終えた後注文をした。
飯を食いながら俺はれいなに(本人がそう呼べと言われた)色々な事を聞かれた。
「涼ってアメリカに住んでたんだ〜」
「まあ3年しかいなかったけどな」
そんな感じの会話で時間を潰していた。
「涼、学校は?」
と絵里が急に聞いてきた。
「○○高校に行くけど・・・」
「えっ!じゃあ、れな達と一緒じゃん」
「マジ!?」
「うん。マジ」
その後はれいなもそろそろ家に帰らないといけないと言うことで解散する事になった。
「じゃあ、また学校で会おうね」
「うん!じゃあね〜れいな」
「じゃあな〜」
267 :
ケロ:04/05/11 13:50 ID:4P3lqXeG
れいなと別れた後俺は絵里を家まで送って行った。
雑談をしながら帰っているとあっという間に絵里の家に着いていた。
「じゃあ明日迎えに来てね」
「何で?」
「何で?って。明日から学校だよ」
「ウソ!!俺何も準備して無いわ・・・」
「あ〜あ。まあ明日8時前には来てね♪」
「おいっ絵里!」
『バタン!!』
俺の言葉も虚しく絵里は家へと入って行った。
その後俺はダッシュで家に帰った。
「あのバカ!何で言ってくれ無いんだよ!」
家に帰って無我夢中で俺は準備を急いだ。
しかし準備が終わったのは深夜だった事は言うまでもない・・・
風呂に入って俺はすぐにベットにダイブした。
目を閉じると疲れていたせいかすぐに眠りについた。
そして俺の長い一日が終わった。
ぉぉうぉぉう・・・まってましたょ!!!
ケロさん!ついに学校に!
マターリお待ちしておりますよ
ほzs
書きたいんですけど、書いてもいいんでしょうか?
>>270 お願いします。書いて下さい!お願いします!!!!!!!!!!
かなり、へぼいかもしれませんけどよろしくお願いします。
高校入学を目前に控えた一ヶ月前、美貴の中学の体育館ではバスケ部の三年生最後の練習試合が行われてました。
矢口 「ミキティ、早くしないと終わっちゃうじゃんか」
美貴 「矢口さんそんなに急がなくても大丈夫ですって。それに、中学生の試合に何で高校生の矢口さんが見に来てるんですか?」
矢口 「そんなの決まってんじゃん!!あんたの彼氏の綾斗が試合してるんだよ。こんな面白い事ないじゃんか」
美貴 「あいつはそんなんじゃないんですって。ただ子供の頃から隣に住んでるだけで・・・」
矢口 「はいはい。いいから急ぐよ」
矢口さんに連れられるまま、試合会場に入ると予想以上の歓声が飛び交っていた。
続きまってるよー!
保全をします
保全軍団
保全軍団-1
保全
最近寂しいな
誰もいないのか?
ほんとに作者さんたちどこいったんだろう・・・寂しい
まってるよん
保全をするでやんす
保全
恒例の保全です
待ってる
まだでつか
保全
俺は待っているぞ。
保全
俺も待っているぞ
290 :
:04/06/09 21:57 ID:VJmSXr3d
穂
291 :
:04/06/11 21:50 ID:11BmgIbk
是
292 :
:04/06/14 01:21 ID:IIRwI7tC
`ノ
がんだぶ
あぼーん
295 :
:04/06/15 21:10 ID:2gIWxfEW
あぼーんキター
なんだあぼーん?
保全
297 :
:04/06/19 02:04 ID:y3LUHslY
だ
298 :
ねぇ、名乗って:04/06/20 18:58 ID:ePVxoww4
保全
誰も更新しないままひと月がすぎにけり
我犬さん生きてたな
待っているよいつまでも
ふふふふふ保全王
303 :
:04/06/27 13:57 ID:+WIuMq9l
だ
304 :
:04/06/30 09:45 ID:LPkZ6JvE
っ
305 :
:04/07/02 22:29 ID:vBPgCCB5
て
306 :
:04/07/04 23:12 ID:ftmfUqlA
生
307 :
名無し:04/07/04 23:30 ID:F9YDK9bP
gr
309 :
:04/07/10 22:15 ID:si3H/LCV
ね
suzuka殿、見ていますか?
伝統あるこのスレも、このままでは終わります。
これまで幾度となく、このシリーズの危機を救ってきた
あなたの力が必要です。
いろいろあるでしょうが、どうか少しづつでも復活を。
311 :
ネオ生茶:04/07/11 17:45 ID:/xZgX+OS
これまでのお話:
二枚目俳優も鳥肌が立つような、超かわいい系の高校生、堤 信治(つつみ しんじ)。
バンド活動の傍ら、女の子に追いかけられまくるという、本人にとっては、
迷惑な生活を送っている。
そんなある日、父の再婚により、母と妹ができる。
それによって、より一層、暴走する信治クンの高校生活。
果たして、彼に安息の日々は訪れるのか?!(笑)
登場人物:
堤 信治(つつみ しんじ):
本編の主人公。少し低めの身長に、超かわいい系のルックス。
新聞部で、行われている、彼氏にしたい人ランキングでは毎回、一位。
性格は、弱気。
女の子に超モテるのだが(男にも?!)、本人は興味がない、というより、苦手らしい。
バンド「MITEI」を結成しており、ヴォーカル担当。
ギターも弾け、その腕はかなりのモノ。
ちなみに、バンドのメンバーについては、今のところ、不明である。
312 :
ネオ生茶:04/07/11 17:47 ID:/xZgX+OS
高橋 愛(たかはし あい):
母親の再婚により、信治の義妹になることに…。
(義妹だから、正確には、“高橋”ではない?)
信治の妹ということで、学校中から、批判を浴びることに…。
妹でありながら、実は、信治に惚れてる…?
高橋 梨華(たかはし りか):
愛の母で、信治の義母。
この場合、年齢がどうなっているかは、聞いてはいけないお約束。
作者も、そこまで考えていない(笑)
やはり、こちらも、母でありながら、信治に惚れている…?
ここまでのお話は、詳しくは、どらいさんのHPを見てね♪
http://dry-novel.hp.infoseek.co.jp/
313 :
ネオ生茶:04/07/11 17:48 ID:/xZgX+OS
小川さんが泊まりに来てから、数ヶ月が経った。
予定していたライブも、無事、終えることができた。
相変わらず、父さんはあまり家に帰ってこなく、
ボクは、母さんと愛ちゃんの3人で、毎日を過ごしていた。
愛ちゃんに、二つの「嘘」を隠しながら…。
――某ホテル。
「ねえ、信治…?」
隣で寝ている、彼女がボクを呼んだ。
「なに?」
そう呼ばれて、彼女の方を向いた。
「今日の信治…ちょっと強引だった…」
彼女は、寂びそうに言った。
「ごめん…」
その表情を見て、ボクはごめんとしか言えなかった。
「何か、あったの?
学校で、何か面倒くさいことでもあったの?
それとも、家で何か…?
彼女の表情は、寂しいままだった。
314 :
ネオ生茶:04/07/11 17:49 ID:/xZgX+OS
「話したくない…。
ごめんね、心配してくれてるのに…」
ボクは、彼女から視線を逸らした。
「いいんだよ、それで…。
私は、信治が辛い時や寂しい時に、信治が当たれる存在でいられれば…」
彼女は、そう言うとボクに抱きついた。
「……」
ボクは、彼女の耳元でそっと彼女の名前を呟いた。
「もっと言って…」
ボクは、もう2、3回、彼女の名前を呟いた。
そして、一旦、離れてから、そっとキスした。
辛さとか寂しさを、全て押し付けるように…。
それから、ボクは彼女に跨った。
「まだ、やるの?」
彼女は、少し笑いながら言う。
「うん。…ダメ?」
「…ううん、いいよ…」
彼女がそう言うと、ボクはまた彼女にキスした…。
これが、一つ目の「嘘」…。
315 :
ネオ生茶:04/07/11 17:50 ID:/xZgX+OS
お久しぶりです、ネオ生茶です。
念のため、言っておきますが、本物ですよ(笑)
最後の更新から、1年以上が経ってしまいました…。
書こう、書こう…と思ってはいたのですが、
結局、書けないまま、ここまで来てしまいました…。
しかし、現在、このスレが終わってしまいそうだという、
危機だというので、ボクなんかで良ければ…と思い、
また更新することにしました。
これから、また頑張って行こうと思いますので、
応援よろしくお願いします。
ネオ生茶。
>>315 これはネオ生茶さんではないですか!
まさか今日拝見できるとは。
何にしてもお帰りなさい。
>>315 おおおおおお!!!
ネオ生茶さん!!!
すごく好きな作品が!!!続きが!!!
このスレたまに保全しててよかった・・・・
いきなりの急展開にハラハラです。
次回更新もお待ちしております。
318 :
ネオ生茶:04/07/13 00:24 ID:YSMLKjpb
「今夜は、一緒に居ようよ?」
彼女の言葉を、ふと思い出す。
ただ、ボクは明日も学校があるからと言って、帰ることにした。
しかし、正直なところ、学校なんてどうでも良かった。
もしかしたら、ボクは彼女と一緒に居たかったのかも知れない。
でも、母さんと愛ちゃんが心配する…そう思って、ボクは今、こうして電車に乗っている。
彼女の表情を、唇を、そして…体を思い出す。
安らぎと罪悪感が、体中に走る。
「このままで、いいのだろうか…?」
ボクは、そう自分に問いただす。
「……」
ボクは、窓の外を見た。
もうかなり、遅い。
母さんも愛ちゃんも、心配してるだろうか…?
それより、彼女は…?
駅で別れたけど、家まで送っていかなくて良かったのだろうか…?
いつも、「送ろうか?」と言うと、彼女は、「大丈夫だよ」と答える。
どこに住んでいるのか、どこの学校に通っているのか…ボクは、彼女について、何も知らない。
ただ、辛くなったり、寂しい時、彼女に電話する。
そして、辛さとか寂しさを彼女に……押し付ける。
そんなボクを、ボクは自分自身で最低だと思う。
ただ、彼女はそれでいい、と言う。
それでも、ボクのそばに居られるだけでいい、と彼女は言う。
ボクは、彼女のことを好きなのだろうか…?
…わからない。
と言うより、今は誰も愛せそうにないし、誰も愛したくない。
ただ、彼女にはそばにいてほしい…。
こんなわがままが、いつまで続くのだろう…。
319 :
ネオ生茶:04/07/13 00:27 ID:YSMLKjpb
…ケータイが鳴る。
画面を見ると、自宅からだった。
「もしもし?」
『あ、お兄ちゃん?!』
電話の相手は、愛ちゃんだった。
「ああ、愛ちゃん。どうしたの?」
『どうしたの、じゃないよ?! もう11時過ぎてるよ?!』
「ごめん、ごめん…。もうすぐ家に着くから」
『最近、よく帰り、遅いじゃん。なにやってたの?』
そう言われて、ドキッとする。
「…バンドの仲間と練習した後、ご飯食べてたんだよ」
『そっか…』
「じゃあ、またね」
『うん! 早く帰ってきてね!』
「わかった。またね」
そう言って、電話を切った。
どこか、ほっとしている自分がいる。
「嘘」を付く度、胸が軋むように痛む。
「れいな、助けて…」
そう言って、ボクはまた彼女を当てにする。
自己嫌悪が、体を走る…。
320 :
ネオ生茶:04/07/13 00:29 ID:YSMLKjpb
更新です!
>>316>>317 お待たせしちゃって、申し訳ないッス!
これから、また更新していこうと思いますので、
応援よろしくお願いします!
>>320 更新乙です!
ネオ生茶さん復活!涙がでるほどうれしいです!
昔の更新を待ってるドキドキ感がまたでてきました。
まさか相手が・・だとは思いませんでした。今後の絡みも期待してます。
更新お待ちしております。
322 :
ネオ生茶:04/07/14 00:27 ID:FWhAUBvj
「ただいま」
家に帰ると、すでに12時を過ぎていた。
誰も起きていないと思っていたら、リビングに愛ちゃんがいた。
「あっ、お兄ちゃん! おかえり!」
そう言って、愛ちゃんが寄ってくる。
「愛ちゃん、もう遅いよ?
早く寝ないと、明日、遅刻しちゃうよ?」
ボクは、時計を見ながら、そう行った。
「お兄ちゃんが来るまで、起きてよう、って思ったの。
もう寝るね」
愛ちゃんは、そう言うと、自分の部屋に行こうとした。
「お兄ちゃん…?」
そう呼ばれて、振り返る。
「なに?」
「…ううん、なんでもない。おやすみ」
「おやすみ」
ボクがそう言うと、愛ちゃんは部屋に入っていった。
とりあえず、シャワーを浴びて、もう寝よう…。
ボクがそう思って、シャワーを浴びようと思ったら、
「シンちゃん?」
と、呼ばれた。
「母さん…。まだ起きてたの?」
そこには、母さんが立っていた。
「どうし…」
ボクが、「どうしたの?」と聞こうとすると、母さんが飛び込んできた。
323 :
ネオ生茶:04/07/14 00:28 ID:FWhAUBvj
「か、母さん?!」
ボクは、母さんを離そうとするが、母さんは離れない。
「どこ行ってたの?」
そう言われて、ドキッとする。
「ちょっと、母さん! 愛ちゃんが起きちゃうよ?!」
ボクが、そう言っても、
「どこっ?!」
と、母さんは聞いてきた。
「どこって、別に…。友達と遊んでただけだよ」
ボクは、平然を装って、そう答える。
「香水の匂いがする…」
そう言われて、さらにドキッとする。
「電車に乗ってる時とかに、他の人のが付いたんだと思うよ」
ボクは、適当に誤魔化そうとした。
「・・・」
でも、母さんは何も答えない。
「…そばに居て」
「えっ?」
「今夜は、そばにいて…」
ボクから、少し離れて、母さんはそう言った。
断りたかったけど、その瞳を見ると、どうしても断れなかった。
「…いいよ。とりあえず、シャワー浴びてくる。待ってて」
ボクは、そう言うとシャワー室に向かった。
これが、二つ目の「嘘」…。
324 :
ネオ生茶:04/07/14 00:29 ID:FWhAUBvj
更新です!
>>321 「涙がでるほどうれしいです! 」なんて言って頂けて、
僕の方こそ、涙がでるほど嬉しいです(^^)
これからの展開に、期待して下さいね。
>>324 更新乙です!
まめに更新してくださって本当にありがたいです。
あぁ・・どんな展開になるんでしょうか・・続きが気になってしかたありません!!!
気になる!!!!!!次回も楽しみに待ってます。
326 :
ネオ生茶:04/07/14 22:19 ID:A8s0DQHX
「本当は、断る気なんか、なかったんだろう?」
その通りだ…。
行為が終わった後で、ボクはその事実を否定できなかった。
義理とは言え、親子の間で「肉体関係」を持つこと。
それが、どんなに罪深いものなんだろうか…?
幼いボクには、わからない。
ただ、わかることは、その事実が、ボクの胸を軋むように痛ませてることと、
そして、胸が痛んでるのに、それでも、ボクはその関係を破棄できないでいることだ。
でも、あの瞳でみつめられると…。
寂しそうな母さ…いや、梨華を見ると、どうしても断れない…。
327 :
ネオ生茶:04/07/14 22:19 ID:A8s0DQHX
「…嘘だ」
自分の中で、誰かがそう言う。
「お前だって、本当はやりたいんだろう?」
そう言われて、胸がまたズキンとする。
否定できない真実だから、胸が痛む。
ボクが、この「過ち」に気付いた時、最初に思ったことは、
「このことを、愛ちゃんに知られてはいけない」
ということだった。
自分の母親と、義理とは言え、自分の兄が「肉体関係」を持っていることを知ったら、
果たして、愛ちゃんはどれくらい傷つくだろう…。
それに、愛ちゃんは…
そう言い掛けて、ボクはそれ以上、考えるのをやめた。
そんなことを考えているボクの隣で、ボクの腕を抱きながら、梨華は寝ている。
どうして、こんなことになってしまったんだろう…?
……。
そうだ、全ては『あの日』から…
全ては、『あの日』から、狂ってしまったんだ…。
328 :
ネオ生茶:04/07/14 22:20 ID:A8s0DQHX
更新です!
>>325 そんなに気になってもらっちゃって…(笑)
これからも、なるべく早いペースで更新していくつもりなので、
こまめにチェックして下さいね。
おおう!!!更新乙です!
チェックしまくりです!
あの日・・・あの日とは?またまた気になる!
高橋との関係がどうなっていくのか・・これまた気になる!
更新早くてうれしいです。急かしているわけではありませんので
ネオ生茶さんのペースでがんばって下さい!
ネオ生茶さんに触発されて他の作者さん達も帰ってこないかな・・・
やっぱネオ生茶さんのはイイですね!
331 :
ネオ生茶:04/07/15 22:01 ID:AA3JanHW
――数ヶ月前。
小川さんが泊まりに来てから、数日後。
ボクは、父の代理として、母さんと一緒に結婚式に出席した。
結婚式の会場で、
「信治くん、久しぶり。お父さんは、元気かい?」
「堤先生のお坊ちゃん! 先生は、お元気ですか?」
などと、すれ違う人という人に声を掛けられた。
その度に、ボクは挨拶をし、そして、父の再婚相手である、
母さんのことを紹介した。
母さんは、場の雰囲気にどうしていいかわからず、
なんだか、落ち着かない様子だった。
その後、結婚式は無事終わり、ボク達は、二次会には参加せず、
早々に帰ることにした。
332 :
ネオ生茶:04/07/15 22:02 ID:AA3JanHW
「あ〜、疲れたぁ〜!」
会場だったホテルを出た、母さんは疲れた表情をしていた。
「そう? ボクは、普通だったけど?」
ボクは、慣れているので、特に疲れていなかった。
「だって、お金持ちの人ばっかりで、なんか、私だけ浮いてるみたいで…」
「そんなことないよ」
そういう母さんは、ボクは慰めた。
「ねえ、これからどうする?」
母さんにそう言われて、
「えっ? 帰るんじゃないの?」
と、聞き返した。
「どこかで、ご飯食べて行かない?」
そう言われて、時計を見る。
時計を6時少し前を指していた。
「いいよ」
そう言うと、母さんは嬉しそうな表情をした。
その時、すでにボクの運命は、狂い始めていたのかもしれない…。
333 :
ネオ生茶:04/07/15 22:03 ID:AA3JanHW
「あ〜、疲れたぁ〜!」
会場だったホテルを出た、母さんは疲れた表情をしていた。
「そう? ボクは、普通だったけど?」
ボクは、慣れているので、特に疲れていなかった。
「だって、お金持ちの人ばっかりで、なんか、私だけ浮いてるみたいで…」
「そんなことないよ」
そういう母さんは、ボクは慰めた。
「ねえ、これからどうする?」
母さんにそう言われて、
「えっ? 帰るんじゃないの?」
と、聞き返した。
「どこかで、ご飯食べて行かない?」
そう言われて、時計を見る。
時計を6時少し前を指していた。
「いいよ」
そう言うと、母さんは嬉しそうな表情をした。
その時、すでにボクの運命は、狂い始めていたのかもしれない…。
334 :
ネオ生茶:04/07/15 22:05 ID:AA3JanHW
更新です!
>>333 間違って、重複しちゃいました!!
スイマセン!!
気にしないで下さい!!
>>329 チェックしまくり、どうもです(笑)
『あの日』、高橋、そして・・・
これから、まだまだ展開していくんで、
楽しみにしていて下さいね。
>>330 お褒めの言葉、どうもです。
他の作者さん達が帰ってこないかな、ってのは、僕も同感です。
誰か帰ってくるまで、僕が頑張りますんで、期待して下さいね。
>>334 他の作者さんか帰ってくるまでなんて言わないで、ずっとお願いします。
次回は石・・どんな綻びであんなふうになっちゃったのか・・・気になります!
もうこのスレ見るのが楽しくて楽しくて!!ほんとに更新早くて!ありがたいことです。
ネオ生茶さん!応援してますんでがんばって下さい!
336 :
ネオ生茶:04/07/16 21:48 ID:yPUth8Xw
夕食を食べることにしたボクと母さんは、レストランに入った。
「なに、食べる?」
母さんにそう言われて、ボクはメニューを見る。
「う〜ん… それより、母さん…愛ちゃんは、いいの?」
突然、ボクは忘れていた愛ちゃんのことを思い出した。
「えっ? ああ、愛ね…。
そう言えば、今日は、友達の家に泊まりに行く、って言ってたわよ」
母さんは、どこか不自然に答える。
「友達って…小川さん?」
ボクが、聞き返すと、
「うん、そうそう!」
と、母さんは答えた。
ボクが、なんか変だな、と思ってると、店員がメニューを聞きに来て、
結局、愛ちゃんの話は、そこで終わりになった。
337 :
ネオ生茶:04/07/16 21:48 ID:yPUth8Xw
「おいしかったね、さっきのレストラン」
夕食を終え、レストランを後にしたボクと母さんは、暗くなった道を歩いている。
「なかなか良い店だったね」
と、ボクは答えた。
「あのね、シンちゃん…?」
突然、母さんがボクを呼ぶ。
「なに?」
ボクが答えると、
「腕…組んでいい?」
と、聞いてきた。
「はっ?」
一瞬、ボクが聞かれたことの意味がわからなくて、聞き返す。
「ごめん、何でもない…」
母さんは、少し赤くなっている顔をしながら答えた。
「別にいいけど…」
ボクがそう答えると、
「ホントっ?!」
と、今度は嬉しそうな表情で言った。
うん、とボクが答えると、
「やった!」
と、言って、ボクの腕を掴んだ。
338 :
ネオ生茶:04/07/16 21:49 ID:yPUth8Xw
それから、ボクと母さんは、無言のまま、駅まで歩いた。
しかし、駅が見えると、母さんは腕を離した。
「行こう?」
そう言って、歩き出すと、ボクは腕を掴まれた。
「どうしたの?」
ボクがそう言うと、
「シンちゃん…」
と、母さんは、そう言った。
そして、母さんはどこか吹っ切れた表情をすると…
ボクの唇にキスをした…。
それは、甘く、可愛らしくて、でも、どこか寂しい味のするキスだった…。
339 :
ネオ生茶:04/07/16 21:50 ID:yPUth8Xw
更新です!
>>335 他の作者さん達が帰ってくるまでじゃなくて、
ちゃんと完結させるんで、安心して下さい(笑)
>>339 更新乙です!
じわりじわりとキテマスネ!
興奮興奮!!!!!
341 :
ネオ生茶:04/07/17 23:17 ID:YzqPsqpx
……。
気が付くと、朝だった。
梨華との行為の後、『あの日』のことを思い出しながら、
どうやら、ボクは眠ってしまったらしい。
時計を見る。
普段、起きている時間より、少し早い時間を指していた。
隣で、気持ち良さそうに寝ている梨華を起こさないように、
ボクは、そっと梨華の寝室を後にした。
寝室を出た時、愛ちゃんはまだ寝ているようだった。
思わず、ホッとする。
もう一度、寝る気にもなれず、このまま、起きていることにした。
「なんか、気持ちいいな…」
そう言って、ボクはソファーに倒れ込む。
久しぶりに、朝早く目覚めたせいだろうか…。
ただ、昨夜のことを思い出すと、そんな気分もすぐに失せてしまった。
「シャワーでも浴びよう…」
そう言って、ボクはシャワー室に向かう。
例え、体の『汚れ』は消えても、心の『汚れ』までは消えない…。
そんなこと、わかっている。
それでも、ボクはシャワーを浴びずにはいられなかった…。
そうやって、またボクの一日が始まる…。
更新です!
連日の更新お疲れ様です。
もう読めないと思っていたネオ生茶さんが毎日更新してくれるとは。
無理のないよう、がんばってください。
更新乙です!
本当に連日お疲れ様です。
毎日が楽しみですよ
344 :
ネオ生茶:04/07/18 22:39 ID:nMQT5nyM
いつものように、電車に乗って、学校に行く。
学校で、席について授業を受ける。
そして、授業が終わったら帰る。
ただ、それだけだ。
今までと、何一つ、変わらない日常…。
だけど、違う。
明らかに、違う。
ボクは、今、二つの「嘘」を抱えている。
その「嘘」のせいで、ボクは毎日、何かから怯えるような日々を送っている…。
345 :
ネオ生茶:04/07/18 22:40 ID:nMQT5nyM
「あ、あの…」
朝、校舎に向かって、校庭を歩いていると、突然、話しかけられた。
「堤先輩…ですよね?」
ボクは、「そうだけど」と答える。
気のせいか、周りが少しボクとその子を見ているような気がする。
「もう歌…、唄わないんですか?」
そう言われて、胸が痛むような感覚がする。
「ごめん…、今はちょっとね…」
そう答えると、その子は少し落ち着かない様子で、
「あっ、だから、その…ごめんなさい…。
先輩の歌、好きだったから、また聞きたいな、と思って…」
そう言われて、さっきまでの胸が痛むような感覚に、嬉しさが混じる。
「ありがとう。でも、今はそういう気分じゃないんだ。
ごめんね…」
ボクは、そう答えた。
「こっちこそ、突然ごめんなさい…。
失礼しましたっ!」
そういう彼女は、走って行ってしまった…。
346 :
ネオ生茶:04/07/18 22:41 ID:nMQT5nyM
「嘘」をつき始めるようになってから、ボクはバンドのメンバーに、
しばらく休む、と伝えた。
「歌なんて、唄ってられない…」
そう思ったからだ。
音楽から離れ、ボクの変わった様子に、
最近は女の子からも、声を掛けられなくなった。
授業にも集中できず、毎日、ただなんとなく過ぎていく。
そして、罪を増やす…。
そんな毎日から抜け出したい。
でも、どうやって抜け出せばいいのか、わからない。
「ボクはどうすればいいんだ…?」
そう思うだけで、時間は過ぎていく…。
更新です!
