モー娘全員でやる仮面ライダー龍騎

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76トミー・ボンバー
亀井は、数十メートル後方から追いかけてくる少女に向かって、
声を荒々しく投げ返した。彼女は、その少女を良く知っている。
それに、その少女は遠目から見ても判断し易い特徴をしていた。
松葉色の軍服から伸びる色白の顔。その色とは対照的な黒髪。
そして何より、迷彩服に似つかわしくない女の子走り。
もはや、その少女が道重さゆみであるということは一目瞭然であった。
やはりと言うべきなのか、亀井がペースを崩さずに走っていると、
徐々に道重との距離が離れてきた。
「さゆ!先行ってるねー」
そう言い終えるやいなや、彼女は視線を戻し、加速する。
「〜!〜!」
そしてそのまま、亀井は声を振り切りいってしまった。
「ひどいよ〜!絵里のバカ〜!」


−Berryz更衣室−
亀井が更衣室に飛び込むと、既に道重を除く全てのチームメンバー達が
犇めきあっていた。各々装備を整え始めている。
この養成所は、廃墟となった学校をそのまま利用しており、
教室や職員室等は雑居や研究室として使われている。
更衣室は、既存の更衣室が使われたり、あまった教室が利用された。
この更衣室は前者の方で、狭い長方形の造りに
掃除用具入れのようなロッカーが左右に整然と並んでいる。
そこに、メンバー達が押し合い圧し合いの状態で着替えを行っていた。
亀井は、その狭い空間の中をすり抜けるようにして進む。
彼女のロッカーは丁度真ん中らへんに位置していた。
そこに難なく辿り着いた亀井は、早々と扉を開け、着替え始める。
途中、誰かが割り込んできたのか、亀井はその背に潰されそうになり、
本能的にロッカーへと入ってしまったが、戻るにも扉は開かず、
仕方がないのでその中で着替え続けた。