ちなみに、今回、信治クンに話しかけたのは、
亀井ってことで。
乙です
こんな展開になろうとは・・・考えもしませんでした。
すごいです。亀井の登場でどうなるのかな?キーマンなのか・・
興味はつきません。
次回も楽しみに待ってます
348 :
ネオ生茶:04/07/19 23:58 ID:tNDWTpZ7
気が付くと、授業は終わっていた。
周りは、すでに荷物をバッグに入れたりして、
下校の準備を始めている。
部活を休んでいるボクも、帰る準備をした。
家に帰ったら、愛ちゃんに「嘘」を隠さなくてはならない。
そして、梨華とは…。
そんなことを考えながら、廊下を歩いていると、
「君…堤君だよね?」
と、声を掛けられた。
振り返ると、そこには、見たことのない男子生徒が立っていた。
「何か?」
「今、校門に他の学校の生徒が居て、その子に『堤って人、呼んできて』って言われたから、
君じゃないかな、と思って…」
他の学校の生徒がボクに会いに来る…それは、よくあることだ。
しかし、大抵は、なんらかの方法で、うちの学校の制服を手にいれ、
こっそり、ボクの部活の練習を見るだけだった。
こんな風に、呼び出されるのは初めてだ。
349 :
ネオ生茶:04/07/20 00:00 ID:Xd5Ii0UN
「どこの学校の人ですか?」
「それが…」
彼はそう言うと、ボクに学校名を告げた。
「朝比奈学園?!」
思わず、ボクは驚いた。
朝比奈学園と言えば、全国屈指の進学校で、頭が良いだけでなく、
家庭条件も良くないと入れないという(つまり、お金持ちじゃないとダメってこと)、
この辺では、誰もが知っているお嬢様学校だ。
ボクが知っている人に、そんな学校に通っている人はいない。
「…ボクじゃないと思います。他の人じゃないですか?」
「君じゃないかな〜、と思ったけど…。
まあ、いいや。ありがとう」
そう言うと、その人は走り去ってしまった。
350 :
ネオ生茶:04/07/20 00:01 ID:Xd5Ii0UN
ボクではない。
そう思いながら、歩いていると、校門に近づくにつれて、
周りが、その子のことを言っているのがわかる。
「あれ、朝比奈学園だろ?!」
「あの子、超可愛くね?!」
などと言った具合だ。
しかし、ボクには関係ない。
そう思いながら、校門を過ぎようとすると、
「よっ!」
と、その子に話しかけられ、ボクはその子の方に振り向く。
「れいな…」
そこにいたのは、そう…れいなだった…。
更新です!
>>347 う〜ん、どうなんでしょうね〜…亀井さんは(笑)
乙です!れいな登場ですか!
れいな頭いい設定なんですね!新鮮な感じですね。
なんてうらやましい設定なんだ!!
352 :
ネオ生茶:04/07/20 21:31 ID:xB+LBFhV
「どうしたの、突然…?」
ボクとれいなは、学校から離れ、二人で歩いている。
周りは、ボク達のほうを見て、何か言っているようだが、
れいなは全く、気にしていない様子だ。
「別に。ただ、信治に会いたくなっただけ」
「そう…」
ボクは、まだ驚きが収まっていない。
「それより、れいなって、朝比奈学園に通っていたんだ。意外だな…」
ボクがそう言うと、
「別に。親が勝手に入れただけだよ」
と、れいなは言う。
353 :
ネオ生茶:04/07/20 21:33 ID:xB+LBFhV
「でも、勉強とかすごい難しいんじゃないの?」
「得意なのは、数学だけ」
ボクが聞くと、れいなはサラっと答えた。
朝比奈学園で数学が得意ということは、数学は相当できると言うことだ。
「てゆうか、れいなの家って、すごいお金持ちなの?
あそこって、お金持ちしか入れない、って聞くけど…」
「別に。そんなことないよ」
れいながそう言うので、ボクはそれ以上、聞けなくなってしまった。
「私は末っ子で、お姉ちゃん達はみんな、朝比奈学園に行ってたの。
だから、私もそこに通ってるだけ」
「そうなんだ…」
354 :
ネオ生茶:04/07/20 21:35 ID:xB+LBFhV
しかし、そう言われても、どこか不良っぽい雰囲気のあるれいなが、
朝比奈学園のようなお嬢様学校に通ってるのは、どこか違和感がある。
「お姉ちゃん達が出来が良いから、親はあまり私には期待してないの。
だから、こんなんになっちゃったんだよ」
そう言って、れいなは笑った。
「それより、私も、今日、嫌なことあって…
だから、学校サボって、信治に会いに来ちゃった。
信治、今から大丈夫?」
「うん、大丈夫だけど…」
ボクがそう答えると、れいなは突然、キスをした。
「じゃあ、今からホテル行こう!」
そう言って、れいなはボクの手を握った。
更新です!
ちなみに、田中に姉がいる、ってのは、
勝手に付けた設定なんで、あまり気にしないで下さい(笑)
乙です。
積極的なれいなイイ!!!
姉はだれなんだろ・・気にしませんよw
356 :
ネオ生茶:04/07/21 22:01 ID:D5pZrNzy
行為が終わった後で、ボク達は、ベットの上で寝ている。
隣では、れいながボクの腕を握っている。
「ねえ、れいな…?」
「ん?」
ボクが呼ぶと、れいなはボクの方を見る。
「今日…、何かあったの…?」
「うん…」
ボクがそう言うと、れいなは黙ってしまう。
「言いたくないならいいけど、突然、学校に来て、驚いたから…」
「ごめん…」
謝るれいなを、ボクは抱きしめた。
「いいんだよ。ただ、れいなが悩んでるのなら、力になってあげたいと思って…」
「ありがとう、信治…」
れいなはそう言うと、より一層、ボクを強く抱きしめる。
「今朝、親と喧嘩したの…」
「親と喧嘩…? なんで?」
ボクがそう聞くと、れいなは泣きそうな声で、
「いつも思ってたことなんだけど、
『お母さん達は、お姉ちゃん達がいればいいんでしょ?!
私なんかいらないんでしょ?!』って言ったら、
頬、叩かれて…。
頭に来た、と言うより、悲しくなって、そのまま、家を飛び出したの…。
それから、学校に行ったんだけど、いても立ってもいられなくなって、
それで、信治に会いたくなったの…。
だから…」
と、言った。
357 :
ネオ生茶:04/07/21 22:02 ID:D5pZrNzy
「そっか…」
「ごめん…、迷惑だった…?」
そう言うれいなに、
「そんなことないよ」
と、ボクは答えた。
「前にも、親と喧嘩して、家を飛び出したことがあるの。
とりあえず、駅まで行ったんだけど、
それから、どうしていいか、わからなくて…。
その時、信治が歌ってるのが、聞こえてきて…。
信治の歌、聞いてたら、すごい泣けてきちゃって、
イヤなこと、忘れられたの。
それから、毎週、信治が歌う日が楽しみだったんだよ?」
「ありがとう…」
ボクがそう言うと、れいなは起き上がって、もう一つのベットに腰をかけた。
「私達、二人とも、きっと寂しかったんだよ…。
信治にとって、私は『寂しい時に当たれる存在』かもしれないけど、
私も、寂しい時に、信治にそばにいてほしかったの…。
それで、お互い、傷とか寂しさを舐め合うように、こうやって…」
そう言うれいなに、ボクは何も言えなかった。
「でも、信治は私の事、愛してな…」
そう言い掛けて、れいながやめる。
お互いに、沈黙が流れる。
358 :
ネオ生茶:04/07/21 22:03 ID:D5pZrNzy
「……」
「……」
「…ごめん。それは言わない約束だよね…?」
そう言うれいなの瞳からは、涙がこぼれていた。
「抱いて…」
「えっ?」
「今すぐ抱いて! お願い!」
れいなはそう言うと、ボクを押し倒した。
「早くっ! 早く来て!」
れいながそう言うと、
「…いいよ」
と言って、今度はボクがれいなの上にのる。
――キス。
ボクとれいなは、また一つになろうとしている。
互いの傷を舐め合うように…。
更新です!
乙でーす!
リアルタイム更新!!
れいな・・・おおう!!あとの絡みも期待してます
360 :
ネオ生茶:04/07/23 00:18 ID:XiHLXSxV
3時間のサービスタイムが終わった後、
ボクとれいなはホテルを後にした。
れいなと駅に向かう途中、うちの学校の生徒に見られたが、
れいなは気にしていない様子だった。
「今日は、ありがとう」
駅で別れる時、れいなはそう言った。
ボクは、「いいよ」とだけ言った。
それから、一回、キスしてから、れいなは電車に乗って行った。
それから、ボクが乗る電車も来た。
361 :
ネオ生茶:04/07/23 00:19 ID:XiHLXSxV
「でも、信治は私の事、愛してな…」
れいなのその言葉が、頭に引っ掛かって離れない。
その後、れいなはなんと言おうとしたのだろうか…?
そんなこと、考えなくても、すぐに分かることだ。
果たして、ボクはれいなことを愛していないのだろうか…?
…わからない。
ただ、分かることは、辛い時、寂しい時に、れいなにそばにいてほしい、
れいながそばにいてくれると、楽になる…。
しかし、それは、ただ都合のいいように、
れいなを『利用している』だけなのではないだろうか…?
……。
362 :
ネオ生茶:04/07/23 00:20 ID:XiHLXSxV
気が付くと、マンションの部屋の前に立っていた。
ドアを開けたら、きっと愛ちゃんが迎えに来てくれるだろう。
そして、梨華が…。
そのまま、そこから、逃げ出してしまいたくなる。
しかし、行く当てなんかない。
「ただいま」
ボクは、ドアを開けた。
「お兄ちゃん、おかえり〜!!」
案の定、満面の笑顔で、愛ちゃんがドアまで来てくれる。
楽しそうに話しかけてくる愛ちゃんと話しながら、リビングに行くと、
梨華がいた。
「母さん、ただいま」
「おかえり、シンちゃん」
白々しい『親子ごっこ』…。
今夜モ、マタ、ボクハ罪を重ネルノダロウカ…。
更新です!
おお!親子ごっこ乙です!!
なんか主人公無限ループ?に嵌ってそうですね。うらやましいですが・・・
そろそろ高橋が・・あぁなんかこわくなってきましたよ・・でも続きが知りたい!
更新待ってます!
364 :
ネオ生茶:04/07/24 00:46 ID:uMlZMAjB
夕食をとり終え、シャワーを浴びてから、ボクは自分の部屋で音楽雑誌を読んでいた。
時計を見ると、1時を回っている。
内容は、ほとんど頭に入ってこない。
明らかに、ボクは眠気を感じている。
しかし、それでも、ボクは寝ないでいる。
「今夜も、梨華とセックスできる」
胸の中で、そう答える性欲を否定するように、
ボクは音楽雑誌を眺め、『夜更かしをする言い訳』を作っていた。
コン、コン!
(梨華か?!)
思わずそう思うに自分に、自己嫌悪が走る。
「はい?」
平穏を装って、ボクは答える。
「…お兄ちゃん?」
しかし、扉に向こうにいたのは、梨華ではなく、愛ちゃんだった。
「愛ちゃん…。どうしたの?」
「眠れなくて…」
と、答える愛ちゃんだが、その表情は明らかに眠そうだった。
それから、愛ちゃんはボクのベットに乗ってきた。
「なに、見てるの?」
「音楽雑誌だよ。…見る?」
「うん」
そう言うと、ボクは見ていた雑誌を愛ちゃんに渡した。
愛ちゃんは雑誌を見ながら、「このギター、かっこいいね」とか、
「その曲、弾けるの?」などと聞いてくる。
しかし、それが『取り繕っている』のが、ボクにはわかった。
話題が切れて、少し沈黙気味になったところで、
愛ちゃんが、口を開いた。
365 :
ネオ生茶:04/07/24 00:47 ID:uMlZMAjB
「…今日、学校に、他の学校の人がお兄ちゃんを迎えに来たって…本当?」
「…誰から、聞いたの…?」
「聞いたと言うより、噂になってたの…。
まるで、“付き合ってる”みたいだった、って…」
そう言われて、ボクは焦る。
「…違うよ」
ぎこちなく、ボクは口を開く。
「あの子は、以前、ライブに来てくれた子なんだ」
「でも、だったら、なんで、わざわざ学校まで来るの…?」
「……」
「やっぱり…付き合ってるんだ…」
「ち、違うよ! あの子は、別に、そんなんじゃ…無いよ…」
「…本当?」
「…うん」
「……」
「……」
「…ごめん。別に、疑ってるとかじゃないよ!
ただ、お兄ちゃんにも、彼女ができたのかな〜…って思って…」
愛ちゃんが、フォローするように言う。
「違うから、大丈夫だよ」
ボクがそう言うと、「そう…」と言った。
時計を見ると、2時を過ぎていた。
366 :
ネオ生茶:04/07/24 00:48 ID:uMlZMAjB
「もう寝よう…?」
ボクがそう言うと、愛ちゃんは「うん」と答えた。
「それじゃあ、おやすみ…」
「おやすみ…」
愛ちゃんは、そう言うと部屋を出て行こうとした。
しかし、ドアノブに手をかけて、愛ちゃんは立ち止まった。
「お兄ちゃん…?」
「なに?」
「…今夜、一緒に寝てもいい?」
そう言われて、胸が熱くなるのがわかる。
「えっ? でも…ダメだよ…」
「なんで…? 前は、一緒に寝てくれたじゃん?」
「うん…。でも…」
はっきり断れずに、ボクは曖昧に語尾を濁す。
ここで、「うん」と言ってしまえば…。
「ダメ?! お願い!」
目の前で、愛ちゃんがそう言う。
「…いいよ」
ボクは、言ってしまった…。
更新です!
あぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーついに!!
高橋もーーーーーーーーーー
368 :
ネオ生茶:04/07/25 08:18 ID:yrMqBgpJ
「えへへ♪」
嬉しそうに笑うと、愛ちゃんは布団の中に潜り込んで来た。
(ダメだ…。今からでも、遅くない…)
そう思っても、ボクは目の前の現実を止められないでいる。
いや、むしろ望んでいるのか…。
「おやすみ…」
電気を消す。
薄い明かりだけを残し、僕も布団に入る。
隣に、愛ちゃんがいる。
その髪からするシャンプーの甘い香りに、
思わず理性がとろけそうになる…。
(ダメだ)
自分に言い聞かせる。
お互い、何も言えず、ただ黙っているだけだ。
……。
369 :
ネオ生茶:04/07/25 08:19 ID:yrMqBgpJ
それから、しばらく経った。
時計が見えないので正確にはわからないが、
1時間、いや、2時間は経ったはずだ。
愛ちゃんも、もう寝ているだろう…。
そう思い、ボクが気を休めようとした瞬間、
「お兄ちゃん?」
と、愛ちゃんが話しかけてきた。
(どうする? どうする?!)
自分自身に問いかける。
休めようとした精神が、また引きずり出される。
しかし、ボクが答えられないでいると、
「…もう寝ちゃったのかな?」
と、愛ちゃんは言った。
(このまま寝たふりしちゃえ!)
と、ボクは寝たふりをすることにした。
「もう寝よう…」
すると、愛ちゃんも寝る気になったようだ。
「お兄ちゃん…」
もう一回、呼ばれる。
「セックス…してもいいよ」
370 :
ネオ生茶:04/07/25 08:20 ID:yrMqBgpJ
更新です!
更新ですが、ちょっとの間、お休みします。
今週中には、復帰するんで待ってて下さいね。
>>370 うおおおおお!!!
お帰りをハアハアしながら待ってます。
またいいとこで切ってくれましたね。
まってまーす
373 :
ねぇ、名乗って:04/07/29 02:00 ID:fhG/aNfP
374 :
名無し募集中。。。:04/07/29 03:04 ID:TGp3AZR/
375 :
ねぇ、名乗って:04/07/29 12:47 ID:ynMFLzYv
ネオ生茶さんいいですよ、コレ。
ブックマークするのでつづきヨロシク!
してもいいよ!!!!!!!!!!!!!どーん
377 :
ネオ生茶:04/07/29 21:57 ID:FL8pwnly
気が付くと、朝になっていた。
ただ、一睡もしていない。
一晩中、ボクは気を緩めることを許されなかった。
「セックス…してもいいよ」
その一言に、ボクの理性はその寸前まで、壊されそうになった。
しかし、瀬戸際のところで、それを止めた。
「これ以上、『罪』を増やしたくない…」
その想いがあったからだろう。
時計を見ると、時計は6時少し前を指していた。
ボクは、愛ちゃんに気付かれないように、そっとベットを後にした。
378 :
ネオ生茶:04/07/29 21:57 ID:FL8pwnly
「愛ちゃんは、ボクのことが好き…」
リビングで、ボクは一人、ソファーに座り込んだ。
今まで、否定し続けてきた事実…。
しかし、それはもう否定のできないものになってしまった。
しかし、兄弟だとは言え、ボクと愛ちゃんとは血は繋がっていない。
それでも、ボクにはそれは『禁句(タブー)』に思えた。
確かに、愛ちゃんは可愛い。
しかし、初めて会ったあの日から、ボクにとって、愛ちゃんは、
妹であり、それ以下でもなければ、それ以上でもなかった。
愛してはいる、しかし、それは『一人の女性』としてではなく、
『妹』としてである。
それと、もう一つ…。
それは、ボクにとって、愛ちゃんは『綺麗すぎる』ということだ。
はっきり言って、今のボクは『汚れ』でしかない。
そんなボクに、『綺麗すぎる』愛ちゃんを『汚す』ことなんかできない…。
379 :
ネオ生茶:04/07/29 21:58 ID:FL8pwnly
「でも、本当はやりたかったんだろう?」
心の中で、もう一人の自分が、『確信』を痛くつつく…。
「ボクは、もう少しで最低の男になるところだった…」
そう呟いて、「今でも、十分最低だな…」と、少し自嘲気味に笑った…。
更新です!
待っていてくれた皆さん、どうもです。
今日から、また更新して行くんで、応援よろしくです!
380 :
ねぇ、名乗って:04/07/30 00:51 ID:wAk1sPyM
応援してます。
頑張ってください!
おおおお!!!更新乙です!!
高橋とのからみが今後どうなるのか、楽しみです!
がんばってください!
382 :
ネオ生茶:04/07/30 21:47 ID:hyJsDhvM
その後、ボクは一人で支度を終え、
愛ちゃんには、約束があると言って、先に家を出た。
少し肌寒い朝を、一人歩く。
ウォークマンから流れる音楽は、何一つ、頭に入ってこない。
ボクは、ただ一人、駅へと向かった…。
電車から降り、駅を後にする。
普段より、早い時間のせいか、
生徒の数が少ない気がする。
周りの生徒は、部活の朝練や早朝課外のようだ。
教室に着くと、まだ2、3人しか来ていなかった。
「おはよう」
と、声を掛けられたので、ボクも「おはよう」と返した。
席に着くと、ボクは朝、コンビニで買った雑誌を取り出した。
ボクはそれを眺めるが、やはり、内容は頭に入ってこない。
ボクが、時間を潰していると、少しずつ生徒が増えてきた。
しかし、生徒の数が増えるにつれて、
ボクに向けられてる視線が、痛いものに変わっている気がする。
(嫌な予感がする…)
ボクは、そんな気がした。
そして、不幸にもその予感は当たってしまうのであった…。
更新です!
383 :
ねぇ、名乗って:04/07/31 01:46 ID:iOOq2cxo
ドキドキ…
うわぁ・・なんなんだよう。気になる
痛いものって・・
385 :
ネオ生茶:04/07/31 23:30 ID:xHKluFfN
「ハア、ハア、ハア…」
ボクは保健室に入ると、急いでドアを閉めた。
「あら、シンちゃん? どうしたべさ〜?!」
と、陽気な声を掛けてくるのは、安部先生だ。
「せ、先生…、じ、実は…」
ボクは事情を話したかったが、あまりにも息が切れていて、
うまく話せない。
「そんな無理しなくていいべさ。
とりあえず、そこにでも座って」
そう言われて、ボクは椅子に腰を掛ける。
この部屋に来るのは、久しぶりだ。
自然と来なかったのでなく、ボクは意識的にこの部屋を避けていた。
『あの日』以来…
「シンちゃん? お〜い、シンちゃ〜ん?!」
先生に呼ばれて、ふと我に帰る。
「あっ、すいません。どうしました?」
「もう息は落ち着いた?」
「ああ…なんとか」
ボクはそう言うと、先生は「良かったぁ〜!」と笑う。
「それで、どうしたの?
何があったべさ?」
「実はですね…」
ボクは、事情を話し始めた。
386 :
ネオ生茶:04/07/31 23:30 ID:xHKluFfN
「…というわけなんです」
ボクが、事情を話し終えると、
「ふ〜ん、なるほど、なるほど」
と、先生は事情を把握したようだ。
ボクが先生に話したことはこうだ。
ボクが教室にいると、だんだん痛い視線が増えてきた。
そして、チャイムが鳴り、担任の先生が来て、
HRが始まる。
そして、HRが終わった。
…と、ここまで良かった。
しかし、問題はこれからだった。
HRが終わると、急に女の子達がボクの席を取り囲んだ。
そして、
「昨日の女は、誰?!」
と、みんなが怖い表情で問い詰めてきたのだ。
しかも、昨日、れいなと一緒に歩いているところ。
一緒に、ラブホテルに行ったこと。
そして、駅でキスしたことまで、見られていたのだ。
それが、一気に全校に広まってしまったらしい。
良く考えてみれば、昨日、あのような行動を取っていれば、
今日、こうなることは予想できたわけで、
ボクはもう少し、警戒するべきだったと後悔した。
「信治、最低っ!」
「やっぱり、堤君も他の男と一緒だったんだね」
などと言われると、教室に居られなくなって、
ボクは、教室を飛び出してきた。
387 :
ネオ生茶:04/07/31 23:32 ID:xHKluFfN
「それで、その子はシンちゃんの彼女なの?」
「…違います」
そう聞かれて、ボクは返答に困った。
ただ、ボクがれいなのことを、愛している、愛していない以前で、
ボクとれいなは、付き合っていないから、違うと答えた。
「でも…しちゃったんでしょ?」
先生は、興味津々…みたいな表情をしながら聞いてくる。
「ど、どっちだっていいじゃないですか?!」
ボクは、視線を逸らしながら答える。
「まあ、なっちも人のこと、言えないけどね…」
先生が、そう言うとボク達は急に黙り込んでしまった。
「ごめん、これは言わない約束だったよね…?」
「別に、構わないですよ」
ボクがそう答えると、先生は立ち上がった。
「とりあえず、今日はもう帰りな?
急な発熱、ってことにしとくから」
先生は、ボクの肩をポンッ、と叩く。
「でも…!」
と、ボクは振り返ると、額に手を当てて、
「ほら、こんなに熱があるべさ」
と、言って笑った。
「じゃあ、すいません。…帰ります」
ボクはそう言うと、立ち上がった。
「うん。それじゃあ、またね」
と、先生は手を振る。
ボクが、ドアを開けると、
「あまり、気にしないほうがいいよ。
その子のことも、…私のことも」
と、先生が言う。
「大丈夫ですよ」
ボクはそう答えると、保健室を後にした。
388 :
ネオ生茶:04/07/31 23:33 ID:xHKluFfN
更新です!
389 :
ねぇ、名乗って:04/08/01 01:56 ID:Q4RkFYOK
じらさないでぇ〜
ハァハァ…
おお!!!なっちも・・・
あぁ妄想が・・・もうたまりません、周りの反応はどうなんだろう?
391 :
ネオ生茶:04/08/02 00:14 ID:sfCem/pE
気が付くと、ボクはマンションの部屋の前に立っていた。
保健室を後にしたボクは、早々に早退してきた。
胸がスッキリしないまま、鍵のかかってないドアを開ける。
「ただいま…」
呟くように言うと、ボクは靴を脱いだ。
リビングに行くと、梨華が忙しそうに掃除機をかけている。
「あれ、シンちゃん…。どうしたの?」
掃除機のスイッチを切って、首を傾げながら、梨華が聞いてくる。
ムシャクシャする…。
ボクの胸がそう呟くと、ボクは梨華に近づき、手を握った。
「シン…ちゃん?」
梨華が何か言おうとしたのも聞かず、ボクは引き寄せるように、
梨華の唇に貪りつく。
「ちょ、ちょっと、シンちゃん! どうしたの?!」
梨華の言うことなど聞かず、強引な口付けをすると、
ボクは、梨華をソファに押し倒した。
そして、今度は首筋を舐める。
「ちょ、ちょっとっ! いやっ! やめてっ!」
嫌がる梨華の言うことを聞かず、ボクは梨華の着ているシャツに手をかける。
そして、胸の辺りまで、シャツをまくりあげ、ブラジャーを外そうとした時だった。
ドサッ!
ボクと梨華の後ろで、何かが落ちた音がした。
振り返ると、そこには、目の前の光景を信じられないという様子で、
呆然と立ち尽くしていた愛ちゃんがいた…。
更新です!
392 :
ねぇ、名乗って:04/08/02 01:10 ID:noG5AV/d
な…なんてことだ…
おおう・・・すごい急展開!!!ああ・・・気になる!
いっつもこればっかですが、とにかく気になる!!!!!!あああああああ
394 :
ネオ生茶:04/08/02 23:42 ID:iBAc7HaY
「いや…」
泣きそうな顔で、愛ちゃんがそう言う。
「昨日の女の人との噂を聞いて、お兄ちゃんに会おうと思ったら、
お兄ちゃんが早退した、って聞いたから、帰ってきたら…
昨日の女の人とセックスして、今度はお母さんにまで手を出して…
お兄ちゃんなんて、最低っ!!」
泣きながら、そう叫ぶと、愛ちゃんは家を飛び出した。
ボクも、その後を追いかける。
勢いよく階段を駆け下りる愛ちゃんだが、
少しずつ、ボクと愛ちゃんの差は縮まっていく。
そして、ボクは愛ちゃんを捕まえた。
「あ、愛ちゃん…、実は…」
捕まえた愛ちゃんの腕を、強く握る。
395 :
ネオ生茶:04/08/02 23:43 ID:iBAc7HaY
しかし、
「昨日の女の人とセックスして、お母さんともセックスして…
それなのに、私のことは抱いてくれない…
お兄ちゃんにとって、私なんか何の魅力もないんでしょっ?!」
そう叫ぶ愛ちゃんの瞳からは、涙がこぼれている。
「ち、違うよ、愛ちゃん! だから…」
ボクが言い訳をしようとすると、
「離してよ! お兄ちゃんなんて、不潔っ!!」
そう叫ぶと、愛ちゃんはボクの手を振り解いて、階段を降りて行ってしまった。
ボクは、愛ちゃんを追いかけられなかった。
ボクには、そんな資格なんて無いのだから。
ボクは、兄失格だ…。
いや、一人の人間として、失格だ…。
人間失格…。
ボクは、その場に崩れ落ちた…。
「ボクは… ボクは…」
うずくまりながら、ボクは一人、泣き続けた…。
更新です!
396 :
ねぇ、名乗って:04/08/03 04:40 ID:VjsBF35X
ううう…(T_T)
おおう・・・ああ・・・・・・・
しかしこれにこりずにお兄ちゃんにはがんばってほしいものです・・・
高橋「じゃあ私はこれで」
高橋は藤本の出現と同時にその場を去っていった。
坂本「(もう……何かやだなぁ次から次へと……)」
藤本「なに、美貴と会うのがそんなに嫌なのお兄ちゃん?」
坂本「お前何言ってんだよ、そんな訳無いだろ(そんな訳あるけどさ)」
女の感は鋭いようで、
藤本「……………」
坂本「……………?」
そして―
藤本「お兄ちゃんはずっと美貴のそばにいてくれるの……?」
坂本「(いないって言うとウソになるし、いるって言うのもなぁ……)」
藤本「………どうして」
藤本は力なくつぶやいた、
藤本「どうしてお兄ちゃんはそばにいてくれないの…どうして……」
坂本「(弱ったなぁ……)」
坂本は少し考え込み、
坂本「ほ、ほら俺は都合上ずっとお前のそばにいてやれないからさ、そういう約束はどうしてもできないのよ」
藤本「でも"俺は感動の再会果たして早々に永遠の別れにするほど甲斐性なしじゃねぇよ!!"って言ったじゃん、
その言葉はウソだったの……?」
坂本「いや…それはさ、"永遠の別れ"をするつもりが無いという事でさ、ちょっと意味を取り違え…」
藤本「そんなの言い訳!!美貴はお兄ちゃんがずっとそばにいてくれないと嫌なの!!」
坂本のまどろっこしい展開にキレたのか藤本は大声を出し、坂本の話を中断させた。
坂本「(そうだ!?)俺はお前のそばにいてやりたくてもいれないんだよ。
俺はどうしても一つの地域にずっと居座る事ができない職業なんだよ。
だからお前に"ずっとそばにいるよ"と言うとウソを言うことになるんだよ。
いつ戻ってくるか分からないけどお前が待つというのなら話は別だがな、って嫌だろ?」
坂本は改心の言葉を喋ったつもりだったのだろう、
しかし―
藤本「………お兄ちゃんがそれでいいのならそれでいい……」
坂本「(……しまった、最後の1文が余計だった……)」
大きな蛇足だったかな、坂本君?
藤本「お兄ちゃんがどうしてもここに居れないのなら待つ……
でも………ここにいる時は美貴のそばにいてくれるんだよね……?」
坂本「えっ?う、うんまぁ……」
藤本は静かに自分の身体を坂本に預けた、
藤本「(これからずっとそばにいてね…)」
坂本「(ぅ、うーん…)」
と、
藤本「ねぇ…"あの言葉"言って」
坂本「……?」
藤本「あれ言ってよぉ」
坂本「…………(あれか……)」
勘のいい坂本は気づいたようだが皆さんは分かったかな?
藤本「ねーぇ、お兄ちゃん……言って…」
坂本「(……しょーがねー奴だなぁ…ったく………)」
――安心しな、俺はいつでも君のそばにいるからさ
ハイ、長々お待たせしましたもう忘れた人も多いかな。
これで終了となりますがまだタイトルも決まっていないのにどうしたもんだか。
えーっとじゃあ「プライベートガード」で。
そして私はここを去ります、
新しい力が再びここに集いこのスレが続く事を祈ります。
壁|-`).。oO(これからはおまいらの出番だよ…)
壁|彡サッ
壁|-`;>⊂( ゚д゚)そうはいかんざき
suzukaタン行かないでほしいね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
まってよー!
406 :
どらい:04/08/04 23:44 ID:LF+17cLH
ケガをして早2週間ぐらい?が経った。
気がつけば夏休みに入り、リハビリもまだ早いし、
高橋(設定で16)は相変わらず俺の態度にブーブー言ってるし。
っと言うわけで海ですよ、皆さん。夏ですから。
え?話の展開が早いって?
だって、ねぇ。そっとしてあげてください。
そんなことよりこのスレ活気づけようぜ。
って何気にネオ様(年齢不詳)とかsuzukaさん(同)とかフカーツしてたりする。
夏休み→夏厨現る→モーヲタいるかも→このスレ見るかも→(゚Д゚)ウマー・・・ニナルトイーナ
…ね、寂れたスレを復活させるチャンスですぞ。たぶん。
407 :
どらい:04/08/04 23:45 ID:LF+17cLH
……で、近所の海行ったんです。
行ったんですよ、そこの『なんじゃこのスレは。妄想ネタかよ。キモ』とか思ったアナタ(28)。
で、海に行ったら、人がいーっぱいで泳げないんです。
もうね、高橋も俺(設定16)もうんざりですよ。
ってゆーか、足ケガしてんのに泳ぎに来るなよ。
ねぇ、そう思いませんか?
そこの暇そうな大学生のアナタ(21)。『辻(17?)と加護(16?)の区別つかねー』って辻加護ヲタのくせに。
二人ともよかったね。サマージャンボバカにならなくて。ののたんでハァハァしてますか?
408 :
どらい:04/08/04 23:46 ID:LF+17cLH
で、しょうがないから……
「ねね、麻琴(設定16)とさぁ、岡田君(設定16)ってなかなかよくない?」
「…んあ? ああ、それがどーした?」
「くっつけない?」
「はぁ? いきなり何を突然あんたは抜かしよるんや」(何語やねん)
というわけで、小川と裕輔を呼んで
突然、この二人をくっつけちゃおう作戦やることになったんです。
なったんですよ、そこの『えりりん一直線』のお父さん(53)。
お父さんの世代でよく亀井絵里(15?)を知ってますね。ゴマキ(18?)あたりが限界じゃないのね。
んで、その日はやる気マンマンの高橋と乗り気じゃない俺で
どーしよー、あーしよーって話してたんです。
ドッキリ作戦にすることにしたんです。
したんですよ、そこのホントは好きなのに『モー娘ウゼーよなー』とか言ってる高校生諸君(17)。
そう言わないと友達なくす世の中だからしょうがないよね。
409 :
どらい:04/08/04 23:46 ID:LF+17cLH
※ モ娘板でそんなこと書くなよこのヴォケが!ヲタで何が悪い!
って思った『何でおじゃマル(17?)とピーマコ(16?)無くなったんだよぉ〜』って泣いている方の他、
様々な想いを抱いているみなさま、ごめんなさい。久しぶりなので弾けちゃいました。
んで、今日はここまでなんですよ、
そこの『モーニング娘。ってなんぢゃ?』って言ってるおじいちゃん(79)。
以上、どらい(年齢不詳)の更新でした。
じゃ、また次回。
410 :
どらい:04/08/04 23:47 ID:LF+17cLH
ギャー!!!
HPの更新日が3月16日から変わってなーい!!
って言ってるヤヴァイ、じゃない、バヤイではない。
近日更新。・・・・・・・・・・するといいなー。
411 :
どらい:04/08/05 01:00 ID:GPdEthEW
で、1時間ちょいかけて更新しておきました。
次の更新はいつかな〜♪
それでわ、しばしのお別れ。
にならないようにしたいネ。
どらいさんテンション高いっすね〜
そんな人間だったかな、彼は
ぞくぞくと・・うれしい!!!
415 :
ねぇ、名乗って:04/08/05 14:01 ID:GPg3imy2
ネオ生茶さんが来ないな…。
都筑読みたいです。
ネオ生茶さん・・まってます!
417 :
ネオ生茶:04/08/06 01:34 ID:wKKnhdla
あの日から、数日が経った…。
あの日、愛ちゃんは深夜遅く帰ってきた。
泣き疲れたのか、目が真っ赤だった愛ちゃんに、
「おかえり」
と、声を掛けたが、愛ちゃんはボクの方を見ようともせず、
自分の部屋に行ってしまった。
そして、ボクはあの日以来、梨華とも気まずくなり、
学校にも行かず、部屋に閉じこもるようになった。
この数日間、ボク達は、互いが会わないように生活をしていた。
何もする気になれず、誰とも会う気にもなれず、
ボクは、部屋で一人、ベットの上でうずくまっていた。
本当はれいなに会いたかったのかも知れなかったが、
愛ちゃんにあんな風に言われて、れいなに会う気にもなれなかった。
ふと思い立って、数日間、電源を切りっぱなしだったケータイを手に取った。
メールをチェックすると、大量にたまっていたが、
そのほとんどが女の子達からのもので、ボクは内容も見ずに、
次々と削除していった。
その中で、ボクはふと手を止めた。
418 :
ネオ生茶:04/08/06 01:35 ID:wKKnhdla
「砂原からだ…」
そのメールは、ボクのバンド仲間である、砂原からのメールだった。
内容を見ると、どうやら、連絡がほしいとのことだった。
そのメールは数日前に届いたものだったが、ボクは、すぐに電話をした。
しかし、砂原は出なかった。
忙しいのだろうか…?
ボクは、ベットの上にケータイを置いた。
しかし、それから、数分するとケータイが鳴った。
案の定、砂原からの電話だった。
「もしもし?」
『もしもし? 堤か? やっと繋がった〜!』
「どうしたの?」
『どうもこうもしねえよ! お前、学校にはこねえし、電話はずっと電源切りっぱなしだし…』
「ごめん…。それで、何か用?」
『そう、そう! 話したい事があるんだけど、そうだな…
今日の6時に、いつものスタジオに来てくれ!』
「ちょ、ちょっと待っ…」
ボクが断ろうとするのも聞かず、砂原はさっさと電話を切ってしまった…。
ここ数日間、部屋の中に閉じこもりっきりで、ボクはとても外に出る気にはなれなかった。
しかし…
「仕方ない、行くか」
ボクはそう言うと、ベットから飛び降りた。
419 :
ネオ生茶:04/08/06 01:36 ID:wKKnhdla
更新です!
>suzukaさん
去ってしまわれるなんて、残念です。。
今まで、お疲れ様でした。
>どらいさん
久々、更新ですね。
ちょっとテンション高いみたいですけど、
また更新、頑張って下さいね。
>>415>>416 お待たせしました。
待っていてくれて、どうもです。
420 :
ねぇ、名乗って:04/08/06 02:35 ID:PJAq14yj
砂原から呼び出しを食らってしまったシンちゃんの運命は…
まってましたよ!シンちゃん・・・がんばってほしいものです
422 :
どらい:04/08/06 11:55 ID:2NxqM4Vx
HP移転。
http://dry.nobody.jp/ いろいろと不具合がございますが、ご勘弁。
今まで過去ログは倉庫や保管してるところへリンクしてましたが、
移転ついでに全ての過去ログをサイト内に置きました。
そんだけ。
ちなみに前回テンションが高かったのは夜中だったことと、
この半年で自分自身のキャラが変わってしまったことにあるかと。
423 :
ネオ生茶:04/08/07 02:22 ID:N2T+SQ1F
時計を見ると、6時を1、2分過ぎていた。
いつものように、スタジオに入ると、
そこには、既に、砂原と外国人らしき男の人がいた。
「よお、堤。久しぶり」
声を掛けて来る砂原に、ボクも「やあ」と答えた。
「そっちの人は?」
と、ボクが聞くと、
「どうも。デイビットです」
と、その外国人らしき男の人は、流暢な日本語を返してきた。
「・・・?」
ボクが、何が起こったかわからないでいると、砂原は笑っていた。
「悪い、悪い。こいつは、デイビット。
オレのダチで、ハーフなんだよ。
一応、日本語も話せるから、安心しろよ」
と、砂原は言った。
424 :
ネオ生茶:04/08/07 02:23 ID:N2T+SQ1F
「それで、話したい事って、何?」
と、ボクは本題を切り出した。
「あぁ…。その前に、ちょっと見てほしいものがあるんだよ」
そういう砂原とデイビットは立ち上がった。
デイビットは、ドラムの方に歩き出し、
砂原は、ハードケースから、ギターを取り出した。
しかし、取り出したのは、ギターではなく、ベースだった。
それから、二人は曲を弾き始めた…。
「…どうだった?」
と、砂原に聞かれて、
「ああ…二人ともかなり良いと思うよ」
と、ボクは思ったことを素直に答えた。
「おう。それでだな、堤。お前に話したいことってのは…」
そう言うと、砂原はデイビットと顔を見合わせ、
覚悟したような表情をすると、話し始めた。
「実は…」
425 :
ネオ生茶:04/08/07 02:23 ID:N2T+SQ1F
更新です!
>どらいさん
HP移転、お疲れ様です。
>どらいさん乙です!続き期待してますよ!
>ネオ生茶さん
更新乙です!新展開!?どうなるんだろう・・・?次回更新待ってます!
427 :
ねぇ、名乗って:04/08/07 23:02 ID:TzWJqJdT
シンちゃんに貞操の危機の予感!?
428 :
ネオ生茶:04/08/08 01:51 ID:wpps1hQI
砂原とデイビットに会ってから、一週間が過ぎた。
あの日をきっかけに、ボクはまた学校に行くようになった。
しかし、梨華はともかく、愛ちゃんとは、
未だ、話せない日々が続いている…。
そして、今、ボクはある場所に向かっている。
それは、父さんに会うためにだった…。
約束より少し早い時間に、約束のレストランに着くと、
父さんはまだ来ていなかった。
入り口でやって来たウエイターに、
「予約をしていた、堤ですけど…」
と、言うと、
「堤先生のお坊ちゃまですね。こちらでございます」
と、席に案内された。
そのレストランの中には、テレビでよく見る芸能人や、
大物と言われている政治家などがいた。
案内された席に座っていると、しばらくして、父さんがやって来た。
「悪い、悪い。遅くなったな…」
と、父さんは席に座った。
「久しぶり。悪いね、忙しいところ…」
「なに、構わんよ。とりあえず、料理でも頼むか」
と言って、父さんはメニューを広げた。
そして、やって来たウエイターに注文を頼んだ。
429 :
ネオ生茶:04/08/08 01:53 ID:wpps1hQI
「おいしいね、ここの料理」
料理を食べ終わった後で、ボクはそう言った。
父さんは、「そうだな」と言った。
「それで、信治…。話したいことで、何なんだ?」
と、父さんは本題を切り出した。
「そうだね…」
ボクはそう言って、窓の方に視線を逸らす。
(まだ、迷っているのか…?)
自分自身に、問いかける。
(いや…もう決めたことだ!)
ボクは、覚悟を決めると、父さんの方を向いた。
そして、
「父さん、ボク…アメリカに行くよ」
430 :
ネオ生茶:04/08/08 01:53 ID:wpps1hQI
更新です!
>>427 随分と、ハードな展開ですね(笑)
>>430 乙です…(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
第1話−Prologue−
キーンコーンカーンコーン・・・
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
授業の終わりを告げるチャイムが、学校に鳴り響く。
生徒たちはそれぞれに帰り支度を始める。
「慎哉、悪い。今日委員会あって一緒に帰れない」
前の席から話し掛けてくる親友に、軽く応答してから、俺は机に突っ伏した。
それと同じタイミングで、携帯が震える。
軽く顔を上げ、ディスプレイを確認すると、希美からメールがきていた。
『のん今日は部活ないから一緒に帰ろう(*^_^*)』
俺が『昇降口で待ってる』と返信すると、丁度担任がやってきて、HRが始まった。
少しすると、親友、小笠原優(おがさわらゆう)が、体を後ろに向け、
爽やかな笑顔で話し掛けてきた。
「今日は希美ちゃんと一緒に帰るの?」
「そうだよ。なんで知ってるんだよ」
俺が不思議そうな顔で答えると、優は笑顔を崩さないままこう言った。
「さっき携帯見てたときの慎哉の顔、凄く嬉しそうだったから」
優に指摘され、顔が赤くなっていくのを感じた。
今度からは気をつけよう。
その後、優と他愛もない話をしているうちにHRは終わり、下校の時刻になった。
俺は友人に別れを告げると、希美が待っているであろう昇降口に、
足早に歩を進めた。
案の定、俺が着いた頃には、既に希美は待ちくたびれた様子だった。
俺の姿を確認すると、希美は満面の笑みでこちらに近寄ってくる。
「遅いよぉ〜」
「ごめんごめん」
膨れっ面の希美の機嫌を取るように、慎重に会話を進めていく。
学校なんかで泣かれたらたまったもんじゃない。
そんな俺の心配をよそに、希美は無邪気だった。
「久しぶりにお兄ちゃんと一緒に帰るよ♪」
希美は俺の妹である。
しかし、俺と希美が幼い頃に両親が離婚してしまったため、
希美とは苗字も違ければ、住んでる家も違うのだ。
希美は母さんに引き取られ、俺は親父に引き取られた。
その所為なのか、希美はブラコンだ。
自覚症状もちゃんとあるらしい。
俺も好かれて悪い気はしない。
寧ろ自分も、他の家庭の兄妹よりもシスコンであると思う。
「お兄ちゃん、ののレギュラーになれたんだよ!!」
帰り道、並んで歩いていると、希美から衝撃的な発言があった。
「レギュラー?お前が?」
俺は心底驚いた。
希美は現在女子バレー部に所属している。
高校1年生だ。
まず、1年なのにレギュラーになること自体凄い。
うちのバレー部は男子も女子も実力があれば、学年に関係なくレギュラー入り出来る。
しかし俺には、希美にそれ程の実力があるとは到底思えなかった。
それに、希美は人よりも身長が低いというハンデがある。
バレーにとって、身長が低いことは大きいだろう。
そんな希美がレギュラー入りしたというのだから、
きっと並々ならぬ努力を重ねたに違いない。
「よく頑張ったな、おめでとう希美」
「でもね、一人だったらきっとなれなかったよ」
「何で?」
「よっちゃん先輩が付きっきりでスパイクとか教えてくれたんだ」
「そうなんだ・・・あの吉澤がね」
吉澤といえばバレー部のエースだ。
人当たりもよく、男女関係なく支持率が高い。
勉強の方はあまりよろしくないようだが、運動に関してはズバ抜けた能力を持っている。
更に整った顔つきをしているものだから、年中告白されているらしい。
でも、誰とも付き合わないのはどうしてだろう。
そういえば今日吉澤も委員会のはずだ。
確か優と同じ体育委員だった気が・・・。
「お兄ちゃん?どうしたの?よっちゃん先輩がどうかした?」
「いや別に、何でもないよ」
俺は吉澤に関する思考を止め、希美との会話に集中した。
途中、希美のレギュラー入りのお祝いとして、
お互いのイニシャルが入ったストラップを買った。
俺の携帯にはN.Tの文字が入ったストラップ、
希美の携帯にはS.Nの文字が入ったストラップがついた。
希美は他に、加護にもあげるという理由で、A.Kも買っていた。
店を出てから数分歩くと、希美と別れなくてはならない。
道が違うのだ。
なんて言うんだ・・・。
『彼女と別れるのが寂しい彼氏』みたいな感覚を味わえる。
「じゃぁお兄ちゃん、また明日ね・・・」
希美も希美で、今にも泣き出しそうな顔で言うものだから、
別れる瞬間は多少の罪悪感を感じる。
「じゃあな」
2,3週間に1回くらいのペースで更新します。
では。
438 :
ねぇ、名乗って:04/08/08 22:35 ID:CX7+UZ84
ネオ生茶さんお疲れ様です。
アメリカ…。雨リカ…。
雨、梨華…?
そして2人目のシンちゃん登場。
頑張ってね!
439 :
ネオ生茶:04/08/09 01:13 ID:ripckxX9
――1週間前。
「実は…堤、オレと一緒にアメリカに行かないか?」
ボクは、そう聞いて、一瞬、何のことだか、わからなかった。
「アメリカ…旅行にでも行くの?」
と、聞き返すボクに砂原は、「違うよ」と冷静に突っ込んだ。
「今、アメリカで人気が急上昇しているバンドがあるんだけど、
今回、そのバンドの全米ツアーに前座として出てみないか?
…という話が来てるんだ」
「うん…それで?」
「だから、堤がヴォーカルギター。
オレが、ベースで、デイビットがドラムのスリーピースで、
行こうと思うんだ。
英語なら、デイビットがペラペラだから、心配ない」
そう言われて、デイビットの方を見ると、デイビットは頷いた。
「でも、まだ、ボクはそんな気には…」
「堤! オレ達が今までに、何度かプロから、オファーが来たことがあったが、
お前は断り続けていた。
でも、今回は違うんだ!
こんないい話、二度とない!!」
少し興奮気味に言う砂原に、ボクは頷くことしかできなかった。
440 :
ネオ生茶:04/08/09 01:14 ID:ripckxX9
「…帰ってこれるのは、いつなの?」
「えっ?」
「もし行くことになったら、日本に帰れるのは、いつ頃なの?」
「1年…いや、最低でも、2年は無理だと思う…」
「学校は? どうするの?」
「オレとデイビットは、やめるつもりだ」
そう、ハッキリ言う砂原に、ボクは強い意志を感じた。
「無理にとは言わない。ただ、堤が将来、本気で音楽で食っていくつもりなら、
今回、行くべきだと思う。
出発は、2週間後だ。1週間後に、答えをくれ」
「もし無理だ…って言ったら?」
「お前以外のヴォーカルを探す。ただ、オレはお前としかやりたくない…」
「うん…」
「じゃあ、いい返事を待ってるから…」
そう言って、砂原はスタジオを後にした…。
441 :
ネオ生茶:04/08/09 01:15 ID:ripckxX9
◇
「出発は、いつなんだ?」
食事を終え、駅まで送っていってもらっている車の中で、
父さんに聞かれた。
「1週間後」
「パスポートとかは、大丈夫なのか?」
「うん」
「多分、見送りには行けないと思うが…」
「いいよ。もう一生、帰ってこないわけじゃないんだから」
ボクがそう言うと、車は駅に着いた。
「じゃあね、父さん…」
「元気でな。ちゃんと帰って来いよ」
そう言われて、初めて、父親らしいことを言われた気がした。
車で過ぎ去って行く父さんを見ながら、ボクはケータイを手にした。
「もしもし、砂原…? ボクだけど…。行くよ、アメリカに…」
442 :
ネオ生茶:04/08/09 01:15 ID:ripckxX9
更新です!
>My Happy Endingさん
祝、デビュー!
更新、頑張って下さいね。
443 :
ねぇ、名乗って:04/08/09 01:25 ID:h1vS0rKp
ネオ生茶さん、この流れは…まさか…終わるんですか…?
ネオ生茶さん・・もっともっと読みたいよぉ!!!先走りすぎかな・・・
>>437 がんばってください!!!期待してますよ!
445 :
ネオ生茶:04/08/10 02:01 ID:fHlM+ykY
「ただいま…」
家に帰ると、リビングで梨華が待っていた。
「まだ、起きてたの?」
「帰り、待ってたの」
そう言う梨華に、「ありがと」と言うと、ボクは上着を脱いだ。
「スーツなんか着ちゃって、どこ行ってたの?」
「父さんと会ってた」
椅子に座ると、ボクはそう答えた。
「あの人と…? なんで?」
「話したことがあったから…」
「話したいことって…?」
梨華にそう言われて、ボクは黙ってしまった。
しかし、いつかは言わなければならないことだ。
「実は…」
ボクは、重い口を開いた…。
446 :
ネオ生茶:04/08/10 02:02 ID:fHlM+ykY
「そう…」
ボクが話し終えると、梨華は俯くだけだった。
「…出発は、いつなの?」
「一週間後」
「最低でも、2年は行ってるんでしょ? …学校は、どうするの?」
「今週で、退学することにした。父さんにも、ちゃんと許可を取ってある」
ボクが、キッパリそう言うと、梨華は黙ってしまった…。
「…逃げるの?」
「えっ?」
そう言われて、一瞬、ドキッとする。
「私から…、愛から…逃げるの?」
ボクを見つめるその瞳から、思わずボクは目を逸らした。
「そんなんじゃないよ…」
そう言い返すものの、梨華の言ったことは的を得ていた。
正直、学校の女の子達のこと、れいなのこと、梨華のこと、
そして、愛ちゃんのこと…。
押しつぶされそうだったボクに、アメリカという『逃げ道』が、
タイミング良く現れたのだ。
確かに、将来、音楽で食っていくことは、真剣に考えてはいた。
しかし、ボクはただ、都合の良い『逃げ道』に食い付いただけなのかも知れない…。
「…疲れたから、今日はもう寝るね」
ボクが、そう言って、立ち上がると、
「シンちゃんっ!!」
そう言って、梨華も立ち上がった。
そんな梨華に構わず、ボクが部屋に行こうとすると、
「行かないでっ!!」
と、後ろから、梨華に抱き締められた。
「私のために、行かないで…」
泣きながら、そう言う梨華…。
そのぬくもりが、うっとうしかった…。
447 :
ネオ生茶:04/08/10 02:03 ID:fHlM+ykY
更新です!
>>443 いやいや、そんなことは言えないですよ(笑)
>>444 とりあえずは、これからの展開に期待して下さいね、としか言えないです。
すいません。
更新乙です!!また一波乱ありそうな・・・予感がするかも
シンちゃんにはがんばってほしいものです
449 :
どらい:04/08/10 21:38 ID:58zttAM9
450 :
ねぇ、名乗って:04/08/11 19:36 ID:NA4X9lOg
そうです、シンちゃん逃げちゃダメです。
451 :
ネオ生茶:04/08/11 23:10 ID:hHZm804/
ストック切れです。
今週中には、復帰するんで待ってて下さい。
すいません。
452 :
ねぇ、名乗って:04/08/12 00:09 ID:t01jh28D
待ってます。
これからも頑張って下さい。
夕日が、下校していく女子高生たちと同じ様に俺を照らす・・・
次々と生徒が帰っていくなか、俺・・・進藤茜は校門の前で妹の事を待っていた。
(ったく、遅っせーな・・・あんまり時間ないってのに)
待っている間にも、俺はジロジロと他の奴らに見られ続ける。
(やっぱり、おかしいよな・・・女子高の前に男がいるなんて)
俺だって本当はこんな所にいたくはない!
それでも、妹に頼まれるとどうにも断れない・・・なんせたった一人の家族だから。
それからしばらく経つと、3人組の女子高生が俺の前にやってきた。
「茜兄ちゃんごめん。さゆとれいな2人と話してたら、約束忘れちゃってた」
クネクネしながら話しているこいつが俺の妹の絵里。
「まったく、忘れんなよ。女子高なんかの前で待つのホントに恥ずかしいんだからな」
すると、絵里の後ろの方から声が聞こえてきた。
「あの・・・絵里は悪くないんです。さゆとれいなが長話しちゃって・・・」
確か、右にいるのが・・・道重さゆみで、左が田中れいなだったかな?
「・・・まぁ、いいけど」
「そうだ茜兄ちゃん、さゆとれいなが今日家に泊まりに来たいって言ってるんだけどいいよね?」
「別にいいけど、用事済ませてからだからな・・・」
「うん!!やったね、2人とも」
3人は、手を取り合って喜び合っている。
その光景がほほえましく、俺は安心した。
「ほら、絵里。行くぞ!時間ないんだから」
「分かってるよ。じゃあ、さゆとれいなは6時に家に来てね」
手を振りながら、道重と田中は帰っていった。
それを見送ると俺と絵里も、目的の場所へと向かう。
夕日の道を2人で歩く・・・絵里の表情は目的の場所に近づくにつれて険しくなっていく。
「大丈夫か?」
「うん・・・平気」
俺たちが向かっている場所・・・それは墓。
15分ほどそのまま歩いていくと俺たちは一つの墓石の前にたどり着いた。
「義父さん、義母さん・・・2人が死んでから今日で3ヵ月が経ちました。俺と絵里は2人が残してくれた金で今の所何とか生きていけそうです」
「・・・・・・・・」
絵里は無言で俯いている。
今日ここに来た目的は、今から9年前・・・孤児だった俺と絵里を引き取って育ててくれた・・・
そして、3ヶ月前に事故に遭って死んでしまった義父さんと義母さんの墓参りをするため。
「これからも兄妹2人で力を合わせて頑張っていきます。どうか見守っていてください」
孤児だった俺と絵里は、絵里が6歳、俺が8歳の頃に引き取られ進藤家で育てられた。
実の親の事は覚えていない・・・孤児院の前に捨てられたのが物心つく前だったんだから仕方がないことだけど。
孤児院での暮らしは、けして裕福とは言えなかった。
それでも、絵里を守るという目的があったから・・・絵里のわがままを叶えるため・・・・・生きるためにならなんでもした。
でも、そのためにしたことは出来るなら忘れたい過去だ・・・・・
「また来ますね・・・」
墓前に線香と花を添え、手を合わせて祈ると絵里の方へ振り向く。
「そろそろ帰るか・・・友達が来るんだろ?」
「・・・うん。早く帰ろう、さゆとれいなが待ってるかもしれないから」
絵里は立ち上がると、俺の手を引いて走り出した。
1ヵ月経っても、まだ立ち直れないで強がっているのがよく分かる。
(義父さんと義母さんは・・・優しかったからな。それだけにショックもでかいんだよな)
引き取られた後も、義父さんと義母さんは優しく・・・時には厳しく、本当の親のように接してくれた。
「茜兄ちゃん、ボーっとしてないで早く帰ろう?」
「あ、あぁ・・・」
たった2人の家族・・・俺たちは、これからどんな風に生きていくんだろうか?
今は・・・まだ分からない。
読みづらかったらすいません・・・・・
456 :
ねぇ、名乗って:04/08/13 02:30 ID:asHvNGJY
作者名か題名があると、もっといいね。
今後も頑張ってください。
>>456 ありがとうございます。
今度から、題名をつけます。
>>454 期待してますよ!
456さん同様、作品名とお名前あるとわかりやすいですね!
がんばってください!
ネオ生茶さんお待ちしておりますよ!
459 :
どらい:04/08/13 11:35 ID:82/kXP6b
>>456さん
>>458さんと同じ意見で
作品名とか作者名とかあると整理しやすいね。
え?じゃあ作品名と作者名が無くても分かりやすい
作りにしろって?
・・・あはは
460 :
ねぇ、名乗って:04/08/15 16:39 ID:q4hxHbvJ
ネオ生茶さん復活まであと少し。
復活待ち!!!
462 :
ねぇ、名乗って:04/08/17 01:02 ID:QKEUA8RN
ネオ生茶さんどうしたんだろう…
希美が見えなくなるのを確認すると、俺も足早に帰路に着く。
あと少しで家、というところに、小さな公園がある。
ふと公園の方を見やると、丁度すべり台の天辺で、
女の子が男の子の頬にキスをしているところだった。
男の子は少し照れたような顔をしながら、女の子にお返しをする。
・・・そういえば。
俺と希美もそんなようなことがあった。
公園こそ違うものの、すべり台の天辺だったのは覚えている。
俺たち兄妹は年子だから、一緒に遊ぶことになんの違和感もなかった。
中学に入って、俺が希美を変に意識し始めるまでは。
別に恋愛感情とかじゃなくて、完全に兄としての感情。
妹を思う気持ちが優先しだしたのだ。
それまでは希美は俺が守る、みたいなものだった気持ちが、
希美の将来を考えられるようになっていた。
体にまとわりつく汗が気持ち悪さを生み出す。
俺は家に着くと、まず風呂に入った。
冷たいシャワーを浴びながら、考える。
近頃の考え事の主といえば、専ら部活のことだ。
部活について話す前に、少し自身について説明しよう。
俺は鳴海慎哉(なるみしんや)。
現在、モーニング高校2年B組。
バスケ部所属。
親友は2人いて、同じ学校の2B、小笠原優。
もう1人はハロー学園2年A組の真淵海斗(まぶちかいと)。
尊敬する人は、3年C組、櫻井翔太(さくらいしょうた)先輩。
翔太先輩は、バスケ部の部長もやっていて、ほんとに凄い人。
頭も良くて運動も出来てルックスも最高、パーフェクトな人だ。
好きな芸能人はAvril Lavigne。
だから特技はスケボー。
最近は子供にあたると危ないから、という理由で、スケボーが禁止な公園もある。
今は親父と2人暮らし。
彼女はいない。
こんなとこでいいかな・・・。
軽い自己紹介を終えた俺は、再び部活に思考を回す。
俺の悩みは、どうしてもレギュラーになれないことだ。
希美のときも言った通り、うちの学校は実力社会。
俺の周りもレギュラー入りしてる奴がたくさんいる。
俺は情けないことに、補欠にも入れない。
毎日毎日部活が終わってからも一人で練習に励んでいるのだが、
中々その成果が結果として現れない。
翔太先輩も、顧問の先生も、俺の頑張りは認めてくれているが、
レギュラーとなるとまた話は別だ。
俺には素質ってもんがないんだろうか。
こんなに頑張ってる俺が未だに補欠にも入れず、
毎日遊び歩いてる部員がレギュラーとはどういうことだ。
こうして悩んでいると、バスケをやめたくなる。
他のスポーツだったらそこそこいけるのでは?
そんな思いが俺を支配しようとする。
「・・・・ダメだ」
そうだ、ダメだ。
ここで諦めたら希美の兄として失格だ。
誰かにコーチしてもらうか・・・。
翔太先輩・・・は、ダメだ。
部長の個人指導なんか受けたら他の部員に恨まれてしまう。
この際吉澤にコーチしてもらうか・・。
あいつスポーツなら全般得意だったよな。
「明日にでも相談してみるか」
俺は決意を固めると、それまでの思いを流すようにシャワーを浴びた。
更新終了です。
短くてすいません。
これからもこのペースと量の予定ですので、気長に待ってください。
では。
467 :
ねぇ、名乗って:04/08/18 13:38 ID:uLpEkwc3
お疲れ様です。
続きも楽しみにしてますよ。
468 :
ねぇ、名乗って:04/08/18 14:49 ID:F7DluuPH
おまいらの携帯の待ち受けって何?
469 :
ネオ生茶:04/08/18 22:05 ID:OhINm4Js
更新中止のお知らせ。
事情により、更新を一時、中止します。
復帰は、いつになるか、わかりません。
すいません。
えええええええええっっ!!!!!ネオ生茶さん・・・・・
楽しみにお帰りを待ってます・・・・
>>466 乙です。マターリお待ちしてますよ!
>>468 なっちと辻と飯田の変な画像・・・
翌日、俺は1限目が始まる前に吉澤のクラスへと足を向けた。
吉澤は隣のA組、5秒とかからない。
ドアのところで中の様子を窺っていると、見知った顔が近づいてきた。
「慎哉じゃん、どーしたの?A組に来るなんて珍しいね」
「吉澤いる?」
「多分。よっすぃーーーーーーーーーーーーーーーー」
『今行くよごっちん』
近づいてきたのは後藤真希。
実は中2から高1まで付き合っていた奴だ。
サバサバした性格もいき過ぎていなく、中途半端に人を気遣える良い奴だ。
吉澤同様、年中告白されているらしい。
俺がA組にあまり行かないのは、後藤と会いたくないっていうのもあるかもしれない。
そんなようなことを優に話したら、「未練タラタラだね」と、
爽やかに言われた気がする。
「慎哉?大丈夫?」
「・・大丈夫」
「よっすぃー来たよ、んじゃぁゴトーは行くね」
サラっとそう告げると、後藤は俺の視界から消えていった。
入れ替わりに、吉澤が目に入る。
「何?なんか用事?」
俺より少し小さな身長の吉澤が、上目遣いで話し掛けてくる。
「うん、俺にバ」
俺が用件を伝えようとすると、吉澤はひらめいたような顔で言う。
「あ、まさか告白?んー鳴海に告られてもねぇ〜。万年補欠以下じゃさ」
プチ−ン
俺の脳内で何かが弾ける音が確実に響いた。
俺は何を考えてたんだ?
こんな奴にバスケを習おうなんて・・・。
「調子乗ってんじゃねーよ」
努めて冷静に、しかし最大の怒気を含め、吐き捨てるように言い放ち、
俺はA組を後にした。
後ろからは「用ってなんなんだよー」との吉澤の声が聞こえたが、
無視して教室に戻った。
第1話終わりです。
「My Happy Ending」はタイトルです。
HNとか考えてないんで、匿名希望でお願いします。
474 :
ねぇ、名乗って:04/08/19 02:20 ID:64bQ8LrB
ネオ生茶さんそんなこと言っちゃいやです。(>_<)
早く帰ってきて下さい!
マイハピさん(…と勝手に呼んでみる)お疲れ様です。
更新乙です!マイハピさんか匿名希望さん?のどちらかですかね?
ネオ生茶さんもお待ちしてますからね!
476 :
どらい:04/08/19 13:49 ID:BExMVVZJ
まぁ、過去の作品で言えば、
カテキョなんて作品名でもあり作者名でもあったようなモンだし。
匿名だけど分かりやすいようにマイハピさんて呼ぶのも別に良いかと。
一個人の意見です、ハイ。
で、僕もストック切れでーす。ウソです。そのうち載せます。
でも今日はちょっとした短編をば。
477 :
どらい:04/08/19 13:50 ID:BExMVVZJ
<いつかの風景・2>
昼間はまだ残暑が厳しいが、朝晩は幾分と涼しくなってきた。
山地の川沿いに走る単線のローカル列車に乗って、
窓から流れる渓谷の風景を眺めていた。
―――
『……もう行っちゃうんだ』
『ん、また来るよ。ここ気に入ったし』
『ダムになってからじゃ遅いんだからね』
『そっちこそ、引っ越したら新しい住所とか教えてくれよな』
―――
18きっぷで一人旅をしていた時に立ち寄った山中の小さな町。
あれから3年、そこで知り合った一人の少女は、
もうあの町にはいない。結局新しい連絡先も分からないまま。
山に囲まれ、川が横切り、出遅れた蝉と気の早い秋の虫が
騒いでいたあの山中の小さな町は、来年ダムの底に沈む。
もう一度あの町の景色を見たくなり、行こうと決めたのは一昨日のこと。
478 :
どらい:04/08/19 13:51 ID:BExMVVZJ
『………あたしこの駅が好きなんだ。自分の町をホームから見下ろせるから。
家もあんなにちっちゃくて、町全体が見えるし、………』
細い川を、もう誰もいない町が囲み、それ全体を山が抱いているその風景を、
この列車から見下ろす。
列車の前後を見ると、鉄道ファンや登山家が数人、同じように
来年はもう見ることが出来ないこの景色を窓から眺めていた。
彼女が好きだったその駅は、今年の春に廃止になった。
『だって自分が生まれ育った町がなくなっちゃうんだよ?
ふるさとがなくなるなんて寂しいよ……』
479 :
どらい:04/08/19 13:52 ID:BExMVVZJ
自分の好きだった町が消えるなんて、どんな感覚なのかは自分は解らない。
でもこの景色を見れば、何ともいえない寂しさがこみ上げて来る。
『でも自分の心の中にはずっと残ってるから…』
近い将来、この町は世間から完全に忘れ去られる。
当時中学生だった彼女は、今この町のことをどう思っているのだろう。
もう誰も使ってくれない駅舎は、ただ通過する列車を、
寂しそうに影を落として見送っていた。
突然、誰かに目を塞がれた。
「……だーれだ?」
3年前のあの声が聞こえた。
480 :
どらい:04/08/19 13:53 ID:BExMVVZJ
さて問題です。
ヒロインは誰だったでしょう?
答えは決めてません。
お好きなメンバーを当てはめてお読み下さいな
んじゃ、また
481 :
どらい:04/08/19 14:00 ID:BExMVVZJ
あ、それから、
ネオ生茶殿、いつまでも気長に待ってますぞよ。
小説載せなくてもいいんで、時々顔を出してやって下さいな。
482 :
ねぇ、名乗って:04/08/19 21:17 ID:64bQ8LrB
どらいさん
1ページ目からグッときました。
答えなしですか。
れいなだと思って読み進めてましたが…(^^;
どらいさん乙です!
おれはののたんですよ!
けどどらいさんの描く高橋好きなんで高橋かなぁ・・・
第2話−Lunch time−
朝の吉澤の一件もあり、俺はすこぶる機嫌が悪かった。
それでもなんとか1限目から4限目までの授業を消化する。
「昼だ・・・」
俺は思い切り伸びをする。
昼飯になったときの、この開放感が堪らない。
今日は俺の心とはウラハラに天気が良い。
ので、屋上か中庭で食べるかな。
「優ー、購買行こうぜ」
いつも一緒に昼を食べている優に呼びかける。
「ごめん、今日も委員会でさー・・・」
「そっか、頑張れよ」
「うん」
もうすぐ体育祭だからな、体育委員は傍目にも忙しそうだ。
ということは、今日の昼は一人か。
久しぶりだが、悪い気はしない。
俺は久々に、一人で購買へと向かった。
優は人気者だ。
成績優秀、運動神経抜群、もちろん顔もスタイルもモデル並。
俺より5、6cmは高い。
第2の翔太先輩みたいなものだ。
そんな優と一緒に購買へ行くと、必ず優のファンが食べ物を譲ってくれるんだ。
俺もそれに便乗してちゃっかり毎日貰っている。
「・・・・・・」
いつもの調子で購買に来てしまった俺は、激しく後悔した。
もうないじゃん、パンとか。お茶とか。
無いものは仕方がない。
今日は昼飯抜きだ。
これもあれも全部朝の吉澤の所為だ。
明日は絶対に優を連れて来てやる、そう決心して、購買を過ぎようとする。
そんな俺の目の前に差し出された弁当箱。
俺の鼻に美味しそうな香りが到達し、腹が鳴る。
バンダナで包まれてはいるものの、きっと中身は美味しいに違いない。
そんな確信めいた香りがする。
俺は視線を弁当から、それを差し出している人物に移す。
「後藤・・・」
俺を真っ直ぐに見つめる後藤は、もう片方の手にも弁当箱を持っている。
「お昼ご飯、ないんでしょ?」
「うん・・・」
「コレ、食べて良いからさ・・」
そこまで言うと後藤は俯き、話すのを躊躇う。
心なしか耳も紅く染まっているように感じる。
「何・・?」
俺は後藤との沈黙に耐え切れなくなり、その先を急かす。
「あのね、んと、そのぉ・・・・・」
俺は「なんなんだよ」と言いたいのをグっと堪え、
後藤が話し出すのを待つことにする。
「・・・・・」
「えっと・・・・ね」
しかし、なんとも気まずい空気だ。
この場から一刻も早く逃げ出してしまいたい。
嫌な汗をかいているのが自分でもハッキリと分かる。
きっと俺のYシャツの背中は、うっすらと汗が滲んでいるだろう。
背中を気にしていると、ふと視線を感じた。
後藤に気づかれないように首だけを後ろに回すと、
そこには物凄い形相でこちらを凝視している希美と加護の姿があった。
「ひっ・・・」
ついつい小さく声を漏らしてしまう。
が、後藤には聞こえていないようだ。
しかし、今は希美たちに気を取られている場合ではない。
でもこのままだと後々面倒なことになりかねない。
「(早くしてくれ!後藤―)」
俺の切実な願いが通じたのか、後藤の口が開いた。
「食べて良いから・・・一緒に食べよう?」
「うん、OK。分かった。どこで食べる?あ!屋上にしよう!!」
俺は希美たちの視線から逃れるため、後藤の話に適当に返事をしてしまった。
それに気づかないまま、後藤の手を取り足早に屋上へ向かう。
「(よしっ、これで大丈夫だ)」
屋上につき俺が安堵の息を漏らしたのも束の間。
「慎哉・・?」
「ん?え?へ?」
この現状に今更気づいても時既に遅し。
屋上には俺たち二人しかいなかった。
後藤はさっきから不思議そうな顔をして俺を見ている。
しまった・・・つい希美たちに気を取られてしまった。
しかしこうなってしまったものは仕方がない。
俺は腹を括った。
「食おっか」
後藤はまだ少し紅い頬で、小さく頷いた。
更新終了です。
1話の中身が短くてすみません。
では。
489 :
どらい:04/08/20 23:21 ID:H+DWWV1g
久しぶりにリアルタイム更新に出くわしました。
じゃ、本編の続きをば。
490 :
どらい:04/08/20 23:22 ID:H+DWWV1g
とりあえず本人たちを呼び出すことに・・・
「あー、麻琴?今ヒマぁ?」
『えー?何、宿題写させてくれるって?』
「違わい!海であそぼー」
『えー!?あたし水着来たくないから行かない』
「岡田君も呼ぶけどなぁ」
『え?行く!行く行く行くから!待ってて!てか待ってろ!いいな!!
待ってろォー裕輔ェー!今日こそヤツをゲットだぁ! プツ』
「………来るって。かなり燃えてた」
何があったか知らんが目を丸くしてそう言った。
まあ大体予想つくけどさ。
491 :
どらい:04/08/20 23:22 ID:H+DWWV1g
………
「そんなに裕輔が好きならとっとと告りゃえーのに」
「麻琴がセンチになってるトコ想像できる?」
「んにゃ、全然。アイツは勢いだな」
「隼くんもセンチにならないし」
「俺がセンチになってるトコ想像できる?」
「んにゃ、全然。てか恋人っぽくない」
「あ、俺お前の恋人やったんか…テッ!」
パコッと高橋に殴られ、ジッと見つめられる。
「な、なんや?」
「泣いてもいい?」
「あ、や、ま、あの、いや…」
「じゃ、キスして…痛!」
パコッと俺も殴り返す。
「こんな場所で出来るかよ。人よーけおるんやから」
「……」
「じゃ、お前はどんな恋がしたいんや?」
「甘くトロトロになる…ってウソだってば!引くなぁ!」
「……今のボケですか?本気ですか?」
「だからウソだってば。恋人っぽくなくていいから
いつも通り一緒にいよ、ね?あたしは一緒にいたいから」
「いや、まあ。じゃ分かった。多少恋人っぽくするから、うん。
よし、じゃ名前で呼ぶわ、な?」
492 :
どらい:04/08/20 23:23 ID:H+DWWV1g
………まぁ、そんなこんなで、話はややとんで……
「あ、もしもし?裕輔?今空いとるかぁ?」
『は?いや、まぁ暇っちゃ暇だけど?』
「じゃ、海こーへんか?」
『え?今から?』
「そう、今から。小川も来るって…テッ!」
パコッと高橋に殴られ、睨みつけられる。
「なんやねん。別に言うてもええやんか」
「それじゃドッキリにならないでしょー」
「もう普通に行けばえーんちゃうの」
『もしもーし?』
「あ、で、海来るって?」
『小川も行くって?』
「あー、うん。すごい勢いで来るって」
『あーじゃ俺も行くから。じゃな プツ』
「来るってよ」
「なんか文句言ってた?」
「小川も来るって言うたら、素直にじゃー行くって」
「……なるほど。岡田君も麻琴に気があるってワケね」
「俺は愛にしか気がないから」
「……やっぱキャラ違うわ。普通でいいよ……普通で」
493 :
どらい:04/08/20 23:26 ID:H+DWWV1g
今日はここまで。
>>マイハピさん
短くてもキニシナーイヽ(´ー`)ノ
要は内容ですよ、内容。俺の書いてるやつの内容なんて…… ・。・゚・(ノД`) ・。・゚・
>>482 >>483 自分では亀井のつもりで書いてたんですけどね。
高橋ねぇ…自分でもかいててワケの分からんキャラになってます、ハイ。
また次回。
494 :
ねぇ、名乗って:04/08/21 02:35 ID:8WLxkRRL
マイハピさん
登場人物がそろってきましたね。
屋上で2人は…
どらいさん
壊れてますね〜♪
495 :
ねぇ、名乗って:04/08/21 09:42 ID:fkKTgE36
あれ?俺の名字と俺の友人の名前が…
偶然???????
マイハピさん乙です
そろそろ色々な展開がでてきそうですね!期待してますよ
どらいさん乙です
亀井ですか!うーんやっぱジブンの押しメンが・・・
でも俺はどらいさんの高橋好きですよ!がんばてください
497 :
ねぇ、名乗っていい?:04/08/23 21:07 ID:CMDdATr3
何となくageてみたくなる。
俺たちは校庭が見渡せるフェンスの近くに腰を下ろした。
視線を左に移せば、3年の教室が少しだけ見える。
今日はほんとに快晴だ。
太陽の視線が痛い。
そして後藤からの視線も痛い・・・というか痒い。
後藤が弁当箱を開くと、中からは素晴らしい食べ物が顔を覗かせる。
極度の緊張からか、喉がカラカラに渇き、腹が減って死にそうだった俺は、
いただきますもなしに箸を伸ばした。
「もー、お行儀悪いんだから」
後藤の笑い声混じりのそんな声を聞きながら、俺の箸はどんどん進む。
2つあった弁当箱の1つを平らげ、2つ目に箸を伸ばそうとした瞬間、俺は止まった。
「後藤は食わないの?」
俺は自分の胃袋を満たすことで頭がいっぱいだったが、
気が付けば後藤はまだあまり食べていない。
「なんか・・・・お腹空いてないんだ・・」
「そうなんだ・・・」
会話はそこで途切れてしまう。
何か話題を見つけなければと思い、3年の教室に目をやる。
それにつられ、後藤も同じ方向を見やる。
「石川先輩?」「梨華ちゃん?」
俺と後藤が目にしたのは、3年の教室ではなく、
何故か3階のベランダにいる石川梨華先輩だった。
俺たちの学校は3年が2階、2年が3階、1年が4階と分けてあり、
よほどのことがない限り、他の学年の階に行くことはない。
石川先輩は3年なのに何故3階にいるのだろう。
俺と同じ疑問を後藤も抱いたのだろう。
思わず声に出していた。
「おかしいなぁ・・・今日は生徒会の仕事ないのに」
言い忘れていたが、後藤と石川先輩は、生徒の人間だった。
去年は、後藤が書記、石川先輩が副会長をやっていたが、今は石川先輩が会長だ。
後藤はというと、書記の仕事に飽きてしまい、今年はやめたらしい。
「声かけてみる?」
「やめろよ、なんか事情があってあそこにいるんだろーし」
「・・そうかな・・・・そうだね」
後藤の問いかけに否定的な返事を返すと、俺は2つ目の弁当に箸を伸ばした。
更新終了です。
もしかして見難いですか?
もっと改行した方が良いのでしょうか。
では。
>>501 乙です!
セリフ部分の前後は改行したほうがいいのか・・難しいですね。見難くはありませんよ
けどマイハピさんにおまかせしますよ。次回更新も楽しみに待ってますよ
503 :
ツヴァイ:04/08/24 04:40 ID:asEDXbzu
>>454 心を殺した少年
辺りはもう薄暗くなり始め、人影も少なく静かなもので俺と絵里の歩く音だけが静かに響く。
コツ、コツ、コツという単純な音だけが周りを包み込みまるで、俺と絵里だけがこの世界に取り残されたように感じる。
「茜・・お兄ちゃん」
絵里も同じように感じたのか、俺の制服の裾をギュッと握り震えている。
「絵里・・・大丈夫だ。俺はどこにも行かない、お前が1人で生きていけるようになるまでは絶対に・・・・・」
でも、震えはドンドン激しくなっていく。これは絵里の震えなんだろうか?
・・・・・違った・・・これは俺の震えだ。
俺自身の不安、迷い、後悔、全てが俺を責め立てる。
たぶん、絵里がいなければ震えるだけでなく俺はここで泣いていただろう・・・
それを堪えられたのは絵里の前で泣くわけにはいかないから。
俺が泣いたら益々、絵里に負担を掛けることになるって分かっているからだ。
そのまま、俺達は寄り添い歩いていく・・・いつの間にか体の震えは止まっていた。
504 :
ツヴァイ:04/08/24 04:41 ID:asEDXbzu
それから家に着いたのは、6時少し前。だが、田中と道重はまだ来ていなかった。
「まだ、来てないや・・・しかたないお兄ちゃん、家の中で待ってよう?」
「あ、あぁ。そうだな」
玄関の鍵を開けて家に入る。
大して豪華でもない平凡な家、一家が住むには大きくも小さくもなく、部屋数も適度にある。
でも、俺と絵里の2人にこの家は広すぎる。
そして、この家には思い出が・・・俺たちを家族として育ててくれた義父さんと義母さんとの思い出が多すぎる。
そんなことを考えても、時間は戻せない・・・分かりきった答えだけがいつまでも頭の中を巡る。
運命を変えられたら・・・・・何度も思った。
そしていつも行き着く答えは・・・
「せめて、絵里だけでもいつかは幸せになれますように・・・・・」
そう祈りながら、俺は余計な事を考えるのをやめて部屋へと戻った。
505 :
ツヴァイ:04/08/24 04:41 ID:asEDXbzu
部屋に戻り着替えをした後、絵里の部屋に向かう。
コンコン!!
「なぁ、絵里。飯作るけど何食べたい?」
まだ着替えをしている途中なのか、絵里は部屋からは出てこないでドア越しに話をする。
「んーー、焼肉でいいんじゃない?さゆやれいなが来るし、それにみんなで食べられるから」
「分かった。じゃあ、俺は焼肉の用意するからお前は部屋の片づけしといてくれ」
俺は台所に向かうと肉の用意や野菜の準備を始めた。
それから数分後、家の呼び鈴が鳴らされた。
ピンポーン、ピンポーン
「はいはい、ちっと待ってくれよな」
準備の途中で、包丁から手を離して玄関へと向かう。
ガチャッ!!
「こ、こんばんは、あの・・・こ、これ・・・・・」
差し出された両手には買い物袋が握られていた。
「あぁ、悪いな。絵里は居間にいるから適当に話でもしてろよ」
「わ、分かったと。おじゃまします」
「お邪魔します。今日はお願いします」
挨拶をすると、2人は俺に袋を手渡して絵里の待っている居間へと歩いていった。
506 :
ツヴァイ:04/08/24 04:44 ID:asEDXbzu
今日はここまでです。
タイトルは、心を殺した少年。H.Nはツヴァイでお願いします。
>>506 乙です!期待してますよ!
タイトルが意味深ですね!
「あーーー美味かった」
「良かった、不味いって言われたらどうしようかと思った」
軽めの風が吹き、後藤の髪を少し揺らす。
今日の青空ととても似合っていて、思わず「可愛い」と思ってしまう。
「あ。梨華ちゃんがいない」
見てみると、確かにベランダから石川先輩がいなくなっていた。
「戻ったんだろ、もうすぐ5限だ・・し・・・・・」
「・・・・・・後藤たちも、5限だよねぇ」
俺はポケットから携帯を取り出し、時刻を確認する。
「ギリギリ。あと5分で始まる」
携帯から顔を上げ、後藤に視線を向ける。
しかし後藤は俺が顔を上げたことに気づかない程、俺の携帯を凝視している。
「何、どうかした?」
「んと、慎哉ってストラップとかつけない人だよね・・?」
「ん?コレのことか」
後藤が言っているのは、恐らく、この間希美とお揃いで買ったストラップのことだ。
俺は希美がレギュラーになれたこと、そのお祝いにコレを買ったことを説明する。
「そっかー・・・」
一通り話し終わると、後藤はボソっと呟いた。
「後藤、帰宅部だからレギュラーとかないよぉ・・・・・」
後藤の呟きは、風に乗って流され、俺の耳に届くことはなかった。
「俺移動教室だから先行く」
「あっ後藤も行くよ!」
俺は後藤が弁当箱を片していくのを見ながら、言葉を探していた。
何て言えば良いのだろう。
こういう場面に慣れていない俺は、少しだけ焦っていた。
「行こー」
「・・うん」
屋上特有の錆付いた扉を押し開け、階段を下りていく。
3階につき、後藤との別れ際、俺は考えに考えた言葉を発した。
「・・・・弁当、ありがとな」
なんとも言えない気恥ずかしさを感じ、ボソっと呟くようになってしまったが、
後藤にちゃんと聞こえたのだろうか。
俺は振り向かずに後藤と反対方向に歩いて行ったから、分からない。
だから、俺が立ち去った後も、その場で後藤が顔を赤くしてボーっとしてたなんて、
知らない。
第2話終了&更新終了です。
見難くないのであれば、このままでいこうと思います。
では。
ある夜だった。翌日に仕事で必要な書類を作成し深夜2時ま
で起きていた俺は、完成した書類を再度点検したあと、もう寝
ようかと思い、その前にトイレに立った。
用を済ませて部屋に戻ろうとすると、妹の愛の部屋のふすま
が少し開いていて、そっと覗くと寝相悪く布団をはねのけて寝
ていた。しょうがねえなあと思い部屋に入り、布団を直してや
ることにした。
愛は顔は可愛くスタイルの良い子で、学校でも人気者らしい
ことは良く食事の時とかに話していたが、寝顔を見ると本当に
妹とは思えないほど可愛い。正直、本当に妹じゃなかったらな
ぁと常に思っていたものだった。
その時、ふと魔が差したと言おうか、どうせ寝てるし少しぐ
らい大丈夫だよなと自分に言い聞かせて、そっとパジャマの上
から胸を揉んでみた。が、起きる気配はない。すぐ出る予定で
開けて置いたふすまを閉め、生で胸を見たくなり、そっとボタ
ンを外していった。久しぶりに見る愛の胸はかなり膨らんでい
た。でもまだ起きる気配はない。乳首もほんのりとピンク色で
思わず舌先で舐めてみた。
「う、うーん」
と声がして起きたかと思いさっと離れたが、愛は起きることな
く寝返りを打った。
まだ気付いてるのかいないのか分からなかったが、俺の中の
欲情が高まってきて、どうせならパンツ姿もみたいとズボンに
手をかけた。都合良く横向きに寝返ってくれたおかげで、ズボ
ンの前後に手をかけることが出来た。ただ、同時にパンツにも
手をかけてしまい、すぐに愛のマ○コがあらわになった。もう
この時には俺の方も勃起しており、また愛のを見てしまったこ
ともあり、ただ見るだけでは収まらなくなっていた。
ズボンの片方を全部脱がせ、そっと上向きにする。大胆に愛
の足を開き、マ○コをじっくりと舐めた。細々と毛が生えてい
て、それが舌にあたるたびに俺はゾクゾクとした。愛の方も寝
息がやや荒くなってきて、体をビクビク反応させていた。
この時は無意識に寝よう寝ようと脳が無理矢理に睡眠方向に
なっていたのかもしれない。
もう俺も我慢できなくなって挿入することにした。だがその
時まだ童貞だったので、何度か見たAVを思い出しつつ、亀頭
のの先を愛のマ○コにあてて少し体を前に進ませる。
「ん、なに〜?」
愛が目を覚ましたがもう俺は止められず、愛の両腿を自分の両
脇に挟み込むような格好で一気に宏美の中に押し入った。
亀頭で軽くマ○コを開いていたことと唾液で濡れていたこと
で、話に聞くような穴から逸れることもなく愛を貫くことに成
功した。
「や、痛いよ何、お兄ちゃん辞めて抜いて」
「し。お父さん達起きるだろ!静かに!ね」
何とか愛の声をいったん静かにさせ、俺が落ち着くまで敢えて
動かず、愛の胸を揉んだりキスをしたりして、とにかく愛を、
そして自分を落ち着かせることに努めた。
「おにいちゃん、のが入ってるの・・・?」
震える声で宏美が聞いてきたので、声にせず首を縦に振った。
「ばか。。。なんでこんなことするの?・・・初めてなんだよ」
「おまえが好きだからだよ。ごめんな。」
「抜いてよー、痛いよー。」
「大丈夫、これから気持ちよくさせて上げるから」
といって抵抗する愛に小声で話しながら少しずつ腰を動かして
いった。
513 :
ねぇ、名乗って:04/08/26 19:22 ID:JzZ3TDmk
最初は俺が慣れなかったのと愛の痛みを和らげたいのとでゆっ
くり動かす。愛は痛みに耐えるように顔をゆがめ続けていたが
、少しずつその表情が和らいできた。その表情に合わせて、少
しずつ腰の動きを早めた。
「愛、まだ痛いか?」
「あん、う、うん、でもなんか、あん、へんなかんじ」
「処女の癖に感じるんだな」
「あん、ばかー、でもきもちいん、あん、だもん」
本能的に腰を振り、一気に絶頂感が来た。
「あ、愛ぃ、い、いくー」
一瞬妊娠のことが頭をよぎったが、間に合わせることが出来ず
に一気に愛の中に発射した。発射するたびに愛が前身でビクビ
ク揺れて、始めてのSEXが終わった。なんとなく、抜くこと
も出来ずにそのまま愛の上に倒れ込んだ。
「おにいちゃん、中で出しちゃったの?」
「ごめん気持ちよくて・・・。ごめん」
「ばか・・・。もう知らないからね、出来ちゃっても」
初めて男を受け入れた愛のマ○コはビクビクふるえながらまだ
俺のチ○コをくわえ込んでいた。そのまま愛の中の気持ちよさ
に大きくなり、そのままもう一回SEXをした。愛ももうあき
らめたのか、その快感を全身で味わっているようだった。
二度目は外に出したが、それと同時に精液混じりの処女喪失の
血が流れていた。
あとは何とかタオルでシーツに垂れる前にそれを拭き取り、
そっと愛の部屋を出た。
その後、
「お兄ちゃんのせいでこんなHな女になったんだから責任取ってよね」
とむしろ愛にリードを取られる形で関係は続き、愛が地元の大学を出て就職してから一緒に暮らし、毎日のようにしている。
515 :
どらい:04/08/27 16:32 ID:IslpTj8L
これを載せろと?
ところで、宏美って誰だ?
>>510 オッケー!乙です
宏美・・・・・・・・・・
第2.5話−嵐のまえの静けさ−
「海が綺麗だね」
良く晴れたある日曜日。
俺はある人と海に来ていた。
なんでも、俺に相談があるらしい。
さっきから大して綺麗でもない海を眺めて、綺麗だね、を繰り返している。
風が強く、結構寒い。
「矢口先輩、そろそろ話してくださいよ」
「・・・焦んないでよ」
矢口真里先輩。
俺と同じ学校の、3年C組。
翔太先輩と同じクラスの、生徒会副会長。
石川先輩もそうだが、生徒会に所属している者は部活に入れない。
しかし矢口先輩は、何故かバスケ部のマネージャーっぽいことをしている。
どうせ翔太先輩が目当てなんだろうけど、部員にしてみれば嬉しいことだ。
波が押し寄せ、引いていく。
そんな同じ動作を何回も繰り返す海。
それを見つめる俺と矢口先輩。
俺が波に意識を集中していると、無意識に沈黙が続く。
そんな時間がしばらく続いた後、矢口先輩がポツリと呟いた。
「人の気持ちってさ、この波と、海と、同じだよね・・・」
俺は無言で矢口先輩の方に顔を向ける。
先輩の横顔は少し、格好良く見えた。
「どうしたんですか、急に」
「今の矢口の気持ちはね、押し寄せてる。でも・・引いていっちゃうのかな・・・?」
矢口先輩の相談とはなんなのか、まだわからない。
でも俺にも今の矢口先輩みたいな気持ちだったときがある。
確かあの時、俺は・・・・・・・。
「大丈夫ですよ。引いても・・・波はまたきます」
「でもきっと矢口は引いたときに耐えられない。次を待てる自信がない・・」
波は押し寄せる際に乾いた砂浜に水分を与える。
水分を含んだ砂は色を変える。
しかし、波は全ての砂の色を変えることは出来ない。
嵐でもないと。
波が引き、砂も乾くと、互いの心は離れていってしまう。
俺はなんと返して良いのはわからず、また波に視線を戻した。
いつの間にか、風は止んでいた。
「矢口ね、翔太が好きなの」
「そうですか」
なんとなくはわかっていた。
矢口先輩、部活中にあからさまな差別をするから。
翔太先輩とそうじゃない人。
でも、今日の相談がまさかその事だとは思わなかった。
「誰かに聞いてもらいたかったんですか?」
そうだとしたなら、俺は聞き役に徹しなければ。
しかし俺の予想と反して、矢口先輩は急に真剣な顔つきになった。
「梨華ちゃんに盗られちゃう」
「石川先輩?」
先輩の言葉の真意がわからず、俺は思わず聞き返した。
何故この会話の中に石川先輩が出てくるのか。
「最近梨華ちゃん、よくバスケ部の練習見に来るんだ」
「・・そういえば・・・」
記憶を手繰り寄せると、確かに最近石川先輩の姿を部活中によく見かける。
「生徒会の取材とかじゃないんですか?翔太先輩部長だし」
「違うの。翔太とは話してないの。じっと見つめてる・・・」
俺はなるべく矢口先輩を傷つけないように、言葉を選ぶ。
「誰か他の部員を見てるんじゃないですか?」
「バスケ部で格好良いのなんて翔太しかいないじゃん」
中途半端ですが、更新終了です。
なんかほんとすいません。
では。
521 :
どらい:04/08/28 00:01 ID:K2oC00vj
522 :
ねぇ、名乗って:04/08/28 01:39 ID:0KxYAcOf
マイハピさんお疲れ様です。
矢口が出てきましたか。
生徒役とは意外…。
マイハピさん乙です!
矢口とは・・・驚きです!展開に方向性が見えてきましたね!さあて期待して待ってますよ!
宏美!
なかなか興奮させてもらいましたよ!高橋のシリーズ物希望します!今回みたいなやつ!
一応俺もバスケ部員。
矢口先輩の一言は何気にショックだった。
そんなことに気づくわけがなく、矢口先輩は海を見つめたままだ。
さっき止んだはずの風が、また吹き出した。
まだ此処に着てから数分しか経っていないのに、空は暗くなりつつあった。
「・・・例え石川先輩がそうだとしても、大丈夫です」
「なんでさ・・・。梨華ちゃんが相手じゃ矢口勝てないよっ!!」
少し感情的になってきた矢口先輩を横目に、俺は海を見た。
「先輩は嵐ですから。大丈夫です」
海は嵐が近づいているかのように静かで、ゆっくりと時間が流れていた。
空が暗くて、風があるせいかもしれないけれど、なんとなく穏やかでない予感がした。
矢口先輩なら、翔太先輩の心を全て濡らしてしまう気がした。
まるで嵐のような人だから。
「意味わかんないよ・・・。でも、なんか元気出た。ありがとう!」
「どういたしまして」
「つーかさ。雨降ってきたよ!!」
「・・・走りますか」
「おぉー!」
本当に突然降り出した雨に濡れながら、先輩と一緒に走って駅まで行く。
途中はなんの会話もなく、ただ無心で走った・・・。
わけでもない。
俺は何故か石川先輩のことが気にかかっていた。
「明日からちょっと気にかけてみるか」
小さく呟いた言葉は、雨に流された。
駅に着く頃には、雨が本格的になっていた。
やっぱり、嵐が来るのかもしれない。
「ねぇ慎哉、梨華ちゃんのこと、見ててくれるよね」
「そのつもりです」
「慎哉は矢口の一番のパシリだよ」
「・・・・・」
”一番のパシリ”という言葉に、喜んで良いのかわからず黙り込んでいると、
いつの間にか電車がきていて、矢口先輩は乗り込んでいて。
俺に手を振っていた。
♪〜間も無くドアが閉まります。駆け込み乗車はお止めください。
「まぢかよ・・」
それから俺は、一人で家に帰った。
電車一個遅れた分、雨の勢力もさっきよりも増していて、ずぶ濡れになってしまった。
今日の矢口先輩の話だけじゃ、翔太先輩と矢口先輩の恋の行方はわからない。
だけど俺は精一杯応援してみようと思う。
矢口先輩が過去の俺にそうしてくれたように。
そんな出来事があった日曜日。
今日から始まる月曜日。
来月から始まる体育祭。
体育祭が7月にあるなんて有り得ない、という声もちらほら聞こえる中で、
恋をしているのは先輩たちだけじゃなかった。
そのことを知るのは、ちょっと先の話。
更新終了です。
9月に入ると定期試験がありますので、
更新のペースがかなり遅くなります。
では。
528 :
ねぇ、名乗って:04/08/31 01:14 ID:tOlgsgk6
マイハピさんお疲れさま〜
1番のパシリ♪
第3話−Walking In The Rain−
矢口先輩と海に行った日から、数日が過ぎた。
あの日を境に、雨が降ったり降らなかったり。
要するに梅雨入りをした。
今年の梅雨は断然、雨の日の方が多い。
今日も俺は雨の中を、学校へと歩いている。
あの日から数日が過ぎたにもかかわらず、俺の周辺には何の変化もない。
相変わらず石川先輩は練習を見に来ているし、矢口先輩の部員差別もある。
優も委員会で忙しいし、翔太先輩も変わらない。
何も変わっていないはずなのに、何かが変わりだした気がする。
「慎哉くん?」
ボーッと歩いていると、いつの間にか俺と並んで歩いている人がいた。
「石川先輩、オハヨウございます」
「おはよう!」
「今日は委員会はないんですか?」
「うん。あるのは体育委員だけなの」
「あー、体育祭が近いから」
それからしばらく石川先輩と他愛もない話をしながら、学校へ向かう。
校舎が見え始めた頃、まだ体育祭の話は続いていた。
「慎哉くんは何かに出るの?」
「俺ですか?俺は部活対抗リレーに出ますよ」
「アレって2年生がやるんだっけ?」
「そうです」
石川先輩は少し考えると、一人で何かブツブツ言いながら歩きだした。
「どうしたんですか?」
「・・・・・・・・・・・」
俺の問いかけにも無反応だ。
俺は話し掛ける、という行為自体が面倒臭くなり、しばらく黙っていることにした。
沈黙しながらも俺たちは歩いている。
あと数mで校門というところにくると、ポツポツと同じクラスの奴らが見え始める。
軽く挨拶を交わし、門を抜けようとしたとき、隣にいた石川先輩が、前のめりに転んだ。
俺の学校の校門には、門をスライドするための段差がある。
恐らくそれに躓いたのだろう。
一瞬のことだったので、俺は持っていた傘を手放し、石川先輩の細い腰に手を回した。
その際、石川先輩の傘についていた雨水がYシャツにかかったが、
大して気にすることでもない。
更新終了です。
中途半端なところですみません。
では。
533 :
ねぇ、名乗って:04/09/03 20:42 ID:EWZKKMNh
海…?
書いてもよろしいかな?
書いてください・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
へぼでよかったら、明日うpします
まってるわん
「大丈夫ですか?」
俺のお陰で、石川先輩は水溜りの中にダイブしなくて済んだ。
「だだだだいじょうぶ・・・・・」
どもりながらも、石川先輩は体勢を整えた。
「ごめんなさいっ!!慎哉くん髪の毛とかいっぱい濡れちゃって・・」
「俺は平気ですから」
「でも・・・・・・」
放っておくと、いつまでも謝り続けそうな気配なので、俺は曖昧に笑った。
「あのぉ・・・・」
それでもまだ何か言いたげな様子な石川先輩。
「腕を・・・・ね・・、・・・・・恥ずかしぃ・・・」
赤い顔で俯きながらそう呟く。
そういえば、まだ腰に回した腕がそのままだった。
「あーすいません・・・」
素早く回していた腕を戻す。
キーンコーンカーンコーン・・・
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
丁度良いタイミングで予鈴が鳴り響く。
「じゃあ先輩、また」
「あっうんっ・・・」
なんとも言えない微妙な空気だった俺と石川先輩の間に鳴ってくれた予鈴に感謝し、
そういえば後藤と弁当を食べた日に、石川先輩は何をやっていたんだろうと、
ふいに思った朝だった。
教室に入ると、真っ先に優が話し掛けてきた。
「おはよう慎哉」
「おはよ」
「ちょっと頼みがあるんだけど・・良いかな?」
優が俺に頼みごとなんて珍しい。
「んー・・・何?内容による」
「実は今日放課後委員会があるんだけど、どうしても部活抜けられないんだ」
「大会近かったけ」
「うん。だから変わりに出てくれない?」
「俺が?」
「そうだよ」
俺は自分の席に腰を下ろす。
低血圧なためか、普段から朝が弱い俺は、朝のHRは寝ていることが常だ。
この日も例外なく、俺は机に突っ伏した。
「慎哉!!」
「カンガエトクカラオヤスミ」
俺はほとんど意識が朦朧とした中でそう呟くと、夢の中へと旅立った。
旅立つ瞬間、優の言葉が耳に入りそうだったが、残念ながら聞こえなかった。
更新終了です。
短くてほんとすいません。
では。
>>540 乙ですよ!
コンスタントな更新!ありがたいことです。
楽しみに待ってます
午前11時頃
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぢい゛い゛い゛い゛』
結城隆はその日エアコンが煙を噴いて壊れたせいで3年ぶりに扇風機というものを
使っていた。
八月だというのに、猛暑だというのにまったく・・・
本当にまったく冗談じゃない。
そして、まるで子供のように隆は扇風機に話しかけていた。
我ながらガキくさいなとは思いはしたが、3年ぶりの扇風機にやらずにはいら
れなかった。扇風機というものにはあまりいい思い出がないのだが・・・
「なにやってんだか・・・」
この4ヶ月ですでに聞きなれた声が聞こえる。隣の美貴のものだ。
四月からほとんど毎日のように聞いている気がする。気がするだけではなく、まあ
本当に毎日のように会ってるのだが、なにせ、同じ大学だし同じ学科だし隣だし。
『黙れ藤本・・・エアコンが壊れたんだよ。』
「ああ、なるほどだから暑いのか。」
『そういうこと・・・』
隆は振り向かずに答える。もう、勝手に入ってこられることには慣れていた。
合鍵を渡したときからこうなることは安易に予想できたはずだった。
でもあの時は、まさかこうなるとは思ってなかった。
隆の態度に普通の人は少しムッとするようなものだが、彼女も慣れているのでさほど
気には留めない。
「オス!結城君。」
美貴の後ろからヒョコッと顔を出して、敬礼のようなものをして挨拶したのは
美貴と同じくらいの年の少女だった。
おや?っとそこで初めて隆は振り返る。
『ああ、梨華ちゃんも一緒か、ジュースでも出そうかな・・・』
それもやはり隆にとっては馴染みの顔だった。梨華は美貴と二人一緒に隆がおじさ
んから頼まれてる管理人のバイトをするマンションに暮らしていた。やはり、隆と
は同じ大学の同じ学科だった。
「なにそれ?美貴に対する態度と違うくない?」
美貴はこれにはちょっと不満らしく頬を膨らませちょっと怒ったポーズをしてみた。
『やれやれ』とつぶやきながら隆は立ち上がり、キッチンに向かい
ついで、いやホントについでに美貴の膨らんだ頬を押した。
ブーと美貴の口から空気が漏れて間抜けな音を出し、
隆はふわりと笑うとそのままキッチンに行ってジュースを出していた。
美貴の表情はさっきまでの怒った表情ではなくなっていた。
まあ、ポーズはポーズであって本当に怒っていたわけではないので当たり前なの
だが・・・
―――――――ああ・・・ホントにもう、どうしてかな・・・
美貴は口の中でそう呟く。誰にも聞こえることなく聞かせることのない言葉だった。
「ん?美貴ちゃんどうした?」
「あ、うん、なんでもない、本当に何でもない。」
なんだかボーとする美貴に、不思議そうに話しかけた梨華に美貴は大袈裟に手を
振って誤魔化した。
カラン・・・会話のない部屋にジュースの氷が半分くらい融けて、夏独特もいえる
心地よい音を奏でた頃、隆はもう一つのバイトに入った。
『さて、本日のご用件は?』
ふわりと笑みを作りながら隆は言う。
隆のもう一つのバイト、それはこの女性専用マンションの住人限定の便利屋だった。
叔父のつんくさんに管理人のバイトを任された時
「このマンションの住人は俺の娘みたいなもんや。だから、よろしく頼むわ隆。
面倒見たってや。」
と言われて渋々引き受けた仕事だった。料金は・・・タダ・・・
当の本人は、そう言い残して行方知れず。
「んーやっぱりわかるか。さすがだね結城君。」
『まあ、なんとなくね。梨華ちゃんは用もないのに来ないっしょ?
藤本と違ってさ。それに、言い出しにくそうだったし。』
「なっ・・・美貴が用もないのに隆君のとこ来てるみたいな言い方しないでよ!」
『来てるじゃんかよ・・・』
「ちっ、違う、用はあるわよ。電球替えてもらったり、ご飯作ってもらったり、
ビデオ録画してもらったり、それに・・・それに、まあ色々あるの!」
『全部自分で出来るじゃん』と隆は呟いたあと、まあいいかと苦笑した。
梨華もなんだかなあと苦笑する。なんだかそれは小学生のようなひどく未成熟で未
完成な関係にも見えるし、長年連れ添った成熟され完成した夫婦のようにも見える。
――――――綺麗だな・・・
思わず呟くその言葉、何を見て何を聞いて何を感じて、そう呟いたのかは梨華自身
わからない。そこに含まれるなんとも言いがたい気持ち
この気持ちは何なのかな?
嫉妬?――――――ダレニ?
羨望?――――――ダレヲ?
哀感?――――――ダレガ?
幸福?――――――ナンデ?
困惑?――――――ナニニ?
どれもが合ってる気がするし、どれも違う気がする。よくわからない。
ただ、嫌ではない。
よくわからないからとりあえず保留にしておこうと梨華は決める。
「あのさ・・・私の話聞いてくれる?」
とりあえずここまでです
初めて書いたんで結構心配です。
意見とかよろしくお願いします
550 :
ねぇ、名乗って:04/09/05 22:50 ID:G3vm0Fs1
夢カケさんお初〜♪
ミキティものですか。
面白そうですね。
期待してます♪
まだどのような絡みになるのか想像つきませんが、引き込ませる文章で期待してますよ!
552 :
どらい:04/09/07 04:12 ID:Mpcw5+mw
最近日の出でよく感動するどらいです。
今日は日の出前に帰ってきました。
え?なぜって?遊びまくってるからです。
でも成績は単位ひとつも落としませんでしたよ?
んでまぁ、HP更新です、ハイ。
作品追加です、ハイ。
ttp://dry.nobody.jp/
>>552 /:\.____\
|: ̄\ (∩・(ェ)・)\
|: |: ̄ ̄ U ̄:| くキィ・・・
____
/...... .. .../
||::: ∩_∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄\ ( ・(ェ)・)<誰と何やってんだこのヤロー
| |: ̄U U ̄:|\_____________
_____
| \ __\
| |: ̄ ̄ ̄ ̄:| くバタン!
俺はその後、2限目で目を覚ました。
ふっと顔を上げ、教室を見渡すが、誰一人いない。
しばらく椅子に座ったままボーッとしていたが、ふと我に返り時間割を確認する。
2限目は美術だった。
道理でみんないないはずだ。
俺は途中から参加するのもどうかと思い、2限をサボることにした。
時計を見ると、2限終了まで、あと40分。
どうやらまだ始まったばかりだったようだ。
教室でこのまま寝ようかとも思ったが、もう眠気は覚めている。
窓やドアが締め切られた教室にずっといた所為か、俺はうっすらと汗をかいていた。
窓の外に目をやると、朝から降り続いていた雨は、止んでいた。
空には綺麗な虹が架かっている。
特に用事もないが、俺は中庭で時間を潰すことにした。
教室から出ると、スッとした空気が俺を向かえた。
思わず伸びをし、それから歩き出す。
他クラスの前を通ると、中で授業をしている教師が疑いの視線を送ってくるが、
そんなことは気にせずに、俺は中庭に向かった。
廊下を歩きながら、今朝の優の相談事について考える。
そういえば優はあの後何を言ったのだろう。
今更になって気になったが、それもあまり気にせずに、
俺は優の頼みを受けることにした。
親友からの頼みだし、断る理由もない。
あとで優に場所と時間を教えてもらわなくては、と思っていると、
いつの間にか中庭についていた。
朝まで雨が降っていたので、中庭は濡れている。
ベンチも水が溜まっていてとても座れるような状態ではない。
サボる場所を間違えたかな、と思ったが、初心者なのでしかたない。
俺が場所を変えるべきか悩んでいたその時。
突然2階の窓から何かが俺の方に落ちてきた。
ドスン―!!!―――――――――
「え・・え・・・ええええええええぇ!!!!!」
「うるさい!静かにしろよバカ!!」
普段聞きなれない音を立て落ちてきたのは、人だった。
俺は柄にもなく大声を上げてしまっていた。
その俺の声にうるさい、と言った人物を確認する。
「藤本先輩・・・」
更新終了です。
>>549様
続き楽しみに待っています。
では。
558 :
ねぇ、名乗って:04/09/10 20:06:34 ID:dvGGnug4
マイハピさんお疲れさまッス。
藤本出ましたか。
どう絡むのか楽しみッス!
559 :
名無し:04/09/10 22:56:42 ID:vRGQ2ESm
>>558 一つ思うんだが
なぜageるんだ?
一応sage進行ですぞ。
そんなことに、こだわりすぎることはないと思うぞ。
561 :
どらい:04/09/14 23:17:51 ID:T9yDDCLd
まぁ昔はsage進行だったけどね。
ageてしまったとき凹んだ記憶がある(w
ぼちぼち更新していかねば。
>>492の続き。
562 :
どらい:04/09/14 23:19:38 ID:T9yDDCLd
2人が来るまで堤防の道ばたで待つことに。
陽はやや傾きはじめ、海水浴の客もぼちぼち引き返し始める。
「あ〜ぁ、海にも入らずそこら辺をブラブラして変なカップルやな、俺ら。
それ以前に海に来るような格好してへんし」
「隼が海でも行くかって言ったんでしょ」
「んまぁそーですが」
「でもいいよね、海」
「もう少し陽が傾いてたらな」
「…うん」
海を見るのは結構好きな方だ。
というか、波の音が好きだ。
なんか知らんが、聞き飽きることがない。
563 :
どらい:04/09/14 23:20:17 ID:T9yDDCLd
「…ねぇ」
「ん?」
「もうちょっとくっついてもいい?」
「構へんよ」
愛は返事を聞くと俺のすぐ横に来て
身体を寄せてきた。
「…へへ」
「なぁーんか、お前らしくないな」
「だっていい雰囲気だもん。隼だって普段こんなこと嫌がるのに」
「最近なんか吹っ切れてるかもね」
「へ?」
「ほれ、こーやって」
愛の肩に手を回し、ギュっと自分のほうへ引きつける。
このクソ暑いのに。
564 :
どらい:04/09/14 23:20:54 ID:T9yDDCLd
「んにゃ……」
「吹っ切れるとこんなことも平気でできちゃう」
「…恥ずかしいよぉ」
確かに長い間こんなのも嫌なので、元の体勢に戻る。
「なんかもう2人きりでいたい」
「なんじゃそりゃ。アイツら呼んでからに」
「ホント。隼が変なことするから」
「…俺のせいですか」
「変なことってなに?」
ビク!!
565 :
どらい:04/09/14 23:21:37 ID:T9yDDCLd
後ろから急に小川が話してきた。
「よ!お2人さん」
「『よ』じゃねぇよ」
「あービックリした」
「岡田君は?」
「あぁ、麻琴の好きな岡田君はまだ来てないよ」
「そっかぁ、早く来ないかなってコラ、何で好きって」
「絶好のチャンスやんか。なー」
「ねー」
「そのために呼び出したの?」
「「うん」」
「じゃ、俺たち帰るから。ガンバレー」
「え?ちょちょちょっと待って、待てよおい。
心の準備というものが…」
「麻琴の勢いでカバーすれば大丈夫でしょ」
「裕輔だったら大丈夫やろ、多分」
「多分って……」
「変なことせえへんだら大丈夫やって」
「ガンバレー」
566 :
どらい:04/09/14 23:22:21 ID:T9yDDCLd
「ホントに帰るんかい!」
「無事成功を祈る!」
「いやいやいやいや待って、待てってオイコラ。
せめて近くにいて。お願いだから」
「あ、麻琴、後ろ」
「え?…ぎぇ!」
裕輔がこっちに向かって歩いてくるのを発見。
「ちょっどどどーしよー、って……あれ?」
もう2人は居なかった。
「よ」
「…ど、どーも」
「あれ?隼たちは?」
567 :
どらい:04/09/14 23:24:08 ID:T9yDDCLd
……
逃げたこっちは愛を家まで送る。
「大丈夫かな」
「大丈夫やろ」
その夜、裕輔に電話したら『へ?あ、うん。まぁいいかなって』って。
ビミョーな解答やな。結局2人はくっついたみたい。
はぁ、もうどーなることやら。
早くケガ直らないかな…。
568 :
どらい:04/09/14 23:25:18 ID:T9yDDCLd
今日はここまで。
んじゃ、また次回。
とりあえず頑張ってこー
藤本美貴。
モーニング高校一の不良・・・・みたいな人だ。
その眼光や、言動により、下級生には恐れられているが、
中身を見てしまえば思わず友達になりたくなるような、そんな不思議な人。
俺も1年の頃は怖かったが、ある日を境に友達の仲間入りを果した。
「何やってんですか」
「慎哉か!亜弥ちゃんに追われてんの!助けて!!」
「まつーらは・・・ちょっと・・」
「そんなこと言わないでぇ・・・」
俺が藤本先輩を助けることを渋っていると、
先輩が落ちてきた窓から一人の女の子が顔を覗かせ、そして叫んだ。
「美貴たんい「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」
俺と藤本先輩は、松浦が言葉を言い終わらぬうちに、全力で中庭を駆け抜けた。
松浦亜弥。
その風貌に似合わずとても恐ろしい女だ。
今年入学してきた1年生だ。
入学式の日に、俺がいらぬ言葉をかけてしまった所為で、
今は藤本先輩に多大なる迷惑をかけてしまっている。
中学時代にはいじめをしていたという噂もあるが、多分本当だろう。
黙って、何もしなければ可愛いのだが、それは叶わぬ夢のまた夢。
命懸けで中庭を激走していたためか、もう随分中庭からは離れた場所にいた。
「先輩っ・・ハァハァハァ・・・もう・・大丈夫ハァですかね・・・・?・・」
「油断するなっ!!!・・!・・・ハァハァ・・」
藤本先輩も俺も、すでに走れる状態ではない。
かといって此処にいるのも危険過ぎる。
いつ見つかるかわからない。
ということで、俺と藤本先輩は旧体育倉庫にしばらく身を潜めることにした。
大分息も整ってきた。
「あの先輩」
「何?」
俺はほんとに急な展開に、少々頭が回らなくなっていた。
「今日はどうして松浦に追いかけられてたんですか」
「亜弥ちゃんがお弁当一緒に食べようって言ってきたから、
美貴がまだお弁当の時間じゃないよって言ったの。
そしたら亜弥ちゃんのホッペがプクーって膨れていって・・・」
「それで追いかけっこスタートですか・・」
とりあえず藤本先輩が逃げていた理由はわかった。
問題は何故俺が巻き込まれてるのか、だ。
「俺は関係ないですよね」
「まぁねぇ」
藤本先輩は此処までは松浦が来ないと踏んでいるのか、余裕に満ちた笑みで答えた。
「美貴さぁ、亜弥ちゃんにお弁当取られてて、ないんだ」
この辺りで嫌な予感がし始める。
「慎哉のお弁当ちょーだい」
「後輩にたかる気ですか?」
「購買のパンの8個や9個、いいじゃんかよー」
そんなに食うのかよ・・・。
俺が呆れた顔をしていると、藤本先輩の目がギラリと光った。
「亜弥ちゃんの気配・・!」
更新終了です。
遅くてすみませんでした。
では。
マイハピさんおつ〜♪
そう言うと、素早く倉庫のドアに近づき、耳をあてる。
左手で鍵が閉まっているとこを確かめると、先輩は小声で言った。
「これ以上ここにいるのは危険かも。それと、二人でいるのも」
俺もこの意見には賛成だった。
ここからは二人よりも一人で逃げた方が良いはずだ。
俺は藤本先輩よりも早く旧体育倉庫を抜け、教室に戻ることにした。
別れ際、藤本先輩に2000円渡してしまった俺は、どこか情けない感じがした。
旧体育倉庫から出ると、外はまた雨が降りだしていた。
当然傘など持っていない俺は、ポツポツと降る雨で、だんだんと濡れていった。
でも、何故だか駆け足で教室に戻ることはしなかった。
いつもの調子で雨の中を歩いていく。
途中、このまま教室に行っても、教室内を濡らしてしまうので、
俺は保健室に行って着替えることにした。
体から水をポタポタと滴らせながら、保健室のドアを開ける。
ガラガラー、と無機質な音を立てながら開いた扉の中には、誰もいない。
少し中に入って室内を見回すと、ひとつだけカーテンが引いてあるベッドを見つけた。
きっと病人でも寝ているのだろう。
俺はなるべく音を立てないように、Yシャツを脱ぎはじめた。
ボタンをはずすと、体を空気が包み込む。
雨に濡れていたのだから仕方ないが、ちょっと寒くて身震いをする。
水道でYシャツを軽く捻り水気を出し、髪をその辺にあったタオルで拭く。
ズボンはどうするかな、と考えていると、ドアが開かれた。
入ってきたのは保健の安倍先生だった。
「あれ?鳴海くん・・・だよね。どうしたの、お風呂上がりみたいな格好して」
俺は自分の格好を見る。
確かに風呂上がりに見えないこともない。
「雨で濡れちゃったんで勝手に色々使ってます」
「そっかー、降ったり止んだりだもんね」
安倍先生は数枚の書類を机の上に置くと、俺の方に視線を寄せた。
「下はどうしよっか」
「俺も今悩んでたんですよね」
穿いたまま乾かすという手もあるが、それでは風邪をひいてしまう。
数秒の思考の後、安倍先生はロッカーをなにやらゴソゴソと漁りだした。
「確かここにあったはずなんだけど・・・」
やっと目当ての物を見つけたらしい安倍先生が、こちらにやってくる。
その手に握られていたのは、ジーンズだった。
「制服乾くまでこれ穿いててね」
「良いんですか?」
「うん。コレなっちが穿こうと思って買ったんだけど、サイズ間違えちゃって」
安倍先生は少し照れた感じで笑うと、俺の胸にジーンズを押し付けた。
何で安倍先生はこんなに大幅にサイズを間違えたのだろう。
そんなことを思いながらも、俺は早速着替えることにした。
安倍先生は俺が着替えはじめると、慌ててカーテンが引かれたベッドの方へと走っていった。
濡れたズボンを脱ぎ捨て、ジーンズに足を入れる。
あまりピッタリしていなくて、中々俺に合ったジーンズだった。
時折、安倍先生とベッドで寝ているであろう生徒との会話が聞こえてくる。
中途半端ですが、更新終了です。
では。
578 :
どらい:04/09/20 20:05:11 ID:MFHuWPD9
3連休おしまい。
で、更新。
579 :
どらい:04/09/20 20:05:49 ID:MFHuWPD9
さて、翌日は学校。
よく愛と2人でいることが多いが、
特にコレといったことは学校はおろかクラスの中でも広まっていない。
噂が飛んで冷やかされるのもうっとうしいが、
何も言われないのもなんか逆に寂しい。
で、気付けば昼休み。
「あ、俺学食で食うから」
「え?お弁当は?」
「なんかお袋が体調崩したみたい」
「じゃあたしも一緒に行く」
「えー…俺運動部で食いたい」
「あたしも一緒にいてもいいでしょ?彼女だもん」
『運動部』とは、なんかこの学校の学食にある暗黙ルール(?)で、
運動部の部員、しかも男子しか座らない、というか座れない『運動部シート』がある。
というかそれ以外の生徒はあの雰囲気に混ざれないから近寄らないだけ。
大体予想はつくかと思われますが、
そこに座れるのは、部員とかその彼女とかマネとかぐらい。
あとは度胸のある普通の生徒(笑)
学食に行くと、まぁ予想していたよりは少ないが、
部活連中が運動部シートにチラホラ。
580 :
どらい:04/09/20 20:06:27 ID:MFHuWPD9
隅の売店でパンを買って、抵抗を感じながら愛と一緒に運動部シートへ。
サッカー部の部員は今のところ同学年の今井だけのようだ。
「あれ?隼久しぶりじゃねーか。学食なんて珍しいな。ケガは?」
「どーも。おかげさまで順調に回復でーす」
「こんにちは」
「…へ!?隼って彼女いた!?しかも高橋ちゃんだし!いいなー彼女と飯か」
「そりはそりは…ってお前も彼女持ちだろ?はい、じゃ、俺たち向こうで食うから。
あ、それと裕輔も昨日彼女出来たから」
「へ!?裕輔もかよ!くそぉ…」
「だからお前も紺野がいるだろ!?」
部活仲間と少し離れた場所で愛と昼を食べる。
581 :
どらい:04/09/20 20:07:01 ID:MFHuWPD9
「紺ちゃんと付き合ってる人ってあの人だったんだ」
「え?紺野知ってるん?」
「去年クラス一緒だったから」
「アイツは今井浩之っていって、結構いいヤツ」
「うん。紺ちゃんいっつも幸せそうな顔してたから」
「紺野って何か食わせるとすんげぇ幸せそうな顔するって今井言うてたけど」
「うん、何でも美味しそうに食べる。羨ましいな。…あ、紺ちゃんだ」
今井の方を振り向くと、紺野が横に座ったところだった。
「ね?幸せそうな顔」
「えーなぁ。あんな彼女がよかったなぁ」
「あ、失礼なやつ」
「おっと、失言失言。ってかもっと怒ってもええ所やろ。嫉妬とか」
「んー、隼だからね」
「はぁ…?俺だから、ですか?」
つまり、それって……何なんでしょう?
582 :
どらい:04/09/20 20:08:52 ID:MFHuWPD9
また次回。
さぁ、しばらくまた更新が……って状態になるかも。
ならないように努力します、はい。
>マイハピさん
なんか「安倍なつみ=保健の先生」ってイメージがわいてイイっすね(笑)
んじゃ。
ちょっとむかしの江戸時代。ところ大江戸ある屋敷の前で年
の頃は19・20の、元気そうなな女の子が門を叩いて叫んでいた。
「御免下さーい、家主様、いらっしゃいませんかー?」」
しばらくしてもまったく応答がない。留守なのかなと女の子
は考える。
「あのー、家主様はいらっしゃいませんかー??」
再び元気よく呼びかける・・・と、ようやく
「…はーい?」
奥から声がして、一人の少年が目をこすりながらのっそりと
現れたのだった。
まだ若い、年の頃15・6の子供と言っていいくらいの少年だ。
「あんた、誰だい?」
少年はあくびをしながら聞く。
ちょっと戸惑いながらも、女の子は挨拶を始める。
「え、えーと。あ、わたくし、亜弥と申します。大旦那様から
若旦那様のお世話をするようにいわれ、やってまいりました」
「・・・あや?」
少年は寝ぼけまなこでつぶやく。
「はいっ。亜弥、と呼んでくださいね」
そういって亜弥は少年に向かってぺこりとお辞儀をした。
「・・・そういえば、親父からそんなこと言われてたなあ・・
・奉公人が来るって・・・おまえさんがそうなのか」
「はいっ。本日からこちらにご厄介になります、よろしくお願
いしまーす!」
「・・・へぇ」
と、少年はジロジロと上から下まで亜弥を眺めはじめる。
亜弥の身なりは、桃色の着物をまとい、きっちりと髪を結い
上げている。しかし何より少年の心を惹きつけたのは、愛くる
しい顔立ちと、元気な声による彼女の空気のあかるさであった。
「いいね、可愛いねえ」
「・・・はっ?」
すっとんだ返答に亜弥は思わず尋ねかえす。
と、いきなり少年の手が亜弥の腕を強く引っぱった。
「・・・・あっ」
体勢をくずし、倒れ込む亜弥の体を、うまくくるりと入れ換
え押し倒す。
「なっ、なっ、何するんですかっ」
「まあまあ」
鼻と鼻がふれ合いそうな距離で、にっこりと笑う少年。
もちろん亜弥の顔はひきつっている。
「あっあっあっ・・・」
「何?」
「あややっ!!!・ビーーーーームッッッッ!!!!!」
「どびゃらはーーーーーっっ!!!」
-----------------------------------------------
解説しよう。亜弥はその怒りが120%に達すると、指先か
ら謎の衝撃波、あやや・ビームを発射することができるのだっ
っっ!その威力はうちわ3000個分だったりしなっかったり!
-----------------------------------------------
壁をつきやぶって外まで吹き飛ばされた少年は、三回転半し
て木にぶつかってようやく止まった。
「まったく、何するんですかー! いくら若旦那様でもいきな
り何しとりますかぁー!?」
怒りでかなり無茶苦茶だ。
少年は「いいじゃん・・・」と言ってからがっくりと気絶し
た。
少年はふとんに寝かされていた。
ふと目を覚まし、もうろうとした頭であたりを見回す。
(これ、俺の部屋か・・・?)
しかしその部屋は、少年の知っているそれとは大きく異なっ
ていた。
確か朝には、着物をぬぎっぱなしで、四隅にホコリがたまっ
た小汚ない部屋だったはず。なのに今では、きれいに片され、
掃かれてある。
「あっ、気がつきましたか」
荷物をかたづけている亜弥が廊下から声をかけてきた。
思わずビクリと身がまえる少年。
一人このはなれの屋敷にずっと住んでいて、今まで家で声をかけられたことなど無かったから。
「あ、ああ・・・」
内心の動揺を押し隠すように、無愛想に答える。
「ご無事でなによりでした」
亜弥は気にした風もなく、ほっとした顔で言う。そしてとな
りにきちんと正座して、とうとうと説教を始めた。
「いいですか、二度とあのような事をなさってはなりませんよ
。いくら若旦那様といえど、いきなり奉公人を押し倒すなん
てあんまりというものですよ。だいたい・・・」
亜弥の言葉を右から左に流しながら、少年は不思議な気持ち
になっていた。
(なんで俺はこいつにこんな事を言われてるんだ?)
これまで誰かに説教を聞かされたことも、心配された覚えも
なかったから・・・。
心が、落ち着かない・・・。
「い、い、で、す、か!?」
「えっ?」
いつの間にか、顔の近くで亜弥が少年の目を覗き込んでいた。
「い・い・で・す・ね!!」
目が怖い。目の奥がきらりと光った気がする。
「はい・・・」
そう答えるしかなかった。
「なら結構です。それでは、そろそろ夕食をお作りいたしまし
ょう」
亜弥はそうにっこりと笑って、台所へ歩いていった。
亜弥は台所でお米をといでいた。夕食とはいっても、この材
料では精々ご飯と漬け物しか作れない。せっせと手を動かしな
がら、亜弥は少年の事を考えていた。
(・・・まったく、なんて事をするんだろ。男の方っていつ
もあんなこと考えているのかしら。私・・・、やっていける
のかなあ)
と、手を休め、
(大旦那様がおっしゃってたことは本当だったのね・・)
曰く、『三国一、女に手の早いマセガキの道楽息子』
「そんな人と一緒に暮らせだなんて、大旦那様、ひどい・・」
ついボソッと口をついてでた。
しかし頭をブンブンと振って、
「いいえ、そんな事はありませんよね! きっと若旦那様はご
立派なご当主となられます! いいえ、わたしが必ずならせ
てみせます! それを見越して大旦那様はわたしをあの方に
おつかせ下さったんだわ。だからそれがわたしの役目!」
自分に言い聞かせるように、独りごつ。
・・・と、ふと後ろから人の気配。
「ハッ・・・まさか」
そしてとーとつに抱きつかれた。
「あーや♪」
「あやや・ビーーーーーーーームッ!!!」
「でどがしゃーーーーーーっ!」
「何すんですかーーーっ!」
少年だった。
「いや、かっぽう着のうしろ姿に、こう俺の心がぐっとネ・・」
「ぐっとしないでください! あなた本当にあのご立派な大旦
那様のご子息ですカー?」
「さあ?」
「さあじゃないでしょ、あれだけ二度としないで下さいってい
ったでしょ、なのに何でそーゆー事するんですかいいですか
・・・!」
少年はすでに気絶していた。
月が真上に来る頃、そっとふとんを抜け出す影があった。
影の正体は少年。
むかう所は、亜弥の寝室。
こりずに夜這いをかけようというのだ。
(俺って、かわいい女は見逃さないんだよね)
何故、そうなのかは解らない。しかしそれが自分の性だとは
解っていた。
そうやって、気に入った多くの町娘と関係を持ち、色事士と
してはちょっとした有名人になった。
よく見ると、少年はなかなか、いやかなりの色男ぶりである
。そして女性に対して押しの強い性格ではあるが、どこかそれ
を許してしまう軽さがあるのだ。
その顔と性格が女の心をつかむのか。
(亜弥はかわいいなあ)
だから夜這う。
音を立てずにふすまを開ける。
ふとんのふくらみを確認してにやっと笑い、枕元に近づく。
(亜弥ちゃーん)
ばっとふとんをめくる。
「・・・・あれ?」
そこにいたのは亜弥でなく、丸められた毛布であった。
「・・・若旦那様・・・」
背後から静かに声をかけられる。
ゆーっくりと、ひきつった顔で後ろを向く。
幽霊のようにたたずむ亜弥がいた。暗くて顔がよく見えない。
「若旦那様・・・、あなたって人は・・・」
わなわなと身体を震わせる亜弥。そしておもむろに
「すー・・・」
「すー?」
「すーぱー・あやや・ビーーーーーーーーーーーーームッッ!
!!!」
「だはーーーーーーーっっっっ!」
「もう知りません!」
ピシャリと戸を閉められ、冷たい夜空の下でだらだら頭から
血を流しながらもつぶやく。
「ふふっ、なーに、時間はたっぷりあるさ、亜弥♪」
・・・・・・・
・・・ギャフン!
ーお わ りー
589 :
ねぇ、名乗って:04/09/23 07:14:49 ID:5CWLBaxT
つまらん
『熱は下がったみたいね。今日はもう帰る?』
『そうっすね。まだちょっとだるいんで』
『櫻井くんC組だったわよね、先生にはなっちから言っておくから』
『ありがとうございます』
まさか具合が悪いのは翔太先輩!?
漏れ聞こえる会話の流れからすると、翔太先輩と推測するのが普通だろう。
俺がどうやって挨拶するかを悩んでいると、安倍先生がカーテン元に戻した。
やはり中にいたのは翔太先輩だった。
「慎哉!どうしたんだよこんなとこで。あっ、お前も具合悪いの?」
「ちょっと雨に濡れちゃって・・先輩、大丈夫ですか?」
「俺?大丈夫だって!微熱だしな。それより慎哉」
翔太先輩はいきなり真面目な顔になり、ベッドを飛び降りこちらに向かってきた。
俺の目の前に立つと、先輩は俺を上から下まで見回す。
「ななな、何ですか・・・?」
なるほど、といった顔つきに変わる。
「お前良い体してんなぁー。鍛えてんだ、そっかそっか」
何を言われるのかとビクビクしていた俺は、安堵の息を漏らした。
そういえば上はまだ何も着ていない。
「先輩だって凄いじゃないですか」
「まぁ男は常日頃から鍛えないとな〜」
翔太先輩と二人で話すのは、結構久しぶりかもしれない。
俺たちが時間も気にせず語りあっていると、安倍先生がため息を吐きながら言った。
「ほら、病人はさっさと帰る!サボりは授業に戻る!!」
頬をプゥと膨らました安倍先生は妙に可愛くて、先輩と二人して笑ってしまった。
笑われたのが癪に障ったのか、安倍先生は俺たちを保健室から追い出し、
鍵をかけさっさと職員室に行ってしまった。
翔太先輩はそのまま家に帰ってしまったが、俺はしばらくその場に佇んでいた。
更新終了です。
みなさん風邪にはご注意ください。
では。
593 :
夢のカケラ:04/09/24 12:20:42 ID:rXNCbQTb
『そうだったそうだった。藤本なんか知ってるのか?』
「ううん。梨華ちゃんに連れて来られただけだし。」
はて、どういうことだろうか?言い出しにくい話で美貴に代わりに話してもらおう
という事ではないらしいが、じゃあどうして美貴を連れてきたのか?
そんな悩みはお構いなしに梨華は自分のバックをゴソゴソと探り始めた。
部屋の中には沈黙。
「・・・ん?あっ、あった。にひ」
奇妙な笑い声を上見つけたものを梨華は背中に隠す。
「梨華ちゃん、キショイ・・・」
「イヤンショック!でもね、でもねすごーーーーーくいい物なんだ。」
この二人は・・・まったく、本当に・・・
隆にはいや、普通の人が聞いたら、とてもじゃないが親友同士の会話には聞こえな
いだろう。隆と美貴も同じようなものだが、それは男女の仲というか、ケンカするほど
仲が良いというか、なんだかそんな感じだ。違う気もするが。
しかしこの二人は・・・梨華が図太いのか美貴が上手くあしらってるのか知らないが
結局のとこ仲がいい。なにせ一緒に住んでるんだし。
詳しいことは隆は知らないが前に少し聞いたとこだと小学校からの親友らしい。い
わゆる幼馴染。
594 :
夢のカケラ:04/09/24 12:21:26 ID:rXNCbQTb
「いい物?本当に?」
美貴が懐疑そうに尋ねる。
きっとたぶんいや絶対彼女のいい物はロクでもない物だ。何かたくらんで
る。そうか言い出しにくかったのはそのためか・・・
付き合いの短い隆にだってわかるのだから、美貴が気づかないはずはない。
「うん。じゃーん」
口でつけた効果音とともに梨華が出したものはのようなものだった。
『「はあ?」』
口をそろえる美貴と隆。何がなんだか二人にはわからなかった。
「実はね、昨日商店街の福引で当たったんだ。男女ペア一泊二日温泉旅行券!」
「マジで?」
「デジマ。」
「いや、そんなボケはいらない。」
見事なボケとツッコミ。軽やかなやり取り。これで親友だというのだから片腹痛い。
予想に反してロクでもない物でもない。むしろ、結構いいものだ。
『で?それが俺に何の用?』
「鈍いなあ。一緒に行こうよ結城君。」
『え?マジで?』
「デジマ!」
「そんなボケはいらないから。」
軽やか過ぎるツッコミ。だから、そこにいる誰もが気づかない言葉に含まれたわず
かな怒りと焦り。そう誰も。言った本人さえも。
595 :
夢のカケラ:04/09/24 12:22:22 ID:rXNCbQTb
「それって隆君じゃなきゃダメなの?」
「うーん一応男女ペアだから・・・私、男の友達少ないし。というかいないし。」
「そりゃそうか・・・」
男性恐怖症と言っていいほど男嫌い。それでも梨華はどういうわけか隆だけは怖く
ないからこうしてよく話す。梨華曰く隆は男と思えないからだそうだ。
「素直になりなよ。」
「・・・なっ・・・」
ニコリと悪戯っぽく梨華が微笑む。心を見透かすような笑み。それは彼女たち二人
が共に過ごした時間の長さがもたらすものであるから、隆にはわからないし、わかっ
てはいけない聖域のようなもの。彼女たちの言葉に含まれるものは想像以上の繋が
りで、言葉にならないものは創造意上の感情。それは声域を超える彼女たちの聖域。
だから、なんと言うか隆には梨華の思惑も誘惑もわからないし、美貴がなぜ困惑し
混乱しているのかもわからない。二人は聖域の中でやり取りする。
梨華は微笑み、美貴は言葉に詰まる。
596 :
夢のカケラ:04/09/24 12:23:07 ID:rXNCbQTb
わからないから隆は頭をボサボサとかいてみる。かいてみたところで何が変わるわ
けでもないのだが。
昔読んだ小説に頭をかいて推理のひらめきを得る有名な探偵がいたのだが、これは
推理じゃない。推理する必要も必用も必然も必須も必至もないのだから。
わからないものはわからない。それでいいこともある。
「美貴ちゃんさ、素直になりなよ。」
「いや、だから!」
梨華は困惑し、美貴は怒ってる。
わからないものはわからない。
『梨華ちゃんさ、温泉ってどこの?』
わからないから自分は自分の疑問をぶつけるしかない。
「え?行くの?」と梨華は疑問を浮かべる。その問いに「え?ダメなの?」と隆は
返すしかない。疑問を疑問でやり取りする話のかみ合わない会話。
597 :
夢のカケラ:04/09/24 12:24:22 ID:rXNCbQTb
「いや、誘ったの私だからそういうわけじゃないんだけど・・・いいの?」
『仕事だから行こうと言われたら行くしかないんだけど・・・』
「お仕事か・・・」
梨華の顔にいつもと違う読み取りにくい表情が浮かぶ。いつもは割とわかりやすい
のだが。そういう顔をされるとこっちが困ってしまう。
それに対して美貴はいつもは無表情に近い顔でわかりにくい表情なのに、
明らかに曇った顔をしている。これもこれで困る。
いつもと違うということはそれは非日常ということだ。
慣れていないことにはとっさの対処が出来ない。無理だ。打開策などない。
それ以前に、こんなことが日常でも打開など無理。だから、助けがほしい。
助けが欲しいとき、しっかり現れるのは漫画やアニメのヒーローだ。
現実にはそんなに都合よく現れるもんじゃない。
こんなに困ってるときに現れてくれないんだから。
その時、隆の部屋の呼び鈴がけたたましく鳴る。
とりあえず
>>547からの更新。
遅くなりましたが。
>>550 ありがとうございます。
ミキティものってわけじゃありません。
一話完結でいこうと思います。サラダデイズとかボーイズビーとか見たいな感じで。
>>551 文章や精神論はとあるマンガより・・・つまり、パクr(ry
いつのまにか更新が!!!
作者さま方乙です!マイハピさん、どらいさん、夢のかけら?さん更新お待ちしております
久々にきたらにぎやかになってますね!昔みたいになるといいなあ
601 :
ケロ:04/10/01 22:05:19 ID:4wdaCq8b
>>267 『ジリリリリ!!』
「う〜〜〜〜」
『ジリリリリ!!』
「・・・バキ!!」
俺は目覚まし時計を殴って止めた。
「やべぇ、壊しちまったかもな…」
そんなことはさておき俺は顔を洗いに洗面所に向かい冷たい水を顔にかけて目を覚ました。
洗面所から戻りキッチンで朝飯の調理にとりかかった。
今日はベーコンと目玉焼きにする事にした。
「ジューーーー」
フライパンからベーコンのイイ香りが俺の食欲を誘った。
「いただきます」
と寂しく俺は一人で朝食を食べ始めた。
朝食を食べ終えた俺はふと時計を見た。
「7時半か・・」
俺は少し急いで身支度を始めた。
制服に着替え、色々物を用意したら丁度いい時間帯になった。
「そろそろ行くかな」
俺は玄関の鍵を閉めたのを確認して絵里を迎えに行った。
602 :
ケロ:04/10/01 22:06:10 ID:4wdaCq8b
『ピーンポーン』
絵里の家に着くと俺はインターンホンを鳴らした。
家の中からは慌しく足音が聞こえた。
玄関のドアが開くと共に絵里が出てきた。
「涼、おはよ!」
「よっ!」
「じゃあ行こっか」
「そうだな」
と俺達は学校に向かって歩き出した。
603 :
ケロ:04/10/01 22:06:58 ID:4wdaCq8b
学校に登校していると新入生っぽい人がちらほら登校していた。
「おはよ」
後ろから声が聞こえたので振り返るとそこにはれいながいた。
「れいな、おはよぉ」
「うぃす」
いきなりれいなが俺達の前に立つと、
「まったく朝からラブラブだねぇ(笑」
「れ、れいな!!」
絵里は顔を真っ赤にしながられいなを走って追いかけて行った。
「・・・ま、いっか」
一人取り残された俺はのんびり学校に向かって行った。
どうしよう。
着る服がないじゃないか。
Yシャツは保健室で乾かしたままだ。
保健室には鍵がかかっているし、半裸で職員室にも入りにくい。
それに入れたとしてまだ乾いていないだろう。
ここは安倍先生が来るのを、待っていた方が良さそうだ。
結局俺は、3限目もサボることになってしまった。
俺は丁度廊下からは見えない、死角になっている階段に腰を下ろした。
ここからなら保健室が良く見える。
尚且つ、教師や生徒にも見つかりにくい場所だ。
窓を見ると、まだ雨は降り続いている。
そういえば矢口先輩と翔太先輩はどうなったのだろうか。
今日翔太先輩に会った限りでは、なんとも言えない。
優にも委員会に出ることを言わなければいけないし・・・。
数学の宿題もまだやっていなかったような気がする。
難しいことを考えていると、自然に俺は眠りについていた。
>>603 まってました!ほんとうに待ってましたよ!!!!
>>604 乙です。起きたら・・・・楽しみ
「さみ・・・・・」
上半身に激しい寒気を感じ、俺は目を覚ました。
それと同時に香る、良い香り。
香水だろうか。
良く知っている香りだ。
俺は懐かしさと眠気が相まって、すごく自然に呟いていた。
「後藤の匂いだ・・・・」
上半身は寒いはずなのに、妙に温かい右肩。
そこには後藤が、可愛い寝息をたててぐっすりと寝ていた。
背中に後藤の髪の感触が、直に伝わる。
俺の中で、後藤との思い出が鮮明に蘇る。
堪え切れなくなり、思わずまた呟く。
「後藤・・・」
「・・ん・?」
小さく帰ってきた返事に、思わずビクッと震えた。
まさか返事がくるなんて思わなかったから。
「ごめん、起こした?」
「・・・・ん・・」
後藤は少し動いて、俺の鎖骨辺りに頭を持ってきた。
一番居心地の良い場所を見つけると、後藤はまた瞼を閉じた。
しかし後藤には悪いが、今寝てもらっては困る。
寒いし、今何時なのかも気になるところだ。
「後藤?起きて・・」
ゆさゆさと体を揺すってみる。
程なくして、後藤は目を覚ました。
「・・慎哉?ごめん!ゴトー寝ちゃってっ」
「良いから。今何時?」
「んとぉ・・・」
後藤はそう言ってポケットの中の携帯を探し出す。
俺の携帯は教室の鞄の中だ。
後藤は画面に表示された文字をそのまま読んだ。
「18:50」
「は?もうそんな時間?まじで?」
「ほんとだよ。ゴトーがここで慎哉見つけたときが、下校時刻だったから」
思いのほかかなりの時間を寝ていたようだ。
この時間だと、校門が閉まっているとこはないだろう。
しかしこの格好で家まで帰るのは少し辛いものがある。
寒いし、半裸だし。
「慎哉どうするの?上・・」
俺の気持ちを察したのか、後藤も同じような疑問を抱いたようだ。
「どうすっかなー・・・」
二人して腕を組んで考える。
俺が出した結論は、このまま帰るしかない、ということだった。
更新終了です。
時間に変な間が空いているのは気のせいです。
では。
610 :
ねぇ、名乗って:04/10/05 11:20:00 ID:PHiz3lZl
マイハピさんごくろうさまです。
611 :
みどり:04/10/05 11:51:37 ID:ocgrTMCU
「よっ」
道の陰から新垣が飛び出してきた。
私は人目を気にする。
「大丈夫だって。私ちゃんと周りを見てきたんだからさぁ」
少し大げさに手を振り上げて私の肩に手を置いた。
この暮らしが始まってもう1週間も経つのに自分はまだビクビクと周りを気にしてしまう。
新垣はさすがというか、この環境に適応しきっているようだ。
やっぱりあの芸能界の大所帯で生活をしているだけある。こんな時、自分が本当に情けないと思う。
「あ、まだ気になる?」
こんな時新垣は本当に鋭い。私は笑顔で大丈夫を装った。
「ふふ、笑顔が変だよ。無理しなくて良いよ、しょうがないって」
こんな時の新垣ははっとするほど大人びている。
しばらく並んで歩いていたが、突然私をおいて新垣が少し前を歩きだした。
少し弾んだような足取りが幼さを表現している。
大人と子供が入り混じった新垣、、、
「ゴメンね、私さあんまり気にしないっていうか、気がきかないんだよね」
私は背中を向けたままの新垣を見つめる。
マイハピさん乙です!
みどりさん!ガキサンもの期待してますよ!
613 :
ケロ:04/10/06 20:05:32 ID:pCOJvRt5
>>603 学校に着くと掲示板の前に人が群っている。
どうやらクラス発表が出ているらしい。
「涼〜!こっちこっち!!」
俺は声のする方を見てみると絵里とれいながいた。
人の群れを避けながら俺は絵里の方へと歩いた。
「もう追っかけなくていいのか?(笑」
「もういいんですぅ〜!!」
俺の冗談に絵里は少し怒った様子で言った。
「ねぇ早くクラス見に行こうよ」
「ああ、じゃあ行こうか」
ということで俺達は掲示板を見上げた。
「あっ!3人共一緒のクラスじゃん!!」
「ほんとだ」
「だな」
という事で俺達は早速教室に向かって歩き出したに。
614 :
ケロ:04/10/06 20:06:09 ID:pCOJvRt5
俺達の教室は4階の一番端しかも階段から遠いという最悪な場所だった。
少しでも遅れたら遅刻だな…
教室に行ってみるともう何人か教室に入っていた。
俺は自分の席に着くとあたりを見わたしてみる。
中には声をかけて話をしている奴、音楽を聴いている奴。
学校初日の定番の光景だった。
絵里達の方を見てみると早速まわりの男から声をかけられていた。
俺かと言うと近づき難い雰囲気を出しているのか、誰も近づいて来ない。
「・・・ま、いっか」
ということで俺はHRが始めるまで寝る事にした。
ケロさん乙です!
まだどんな展開になるかまったく読めませんね・・・
「宿題教えてくれ」
「嫌よ」
「いいじゃんか、ちょっとだけ!」
ここは幼馴染の石川梨華の部屋。
昨日数学の教師に出された宿題が出来なくて、俺はコイツの部屋を訪れた。
梨華は学年で5番目に頭が良く、こんな宿題5分とかからずに解けてしまうだろう。
対する俺は、学年で下から5番目に頭が悪く、こんな宿題は一生解けないだろう。
そんな訳で、梨華の頭脳をちょっとばかり拝借しようと思うのだった。
「あたしも自分のあるんだからね!」
「ちっ、そんなんだからいつまでも男が出来ないんだよ」
「そんなことないもんっ!あたしにだって彼氏の一人や二人いますー!!」
「お前二股かよ!?女のくせに最低だな・・・」
俺はわざと梨華に冷たい視線を送る。
そんな俺の態度が頭にきたのか、梨華は窓を開け一言。
「出てって!!!」
俺は素早く窓の方に駆けより、一瞬出て行く素振りをする。
だがしかし、こんなところで諦められない。
なにしろ宿題が終わらないことには俺は自分の部屋に帰れないのだ。
俺の部屋と梨華の部屋は幼馴染の王道ってやつで、窓からお互いの部屋へ入っている。
あれは俺が5歳のとき。
いつものように窓から梨華の部屋に行こうとした俺は、
足を滑らせ、梨華の部屋に頭から突っ込んでしまったのだ。
頭からは微妙に血が出ていて、これは危ない、と思った俺たちの親が、
窓際にはベッドを置くようにしたのだった。
窓枠に足をかけた俺は、これまた素早く梨華のベッドに潜り込む。
あの時落ちて良かったと、心の中で神様に感謝する。
俺が落ちていなかったら、窓際にベッドが置いてなかったかもしれないのだ。
「梨華の香りがする・・・」
「ちょっと変態!あたしのベッドなのよ!?」
物凄い剣幕で迫ってくる梨華の腕を引き、強引にベッドの中に引き込む。
「きゃっ・・・」
俺たちは今、丁度枕の端と端に頭を置き、見つめあっているような格好だ。
「離して!」
「嫌だ」
「離して!!」
「嫌」
「離しなさいよ!」
「だーめ」
離して、嫌だの繰り返し。
俺には最初から梨華の腕を離す気なんてない。
ここで俺は、さっき咄嗟に浮かんだ作戦に出た。
「梨華は吉澤の親友だろ?」
俺の突然の問いかけに少しだけ停止してから、梨華が答える。
ここで普通の返答が返ってくれば、第一段階は成功だ。
普通の返答っていうのは、「うん」、とか「そうだよ」とか。
逆に「何でそんなこと聞くの?」なんて返されたら、この作戦は失敗だ。
「・・・うん」
よっしゃぁーー!!!!!
俺は心の中でガッツポーズを決めると、次の第二段階へ移る。
「だからお前はYな。んで、俺が未知数の能力を秘めてるからX。OK?」
「はぁ?意味不明。全然わかんないよ。ってゆーか離して!」
第二段階は、『俺が未知数の能力を秘めている』、に突っ込まないから、
とりあえず成功かな。
このまま勢いで押し切るしかない!と思った俺は、最終段階に突入する。
「梨華が18才、俺が3才のとき、梨華=誰か×俺2乗なわけよ。
それで、俺が誰とかけられれば梨華になれるかってゆー話なんだけど」
「えーっと・・・18=9aよね、だから・・・a=2?」
「a=2ね!」
俺は梨華の答えを頭にインプットする。
それにしてもこんなに簡単に引っかかってくれるとは。
俺の作戦も捨てたもんじゃないな。
などと自画自賛していると、梨華のデコピンが俺のデコにヒットする。
「なーんてね、騙されるわけないでしょ?そんなくだらない質問・・・」
「なんだよ!バレてたの!?」
「当たり前でしょ。ほんとバカなんだから」
「梨華が頭良すぎるんだよ」
「でも二次方程式って中3の内容でしょ?」
「ゲッ!そうなの!?ちくしょーあの教師、俺をバカにしやがって」
気づくと、さっきまで怒り気味(つーか怒ってた)だった梨華の顔が、
笑っていた。
俺、腕離さなくても良い雰囲気?
出来ればこのまま梨華と・・・。
「梨華・・・」
そう呟き、掴んでいた腕を引っ張り、俺の方に梨華を寄せる。
腕を離し、俺の手はそのまま梨華の腰へ。
「ちょっ・・・待って・・・」
「待てない」
俺は梨華の足に自分の足を絡ませ、更に密着する。
可愛い耳に唇を近づけ、そっと囁く。
「梨樺・・・いつもありがとう」
「ひゃぁ!・・っ・」
吐息が耳にかかり、梨華の口から声が漏れる。
俺は真っ赤になった耳から名残惜しく唇を離すと、梨華の唇とそっと重ねた。
火照ってしまった耳には悪いが、今は梨華との甘いキスを楽しむんだ。
「んっ・・んん・」
あまりに長い時間口を塞いでいたので、梨華が息苦しそうな声を出す。
俺が唇を離すと、熱っぽい瞳で俺を見上げる梨華。
「・・・・よ」
「ん?」
よく聞き取れず、耳を近づける。
その瞬間、俺の耳に梨華の大声が響いた。
と同時に、頬に強烈な平手打ち。
勢い余って窓枠に頭を打ち付ける。
「梨樺じゃないよ!!!!!!!!!梨華よ!!!!
彼女の名前間違えるなんて・・・・バカーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
ごめん梨華、俺、バカだからさ。
でも、梨華でも梨樺でも、大好きだよ。
The End
最近本当に不調です。
駄作中の駄作ですが、とりあえず生きてます。
My Happy Endingの方は、ストーリーが浮かばず、
今は書いてません。
気長に待ってくださると嬉しいです。
では。
626 :
ケロ:04/10/11 14:11:04 ID:NSPohXpD
>>614 しばらくして教室から話声が聞こえなくなった。
どうやら先生が来たらしい。
「えーこのクラスの担任になった飯田圭織です、みんなよろしくね」
俺は眠たい目を教室を見てみると教壇の前には若そうな先生が立っていた。
しかもなかなかの美人だったので不覚な事に俺も少し見とれてしまった。
「先生は彼氏いるんですか〜?」
いきなりの男子生徒の質問に教室の所々から笑いが出ていた。
「いませんよぉ〜」っと先生。
女子からは「ほんとぉ〜」っと言葉が出ていた。
それからは自由時間になり教室は一気に騒がしくなった。
絵里とれいなの周りには男達。
俺の回りには・・・っまいっか。
そういうことなので俺はまた寝ることにした。
627 :
ケロ:04/10/11 14:13:54 ID:NSPohXpD
俺がぐっすりと眠っていると、誰かが俺の肩を叩いている。
ゆっくりと顔を上げてみるとそこには予想通りの人。
「「涼帰ろう!!」」
やっぱり絵里とれいなだ。
俺は鞄の中に今日配られたプリントなど雑に詰め込み絵里達と一緒に教室を出た。
「そうえば涼寝てたけど、明日クラスマッチがあるらしいよ」
帰り道3人で帰っていると絵里が言い出した。
入学2日目でクラスマッチって早くないかと思う俺。
校長によると、早くクラスの団結力を作るためにこんなに早く行うらしい。
「へぇ〜何するんだ??」
「たしかサッカーとバスケだったかな」
「もちろん涼はバスケにしといたからね」
と絵里は得意げにピースをしてきた。
その後は色んな事を話しながら帰り道を歩いていった。
628 :
ケロ:04/10/11 14:15:38 ID:NSPohXpD
俺は絵里とれいなと別れた後家でのんびりくつろいでいた。
まだ眠かったので俺は寝ようと思い寝室に行こうと思い立ち上がった時。
『ピーンポーン』
いきなりインターホンが鳴ったので俺は玄関に向かった。
ドアを開けてみるとそこには絵里とれいなが立っていた。
「どうしたんだ?」
俺は急に来たので問いかけてみた。
「「暇だから来た」」
と言うと「おじゃましまーす」と言って勝手にズカズカと入って行った。
じゃまするなら帰ってくれよ…
そんな事を思いながら絵里とれいなの後を歩いていった。
おおう!!旅行から帰ってきたら大量更新?乙です!
御二方ともきたいしてまってますよん
「やっぱこのまま帰」「あのさ!」
俺の言葉を遮って、後藤が声をあげる。
「何?」
少し耳が赤くなっている。
顔も俯き加減だ。
こんな後藤はどっかで見たような・・・?
そうだ、弁当に誘われたときだ。
俺は後藤を真っ直ぐに見つめると、先を促した。
「なんだよ」
「あのぉ・・うち、寄ってかない?」
正直、驚いた。
「ほら!慎哉の家よりうちの方が近いし、ユウキの服もあるし・・・ね?」
「・・・・うん」
今度は俺が真っ赤になる番だった。
何を想像しているんだ、俺は。
もう二度と行くことはないと思っていた後藤の家。
そう考えると、どうしても期待せずにはいられない。
まぁ・・・男だし・・?
その時唐突に頭の中に浮かぶ優の顔。
「ア」
そういえば委員会。
もう、完全に終わってる時間だ。
どうしよう、優になんて言えば良いのだろうか。
「どうしたの?」
「うん?あーいや、なんでもない」
とりあえず今は後藤だ。
「後藤ん家に行くとしてもこの格好じゃ外に出れないな・・・」
「そうだね・・誰か先生の服借りる?」
「うーん、それしかないか」
さすがにこのままで外をうろつくのは御免だったので、
俺は体育のまだ若い先生の服をこっそり借りることにした。
まず後藤が職員室を軽くノックする。
扉を開けると、意外と人が少ないことがわかった。
「あのぉー」
後藤が目的の先生と話している隙に、俺は職員室に忍び込んだ。
幸い、職員室には体育教師と校長しかいなかったので、意外とすんなり服は手に入った。
軽く後藤に目配せをし、俺は先に職員室を出た。
数秒して後藤も出てくる。
「うまくいった?」
「うん。サンキュ」
「えへへ・・・・」
自分の髪を触りながら照れ笑いする後藤に、俺の胸の鼓動は高まった。
こんな何気ない仕草にドキドキしてどうする、俺。
気持ちを切り替えると、俺は昇降口に向かった。
俺の少し後ろを後藤がついてくる。
すでに雨は止んでいた。
俺、ダメかもしれない。
すいません。
更新終了&第3話「Walking In The Rain」終了です。
では。
乙です!
635 :
名無:04/10/19 19:48:24 ID:f10XxnvZ
更新おつかれさまです。また寂しくなってきましたね・・・
636 :
ねぇ、名乗って:04/10/19 20:26:57 ID:lf8K83Jl
マイハピさんお疲れ様です。
今後もよろしく!
637 :
ねぇ、名乗って:04/10/20 00:40:47 ID:sgEwV30C
ロベルト
638 :
ケロ:04/10/20 14:58:48 ID:UzNLWri9
>>628 リビングに行ってみると早速2人はソファーに座りこんだ。
「へぇ〜結構広いんだね」
とれいなが周りを見わたしながら言った。
「まあな」
俺は返事をしキッチンから紅茶を持ってきて2人のテーブルの前に置く。
「おっ気がきくねぇ」
「まあ一応客だからな」
とれいなは紅茶を少し口に運んだ。
絵里はどうやら携帯に夢中だった。
「涼ってさぁ、今日誰とも話しなかったよね」
いきなりれいなが俺に話を振ってきた。
「まあな」
と俺は紅茶を口に運ぶ。
「結構女の子から人気だったよぉ。「何で知り合いなの〜?」とか聞かれたし」
れいなは俺の方をまじまじと見ながら言う。
「へぇ〜」
俺はボタンを押すような仕草で返事を返す。
「それもう古いって(笑」
とれいなは笑いながら言った。
639 :
ケロ:04/10/20 14:59:36 ID:UzNLWri9
しばらく俺とれいなは話をしていた。
その間絵里は携帯と格闘中。
話が途切れたのでふと時計を見てみると短針が8を指そうとしていた。
外を見てみるとすっかり暗くなっていた。
「帰らなくていいのか??」
と俺は外を指差しながら言った。
「もう真っ暗じゃん。じゃあ帰ろうかな、絵里帰るよ」
絵里は、はっ!とした感じで顔を上げた。
「う、うん」
そう言うと絵里とれいなは立ち上がり玄関に向かって行く。
その後に俺もついていく。
「じゃあまた学校でね」
「あぁ、気をつけて帰ろよ」
「じゃあね涼」
「おう、また明日な」
「じゃあ」
「おう」
そう言うと絵里とれいなは家へと帰って行った。
乙ですよ!ケロさん
おつかれで〜す♪
第4話−Heartbeat−
「どーぞ・・・・あがって」
「・・うん」
前に来たときから、随分時が経ったが、またこの家を訪れるとは。
懐かしさとともに、緊張感が高まる。
「アレ?慎哉くん?」
玄関で靴を脱いでいると、リビングの方から出てきた男に声をかけられた。
「ユウキ?お前でっかくなったなー」
「そうかな!?慎哉くんこそどうしたのさ。姉ちゃんとはもう別れたんだろ?」
「あーうん、ちょっと」
曖昧に会話を進めていく。
ここは慎重に慎重に。
ユウキに俺が後藤家に来た訳を話す。
「じゃあ俺の服貸してあげるよ!来て」
ありがたくユウキの部屋へ直行することに。
「入ってよ」
「・・・・・・ちょっとちらかり過ぎじゃね?」
「気にしないでよ、俺たちいつもこんな感じだからさ」
ユウキに言われて思い出すが、確か後藤の部屋も汚かったな。
などと感傷に浸っている場合でもない。
俺はクローゼットにかけてあるTシャツを適当に取ると、早速身につけた。
「俺より似合うんじゃない?そのTシャツ」
「サンキュー。今度返す」
部屋の隅に置かれた鏡の前に立って、自分を見つめる。
確かにユウキが着るよりは似合うかもしれない。
そんなことを考えながら少しボーっとしていると、ユウキの声が聞こえた。
それはいつものユウキの声の大きさよりも小さく、油断していた俺は聞き取れなかった。
もう一度言ってくれるよう、促す。
するとユウキは、照れたように呟いた。
「俺、慎哉くんに相談があるんだけど・・・」
更新終了です。
あまりストックがないので、少なめですみません。
では。
iいえいえ!少しでもいいので待ってますよ!楽しみなんで!!
マイハピさんおつかれです☆
止まってしまったか・・・・
648 :
遥か彼方:04/11/02 16:50:43 ID:MvE9ZytQ
昼休みの屋上。
君はいつも一人でこの街の景色を眺めてる。
一人で・・・。
風で靡くその髪に触れられたら。
その綺麗な瞳が僕を映したら。
君の手と僕の手を重ねられたら。
『あいつまた一人でこんなとこいるぜ』
『あぁ?・・・2組の石川じゃん』
『イジメられてんだろ?』
『そうらしいな』
君を守りたい。
僕は君を傷つけないと誓うんだ。
649 :
遥か彼方:04/11/02 16:51:54 ID:MvE9ZytQ
心をそっと、開いてぎゅっと、引き寄せたら
「あの・・・・・」
風で靡くその髪が揺れる。
その綺麗な瞳が僕を映す。
こんなに簡単なことだったなんて。
「僕、石川さんと同じクラスの渡辺・・・雄一っていうんだけど、知ってる?」
君の戸惑った瞳をしっかりと見つめ返す。
だって僕が映っているんだ。
目を逸らすことなんて出来ない。
650 :
遥か彼方:04/11/02 16:53:44 ID:MvE9ZytQ
「・・・・・・・・」
軽く頷くだけの返事。
焦るな、焦るな。
「・・・友達に、なりませんか・・・?」
その綺麗な瞳が涙を・・・。
泣かないで、泣かないで。
「泣かないで」
「・・・え・・・・・?」
「友達に、なってくれませんか?」
僕はゆっくりと手を差し出す。
君はまだ戸惑っているんだ。
でも大丈夫。
651 :
遥か彼方:04/11/02 16:54:47 ID:MvE9ZytQ
届くよきっと、伝うよもっと、さぁ・・・・・
「さぁ・・・・・」
君の手を僕の手が重なったら。
僕は君を此処から連れ出すんだ。
前よりずっと遠くへ。
奪い取って掴んだって、君じゃないなら意味はないのさ。
だからもっともっと遥か彼方へ・・・。
652 :
遥か彼方:04/11/02 17:00:38 ID:MvE9ZytQ
マイハピです。
本編の方が進んでいないので、更新が出来ません。
すみません。
では。
お疲れ様です。
気長に待ちますよ☆
気長にまってますよ!マイハピさん。他作者さん
後藤
こうもりさあん
ユウキが俺に相談?
相談されたのなんて、矢口先輩の件以来だ。
うまい答えを出せる自信はないが、相談だけでも聞いてやろうと思い、俺はユウキの正面に座った。
「何?」
「実は・・・好きな奴がいるんだよね」
「うん」
「うんって・・まぁいいか。告白したいんだけど・・・どうしたらいいのかな?」
「どうしたらって言われても・・・」
俺はユウキの思春期の男子らしい悩みに、どう返答していいかわからなかった。
「慎哉くんは姉ちゃんにどうやって告ったの?」
不意に俺たちのことを聞かれ、俺は戸惑った。
もう随分昔の話になるが、まだ覚えている。
しかし俺は、わざと答えることはしなかった。
「自分の思った通りに動けば良いんじゃないの」
「やっぱりストレートに言った方が良いのかな!?それともまわりくどく言った方が効果あるかな?」
「知るかよ」
俺自身は不器用だから、そんなにいつまでも感情を隠すことは出来ないと思う。
「お前、その子のことどんくらい好き?」
ユウキの耳がボッと赤く染まる。
その後、少しずつ顔にも赤みが出てくる。
そういえば後藤も耳から赤くなるな、と思い、姉弟って本当に似てるんだな、と感じた。
「もうほんと・・・・・大好き・・です」
俺が告られているわけでもないのに、変にドキドキするのは何故だろうか。
俺は少し早まった鼓動を感じながら、ユウキに言った。
「大丈夫だよ、男の俺だってドキドキするから」
―――それは後藤と同じ雰囲気を感じるから?
「そそそそうかな!?」
それでもまだ不安そうなユウキに、俺は苦笑した。
「ユウキを振るなんて、よっぽどの女じゃなきゃしねーよ」
立ち上がりながらそう言い、ドアノブに手を伸ばす。
その瞬間、ユウキの視線を背中に感じた。
頭だけで振り返ると、ユウキは笑顔で俺に、「ありがとう」と言った。
更新終了です。
本編の方がなかなか進みません。
しばらくこんなペースですみません。
では。
661 :
名無し募集中。。。:04/11/13 22:47:26 ID:LtjowIcn
662 :
出会い:04/11/19 15:10:56 ID:GeQQ0ruV
……なんだろう。とても安らぐ。
フワフワと浮かんでいる感じだ。
なんだか、いつまでも、こうしていたい……
夢見心地でいる、俺のひたいに置かれている手。
誰だろう? とても懐かしい温もり。
誰なのか確かめたいのだけど、この時間が覚めるのが
なんだかとても惜しい。だが、やはり気になる…。
好奇心に負けて、うっすらと目を開くと共に見えてきたのは、
街灯に照らされたおいしげる大きな木々たちと、
俺の傍らに優しい微笑みをたずさえ座っている、
髪の長い可愛らしい女の子だった。
663 :
出会い:04/11/19 15:13:20 ID:ThDN8L0A
「やっと…起きたね」
女の子は少し照れながら言った。
「あの…君、だれ?」
あまり状況を掴めてない俺、は口をついてそう尋ねた。
「だれ? …って、わからないの?」
「あ、あぁ…さっぱり」
女の子の表情が固まる。
「…あっきれた〜。じゃあ私、やっぱり弄ばれたのね…」
「…はぁ!? 俺…、君になんかしたのか?」
「…した。したじゃない! あんな事やこんな事…。ねぇ、まるで覚えてないの?」
「…ごめん、わからない」
女の子の目がみるみるつり上がる。
「ふーん、そっ。じゃあ私これから警察いくわ。
被害届け出すから。あなた、淫行罪で捕まればいいのよ」
そういって歩き出す。
664 :
出会い:04/11/19 15:15:30 ID:Ajw+2/mG
「お、おい、ちょっと待ってくれ。俺、君にそんなことしたのか?」
「ふんっ。どーだか」
「おい、ちゃんと話してくれ頼む」
「自分の胸に聞いてみたら?」
「だから、俺さっきまで飲み会でしこたま飲まされて、
それで…、そのあとの記憶がない…みたいなんだ」
女の子の冷たい視線が突き刺さる。
「まさか…その間、君に…ソウイウコトを?」
「…最初は優しかったのに」
女の子は顔を両手で覆い、肩を震わせだした。
「この公園にきたら、急に人が変わったみたいに…。嫌だって言ったのにムリヤリ…」
「ちょ、ちょっと…。泣かないでくれ、頼む」
途切れた記憶を必死に模索してみてはいるのだが、
記憶は完全にふっとんでしまっているのか、まったく思い出せない。
女の子はなおも話し続ける。
「お前だってわかってて来たんだろ?
ガキじゃないんだし、今更騒ぐなよ、なんて言って…」
「ほ、ホントに…?」
記憶にない出来事を嗚咽交じりの口調で告げられた俺の頭は、
ひたすらに混乱の一途を辿っていく…。
665 :
名無し募集中。。。:04/11/20 14:51:23 ID:rRoQVpFS
おっつ新作!
なんか楽しくなってきました!
666 :
出会い:04/11/21 02:25:19 ID:MGoLejqx
「な〜んてね!」
「えっ?」
「ウ・ソ! じょーだんでした。えへへ」
女の子は顔から両手を外すと、ペロッと舌を出しておどけてみせた。
「なっ…」
混乱を極めた俺の頭はフリーズし、
言葉にならないうめき声を出すだけで精いっぱいだった。
だが、次の瞬間には、それは安堵のため息にかわる。
「じょ、じょー…だ…ん?」
「そ、冗談よ」
女の子はなんの悪びれもなく、しれっと言ってのける。
な、なんだ、冗談か。この娘も人が悪い…。
でも…。考えてみると、そりゃそうか。
普段行かないコンパなんぞで、ノリでしこたま飲まされ、
あまりに気持ち悪くて、途中で抜け出してきたんだった。
あれだけ泥酔してて、女の子を襲えるわけがない。
ウンウン。俺は一人納得した。
667 :
出会い:04/11/21 02:27:02 ID:zNa9tjtk
「ね、どしたの? ショックで頭いかれた?」
「な、なにを! 失礼な。人を騙しておいてまだ言うか!」
その言葉にムカついた俺は思わずキレる。
そんな俺に対して女の子も少しは反省したのか、
ちょっぴり申しわけなさそうに謝った。
「ご…ごめん…。でもね、あなた本当に具合悪そうにしてたから
私、介抱してたんだよ? お水飲ませたりして」
「……。そうか…!」
そうだったのだ。あのあたたかい手。懐かしい温もり。
あれは、この娘だったのだ。
「だから、騙そうとしたのは許して?」
「ま、まあ、いいけど…」
「本当?」
「ああ。助かった…から。介抱してくれた時、すごく楽だったから」
「そ、そんな〜…風に言われると、少し照れるな…ハハ」
女の子は急に下を向いてもじもじとする。
その可愛らしくあどけない姿に、俺は一つ笑った。
「フッ」
「アハハッ」
女の子もつられて笑い出す。
面白くて可愛い子だな。俺はそう思った。
…けど、なんとなく懐かしい。なぜだろう?
668 :
出会い:04/11/21 02:28:48 ID:+cRV2nrj
「なぁ、俺、前に君と会ったことあるかな?」
女の子はふと思い詰めたような顔をして、少し考えていた。
そして次には不敵な笑みを浮かべる。
「さぁ? どうでしょう〜」
「ま〜たそれか。またなんか企んでるんだろ?」
「さぁね〜」
「フ…、まぁいいよ」
「本当に、いいの?」
「いいよ」
「本当に本当に?」
「い〜ってば。またなんか騙されそうだし」
「ひど〜い」
女の子は少し寂しそうな表情でポツリとつぶやいた。
「やっぱり、忘れてる…」
「…ん? なんか言った?」
「いや別に」
女の子は取り繕うように言った。
俺は不思議に思ったが、それ以上追求することはなかった。
669 :
出会い:04/11/21 02:30:17 ID:ATcweos4
「俺、そろそろ帰るよ。君んチどこ?」
「…この、近くだよ」
「送っていこうか?」
「…ううん、大丈夫」
「そっか、じゃあ俺はこれで」
「…うん」
「介抱してくれてありがとな」
俺はそう言い残して、公園を出ようときびすを返した。
その時、後ろから声が聞こえた。
「ねぇ、明日もここに来る?」
「…さあな。わからないよ」
「…そう。ごめんね、呼び止めて」
「…いや、いいよ」
俺はその場を離れた。
…別れ際、女の子は少し寂しげだった。
しおらしい雰囲気の彼女に、俺は胸が締め付けられる思いがした。
…なんだろう、この気持ちは。
まさか、あんな子供に恋でもしたか?
なんて、自問自答をして、フッと一つ俺は笑った。
670 :
名無し募集中。。。:04/11/21 14:20:47 ID:OOaoA4L5
乙です。
だれなんだろう?いい感じですね
671 :
友人:04/11/21 18:33:36 ID:6syWTlFj
ーー翌日。
俺は寝不足だった。
なぜか、昨夜の女の子が頭について離れなくて、よく眠れなくなったのだ。
トボトボとした足取りで大学へ向かう俺の横には、
友人の飯田圭織が、その長い脚を持て余すかのように付き添い歩いている。
「…だいぶ辛そうねぇ。昨夜はごめんね、無理に誘って」
「いんや、大丈夫さ。ちょっと、寝不足なだけ…」
俺をコンパに誘ったのは彼女だ。
中学時代という、遠い昔からの腐れ縁の彼女とは、
成り立ちにくい男女間の友情が、なかなかに成り立っている。
モデル体型のキレイ系の美人で通っているためか、男連中からのお誘いも多い。
昨夜はそんな圭織から、たまには一緒にコンパ行こうと無理に誘われて、
しぶしぶ承諾したのだった。
672 :
友人:04/11/21 18:35:23 ID:lbLTg26R
「寝不足? 言われてみれば、すごい、クマできてるよ。
なんか…悪霊にでも取り憑かれてるような…」
「なんだよそれ!」
俺は思わず苦笑した。
「…は、さすがに大袈裟だったかも」
「だろ?」
圭織は照れて言葉をひるがえした。こいつはオカルト趣味なのである。
「…でもさ、眠れなかったの? あれだけ飲んだのに」
「寝たさ。それも道端でな」
俺はうなだれて言った。
「危うく、初野宿するところだったよ」
「うそ!…マジで?」
「マジだよ。ハハ…」
「それで…大丈夫だったの?」
「まあ…、なんとかね」
俺は力なく答えながら、大きなあくびをした。
まあ、昨夜の女の子の事はさして言う必要もあるまい…。
673 :
友人:04/11/21 18:36:49 ID:h59Ew9GC
「本当ごめんねぇ」
そう言って、圭織は、細い身体を小さく折り畳むように、申し訳なさそうにした。
が、途端に何かひらめいたのか、パッと顔を明るくする。
「…そうだ! じゃあさ、講義終わったら、
お詫びに何かおごるよ! いい店見つけたんだ!」
俺の脳裏に嫌な思い出が浮かぶ。
「…また、怪しげな店にでも連れて行く気かぁ?」
以前、連れてかれたオカルト趣味の喫茶店。あれは酷かった。
メニューが呪符に書かれていたり、やたらとカエル料理が多かったり。
二度と行く気はしない店だった。
「…まあ、そう言わないでよ。今度は、きっと気にいるよ。まかせて!」
圭織はドン、と胸を叩いて微笑んだ。
ーーやれやれ。今日も憂鬱な日になりそうだ。
お疲れ様です。
楽しみにしてますよ!
675 :
名無し募集中。。。:04/11/22 10:42:17 ID:BKhuxJoV
おっつまたまた楽しみ♪
続きまだー
>>676 ☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 続きまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
一行レスだと感じ悪いのでAA貼るとよろし
∧ ∧ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜 ./ ヽ ./ ヽ マチクタビレタ〜
/ ヽ―――/ ヽ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜 / l___l \ マチクタビレタ〜
| ● | | ● | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
へ | へ ヽ ./ | < まだ〜?
\\ \ \\ ヽ/ / \____________
チン \\ .> \\ ヽ
チン \\/ \\ _ | マチクタビレタ〜
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ヽ / _
\回回回回回/ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ /| マチクタビレタ〜
\___/ ヽ____/ / .| マチクタビレタ〜
/ | マチクタビレタ〜
__________________/ .|
| | マチクタビレタ〜
680 :
再会:04/12/06 12:06:19 ID:Ysj1l8SY
圭織に解放されたのは、日もだいぶ暮れてきた午後6時頃だった。
ーーったく、毎度毎度よくあんな悪趣味の店見つけてくるよなぁ。
帰る道すがら、俺は心の中で愚痴っていた。
さきほどまで俺は、魔術だか錬金術だかを
モチーフにした洋食店の中にいた。
店内は薄暗く、気味の悪いオブジェが
そこかしこに飾られた訳のわからない空間。
圭織はいたく気にいった様子で、始終ご機嫌で居たが、
俺には不可解な空間でしかなかった。
中でもわからないのが、『地獄釜の煮込みシチュー』なる、激辛シチュー。
なぜ、シチューを激辛くするのだ?
…ワカラナイ。
圭織に勧められ、残すのも悪かったので
なんとか全部平らげてきたものの、
その分ダメージは大きかった。
「うっ…」
思い出したら、急に嘔吐感がこみあげ、
口の中に酸っぱいモノが広がる。
慌ててそれらを飲み込み、ドンドンと胸を数回コブシで叩く。
…あ、あぶね。思い返しただけで吐きそうになった…。
…今晩は、メシいらねーな…。
なんか最近、あいつ(圭織)に関わるとロクなことがない。
しばらくは、あいつの誘いには乗らないでおこう…。
そうだな、それがいい。一人、頷く俺。
681 :
再会:04/12/06 12:08:46 ID:Ysj1l8SY
「ふぅ…、なんか疲れたな。帰ったら速攻寝るか」
いつの間にか、日は落ちて、あたりは暗くなっていた。
街灯に照らされた歩道を、またトボトボと歩きだす。
ふと気が付くと、昨夜、あの女の子がいた公園の横に来ていた。
このまま通り過ぎる。…いつもならそうだった。
ーーーねぇ、明日もここに来てくれる?
あの少女の言葉が脳裏をよぎった。
瞬間、俺の足はその公園の中へと向かっていた。
公園のはずれにある、大きな木々が立つ場所。
あの少女と出会った場所。
あたりをキョロキョロと見回し、俺は近くのベンチに腰掛ける。
なんだ、いないのか…。
682 :
再会:04/12/06 12:19:27 ID:Ysj1l8SY
そう思った矢先。
爽やかな夜風が俺の身を包んだ。
そして、懐かしい声が後ろから響く。
「きてくれたんだ」
振り返ると、あの少女が優しく微笑み立っていた。
その声、その笑顔、雰囲気。
全てがどこか懐かしい。
俺も自然に笑顔になっている。
「ああ。きたよ」
「ありがと…」
少女は嬉しそうにベンチの俺の横に腰掛ける。
二人の間にどこか和やかな雰囲気が流れる。
なぜか、その雰囲気にホッとする自分がいた。
「なぁ、不思議に思ってたんだけどさ、君はいつもここにいるのか?」
「えっ? まあいつもじゃないけど、最近はここにいること多いよ」
「君、学校は? 中学生だよね?」
「ち、違うわよ。これでも18だよ!」
「へぇ〜、マジで? 俺と2コしか変わらないじゃん。
君、身体小さいからてっきりまだガキかと…」
「なによそれ〜! 失礼ね! 身体は小さくても
中身はちゃんと色気あるオ・ン・ナ、なんだからね!」
「…そりゃ失礼」
少女はムッと頬をふくらませた。
おつかれサンスター☆
おっつ
うわ・・とまっちゃったね
保全
メリクリ
今年ももうすぐ終わりですね。
よいお年を…
あけおめ
続きをプリーズ!
ネオ生茶さんはいつ帰って来るの?
692 :
ねぇ、名乗って:05/01/21 02:40:56 ID:4qwXW8Ea
作者様方帰ってきてくださいよぉ
ってことでageます
693 :
つんく♂:
俺、いま、伊東美咲と住んでるんだ いいだろ〜?